JP2002128354A - 搬送装置及びそれを備えた画像読取装置 - Google Patents

搬送装置及びそれを備えた画像読取装置

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JP2002128354A
JP2002128354A JP2000319734A JP2000319734A JP2002128354A JP 2002128354 A JP2002128354 A JP 2002128354A JP 2000319734 A JP2000319734 A JP 2000319734A JP 2000319734 A JP2000319734 A JP 2000319734A JP 2002128354 A JP2002128354 A JP 2002128354A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像読取装置等に具備される、シート状物を
搬送する搬送装置において、その搬送方向を逆転する切
替手段の構造を簡素化し、製造コストの削減を図ること
を課題とする。 【解決手段】 順方向に回転する排出ローラ31と、逆
方向に回転する反転ローラ32とを備えた搬送手段と、
該搬送手段の両ローラ31・32のいずれか一方に圧接
し、または、どちらのローラ31・32にも接触しない
ように位置移動可能なプレスローラ33とから成り、該
プレスローラ33を該排出ローラ31、または反転ロー
ラ32と圧接させることにより正逆どちらの方向にもシ
ート状物の搬送が可能とする。前記反転ローラと排出ロ
ーラとの間に、揺動可能な原稿ガイド部材36を設け、
該原稿ガイド部材36により前記プレスローラ33が当
接していない方のローラ31(または32)にはシート
状物が接触しないようにガードする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、ファクシ
ミリ等の画像読取装置の原稿搬送路に採用される技術で
あって、シート状物の搬送方向を逆転させる搬送装置の
切替手段に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の画像読取装置では、その搬送路か
らの排出口付近に、正逆回転可能な排出ローラが設けら
れており、原稿の両面を読み取る場合には、まず、原稿
を読取部へ給送してその第1面を読み取り、該排出ロー
ラにより原稿を排紙トレイ上のスペースへ一旦、繰り送
り、該原稿の終端を挟持しつつ、該排出ローラの回転方
向を逆転させていた。これにより該原稿を原稿戻し経路
を通じてその表裏を反転させ、再度読取部へ給送して、
次にその第2面を読み取り、排出トレイへ排出してい
た。尚、原稿第2面の読み取り後、先行する原稿先端が
既に排出ローラ位置に到達する一方で、その後端側はな
お該排出ローラ位置にあり、そのため、排出ローラとそ
れに連れ回るプレスローラとを離間させていた。これに
より搬送方向が互いに逆方向となる原稿先端側とその終
端側とは両ローラに妨げられることなく円滑に擦れ違う
ように構成されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来技術においては、前記排出ローラを正逆回転可能なロ
ーラとして構成すると、他のローラの駆動モータとは別
に排出ローラ用のモータを設けて制御するか、あるい
は、単一のモータで全ローラを駆動する構成とした場
合、該排出ローラと該モータとの間には所定のタイミン
グで排出ローラの回転方向を逆転させる切替手段を設け
なければならなかった。前者のように、新たなモータを
設けるとその分コストが上昇し、また、後者の場合で
も、その機構構成が複雑であり、該切替手段は高価なも
のとなってしまう。加えて、両場合とも、排出ローラと
プレスローラとを離間させるアクチュエータが必要であ
り、さらにコストが嵩む。本発明では前記の点を鑑み、
画像読取装置等に具備される、シート状物を搬送する搬
送装置において、その搬送方向を逆転する切替手段の構
造を簡素化し、製造コストの削減を図ることを課題とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は以上のような課
題を解決すべく、次のような手段を用いる。すなわち、
請求項1記載の如く、順方向に回転する正転ローラと、
逆方向に回転する逆転ローラとを備えた搬送手段と、該
搬送手段の両ローラのいずれか一方に圧接し、または、
どちらのローラにも接触しないように位置移動可能なプ
レスローラとから成り、該プレスローラを該正転ロー
ラ、または逆転ローラと圧接させることにより正逆どち
らの方向にもシート状物の搬送が可能な構成とする。
【0005】また、請求項2記載の如く、前記逆転ロー
ラと正転ローラとの間に、揺動可能なガイド部材を設
け、該ガイド部材により前記プレスローラが当接してい
ない方のローラにはシート状物が接触しないようにガー
ドする。
【0006】そして、請求項3記載の如く、請求項1、
または請求項2記載の搬送装置を、原稿の表裏両面を読
み取る画像読取装置における原稿搬送路の排出口付近に
設け、該搬送装置により原稿をスイッチバック反転、ま
たは排出する。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、添付の図
面を基に説明する。図1は画像読取装置を採用するファ
クシミリの斜視図、図2は同じく側面断面図、図3は本
発明に係る画像読取装置のADFの側面断面図、図4は
