JP2005006748A - パチンコ機の装飾装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】装飾装置20は、装飾部材21、22、23、及び、その補強部材30から構成される。装飾部材21と22、21と23とを、係合あるいはネジ止めによって止着する。そして、装飾部材21の裏面側を左右方向に横断して、装飾部材21を挟むように、補強部材30を装飾部材22および23に取り付ける。装飾部材21、22、23および補強部材30は、導電性の部材からなり、補強部材30に形成されたアース接続部40において、パチンコ機のアースラインに接続されている。
【選択図】 図5
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の部分から構成されるパチンコ機の装飾装置、特に、遊技盤の前面に配置されて、デザイン的な効果を演出するパチンコ機の装飾装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
パチンコ機の遊技盤上には、役物装置、大入賞口装置、サイドランプ等の部品および複数の部品を組み合わせて構成した装置が配設されている。これらの部品・装置は、遊技内容、遊技状態等を表示するものとしてその果たす役割は大きい。また、これらの部品・装置は、それぞれ様々な色に着色されており、パチンコ機のデザイン的効果、即ち、見た目の華やかさを演出するものとしてもその果たす役割は大きい。特に、パチンコ機の前面側に配置される部分は、遊技者が目にする機会も多く、その見た目の華やかさも要求される部分である。これらのパチンコ機の前面側に配置される部分を構成する部品・装置を、その果たす役割から一般的に装飾装置ともいわれる。
【0003】
遊技盤上に配設されるパチンコ機の装飾装置の一形態を図10から12に示す。図に示す装飾装置20’は、大入賞口8の装置および一般入賞口9の装置が設けられている装飾装置であり、通常は、いわゆる第一種パチンコ機において、遊技盤上に形成される遊技領域の下方部に配設されている。図10はその斜視図、図11は分解図、図12は裏面図を示す。装飾装置20’は、装飾部材21、22、23から構成されている。しかし、ここでは説明の理解を容易にするために、装飾部材21、22、23に取り付けられる部品、即ち、大入賞口8および一般入賞口9へ入賞した遊技球を処理する部品も記載している。また、符号9’は、一般入賞口9を構成する球受け部材である。
【0004】
装飾装置20’は、装飾部材21、22、23のビス穴24を介して遊技盤上にビス止めされる構成を有している。従って、装飾装置20’が実際に遊技盤上に配設された状態では、装飾部材21、22、23の裏側に取り付けられている部品は、遊技盤に形成される取り付け穴となるルーター穴内に、あるいは遊技盤の裏側に配置されることになり、パチンコ機の前方側からは装飾部材21、22、23及びその表側に配置される部品が遊技盤上に配設されているように見えることになる。
【0005】
図12(a)に示すように、装飾部材21と22、21と23とは、ネジ止めによって、あるいは係合することによって互いに結合している。装飾部材21と22、および装飾部材21と23とは、それぞれ凹凸部の設けられている部分25において互いに係合し、ネジ穴の設けられている部分26においてそれぞれネジ止めされている。
【0006】
このように複数の装飾部品、例えば、装飾部材21、22、23が結合して構成される装飾装置では、各装飾部品をそれぞれ独自に着色することができるため、部品ごとの色分けが容易で、見た目の華やかさを演出することに関しては効果的であった。ところが、それぞれの部品がネジ止め等によって結合されているためネジ止め部に嵌合のバラツキを生じたり、また、各部品自体の歪みや反りを生じ、それが原因となって装飾装置全体に変形を生じるという欠点があった。特に、装飾部品の形状が板状であると、図12(b)、(c)に示す矢印27方向に反りを生じることが多く、装飾装置が変形すると、遊技盤に組み付ける際にルーター穴に挿入し難くなったり、装置自体の剛性、耐久性を低下させる等の問題があった。
【0007】
そこで、これらの不具合を解決するために、着色する各部分を異種または異色の合成樹脂材料によって一体成形する装飾装置となる成形部品が開示されている(特許文献1参照)。
【0008】
【特許文献1】
