JP2002126094A - コネクタシステム - Google Patents

コネクタシステム

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JP2002126094A
JP2002126094A JP2000324589A JP2000324589A JP2002126094A JP 2002126094 A JP2002126094 A JP 2002126094A JP 2000324589 A JP2000324589 A JP 2000324589A JP 2000324589 A JP2000324589 A JP 2000324589A JP 2002126094 A JP2002126094 A JP 2002126094A
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female
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JP2000324589A
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Atsushi Matsumoto
淳 松本
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Terumo Corp
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Terumo Corp
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  • Infusion, Injection, And Reservoir Apparatuses (AREA)
  • External Artificial Organs (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】構造が簡易であり、容易、迅速かつ安全に操作
でき、確実に長時間接続を保持することができるコネク
タシステムを提供する。 【解決手段】コネクタシステム1は、第1の流路を有す
る雌コネクタ3と、雌コネクタ3に対して着脱自在に接
続される第2の流路を有する雄コネクタ2と、係合を解
除する係合解除手段4とを備えている。雄コネクタ2
は、弾性的に変形可能な筒状の保持部21と、円筒状の
挿入部と、ルアーテーパ部と、雌ルアーコネクタ部25
とを有し、保持部21は、保持部本体210と、一対の
係合部22とで構成されている。雌コネクタ3は、ハウ
ジング31と、挿入部23が挿入可能な弁体32とを有
し、ハウジング31の外周部には、一対の溝312が形
成されている。雄コネクタ2を雌コネクタ3に接続する
と、挿入部が弁体32に挿入されて第1の流路と第2の
流路とが連通し、係合部22と溝312とが係合し、雌
コネクタ3からの雄コネクタ2の離脱が阻止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、コネクタシステム
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】医療現場で利用されるデバイスのうち、
血液や薬液(薬剤)を体内に注入したり、血液をサンプ
リングしたりする際、薬液や血液の流れるルートは、必
要に応じて様々なデバイスを組み合わせて作られる。
【0003】デバイスの接続に利用されるコネクタとし
ては、一定のテーパを持つ円筒状の雄コネクタ(ルアー
チップ)と雌コネクタ(ルアーコネクタ)との組み合わ
せが一般的であり、簡便に液密に接続できるだけでな
く、離脱も容易であり、寸法上若干の狂いがあっても液
密に接合できるという利点から、標準化されている。
【0004】しかし、このルアーコネクタの離脱し易い
という点は、例えば、シリンジと針のように、注射の
時、短時間しか利用しない接続の場合は利点になるが、
例えば、輸液セットと延長チューブの接続のように、接
続期間が長期にわたる場合には、欠点にもなる。すなわ
ち、何らかの拍子にラインを引っ張ったりすると、前記
接続が外れてしまうおそれがある。
【0005】また、高い圧力のかかる場合や、薬液がル
アーの接触面に着くと滑り易くなり、接続がより外れ易
くなり、これにより接続離脱事故を起こすことがある。
【0006】このような事故を防ぐために、雄コネクタ
のルアーに、内ねじ(ねじ部)が形成されたパイプを設
け、雌コネクタの端部にこの内ねじが螺合するように構
成したルアーロックコネクタが、特に長期間接続を維持
する必要のある輸液ライン等に用いられることがある。
【0007】この内ねじ部材は、接続時、薬液や血液の
流路と外部(外気)とを実質的に遮断している部分の近
傍に手指や、衣服が触れるのを阻止することができるの
で、内ねじ部材の無いルアーコネクタより清潔に接続で
き、接続部の清浄度維持に効果的である。
【0008】しかしながら、このルアーロックコネクタ
の場合には、接続の際、一方を他方に押し込んだ後、ね
じを確実に締める必要があり、作業に手間がかかる。
【0009】そして、低コスト化のために雄コネクタの
ルアーとねじ部とを一体化すると、ねじを螺合する際に
ラインがねじれてしまい、また、雄コネクタのルアーと
ねじ部とを別部材にしても、ねじを確実に締めないと、
ねじが緩み、外れるおそれがある。
【0010】また、雄ルアーの替わりに針を用い、雌ル
アーの替わりにゴム栓を用い、ルアーロックコネクタと
同様の内ねじでロックするコネクタが市販されている。
【0011】しかしながら、このコネクタの場合は、内
ねじ部分が針とゴム栓との接触部分を覆うため、清浄度
維持に効果がある反面、何度も着脱を繰り返すと、ゴム
栓の同じ位置を突き刺すことが多いため、漏れ易く、ま
た、ゴム片が切れて流れ易いという問題がある。また、
針を用いるので、誤って、作業者が指を刺してしまうお
それがある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、構造
が簡易であり、容易、迅速かつ安全に操作でき、確実に
長時間接続を保持することができるコネクタシステムを
提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)〜(21)の本発明により達成される。
【0014】(1) 第1の流路を有する雌コネクタ
と、第2の流路を有し、前記雌コネクタに対して着脱自
在に接続される雄コネクタとを備えたコネクタシステム
であって、前記雄コネクタは、管状の挿入部と、雄コネ
クタ側係合手段を有し、少なくとも一部分が弾性的に変
形可能であって、前記挿入部の周囲の少なくとも一部を
覆う保持部とを備え、前記雌コネクタは、少なくとも一
部分が弾性材料で構成され、前記挿入部が挿入可能な弁
体と、前記雄コネクタ側係合手段と係合し得る雌コネク
タ側係合手段を有し、前記弁体を保持するハウジングと
を備え、前記雄コネクタを前記雌コネクタに接続する
と、前記挿入部が前記弁体に挿入されて前記第1の流路
と前記第2の流路とが連通するとともに、前記雄コネク
タ側係合手段と前記雌コネクタ側係合手段とが係合し、
前記雌コネクタからの前記雄コネクタの離脱が阻止され
るよう構成されていることを特徴とするコネクタシステ
ム。
【0015】(2) 前記雄コネクタ側係合手段は、先
端側に突出した複数の係合部を有する上記(1)に記載
のコネクタシステム。
【0016】(3) 前記雄コネクタ側係合手段は、先
端側に突出し、前記挿入部を介して互いに対向する少な
くとも一対の係合部を有する上記(1)に記載のコネク
タシステム。
【0017】(4) 前記雄コネクタを前記雌コネクタ
に対し、前記第2の流路の軸を回動中心として回動させ
ることにより、該雄コネクタの前記一対の係合部間の間
隔が増大し、前記雄コネクタ側係合手段と前記雌コネク
タ側係合手段との係合が解除されるよう構成されている
上記(3)に記載のコネクタシステム。
【0018】(5) 前記ハウジングは、筒状をなして
