JP6217805B1 - 建築物の基礎用鉄筋ユニット及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】主筋との相対位置を正確に維持しつつ添え筋を配置可能な建築物の基礎用鉄筋ユニットを提供する。【解決手段】鉄筋ユニットは、水平方向に延びた円柱形状の主筋21と、主筋21に連結されており、上下方向に延びた円柱形状のあばら筋と、あばら筋に連結されており、主筋21と平行且つ間隔を空けて配置された円柱形状の添え筋23と、主筋21と添え筋23とを連結している鉄筋ホルダ14とを備える。鉄筋ホルダ14は、主筋21と嵌合するC字型の第1嵌合部31と、添え筋23と嵌合するC字型の第2嵌合部32と、上下方向に延びており、その一端が第1嵌合部31と繋がり且つその他端が第2嵌合部32と繋がっている接続部33とを備える。第1嵌合部31のC字型の第1開口35は、上下方向7と交差する方向を向いている。第2嵌合部32のC字型の第2開口38は、上下方向7において接続部33と反対側を向いている。【選択図】図7

Description

本発明は、主筋と当該主筋と平行に配置された添え筋とを備える建築物の基礎用鉄筋ユニット、及びその製造方法に関する。
建築物における鉄筋コンクリート製の基礎では、主筋やあばら筋などよりなる複数の鉄筋が、結束線や連結具などによって結束または連結されている(特許文献1、2)。通常、間隔を空けて平行に配置された複数の主筋と、各主筋と溶接されて各主筋を繋ぐあばら筋とが一体化された鉄筋ユニットが、工場などで製造される。そして、製造された複数の鉄筋ユニットが建築場所へ運ばれ、当該建築場所において互いに連結される。
特開2008−169668号公報 特開2000−240219号公報
建築物の形状によっては、建築場所において、鉄筋ユニットを補強する必要がある。この場合、鉄筋である添え筋が、あばら筋に結束される。添え筋は、主筋との距離を一定に保った状態を維持しつつ、つまり主筋と平行にあばら筋に結束される必要がある。
しかしながら、例えば、作業者の一人が添え筋を手で持って主筋との距離が一定の位置に保持しつつ、他の作業者が番線などによってあばら筋と添え筋とを結束するような方法では、作業中に添え筋が動いてしまい、主筋と添え筋とが平行でなくなってしまうおそれがある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、主筋との相対位置を正確に維持しつつ添え筋を配置可能な建築物の基礎用鉄筋ユニット、及びその製造方法を提供することにある。
(1) 本発明に係る建築物の基礎用鉄筋ユニットは、水平方向に延びた円柱形状の主筋と、上記主筋に連結されており、上下方向に延びた円柱形状のあばら筋と、
上記あばら筋に連結されており、上記主筋と平行且つ上記主筋との間に間隔を空けて配置された円柱形状の添え筋と、上記主筋と上記添え筋とを連結している鉄筋ホルダと、を備える。上記鉄筋ホルダは、上記主筋と嵌合するC字型の第1嵌合部と、上記添え筋と嵌合するC字型の第2嵌合部と、上下方向に延びており、その一端が上記第1嵌合部と繋がり且つその他端が上記第2嵌合部と繋がっている接続部と、を備える。上記第1嵌合部のC字型の第1開口は、上下方向と交差する方向を向いている。上記第1開口におけるC字の両端間の長さは、上記主筋の直径よりも短い。上記第2嵌合部のC字型の第2開口は、上下方向において上記接続部と反対側を向いている。上記第2開口におけるC字の両端間の長さは、上記添え筋の直径よりも短い。上記第1嵌合部は、上記主筋が上記第1開口を通過して上記第1嵌合部と嵌合するように弾性変形可能である。上記第2嵌合部は、上記添え筋が上記第2開口を通過して上記第2嵌合部と嵌合するように弾性変形可能である。
上記構成によれば、鉄筋ホルダの第1嵌合部が主筋に嵌合され、鉄筋ホルダの第2嵌合部が添え筋に嵌合されることによって、添え筋は、主筋と連結される。これにより、主筋と添え筋とが平行であり、且つ主筋と添え筋との距離が鉄筋ホルダの接続部の上下方向の長さ分となる状態に、添え筋の配置位置を維持することができる。
また、仮に、第1開口が上下方向において接続部と反対側を向いているように鉄筋ホルダが構成されている場合、つまり第1開口と第2開口とが反対を向くように鉄筋ホルダが構成されている場合、以下の問題が発生する。つまり、第1嵌合部が主筋に嵌合され且つ第2嵌合部が添え筋に嵌合された状態において、鉄筋ホルダを主筋及び添え筋から外すには、主筋または添え筋の少なくとも一方を動かす必要があり、大きな力を要する。
しかし、上記構成では、第1開口は、上下方向と交差する方向を向いている。つまり第1開口と第2開口とが反対を向かないように、鉄筋ホルダが構成されている。そのため、第1嵌合部が主筋に嵌合され且つ第2嵌合部が添え筋に嵌合された状態において、最初に第1嵌合部を回転させて第1嵌合部の嵌合を解除し、次に第2嵌合部の嵌合を解除することによって、主筋及び添え筋のいずれも動かすことなく、鉄筋ホルダを主筋及び添え筋から外すことができる。そのため、鉄筋ホルダを主筋及び添え筋から外すのに、大きな力を要しない。
(2) 本発明に係る建築物の基礎用鉄筋ユニットは、水平方向に沿って一直線に並んで配置された隣り合う2つの上記添え筋の各々と平行且つ接した状態で配置され、2つの上記添え筋の各々と結束された円柱形状の継手筋を備える。上記継手筋は、上記添え筋に対して上記主筋と反対側に配置されている。