特開平7−289714号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上述した従来の一体成形する装飾装置では、装飾装置の一部分にメッキ処理を施そうとする場合、例えば、メッキ処理を施す部分と施さない部分との境界が溝構造となっていると、その溝部分に溶液が入り込まず十分なメッキ処理ができなかったり、あるいはメッキ処理の必要ない部分にまで処理が施されてしまうという不具合が生じ、美観を損なう欠点があった。そこで、メッキ処理を施さない部分を覆って行う、いわゆるマスキング処理法が考えられるが、処理工程が煩雑であるためコスト高となる欠点があった。また、メッキ処理を施した場合、遊技盤上を流下する遊技球が装飾装置に接触して静電気が発生すると、その電荷の誘導、あるいは放電によりノイズが電子回路に入り込みパチンコ機の制御に悪影響を及ぼすという問題もあった。
【0010】
そこで、本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、装飾装置の変形を矯正し、装置自体の剛性、耐久性を高めると共に、部品にメッキ処理を施す場合に処理工程が煩雑となるのを防止し、さらには静電気の発生を抑制することができるパチンコ機の装飾装置の提供を目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に係るパチンコ機の装飾装置の発明は、複数の部材によって構成され、各部材が樹脂成形されると共に、それぞれ着色され、部材同士が係合あるいはネジ止めによって結合されているパチンコ機の装飾装置において、前記各部材を相互に結合する補強部材を取り付けたことを特徴とするものである。補強部材により各部材を相互に結合させることによって、係合あるいはネジ止めで結合されることにより装飾装置に発生し得る形状の変形を防止する。
【0012】
また、請求項2に係るパチンコ機の装飾装置の発明は、請求項1の発明において、導電性の部材からなる前記着色された部材と、導電性の剛板の部材からなる前記補強部材とは、電気的に導通され、前記補強部材が、該補強部材に形成されているアース接続部において遊技盤に設けられているアース接続ラインを介して遊技盤取り付け枠のアース部分に接続されていることを特徴とするものである。遊技球等の接触により装飾装置に発生する静電気を、補強部材を介してアースラインに誘導し、静電気のノイズによる電子回路への悪影響を防止する。
【0013】
また、請求項3に係るパチンコ機の装飾装置の発明は、樹脂成形された複数の部材によって構成され、部材同士が係合あるいはネジ止めによって結合されているパチンコ機の装飾装置において、前記各部材を相互に結合する導電性の剛板からなる補強部材を設け、該補強部材と導電性の部材からなる前記樹脂成形された複数の部材とは電気的に導通され、前記補強部材は、該補強部材に形成されているアース接続部において遊技盤に設けられているアース接続ラインを介して遊技盤取り付け枠のアース部分に接続されていることを特徴とするものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るパチンコ機の装飾装置の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1は、パチンコ機の遊技盤の一形態を示すものであり、ここでは、いわゆる第一種のパチンコ機の遊技盤面上に配設された装飾装置について説明する。
遊技盤1の前面には、ハンドル操作によって打出された遊技球を誘導する略円弧状の外レール2a及び内レール2bが設けられている。そして、この2つのレール2aと2bで囲まれた部分によって遊技領域3が形成されている。遊技領域3の略中央には可変表示装置5が設けられ、可変表示装置5には、複数種の図柄が変動表示および停止表示される可変表示器6が設けられている。
【0015】
可変表示装置5の上部には、可変表示器6に図柄の変動表示が行われる回数を表示する変動回数保留表示器15が設けられている。変動回数保留表示器15は、例えば、複数のLEDによって構成され、このLEDの点灯数によって図柄の変動表示が行われる回数を表示し、遊技者に現在の遊技状態を報知している。
【0016】
可変表示装置5の下方には始動入賞口7が設けられている。この始動入賞口7への遊技球の入賞に基づいて乱数の抽選が行われ、可変表示器6に図柄の変動表示が開始され、所定時間経過後に、乱数の抽選によって選択された図柄の組合せが停止表示される。また、図柄の変動表示中に、さらに始動入賞口7に遊技球が入賞すると、図柄の変動表示の保留回数として入賞した遊技球数に対応し変動回数保留表示器15が点灯する。
【0017】
