JP2002117852A - 二次電池およびその製造方法 - Google Patents
二次電池およびその製造方法Info
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Abstract
あたりの電池容量が高く、安定性に優れた二次電池、お
よびその簡便なる製造方法を提供することを目的として
いる。 【解決手段】 二次電池が、活物質の酸化還元反応を充
放電過程に利用する二次電池であって、前記活物質はス
ピンラベル化処理した有機材料を含有するものである。
そのため、比重が小さく、軽量化することができる。ま
た、単位質量あたりの電池容量が大きくすることがで
き、充電状態や放電状態における安定性に優れる。ま
た、エネルギー密度も高くすることができる。
Description
反応を充放電過程に利用する二次電池およびその製造方
法に関するもので、エネルギー密度が大きく、安定性に
優れた二次電池およびその簡便な製造方法に関するもの
である。
な市場拡大に伴い、これらに用いられるエネルギー密度
が大きな小型大容量電池の要求が高まっている。この要
求に応えるために、リチウムイオンなどのアルカリ金属
イオンを荷電担体として、その電荷授受に伴う電気化学
反応を利用した二次電池が開発されている。中でも、リ
チウムイオン二次電池は安定性に優れたエネルギー密度
の大きな高容量電池として種々の電子機器に利用されて
いる。このようなリチウムイオン二次電池は活物質とし
て正極にリチウム含有遷移金属酸化物、負極に炭素が用
いられ、これら活物質へのリチウムイオンの挿入、脱離
反応を利用して充放電を行っている。しかしながら、こ
のリチウムイオン二次電池は特に正極に比重の大きな金
属酸化物を用いているため、単位質量当たりの電池容量
は充分とは言えず、より軽量の電極材料を用いて高容量
電池を開発しようとする試みが検討されてきた。例え
ば、米国特許第4,833,048号公報、および日本
国特許第2715778号公報にはジスルフィド結合を
有する有機化合物を正極に用いた電池が開示されてい
る。これはジスルフィド結合の生成、解離を伴う電気化
学的酸化還元反応を電池の原理として利用したものであ
る。
さな元素を主成分とする電極材料から構成されているた
め、高エネルギー密度の大容量電池という点において一
定の効果を奏している。その一方、解離した結合が再度
結合する効率が小さく、充電状態、または放電状態にお
ける安定性も不充分である。また、同じく有機化合物を
利用した電池として、導電性高分子を電極材料に用いた
電池が提案されている。これは導電性高分子に対する電
解質イオンのドープ、脱ドープ反応を原理とした電池で
ある。米国特許第4,442,187号公報には、この
ような導電性高分子を正極または負極の材料とする電池
が開示されている。この電池は、炭素や窒素といった比
重の小さな元素のみから構成されたものであり、高容量
電池として開発が期待された。
高分子には、酸化還元によって生じるエキシトンがπ電
子共役系の広い範囲に亘って非局在化し、それらが相互
作用するという性質がある。これは発生するエキシトン
の濃度に限界をもたらすものであり、電池の容量を制限
するものである。このため、導電性高分子を電極材料と
する電池は軽量化という点では一定の効果を奏している
ものの、大容量という点からは不充分である。一方、各
種材料の構造や物性の解析手法の一つとして、スピンラ
ベル化処理技術が開発されている。この技術は反応性基
を有する安定ラジカル化合物を材料に作用させ、電子ス
ピン共鳴スペクトルを測定することで材料の構造や分子
運動性等を調べるものである。しかしながら、これまで
にスピンラベル化技術を用いて二次電池を作製したり解
析した例は見当たらない。
るリチウムイオン電池では、元素の比重が大きいため、
現状を上回る高容量電池の製造が原理的に困難であっ
た。有機材料を用いる他の提案においても未だ高容量電
池は実現されていない。本発明は、エネルギー密度が高
く、単位質量あたりの電池容量が高く、充放電時の安定
性に優れた二次電池、およびその簡便なる製造方法を提
供することを目的としている。
自体が電気化学的に不活性で、これまで電極活物質とし
て利用されなかった有機材料にスピンラベル化処理を行
うと電池の電極活物質となることを見出した。また、電
気化学的に活性な有機材料であってもスピンラベル化処
理を行うと容量が増大することを見出し、本発明に至っ
た。
酸化還元反応を充放電過程に利用する二次電池であっ
て、前記活物質は、スピンラベル化処理した有機材料を
含有するものである。また、前記有機材料は、有機高分
子材料であることが好ましい。また、前記スピンラベル
化処理は、スピンラベル化剤を用いて行われることが好
