JPH10131241A - 地下貯水槽等に用いる積上げ部材 - Google Patents

地下貯水槽等に用いる積上げ部材

Info

Publication number
JPH10131241A
JPH10131241A JP8305657A JP30565796A JPH10131241A JP H10131241 A JPH10131241 A JP H10131241A JP 8305657 A JP8305657 A JP 8305657A JP 30565796 A JP30565796 A JP 30565796A JP H10131241 A JPH10131241 A JP H10131241A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
side plate
water storage
divided body
stacking member
storage tank
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8305657A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3556784B2 (ja
Inventor
Takayuki Ikeda
隆之 池田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takiron Co Ltd
Original Assignee
Takiron Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takiron Co Ltd filed Critical Takiron Co Ltd
Priority to JP30565796A priority Critical patent/JP3556784B2/ja
Publication of JPH10131241A publication Critical patent/JPH10131241A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3556784B2 publication Critical patent/JP3556784B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A20/00Water conservation; Efficient water supply; Efficient water use
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A20/00Water conservation; Efficient water supply; Efficient water use
    • Y02A20/108Rainwater harvesting

Abstract

(57)【要約】 【課題】 施工現場で門形に組み立てることができ、上
載荷重に対して大きな対抗力を発揮し、しかも、嵩張ら
ない形にして搬送したり保管したりすることのできる地
下貯水槽用の積上げ部材を提供する。 【解決手段】 一対の同一形状の分割体40でなり、そ
れらの分割体40を反対向きにして門形に組み合わせる
ことにより積上げ部材4とする。分割体40は、側板4
1と側板41から垂直に突き出た梁部43を有する。第
2突起49と第2凹部52との嵌合によって一対の分割
体40を位置決めでき、第1突起46と第1凹部47,
48との嵌合によって上下の積上げ部材4,4を位置決
めできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地下貯水槽や地下
貯留浸透槽等に設けられている水溜め空間に並べて配備
して使用されたり、それらを並べて配備されたものに段
積みされる積上げ部材に関する。
【0002】
【従来の技術】特公平4−26648号公報に、雨水等
の貯留浸透施設についての記載があり、この公報に、タ
ンク部内に容器状部材を縦横かつ上下に積み上げること
についての記載がある。この容器状部材は、多数の孔を
有する底部及び周側壁で構成されており、文字通り、物
を入れるバケツ、器、箱といったような容器の形状を有
している。このような容器状部材を重ね合わせてタンク
内の充填材とする場合、上載荷重に対して大きな強度を
示すのは、周側壁が垂直になっている容器である。しか
しながら、周側壁が垂直になっている容器状部材は、運
搬時や保管時に重ね合わせたとき嵩張って全体の容積が
小さくならず、輸送効率や保管効率がきわめて悪く、物
流費が高くなるという課題があった。
【0003】また、上記公報に記載のように、底壁に対
して周側壁を鈍角に立ち上げてある場合、すなわち、周
側壁を上拡がりに傾斜させた場合、図14のように同一
方向で重ねれば1つの容器100に他の容器200の底
壁210が入り込み、他の容器200の底壁210が容
器100の周側壁120の内面に接する形で重なる。こ
のようにして、容器200に別の容器300を重ねれ
ば、それらの容器を全体としてコンパクトに梱包でき、
持ち運びや保管にきわめて便利である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな容器状部材には、大きな問題があった。すなわち、
多数の通水口が開設された多角形の周側壁と底壁とを有
する容器状部材は周側壁が傾斜しているため、これらの
容器状部材を積み上げたときに大きな上載荷重が加わる
と周側壁が座屈を生じやすく、仮に周側壁の一部に座屈
が生じるとその影響が他の部分にも及んで座屈範囲が短
期間で簡単に広がってしまう。このような状況は、周側
壁の厚さを厚くすることによって多少は改善されるけれ
ども、本質的な解決策とはなり得ない。
【0005】本発明は以上の問題に鑑みてなされたもの
であり、積み上げたときに上記した周側壁に相当する側
板が垂直になって上載荷重に対する大きな対抗力を発揮
するものであるにもかかわらず、嵩張らないコンパクト
な形に梱包して搬送したり保管したりすることのできる
地下貯水槽等に用いる積上げ部材を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明の地