いる上記(1)ないし(4)のいずれかに記載のコネク
タシステム。
【0019】(6) 前記弁体は、前記ハウジングの側
部または前記ハウジングの軸方向の端部に位置している
上記(5)に記載のコネクタシステム。
【0020】(7) 前記雌コネクタ側係合手段は、前
記ハウジングの外周部に設けられている上記(1)ない
し(6)のいずれかに記載のコネクタシステム。
【0021】(8) 前記雄コネクタ側係合手段と前記
雌コネクタ側係合手段との係合の解除が可能である上記
(1)ないし(7)のいずれかにコネクタシステム。
【0022】(9) 前記保持部を変形させることによ
り、前記雄コネクタ側係合手段と前記雌コネクタ側係合
手段との係合が解除されるよう構成されている上記
(1)ないし(8)のいずれかに記載のコネクタシステ
ム。
【0023】(10) 前記雄コネクタ側係合手段と前
記雌コネクタ側係合手段との係合を解除する係合解除手
段を有する上記(8)または(9)に記載のコネクタシ
ステム。
【0024】(11) 前記係合解除手段は、前記雌コ
ネクタのハウジングに対して、前記雄コネクタ側係合手
段と前記雌コネクタ側係合手段との係合を解除する第1
の位置と、前記第1から退避する第2の位置とに変位可
能に設けられた係合解除部材を有し、該係合解除部材を
前記第1の位置へ変位させることにより、前記雄コネク
タ側係合手段と前記雌コネクタ側係合手段との係合が解
除されるよう構成されている上記(10)に記載のコネ
クタシステム。
【0025】(12) 前記係合解除部材と前記ハウジ
ングとを連結する連結部を有する上記(11)に記載の
コネクタシステム。
【0026】(13) 前記連結部は、弾性を有し、前
記係合解除部材を前記第2の位置へ向けて付勢する上記
(12)に記載のコネクタシステム。
【0027】(14) 前記係合解除部材は、前記雄コ
ネクタと前記雌コネクタとが接続されているときの、前
記雄コネクタの第2の流路の方向および/または前記雌
コネクタの第1の流路の方向に移動し得るよう構成され
ている上記(10)ないし(12)のいずれかに記載の
コネクタシステム。
【0028】(15) 前記係合解除手段は、前記ハウ
ジングに対して回動可能に設けられた係合解除部材を有
し、該係合解除部材を回動させることにより、前記雄コ
ネクタ側係合手段と前記雌コネクタ側係合手段との係合
が解除されるよう構成されている上記(10)に記載の
コネクタシステム。
【0029】(16) 前記係合解除部材を変位させる
際、該係合解除部材をガイドするガイド手段を有する上
記(10)ないし(15)のいずれかに記載のコネクタ
システム。
【0030】(17) 前記雄コネクタと前記雌コネク
タとが接続されているとき、前記雄コネクタの第2の流
路の方向と前記雌コネクタの第1の流路の方向とが略直
交している上記(1)ないし(16)のいずれかに記載
のコネクタシステム。
【0031】(18) 前記雄コネクタと前記雌コネク
タとが接続されているとき、前記雄コネクタの第2の流
路の方向と、前記雌コネクタの第1の流路の方向とが略
一致している上記(1)ないし(16)のいずれかに記
載のコネクタシステム。
【0032】(19) 前記弁体は、少なくとも1つの
スリットを有する上記(1)ないし(18)のいずれか
に記載のコネクタシステム。
【0033】(20) 前記弁体は、外側に露出した外
側面と、前記第1の流路内に露出した内側面とを有し、
該弁体には、前記外側面に到達し、前記内側面に到達し
ない外側切り込みと、該外側切り込みと内部において交
差し、前記内側面に到達し、前記外側面に到達しない内
側切り込みとが設けられている上記(1)ないし(1
8)のいずれかに記載のコネクタシステム。
【0034】(21) 前記外側面における前記外側切
り込みと、前記内側面における前記内側切り込みとが略
直交している上記(20)に記載のコネクタシステム。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明のコネクタシステム
を添付図面に示す好適実施形態に基づいて詳細に説明す
る。
【0036】図1は、本発明のコネクタシステムの第1
実施形態を示す斜視図、図2は、図1に示すコネクタシ
ステムの断面図、図3は、図1に示すコネクタシステム
の平面図である。図3では、説明の理解を容易にするた
めに、雌コネクタ3の構造を簡略化して示した。
【0037】なお、図1および図2中、上側を雄コネク
タ2の「基端」、下側を雄コネクタ2の「先端」として
説明する。
【0038】これらの図に示すように、コネクタシステ
ム1は、第1の流路33を有する雌コネクタ3と、この
雌コネクタ3に対して着脱自在に接続される第2の流路
26を有する雄コネクタ2と、後述する雄コネクタ側係
合手段と後述する雌コネクタ側係合手段との係合を解除
する係合解除手段4とを備えている。
【0039】雄コネクタ2は、弾性的に変形(弾性変
形)可能な筒状の保持部(把持部)21と、円筒状(管
状)の挿入部23と、筒状のルアーテーパ部24と、筒
状の雌ルアーコネクタ部25とを有している。
【0040】挿入部23と、ルアーテーパ部24と、雌
ルアーコネクタ部25とは、それぞれの内腔部が連通す
るように、先端側から基端側に向って、挿入部23、ル
アーテーパ部24、雌ルアーコネクタ部25の順序で連
結されている。これら挿入部23、ルアーテーパ部24
および雌ルアーコネクタ部25の内腔部により、雄コネ
クタ2の第2の流路26が構成される。この第2の流路
26には、液体を流通させることができる。
【0041】ルアーテーパ部24は、その内径が基端側
から先端側に向かって漸減する部分を有する。
【0042】また、ルアーテーパ部24の外径は、挿入
部23の外径より大きく設定されている。
【0043】なお、このルアーテーパ部24が省略され
ていてもよいことは、言うまでもない。
【0044】挿入部23の先端部の外形は、その外径が
基端側から先端側に向かって漸減するテーパ状をなして
いる。これにより、雄コネクタ2を後述する雌コネクタ
3に接続する際、挿入部23を後述する弁体32に円滑
に挿入することができる。挿入部23の先端部は、鋭利
な形状にはなっていない。このため、安全である。
【0045】挿入部23の長さは、雌コネクタ3の弁体
32の厚さ(図2中縦方向の長さ)より大きく設定され
ている。
【0046】雌ルアーコネクタ部25の基端部には、一
対のリブ251が形成されており、この雌ルアーコネク
タ部25には、例えば、シリンジや、チューブ等を接続
することができる。
【0047】保持部21は、例えば指で潰す(変形させ
る)ことが可能なように、比較的軟質であるのが好まし
い。
【0048】この保持部21は、筒状の保持部本体21
0と、一対の係合部22とで構成されている。この一対
の係合部22により、雄コネクタ側係合手段が構成され
る。
【0049】保持部本体211の内径は、前記ルアーテ
ーパ部24の外径より大きく設定されており、その保持
部本体211は、挿入部23およびルアーテーパ部24
と非接触であって、同心的、すなわち、挿入部23およ
びルアーテーパ部24をそれぞれ囲むように設置されて
いる。これにより、挿入部23およびルアーテーパ部2
4の周囲は、それぞれ、保持部21で覆われる。
【0050】この保持部本体211は、その基端側の端
部において、ルアーテーパ部24と雌ルアーコネクタ部
25との境界付近に接合されている。
【0051】一対の係合部22は、保持部本体210の
先端部に、先端側に向って立設されている。すなわち、
一対の係合部22は、保持部本体210の先端部から先
端側に突出している。
【0052】これらの係合部22は、前記挿入部23を
介して、互いに対向するように配置されている。すなわ
ち、各係合部22は、180°間隔で配置されている。
【0053】各係合部22の互いに対向する面の先端部
には、それぞれ、後述する雌コネクタ3のハウジング3
1の対応する溝に係合するリブ(爪)221が形成され
ている。
【0054】各リブ221の図1中右側の端部および左
側の端部には、それぞれ、傾斜面222が形成され、先