本発明に係る接圧機構の構成を示す側面図、図5は同じ
く接圧機構の構成を示す面図、図6は本発明に係る接圧
機構の作動構成を示す側面図、図7は原稿ガイド部材の
回動機構の第1実施例を示す側面図、図8は原稿ガイド
部材の回動機構の第2実施例を示す側面図、図9は本発
明に係る画像読取装置の制御構成を示すブロック図、図
10は本発明に係る画像読取装置の制御構成の第1段階
を示す流れ図、図11は同じく第2段階を示す流れ図、
図12は同じく最終段階を示す流れ図である。ここで、
図4、図6、図7、及び図8における図(a)、図
(b)、図(c)は、それぞれ対応しており、図(a)
は接圧機構の排出モード、図(b)は同じくスイッチバ
ックモード、図(c)は同じく中立モードを示す。
【0008】これよりファクシミリ装置等、画像読取装
置の原稿搬送路に設けられた本発明に係る搬送装置につ
いて説明する。まず、ファクシミリ装置の全体構成から
説明する。図1及び図2に示すファクシミリ装置は、記
録部2の上方に読取部1を配置して構成されている。記
録部2には、記録装置3及び給紙カセット4がそれぞれ
上下に内装されており、給紙カセット4内に収納される
用紙を記録装置3へ給紙して、記録した後に、記録紙排
出トレイ5へ排出するように構成している。
【0009】読取部1は、その一部構成体である読取ケ
ース10の底面より延設されるヒンジ10bが、記録部
2に配設されたヒンジピン1a上に枢支されていること
により、該記録部2に対して、ヒンジピン1aを支点と
して上下回動可能とされている。
【0010】読取部1においては、読取ケース10内に
読取装置6が収納されている。読取ケース10の上面に
は、透明状の静止原稿載置ベッド11を配設しており、
該静止原稿載置ベッド11上に原稿が置かれると、該読
取装置6が、図2の実線位置から仮想線位置まで移動し
て走査を行う。
【0011】読取ケース10の上方には、その一辺を中
心として上下開閉可能に構成される原稿押えカバー7が
配置され、静止原稿載置ベッド11上に載置された原稿
を原稿押えカバー7により上方から押えるものとしてい
る。
【0012】原稿押えカバー7の一端部には、ADF8
が付設されている。ADF8の外観は、図1のように、
読取装置6の走査方向と直交する方向上にて並列状にサ
イドフレーム7a・7bを立設しており、両サイドフレ
ーム7a・7b間に、ADF8の原稿搬送部全体を覆う
開閉可能なADFカバー14が挟まれるように配置され
たものとなっている。各サイドフレーム7a・7bのA
DFカバー14側端部に沿う内側開口面には、図示され
ない板金製の側板がそれぞれ立状に固設されていて、例
えば、後記の各フィードローラのうち、駆動ローラのロ
ーラ軸の各軸端を軸支している。原稿押さえカバー7
と、サイドフレーム7a・7bの一方または両方は、該
駆動ローラの駆動源及びその伝動系を覆っており、その
内側面が該側板にて覆われているのである。
【0013】これら原稿押えカバー7とサイドフレーム
7a・7bがADF8の装置本体を形成し、該装置本体
に左右を挟まれて、ADFカバー14にて覆われる原稿
搬送部が配設されて、ADF8全体を構成している。
【0014】ADF8の給紙口8aに連なるように、該
原稿押えカバー7の上方に原稿供給トレイ9が配設され
ており、その下方における原稿押えカバー7の上面に
は、ADF8の該給紙口8aの直下に配置された排紙口
8bに連なるように、原稿排出トレイ7cが一体成形さ
れている。ADF8内には、給紙口8aから排紙口8b
まで原稿搬送経路が構成されている。
【0015】原稿供給トレイ9上に載せられたシート原
稿は、一枚ずつピックアップされ、給紙口8aに挿入さ
れる。ADF8にて給紙されてプラテンガラス12の上
を通過する原稿は、図2中で実線にて示した初期位置の
読取装置6により読み取られる。読み取られた後の原稿
は、排紙口8bから原稿排出トレイ7c上に排出され
る。
【0016】このように、読取部1は、読取装置6を走
査させて静止原稿を読み取るフラットベッドタイプのス
キャナとして用いるとともに、読取装置6を位置固定し
て原稿をADF8に給送しながら読み取りを行うシート
フィードタイプのスキャナとして用いることができるよ
うに構成されている。
【0017】また、読取ケース10の一側方にはキーパ
ネル13が付設されている。該キーパネル13の各種操
作キーを押すことにより、原稿内容の読み取りを行った
り、読み取った内容をファクシミリ送信する際の送信先
の設定を行ったり、受信内容や読み取った内容の記録装
置3による記録を行ったり、様々な操作がなされるので
ある。
【0018】次に自動シート搬送装置のADF8の内部
構造について説明する。なお、この説明において、図3
に示す側面視にて、原稿搬送方向を前後方向(原稿搬送
路について給紙口8a・排紙口8b側を前方、湾曲部
(搬送方向折り返し部)側を後方とする。)とし、その
水平方向における直交方向を左右方向として、各構造体
の上下・前後位置を説明するものとする。
【0019】まず、原稿搬送経路であるが、図3に示す
ように、前記給紙口8aから排紙口8bにかけて側面
視、略「つ」の字を左右反転させた形状の第1原稿搬送
経路R1が形成されている。そうして、該排紙口8bか
ら第1原稿搬送経路R1の湾曲部へ向けて第2原稿搬送
経路R2が形成され、ここで、両原稿搬送経路R1・R
2の後半部は共通の経路とし、分岐点Qより第1原稿搬
送経路R1は後方下方へ、第2原稿搬送経路R2はその
まま後方へ向けて延設されている。そして、該第1原稿
