JP2002151084A - 二次電池 - Google Patents
二次電池Info
- Publication number
- JP2002151084A JP2002151084A JP2000368475A JP2000368475A JP2002151084A JP 2002151084 A JP2002151084 A JP 2002151084A JP 2000368475 A JP2000368475 A JP 2000368475A JP 2000368475 A JP2000368475 A JP 2000368475A JP 2002151084 A JP2002151084 A JP 2002151084A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- compound
- secondary battery
- radical
- nitrogen
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01M—PROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
- H01M4/00—Electrodes
- H01M4/02—Electrodes composed of, or comprising, active material
- H01M4/13—Electrodes for accumulators with non-aqueous electrolyte, e.g. for lithium-accumulators; Processes of manufacture thereof
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01M—PROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
- H01M10/00—Secondary cells; Manufacture thereof
- H01M10/05—Accumulators with non-aqueous electrolyte
- H01M10/052—Li-accumulators
- H01M10/0525—Rocking-chair batteries, i.e. batteries with lithium insertion or intercalation in both electrodes; Lithium-ion batteries
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01M—PROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
- H01M4/00—Electrodes
- H01M4/02—Electrodes composed of, or comprising, active material
- H01M4/36—Selection of substances as active materials, active masses, active liquids
- H01M4/60—Selection of substances as active materials, active masses, active liquids of organic compounds
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01M—PROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
- H01M4/00—Electrodes
- H01M4/02—Electrodes composed of, or comprising, active material
- H01M4/36—Selection of substances as active materials, active masses, active liquids
- H01M4/60—Selection of substances as active materials, active masses, active liquids of organic compounds
- H01M4/602—Polymers
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01M—PROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
- H01M4/00—Electrodes
- H01M4/02—Electrodes composed of, or comprising, active material
- H01M4/36—Selection of substances as active materials, active masses, active liquids
- H01M4/60—Selection of substances as active materials, active masses, active liquids of organic compounds
- H01M4/602—Polymers
- H01M4/606—Polymers containing aromatic main chain polymers
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01M—PROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
- H01M4/00—Electrodes
- H01M4/02—Electrodes composed of, or comprising, active material
- H01M4/36—Selection of substances as active materials, active masses, active liquids
- H01M4/60—Selection of substances as active materials, active masses, active liquids of organic compounds
- H01M4/602—Polymers
- H01M4/606—Polymers containing aromatic main chain polymers
- H01M4/608—Polymers containing aromatic main chain polymers containing heterocyclic rings
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01M—PROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
- H01M10/00—Secondary cells; Manufacture thereof
- H01M10/05—Accumulators with non-aqueous electrolyte
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01M—PROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
- H01M10/00—Secondary cells; Manufacture thereof
- H01M10/05—Accumulators with non-aqueous electrolyte
- H01M10/052—Li-accumulators
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01M—PROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
- H01M10/00—Secondary cells; Manufacture thereof
- H01M10/05—Accumulators with non-aqueous electrolyte
- H01M10/056—Accumulators with non-aqueous electrolyte characterised by the materials used as electrolytes, e.g. mixed inorganic/organic electrolytes
- H01M10/0564—Accumulators with non-aqueous electrolyte characterised by the materials used as electrolytes, e.g. mixed inorganic/organic electrolytes the electrolyte being constituted of organic materials only
- H01M10/0565—Polymeric materials, e.g. gel-type or solid-type
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01M—PROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
- H01M4/00—Electrodes
- H01M4/02—Electrodes composed of, or comprising, active material
- H01M4/13—Electrodes for accumulators with non-aqueous electrolyte, e.g. for lithium-accumulators; Processes of manufacture thereof
- H01M4/137—Electrodes based on electro-active polymers
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
Abstract
た新規なリチウム二次電池を提供すること。 【解決手段】正極層の活物質としてラジカル化合物を用
いる。ラジカル化合物は、たとえば、ニトロキシルラジ
カル化合物、オキシラジカル化合物、アリールオキシラ
ジカル化合物並びに次式に示したアミノトリアジン構造
を有する高分子化合物などであり、それら化合物のスピ
ン濃度1021spins/g以上のものを用いる。
Description
きく、安定性に優れた二次電池、およびそれに用いられ
る活物物質に関するものである。
な市場拡大に伴い、これらに用いられるエネルギー密度
が大きな小型大容量二次電池への要求が高まっている。
この要求に応えるために、リチウムイオン等のアルカリ
金属イオンを荷電担体としてその電荷授受に伴う電気化
学反応を利用した二次電池が開発されている。中でも、
リチウムイオン二次電池は安定性に優れたエネルギー密
度の大きな高容量二次電池として種々の電子機器に利用
されている。
質として正極にリチウム含有遷移金属酸化物、負極に炭
素を用いたものであり、これら活物質へのリチウムイオ
ンの挿入、脱離反応を利用して充放電を行っている。
池は特に正極に比重の大きな金属酸化物を用いているた
め、単位質量当たりの二次電池容量は充分とは言えず、
より軽量の電極材料を用いて高容量二次電池を開発しよ
うとする試みが検討されてきた。例えば、米国特許第4,
833,048号公報、および特許第2715778号公報にはジスル
フィド結合を有する有機化合物を正極に用いた二次電池
が開示されている。これはジスルフィド結合の生成、解
離を伴う電気化学的酸化還元反応を二次電池の原理とし
て利用したものである。この二次電池は硫黄や炭素とい
った比重の小さな元素を主成分とする電極材料から構成
されているため、高エネルギー密度の大容量二次電池と
いう点において一定の効果を奏しているが、解離した結
合が再度結合する効率が小さく、充電状態,もしくは放
電状態における安定性も不充分である。
池として、導電性高分子を電極材料に用いた二次電池が
提案されている。これは導電性高分子に対する電解質イ
オンのドープ、脱ドープ反応を原理とした二次電池であ
る。ここで述べるドープ反応とは、導電性高分子の酸化
もしくは還元によって生ずる荷電ソリトンやポーラロン
等のエキシトンを、対イオンによって安定化させる反応
のことである。一方、脱ドープ反応とはその逆反応に相
当し、対イオンによって安定化されたエキシトンを電気
化学的に酸化もしくは還元する反応のことを示してい
る。米国特許第4,442,187号公報には、このような導電
性高分子を正極もしくは負極の材料とする二次電池が開
示されている。この二次電池は、炭素や窒素といった比
重の小さな元素のみから構成されたものであり、高容量
二次電池として開発が期待された。しかし、導電性高分
子には、酸化還元によって生じるエキシトンがπ電子共
役系の広い範囲に亘って非局在化し、それらが相互作用
するという性質がある。これは発生するエキシトンの濃
度に限界をもたらすものであり、二次電池の容量を制限
するものである。このため、導電性高分子を電極材料と
する二次電池では軽量化という点では一定の効果を奏し
ているものの、大容量という点からは不充分である。
実現するために、遷移金属含有活物質を利用しない様々
な二次電池の提案がなされている。しかし、エネルギー
密度が高く、高容量で安定性に優れた二次電池は未だ得
られていない。
に遷移金属酸化物を用いるリチウムイオン二次電池で
は、元素の比重が大きいため、現状を上回る高容量二次
電池の製造が原理的に困難であった。このため、本発明
は、エネルギー密度が高く、高容量で安定性に優れた新
規な二次電池を提供することを課題としている。
明によれば、以下に示す二次電池が提供される。 [1]少なくとも正極、負極、電解質を構成要素とする
二次電池において、正極、負極の少なくとも一方の活物
質がラジカル化合物を含有することを特徴とする二次電
池。 [2]少なくとも正極、負極、電解質を構成要素とする
二次電池において、正極、負極の少なくとも一方の活物
質が、ラジカル化合物であることを特徴とする二次電
池。 [3]少なくとも正極、負極、電解質を構成要素とする
二次電池において、正極、負極の少なくとも一方の活物
質が、2種以上の物質からなり、そのうち少なくとも一
つがラジカル化合物であることを特徴とする二次電池。 [4]活物質の電極反応を利用する二次電池において、
正極、負極の少なくとも一方の電極反応がラジカル化合
物を反応物もしくは生成物とする電極反応であることを
特徴とする二次電池。 [5]活物質の電極反応を利用する二次電池において、
正極、負極の少なくとも一方の電極反応が2種以上であ
り、そのうちの少なくとも一種の電極反応がラジカル化
合物を反応物もしくは生成物とする電極反応であること
を特徴とする二次電池。
極活物質である構成とすることができる。
正極における電極反応である構成とすることができる。
電極反応が、ラジカル化合物を反応物とする放電反応で
ある構成とすることができる。
電極反応が、ラジカル化合物を生成物とする放電反応で
ある構成とすることができる。
ラジカル化合物と電解質カチオンとの結合を生成する放
電反応である構成とすることができる。
ラジカル化合物と電解質アニオンとの結合を開裂する放
電反応である構成とすることができる。
ンが、リチウムイオンである構成とすることができる。
物のスピン濃度が1021spins/g以上である構成とする
ことができる。
物が中性ラジカル化合物である構成とすることができ
る。
物が安定ラジカル化合物である構成とすることができ
る。
物の例として以下のものを例示することができる。
の脂肪族基、芳香族基、ヒドロキシル基、アルコキシ
基、アルデヒド基、カルボキシル基、アルコキシカルボ
ニル基、シアノ基、アミノ基、ニトロ基、ニトロソ基、
ハロゲン原子、もしくは水素原子を含む置換基である。
但し、X1、X2が脂肪族基を含む場合、脂肪族基は飽和
または不飽和であってよく、置換または無置換であって
よく、鎖状、環状または分岐状であってよく、1個以上
の酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素またはハロ
ゲン原子を含んでもよい。X1、X2が芳香族基を含む場
合、芳香族基は置換または無置換であってよく、1個以
上の酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素またはハ
ロゲン原子を含んでもよい。X1、X2がヒドロキシル基
を含む場合、ヒドロキシル基は金属原子と塩を形成して
いてもよい。X1、X2がアルコキシ基、アルデヒド基、
カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、シアノ基、
アミノ基、ニトロ基、ニトロソ基のいずれかを含む場
合、これら置換基は置換または無置換であってよく、1
個以上の酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素また
はハロゲン原子を含んでもよい。X1、X2は同一であっ
ても異なっていてもよい。X1、X2が環を形成してもよ
い。)
ルキル基は置換または無置換であってよく、鎖状、環状
または分岐状であってよい。またアルキル基は1個以上
の酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素またはハロ
ゲン原子を含んでもよい。一方上式において、Xは少な
くとも1つの脂肪族基、芳香族基、ヒドロキシル基、ア
ルコキシ基、アルデヒド基、カルボキシル基、アルコキ
シカルボニル基、シアノ基、アミノ基、ニトロ基、ニト
ロソ基、ハロゲン原子、もしくは水素原子を含む置換基
である。但し、Xが脂肪族基を含む場合、脂肪族基は飽
和または不飽和であってよく、置換または無置換であっ
てよく、鎖状、環状または分岐状であってよく、1個以
上の酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素またはハ
ロゲン原子を含んでもよい。Xが芳香族基を含む場合、
芳香族基は置換または無置換であってよく、1個以上の
酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素またはハロゲ
ン原子を含んでもよい。Xがヒドロキシル基を含む場
合、ヒドロキシル基は金属原子と塩を形成していてもよ
い。Xがアルコキシ基、アルデヒド基、カルボキシル
基、アルコキシカルボニル基、シアノ基、アミノ基、ニ
トロ基、ニトロソ基のいずれかを含む場合、これら置換
基は置換または無置換であってよく、1個以上の酸素、
窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素またはハロゲン原子
を含んでもよい。Xが環を形成してもよい。) 上記アルキル基Rは、たとえばターシャリーブチル基で
ある構成とすることができる。
る。ただし、R1、R2は置換または無置換であってよ
く、鎖状、環状または分岐状であってよく、1個以上の
酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素またはハロゲ
ン原子を含んでもよい。R1、R2は同一であっても異な
っていてもよい。一方上式においてX1、X2は少なくと
も1つの脂肪族基、芳香族基、ヒドロキシル基、アルコ
キシ基、アルデヒド基、カルボキシル基、アルコキシカ
ルボニル基、シアノ基、アミノ基、ニトロ基、ニトロソ
基、ハロゲン原子、もしくは水素原子を含む置換基であ
る。但し、X1、X2が脂肪族基を含む場合、脂肪族基は
飽和または不飽和であってよく、置換または無置換であ
ってよく、鎖状、環状または分岐状であってよく、1個
以上の酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素または
ハロゲン原子を含んでもよい。X1、X2が芳香族基を含
む場合、芳香族基は置換または無置換であってよく、1
個以上の酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素また
はハロゲン原子を含んでもよい。X1、X2がヒドロキシ
ル基を含む場合、ヒドロキシル基は金属原子と塩を形成
していてもよい。X1、X2がアルコキシ基、アルデヒド
基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、シアノ
基、アミノ基、ニトロ基、ニトロソ基のいずれかを含む
場合、これら置換基は置換または無置換であってよく、
1個以上の酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素ま
たはハロゲン原子を含んでもよい。X1、X2は同一であ
っても異なっていてもよい。X1、X2が環を形成しても
よい。) 上記アルキル基R1〜R2は、すべてメチル基である構成
とすることができる。
る。但し、アルキル基は置換または無置換であってよ
く、鎖状、環状または分岐状であってよく、1個以上の
酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素またはハロゲ
ン原子を含んでもよい。R1〜R4は同一であっても異な
っていてもよい。一方上式においてX1、X2は少なくと
も1つの脂肪族基、芳香族基、ヒドロキシル基、アルコ
キシ基、アルデヒド基、カルボキシル基、アルコキシカ
ルボニル基、シアノ基、アミノ基、ニトロ基、ニトロソ
基、ハロゲン原子、もしくは水素原子を含む置換基であ
る。但し、X1、X2が脂肪族基を含む場合、脂肪族基は
飽和または不飽和であってよく、置換または無置換であ
ってよく、鎖状、環状または分岐状であってよく、1個
以上の酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素または
ハロゲン原子を含んでもよい。X1、X2が芳香族基を含
む場合、芳香族基は置換または無置換であってよく、1
個以上の酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素また
はハロゲン原子を含んでもよい。X1、X2がヒドロキシ
ル基を含む場合、ヒドロキシル基は金属原子と塩を形成
していてもよい。X1、X2がアルコキシ基、アルデヒド
基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、シアノ
基、アミノ基、ニトロ基、ニトロソ基のいずれかを含む
場合、これら置換基は置換または無置換であってよく、
1個以上の酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素ま
たはハロゲン原子を含んでもよい。X1、X2は同一であ
っても異なっていてもよい。X1、X2が環を形成しても
よい。) 上記アルキル基R1〜R4は、すべてメチル基である構成
とすることができる。
般式(A6)の構造で示される、ニトロキシルラジカル
基を構成する窒素原子が、少なくとも1つのアリール基
と結合したニトロキシルラジカル化合物とすることがで
きる。
アリール基は置換または無置換であってよく、1個以上
の酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素またはハロ
ゲン原子を含んでもよい。一方上式において、Xは少な
くとも1つの脂肪族基、芳香族基、ヒドロキシル基、ア
ルコキシ基、アルデヒド基、カルボキシル基、アルコキ
シカルボニル基、シアノ基、アミノ基、ニトロ基、ニト
ロソ基、ハロゲン原子、もしくは水素原子を含む置換基
である。但し、Xが脂肪族基を含む場合、脂肪族基は飽
和または不飽和であってよく、置換または無置換であっ
てよく、鎖状、環状または分岐状であってよく、1個以
上の酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素またはハ
ロゲン原子を含んでもよい。Xが芳香族基を含む場合、
芳香族基は置換または無置換であってよく、1個以上の
酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素またはハロゲ
ン原子を含んでもよい。Xがヒドロキシル基を含む場
合、ヒドロキシル基は金属原子と塩を形成していてもよ
い。Xがアルコキシ基、アルデヒド基、カルボキシル
基、アルコキシカルボニル基、シアノ基、アミノ基、ニ
トロ基、ニトロソ基のいずれかを含む場合、これら置換
基は置換または無置換であってよく、1個以上の酸素、
窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素またはハロゲン原子
を含んでもよい。Xが環を形成してもよい。) 上記アリール基は、置換もしくは無置換のフェニル基と
することができる。
般式(A7)の構造で示される、置換または無置換の複
素環を形成する化合物とすることもできる。
窒素原子、硫黄原子、ケイ素原子、リン原子、ホウ素原
子のいずれかである。ただし、Xはすべて同一でもそれ
ぞれ異なっていてもよい。Xは飽和結合で結ばれていて
も不飽和結合で結ばれていてもよい。Xはあらゆる置換
基と結合を形成していてもよい。本化合物は高分子化合
物でもよい。高分子の形状は鎖状、環状もしくは分岐状
であってもよい。上式においてnは2以上10以下の整
数である。) また、上記ラジカル化合物として、下記一般式(A8)
で示される、ピペリジノキシルラジカル環の構造を有す
るニトロキシルラジカル化合物とすることができる。
る。アルキル基は置換または無置換の場合があり、鎖
状、環状または分岐状の場合がある。またアルキル基は
1個以上の酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素ま
たはハロゲン原子を含む場合がある。一方上式におい
て、Xは少なくとも1つの脂肪族基、芳香族基、ヒドロ
キシル基、アルコキシ基、アルデヒド基、カルボキシル
基、アルコキシカルボニル基、シアノ基、アミノ基、ニ
トロ基、ニトロソ基、ハロゲン原子、もしくは水素原子
を含む置換基である。但し、Xが脂肪族基を含む場合、
脂肪族基は飽和または不飽和であってよく、置換または
無置換であってよく、鎖状、環状または分岐状であって
よく、1個以上の酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホ
ウ素またはハロゲン原子を含んでもよい。Xが芳香族基
を含む場合、芳香族基は置換または無置換であってよ
く、1個以上の酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ
素またはハロゲン原子を含んでもよい。Xがヒドロキシ
ル基を含む場合、ヒドロキシル基は金属原子と塩を形成
していてもよい。Xがアルコキシ基、アルデヒド基、カ
ルボキシル基、アルコキシカルボニル基、シアノ基、ア
ミノ基、ニトロ基、ニトロソ基のいずれかを含む場合、
これら置換基は置換または無置換であってよく、1個以
上の酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素またはハ
ロゲン原子を含んでもよい。Xが環を形成してもよ
い。) また、上記ラジカル化合物として、下記一般式(A9)
で示される、ピロリジノキシルラジカル環の構造を有す
るニトロキシルラジカル化合物とすることができる。