端部には、それぞれ、傾斜面223が形成されている。
傾斜面223を設けることにより、雄コネクタ2を後述
する雌コネクタ3に接続する際、その接続を円滑に行う
ことができる。
【0055】また、保持部21の外周部には、保持部2
1の軸方向に延在する複数の溝211が形成されてい
る。各溝211は、保持部21の周方向に沿って、所定
間隔で並設されている。すなわち、保持部21には、帯
状の薄肉部分が周方向に沿って所定間隔で並設されてい
る。これにより、筒状の保持部21を潰す方向に容易に
弾性変形させることができる。
【0056】雌コネクタ3は、筒状のハウジング31
と、前記挿入部23が挿入可能な弁体32とを有してい
る。このハウジング31の内腔部により、雌コネクタ3
の第1の流路33が構成される。この第1の流路33に
は、液体を流通させることができる。
【0057】ハウジング31の図1および図2中上側の
側面(周面)であって、その軸方向の中間部には、開口
311が形成されている。
【0058】弁体32は、ハウジング31の開口311
内に挿入され、そのハウジング31に保持されている。
【0059】弁体32は、弾性体で構成されており、雄
コネクタ2の挿入部23が挿入される挿入口(接続口)
321を有している。
【0060】この弁体32は、挿入口321に挿入部2
3が挿入されていないときには、その挿入口321が閉
じて、第1の流路33の液密性(気密性)を保持し、挿
入口321に挿入部23が挿入されているときには、挿
入口321の内面がその挿入部23の外周面に密着し、
液密性を保持し得るように構成されている。
【0061】挿入口321の数は、1つでもよく、ま
た、複数でもよい。このような弁体32の挿入口321
は、例えば、スリットや、弁体32の内部において交差
する切り込み等で構成される。
【0062】以下、内部において交差する2つの切り込
みで構成された挿入口321を有する弁体32を説明す
る。
【0063】図4は、内部において交差する2つの切り
込みで構成された挿入口321を有する弁体32の構成
例を模式的に示す斜視図である。
【0064】同図に示すように、弁体32には、内部に
おいて互いに部分的に交差する外側切り込み322およ
び内側切り込み323がそれぞれ形成されている。
【0065】外側切り込み322は、外側に露出した外
側面(外側端面)325と、第1の流路33内に露出し
た内側面(内側端面)326とのうち、外側面325に
到達し、内側面326には到達していない。
【0066】逆に、内側切り込み323は、内側面32
6に到達し、外側面325には到達していない。
【0067】この外側切り込み322と内側切り込み3
23とは、十文字状に交差しており、すなわち、外側切
り込み322と内側切り込み323との交差角度は、9
0°となっている(外側面325における外側切り込み
322と、内側面326における内側切り込み323と
は、直交している)が、この交差角度は、90°に限ら
ない。
【0068】また、本実施形態では、自然状態におい
て、外側切り込み322および内側切り込み323は、
それぞれ、閉じているが、自然状態において、これら外
側切り込み322および内側切り込み323のいずれか
一方または両方が開いていてもよい。すなわち、外側切
り込み322および内側切り込み323は、弁体32が
ハウジング31に保持(装着)された状態において、そ
れぞれ閉じていればよい。ここで、「自然状態」とは、
弁体32に外力を付与しないときの状態を言う。
【0069】また、本実施形態では、外側切り込み32
2と第2の切り込みとが交差する交差部324は、直線
状である。
【0070】この外側切り込み322と内側切り込み3
23との交差部324の長さLは、特に限定されない
が、弁体32の厚さの20〜50%程度が好ましく、3
0〜40%程度がより好ましい。
【0071】また、弁体32の厚さは、例えば、挿入部
23の外径(直径)や長さ、当該弁体32の内外圧力
差、内側切り込み323の内面同士の圧着力等の諸条件
に応じて、挿入し易い厚さに設定されるが、挿入部23
の外径(直径)の0.1倍以上であるのが好ましく、
0.3〜1倍程度であるのがより好ましい。また、比較
的大きな内外圧力差に対応するためには、挿入部23の
外径(直径)の2倍以上であるのが好ましい。
【0072】なお、弁体32の厚さは、本実施形態では
一定であるが、一定でなくてもよい。
【0073】また、弁体32のショアA硬度は、20〜
80程度が好ましく、30〜50程度がより好ましい。
【0074】また、弁体32を構成する素材の伸び率
は、大きい程好ましく、具体的には、500%以上であ
るのが好ましい。
【0075】弁体32の構成材料としては、例えば、天
然ゴム、イソプレンゴム、ブチルゴム、ブタジエンゴ
ム、スチレン−ブタジエンゴム、ニトリルゴム、アクリ
ルゴム、フッ素ゴム、シリコーンゴムのような各種ゴム
や、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド系、
オレフィン系、スチレン系等の各種エラストマー等の弾
性材料が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上
を混合して用いることができる。
【0076】前記弁体32を製造するには、例えば、外
側切り込み322および内側切り込み323が形成され
ていない弾性体を成形し、得られた弾性体に外側切り込
み322および内側切り込み323をそれぞれ形成す
る。
【0077】図2に示すように、弁体32は、外側面3
25が外側となり、内側面326が内側(第1の流路3
3側)となって、ハウジング31の開口311内に挿入
され、そのハウジング31に液密に固定されている。
【0078】この場合、弁体32は、内側切り込み32
3の内面同士が圧着されるように変形(弾性変形)した
状態(変形状態)で、ハウジング31に保持されるのが
好ましい。
【0079】ここで、「変形」とは、外力を付与しない
ときの形状に対して、その少なくとも一部が異なる形状
になること(相似形であって、寸法が変る場合を含む)
を言う。
【0080】前記内側切り込み323の内面同士が圧着
されるように弁体32を変形させることにより、挿入口
321に、何も挿入(挿通)されていないときはもちろ
んのこと、挿入部23が挿入されているときでも、ま
た、異なる外径の挿入部23が挿入されているときで
も、また、挿入部23の挿入時および引き抜き時でも、
液密性が確保され、弁体32からの液漏れをより確実に
防止することができる。
【0081】また、挿入部23を長期間挿入している場
合、その挿入部23を引き抜いた後も確実に液密状態と
なり、弁体32からの液漏れをより確実に防止すること
ができる。すなわち、耐久性が非常に良い。
【0082】また、弁体32の挿入口321は、図13
に示すように、スリットで構成されていてもよい。
【0083】挿入口321をスリットで構成する場合に
は、製造が容易であり、また、コストを低減することが
できる。
【0084】雌コネクタ3のハウジング31の外周部に
は、そのハウジング8の軸方向(第1の流路33の方
向)に沿って一対の溝312が形成されている。
【0085】この一対の溝312には、雌コネクタ3に
雄コネクタ2を接続したとき、その雄コネクタ2の一対
の係合部22のリブ221が係合し、これにより、雌コ
ネクタ3からの雄コネクタ2の離脱が防止(阻止)され
る。この一対の溝312により、雌コネクタ側係合手段
が構成される。
【0086】図1に示すように、ハウジング31の図1
中右側の端部には、チューブ51の一端側が接続され、
図1中左側の端部には、チューブ52の一端側が接続さ
れている。従って、チューブ51の内腔部と、雌コネク
タ3の第1の流路33と、チューブ52の内腔部とで所
定の流路が形成される。
【0087】図1に示すように、係合解除手段4は、係
合解除部材41と、弾性(バネ弾性)を有する連結部4
2とで構成されており、係合解除部材41は、連結部4
2により、ハウジング31に連結(接続)されている。