ましい。また、前記スピンラベル化剤は、ニトロキシラ
ジカル化合物を含むことが好ましい。また、前記スピン
ラベル化剤は、オキシラジカル化合物を含むことが好ま
しい。また、前記スピンラベル化剤は、ヒドラジルラジ
カル化合物を含むことが好ましい。また、前記活物質
は、充放電過程で有機ラジカル化合物を形成するもので
もよい。また、前記有機ラジカル化合物は、スピン濃度
1019スピン/g以上であることが好ましい。
物質の酸化還元反応を充放電過程に利用する二次電池の
製造方法において、有機材料にスピンラベル化処理を施
す工程と電極層の形成工程とを有する方法である。ま
た、前記電極層の形成工程が、活物質または活物質前駆
体を塗料化する塗料化工程と、塗料化したものを集電体
に塗布する塗布工程とを有することが好ましい。また、
前記スピンラベル化処理工程は、前記塗料化工程の前に
行ってもよく、また、塗布工程の後に行ってもよい。ま
た、前記スピンラベル化処理は、スピンラベル化剤と有
機材料とを反応させて行われることが好ましい。また、
前記スピンラベル化剤は、ニトロキシドラジカル化合物
を含むことが好ましい。また、前記スピンラベル化剤
は、オキシラジカル化合物を含むことが好ましい。ま
た、前記スピンラベル化剤は、ヒドラジルラジカル化合
物を含むことが好ましい。また、前記有機材料は、有機
高分子材料であることが好ましい。また、前記活物質
は、充放電過程で有機ラジカル化合物を形成するもので
もよい。また、前記有機ラジカル化合物は、スピン濃度
1019スピン/g以上であることが好ましい。
図2に示した例のような構成のものである。図1は本発
明の二次電池の一例の正面図であり、図2は図1のI−
I断面図である。本発明の二次電池は、負極層1と負極
集電体2とからなる負極3、正極層4と正極集電体5と
からなる正極6、セパレータ7、封止材8から構成され
ている。負極層1および正極層4には、スピンラベル化
処理が施された活物質が含まれており、セパレータ7を
介して重ね合わせられている。セパレータ7には電解質
が含まれている。封止材6は負極3と、正極6と、セパ
レータ7とを被覆している。負極3および正極6はリー
ド線9により外部に接続されている。本発明における負
極層1および正極層4には活物質が使用される。そし
て、本発明の二次電池は、活物質の酸化還元反応を充放
電過程に利用する二次電池であって、前記活物質はスピ
ンラベル化処理した有機材料を含有するものである。
を除くすべての炭素化合物の総称であり、各種の低分子
化合物、高分子化合物、および炭素質材料のことをい
う。本発明におけるスピンラベル化処理が行われる有機
材料は特に制限されず、スピンラベル化処理を行った後
に酸化還元反応が充放電過程に利用できるものであれば
よい。しかしながら、電極層を形成する必要から、一般
には室温および電池として動作する温度範囲内で固体状
態のものが用いられ、特に、有機高分子材料や炭素質材
料が好ましい。
分子材料では、ポリフッ化ビニリデンやポリアクリロニ
トリル等のポリオレフィン系高分子材料、ポリエチレン
テレフタレート等のポリエステル系高分子材料、ナイロ
ン等のポリアミド系高分子材料、ポリメチルメタクリレ
ート等のアクリレート系高分子材料、ポリエチレンオキ
シド等のポリエーテル系高分子材料、ポリパラフェニレ
ンやポリピロール等の導電性高分子材料、エポキシ系高
分子材料、ウレタン系高分子材料等が例示される。これ
ら有機高分子材料の変成物を使用してもよい。また、炭
素質材料では、例えば結晶性のグラファイトやフラーレ
ン、多結晶性のソフトカーボンやハードカーボン、アモ
ルファスカーボンや各種有機化合物の炭化焼成体等が挙
げられる。本発明において、スピンラベル化処理の施す
前の前記有機材料を、活物質前駆体と称するが、これは
必ずしも電気化学的に不活性なものではなく、電気化学
的に活性であっても良い。
反応性の置換基を有する安定ラジカル化合物、例えば
2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−1−オキシ
ジルなどのスピンラベル化剤を被処理材料に作用するこ
とをいう。スピンラベル化処理によって、被処理材料の
反応部位に安定ラジカル化合物の反応性置換基が結合す
る。このようなスピンラベル化処理によりラジカルが保
持され、電気化学的に活性化させることができる。前記
炭素質材料では、スピンラベル化処理により表面にラジ
カルが導入される。材料によってはラジカルが内部へ拡
散されると考えられ、電池の活物質として有効に利用で
きる。また、電子スピン共鳴スペクトルによる解析が可
能となる。
て有機材料や炭素質材料が二次電池の活物質となる理由
は、スピンラベル化処理によって材料表面にラジカルが