る。アルキル基は置換または無置換の場合があり、鎖
状、環状または分岐状の場合がある。またアルキル基は
1個以上の酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素ま
たはハロゲン原子を含む場合がある。一方上式におい
て、Xは少なくとも1つの脂肪族基、芳香族基、ヒドロ
キシル基、アルコキシ基、アルデヒド基、カルボキシル
基、アルコキシカルボニル基、シアノ基、アミノ基、ニ
トロ基、ニトロソ基、ハロゲン原子、もしくは水素原子
を含む置換基である。但し、Xが脂肪族基を含む場合、
脂肪族基は飽和または不飽和であってよく、置換または
無置換であってよく、鎖状、環状または分岐状であって
よく、1個以上の酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホ
ウ素またはハロゲン原子を含んでもよい。Xが芳香族基
を含む場合、芳香族基は置換または無置換であってよ
く、1個以上の酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ
素またはハロゲン原子を含んでもよい。Xがヒドロキシ
ル基を含む場合、ヒドロキシル基は金属原子と塩を形成
していてもよい。Xがアルコキシ基、アルデヒド基、カ
ルボキシル基、アルコキシカルボニル基、シアノ基、ア
ミノ基、ニトロ基、ニトロソ基のいずれかを含む場合、
これら置換基は置換または無置換であってよく、1個以
上の酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素またはハ
ロゲン原子を含んでもよい。Xが環を形成してもよ
い。) また、上記ラジカル化合物として、下記一般式(A1
0)で示される、ピロリノキシルラジカル環の構造を有
するニトロキシルラジカル化合物とすることができる。
る。アルキル基は置換または無置換の場合があり、鎖
状、環状または分岐状の場合がある。またアルキル基は
1個以上の酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素ま
たはハロゲン原子を含む場合がある。一方上式におい
て、Xは少なくとも1つの脂肪族基、芳香族基、ヒドロ
キシル基、アルコキシ基、アルデヒド基、カルボキシル
基、アルコキシカルボニル基、シアノ基、アミノ基、ニ
トロ基、ニトロソ基、ハロゲン原子、もしくは水素原子
を含む置換基である。但し、Xが脂肪族基を含む場合、
脂肪族基は飽和また不飽和であってよく、置換または無
置換であってよく、鎖状、環状または分岐状であってよ
く、1個以上の酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ
素またはハロゲン原子を含んでもよい。Xが芳香族基を
含む場合、芳香族基は置換または無置換であってよく、
1個以上の酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素ま
たはハロゲン原子を含んでもよい。Xがヒドロキシル基
を含む場合、ヒドロキシル基は金属原子と塩を形成して
いてもよい。Xがアルコキシ基、アルデヒド基、カルボ
キシル基、アルコキシカルボニル基、シアノ基、アミノ
基、ニトロ基、ニトロソ基のいずれかを含む場合、これ
ら置換基は置換または無置換であってよく、1個以上の
酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素またはハロゲ
ン原子を含んでもよい。Xが環を形成してもよい。) また、上記ラジカル化合物として、下記一般式(A1
1)の構造で示される、ニトロニルニトロキシド構造を
形成する化合物とすることができる。
の脂肪族基、芳香族基、ヒドロキシル基、アルコキシ
基、アルデヒド基、カルボキシル基、アルコキシカルボ
ニル基、シアノ基、アミノ基、ニトロ基、ニトロソ基、
ハロゲン原子、もしくは水素原子を含む置換基である。
但し、X1〜X3が脂肪族基を含む場合、脂肪族基は飽和
または不飽和であってよく、置換または無置換であって
よく、鎖状、環状または分岐状であってよく、1個以上
の酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素またはハロ
ゲン原子を含んでもよい。X1〜X3が芳香族基を含む場
合、芳香族基は置換または無置換であってよく、1個以
上の酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素またはハ
ロゲン原子を含んでもよい。X1〜X3がヒドロキシル基
を含む場合、ヒドロキシル基は金属原子と塩を形成して
いてもよい。X1〜X3がアルコキシ基、アルデヒド基、
カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、シアノ基、
アミノ基、ニトロ基、ニトロソ基のいずれかを含む場
合、これら置換基は置換または無置換であってよく、1
個以上の酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素また
はハロゲン原子を含んでもよい。X1〜X3は同一であっ
ても異なっていてもよい。X1〜X3が環を形成してもよ
い。) 上記二次電池において、上記ラジカル化合物が、高分子
化合物である構成とすることができる。
とする高分子化合物、ポリフェニレンビニレンを主鎖と
する高分子化合物等とすることができる。
物が、オキシラジカル化合物を含有する構成とすること
ができる。
オキシラジカル化合物等とすることができる。
アリールポリオキシラジカル基を有するもの、ターシャ
リーブチル基を有するもの、ジターシャリーブチルフェ
ノキシラジカル基を有するもの等を例示できる。
ル化合物がセミキノンを含む化合物である構成とするこ
とができる。
ル化合物が塩基性溶媒に難溶性の化合物である構成とす
ることができる。
ル化合物が高分子ラジカル化合物である構成とすること
ができる。
フィン構造を有する化合物、ポリアセチレン構造を有す
る化合物、ポリフェニレン構造を有する化合物等が例示
される。特に、芳香族複素五員環式構造を有する化合物
や三次元網目構造を有する高分子化合物が好ましく用い
られる。
物が、窒素原子上にラジカルを有する化合物を含有する
構成とすることができる。
物が、酸化状態で窒素原子上にラジカルを有する化合物
を含有する構成とすることができる。
物が、還元状態で窒素原子上にラジカルを有する化合物
を含有する構成とすることができる。
ては、以下のものが例示される。
ル基もしくは化学式(C2)で示す4価のフェルダジル
基上にラジカルを有する化合物。
すトリフェニルフェルダジル基を有する化合物。
基上にラジカルを有する化合物。
上にラジカルを有する化合物。
素原子、置換もしくは無置換の脂肪族あるいは芳香族炭
化水素基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、
ニトロソ基、シアノ基、アルコキシ基、アリールオキシ
基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニ
ル基、アシル基、又はカルボキシル基を表す。) また、窒素原子上にラジカルを有する化合物として、ジ
フェニルピクリルヒドラジルを用いることができる。
物として、一般式(C7)で表されるアミノトリアジン
構造を有する化合物を用いることができる。
無置換の脂肪族あるいは芳香族炭化水素基、ハロゲン原
子、ヒドロキシル基、ニトロ基、ニトロソ基、シアノ
基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルコキシカル
ボニル基、アリールオキシカルボニル基、アシル基、カ
ルボキシル基、オキソラジカルを表す。) 窒素原子上にラジカルを有する化合物は、高分子化合物
とすることもできる。たとえば、上記一般式(C7)で
表されるアミノトリアジン構造を繰り返し単位として有
する高分子化合物とすることができる。
物質が提供される。 [1]ラジカル化合物を含有することを特徴とする二次
電池用活物質。 [2]二次電池の電極反応に関与する活物質であって、
該活物質の電極反応による反応物または生成物がラジカ
ル化合物であることを特徴とする二次電池用活物質。
カル化合物のスピン濃度が1021spins/g以上である構
成とすることができる。
の正極に用いられる構成とすることができる。
カル化合物が、下記化学式(A1)の構造で示される官
能基を有するニトロキシルラジカル化合物を含有する構
成とすることができる。
カル化合物が、下記一般式(A2)で示されるニトロキ
シルラジカル化合物を含有する構成とすることができ
る。
の脂肪族基、芳香族基、ヒドロキシル基、アルコキシ
基、アルデヒド基、カルボキシル基、アルコキシカルボ
ニル基、シアノ基、アミノ基、ニトロ基、ニトロソ基、
ハロゲン原子、もしくは水素原子を含む置換基である。
但し、X1、X2が脂肪族基を含む場合、脂肪族基は飽和
または不飽和であってよく、置換または無置換であって
よく、鎖状、環状または分岐状であってよく、1個以上
の酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素またはハロ
ゲン原子を含んでもよい。X1、X2が芳香族基を含む場
合、芳香族基は置換または無置換であってよく、1個以
上の酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素またはハ
ロゲン原子を含んでもよい。X1、X2がヒドロキシル基
を含む場合、ヒドロキシル基は金属原子と塩を形成して
いてもよい。X1、X2がアルコキシ基、アルデヒド基、
カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、シアノ基、
アミノ基、ニトロ基、ニトロソ基のいずれかを含む場
合、これら置換基は置換または無置換であってよく、1
個以上の酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素また
はハロゲン原子を含んでもよい。X1、X2は同一であっ
ても異なっていてもよい。X1、X2が環を形成してもよ
い。) 上記二次電池用活物質において、上記ラジカル化合物
が、下記一般式(A3)の構造で示される、ニトロキシ
ルラジカル基を構成する窒素原子が少なくとも1つのア
ルキル基と結合したニトロキシルラジカル化合物である
構成とすることができる。
ルキル基は置換または無置換であってよく、鎖状、環状
または分岐状であってよい。またアルキル基は1個以上
の酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素またはハロ
ゲン原子を含んでもよい。一方上式において、Xは少な
くとも1つの脂肪族基、芳香族基、ヒドロキシル基、ア
ルコキシ基、アルデヒド基、カルボキシル基、アルコキ
シカルボニル基、シアノ基、アミノ基、ニトロ基、ニト
ロソ基、ハロゲン原子、もしくは水素原子を含む置換基
である。但し、Xが脂肪族基を含む場合、脂肪族基は飽
和または不飽和であってよく、置換または無置換であっ
てよく、鎖状、環状または分岐状であってよく、1個以
上の酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素またはハ
ロゲン原子を含んでもよい。Xが芳香族基を含む場合、
芳香族基は置換または無置換であってよく、1個以上の
酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素またはハロゲ
ン原子を含んでもよい。Xがヒドロキシル基を含む場
合、ヒドロキシル基は金属原子と塩を形成していてもよ
い。Xがアルコキシ基、アルデヒド基、カルボキシル
基、アルコキシカルボニル基、シアノ基、アミノ基、ニ
トロ基、ニトロソ基のいずれかを含む場合、これら置換
基は置換または無置換であってよく、1個以上の酸素、
窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素またはハロゲン原子
を含んでもよい。Xが環を形成してもよい。) 上記二次電池用活物質において、上記アルキル基が、タ
ーシャリーブチル基である構成とすることができる。
カル化合物が、下記一般式(A4)の構造で示される、
ニトロキシルラジカル基を構成する窒素原子が少なくと
も2つのアルキル基と結合した炭素原子少なくとも1つ
と結合したニトロキシルラジカル化合物である構成とす
ることができる。
る。ただし、R1、R2は置換または無置換であってよ
く、鎖状、環状または分岐状であってよく、1個以上の
酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素またはハロゲ
ン原子を含んでもよい。R1、R2は同一であっても異な
っていてもよい。一方上式においてX1、X2は少なくと
も1つの脂肪族基、芳香族基、ヒドロキシル基、アルコ
キシ基、アルデヒド基、カルボキシル基、アルコキシカ
ルボニル基、シアノ基、アミノ基、ニトロ基、ニトロソ
基、ハロゲン原子、もしくは水素原子を含む置換基であ
る。但し、X1、X2が脂肪族基を含む場合、脂肪族基は
飽和または不飽和であってよく、置換または無置換であ
ってよく、鎖状、環状または分岐状であってよく、1個
以上の酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素または
ハロゲン原子を含んでもよい。X1、X2が芳香族基を含
む場合、芳香族基は置換または無置換であってよく、1
個以上の酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素また
はハロゲン原子を含んでもよい。X1、X2がヒドロキシ
ル基を含む場合、ヒドロキシル基は金属原子と塩を形成
していてもよい。X1、X2がアルコキシ基、アルデヒド
基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、シアノ
基、アミノ基、ニトロ基、ニトロソ基のいずれかを含む
場合、これら置換基は置換または無置換であってよく、
1個以上の酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素ま
たはハロゲン原子を含んでもよい。X1、X2は同一であ
っても異なっていてもよい。X1、X2が環を形成しても
よい。) 上記二次電池用活物質において、上記アルキル基R1〜
R2が、すべてメチル基である構成とすることができ
る。
カル化合物が、下記一般式(A5)の構造で示される、
ニトロキシルラジカル基を構成する窒素原子が少なくと
も2つのアルキル基と結合した炭素原子2つと結合した
ニトロキシルラジカル化合物である構成とすることがで
きる。
る。但し、アルキル基は置換または無置換であってよ
く、鎖状、環状または分岐状であってよく、1個以上の
酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素またはハロゲ
ン原子を含んでもよい。R1〜R4は同一であっても異な
っていてもよい。一方上式においてX1、X2は少なくと
も1つの脂肪族基、芳香族基、ヒドロキシル基、アルコ
キシ基、アルデヒド基、カルボキシル基、アルコキシカ
ルボニル基、シアノ基、アミノ基、ニトロ基、ニトロソ
基、ハロゲン原子、もしくは水素原子を含む置換基であ
る。但し、X1、X2が脂肪族基を含む場合、脂肪族基は
飽和または不飽和であってよく、置換または無置換であ
ってよく、鎖状、環状または分岐状であってよく、1個
以上の酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素または
ハロゲン原子を含んでもよい。X1、X2が芳香族基を含
む場合、芳香族基は置換または無置換であってよく、1
個以上の酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素また
はハロゲン原子を含んでもよい。X1、X2がヒドロキシ
ル基を含む場合、ヒドロキシル基は金属原子と塩を形成
していてもよい。X1、X2がアルコキシ基、アルデヒド
基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、シアノ
基、アミノ基、ニトロ基、ニトロソ基のいずれかを含む
場合、これら置換基は置換または無置換であってよく、
1個以上の酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素ま
たはハロゲン原子を含んでもよい。X1、X2は同一であ
っても異なっていてもよい。X1、X2が環を形成しても
よい。) 上記二次電池用活物質において、上記アルキル基R1〜
R4が、すべてメチル基である構成とすることができ
る。
カル化合物が、下記一般式(A6)の構造で示される、
ニトロキシルラジカル基を構成する窒素原子が、少なく
とも1つのアリール基と結合したニトロキシルラジカル
化合物である構成とすることができる。
アリール基は置換または無置換であってよく、1個以上
の酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素またはハロ
ゲン原子を含んでもよい。一方上式において、Xは少な
くとも1つの脂肪族基、芳香族基、ヒドロキシル基、ア
ルコキシ基、アルデヒド基、カルボキシル基、アルコキ
シカルボニル基、シアノ基、アミノ基、ニトロ基、ニト
ロソ基、ハロゲン原子、もしくは水素原子を含む置換基
である。但し、Xが脂肪族基を含む場合、脂肪族基は飽
和または不飽和であってよく、置換または無置換であっ
てよく、鎖状、環状または分岐状であってよく、1個以
上の酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素またはハ
ロゲン原子を含んでもよい。Xが芳香族基を含む場合、
芳香族基は置換または無置換であってよく、1個以上の
酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素またはハロゲ
ン原子を含んでもよい。Xがヒドロキシル基を含む場
合、ヒドロキシル基は金属原子と塩を形成していてもよ
い。Xがアルコキシ基、アルデヒド基、カルボキシル
基、アルコキシカルボニル基、シアノ基、アミノ基、ニ
トロ基、ニトロソ基のいずれかを含む場合、これら置換
基は置換または無置換であってよく、1個以上の酸素、
窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素またはハロゲン原子
を含んでもよい。Xが環を形成してもよい。) 上記二次電池用活物質において、上記アリール基が、置
換もしくは無置換のフェニル基である構成とすることが
できる。
カル化合物が、下記一般式(A7)の構造で示される、
置換または無置換の複素環を形成する構成とすることが
できる。
窒素原子、硫黄原子、ケイ素原子、リン原子、ホウ素原
子のいずれかである。ただし、Xはすべて同一でもそれ
ぞれ異なっていてもよい。Xは飽和結合で結ばれていて
も不飽和結合で結ばれていてもよい。Xはあらゆる置換
基と結合を形成していてもよい。本化合物は高分子化合
物でもよい。高分子の形状は鎖状、環状もしくは分岐状
であってもよい。上式においてnは2以上10以下の整
数である。) 上記二次電池用活物質において、上記ニトロキシルラジ
カル化合物が、下記一般式(A8)で示される、ピペリ
ジノキシルラジカル環の構造を有するニトロキシルラジ
カル化合物である構成とすることができる。
る。アルキル基は置換または無置換の場合があり、鎖
状、環状または分岐状の場合がある。またアルキル基は
1個以上の酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素ま
たはハロゲン原子を含む場合がある。一方上式におい
て、Xは少なくとも1つの脂肪族基、芳香族基、ヒドロ
キシル基、アルコキシ基、アルデヒド基、カルボキシル
基、アルコキシカルボニル基、シアノ基、アミノ基、ニ
トロ基、ニトロソ基、ハロゲン原子、もしくは水素原子
を含む置換基である。但し、Xが脂肪族基を含む場合、
脂肪族基は飽和または不飽和であってよく、置換または
無置換であってよく、鎖状、環状または分岐状であって
よく、1個以上の酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホ
ウ素またはハロゲン原子を含んでもよい。Xが芳香族基
を含む場合、芳香族基は置換または無置換であってよ
く、1個以上の酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ
素またはハロゲン原子を含んでもよい。Xがヒドロキシ
ル基を含む場合、ヒドロキシル基は金属原子と塩を形成
していてもよい。Xがアルコキシ基、アルデヒド基、カ
ルボキシル基、アルコキシカルボニル基、シアノ基、ア
ミノ基、ニトロ基、ニトロソ基のいずれかを含む場合、
これら置換基は置換または無置換であってよく、1個以
上の酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素またはハ
ロゲン原子を含んでもよい。Xが環を形成してもよ
い。) 上記二次電池用活物質において、上記ニトロキシルラジ
カル化合物が、下記一般式(A9)で示される、ピロリ
ジノキシルラジカル環の構造を有するニトロキシルラジ
カル化合物である構成とすることができる。
る。アルキル基は置換または無置換の場合があり、鎖
状、環状または分岐状の場合がある。またアルキル基は
1個以上の酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素ま
たはハロゲン原子を含む場合がある。一方上式におい
て、Xは少なくとも1つの脂肪族基、芳香族基、ヒドロ
キシル基、アルコキシ基、アルデヒド基、カルボキシル
基、アルコキシカルボニル基、シアノ基、アミノ基、ニ
トロ基、ニトロソ基、ハロゲン原子、もしくは水素原子
を含む置換基である。但し、Xが脂肪族基を含む場合、
脂肪族基は飽和または不飽和であってよく、置換または
無置換であってよく、鎖状、環状または分岐状であって
よく、1個以上の酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホ
ウ素またはハロゲン原子を含んでもよい。Xが芳香族基
を含む場合、芳香族基は置換または無置換であってよ
く、1個以上の酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ
素またはハロゲン原子を含んでもよい。Xがヒドロキシ
ル基を含む場合、ヒドロキシル基は金属原子と塩を形成
していてもよい。Xがアルコキシ基、アルデヒド基、カ
ルボキシル基、アルコキシカルボニル基、シアノ基、ア
ミノ基、ニトロ基、ニトロソ基のいずれかを含む場合、
これら置換基は置換または無置換であってよく、1個以
上の酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素またはハ
ロゲン原子を含んでもよい。Xが環を形成してもよ
い。) 上記二次電池用活物質において、上記ニトロキシルラジ
カル化合物が、下記一般式(A10)で示される、ピロ
リノキシルラジカル環の構造を有するニトロキシルラジ
カル化合物である構成とすることができる。
る。アルキル基は置換または無置換の場合があり、鎖
状、環状または分岐状の場合がある。またアルキル基は
1個以上の酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素ま
たはハロゲン原子を含む場合がある。一方上式におい
て、Xは少なくとも1つの脂肪族基、芳香族基、ヒドロ
キシル基、アルコキシ基、アルデヒド基、カルボキシル
基、アルコキシカルボニル基、シアノ基、アミノ基、ニ
トロ基、ニトロソ基、ハロゲン原子、もしくは水素原子
を含む置換基である。但し、Xが脂肪族基を含む場合、
脂肪族基は飽和また不飽和であってよく、置換または無
置換であってよく、鎖状、環状または分岐状であってよ
く、1個以上の酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ
素またはハロゲン原子を含んでもよい。Xが芳香族基を
含む場合、芳香族基は置換または無置換であってよく、
1個以上の酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素ま
たはハロゲン原子を含んでもよい。Xがヒドロキシル基
を含む場合、ヒドロキシル基は金属原子と塩を形成して
いてもよい。Xがアルコキシ基、アルデヒド基、カルボ
キシル基、アルコキシカルボニル基、シアノ基、アミノ
基、ニトロ基、ニトロソ基のいずれかを含む場合、これ
ら置換基は置換または無置換であってよく、1個以上の
酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素またはハロゲ
ン原子を含んでもよい。Xが環を形成してもよい。) 上記二次電池用活物質において、上記ラジカル化合物
が、下記一般式(A11)の構造で示される、ニトロニ
ルニトロキシド構造を形成する化合物とすることができ
る。
の脂肪族基、芳香族基、ヒドロキシル基、アルコキシ
基、アルデヒド基、カルボキシル基、アルコキシカルボ
ニル基、シアノ基、アミノ基、ニトロ基、ニトロソ基、
ハロゲン原子、もしくは水素原子を含む置換基である。
但し、X1〜X3が脂肪族基を含む場合、脂肪族基は飽和
または不飽和であってよく、置換または無置換であって
よく、鎖状、環状または分岐状であってよく、1個以上
の酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素またはハロ
ゲン原子を含んでもよい。X1〜X3が芳香族基を含む場
合、芳香族基は置換または無置換であってよく、1個以
上の酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素またはハ
ロゲン原子を含んでもよい。X1〜X3がヒドロキシル基
を含む場合、ヒドロキシル基は金属原子と塩を形成して
いてもよい。X1〜X3がアルコキシ基、アルデヒド基、
カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、シアノ基、
アミノ基、ニトロ基、ニトロソ基のいずれかを含む場
合、これら置換基は置換または無置換であってよく、1
個以上の酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素また
はハロゲン原子を含んでもよい。X1〜X3は同一であっ
ても異なっていてもよい。X1〜X3が環を形成してもよ
い。) 上記二次電池用活物質において、上記ニトロキシルラジ
カル化合物が、高分子化合物である構成とすることがで
きる。
子化合物が、ポリアセチレン鎖を主鎖とする高分子化合
物である構成とすることができる。
子化合物が、ポリフェニレンビニレンを主鎖とする高分
子化合物である構成とすることができる。
カル化合物が、オキシラジカル化合物を含有する構成と
することができる。
シラジカル化合物がアリールオキシラジカル化合物であ
る構成とすることができる。
ールオキシラジカル化合物がアリールポリオキシラジカ
ル基を有するものである構成とすることができる。81
に記載の二次電池用活物質。
ールオキシラジカル化合物がターシャリーブチル基を有
するものである構成とすることができる。
ールオキシラジカル化合物がジターシャリーブチルフェ
ノキシラジカル基を有するものである構成とすることが
できる。
シラジカル化合物がセミキノンを含む化合物である構成