【0088】係合解除部材41は、一対の略U字状の支
持部411を有しており、各支持部411により、ハウ
ジング31に対して、そのハウジング31の軸方向(第
1の流路33の方向)に移動(変位)可能に設置されて
いる。
【0089】各支持部411の端部には、それぞれ、ハ
ウジング31の対応する溝312内に挿入さたリブ(合
計で4つのリブ)412が形成されており、係合解除部
材41は、その溝312に沿って、係合部22のリブ2
21と溝312との係合を解除する第1の位置と、第1
の位置から退避する(係合の解除に関与しない)図1に
示す第2の位置とに移動することができる。
【0090】同一の溝312内に挿入されている2つの
リブ412の互いに対向する側の端部には、それぞれ、
傾斜面413が形成されている。この傾斜面413によ
り、リブ412が係合部22のリブ221と溝312と
の間に入り込み易くなり、これにより、係合部22のリ
ブ221と溝312との係合の解除を円滑かつ確実に行
うことができる。
【0091】なお、前記溝312とリブ412とで、係
合解除部材41を移動(変位)させる際、その係合解除
部材41をガイドするガイド手段が構成される。
【0092】この係合解除部材41は、連結部42によ
り、図1に示す第2の位置へ向けて付勢されている。
【0093】係合解除部材41が第2の位置に位置する
ときは、図1に示すように、その一対の支持部411の
間に前記弁体32(挿入口321)が位置し、雄コネク
タ2の各係合部22は、それぞれ、一対の支持部411
の間に位置する。
【0094】そして、係合解除部材41を前記第1の位
置へ移動させると、支持部411のリブ412により、
係合部22のリブ221と溝312との係合が解除され
る。
【0095】すなわち、雄コネクタ2が雌コネクタ3に
接続されているときに、係合解除部材41を図1中右側
に移動させると、係合解除部材41の図1中左側の支持
部411のリブ412が、係合部22のリブ221と溝
312との間に入り込み、これにより、係合部22のリ
ブ221と溝312との係合が解除される。
【0096】同様に、雄コネクタ2が雌コネクタ3に接
続されているときに、係合解除部材41を図1中左側に
移動させると、係合解除部材41の図1中右側の支持部
411のリブ412が、係合部22のリブ221と溝3
12との間に入り込み、これにより、係合部22のリブ
221と溝312との係合が解除される。
【0097】また、係合解除部材41は、図1に示す第
2の位置からずれると、連結部42の復元力で、その第
2の位置に向けて付勢されるので、第1の位置に位置し
ている係合解除部材41から手を離すと、前記連結部4
2の復元力により、係合解除部材41は、図1に示す第
2の位置へ戻る。
【0098】また、係合解除部材41は、図1に示す第
2の位置からずれると、その第2の位置に向けて付勢さ
れるので、雄コネクタ2が雌コネクタ3に接続されてい
るときに、意に反して係合解除部材41が第1の位置へ
移動して係合部22のリブ221と溝312との係合が
解除されてしまうのを防止することができる。
【0099】前述した雄コネクタ2、雌コネクタ3およ
び係合解除手段4の各部(弁体32は除く)の構成材料
としては、それぞれ、例えば、ポリカーボネート、ポリ
サルホン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレ
ン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタ
レート、ポリアクリレート、ポリアミド、ポリ塩化ビニ
ル、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体
(ABS樹脂)、環状ポリオレフィン、フッ素樹脂、ポ
リ−(4−メチルペンテン−1)等の各種樹脂や、ステ
ンレス鋼、アルミニウム、チタン等の各種金属、それら
の複合体等が挙げられ、要求される弾性変形の程度に応
じて適宜選択される。
【0100】また、雄コネクタ2の挿入部23および係
合解除部材41等は、それぞれ、硬質で変形し難いのが
好ましい。このため、構成材料としては、前記樹脂のう
ちでは、曲げ弾性率が500MPa以上であるものが好
ましい。また、もろさが問われない場合には、例えば、
ジルコニアやアルミナ等のセラミックス等も用いること
ができる。
【0101】また、雄コネクタ2の保持部21(保持部
本体210、係合部22)および連結部42等には、そ
れぞれ、比較的、手指で弾性変形させ易い素材を用いる
のが好ましい。
【0102】また、雄コネクタ2の保持部21および連
結部42等に、比較的硬い素材を用いる場合には、変形
させ易いように、厚さを比較的薄くするのが好ましい。
【0103】例えば、雄コネクタ2の保持部21をステ
ンレス鋼で形成する場合は、その厚さは、50〜100
μm程度が好ましい。
【0104】また、例えば、保持部21を硬質樹脂で形
成(例えば、射出成形)する場合は、図2に示すよう
に、雄コネクタ2の保持部21の外周部に、溝211を
形成して、肉薄部分を設けるのが好ましい。これによ
り、容易に変形させることができる。
【0105】雄コネクタ2および雌コネクタ3は、それ
ぞれ、例えば、射出成形で形成(製造)することができ
る。
【0106】また、例えば、挿入部23のみを金属で形
成する等、複数の素材を用いる場合には、雄コネクタ2
および雌コネクタ3は、それぞれ、例えば、インサート
成形や、接着、嵌合等の一般的な方法で製造することが
できる。
【0107】次に、コネクタシステム1の作用を説明す
る。雄コネクタ2を雌コネクタ3に接続する場合には、
一方の手で雄コネクタ2を把持し、他方の手で雌コネク
タ3を把持して、一対の係合部22をハウジング31の
側方に位置させるとともに、挿入部23を弁体32の挿
入口321に位置させ、雄コネクタ2を押し込む。
【0108】これにより、図2に示すように、雄コネク
タ2の挿入部23が雌コネクタ3の弁体32の挿入口3
21に挿入され、雄コネクタ2の第2の流路26と雌コ
ネクタ3の第1の流路33とが連通するとともに、各係
合部22がそれぞれ対応する溝312に係合し、雌コネ
クタ3からの雄コネクタ2の離脱が阻止される。
【0109】雄コネクタ2が雌コネクタ3に接続される
と、雄コネクタ2の保持部本体210の先端部212
が、雌コネクタ3のハウジング31の外周面に接触また
は接近する。すなわち、係合部22と保持部本体210
の先端部212とが、ハウジング31の外周面の曲面に
沿って配置される。これにより、弁体32およびその近
傍の部分、特に弁体32の外側面325(弁体32と挿
入部23とが接触する部分)は、保持部21で覆われ
る。
【0110】これにより、雄コネクタ2が雌コネクタ3
に接続した状態(接続状態)では、手や衣服等が弁体3
2や挿入部23に接触するのを阻止することができ、接
合部付近を汚染してしまうのを防止することができる。
【0111】このコネクタシステム1では、雄コネクタ
2と雌コネクタ3とが接続されているとき、雄コネクタ
2の第2の流路26の方向と雌コネクタ3の第1の流路
33の方向とが略直交する。
【0112】雄コネクタ2を雌コネクタ3から取り外す
(離脱させる)場合には、係合部22と溝312との係
合を解除し、挿入部23を弁体32の挿入口321から
引き抜いて、雄コネクタ2を雌コネクタ3から取り外
す。この係合を解除する方法としては、例えば、下記の
3つの方法がある。
【0113】まず、1つ目の方法では、図3(a)に示
すように、雄コネクタ2の保持部21の、一対の係合部
22から位相が約90°程度ずれた部分を、矢印Aと矢
印Bの方向に押し潰す。
【0114】これにより、保持部21は、矢印Cと矢印
Dの方向(矢印A、Bに対して略垂直な方向)に広がる
ように変形し、図3(b)に示すように、一対の係合部
22間の間隔が広がり、その係合部22のリブ221と
溝312との係合が解除される。
【0115】2つ目の方法では、例えば、雄コネクタ2
をシリンジ等の雄ルアーチップに適用した場合、その雄