搬送経路R1の湾曲部で両経路R1・R2は再び合流
し、ここでその合流点をPとする。
【0020】前記給紙口8aの近傍にはセパレートロー
ラ22とリタードローラ23とのニップ部Aが配設さ
れ、該セパレートローラ22の両端より前方に向けてア
ーム20・20が揺動自在に配設され、該アーム20・
20の前端部にピックアップローラ21が軸支されてい
る。そうして、該給紙口8aから排紙口8bまでの第1
原稿搬送経路R1に沿って、前記セパレートローラ22
とリタードローラ23とのニップ部A、第1レジストロ
ーラ24と第1レジストフォローローラ25とのニップ
部B、第1フィードローラ26と第1スレイブローラ2
7のニップ部C、第2フィードローラ28と第2スレイ
ブローラ29のニップ部D、排出ローラ31とプレスロ
ーラ33とのニップ部E、そして、反転ローラ32とプ
レスローラ33とのニップ部Fの順に配設されている。
【0021】但し、前記プレスローラ33は後述の接圧
機構50により排出ローラ31、または反転ローラ32
のいずれか一方と接触するか、あるいは、両ローラ31
・32のどちらにも接触しない状態に切り替えられる。
さらに、第2原稿搬送経路R2における合流点P付近に
は、第2レジストローラ34と第2レジストフォローロ
ーラ35とのニップ部Gが配設されている。
【0022】また、前記分岐点Qの直後方の第1原稿搬
送経路R1と第2原稿搬送経路R2との間において、両
経路R1・R2間を切り換える振り分け部材38が配設
され、該振り分け部材38は、通常、その自重により第
1原稿搬送経路R1を塞ぎ、シート原稿の通過により該
第1原稿搬送経路R1を開閉するように構成している。
【0023】前述の各ローラのうち、第1フィードロー
ラ26、第2フィードローラ28、排出ローラ31、反
転ローラ32、及び第2レジストローラ34の各ローラ
軸26a・28a・31a・32a・34aは、両軸端
が、それぞれ前記のADF8装置本体の各側板に軸支さ
れて、位置固定されており、ローラ22・24・26・
28・31・32・34はサイドフレーム7a・7bの
いずれか或いは両方の内部に配設された駆動源41及び
伝動機構により駆動されるようになっている。すなわ
ち、該ローラ22・23・24・26・28・31・3
2・34は駆動ローラであって、それぞれに接触する各
ローラ25・27・29・33・35が各駆動ローラに
連れ回る従動ローラとなっている。前記各駆動ローラ2
2・23・24・26・28・31・32・34の回転
方向については、図3に示す側面視で、駆動ローラ22
・23・24・32は時計方向に、その他の駆動ローラ
26・28・31・34は反時計方向に回転させてい
る。但し、リタ−ドローラ23には、トルクリミッタを
介してその回転軸23aと同方向の、時計方向の回転が
伝達される一方、セパレートローラ22が駆動し始める
と、該リタ−ドローラ23は該セパレートローラ22に
連れ回って、反時計方向に回転する。
【0024】次に、本発明に係る接圧機構50につい
て、図3乃至図8を参照しながら説明する。前記接圧機
構50は、排出ローラ31、反転ローラ32、プレスロ
ーラ33、、原稿ガイド部材36、及びリンク機構60
等により構成されて、シート原稿の搬送方向を切り替え
る手段である。
【0025】まず、その概略から説明すると、前述のよ
うに本発明では排出ローラ31と反転ローラ32とを互
いに反対方向に回転させており、その上で前記プレスロ
ーラ33を切り替え、両ローラ31・32のいずれか一
方と接触させる。このとき後述のリンク機構60等を介
して前記原稿ガイド部材36を揺動させ、該プレスロー
ラ33と接触していないローラ31(または32)の回
転面にはシート原稿が触接しないような角度に回転させ
ている。こうしてシート原稿の破損や絡まり等を防止し
た上で、排出トレイ7cへ繰り出し、あるいは、スイッ
チバック反転させて第2原稿搬送経路R2へ繰り込むよ
うに切り換えている。
【0026】但し、前記ニップ部E、またはニップ部F
位置では、先行するシート原稿の先端側とその終端側と
が同時に通過することもあり、しかも、その進行方向は
互いに逆方向となって、どちらのローラ31・32に切
り換えても、所望の搬送が行えない。そこで、このよう
な場合には、前記プレスローラ33を排出ローラ31と
反転ローラ32との中間位置に切り換えて両ローラ31
・32と接触させず、これに連動させて前記原稿ガイド
部材36を回動させ、その姿勢を略水平状態に保つ。但
し、このとき、どちらのローラ31・32の回転面にも
シート原稿が接触しないように、該原稿ガイド部材36
の下端が該両ローラ31・32の回転面よりも下方に位
置するようにしている。こうしてシート原稿の先端側と
終端側とはどちらのローラ31・32にも接触すること
なく、他のローラ28・29・・・による搬送力を利用
してスムーズにすれ違う。
【0027】以上、接圧機構50による切り替えは、プ
レスローラ33を排出ローラ31と接触させる排出モー
ドと、反転ローラ32と接触させるスイッチバックモー
ドと、どちらのローラ31・32とも接触させない中立
モードの3段階があり、次に、その切り替えについて詳
述する。
【0028】図4及び図5に示す符号31a・32a・
58・59はADF8装置本体の側板間に軸支された回
動支点軸であり、回動支点軸58・59が上下に並設さ
れ、該回動支点軸58の前後に回動支点軸31a・32
aが配設されて、側面視で該回動支点軸31a・32a
・58・59は、ちょうど「Y」字の端点位置、及び交