とすることができる。
シラジカル化合物が塩基性溶媒に難溶性の化合物である
構成とすることができる。
シラジカル化合物が高分子ラジカル化合物である構成と
することができる。
子ラジカル化合物がポリオレフィン構造を有する化合物
である構成とすることができる。
子ラジカル化合物がポリアセチレン構造を有する化合物
である構成とすることができる。
子ラジカル化合物がポリフェニレン構造を有する化合物
である構成とすることができる。
子ラジカル化合物が芳香族複素五員環式構造を有する化
合物である構成とすることができる。
子ラジカル化合物が三次元網目構造を有する高分子化合
物である構成とすることができる。
カル化合物が、窒素原子上にラジカルを有する化合物を
含有する構成とすることができる。
カル化合物が、酸化状態で窒素原子上にラジカルを有す
る化合物を含有する構成とすることができる。
カル化合物が、還元状態で窒素原子上にラジカルを有す
る化合物を含有する構成とすることができる。
原子上にラジカルを有する化合物が、化学式(C1)に
示した3価のフェルダジル基もしくは化学式(C2)で
示す4価のフェルダジル基上にラジカルを有する化合物
である構成とすることができる。
原子上にラジカルを有する化合物が、化学式(C3)ま
たは化学式(C4)に示すトリフェニルフェルダジル基
を有するものとすることができる。
原子上にラジカルを有する化合物が、化学式(C5)に
示す、3価のヒドラジル基上にラジカルを有する化合物
である構成とすることができる。
原子上にラジカルを有する化合物が、化学式(C6)に
示す3価のヒドラジル基上にラジカルを有する化合物で
ある構成とすることができる。
素原子、置換もしくは無置換の脂肪族あるいは芳香族炭
化水素基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、
ニトロソ基、シアノ基、アルコキシ基、アリールオキシ
基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニ
ル基、アシル基、又はカルボキシル基を表す。) 上記二次電池用活物質において、上記窒素原子上にラジ
カルを有する化合物が、ジフェニルピクリルヒドラジル
である構成とすることができる。
原子上にラジカルを有する化合物が、一般式(C7)で
表されるアミノトリアジン構造を有する化合物である構
成とすることができる。
無置換の脂肪族あるいは芳香族炭化水素基、ハロゲン原
子、ヒドロキシル基、ニトロ基、ニトロソ基、シアノ
基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルコキシカル
ボニル基、アリールオキシカルボニル基、アシル基、カ
ルボキシル基、オキソラジカルを表す。) 上記二次電池用活物質において、上記窒素原子上にラジ
カルを有する化合物が、高分子化合物である構成とする
ことができる。
ノトリアジン構造を有する化合物が、上記一般式(C
7)で表されるアミノトリアジン構造を繰り返し単位と
して有する高分子化合物である構成とすることができ
る。
して利用するという、従来にない新規なメカニズムによ
る二次電池を提供するものである。ラジカル化合物が、
炭素や水素、酸素など、質量の小さい物質のみから構成
される場合には、質量当たりのエネルギー密度が大きな
二次電池を得ることが期待される。しかも、本発明の二
次電池ではラジカル部位のみが反応に寄与するため、サ
イクル特性が活物質の拡散に依存しない安定性に優れた
二次電池を得ることができる。また、ラジカル化合物で
は反応する不対電子がラジカル原子に局在化して存在す
るため、反応部位の濃度を増大させることができ、高容
量二次電池が期待できる。本発明は、充放電を行う二次
電池および二次電池用活物質に好適に適用できる。
った電極反応に、直接寄与する物質のことであり、二次
電池システムの中心的役割を果たす。本発明における活
物質は、正極活物質、負極活物質のいずれにも用いるこ
とができるが、金属酸化物系の活物質に比べて、質量が
小さいという特徴を有しており、金属酸化物系に比べて
エネルギー密度が優れているので、正極活物質として用
いるのがより好ましい。
応のうち、放電時の電極反応が、ラジカル化合物を反応
物とする電極反応であることが特に好ましい。しかも、
この反応の生成物が電解質カチオンとの結合を形成する
反応であれば、更なる安定性の向上が期待される。電解
質カチオンは任意のものを用いることができるが、容量
の点から特にリチウムイオンが好ましい。
こす物質であり、しかも長時間に亘って安定に存在する
物質のことである。一方、生成物とは化学反応の結果生
じる物質であり、しかも長時間に亘って安定に存在する
物質のことである。本発明は、反応物または生成物がラ
ジカル化合物であり、電極反応の反応過程に生じる反応
中間体として、ごく一瞬だけラジカルを発生するような
ものは、本発明の範疇に含まれない。
のような化学物質でもラジカル状態の原子種が存在する
と考えられる。しかしながら、本発明においては、二次
電池の活物物質として機能する程度のラジカル濃度を有
していることが重要である。たとえば、前述の特許第2
715778号明細書には、電極活物質としてポリアニ
リン、ポリピロール、ポリアセン、ポリチオフェン、ジ
スルフィド化合物といった有機化合物が示されている
が、これらの有機化合物のラジカル濃度は、高いもので
も1018spin/g程度である。
物は、二次電池の容量の点から、ラジカル濃度が、10
19spin/g 以上に保たれていることが好ましく、さらに
10 21spin/g以上に保たれていることがより好まし
い。
ことができる。すなわち、スピン濃度は単位重量当りの
不対電子(ラジカル)数を意味し、例えば電子スピン共鳴
スペクトル(以下ESRスペクトルとする)の吸収面積
強度から以下の方法で求められる値である。まず、ES
Rスペクトルの測定に供する試料をにゅうばち等ですり
つぶして粉砕する。この処理により表皮効果(マイクロ
波が中まで通らない現象)が無視できる程度の大きさの
粒子に粉砕することができる。この粉砕試料の一定量を
内径2mm以下、望ましくは1−0.5mmの石英ガラス製
細管に充填し、10-5mmHg以下に脱気して封止し、ES
Rスペクトルを測定する。ESRスペクトルは、例え
ば、JEOL-JES-FR30 型ESRスペクトロメーター等を用
いて測定する。スピン濃度は得られたESRシグナルを二
回積分して検量線と比較して求めることができる。ただ
し、本発明ではスピン濃度が正しく測定できる方法であ
れば測定機や測定条件は問わない。前述したように、ラ
ジカル化合物のスピン濃度は、例えば電子スピン共鳴ス
ペクトル等によって評価することができる。また、ラジ
カル化合物の荷電状態は、充放電反応の容易さの点か
ら、中性であることが好ましい。さらに二次電池の安定
性を考慮すると、ラジカル化合物は安定なラジカル化合
物であることが望まれる。ここで、安定ラジカル化合物
とはラジカルの寿命が長い化合物のことである。ラジカ
ルの寿命は長いほど良いが、これはラジカル自体の反応
性と共に溶剤等の周囲の環境によっても影響を受ける。
り、この化学種を持つ化合物がラジカル化合物である。
ラジカルは一般的に、反応性に富んだ化学種であり、各
種反応の中間体として発生する不安定なものが多い。こ
れら不安定なラジカルは、反応系に存在する周辺物質と
結合を作り、ある程度の寿命をもって消失する。
周辺物質との結合を作らず、比較的長い時間に亘って安
定に存在するものもある。これらの化合物は、例えば有
機保護基による立体障害やπ電子の非局在化によってラ
ジカルを安定化させている。本発明の電極活物質はこの
ような化合物を利用するものであり、電子スピン共鳴分
析で測定されたスピン濃度が長時間、たとえば1秒間以
上にわたって、通常、1019〜1023spins/g の範囲内
にある。
濃度が1021spin/g以上である状態が1秒以上継続さ
れる化合物を安定ラジカル化合物と呼んでいる。
は、未結合手という意味での不対電子を有する化合物で
あって、内殻に安定した不対電子をもつ遷移金属化合物
は含まないものとする。
と電極反応によって酸化もしくは還元された状態の二つ
の状態を取るが、本発明では活物質が出発状態と酸化も
しくは還元された状態の何れかの状態でラジカル化合物
を含んでいることを特徴としている。充放電のメカニズ
ムとしては、活物質中のラジカル基が電極反応によって
ラジカルの状態とイオンの状態に可逆的に変化して電荷
を蓄積するものが考えられるが、詳細は明らかではな
い。また、本発明では、正極、もしくは負極での電極反
応にオキシラジカル化合物が直接寄与することを特徴と
しているため、活物質材料として用いる電極は正極もし
くは負極のいずれかに限定されるものではない。ただ
し、エネルギー密度の観点から、特に正極の電極活物質
としてラジカル化合物を用いることが好ましい。さらに
安定性の観点から、正極での電極反応のうち、放電時の
電極反応がラジカル化合物を反応物とする電極反応であ
ることが特に好ましい。しかも、この反応の生成物が電
解質塩のカチオンとの結合を形成する反応であれば、更
なる安定性の向上が期待される。本特許ではこれら電解
質カチオンは特に限定されないが、容量の点から特にリ
チウムイオンが好ましい。
ニトロキシルラジカル基を有する化合物、オキシラジカ
ル化合物、硫黄ラジカルを有する化合物、窒素原子上に
ラジカルを有する化合物、炭素ラジカルを有する化合物
等が挙げられる。
シルラジカル化合物は、ラジカルの安定性という点にお
いて特に優れている。ニトロキシルラジカル化合物と
は、式(A1)で示したニトロキシルラジカル基を含む
化合物のことである。
素原子の結合したニトロキシド基を形成する酸素原子が
不対電子を有していることを特徴とする置換基である。
一般に、ラジカル化合物は反応性に富んだ化学種であ
り、周囲の物質との相互作用によって、ある程度の寿命
をもって消失する不安定なものが多い。しかしニトロキ
シルラジカル化合物の場合は、窒素原子の電子吸引性に
よって酸素上にある不対電子が安定化されているのが特
徴である。
化合物とは、不対電子を有する酸素原子からなる置換基
を含む化合物である。一般に、オキシラジカルは反応性
に富んだ化学種であり、周囲の物質との相互作用によっ
て、ある程度の寿命をもって消失するものが多いが、共
鳴効果や立体障害、溶媒和の状態によっては安定なもの
となる。これら安定なオキシラジカル化合物では、電子
スピン共鳴分析で測定されたスピン濃度が長時間にわた
って、1019〜1023 spins/gの範囲内にあるものもある。
素など、質量の小さい物質のみから構成される場合に
は、質量当たりのエネルギー密度が大きな二次電池を得
ることができる。しかも、本発明の二次電池ではオキシ
ラジカル部位のみが反応に寄与するため、サイクル特性
が活物質の拡散に依存しない安定性に優れたものとな
る。また、オキシラジカル化合物では電極活物質として
反応する不対電子がラジカル原子に局在化して存在する
ため、反応部位であるオキシラジカルの濃度を増大させ
ることができ、高エネルギー密度で大容量の二次電池と
なる。
窒素原子上にラジカルを有する化合物とは不対電子を有
する窒素原子からなる置換基を含む化合物である。一般
に、ラジカルは反応性に富んだ化学種であり、周囲の物
質との相互作用によって、ある程度の寿命をもって消失
するものが多いが、共鳴効果や立体障害、溶媒和の状態
によっては安定なものとなる。これら安定な窒素原子上
にラジカルを有する化合物では、電子スピン共鳴分析で
測定されたスピン濃度が長時間にわたって、1019〜1023
spins/gの範囲内にあるものもある。
二次電池においては、以下の構成を採用する。 (i)ラジカル化合物を含有する材料を活物質として用い
る構成。 (ii)ラジカル化合物を反応物もしくは生成物とする電極
反応を利用する構成。
合物を反応物とする放電反応、または、ラジカル化合物
を生成物とする放電反応とすることができる。ラジカル
化合物を反応物とする放電反応の例としては、ラジカル
化合物と電解質カチオンとの結合を生成する放電反応が
挙げられる。ラジカル化合物を生成物とする放電反応の
例としては、ラジカル化合物と電解質アニオンとの結合
を開裂する放電反応が挙げられる。
は、以下のように化学式1〜3に示すようなニトロキシ
ルラジカル化合物、化学式4〜6に示すような高分子ニ
トロキシルラジカル化合物、化学式7、化学式8に示す
ようなフェノキシルラジカル化合物、化学式9、化学式
10に示すような高分子フェノキシルラジカル化合物、
化学式11〜13に示すようなヒドラジルラジカル化合
物、化学式14、化学式15に示すような高分子ヒドラ
ジルラジカル化合物、炭素ラジカル化合物、硫黄ラジカ
ル化合物、ホウ素ラジカル化合物等が挙げられ、低分子
化合物、高分子化合物いずれをも挙げることができ、こ
れらの化合物が構造中に存在する高分子化合物等も挙げ
ることができる。また、ラジカル化合物は2種類以上を
混合して用いても良い。また、化学式16に示すよう
に、充電によってリチウムを放出してラジカル化合物を
生成する物質を用いることもできる。
大きな分子である高分子が集合したものであり、低分子
に比べて分子間の相互作用が大きいために各種の溶媒に
も溶けにくいという特徴を有している。このため、高分
子ラジカル化合物を用いて二次電池を構成した場合には
電極からの溶出が抑えられ、安定性に優れたものとな
る。また、本発明では活物質であるラジカル化合物は充
放電過程の間、電極上にあることが必要である。このた
め、ラジカル化合物は電解液を構成する塩基性溶媒に溶
けにくいものが好ましい。ただし、高容量の二次電池を
構成する場合には活物質に対する電解質や電解質溶液の
量は小さいので、溶解度(溶媒100gに対する溶質の
量(グラム))はおおむね1g以下の難溶性のものであ
れば電極上に安定に存在することができる。
ちらか一方にラジカル化合物からなる活物質を用いる
が、このうち、どちらか一方に用いた場合には、もう一
方の電極層に二次電池の活物質として従来公知のものが
利用できる。このようなものとして、例えば負極層にラ
ジカル化合物を用いる場合には正極層として金属酸化物
粒子、ジスルフィド化合物、導電性高分子等が挙げられ
る。ここで、金属酸化物としては例えばLiMnO2、
LixMn2O4(0<x<2)等のマンガン酸リチウム
あるいはスピネル構造を有するマンガン酸リチウム、M
nO2、LiCoO2、LiNiO2、あるいはLixV2
O5(0<x<2)等が、また、導電性高分子にはポリ
アセチレン、ポリフェニレン、ポリアニリン、ポリピロ
ール等が挙げられる。
しくは組み合わせて使用することもできる。また、従来
公知の活物質とラジカル化合物とを混合して複合活物質
として用いてもよい。
には負極層としてはグラファイトや非晶質カーボンのよ
うな炭素材料、リチウム金属やリチウム合金、リチウム
イオン吸蔵炭素、導電性高分子等が挙げられる。これら
の形状としては、例えばリチウム金属では薄膜状のもの
に限らず、バルク状のもの、粉末を固めたもの、繊維状
のもの、フレーク状のもの等の任意のものを用いること
ができる。
形成する際に、インピーダンスを低下させる目的で、導
電補助材やイオン伝導補助材を混合させても良い。これ
らの材料としては、導電補助材として、グラファイト、
カーボンブラック、アセチレンブラック等の炭素質微粒
子、もしくはポリアニリン、ポリピロール、ポリチオフ
ェン、ポリアセチレン、ポリアセン等の導電性高分子
が、また、イオン伝導補助材として、ゲル電解質、もし
くは固体電解質が挙げられる。
めるために、結着剤を用いても良い。結着剤としては、
ポリフッ化ビニリデン、ビニリデンフロライド−ヘキサ
フルオロプロピレン共重合体、ビニリデンフロライド−
テトラフルオロエチレン共重合体、ポリテトラフルオロ
エチレン、スチレン−ブタジエン共重合ゴム、ポリプロ
ピレン、ポリエチレン、ポリイミド等の樹脂バインダー
が挙げられる。
めに触媒を用いても良い。触媒としては、ポリアニリ
ン、ポリピロール、ポリチオフェン、ポリアセチレン、
ポリアセン等の導電性高分子、ピリジン誘導体、ピロリ
ドン誘導体、ベンズイミダゾール誘導体、ベンゾチアゾ
ール誘導体、アクリジン誘導体等の塩基性化合物、金属
イオン錯体等が挙げられる。
活物質がラジカル化合物を含有することを特徴としてい
るが、その含有量は特に限定されない。ただし、含まれ
るラジカル化合物の量に応じて二次電池としての容量が
決まるため、発明の効果の点から1質量%以上の含有量
が望ましい。それ以下の含有量ではエネルギー密度が高
く高容量であるという本発明の効果が不明確となる。
は、例えば図1に示すような構成を有している。図に示
された二次電池は負極層1と正極層2とを電解質を含む
セパレーター5を介して重ね合わせた構成を有してい
る。本発明では、負極層1もしくは正極層2に用いられ
る活物質がラジカル化合物である。
その構造は、正極集電体4、正極層2、電解質を含むセ
パレーター5、負極層1、負極集電体3を順に重ね合わ
せた構造である。本発明では正極層、および負極層の積
層方法は任意のものを用いることができ、多層積層体、
集電体の両面に積層したものを組み合わせたものや巻回
したもの等が利用できる。
ケルやアルミニウム、銅、金、銀、アルミニウム合金、
ステンレス等の金属箔や金属平板、メッシュ状電極、炭
素電極等を用いることができる。また、集電体に触媒効
果を持たせたり、活物質と集電体とを化学結合させたり
してもよい。一方、上記の正極、および負極が接触しな
いように多孔質フィルムからなるセパレーターや不織布
を用いることもできる。
層1と正極層2の両極間の荷電担体輸送を行うものであ
り、一般には室温で10-5〜10-1S/cmの電解質イ
オン伝導性を有している。本発明では、電解質として
は、例えば電解質塩を溶剤に溶解した電解液を利用する
ことができる。このような溶剤としては、例えばエチレ
ンカーボネート、プロピレンカーボネート、ジメチルカ
ーボネート、ジエチルカーボネート、メチルエチルカー
ボネート、γ−ブチロラクトン、テトラヒドロフラン、
ジオキソラン、スルホラン、ジメチルホルムアミド、ジ
メチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン等の
有機溶媒が挙げられる。本発明ではこれらの溶剤を単独
もしくは2種類以上混合して用いることもできる。ま
た、電解質塩としては、例えばLiPF6、LiCl
O4、LiBF4、LiCF3SO3、LiN(CF3S
O2)2、LiN(C2F5SO2)2、LiC(CF3S
O2)3、LiC(C2F5SO2)3等が挙げられる。
も良い。これら固体電解質に用いられる高分子物質とし
ては、ポリフッ化ビニリデン、フッ化ビニリデン−ヘキ
サフルオロプロピレン共重合体、フッ化ビニリデン−エ
チレン共重合体、フッ化ビニリデン−モノフルオロエチ
レン共重合体、フッ化ビニリデン−トリフルオロエチレ
ン共重合体、フッ化ビニリデン−テトラフルオロエチレ
ン共重合体、フッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピ
レン−テトラフルオロエチレン三元共重合体等のフッ化
ビニリデン系重合体や、アクリロニトリル−メチルメタ
クリレート共重合体、アクリロニトリル−メチルアクリ
レート共重合体、アクリロニトリル−エチルメタクリレ
ート共重合体、アクリロニトリル−エチルアクリレート
共重合体、アクリロニトリル−メタクリル酸共重合体、
アクリロニトリル−アクリル酸共重合体、アクリロニト
リル−ビニルアセテート共重合体等のアクリルニトリル
系重合体、さらにポリエチレンオキサイド、エチレンオ
キサイド−プロピレンオキサイド共重合体、これらのア
クリレート体やメタクリレート体の重合体などが挙げら
れる。これらの高分子物質に電解液を含ませてゲル状に
したものを用いることができ、また高分子物質のみをそ
のまま用いても良い。
の方法を用いることができる。二次電池形状としては、
電極積層体、あるいは巻回体を金属ケース、樹脂ケー
ス、あるいはアルミニウム箔などの金属箔と合成樹脂フ
ィルムからなるラミネートフィルム等によって封止した
ものが挙げられる。また外観としては、円筒型、角型、
コイン型、およびシート型等が挙げられるが、本発明は
これらに限定されるものではない。
は従来公知の方法を用いることができる。例えば、活物
質に溶剤を加えスラリー状にして電極集電体に塗布し、
セパレータを介して対極と積層したもの、あるいはこれ
を巻回したものを外装体で包み、電解液を注入して封止
するといった方法である。二次電池を製造する際には、
ラジカル化合物そのものを用いて二次電池を製造する場
合と、二次電池反応によってラジカル化合物に変化する
化合物を用いて二次電池を製造する場合とがある。これ
ら二次電池反応によってラジカル化合物に変化する化合
物の例としては、ラジカル化合物を還元したアニオンの
リチウム塩やナトリウム塩などが挙げられる。本発明で
は、これらのように、二次電池反応の結果ラジカル化合
物に変化する化合物を用いて二次電池を製造してもよ
い。
用いられるニトロキシルラジカル化合物は、分子構造中
にニトロキシルラジカル基を有する。化学式A12〜A
49にニトロキシルラジカル化合物の例を示す。
子に嵩高いアルキル基が結合している化合物は、その立
体障害効果により高い安定性が期待される。それらアル
キル基としてはターシャリーブチル基が好ましい。ニト
ロキシルラジカル基を形成する窒素原子にターシャリー
ブチル基が結合している化合物としては、化学式(A1
2)〜化学式(A19)に示すものが例として挙げられ
る。
キシルラジカル基を形成する窒素原子に対し、少なくと
も2つのアルキル基と結合した炭素原子が結合している
ことが好ましい。特にそれぞれ少なくとも2つのアルキ
ル基と結合した2つの炭素原子が結合している場合は、
より安定性の高いラジカル化合物になることが期待され
る。この場合のアルキル基としてはメチル基が好まし
い。これらの2つのメチル基が結合した炭素原子が、ニ
トロキシルラジカル基を形成する窒素原子に結合した化
合物の例としては、化学式(A12)〜化学式(A2
0)および化学式(A24)〜化学式(A48)に示す
ものが挙げられる。
窒素原子にアリール基が結合している化合物は、電子の
非局在効果により高い安定性が期待される。この場合芳
香族基としては、安定性の観点から、置換もしくは無置
換のフェニル基が好ましい。ニトロキシルラジカル基を
形成する窒素原子にアリール基が結合している化合物の
例としては、化学式(A13)〜化学式(A19)、化
学式(A21)、化学式(A22)に示すものが挙げら
れる。
素原子が、複素環を形成する1原子となっている場合
は、ニトロキシルラジカル基の分子内反応が起こりにく
くなるため、ラジカルの安定性向上が期待される。この
場合の複素環としては安定性の観点から、ピペリジノキ
シ環、ピロリジノキシ環、ピロリノキシ環が好ましい。
ニトロキシルラジカル基を形成する窒素原子が、複素環
を形成する1原子となっている例としては、化学式(A
23)〜化学式(A48)に示すものが挙げられるが、
そのうち化学式(A26)〜化学式(A30)に示すも
のはピペリジノキシ環、化学式(A31)〜化学式(A
36)に示すものはピペリジノキシ環、化学式(A3
7)〜化学式(A42)に示すものはピペリジノキシ環
を形成している。
ルニトロキシド構造を形成している場合は、電子が非局
在化するためラジカルが安定化することが期待される。
ニトロキシルニトロキシド構造を有する化合物の例とし
ては、化学式(A43)〜化学式(A48)に示すもの
が挙げられる。
化合物である場合は、電解液によって溶解されにくく、
長期にわたって劣化のない優れた安定性が得られ好まし
い。このような高分子化合物の形状は、鎖状、環状もし
くは分岐状であっても良い。さらにポリアセチレン鎖を
主鎖とする場合、あるいは、ポリフェニレンビニレンを
主鎖とする場合には、電子の非局在化効果により高い安
定性が得られる。
トロキシルラジカル化合物は固体状態であっても、ま
た、溶液に溶解した状態であっても、動作の点からは特
に限定されないが、充放電の速度、および効率の面から
塩基性溶媒に不溶性のものが好ましい。また、本発明で
はニトロキシルラジカル化合物の分子量は特に限定され
ず、必要に応じて低分子化合物から高分子化合物まで利
用できるが、充電状態、および放電状態の安定性の面か
ら高分子ラジカル化合物が好ましく、特に、ポリアセチ
レン、ポリフェニレン構造を有する高分子ラジカル化合
物が好ましい。ニトロキシルラジカル化合物が高分子化
合物を形成している例としては、化学式(A16)〜化
学式(A20)、化学式(A22)、化学式(A2
5)、化学式(A29)、化学式(A30)、化学式
(A42)、化学式(A46)〜化学式(A48)が挙
げられる。そのうちポリアセチレン鎖を主鎖としている
のものが化学式(A16)、化学式(A17)、化学式
(A22)、化学式(A29)、化学式(A30)、化
学式(A46)に相当し、ポリフェニレンビニレン鎖を
主鎖としているものが化学式(A18)、化学式(A1
9)、化学式(A47)に相当する。
れるオキシラジカル化合物は、分子構造中にオキシラジ
カル基を有する。ラジカル状態の安定性の面からアリー
ルオキシラジカル基を有するもの、もしくはセミキノン
を含むものが好ましい。
す。
基を有するものとはベンゼン、ナフタレン、チオフェン
等の芳香族化合物であってオキシラジカル基を有する化
合物であり、セミキノンを含むものとはベンゼノイド化
合物とキノイド化合物の不完全酸化還元によって生ずる
構造を有する化合物である。このうち、アリールオキシ
ラジカル基を有するものの中ではアリールポリオキシラ
ジカル基を有するもの、もしくはターシャリーブチル基
を有するものが好ましく、ターシャリーブチル基を有す
るアリールオキシラジカル基を有するものの中では特に
ジターシャリーブチルフェノキシラジカル基を有するも
のが好ましい。アリールオキシラジカル基を有するもの
としては例えば化学式B1〜3に示す化合物およびその
誘導体が、アリールポリオキシラジカル基を有するもの
としては化学式B4に示す化合物およびその誘導体が、
ジターシャリーブチル基を有するアリールオキシラジカ
ル化合物としては化学式B5〜8に示す低分子化合物お
よびその誘導体が、また、セミキノンとしては化学式B
9に示す化合物およびその誘導体が挙げられる。
キシラジカル化合物は固体状態であっても、また、溶液
に溶解した状態であっても動作の点からは特に限定され
ないが、充放電の速度、および効率の面から塩基性溶媒
に不溶性のものが好ましい。また、本発明ではオキシラ
ジカル化合物の分子量は特に限定されず、必要に応じて
低分子化合物から高分子化合物まで利用できるが、充電
状態、および放電状態の安定性の面から高分子ラジカル
化合物が好ましく、特に、ポリオレフィン構造、もしく
はポリアセチレン、ポリフェニレン構造、芳香族複素五
員環構造を有する高分子ラジカル化合物が好ましく、中
でも三次元網目構造を有する高分子ラジカル化合物が好
ましい。このようなポリオレフィン構造を有するものと
しては例えば化学式B10〜11に示す高分子化合物お
よびその誘導体が、ポリアセチレン構造を有するものと
しては例えば化学式B12〜15に示す高分子化合物お
よびその誘導体が、ポリフェニレン構造を有するものと
しては、例えば化学式B16〜20に示す高分子化合物
およびその誘導体が、芳香族複素五員環式構造を有する
ものとしては、例えば化学式B21〜23に示す化合物
およびその誘導体が挙げられる。また、三次元網目構造
を有する化合物としては例えば化学式B24に示す化合
物およびその誘導体が挙げられる。
本発明の活物質として用いられる窒素原子上にラジカル