下貯水槽等に用いる積上げ部材は、地中に凹入状に形成
された水溜め空間に並べて配備されたり、あるいは並べ
て配備されたものに段積みされて使用される積上げ部材
であって、四角形の側板とこの側板よりも幅狭でその側
板の上辺部に基端部が位置してその上辺部から直角に突
き出された梁部とを一体に有し、その一対のものを互い
に反対向きにして組み合わせて一方のものの上記梁部の
先端部を他方のものの上記側板の上辺部に重ね合わせ、
他方のものの上記梁部の先端部を一方のものの上記側板
の上辺部に重ね合わせることによりすべての上記梁部を
水平に並べたときに、一方のものの上記側板と他方のも
のの上記側板とが対向しかつそれらの側板の相互間に水
平に並んだ上記梁部が横架された門形を形作る同一形状
の一対の合成樹脂製の分割体でなる、というものであ
る。
【0007】この積上げ部材において、一対の分割体を
門形に形作るように組み合わせると、一対の分割体のそ
れぞれの側板が垂直姿勢を保つので、上載荷重に対して
大きな対抗力を発揮する。また、多数の分割体を同じ向
きにして嵌合させると、側板同士および梁部同士が互い
に重なり合ってコンパクトな形になる。
【0008】請求項2に係る発明の地下貯水槽等に用い
る積上げ部材は、請求項1に記載したものにおいて、上
記分割体における上記側板の下端部と上記梁部の基端部
および先端部とのうちの一方側に第1突起が設けられ、
他方側に、その分割体に重ね合わされる他の上記分割体
の上記第1突起が嵌合される第1凹部が設けられ、上記
分割体における上記側板の上辺部と上記梁部の先端部の
うちの一方側に第2突起が設けられ、他方側に、その分
割体と組み合わされて門形を形作る他の上記分割体の上
記第2突起が嵌合される第2凹部が設けられている、と
いうものである。
【0009】この積上げ部材においては、一対の分割体
を門形に形作るように組み合わせたときには、第2突起
と第2凹部との嵌合によって一対の分割体が相互に位置
決めされるので、それら一対の分割体の組み合わせによ
って形作られる積上げ部材の門形が正確に定まる。ま
た、その門形の積上げ部材を積み上げたときに、第1突
起と第1凹部との嵌合によって上下の積上げ部材が相互
に位置決めされるので、積上げ部材を上下多段に積み上
げやすくなる。
【0010】請求項3に係る発明の地下貯水槽等に用い
る積上げ部材は、請求項1または請求項2に記載したも
のにおいて、上記分割体の上記側板がその幅方向に並ん
だ多数のリブを備えていると共に、上記分割体の上記梁
部がその幅方向に並んだ多数のリブを備えている、とい
うものである。
【0011】このようにしておくと、リブによって側板
や梁部の強度が高まり、上載荷重に対する対向力がいっ
そう向上する。
【0012】請求項4に係る発明の地下貯水槽等に用い
る積上げ部材は、請求項1、請求項2、請求項3のいず
れかに記載したものにおいて、上記分割体における上記
側板の下端部に上記第1突起が下向きに設けられ、上記
分割体における上記梁部の基端部および先端部のそれぞ
れに、その分割体に重ね合わされる他の上記分割体の上
記第1突起が嵌合される溝状の上記第1凹部が上向きに
設けられている、というものである。
【0013】このようにしておくと、一対の分割体の組
み合わせによって形作られる門形の積上げ部材を積み上
げたときに、第1突起と第1凹部との嵌合によって上下
の積上げ部材が相互に位置決めされるので、積上げ部材
を上下多段に積み上げやすくなる。
【0014】請求項5に係る発明の地下貯水槽等に用い
る積上げ部材は、請求項1、請求項2、請求項3、請求
項4のいずれかに記載したものにおいて、上記分割体に
おける上記梁部の先端部に上記第2突起が下向きに設け
られ、上記側板の上辺部に、その分割体と組み合わされ
て門形を形作る他の上記分割体の上記第2突起が嵌合さ
れる溝状の第2凹部が上向きに設けられている、という
ものである。
【0015】このようにしておくと、一対の分割体を門
形に形作るように組み合わせたときには、第2突起と第
2凹部との嵌合によって一対の分割体が相互に位置決め
されるので、それら一対の分割体の組み合わせによって
形作られる積上げ部材の門形が正確に定まる。
【0016】請求項6に係る発明の地下貯水槽等に用い
る積上げ部材は、地中に凹入状に形成された水溜め空間
に並べて配備されたり、あるいは並べて配備されたもの
に段積みされて使用される積上げ部材であって、平行な
一対の支柱部とこれらの支柱部の相互間に亘って設けら
れた連結部とを一体に備えた側板とこの側板よりも幅狭
で片側の上記支柱部の上端部に基端部が位置してその支
柱部の上端部から直角に突き出された梁部とを一体に有
し、その一対のものを互いに反対向きにして組み合わせ
て一方のものの上記梁部の先端部を他方のものの他側の
上記支柱部の上端部に重ね合わせ、他方のものの上記梁
部の先端部を一方のものの他側の上記支柱部の上端部に
重ね合わせることによりすべての上記梁部を水平に並べ
たときに、一方のものの上記側板と他方のものの上記側
板とが対向しかつそれらの側板の相互間に水平に並んだ
上記梁部が横架された門形を形作る同一形状の一対の合
成樹脂製の分割体でなる、というものである。
【0017】この積上げ部材において、一対の分割体を
門形に形作るように組み合わせると、一対の分割体のそ
れぞれの側板が垂直姿勢を保つので、上載荷重に対して
大きな対抗力を発揮する。特に、側板に具備されている
平行な一対の支柱部が上載荷重に対して大きな対抗力を
発揮する。また、多数の分割体を横に重ねるとコンパク
トな形になる。
【0018】請求項7に係る発明の地下貯水槽等に用い
る積上げ部材は、請求項6に記載したものにおいて、片
側の上記支柱部の下端部と、上記梁部の基端部と、上記
梁部の先端部と、他側の上記支柱部の下端部と、他側の
上記支柱部の上端部とにそれぞれ孔部が設けられ、上記
分割体を重ね合わせたときに互いに重なり合う上記孔部
に嵌合されてそれらの孔部を位置決めする連結具を備え
る、というものである。
【0019】この積上げ部材においては、一対の分割体
を門形に形作るように組み合わせたときには、その組み
合わせによって互いに重なり合った孔部に連結具を嵌合