上記構成によれば、継手筋は、添え筋に対して主筋と反対側に配置されている。また、鉄筋ホルダの第2開口は、上下方向において接続部と反対側を向いている。つまり、継手筋は、第2開口と同じ側に配置される。これにより、継手筋は第2開口を通じて添え筋と当接配置することが可能である。つまり、継手筋は、第2嵌合部に阻害されることなく添え筋と当接配置することが可能である。
(3) 本発明に係る建築物の基礎用鉄筋ユニットは、L字形状に折り曲げられた円柱形状の補助筋と、一方の延設方向が他方の延設方向と交差する方向となるように配置された少なくとも一組の上記主筋と、を備える。上記補助筋は、一組の上記主筋に対応して2本配置されている。2本の上記補助筋の一方は、一組の上記主筋の一方から他方に渡って、上記主筋の各々と上下方向に並び且つ上記主筋の各々と接した状態で配置されている。2本の上記補助筋の他方は、一組の上記主筋の一方から他方に渡って、2本の上記補助筋の一方と上下方向に並び且つ2本の上記補助筋の一方と接した状態で配置されている。上記接続部の上下方向の長さは、2本の上記補助筋の直径の合計以上である。
上記構成によれば、接続部の上下方向の長さは、2本の補助筋の直径の合計以上である。そのため、第1嵌合部が主筋と嵌合され第2嵌合部が添え筋と嵌合された状態において、主筋と添え筋との間に2本の補助筋を配置することができる。
また、上述したように、鉄筋ホルダを主筋及び添え筋から外すのに大きな力を要しないため、2本の補助筋が配置されるべき位置に鉄筋ホルダが配置されていた場合でも、鉄筋ホルダを主筋及び添え筋から外して、鉄筋ホルダが配置されていた位置に補助筋を配置することが容易である。
(4) 本発明は、上下方向に延びた円柱形状のあばら筋に連結され且つ水平方向に延びた円柱形状の主筋と嵌合するC字型の第1嵌合部と、円柱形状の添え筋と嵌合するC字型の第2嵌合部と、上下方向に延びており、その一端が上記第1嵌合部と繋がり且つその他端が上記第2嵌合部と繋がっている接続部と、を備え、上記第1嵌合部のC字型の第1開口は、上下方向と交差する方向を向いており、上記第1開口におけるC字の両端間の長さは、上記主筋の直径よりも短く、上記第2嵌合部のC字型の第2開口は、上下方向において上記接続部と反対側を向いており、上記第2開口におけるC字の両端間の長さは、上記添え筋の直径よりも短く、上記第1嵌合部は、上記主筋が上記第1開口を通過して上記第1嵌合部と嵌合するように弾性変形可能であり、上記第2嵌合部は、上記添え筋が上記第2開口を通過して上記第2嵌合部と嵌合するように弾性変形可能である鉄筋ホルダによって、上記主筋に対して上記添え筋を仮位置決めする建築物の基礎用鉄筋ユニットの製造方法として捉えることもできる。この場合、本発明に係る建築物の基礎用鉄筋ユニットの製造方法は、上記第1嵌合部が上記主筋と嵌合し、上記第2嵌合部が上記添え筋と嵌合することによって、上記添え筋を、上記主筋と平行且つ上記主筋との間に間隔を空けた位置に仮位置決めする仮位置決め工程と、上記添え筋を、上記あばら筋と結束することで本位置決めする本位置決め工程と、を含む。
上記方法によれば、添え筋を仮位置決めするため、仮位置を保持するための作業者が不要である。よって、添え筋の位置を容易に一定に保つことができる。
(5) 例えば、上記仮位置決め工程において、複数の上記添え筋が、水平方向に沿って一直線に並んだ状態で仮位置決めされる。また、本発明に係る建築物の基礎用鉄筋ユニットの製造方法は、円柱形状の継手筋を、上記仮位置決め工程において一直線に並んだ状態で仮位置決めされた隣り合う2つの上記添え筋の各々と平行且つ接した状態で、上記添え筋の各々に対して上記主筋と反対側に配置する第1配置工程と、上記第1配置工程において配置した上記継手筋を、上記添え筋の各々と結束する第1結束工程と、を含む。
(6) 例えば、上記第1配置工程は、上記本位置決め工程の前に実行される。
(7) 本発明に係る建築物の基礎用鉄筋ユニットの製造方法は、上記主筋である第1主筋に対して、上記第1主筋とは別の上記主筋である第2主筋が、上記第1主筋の延設方向と交差する方向に延設するように配置される主筋配置工程と、L字形状に折り曲げられた円柱形状の第1補助筋が、上記第1主筋から上記第2主筋に渡って、上記第1主筋及び上記第2主筋と上下方向に並び且つ上記第1主筋及び上記第2主筋と接した状態で配置される第2配置工程と、L字形状に折り曲げられた円柱形状の第2補助筋が、上記第1主筋から上記第2主筋に渡って、上記第1補助筋と上下方向に並び且つ上記第1補助筋と接した状態で配置される第3配置工程と、上記第1主筋、上記第1補助筋、及び第2補助筋が一纏めに結束され、且つ上記第2主筋、上記第1補助筋、及び上記第2補助筋が一纏めに結束される第2結束工程と、を含む。
上記方法によれば、交差するように配置された2つの主筋を、補助筋によって確実に繋ぎ合わせることができる。
(8) 例えば、上記第2配置工程は、上記本位置決め工程の後に実行される。
本発明によれば、主筋との相対位置を正確に維持しつつ添え筋を配置することができる。
図1は、基礎10の斜視図である。 図2は、基礎10の模式断面図である。 図3は、第1主筋21Aを含む鉄筋ユニット13の正面図である。 図4は、第1主筋21A及び第2主筋21Bを含む鉄筋ユニット13の斜視図である。 図5は、主筋21及び添え筋23が嵌合された状態の鉄筋ホルダ14の正面図である。 図6は、鉄筋ホルダ14の斜視図である。 図7は、主筋21及び添え筋23が嵌合された状態の鉄筋ホルダ14の斜視図である。 図8は、第1主筋21Aとあばら筋22とで構成される一体物の斜視図である。 図9は、図8に第2主筋21Bが追加された図である。 図10は、図9に鉄筋ホルダ14及び添え筋23が追加された図である。 図11は、図10に継手筋24が追加された図である。 図12は、図11に番線26が追加された図である。 図13は、図12に第1補助筋25Aが追加された図である。 図14は、図13に第2補助筋25Bが追加された図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、本発明の実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。
