JP2002113426A - 物品搬送装置 - Google Patents

物品搬送装置

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JP2002113426A
JP2002113426A JP2000309194A JP2000309194A JP2002113426A JP 2002113426 A JP2002113426 A JP 2002113426A JP 2000309194 A JP2000309194 A JP 2000309194A JP 2000309194 A JP2000309194 A JP 2000309194A JP 2002113426 A JP2002113426 A JP 2002113426A
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conveyor
mounting body
fruit
vegetables
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JP2000309194A
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Hisanori Miyata
久典 宮田
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ISHII SANGYO
Ishii Corp
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ISHII SANGYO
Ishii Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】物品を積載するのに必要な時間を確保すること
ができ、積載作業の能率アップを図ることができる物品
搬送装置を提供する。 【解決手段】略長方形の載置体2を、前部コンベア3の
コンベア3aにより送り方向に対して略直交する姿勢に
整列して集積し、3個の果菜物Aを一列に整列して載置
体2に積載した後、複数の保持爪2dで保持する。載置
体2を、コンベア8a,8b,8cにより搬送して短手
側を送り方向に向けた姿勢に向き変更して搬送する。保
持爪2d…による保持を解除した後、積載台2cに積載
された果菜物Aを移載装置40で保持して表裏反転し、
果菜物Aの所定項目を計測装置19で計測する。一対の
保持体41で保持した果菜物Aを、後部コンベア5によ
り搬送される載置体4に1個ずつ移載し、計測装置19
による判定に基づいて、果菜物Aを項目別に仕分け処理
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばミカン、
トマト、リンゴ、柿、梨、桃、メロンなどの果菜物、胡
瓜、茄子、人参、長芋などの農作物、魚介類、球技用ボ
ール、食品、部品等の物品を搬送又は計測する作業に用
いられる物品搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上述例の果菜物の所定項目を計測
する装置としては、例えば果菜物の所定項目を計測する
前部コンベアと、該果菜物を項目別に仕分けする後部コ
ンベアとの間に設けた移載装置を駆動して、前部コンベ
アのトレイ上に積載された果菜物を、後部コンベアのト
レイに移載する。同時に、前部コンベアから後部コンベ
アに移載される果菜物の所定項目を計測装置により計測
して、その計測情報に基づいて、果菜物を項目別に振り
分ける装置(特開平2000−140770号公報)が
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の装置
は、一個分の果菜物が積載される大きさに形成したトレ
イを前部コンベア上の特定部分に集積して、生産者から
持ち込まれる果菜物をトレイに一個ずつ積載するので、
トレイを集積したり、整列したりする作業に手間が掛か
る。且つ、トレイの搬送速度が速く、間隔や位置が不規