しておくことによって、それら一対の分割体の組み合わ
せによって形作られる積上げ部材の門形が正確に定ま
る。また、その門形の積上げ部材を積み上げたときに
は、互いに重なり合った孔部に連結具を嵌合させて上下
の積上げ部材を相互に位置決めできるので、積上げ部材
を上下多段に積み上げやすくなる。
【0020】請求項8に係る発明の地下貯水槽等に用い
る積上げ部材は、請求項6に記載したものにおいて、片
側の上記支柱部の下端部と他側の上記支柱部の下端部と
上記梁部の先端部とにそれぞれ孔部が設けられ、片側の
上記支柱部の上端部と他側の上記支柱部の上端部とに、
上記分割体を重ね合わせたときに対応される上記孔部に
嵌合される突起が設けられている、というものである。
また、請求項9に係る発明の地下貯水槽等に用いる積上
げ部材は、請求項6に記載したものにおいて、上記梁部
の先端部と片側の上記支柱部の上端部と他側の上記支柱
部の上端部とにそれぞれ孔部が設けられ、片側の上記支
柱部の下端部と他側の上記支柱部の下端部とに、上記分
割体を段積みしたときに対応される上記孔部に嵌合され
る突起が設けられている、というものである。
【0021】この積上げ部材においては、一対の分割体
を門形に形作るように組み合わせたときには、その組み
合わせによって互いに重なり合った孔部に突起が嵌合す
るので、一対の分割体の組み合わせによって形作られる
積上げ部材の門形が正確に定まる。また、その門形の積
上げ部材を積み上げたときには、互いに重なり合った孔
部に突起が嵌合して上下の積上げ部材が相互に位置決め
されるので、積上げ部材を上下多段に積み上げやすくな
る。
【0022】請求項10に係る発明の地下貯水槽等に用
いる積上げ部材は、請求項6、請求項7、請求項8、請
求項9のいずれかに記載したものにおいて、上記支柱部
が、パイプ状の中空体の内部空間に、その中空体の曲げ
剛性よりも大きな曲げ剛性を有する芯材を装填した、と
いうものである。
【0023】これらの積上げ部材において、分割体にお
ける側板の支柱部の曲げ剛性が芯材によって高められる
ので、その支柱部が上載荷重に対して大きな対抗力を発
揮するようになる。
【0024】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の一形態であ
る積上げ部材4を用いて施工した地下貯水槽Aを概略的
に示した一部省略縦断面図、図2は地下貯水槽Aを概略
的に示した平面構成図、図3は分割体40の斜視図、図
4は反対向きにした分割体40の斜視図、図5は門形を
形成している積上げ部材4の斜視図、図6は分割体40
の一部を斜め下から見た斜視図、図7は積上げ部材4を
上下に積み上げた状態の部分正面図、図8は積上げ部材
4を重ねた状態の説明図である。
【0025】図1に示した地下貯水槽Aは、地面を掘り
下げることによって地中に凹入状に形成された水溜め空
間1を有する。この水溜め空間1において、その周囲壁
面11はその地層を形成している土砂の安息角を勘案し
て上開き状に傾斜している。この水溜め区間1の底壁面
12とその底壁面12に連続する上記周囲壁面11とは
通水性を持たない遮水シート2で被覆されており、その
遮水シート2の上に不織布21が配備されている。上記
遮水シート2には塩化ビニル樹脂シート、ゴムシート、
ポリエチレン樹脂シートなどのシートを用いることがで
きる。
【0026】水溜め空間1の底壁面12に遮水シート2
と不織布21とを介して集合体3が装填されている。こ
の集合体3は、水平に並べられかつ上下に段積みされた
多数の積上げ部材4でなる。これらの積上げ部材4は後
述する合成樹脂製の一対の分割体40,40でなり、そ
れらの分割体40,40を門形に組み合わせることによ
って形成されている。そして、門形の個々の積上げ部材
4自体で囲まれる空間が水溜め用の空隙を形成し、それ
らの空隙が互いに連通して全体として1つの大きな空間
を形成している。
【0027】上記集合体3の周囲に、垂直に立ち上げら
れたコンクリート製の仕切壁5が設けられている。この
仕切壁5には多数の通水孔51が貫通状に形成されてい
て、この通水孔51によって上記仕切壁5に通水性が付
与されている。図例では、上記水溜め空間1の中央部の
2箇所にも垂直に立ち上げられた仕切壁5,5が設けら
れていて、この仕切壁5,5によって上記集合体3が左
右に2分割されている。そして、上記仕切壁5と上記周
囲壁面11との間の空間や、中央部の2箇所の仕切壁
5,5の間の空間に小形固形物の集合でなる通水層6…
が配備されている。通水層6は、砕石を上記空間に装填
することによって形成されている。この通水層6を砂利
や玉石などの小石で形成することも可能である。さら
に、上記集合体3と上記通水層6との上に透水層7が配
設されている。この透水層7は土砂を敷き詰めることに
よって形成されており、その透水層7を利用して芝生が
植生されている。透水層7の上に自動車の駐車場を形成
することも可能である。なお、上記仕切壁5をポーラス
コンクリート製にしてその仕切壁5に通水性を付与して
おいてもよい。また、仕切壁5の厚さは、上記集合体3
に加わる荷重や通水層6に加わる荷重など総合的に勘案
してそれらに耐え得る強度を持つような厚さにしてお
く。また、上記仕切壁5をFRPなどのプラスチック製
にすることも可能であり、そうすることによって仕切壁
の軽量化が達成され、運搬、施工が容易になるという利
点がある。
【0028】上記積上げ部材4によって形成されている
上記水溜め用の空隙に上記遮水シート2と上記通水層6
とを貫通して延びる地表水導入路8の終部が配置されて
いる。この地表水導入路8は、図示していない建物の屋
根から雨樋を介して集められた雨水や、都市公園の歩道
脇に設けられた側溝で集められた雨水やテニスコートな
どから出る雨水を上記水溜め用の空隙に導入するために
設けられている。さらに、上記水溜め空間1の底部に、
上記水溜め用の空隙に溜まった水を排水するための排水
溝91が設けられており、この排水溝91に、排水路9
が接続されている。なお、排水路9は合成樹脂管を埋設
することによって形成することができ、その排水路9の
途中に調節弁92が介在されている。
【0029】以上説明した地下貯水槽Aにおいて、水溜
め空間1を取り囲んでいる壁13は必ずしも必要ではな