始動入賞口7の下側には、可変表示器6に特定の図柄の組み合わせが停止表示したときに、継続して所定の時間だけ開放状態となる大入賞口8が設けられている。大入賞口8の継続した開放により遊技球の入賞し易い状態が発生し、そこに遊技球を入賞させることにより遊技者は短時間に多くの遊技球を獲得することができる。
【0018】
大入賞口8の左右両側には、一般入賞口9が設けられ、大入賞口8の下側には、はずれ球を回収するアウト口10が設けられている。また、可変表示装置5の左右両側には、遊技領域3を流下する遊技球の接触により、その流下する方向及び速度を変化させる風車16が設けられている。尚、図示は省略しているが、遊技領域3の全面には適宜、遊技釘が植設される。
【0019】
大入賞口8および一般入賞口9は、遊技盤1上に固定された装飾装置20に取り付けられている。大入賞口8および一般入賞口9への遊技球の入賞により賞球が払い出されるため、これらの入賞口が取り付けられた装飾装置20は、遊技者が頻繁に視線を注ぐ箇所であり、パチンコ機にとって、そのデザイン的特徴を表わすための重要な部分である。従って、装飾装置20は、そのパチンコ機の個性を出すためにそれぞれの機種において特徴的な色に着色されていたり、特徴的な形状に形成されている。
【0020】
さらに、遊技領域3内の左右両側には、サイドランプ11、11’が設けられている。サイドランプ11、11’は、例えば、LED等の表示器を所定の色に着色されたプラスチック部材によって覆うことにより構成されるものであり、表示器の点灯、点滅表示等により所定の遊技状態が発生していることを遊技者に報知する。またさらに、遊技領域3を形成している外レール2a及び内レール2bの外側で、その下部から右側にかけてベニア飾り13が設けられている。ベニア飾り13は、遊技盤上にネジ等の固着部材によって取り付けられると共に、その内側の外レール2a及び内レール2bと接触して配置されている。また、図において右側に配置されたサイドランプ11は、アース板C12(図9(a))を介して外レール2aあるいは内レール2bに接続されている。そして、この遊技盤1は、パチンコホールの島に設置されたパチンコ機の遊技盤取り付け枠に取り付けられる。尚、遊技盤取り付け枠は、島に固定される外枠と、その外枠に片開きされるように取り付けられた前枠を備えており、遊技盤1は、この前枠に取り付けられている。
【0021】
図2に、装飾装置20の分解図を示す。尚、本発明に係る装飾装置20は、従来例として説明した図10から図12に示す装飾装置20’に改良を加えたものであるので、従来の装飾装置20’と同様の部材については同一の符号を付し、その詳細な説明は適宜省略する。
【0022】
装飾装置20は、装飾部材21、22、23、及び、その補強部材30から構成されている。尚、従来例の図11と同様に、図2では説明の理解を容易にするために、装飾部材21、22、23に取り付けられる部品31、即ち、大入賞口8および一般入賞口9に入賞した遊技球を処理する部品31も記載している。
【0023】
装飾装置20は、装飾部材21、22、23に設けられているビス穴24を介して遊技盤上にビス止めされる。従って、装飾装置20が遊技盤上に配設された状態では、装飾部材21、22、23の裏側に取り付けられている部品31は、遊技盤に形成されたルーター穴に挿入されるため、パチンコ機の前方側からは装飾部材21、22、23だけが遊技領域3上に配置されているように見える構成となる(図1の装飾装置20参照)。
補強部材30は、装飾部材21から23に掛けて取り付けられる剛体性の部材であり、詳細は後述するが、装飾部材21、22、23に生じる歪みや反り等による装飾装置20の形状の変形を防止するためのものである。
【0024】
図3(a)から(c)に、装飾装置20を構成する装飾部材21、22、23の裏面図をそれぞれ示す。図3(a)に示す装飾部材21には、他の装飾部材22、23との止着用の穴36、46、及び、他の装飾部材22、23との係合用の穴35、45が形成されている。
【0025】
図3(b)に示す装飾部材22には、装飾部材21との止着用の穴36’、及び、装飾部材21との係合用の凸部35’が形成されている。さらに装飾部材22には、補強部材30との止着用の穴37’、及び係合用の凸部38’が形成されている。
また、図3(c)に示す装飾部材23には、装飾部材21との止着用の穴46’、及び、装飾部材21との係合用の凸部45’が形成されている。さらに装飾部材23には、補強部材30との止着用の穴47’が形成されている。
【0026】
図4(a)、(b)に、装飾装置20を構成する補強部材30を示す。
補強部材30には、変形し難い剛板等、例えば、銅板の表面に亜鉛メッキを施した剛板が使用される。尚、変形し難い部材であれば、導電性の部材であっても非導電性の部材であってもよい。