則であるため、果菜物を積載するのを忘れたり、向きや
位置を修正したりすることが難しく、必要な時間を確保
することが困難である。
【0004】また、光源から投光される光を果菜物の上
部周面に照射して、その果菜物を透過した透過光を、搬
送路下部に配設した糖酸度計測装置により下方から計測
するので、糖酸度計測装置の受光面に、果菜物の表皮、
油分、汁、紙屑、塵埃、ゴミ等の異物が付着しやすく、
判定ミスが起きやすい。
【0005】この発明は上記問題に鑑み、複数の物品が
一列に積載される載置体を送り方向に対して略直交する
状態に集積することにより、物品を積載するのに必要な
時間を確保することができ、積載や計測等の作業が簡単
且つ容易に行える物品搬送装置の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
複数の物品を一列に整列して積載する略矩形の載置体を
送り方向に対して略直交する状態に集積し、該物品が積
載された載置体を送り方向に対して略平行する状態に整
列して搬送する前部コンベアと、上記一つの物品が積載
される載置体を送り方向に対して搬送する後部コンベア
とを略直列に配設すると共に、上記前後コンベアの間
に、上記前部コンベアにより搬送される載置体上の各物
品を個々に保持し、上記後部コンベアにより搬送される
載置体に対して1個ずつ積載する移載手段を設けた物品
搬送装置であることを特徴とする。
【0007】請求項2記載の発明は、上記請求項1記載
の構成と併せて、上記前部コンベアに、上記複数の物品
が積載された載置体を水平回転して、該載置体の短手側
を送り方向に向けた姿勢に向き変更する向き変更手段を
設けた物品搬送装置であることを特徴とする。
【0008】請求項3記載の発明は、上記請求項1記載
の構成と併せて、上記前部コンベア及び又は後部コンベ
アに、上記物品の所定項目を搬送順に計測する計測手段
を設けた物品搬送装置であることを特徴とする。
【0009】請求項4記載の発明は、上記請求項1又は
2記載の構成と併せて、上記載置体を、上記複数の物品
が長さ方向に対して所定間隔に隔てて積載される大きさ
に形成した物品搬送装置であることを特徴とする。
【0010】
【作用及び効果】この発明によれば、複数の物品が積載
される略矩形の載置体を送り方向に対して略直交する状
態に集積するので、少なくとも複数の物品を積載するた
めの間隔及び位置が一定しており、物品を積載したり、
向きや位置を修正したりするのに必要な時間を確保する
ことができると共に、積載作業が簡単且つ容易に行え
る。しかも、前後コンベアを送り方向に対して略直列に
配置するので、装置全体の設置幅が狭くて済み、設置ス
ペースの広さに応じてレイアウトすることができる。且
つ、複数の物品が積載された載置体を、送り方向と略平
行する方向に向きを揃えて搬送するので、物品の所定項
目を個々に計測したり、後部コンベア上の載置体に個々
に移載する等の作業が確実且つ正確に行え、作業の能率
アップを図ることができる。
【0011】
【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。図面は物品の一例である果菜物を計測工程に供
給する作業に用いられる物品搬送装置を示し、図1、図
2、図3に於いて、この物品搬送装置1は、複数個の果
菜物Aが積載された略長方形(略矩形)の載置体2を整
列搬送する前部コンベア3と、1個の果菜物Aが積載さ
れた略正方形の載置体4を整列搬送する後部コンベア5
と、前後コンベア3,5により搬送される果菜物Aの所
定項目を計測する計測装置19と、果菜物Aを載置体2
から載置体4に1個ずつ積載する移載装置40とで構成
される。なお、上述の載置体2,4は、例えばパレット
やトレイ、その他の果菜物Aを積載可能なものであれ
ば、実施例の載置体のみに限定されるものではない。
【0012】上述の載置体2は、図4、図5にも示すよ
うに、(実施例では3個)の果菜物Aを一列に積載する
大きさに形成され、平面から見て略矩形(長方形)に形
