JP2002112589A - ステッパモータの初期設定装置及び初期設定方法 - Google Patents

ステッパモータの初期設定装置及び初期設定方法

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JP2002112589A JP2000299181A JP2000299181A JP2002112589A JP 2002112589 A JP2002112589 A JP 2002112589A JP 2000299181 A JP2000299181 A JP 2000299181A JP 2000299181 A JP2000299181 A JP 2000299181A JP 2002112589 A JP2002112589 A JP 2002112589A
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excitation signal
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 初期設定のための指標を数字により明確に示
し、初期設定を確実かつ容易にできるようにし、かつ初
期設定時間を短縮できるようにしたステッパモータの初
期設定装置及び初期設定方法を提供する。 【解決手段】 跳ね返りステップから1電気サイクルの
半分のサイクルだけ、シフトしたステップをストッパ片
が固定ストッパに当接したタイミングに同期させて、励
磁信号をコイルに印加するように初期設定する。跳ね返
りステップでは、ステッパモータのロータの回転方向が
逆転するので、このステップは検知しやすく、この跳ね
返りステップさえ検知すれば、初期設定位置は上記のよ
うに半サイクルだけシフトさせるだけでよい。したがっ
て、初期設定のガイドラインとなる指標が明確になり、
容易且つ確実に初期設定が行えるようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ステッパモータの
初期設定装置及び初期設定方法に関し、特に、ステッパ
モータのロータに連動するストッパ片が固定ストッパに
当接するタイミングと、このステッパモータを駆動する
ための励磁信号中の安定ステップとを同期させるための
ステッパモータの初期設定装置及び初期設定方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】車速を表示するスピードメータや、エン
ジン回転数を指示するタコメータ等の車載メータには、
応答性や指示精度の要求に応えるため、近年ステッパモ
ータを使用したものが多用されている。しかしながら、
ステッパモータを用いて正確に指示を行わせるために
は、ステッパモータの回転に連動するストッパ片が固定
ストッパに当接するタイミングとそのステッパモータを
駆動するための励磁信号の安定ステップとの初期同期を
とっておく必要がある。
【0003】上述のような初期同期は、通常、車載メー
タに等の組立工程において行われるが、従来において
は、ストッパ片が固定ストッパに当接するように、スト
ッパ片や同じくロータに連動する指針を押しつけてお
き、この時のロータの回転パターンに上記安定ステップ
を同期させることによって行われていた。又は、バック
ラッシュの量を見込んで上記初期設定を行ったりしてい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来のやり方では、設定のガイドラインとなる指標が明
確でなく、モータ装置を構成する指針、ギア、その他の
構成部品の材質やギアの遊び等の影響もあり、バラツキ
が多い上、初期設定時間も長くかかるという問題があっ
た。
【0005】よって本発明は、上述した現状に鑑み、初
期設定のための指標を数字により明確に示し、初期設定
を確実かつ容易にできるようにし、かつ初期設定時間を
短縮できるようにしたステッパモータの初期設定装置及
び初期設定方法を提供することを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
になされた請求項1記載のステッパモータの初期設定装
置は、ステッパモータのロータに連動するストッパ片を
固定ストッパで定められたゼロ点に向かう方向に移動さ
せるための複数の励磁ステップで1電気サイクルが構成
される励磁信号を前記ロータを回転させるためのコイル
に供給する励磁信号供給手段と、前記ロータの回転方向
が、前記第1の回転方向から、この第1の回転方向とは
逆方向である第2の回転方向に変化した時の前記励磁ス
テップである跳ね返りステップ番号を入力する跳ね返り