[基礎10]
図1及び図2に示される建築物の基礎10は、建築物(不図示)からの力を地盤に伝えることによって、建築物を安全に支える機能を有する。基礎10は、建築物の壁や柱となる位置に配置される。基礎10は、砂利12と、鉄筋ユニット13と、コンクリート15とを備える。
図2に示されるように、建築物の建築現場において、基礎10を構築する位置に、溝11が掘られる。溝11の底部に、砂利12が敷かれる。砂利12の上に、鉄筋ユニット13が配置される。鉄筋ユニット13は所定の順序で組み合わせられるが、当該製造の方法の詳細は後述される。鉄筋ユニット13の周囲に、型枠が組み立てられて、コンクリート15が打設される。このようにして、基礎10が構築される。基礎10の断面は、逆T字形の形状である。基礎10の下部は、地中に埋設される。なお、本実施形態では、基礎10として布基礎が例示されているが、基礎10は布基礎に限定されず、ベタ基礎など他の基礎形状であってもよいことは言うまでもない。
[鉄筋ユニット13]
図2に示されるように、鉄筋ユニット13は、略水平方向に沿って配置された基礎筋16と、基礎筋16から上方へ立設された立設筋17とを備えている。基礎筋16と立設筋17とは、溶接、番線、連結具、または継手筋などによって連結されている。
なお、鉄筋ユニット13において、基礎筋16のあばら筋22と立設筋17のあばら筋22とは、水平方向(前後方向8、左右方向9)に異なる位置である。そのため、基礎10の断面図を示す場合、基礎筋16のあばら筋22と立設筋17のあばら筋22との双方が共に表示されることはない。しかし、図2の断面図では、鉄筋ユニット13の逆T字形の形状を示すために、基礎筋16のあばら筋22と立設筋17のあばら筋22との双方が模式的に表示されている。
図3及び図4に示されるように、立設筋17は、横鉄筋である複数の主筋21と、縦鉄筋である複数のあばら筋22と、主筋21及びあばら筋22を補強するための横鉄筋である複数の添え筋23と、複数の添え筋23を繋ぐための横鉄筋である継手筋24と、複数の主筋21を互いに交差するように繋ぐための横鉄筋である複数の補助筋25とを備えている。
主筋21は、円柱形状の棒材であり、水平方向(前後方向8、左右方向9)に沿って延びている。複数の主筋21が、上下方向7に間隔を空けて、且つ互いに平行となるように配置されている。なお、本実施形態において、主筋21は上下方向7に2本配置されているが、上下方向7に3本以上配置されていてもよい。なお、各図に示された前後方向8及び左右方向9は、図1において基礎10が右下方から視認されたものとして、便宜的に規定されたものである。よって、基礎10が視認される方向が前記とは異なる場合に、前後左右は替わり得る。
あばら筋22は、円柱形状の棒材であり、上下方向7に沿って延びている。複数のあばら筋22は、水平方向に間隔を空けて、且つ互いに平行となるように配置されている。複数のあばら筋22は、主筋21と溶接されることによって、主筋21と連結されて一体化されている。なお、あばら筋22は、溶接以外の手段によって、例えば公知の連結具や番線によって主筋21と連結していてもよい。
主筋21とあばら筋22とが連結されることにより、主筋21とあばら筋22とは、図8に示されるような網目状をなす一体物のメッシュバーとして構成される。複数のメッシュバーが、一直線に並べられることにより、図1に示される基礎10の辺部18の骨組みが形成される。また、2つのメッシュバーが、直角に並べられることにより、図1に示される基礎10の頂点部19の骨組みが形成される。
図3及び図4に示されるように、添え筋23は、円柱形状であり、主筋21と平行に主筋21と一定の間隔を空けて配置されている。本実施形態において、添え筋23は、主筋21よりも短い。複数の添え筋23が一直線に並んで配置されることにより、添え筋23は、主筋21の一端から他端に亘る範囲に配置可能である。
添え筋23と主筋21とは、後述する鉄筋ホルダ14を介して連結されている。また、添え筋23とあばら筋22との交差位置には、番線26が巻かれている。これにより、添え筋23は、あばら筋22に連結されている。なお、添え筋23は、番線26以外の手段、例えば公知の連結具によってあばら筋22に連結されていてもよい。
継手筋24は、一直線に並んだ複数の添え筋23の境界部分を連結するためのものである。継手筋24は、円柱形状であり、添え筋23と平行且つ添え筋23と接した状態で配置されている。継手筋24は、一直線に並んで配置された隣り合う添え筋23の境界部に、隣り合う添え筋23に渡って配置されている。つまり、継手筋24の一端部は、隣り合う添え筋23の一方と接しており、継手筋24の他端部は、隣り合う添え筋23の他方と接している。
継手筋24は、添え筋23に対して、添え筋23と鉄筋ホルダ14を介して連結された主筋21の反対側に配置されている。具体的には、添え筋23が主筋21の下方に配置される場合、当該添え筋23と接した状態で配置される継手筋24は、当該添え筋23の下方に配置される。また、添え筋23が主筋21の上方に配置される場合、当該添え筋23と接した状態で配置される継手筋24は、当該添え筋23の上方に配置される。