点位置に配置されている。そして、最下位置の回動支点
軸59よりアーム37・37が立設され、その先端でプ
レスローラ33を軸支している。符号33aは該プレス
ローラ33の回転軸である。
【0029】前記原稿ガイド部材36は、側面視、
「へ」字状に形成され、それぞれの排出ローラ31及び
反転ローラ32の両側方に配置して、その重心位置で回
動支点軸58に取り付けられ、固定されている。そうし
て、該回動支点軸58・59間には後述のリンク機構6
0等が設けられ、下方の回動支点軸59より上方の回動
支点軸58へ回転力が伝達されて、プレスローラ33の
回動に連動して原稿ガイド部材36も回動するように構
成されている。
【0030】図5に示す符号51はADF8装置本体側
に固定したソレノイドであり、該ソレノイド51に通電
することによりアクチュエータを介して回動支点軸59
を回転させる構成としている。尚、この回動支点軸59
の回動機構はカム等による機構を採用してもよく、その
構造は特に限定するものではない。以下、ソレノイド5
1による機構を例にとって説明する。
【0031】図5及び図6に示すように、前記回動支点
軸59には、その長手方向を上下方向に向けて槓桿アー
ム52が取り付けられている。該槓桿アーム52は該回
動支点軸59に固定されており、その下端、または、そ
の上端に力を作用させることにより、該回動支点軸59
を回転させる。
【0032】符号53は該槓桿アーム52を後方へ付勢
するバネであり、その後端はADF8装置本体側より凸
設させたピン54に、その前端は槓桿アーム52上端部
の孔部52bに掛けられている。該バネ53により、ソ
レノイド51の通電がないときには、図6の(a)に示
すように、槓桿アーム52は反時計方向に回動し、AD
F8装置本体側より凸設させた突き当てピン56に当接
して、その姿勢位置が保たれている。
【0033】図6の(a)、(b)、(c)の状態は、
それぞれ図4の(a)、(b)、(c)の状態に対応し
ており、つまり、このソレノイド51に通電されていな
い状態で、前記プレスローラ33を排出ローラ31の方
に接触させている(排出モード)。一方、前記槓桿アー
ム52の下端部には孔部52cが設けられ、該孔部52
cで前記ソレノイド51の可動軸心51aの前端が係止
されている。そして、図6の(b)に示すように、ソレ
ノイド51の通電時には可動軸心51aを後方へ引き込
むことにより、槓桿アーム52を本体側より凸設させた
突き当てピン55に当接するまで時計方向に回動させる
ことが可能である。これにより該槓桿アーム52を介し
て前記回動支点軸59も時計方向に回転し、図4の
(b)に示すように、前記アーム37も時計方向に回動
してプレスローラ33を反転ローラ32に接触させてい
る(スイッチバックモード)。
【0034】ところで、ソレノイド51の可動軸心51
aの摺動変位量は、ソレノイド51に通電する電流値に
比例するため、この特性を利用して前記接圧機構50の
中立モードに切り換える。すなわち、この中立モードへ
の切り替えでは、前記スイッチバックモードへの切り替
え時に流した電流値よりも小さな所定の電流値でソレノ
イド51を通電することにより、可動軸心51aを適宜
位置まで引き込み、槓桿アーム52の回動をその直立状
態までとしている。
【0035】尚、この姿勢位置を精確に保つために、槓
桿アーム52の上面に凸部を突出させ、該槓桿アーム5
2の上面の軌道上であって、時計でみた12時の位置に
係止部材を設け、該係止部材の凹部に該槓桿アーム52
上面の凸部を軽く嵌合させるディテント機構等を設けて
もよい。言うまでもなく、このディテント機構は排出モ
ード、またはスイッチバックモードに切り換えたとき
に、バネ53の復元力、またはソレノイド51の作動に
よって容易に解除されるものとする。
【0036】こうして該槓桿アーム52を介して前記回
動支点軸59も回転して、図4の(c)に示すように、
前記アーム37もその直立状態まで回動してプレスロー
ラ33を排出ローラ31と反転ローラ32との中間位置
で制止させ、両ローラ31・32ともに接触させないの
である。
【0037】また、図4に示すように、回動支点軸58
に一体的に設けられた前記原稿ガイド部材36は回動支
点軸59の回転に連動して回動するように構成されてお
り、回動支点軸58・59間には以下のようなリンク機
構60、またはギア機構65等が構成されている。
【0038】まず、その第1実施例として、前記リンク
機構60について説明する。図5及び図7に示すよう
に、回動支点軸59より第1リンク61が立設され、回
動支点軸58より第2リンク62が垂設されて、該第1
リンク61の上端部と該第2リンク62の下端部とが枢
結されている。ここで、その枢結点を符号63とする。
【0039】尚、第1リンク61は回動支点軸59に固
定される一方で、第2リンク62の上端部には長孔62
aを設け、また、回動支点軸58の第2リンク62との
連結部58aは、その断面形状を矩形として、該長孔6
2aに該連結部58aを係合させて上下方向には滑りつ
つ、且つ、第2リンク62と回動支点軸58とが一体的
に回転するように構成して、両リンク61・62が所定
範囲内で回動できるようにしている。
【0040】図7の(a)、(b)、(c)の状態は、
それぞれ図4の(a)、(b)、(c)の状態に対応さ
せた図であり、図7の(c)の中立モードで、両リンク
61・62と原稿ガイド部材36は、側面視で「T」字
を形成し、すなわち、両リンク61・62ともに直立状