生成し、これが電気化学的に酸化還元するためと考えら
れる。一般に、ラジカルは反応性に富んだ化学種であ
り、周囲の物質との相互作用によって、ある程度の寿命
をもって消失するものが多いが、スピンラベル化剤に用
いられる安定ラジカルは共鳴効果や立体障害等の効果に
よって長時間にわたって安定なものとなる。実際に、ス
ピンラベル化処理した有機化合物を電子スピン共鳴分析
で測定すると、スピン濃度が長時間にわたって、1019
〜1023スピン/gの範囲内に安定に保持されている。
一方、スピンラベル化処理によって形成されたラジカル
が酸化還元する反応機構は不明である。しかしながら、
スピンラベル化剤や有機化合物は炭素、水素または酸素
など、質量の小さい物質のみから構成される場合が多い
ため、質量当たりのエネルギー密度が大きな二次電池を
得ることができる。
定化ラジカル化合物であって、活物質に対して化学的結
合または物理的結合または吸着機能を有するものであ
る。ラジカルの安定性の面からは、特にニトロキシドラ
ジカル、オキシラジカル、またはヒドラジルラジカルが
好ましい。本発明におけるニトロキシドラジカル化合物
としては、例えば(1)に示すピペリジノキシルラジカ
ル(ただし、R1 〜R4 は−Hを含むアルキル基、Xは
−H、−OH、−COOH、−CN、−NHCOCH2
Br、 −N=C=S、−NH2、−OSiO2CH3、−
OP(OH)2=O)、(2)に示すピロリジノキシル
ラジカル(ただし、R1〜R4は−Hを含むアルキル基、
Xは−H、−COOH、−CHNH2、−CN、−NH
COCH2I、−NO2、−CH2N=C=S)、(3)
に示すピロリノキシルラジカル(ただし、R1〜R4は−
Hを含むアルキル基、Xは−H、−COOH、−CHN
H2)等が挙げられる。
としては(4)に示すガルビノキシルラジカル、および
その誘導体が挙げられる。ヒドラジルラジカルの例とし
ては(5)に示すピクリルヒドラジルラジカル化合物、
およびその誘導体が挙げられる。
は特に限定されず、スピンラベル化剤と基材となる有機
材料とを適当な溶液中で接触させて反応させたり、有機
材料にスピンラベル化剤の蒸気を接触させたりして行わ
れる。この際、必要に応じて予め有機材料を前処理した
り、それぞれの反応に応じて触媒等を用いることもでき
る。有機材料の前処理としては、例えばシラザン処理等
のカップリング剤等を用いた化学処理、プラズマ処理、
コロナ処理、電子線処理等の放電処理、紫外線処理、オ
ゾン処理、加熱処理等が挙げられる。
料には、インピーダンスを低下させる目的で、補助導電
材やイオン伝導補助材を混合させてもよい。補助導電材
の例としては、グラファイト、カーボンブラック、アセ
チレンブラック等の炭素質微粒子、ポリアニリン、ポリ
ピロール、ポリチオフェン、ポリアセチレン、ポリアセ
ン等の導電性高分子が挙げられる。また、イオン伝導補
助材としては高分子ゲル電解質、高分子固体電解質等が
挙げられる。
機ラジカル化合物を形成するものでもよい。活物質が有
機ラジカル化合物を形成することにより、電気化学的な
活性を高くすることができる。また、有機ラジカル化合
物は、電子スピン共鳴による測定でスピン濃度が10 19
スピン/g以上であることが好ましい。1019スピン/
g以上とすることで、エネルギー密度の大きい二次電池
を得ることができる。
て得られた活物質は、負極層1、正極層4のいずれの電
極にも使用することができ、また両方に用いてもよい。
エネルギー密度の観点から考慮すると、特にスピンラベ
ル化処理した有機材料を正極の電極活物質として使用す
ることが好ましい。正極層4にスピンラベル化処理した
有機化合物を用いた場合には負極層1としてグラファイ
トや非晶質カーボン、リチウム金属やリチウム合金、リ
チウムイオン吸蔵炭素、導電性高分子等が用いられる。
これらの形状としては特に限定されず、例えばリチウム
金属では薄膜状のものに限らず、バルク状のもの、粉末
を固めたもの、繊維状のもの、フレーク状のもの等であ
ってもよい。
負極層1として用いる場合には、正極層4には金属酸化
物粒子、ジスルフィド化合物、および導電性高分子など
が用いられる。金属酸化物としては、例えばLiMnO
2、LixMn2O4(0<x<2)等のマンガン酸リチウ
ムまたはスピネル構造を有するマンガン酸リチウム、M
nO2、LiCoO2、LiNiO2、LixV2O5(0<
x<2)等が挙げられる。ジスルフィド化合物として
は、例えばジチオグリコール、2,5−ジメルカプト−
1,3,4−チアジアゾール、S−トリアジン−2,
4,6−トリチオール等が挙げられる。導電性高分子と
しては、例えば、ポリアセチレン、ポリフェニレン、ポ
リアニリン、ポリピロール等が挙げられる。本発明では