ステップ入力手段と、前記跳ね返りステップ番号から前
記1電気サイクルの半分のサイクルに対応する励磁ステ
ップ数だけシフトしたシフトステップ番号を算出するシ
フトステップ算出手段と、前記シフトステップ番号を前
記ストッパ片が前記固定ストッパに当接したタイミング
に同期させて、励磁信号を前記コイルに印加するように
初期設定する初期設定手段とを有することを特徴とす
る。
【0007】請求項1記載の発明によれば、励磁信号供
給手段は、ステッパモータのロータに連動するストッパ
片を固定ストッパで定められたゼロ点に向かう方向に移
動させるための複数の励磁ステップで1電気サイクルが
構成される励磁信号をロータを回転させるためのコイル
に供給する。跳ね返りステップ入力手段は、ロータの回
転方向が、第1の回転方向から、この第1の回転方向と
は逆方向である第2の回転方向に変化した時の励磁ステ
ップである跳ね返りステップ番号を入力する。シフトス
テップ算出手段は、跳ね返りステップ番号から1電気サ
イクルの半分のサイクルに対応する励磁ステップ数だけ
シフトしたシフトステップ番号を算出する。初期設定手
段は、上記シフトステップ番号をストッパ片が固定スト
ッパに当接したタイミングに同期させて、励磁信号をコ
イルに印加するように初期設定する。これにより、初期
設定のガイドラインとなる指標が明確になり、容易且つ
確実に初期設定が行えるようになる。
【0008】上記課題を解決するためになされた請求項
2記載のステッパモータの初期設定装置は、請求項1記
載の初期設定装置において、前記初期設定手段は、前記
ステッパモータを駆動させるモータドライバ回路に接続
された記憶手段へのデータ書込手段を含むことを特徴と
する。
【0009】請求項2記載の発明によれば、初期設定手
段に含まれるデータ書込手段により、モータドライバ回
路に接続された記憶手段に算出したデータを書き込むよ
うにすることにより、更にモータ組立工程における、初
期設定時間が短縮されるようになる。
【0010】上記課題を解決するためになされた請求項
3記載のステッパモータの初期設定装置は、請求項1記
載の初期設定装置において、前記シフトステップ番号を
表示するシフトステップ表示部を更に有することを特徴
とする。
【0011】請求項3記載の発明によれば、シフトステ
ップ番号を表示するシフトステップ表示部を更に有する
ので、書き込みデータを確認しながら初期設定ができる
ようになる。したがって、確実に初期設定ができるよう
になる。また、シフトステップ番号が表示されるので、
モータ組立工程における製品品質の確認にも利用でき
る。例えば、正確な初期設定が終了したかどうかを検査
するのにも利用できるようになる。
【0012】上記課題を解決するためになされた請求項
4記載のステッパモータの初期設定装置は、請求項3記
載の初期設定装置において、前記ステッパモータは、複
数個であり、複数のステッパモータに対応して算出され
た前記シフトステップ番号を、前記記憶手段に割り付け
られたデータの保管場所に対応づけて整列させる整列手
段を更に有することを特徴とする。
【0013】請求項4記載の発明によれば、本発明は、
複数個のステッパモータを使用する際、きわめて有効に
なる。すなわち、整列手段により、各ステッパモータに
対応したシフトステップ番号を記憶手段に割り付けられ
たデータの保管場所に対応づけて整列させるようにした
ので、一度にデータ書き込みができるようになり、複数
個のステッパモータを使用する際の初期設定時間、特に
書き込み工程に要する時間が大幅に短縮される。
【0014】上記課題を解決するためになされた請求項
5記載のステッパモータの初期設定装置は、請求項1〜
4いずれか記載のステッパモータの初期設定装置におい
て、前記ロータは、N極及びS極が交互に均等に着磁さ
れた5磁極対であり、前記励磁信号は、正弦波形に基づ
いて生成され、均等に割りあてられた32の励磁ステッ
プから構成されることを特徴とする。
【0015】請求項5記載の発明によれば、ロータはN
極及びS極が交互に均等に着磁された5磁極対であり、
励磁信号は、均等に割りあてられた32の励磁ステップ
から構成される。このようにすることにより、滑らかに
ロータ制御ができるようになる。
【0016】上記課題を解決するためになされた請求項
6記載のステッパモータの初期設定方法は、ステッパモ
ータのロータに連動するストッパ片を固定ストッパで定
められたゼロ点に向かう方向に移動させるための複数の
励磁ステップで1電気サイクルが構成される励磁信号を
前記ロータを回転させるためのコイルに供給する第1工
程と、前記ロータの回転方向が、前記第1の回転方向か
ら、この第1の回転方向とは逆方向である第2の回転方