態となって、原稿ガイド部材36は水平状態を保つ。こ
のとき、該原稿ガイド部材36の前端下部36a、及び
その後端下部36bは同じ高さ位置にあって、該前端下
部36aは反転ローラ32の回転面より下方に、該後端
下部36bは排出ローラ31の回転面より下方に位置し
ている。これにより原稿ガイド部材36はシート原稿が
どちらのローラ31・32にも接触しないようにガード
をしている。
【0041】ここで、前記ソレノイド51への通電を切
ると、図7の(a)に示す排出モードとなり、前記可動
軸心51aは前方へ摺動して、回動支点軸59、及び第
1リンク61は反時計方向に回転し、また、第2リンク
62は枢結点63に対して相対的に時計方向に回動す
る。これにより第2リンク62の孔部62aも時計方向
に回転し、該孔部62aと係合する回動支点軸58も時
計方向に回動する。こうして、原稿ガイド部材36も時
計方向に回動して、その姿勢はやや前方へ傾いた状態と
なり、該原稿ガイド部材36の前端下部36aは反転ロ
ーラ32の回転面よりもさらに下方に下がる一方、その
後端下部36bは上昇して、排出ローラ31の回転面よ
りも上方に変位する。
【0042】つまり、この状態ではプレスローラ33は
排出ローラ31と接触して、原稿ガイド部材36はシー
ト原稿が反転ローラ32の方には接触しないような姿勢
位置を保つ。
【0043】次に、前記ソレノイド51へ通電し、図7
の(b)に示すスイッチバックモードへ切り替えると、
前記可動軸心51aは後方へ摺動して、回動支点軸5
9、及び第1リンク61は時計方向に回転し、また、第
2リンク62は枢結点63に対して相対的に反時計方向
に回動する。これにより第2リンク62の孔部62aも
反時計方向に回転し、該孔部62aと係合する回動支点
軸58も反時計方向に回動する。こうして、原稿ガイド
部材36も反時計方向に回動して、その姿勢はやや後方
へ傾いた状態となり、該原稿ガイド部材36の後端下部
36bは排出ローラ31の回転面よりもさらに下方に下
がる一方、その前端下部36aは上昇して、反転ローラ
32の回転面よりも上方に変位する。つまり、この状態
ではプレスローラ33は反転ローラ32と接触して、原
稿ガイド部材36はシート原稿が排出ローラ31の方に
は接触しないような姿勢位置を保つ。
【0044】次に、第2実施例として、回動支点軸58
・59間に構成された前記ギア機構65について説明す
る。図8に示すように、回動支点軸59には第1ギア6
6が周設され、回動支点軸58には該第1ギア66より
も大径の第4ギア69が周設されている。そして、該ギ
ア66・69間に第2ギア67・第3ギア68が配設さ
れ、全ギア66・67・68・69を噛合させる。この
ような構成で回動支点軸59を回転させると、第4ギア
69の回転角度は、第1ギア66の回転角度よりも小さ
くなり、よって、プレスローラ33の回転角度に対し
て、原稿ガイド部材36の回転角度を小さくすることが
できる。
【0045】図8の(a)、(b)、(c)の状態は、
それぞれ図4の(a)、(b)、(c)の状態に対応さ
せた図であり、まず、図8の(a)の排出モードから同
図、(b)のスイッチバックモードに切り換えたときに
について説明する。前記ソレノイド51へ通電すること
により前記可動軸心51aは後方へ摺動して、回動支点
軸59、及び第1ギア66は、図中の矢印で示すよう
に、時計方向に回転し、該第1ギア66に噛合する第2
ギア67は反時計方向に回転する。これにより、第3ギ
ア68は時計方向に回転し、第4ギア69は反時計方向
に回転する。こうして、原稿ガイド部材36も反時計方
向に回動し、シート原稿が反転ローラ32の方に接触し
ないやや前方へ傾いた状態から、シート原稿が排出ロー
ラ31の方には接触しないやや後方へ傾いた状態へと切
り替わる。
【0046】次に、図8の(b)のスイッチバックモー
ドから同図、(c)の中立モードに切り換えたときにに
ついて説明する。前記ソレノイド51へ通電する電流値
を、該電流値よりも小さな所定の電流値に切り換えるこ
とにより、前記可動軸心51aは前方へ摺動して、回動
支点軸59、及び第1ギア66は、図中の矢印で示すよ
うに、反時計方向に回転し、第2ギア67は時計方向に
回転する。さらに、第3ギア68は反時計方向に回転
し、第4ギア69は時計方向に回転して、原稿ガイド部
材36も時計方向に回動する。これにより該原稿ガイド
部材36は、シート原稿が排出ローラ31の方に接触し
ないやや後方へ傾いた状態から、シート原稿がどちらの
ローラ31・32にも接触しない水平状態へと切り替わ
る。
【0047】次にシート原稿の搬送に係る制御機器、及
び制御装置について説明する。図3に示すように、ま
ず、前記給紙口8a付近にはドキュメントセットセンサ
(以下、「DSセンサ」)43が配設され、給紙口8a
奥深くにシート原稿がセットされると、該DSセンサ4
3により検知される。これによりスタートボタン19と
駆動源41との間の回路が接続されて、前記駆動源41
の駆動が可能な状態となり、逆に言えば、原稿がセット
されていない状態では、該回路が遮断されたままでスタ
ートボタン19を押しても該駆動源41は始動せず、こ
うして原稿の空送りが防止されている。また、第1原稿
搬送経路R1において、前記ニップ部Bの直前方に第1
位置検出センサ44が配設され、そして、前記分岐点Q
付近に第2位置検出センサ45が配設され、さらに、第
2原稿搬送経路R2におけるニップ部Gの直前方に第3
位置検出センサ46が配設されている。これらのセンサ
43・44・45・46は、搬送路の一方の側に光源と