これらの正極層4の材料を単独または組み合わせて使用
することもできる。また、従来公知の活物質とスピンラ
ベル化処理した有機材料を混合して複合活物質として用
いてもよい。
されており、二次電池の電極から発生する電荷が集めら
れるものである。負極層1と接続された集電体を負極集
電体2、正極層4に接続された集電体を正極集電体5と
いう。集電体に使用される材料としては、ニッケル、ア
ルミニウム、銅、金、銀、アルミニウム合金、ステンレ
ス等の金属箔、金属平板、メッシュ状電極、炭素電極等
が挙げられる。また、集電体と活物質との結合には特に
制限はなく、化学結合させてもよい。
極層が接触しないようにするもので、多孔質フィルム、
不織布などの材料を用いることができる。また、セパレ
ータ7に電解質を含ませてもよい。本発明における電解
質は、負極層1と正極層4の両極間の荷電担体輸送を行
うものであり、一般には室温で10-5〜10-1S/cm
のイオン伝導性を有しているものである。本発明の二次
電池に用いられる電解質としては特に制限はないが、例
えば電解質塩を溶剤に溶解した電解液を利用することが
できる。例えば、LiPF6 、LiClO4、LiB
F4、LiCF3SO3、Li(CF3SO2)2N、Li
(C2F 5SO2)2N、Li(CF3SO2)3C、Li
(C2F5SO2)3C等の従来公知の材料が挙げられる。
前記電解質を溶解させる溶剤としては、例えばエチレン
カーボネート、プロピレンカーボネート、ジメチルカー
ボネート、ジエチルカーボネート、メチルエチルカーボ
ネート、γ−ブチロラクトン、テトラヒドロフラン、ジ
オキソラン、スルホラン、ジメチルホルムアミド、ジメ
チルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン等の有
機溶媒を用いることができる。本発明では、これらの溶
剤を単独もしくは2種類以上混合して用いることもでき
る。
用いることもできる。固体電解質に用いられる高分子化
合物としては、ポリフッ化ビニリデン、フッ化ビニリデ
ン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体、フッ化ビニリ
デン−エチレン共重合体、フッ化ビニリデン−モノフル
オロエチレン共重合体、フッ化ビニリデン−トリフルオ
ロエチレン共重合体、フッ化ビニリデン−テトラフルオ
ロエチレン共重合体、フッ化ビニリデン−ヘキサフルオ
ロプロピレン−テトラフルオロエチレン三元共重合体等
のフッ化ビニリデン系重合体や、アクリロニトリル−メ
チルメタクリレート共重合体、アクリロニトリル−メチ
ルアクリレート共重合体、アクリロニトリル−エチルメ
タクリレート共重合体、アクリロニトリル−エチルアク
リレート共重合体、アクリロニトリル−メタクリル酸共
重合体、アクリロニトリル−アクリル酸共重合体、アク
リロニトリル−ビニルアセテート共重合体等のアクリロ
ニトリル系重合体、さらにポリエチレンオキサイド、エ
チレンオキサイド−プロピレンオキサイド共重合体、こ
れらのアクリレート体やメタクリレート体の重合体など
が挙げられる。これらの高分子化合物に電解液を含ませ
てゲル状にしたものを用いてもよいし、高分子化合物の
みでそのまま用いてもよい。
滑に行うために、酸化還元反応を助ける触媒を用いるこ
ともできる。このような触媒の例としては、ポリアニリ
ン、ポリピロール、ポリチオフェン、ポリアセチレン、
ポリアセン等の導電性高分子、ピリジン誘導体、ピロリ
ドン誘導体、ベンズイミダゾール誘導体、ベンゾチアゾ
ール誘導体、アクリジン誘導体等の塩基性化合物、金属
イオン錯体等が挙げられる。また、前記集電体に触媒効
果を持たせてもよい。本発明における封止材8は、電気
絶縁性を有していれば特に制限はなく、例えばポリテト
ラフルオロエチレン等が挙げられる。
ンラベル化処理を施す工程と、電極層の形成工程とを有
する方法である。また、前記電極層の形成工程は、活物
質または活物質前駆体にバインダーを混合して塗料化す
る塗料化工程と、塗料化したものを集電体に塗布する塗
布工程とを有することが好ましい。本発明におけるバイ
ンダーとは、各構成材料を結着させて塗料化する材料で
ある。バインダーの例としては、ポリフッ化ビニリデ
ン、ビニリデンフロライド−ヘキサフルオロプロピレン
共重合体、ビニリデンフロライド−テトラフルオロエチ
レン共重合体、スチレン・ブタジエン共重合ゴム、ポリ
プロピレン、ポリエチレン、ポリイミド、各種ポリウレ
タン等の樹脂バインダーが挙げられる。活物質を塗料化
することにより、各構成材料間の結びつきが強くなり、
次工程である塗布工程において集電体への塗布が可能と
なる。また、集電体に塗料化した活物質または活物質前
駆体を塗布することにより電極層を形成させるのが容易