い。しかし、地盤の強化や安定化が必要な場合には、そ
の壁13を所定の厚さの捨てコンクリート層で形成して
おくとよい。
【0030】上記積上げ部材4は、図3および図4に示
した分割体40を一対(2つ)用意することによって形
成され、それらの分割体40,40を門形に組み合わせ
ることによって図5に示した門形の積上げ部材4とな
る。分割体40は、ポリプロピレン樹脂やポリ塩化ビニ
ル樹脂などの合成樹脂で一体成形されている。
【0031】図3および図4に示した分割体40は、四
角形の側板41とこの側板41の上辺部42から直角に
突き出された矩形板片状の梁部43とを一体に有する。
梁部43の幅寸法は側板41の幅寸法の半分になってい
て、そのような梁部43の基端部43aが図示のように
側板41の上辺部42に位置して、その上辺部42のの
片側の半分のところから直角に突出されている。また、
側板41はその内側で幅方向に並んだ多数のリブ44を
備え、梁部43についても、図6に示したようにその内
側で幅方向に並んだ多数のリブ45を備えている。
【0032】上記側板41の下端部、具体的にはその側
板41に備わっているそれぞれのリブ44の下端部に第
1突起46が下向きに設けられている。これに対し、梁
部43の基端部43aと先端部43bとにはそれぞれ溝
状の第1凹部47,48がその全幅に亘って上向きに設
けられている。これらの第1凹部47,48には、分割
体40を重ね合わせたときに、上段側の分割体40の上
記第1突起46が嵌合するようになっており、それらの
第1突起46と第1凹部47または48が嵌合したとき
には、上下の分割体40や、一対の分割体40,40を
組み合わせた門形の上下の積上げ部材4,4が第1凹部
47,48の溝幅方向で互いに動かないように位置決め
される。
【0033】また、上記梁部43の先端部43b、具体
的にはその梁部43に備わっているそれぞれのリブ44
の先端部に第2突起49が下向きに設けられている。こ
れに対し、側板41の上辺部42の梁部43が突出され
ていない箇所の全長に亘って溝状の第2凹部52が上向
きに設けられている。この第2凹部52には、一対の分
割体40,40を図5のように互いに反対向きにして門
形に組み合わせたときに、相手方となる分割体40の上
記第2突起49が嵌合するようになっており、その第2
突起49と第2凹部52とが嵌合したときには、それら
一対の分割体40,40が第2凹部52の溝幅方向で動
かないように位置決めされて正確な門形が形成される。
【0034】一対の分割体40,40を互いに反対向き
にして組み合わせることにより図5に示した門形の積上
げ部材4を形成したときには、上記のように第2突起4
9と第2凹部52とが嵌合すると共に、一方の分割体4
0の梁部43の先端部が他方の分割体40の側板41の
上辺部42に重なり合う。そして、両方の分割体40,
40の梁部43,43が水平に並び、しかも、それらの
梁部43,43が、相対向している一方の分割体40の
側板41と他方の分割体40の側板41の相互間に横架
された状態になる。
【0035】一対の分割体40,40を門形に組み合わ
せた図5の積上げ部材4が、冒頭で説明したように、図
1に示した水溜め空間1に上下に段積みされ、かつ左右
前後に並べられて集合体3を形成する。門形の積上げ部
材4を積み上げたときには、図7のように、上段側の積
上げ部材4に具備されている第1突起46が下段側の積
上げ部材4に具備されている第1凹部47,48に嵌合
される。
【0036】ここで、上記積上げ部材4は、側板41と
梁部とが直角をなす分割体40を互いに反対向きにして
組み合わせたものであるので、この積上げ部材4を上下
に段積みした状態では、それぞれの積上げ部材4を形成
している個々の分割体40,40の側板41,41のそ
れぞれが垂直になる。そのため、個々の積上げ部材4に
加わる垂直な上載荷重に対してその側板41が大きな対
抗力を発揮し、その側板41が通常時に受ける上載荷重
によって座屈を生じにくくなる。その上、上記側板41
は、多数のリブ44によって補強もなされているので上
載荷重に対してきわめて大きな対抗力を発揮するように
なり、それらの事項が座屈をいっそう生じにくくするこ
とに役立つ。
【0037】なお、図1で説明した透水層7は、段積み
された積上げ部材4の最上段のものの上に形成される。
その透水層7の代わりに遮水シート等を使用してもよ
い。また、上記分割体40の側板41には、図5に仮想
線で示したように通水口として役立つ開口41aを開設
しておいてもよい。開口41aを開設しておくと、その
開口41aを通して横に並べられた個々の門形の積上げ
部材4で囲まれる空間を水が流通する。なお、開口41
aを開設していない場合には、横に並んでいる門形の積
上げ部材4の相互間に形成される隙間を通して水が流通
する。
【0038】上記した分割体40は、図8に示したよう
に多数のものを同じ向きにして嵌合状に重ねることがで
きる。このようにすると、互いに嵌合された分割体4
0,40の側板41,41同士および梁部43,43同
士が互いに重なり合ってコンパクトな形になり、多数の
分割体40が嵩張らなくなるので、工場や地下貯水槽A
の施工現場で多数の分割体40を保管する場合にそれほ
ど広いスペースが必要にならず、また、トラックで分割
体40を搬送するときの分割体1個当りの搬送コストが
安くつく。
【0039】上記分割体40において、第1突起を梁部
43の基端部43aおよび先端部43bに設け、第1凹
部を側板41の下端部に設けてもよい。また、第2突起
を側板41の上辺部に設け、第2凹部を梁部43の先端
部43bに設けてもよい。
【0040】図9は変形例による分割体60の斜視図、
図10は分割体60の断面図、図11は門形を形成して
いる積上げ部材4Aの斜視図、図12は積上げ部材4A
を積み上げた状態の説明図である。
【0041】上記積上げ部材4Aは、図9に示した分割
体60を一対(2つ)用意することによって形成され、
それらの分割体60,60を門形に組み合わせることに
よって図11に示した門形の積上げ部材4となる。分割
体60は、ポリプロピレン樹脂やポリ塩化ビニル樹脂な
どの合成樹脂で一体成形されている。
【0042】図9に示した分割体60は、平行な一対の