を有する化合物は、分子構造において窒素原子上にラジ
カルを有している。例としては、島村修ほか著、「遊離
基反応」、24頁−34頁(東京化学同人、1964
年)に述べられているアミノ基上にラジカルを有する化
合物、化学式(C8)に示したフェルダジル基上にラジ
カルを有する化合物、
ラジカルを有する化合物、
0頁−346頁(化学同人、1972年)に述べられて
いる高分子化合物が挙げられる。
れるロフィン誘導体、化学式(C11)で表されるテト
ラフェニルピロール誘導体、化学式(C12)で表され
るフェノチアジン誘導体、化学式(C13)で表される
2,2−ジフェニル−1−ピクリルヒドラジル、化学式
(C14)で表される1,1,5,5−テトラフェニル
−1,2,4,5−テトラアザ−2−ペンテン誘導体、
化学式(C15)で表される1,3,5−トリフェニル
フェルダジル、および化学式(C16)、(17)で表
されるトリフェニルフェルダジル基を有する化合物、化
学式(C18)から(25)で表されるトリフェニルフ
ェルダジル基を有する高分子化合物、化学式(C26)
から(28)で表されるアミノトリアジン構造を有する
高分子化合物が挙げられる。
本発明において窒素原子上にラジカルを有する化合物の
分子量は特に限定されず、必要に応じて低分子化合物か
ら高分子化合物まで利用できる。高分子化合物は、一般
に電解液に対する溶解性が低分子化合物に比べて低いた
め、電解液への溶解による容量低下が少ない。高分子化
合物としては、化学式C18から化学式C28、および
C31、C32に示した構造の化合物が挙げられる。ま
た、その他にポリオレフィン構造、ポリアセチレン、ポ
リフェニレン構造、芳香族複素五員環構造をもつ高分子
化合物が挙げられる。また、高分子化合物は、三次元網
目構造であってもよい。本発明の二次電池において活物
質である窒素原子上にラジカルを有する化合物は固体状
態であっても、また、電解質へ溶解または分散した状態
であってもよい。ただし、固体状態で用いる場合、電解
液への溶解による容量低下が少ないため、電解液に対し
不溶性または低溶解性のものが好ましい。また、本発明
の二次電池において活物質である窒素原子上にラジカル
を有する化合物は、通常単独で用いられるが、二種類以
上を組み合わせて用いても良い。また、他の活物質と組
み合わせて用いても良い。
る。
に示す。
雰囲気下、フッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレ
ン共重合体60mgに1mol/lのLiPF6電解質塩を含むエチレ
ンカーボネート/プロピレンカーボネート混合溶液(混
合比1:1)からなる電解液140mgを混合し、テトラヒドロ
フラン1130mgを加えて室温で溶解させ、ゲル電解質テト
ラヒドロフラン溶液を作製した。
して、ニトロキシルラジカル化合物の1つで、前掲の化
学式1で示す分子構造を有する2,2,6,6-テトラメチルピ
ペリドキシルラジカル(TEMPOラジカル)30mgを入
れ、導電補助材としてグラファイト粉末60mgを混合し、
そこにイオン伝導補助材として前述のゲル電解質テトラ
ヒドロフラン溶液200mgを加えて混合した。その後、テ
トラヒドロフラン1000mg を加えて全体が均一になるま
でさらに混合したところ、黒色のスラリーが得られた。
得られたスラリー200mg を、リード線を備えたアルミニ
ウム箔(面積:1.5cm×1.5cm、厚さ:100μm)の表面に
滴下し、ワイヤーバーで全体が均一な厚さとなるように
展開した。室温で60分放置したところ、溶剤のテトラヒ
ドロフランが気化し、アルミニウム箔上にTEMPOラ
ジカルを含む有機化合物の層が形成された。
ン共鳴スペクトルを測定した。ところ、スピン濃度の測
定は、JEOL-JES-FR30 型ESRスペクトロメーターを用
い、マイクロ波出力4mW、変調周波数100khz、変調
幅79μTの条件下で335.9mT±5mTの範囲で測定した。
吸収面積強度は上記の方法で得られた一次微分型のESR
スペクトルを2回積分して求め、同一条件で測定した既
知試料の吸収面積強度と比較してスピン濃度を測定し
た。その結果、スピン濃度は1021spin/g以上であり、初
期状態でラジカルを形成していることがわかった。
プロピレン共重合体600mgに1mol/lのLiPF6 を含むエチ
レンカーボネート/プロピレンカーボネート混合溶液
(混合比1:1)からなる電解液1400mg を混合し、テト
ラヒドロフラン11.3gを加えて室温で撹拌した。フッ化
ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体が溶解
した後、段差をつけたガラス板上に塗布し、厚さが1mm
となるようにした。1時間放置し、溶剤のテトラヒドロ
フランを自然乾燥させると、ガラス板上に厚さ150μmの
ゲル電解質膜が得られた。
機化合物の層を形成したアルミニウム箔に、2.0cm×2.0
cmに切り出したゲル電解質膜を積層し、さらに、リード
線を備えたリチウム張り合わせ銅箔(リチウム膜厚30μ
m、銅箔の膜厚20μm)を重ね合わせた。全体を厚さ5mm
のポリテトラフルオロエチレン製シートで挟み、圧力を
加えて二次電池を作製した。
TEMPOラジカルを含む有機化合物の層を形成したア
ルミニウム箔を正極、リチウム張り合わせ銅箔を負極と
して、0.1mA の定電流で放電を行った。結果を図3に示
すが、2.3V付近に電圧平坦部が認められ、二次電池とし
て動作していることがわかった。また、放電後の試料か
らTEMPOラジカルを含む化合物の層を一部切り取
り、前述の方法で電子スピン共鳴スペクトルを測定した
ところ、スピン濃度は1019spin/g以下であった。このこ
とから、TEMPOラジカルは放電が終わった状態にお
いて、リチウムイオンとの結合を形成し、二次電池反応
に有効なラジカルが消失したものと考えられた。
電に伴う電圧の変化を測定した。充放電サイクルを10回
繰り返した結果を図4に示す。充放電を繰り返しても放
電曲線に平坦部が認められ、二次電池としても動作して
いることがわかった。
例1で用いたTEMPOラジカルに代えて、化学式2、
化学式3に示すような化合物、化学式4〜6に示すよう
な高分子化合物を用いて二次電池を作製しても、実施例
1と同様に二次電池としての動作が確認された。
い以外は実施例1と同様の方法で導電補助材、イオン伝
導補助材、およびエチレンカーボネート/プロピレンカ
ーボネート混合溶液、テトラヒドロフランを加えて混合
し、黒色のスラリーを得た。その後、実施例1と同様の
方法でアルミニウム箔上にTEMPOラジカルを含まな
い化合物の層を形成した。この層の一部を取って実施例
1の方法で電子スピン共鳴スペクトルを測定したとこ
ろ、スピン濃度は1019spin/g以下であり、ラジカルの濃
度は小さいことがわかった。
い化合物の層を形成したアルミニウム箔に、実施例1の
ゲル電解質膜を積層し、さらに実施例1のリチウム張り
合わせ銅箔を重ね合わせた。最後に実施例1と同様に全
体をポリテトラフルオロエチレン製シートで挟み、圧力
を加えて二次電池とした。
TEMPOラジカルを含まない化合物の層を形成したア
ルミニウム箔を正極、リチウム貼り合せ銅箔を負極とし
て、0.1mA の定電流で放電を行った。結果を図3に示す
が、二次電池としての挙動は示さなかった。また、0.1m
A の定電流を流し充電を試みたところ、電圧は瞬間的に
上昇して3.0Vを超え、再び放電しても電圧曲線に平坦部
は認められなかった。このことから、この電池の構成は
二次電池として動作しないことがわかった。
て、フェノキシルラジカル化合物の1つで、前掲の化学
式7で示す分子構造を有するガルビノキシルラジカルを
用いる以外は実施例1と同様の方法で導電補助材、イオ
ン伝導補助材、およびエチレンカーボネート/プロピレ
ンカーボネート混合溶液、テトラヒドロフランを加えて
混合し、黒色のスラリーを得た。その後、実施例1と同
様の方法でアルミニウム箔上にガルビノキシルラジカル
を含む化合物の層を形成した。この層の一部を切り取っ
て実施例1の方法で電子スピン共鳴スペクトルを測定し
たところ、スピン濃度は1021spin/g以上であり、初期状
態でラジカルを形成していることがわかった。
む化合物の層を形成したアルミニウム箔に、実施例1の
ゲル電解質膜、およびリチウム張り合わせ銅箔を順に重
ね合わせた。最後に実施例1と同様に全体をポリテトラ
フルオロエチレン製シートで挟み、圧力を加えて二次電
池の構成とした。
ガルビノキシルラジカルを含む化合物の層を形成したア
ルミニウム箔を正極、リチウム張り合わせ銅箔を負極と
して、0.1mAの定電流で放電を行った。結果を図3に示
すが、2.3V および2.0V、1.5V付近に平坦部が認めら
れ、二次電池として動作していることがわかった。ま
た、放電後の試料からガルビノキシルラジカルを含む化
合物の層を一部切り取り、実施例1の方法で電子スピン
共鳴スペクトルを測定したところ、スピン濃度は1019sp
in/g以下であった。このことから、ガルビノキシルラジ
カルは放電が終わった状態において、リチウムイオンと
の結合を形成し、二次電池反応に有効なラジカルが消失
したものと考えられる。
う電池電圧の変化を測定した。その結果、繰り返し充放
電が可能で二次電池としても動作していることがわかっ
た。
例2で用いたガルビノキシルラジカルに代えて、化学式
8に示すような化合物、化学式9、化学式10に示すよう
な高分子化合物を用いて二次電池を作製しても、実施例
2と同様に二次電池としての動作が確認された。
て、ヒドラジルラジカル化合物の1つで、前掲の化学式
11で示す分子構造を有する2,2−ジフェニル−1−ピ
クリルヒドラジルラジカル(DPPHラジカル)を用いる以
外は実施例1と同様の方法で導電補助材、イオン伝導補
助材、およびエチレンカーボネート/プロピレンカーボ
ネート混合溶液、テトラヒドロフランを加えて混合し、
黒色のスラリーを得た。
ウム箔上にDPPHラジカルを含む化合物の層を形成した。
この層の一部を切り取って実施例1の方法で電子スピン
共鳴スペクトルを測定したところ、スピン濃度は1021sp
in/g以上であり、初期状態でラジカルを形成しているこ
とがわかった。
層を形成したアルミニウム箔に、実施例1のゲル電解
質、およびリチウム張り合わせ銅箔を順に重ね合わせ
た。最後に実施例1と同様に全体をポリテトラフルオロ
エチレン製シートで挟み、圧力を加えて二次電池の構成
とした。
DPPHラジカルを含む化合物の層を形成した銅箔を正極、
リチウム張り合わせ銅箔を負極として、0.1mAの定電流
で放電を行った。結果を図3に示すが、3.1V 、および
2.5V付近に平坦部が認められ、二次電池として動作して
いることがわかった。また、放電後の試料からDPPHラジ
カルを含む化合物の層を一部切り取り、実施例1の方法
で電子スピン共鳴スペクトルを測定したところ、スピン
濃度は1019spin/g以下であった。このことから、DPPHラ
ジカルは放電が終わった状態において、リチウムイオン
との結合を形成し、二次電池反応に有効なラジカルは消
失したものと考えられる。
う電池電圧の変化を測定した。その結果、繰り返し充放
電が可能で二次電池としても動作していることがわかっ
た。
3で用いたDPPHラジカルに代えて、化学式12、化学式13
に示すような化合物、化学式14、化学式15に示すような
高分子化合物を用いて二次電池を作製しても、実施例3
と同様に二次電池としての動作が確認された。
て、前掲の化学式16で示す分子構造を有するリチウム
-2,4,6-トリターシャリーブチルフェノキシドを用いる
以外は実施例1と同様の方法で導電補助材、イオン伝導
補助材、およびエチレンカーボネート/プロピレンカー
ボネート混合溶液、テトラヒドロフランを加えて混合
し、黒色のスラリーを得た。その後、実施例1と同様の
方法でアルミニウム箔上にリチウム-2,4,6-トリターシ
ャリーブチルフェノキシドを含む化合物の層を形成し
た。この層の一部を切り取って実施例1の方法で電子ス
ピン共鳴スペクトルを測定したところ、スピン濃度は10
19spin/g以下であり、初期状態でラジカルを有していな
いことがわかった。
ャリーブチルフェノキシドを含む化合物の層を形成した
アルミニウム箔に、実施例1のゲル電解質、およびリチ
ウム張り合わせ銅箔を順に重ね合わせた。最後に実施例
1と同様に全体をポリテトラフルオロエチレン製シート
で挟み、圧力を加えて二次電池の構成とした。
リチウム-2,4,6-トリターシャリーブチルフェノキシド
を含む化合物の層を形成した銅箔を正極、リチウム張り
合わせ銅箔を負極として、0.1mAの定電流で充電を行っ
た。電池電圧が3Vになったら電圧を一定に保ち、電流値
が0.01mAになった時点で充電を終了した。その後5分間
のインターバルをおいて、再び放電を開始すると放電曲
線が得られた。その結果2.3V 付近に平坦部が認めら
れ、二次電池として動作していることがわかった。ま
た、充電が終わった直後の試料からリチウム-2,4,6-ト
リターシャリーブチルフェノキシドを含む化合物の層を
一部切り取り、実施例1の方法で電子スピン共鳴スペク
トルを測定したところ、スピン濃度は1021spin/g以上で
あった。このことから、リチウム-2,4,6-トリターシャ
リーブチルフェノキシドは充電が終わった状態において
2,4,6-トリターシャリーブチルフェノキシルラジカルの
状態に変化していると考えられた。
う電池電圧の変化を測定した。その結果、繰り返し充放
電が可能で二次電池としても動作していることがわかっ
た。
2,4,6-トリターシャリーブチルフェノキシドを含む化合
物の層を形成した。この層の一部を切り取って実施例1
の方法で電子スピン共鳴スペクトルを測定したところ、
スピン濃度は10 19spin/g以下であり、初期状態でラジカ
ル濃度が小さいことがわかった。
ニリデン、N−メチル−2−ピロリドン、粉末石油コー
クス、アセチレンブラックを1:30:20:1の重量比で混
合したスラリーを流延し、ワイヤーバーを用いて均一に
成形した。100℃で2時間真空乾燥させた後、1.5cm×1.5
cmの大きさに切り取り、粉末石油コークスを含む電極層
を得た。
ブチルフェノキシドを含む化合物の層を形成したアルミ
ニウム箔に、実施例4のゲル電解質、および粉末石油コ
ークスを含む電極層を順に重ね合わせた。最後に実施例
1と同様に全体をポリテトラフルオロエチレン製シート
で挟み、圧力を加えて二次電池の構成とした。
リチウム-2,4,6-トリターシャリーブチルフェノキシド
を含む化合物の層を形成した銅箔を正極、粉末石油コー
クスの層を形成した銅箔を負極として、0.1mAの定電流
で充電を行った。電池電圧が3Vになったら電圧を一定に
保ち、電流値が0.01mAになった時点で充電を終了した。
その後5分間のインターバルをおいて、放電を開始する
と放電曲線が得られた。その結果2.0V 付近に平坦部が
認められ、二次電池として動作していることがわかっ
た。また、充電が終わった直後の試料からリチウム-2,
4,6-トリターシャリーブチルフェノキシドを含む化合物
の層を一部切り取り、実施例1の方法で電子スピン共鳴
スペクトルを測定したところ、スピン濃度は1021spin/g
以上であった。このことから、リチウム-2,4,6-トリタ
ーシャリーブチルフェノキシドは充電が終わった状態に
おいて2,4,6-トリターシャリーブチルフェノキシルラジ
カルの状態に変化していると考えられた。さらに実施例
1と同様の方法で充放電に伴う電池電圧の変化を測定し
た。その結果、繰り返し充放電が可能で二次電池として
も動作していることがわかった。
雰囲気下、ガラス製容器に化学式(A26)に示した分
子構造を有する2,2,6,6−テトラメチルピペリジ
ノキシルラジカル(TEMPOαラジカル)50 mgを入
れ、補助導電材としてグラファイト粉末60 mgを混合
し、フッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン共重
合体20 mgとテトラヒドロフラン1 gを加えて、全体が均
一になるまでさらに数分間混合したところ、黒色のスラ
リーが得られた。使用したTEMPOαラジカルを試料
として実施例1の方法で電子スピン共鳴スペクトルを測
定したところ、スピン濃度は1021 spin/g以上であっ
た。
を、リード線を備えたアルミニウム箔(面積:1.5 cm×
1.5 cm、厚さ:100μm)の表面に滴下し、ワイヤーバー
で全体が均一な厚さとなるように展開した。これをその
まま室温で60分間放置したところ、溶剤のテトラヒドロ
フランが蒸発し、アルミニウム箔上にTEMPOαラジ
カルを含む層が形成された。
プロピレン共重合体600 mgに1mol/lのLiPF6を電解質塩
として含んだエチレンカーボネート/プロピレンカーボ
ネート混合溶液(混合比1:1)からなる電解液1400 mg
を混合し、テトラヒドロフラン11.3 gを加えて室温で攪
拌した。フッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン
共重合体が溶解した後、段差をつけたガラス板上に塗布
し、室温で一時間放置してテトラヒドロフランを自然乾
燥させ、厚さが1 mmのキャストフィルムを得た。
を含む電極層を形成したアルミニウム箔に、2.0 cm×2.
0 cmに切り出したゲル電解質膜を積層し、さらに、リー
ド線を備えたリチウム張り合わせ銅箔(リチウム膜厚30
μm、銅箔の膜厚20μm)を重ね合わせた。その後、全体
を厚さ5 mm のポリテトラフルオロエチレン製シートで
挟み、圧力を加えて二次電池の構成とした。
て、TEMPOαラジカルを含む電極層を正極、リチウ
ム張り合わせ銅箔を負極として、0.1 mAの定電流で放電
を行うと、二次電池としての動作が確認された。さら
に、この二次電池を繰り返し充放電したところ10サイク
ル以上にわたって充放電が可能な二次電池として動作す
ることがわかった。
雰囲気下、ガラス製容器に化学式(A12)に示した分
子構造を有するジブチルニトロキシルラジカル(DBN
Oラジカル)50 mgを入れ、補助導電材としてグラファ
イト粉末60 mgを混合し、フッ化ビニリデン−ヘキサフ
ルオロプロピレン共重合体20 mgとテトラヒドロフラン1
gを加えて、全体が均一になるまでさらに数分間混合し
たところ、黒色のスラリーが得られた。使用したDBN
Oラジカルを試料として実施例1の方法で電子スピン共
鳴スペクトルを測定したところ、スピン濃度は1021 spi
n/g以上であった。
をリード線を備えたアルミニウム箔(面積:1.5 cm×1.
5 cm、厚さ:100μm)の表面に滴下し、ワイヤーバーで
全体が均一な厚さとなるように展開した。これをそのま
ま室温で60分間放置したところ、溶剤のテトラヒドロフ
ランが蒸発し、アルミニウム箔上にDBNOラジカルラ
ジカルを含む層が形成された。
プロピレン共重合体600 mgに1mol/lのLiPF6を電解質塩
として含んだエチレンカーボネート/プロピレンカーボ
ネート混合溶液(混合比1:1)からなる電解液1400 mg
を混合し、テトラヒドロフラン11.3 gを加えて室温で攪
拌した。フッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン
共重合体が溶解した後、段差をつけたガラス板上に塗布
し、室温で一時間放置してテトラヒドロフランを自然乾
燥させ、厚さが1 mmのキャストフィルムを得た。
む電極層を形成したアルミニウム箔に、2.0 cm×2.0 cm
に切り出したゲル電解質膜を積層し、さらに、リード線
を備えたリチウム張り合わせ銅箔(リチウム膜厚30μ
m、銅箔の膜厚20μm)を重ね合わせた。その後、全体を
厚さ5 mm のポリテトラフルオロエチレン製シートで挟
み、圧力を加えて二次電池の構成とした。
て、DBNOラジカルを含む電極層を正極、リチウム張
り合わせ銅箔を負極として、0.1 mAの定電流で放電を行
うと、二次電池としての動作が確認された。さらに、こ
の二次電池を繰り返し充放電したところ10サイクル以上
にわたって充放電が可能な二次電池として動作すること
がわかった。
雰囲気下、ガラス製容器に化学式(A21)に示した分
子構造を有するジフェニルニトロキシルラジカル(DP
NOラジカル)50 mgを入れ、補助導電材としてグラフ
ァイト粉末60 mgを混合し、フッ化ビニリデン−ヘキサ
フルオロプロピレン共重合体20 mgとテトラヒドロフラ
ン1 gを加えて、全体が均一になるまでさらに数分間混
合したところ、黒色のスラリーが得られた。使用したD
PNOラジカルを試料として実施例1の方法で電子スピ
ン共鳴スペクトルを測定したところ、スピン濃度は1021
spin/g以上であった。
をリード線を備えたアルミニウム箔(面積:1.5 cm×1.
5 cm、厚さ:100μm)の表面に滴下し、ワイヤーバーで
全体が均一な厚さとなるように展開した。これをそのま
ま室温で60分間放置したところ、溶剤のテトラヒドロフ
ランが蒸発し、アルミニウム箔上にBPNOラジカルを
含む層が形成された。
プロピレン共重合体600 mgに1mol/lのLiPF6を電解質塩
として含んだエチレンカーボネート/プロピレンカーボ
ネート混合溶液(混合比1:1)からなる電解液1400 mg
を混合し、テトラヒドロフラン11.3 gを加えて室温で攪
拌した。フッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン
共重合体が溶解した後、段差をつけたガラス板上に塗布
し、室温で一時間放置してテトラヒドロフランを自然乾
燥させ、厚さが1 mmのキャストフィルムを得た。
む電極層を形成したアルミニウム箔に、2.0 cm×2.0 cm
に切り出したゲル電解質膜を積層し、さらに、リード線
を備えたリチウム張り合わせ銅箔(リチウム膜厚30μ
m、銅箔の膜厚20μm)を重ね合わせた。その後、全体を
厚さ5 mm のポリテトラフルオロエチレン製シートで挟
み、圧力を加えて二次電池の構成とした。
て、DPNOラジカルを含む電極層を正極、リチウム張
り合わせ銅箔を負極として、0.1 mAの定電流で放電を行
うと、二次電池としての動作が確認された。さらに、こ
の二次電池を繰り返し充放電したところ10サイクル以上
にわたって充放電が可能な二次電池として動作すること
がわかった。
雰囲気下、ガラス製容器に化学式(A33)に示した分
子構造を有する3−アミノ−2,2,6,6−テトラメ
チルピロリジノキシルラジカル(TEMPOβラジカ
ル)50 mgを入れ、補助導電材としてグラファイト粉末6
0 mgを混合し、フッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロ
ピレン共重合体20 mgとテトラヒドロフラン1 gを加え
て、全体が均一になるまでさらに数分間混合したとこ
ろ、黒色のスラリーが得られた。使用したラジカルを試
料として実施例1の方法で電子スピン共鳴スペクトルを
測定したところ、スピン濃度は1021 spin/g以上であっ
た。
をリード線を備えたアルミニウム箔(面積:1.5 cm×1.
5 cm、厚さ:100μm)の表面に滴下し、ワイヤーバーで
全体が均一な厚さとなるように展開した。これをそのま
ま室温で60分間放置したところ、溶剤のテトラヒドロフ
ランが蒸発し、アルミニウム箔上にTEMPOβラジカ
ルラジカルを含む層が形成された。
プロピレン共重合体600 mgに1mol/lのLiPF6を電解質
塩として含んだエチレンカーボネート/プロピレンカー
ボネート混合溶液(混合比1:1)からなる電解液1400 m
gを混合し、テトラヒドロフラン11.3 gを加えて室温で
攪拌した。フッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレ
ン共重合体が溶解した後、段差をつけたガラス板上に塗
布し、室温で一時間放置してテトラヒドロフランを自然
乾燥させ、厚さが1 mmのキャストフィルムを得た。
を含む電極層を形成したアルミニウム箔に、2.0 cm×2.
0 cmに切り出したゲル電解質膜を積層し、さらに、リー
ド線を備えたリチウム張り合わせ銅箔(リチウム膜厚30
μm、銅箔の膜厚20μm)を重ね合わせた。その後、全体
を厚さ5 mm のポリテトラフルオロエチレン製シートで
挟み、圧力を加えて二次電池の構成とした。
て、TEMPOβラジカルを含む電極層を正極、リチウ
ム張り合わせ銅箔を負極として、0.1 mAの定電流で放電
を行うと、二次電池としての動作が確認された。さら
に、この二次電池を繰り返し充放電したところ10サイク
ル以上にわたって充放電が可能な二次電池として動作す
ることがわかった。
雰囲気下、ガラス製容器に化学式(A39)に示した分
子構造を有する3−アミノ−2,2,6,6−テトラメ
チルピロリノキシルラジカル(TEMPOγラジカル)
50 mgを入れ、補助導電材としてグラファイト粉末60 mg
を混合し、フッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレ
ン共重合体20 mgとテトラヒドロフラン1 gを加えて、全
体が均一になるまでさらに数分間混合したところ、黒色
のスラリーが得られた。使用したTEMPOγラジカル
を試料として実施例1の方法で電子スピン共鳴スペクト
ルを測定したところ、スピン濃度は1021 spin/g以上で
あった。
をリード線を備えたアルミニウム箔(面積:1.5 cm×1.
5 cm、厚さ:100μm)の表面に滴下し、ワイヤーバーで
全体が均一な厚さとなるように展開した。これをそのま
ま室温で60分間放置したところ、溶剤のテトラヒドロフ
ランが蒸発し、アルミニウム箔上にTEMPOγラジカ
ルを含む層が形成された。
プロピレン共重合体600 mgに1mol/lのLiPF6を電解質塩
として含んだエチレンカーボネート/プロピレンカーボ
ネート混合溶液(混合比1:1)からなる電解液1400 mg
を混合し、テトラヒドロフラン11.3 gを加えて室温で攪
拌した。フッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン
共重合体が溶解した後、段差をつけたガラス板上に塗布
し、室温で一時間放置してテトラヒドロフランを自然乾
燥させ、厚さが1 mmのキャストフィルムを得た。
を含む電極層を形成したアルミニウム箔に、2.0 cm×2.
0 cmに切り出したゲル電解質膜を積層し、さらに、リー
ド線を備えたリチウム張り合わせ銅箔(リチウム膜厚30
μm、銅箔の膜厚20μm)を重ね合わせた。その後、全体
を厚さ5 mm のポリテトラフルオロエチレン製シートで
挟み、圧力を加えて二次電池の構成とした。
て、TEMPOγラジカルを含む電極層を正極、リチウ
ム張り合わせ銅箔を負極として、0.1 mAの定電流で放電
を行うと、二次電池としての動作が確認された。さら
に、この二次電池を繰り返し充放電したところ10サイク
ル以上にわたって充放電が可能な二次電池として動作す
ることがわかった。
雰囲気下、ガラス製容器に化学式(A43)に示した分
子構造を有するニトロニルニトロキシド化合物(NON
O)50 mgを入れ、補助導電材としてグラファイト粉末6
0 mgを混合し、フッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロ
ピレン共重合体20 mgとテトラヒドロフラン1 gを加え
て、全体が均一になるまでさらに数分間混合したとこ
ろ、黒色のスラリーが得られた。使用したNONOを試
料として実施例1の方法で電子スピン共鳴スペクトルを
測定したところ、スピン濃度は1021 spin/g以上であっ
た。
をリード線を備えたアルミニウム箔(面積:1.5 cm×1.