となる。塗料化工程および塗布工程には特に制限がな
く、公知の方法、装置により塗料化および塗布を行うこ
とができる。また、本発明の製造方法は、このような電
極の形成工程に加えてスピンラベル化処理工程を有する
ことを特徴としているので、前記スピンラベル化処理工
程は、塗料化工程の前、塗布工程の後のどちらかに行っ
てもよい。
層4の積層方法は特に限定されず、多層積層したものや
集電体の両面に積層したものを組み合わせたもの、巻回
したもの等が利用できる。また、二次電池の形状につい
ても、活物質がスピンラベル化処理した有機材料であれ
ば特に限定されず、例えば円筒型電池、コイン型電池、
角型電池、フィルム型電池、ボタン型電池等の形状に適
用することができる。
るが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。 (実施例1)ポリアクリロニトリル1gを50gのジメ
チルホルムアミドに溶解し、補助導電材としてグラファ
イト粉末60mgを添加し、全体が均一になるまで混合
し、黒色のスラリーを得た。このスラリー2gをリード
線を備えたアルミニウム箔(面積:1.5cm×1.5
cm、厚さ:100μm)の表面に滴下し、ワイヤーバ
ーで全体が均一な厚さとなるように展開した。これを1
20℃で6時間乾燥させ、さらに減圧下650℃で1時
間焼成して、溶剤のジメチルホルムアミドを蒸発させ、
アルミニウム箔上に多孔性のポリアクリロニトリル焼成
体を含む電極層を形成させた。
−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−1−オキ
シジルを含むメタノール溶液に浸漬し、室温で48時間
攪拌してスピンラベル化処理を行った。その後、メタノ
ールで洗浄し、乾燥させてスピンラベル化処理ポリアク
リロニトリル焼成体を含む電極層を得た。次に、電解質
塩として1mol/lのLiPF6 を含んだエチレンカ
ーボネート/プロピレンカーボネート混合溶液(混合比
1:1)1400mgにフッ化ビニリデン−ヘキサフル
オロプロピレン共重合体600mgを混合し、テトラヒ
ドロフラン11.3gを加えて室温で攪拌した。フッ化
ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体が溶解
した後、段差をつけたガラス板上に塗布し、室温で一時
間放置してテトラヒドロフランを自然蒸発させ、厚さが
1mmのキャストフィルムを得た。
に切り出し、エチレンカーボネートとジエチルカーボネ
ートの混合溶媒(重量比1:1)に一晩浸漬して膨潤さ
せた。このフィルムをスピンラベル化処理したポリアク
リロニトリル焼成体を含む電極層に積層し、さらに、リ
ード線を備えたリチウム張り合わせ銅箔(リチウム膜厚
30μm、銅箔の膜厚20μm)を重ね合わせた。その
後、全体を厚さ5mmのポリテトラフルオロエチレン製
シートで挟み、圧力を加えて電池の構成とした。以上の
ように作製した電池を充放電試験機に接続したところ、
開放電圧が2.5Vであったので、直ちに0.01mA
の定電流で1.0Vまでの放電を行った。次いで、スピ
ンラベル化処理を行ったポリアクリロニトリル焼成体を
含む電極層を正極、リチウム張り合わせ銅箔を負極とし
て、0.01mAの定電流で充放電試験を行った。その
結果、2.3V付近に電圧平坦部が認められ、電池とし
て動作していた。さらに、この電池を繰り返し充放電し
たところ10サイクル以上にわたって充放電が可能な二
次電池として動作した。
リルとグラファイト粉末を混合した黒色のスラリーをア
ルミニウム箔表面に展開し、実施例1と同様の方法で乾
燥、焼成して、多孔性のポリアクリロニトリル焼成体を
含む電極層を得た。この電極層にスピンラベル化処理を
行うことなく実施例1と同様のゲル電解質層を積層し、
実施例1と同様の方法でリード線を備えたリチウム張り
合わせ銅箔を重ね合わせ、ポリテトラフルオロエチレン
製シートで挟み、圧力を加えて電池の構成とした。以上
のように作製した試料を充放電試験機に接続したところ
開放電圧は0Vであった。また、ポリアクリロニトリル
焼成体を含む電極層を正極、リチウム張り合わせ銅箔を
負極として、0.01mAの定電流で充放電試験を行っ
た。その結果、電圧平坦部は認められず、電池として動
作しなかった。
クリレート(以下、PMMAと記す)をアセトンに溶解
し、メタノール中で再沈殿させた。その後、溶剤を除い
て室温で48時間減圧乾燥した。得られたPMMAを2
g取り出し、5gのナトリウムメチラートを含むメタノ
ール溶液60gを加え、さらに0.05gの4−アミノ
−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−1−オキ