補強部材30が導電性の部材である場合、図4(a)の正面図に示すように、補強部材30には装飾部材22との止着用の穴37、及び、係合用の穴38が形成される。また、補強部材30には、装飾部材23との止着用の穴47が形成される。さらに補強部材30の一方の端部には折り曲げ加工が施され、例えば、逆L字状を有するアース接続部40が形成される。
【0027】
詳しくは後述するが、補強部材30は、このアース接続部40の一面41において他の部材に接触する構成を有し、接触した部材と電気的に導通した状態となり、静電気によって発生する電荷を誘導する機能を有する。そのためには、補強部材30のアース接続部40は、矢印42方向へ弾性力を持つ構造であることが望ましい。尚、凹部39は、補強部材30を取付けたときに他の部品と接触を回避するために設けられたものである。
【0028】
補強部材30が非導電性の部材である場合には、静電気によって発生する電荷を誘導する部材としては作用しないため、補強部材30は、上述のようなアース接続部40を備えた構成である必要はなく、図4においてアース接続部40の部分を削除した形状のものであってよい。
【0029】
図5は、装飾装置20の裏面分解斜視図を示す。図5では、装飾装置20の構成を理解し易くするために、図2において示した装飾部材21、22、23に取り付けられる部品31の大部分を省略している。装飾部材21には、大入賞口8に入賞した遊技球を後段の通路へ誘導するためのステージ50が、ステージ50の両端部に設けられた穴51および装飾部材21に設けられた穴51’を介して取り付けられる。そして、補強部材30は、このステージ50の裏面に補強部材30の面が接した状態で、ステージ50の裏面側を覆うように配置され、装飾部材22および装飾部材23に止着される。
【0030】
図6(a)から(c)は、装飾装置20を構成する装飾部材21、22、23、及び、その補強部材30を組み合わせたときの装飾装置20の裏面図を示す。図6に示すように、装飾部材21と22とは、重なり合った止着用の穴36、36’を介して、例えば、ネジによって止着されると共に、係合用の穴35と凸部35’において係合している。また、装飾部材21と23とは、重なり合った止着用の穴46、46’を介して、例えば、ネジによって止着されると共に、係合用の穴45と凸部45’において係合している。そして、補強部材30が、装飾部材22及び装飾部材23に止着・係合された装飾部材21の裏面側を左右方向に横断して装飾部材21を挟むように、且つ、装飾部材21に取り付けられたステージ50の裏面に接触した状態で装飾部材22および23に取り付けられている。補強部材30は、装飾部材22に対しては、係合用の穴38において装飾部材22の凸部38’に係合すると共に、止着用の穴37、37’を介して止着されている。また、装飾部材23に対しては、止着用の穴47、47’を介して止着されている。
【0031】
このような構成により、組合される複数の部品、即ち、装飾部材21、22、23を補強部材30で結合することにより、装飾部材21、22、23の、止着用の穴の位置、係合用の穴の位置等を含む形状の製造バラツキを要因とする、組み合わせた際の装飾装置20の歪みや反りを矯正することができると共に、装飾装置20自体の剛性を高めることができる。また、装飾装置20は複数の装飾部材21、22、23により構成されているため、一つの装飾部材にメッキ処理を施す場合に、その部品単体をメッキ処理し、その後に他の装飾部材と組み合わせることができるので、メッキ処理する必要のない部品をマスク処理してからメッキ処理を施さなければならないという複雑な製造工程を無くすことができる。
【0032】
次に、装飾装置20に帯電する静電気の処理について説明する。
装飾装置20は、遊技領域3上に取り付けられているため流下する遊技球の接触により静電気が発生する。そして、この静電気によるノイズによって電子回路の制御に誤動作が発生し得る。そこで、本発明では、この装飾装置20に発生する静電気による電荷を、補強部材30を介して、遊技盤に設けられたサイドランプベース、レール、ベニヤ飾り等からなるアース接続ラインに誘導し、さらにパチンコ機のアース部分となっている遊技盤の取り付け枠に誘導するように構成している。
【0033】
装飾部材21、22、23のうちの1個または複数個が導電性の部材、例えば、メッキ処理が施された部材によって構成され、且つ、補強部材30も導電性の部材によって構成されている場合には、補強部材30が、上述したように、装飾装置20の装飾部材に止着されているため、装飾装置20と補強部材30とは電気的に導通した状態となり、装飾装置20に発生する静電気の電荷は補強部材30に誘導される。