支柱部61,62とこれらの支柱部61,62の相互間
に亘って設けられた板状の連結部63とを一体に備えた
側板64と、この側板64よりも幅狭で片側の支柱部6
1の上端部に基端部65aが位置してその支柱部61の
上端部から直角に突き出された板片状の梁部65とを一
体に有する。梁部65の幅寸法は支柱部61の外周直径
寸法と略同一になっている。
【0043】図10に示したように、一対の支柱部6
1,62は、パイプ状の中空体66の内部空間に、その
中空体66の曲げ剛性よりも大きな曲げ剛性を有する芯
材67を装填したものである。芯材67は、中空体66
の曲げ剛性よりも大きな曲げ剛性を有する素材であれば
何でもよいが、好ましくは、プラスチックの廃材や繊維
強化プラスチックなどの所望の形状に成形したものであ
る。このような芯材67を中空体66に装填した支柱部
61,62は、きわめて大きな圧縮強度や曲げ強度を備
えるようになる。また、上記連結部63には開口68が
備わっており、この開口68が水の流通に役立つ。
【0044】図9、図10、図12などに示したよう
に、片側の支柱部61の下端部と、梁部65の基端部6
5aと、梁部65の先端部65bと、他側の支柱部62
の下端部と、他側の支柱部の上端部とにそれぞれ孔部7
1,72,73,74,75が設けられている。図11
において、76は連結具であり、この連結具76は円柱
状に形成されていて、図12のように分割体60,60
を重ね合わせたときに互いに重なり合う上記孔部に嵌合
されてそれらの孔部を位置決めする役割を果たす。互い
に重なり合う孔部の組み合わせの一例が図12に示され
ている。同図では、孔部71と孔部72、孔部74と孔
部75、孔部74と孔部73と孔部75が、それぞれ重
なり合っており、それらの重なり箇所においてそれぞれ
の孔部に上記連結具76…が嵌合されてそれらの孔部を
位置決めしている。
【0045】また、一対の分割体60,60は互いに反
対向きにして組み合わせることにより、図11のよう
に、一方の分割体60の梁部65の先端部65bを他方
の分割体60の他側の支柱部62の上端部に重ね合わ
せ、他方の分割体60の梁部65の先端部65bを一方
の分割体60の他側の支柱部62の上端部に重ね合わせ
ることにより2つの梁部65,65を水平に並べたとき
には、それらの一対の分割体60,60によって、一方
の分割体60の側板64と他方の分割体60の側板64
とが対向しかつそれらの側板64,64の相互間に水平
に並んだ梁部65,65が横架された門形が形作られ
る。そして、そのように一対の分割体60,60を門形
に組み合わせたときには、孔部73と75とが重なり合
い、その重なり箇所に上記連結具76を嵌合することに
よって、一対の分割体60,60が動かないように位置
決めされて正確な門形が形成される。
【0046】一対の分割体60,60を門形に組み合わ
せた図11の積上げ部材4Aが、冒頭で説明したよう
に、図1に示した水溜め空間1に上下に段積みされ、か
つ左右前後に並べられて集合体3を形成する。
【0047】ここで、上記積上げ部材4Aは、側板64
と梁部65とが直角をなす分割体60を互いに反対向き
にして組み合わせたものであるので、この積上げ部材4
Aを図12のように上下に段積みした状態では、それぞ
れの積上げ部材4Aを形成している個々の分割体60,
60の側板64,64のそれぞれが垂直になる。ただ
し、側板64,64のそれぞれは垂直になるが、連結具
76は必ずしも垂直である必要はなく、その形状も特に
限定されるものではない。そして、側板64の全体が垂
直であるため、個々の積上げ部材4Aに加わる垂直な上
載荷重に対してその側板64の支柱部61,62が大き
な対抗力を発揮し、その側板64が通常時に受ける上載
荷重によって座屈を生じにくくなる。その上、支柱部6
1,62は、図10で説明したように、芯材67によっ
て補強されているので、上載荷重に対してきわめて大き
な対抗力を発揮するようになる。
【0048】なお、図1で説明した透水層7は、段積み
された積上げ部材4Aの最上段のものの上に透水シート
などを介して形成される。その透水層7の代わりに遮水
シート等を使用してもよく、その場合には、透水シート
を用いる必要はない。また、上記分割体60の側板64
には開口68が開設されているので、その開口68を通
して横に並べられた個々の門形の積上げ部材4Aで囲ま
れる空間を水が流通する。
【0049】上記した分割体60は、多数のものを同じ
向きにしてコンパクトに重ねることができる。そのよう
にすると、多数の分割体60が嵩張らなくなるので、工
場や地下貯水槽Aの施工現場で多数の分割体60を保管
する場合にそれほど広いスペースが必要にならず、ま
た、トラックで分割体40を搬送するときの分割体1個
当りの搬送コストが安くつく。
【0050】図13は分割体60の他の変形例を示して
いる。
【0051】この分割体60において、図9〜図12で
説明したものと異なる点は、片側の支柱部61の下端部
と他側の支柱部62の下端部と梁部65の先端部65b
とにそれぞれ孔部81,83(他側の支柱部62の下端
部の孔部は図に現れていない)が設けられ、片側の支柱
部61の上端部と他側の支柱部62の上端部とに、2つ
の分割体60,60を重ね合わせたときに対応される孔
部81,83(他側の支柱部62の下端部の孔部を含
む)に嵌合される突起85,86が設けられている点で
ある。その他の事項は、図9〜図12で説明したものと
同様であるので、同一部分に同一符号を付すことによっ
て詳細な説明を省略する。図13の分割体60において
も、図9〜図12で説明した分割体60と同様に、門形
の積上げ部材を形成することができ、また、そのような
積上げ部材を段積みすることができる。なお、上記突起
85,86や上記孔部81,83(他側の支柱部62の
下端部の孔部を含む)は、図9〜図12で説明した孔部
71〜75や連結具76と同様の作用を発揮する。すな
わち、門形に組み合わせた一対の分割体60,60を位
置決めする作用や、門形の積上げ部材を積上げやすくす
るといった作用を発揮する。
【0052】なお、梁部65の先端部65bと片側の支
柱部61の上端部と他側の支柱部の上端部とにそれぞれ
孔部を設け、片側の支柱部61の下端部と他側の支柱部