コネクタ2(シリンジ)を雌コネクタ3に対し、第2の
流路26の軸(保持部21の軸)を回動中心として回動
させる。
【0116】これにより、雌コネクタ3のハウジング3
1から雄コネクタ2の一対の係合部22に対して開く力
が加わり、一対の係合部22間の間隔が増大しつつ、係
合不能な位相まで雄コネクタ2が回動し、係合部22の
リブ221と溝312との係合が解除されるとともに、
挿入部23が弁体32の挿入口321から引き抜かれ
る。
【0117】3つ目の方法では、係合解除手段4を使用
し、その係合解除部材41を連結部42の付勢力(復元
力)に抗して図1に示す第2の位置から図1中右側また
は左側に移動させる。係合解除部材41が第1の位置ま
で移動すると、その支持部411のリブ412が、係合
部22のリブ221と溝312との間に入り込み、これ
により、係合部22のリブ221と溝312との係合が
解除される。
【0118】第1の位置に位置している係合解除部材4
1から手を離すと、連結部42の復元力により、係合解
除部材41は、図1に示す第2の位置へ戻る。
【0119】この係合解除手段4を使用することによ
り、係合部22のリブ221と溝312との係合を容易
かつ確実に解除することができ、これにより、雄コネク
タ2を雌コネクタ3から容易に取り外すことができる。
【0120】以上説明したように、このコネクタシステ
ム1によれば、容易、迅速かつ安全に操作できる。
【0121】すなわち、接続作業では、従来のルアーロ
ックコネクタのように回転させて螺合させる必要がな
く、雄コネクタ2を雌コネクタ3に対して押し込めばよ
いので、その操作を容易、迅速かつ安全に行うことがで
きる。
【0122】また、取り外し(離脱)作業では、従来の
ルアーロックコネクタのように回転させて取り外す必要
がなく、前述したような方法で係合部22のリブ221
と溝312との係合を解除し、雄コネクタ2を引き抜け
ばよいので、その操作を容易、迅速かつ安全に行うこと
ができる。
【0123】また、例えば、シリンジで輸液セット等の
流路内に薬液(薬剤)を注入する場合のように、短時間
しか接続を維持せず、注入が終了すればすぐ抜いてしま
うような場合に、容易に、接続と取り外しとを行うこと
ができ、効果的である。
【0124】また、ルアーテーパ部24が設けられてい
るので、挿入部23の外径を任意の大きさに設定するこ
とができる。例えば、雄コネクタ2をシリンジに適用す
る場合に、雌コネクタ3の第1の流路33が小さいため
に挿入部23の外径を小さくする必要があるときであっ
ても、それに対応することができる。
【0125】また、ルアーテーパ部24が設けられてい
るので、雄コネクタ2のそのルアーテーパ部24に、通
常の注射針等の既存の雌ルアーコネクタを持つ医療用デ
バイスを接続することができる。このとき、注射針を覆
うキャップの一部にリブ221と係合し得る凹部を設け
ると、キャップが不用意に抜けることを防止することも
できる。
【0126】また、点滴用容器から延長チューブを経由
して薬液を長時間かけて注入する場合は、数時間接続し
続けることになるが、延長チューブの場合、柔軟なチュ
ーブの先端に雄コネクタ2が接続されているので、回転
方向に強い力が加わることはなく、また、不用意に力が
加わったとしても、その方向は、係合部22が最も効果
的に作用する引き抜き方向であるので、雄コネクタ2か
ら雌コネクタ3が不用意に外れるのを防止することがで
きる。すなわち、確実に、長時間接続を保持することが
できる。
【0127】また、係合解除手段4を有する場合は、例
えば、弁体32が比較的大きく、かつハウジング31か
ら比較的長く突出し、その結果、保持部21を効果的に
潰す(変形させる)ことがし難い場合や、比較的力の弱
い医療従事者が操作する場合でも、係合部22のリブ2
21と溝312との係合を容易かつ確実に解除すること
ができ、これにより、雄コネクタ2を雌コネクタ3から
容易に取り外すことができる。
【0128】また、製造上若干の寸法誤差、例えば、雄
コネクタ2が挿入される方向の誤差があっても、それは
保持部21がハウジング31に接触することで制限さ
れ、雄コネクタ2を押し込みすぎて壊す心配がない。ま
た、雄コネクタ2が離脱する方向の誤差があっても、雄
コネクタ2の係合部22のリブ221と、雌コネクタ3
のハウジング31の溝312とが係合するので、その位
置より雄コネクタ2が抜けることはなく、挿入部23が
弁体32の中で軸方向に若干ずれるだけである。すなわ
ち、寸法誤差が許容されやすく、製造し易いという利点
がある。
【0129】また、雄コネクタ2を雌コネクタ3に接続
した状態において、液密性が保持(確保)され、雄コネ
クタ2と雌コネクタ3との接続部からの液漏れを確実に
防止することができる。
【0130】また、コネクタシステム1によれば、清潔
に、側注(混注)、サンプリング等を行うことができ
る。
【0131】また、コネクタシステム1は、針先等の鋭
利な先端を有していないので、医療従事者等の作業者
(操作者)が、誤って傷つくのを防止でき、安全性が高
い。また、コネクタシステム1は、構造が簡易である。
【0132】なお、前記実施形態では、係合部22の数
は、2つであるが、本発明では、係合部22の数は、2
つに限らず、例えば、3つでもよく、また、4つ以上で
もよい。
【0133】また、本発明では、係合解除部材41は、
雄コネクタ2と雌コネクタ3とが接続されているとき
の、雄コネクタ2の第2の流路26の方向に移動し得る
よう構成されてもよく、また、前記第2の流路26の方
向および雌コネクタ3の第1の流路33の方向にそれぞ
れ移動し得るよう構成されてもよい。
【0134】また、本発明では、係合解除手段4は、雌
コネクタ3のハウジング31に対して回動可能に設けら
れた係合解除部材を有し、その係合解除部材を回動させ
ることにより、係合部22のリブ221(雄コネクタ側
係合手段)と溝312(雌コネクタ側係合手段)との係
合が解除されるよう構成されていてもよい。
【0135】また、本発明では、雌コネクタ3のハウジ
ング31と係合解除手段4の係合解除部材41とが連結
(接続)されていなくてもよい。
【0136】また、本発明では、係合解除手段4が省略
されていてもよい。係合解除手段4を省略しても、前述
したように所定の方法で、係合部22のリブ221と溝
312との係合を容易かつ確実に解除することができ、
これにより、雄コネクタ2を雌コネクタ3から容易に取
り外すことができる。
【0137】そして、係合解除手段4を省略することに
より、部品点数を削減することができ、構造を簡素化す
ることができる。
【0138】また、本発明では、例えば、チューブ51
とチューブ52との一方を省略し、弁体32を、ハウジ
ング31の軸方向の端部に配置(位置)させてもよい。
【0139】また、本発明では、雄コネクタ2と雌コネ
クタ3とが接続されているとき、雄コネクタ2の第2の
流路26の方向と、雌コネクタ3の第1の流路33の方
向とが略一致するよう構成されていてもよい。
【0140】次に、本発明のコネクタシステムの第2実
施形態を説明する。
【0141】以下の説明では、前述した第1実施形態の
コネクタシステム1との共通点については、説明を省略
し、主な相違点を説明する。
【0142】図5は、本発明のコネクタシステムの第2
実施形態を示す斜視図、図6および図7は、それぞれ、
図7に示すコネクタシステムの断面図である。
【0143】なお、図5〜図7中、上側を雄コネクタ2
の「基端」、下側を雄コネクタ2の「先端」として説明
する。
【0144】これらの図に示すように、第2実施形態の
コネクタシステム1では、雄コネクタ2の基端部に、チ
ューブ53の一端側が接続されている。このチューブ5
3の内腔部は、ルアーテーパ部24の内腔部に連通して
いる。
【0145】また、弁体32は、ハウジング31に保持
(固定)されたチューブ(弾性体)54の一部分で構成
されている。
【0146】従って、弁体32は、円筒状(筒状)をな
している。挿入口321は、弁体32の図6および図7
中上側の側面(周面)に形成されている。
【0147】この弁体32は、ハウジング31の開口3
11内に挿入口321が位置するように配置されてい
る。
【0148】また、係合解除手段4の係合解除部材41
の横断面での形状(図6および図7における形状)は、
略U字状をなしており、その一対の突出部414は、ハ
ウジング31の一対の溝312に対応する位置に配置さ
れている。
【0149】この係合解除部材41は、ハウジング31
に対して、雄コネクタ2の軸方向(第2の流路26の方
向)に移動(変位)可能に、連結部42で連結(接続)
されている。
【0150】無負荷の状態では、図5および図6に示す
ように、係合解除部材41とハウジング31とが所定の
距離を保ち、その係合解除部材41は、雄コネクタ2の
係合部22と、係合解除部材41の突出部414とが接
触しない位置(第2の位置)に安定的に位置している。
【0151】この係合解除部材41は、連結部42によ
り図6に示す第2の位置に向けて付勢されている。
【0152】雄コネクタ2を雌コネクタ3から取り外す
ときは、片手で雌コネクタ3をそのハウジング31と係
合解除部材41とを挟むように摘み、係合解除部材41
をハウジング31に対して図6中上側、すなわち第1の
位置に移動させる。
【0153】これにより、図7に示すように、係合解除
部材41の一対の突出部414がそれぞれ対応する溝3
12と係合部22のリブ221との間に入り込み、一対
の係合部22間の間隔が増大し、係合部22のリブ22
1と溝312との係合が解除される。
【0154】この後、挿入部23を弁体32の挿入口3
21から引き抜いて、雄コネクタ2を雌コネクタ3から
取り外す。
【0155】手を離すと、連結部42の復元力により、
係合解除部材41は、図6に示す第2の位置へ戻る。
【0156】このコネクタシステム1によれば、前述し
た第1実施形態のコネクタシステム1と同様の効果が得
られる。
【0157】次に、本発明のコネクタシステムの第3実
施形態を説明する。以下の説明では、前述した第2実施
形態のコネクタシステム1との共通点については、説明
を省略し、主な相違点を説明する。
【0158】図8、図9および図10は、それぞれ、本
発明のコネクタシステムの第3実施形態を示す斜視図
(雄コネクタ2は図示されていない)である。
【0159】なお、図8〜図10中、上側を雄コネクタ
2の「基端」、下側を雄コネクタ2の「先端」として説
明する。
【0160】これらの図に示すように、第3実施形態の
コネクタシステム1では、雌コネクタ3のハウジング3
1の外周部に、一対の略L字状の溝313が形成されて
いる。この一対の溝313は、ハウジング31の軸方向
(第1の流路33の方向)における略同一の位置に、弁
体32の挿入口321(開口311)を中心として互い
に対称に形成されている。
【0161】各溝313は、それぞれ、雄コネクタ2と
雌コネクタ3とが接続されているときの、雄コネクタ2
の軸方向(第2の流路26の方向)と、ハウジング31
の軸方向(第1の流路33の方向)とに延在する。この
場合、雄コネクタ2の軸方向に延在する部分313b
の、ハウジング31の軸方向の位置は、弁体32の挿入
口321と略一致し、雄コネクタ2の軸方向に延在する
部分313bは、ハウジング31の軸方向に延在する部
分313aの図8中左下に位置する。
【0162】各溝313内の図8中上側には、それぞ
れ、雄コネクタ2の対応する係合部22のリブ221と
係合し得る凸部314が形成されている。この一対の凸
部314により、雌コネクタ側係合手段が構成される。
【0163】また、一対の溝313の深さは、一方の溝
313の底面と他方の溝313の底面との間の距離が、
凸部314の近傍において最も大きくなり、図8中下側
に向って漸減するように設定されている。
【0164】また、係合解除手段4の係合解除部材41
は、板状の操作部410を有している。
【0165】この操作部410のハウジング31側の面
は、平らであり、ハウジング31と反対側の面は、その
中央部418が最も肉厚になるように傾斜している。
【0166】また、操作部410のハウジング31側の
面には、雄コネクタ2の一対の係合部22の係合を解除
するための一対の係合解除部415が、ハウジング31
側(図8中上側)に向けて立設されている。
【0167】各係合解除部415の互いに対向する面の
図8中上側の端部には、それぞれ、前記ハウジング31
の対応する溝313内に挿入されるリブ416が形成さ
れている。
【0168】この一対のリブ416の間の間隔は、一方
の溝313の底面と他方の溝313の底面との間の距離
の最小値(最小距離)より小さく設定されている。
【0169】また、各係合解除部415の前記リブ41
6の反対側には、傾斜面417が形成されている。
【0170】係合解除手段4の連結部42の湾曲した部
分(湾曲部)には、開口421が形成されており、チュ
ーブ54は、この開口421を挿通している。
【0171】この係合解除手段4の係合解除部材41
は、図9に示すようにハウジング31にセットされる。
【0172】すなわち、各係合解除部415のリブ41
6は、それぞれ、対応する溝313内に挿入される。
【0173】この係合解除部材41は、溝313に沿っ
て、係合部22のリブ221と凸部314との係合を解
除する図10に示す第1の位置と、第1の位置から退避
する(係合の解除に関与しない)図9に示す第2の位置
とに移動することができる。
【0174】なお、前記溝313とリブ416とで、係
合解除部材41を移動(変位)させる際、その係合解除
部材41をガイドするガイド手段が構成される。
【0175】ここで、図9に示すように、係合解除部材
41をハウジング31にセットすると、そのハウジング
31は、一対の係合解除部415で挟持される。
【0176】そして、一対の係合解除部415が閉じよ
うとする力と、連結部42の復元力とにより、各係合解
除部415は、ハウジング31の軸方向に移動可能であ
るが、雄コネクタ2の軸方向(図9中上方向)へは移動
できない図9に示す第2の位置へ向けて付勢され、その
第2の位置に安定的に位置する。
【0177】これにより、誤って、雌コネクタ3をその
ハウジング31と係合解除部材41とを挟むように摘ん
でも、係合が解除されることがなく、また、係合解除部
材41は、係合の解除に関与しない図9に示す第2の位
置に位置しているので、雄コネクタ2の雌コネクタ3へ
の接続を容易、迅速かつ確実に行うことができる。
【0178】雄コネクタ2を雌コネクタ3から取り外す
ときは、片手で雌コネクタ3をそのハウジング31と操
作部410の中央部418より図9中若干左側の部分と
を挟むように摘み、操作部410をハウジング31に対
して、図9中右側に移動させつつ、挟む力を加える。
【0179】これにより、各係合解除部415は、それ
ぞれハウジング31の対応する溝313に沿って、図9
に示す第2の位置から図10に示す第1の位置に移動
し、各係合解除部415が、それぞれ対応する凸部31
4と係合部22のリブ221(図示せず)との間に入り
込み、一対の係合部22間の間隔が増大し、係合部22
のリブ221と凸部314との係合が解除される。
【0180】この操作は、人の手指によれば容易である
が、不可抗力、例えば、コネクタシステム1を落下させ
たり、また、コネクタシステム1に何かがぶつかった場
合等の一方向の力ではなされ難い。
【0181】従って、意に反して(例えば、事故による
外力等で)係合が解除され、雄コネクタ2が雌コネクタ
3から離脱してしまうのをより確実に防止することがで
きる。
【0182】係合を解除した後、挿入部23を弁体32
の挿入口321から引き抜いて、雄コネクタ2を雌コネ
クタ3から取り外す。
【0183】手を離すと、一対の係合解除部415が閉
じようとする力と、連結部42の復元力とにより、係合
解除部材41は、溝313に沿って図9に示す第2の位
置へ戻る。
【0184】このコネクタシステム1によれば、前述し
た第2実施形態のコネクタシステム1と同様の効果が得
られる。
【0185】そして、コネクタシステム1では、意に反
して係合解除部材41が第1の位置へ移動して係合部2
2のリブ221と溝312との係合が解除され、雄コネ
クタ2が雌コネクタ3から離脱してしまうのをより確実
に防止することができる。
【0186】次に、本発明のコネクタシステムの第4実
施形態を説明する。以下の説明では、前述した第3実施
形態のコネクタシステム1との共通点については、説明
を省略し、主な相違点を説明する。
【0187】図11は、本発明のコネクタシステムの第
4実施形態を示す斜視図、図12は、図11に示すコネ
クタシステムの断面図である。
【0188】なお、図11および図12中、上側を雄コ
ネクタ2の「基端」、雌コネクタ3の「先端」、下側を
雄コネクタ2の「先端」、雌コネクタ3の「基端」とし
て説明する。
【0189】これらの図に示すように、第4実施形態の
コネクタシステム1では、保持部21は、筒状の保持部
本体210と、保持部本体210の先端部に立設された
3つの係合部22とで構成されている。この3つの係合
部22により、雄コネクタ側係合手段が構成される。
【0190】各係合部22は、等間隔(等角度間隔)で
配置されている。すなわち、本実施形態では、120°
間隔で配置されている。
【0191】各係合部22の内周面(挿入部23側の
面)の先端部には、それぞれ、後述する雌コネクタ3の
ハウジング31の溝315に係合するリブ(爪)221
が形成されている。
【0192】また、係合部22の先端には、それぞれ、
同一の周方向に向って傾斜する傾斜面224が形成され
ている。
【0193】また、雄コネクタ2の基端部には、チュー
ブ53の一端側が接続されている。このチューブ53の
内腔部は、挿入部23の内腔部に連通している。
【0194】弁体32は、ハウジング31の軸方向(第
1の流路33の方向)の先端部に位置し、そのハウジン
グ31に保持されている。
【0195】ハウジング31の外周部には、その周方向
に沿って溝315が形成されている。この溝315によ
り、雌コネクタ側係合手段が構成される。
【0196】また、ハウジング31の基端部には、チュ
ーブ55の一端側が接続されている。
【0197】係合解除手段4の係合解除部材41は、円
筒状の操作部431を有している。この操作部431
は、ハウジング31の外周部に、そのハウジング31に
対して、回動可能に設置されている。
【0198】操作部431の先端部(図11中上側の端
部)には、雄コネクタ2の係合部22の係合を解除する
ための突起(係合解除部)432が、先端側(図11中
上側)に向けて立設されている。
【0199】この突起432は、前記雄コネクタ2の係
合部22と同じ数(本実施形態では3つ)設けられてい
る。
【0200】また、各突起432は、等間隔(等角度間
隔)で配置されている。すなわち、本実施形態では、1
20°間隔で配置されている。
【0201】これにより、雄コネクタ2を雌コネクタ3
に接続するときは、雄コネクタ2の各係合部22は、そ
れぞれ、隣り合う突起432と突起432との間に位置
することができる。
【0202】各突起432の内周面(第1の流路33側
の面)の先端部には、それぞれ、前記ハウジング31の
溝315内に挿入されたリブ433が形成されており、
係合解除部材41は、その溝315に沿って回動するこ
とができる。
【0203】なお、前記溝315とリブ433とで、係
合解除部材41を回動(変位)させる際、その係合解除
部材41をガイドするガイド手段が構成される。
【0204】各リブ433の周方向の両端部には、それ
ぞれ、傾斜面434が形成されている。この傾斜面43
4により、リブ433が係合部22のリブ221と溝3
15との間に入り込み易くなり、これにより、係合部2
2のリブ221と溝315との係合の解除を円滑かつ確
実に行うことができる。
【0205】また、3つの突起432のうちの1つの先
端部には、先端側に突出した角部(頂点部)435が形
成されている。
【0206】なお、3つの突起432のうちの2つ、ま
たはすべてに、前記角部435が形成されていてもよ
い。
【0207】次に、コネクタシステム1の作用を説明す
る。雄コネクタ2を雌コネクタ3に接続する場合には、
一方の手で雄コネクタ2を把持し、他方の手で雌コネク
タ3を把持して、図11に示すように、挿入部23を弁
体32の挿入口321に位置させるとともに、各係合部
22をそれぞれ隣り合う突起432と突起432との間
に位置させて、雄コネクタ2を押し込む。
【0208】これにより、図12に示すように、雄コネ
クタ2の挿入部23が雌コネクタ3の弁体32の挿入口
321に挿入され、雄コネクタ2の第2の流路26と雌
コネクタ3の第1の流路33とが連通するとともに、各
係合部22がそれぞれ溝315に係合し、雌コネクタ3
からの雄コネクタ2の離脱が阻止される。
【0209】ここで、各係合部22が隣り合う突起43
2と突起432との間ではなく、突起432の位置に位
置しているとき、雄コネクタ2を押し込んだとしても、
係止解除部材41を持たなければ、雄コネクタ2と雌コ
ネクタ3とを接続することができる。
【0210】すなわち、係合部22と突起432との周
方向(回転方向)の位相が合っているときに雄コネクタ
2を押し込むと、係合解除部材41の突起432の角部
435に、対応する係合部22の先端の傾斜面224が
当接するが、さらに雄コネクタ2を押し込むと、傾斜面
224から係合解除部材41に対して周方向の力(回転
力)が加わり、隣り合う突起432と突起432との間
に係合部22が位置するまで、係合解除部材41が回動
し、各係合部22は、それぞれ溝315に係合する。
【0211】このように、接続作業の際に、何らコネク
タの周方向(回転方向)の位相を気にすることなく、容
易かつ確実に接続することができる。
【0212】このコネクタシステム1では、雄コネクタ
2と雌コネクタ3とが接続されているとき、雄コネクタ
2の第2の流路26の方向と雌コネクタ3の第1の流路
33の方向とが略一致する。
【0213】雄コネクタ2を雌コネクタ3から取り外す
(離脱させる)場合には、一方の手で雄コネクタ2を把
持し、他方の手で係合解除部材41を把持して、その雄
コネクタ2を係合解除部材41に対して回動させつつ、
引き抜く。
【0214】雄コネクタ2を係合解除部材41に対して
回動させると、各突起432のリブ433が、それぞ
れ、対応する係合部22のリブ221と溝315との間
に入り込み、これにより、係合部22のリブ221と溝
315との係合が解除され、この状態で雄コネクタ2を
引き抜くと、挿入部23が弁体32の挿入口321から
引き抜かれ、雄コネクタ2が雌コネクタ3から取り外さ
れる。
【0215】このコネクタシステム1では、雄コネクタ
2と雌コネクタ3とが接続されているとき、雄コネクタ
2と、係合解除部材41とが、それぞれ、雌コネクタ3
に対して回動することができる。
【0216】このため、雄コネクタ2や雌コネクタ3を
回転させたり、また、接続されているチューブ53やチ
ューブ55を引っ張る等して、雄コネクタ2を雌コネク
タ3に対して回動させてしまったとしても、係合解除部
材41を手で持っていなければ、雄コネクタ2とともに
係合解除部材41が回動するので、その係合解除部材4
1により係合部22のリブ221と溝315との係合が
解除されることはなく、接続状態を保持することができ
る。
【0217】すなわち、不用意に捻ったり、また、引っ
張ったりして接続が外れることがなく、しかも、弁体3
2が雄コネクタ2の保持部21で覆われていることも相
まって、雄コネクタ2と雌コネクタ3とを接続したまま
で、チューブ53、55のねじれを衛生的に取り除くこ
とができる。
【0218】また、このコネクタシステム1によれば、
前述した第3実施形態のコネクタシステム1と同様の効
果が得られる。
【0219】以上、本発明のコネクタシステムを、図示
の各実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれらに
限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を
有する任意の構成のものに置換することができる。
