JP4132774B2 - 弾球遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ機やアレンジボール機等の弾球遊技機に関し、なお詳細には、遊技中に発生する静電気による障害を抑制する弾球遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
パチンコ機やアレンジボール機等の弾球遊技機では、遊技球として鉄系合金を主体とした金属材料が使用されているが、この遊技球が移動する遊技球の貯留タンクや給排出路等にはABS樹脂やポリアセタール樹脂、ポリカーボネート樹脂等の樹脂材料が多用されており、遊技球がこれらの部材と接触し擦り合って移動する間に静電気を帯びやすく、また一旦帯電するとその電位を保持しやすいという特性がある。
【0003】
一方、近年の弾球遊技機は、遊技の趣向性を向上させるためいわゆるマイコン遊技機やデジタル遊技機といわれる遊技機が主流になっており、遊技機内部にはマイクロプロセッサを搭載した主制御基板をはじめ、表示制御基板、音声制御基板、打球発射装置制御器盤等の多種多様な電子制御回路が搭載されている。
【0004】
これらの電子制御回路は、一般的に、短周期・高ピーク電圧のパルス状ノイズに極めて弱く、何等静電対策を行わない場合には、遊技球が蓄積した静電気が絶縁破壊により気中放電して発生する静電気ノイズによって制御上の誤動作が生じたり、回路に搭載されたICチップが破損するなど種々の障害を発生するおそれがある。このため、近年の弾球遊技機では、遊技球の電位があまり高くならないうちに電荷をアースさせ、静電気を蓄積させないようにする静電気除去手段が遊技球移動経路の要所ごとに設けている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の弾球遊技機では、打球発射装置から打ち出されて遊技盤の遊技領域に至る移動経路や、遊技領域に静電気除去手段が設けられていなかった。このため、帯電した遊技球が遊技領域において電動役物の金属部材と接触して静電気ノイズを発生したり、アウト口から回収されたアウト球が裏機構盤の排出経路内で静電気ノイズを発生して上記障害の原因になるという問題があった。
【0006】
ここで、遊技盤には打球発射装置から発射された遊技球を遊技領域に導く金属製の外レールと、遊技盤の盤面に沿って落下する遊技球をアウト口に導く金属製の内レールとが固設されている。従って、これらのレールを電気的に接地させることが上記問題を解決する重要な手段と考えられる。しかし、内・外レールに凹凸なくアース線を接続することは難しく(形態上の課題)、また、これらのレールは大部分がガラス窓を通して外部から視認可能であるため、アース線等が露出しない静電気除去手段が求められていた(意匠上の課題)。
【0007】
かかる静電気除去手段の一つとして、例えば特開平5-228257号公報に開示された技術がある。これは、内レールおよび外レールにそれぞれ前方に突出する導電性弾性体を取り付け、これらをガラス扉の金属枠に接触させて両レールをアースさせようとするものである。しかし、このような構成では装置構成が複雑で部品コスト、組立工数ともに増加させることになるうえ、ガラス窓の開閉を繰り返すうちに接触不良を生じて静電気除去効果が減退するおそれがあるという問題もあった(生産コストおよび動作の確実性の課題)。
【0008】
本発明は、このような課題に鑑みて成されたものであり、従来の弾球遊技機の構成を大きく変更することなく、また、意匠上煩雑な感覚を生じさせることなく、簡明かつローコストに遊技球の静電気を除去できる弾球遊技機を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、遊技盤の前面に設けられて打球発射装置により発射された遊技球を遊技盤の上部に案内する円弧状の金属製の外レールと、遊技盤の盤面に沿って落下する遊技球をアウト口に導く円弧状の金属製の内レールと、外レールおよび内レールによって仕切られる略円形の遊技領域の外側に、外レールのレール高さと同程度の高さを有し外レールに沿って配設されるレール飾りと、レール飾りから外レールに向けて突出し先端側の接触片部が外レールの外側面に弾性的に接触する金属製のアース部材と、アース部材に接続されて外アース部材を電気的に接地させるアース手段(例えば、実施形態におけるアース線52やLED基板の配線ケーブル等)とを備え、レール飾りは、遊技盤に固設されるベース部材とこのベース部材の上部を覆って取り付けられるカバー部材(例えば実施形態におけるレンズ部材32)とからなり、アース部材の基端側がカバー部材に覆われたレール飾りの内部において固定されアース手段に接続されるとともに、外レールに沿って配設される壁面にアース部材の突出位置に対応して切り欠き部が形成されてアース部材の先端側が導出され、アース部材における接触片部のみがレール飾りと外レールとの隙間部分に現われて配設されるように弾球遊技機を構成する。