シジルを混合して室温で48時間攪拌しスピンラベル化
処理を行った。その後、メタノールで洗浄し、乾燥して
スピンラベル化処理PMMAを得た。次に、得られたP
MMAを再びアセトンに溶解し、補助導電材としてグラ
ファイト粉末120mgを添加して全体が均一になるま
で混合して、黒色のスラリーを得た。このスラリー2g
をリード線を備えたアルミニウム箔(面積:1.5cm
×1.5cm、厚さ:100μm)の表面に滴下し、ワ
イヤーバーで全体が均一な厚さとなるように展開した。
これを60℃で6時間減圧乾燥して、アルミニウム箔上
にスピンラベル化処理したPMMAを含む電極層を形成
させた。
層を積層し、実施例1と同様の方法でリード線を備えた
リチウム張り合わせ銅箔を重ね合わせ、ポリテトラフル
オロエチレン製シートで挟み、圧力を加えて電池の構成
とした。以上のように作製した電池を充放電試験機に接
続したところ、開放電圧が3.2Vであったので、直ち
に0.01mAの定電流で1.0Vまでの放電を行っ
た。次いで、スピンラベル化処理したPMMAを含む電
極層を正極、リチウム張り合わせ銅箔を負極として、
0.01mAの定電流で充放電試験を行った。その結
果、3.0V付近に電圧平坦部が認められ、電池として
動作していた。さらに、この電池を繰り返し充放電した
ところ10サイクル以上にわたって充放電が可能な二次
電池として動作した。
ポリマー(以下、塩素化EVAと記す)2gを含むトル
エン溶液50gに0.2gの水素化ナトリウムを含むジ
メチルホルムアミド溶液100gを加え、さらに0.0
5gの4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル
ピペリジン−1−オキシジルを混合して室温で48時間
攪拌し、スピンラベルか処理を行った。その後、メタノ
ールで洗浄し、乾燥してスピンラベル化処理した塩素化
EVAを得た。次に、得られた試料をトルエンに溶解
し、補助導電材としてグラファイト粉末120mgを添
加して全体が均一になるまで混合して、黒色のスラリー
を得た。このスラリー2gをリード線を備えたアルミニ
ウム箔(面積:1.5cm×1.5cm、厚さ:100
μm)の表面に滴下し、ワイヤーバーで全体が均一な厚
さとなるように展開した。これを60℃で6時間減圧乾
燥して、アルミニウム箔上にスピンラベル化処理した塩
素化EVAを含む電極層を形成させた。
層を積層し、実施例1と同様の方法でリード線を備えた
リチウム張り合わせ銅箔を重ね合わせ、ポリテトラフル
オロエチレン製シートで挟み、圧力を加えて電池の構成
とした。以上のように作製した電池を充放電試験機に接
続したところ、開放電圧が3.2Vであったので、直ち
に0.01mAの定電流で1.0Vまでの放電を行っ
た。次いで、スピンラベル化処理した塩素化EVAを含
む電極層を正極、リチウム張り合わせ銅箔を負極とし
て、0.01mAの定電流で充放電試験を行った。その
結果、3.0V付近に電圧平坦部が認められ、電池とし
て動作していた。さらに、この電池を繰り返し充放電し
たところ10サイクル以上にわたって充放電が可能な二
次電池として動作した。
水溶液50gに2gのナトリウムメチラートを含むメタ
ノール溶液100gを加え、さらに0.05gの3−カ
ルボキシ−プロキシルを混合して室温で48時間攪拌
し、スピンラベルか処理を行った。その後、メタノール
で洗浄し、乾燥してスピンラベル化処理したポリアリル
アミンを得た。次に、得られた試料を純水に溶解し、補
助導電材としてグラファイト粉末120mgを添加して
全体が均一になるまで混合したところ、黒色のスラリー
を得た。このスラリー2gをリード線を備えたアルミニ
ウム箔(面積:1.5cm×1.5cm、厚さ:100
μm)の表面に滴下し、ワイヤーバーで全体が均一な厚
さとなるように展開した。これを60℃で6時間減圧乾
燥して、アルミニウム箔上にスピンラベル化処理したポ
リアリルアミンを含む電極層を形成させた。
層を積層し、実施例1と同様の方法でリード線を備えた
リチウム張り合わせ銅箔を重ね合わせ、ポリテトラフル
オロエチレン製シートで挟み、圧力を加えて電池の構成
とした。以上のように作製した電池を充放電試験機に接
続したところ、開放電圧が2.6Vであった、直ちに
0.01mAの定電流で1.0Vまでの放電を行った。
次いで、スピンラベル化処理したポリアリルアミンを含
む電極層を正極、リチウム張り合わせ銅箔を負極とし
て、0.01mAの定電流で充放電試験を行った。その
結果、2.5V付近に電圧平坦部が認められ、電池とし
て動作していた。さらに、この電池を繰り返し充放電し
たところ10サイクル以上にわたって充放電が可能な二
次電池として動作した。
リフッ化ビニリデン粉末Kynar301F(粒径0.