【0220】例えば、本発明では、前記各実施形態の任
意の2以上の構成を適宜組み合わせてもよい。
【0221】また、本発明では、弁体のうちの一部のみ
が弾性材料で構成されていてもよい。
【0222】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
容易、迅速かつ安全に、接続および取り外し(離脱)の
操作を行うことができる。
【0223】また、接続後の離脱を防止することがで
き、特に、確実に長時間接続を保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコネクタシステムの第1実施形態を示
す斜視図である。
【図2】図1に示すコネクタシステムの断面図である。
【図3】図1に示すコネクタシステムの平面図である。
【図4】本発明における、内部において交差する2つの
切り込みで構成された挿入口を有する弁体の構成例を模
式的に示す斜視図である。
【図5】本発明のコネクタシステムの第2実施形態を示
す斜視図である。
【図6】図5に示すコネクタシステムの断面図である。
【図7】図5に示すコネクタシステムの断面図である。
【図8】本発明のコネクタシステムの第3実施形態を示
す斜視図である。
【図9】図8に示すコネクタシステムの斜視図である。
【図10】図8に示すコネクタシステムの斜視図であ
る。
【図11】本発明のコネクタシステムの第4実施形態を
示す斜視図である。
【図12】図11に示すコネクタシステムの断面図であ
る。
【図13】本発明における、スリットで構成された挿入
口を有する弁体の構成例を模式的に示す斜視図である。
【符号の説明】
1 コネクタシステム 2 雄コネクタ 21 保持部 210 保持部本体 211 溝 212 先端部 22 係合部 221 リブ 222〜224 傾斜面 23 挿入部 24 ルアーテーパ部 25 雌ルアーコネクタ部 251 リブ 26 第2の流路 3 雌コネクタ 31 ハウジング 311 開口 312、313 溝 313a、313b 部分 314 凸部 315 溝 32 弁体 321 挿入口 322 外側切り込み 323 内側切り込み 324 交差部 325 外側面 326 内側面 33 第1の流路 4 係合解除手段 41 係合解除部材 410 操作部 411 支持部 412 リブ 413 傾斜面 414 突出部 415 係止解除部 416 リブ 417 傾斜面 418 中央部 42 連結部 421 開口 431 操作部 432 突起 433 リブ 434 傾斜面 435 角部 51〜55 チューブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16L 37/00 Z Fターム(参考) 3J106 AA02 AA06 AB01 BA01 BB04 BC04 BD01 BE29 BE32 CA01 EA02 EB05 EC01 EE01 EF01 GA01 GB01 4C066 AA07 BB01 CC01 FF01 JJ02 JJ04 4C077 AA01 AA11 AA25 DD22 DD23 EE01 EE02 KK25

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の流路を有する雌コネクタと、第2
    の流路を有し、前記雌コネクタに対して着脱自在に接続
    される雄コネクタとを備えたコネクタシステムであっ
    て、 前記雄コネクタは、管状の挿入部と、 雄コネクタ側係合手段を有し、少なくとも一部分が弾性
    的に変形可能であって、前記挿入部の周囲の少なくとも
    一部を覆う保持部とを備え、 前記雌コネクタは、少なくとも一部分が弾性材料で構成
    され、前記挿入部が挿入可能な弁体と、 前記雄コネクタ側係合手段と係合し得る雌コネクタ側係
    合手段を有し、前記弁体を保持するハウジングとを備
    え、 前記雄コネクタを前記雌コネクタに接続すると、前記挿
    入部が前記弁体に挿入されて前記第1の流路と前記第2
    の流路とが連通するとともに、前記雄コネクタ側係合手
    段と前記雌コネクタ側係合手段とが係合し、前記雌コネ
    クタからの前記雄コネクタの離脱が阻止されるよう構成
    されていることを特徴とするコネクタシステム。
  2. 【請求項2】 前記雄コネクタ側係合手段は、先端側に
    突出した複数の係合部を有する請求項1に記載のコネク
    タシステム。
  3. 【請求項3】 前記雄コネクタ側係合手段は、先端側に
    突出し、前記挿入部を介して互いに対向する少なくとも
    一対の係合部を有する請求項1に記載のコネクタシステ
    ム。
  4. 【請求項4】 前記雄コネクタを前記雌コネクタに対
    し、前記第2の流路の軸を回動中心として回動させるこ
    とにより、該雄コネクタの前記一対の係合部間の間隔が
    増大し、前記雄コネクタ側係合手段と前記雌コネクタ側
    係合手段との係合が解除されるよう構成されている請求
    項3に記載のコネクタシステム。
  5. 【請求項5】 前記雌コネクタ側係合手段は、前記ハウ
    ジングの外周部に設けられている請求項1ないし4のい
    ずれかに記載のコネクタシステム。
  6. 【請求項6】 前記雄コネクタ側係合手段と前記雌コネ
    クタ側係合手段との係合の解除が可能である請求項1な
    いし5のいずれかにコネクタシステム。
  7. 【請求項7】 前記保持部を変形させることにより、前
    記雄コネクタ側係合手段と前記雌コネクタ側係合手段と
    の係合が解除されるよう構成されている請求項1ないし
    6のいずれかに記載のコネクタシステム。
  8. 【請求項8】 前記雄コネクタ側係合手段と前記雌コネ
    クタ側係合手段との係合を解除する係合解除手段を有す
    る請求項6または7に記載のコネクタシステム。
  9. 【請求項9】 前記係合解除手段は、前記雌コネクタの
    ハウジングに対して、前記雄コネクタ側係合手段と前記
    雌コネクタ側係合手段との係合を解除する第1の位置
    と、前記第1から退避する第2の位置とに変位可能に設
    けられた係合解除部材を有し、該係合解除部材を前記第
    1の位置へ変位させることにより、前記雄コネクタ側係
    合手段と前記雌コネクタ側係合手段との係合が解除され
    るよう構成されている請求項8に記載のコネクタシステ
    ム。
  10. 【請求項10】 前記係合解除部材と前記ハウジングと
    を連結する連結部を有する請求項9に記載のコネクタシ
    ステム。
  11. 【請求項11】 前記連結部は、弾性を有し、前記係合
    解除部材を前記第2の位置へ向けて付勢する請求項10
    に記載のコネクタシステム。
  12. 【請求項12】 前記係合解除部材は、前記雄コネクタ
    と前記雌コネクタとが接続されているときの、前記雄コ
    ネクタの第2の流路の方向および/または前記雌コネク
    タの第1の流路の方向に移動し得るよう構成されている
    請求項8ないし10のいずれかに記載のコネクタシステ
    ム。
  13. 【請求項13】 前記係合解除手段は、前記ハウジング
    に対して回動可能に設けられた係合解除部材を有し、該
    係合解除部材を回動させることにより、前記雄コネクタ
    側係合手段と前記雌コネクタ側係合手段との係合が解除
    されるよう構成されている請求項8に記載のコネクタシ
    ステム。
  14. 【請求項14】 前記係合解除部材を変位させる際、該
    係合解除部材をガイドするガイド手段を有する請求項8
    ないし13のいずれかに記載のコネクタシステム。
  15. 【請求項15】 前記弁体は、少なくとも1つのスリッ
    トを有する請求項1ないし14のいずれかに記載のコネ
    クタシステム。
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