62の下端部とに、分割体60を段積みしたときに対応
される孔部に嵌合される突起を設けてもよい。
【0053】図1や図2で説明した地下貯水槽Aにおい
て、上記水溜め空間1の周囲壁面11は上開き状に傾斜
しているが、水溜め空間1の深さが浅く、しかも周囲壁
面11の土質が崩れにくい場合は、周囲壁面11が略垂
直になるように掘削してもよい。
【0054】この地下貯水槽Aにおいては、地表に降っ
た雨水が、上記透水層7を経て上記集合体3に備わって
いる水溜め用の空隙や上記通水層6に導入され、その通
水層6に浸入した雨水は、上記仕切壁5に具備されてい
る通水孔51によって上記空隙に導入されて貯留され
る。また、側溝などに集まった雨水などの地表水は上記
地表水導入路8を経て上記空隙に直接に導入される。し
かしながら、地表水の中に枯葉や土砂などの固形物が含
まれている場合には、この地下貯水槽Aの前に固形物分
離槽や濾過槽、沈殿槽などを設けてそれらの固形物を分
離できるようにしておくことが望ましい。こうしておけ
ば、固形物の混ざっていないきれいな水が上記水溜め用
の空隙に溜まる。水溜め用の空隙に溜まった水は必要に
応じて地下に浸透させたり排水路9を経て排水すること
ができる。
【0055】このような地下貯水槽Aは、集中豪雨など
に見舞われたときに都市河川の水位が急激に上昇して氾
濫を起こすといった事態を回避することに利用すること
ができる。たとえば、集中豪雨の警報によってあらかじ
め水溜め空間1を空にしておき、河川の水位がその集中
豪雨によって上昇している間は、地表を流れて河川に流
れ込もうとする雨水の一部をこの水溜め空間1に流入さ
せて一時貯留しておき、集中豪雨が治まって河川の水位
が下がったときにその水溜め空間1の貯留水を河川に放
流するようにすると、河川の水位の急激な上昇による氾
濫を回避することができる。また、火災などの緊急を要
する場合には、水溜め空間1の貯留水を汲み上げ、防火
用水などに用いることもできる。通常は、水溜め空間1
の水を植物の潅水などに使用することができるのであ
り、そのためには、別途、水汲み口を水溜め空間1から
導き出しておくことが好ましい。
【0056】また、図1や図2に示した地下貯水槽Aの
ように、上記集合体3を左右に2分割し、その左右の集
合体3,3の間の仕切壁5,5で挟まれた空間に砕石な
どの小形固形物の集合でなる通水層6を形成しておく
と、1箇所の集合体3の規模が適切な規模に小さく抑え
られるので、仕切壁5により積上げ部材4を位置ずれし
ないように固定する作用が確実に発揮されるようになる
だけでなく、積上げ部材4の施工性も向上する。また、
水が左側の集合体3の水溜め用の空隙から仕切壁5,5
の相互間の上記通水層6を通過して右側の集合体3の水
溜め用の空隙に移動するときに、その通水層6がフィル
ターとして水の浄化作用を発揮する。このため、その通
水層6を炭や特殊な鉱物で形成しておくと、右側の集合
体3の水溜め用の空隙から取り出す水を、その浄化の度
合に応じて有効に活用することが可能になる。
【0057】
【発明の効果】本発明によれば、一対の分割体を正確な
門形に組み合わせることができ、また、上下に段積みさ
れた門形の積上げ部材が動かないように確実に位置決め
されるので、その積上げ部材を積み上げやすいという効
果がある。
【0058】また、一対の分割体を門形に組み合わせる
ことによって形成された積上げ部材を上下多段に段積み
した場合、それぞれの分割体は、その側板が垂直になっ
て上載荷重に対する大きな対抗力を発揮するので、地中
に凹入状に形成された水溜め空間の地表面での開口部を
覆って配設されている透水層や遮水層を下から支え得る
だけの十分に大きな強度を確保することが容易な地下貯
水槽などに用いる積上げ部材を提供することが可能にな
る。
【0059】さらに、そのように上載荷重に対して大き
な対抗力を発揮するように側板が垂直になっているにも
かかわらず、その積上げ部材が2つの同一形状の分割体
を組み合わせることによって形成されており、しかも個
々の分割体は、側板とその側板から直角に突き出た梁部
とを有するものであるから、多数の分割体をコンパクト
な形に重ねることが可能であり、そのことが、工場や地
下貯水槽や地下貯留浸透槽などの施工現場で多数の分割
体を保管する場合に必要なスペースを狭くしたり、トラ
ックで分割体を搬送するときの分割体1個当りの搬送コ
ストを安くすることに役立つという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態である積上げ部材を用い
て施工した地下貯水槽を概略的に示した一部省略縦断面
図である。
【図2】地下貯水槽を概略的に示した平面構成図であ
る。
【図3】分割体の斜視図である。
【図4】反対向きにした分割体の斜視図である。
【図5】門形を形成している積上げ部材の斜視図であ
る。
【図6】分割体の一部を斜め下から見た斜視図である。
【図7】積上げ部材を上下に積み上げた状態の部分正面
図である。
【図8】積上げ部材を重ねた状態の説明図である。
【図9】変形例による分割体の斜視図である。
【図10】分割体の断面図である。
【図11】門形を形成している積上げ部材の斜視図であ
る。
【図12】積上げ部材を積み上げた状態の説明図であ
る。
【図13】分割体の他の変形例を示す斜視図である。
【図14】従来の容器状部材を積み重ねた状態の説明図
である。
【符号の説明】
1 水溜め空間 4,4A 積上げ部材 40 分割体 41 側板 42 側板の上辺部 43 梁部 43a 梁部の基端部 43b 梁部の先端部 44,45 リブ 46 第1突起 47,48 第1凹部 49 第2突起 52 第2凹部 60 分割体 61,62 支柱部 63 連結部 64 側板 65 梁部 65a 梁部の基端部 65b 梁部の先端部 66 中空体 67 芯材 71,72,73,74,75 孔部 76 連結具 81,83 孔部 85,86 孔部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】地中に凹入状に形成された水溜め空間に並
    べて配備されたり、あるいは並べて配備されたものに段
    積みされて使用される積上げ部材であって、 四角形の側板とこの側板よりも幅狭でその側板の上辺部
