JP2000051489A - 遊技機の景品受皿装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 景品受皿装置（通称：球皿）に取付けた電気
部品の配線は、景品受皿装置の内部を通して裏側に引出
される。しかし従来の景品受皿装置は、カバー部材に電
気部品が取付けられていてカバー部材８が着脱し難い問
題点があった。 【解決手段】 パチンコ球を受ける皿部７ｂを設けた皿
部材７と、その皿部材７に被せて装飾するカバー部材８
と、表示装置などの電気部品９とからなり、前記皿部材
７を前面板５側に取着し且つ前記電気部品９を皿部材７
側に取り付けるようにした遊技機の景品受皿装置６を提
供する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ機やコイ
ン式ゲーム機などの遊技機の前面に設置する景品受皿装
置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の遊技機の景品受皿装置について、
例えば、遊技機の代表格であるパチンコ機について説明
する。パチンコ機は、正面に前枠があり、その前枠に開
閉自在なようにガラス扉枠と前面板が開閉自在に蝶着さ
れている。そして、前面板に景品受皿装置（通称、球
皿）が取り付けられていてその景品受皿装置の皿部に景
品であるパチンコ球が放出される。

【０００３】ところで、現在のパチンコ機の中には、プ
リペイドカードに対応した球貸装置を横に設置し、その
球貸装置と電気的に接続して連動させるようにしたもの
がある。そのようなパチンコ機では、景品受皿装置に球
貸装置用のスイッチ手段などの電気部品を組み込む場合
が多い。また、特公平７−５５２５９号に記載されてい
るように、自己の入賞装置の動作を制御するスイッチ手
段を景品受皿装置に配設するようにしたものもある。

【０００４】しかして、景品受皿装置に電気部品を組み
込むための従来構造は、例えば前記特公平７−５５２５
９号に記載されている。それによれば、先ず、パチンコ
機の景品受皿装置を、皿部を設けた皿部材と、その
皿部材に被せて装飾するカバー部材と、カバー部材に
形成した取付凹部を覆う操作カバー体と、可変表示装
置などの動作を制御するスイッチ手段（電気部品）と、
で構成し、前記操作カバー体にスイッチ手段（電気部
品）を取り付ける、というものである。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】前記景品受皿装置に取
り付けた電気部品は、殆どの場合、パチンコ機本体側の
制御装置に接続される。従って、電気部品の配線は、景
品受皿装置の内部を通して裏側に引き出す必要がある。
しかしながら従来の景品受皿装置は、上記のようにカバ
ー部材側に電気部品が取り付けられているため、カバー
部材を着脱するのに配線が邪魔になる問題点があった。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は上記に鑑みなさ
れたもので、パチンコ球などの景品を受ける皿部を設け
た皿部材と、その皿部材に被せて装飾するカバー部材
と、表示装置などの電気部品とからなり、前記皿部材を
遊技機本体側に取着し且つ前記電気部品を皿部材側に取
り付けるようにした遊技機の景品受皿装置を提供する。

【０００７】遊技機本体側に取着する皿部材に電気部品
を取り付けるようにしたため、カバー部材と遊技機本体
を配線で繋ぐ必要がない。従って、カバー部材がフリー
になり、皿部材への装着、取り外しが簡単迅速に行え
る。

【０００８】

【発明の実施形態１】以下に本発明の実施形態１をパチ
ンコ機を例示しつつ説明する。なお、図１は景品受皿装
置の分解斜視図、図２は景品受皿装置の斜視図、図３は
景品受皿装置の縦断面図、図４はパチンコ機の正面図で
ある。

【０００９】パチンコ機Ｐは、図４に示したように、四
角い枠状の外枠１と、その外枠１の前面に取り付けた前
枠２と、前枠２に開設した窓穴３と、その窓穴３の上半
部を塞ぐガラス扉枠４と、窓穴３の下半部を塞ぐ前面板
５とを有する。そして、前面板５には、景品であるパチ
ンコ球を受けて貯める景品受皿装置６が取り付けられて
いる。

【００１０】前記景品受皿装置６は、図１に示したよう
に、皿部材７とカバー部材８と表示装置などの電気部品
９とからなる。皿部材７は、前面板５に取り付く取付板
７ａとパチンコ球を受ける皿部７ｂで構成され、さらに
電気部品９の取付台部７ｃを一体に有する。一方、カバ
ー部材８は、皿部材７の上面以外の周囲をすっぽり覆う
殻形態であって、図３に示したように、上カバー８ａ
と、底カバー８ｂと、その中間に介装した装飾部材８ｃ
の三部材を一体に接合してなる。前記装飾部材８ｃは、
透明（又は半透明）な合成樹脂製であって、内部を透か
せない目隠し手段として裏面全体に光拡散用の凹凸面を
形成してなり、表から見ると前記凹凸面が透けて模様を
呈し、また、その凹凸面の光拡散作用でカバー部材８の
内部が目隠しされる。装飾部材８ｃには目隠し手段の一
部にその目隠し手段の凹凸をなくして平坦にすることに
より内部透視を可能にした窓形態の電気部品対応部１０
ａが設けられている。