【0010】
また、請求項2に記載の発明は、遊技盤の前面に設けられて打球発射装置により発射された遊技球を遊技盤の上部に案内する円弧状の金属製の外レールと、遊技盤の盤面に沿って落下する遊技球をアウト口に導く円弧状の金属製の内レールと、外レールおよび内レールによって仕切られる略円形の遊技領域の外側に、内レールのレール高さと同程度の高さを有し内レールに沿って配設されるレール飾りと、レール飾りから内レールに向けて突出し先端側の接触片部が内レールの外側面に弾性的に接触する金属製のアース部材と、アース部材に接続されてアース部材を電気的に接地させるアース手段(例えば、実施形態におけるアース線52やLED基板の配線ケーブル等)とを備え、レール飾りは、遊技盤に固設されるベース部材とこのベース部材の上部を覆って取り付けられるカバー部材(例えば実施形態におけるレンズ部材32)とからなり、アース部材の基端側がカバー部材に覆われたレール飾りの内部において固定されアース手段に接続されるとともに、外レールに沿って配設される壁面にアース部材の突出位置に対応して切り欠きが形成されてアース部材の先端側が導出され、アース部材における接触片部のみがレール飾りと外レールとの隙間部分に現われて配設されるように弾球遊技機を構成する。
【0011】
これらの弾球遊技機では、例えば、アース手段を遊技機に設けられたアース回路や遊技島に設けられたアース端子等に接続してアース電位に接地されたアース部材が、内・外レールに沿って遊技領域の外側に配設されるレール飾りから突出して外レールまたは内レールに接触し、これらのレールをアース電位に地落させる。よく知られるように、内・外レールは遊技盤の正面視において略円形の取り付け形態で固設され、レール飾りはレール高さと同程度の高さを有して外郭方形状の収容枠と円弧状の内・外レールの外周との間を埋めるように配設されている。従って、上記のような構成の弾球遊技機によれば、内・外レールの構成を大きく変更したり複雑化させたりすることがなく、またアース部材における接触片部のみがレール飾りと外レールとの隙間部分に現われて配設されるため外観上においても遊技者に静電気除去手段の存在を意識させるような意匠上の変化を生じさせることなく、内・外レールをアースさせる遊技機を構成することができる。
【0012】
また、アース部材が外レールまたは内レールの外側面に弾性的に接触する構成のため、内・外レールに何等の変更を加える必要がなく、しかも、内・外レールの形状や取り付け位置等がばらついた場合でも柔軟に追従して確実にアースさせることができる。また、ローコストに静電気除去手段を備えた弾球遊技機を構成することができる。
【0013】
請求項3に係る発明は、上記請求項1または請求項2に記載の弾球遊技機において、アース部材の基端側に円孔状の孔部が穿設され、ベース部材に孔部が嵌挿される円柱状の突起部が形成される。そして、孔部を突起部に嵌挿させ、アース部材の先端側を切り欠きを通して導出させてベース部材の上方を覆ってカバー部材を取り付けたときに、アース部材が回転規制され位置決めされた状態でベース部材とカバー部材とに挟持されて固定されるように構成される。一般にベース部材とカバー部材とは、ともに樹脂材料を射出成形等の成形手段を用いて所定形状に構成している。このため、上記構成によれば、アース部材の取り付け部位を容易かつ簡便に形成することができるとともに、ねじ等の別段の固定手段を用いることなく、簡単にアース部材を取り付けることができる。
【0014】
請求項4に係る発明は、請求項1から請求項3に記載の弾球遊技機において、レール飾りの内部に照明手段を有する照明基板(例えば実施形態におけるLED基板35)が配設されており、アース部材は照明基板のアース回路に接続されることを特徴とする。このような構成によれば、アース部材を地落させるために固有のアース線を引き回す必要がなく、照明基板のコネクタケーブルを利用してアース回路を構成することができる。従って、個別のアース線を配線する作業工数等を削減して生産コストを低減させた弾球遊技機を得ることができる。
【0015】