【0034】
具体的には、図6に示した装飾装置20でいうと、補強部材30と装飾部材22との係合部である係合用の穴38、凸部38’を介して、あるいは補強部材30と装飾部材22との止着部である止着用の穴37、37’部分を介して誘導される。また、補強部材30と装飾部材23との止着部である止着用の穴47、47’部分を介して誘導される。さらに、補強部材30は、装飾部材21に取り付けられたステージ50の裏面に接触した状態で取り付けられているので、ステージ50をメッキ処理することにより、ステージ50との接触面を介して誘導される。
そして、補強部材30に誘導された電荷は、アース接続部40を介して、以下のように誘導されていく。
【0035】
図7に示すように、遊技盤1の裏面側の略中央部には、その表面がメッキ処理された薄板状のリアベース52が取り付けられている。このリアベース52の内側(図7において奥側)には、パチンコ機を制御する電子回路ユニットが配置されており、リアベース52はこの電子回路を覆うプラスチックケース55に、取り付け孔56を介して取り付けられており、電子回路部をシールドする機能を有している。図8に、リアベース52単体の図を示すが、図8においてリアベース52の下側および左側には導電性のプレートであるアース板A53、アース板B54が取り付けられている。
【0036】
アース板A53は、取り付け孔57を介してプラスチックケース58に取り付けられている。そして、アース板A53の端部60は、遊技盤1のルーター穴59に挿入された装飾装置20の、補強部材30に形成されているアース接続部40の一面41に接触している。補強部材30のアース接続部40は、図4に示す矢印42方向へ弾性力を有しており、この弾性力を利用してアース板A53と一面41とは、矢印42方向に押し合う状態で接触し、導通した状態となっている。
【0037】
尚、図4に示す形態では、補強部材30に折り曲げ加工を施してアース接続部40を形成し、そのアース接続部40が矢印42方向へ弾力性を有する場合を説明したが、アース接続部40とその接触部、即ち、図4でいうとアース板A53とを確実に導通状態にすることができる構成であればよく、例えば、アース板A53が、補強部材30との関係(図7参照)で、図4の矢印42方向へ弾性力を有し、アース板A53と補強部材30に形成されるアース接続部40の一面41とを圧接させ、導通状態とする形態のものであってもよい。またその他、例えば、補強部材30には折り曲げ加工を施さず、アース板A53に折り曲げ加工を施し、その折曲げ加工を施した部分に図4の矢印42方向へ弾力性を持たせ、補強部材30と圧接させて両者を導通状態とする形態であってもよい。さらに例えば、補強部材30にも、アース板A53にも折り曲げ加工を施さずに両者を圧接させて導通状態とする形態であってもよい。
【0038】
図9(a)、(b)に、サイドランプベース11’の正面図、裏面図を示す。サイドランプベース11’は、図1におけるサイドランプ11の裏側に配置されるメッキ処理された合成樹脂材料からなるものであり、その上部には、突起部61が形成され、下部には導電性のプレートからなるアース板C12が設けられている。
突起部61は、図7においてアース板B54の端部63に圧接されている。また、アース板C12は、図1において上述したように外レール2aあるいは内レール2bに接続または圧接されており、その外レール2aおよび内レール2bは、ベニア飾り13に接触して配置されている。そして、ベニア飾り13がパチンコ機のアース部分となっている遊技盤の取り付け枠に接続されている。
【0039】
即ち、補強部材30に誘導された電荷は、先ず、アース接続部40を介してリアベース52のアース板A53へ誘導される。アース板A53に誘導された電荷は、リアベース52を介してアース板B54へ誘導され、さらにアース板B54に圧接されたサイドランプベース11’の突起部61を介してサイドランプベース11’へ誘導される。サイドランプベース11’へ誘導された電荷は、アース板Cを介して外レール2aあるいは内レール2bに誘導され、さらに外レール2a及び内レール2bに接触しているベニヤ飾り13へ誘導される。そして、ベニヤ飾り13が接続されている遊技盤取り付け枠に設けられた導電性のセット板へ誘導され、セット板のアース線を介して島のアース受け部へと誘導される。従って、装飾装置20に補強部材30を設けることにより、装飾装置20に発生した電荷による電子回路への放電等を防止して、回路の誤動作の発生を防止することができる。
【0040】
【発明の効果】