2μm)をポリエチレンフィルム上に均一に広げ、春日
電気社製コロナ放電処理装置HFSS103を使用して
コロナ放電処理を行った。処理条件は、高周波電源電圧
200V、出力周波数30kHz、電極間の電位差40
kV、処理時間5分とした。コロナ放電処理したポリフ
ッ化ビニリデン2gを50gのN−メチルピロリドンに
分散し、さらに0.05gのガルビノキシルを添加して
室温で48時間攪拌しスピンラベル化処理を行った。そ
の後、メタノールで洗浄し、乾燥してスピンラベル化処
理ポリフッ化ビニリデンを得た。次に、得られた試料を
純水に溶解し、補助導電材としてグラファイト粉末12
0mgを添加して混合して黒色のスラリーを得た。この
スラリー2gをリード線を備えたアルミニウム箔(面
積:1.5cm×1.5cm、厚さ:100μm)の表
面に滴下し、ワイヤーバーで全体が均一な厚さとなるよ
うに展開した。これを60℃で6時間減圧乾燥して、ア
ルミニウム箔上にスピンラベル化処理ポリフッ化ビニリ
デンを含む電極層を形成させた。
層を積層し、実施例1と同様の方法でリード線を備えた
リチウム張り合わせ銅箔を重ね合わせ、ポリテトラフル
オロエチレン製シートで挟み、圧力を加えて電池の構成
とした。以上のように作製した電池を充放電試験機に接
続したところ、開放電圧が2.3Vであり、直ちに0.
01mAの定電流で1.0Vまでの放電を行った。次い
で、スピンラベル化処理したポリフッ化ビニリデンを含
む電極層を正極、リチウム張り合わせ銅箔を負極とし
て、0.01mAの定電流で充放電試験を行った。その
結果、2.1V付近に電圧平坦部が認められ、電池とし
て動作していた。さらに、この電池を繰り返し充放電し
たところ10サイクル以上にわたって充放電が可能な二
次電池として動作した。
のモノエステル付加物(旭電化(株)製アデカスタブA
O−50)の白色粉末をポリエチレンフィルム上に均一
に広げ、プラズマCVD装置の反応容器内に導入した。
プラズマ処理は、導入ガスにアルゴンガスを使用し、そ
の流量を15cm3 /分とし、チャンバー内圧力0.0
5Torrとして、RF出力25Wで2時間処理を行っ
た。得られたプラズマ放電処理した2,6−ジブチルフ
ェノールのモノエステル付加物1gを5gのN−メチル
ピロリドンに分散し、補助導電材としてグラファイト粉
末60mg、バインダーとしてポリフッ化ビニリデン1
0mgを添加して全体が均一になるまで混合して、黒色
のスラリーを得た。このスラリーをリード線を備えたア
ルミニウム箔(面積:1.5cm×1.5cm、厚さ:
100μm)の表面に滴下し、ワイヤーバーで全体が均
一な厚さとなるように展開して、120℃で6時間減圧
乾燥した。続いて、全体を濃度0.5重量%の3−カル
バモイルプロキシルのメタノール溶液に浸漬し、室温で
24時間処理しスピンラベル化処理を行った。これをメ
タノールで洗浄、乾燥して、スピンラベル化処理した
2,6−ジブチルフェノールのモノエステル付加物を含
む電極層を形成させた。
層を積層し、実施例1と同様の方法でリード線を備えた
リチウム張り合わせ銅箔を重ね合わせ、ポリテトラフル
オロエチレン製シートで挟み、圧力を加えて電池の構成
とした。以上のように作製した電池を充放電試験機に接
続したところ、開放電圧が2.9Vであり、直ちに0.