請求項5に係る発明は、請求項4に記載の弾球遊技機において、アース部材は照明基板のアース回路の回路パターンに弾性的に接触して接続されることを特徴とする。このような構成によれば、アース部材と照明基板のアース回路とがアース部材自身で接続されるため、これらの間を結ぶアース線を設ける必要がないとともに、アース部材、照明基板ともにその構成を簡明化することができ、さらに、アース線を配線する作業工数等を削減して生産コストをさらに低減させた弾球遊技機を得ることができる。
【0016】
そして、以上各発明の構成によれば、打球発射装置から発射された遊技球は、遊技領域に至る過程で外レールに接して蓄積した電荷を放出するため、電荷を蓄積した状態のまま遊技領域に到達することがない。また、遊技領域内で図柄表示装置周辺の飾り部材やチューリップ等のプラスティック部材と接触して帯電した遊技球は、アウト口に至る経路で内レールと接して電荷を放出するため帯電状態のまま裏機構盤の排出経路に到達することがない。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施形態について説明する。本発明に係る弾球遊技機の一例として、図1および図2にパチンコ機を示している。なお、図1はパチンコ機PMの外観正面図を、図2は図1に示すパチンコ機PMのガラス扉5および上球皿6を開放したときの正面図を示している。また、以下では、説明の便宜上、図1に示す姿勢における上下・左右方向をそれぞれ上下および左右と称し、パチンコ機PMに向かって手前側を前方、背面側を後方または裏側と称して説明する。
【0018】
パチンコ機PMは外郭方形枠サイズに構成されて縦向きの固定保持枠を成す外枠1の開口前面に、これに合わせた方形枠サイズに構成されて開閉搭載用の前枠2が互いの正面左側上下に配設されたヒンジ部材3a,3bで横開き開閉および着脱が可能に取り付けられ、正面右側に設けられた施錠装置4を利用して常には外枠1と係合された閉鎖状態に保持される。
【0019】
前枠2の各部には、パチンコ遊技を展開する遊技展開部材として、前枠2の前側面域に合わせてガラス扉5及び上球皿6が左側部に設けられたヒンジ機構を利用して横開き開閉及び着脱が可能に組付けられるとともに、上球皿6の下部に下球皿7、操作ハンドル8及び打球発射装置9等が装備されている。前枠2の裏側には、この前枠2と一体成形された収容枠2aに所定のゲージ設定で構成された遊技盤20が開閉および着脱可能にセット保持される。
【0020】
また、収容枠2aの裏側には、球貯留部や賞球払出機構等を有する裏機構盤(図示せず)が開閉及び着脱可能に装備されている。裏機構盤の各部には主制御基板やターミナル基板、音声基板等の各種基板や電子部品などが取り付けられ、各機器が図示しないワイヤーハーネスで接続されている。
【0021】
一方、収容枠2aの下部に位置する前枠2の中間部には遊技補助盤10が形成される。遊技補助盤10には、打球発射装置9により打ち出される遊技球を左上方に案内する発射レール12、発射レール12からの打球がガラス扉5方向に逸脱することを防止する球案内部13aを有するケースカバー13、効果音を発生するスピーカ14などが取り付けられる。発射レール12の上端部と遊技盤20側の外レール22下端部とは所定間隔をおいて配設されるとともに、これらの間に上方に開口するファール口15が形成されており、遊技領域に到達できずに打球発射装置側に戻ろうとするファール球を回収し下球皿7に排出させる。
【0022】
上球皿6の正面側には、遊技球を貯留するとともに貯留した遊技球を傾斜下方(図1における右方向)に向けて整列させる球皿部6aが設けられ、上球皿6の裏面側に球送り装置(不図示)が取り付けられている。球送り装置は球皿部6aで整列された遊技球を打球発射装置9の作動と同期して1個ずつ発射レール12上に送出する。
【0023】
パチンコ機PMは、上球皿6およびガラス扉5が閉止され施錠された状態(図1に示す状態)で遊技に供され、球皿部6aに遊技球を貯留させて操作ハンドル8を回動操作することにより開始される。操作ハンドル8の操作レバーが回動操作されると、球皿部6aに貯留する遊技球が球送り装置によって1球ずつ発射レール12上に送り出され、打球発射装置9のハンマーに打ち出されて発射レール12及び遊技盤20の外レール22に沿って遊技領域に導かれ、以降パチンコゲームが展開される。
【0024】