継手筋24及び添え筋23とあばら筋22との交差位置には、番線26が巻かれている。これにより、継手筋24は、隣り合う添え筋23の各々と結束されている。また、継手筋24及び添え筋23は、あばら筋22に連結されている。なお、継手筋24は、番線26以外の手段、例えば公知の連結具によって、添え筋23及びあばら筋22に連結されていてもよい。
補助筋25は、互いに交差する方向に配置された2本の主筋21を連結するためのものである。図4に示されるように、補助筋25は、L字状に折り曲げられた円柱形状である。補助筋25は、2本の主筋21(第1主筋21A及び第2主筋21B)よりなる一組の主筋21に渡って配置されている。第1主筋21Aの延設方向(左右方向9)と、第2主筋21Bの延設方向(前後方向8)とは、互いに交差する方向である。基礎10は、このような一組の主筋21を少なくとも一つ備えている。一組の主筋21は、図1に示される基礎10の頂点部19に対応して設けられている。
図4に示されるように、補助筋25は、そのL字の屈曲位置27よりも一端側の軸線が第1主筋21Aの軸線と平行となり、且つそのL字の屈曲位置27よりも他端側の軸線が第2主筋21Bの軸線と平行となるように配置されている。
補助筋25は、一組の主筋21に対応して2本配置されている。
2本の補助筋25の一方である第1補助筋25Aは、第1主筋21Aから第2主筋21Bに渡って配置されている。また、第1補助筋25Aは、第1主筋21A及び第2主筋21Bの下方または上方に、第1主筋21A及び第2主筋21Bと接した状態で配置されている。つまり、第1補助筋25Aは、第1主筋21A及び第2主筋21Bと上下方向7に並んで配置されている。
2本の補助筋25の他方である第2補助筋25Bは、第1主筋21Aから第2主筋21Bに渡って配置されている。また、第2補助筋25Bは、第1補助筋25Aに対して第1主筋21A及び第2主筋21Bと反対側に、第1補助筋25Aと接した状態で配置されている。つまり、第2補助筋25Bは、第1補助筋25Aと上下方向7に並んで配置されている。
以上より、第1主筋21A及び第2主筋21Bと第2補助筋25Bとは、上下方向7において第1補助筋25Aを挟んでいる。
第1主筋21Aと、第1補助筋25Aと、第2補助筋25Bとは、連結具28によって、一纏めに束ねられている。また、第2主筋21Bと、第1補助筋25Aと、第2補助筋25Bとも、連結具28によって、一纏めに束ねられている。なお、一組の主筋21及び2本の補助筋25は、連結具28以外の手段、例えば番線によって、一纏めに束ねられていてもよい。
図5に示されるように、本実施形態において、主筋21の直径R1は22mmであり、添え筋23の直径R2は22mmであり、補助筋25の直径R3は16mmである。また、図5には示されていないが、あばら筋22の直径は13mmであり、継手筋24の直径は22(mm)である。なお、各鉄筋の直径は、前述された値に限らない。また、後述される鉄筋ホルダ14の第1嵌合部31及び第2嵌合部32の内径や、接続部33の上下方向の長さなどの各寸法は、各鉄筋(主筋21、添え筋23、補助筋25)の直径値に基づいて後述する値とは異なる値に設定され得る。
[鉄筋ホルダ14]
図3及び図4に示されるように、鉄筋ホルダ14は、主筋21及び添え筋23のそれぞれと嵌合して、主筋21と添え筋23とを連結するものである。
以下、図5〜図7を参照しつつ、鉄筋ホルダ14の構造が説明される。なお、図5及び図7には、図4に示された複数の鉄筋ホルダ14のうちの鉄筋ホルダ14Aが記載されている。また、図6は、図7において主筋21及び添え筋23が除かれた図である。よって、図5〜図7における鉄筋ホルダ14Aに対する各方向(上下方向7、前後方向8、及び左右方向9)は、図4において主筋21及び添え筋23のそれぞれと嵌合した状態の鉄筋ホルダ14Aに対する各方向(上下方向7、前後方向8、及び左右方向9)に対応している。
図5及び図6に示されるように、鉄筋ホルダ14は、第1嵌合部31と、第2嵌合部32と、第1嵌合部31及び第2嵌合部32を繋いでいる接続部33とを備えている。第1嵌合部31、第2嵌合部32、及び接続部33は、例えば合成樹脂の一体成型品である。なお、第1嵌合部31、第2嵌合部32、及び接続部33は、別部材で構成されており、ボルトやネジなどの固定具によって互いに連結されていてもよい。
鉄筋ホルダ14は、接続部33が上下方向7に延びた状態で配置されている。図5に示されるように、第1嵌合部31は、接続部33の上下方向7の一端(図5では上端)と繋がっている。第2嵌合部32は、接続部33の上下方向7の他端(図5では下端)と繋がっている。なお、図5とは逆に、第1嵌合部31が接続部33の下端と繋がっており、第2嵌合部32が接続部33の上端と繋がっていてもよい。
図5及び図6に示されるように、第1嵌合部31は、C字型である。内面34によって区画されている第1嵌合部31の内部空間の径は、主筋21の直径R1と同一であり、本実施形態では22mmである。第1嵌合部31のC字の切れ目には、第1開口35が形成されている。第1開口35は、上下方向7と直交する水平方向(図5及び図6では前方)を向いている。
なお、第1開口35が向く方向は、上下方向7と交差する方向であればよく、水平方向に限らない。例えば、第1開口35は、水平方向に対して上方または下方に傾斜した方向を向いていてもよい。
第1開口35の上下方向7の長さL1(第1開口35のC字の2つの先端36の間の長さL1)は、直径R1よりも短い。なお、長さL1は、第1開口35を拡げるように第1嵌合部31を弾性変形させるために好適な長さである。