集光レンズを置き、他方の側に受光素子を置いたリニア
スケール等により構成され、それぞれのセンサ位置を通
過する原稿の通過開始時、あるいは通過完了時等を検出
し、図9に示すコントローラ40へ制御信号(検出信
号)を出力する。
【0048】前記コントローラ40には、さらに以下の
制御機器や、制御装置が接続され、次のようにシート原
稿の搬送パターンを制御している。前記駆動源41は、
コントローラ40からの制御信号(駆動信号)を受信し
て駆動し、図示せぬ伝動機構を介してそれぞれのローラ
22・23・26・28・31・32・34を駆動させ
る。尚、この駆動源41には、固定子の多相巻線に順次
パルスを加え、その1パルスごとに回転子が一定角度だ
け回転するステップモータ等を使用し、該コントローラ
40ではステップ制御を行って、該駆動源41の回転ス
テップ数をカウントし、シート原稿の搬送距離を計算し
ている。
【0049】前記ピックアップローラ21は、ソレノイ
ド等のアクチュエータ42を用いて上下に揺動される構
成で、コントローラ40からの制御信号(駆動信号)を
受信して、該ソレノイドにパルスが印加され、該アクチ
ュエータ42が作用して、該ピックアップローラ21を
下方へ回動させ、シート原稿が押さえ込まれる。前記セ
パレートローラ22、第1レジストローラ24、及び第
2レジストローラ34については、それぞれ駆動源41
との間には電磁クラッチ等のクラッチ47・48・49
が介設されており、該コントローラ40からの制御信号
(断接信号)を受信して、該クラッチ47(48または
49)を接続、または切断し、該ローラ22(24また
は34)を駆動・停止させている。
【0050】前記接圧機構50は、コントローラ40か
らの制御信号(切替信号)を受信して、アーム37を前
後に回動させ、プレスローラ33を排出ローラ31、ま
たは反転ローラ32のいずれか一方と接触させて、シー
ト原稿の搬送方向を切り替えている。
【0051】また、図1に示すキーパネル13上には、
片面/両面読取の変換等、読取モードの設定を行うファ
ンクションキー18、シート原稿の取り込み操作を開始
させるスタートボタン19、そして、複数枚のシート原
稿を連続して読み取る時などその読取操作を途中で停止
するストップボタン16等が配置されており、該ファン
クションキー18やスタートボタン19、ストップボタ
ン16等の操作が成されると、該コントローラ40へ制
御信号が出力される。
【0052】次に、シート原稿の両面読取処理の流れに
ついて、図10乃至図12に示すフローチャートを参照
しながら説明する。図10に示すように、まず、ユーザ
ーはシート原稿の第1面となる表面を上にして原稿給紙
トレイ9にセットし、給紙口8a奥深くに挿し込むと
(ステップS1)、該シート原稿の先端は前記DSセン
サ43により検知され(ステップS2)、これにより原
稿の取り込みが可能な状態となる。
【0053】次にユーザーはキーパネル13のファンク
ションキー18を操作して、原稿読取面を両面読取モー
ドに選択し(ステップS3)、スタートボタン19を押
すと(ステップS4)、各ローラ22・24・26・2
8・31・32・34の駆動源41、アクチュエータ4
2、及びクラッチ47へ制御信号が出力され、該アクチ
ュエータ42のソレノイドに正のパルスが印加され、該
ソレノイドは瞬間的に励磁される。これによりピックア
ップローラ21は下方へ回動して、シート原稿が押さえ
込まれ、尚、その位置姿勢は全シート原稿の取り込みが
終了するまで保持される。そして、駆動源41が始動す
るとともにクラッチ47が接続され、該ピックアップロ
ーラ21、セパレートローラ22、及びリタードローラ
23等により最上層のシート原稿のみが分離されて給紙
口8aからゆっくりと第1原稿搬送路R1へ取り込まれ
る(ステップS5)。
【0054】そして、前記シート原稿の先端が第1位置
検出センサ44で検知されると(ステップS6)、駆動
源41が数ステップ回転したところで、その先端が停止
している第1レジストローラ24と第1レジストフォロ
ーローラ25に突き当たり、ここで、シート原稿の斜行
が矯正されて(ステップS7)、その先端が第1レジス
トローラ24と第1レジストフォローローラ25とでニ
ップされ、駆動源41のステップ制御により所定のタイ
ミング後、前記クラッチ48が繋がれて第1レジストロ
ーラ24が回転し始める。これによりシート原稿の先端
が繰り込まれ、該シート原稿の終端側をニップしている
セパレートローラ22とリタードローラ23とは連れ回
って、シート原稿の搬送が再開される。これより駆動源
41のステップ制御が開始されて、該シート原稿の先端
が前記ニップ部B位置からプラテンガラス12後端位置
まで搬送される距離に相当する回転ステップ数(第1の
回転角度)に達したところで(ステップS8)、読取装
置6へ制御信号が出力されて、シート原稿表面の読み取
りが開始される(ステップS9)。
【0055】さらに搬送される前記シート原稿は、図1
1で示すように、その終端が前記第1位置検出センサ4
4位置を通過すると(ステップS10)、その検知信号
がコントローラ40へ出力される。これより駆動源41
のステップ制御が開始され、該シート原稿の終端が該第
1位置検出センサ44位置からプラテンガラス12前端
位置まで搬送される距離に相当する回転ステップ数(第
2の回転角度)に達したところで(ステップS11)、
読取装置6へ制御信号が出力され、シート原稿表面の読
み取りを終了する(ステップS12)。