成した載置体本体2aの上面側に、果菜物Aが積載され
る略円形の積載台2cを上下動可能に収容保持した凹状
収容部2bを形成し、その凹状収容部2bを、載置体本
体2a全長に対して所定間隔に隔てて複数形成(実施例
では3個所)している。また、果菜物Aの積載数を、例
えば2個、4個、5個又は5個以上等の任意数に設定し
てもよく、実施例の数に限定されるものではない。
【0013】且つ、果菜物Aを保持する複数の保持爪2
dを、凹状収容部2bの周縁部に沿って円周方向に対し
て所定間隔に隔てて配設すると共に、その保持爪2d
を、凹状収容部2bを中心として放射方向(又は対角線
方向)に対して回動可能に枢着している。保持爪2d
は、果菜物Aが積載された積載台2cを降下したとき、
果菜物Aを保持する方向に回動され、果菜物Aの略全体
(又は一部)が載置体本体2aの上面側よりも上方に突
出又は露出される高さに積載台2cを上昇したとき、果
菜物Aの保持が解除される方向に回動される。
【0014】なお、上述の爪付き載置体2は、例えば特
願平11−272127号公報又は特願2000−80
120号公報の載置体で構成される。
【0015】一方、積載台2cに垂設した支軸2eは、
搬送路下部に架設した案内レール6に係合され、コンベ
ア3aの始端部と、コンベア3b上の計測装置19に至
る前に、図5に示すように、支軸2eを、案内レール6
の低位側から高位側に移動して、積載台2cを上昇動作
させ、保持爪2dを、載置体本体2aの上面側よりも下
方に没入する。なお、支軸2eの下端部は、例えば球体
(ボール)を保持したり、滑らかな半球状に形成した
り、接触抵抗の小さい部材を取り付ける等して、接触抵
抗を軽減している。
【0016】一方、載置体2を、コンベア3aからコン
ベア3b上の計測装置19に搬送するとき、図4に示す
ように、支軸2eを、案内レール6の高位側から低位側
に移動して、積載台2cを降下動作させ、保持爪2d
を、載置体本体2aの上面側よりも上方に突出して、様
々なサイズ(例えば大中小)の果菜物Aを定位置及び定
姿勢に保持する。
【0017】上述した載置体2の他の例として、例えば
図6に示すように、柔軟性を有する材質で伸縮可能に形
成した蛇腹部2fを、載置体本体2aの凹状収容部2b
に収容保持し、積載時及び計測時に、蛇腹部2fを、果
菜物Aの略全体(又は一部)が載置体本体2aよりも上
方に突出又は露出される状態に収縮し、搬送時に、果菜
物Aが保持される状態に伸張するので、果菜物Aの向き
や位置が変位するのを防止することができ、上述の実施
例と略同等の作用効果を奏することができる。
【0018】また、蛇腹部2fの中央部及び外周部を相
反する上下方向に伸張したり、何れか一方を伸張する等
して、様々な大きさ及び形状を有する果菜物Aを支持又
は保持してもよい。なお、上述の伸縮式載置体2は、例
えば特願2000−181475号公報又は特願200
0−279787号公報の載置体で構成される。
【0019】さらにまた、例えば図7に示すように、側
面から見て略板状の支持体2gを、凹状収容部2bの周
縁部に沿って円周方向に対して所定間隔に隔てて配設す
ると共に、載置体本体2aの上面側よりも下方に没入す
る降下状態と、上方に突出する上昇状態とに上下動可能
に設けている。積載時及び計測時に、支持体2gを、載
置体本体2aの積載面よりも下方に没入して、果菜物A
の略全体(又は一部)を上方に突出又は露出し、搬送時
に、支持体2gを、載置体本体2aの上面側よりも上方
に突出して、積載台2c上に載置された果菜物Aを複数
の支持体2gで支持又は保持して受け止めるので、上述
の実施例と略同等の作用効果を奏することができる。な
お、上述の支持式載置体2は、例えば特願2000−2
14262号公報又は特願2000−275044号公
報の載置体で構成される。
【0020】前述の前部コンベア3は、載置体2を、送
り方向に対して略直交する姿勢(略横長姿勢)に整列し
て搬送するコンベア3aと、果菜物Aが積載された載置