    に基端部が位置してその上辺部から直角に突き出された
    梁部とを一体に有し、その一対のものを互いに反対向き
    にして組み合わせて一方のものの上記梁部の先端部を他
    方のものの上記側板の上辺部に重ね合わせ、他方のもの
    の上記梁部の先端部を一方のものの上記側板の上辺部に
    重ね合わせることによりすべての上記梁部を水平に並べ
    たときに、一方のものの上記側板と他方のものの上記側
    板とが対向しかつそれらの側板の相互間に水平に並んだ
    上記梁部が横架された門形を形作る同一形状の一対の合
    成樹脂製の分割体でなることを特徴とする地下貯水槽等
    に用いる積上げ部材。
  2. 【請求項2】上記分割体における上記側板の下端部と上
    記梁部の基端部および先端部とのうちの一方側に第1突
    起が設けられ、他方側に、その分割体に重ね合わされる
    他の上記分割体の上記第1突起が嵌合される第1凹部が
    設けられ、 上記分割体における上記側板の上辺部と上記梁部の先端
    部のうちの一方側に第2突起が設けられ、他方側に、そ
    の分割体と組み合わされて門形を形作る他の上記分割体
    の上記第2突起が嵌合される第2凹部が設けられている
    請求項1に記載した地下貯水槽等に用いる積上げ部材。
  3. 【請求項3】上記分割体の上記側板がその幅方向に並ん
    だ多数のリブを備えていると共に、上記分割体の上記梁
    部がその幅方向に並んだ多数のリブを備えている請求項
    1または請求項2に記載した地下貯水槽等に用いる積上
    げ部材。
  4. 【請求項4】上記分割体における上記側板の下端部に上
    記第1突起が下向きに設けられ、上記分割体における上
    記梁部の基端部および先端部のそれぞれに、その分割体
    に重ね合わされる他の上記分割体の上記第1突起が嵌合
    される溝状の上記第1凹部が上向きに設けられている請
    求項1、請求項2、請求項3のいずれかに記載した地下
    貯水槽等に用いる積上げ部材。
  5. 【請求項5】上記分割体における上記梁部の先端部に上
    記第2突起が下向きに設けられ、上記側板の上辺部に、
    その分割体と組み合わされて門形を形作る他の上記分割
    体の上記第2突起が嵌合される溝状の第2凹部が上向き
    に設けられている請求項1、請求項2、請求項3、請求
    項4のいずれかに記載した地下貯水槽等に用いる積上げ
    部材。
  6. 【請求項6】地中に凹入状に形成された水溜め空間に並
    べて配備されたり、あるいは並べて配備されたものに段
    積みされて使用される積上げ部材であって、 平行な一対の支柱部とこれらの支柱部の相互間に亘って
    設けられた連結部とを一体に備えた側板とこの側板より
    も幅狭で片側の上記支柱部の上端部に基端部が位置して
    その支柱部の上端部から直角に突き出された梁部とを一
    体に有し、その一対のものを互いに反対向きにして組み
    合わせて一方のものの上記梁部の先端部を他方のものの
    他側の上記支柱部の上端部に重ね合わせ、他方のものの
    上記梁部の先端部を一方のものの他側の上記支柱部の上
    端部に重ね合わせることによりすべての上記梁部を水平
    に並べたときに、一方のものの上記側板と他方のものの
    上記側板とが対向しかつそれらの側板の相互間に水平に
    並んだ上記梁部が横架された門形を形作る同一形状の一
    対の合成樹脂製の分割体でなることを特徴とする地下貯
    水槽等に用いる積上げ部材。
  7. 【請求項7】片側の上記支柱部の下端部と、上記梁部の
    基端部と、上記梁部の先端部と、他側の上記支柱部の下
    端部と、他側の上記支柱部の上端部とにそれぞれ孔部が
    設けられ、上記分割体を重ね合わせたときに互いに重な
    り合う上記孔部に嵌合されてそれらの孔部を位置決めす
    る連結具を備える請求項6に記載した地下貯水槽等に用
    いる積上げ部材。
  8. 【請求項8】片側の上記支柱部の下端部と他側の上記支
    柱部の下端部と上記梁部の先端部とにそれぞれ孔部が設
    けられ、片側の上記支柱部の上端部と他側の上記支柱部
    の上端部とに、上記分割体を重ね合わせたときに対応さ
    れる上記孔部に嵌合される突起が設けられている請求項
    6に記載した地下貯水槽等に用いる積上げ部材。
  9. 【請求項9】上記梁部の先端部と片側の上記支柱部の上
    端部と他側の上記支柱部の上端部とにそれぞれ孔部が設
    けられ、片側の上記支柱部の下端部と他側の上記支柱部
    の下端部とに、上記分割体を段積みしたときに対応され
    る上記孔部に嵌合される突起が設けられている請求項6
    に記載した地下貯水槽等に用いる積上げ部材。
  10. 【請求項10】上記支柱部が、パイプ状の中空体の内部
    空間に、その中空体の曲げ剛性よりも大きな曲げ剛性を
    有する芯材を装填したものである請求項6、請求項7、
    請求項8、請求項9のいずれかに記載した地下貯水槽等
    に用いる積上げ部材。
JP30565796A 1996-10-30 1996-10-30 地下貯水槽等に用いる積上げ部材 Expired - Lifetime JP3556784B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30565796A JP3556784B2 (ja) 1996-10-30 1996-10-30 地下貯水槽等に用いる積上げ部材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30565796A JP3556784B2 (ja) 1996-10-30 1996-10-30 地下貯水槽等に用いる積上げ部材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10131241A true JPH10131241A (ja) 1998-05-19
JP3556784B2 JP3556784B2 (ja) 2004-08-25