本願の請求項1に係る発明によれば、装飾装置を構成する各部材を、補強部材によって相互に結合させることにより、前記各部材を係合あるいはネジ止めすることによって生じていた装飾装置の形状の変形を防止することができ、装飾装置自体の剛性、耐久性を高めることができる。また、装飾装置は複数の部品からなる構成を有するため、それぞれの部品単体でメッキ処理を施すことができ、メッキ処理の必要のない部品にマスク処理をしてからメッキ処理をしなければならないという複雑な処理工程をなくすことができる。
【0041】
また、請求項2に係る発明によればさらに、装飾装置に発生する静電気による電荷を、補強部材を介してパチンコ機のアース部分である遊技盤取り付け枠に誘導することができ、静電気のノイズによる電子回路の誤動作を防止し、性能のよいパチンコ機を提供することができる。
【0042】
また、請求項3に係る発明によれば、装飾装置を構成する各部材を、補強部材によって相互に結合させることにより、前記各部材を係合あるいはネジ止めすることによって生じていた装飾装置の形状の変形を防止することができ、装飾装置自体の剛性、耐久性を高めることができる。また、装飾装置は複数の部品からなる構成を有するため、それぞれの部品単体でメッキ処理を施すことができ、メッキ処理の必要のない部品にマスク処理をしてからメッキ処理をしなければならないという複雑な処理工程をなくすことができる。さらに、装飾装置に発生する静電気による電荷を、補強部材を介してパチンコ機のアース部分である遊技盤取り付け枠に誘導することができ、静電気のノイズによる電子回路の誤動作を防止し、性能のよいパチンコ機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る、パチンコ機の遊技盤の一形態を示す図である。
【図2】本発明に係る、パチンコ機の装飾装置および装飾装置に取り付けられている部材の分解図である。
【図3】(a)は、装飾装置を構成する装飾部材を示す図である。
(b)は、装飾装置を構成する(a)とは別の装飾部材を示す図である。
(c)は、装飾装置を構成する(a)、(b)とは別の装飾部材を示す図である。
【図4】(a)は、装飾装置を構成する補強部材の一形態を示す正面図である。
(b)は、(a)に示す装飾装置の上面図である。
【図5】装飾装置の裏面分解斜視図である。
【図6】(a)は、装飾装置の裏面図である。
(b)は、(a)に示す装飾装置の上面図である。
(c)は、(a)に示す装飾装置の底面図である。
【図7】図1に示す遊技盤の裏面図である。
【図8】遊技盤の裏面側に取り付けられるリアベースを示す図である。
【図9】(a)は、遊技盤に取り付けられるサイドランプベースの正面図である。
(b)は、(a)に示すサイドランプベース裏面図である。
【図10】従来の装飾装置およびそれに取り付けられる部材の一形態を示す斜視図である。
【図11】図10の分解図である。
【図12】(a)は、図10に示す装飾装置の裏面図である。
(b)は、(a)の上面図である。
(c)は、(a)の底面図である。
【符号の説明】
1 遊技盤
3 遊技領域
5 可変表示装置
8 大入賞口
9 一般入賞口
11、11’ サイドランプ
13 ベニア飾り
20 装飾装置
21、22、23 装飾部材
30 補強部材
40 アース接続部
41 一面
Claims (3)
- 複数の部材によって構成され、各部材が樹脂成形されると共に、それぞれ着色され、部材同士が係合あるいはネジ止めによって結合されているパチンコ機の装飾装置において、
前記各部材を相互に結合する補強部材を取り付けたことを特徴とするパチンコ機の装飾装置。 - 導電性の部材からなる前記着色された部材と、導電性の剛板の部材からなる前記補強部材とは、電気的に導通され、前記補強部材が、該補強部材に形成されているアース接続部において遊技盤に設けられているアース接続ラインを介して遊技盤取り付け枠のアース部分に接続されていることを特徴とする請求項1に記載のパチンコ機の装飾装置。
- 樹脂成形された複数の部材によって構成され、部材同士が係合あるいはネジ止めによって結合されているパチンコ機の装飾装置において、
前記各部材を相互に結合する導電性の剛板からなる補強部材を設け、
該補強部材と導電性の部材からなる前記樹脂成形された複数の部材とは電気的に導通され、前記補強部材は、該補強部材に形成されているアース接続部において遊技盤に設けられているアース接続ラインを介して遊技盤取り付け枠のアース部分に接続されていることを特徴とするパチンコ機の装飾装置。
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