【0056】ここで前記クラッチ48は切られており、
第1レジストローラ24を停止させて、次のシート原稿
の斜行矯正に備える。そして、前記シート原稿は振り分
け部材38を押し上げて分岐点Qを通過し、排出ローラ
31とプレスローラ33とにより繰り送られて、その終
端が第2位置検出センサ45位置を通過すると(ステッ
プS13)、その検知信号がコントローラ40へ出力さ
れ、接圧機構50へ制御信号が出力される。これにより
該接圧機構50をスイッチバックモードに切り替え、プ
レスローラ33を反転ローラ32に接触させる(ステッ
プS14)。
【0057】こうして、前記シート原稿はスイッチバッ
ク反転して逆方向へ搬送され、自重により元位置に復元
した振り分け部材38により第2原稿搬送経路R2へと
案内される。そして、該シート原稿の先端(スイッチバ
ック反転前の終端)が第3位置検出センサ46で検知さ
れ(ステップS15)、さらに、その先端が第2レジス
トローラ34と第2レジストフォローローラ35に突き
当たり、ここで、シート原稿の斜行が矯正されて(ステ
ップS16)、その先端が第2レジストローラ34と第
2レジストフォローローラ35とでニップされ、駆動源
41のステップ制御により所定タイミング後、前記クラ
ッチ49が繋がれて第2レジストローラ34が回転し始
め、該シート原稿の搬送が再開される。これより駆動源
41のステップ制御が開始され、図12に示すように、
該シート原稿の先端が前記ニップ部G位置からプラテン
ガラス12後端位置まで搬送される距離に相当する回転
ステップ数(第3の回転角度)に達したところで(ステ
ップS17)、読取装置6へ制御信号が出力され、シー
ト原稿第2面の裏面の読み取りが開始される(ステップ
S18)。
【0058】さらに、前記シート原稿は搬送されて、そ
の先端が第2位置検出センサ45で検知されると(ステ
ップS19)、コントローラ40から接圧機構50へ制
御信号が出力され、該接圧機構50を中立モードに切り
換える。(ステップS20)。このとき、シート原稿の
先端がニップF位置へ到達する一方で、その終端は猶、
該ニップ部F位置にあり、ここで、プレスローラ33を
排出ローラ31と反転ローラ32との中間位置に切り替
えて、原稿ガイド部材36により両ローラ31・32の
回転面にシート原稿が接触しないようにブロックし、こ
れにより互いに搬送方向が逆となるシート原稿の先端と
その終端とを円滑に擦れ違わせている。そして、該シー
ト原稿の終端が第3位置検出センサ46位置を通過する
と(ステップS21)、その検知信号がコントローラ4
0へ出力され、該コントローラ40から接圧機構50、
及び読取装置6へ制御信号が出力される。
【0059】ここで、接圧機構50を排出モードに切り
換え、プレスローラ33を排出ローラ31に接触させる
(ステップS22)。また、このとき、駆動源41のス
テップ制御が開始されており、シート原稿の終端が該第
3位置検出センサ46位置からプラテンガラス12前端
位置まで搬送される距離に相当する回転ステップ数(第
4の回転角度)に達したところで(ステップS23)、
シート原稿裏面の読み取りを終了する(ステップS2
4)。
【0060】ここで前記クラッチ49は切られており、
第2レジストローラ34を停止させて、次のシート原稿
の斜行矯正に備える。そして、前記シート原稿は振り分
け部材38を押し上げて分岐点Qを通過し、排出ローラ
31とプレスローラ33とにより繰り送られて、排出ト
レイ7cへと排出される(ステップS25)。尚、ここ
で、シート原稿を再度スイッチバック反転させ、さらに
もう一度、第2原稿搬送経路R2を通じて読取位置へ搬
送し、このときプラテンガラス12上では読み取りを行
わずそのまま通過させ、シート原稿の表面を下にして排
出し、給紙口8aに積まれていたページ順に揃え直しな
がら順次積載してもよい。また、次のシート原稿につい
ては、所定のタイミングを計って第1原稿搬送経路R1
内へと繰り込まれており、同様に読取処理が行われるの
である。
【0061】以上、本発明に係る接圧機構50を具備す
るファクシミリにおいて、その実施例を説明したが、フ
ァクシミリ等の画像読取装置の原稿搬送路の設けられる
ものに限定することなく、広くシート状物を搬送する搬
送装置についても適用できる。
【0062】また、この接圧機構50を備えたファクシ
ミリでは、排出ローラを正逆回転させてシート原稿の搬
送方向を切り替える装置に比べて、その機構構成が簡単
となり、製造コストの低減化を図ることができる。さら
に、この接圧機構50を採用すると、プレスローラを昇
降させてその駆動ローラと離間させる機構がなくとも、
前記プレスローラ33をどちらのローラ31・32にも
接触しない中立モードに切り替え、前記原稿ガイド部材
36によりどちらのローラ31・32にもシート原稿が
接触しないようにガードすることにより、シート原稿第
2面の読み取り後等、先行するシート原稿の先端が前記
ニップ部F位置に到達する一方で、その後端側はなお該
ニップ部F位置にある場合、搬送方向が互いに逆方向と
なるシート原稿先端側とその終端側とは両ローラ31・
32に妨げられることなく円滑に擦れ違わせることがで
きる。その結果、部品点数が削減でき、製造コストの低
減化を図ることができる。
【0063】
【発明の効果】本発明は以上の如く構成したので、以下
のような効果を奏ずるものである。すなわち、請求項1
のように、順方向に回転する正転ローラと、逆方向に回
転する逆転ローラとを備えた搬送手段と、該搬送手段の
両ローラのいずれか一方に圧接し、または、どちらのロ