Family

ID=17947784

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30565796A Expired - Lifetime JP3556784B2 (ja) 1996-10-30 1996-10-30 地下貯水槽等に用いる積上げ部材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3556784B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006045883A (ja) * 2004-08-04 2006-02-16 Shinichiro Hayashi 雨水集積施設
JP2012092634A (ja) * 2010-10-27 2012-05-17 Yamax Corp 地下貯水構造物
JP4947531B1 (ja) * 2011-09-01 2012-06-06 株式会社 宮田エンジニアリング 雨水の浸透循環貯留槽
JP2017198039A (ja) * 2016-04-28 2017-11-02 積水樹脂株式会社 人工芝部材敷設面の排水構造

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006045883A (ja) * 2004-08-04 2006-02-16 Shinichiro Hayashi 雨水集積施設
JP4625989B2 (ja) * 2004-08-04 2011-02-02 株式会社 林物産発明研究所 雨水集積施設
JP2012092634A (ja) * 2010-10-27 2012-05-17 Yamax Corp 地下貯水構造物
JP4947531B1 (ja) * 2011-09-01 2012-06-06 株式会社 宮田エンジニアリング 雨水の浸透循環貯留槽
JP2017198039A (ja) * 2016-04-28 2017-11-02 積水樹脂株式会社 人工芝部材敷設面の排水構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP3556784B2 (ja) 2004-08-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101802538B1 (ko) 물의 유동을 관리하기 위한 조립체 및 모듈
EP2454416B1 (en) Surfaces using structural modules
US6626609B1 (en) Water storing block and connecting member for water storing block and rain water storing/infiltrating structure
US20170328052A1 (en) Hexagonal module and assembly for storage of water underground
US20090226260A1 (en) Method and Apparatus for Capturing, Storing, and Distributing Storm Water
JP3363805B2 (ja) 雨水貯留浸透構造物
KR101435373B1 (ko) 중공형 우수 저류블록
US20180369721A1 (en) Water storage in subsurface storm water basins
JP3546263B2 (ja) 地下貯水槽等に用いる積上げ部材
JP2004052243A (ja) 雨水等を貯留及び/又は浸透する施設
JP2004019122A (ja) 雨水等を貯留及び/又は浸透する施設及びこの施設に使用する充填部材
JP3556776B2 (ja) 地下貯水槽用の積上げ部材
JPH09296486A (ja) 地下貯水槽
JP3556784B2 (ja) 地下貯水槽等に用いる積上げ部材
KR102095581B1 (ko) 조립식 빗물 저류용 블록과 그 블록을 이용한 빗물 저류 구조물 및 시공방법
JP3477001B2 (ja) 地下貯水槽
JP2002013182A (ja) 地下貯水槽用積上げ部材
JPH0667545U (ja) 擁壁の構造
JP2002129640A (ja) 雨水貯留・浸透槽
JP2010127052A (ja) 浸透側溝構造体
JP2005179919A (ja) 雨水等の貯留浸透施設
JP2753884B2 (ja) ハニカム形状板による地中の貯溜・浸透工法
KR102571761B1 (ko) 구조 개선형 빗물저류시설
KR101733481B1 (ko) 빗물 저장 기능을 갖는 조립식 저류블록을 사용하는 지반 포장구조
JP2001115508A (ja) 貯水ブロックとこれを用いた雨水貯留構造物

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040213

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040413

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040513

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090521

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090521

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090521

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100521

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100521

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110521

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120521

Year of fee payment: 8

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120521

Year of fee payment: 8

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120521

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120521

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130521

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130521

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140521

Year of fee payment: 10

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term