図5及び図7に示されるように、第1嵌合部31は、主筋21と嵌合する。主筋21は、第1開口35を通じて、第1嵌合部31と嵌合する。主筋21が、第1開口35を通じて、第1嵌合部31の外部から第1嵌合部31の内部空間へ嵌められるとき、主筋21は、第1開口35を区画する第1嵌合部31の先端36と当接して、先端36を押す。これにより、第1嵌合部31は、第1開口35の上下方向の長さL1の値が大きくなるように弾性変形する。その結果、主筋21は、第1嵌合部31の内部空間へ移動する。主筋21が第1嵌合部31の内部空間へ移動すると、主筋21は先端36を押さなくなる。これにより、第1嵌合部31は、弾性復帰する。このようにして、第1嵌合部31は、主筋21と嵌合する。以上より、第1嵌合部31は、主筋21が第1開口35を通過して第1嵌合部31と嵌合するように弾性変形可能である。
なお、主筋21が第1嵌合部31との嵌合を解除される場合、上記と逆の手順が実行される。
図5及び図6に示されるように、第2嵌合部32は、C字型である。内面37によって区画されている第2嵌合部32の内部空間の径は、添え筋23の直径R2と同一であり、本実施形態では22mmである。第2嵌合部32のC字の切れ目には、第2開口38が形成されている。第2開口38は、上下方向において接続部33と反対側を向いている。図5では、第2開口38は、第2嵌合部32に対して、第2嵌合部32の上方に位置する接続部33の反対側である下方を向いている。
なお、第2開口38が向く方向は、上下方向7において接続部33と反対側であればよく、下方に限らない。例えば、接続部33が第2嵌合部32の下方に位置する場合、第2開口38は、第2嵌合部32に対して、第2嵌合部32の下方に位置する接続部33の反対側である上方を向く。
第2開口38の水平方向の長さL2(第2開口38のC字の2つの先端39の間の長さL2)は、直径R2よりも短い。なお、長さL2は、第1開口35を拡げるように第1嵌合部35を弾性変形させるために好適な長さである。また、長さL2は、添え筋23の外周面と継手筋24の外周面とが当接した状態において、先端39が継手筋24に当接しない長さである。
図5及び図7に示されるように、第2嵌合部32は、添え筋23と嵌合する。添え筋23は、第2開口38を通じて、第2嵌合部32と嵌合する。添え筋23が、第2開口38を通じて、第2嵌合部32の外部から第2嵌合部32の内部空間へ嵌められるとき、添え筋23は、第2開口38を区画する第2嵌合部32の先端39と当接して、先端39を押す。これにより、第2嵌合部32は、第2開口38の水平方向の長さL2の値が大きくなるように弾性変形する。その結果、添え筋23は、第2嵌合部32の内部空間へ移動する。添え筋23が第2嵌合部32の内部空間へ移動すると、添え筋23は先端39を押さなくなる。これにより、第2嵌合部32は、弾性復帰する。このようにして、第2嵌合部32は、添え筋23と嵌合する。以上より、第2嵌合部32は、添え筋23が第2開口38を通過して第2嵌合部32と嵌合するように弾性変形可能である。
なお、添え筋23が第2嵌合部32との嵌合を解除される場合、上記と逆の手順が実行される。
図5に示されるように、接続部33の上下方向7の長さL3は、2本の補助筋25の直径R3の合計、つまり直径R3の2倍の長さよりも長い。なお、長さL3は、直径R3の2倍と同じ長さであってもよい。つまり、長さL3は、2本の補助筋25の直径R3の合計以上であればよい。
図5及び図6に示されるように、鉄筋ホルダ14の外周面に沿って、リブ40が形成されている。これにおり、鉄筋ホルダ14の強度は、リブ40が無い構成に比べて高くなっている。
[鉄筋ユニット13の製造方法]
以下に、鉄筋(主筋21、あばら筋22、添え筋23、継手筋24、及び補助筋25)と、鉄筋ホルダ14とを組み合わせて、鉄筋ユニット13を製造する方法が説明される。
最初に、図8に示されるような主筋21及びあばら筋22が網目状に組み合わされた一体物のメッシュバーが、工場において製造される。なお、メッシュバーは、工場以外、例えば建築現場で製造されてもよい。
複数の主筋21(図8では、主筋21は2本であるが2本に限らない。)が、間隔を空けて、平行に並べられる。また、複数のあばら筋22(図8では、あばら筋22は8本であるが8本に限らない。)が、主筋21の延設方向に間隔を空けて、当該延設方向に直交しており且つ複数の主筋21を結ぶ方向に延びた状態で平行に並べられる。このとき、複数のあばら筋22の各々は、複数の主筋21と接するように配置される。そして、主筋21とあばら筋22とが接している部分が溶接される。これにより、図8に示されるようなメッシュバーが完成する。
次に、主筋配置工程が実行される。主筋配置工程では、複数のメッシュバーが、基礎10と同一形状(図1に示される形状)を形成するように配置される。なお、主筋配置工程以降の工程は、建築現場において実行される。
詳細には、複数のメッシュバーの各主筋21が一直線に並べられることにより、図1に示される基礎10の辺部18の骨組みが形成される。また、2つのメッシュバーの各主筋21が直交して並べられることにより、図1に示される基礎10の頂点部19の骨組みが形成される。図9に示されるように、主筋配置工程において、第1主筋21Aに対して、第2主筋21Bが第1主筋21Aの延設方向(左右方向9)と交差する方向(前後方向8)に延設するように配置される。