【００１１】前記電気部品９は、例えばプリペイドカー
ドの残額を表示する表示装置であって、図１に示したよ
うに配線基盤９ａの正面に三個の７セグメントＬＥＤ９
ｂを並べてなり、その配線基盤９ａを前記皿部材７の取
付台部７ｃにビス止めして取り付けられる。この取付状
態で電気部品９の７セグメントＬＥＤ９ｂは前記装飾部
材８ｃの電気部品対応部１０ａに対向する。前記のよう
に装飾部材８ｃは透明又は半透明の合成樹脂製であるた
め、電気部品対応部１０ａから７セグメントＬＥＤ９ｂ
が透視できる。また、装飾部材８ｃが半透明で透視度が
低い場合でも７セグメントＬＥＤ９ｂが発光すれば表示
が判る。なお、配線基盤９ａにはパチンコ機Ｐの横に設
置した球貸装置１１に対して、パチンコ球の球貸命令な
どを入力するためのスイッチ手段９ｃが両横に設けられ
ており、そのスイッチ手段９ｃを外部に臨ませる透孔形
態の電気部品対応部１０ｂが装飾部材８ｃに穿設されて
いる。

【００１２】次ぎに実施形態１の景品受皿装置６の装着
方法について説明する。先ず、前面板５に対して皿部材
７をビスや弾性的なフック片などの取着手段（図示せ
ず）で取り付ける。電気部品９は、この段階で皿部材７
の取付台部７ｃにビス止めして取り付けるか、或いは前
面板５に取り付ける前の皿部材７に予め取り付けてお
く。次ぎに、電気部品９の配線１２を皿部材７と前面板
５を貫通する配線窓１３から裏側に引き出す。なお、、
取付台部７ｃには配線窓１３に連通する配線案内部７４
ｃが設けられているため、配線１２の配線が容易で絡ま
り難い。次ぎに、皿部材７にカバー部材８を被せて両者
をビスや弾性的な爪片などの結合手段（図示せず）で結
合する。

【００１３】次ぎに、もし電気部品９が故障した場合
は、カバー部材８を皿部材７から外して配線基盤９ａご
と交換する。その場合、カバー部材８とパチンコ機Ｐ本
体が配線１２で繋がっていないから、皿部材７に対する
カバー部材８の着脱が容易で頗る作業性がよい。なお、
皿部材７には球抜装置が組み込まれている場合が多い
が、そのような球抜装置のメンテナンスに際しても同様
にしてカバー部材８を着脱する。

【００１４】

【発明の実施形態２】図５，図６は本発明の実施形態２
を示すものであって、図５は要部の分解斜視図、図６は
要部の横断平面図である。なお、実施形態１と同一又は
同機能の部品には同じ符号を付して説明を省略する。

【００１５】実施形態２の電気部品９は、スイッチ手段
９ｃをスイッチ本体９１ｃとボタン部材９２ｃの二部材
で構成すると共に７セグメントＬＥＤ９ｂをカバーする
透明又は半透明な透過カバー９１ｂを一体に設けてな
る。そして、配線基盤９ａとボタン部材９２ｃ及び透過
カバー９１ｂに一本のビス９ｄを挿通させ、そのビス９
ｄを取付台部７ｃの雌ネジ筒７１ｃに締め付けて前記三
者を共締めする。

【００１６】なお、取付台部７ｃには配線基盤９ａの一
部に係合して前記ビス９ｄ回りの回転を阻止する位置決
め手段７２ｃが設けられている。図示した位置決め手段
７２ｃは軸形態であってその先端を配線基盤９ａの受孔
９１ａ，９１ａに嵌合するようになっているが、それ以
外の形態でもよい。例えば、位置決め手段７２ｃをリブ
状の突起にして配線基盤９ａの側縁全周又は一部を囲う
ようにしてもよい。

【００１７】前記ボタン部材９２ｃは、ビス９ｄで固定
する部分を中心として両側に弾性的な翼部９３ｃ，９３
ｃを形成し、その翼部９３ｃ，９３ｃの端であって前記
スイッチ本体９１ｃ，９１ｃに対向する位置にボタン９
４ｃ，９４ｃを突設してなる。前記翼部９３ｃ，９３ｃ
は、ビス９ｄによる固定部を基点として両端が配線基盤
９ａから浮き上がる形状になっており、常態では翼部９
３ｃ，９３ｃの裏面がスイッチ本体９１ｃ，９１ｃに触
れないか、又は軽く触れる程度（スイッチ本体９１ｃ，
９１ｃが反応しない程度）の距離を保つ。