5 cm、厚さ:100μm)の表面に滴下し、ワイヤーバーで
全体が均一な厚さとなるように展開した。これをそのま
ま室温で60分間放置したところ、溶剤のテトラヒドロフ
ランが蒸発し、アルミニウム箔上にNONOを含む層が
形成された。
プロピレン共重合体600 mgに1mol/lのLiPF6を電解質塩
として含んだエチレンカーボネート/プロピレンカーボ
ネート混合溶液(混合比1:1)からなる電解液1400 mg
を混合し、テトラヒドロフラン11.3 gを加えて室温で攪
拌した。フッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン
共重合体が溶解した後、段差をつけたガラス板上に塗布
し、室温で一時間放置してテトラヒドロフランを自然乾
燥させ、厚さが1 mmのキャストフィルムを得た。
を形成したアルミニウム箔に、2.0cm×2.0 cmに切り出
したゲル電解質膜を積層し、さらに、リード線を備えた
リチウム張り合わせ銅箔(リチウム膜厚30μm、銅箔の
膜厚20μm)を重ね合わせた。その後、全体を厚さ5 mm
のポリテトラフルオロエチレン製シートで挟み、圧力を
加えて二次電池の構成とした。
て、NONOを含む電極層を正極、リチウム張り合わせ
銅箔を負極として、0.1 mAの定電流で放電を行うと、二
次電池としての動作が確認された。さらに、この二次電
池を繰り返し充放電したところ10サイクル以上にわたっ
て充放電が可能な二次電池として動作することがわかっ
た。
雰囲気下、ガラス製容器に化学式B5に示した分子構造
を有するガルビノキシル50 mgを入れ、補助導電材とし
てグラファイト粉末60 mgを混合し、フッ化ビニリデン
−ヘキサフルオロプロピレン共重合体20 mgとテトラヒ
ドロフラン1 gを加えて、全体が均一になるまでさらに
数分間混合したところ、黒色のスラリーが得られた。使
用したガルビノキシルを試料として実施例1の方法で電
子スピン共鳴スペクトルを測定したところ、スピン濃度
は1021 spin/g以上であり、初期状態で化学式5に示し
たオキシラジカルを有する構造であることがわかった。
をリード線を備えたアルミニウム箔(面積:1.5 cm×1.
5 cm、厚さ:100μm)の表面に滴下し、ワイヤーバー
で全体が均一な厚さとなるように展開した。これをその
まま室温で60分間放置したところ、溶剤のテトラヒドロ
フランが蒸発し、アルミニウム箔上にガルビノキシルラ
ジカルを含む層が形成された。
プロピレン共重合体600 mgに1mol/lのLiPF6を電解質塩
として含んだエチレンカーボネート/プロピレンカーボ
ネート混合溶液(混合比1:1)からなる電解液1400 mg
を混合し、テトラヒドロフラン11.3 gを加えて室温で攪
拌した。フッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン
共重合体が溶解した後、段差をつけたガラス板上に塗布
し、室温で一時間放置してテトラヒドロフランを自然乾
燥させ、厚さが1 mmのキャストフィルムを得た。
ルを含む電極層を形成したアルミニウム箔に、2.0 cm×
2.0 cmに切り出したゲル電解質膜を積層し、さらに、リ
ード線を備えたリチウム張り合わせ銅箔(リチウム膜厚
30μm、銅箔の膜厚20μm)を重ね合わせた。その後、
全体を厚さ5 mm のポリテトラフルオロエチレン製シー
トで挟み、圧力を加えて二次電池の構成とした。
て、ガルビノキシルラジカルを含む電極層を正極、リチ
ウム張り合わせ銅箔を負極として、0.1 mAの定電流で放
電を行った。その結果、2.3 V付近に電圧平坦部が認め
られ、二次電池として動作していることがわかった。さ
らに、この二次電池を繰り返し充放電したところ10サイ
クル以上にわたって充放電が可能な二次電池として動作
することがわかった。また、放電後の試料から正極層の
一部を切り取り、実施例1の方法で電子スピン共鳴スペ
クトルを測定したところ、スピン濃度は1019 spin/g以
下であった。このことから、ガルビノキシルラジカルは
放電が終わった状態では、リチウムイオンとの結合を形
成してラジカルが消失しているものと考えられた。
mgに等モルのフェリシアン化カリウムと水酸化ナトリウ
ムを作用させてポリ(ビニル−ジ−ターシャリーブチル
フェノキシラジカル)を得た。これを試料として実施例
1の方法で電子スピン共鳴スペクトルを測定したとこ
ろ、スピン濃度は1021 spin/g以上であり、初期状態で
化学式B10に示したオキシラジカルを有する構造であ
ることがわかった。
てポリ(ビニル−ジ−ターシャリーブチルフェノキシラ
ジカル)を使う以外は実施例12と同様の方法で補助導
電材、フッ化ビニリデン−ヘキサフルオロエチレン共重
合体、テトラヒドロフランを加えて混合し、黒色のスラ
リーを得た。その後、実施例12と同様の方法でアルミ
ニウム箔上にポリ(ビニル−ジ−ターシャリーブチルフ
ェノキシラジカル)を含む化合物の層を形成した。
ブチルフェノキシラジカル)を形成したアルミニウム箔
に実施例12で作成した1mol/lのLiPF6を電解質塩とし
て含んだエチレンカーボネート/プロピレンカーボネー
ト混合溶液とフッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピ
レン共重合体電解質からなるキャストフィルムを2.0cm
×2.0 cmに切り出して積層し、実施例12と同様にリチ
ウム貼り合せ箔を重ねて二次電池の構成とした。
て、ポリ(ビニル−ジ−ターシャリーブチルフェノキシ
ラジカル)を含む電極層を正極、リチウム張り合わせ銅
箔を負極として、0.1 mAの定電流で放電を行った。その
結果、2.4 V付近に電圧の平坦部が認められ、二次電池
として動作していることがわかった。さらに、この二次
電池の充放電に伴う電圧の変化を測定したところ二次電
池として動作することがわかった。また、放電後の試料
から正極層の一部を切り取り、実施例1の方法で電子ス
ピン共鳴スペクトルを測定したところ、スピン濃度は10
19 spin/g以下であった。このことから、正極のポリ
(ビニル−ジターシャリーブチルフェノキシラジカル)
は放電状態では、リチウムイオンとの結合等を形成して
ラジカルが消失しているものと考えられた。
中で5塩化モリブデンを用いて40℃で反応させ、ポリ
(3,5−ジターシャリーブチル−4−ヒドロキシフェ
ニルアセチレン)を合成した。これに実施例13と同様
にフェリシアン化カリウムと水酸化ナトリウムを作用さ
せてポリ(アセチル−ジ−ターシャリーブチルフェノキ
シラジカル)を得た。これを試料として実施例1の方法
で電子スピン共鳴スペクトルを測定したところ、スピン
濃度は1021 spin/g以上であり、初期状態で化学式12
に示したオキシラジカルを有する構造であることがわか
った。
てポリ(アセチル−ジ−ターシャリーブチルフェノキシ
ラジカル)を使う以外は実施例12と同様の方法で補助
導電材、フッ化ビニリデン−ヘキサフルオロエチレン共
重合体、テトラヒドロフランを加えて混合し、黒色のス
ラリーを得た。その後、実施例12と同様の方法でアル
ミニウム箔上にポリ(アセチル−ジターシャリーブチル
フェノキシラジカル)を含む化合物の層を形成した。
ブチルフェノキシラジカル)を形成したアルミニウム箔
に実施例12で作成した1mol/lのLiPF6を電解質塩とし
て含んだエチレンカーボネート/プロピレンカーボネー
ト混合溶液とフッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピ
レン共重合体電解質からなるキャストフィルムを2.0cm
×2.0 cmに切り出して積層し、実施例12と同様にリチ
ウム貼り合せ箔を重ねて二次電池の構成とした。
て、ポリ(ビニル−ジ−ターシャリーブチルフェノキシ
ラジカル)を含む電極層を正極、リチウム張り合わせ銅
箔を負極として、0.1 mAの定電流で放電を行った。その
結果、3.3 V付近に電圧の平坦部が認められ、二次電池
として動作していることがわかった。さらに、この二次
電池の充放電に伴う電圧の変化を測定したところ二次電
池として動作することがわかった。また、放電後の試料
から正極層の一部を切り取り、実施例1の方法で電子ス
ピン共鳴スペクトルを測定したところ、スピン濃度は10
19 spin/g以下であった。このことから、正極のポリ
(アセチル−ジターシャリーブチルフェノキシラジカ
ル)は放電状態では、リチウムイオンとの結合等を形成
してラジカルが消失しているものと考えられた。
び0.5 Mのベンゼンを溶解、もしくは分散したニトロベ
ンゼン溶液を入れ、2枚の白金板を挿入して電圧10 Vで
電解反応を行った。その結果、陽極表面に膜厚10μmの
導電性のポリパラフェニレンフィルムが生成した。反応
終了後に電極を短絡させて電極から引き剥がした。その
後、得られたポリパラフェニレンフィルムを真空容器に
入れ、そのモノマー単位に対して0.1モルの酸素ととも
に450℃まで昇温し、2時間熱処理した。これを室温まで
冷却し、試料とした。この試料のNMRスペクトル、IRス
ペクトルを測定したところ、その分子構造は化学式B9
で示されるようにポリパレフェニレンの一部が酸素で置
換されたセミキノンであると推定された。また、ESRス
ペクトルの測定結果より、得られた試料のスピン濃度は
2×1021 spin/gであることがわかった。
アルミニウム箔に積層し、加圧して圧着した。このアル
ミニウム箔に実施例12で作成した1 mol/lのLiPF6を
電解質塩として含んだエチレンカーボネート/プロピレ
ンカーボネート混合溶液とフッ化ビニリデン−ヘキサフ
ルオロプロピレン共重合体電解質からなるキャストフィ
ルムを2.0 cm×2.0 cmに切り出して積層し、実施例12
と同様にリチウム貼り合せ箔を重ねて二次電池の構成と
した。
て、セミキノン構造を有する化合物を積層した電極を正
極、リチウム張り合わせ銅箔を負極として、0.1 mAの定
電流で放電を行った。その結果、3.1 V付近に電圧の平
坦部が認められ、二次電池として動作していることがわ
かった。さらに、この二次電池の充放電に伴う電圧の変
化を測定したところ二次電池として動作することがわか
った。また、放電後の試料から正極層の一部を切り取
り、電子スピン共鳴スペクトルを測定したところ、スピ
ン濃度は1019 spin/g以下であった。このことから、正
極のセミキノン構造を有する化合物は放電状態では、リ
チウムイオンとの結合等を形成してラジカルが消失して
いるものと考えられた。
トリオンの粉末を入れ、真空下で600℃まで昇温してそ
のまま20時間保持した。これを室温まで冷却し、試料と
した。この試料のNMRスペクトル、IRスペクトルを測定
したところ、その分子構造は化学式B4で示される基本
構造を有するように網目状のポリオキシラジカルである
と推定された。また、ESRスペクトルの測定結果より、
得られた試料のスピン濃度は8×1021 spin/gであること
がわかった。
て網目状のポリオキシラジカルと推定される化合物を使
う以外は実施例12と同様の方法で補助導電材、フッ化
ビニリデン−ヘキサフルオロエチレン共重合体、テトラ
ヒドロフランを加えて混合し、黒色のスラリーを得た。
その後、実施例12と同様の方法でアルミニウム箔上に
網目状のポリオキシラジカルと推定される化合物の層を
形成した。
定される化合物の層を形成したアルミニウム箔に実施例
12で作成した1 mol/lのLiPF6を電解質塩として含ん
だエチレンカーボネート/プロピレンカーボネート混合
溶液とフッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン共
重合体電解質からなるキャストフィルムを2.0 cm×2.0
cmに切り出して積層し、実施例12と同様にリチウム貼
り合せ箔を重ねて二次電池の構成とした。
て、網目状のポリオキシラジカルと推定される化合物を
含む電極層を正極、リチウム張り合わせ銅箔を負極とし
て、0.1 mAの定電流で放電を行った。その結果、3.3 V
付近に電圧の平坦部が認められ、二次電池として動作し
ていることがわかった。さらに、この二次電池の充放電
に伴う電圧の変化を測定したところ二次電池として動作
することがわかった。また、放電後の試料から正極層の
一部を切り取り、実施例1の方法で電子スピン共鳴スペ
クトルを測定したところ、スピン濃度は1019 spin/g以
下であった。このことから、正極の網目状のポリオキシ
ラジカルと推定される化合物は放電状態では、リチウム
イオンとの結合等を形成してラジカルが消失しているも
のと考えられた。
リルヒドラジルを用いた二次電池の製造方法を以下に示
す。なお、あらかじめジフェニルピクリルヒドラジルの
電子スピン共鳴スペクトルを測定し、スピン濃度が10
21spin/g以上であることを確認した。
アルゴンガス雰囲気下、フッ化ビニリデン−ヘキサフル
オロプロピレン共重合体60mgに1mol/lのLiPF6電解質塩
を含むエチレンカーボネート/プロピレンカーボネート
混合溶液(混合比1:1)からなる電解液140mgを混合し、
テトラヒドロフラン1130mgを加えて室温で溶解させ、ゲ
ル電解質のテトラヒドロフラン溶液を作製した。次に、
ガラス製容器にジフェニルピクリルヒドラジル30mg
を入れ、導電補助材としてグラファイト粉末60mgを
混合し、さらにイオン伝導補助材として前述のゲル電解
質のテトラヒドロフラン溶液200mgを加えて混合し
た。ここに、テトラヒドロフラン1000mgを加えて
3時間撹拌をおこうことにより黒色のスラリーを得た。
以上のようにして得られたスラリー200mgをリード
線を備えたアルミニウム箔(面積:1.5 cm×1.5 cm、厚
さ:100μm)の表面に滴下し、ワイヤーバーで全体が
均一な厚さとなるように展開した。これをそのまま室温
で3時間放置したところ、溶剤のテトラヒドロフランが
ほぼ揮発し、アルミニウム箔上にジフェニルピクリルヒ
ドラジルを含む電極層を形成した。
プロピレン共重合体600 mgに1mol/lのLiPF6を電解質塩
として含んだエチレンカーボネート/プロピレンカーボ
ネート混合溶液(混合比1:1)からなる電解液1400 mg
を混合し、テトラヒドロフラン11.3 gを加えて室温で攪
拌した。フッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン
共重合体が溶解した後、ガラス枠をつけたガラス板上に
塗布し、室温で一時間放置してテトラヒドロフランを自
然乾燥させた。その結果、ガラス板上に厚さが300μ
mのキャストフィルムを得た。
ドラジルを含む電極層を形成したアルミニウム箔に、
2.0cmm×2.0cmに切り出したゲル電解質膜を
積層し、さらに、リード線を備えたリチウム張り合わせ
銅箔(リチウム膜厚30μm、銅箔の膜厚20μm)を重ね合
わせた。その後、全体を厚さ5 mmのポリテトラフルオ
ロエチレン製シートで挟み、圧力を加えて二次電池の構
成とした。
て、ジフェニルピクリルヒドラジルを含む電極層を正
極、リチウム張り合わせ銅箔を負極として、0.1mA
の定電流で放電を行った。その結果、5時間程度2.5
V付近で電圧は一定となり、さらに電圧が1V以下とな
るまで12時間要した。さらに充放電を10回繰り返し
ても2.5V付近で電圧が一定となることを確認した。
これより、この二次電池は二次電池として動作している
ことがわかった。また、放電後の試料から正極層の一部
を切り取り、電子スピン共鳴スペクトルを測定したとこ
ろ、スピン濃度は1019 spin/g以下であった。これは、
ジフェニルピクリルヒドラジルは放電時における電極反
応において、ラジカルを有さない化合物に変化したため
であると考えられる。正極においてジフェニルピクリル
ヒドラジルが活物質となり、この二次電池は動作したと
考えられる。
ヒドラジルに代えて、下記の化学式(C30)で示す分
子構造を有するトリフェニルフェルダジルを用いて二次
電池を作製し、放電を行った。なお、あらかじめトリフ
ェニルフェルダジルの電子スピン共鳴スペクトルを測定
し、スピン濃度が1021spin/g以上であることを確認し
た。
トリフェニルフェルダジルを含む化合物の層を形成した
アルミニウム箔を正極、リチウム張り合わせ銅箔を負極
として、0.1mAの定電流で放電を行った。その結果、2.3
V付近に平坦部が認められ、また、1V以下となるまで
は8時間要した。また、放電後の試料から正極層の一部
を切り取り、実施例1の方法で電子スピン共鳴スペクト
ルを測定したところ、スピン濃度は1019 spin/g以下で
あった。これは、トリフェニルフェルダジルが放電時に
おける電極反応において、ラジカルを有さない化合物に
変化したためであると考えられる。正極においてトリフ
ェニルフェルダジルが活物質となり、この二次電池は動
作したと考えられる。
ヒドラジルに代えて、下記のフェルダジル構造を有する
化学式(C31)で表される高分子化合物を用いて二次
電池を作製し、放電を行った。なお、あらかじめ化学式
(C31)で表される分子構造を有する高分子化合物の
電子スピン共鳴スペクトルを測定し、スピン濃度が10
21spin/g以上であることを確認した。
化学式(C31)で表される分子構造を有する高分子化
合物の層を形成したアルミニウム箔を正極、リチウム張
り合わせ銅箔を負極として、0.1mAの定電流で放電を行
った。その結果、2.3V付近に平坦部が認められ、ま
た、1V以下となるまでは12時間要した。
ヒドラジルに代えて、下記のアミノトリアジン構造を有
する化学式(C32)で表される高分子化合物を用いて
二次電池を作製し、放電を行った。なお、あらかじめ化
学式(C32)で表される分子構造を有する高分子化合
物の電子スピン共鳴スペクトルを測定し、スピン濃度が
1021spin/g以上であることを確認した。
化学式(C32)で表される分子構造を有する高分子化
合物の層を形成したアルミニウム箔を正極、リチウム張
り合わせ銅箔を負極として、0.1mAの定電流で放電を行
った。その結果、2.3V付近に平坦部が認められ、ま
た、1V以下となるまでは10時間要した。
子上にラジカルを有する化合物を用いずに二次電池を作
製した。0.1mAの定電流で放電を行ったところ、電圧は
約50分で0.8Vまで急激に低下した。また、0.1mA
の定電流を流し充電を試みたところ、電圧は瞬間的に上
昇して3.0Vを超え、再び放電しても電圧は約50分で
0.8Vまで急激に低下した。このことから、この電池
の構成は二次電池として動作しないことがわかった。
を形成したアルミニウム箔上に実施例1の方法ゲル電解
質膜を積層し、さらに、リード線を備えたリチウム張り
合わせ銅箔を重ね合わ、全体を厚さ5mm のポリテトラフ
ルオロエチレン製シートで挟み、圧力を加えて二次電池
を作製した。
TEMPOラジカルを含む有機化合物の層を形成したア
ルミニウム箔を正極、リチウム張り合わせ銅箔を負極と
して、0.1mA の定電流で充電を行った。その結果、3.5V
付近に電圧平坦部が認められ、二次電池として動作して
いることがわかった。また、充電後の試料からTEMP
Oラジカルを含む化合物の層を一部切り取り、実施例1
の方法で電子スピン共鳴スペクトルを測定したところ、
スピン濃度は1019spin/g以下であった。このことから、
TEMPOラジカルは充電が終わった状態において、電
解質アニオンとの結合を形成し、ラジカルが消失してい
るものと考えられる。この二次電池を 0.1mA の定電流
で放電し、実施例1の方法で電子スピン共鳴スペクトル
を測定したところ、スピン濃度は1021spin/g以上であ
り、この正極は放電によって電解質アニオンとの結合が
開裂し、ラジカル化合物が生成するものであることが考
えられた。
電に伴う電圧の変化を測定した。充放電を繰り返しても
放電曲線に平坦部が認められ、二次電池としても動作し
ていることがわかった。
極反応に関与する物質としてラジカル化合物を用いてい
るため、エネルギー密度が高く、高容量で安定性に優れ
た二次電池を実現することができる。
ある。
ある。
た二次電池の放電曲線図である。
曲線図である。
Claims (103)
- 【請求項1】 少なくとも正極、負極、電解質を構成要
素とする二次電池において、正極、負極の少なくとも一
方の活物質がラジカル化合物を含有することを特徴とす
る二次電池。 - 【請求項2】 少なくとも正極、負極、電解質を構成要
素とする二次電池において、正極、負極の少なくとも一
方の活物質が、ラジカル化合物であることを特徴とする
二次電池。 - 【請求項3】 少なくとも正極、負極、電解質を構成要
素とする二次電池において、正極、負極の少なくとも一
方の活物質が、2種以上の物質からなり、そのうち少な
くとも一つがラジカル化合物であることを特徴とする二
次電池。 - 【請求項4】 活物質の電極反応を利用する二次電池に
おいて、正極、負極の少なくとも一方の電極反応がラジ
カル化合物を反応物もしくは生成物とする電極反応であ
ることを特徴とする二次電池。 - 【請求項5】 活物質の電極反応を利用する二次電池に
おいて、正極、負極の少なくとも一方の電極反応が2種
以上であり、そのうちの少なくとも一種の電極反応がラ
ジカル化合物を反応物もしくは生成物とする電極反応で
あることを特徴とする二次電池。 - 【請求項6】 前記活物質が、正極活物質であることを
特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載の二次電池。 - 【請求項7】 前記電極反応が、正極における電極反応
であることを特徴とする請求項4乃至5いずれかに記載
の二次電池。 - 【請求項8】 前記正極における電極反応が、ラジカル
化合物を反応物とする放電反応であることを特徴とする
請求項7に記載の二次電池。 - 【請求項9】 前記正極における電極反応が、ラジカル
化合物を生成物とする放電反応であることを特徴とする
請求項7に記載の二次電池。 - 【請求項10】 前記放電反応が、ラジカル化合物と電
解質カチオンとの結合を生成する放電反応であることを
特徴とする請求項8に記載の二次電池。 - 【請求項11】 前記放電反応が、ラジカル化合物と電
解質アニオンとの結合を開裂する放電反応であることを
特徴とする請求項9記載の二次電池。 - 【請求項12】 前記電解質カチオンが、リチウムイオ
ンであることを特徴とする請求項10に記載の二次電
池。 - 【請求項13】 前記ラジカル化合物のスピン濃度が1
021spins/g以上であることを特徴とする請求項1乃至
12いずれかに記載の二次電池。 - 【請求項14】 前記ラジカル化合物が中性ラジカル化
合物であることを特徴とする請求項1乃至13いずれか
に記載の二次電池。 - 【請求項15】 前記ラジカル化合物が安定ラジカル化
合物であることを特徴とする請求項1乃至14いずれか
に記載の二次電池。 - 【請求項16】 前記ラジカル化合物が、下記化学式
(A1)の構造で示される官能基を有するニトロキシル
ラジカル化合物を含有することを特徴とする請求項1乃
至15いずれかに記載の二次電池。 【化1】 - 【請求項17】 前記ラジカル化合物が、下記一般式
(A2)で示されるニトロキシルラジカル化合物を含有
することを特徴とする請求項1乃至15いずれかに記載
の二次電池。 【化2】 (上式においてX1、X2は少なくとも1つの脂肪族基、
芳香族基、ヒドロキシル基、アルコキシ基、アルデヒド
基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、シアノ
基、アミノ基、ニトロ基、ニトロソ基、ハロゲン原子、
もしくは水素原子を含む置換基である。但し、X1、X2
が脂肪族基を含む場合、脂肪族基は飽和または不飽和で
あってよく、置換または無置換であってよく、鎖状、環
状または分岐状であってよく、1個以上の酸素、窒素、
硫黄、ケイ素、リン、ホウ素またはハロゲン原子を含ん
でもよい。X1、X2が芳香族基を含む場合、芳香族基は
置換または無置換であってよく、1個以上の酸素、窒
素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素またはハロゲン原子を
含んでもよい。X1、X2がヒドロキシル基を含む場合、
ヒドロキシル基は金属原子と塩を形成していてもよい。
X1、X2がアルコキシ基、アルデヒド基、カルボキシル
基、アルコキシカルボニル基、シアノ基、アミノ基、ニ
トロ基、ニトロソ基のいずれかを含む場合、これら置換
基は置換または無置換であってよく、1個以上の酸素、
窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素またはハロゲン原子
を含んでもよい。X1、X2は同一であっても異なってい
てもよい。X1、X2が環を形成してもよい。) - 【請求項18】 前記ラジカル化合物が、下記一般式
(A3)の構造で示される、ニトロキシルラジカル基を
構成する窒素原子が少なくとも1つのアルキル基と結合
したニトロキシルラジカル化合物であることを特徴とす
る請求項1乃至15いずれかに記載の二次電池。 【化3】 (上式においてRはアルキル基である。アルキル基は置
換または無置換であってよく、鎖状、環状または分岐状
であってよい。またアルキル基は1個以上の酸素、窒
素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素またはハロゲン原子を
含んでもよい。一方上式において、Xは少なくとも1つ
の脂肪族基、芳香族基、ヒドロキシル基、アルコキシ
基、アルデヒド基、カルボキシル基、アルコキシカルボ
ニル基、シアノ基、アミノ基、ニトロ基、ニトロソ基、
ハロゲン原子、もしくは水素原子を含む置換基である。
但し、Xが脂肪族基を含む場合、脂肪族基は飽和または
不飽和であってよく、置換または無置換であってよく、
鎖状、環状または分岐状であってよく、1個以上の酸
素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素またはハロゲン
原子を含んでもよい。Xが芳香族基を含む場合、芳香族
基は置換または無置換であってよく、1個以上の酸素、
窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素またはハロゲン原子
を含んでもよい。Xがヒドロキシル基を含む場合、ヒド
ロキシル基は金属原子と塩を形成していてもよい。Xが
アルコキシ基、アルデヒド基、カルボキシル基、アルコ
キシカルボニル基、シアノ基、アミノ基、ニトロ基、ニ
トロソ基のいずれかを含む場合、これら置換基は置換ま
たは無置換であってよく、1個以上の酸素、窒素、硫
黄、ケイ素、リン、ホウ素またはハロゲン原子を含んで
もよい。Xが環を形成してもよい。) - 【請求項19】 前記アルキル基Rがターシャリーブチ
ル基であることを特徴とする請求項18に記載の二次電
池。 - 【請求項20】 前記ラジカル化合物が、下記一般式
(A4)の構造で示される、ニトロキシルラジカル基を
構成する窒素原子が少なくとも2つのアルキル基と結合
した炭素原子少なくとも1つと結合したニトロキシルラ
ジカル化合物であることを特徴とする請求項1乃至15
いずれかに記載の二次電池。 【化4】 (上式においてR1、R2はアルキル基である。ただし、
R1、R2は置換または無置換であってよく、鎖状、環状
または分岐状であってよく、1個以上の酸素、窒素、硫
黄、ケイ素、リン、ホウ素またはハロゲン原子を含んで
もよい。R1、R2は同一であっても異なっていてもよ
い。一方上式においてX1、X2は少なくとも1つの脂肪
族基、芳香族基、ヒドロキシル基、アルコキシ基、アル
デヒド基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、
シアノ基、アミノ基、ニトロ基、ニトロソ基、ハロゲン
原子、もしくは水素原子を含む置換基である。但し、X
1、X2が脂肪族基を含む場合、脂肪族基は飽和または不
飽和であってよく、置換または無置換であってよく、鎖
状、環状または分岐状であってよく、1個以上の酸素、
窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素またはハロゲン原子
を含んでもよい。X1、X2が芳香族基を含む場合、芳香
族基は置換または無置換であってよく、1個以上の酸
素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素またはハロゲン
原子を含んでもよい。X1、X2がヒドロキシル基を含む
場合、ヒドロキシル基は金属原子と塩を形成していても
よい。X1、X2がアルコキシ基、アルデヒド基、カルボ
キシル基、アルコキシカルボニル基、シアノ基、アミノ
基、ニトロ基、ニトロソ基のいずれかを含む場合、これ
ら置換基は置換または無置換であってよく、1個以上の
酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素またはハロゲ
ン原子を含んでもよい。X1、X2は同一であっても異な
っていてもよい。X1、X2が環を形成してもよい。) - 【請求項21】 前記アルキル基R1〜R2が、すべてメ
チル基であることを特徴とする請求項20に記載の二次
電池。 - 【請求項22】 前記ラジカル化合物が、下記一般式
(A5)の構造で示される、ニトロキシルラジカル基を
構成する窒素原子が少なくとも2つのアルキル基と結合
した炭素原子2つと結合したニトロキシルラジカル化合
物であることを特徴とする請求項1乃至15いずれかに
記載の二次電池。 【化5】 (上式においてR1〜R4はアルキル基である。但し、ア
ルキル基は置換または無置換であってよく、鎖状、環状
または分岐状であってよく、1個以上の酸素、窒素、硫
黄、ケイ素、リン、ホウ素またはハロゲン原子を含んで
もよい。R1〜R4は同一であっても異なっていてもよ
い。一方上式においてX1、X2は少なくとも1つの脂肪
族基、芳香族基、ヒドロキシル基、アルコキシ基、アル
デヒド基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、
シアノ基、アミノ基、ニトロ基、ニトロソ基、ハロゲン
原子、もしくは水素原子を含む置換基である。但し、X
1、X2が脂肪族基を含む場合、脂肪族基は飽和または不
飽和であってよく、置換または無置換であってよく、鎖
状、環状または分岐状であってよく、1個以上の酸素、
窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素またはハロゲン原子