次に、仮位置決め工程が実行される。仮位置決め工程は、添え筋23を、図10に示されるような位置、つまり主筋21と平行且つ主筋21との間に上下方向7に間隔を空けた位置に仮位置決めする工程である。仮位置決め工程において、図10に示されるように、複数の添え筋23(図9に示される数に限らない。)の各々が、少なくとも一つの鉄筋ホルダ14(図9に示される数に限らない。)を介して主筋21と連結される。
仮位置決め工程において、最初に、複数の鉄筋ホルダ14が、水平方向に間隔を空けて主筋21と連結される。なお、図5及び図7に示されるように、各鉄筋ホルダ14は、第1嵌合部31が主筋21と嵌合することによって、主筋21と連結される。
仮位置決め工程において、次に、図10に示されるように、2本の添え筋23が、鉄筋ホルダ14の第2嵌合部32と嵌合することによって、2本の第1主筋21Aのうち上方に位置する第1主筋21Aと連結された鉄筋ホルダ14に連結される。このとき、2本の添え筋23は、水平方向に沿って一直線に並んだ状態である。
また、前述の2本の添え筋23とは異なる2本の添え筋23が、鉄筋ホルダ14の第2嵌合部32と嵌合することによって、2本の第1主筋21Aのうち下方に位置する第1主筋21Aと連結された鉄筋ホルダ14に連結される。このとき、2本の添え筋23は、水平方向に沿って一直線に並んだ状態である。
また、前述とは別の添え筋23が、鉄筋ホルダ14の第2嵌合部32と嵌合することによって、2本の第2主筋21Bのうち上方に位置する第2主筋21Bと連結された鉄筋ホルダ14に連結される。
また、前述とは別の添え筋23が、鉄筋ホルダ14の第2嵌合部32と嵌合することによって、2本の第2主筋21Bのうち下方に位置する第2主筋21Bと連結された鉄筋ホルダ14に連結される。
なお、図5及び図7に示されるように、各鉄筋ホルダ14は、第2嵌合部32が添え筋23と嵌合することによって、添え筋23と連結される。
以上より、複数の添え筋23は、主筋21と平行且つ主筋21との間に間隔を空けた位置に仮位置決めされる。
次に、第1配置工程が実行される。第1配置工程は、継手筋24を、図11に示される位置に配置する工程である。
図11に示されるように、継手筋24は、仮位置決め工程において各軸線が一直線に並んだ状態で仮位置決めされた隣り合う2つの添え筋23の各々と軸線が平行であり且つ外周面同士が接した状態で配置される。つまり、継手筋24は、その一端側の外周面が隣り合う2つの添え筋23の一方の外周面と接し、その他端側の外周面が隣り合う2つの添え筋23の他方の外周面と接するように配置される。また、継手筋24は、添え筋23の各々に対して第1主筋21Aと反対側に配置される。つまり、第1主筋21Aの下方に配置された添え筋23と接するように配置される継手筋24は、添え筋23の下方に配置される。一方、第1主筋21Aの上方に配置された添え筋23と接するように配置される継手筋24は、添え筋23の上方に配置される。
なお、第1配置工程の実行に際して、継手筋24が配置される位置に隣接して鉄筋ホルダ14が配置されていた場合であっても、継手筋24は鉄筋ホルダ14の第2開口38を通じて添え筋23と当接することが可能である。つまり、当該場合であっても、継手筋24は鉄筋ホルダ14に阻害されることなく添え筋23と当接することが可能である。
次に、本位置決め工程及び第1結束工程が実行される。本位置決め工程は、仮位置決め工程において仮位置決めした添え筋23を、あばら筋22と結束することで本位置決めする工程である。第1結束工程は、第1配置工程において配置された継手筋24を、隣り合う2つの添え筋23の各々と結束する工程である。
図12に示されるように、本位置決め工程では、あばら筋22と添え筋23とが交差している部分に番線26が巻き付けられる。これにより、添え筋23とあばら筋22とが結束される。
第1結束工程では、あばら筋22と添え筋23及び継手筋24とが交差している部分に番線26が巻き付けられる。詳細には、継手筋24及び隣り合う2つの添え筋23の一方があばら筋22と接している部分に、番線26が巻き付けられる。また、継手筋24及び隣り合う2つの添え筋23の他方があばら筋22と接している部分に、番線26が巻き付けられる。これにより、継手筋24は、隣り合う添え筋23の各々とあばら筋22とに結束される。
なお、本実施形態では、継手筋24は、番線26によってあばら筋22及び添え筋23と纏めて結束されていたが、あばら筋22及び添え筋23の各々と別個に結束されていてもよい。例えば、継手筋24は、あばら筋22と番線26によって結束される一方で、添え筋23とはあばら筋22との結束に使用されている番線26とは別の番線によって結束されていてもよい。
次に、第2配置工程が実行される。第2配置工程は、図13に示されるように、第1補助筋25Aが、第1主筋21Aから第2主筋21Bに渡って、第1主筋21A及び第2主筋21Bと上下方向に並び且つ第1主筋21A及び第2主筋21Bと接した状態で配置される工程である。
次に、第3配置工程が実行される。第3配置工程は、図14に示されるように、第2補助筋25Bが、第1主筋21Aから第2主筋21Bに渡って、第1補助筋25Aと上下方向に並び且つ第1補助筋25Aと接した状態で配置される工程である。
なお、第1補助筋25A及び第2補助筋25Bは、配置された状態でユーザ(作業者)が保持している。