【００１８】実施形態２の電気部品９は以上のようにな
っているため、これに対応する装飾部材８ｃの電気部品
対応手段１０ａ，１０ｂは電気部品９の透過カバー９１
ｂとボタン９４ｃ，９４ｃとを通す透孔形態になってい
る。そして、実施形態１と同様に、電気部品９を取り付
けた皿部材７にカバー部材８を被せると、電気部品対応
手段１０ａに電気部品９の透過カバー９１ｂが臨み、ま
た、電気部品対応手段１０ｂ，１０ｂからボタン９４
ｃ，９４ｃが突出する。なお、ボタン９４ｃを押し込む
と、翼部９３ｃが撓ってスイッチ本体９１ｃがＯＮにな
り、また、ボタン９４ｃから指を離すと翼部９３ｃが自
己の弾性により復動してスイッチ本体９１ｃがＯＦＦに
なる。

【００１９】その他、図５において、符号７３ｃは配線
基盤９ａの撓みを防止する補強用突起である。この補強
用突起７３ｃを設けたことにより、前記ボタン９４ｃを
押し込んだ場合でも配線基盤９ａが撓まない。

【００２０】しかして、実施形態２の景品受皿装置６
は、皿部材７に電気部品９の取付台部７を突設すると共
にその電気部品９を少なくとも配線基盤９ａと透過カバ
ー９１ｂで構成し、さらに前記取付台部７に配線基盤９
ａを位置決めする位置決め手段７２ｃを形成するように
なし、透過カバー９１ｂと配線基盤９ａを一本のビス９
ｄで共締めして取付台部７に取り付けるようにしたた
め、電気部品９の組み立てが簡単であり、且つ、透過カ
バー９１ｂのデザイン変更などへの対応も容易である、
等の特有の効果がある。

【００２１】なお、上記においてスイッチ手段９ｃは、
実施形態１のようにボタンを含めた全ての部品を配線基
盤９ａに直付けするものと、実施形態２のようにボタン
部材９２ｃを別部品化するものの何れをも包含するが、
実施形態２のようにボタン部材９２ｃを別部品化した場
合は、それも一本のビス９ｄで共締めするようにすれ
ば、組立作業の能率向上に優れた効果を発揮する。

【００２２】以上本発明を実施形態１，２について説明
したが、もちろん本発明は上記各実施形態に限定される
ものではない。例えば、電気部品９は、実施形態に示し
た表示装置やスイッチ手段９ｃの他に、ランプのような
照明手段や効果音の発生手段などでもよい。また、実施
形態１では電気部品対応部１０ａを窓形態にしたが、そ
の実施形態１の電気部品対応部１０ａを実施形態２と同
様の透孔形態とし、電気部品９側か、又は、カバー部材
８側に透過カバー９１ｂを取り付けるようにしてもよ
い。そうすることにより、透過カバー９１ｂのデザイン
変更等が行いやすい。

【００２３】また、実施形態の遊技機はパチンコ機Ｐで
あるため景品もパチンコ球であるが、遊技機がコイン式
ゲーム機である場合の景品はもちろんコインである。ま
た、パチンコ機Ｐには、景品受皿装置６が上下に二個
（上球皿６ａと下球皿６ｂ）設置されているが、下の景
品受皿装置６（下球皿６ｂ）に対しても本発明は適用可
能である。

【００２４】

【発明の効果】本発明の景品受皿装置は、遊技機本体側
に取着する皿部材に電気部品を取り付けるようにしたた
め、カバー部材と遊技機本体を配線で繋ぐ必要がなく、
カバー部材をフリーにすることができる。従って、皿部
材へのカバー部材の装着、取り外しが簡単迅速に行える
効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】 景品受皿装置の分解斜視図である。

【図２】 景品受皿装置の斜視図である。

【図３】 景品受皿装置の縦断面図である。

【図４】 パチンコ機の正面図である。

【図５】 要部の分解斜視図である。

【図６】 図６は要部の横断平面図である。

【符号の説明】

Ｐ …パチンコ機（遊技機） ６ …景品受皿装置 ７ …皿部材 ７ｂ…皿部 ８ …カバー部材 ９ …電気部品

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 パチンコ球などの景品を受ける皿部を設
   けた皿部材と、 その皿部材に被せて装飾するカバー部材と、 表示装置などの電気部品と、からなり、 前記皿部材を遊技機本体側に取着し且つ前記電気部品を
   皿部材側に取り付けるようにしたことを特徴とする遊技
   機の景品受皿装置。