さて、このように構成されるパチンコ機PMにおいて、遊技盤20は厚さ19mm程度の積層合板の表面にセルが貼り付けられた化粧板21の前面側に、帯状の外レール22および内レール23(これらを案内レールとも称する)が固設され遊技領域PAが区画される。遊技領域PA内には多数本の遊技釘とともに、複数の風車25、電動チューリップを主体とした種々の役物26(26a,26b,26c等)、周囲に飾り部を有した図柄表示部27などが設けられ、遊技領域PAの下端部にアウト球を回収するアウト口29が設けられている。また、遊技領域PAの外側には外郭方形状の収容枠2aと円弧状の内・外レールの外周との間を埋めるようにレール飾り30(30a,30b)が配設される。
【0025】
一方、化粧板21の裏面側には、役物26に入賞した入賞球を裏機構盤に導く入賞球集合経路や、図柄表示部27に各種図柄を表示させる表示制御基板、視覚効果を高める各種の表示ランプ等が設けられており、このように構成される遊技盤20が一体で収容枠2aに着脱自在に取り付けられるとともに、裏機構盤側の主制御基板や電源基板等とコネクタケーブルで接続され、役物26や図柄表示装置27等の作動が制御される。
【0026】
遊技盤20における外レール22、内レール23およびレール飾り30の配設関係を図3に示す。なお、図3では遊技釘や風車25、各種役物26、図柄表示装置27等の記載を省略している。
【0027】
外レール22は、厚さ0.5mm 幅15mm程度の帯状のステンレス鋼鋼板を利用して形成され、発射レール12と所定間隔離れて連絡する遊技盤20の下端部から右上方の返しゴム28まで略円弧状に化粧板21に固設される。外レール22は打球発射装置9によって打ち出されガイドレール12に沿って発射される打球を、このレール22の内周面に沿って遊技領域PAの上部に案内する。
【0028】
内レール23は、外レールと同様のステンレス鋼鋼板を利用して形成され、遊技盤20の左上端から右中間まで上方に開いた円弧状に化粧板21に固設される。内レール23は遊技領域PA内に打ち込まれた遊技球がこの遊技領域PAから外に飛び出すことを防止するとともに、遊技領域を落下した遊技球をアウト口29に導く機能を有している。内レール23の左上端部には遊技領域PA内に打ち出された遊技球が発射装置9側に戻ることを規制する球戻り防止片24が取り付けられている。
【0029】
レール飾り30は、化粧板21の盤面に固設されるベース部材31(31a,31b)と、このベース部材31の上面を覆ってベース部材31にねじ止め固定される光透過性のレンズ部材32(32a,32b)とからなり、それぞれ適宜な樹脂材料を射出成形等の成形手段により図示する形状に構成する。レール飾り30はベース部材31にレンズ部材32が取り付けられた状態で、内・外レール23,22のレール高さと略同程度の高さを有している。また、盤面右側のレール飾り30bは、外レール22の右上端部と内レール23の右上端部との間を結んでこの間で遊技領域PAを区画するとともに、外レール22の上端部近傍にはレール端部を覆うように遊技領域に張り出して返しゴム28が設けられている。
【0030】
ベース部材31a,31bには、LEDが複数個実装されたLED基板35(35a,35b,35c)が取り付けられており、所定の入賞状態となったときに内部に配設されたLED(発光素子)を点滅させることで、レンズ部材32を通して効果照明が行われる。
【0031】
このように構成される遊技盤20では、内・外レール23,22が電気的に浮いた状態となり、静電気を蓄積させやすい状況にある。そこで、本発明の遊技機ではレール飾り30に、外レール22および内レール23を電気的に地落させる静電気除去装置が設けられている。
【0032】
図3および図4には第1実施形態に係る静電気除去装置50を例示しており、以下両図を参照して静電気除去装置50について説明する。なお、図4は図3中に矢印IV-IVを付して示す方向に見た静電気除去装置の断面図を示し、(A)(B)(C)はその取り付け手順を時系列に表したものである。
【0033】
この静電気除去装置50は、レール飾り30bから外レール22または内レール23に向けて突出し、これらのレールの外側面に接触するアース部材51と、一端がアース部材51に接続されて他端がパチンコ機のアースに接続されるアース線52とから構成される。
【0034】