なお、第2配置工程及び第3配置工程の実行に際して、第1補助筋25A及び第2補助筋25Bが配置される位置に、鉄筋ホルダ14が配置されている場合、鉄筋ホルダ14は、主筋21及び第1嵌合部31の嵌合が解除され且つ添え筋23及び第2嵌合部32の嵌合が解除されることによって、主筋21及び添え筋23から取り外される。このとき、添え筋23の軸線を中心として、鉄筋ホルダ14を回動させることにより、主筋21及び添え筋23を動かすことなく、鉄筋ホルダ14を主筋21から取り外すことができる。その後、鉄筋ホルダ14を添え筋23に対して引っ張ることにより、添え筋23を動かすことなく、鉄筋ホルダ14を添え筋23から取り外すことができる。このようにして、鉄筋ホルダ14は、主筋21及び添え筋23から容易に取り外すことが可能である。その後、第1補助筋25A及び第2補助筋25Bが配置される。鉄筋ホルダ14が添え筋23から取り外されても、添え筋23は、本位置決め工程において番線26によってあばら筋22と結束されているため、問題ない。
次に、第2結束工程が実行される。第2結束工程は、図4に示されるように、第1主筋21Aと、第1補助筋25Aと、第2補助筋25Bとが、連結具28によって、一纏めに束ねられ、且つ第2主筋21Bと、第1補助筋25Aと、第2補助筋25Bとが、連結具28によって、一纏めに束ねられる工程である。なお、連結具28の位置は任意であるが、第1補助筋25A及び第2補助筋25Bの両端部であることが好ましい。また、あばら筋22と当接する箇所が更に好適である。第2結束工程が実行されることにより、第1主筋21Aと第2主筋21Bとが補助筋25(第1補助筋25A及び第2補助筋25B)を介して連結される。
[実施形態の効果]
上記実施形態によれば、鉄筋ホルダ14の第1嵌合部31が主筋21に嵌合され、鉄筋ホルダ14の第2嵌合部32が添え筋23に嵌合されることによって、添え筋23は、主筋21と連結される。これにより、主筋21と添え筋23とが平行であり、且つ主筋21と添え筋23との距離が鉄筋ホルダ14の接続部33の上下方向の長さ分となる状態に、添え筋23の配置位置を維持することができる。
また、仮に、第1開口35が上下方向7において接続部33と反対側を向いているように鉄筋ホルダ14が構成されている場合、つまり第1開口35と第2開口38とが反対を向くように鉄筋ホルダ14が構成されている場合、以下の問題が発生する。つまり、第1嵌合部31が主筋21に嵌合され且つ第2嵌合部32が添え筋23に嵌合された状態において、鉄筋ホルダ14を主筋21及び添え筋23から外すには、主筋21または添え筋23の少なくとも一方を上下方向7に動かす必要があり、大きな力を要する。また、添え筋23が番線26によってあばら筋22と結束されている場合、主筋21または添え筋23を上下方向7に動かすには、番線26をほどく必要がある。
しかし、上記実施形態では、第1開口35は、上下方向7と交差する方向を向いている。つまり第1開口35と第2開口38とが反対を向かないように、鉄筋ホルダ14が構成されている。そのため、第1嵌合部31が主筋21に嵌合され且つ第2嵌合部32が添え筋23に嵌合された状態において、最初に第1嵌合部31を回転させて第1嵌合部31の嵌合を解除し、次に第2嵌合部32の嵌合を解除することによって、主筋21及び添え筋23のいずれも動かすことなく、鉄筋ホルダ14を主筋21及び添え筋23から外すことができる。そのため、鉄筋ホルダ14を主筋21及び添え筋23から外すのに、大きな力を要しない。
また、上記実施形態によれば、継手筋24は、添え筋23に対して主筋21と反対側に配置されている。また、鉄筋ホルダ14の第2開口38は、上下方向7において接続部33と反対側を向いている。つまり、継手筋24は、第2開口38と同じ側に配置される。これにより、継手筋24は第2開口38を通じて添え筋23と当接配置することが可能である。つまり、継手筋24は、第2嵌合部32に阻害されることなく添え筋23と当接配置することが可能である。
また、上記実施形態によれば、接続部33の上下方向7の長さL3は、2本の補助筋25の直径R3の合計以上である。そのため、第1嵌合部31が主筋21と嵌合され第2嵌合部32が添え筋23と嵌合された状態において、主筋21と添え筋23との間に2本の補助筋25を配置することができる。
また、上述したように、鉄筋ホルダ14を主筋21及び添え筋23から外すのに大きな力を要しないため、2本の補助筋25が配置されるべき位置に鉄筋ホルダ14が配置されていた場合でも、鉄筋ホルダ14を主筋21及び添え筋23から外して、鉄筋ホルダ14が配置されていた位置に補助筋25を配置することが容易である。
また、上記製造方法によれば、添え筋23を仮位置決めするため、仮位置を保持するための作業者が不要である。よって、添え筋23の位置を容易に一定に保つことができる。
また、上記製造方法によれば、交差するように配置された2つの主筋21(第1主筋21A及び第2主筋21B)を、補助筋25(第1補助筋25A及び第2補助筋25B)によって確実に繋ぎ合わせることができる。
[変形例]
上記実施形態では、本位置決め工程は、第1配置工程の後に実行されたが、本位置決め工程は、第1配置工程の前に実行されてもよい。この場合、本位置決め工程において、あばら筋22と添え筋23とが結束され、第1配置工程の後に実行される第1結束工程において、継手筋24と添え筋23とが結束される。
上記実施形態では、本位置決め工程は、第2配置工程、第3配置工程、及び第2結束工程の前に実行されたが、本位置決め工程は、第2配置工程、第3配置工程、及び第2結束工程の後に実行されてもよい。
10・・・基礎
13・・・鉄筋ユニット
14・・・鉄筋ホルダ
21・・・主筋
21A・・・第1主筋
21B・・・第2主筋
22・・・あばら筋
23・・・添え筋
24・・・継手筋
25・・・補助筋
25A・・・第1補助筋
25B・・・第2補助筋
31・・・第1嵌合部
32・・・第2嵌合部
33・・・接続部
35・・・第1開口