を含んでもよい。X1、X2が芳香族基を含む場合、芳香
族基は置換または無置換であってよく、1個以上の酸
素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素またはハロゲン
原子を含んでもよい。X1、X2がヒドロキシル基を含む
場合、ヒドロキシル基は金属原子と塩を形成していても
よい。X1、X2がアルコキシ基、アルデヒド基、カルボ
キシル基、アルコキシカルボニル基、シアノ基、アミノ
基、ニトロ基、ニトロソ基のいずれかを含む場合、これ
ら置換基は置換または無置換であってよく、1個以上の
酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素またはハロゲ
ン原子を含んでもよい。X1、X2は同一であっても異な
っていてもよい。X1、X2が環を形成してもよい。) - 【請求項23】 前記アルキル基R1〜R4が、すべてメ
チル基であることを特徴とする請求項22に記載の二次
電池。 - 【請求項24】 前記ラジカル化合物が、下記一般式
(A6)の構造で示される、ニトロキシルラジカル基を
構成する窒素原子が、少なくとも1つのアリール基と結
合したニトロキシルラジカル化合物であることを特徴と
する請求項1乃至15いずれかに記載の二次電池。 【化6】 (上式においてArはアリール基である。アリール基は
置換または無置換であってよく、1個以上の酸素、窒
素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素またはハロゲン原子を
含んでもよい。一方上式において、Xは少なくとも1つ
の脂肪族基、芳香族基、ヒドロキシル基、アルコキシ
基、アルデヒド基、カルボキシル基、アルコキシカルボ
ニル基、シアノ基、アミノ基、ニトロ基、ニトロソ基、
ハロゲン原子、もしくは水素原子を含む置換基である。
但し、Xが脂肪族基を含む場合、脂肪族基は飽和または
不飽和であってよく、置換または無置換であってよく、
鎖状、環状または分岐状であってよく、1個以上の酸
素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素またはハロゲン
原子を含んでもよい。Xが芳香族基を含む場合、芳香族
基は置換または無置換であってよく、1個以上の酸素、
窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素またはハロゲン原子
を含んでもよい。Xがヒドロキシル基を含む場合、ヒド
ロキシル基は金属原子と塩を形成していてもよい。Xが
アルコキシ基、アルデヒド基、カルボキシル基、アルコ
キシカルボニル基、シアノ基、アミノ基、ニトロ基、ニ
トロソ基のいずれかを含む場合、これら置換基は置換ま
たは無置換であってよく、1個以上の酸素、窒素、硫
黄、ケイ素、リン、ホウ素またはハロゲン原子を含んで
もよい。Xが環を形成してもよい。) - 【請求項25】 前記アリール基が、置換もしくは無置
換のフェニル基であることを特徴とする請求項24に記
載の二次電池。 - 【請求項26】 前記ラジカル化合物が、下記一般式
(A7)の構造で示される、置換または無置換の複素環
を形成するニトロキシラジカル化合物であることを特徴
とする請求項1乃至15いずれかに記載の二次電池。 【化7】 (上式においてXは炭素原子、酸素原子、窒素原子、硫
黄原子、ケイ素原子、リン原子、ホウ素原子のいずれか
である。ただし、Xはすべて同一でもそれぞれ異なって
いてもよい。Xは飽和結合で結ばれていても不飽和結合
で結ばれていてもよい。Xはあらゆる置換基と結合を形
成していてもよい。本化合物は高分子化合物でもよい。
高分子の形状は鎖状、環状もしくは分岐状であってもよ
い。上式においてnは2以上10以下の整数である。) - 【請求項27】 前記ニトロキシルラジカル化合物が、
下記一般式(A8)で示される、ピペリジノキシルラジ
カル環の構造を有するニトロキシルラジカル化合物であ
ることを特徴とする請求項26に記載の二次電池。 【化8】 (上式においてR1〜R4はアルキル基である。アルキル
基は置換または無置換の場合があり、鎖状、環状または
分岐状の場合がある。またアルキル基は1個以上の酸
素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素またはハロゲン
原子を含む場合がある。一方上式において、Xは少なく
とも1つの脂肪族基、芳香族基、ヒドロキシル基、アル
コキシ基、アルデヒド基、カルボキシル基、アルコキシ
カルボニル基、シアノ基、アミノ基、ニトロ基、ニトロ
ソ基、ハロゲン原子、もしくは水素原子を含む置換基で
ある。但し、Xが脂肪族基を含む場合、脂肪族基は飽和
または不飽和であってよく、置換または無置換であって
よく、鎖状、環状または分岐状であってよく、1個以上
の酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素またはハロ
ゲン原子を含んでもよい。Xが芳香族基を含む場合、芳
香族基は置換または無置換であってよく、1個以上の酸
素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素またはハロゲン
原子を含んでもよい。Xがヒドロキシル基を含む場合、
ヒドロキシル基は金属原子と塩を形成していてもよい。
Xがアルコキシ基、アルデヒド基、カルボキシル基、ア
ルコキシカルボニル基、シアノ基、アミノ基、ニトロ
基、ニトロソ基のいずれかを含む場合、これら置換基は
置換または無置換であってよく、1個以上の酸素、窒
素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素またはハロゲン原子を
含んでもよい。Xが環を形成してもよい。) - 【請求項28】 前記ニトロキシルラジカル化合物が、
下記一般式(A9)で示される、ピロリジノキシルラジ
カル環の構造を有するニトロキシルラジカル化合物であ
ることを特徴とする請求項26に記載の二次電池。 【化9】 (上式においてR1〜R4はアルキル基である。アルキル
基は置換または無置換の場合があり、鎖状、環状または
分岐状の場合がある。またアルキル基は1個以上の酸
素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素またはハロゲン
原子を含む場合がある。一方上式において、Xは少なく
とも1つの脂肪族基、芳香族基、ヒドロキシル基、アル
コキシ基、アルデヒド基、カルボキシル基、アルコキシ
カルボニル基、シアノ基、アミノ基、ニトロ基、ニトロ
ソ基、ハロゲン原子、もしくは水素原子を含む置換基で
ある。但し、Xが脂肪族基を含む場合、脂肪族基は飽和
または不飽和であってよく、置換または無置換であって
よく、鎖状、環状または分岐状であってよく、1個以上
の酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素またはハロ
ゲン原子を含んでもよい。Xが芳香族基を含む場合、芳
香族基は置換または無置換であってよく、1個以上の酸
素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素またはハロゲン
原子を含んでもよい。Xがヒドロキシル基を含む場合、
ヒドロキシル基は金属原子と塩を形成していてもよい。
Xがアルコキシ基、アルデヒド基、カルボキシル基、ア
ルコキシカルボニル基、シアノ基、アミノ基、ニトロ
基、ニトロソ基のいずれかを含む場合、これら置換基は
置換または無置換であってよく、1個以上の酸素、窒
素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素またはハロゲン原子を
含んでもよい。Xが環を形成してもよい。) - 【請求項29】 前記ニトロキシルラジカル化合物が、
下記一般式(A10)で示される、ピロリノキシルラジ
カル環の構造を有するニトロキシルラジカル化合物であ
ることを特徴とする請求項26に記載の二次電池。 【化10】 (上式においてR1〜R4はアルキル基である。アルキル
基は置換または無置換の場合があり、鎖状、環状または
分岐状の場合がある。またアルキル基は1個以上の酸
素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素またはハロゲン
原子を含む場合がある。一方上式において、Xは少なく
とも1つの脂肪族基、芳香族基、ヒドロキシル基、アル
コキシ基、アルデヒド基、カルボキシル基、アルコキシ
カルボニル基、シアノ基、アミノ基、ニトロ基、ニトロ
ソ基、ハロゲン原子、もしくは水素原子を含む置換基で
ある。但し、Xが脂肪族基を含む場合、脂肪族基は飽和
また不飽和であってよく、置換または無置換であってよ
く、鎖状、環状または分岐状であってよく、1個以上の
酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素またはハロゲ
ン原子を含んでもよい。Xが芳香族基を含む場合、芳香
族基は置換または無置換であってよく、1個以上の酸
素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素またはハロゲン
原子を含んでもよい。Xがヒドロキシル基を含む場合、
ヒドロキシル基は金属原子と塩を形成していてもよい。
Xがアルコキシ基、アルデヒド基、カルボキシル基、ア
ルコキシカルボニル基、シアノ基、アミノ基、ニトロ
基、ニトロソ基のいずれかを含む場合、これら置換基は
置換または無置換であってよく、1個以上の酸素、窒
素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素またはハロゲン原子を
含んでもよい。Xが環を形成してもよい。) - 【請求項30】 前記ラジカル化合物が、下記一般式
(A11)の構造で示される、ニトロニルニトロキシド
構造を形成することを特徴とする請求項1乃至15いず
れかに記載の二次電池。 【化11】 (上式においてX1〜X3は少なくとも1つの脂肪族基、
芳香族基、ヒドロキシル基、アルコキシ基、アルデヒド
基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、シアノ
基、アミノ基、ニトロ基、ニトロソ基、ハロゲン原子、
もしくは水素原子を含む置換基である。但し、X1〜X3
が脂肪族基を含む場合、脂肪族基は飽和または不飽和で
あってよく、置換または無置換であってよく、鎖状、環
状または分岐状であってよく、1個以上の酸素、窒素、
硫黄、ケイ素、リン、ホウ素またはハロゲン原子を含ん
でもよい。X1〜X3が芳香族基を含む場合、芳香族基は
置換または無置換であってよく、1個以上の酸素、窒
素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素またはハロゲン原子を
含んでもよい。X1〜X3がヒドロキシル基を含む場合、
ヒドロキシル基は金属原子と塩を形成していてもよい。
X1〜X3がアルコキシ基、アルデヒド基、カルボキシル
基、アルコキシカルボニル基、シアノ基、アミノ基、ニ
トロ基、ニトロソ基のいずれかを含む場合、これら置換
基は置換または無置換であってよく、1個以上の酸素、
窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素またはハロゲン原子
を含んでもよい。X1〜X3は同一であっても異なってい
てもよい。X1〜X3が環を形成してもよい。) - 【請求項31】 前記ラジカル化合物が高分子化合物で
あることを特徴とする請求項16乃至30いずれかに記
載の二次電池。 - 【請求項32】 前記高分子化合物が、ポリアセチレン
鎖を主鎖とする高分子化合物であることを特徴とする請
求項31に記載の二次電池。 - 【請求項33】 前記高分子化合物が、ポリフェニレン
ビニレンを主鎖とする高分子化合物であることを特徴と
する請求項31に記載の二次電池。 - 【請求項34】 前記ラジカル化合物が、オキシラジカ
ル化合物を含有することを特徴とする請求項1乃至15
いずれかに記載の二次電池。 - 【請求項35】 前記オキシラジカル化合物がアリール
オキシラジカル化合物であることを特徴とする請求項3
4に記載の二次電池。 - 【請求項36】 前記アリールオキシラジカル化合物が
アリールポリオキシラジカル基を有するものであること
を特徴とする請求項35に記載の二次電池。 - 【請求項37】 前記アリールオキシラジカル化合物が
ターシャリーブチル基を有するものであることを特徴と
する請求項35乃至36いずれかに記載の二次電池。 - 【請求項38】 前記アリールオキシラジカル化合物が
ジターシャリーブチルフェノキシラジカル基を有するも
のであることを特徴とする請求項35乃至36いずれか
に記載の二次電池。 - 【請求項39】 前記オキシラジカル化合物がセミキノ
ンを含む化合物であることを特徴とする請求項34乃至
38いずれかに記載の二次電池。 - 【請求項40】 前記オキシラジカル化合物が塩基性溶
媒に難溶性の化合物であることを特徴とする請求項34
乃至39いずれかに記載の二次電池。 - 【請求項41】 前記オキシラジカル化合物が高分子ラ
ジカル化合物であることを特徴とする請求項34乃至4
0いずれかに記載の二次電池。 - 【請求項42】 前記高分子ラジカル化合物がポリオレ
フィン構造を有する化合物であることを特徴とする請求
項41に記載の二次電池。 - 【請求項43】 前記高分子ラジカル化合物がポリアセ
チレン構造を有する化合物であることを特徴とする請求
項41に記載の二次電池。 - 【請求項44】 前記高分子ラジカル化合物がポリフェ
ニレン構造を有する化合物であることを特徴とする請求
項41に記載の二次電池。 - 【請求項45】 前記高分子ラジカル化合物が芳香族複
素五員環式構造を有する化合物であることを特徴とする
請求項41に記載の二次電池。 - 【請求項46】 前記高分子ラジカル化合物が三次元網
目構造を有する高分子化合物であることを特徴とする請
求項41乃至45いずれかに記載の二次電池。 - 【請求項47】 前記ラジカル化合物が、窒素原子上に
ラジカルを有する化合物を含有することを特徴とする請
求項1乃至15いずれかに記載の二次電池。 - 【請求項48】 前記ラジカル化合物が、酸化状態で窒
素原子上にラジカルを有する化合物を含有することを特
徴とする請求項1乃至15いずれかに記載の二次電池。 - 【請求項49】 前記ラジカル化合物が、還元状態で窒
素原子上にラジカルを有する化合物を含有することを特
徴とする請求項1乃至15いずれかに記載の二次電池。 - 【請求項50】 前記窒素原子上にラジカルを有する化
合物が、化学式(C1)に示した3価のフェルダジル基
もしくは化学式(C2)で示す4価のフェルダジル基上
にラジカルを有する化合物であることを特徴とする請求
項47乃至49いずれかに記載の二次電池。 【化12】 【化13】 - 【請求項51】 前記窒素原子上にラジカルを有する化
合物が、化学式(C3)または化学式(C4)に示すト
リフェニルフェルダジル基を有する請求項50に記載の
二次電池。 【化14】 【化15】 - 【請求項52】 前記窒素原子上にラジカルを有する化
合物が、化学式(C5)に示す、3価のヒドラジル基上
にラジカルを有する化合物であることを特徴とする請求
項47乃至49いずれかに記載の二次電池。 【化16】 - 【請求項53】 前記窒素原子上にラジカルを有する化
合物が、化学式(C6)に示す3価のヒドラジル基上に
ラジカルを有する化合物であることを特徴とする請求項
47乃至49いずれかに記載の二次電池。 【化17】 (式中、R1〜R5は、それぞれ独立して水素原子、置換
もしくは無置換の脂肪族あるいは芳香族炭化水素基、ハ
ロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、ニトロソ基、
シアノ基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルコキ
シカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アシル
基、又はカルボキシル基を表す。) - 【請求項54】 前記窒素原子上にラジカルを有する化
合物が、ジフェニルピクリルヒドラジルである請求項4
7乃至49いずれかに記載の二次電池。 - 【請求項55】 前記窒素原子上にラジカルを有する化
合物が、一般式(C7)で表されるアミノトリアジン構
造を有する化合物である請求項47乃至49いずれかに
記載の二次電池。 【化18】 (式中、R6は、水素原子、置換もしくは無置換の脂肪
族あるいは芳香族炭化水素基、ハロゲン原子、ヒドロキ
シル基、ニトロ基、ニトロソ基、シアノ基、アルコキシ
基、アリールオキシ基、アルコキシカルボニル基、アリ
ールオキシカルボニル基、アシル基、カルボキシル基、
オキソラジカルを表す。) - 【請求項56】 前記窒素原子上にラジカルを有する化
合物が、高分子化合物であることを特徴とする請求項4
7乃至49いずれかに記載の二次電池。 - 【請求項57】 前記アミノトリアジン構造を有する化
合物が、前記一般式(C7)で表されるアミノトリアジ
ン構造を繰り返し単位として有する高分子化合物である
請求項55に記載の二次電池。 - 【請求項58】 ラジカル化合物を含有することを特徴
とする二次電池用活物質。 - 【請求項59】 二次電池の電極反応に関与する活物質
であって、該活物質の電極反応による反応物または生成
物がラジカル化合物であることを特徴とする活物質。 - 【請求項60】 前記ラジカル化合物のスピン濃度が1
021spins/g以上であることを特徴とする請求項58乃
至59いずれかに記載の二次電池用活物質。 - 【請求項61】 二次電池の正極に用いられることを特
徴とする請求項58乃至60いずれかに記載の二次電池
用活物質。 - 【請求項62】 前記ラジカル化合物が、下記化学式
(A1)の構造で示される官能基を有するニトロキシル
ラジカル化合物を含有することを特徴とする請求項58
乃至61いずれかに記載の二次電池用活物質。 【化19】 - 【請求項63】 前記ラジカル化合物が、下記一般式
(A2)で示されるニトロキシルラジカル化合物を含有
することを特徴とする請求項58乃至61いずれかに記
載の二次電池用活物質。 【化20】 (上式においてX1、X2は少なくとも1つの脂肪族基、
芳香族基、ヒドロキシル基、アルコキシ基、アルデヒド
基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、シアノ
基、アミノ基、ニトロ基、ニトロソ基、ハロゲン原子、
もしくは水素原子を含む置換基である。但し、X1、X2
が脂肪族基を含む場合、脂肪族基は飽和または不飽和で
あってよく、置換または無置換であってよく、鎖状、環
状または分岐状であってよく、1個以上の酸素、窒素、
硫黄、ケイ素、リン、ホウ素またはハロゲン原子を含ん
でもよい。X1、X2が芳香族基を含む場合、芳香族基は
置換または無置換であってよく、1個以上の酸素、窒
素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素またはハロゲン原子を
含んでもよい。X1、X2がヒドロキシル基を含む場合、
ヒドロキシル基は金属原子と塩を形成していてもよい。
X1、X2がアルコキシ基、アルデヒド基、カルボキシル
基、アルコキシカルボニル基、シアノ基、アミノ基、ニ
トロ基、ニトロソ基のいずれかを含む場合、これら置換
基は置換または無置換であってよく、1個以上の酸素、
窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素またはハロゲン原子
を含んでもよい。X1、X2は同一であっても異なってい
てもよい。X1、X2が環を形成してもよい。) - 【請求項64】 前記ラジカル化合物が、下記一般式
(A3)の構造で示される、ニトロキシルラジカル基を
構成する窒素原子が少なくとも1つのアルキル基と結合
したニトロキシルラジカル化合物であることを特徴とす
る請求項58乃至61いずれかに記載の二次電池用活物
質。 【化21】 (上式においてRはアルキル基である。アルキル基は置
換または無置換であってよく、鎖状、環状または分岐状
であってよい。またアルキル基は1個以上の酸素、窒
素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素またはハロゲン原子を
含んでもよい。一方上式において、Xは少なくとも1つ
の脂肪族基、芳香族基、ヒドロキシル基、アルコキシ
基、アルデヒド基、カルボキシル基、アルコキシカルボ
ニル基、シアノ基、アミノ基、ニトロ基、ニトロソ基、
ハロゲン原子、もしくは水素原子を含む置換基である。
但し、Xが脂肪族基を含む場合、脂肪族基は飽和または
不飽和であってよく、置換または無置換であってよく、
鎖状、環状または分岐状であってよく、1個以上の酸
素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素またはハロゲン
原子を含んでもよい。Xが芳香族基を含む場合、芳香族
基は置換または無置換であってよく、1個以上の酸素、
窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素またはハロゲン原子
を含んでもよい。Xがヒドロキシル基を含む場合、ヒド
ロキシル基は金属原子と塩を形成していてもよい。Xが
アルコキシ基、アルデヒド基、カルボキシル基、アルコ
キシカルボニル基、シアノ基、アミノ基、ニトロ基、ニ
トロソ基のいずれかを含む場合、これら置換基は置換ま
たは無置換であってよく、1個以上の酸素、窒素、硫
黄、ケイ素、リン、ホウ素またはハロゲン原子を含んで
もよい。Xが環を形成してもよい。) - 【請求項65】 前記アルキル基が、ターシャリーブチ
ル基であることを特徴とする請求項64に記載の二次電
池用活物質。 - 【請求項66】 前記ラジカル化合物が、下記一般式
(A4)の構造で示される、ニトロキシルラジカル基を
構成する窒素原子が少なくとも2つのアルキル基と結合
した炭素原子少なくとも1つと結合したニトロキシルラ
ジカル化合物であることを特徴とする請求項58乃至6
1いずれかに記載の二次電池用活物質。 【化22】 (上式においてR1、R2はアルキル基である。ただし、
R1、R2は置換または無置換であってよく、鎖状、環状
または分岐状であってよく、1個以上の酸素、窒素、硫
黄、ケイ素、リン、ホウ素またはハロゲン原子を含んで
もよい。R1、R2は同一であっても異なっていてもよ
い。一方上式においてX1、X2は少なくとも1つの脂肪
族基、芳香族基、ヒドロキシル基、アルコキシ基、アル
デヒド基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、
シアノ基、アミノ基、ニトロ基、ニトロソ基、ハロゲン
原子、もしくは水素原子を含む置換基である。但し、X
1、X2が脂肪族基を含む場合、脂肪族基は飽和または不
飽和であってよく、置換または無置換であってよく、鎖
状、環状または分岐状であってよく、1個以上の酸素、
窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素またはハロゲン原子
を含んでもよい。X1、X2が芳香族基を含む場合、芳香
族基は置換または無置換であってよく、1個以上の酸
素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素またはハロゲン
原子を含んでもよい。X1、X2がヒドロキシル基を含む
場合、ヒドロキシル基は金属原子と塩を形成していても
よい。X1、X2がアルコキシ基、アルデヒド基、カルボ
キシル基、アルコキシカルボニル基、シアノ基、アミノ
基、ニトロ基、ニトロソ基のいずれかを含む場合、これ
ら置換基は置換または無置換であってよく、1個以上の
酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素またはハロゲ
ン原子を含んでもよい。X1、X2は同一であっても異な
っていてもよい。X1、X2が環を形成してもよい。) - 【請求項67】 前記アルキル基R1〜R2が、すべてメ
チル基であることを特徴とする請求項66に記載の二次
電池用活物質。 - 【請求項68】 前記ラジカル化合物が、下記一般式
(A5)の構造で示される、ニトロキシルラジカル基を
構成する窒素原子が少なくとも2つのアルキル基と結合
した炭素原子2つと結合したニトロキシルラジカル化合
物であることを特徴とする請求項58乃至61いずれか
に記載の二次電池用活物質。 【化23】 (上式においてR1〜R4はアルキル基である。但し、ア
ルキル基は置換または無置換であってよく、鎖状、環状
または分岐状であってよく、1個以上の酸素、窒素、硫
黄、ケイ素、リン、ホウ素またはハロゲン原子を含んで
もよい。R1〜R4は同一であっても異なっていてもよ
い。一方上式においてX1、X2は少なくとも1つの脂肪
族基、芳香族基、ヒドロキシル基、アルコキシ基、アル
デヒド基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、
シアノ基、アミノ基、ニトロ基、ニトロソ基、ハロゲン
原子、もしくは水素原子を含む置換基である。但し、X
1、X2が脂肪族基を含む場合、脂肪族基は飽和または不
飽和であってよく、置換または無置換であってよく、鎖
状、環状または分岐状であってよく、1個以上の酸素、
窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素またはハロゲン原子
を含んでもよい。X1、X2が芳香族基を含む場合、芳香
族基は置換または無置換であってよく、1個以上の酸
素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素またはハロゲン
原子を含んでもよい。X1、X2がヒドロキシル基を含む
場合、ヒドロキシル基は金属原子と塩を形成していても
よい。X1、X2がアルコキシ基、アルデヒド基、カルボ
キシル基、アルコキシカルボニル基、シアノ基、アミノ
基、ニトロ基、ニトロソ基のいずれかを含む場合、これ
ら置換基は置換または無置換であってよく、1個以上の
酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素またはハロゲ
ン原子を含んでもよい。X1、X2は同一であっても異な
っていてもよい。X1、X2が環を形成してもよい。) - 【請求項69】 前記アルキル基R1〜R4が、すべてメ
チル基であることを特徴とする請求項68に記載の二次
電池用活物質。 - 【請求項70】 前記ラジカル化合物が、下記一般式
(A6)の構造で示される、ニトロキシルラジカル基を
構成する窒素原子が、少なくとも1つのアリール基と結
合したニトロキシルラジカル化合物であることを特徴と
する請求項58乃至61いずれかに記載の二次電池用活
物質。 【化24】 (上式においてArはアリール基である。アリール基は
置換または無置換であってよく、1個以上の酸素、窒
素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素またはハロゲン原子を
含んでもよい。一方上式において、Xは少なくとも1つ
の脂肪族基、芳香族基、ヒドロキシル基、アルコキシ
基、アルデヒド基、カルボキシル基、アルコキシカルボ
ニル基、シアノ基、アミノ基、ニトロ基、ニトロソ基、
ハロゲン原子、もしくは水素原子を含む置換基である。
但し、Xが脂肪族基を含む場合、脂肪族基は飽和または
不飽和であってよく、置換または無置換であってよく、
鎖状、環状または分岐状であってよく、1個以上の酸
素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素またはハロゲン
原子を含んでもよい。Xが芳香族基を含む場合、芳香族
基は置換または無置換であってよく、1個以上の酸素、
窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素またはハロゲン原子
を含んでもよい。Xがヒドロキシル基を含む場合、ヒド
ロキシル基は金属原子と塩を形成していてもよい。Xが
アルコキシ基、アルデヒド基、カルボキシル基、アルコ
キシカルボニル基、シアノ基、アミノ基、ニトロ基、ニ
トロソ基のいずれかを含む場合、これら置換基は置換ま
たは無置換であってよく、1個以上の酸素、窒素、硫
黄、ケイ素、リン、ホウ素またはハロゲン原子を含んで
もよい。Xが環を形成してもよい。) - 【請求項71】 前記アリール基が、置換もしくは無置
換のフェニル基であることを特徴とする請求項70に記
載の二次電池用活物質。 - 【請求項72】 前記ラジカル化合物が、下記一般式
(A7)の構造で示される、置換または無置換の複素環
を形成するニトロキシルラジカル化合物であることを特
徴とする請求項58乃至61いずれかに記載の二次電池
用活物質。 【化25】 (上式においてXは炭素原子、酸素原子、窒素原子、硫
黄原子、ケイ素原子、リン原子、ホウ素原子のいずれか
である。ただし、Xはすべて同一でもそれぞれ異なって
いてもよい。Xは飽和結合で結ばれていても不飽和結合
で結ばれていてもよい。Xはあらゆる置換基と結合を形
成していてもよい。本化合物は高分子化合物でもよい。
高分子の形状は鎖状、環状もしくは分岐状であってもよ
い。上式においてnは2以上10以下の整数である。) - 【請求項73】 前記ニトロキシルラジカル化合物が、
下記一般式(A8)で示される、ピペリジノキシルラジ
カル環の構造を有するニトロキシルラジカル化合物であ
ることを特徴とする請求項72に記載の二次電池用活物
質。 【化26】 (上式においてR1〜R4はアルキル基である。アルキル
基は置換または無置換の場合があり、鎖状、環状または
分岐状の場合がある。またアルキル基は1個以上の酸
素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素またはハロゲン
原子を含む場合がある。一方上式において、Xは少なく
とも1つの脂肪族基、芳香族基、ヒドロキシル基、アル
コキシ基、アルデヒド基、カルボキシル基、アルコキシ
カルボニル基、シアノ基、アミノ基、ニトロ基、ニトロ
ソ基、ハロゲン原子、もしくは水素原子を含む置換基で
ある。但し、Xが脂肪族基を含む場合、脂肪族基は飽和
または不飽和であってよく、置換または無置換であって
よく、鎖状、環状または分岐状であってよく、1個以上
の酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素またはハロ
ゲン原子を含んでもよい。Xが芳香族基を含む場合、芳
香族基は置換または無置換であってよく、1個以上の酸
素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素またはハロゲン
原子を含んでもよい。Xがヒドロキシル基を含む場合、
ヒドロキシル基は金属原子と塩を形成していてもよい。
Xがアルコキシ基、アルデヒド基、カルボキシル基、ア
ルコキシカルボニル基、シアノ基、アミノ基、ニトロ
基、ニトロソ基のいずれかを含む場合、これら置換基は
置換または無置換であってよく、1個以上の酸素、窒
素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素またはハロゲン原子を
含んでもよい。Xが環を形成してもよい。) - 【請求項74】 前記ニトロキシルラジカル化合物が、
下記一般式(A9)で示される、ピロリジノキシルラジ
カル環の構造を有するニトロキシルラジカル化合物であ
ることを特徴とする請求項72に記載の二次電池用活物
質。 【化27】 (上式においてR1〜R4はアルキル基である。アルキル
基は置換または無置換の場合があり、鎖状、環状または
分岐状の場合がある。またアルキル基は1個以上の酸
素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素またはハロゲン
原子を含む場合がある。一方上式において、Xは少なく
とも1つの脂肪族基、芳香族基、ヒドロキシル基、アル
コキシ基、アルデヒド基、カルボキシル基、アルコキシ
カルボニル基、シアノ基、アミノ基、ニトロ基、ニトロ
ソ基、ハロゲン原子、もしくは水素原子を含む置換基で
ある。但し、Xが脂肪族基を含む場合、脂肪族基は飽和
または不飽和であってよく、置換または無置換であって
よく、鎖状、環状または分岐状であってよく、1個以上
の酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素またはハロ
ゲン原子を含んでもよい。Xが芳香族基を含む場合、芳
香族基は置換または無置換であってよく、1個以上の酸
素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素またはハロゲン
原子を含んでもよい。Xがヒドロキシル基を含む場合、
ヒドロキシル基は金属原子と塩を形成していてもよい。
Xがアルコキシ基、アルデヒド基、カルボキシル基、ア
ルコキシカルボニル基、シアノ基、アミノ基、ニトロ
基、ニトロソ基のいずれかを含む場合、これら置換基は
置換または無置換であってよく、1個以上の酸素、窒
素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素またはハロゲン原子を
含んでもよい。Xが環を形成してもよい。) - 【請求項75】 前記ニトロキシルラジカル化合物が、
下記一般式(A10)で示される、ピロリノキシルラジ
カル環の構造を有するニトロキシルラジカル化合物であ
ることを特徴とする請求項72に記載の二次電池用活物
質。 【化28】 (上式においてR1〜R4はアルキル基である。アルキル
基は置換または無置換の場合があり、鎖状、環状または
分岐状の場合がある。またアルキル基は1個以上の酸
素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素またはハロゲン
原子を含む場合がある。一方上式において、Xは少なく
とも1つの脂肪族基、芳香族基、ヒドロキシル基、アル
コキシ基、アルデヒド基、カルボキシル基、アルコキシ
カルボニル基、シアノ基、アミノ基、ニトロ基、ニトロ
ソ基、ハロゲン原子、もしくは水素原子を含む置換基で
ある。但し、Xが脂肪族基を含む場合、脂肪族基は飽和
また不飽和であってよく、置換または無置換であってよ
く、鎖状、環状または分岐状であってよく、1個以上の
酸素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素またはハロゲ
ン原子を含んでもよい。Xが芳香族基を含む場合、芳香
族基は置換または無置換であってよく、1個以上の酸
素、窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素またはハロゲン
原子を含んでもよい。Xがヒドロキシル基を含む場合、
ヒドロキシル基は金属原子と塩を形成していてもよい。
Xがアルコキシ基、アルデヒド基、カルボキシル基、ア
ルコキシカルボニル基、シアノ基、アミノ基、ニトロ
基、ニトロソ基のいずれかを含む場合、これら置換基は
置換または無置換であってよく、1個以上の酸素、窒
素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素またはハロゲン原子を
含んでもよい。Xが環を形成してもよい。) - 【請求項76】 前記ラジカル化合物が、下記一般式
(A11)の構造で示される、ニトロニルニトロキシド
構造を形成することを特徴とする請求項58乃至61い
ずれかに記載の二次電池用活物質。 【化29】 (上式においてX1〜X3は少なくとも1つの脂肪族基、
芳香族基、ヒドロキシル基、アルコキシ基、アルデヒド
基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、シアノ
基、アミノ基、ニトロ基、ニトロソ基、ハロゲン原子、
もしくは水素原子を含む置換基である。但し、X1〜X3
が脂肪族基を含む場合、脂肪族基は飽和または不飽和で
あってよく、置換または無置換であってよく、鎖状、環
状または分岐状であってよく、1個以上の酸素、窒素、
硫黄、ケイ素、リン、ホウ素またはハロゲン原子を含ん
でもよい。X1〜X3が芳香族基を含む場合、芳香族基は
置換または無置換であってよく、1個以上の酸素、窒
素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素またはハロゲン原子を
含んでもよい。X1〜X3がヒドロキシル基を含む場合、
ヒドロキシル基は金属原子と塩を形成していてもよい。
X1〜X3がアルコキシ基、アルデヒド基、カルボキシル
基、アルコキシカルボニル基、シアノ基、アミノ基、ニ
トロ基、ニトロソ基のいずれかを含む場合、これら置換
基は置換または無置換であってよく、1個以上の酸素、
窒素、硫黄、ケイ素、リン、ホウ素またはハロゲン原子
を含んでもよい。X1〜X3は同一であっても異なってい
てもよい。X1〜X3が環を形成してもよい。) - 【請求項77】 前記ニトロキシルラジカル化合物が、
高分子化合物であることを特徴とする請求項62乃至7
6いずれかに記載の二次電池用活物質。 - 【請求項78】 前記高分子化合物が、ポリアセチレン
鎖を主鎖とする高分子化合物であることを特徴とする請
求項77に記載の二次電池用活物質。 - 【請求項79】 前記高分子化合物が、ポリフェニレン
ビニレンを主鎖とする高分子化合物であることを特徴と
する請求項77に記載の二次電池用活物質。 - 【請求項80】 前記ラジカル化合物が、オキシラジカ
ル化合物を含有することを特徴とする請求項58乃至6
1いずれかに記載の二次電池用活物質。 - 【請求項81】 前記オキシラジカル化合物がアリール
オキシラジカル化合物であることを特徴とする請求項8
0に記載の二次電池用活物質。 - 【請求項82】 前記アリールオキシラジカル化合物が
アリールポリオキシラジカル基を有するものであること
を特徴とする請求項81に記載の二次電池用活物質。 - 【請求項83】 前記アリールオキシラジカル化合物が
ターシャリーブチル基を有するものであることを特徴と
する請求項81乃至82いずれかに記載の二次電池用活
物質。 - 【請求項84】 前記アリールオキシラジカル化合物が
ジターシャリーブチルフェノキシラジカル基を有するも
のであることを特徴とする請求項81乃至83いずれか
に記載の二次電池用活物質。 - 【請求項85】 前記オキシラジカル化合物がセミキノ
ンを含む化合物であることを特徴とする請求項80乃至
84いずれかに記載の二次電池用活物質。 - 【請求項86】 前記オキシラジカル化合物が塩基性溶
媒に難溶性の化合物であることを特徴とする請求項80
乃至84いずれかに記載の二次電池用活物質。 - 【請求項87】 前記オキシラジカル化合物が高分子ラ
ジカル化合物であることを特徴とする請求項80乃至8
6いずれかに記載の二次電池用活物質。 - 【請求項88】 前記高分子ラジカル化合物がポリオレ
フィン構造を有する化合物であることを特徴とする請求
項87に記載の二次電池用活物質。 - 【請求項89】 前記高分子ラジカル化合物がポリアセ
チレン構造を有する化合物であることを特徴とする請求
項87に記載の二次電池用活物質。 - 【請求項90】 前記高分子ラジカル化合物がポリフェ
ニレン構造を有する化合物であることを特徴とする請求
項87に記載の二次電池用活物質。 - 【請求項91】 前記高分子ラジカル化合物が芳香族複
素五員環式構造を有する化合物であることを特徴とする
請求項87に記載の二次電池用活物質。 - 【請求項92】 前記高分子ラジカル化合物が三次元網
目構造を有する高分子化合物であることを特徴とする請
求項87乃至91いずれかに記載の二次電池用活物質。 - 【請求項93】 前記ラジカル化合物が、窒素原子上に
ラジカルを有する化合物を含有することを特徴とする請
求項58乃至61いずれかに記載の二次電池用活物質。 - 【請求項94】 前記ラジカル化合物が、酸化状態で窒
素原子上にラジカルを有する化合物を含有することを特
徴とする請求項58乃至61いずれかに記載の二次電池
用活物質。 - 【請求項95】 前記ラジカル化合物が、還元状態で窒
素原子上にラジカルを有する化合物を含有することを特
徴とする請求項58乃至61いずれかに記載の二次電池
用活物質。 - 【請求項96】 前記窒素原子上にラジカルを有する化
合物が、化学式(C1)に示した3価のフェルダジル基
もしくは化学式(C2)で示す4価のフェルダジル基上
にラジカルを有する化合物であることを特徴とする請求
項93乃至95いずれかに記載の二次電池用活物質。 【化30】 【化31】 - 【請求項97】 前記窒素原子上にラジカルを有する化
合物が、化学式(C3)または化学式(C4)に示すト
リフェニルフェルダジル基を有する請求項96に記載の
二次電池用活物質。 【化32】 【化33】 - 【請求項98】 前記窒素原子上にラジカルを有する化
合物が、化学式(C5)に示す、3価のヒドラジル基上
にラジカルを有する化合物であることを特徴とする請求
項93乃至95いずれかに記載の二次電池用活物質。 【化34】 - 【請求項99】 前記窒素原子上にラジカルを有する化
合物が、化学式(C6)に示す3価のヒドラジル基上に
ラジカルを有する化合物であることを特徴とする請求項
93乃至95いずれかに記載の二次電池用活物質。 【化35】 (式中、R1〜R5は、それぞれ独立して水素原子、置換
もしくは無置換の脂肪族あるいは芳香族炭化水素基、ハ
ロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、ニトロソ基、
シアノ基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルコキ
シカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アシル
基、又はカルボキシル基を表す。) - 【請求項100】 前記窒素原子上にラジカルを有する
化合物が、ジフェニルピクリルヒドラジルである請求項
93乃至95いずれかに記載の二次電池用活物質。 - 【請求項101】 前記窒素原子上にラジカルを有する
化合物が、一般式(C7)で表されるアミノトリアジン
構造を有する化合物である請求項93乃至95いずれか
に記載の二次電池用活物質。 【化36】 (式中、R6は、水素原子、置換もしくは無置換の脂肪
族あるいは芳香族炭化水素基、ハロゲン原子、ヒドロキ
シル基、ニトロ基、ニトロソ基、シアノ基、アルコキシ
基、アリールオキシ基、アルコキシカルボニル基、アリ
ールオキシカルボニル基、アシル基、カルボキシル基、
オキソラジカルを表す。) - 【請求項102】 前記窒素原子上にラジカルを有する
化合物が、高分子化合物であることを特徴とする請求項
93乃至95いずれかに記載の二次電池用活物質。 - 【請求項103】 前記アミノトリアジン構造を有する
化合物が、前記一般式(C7)で表されるアミノトリア
ジン構造を繰り返し単位として有する高分子化合物であ
る請求項101に記載の二次電池用活物質。
Priority Applications (13)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000368475A JP3687736B2 (ja) | 2000-02-25 | 2000-12-04 | 二次電池 |
CA2337590A CA2337590C (en) | 2000-02-25 | 2001-02-20 | Secondary battery |
CA002617291A CA2617291A1 (en) | 2000-02-25 | 2001-02-20 | Secondary battery |
EP06015510A EP1722431A3 (en) | 2000-02-25 | 2001-02-22 | Secondary battery using a radical compound as active electrode material |
DE60123145T DE60123145T2 (de) | 2000-02-25 | 2001-02-22 | Sekundärbatterie mit radikalischer Verbindung als aktives Elektrodenmaterial |
EP01104289A EP1128453B1 (en) | 2000-02-25 | 2001-02-22 | Secondary battery using a radical compound as active electrode material |
DE60140908T DE60140908D1 (de) | 2000-02-25 | 2001-02-22 | Sekundärbatterie mit radikalischer Verbindung als aktives Elektrodenmaterial |
US09/789,585 US6866964B2 (en) | 2000-02-25 | 2001-02-22 | Secondary battery |
EP06015509A EP1722430B1 (en) | 2000-02-25 | 2001-02-22 | Secondary battery using a radical compound as active electrode material |
TW090104297A TW531917B (en) | 2000-02-25 | 2001-02-23 | Secondary battery |
KR10-2001-0009522A KR100413595B1 (ko) | 2000-02-25 | 2001-02-24 | 2차전지 |
CNB011044292A CN100369298C (zh) | 2000-02-25 | 2001-02-26 | 二次电池 |
US11/065,365 US7642011B2 (en) | 2000-02-25 | 2005-02-25 | Secondary battery with a radical compound active material |
Applications Claiming Priority (7)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000049705 | 2000-02-25 | ||
JP2000-242806 | 2000-08-10 | ||
JP2000242806 | 2000-08-10 | ||
JP2000266922 | 2000-09-04 | ||
JP2000-266922 | 2000-09-04 | ||
JP2000-49705 | 2000-09-04 | ||
JP2000368475A JP3687736B2 (ja) | 2000-02-25 | 2000-12-04 | 二次電池 |
Related Child Applications (2)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004026047A Division JP4904662B2 (ja) | 2000-02-25 | 2004-02-02 | 二次電池用活物質 |
JP2004026046A Division JP2004179169A (ja) | 2000-02-25 | 2004-02-02 | 二次電池 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002151084A true JP2002151084A (ja) | 2002-05-24 |
JP3687736B2 JP3687736B2 (ja) | 2005-08-24 |
Family
ID=27481069
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000368475A Expired - Lifetime JP3687736B2 (ja) | 2000-02-25 | 2000-12-04 | 二次電池 |
Country Status (8)
Country | Link |
---|---|
US (2) | US6866964B2 (ja) |
EP (3) | EP1722430B1 (ja) |
JP (1) | JP3687736B2 (ja) |
KR (1) | KR100413595B1 (ja) |
CN (1) | CN100369298C (ja) |
CA (1) | CA2337590C (ja) |
DE (2) | DE60123145T2 (ja) |
TW (1) | TW531917B (ja) |
Cited By (29)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002117852A (ja) * | 2000-10-05 | 2002-04-19 | Nec Corp | 二次電池およびその製造方法 |
JP2002298850A (ja) * | 2001-03-30 | 2002-10-11 | Nec Corp | 電 池 |
JP2003051312A (ja) * | 2001-08-06 | 2003-02-21 | Nec Corp | 二次電池 |
JP2005011562A (ja) * | 2003-06-17 | 2005-01-13 | Nec Corp | 重合体、その製造方法及び二次電池 |
JP2005209498A (ja) * | 2004-01-23 | 2005-08-04 | Nec Corp | 非水電解液二次電池 |
JP2005228712A (ja) * | 2004-02-16 | 2005-08-25 | Nec Corp | 蓄電デバイス |
JP2007035375A (ja) * | 2005-07-25 | 2007-02-08 | Nec Corp | 電極活物質、電池および重合体 |
JP2007157496A (ja) * | 2005-12-05 | 2007-06-21 | Nec Corp | 電極及び二次電池 |
JP2007165054A (ja) * | 2005-12-12 | 2007-06-28 | Nec Corp | 蓄電デバイス |
JP2007227147A (ja) * | 2006-02-23 | 2007-09-06 | Nec Corp | 金属リチウム二次電池 |
JP2007305481A (ja) * | 2006-05-12 | 2007-11-22 | Yozo Miura | 電極活物質および二次電池 |
WO2007141913A1 (ja) | 2006-06-06 | 2007-12-13 | Nec Corporation | ポリラジカル化合物製造方法及び電池 |
JP2008192411A (ja) * | 2007-02-02 | 2008-08-21 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 蓄電デバイス |
WO2009038125A1 (ja) * | 2007-09-21 | 2009-03-26 | Waseda University | ピロリン系ニトロキシド重合体およびそれを用いた電池 |
JP2009259764A (ja) * | 2008-03-24 | 2009-11-05 | Toyota Central R&D Labs Inc | リチウム空気電池 |
JP2009295397A (ja) * | 2008-06-04 | 2009-12-17 | Denso Corp | 有機ラジカル二次電池、有機ラジカル二次電池の充放電制御方法及び有機ラジカル二次電池の充放電制御装置 |
WO2010104002A1 (ja) * | 2009-03-12 | 2010-09-16 | 学校法人早稲田大学 | ピロリン系ニトロキシド重合体およびそれを用いた電池 |
US7816457B2 (en) | 2004-05-31 | 2010-10-19 | Sumitomo Seika Chemicals Co., Ltd. | Method for producing crosslinked poly(meth)acrylate compound |
JP2011187231A (ja) * | 2010-03-05 | 2011-09-22 | Murata Mfg Co Ltd | 電極活物質及び二次電池 |
US8148005B2 (en) | 2006-10-27 | 2012-04-03 | Denso Corporation | Active material and a secondary battery using the active material |
JP2012151131A (ja) * | 2012-05-14 | 2012-08-09 | Panasonic Corp | 蓄電デバイス |
US8242213B2 (en) | 2004-12-06 | 2012-08-14 | Nec Corporation | Method for manufacturing polyradical compound and battery |
US8263241B2 (en) | 2006-04-05 | 2012-09-11 | Panasonic Corporation | Method for manufacturing secondary battery and method for preparing positive electrode active material for secondary battery |
JP2013089413A (ja) * | 2011-10-17 | 2013-05-13 | Canon Inc | 二次電池用電極活物質及び二次電池 |
US8465877B2 (en) | 2008-03-24 | 2013-06-18 | Kabushiki Kaisha Toyota Chuo Kenkyusho | Alkali metal air battery |
US8475956B2 (en) | 2007-01-25 | 2013-07-02 | Nec Corporation | Polyradical compound-conductive material composite, method for producing the same, and battery using the same |
US9647269B2 (en) | 2011-03-09 | 2017-05-09 | Nec Corporation | Electrode active material and secondary battery |
JP2019053989A (ja) * | 2017-09-14 | 2019-04-04 | 住友化学株式会社 | 非水電解液二次電池用セパレータ |
WO2021187417A1 (ja) * | 2020-03-17 | 2021-09-23 | 国立大学法人 東京大学 | 電極活物質、電極及び二次電池 |
Families Citing this family (57)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3687736B2 (ja) * | 2000-02-25 | 2005-08-24 | 日本電気株式会社 | 二次電池 |
JP2004179169A (ja) * | 2000-02-25 | 2004-06-24 | Nec Corp | 二次電池 |
JP3687513B2 (ja) * | 2000-10-02 | 2005-08-24 | 日本電気株式会社 | 電池 |
JP4687848B2 (ja) * | 2001-04-03 | 2011-05-25 | 日本電気株式会社 | 蓄電デバイス |
JP2003022809A (ja) * | 2001-07-09 | 2003-01-24 | Nec Corp | 電池および電池用電極 |
JP4154561B2 (ja) * | 2001-10-19 | 2008-09-24 | 日本電気株式会社 | 二次電池 |
WO2004077593A1 (ja) * | 2003-02-28 | 2004-09-10 | Nec Corporation | 二次電池 |
EP1465269B1 (en) * | 2003-04-03 | 2012-08-01 | Panasonic Corporation | Electrode and electrochemical device using the same |
EP1655070B1 (en) * | 2003-07-25 | 2015-07-15 | Asahi Kasei Chemicals Corporation | Oxidation catalyst |
US7557433B2 (en) * | 2004-10-25 | 2009-07-07 | Mccain Joseph H | Microelectronic device with integrated energy source |
CN1741214A (zh) * | 2005-07-15 | 2006-03-01 | 复旦大学 | 有机聚合物自由基/碳复合材料为正极的电化学超电容器 |
JP4878859B2 (ja) * | 2006-02-09 | 2012-02-15 | 株式会社Adeka | 導電材混合組成物の製造方法 |
EP1997171A1 (en) * | 2006-03-21 | 2008-12-03 | Ciba Holding Inc. | Triazine containing electrode materials for secondary batteries |
WO2008031733A2 (en) * | 2006-09-12 | 2008-03-20 | Ciba Holding Inc. | Imidazolidinone nitroxides as electrode materials for energy storage devices |
WO2008059846A1 (en) * | 2006-11-16 | 2008-05-22 | Panasonic Corporation | Electricity storage device |
FR2911723A1 (fr) * | 2007-01-19 | 2008-07-25 | Arkema France | Electrode comprenant au moins un polynitroxyde triazinique |
FR2912554A1 (fr) * | 2007-02-12 | 2008-08-15 | Arkema France | Electrode comprenant au moins un nitroxyde et des nanotubes de carbone |
US20080199778A1 (en) * | 2007-02-20 | 2008-08-21 | Denso Corporation | Electrode for secondary batteries and method for making same, and secondary batteries using the electrode |
KR20100015432A (ko) * | 2007-03-09 | 2010-02-12 | 바스프 에스이 | 리튬-이온 전지용 니트록시드 |
JP5339766B2 (ja) * | 2007-04-12 | 2013-11-13 | パナソニック株式会社 | 非水電解質二次電池 |
WO2008155247A1 (en) * | 2007-06-19 | 2008-12-24 | Basf Se | Nitroxide containing electrode materials for secondary batteries |
JP5280806B2 (ja) * | 2008-11-14 | 2013-09-04 | 国立大学法人東京工業大学 | 二次電池用活物質及び二次電池 |
KR101366122B1 (ko) | 2009-05-22 | 2014-02-25 | 각코호진 와세다다이가쿠 | 광흡수 재료 및 광전변환 소자 |
JP5518416B2 (ja) * | 2009-10-01 | 2014-06-11 | 学校法人早稲田大学 | ポリラジカル化合物の製造方法 |
JP5471324B2 (ja) * | 2009-11-10 | 2014-04-16 | 株式会社デンソー | 二次電池 |