アース部材51は、例えば厚さ0.2〜0.8mm程度のリン青銅やバネ用ステンレス鋼などの金属薄板を、プレス成形等の公知の加工方法により図示する形状に成形し、必要に応じて適宜なメッキ処理を行うことにより構成する。アース部材51は、その基端側に穿設された孔部で、ベース部材31bに一体成形された円柱状の突起部(いわゆるダボ)33に嵌挿され、上方に折り曲げられた接触片部51aで外レール22の外側面、または内レール23の外側面に弾性的に(バネ性をもって)接触し電気的に接続される(図4(A))。なお、ベース部材31bにはアース部材51の突出位置に対応してリブに切り欠きが形成されており、これによりアース部材51の回転が規制され位置決めされる。
【0035】
一方、アース線52は、所定サイズの芯線を有する被覆電線52aの一端に固定端子(丸形圧着端子)52bが圧着接続されて構成され、固定端子52bがアース部材51に重ねられるように突起部33に嵌挿される(図4(B))。そしてこのように重ねられた固定端子52bの上から、レンズ部材32bが取り付けられ(図4(C))、レンズ部材32bに形成されたボス34がベース部材31bの突起部33と嵌合して、アース部材51と固定端子52bとを挟持保持する。
【0036】
アース線52aの他端側は、化粧板21に設けられたLED基板用の配線孔21aを通して化粧板21の裏面側に導かれ、パチンコ機本体のアース(例えば電源基板のアース回路)に接続される。これにより、外レール22と内レール23とが遊技機本体のアースに電気的に接続されアース電位に落とされる。
【0037】
このため、打球発射装置9によって発射された遊技球は、遊技領域PAに至る過程で外レール22に接して蓄積した電荷を放出し、電荷を蓄積した状態のまま遊技領域PAに到達することがない。また、遊技領域PAを落下中に図柄表示装置27周辺の飾り部材や、各種役物26a〜26c等のプラスティック部材と接触して帯電した遊技球は、アウト口29に導かれる過程で内レール23と接して電荷を放出し、帯電状態のまま裏機構盤の排出経路に到達することがない。
【0038】
また、このような静電気除去装置50では、アース部材51の接触片部51aのみがレール飾り30bと内・外レール23,22との隙間部分に現れるに過ぎないため、遊技者に装置の存在を意識させることがなく、外観上何ら煩雑な感じを与えることもない。さらに、本構成によれば内・外レール23,22について何ら形状等を変更する必要がなく、またこれらのレールの形状精度や取り付け精度が多少ばらついても確実に地落させることができる。
【0039】
次に、静電気除去装置の第2実施形態について図5を参照して簡潔に説明する。この静電気除去装置60は、上述した静電気除去装置50と同様位置に取り付けられてレール飾り30bから外レール22または内レール23に向けて突出し、これらのレール22,23の外側面に接触するアース部材61を有して構成される。図5はこのアース部材61の断面図(図4に相当する断面図)を示しており、以下この図5を参照して説明する。なお、遊技盤20や内・外レール23,22、ベース部材31の主要構成等は前述の実施例と同様であるため重複説明を省略する。
【0040】
アース部材61は、前述したアース部材51と同様の金属薄板を、プレス成形等の公知の加工方法により図示する断面形状に成形し、必要に応じてメッキ処理を行って構成する。アース部材61の中間部には、ベース部材31bに一体成形された円柱状の突起部(ダボ)33に嵌合する孔部が形成されており、この孔部を突起部33に嵌合させてその上部から固定部材(例えば、内歯つきリング等)62を圧入することでベース部材31bに固定される。アース部材61の先端側は上方に折り曲げられるとともに円筒状に湾曲されて先端側接触片部61aが形成され、この先端側接触片部61aが外レール22の外側面、または内レール23の外側面に弾性的に接触して電気的に接続される。
【0041】
一方、アース部材61の基端側は上方に折り曲げられるとともにその先端部が折り返され、図5における上下方向にバネ性をもった基端側接触片部61bが形成される。LED基板35b,35c(以下両者をまとめて付番35で示す)は、この基端側接触片部61bの上方を覆うように取り付けられ、基端側接触片部61bはLED基板35の裏面に形成されたアース回路の回路パターンに弾性的に接触して電気的に接続される。LED基板35の配線ケーブル(不図示)は、配線孔21aを通して化粧板21の裏面側に導かれ、この基板35のアース回路がパチンコ機本体のアース(例えば電源基板のアース回路)に接続される。これにより、外レール22と内レール23とが遊技機本体のアースに電気的に接続されアース電位に落とされる。
【0042】
従って、本実施形態の静電気除去装置60においても、前記実施形態の静電気除去装置50と同様の効果を得ることができるとともに、本実施形態の静電気除去装置60によれば、アース部材ごとに個別のアース線を製作し、また引き回し配線をする必要がなく、部品コストおよび作業工数をさらに削減することができる。