体2を、一方の短手側(右側端部)を送り方向に向けた
姿勢(略縦長姿勢)に整列して搬送するコンベア3b
と、果菜物Aが取り除かれた載置体2を送り方向に対し
て略横長又は略縦長の姿勢に整列して回帰搬送するコン
ベア3c,3dと、載置体2を元の姿勢に回転復帰させ
てコンベア3aに供給するコンベア3eとを周回搬送路
上に配列している。
【0021】上述のコンベア3aは、例えばベルト式、
ローラ式のアキュームコンベアで構成され、載置体2
を、送り方向に対して略横長姿勢(又は略直交)に整列
した状態にストックする。生産者別に荷受けされる多数
の果菜物Aを、コンベア3a側部に待機する作業者の手
で保持して、コンベア3aの始端側に回帰搬送される載
置体2の積載台2c…に対して1個ずつ積載する。な
お、コンベア3a〜3e及び後述する後部コンベア5
は、例えばチェーンコンベアやベルトコンベア、ローラ
コンベア等の搬送手段で構成している。また、果菜物A
を、例えば吸着子やアームで保持したり、コンベア等の
機械的手段により積載してもよい。
【0022】且つ、コンベア3aとコンベア3bとの間
には、コンベア8a,8b,8cを、送り方向に対して
搬送路の右側部から順に配列すると共に、コンベア8
a,8b,8cの送り速度を、右端から順に高速、中
速、低速に設定している。つまり、載置体2をコンベア
8a,8b,8cに乗り移らせたとき、載置体2の右端
がコンベア3aにより送り方向に対して先行して移送さ
れ、載置体2の中央と左端とが、コンベア8b,8cに
より送り方向に対して遅れて移送されるため、一方の右
側端部が送り方向に向けた姿勢に向き変更される。
【0023】且つ、搬送路の両側部に架設したガイド部
材9は、コンベア8a,8b,8cにより移送される載
置体2を、右側端部を送り方向に向けた姿勢にガイドす
る。
【0024】一方、コンベア3b終端に配設したプッシ
ャー10aは、果菜物Aが取り除かれた載置体2をコン
ベア3cに移載する。コンベア3d終端に配設したプッ
シャー10bは、載置体2を、一方の短手側(右側端
部)を送り方向に向けた姿勢(略縦長姿勢)となる状態
に向き変更してコンベア3eに移載する。コンベア3e
終端に配設したプッシャー10cは、載置体2を送り方
向に対して略直交する姿勢(横長姿勢)に整列してコン
ベア3aに移載する。
【0025】なお、プッシャー10a,10b,10c
の代わりに、例えば図3に示すように、搬送路上部又は
側部に張架した無端帯11を送り方向に回転して、その
無端帯11に取付けたプッシャー12により載置体2を
送り方向に移送してもよい。また、プッシャー10a,
10b,10cを、例えばエアーシリンダ、ソレノイド
等のアクチュエータにより前後動してもよい。
【0026】前述の載置体4は、1個分の果菜物Aが積
載される大きさに形成され、前述の載置体2と略同一の
構造を有している。なお、載置体2の積載構造と略同一
構成の部分は、先に詳述したとおりであるので、その詳
細な説明及び図面を省略する。また、他の例に示す伸縮
式や支持式の載置体を用いてもよい。加えて、果菜物A
を載置体4に積載せず、例えば後部コンベア5のコンベ
ア5bに対して直接積載してもよい。
【0027】前述の後部コンベア5は、載置体4を周回
搬送路に沿って搬送するコンベア5bの始端部を、上述
したコンベア3bの終端部に対して所定間隔に近接する
と共に、載置体2,4の載置面が略同等となる高さにコ
ンベア3b,5bを架設して、該載置体2,4を送り方
向に対して略同期して搬送する。且つ、コンベア5bに
載置された載置体4は、後述する計測装置19による判
定結果に基づいて項目別に仕分け処理される。一方、果
菜物Aが取り除かれた載置体4は、コンベア5bの始端
側に回帰搬送される。
【0028】前述の計測装置19は、コンベア3bの終
端側からコンベア5bの始端側に至る領域を遮光室20
で囲繞し、遮光室20内に配設した光源21(例えばハ
ロゲンランプ)は、載置体2に積載されたり、後述する
移載装置40の保持体41で保持された果菜物Aを照光
する。また、上述の光源21に代わる他の照光手段とし
て、例えば紫外線ランプや白熱電球等を用いてもよい。
【0029】且つ、コンベア3b上部に配設した等階級
計測装置22と、両側部に配設(例えば果菜物Aを中心
として斜め前後)した四方の等階級計測装置23は、載
置体2の積載台2c…に積載された果菜物Aの表側周面
(上部周面、側部周面)を計測する。また、後述する保
持体41により表裏反転される果菜物Aの裏側周面(下
部周面)を、コンベア5bの上部(又は側部,下部)に
配設した等階級計測装置(図示省略)で計測してもよ
い。
【0030】且つ、コンベア3b,5bの略中間上部に
配設した糖酸度計測装置24は、後述する保持体41で
保持された果菜物Aの上部周面に遮光パッド44を押圧
したとき、遮光パッド44に形成した受光孔44aを介
して、果菜物Aを通過した透過光を受光する。また、装
置22〜24はCCDカメラで構成しているが、例えば
イメージセンサ、ビデオカメラ等の光学的計測手段を用
いてもよい。
【0031】且つ、後述する移載装置40の直後に配設
した重量計測装置25(例えばロードセル又は重量セン
サ)は、載置体4に積載された果菜物Aの重量のみを搬
送しながら計測する。
【0032】上述の装置22〜25を接続した装置本体
27(例えばパーソナルコンピュータ)は、載置体4の
固有情報と、装置22〜25の計測情報とを対応させて
記憶し、その計測情報と、予め記憶した仕分け情報(例
えば色相、損傷、成熟度、大きさ、形状、高さ、幅、体
積、重量、偏平度、腐り具合、浮き皮具合、規格外等の
等階級情報及び甘味や酸味等の糖酸度情報)とを比較し
て、果菜物Aの所定項目を個々に判定する。
【0033】且つ、判定と対応する仕分け部に載置体4
が移動するまでの番地又はタイムラグを計数し、装置本
体27に記憶された判定順にその判定に基づいて、果菜
物Aを所定の仕分け部に対して項目別に振り分けする。
判定と異なる場合、次の仕分け部に搬送する。
【0034】また、タイムラグに代わる他の仕分け手段
として、例えば装置本体27に記憶された判定情報と対
応して、載置体4毎に設定された番地情報を番地読取り
リーダで読み取ったり、装置本体27に記憶された判定
情報(任意情報)を、載置体4に付設した記録媒体に記
憶し、その記録媒体の情報を非接触通信手段で読取り及
び書込みする等して、載置体4を項目別に振り分けても
よい。
【0035】前述のコンベア3bとコンベア5bとの間
(近接部分)に配設した移載装置40は、図8にも示す
ように、例えば特願平11−279291号又は特願平
2000−6672号で構成され、左右一対の保持体4
1を、搬送路両側部に張架した無端帯42全長に対して
所定間隔に隔てて取付けて、減速機付きモータ(図示省
略)によりコンベア3b,5bの搬送速度と略同期して
搬送方向に周回移動させ、前部コンベア3により搬送さ
れる載置体2上の果菜物Aを順に保持して、後部コンベ
ア5により搬送される載置体4に対して1個ずつ移載す
る。
【0036】一方、コンベア3bとコンベア5bとの略
中間上部に配設した遮光パッド44は、例えば合成ゴ
ム、軟質樹脂等の柔軟性を有する弾性体で構成され、そ
の中心部には、果菜物Aを通過した透過光を導光する受
光孔44aを形成している。
【0037】且つ、遮光パッド44は、載置体2,4に
積載された果菜物Aの上部周面と略対向する前後間隔に
隔てて、搬送路上部に張架した無端帯45全長に対して
取付けられ、無端帯45を、減速機付きモータ(図示省
略)によりコンベア3b,5bの搬送速度と略同期する
速度で搬送方向に回転して、遮光パッド44を、一対の
保持体41で保持された果菜物Aの上部周面に押付け
て、透過光以外の光を遮光する。また、無端帯は、例え
ばチェーンやベルト等で構成される。
【0038】図示実施例は上記の如く構成するものにし
て、以下、物品搬送装置1により果菜物Aの所定項目を
計測する動作を説明する。先ず、図1、図2に示すよう
に、生産者別に荷受けされる多数の果菜物Aを、コンベ
ア3a側部に待機する作業者の手で保持して、コンベア
3a上に集積された載置体2の積載台2c…に対して1
個ずつ積載する。
【0039】次に、載置体2の積載台2c…に積載され
た果菜物Aを保持爪2dで保持した後、載置体2を、コ
ンベア3aからコンベア8a,8b,8cに乗り移らせ
るとき、載置体2の右側部をコンベア8aにより送り方
向に対して先行して移送し、中央部及び左側部を、コン
ベア8b,8cにより送り方向に対して遅れて移送し、
載置体2の左右側面をガイド部材9に当接して、右側端
部を送り方向に向けた略縦長姿勢に向き変更及びガイド
して、果菜物Aを送り方向に対して一列に整列して搬送
する。
【0040】次に、図4に示すように、果菜物Aが積載
された載置体2を、コンベア3aからコンベア3bに対
して一台ずつ移載する。
【0041】次に、図5に示すように、計測装置19に
供給される前に、載置体2の保持爪2d…による保持を
解除して、載置体2の積載台2c…に積載された果菜物
Aの上部周面(下部周面を除いた残りの周面)を、計測
装置19を構成する等階級計測装置22,23で計測
し、その計測情報を、載置体2の番地情報とを対応させ
て装置本体27に記憶する。
【0042】次に、図8にも示すように、移載装置40
を駆動して、載置体2の積載台2c…に積載された果菜
物Aを一対の保持体41により順に保持して表裏反転
(略180度)し、遮光パッド44を、一対の保持体4
1で保持した果菜物Aの上部周面に押付けて、遮光パッ
ド44の受光孔44aを介して、果菜物Aを通過した透
過光を糖酸度計測装置24で計測し、その計測情報を、
載置体2(及び載置体4)の番地情報を対応させて装置
本体27に記憶する。
【0043】この後、一対の保持体41で保持した果菜
物Aを元の姿勢に回転して、コンベア5bにより搬送さ
れる載置体4に1個ずつ移載し、果菜物Aが積載された
載置体4の総重量を重量計測装置25で計測すると共
に、その計測情報に基づいて、載置体4を除いた果菜物
Aの重量を算出し、載置体4の番地情報と対応させて装
置本体27に記憶する。
【0044】一方、装置本体27は、装置22〜25で
計測した計測情報に基づいて、果菜物Aの所定項目を総
合判定し、その判定結果を、載置体2,4に積載された
順に記憶したり、装置22〜25により計測した順に記
憶する。また、判定情報(任意情報)を、載置体2に付
設した記録媒体に対して計測順又は積載順に書込みする
等して、その情報に基づいて項目別に振り分け処理す
る。
【0045】次に、後部コンベア5のコンベア5bによ
り搬送される載置体4…は、装置本体27による判定に
基づいて項目別に仕分け処理される。また、果菜物Aが
取り除かれた空の載置体4は、コンベア5bの始端側に
回帰搬送される。以下、上述と同様にして、果菜物Aの
計測作業及び仕分け作業を継続して行う。
【0046】以上のように、3個の果菜物Aが積載され
る略矩形の載置体2を送り方向に対して略直交して横向
き姿勢に整列して、前部コンベア3のコンベア3a上に
順次集積するので、少なくとも3個の果菜物Aを積載す
るための間隔及び位置が一定しており、果菜物A…を載
置体2に積載したり、その向きや位置を修正したりする
のに必要な時間を確保することができると共に、積載作
業及び計測作業が簡単且つ容易に行える。
【0047】しかも、前後コンベア3,5を送り方向に
対して略直列に配置するので、物品搬送装置1全体の設
置幅が狭くて済み、設置スペースの広さに応じてレイア
ウトすることができる。且つ、果菜物A…が積載された
載置体2を、果菜物A…を一列に整列した方向に揃えて
搬送するので、果菜物Aの所定項目を計測装置19によ
り個々に計測したり、後部コンベア5上の載置体4に対
して移載装置40により個々に移載する等の作業が確実
且つ正確に行え、作業の能率アップを図ることができ
る。
【0048】図9は、3個の果菜物Aが積載された載置
体2の向きを変更する他の例を示し、コンベア3aによ
り搬送される載置体2を、コンベア3a,3bの間に配
設した回転台7(テーブル)に積載した後、回転台7
を、例えばエアーシリンダ、ソレノイド、モータ、カム
等の回転手段により水平回転して、載置体4の短手側部
を、送り方向に向けた姿勢に略90度回転した後、その
状態のままコンベア3bに移載するので、上述の実施例
と略同等の作用効果を奏することができる。
【0049】この発明の構成と、上述の実施例との対応
において、この発明の物品は、実施例の果菜物Aに対応
し、以下同様に、向き変更手段は、回転台7と、コンベ
ア8a,8b,8cと、ガイド部材9とに対応し、計測
手段は、計測装置19及び等階級計測装置22,23
と、糖酸度計測装置24と、重量計測装置25とに対応
し、移載手段は、移載装置40及び保持体41に対応す
るも、この発明は、上述の実施例の構成のみに限定され
るものではない。
【0050】上述の物品搬送装置1は、例えば農作物や
魚介類、球技用ボール、食品、部品等の物品を搬送する
作業にも用いることができ、実施例の果菜物Aのみに用
途を限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 物品搬送装置の全体構成を示す平面図。
【図2】 前部コンベアによる載置体のストック状態を
示す側面図。
【図3】 載置体の移載動作を示す側面図。
【図4】 保持爪による保持動作を示す側面図。
【図5】 保持爪による解除動作を示す側面図。
【図6】 載置体の他の例を示す正面図。
【図7】 載置体のその他の例を示す正面図。
【図8】 移載装置による果菜物の回転動作及び保持動
作を示す正面図。
【図9】 載置体の向きを変更する他の例を示す平面
図。
【符号の説明】
A…果菜物 1…物品搬送装置 2…載置体 2c…積載台 2d…保持爪 2f…蛇腹部 2g…支持体 3…前部コンベア 3a,3b…コンベア 4…載置体 5…後部コンベア 7…回転台 8a,8b,8c…コンベア 9…ガイド部材 19…計測装置 40…移載装置 41…保持体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3F079 AC02 AC03 AC06 AC21 AC23 AD06 AD23 CA19 CA20 CA21 CA23 CA29 CA32 CA34 CA42 CB12 CB25 CB26 CB34 CC04 DA12 DA13 DA16 EA08 EA11 3F081 BD02 BE04 BE08 BF15 CA05 CA31

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の物品を一列に整列して積載する略矩
    形の載置体を送り方向に対して略直交する状態に集積
    し、該物品が積載された載置体を送り方向に対して略平
    行する状態に整列して搬送する前部コンベアと、上記一
    つの物品が積載される載置体を送り方向に対して搬送す
    る後部コンベアとを略直列に配設すると共に、上記前後
    コンベアの間に、上記前部コンベアにより搬送される載
    置体上の各物品を個々に保持し、上記後部コンベアによ
    り搬送される載置体に対して1個ずつ積載する移載手段
    を設けた物品搬送装置。
  2. 【請求項2】上記前部コンベアに、上記複数の物品が積
    載された載置体を水平回転して、該載置体の短手側を送
    り方向に向けた姿勢に向き変更する向き変更手段を設け
    た請求項1記載の物品搬送装置。
  3. 【請求項3】上記前部コンベア及び又は後部コンベア
    に、上記物品の所定項目を搬送順に計測する計測手段を
    設けた請求項1記載の物品搬送装置。
  4. 【請求項4】上記載置体を、上記複数の物品が長さ方向
    に対して所定間隔に隔てて積載される大きさに形成した
    請求項1又は2記載の物品搬送装置。
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