01mAの定電流で1.0Vまでの放電を行った。次い
で、スピンラベル化処理した2,6−ジブチルフェノー
ルのモノエステル付加物を含む電極層を正極、リチウム
張り合わせ銅箔を負極として、0.01mAの定電流で
充放電試験を行った。その結果、2.1V付近に電圧平
坦部が認められ、電池として動作していた。さらに、こ
の電池を繰り返し充放電したところ10サイクル以上に
わたって充放電が可能な二次電池として動作した。
化還元反応を充放電過程に利用する二次電池であって、
前記活物質はスピンラベル化処理した有機材料を含有す
るものであるため、充放電時のエネルギー密度を高くす
ることができ、また、二次電池を軽量化することができ
る上に、単位質量単位の電池容量を高くすることができ
る。また、前記有機材料は、有機高分子材料であること
により、電極層を容易に形成することができる。また、
前記スピンラベル化処理は、スピンラベル化剤を用いて
行われることにより、安定した活物質を得ることができ
る。また、前記スピンラベル化剤は、ニトロキシラジカ
ル化合物を含むことにより、電気化学的活性が長期的に
安定した活物質を得ることができる。また、前記スピン
ラベル化剤は、オキシラジカル化合物を含むことによ
り、電気化学的活性が長期的に安定した活物質を得るこ
とができる。また、前記スピンラベル化剤は、ヒドラジ
ルラジカル化合物を含むことにより、電気化学的活性が
長期的に安定した活物質を得ることができる。また、前
記活物質は、充放電過程で有機ラジカル化合物を形成す
るものであることにより、電気化学的活性が高くなり、
電池容量を高くすることができる。また、前記有機ラジ
カル化合物は、スピン濃度1019スピン/g以上である
ことにより、長期にわたって安定的に高いエネルギー密
度を維持することができる。
法が、活物質の酸化還元反応を充放電過程に利用する二
次電池の製造方法において、有機材料にスピンラベル化
処理を施す工程と電極層の形成工程とを有する方法であ
ることにより、簡便にエネルギー密度が高く、安定性に
優れた二次電池を製造することができる。また、前記電
極層の形成工程が、活物質または活物質前駆体を塗料化
する塗料化工程と、塗料化したものを集電体に塗布する
塗布工程とを有することにより、活物質を電極層として
形成させることが容易となる。
である。
である。
Claims (19)
- 【請求項1】 活物質の酸化還元反応を充放電過程に利
用する二次電池であって、前記活物質は、スピンラベル
化処理した有機材料を含有することを特徴とする二次電
池。 - 【請求項2】 前記有機材料が、有機高分子材料である
ことを特徴とする請求項1に記載の二次電池。 - 【請求項3】 前記スピンラベル化処理が、スピンラベ
ル化剤を用いて行われることを特徴とする請求項1また
は2に記載の二次電池。 - 【請求項4】 前記スピンラベル化剤が、ニトロキシド
ラジカル化合物を含むことを特徴とする請求項3に記載
の二次電池。 - 【請求項5】 前記スピンラベル化剤が、オキシラジカ
ル化合物を含むことを特徴とする請求項3に記載の二次
電池。 - 【請求項6】 前記スピンラベル化剤が、ヒドラジルラ
ジカル化合物を含むことを特徴とする請求項3に記載の
二次電池。 - 【請求項7】 前記活物質が、充放電過程で有機ラジカ
ル化合物を形成するものであることを特徴とする請求項
1〜6のいずれかに記載の二次電池。 - 【請求項8】 前記有機ラジカル化合物が、スピン濃度
1019スピン/g以上であることを特徴とする請求項7
に記載の二次電池。 - 【請求項9】 活物質の酸化還元反応を充放電過程に利
用する二次電池の製造方法において、有機材料にスピン
ラベル化処理を施す工程と電極層の形成工程とを有する
ことを特徴とする二次電池の製造方法。 - 【請求項10】 前記電極層の形成工程が、活物質また
は活物質前駆体を塗料化する塗料化工程と、塗料化した
ものを集電体に塗布する塗布工程とを有することを特徴
とする請求項9に記載の二次電池の製造方法。 - 【請求項11】 前記スピンラベル化処理工程が、前記
塗料化工程の前に行われることを特徴とする請求項10
に記載の二次電池の製造方法。 - 【請求項12】 前記スピンラベル化処理工程が、塗布
工程の後に行われることを特徴とする請求項10に記載
の二次電池の製造方法。 - 【請求項13】 前記スピンラベル化処理が、スピンラ
ベル化剤と有機材料とを反応させて行われることを特徴
とする請求項9〜12のいずれかに記載の二次電池の製
造方法。 - 【請求項14】 前記スピンラベル化剤が、ニトロキシ
ドラジカル化合物を含むことを特徴とする請求項13に
記載の二次電池の製造方法。 - 【請求項15】 前記スピンラベル化剤が、オキシラジ
カル化合物を含むことを特徴とする請求項13に記載の
二次電池の製造方法。 - 【請求項16】 前記スピンラベル化剤が、ヒドラジル
ラジカル化合物を含むことを特徴とする請求項13に記
載の二次電池の製造方法。 - 【請求項17】 前記有機材料が、有機高分子材料であ
ることを特徴とする請求項9〜16のいずれかに記載の
二次電池の製造方法 - 【請求項18】 前記活物質が、充放電過程で有機ラジ
カル化合物を形成するものであることを特徴とする請求
項9〜17のいずれかに記載の二次電池の製造方法。 - 【請求項19】 前記有機ラジカル化合物が、スピン濃
度1019スピン/g以上であることを特徴とする請求項
18に記載の二次電池の製造方法。
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