【0043】
なお、以上説明した実施例では、遊技盤右側のレール飾り30bに内・外レール両方のアース部材を設けた例を開示したが、外レール22に対するアース部材51,61の取り付け位置は、遊技盤左上部のレール飾り30aに設けることもできる。また、ベース部材31bに円柱状の突起(ダボ)33を形成しこの突起33を利用してアース部材51,61を取り付ける例を開示したが、ねじ等の固定手段を用いて固定するものであっても良く、また化粧板21に直接固定するものであってもよい。なお、アース部材の接触端部は円筒状や球面状の突起を有する形態とすることもできる。また、アース部材の一例として金属板を折り曲げ成型して弾性的に接触させる例を開示したが、アース部材は導電性とバネ性とを備えるものであればよく、例えば、導電性があるブラシの先端部をレールに接触させるような実施形態であってもよい。
【0044】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明では、金属製の外レールおよび内レールと、これらのレールによって仕切られる略円形の遊技領域の外側にレールに沿って配設されるレール飾りと、レール飾りから外レールまたは内レールに向けて突出し先端側の接触片部がレールの外側面に弾性的に接触する金属製の外アース部材と、アース部材に接続されてアース部材を電気的に接地させるアース手段とを備え、アース部材の基端側がカバー部材に覆われたレール飾りの内部において固定されアース手段に接続されるとともに、レールに沿って配設される壁面にアース部材の突出位置に対応して切り欠き部が形成されてアース部材の先端側が導出され、アース部材における接触片部のみがレール飾りとレールとの隙間部分に現われるように弾球遊技機を構成する。このような弾球遊技機によれば、アース部材の接触片部がレール飾りとレールとの間に位置して配設されるため内・外レールの構成を大きく変更したり複雑化させることなく、また、外観上も遊技者に静電気除去装置の存在を意識させるような意匠上の変化を生じさせることがなく、内・外レールをアースさせる遊技機を構成することができる。
【0045】
また、アース部材を金属材料で形成し外レールまたは内レールの外側面に弾性的に接触する構成により、内・外レールに何等の変更を加えずに静電気除去装置を構成できるとともに、内・外レールの形状や取り付け位置等がばらついた場合でも柔軟に追従して確実にアースさせることができる。また、ローコストに静電気除去手段を備えた弾球遊技機を構成することができる。
【0046】
なお、アース部材に穿設した孔部をベース部材に形成した突起部に嵌挿させ、アース部材の先端側を切り欠きを通して導出させてベース部材の上方を覆ってカバー部材を取り付けたときに、アース部材が回転規制され位置決めされた状態でベース部材とカバー部材とに挟持されて固定されるような構成によれば、組立工数を増加させることなく簡単にアース部材を取り付けることができる。
【0047】
また、レール飾りに照明手段を有する照明基板が配設される弾球遊技機において、アース部材を照明基板のアース回路に接続することにより、独自のアース線を引き回すことなく照明基板のコネクタケーブルを利用してアース回路を構成することができ、また、アース部材を照明基板のアース回路の回路パターンに弾性的に接触させて接続することで、アース部材、照明基板ともにその構成を簡明化して、アース線を配線する作業工数や組立工数等を削減し生産コストをさらに低減させた弾球遊技機を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る弾球遊技機の好ましい実施形態として示すパチンコ機の正面図である。
【図2】ガラス扉および上球皿を開放した状態で示す上記パチンコ機の正面図である。
【図3】上記パチンコ機における遊技盤の正面図であり、静電気除去装置の構成を示す説明図である。
【図4】図3中に矢印IV-IVを付して示す方向に見た静電気除去装置の断面図を示し、各図(A)(B)(C)はその取り付け手順を時系列に表したものである。
【図5】本発明に係る弾球遊技機における静電気除去装置の他の実施形態を示す断面図(図4に対応する矢視断面図)である。
【符号の説明】
1 外枠
2 前枠
2a 収容枠
3a,3b 開閉ヒンジ
4 施錠装置
5 ガラス扉
6 上球皿
7 下球皿
8 操作ハンドル
9 打球発射装置
10 遊技補助盤