JP5182534B2 (ja) * | 2010-02-09 | 2013-04-17 | 株式会社村田製作所 | 二次電池 |
US20110236736A1 (en) * | 2010-03-26 | 2011-09-29 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Energy storage device and manufacturing method thereof |
WO2012015033A1 (ja) * | 2010-07-29 | 2012-02-02 | 日本電気株式会社 | リチウムイオン二次電池及びその製造方法 |
JP2012188389A (ja) * | 2011-03-10 | 2012-10-04 | Kyoto Univ | 安定ラジカル構造を有する化合物及びこれを用いたゾル、ゲル、キセロゲル |
US8940444B2 (en) | 2011-05-20 | 2015-01-27 | Alliance For Sustainable Energy, Llc | Hybrid radical energy storage device and method of making |
EP2782171B1 (en) * | 2011-11-16 | 2016-11-02 | Murata Manufacturing Co. Ltd. | Electrode active material, production method for said electrode active material, electrode, and secondary battery |
FR2989378B1 (fr) * | 2012-04-16 | 2015-10-02 | Commissariat Energie Atomique | Polymere comme materiau d'electrode pour des batteries secondaires au lithium. |
EP2915205B1 (en) | 2012-10-31 | 2017-05-31 | Toyota Motor Europe NV/SA | Organic active materials for electrochemical energy storage |
JP6290393B2 (ja) | 2013-07-09 | 2018-03-07 | エボニック デグサ ゲーエムベーハーEvonik Degussa GmbH | 電気活性ポリマー、その製造方法、電極及びその使用 |
NO2751376T3 (ja) | 2014-02-13 | 2018-03-24 | ||
DE102014003300A1 (de) | 2014-03-07 | 2015-09-10 | Evonik Degussa Gmbh | Neue Tetracyanoanthrachinondimethanpolymere und deren Verwendung |
DE102014004760A1 (de) | 2014-03-28 | 2015-10-01 | Evonik Degussa Gmbh | Neue 9,10-Bis(1,3-dithiol-2-yliden)-9,10-dihydroanthracenpolymere und deren Verwendung |
US9793566B2 (en) | 2015-04-17 | 2017-10-17 | Battelle Memorial Institute | Aqueous electrolytes for redox flow battery systems |
EP3116052A1 (en) | 2015-07-08 | 2017-01-11 | Basf Se | Rechargeable metal-oxygen cells |
WO2017032582A1 (de) * | 2015-08-26 | 2017-03-02 | Evonik Degussa Gmbh | Verwendung bestimmter polymere als ladungsspeicher |
EP3135704A1 (de) | 2015-08-26 | 2017-03-01 | Evonik Degussa GmbH | Verwendung bestimmter polymere als ladungsspeicher |
EP3136410A1 (de) | 2015-08-26 | 2017-03-01 | Evonik Degussa GmbH | Verwendung bestimmter polymere als ladungsspeicher |
KR101989727B1 (ko) * | 2015-08-26 | 2019-06-14 | 에보니크 데구사 게엠베하 | 전하 저장체로서의 특정 중합체의 용도 |
KR102069836B1 (ko) * | 2016-03-03 | 2020-01-23 | 주식회사 엘지화학 | 리튬-설퍼 전지용 전해액 및 이를 포함하는 리튬-설퍼 전지 |
CN105826563B (zh) * | 2016-05-04 | 2018-05-01 | 武汉理工大学 | 一种自由基聚合物材料及其制备和应用 |
US9903028B2 (en) | 2016-05-27 | 2018-02-27 | Wisconsin Alumni Research Foundation | Nitroxyl-mediated oxidation of lignin and polycarboxylated products |
US10336868B2 (en) | 2016-05-27 | 2019-07-02 | Wisconsin Alumni Research Foundation | Polycarboxylated compounds and compositions containing same |
US10844145B2 (en) | 2016-06-02 | 2020-11-24 | Evonik Operations Gmbh | Method for producing an electrode material |
EP3279223A1 (de) | 2016-08-05 | 2018-02-07 | Evonik Degussa GmbH | Verwendung thianthrenhaltiger polymere als ladungsspeicher |
TWI686415B (zh) | 2016-08-05 | 2020-03-01 | 德商贏創運營有限公司 | 含有噻嗯之聚合物作為電荷儲存裝置之用途 |
KR102159015B1 (ko) | 2016-09-06 | 2020-09-24 | 에보니크 오퍼레이션즈 게엠베하 | 2급 아민 기의 개선된 산화 방법 |
DE102017005924A1 (de) | 2017-06-23 | 2018-12-27 | Friedrich-Schiller-Universität Jena | Verwendung benzotriazinyl-haltiger Polymere als Ladungsspeicher |
KR102575648B1 (ko) | 2018-04-13 | 2023-09-06 | 삼성전자주식회사 | 전해액 첨가제, 이를 포함한 전해질, 상기 전해질을 포함한 양극, 상기 양극을 포함하는 리튬공기전지 |
CN110137495B (zh) * | 2019-05-09 | 2021-02-19 | 上海交通大学 | 负极活性物质、负极材料、二次电池以及制备方法 |
CN111235595B (zh) * | 2020-01-20 | 2021-05-25 | 常州大学 | 混合液流电池阴极用tempo基聚吡咯及制备方法 |
CN113451541B (zh) * | 2021-05-28 | 2023-02-03 | 上海空间电源研究所 | 一种高电压锂离子正电极极片、电池及其制作方法 |
CN113964324B (zh) * | 2021-10-27 | 2023-10-24 | 远景动力技术(江苏)有限公司 | 膏体导电剂及其制备方法、负极浆料及其制备方法、负极、锂离子电池 |
Family Cites Families (27)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
AT374625B (de) * | 1981-10-08 | 1984-05-10 | Inst Fiz Khim Pisarzhev An | Chemische stromquelle |
FR2532476A1 (fr) * | 1982-09-01 | 1984-03-02 | Commissariat Energie Atomique | Perfectionnement aux generateurs electrochimiques comportant un polymere organique comme matiere active d'electrode |
JPS59196570A (ja) * | 1983-04-22 | 1984-11-07 | Showa Denko Kk | 電池 |
DE3435947A1 (de) | 1984-09-29 | 1986-04-03 | Basf Ag, 6700 Ludwigshafen | Verfahren zur herstellung von elektrisch leitfaehigen systemen |
US4904553A (en) * | 1987-04-16 | 1990-02-27 | Bridgestone Corporation | Polyaniline |
JPH02638A (ja) | 1987-07-01 | 1990-01-05 | Bridgestone Corp | ポリアニリン |
US5324599A (en) * | 1991-01-29 | 1994-06-28 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Reversible electrode material |
JP2715778B2 (ja) | 1991-01-29 | 1998-02-18 | 松下電器産業株式会社 | 可逆性電極材料 |
US5328782A (en) * | 1992-10-13 | 1994-07-12 | The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Army | Treated porous carbon black cathode and lithium based, nonaqueous electrolyte cell including said treated cathode |
JPH0719603A (ja) | 1993-06-30 | 1995-01-20 | Sanyo Electric Co Ltd | 床暖房機能付きガスファンヒーター |
JPH0732018A (ja) | 1993-07-21 | 1995-02-03 | Nippon Steel Corp | ヒステリシスの小さな圧延機及び圧延方法 |
JPH08195199A (ja) | 1995-01-20 | 1996-07-30 | Toray Ind Inc | 電池用電極およびそれを用いた二次電池 |
JP3893627B2 (ja) * | 1995-05-08 | 2007-03-14 | 三菱化学株式会社 | リチウムイオン電池の製造方法 |
JPH09241527A (ja) * | 1996-03-04 | 1997-09-16 | Fuji Elelctrochem Co Ltd | 炭素質材料の製造方法及び非水電解液二次電池用負極炭素質材料の製造方法 |
JPH09265989A (ja) * | 1996-03-27 | 1997-10-07 | Yazaki Corp | 電極材料及び二次電池 |
JPH103924A (ja) | 1996-04-19 | 1998-01-06 | Daikin Ind Ltd | 正極活物質、該正極活物質を用いた電池および電池の作製方法 |
JP3546597B2 (ja) | 1996-06-05 | 2004-07-28 | ソニー株式会社 | 非水電解液電池 |
JPH10106579A (ja) | 1996-09-25 | 1998-04-24 | Sanyo Electric Co Ltd | リチウム二次電池 |
JPH10154531A (ja) | 1996-11-25 | 1998-06-09 | Toray Ind Inc | 二次電池 |
JP3580336B2 (ja) | 1996-11-28 | 2004-10-20 | 株式会社ユアサコーポレーション | 二次電池 |
JPH10247518A (ja) | 1997-02-28 | 1998-09-14 | Sony Corp | 非水電解液二次電池 |
JPH1140194A (ja) | 1997-07-17 | 1999-02-12 | Denso Corp | 非水電解液二次電池 |
ATE231169T1 (de) * | 1998-03-03 | 2003-02-15 | Du Pont | Im wesentlichen fluorierte ionomere |
JP4020528B2 (ja) * | 1999-03-19 | 2007-12-12 | 三洋電機株式会社 | 非水系電解液二次電池 |
JP3687736B2 (ja) * | 2000-02-25 | 2005-08-24 | 日本電気株式会社 | 二次電池 |
US20030190530A1 (en) * | 2000-03-28 | 2003-10-09 | Li Yang | Lithium Secondary Battery |
JP4687848B2 (ja) * | 2001-04-03 | 2011-05-25 | 日本電気株式会社 | 蓄電デバイス |
-
2000
- 2000-12-04 JP JP2000368475A patent/JP3687736B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
2001
- 2001-02-20 CA CA2337590A patent/CA2337590C/en not_active Expired - Fee Related
- 2001-02-22 EP EP06015509A patent/EP1722430B1/en not_active Expired - Lifetime
- 2001-02-22 DE DE60123145T patent/DE60123145T2/de not_active Expired - Fee Related
- 2001-02-22 DE DE60140908T patent/DE60140908D1/de not_active Expired - Fee Related
- 2001-02-22 US US09/789,585 patent/US6866964B2/en not_active Expired - Lifetime
- 2001-02-22 EP EP01104289A patent/EP1128453B1/en not_active Expired - Lifetime
- 2001-02-22 EP EP06015510A patent/EP1722431A3/en not_active Withdrawn
- 2001-02-23 TW TW090104297A patent/TW531917B/zh not_active IP Right Cessation
- 2001-02-24 KR KR10-2001-0009522A patent/KR100413595B1/ko not_active IP Right Cessation
- 2001-02-26 CN CNB011044292A patent/CN100369298C/zh not_active Expired - Lifetime
-
2005
- 2005-02-25 US US11/065,365 patent/US7642011B2/en not_active Expired - Lifetime
Cited By (34)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002117852A (ja) * | 2000-10-05 | 2002-04-19 | Nec Corp | 二次電池およびその製造方法 |
JP2002298850A (ja) * | 2001-03-30 | 2002-10-11 | Nec Corp | 電 池 |
JP2003051312A (ja) * | 2001-08-06 | 2003-02-21 | Nec Corp | 二次電池 |
JP2005011562A (ja) * | 2003-06-17 | 2005-01-13 | Nec Corp | 重合体、その製造方法及び二次電池 |
JP4654568B2 (ja) * | 2003-06-17 | 2011-03-23 | 日本電気株式会社 | 二次電池 |
JP2005209498A (ja) * | 2004-01-23 | 2005-08-04 | Nec Corp | 非水電解液二次電池 |
JP4632020B2 (ja) * | 2004-01-23 | 2011-02-16 | 日本電気株式会社 | 非水電解液二次電池 |
JP2005228712A (ja) * | 2004-02-16 | 2005-08-25 | Nec Corp | 蓄電デバイス |
US7816457B2 (en) | 2004-05-31 | 2010-10-19 | Sumitomo Seika Chemicals Co., Ltd. | Method for producing crosslinked poly(meth)acrylate compound |
US8242213B2 (en) | 2004-12-06 | 2012-08-14 | Nec Corporation | Method for manufacturing polyradical compound and battery |
JP2007035375A (ja) * | 2005-07-25 | 2007-02-08 | Nec Corp | 電極活物質、電池および重合体 |
JP2007157496A (ja) * | 2005-12-05 | 2007-06-21 | Nec Corp | 電極及び二次電池 |
JP2007165054A (ja) * | 2005-12-12 | 2007-06-28 | Nec Corp | 蓄電デバイス |
JP2007227147A (ja) * | 2006-02-23 | 2007-09-06 | Nec Corp | 金属リチウム二次電池 |
US8263241B2 (en) | 2006-04-05 | 2012-09-11 | Panasonic Corporation | Method for manufacturing secondary battery and method for preparing positive electrode active material for secondary battery |
JP2007305481A (ja) * | 2006-05-12 | 2007-11-22 | Yozo Miura | 電極活物質および二次電池 |
US8728662B2 (en) | 2006-06-06 | 2014-05-20 | Nec Corporation | Process for producing polyradical compound and battery cell |
WO2007141913A1 (ja) | 2006-06-06 | 2007-12-13 | Nec Corporation | ポリラジカル化合物製造方法及び電池 |
US8148005B2 (en) | 2006-10-27 | 2012-04-03 | Denso Corporation | Active material and a secondary battery using the active material |
US8475956B2 (en) | 2007-01-25 | 2013-07-02 | Nec Corporation | Polyradical compound-conductive material composite, method for producing the same, and battery using the same |
JP2008192411A (ja) * | 2007-02-02 | 2008-08-21 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 蓄電デバイス |
WO2009038125A1 (ja) * | 2007-09-21 | 2009-03-26 | Waseda University | ピロリン系ニトロキシド重合体およびそれを用いた電池 |
JP5424402B2 (ja) * | 2007-09-21 | 2014-02-26 | 学校法人早稲田大学 | ピロリン系ニトロキシド重合体およびそれを用いた電池 |
US8465877B2 (en) | 2008-03-24 | 2013-06-18 | Kabushiki Kaisha Toyota Chuo Kenkyusho | Alkali metal air battery |
JP2009259764A (ja) * | 2008-03-24 | 2009-11-05 | Toyota Central R&D Labs Inc | リチウム空気電池 |
JP2009295397A (ja) * | 2008-06-04 | 2009-12-17 | Denso Corp | 有機ラジカル二次電池、有機ラジカル二次電池の充放電制御方法及び有機ラジカル二次電池の充放電制御装置 |
WO2010104002A1 (ja) * | 2009-03-12 | 2010-09-16 | 学校法人早稲田大学 | ピロリン系ニトロキシド重合体およびそれを用いた電池 |
JP2011187231A (ja) * | 2010-03-05 | 2011-09-22 | Murata Mfg Co Ltd | 電極活物質及び二次電池 |
US9647269B2 (en) | 2011-03-09 | 2017-05-09 | Nec Corporation | Electrode active material and secondary battery |
JP2013089413A (ja) * | 2011-10-17 | 2013-05-13 | Canon Inc | 二次電池用電極活物質及び二次電池 |
JP2012151131A (ja) * | 2012-05-14 | 2012-08-09 | Panasonic Corp | 蓄電デバイス |
JP2019053989A (ja) * | 2017-09-14 | 2019-04-04 | 住友化学株式会社 | 非水電解液二次電池用セパレータ |
US10784481B2 (en) | 2017-09-14 | 2020-09-22 | Sumitomo Chemical Company, Limited | Nonaqueous electrolyte secondary battery separator |
WO2021187417A1 (ja) * | 2020-03-17 | 2021-09-23 | 国立大学法人 東京大学 | 電極活物質、電極及び二次電池 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
EP1128453A2 (en) | 2001-08-29 |
EP1722431A3 (en) | 2007-01-24 |
DE60140908D1 (de) | 2010-02-04 |
US20050170247A1 (en) | 2005-08-04 |
EP1722430A1 (en) | 2006-11-15 |
EP1128453A3 (en) | 2004-12-29 |
TW531917B (en) | 2003-05-11 |
KR20010085578A (ko) | 2001-09-07 |
CA2337590A1 (en) | 2001-08-25 |
JP3687736B2 (ja) | 2005-08-24 |
CA2337590C (en) | 2010-02-09 |
DE60123145T2 (de) | 2007-09-13 |
US7642011B2 (en) | 2010-01-05 |
EP1128453B1 (en) | 2006-09-20 |
CN100369298C (zh) | 2008-02-13 |
EP1722431A2 (en) | 2006-11-15 |
KR100413595B1 (ko) | 2003-12-31 |
DE60123145D1 (de) | 2006-11-02 |
US6866964B2 (en) | 2005-03-15 |
CN1310485A (zh) | 2001-08-29 |
US20030096165A1 (en) | 2003-05-22 |
EP1722430B1 (en) | 2009-12-23 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3687736B2 (ja) | 二次電池 | |
JP5413710B2 (ja) | 電極活物質と、その製造方法及びそれを用いた電池 | |
JP5549516B2 (ja) | 二次電池およびそれに用いる電解液並びに膜 | |
JP5526399B2 (ja) | 電極活物質、その製造方法及び二次電池 | |
JP3687513B2 (ja) | 電池 | |
JP5625151B2 (ja) | ラジカルを有する化合物、重合体、およびその重合体を用いた蓄電デバイス | |
JP4904662B2 (ja) | 二次電池用活物質 | |
JP4830207B2 (ja) | 電池 | |
JP2002117854A (ja) | 二次電池およびその製造方法 | |
JP2002313344A (ja) | 電極用バインダー並びにそれを用いて製造された電極及び電池 | |
JP2008192452A (ja) | ラジカルを有するポリマーを用いた二次電池 | |
JP2002170568A (ja) | 電 池 | |
JP2004179169A (ja) | 二次電池 | |
JP2008280401A (ja) | ポリラジカル化合物、電極活物質および電池 | |
JP4479148B2 (ja) | リチウム二次電池の正極およびこれを用いたリチウム二次電池 | |
JP4737365B2 (ja) | 電極活物質、電池および重合体 | |
JP4154561B2 (ja) | 二次電池 | |
JP2009126869A (ja) | ニトロキシド重合体およびそれを用いた電池 | |
JP2010118321A (ja) | 二次電池用活物質及び二次電池 | |
JP4314508B2 (ja) | ラジカル電池 | |
JP4955233B2 (ja) | 電極活物質、電池および重合体 | |
JP4752217B2 (ja) | 活物質、電池および重合体 | |
JP2005228640A (ja) | 二次電池 | |
JP2006073240A (ja) | 電極活物質、電池およびポリラジカル化合物 | |
CA2617291A1 (en) | Secondary battery |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20041117 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20041117 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050104 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050307 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20050518 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20050531 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Ref document number: 3687736 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080617 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090617 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100617 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100617 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110617 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110617 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120617 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120617 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130617 Year of fee payment: 8 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |