JP2002113174A - 弾球遊技機 - Google Patents

弾球遊技機

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JP2002113174A
JP2002113174A JP2000310513A JP2000310513A JP2002113174A JP 2002113174 A JP2002113174 A JP 2002113174A JP 2000310513 A JP2000310513 A JP 2000310513A JP 2000310513 A JP2000310513 A JP 2000310513A JP 2002113174 A JP2002113174 A JP 2002113174A
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Japan
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ball
rail
conductive
windmill
game
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JP2000310513A
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English (en)
Inventor
Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
Nobuharu Yoshida
信晴 吉田
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Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 遊技領域に風車を設けた弾球遊技機におい
て、風車からの静電気の放電に伴う多大なノイズ発生を
防止することができる弾球遊技機を提供する。 【構成】 遊技盤16に形成された遊技領域に植立する
導電性を有する導電軸102を中心として回動自在な風
車100を設けた弾球遊技機において、前記風車100
の基体101を導電性樹脂で成形したことを特徴とす
る。このように構成することにより、遊技玉が接触する
風車100の基体101を導電性樹脂で成形すること
で、風車100の基体101に溜まった静電気を徐々に
放電することができる。このため、帯電した風車100
から多大な電荷(静電気)が瞬時に移動することを回避
することができ、ひいては風車100からの静電気の放
電に伴う多大なノイズ発生を防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技盤に形成され
た遊技領域に植立する導電性を有する導電軸を中心とし
て回動自在な風車を設けた弾球遊技機に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、弾球遊技機の遊技盤の表面には、
円形うず巻き状に誘導レールが取り付けられ、該誘導レ
ールの内側が遊技領域とされて発射された打玉が落下す
るようになっていた。また、遊技領域内には、打玉の流
下方向及び速度を変化させることで玉流れにおける興趣
を向上するための風車が設けられていた。なお、風車に
は、金属部品が用いられており、また、風車を回動自在
に軸支する釘(軸)は、金属によって形成されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
弾球遊技機では、遊技玉が導電体である金属によって構
成されていたため、遊技玉に電荷(静電気)が溜まり易
くなっていた。このため、帯電した遊技玉が金属部品を
使用した風車に接触すると、風車に多大な静電気が溜ま
るようになっていた。そして、風車に溜まった静電気
が、風車の金属部品と金属製の軸との間で瞬時に移動す
る(風車から静電気が瞬時に放電される)ことによって
多大なノイズが発生していた。また、このようなノイズ
の発生により、遊技動作を制御する遊技制御回路基板等
の制御回路基板が誤動作する虞があった。本発明は、上
記した事情に鑑みなされたもので、その目的とするとこ
ろは、遊技領域に風車を設けた弾球遊技機において、風
車からの静電気の放電に伴う多大なノイズ発生を防止す
ることができる弾球遊技機を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明においては、遊技盤に形成された遊
技領域に植立する導電性を有する導電軸を中心として回
動自在な風車を設けた弾球遊技機において、前記風車の
基体を導電性樹脂で成形したことを特徴とする。このよ
うに構成することにより、遊技玉が接触する風車の基体
を導電性樹脂で成形することで、風車の基体に溜まった
静電気を徐々に放電することができる。このため、帯電
した風車から多大な電荷(静電気)が瞬時に移動するこ
とを回避することができ、ひいては風車からの静電気の
放電に伴う多大なノイズ発生を防止することができる。
【0005】また、請求項2の発明においては、前記基
体を成形する導電性樹脂は、カーボンを含んだ導電性樹
脂からなることを特徴とする。このように構成すること
により、風車の基体に溜まった静電気の放電をより一層
緩やかにでき、ひいては多大なノイズ発生の防止をより
一層招来することができる。
【0006】また、請求項3の発明においては、前記風
車の基体を接地したことを特徴とする。このように構成
することにより、風車に移動した静電気を消耗すること
ができる。
【0007】また、請求項4の発明においては、前記風
車の基体を前記導電軸及び前記遊技盤に設けられる導電
シート部材を介して接地したことを特徴とする。このよ
うに構成することにより、風車を遊技盤に取り付けるだ
けで簡単に風車を接地することができるので、接地する
ための接続作業が容易になる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施形態について説明する。まず、図1及び図2を参照
して弾球遊技機1の全体の構成について説明する。図1
は、実施形態に係る弾球遊技機1の正面図であり、図2
は、弾球遊技機1の背面図である。
【0009】弾球遊技機1は、縦長な方形状に枠組み形
成される外枠2と、該外枠2の一側に開閉自在に軸支さ
れ且つ弾球遊技機1の主要構成部のほぼすべてが集約し
て設けられ、後述する遊技盤16が収容固定される前面
枠3と、該前面枠3の前面に開閉自在に設けられる前面
開閉枠4とから構成されている。また、前面枠3に設け
られる主要構成部としては、上記した前面開閉枠4、遊
技盤16、賞球開口6aを備えた上皿6、灰皿8を含む
下皿7、操作ハンドル9、機構板40等がある。また、
図示の実施形態では、弾球遊技機1の側方に遊技者に遊
技玉を貸し出すためのユニット装置としてのカードユニ
ット装置11が付設されている。
【0010】前面開閉枠4は、後述する遊技盤16の遊
技領域22をほぼ透視し得る円形透視窓5が開設される
と共に該円形透視窓5の裏面から複層ガラス板10が装
着される透明板保持部4aと、発射すべき打球が貯留さ
れ且つ発射位置に供給するための上皿6が取り付けられ
る上皿部4bとが合成樹脂によって一体的に形成された
ものである。また、前面開閉枠4の円形透視窓5外周に
は、これに沿って各種ランプ21が臨設され、前面開閉
枠4の上部左右には、遊技の進行に応じた効果音を発生
するスピーカ23が設けられている。
【0011】カードユニット装置11は、前記上皿6の
上面に設けられる操作部(図示しない)を操作すること
により作動されるものである。しかして、カードユニッ
ト装置11は、使用可能状態であるか否かを表示する使
用可能表示器12と、当該カードユニット装置11がい
ずれの側の弾球遊技機1に対応しているか否かを表示す
る連結台方向表示器13と、記録媒体としての磁気カー
ドを挿入するカード挿入口14とが設けられている。
【0012】一方、弾球遊技機1の背面には、図2に示
すように、入賞玉の発生に基づいて所定個数の賞球を払
い出すための各種の機構を装備した機構板40が設けら
れると共に、前記操作ハンドル9に対応する裏面には、
ステッピングモータ25及び打球槌(図示しない)を有
する打球発射装置24が固着されている。また、機構板
40の裏面には、主として入賞に基づく賞球を払い出す
ための賞球払出装置26が取り付けられており、該賞球
払出装置26の取付位置の下方には、賞球払出装置26
から払い出された玉を前記上皿6の賞球開口6aに導く
ための上皿連通口27が形成されている。また、機構板
40の裏面には、遊技動作を制御する回路基板を収容す
る遊技制御基板ボックス28が取り付けられている。
【0013】次に、遊技盤16の正面構造について、図
3を参照して説明する。遊技盤16は、前面枠3の裏面
側に一体的に形成される遊技盤収容リブ(図示しない)
に収容固定されるべく、ほぼ正方形状の合板により形成
され、その表面には、イラスト等が描かれる装飾用の化
粧板16a(図4(A)(B)参照)が全面に敷設さ
れ、該化粧板16a面上に、円形うず巻き状に誘導レー
ル(外レール30と内レール31とからなる)が取り付
けられ、該誘導レールの内側が遊技領域22として形成
されて発射された打玉が落下するものである。なお、後
述する発射レール39から発射された玉は、外レール3
0の内側に沿って外レール30と内レール31で仕切ら
れる遊技領域22に誘導される。遊技領域22には、図
示の場合、ドラム式可変表示装置17や可変入賞球装置
18やドラム式可変表示装置17の可変表示を許容する
始動入賞口19が設けられると共に、単に打玉を入賞と
する入賞口(符号なし)、打玉の流下方向,速度を変化
せしめる風車100、及び多数の障害釘が設けられ、遊
技領域22の最下方には、いずれの入賞領域にも入賞し
ない打玉が取り込まれるアウト口20が設けられてい
る。また、内レール31の左上端部分には、一旦遊技領
域22に侵入した玉が跳ね返りによって再度発射位置方
向へ戻るバック玉を防止するためのバック玉防止部材3
2が設けられ、内レール31の右上端部分と外レール3
0の右側端部分との繋ぎ部分には、その繋ぎ部分を装飾
的に被覆するための装飾部材33が設けられている。な
お、この装飾部材33内には玉受けゴム等を設けたりす
る。
【0014】上記した遊技領域22に設けられる風車1
00について図6乃至図8を参照して説明する。風車1
00は、図6に示すように、カーボン入りの導電性樹脂
で成形された基体101からなり、該基体101が金属
製の(導電性を有する)導電軸102によって遊技領域
22に回動自在に軸支して設けられる。導電軸102
は、一端に尖部102aが形成される一方、他端に頭部
102bが形成された釘形状をなしている。
【0015】風車100の基体101は、図7(A)〜
(C)及び図8に示すように、中心穴103aが穿設さ
れた円盤部103と、該円盤部103の中心穴103a
と連通した筒穴104aを有して円盤部103の裏面側
に突設された筒状部104と、該筒状部104の外周壁
及び円盤部103の裏面壁とひと繋がりに形成された複
数(本実施形態では、3つ)の玉受片部105と、を備
えている。そして、円盤部103の中心穴103a及び
筒状部104の筒穴104aに導電軸102を挿通し、
この状態で導電軸102を遊技領域22(遊技盤16表
面の化粧板16a上)に植立することで、基体101が
導電軸102を中心として回動自在に取り付けられる。
しかして、風車100の基体101は、遊技領域22を
落下する打玉が玉受片部105に衝突するとその衝撃力
を受けて回転することにより、打玉の流下方向及び速度
を変化させるようになっている。
【0016】ところで、上記した基体101は、前述し
たように導電性樹脂によって成形されている。このた
め、打玉が風車100に衝突する(帯電した遊技玉が基
体101に接触する)等によって、風車100の基体1
01に静電気が溜まるような場合でも、基体101に溜
まった静電気を徐々に放電することができる。従って、
帯電した風車100から多大な電荷(静電気)が瞬時に
移動することを回避することができ、ひいては風車10
0からの静電気の放電に伴う多大なノイズ発生を防止す
ることができる。また、実施形態中では、基体101を
成形する導電性樹脂をカーボン入りの導電性樹脂として
いる。このため、基体101に溜まった静電気の放電を
より一層緩やかにでき、ひいては多大なノイズ発生の防
止をより一層招来することができる。なお、導電性樹脂
は、多大なノイズ発生を防止する観点から導電率105
〜107Ω/cmのものを用いることが望ましく、その
中でも導電率106Ω/cmのものを用いることが最も
望ましい。但し、特にこの構成に限定するものではな
い。また、導電性樹脂としては、カーボンを含んだもの
に限定せず、ステンレス等の金属成分を含んだ導電性樹
脂であってもよい。
【0017】上記した遊技盤16を取り付ける前面枠3
は、合成樹脂によって一体成型されるものであり、図3
に示すように、上部の前面開閉枠4に対応する前面開閉
枠対応板部3aと、下皿7、灰皿8、及び操作ハンドル
9に対応する下皿対応板部3bとから構成されている。
前面開閉枠対応部3aと下皿対応板部3bとは、僅かな
段差をもって形成されており、また、前面開閉枠対応部
3aのほぼ中央には、遊技盤16の遊技領域22が臨む
開口34が開設されている。
【0018】また、前面開閉枠対応部3aの前面側であ
って開口34の周辺には、前述した各種ランプ21を実
装してなるランプ基板21aが取り付けられている。前
面開閉枠対応板部3aの一側上下には、連結蝶番35を
収納固定する蝶番収納凹部36が形成されている。この
連結蝶番35は、前面開閉枠4を開閉自在に軸支するも
のである。前面開閉枠対応板部3aの下方部分は、板状
の支持板部37として形成されており、その支持板部3
7の前面には、誘導ボックス部材38と発射レール39
とが取り付けられている。また、支持板部37の一側
(誘導ボックス部材38が取り付けられる側)上部に
は、上皿6の賞球開口6aと機構板40の上皿連通口2
7とを連通する上皿流出用開口29が形成されている。
【0019】誘導ボックス部材38は、前面開閉枠4を
開放したときに上皿流出用開口29から溢れ落ちる賞球
が受け入れられる溢れ玉入口41と、ファール玉口42
と、上皿6から玉抜きされた玉を受け入れる玉抜き入口
43と、を有し、それぞれの入口41〜43から流入し
てきた玉を支持板部37に形成される排出口44に取り
込み、前面枠3の裏面下部に止着される図示しない接続
樋の誘導樋部を介して下皿7に誘導するものである。
【0020】発射レール39は、上皿6から供給された
打玉であって図示しない玉送り部材から1個ずつ供給さ
れる打玉をその下流端の発射位置に載置し、打球発射装
置24の図示しない打球槌によって打ち出された打玉を
遊技盤16の誘導レールに導くものである。なお、支持
板部37の段部を構成する底面であって発射レール39
の下流側の対応する部位には、上記した打球槌が臨む打
球槌用開口45が形成されている。また、発射レール3
9の上流端と遊技盤16の誘導レールの下流端との間に
は前記ファール玉口42が配置され、遊技領域22に到
達することなく誘導レールを逆走した打玉がファール玉
口42を介して誘導ボックス部材38に導かれるように
なっている。なお、誘導ボックス部材38の上辺一側に
は、三角形状の発射玉誘導板46が突設され、遊技盤1
6の誘導レール下流端を走行する打玉が複層ガラス板1
0に衝突しないように案内している。
【0021】前面枠3の前面開閉枠対応板部3aの正面
構造は、概ね上記した通りであるが、下皿対応板部3b
においては、そのほぼ中央に余剰玉排出口47が開設さ
れ、軸支側に灰皿用凹部48が形成され、開放側に配線
通し穴49が形成されている。余剰玉排出口47は、下
皿7に余剰の賞球を払い出すための開口であり、灰皿用
凹部48は、灰皿8の回動動作が行えるようにするため
のものであり、配線通し穴49は、操作ハンドル9の内
部に設けられる各種スイッチ類の配線を前面枠3の裏側
に通すための開口である。
【0022】次に、外レール30、内レール31、及び
発射レール39について、図3及び図4(A)(B)を
参照して説明する。外レール30、内レール31、及び
発射レール39は、それぞれ導電性部材(実施形態中で
は、金属)からなり、外レール30と発射レール39と
の間には、各レール30・39を相互間で接続する導電
性を有する金属接続片50が設けられ、外レール30と
内レール31との間には、各レール30・31を相互間
で接続する導電性を有する金属接続片51が設けられて
いる。具体的に、外レール30は、図3に示すように、
ほぼC字状をなし、その下端部分は、前記発射玉誘導板
46の配置位置まで延びると共に、逆くの字状に折曲さ
れて当接面部30aとして形成されている。この当接面
部30aは、図4(A)に示すように、遊技盤16と前
面枠3の支持板部37との境界部分に配され、金属接続
片50の上部当接面部50aと当接される。金属接続片
50は、上下方向に延びる基部50cと、該基部50c
の上端から左側に90°強の角度で折曲される上部当接
面部50aと、基部50cの下端から右側に延設される
下部当接面部50bと、から構成されている。そして、
金属接続片50の下部当接面部50bが発射レール39
の左端部分とビス52で共締めされることで、外レール
30と発射レール39とが金属接続片50を介して接続
される。
【0023】なお、外レール30の当接面部30aは、
遊技盤16を前面枠3に取り付けた状態で水平方向に延
びて配される。このため、金属接続片50の基部50c
を垂直方向に沿って取り付けることで、基部50cから
90°強の角度で折曲される上部当接面部50aが確実
に当接面部30aと当接するようになっている。但し、
金属接続片50は、遊技盤16を前面枠3に取り付ける
前の段階で、予め前面枠3に取り付けられるようになっ
ている。このため、外レール30の当接面部30aと金
属接続片50の上部当接面部50aとは、遊技盤16を
前面枠3に取り付ける作業を行うことでこれと同時に当
接されるようになっている。
【0024】一方、外レール30の右側端部分は、前述
したように内レール31の右上端部分との繋ぎ部分が装
飾部材33によって被覆されるものであるが、その被覆
部分には、図4(B)に示すように、各レール30・3
1を相互間で接続する金属接続片51が設けられる。金
属接続片51は、金属片が断面コの字状に折曲されたも
のであり、その左右の折曲部分が各レール30・31と
の当接面部51a・51bとなる。そして、各レール3
0・31が対向する部分に金属接続片51が介在される
ことで、外レール30と当接面部51aとが当接される
一方、内レール31と当接面部51bとが当接され、こ
れによって外レール30と内レール31とが金属接続片
51を介して接続される。なお、外レール30と内レー
ル31とは、それぞれ遊技盤16面上で垂直に立設され
る。これに対して、金属接続片51の当接面部51a・
51bは、多少外側に傾いたハの字状に折曲形成され
る。このため、各レール30・31間に金属接続片51
を介在させることで、ハの字状に折曲された当接面部5
1a・51bが確実に各レール30・31と当接するよ
うになっている。また、このような外レール30と内レ
ール31との接続状態において、装飾部材33は、その
後面側(遊技盤16面側)に形成された収容凹部33a
内に各レール30・31及び金属接続片51を嵌合状態
で収容固定する。これにより、金属接続片51を介した
各レール30・31間の接続部分が強固に固定でき、然
もその接続部分を外部から保護できる。
【0025】しかして、上記した外レール30、内レー
ル31、及び発射レール39は、各金属接続片50・5
1を介して相互に接続されて電気的に導通した状態、言
いかえれば同電位状態となる。また、発射レール39の
右側端部には、図3に示すように、アース線60が接続
されており、これによって各レール30・31・39が
アース(接地)される。但し、このようなアース線60
は、必ずしも設ける必要はない。また、内レール31の
左上端部分に取り付けられるバック玉防止部材32に
は、後述する導電性を有する弾性薄片83(実施形態中
では、金属)が設けられ、その先端部分が外レール30
と接するようになっている。これにより、外レール30
と弾性薄片83との電気的な導通が行われるようになっ
ている。なお、後述するが、この弾性薄片83は、内レ
ール31とも電気的に導通する。
【0026】そこで、バック玉防止部材32の詳細な構
成について、図5(A)(B)を参照して説明する。遊
技領域22の構成は、概ね上記した構成であるが、更に
遊技盤16には、図5(A)に示すように、内レール3
1の左上端部の内側にバック玉防止部材32を位置決め
固定するための位置決め穴80と止着穴81とが形成さ
れている。位置決め穴80は、止着穴81を挟んで2つ
形成されている。位置決め穴80と止着穴81に取り付
けられるバック玉防止部材32は、図5(A)(B)に
示すように、遊技盤16に取り付けられる取付ホルダー
82と、該取付ホルダー82に装着される金属製の弾性
薄片83とから構成されている。
【0027】取付ホルダー82は、前記内レール31の
幅(遊技盤16からの高さ寸法)とほぼ同じ厚みを有す
る先端が尖った舟状の形状を有し、その中央に上下方向
に貫通するビス穴84が形成され、また、底面両端に下
方に向かって位置決めボス85が突設されている。しか
して、この位置決めボス85を前記位置決め穴80に係
合させることにより、一義的にバック玉防止部材32の
遊技盤16への取付の正確性が確保されると共に、その
取付の容易性も確保される。ただし、本実施形態におい
ては、次に説明するように、レール係合部86に形成さ
れるレール係合溝87と内レール31の上辺縁との係合
により、更にその正確性及び容易性が増加される。な
お、前記ビス穴84は、前記止着穴81に対応するもの
で、ビス88を自動機又はロボットで螺着することによ
りバック玉防止部材32を遊技盤16に固定するように
なっている。
【0028】また、取付ホルダー82の両側面は、一方
が内レール31の曲率に合致した緩やかな曲面89(以
下、この曲面をレール当接曲面89という)であるのに
対し、他方は、先端(上端)に向かうにしたがって曲率
が大きくなる曲面90(以下、この曲面を薄片当接曲面
90という)として構成されている。そして、レール当
接曲面89は、取付ホルダー82のほぼ全長に亘って形
成されているのに対し、薄片当接曲面90は、その後端
(下端)部よりに形成された切欠部91によって終了し
ている。
【0029】ところで、前記レール当接曲面89の上面
縁に沿ってレール係合溝87が形成されたレール係合部
86が側方に向かって突設形成され、バック玉防止部材
32を遊技盤16に止着する際に、該レール係合溝87
を内レール31の上辺縁に嵌入することができるように
なっている。これにより、バック玉防止部材32の遊技
盤16への取付の正確性及び容易性が更に増加される。
また、レール当接曲面89の底面中央部に切欠凹部92
が形成されている。この切欠凹部92は、内レール31
を遊技盤16に止着して内レール31の基部で左右に突
出しているレール止めピン93の頭部を収容するための
ものであり、これによって、取付ホルダー82を内レー
ル31に密着して取り付け得るようになっている。
【0030】一方、薄片当接曲面90側の後端部には、
前記したように切欠部91が形成され、この切欠部91
に連続するように取付ホルダー82の後端部に薄片装着
空間94が形成されている。この薄片装着空間94は、
図5(B)の裏返し図面に示されるように、ほぼU字状
に形成されており、弾性薄片83の後述する巻き部95
が密着して収納される形状となっている。また、薄片装
着空間94の中心には、ボス96が突設され、装着され
た弾性薄片83の抜け防止を図っている。なお、薄片当
接曲面90には、弾性薄片83の幅とほぼ同じ距離を置
いて上下に内側に向かってテーパー面が形成された規制
突部(図示しない)を形成しても良い。この規制突部を
形成することにより、装着された弾性薄片83の上下方
向のずれを防止することができると共に、弾性薄片83
が大きく振動してもテーパー面によって所定の位置に戻
るようになっている。
【0031】上記した構成からなる取付ホルダー82に
装着される弾性薄片83は、肉厚の薄い鋼製の薄板(厚
さ約0.5mm)又は導電性合成樹脂製の薄板でほぼ長
方形状に形成され、その基部が前記薄片装着空間94の
内部形状に沿ったU字状に曲折された巻き部95となっ
ている。したがって、この巻き部95を取付ホルダー8
2の裏面から前記薄片装着空間94の挿入すると同時に
前方部を前記切欠部91から外に出して前記薄片当接局
面90に沿わせることにより、弾性薄片83を取付ホル
ダー82に装着することができる。このようにして、弾
性薄片83を装着した取付ホルダー82を前述した止着
方法で内レール31の上端部に取り付けたときには、図
5(A)に示すように、弾性薄片83の先端が外レール
30まで到達し(弾性薄片83の先端が外レール30と
当接し)、遊技領域22の入口部22aを閉塞した状態
となる。
【0032】また、弾性薄片83の取付ホルダー82か
ら突出した部分の底面側には、打玉の飛走方向に向かっ
て先細りする台形状の誘導穴(図示しない)が形成され
ている。この誘導穴は、外レール30と内レール31の
間を飛走する打玉であって、遊技盤16面より若干浮き
上がって飛走する打玉を捕捉して遊技盤16面側に向け
た安定した状態で遊技領域22に放出する機能を有する
と同時に、弾性薄片83自体の弾性力を弱めて、打玉の
勢いへの悪影響を抑制する機能をも有するものである。
なお、誘導穴を弾性薄片83のほぼ全長に亘って形成し
ても良い。
【0033】また、弾性薄片83には、前記薄片当接局
面90との当接部分のほぼ中間部に接続片部97が延設
されている。この接続片部97は、弾性薄片83の本体
部分から枝分かれして設けられると共にその基部がL字
状に折曲されることで、取付ホルダー82の前記レール
係合溝87まで延び、更にそのレール係合溝87内に入
り込むように上側に折曲されている。しかして、バック
玉防止部材32を遊技盤16に止着する際、レール係合
溝87を内レール31に嵌入することで、レール係合溝
87内に配された接続片部97の先端部分が内レール3
1と電気的に接続されるようになっている。
【0034】上記のように構成されるバック玉防止部材
32においては、まず、取付ホルダー82に形成される
位置決めボス85を遊技盤16の位置決め穴80に係合
させることにより、バック玉防止部材32の遊技盤16
への取付の正確性及び容易性が確保されると共に、その
位置決めにより自動機やロボットによる取付生産方式が
可能となる。特に、本実施形態においては、上記位置決
めボス85だけによる位置決めだけでなく、レール止め
ピン93と切欠凹部92とによる位置決め、及び外レー
ル30の上辺縁とレール係合部86のレール係合溝87
との係合による位置決めによって、上記した取付の正確
性及び容易性の増進を図ることができる。
【0035】また、バック玉防止部材32においては、
弾性薄片83が極めて薄い弾性板で形成されているの
で、打玉の遊技領域22への飛走に及ぼす悪影響を大き
く抑制することができる。特に、本実施形態における弾
性薄片83は、その基部を取付ホルダー82の下端によ
って支持されているので、弾性薄片83自体の移動でき
る長さが図5(A)の破線に示すように長くなり、この
ため、弾性薄片83を押し開くための慣性モーメントが
小さくて済むので、打玉の勢いを弱める度合いを小さく
することとなり、上記した打玉への悪影響を更に抑制す
ることができるようになっている。
【0036】以上のように、本実施形態の構成によれ
ば、遊技盤16に形成された遊技領域22に植立する導
電性を有する導電軸102を中心として回動自在な風車
100を設けた弾球遊技機1において、前記風車100
の基体101を導電性樹脂で成形したことを特徴とす
る。このように構成することにより、遊技玉が接触する
風車100の基体101を導電性樹脂で成形すること
で、風車100の基体101に溜まった静電気を徐々に
放電することができる。このため、帯電した風車100
から多大な電荷(静電気)が瞬時に移動することを回避
することができ、ひいては風車100からの静電気の放
電に伴う多大なノイズ発生を防止することができる。
【0037】なお、実施形態中では、導電軸を釘形状の
ものとしているが、これに限定せず、ネジ形状のもの等
でもよい。また、遊技盤はベニヤに限らず、樹脂で成形
してもよく、この場合には導電性樹脂で遊技盤を成形し
てもよい。また、風車を構成する基体の前面を、印刷や
意匠フィルムのインモールド成形等によって装飾しても
よい。また、基体自体が導電性樹脂で成形されたもので
あれば、基体前面の外郭を金属で補強する等してもよい
が、望ましくは基体全体を導電性樹脂で成形する構成と
する方がよい。
【0038】また、前記基体101を成形する導電性樹
脂は、カーボンを含んだ導電性樹脂からなることを特徴
とする。このように構成することにより、風車100の
基体101に溜まった静電気の放電をより一層緩やかに
でき、ひいては多大なノイズ発生の防止をより一層招来
することができる。
【0039】また、本実施形態の構成によれば、遊技盤
16に形成された遊技領域22に遊技玉を発射するため
の発射レール39と、該発射レール39から発射された
遊技玉を前記遊技領域22へ誘導するための外レール3
0と、該外レール30と共に前記遊技領域22を形成す
る内レール31と、一旦前記遊技領域22に侵入した玉
が跳ね返りによって再度発射位置方向へ戻るバック玉を
防止するためのバック玉防止部材32と、を備えた弾球
遊技機1において、前記バック玉防止部材32は、導電
性を有する玉接触部としての弾性薄片83を備え、該弾
性薄片83と前記外レール30とを導電性を有する外レ
ール導電部材としての弾性薄片83で電気的に接続した
ことを特徴とする。このように構成することにより、バ
ック玉防止部材32の玉接触部と外レール30を同電位
にすることができるので、遊技玉が外レール30を通っ
た後に弾性薄片83を通過する際のノイズ発生を防止す
ることができ、ひいてはノイズ発生に伴う制御回路基板
(遊技制御基板など)の誤動作を防止することができ
る。なお、実施形態中では、弾性薄片83(玉接触部)
自体(先端)を外レール導電部材としてバック玉防止部
材と外レールを直接的に接続する構成としているが、こ
れに限らず、別途、バック玉防止部材と外レールとを電
気的に接続するための外レール導電部材を設けてもよい
し、外レール自体に接続部を一体的に設けて、バック玉
防止部材の玉接触部と電気的に接続してもよい。なお、
本実施形態では、接続片部97、内レール31、及び金
属接続片51で外レール導電部材をなしている。つま
り、外レール導電部材は、複数のものから構成されても
よいし、単数のものでもよい。
【0040】また、前記弾性薄片83と前記内レール3
1とを導電性を有する内レール導電部材としての弾性薄
片83(接続片部97)で電気的に接続したことを特徴
とする。このように構成することにより、弾性薄片83
と内レール31も同電位にすることができるので、遊技
玉が弾性薄片83から内レール31に移る際でもノイズ
の発生を防止することができる。なお、実施形態中で
は、玉接触部自体を内レール導電部材としてバック玉防
止部材と内レールを直接的に接続する構成としている
が、これに限らず、別途、バック玉防止部材と内レール
とを電気的に接続するための内レール導電部材を設けて
もよい。また、内レール導電部材は、外レール導電部材
と一体となった1つの部材で構成しよもよい。つまり、
内レール導電部材は、複数のものから構成されてもよい
し、単数のものでもよい。
【0041】次に、外レール30と内レール31との接
続構成における変形例を図9を参照して説明する。変形
例の構成では、図9に示すように、外レール30と内レ
ール31とを電気的に接続する前記内外レール導電部材
を、遊技盤16に設けられる導電シート部材72で構成
している。この導電シート部材72は、メッキされた合
成樹脂のフィルムシートからなり、遊技盤16と化粧板
16aの間に介在された状態で遊技盤16の全面に敷設
されている。導電シート部材72の取付方法は、化粧板
16aを遊技盤16の表面に取り付ける方法と同様に接
着によって行われる。しかして、遊技盤16の表面に
は、下から順に導電シート部材72と化粧板16aが積
層された状態で設けられる。そして、外レール30と内
レール31を各取付ピン70・71によって遊技盤16
面上に植立する。これにより、外レール30と内レール
31は、導電シート部材72を介して電気的に接続され
る。即ち、前記外レール30と前記内レール31とを導
電性を有する内外レール導電部材で電気的に接続すると
共に、前記内外レール導電部材を前記遊技盤16に設け
られる導電シート部材72で構成したことを特徴とす
る。このように構成することにより、外レール30と内
レール31を遊技盤16に取り付けるだけで簡単に外レ
ール30と内レール31の電気的接続が行える。
【0042】また、上記した変形例の構成によれば、遊
技盤16面上に植立される各誘導釘も導電シート部材7
2を介して外レール30及び内レール31と電気的に接
続される。このため、誘導釘を誘導レール(外レール3
0、内レール31)乃至発射レール39と同電位に設定
することができる。なお、導電シート部材の形状や材質
は、特に限定せず、金属メッシュの織物シート(布)な
どの導電性を有するシート部材であってもよい。また、
変形例では、導電シート部材を化粧板と別体に設けてい
るが、化粧板(主にセルロイドなどの合成樹脂などを用
いる)に導電加工を施して導電性を持たせることで、化
粧板に導電シート部材の機能を持たせるようにしてもよ
い。この場合、台紙にメラミン樹脂等を含浸させて化粧
板を作るものであれば、その台紙にカーボン紙などを使
ってもよい。
【0043】また、上記した導電シート部材72を遊技
盤16と化粧板16aの間に介在させた構成において、
図10に示すように、風車100(基体101、導電軸
102)を遊技盤16の表面に取り付けた場合、このよ
うな取り付けによって風車100を接地することができ
る。具体的には、風車100の基体101を回動自在に
軸支する導電軸102を遊技盤16に植立することで、
導電軸102が導電シート部材72と電気的に接続され
る。このため、風車100(基体101)が、導電軸1
02、導電シート部材72、外レール30、金属接続片
50、発射レール39、及びアース線60を介して接地
される。即ち、前記風車100の基体101を前記導電
軸102及び前記遊技盤16に設けられる導電シート部
材72を介して接地したことを特徴とする。このように
構成することにより、風車100を遊技盤16に取り付
けるだけで簡単に風車100を接地することができるの
で、接地するための接続作業が容易になる。なお、風車
100を接地する構成は、上記記載の構成に限定しな
い。例えば、導電軸102の尖部102aにアース線を
接続する等して風車100を接地してもいいし、風車1
00自体を直接的に接地するようにしてもよい。即ち、
前記風車100の基体101を接地したことを特徴とす
る。このように構成することにより、風車100に移動
した静電気を消耗することができる。但し、風車を接地
する構成としては、静電気の移動に伴うノイズの発生を
防止するという観点から言えば、風車自体を直接的に接
地するよりも導電性樹脂を介して接地するようにした方
が望ましい。
【0044】また、上記した実施形態(変形例を含む)
では、バック玉防止部材と発射レールとの電気的な接続
を外レール乃至内レールを介して間接的に行っている。
即ち、遊技盤16に形成された遊技領域22に遊技玉を
発射するための発射レール39と、該発射レール39か
ら発射された遊技玉を前記遊技領域22へ誘導し、前記
遊技領域22を形成する誘導レールとしての外レール3
0及び内レール31と、一旦前記遊技領域22に侵入し
た玉が跳ね返りによって再度発射位置方向へ戻るバック
玉を防止するためのバック玉防止部材32と、を備えた
弾球遊技機1において、前記バック玉防止部材32は、
導電性を有する玉接触部としての弾性薄片83を備え、
該弾性薄片83と前記発射レール39とを導電性を有す
る発射レール導電部材で電気的に接続したことを特徴と
する。このように構成することにより、バック玉防止部
材32の弾性薄片83と発射レール39を同電位にする
ことができるので、遊技玉が発射レール39を通った後
に弾性薄片83を通過する際のノイズ発生を防止するこ
とができ、ひいてはノイズ発生に伴う制御回路基板(遊
技制御基板など)の誤動作を防止することができる。な
お、バック玉防止部材と発射レールとの電気的な接続を
行う発射レール導電部材を設けて、バック玉防止部材と
発射レールを直接的に電気接続してもよい。発射レール
導電部材は、玉接触部あるいは発射レールと一体的なも
のでもいいし、逆に別体として設けたものであってもよ
い。また、誘導レールは、外レールと内レートに分れた
構成に限らず、1本のレールから構成されたものであっ
てもよい。
【0045】また、前記弾性薄片83と前記誘導レール
(外レール30、内レール31)とを導電性を有する誘
導レール導電部材としての弾性薄片83で電気的に接続
したことを特徴とする。このように構成することによ
り、弾性薄片83と誘導レール(外レール30、内レー
ル31)も同電位にすることができるので、発射レール
39、誘導レール(外レール30、内レール31)、及
びバック玉防止部材32からなる一連の玉の発射経路を
全て同電位にすることで、弾性薄片83を通過する際の
ノイズ発生を確実に防止することができる。なお、実施
形態中では、玉接触部自体を誘導レール導電部材として
バック玉防止部材と誘導レール(外レール、内レール)
を直接的に接続する構成としているが、これに限らず、
別途、バック玉防止部材と誘導レールとを電気的に接続
するための誘導レール導電部材を設けてもよい。
【0046】また、上記した実施形態(変形例を含む)
では、発射レールを介してバック玉防止部材を接地する
構成としている。即ち、遊技盤16に形成された遊技領
域22に侵入した玉が跳ね返りによって再度発射位置方
向へ戻るバック玉を防止するためのバック玉防止部材3
2を備えた弾球遊技機1において、前記バック玉防止部
材32は、導電性を有する玉接触部としての弾性薄片8
3を備え、該弾性薄片83を接地導電部材で接地したこ
とを特徴とする。このように構成することにより、バッ
ク玉防止部材32の弾性薄片83を接地するので、遊技
玉が弾性薄片83に接触する際等に静電気が弾性薄片8
3から吸収されていくことで、ノイズ発生を防止するこ
とができ、ひいてはノイズ発生に伴う制御回路基板(遊
技制御基板など)の誤動作を防止することができる。
【0047】なお、バック玉防止部材を直接的に接地し
てもよい。外レール導電部材、内レール導電部材、内外
レール導電部材、発射レール導電部材、及び誘導レール
導電部材を接続線(導線)で構成してもよい。この場
合、接続線の両端における接続部分としては、ビス止め
用の金具を一体的に設けてもよいし、あるいはコネクタ
を設けるようにしてもよい。但し、コネクタを設けた場
合には、バック玉防止部材、誘導レール(外レール、内
レール)乃至発射レール側にも接続用のコネクタを設け
る必要がある。さらには、外レール導電部材、内レール
導電部材、内外レール導電部材、発射レール導電部材、
及び誘導レール導電部材は、金属製のものに限定せず、
導電性を有する合成樹脂などでもよい。即ち、外レール
導電部材、内レール導電部材、内外レール導電部材、発
射レール導電部材、及び誘導レール導電部材は、導電性
を有するものであればいずれの構成であってもよい。例
えば、金属製のアウト口飾りで、バック玉防止部材、内
レール、外レール、及び発射レールをそれぞれ導通させ
るようにする等して、外レール導電部材、内レール導電
部材、内外レール導電部材、発射レール導電部材、及び
誘導レール導電部材を1つの導電部材で構成してもよ
い。また、打球発射装置の打球槌を、バック玉防止部
材、誘導レール(外レール、内レール)乃至発射レール
と電気的に接続するようにしてもよい。また、打球発射
装置の構成については特に限定しない。例えば、駆動源
はモータに限定せず、ソレノイドで構成したり、あるい
は磁気力で誘導するリニア式のように直接的に玉を弾発
せずに玉を発射するものであってもよい。
【0048】また、バック玉防止部材の全てを導電性を
有する導電部材で構成してもよい。さらには、バック玉
防止部材の構成は、可撓するものに限らず、回転軸支さ
れた玉接触部が回動するもの等でもよいし、内レールと
一体化した(溶接した等)可撓部材で構成する等でもよ
く、玉が戻らないように防げる構成であればよい。
【0049】また、以上説明した実施形態から把握でき
る発明として以下のものがある。 (1)遊技盤に形成された遊技領域に遊技玉を発射する
ための発射レールと、該発射レールから発射された遊技
玉を前記遊技領域へ誘導するための外レールと、該外レ
ールと共に前記遊技領域を形成する内レールと、一旦前
記遊技領域に侵入した玉が跳ね返りによって再度発射位
置方向へ戻るバック玉を防止するためのバック玉防止部
材と、を備えた弾球遊技機において、前記バック玉防止
部材は、導電性を有する玉接触部を備え、該玉接触部と
前記外レールとを導電性を有する外レール導電部材で電
気的に接続したことを特徴とする。このように構成する
ことにより、バック玉防止部材の玉接触部と外レールを
同電位にすることができるので、遊技玉が外レールを通
った後に玉接触部を通過する際のノイズ発生を防止する
ことができ、ひいてはノイズ発生に伴う制御回路基板の
誤動作を防止することができる。 (2)前記玉接触部と前記内レールとを導電性を有する
内レール導電部材で電気的に接続したことを特徴とす
る。このように構成することにより、玉接触部と内レー
ルも同電位にすることができるので、遊技玉が玉接触部
から内レールに移る際でもノイズの発生を防止すること
ができる。 (3)前記外レールと前記内レールとを導電性を有する
内外レール導電部材で電気的に接続すると共に、前記内
外レール導電部材を前記遊技盤に設けられる導電シート
部材で構成したことを特徴とする。このように構成する
ことにより、外レールと内レールを遊技盤に取り付ける
だけで簡単に外レールと内レールの電気的接続が行え
る。 (4)遊技盤に形成された遊技領域に遊技玉を発射する
ための発射レールと、該発射レールから発射された遊技
玉を誘導し、前記遊技領域を形成する誘導レールと、一
旦前記遊技領域に侵入した玉が跳ね返りによって再度発
射位置方向へ戻るバック玉を防止するためのバック玉防
止部材と、を備えた弾球遊技機において、前記バック玉
防止部材は、導電性を有する玉接触部を備え、該玉接触
部と前記発射レールとを導電性を有する発射レール導電
部材で電気的に接続したことを特徴とする。このように
構成することにより、バック玉防止部材の玉接触部と発
射レールを同電位にすることができるので、遊技玉が発
射レールを通った後に玉接触部を通過する際のノイズ発
生を防止することができ、ひいてはノイズ発生に伴う制
御回路基板の誤動作を防止することができる。 (5)前記玉接触部と前記誘導レールとを導電性を有す
る誘導レール導電部材で電気的に接続したことを特徴と
する。このように構成することにより、玉接触部と誘導
レールを同電位にすることができるので、発射レール、
誘導レール、及びバック玉防止部材からなる一連の玉の
発射経路を全て同電位にすることで、玉接触部を通過す
る際のノイズ発生を確実に防止することができる。 (6)遊技盤に形成された遊技領域に侵入した玉が跳ね
返りによって再度発射位置方向へ戻るバック玉を防止す
るためのバック玉防止部材を備えた弾球遊技機におい
て、前記バック玉防止部材は、導電性を有する玉接触部
を備え、該玉接触部を接地導電部材で接地したことを特
徴とする。このように構成することにより、バック玉防
止部材の玉接触部を接地するので、遊技玉が玉接触部に
接触する際等に静電気が玉接触部から吸収されていくこ
とで、ノイズ発生を防止することができ、ひいてはノイ
ズ発生に伴う制御回路基板の誤動作を防止することがで
きる。
【0050】
【発明の効果】以上、説明したところから明らかなよう
に、請求項1の発明においては、遊技盤に形成された遊
技領域に植立する導電性を有する導電軸を中心として回
動自在な風車を設けた弾球遊技機において、前記風車の
基体を導電性樹脂で成形したことを特徴とする。このよ
うに構成することにより、遊技玉が接触する風車の基体
を導電性樹脂で成形することで、風車の基体に溜まった
静電気を徐々に放電することができる。このため、帯電
した風車から多大な電荷(静電気)が瞬時に移動するこ
とを回避することができ、ひいては風車からの静電気の
放電に伴う多大なノイズ発生を防止することができる。
【0051】また、請求項2の発明においては、前記基
体を成形する導電性樹脂は、カーボンを含んだ導電性樹
脂からなることを特徴とする。このように構成すること
により、風車の基体に溜まった静電気の放電をより一層
緩やかにでき、ひいては多大なノイズ発生の防止をより
一層招来することができる。
【0052】また、請求項3の発明においては、前記風
車の基体を接地したことを特徴とする。このように構成
することにより、風車に移動した静電気を消耗すること
ができる。
【0053】また、請求項4の発明においては、前記風
車の基体を前記導電軸及び前記遊技盤に設けられる導電
シート部材を介して接地したことを特徴とする。このよ
うに構成することにより、風車を遊技盤に取り付けるだ
けで簡単に風車を接地することができるので、接地する
ための接続作業が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る弾球遊技機の正面図である。
【図2】弾球遊技機の背面図である。
【図3】前面枠の正面図である。
【図4】同図(A)は外レールの当接面部と金属接続片
の上部当接面部との当接状態を示す縦断面図であり、同
図(B)は金属接続片を介した外レールと内レールとの
接続状態を示す縦断面図である。
【図5】同図(A)はバック玉防止部材を遊技盤に取り
付けた状態を示す正面図であり、同図(B)はバック玉
防止部材だけを裏返した状態を示す正面図である。
【図6】風車の基体と導電軸を示す斜視図である。
【図7】同図(A)は風車の基体を示す上面図であり、
同図(B)は風車の基体を示す正面図であり、同図
(C)は風車の基体を示す側面図である。
【図8】遊技盤に風車を取り付けた状態を示す縦断面図
である。
【図9】変形例における外レールと内レールとの接続状
態を示す縦断面図である。
【図10】変形例における遊技盤に風車を取り付けた状
態を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 弾球遊技機 2 外枠 16 遊技盤 16a 化粧板 22 遊技領域 24 打球発射装置 26 賞球払出装置 28 遊技制御基板ボックス 30 外レール 30a 当接面部 31 内レール 32 バック玉防止部材 39 発射レール 40 機構板 50・51 金属接続片 60 アース線 72 導電シート部材 82 取付ホルダー 83 弾性薄片 87 レール係合溝 97 接続片部 100 風車 101 基体 102 導電軸 103 円盤部 104 筒状部 105 玉受片部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技盤に形成された遊技領域に植立する
    導電性を有する導電軸を中心として回動自在な風車を設
    けた弾球遊技機において、 前記風車の基体を導電性樹脂で成形したことを特徴とす
    る弾球遊技機。
  2. 【請求項2】 前記基体を成形する導電性樹脂は、カー
    ボンを含んだ導電性樹脂からなることを特徴とする請求
    項1記載の弾球遊技機。
  3. 【請求項3】 前記風車の基体を接地したことを特徴と
    する請求項1又は請求項2記載の弾球遊技機。
  4. 【請求項4】 前記風車の基体を前記導電軸及び前記遊
    技盤に設けられる導電シート部材を介して接地したこと
    を特徴とする請求項3記載の弾球遊技機。
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