12 発射レール
13 ケースカバー
14 スピーカ
15 ファール口
20 遊技盤
21 化粧板
22 外レール
23 内レール
24 球戻り防止片
25 風車
26a〜26c 役物(入賞口)
28 返しゴム
29 アウト口
30(30a,30b) レール飾り
31(31a,31b) ベース部材
32(32a,32b) レンズ部材
33 ダボ
34 ボス
35(35a,35b,35c) LED基板
50 静電気除去装置(第1実施例)
51 アース部材
51a 接触片部
52 アース線(52a 被覆電線、52b 固定端子)
60 静電気除去装置(第2実施例)
61 アース部材
61a 先端側接触片部
61b 基端側接触片部
62 固定部材

Claims (5)

  1. 遊技盤の前面に設けられて打球発射装置により発射された遊技球を前記遊技盤の上部に案内する円弧状の金属製の外レールと、
    前記遊技盤の盤面に沿って落下する遊技球をアウト口に導く円弧状の金属製の内レールと、
    前記外レールおよび前記内レールによって仕切られる略円形の遊技領域の外側に、前記外レールのレール高さと同程度の高さを有し前記外レールに沿って配設されるレール飾りと、
    前記レール飾りから前記外レールに向けて突出し先端側の接触片部が前記外レールの外側面に弾性的に接触する金属製のアース部材と、
    前記アース部材に接続されて前記アース部材を電気的に接地させるアース手段とを備え
    前記レール飾りは、前記遊技盤に固設されるベース部材とこのベース部材の上部を覆って取り付けられるカバー部材とからなり、前記アース部材の基端側が前記カバー部材に覆われた前記レール飾りの内部において固定され前記アース手段に接続されるとともに、前記外レールに沿って配設される壁面に前記アース部材の突出位置に対応して切り欠き部が形成されて前記アース部材の先端側が導出され、前記アース部材における前記接触片部のみが前記レール飾りと前記外レールとの隙間部分に現われて配設されるように構成したことを特徴とする弾球遊技機。
  2. 遊技盤の前面に設けられて打球発射装置により発射された遊技球を前記遊技盤の上部に案内する金属製の円弧状の外レールと、
    前記遊技盤の盤面に沿って落下する遊技球をアウト口に導く金属製の円弧状の内レールと、
    前記外レールおよび前記内レールによって仕切られる略円形の遊技領域の外側に、前記内レールのレール高さと同程度の高さを有し前記内レールに沿って配設されるレール飾りと、
    前記レール飾りから前記内レールに向けて突出し先端側の接触片部が前記内レールの外側面に弾性的に接触する金属製のアース部材と、
    前記アース部材に接続されて前記アース部材を電気的に接地させるアース手段とを備え、
    前記レール飾りは、前記遊技盤に固設されるベース部材とこのベース部材の上部を覆って取り付けられるカバー部材とからなり、前記アース部材の基端側が前記カバー部材に覆われた前記レール飾りの内部において固定され前記アース手段に接続されるとともに、前記内レールに沿って配設される壁面に前記アース部材の突出位置に対応して切り欠き部が形成されて前記アース部材の先端側が導出され、前記アース部材における前記接触片部のみが前記レール飾りと前記内レールとの隙間部分に現われて配設されるように構成したことを特徴とする弾球遊技機。
  3. 前記アース部材の基端側に円孔状の孔部が穿設され、
    前記ベース部材に前記孔部が嵌挿される円柱状の突起部が形成され、
    前記孔部を前記突起部に嵌挿させ、前記アース部材の先端側を前記切り欠きを通して導出させて前記ベース部材の上方を覆って前記カバー部材を取り付けたときに、前記アース部材が回転規制され位置決めされた状態で前記ベース部材と前記カバー部材とに挟持されて固定されるように構成したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の弾球遊技機。
  4. 前記レール飾りの内部に照明手段を有する照明基板が配設されており、前記アース部材は前記照明基板のアース回路に接続されることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の弾球遊技機。
  5. 前記アース部材は前記照明基板のアース回路の回路パターンに弾性的に接触して接続されることを特徴とする請求項4に記載の弾性遊技機。
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