ーラにも接触しないように位置移動可能なプレスローラ
とから成り、該プレスローラを該正転ローラ、または逆
転ローラと圧接させることにより正逆どちらの方向にも
シート状物の搬送が可能な構成とすることにより、単一
のローラ(画像読取装置にあっては排出ローラ)を正逆
回転させてシート状物の搬送方向を切り替える搬送装置
に比べてその機構が簡単となり、製造コストの低減化を
図ることができる。
【0064】また、請求項2のように、前記逆転ローラ
と正転ローラとの間に、揺動可能なガイド部材を設け、
該ガイド部材により前記プレスローラが当接していない
方のローラにはシート状物が接触しないようにガードす
ることにより、シート状物の破損や絡まりを防止し、搬
送の安定性が向上する。
【0065】そして、請求項3のように、請求項1、ま
たは請求項2記載の搬送装置を、原稿の表裏両面を読み
取る画像読取装置における原稿搬送路の排出口付近に設
け、該搬送装置により原稿をスイッチバック反転、また
は排出することにより、排出ローラを正逆回転させてシ
ート状物の搬送方向を切り替える搬送装置に比べてその
機構が簡単となり、製造コストの削減を図ることができ
る。さらに、この搬送装置では、プレスローラを昇降さ
せてその駆動ローラと離間させる機構を設けなくとも、
前記プレスローラを前記正転ローラ、逆転ローラのどち
らのローラにも接触しない位置に切り替え、前記ガイド
部材によりどちらのローラにも原稿が接触しないように
ガードすることにより、原稿第2面の読み取り後等、先
行する原稿先端がこの搬送装置の位置に到達する一方
で、その後端側はなお該搬送装置の位置にある場合、搬
送方向が互いに逆方向となる原稿先端側とその終端側と
は両ローラに妨げられることなく円滑に擦れ違わせるこ
とができる。その結果、部品点数が削減でき、製造コス
トの低減化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像読取装置を採用するファクシミリの斜視
図。
【図2】同じく側面断面図。
【図3】本発明に係る画像読取装置のADFの側面断面
図。
【図4】本発明に係る接圧機構の構成を示す側面図。 (a) 接圧機構の排出モード (b) 同じくスイッチバックモード (c) 同じく中立モード
【図5】同じく接圧機構の構成を示す正面図。
【図6】本発明に係る接圧機構の作動構成を示す側面
図。 (a) 接圧機構の排出モード (b) 同じくスイッチバックモード (c) 同じく中立モード
【図7】原稿ガイド部材の回動機構の第1実施例を示す
側面図。 (a) 接圧機構の排出モード (b) 同じくスイッチバックモード (c) 同じく中立モード
【図8】原稿ガイド部材の回動機構の第2実施例を示す
側面図。 (a) 接圧機構の排出モード (b) 同じくスイッチバックモード (c) 同じく中立モード
【図9】本発明に係る画像読取装置の制御構成を示すブ
ロック図。
【図10】本発明に係る画像読取装置の制御構成の第1
段階を示す流れ図。
【図11】同じく第2段階を示す流れ図。
【図12】同じく最終段階を示す流れ図。
【符号の説明】
8 ADF 8a 給紙口 8b 排紙口 31 排出ローラ 32 反転ローラ 33 プレスローラ 36 原稿ガイド部材 40 コントローラ 50 接圧機構 51 ソレノイド 58 回動支点軸 59 回動支点軸 60 リンク機構 65 ギア機構 R1 第1原稿搬送経路 R2 第2原稿搬送経路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 1/00 108 H04N 1/00 108L Fターム(参考) 2H076 AA58 BA24 BA42 BA48 BA58 BA63 BB05 3F049 CA31 DA12 DB01 EA17 LA05 LB02 3F053 BA03 BA14 BA19 EA04 EB01 EB04 EC02 EC07 ED15 LA05 LB02 3F100 AA03 CA12 CA13 CA15 CA17 EA02 EA05 EA08 EA13 5C062 AA02 AA05 AB32 AC09 AC11 AC15 BA01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 順方向に回転する正転ローラと、逆方向
    に回転する逆転ローラとを備えた搬送手段と、該搬送手
    段の両ローラのいずれか一方に圧接し、または、どちら
    のローラにも接触しないように位置移動可能なプレスロ
    ーラとから成り、該プレスローラを該正転ローラ、また
    は逆転ローラと圧接させることにより正逆どちらの方向
    にもシート状物の搬送が可能な構成としたことを特徴と
    する搬送装置。
  2. 【請求項2】 前記逆転ローラと正転ローラとの間に、
    揺動可能なガイド部材を設け、該ガイド部材により前記
    プレスローラが当接していない方のローラにはシート状
    物が接触しないようにガードしたことを特徴とする請求
    項1記載の搬送装置。
  3. 【請求項3】 請求項1、または請求項2記載の搬送装
    置を、原稿の表裏両面を読み取る画像読取装置における
    原稿搬送路の排出口付近に設け、該搬送装置により原稿
    をスイッチバック反転、または排出することを特徴とす
    る搬送装置を備えた画像読取装置。
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