38・・・第2開口

Claims (6)

  1. 水平方向に延びた円柱形状の主筋と、
    上記主筋に連結されており、上下方向に延びた円柱形状のあばら筋と、
    上記あばら筋に連結されており、上記主筋と平行且つ上記主筋との間に間隔を空けて配置された円柱形状の添え筋と、
    水平方向に沿って一直線に並んで配置された隣り合う2つの上記添え筋の各々と平行且つ接した状態で配置され、2つの上記添え筋の各々と結束された円柱形状の継手筋と、
    L字形状に折り曲げられた円柱形状の補助筋と、
    上記主筋と上記添え筋とを連結している鉄筋ホルダと、を備え、
    上記鉄筋ホルダは、
    上記主筋と嵌合するC字型の第1嵌合部と、
    上記添え筋と嵌合するC字型の第2嵌合部と、
    上下方向に延びており、その一端が上記第1嵌合部と繋がり且つその他端が上記第2嵌合部と繋がっている接続部と、を備え、
    上記第1嵌合部のC字型の第1開口は、上下方向と交差する方向を向いており、
    上記第1開口におけるC字の両端間の長さは、上記主筋の直径よりも短く、
    上記第2嵌合部のC字型の第2開口は、上下方向において上記接続部と反対側を向いており、
    上記第2開口におけるC字の両端間の長さは、上記添え筋の直径よりも短く、
    上記第1嵌合部は、上記主筋が上記第1開口を通過して上記第1嵌合部と嵌合するように弾性変形可能であり、
    上記第2嵌合部は、上記添え筋が上記第2開口を通過して上記第2嵌合部と嵌合するように弾性変形可能であり、
    上記継手筋は、上記添え筋に対して上記主筋と反対側に配置されており、
    上記主筋は、一方の延設方向が他方の延設方向と交差する方向となるように少なくとも一組配置されており、
    上記補助筋は、一組の上記主筋に対応して2本配置されており、
    2本の上記補助筋の一方は、一組の上記主筋の一方から他方に渡って、上記主筋の各々と上下方向に並び且つ上記主筋の各々と接した状態で配置されており、
    2本の上記補助筋の他方は、一組の上記主筋の一方から他方に渡って、2本の上記補助筋の一方と上下方向に並び且つ2本の上記補助筋の一方と接した状態で配置されており、
    上記接続部の上下方向の長さは、2本の上記補助筋の直径の合計以上である建築物の基礎用鉄筋ユニット。
  2. 上下方向に延びた円柱形状のあばら筋に連結され且つ水平方向に延びた円柱形状の主筋と嵌合するC字型の第1嵌合部と、円柱形状の添え筋と嵌合するC字型の第2嵌合部と、上下方向に延びており、その一端が上記第1嵌合部と繋がり且つその他端が上記第2嵌合部と繋がっている接続部と、を備え、上記第1嵌合部のC字型の第1開口は、上下方向と交差する方向を向いており、上記第1開口におけるC字の両端間の長さは、上記主筋の直径よりも短く、上記第2嵌合部のC字型の第2開口は、上下方向において上記接続部と反対側を向いており、上記第2開口におけるC字の両端間の長さは、上記添え筋の直径よりも短く、上記第1嵌合部は、上記主筋が上記第1開口を通過して上記第1嵌合部と嵌合するように弾性変形可能であり、上記第2嵌合部は、上記添え筋が上記第2開口を通過して上記第2嵌合部と嵌合するように弾性変形可能である鉄筋ホルダによって、上記主筋に対して上記添え筋を仮位置決めする建築物の基礎用鉄筋ユニットの製造方法であって、
    上記第1嵌合部が上記主筋と嵌合し、上記第2嵌合部が上記添え筋と嵌合することによって、上記添え筋を、上記主筋と平行且つ上記主筋との間に間隔を空けた位置に仮位置決めする仮位置決め工程と、
    上記添え筋を、上記あばら筋と結束することで本位置決めする本位置決め工程と、を含む建築物の基礎用鉄筋ユニットの製造方法。
  3. 上記仮位置決め工程において、複数の上記添え筋が、水平方向に沿って一直線に並んだ状態で仮位置決めされ、
    円柱形状の継手筋を、上記仮位置決め工程において一直線に並んだ状態で仮位置決めされた隣り合う2つの上記添え筋の各々と平行且つ接した状態で、上記添え筋の各々に対して上記主筋と反対側に配置する第1配置工程と、
    上記第1配置工程において配置した上記継手筋を、上記添え筋の各々と結束する第1結束工程と、を含む請求項に記載の建築物の基礎用鉄筋ユニットの製造方法。
  4. 上記第1配置工程は、上記本位置決め工程の前に実行される請求項に記載の建築物の基礎用鉄筋ユニットの製造方法。
  5. 上記主筋である第1主筋に対して、上記第1主筋とは別の上記主筋である第2主筋が、上記第1主筋の延設方向と交差する方向に延設するように配置される主筋配置工程と、
    L字形状に折り曲げられた円柱形状の第1補助筋が、上記第1主筋から上記第2主筋に渡って、上記第1主筋及び上記第2主筋と上下方向に並び且つ上記第1主筋及び上記第2主筋と接した状態で配置される第2配置工程と、
    L字形状に折り曲げられた円柱形状の第2補助筋が、上記第1主筋から上記第2主筋に渡って、上記第1補助筋と上下方向に並び且つ上記第1補助筋と接した状態で配置される第3配置工程と、
    上記第1主筋、上記第1補助筋、及び第2補助筋が一纏めに結束され、且つ上記第2主筋、上記第1補助筋、及び上記第2補助筋が一纏めに結束される第2結束工程と、を含む請求項からのいずれかに記載の建築物の基礎用鉄筋ユニットの製造方法。
  6. 上記第2配置工程は、上記本位置決め工程の後に実行される請求項に記載の建築物の基礎用鉄筋ユニットの製造方法。
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