向に変化した時の前記励磁ステップである跳ね返りステ
ップ番号を取得する第2工程と、前記跳ね返りステップ
番号から前記1電気サイクルの半分のサイクルに対応す
る励磁ステップ数だけシフトしたシフトステップ番号を
算出する第3工程と、前記シフトステップ番号を前記ス
トッパ片が前記固定ストッパに当接したタイミングに同
期させて、励磁信号を前記コイルに印加するように初期
設定する第4工程とを有することを特徴とする。
【0017】請求項6記載の発明によれば、第1工程で
は、ステッパモータのロータに連動するストッパ片を固
定ストッパで定められたゼロ点に向かう方向に移動させ
るための複数の励磁ステップで1電気サイクルが構成さ
れる励磁信号をロータを回転させるためのコイルに供給
する。第2工程では、ロータの回転方向が、第1の回転
方向から、この第1の回転方向とは逆方向である第2の
回転方向に変化した時の励磁ステップである跳ね返りス
テップ番号を入力する。第3工程では、跳ね返りステッ
プ番号から1電気サイクルの半分のサイクルに対応する
励磁ステップ数だけシフトしたシフトステップ番号を算
出する。第4工程では、上記シフトステップ番号をスト
ッパ片が固定ストッパに当接したタイミングに同期させ
て、励磁信号をコイルに印加するように初期設定する。
これにより、初期設定のガイドラインとなる指標が明確
になり、容易且つ確実に初期設定が行えるようになる。
【0018】上記課題を解決するためになされた請求項
7記載のステッパモータの初期設定方法は、請求項6記
載のステッパモータの初期設定方法において、前記第4
工程は、前記ステッパモータを駆動させるモータドライ
バ回路に接続された記憶手段へのデータ書き込み工程を
含むことを特徴とする。
【0019】請求項7記載の発明によれば、第4工程に
含まれるデータ書き込み工程により、モータドライバ回
路に接続された記憶手段に、算出したデータを書き込む
ようにすることにより、更にモータ組立工程における、
初期設定時間が短縮されるようになる。
【0020】上記課題を解決するためになされた請求項
8記載のステッパモータの初期設定方法は、請求項6記
載のステッパモータの初期設定方法において、前記シフ
トステップ番号を表示する第5工程を更に有することを
特徴とする。
【0021】請求項8記載の発明によれば、シフトステ
ップ番号を表示するシフトステップ表示部を更に有する
ので、書き込みデータを確認しながら初期設定ができる
ようになる。したがって、確実に初期設定ができるよう
になる。また、シフトステップ番号が表示されるので、
モータ組立工程における製品品質の確認にも利用でき
る。例えば、正確な初期設定が終了したかどうかを検査
するのにも利用できるようになる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。まず、図1を用いて、本発明が適
用される装置に関して説明する。図1は、本発明が適用
される装置全体を示す概要図である。
【0023】図1において、ステッパモータを駆動する
モータドライバ1は、駆動コイルC1及びC2にロータ
2を回転駆動するための励磁信号を供給する。この励磁
信号は、後述するが、基本的にSIN及びCOS波形に
基づいて生成された、均等に割り当てられた32の励磁
ステップから構成されるものである。モータドライバ1
は、このモータドライバ1の基本機能である後述するフ
ィルタ処理やデータ変換等を行うCPUを含んで構成さ
れるので、以後の説明では、モータドライバ1をドライ
バCPU又は単にCPUとして説明することもある。
【0024】相互に90度の角度をもって配設された駆
動コイルC1及びC2に、回転駆動されるロータ2は、
ここでは、N極及びS極が交互に均等に着磁された5磁
極対であるとする。ロータ2は、中間ギア3及び出力ギ
ア4に連結されている。出力ギア4には、指針又はスト
ッパ片5が設けられている。
【0025】この指針又はストッパ片5は、固定ストッ
パ6で定められる点をゼロ点として、励磁信号に応じた
ロータ2の回転に連動して回転移動し、図示しない所定
の目盛りを指示したりする。例えば、増速時には、指針
又はストッパ片5は、矢印で示すように時計回りに回転
移動し、逆に、減速時又はゼロ戻し時にはこの矢印とは
反対方向の半時計回りに回転移動する。
【0026】また、モータドライバ1は、I/F81及
びI/F91を介して、それぞれイグニッションスイッ
チ8(IGN8)及びスピードセンサ9に接続されてい
る。モータドライバ1は、IGN8のIGNオン又はオ
フに応答して、上記指針又はストッパ片5を零点に戻す
ための励磁信号を生成してコイルC1及びC2に供給す
る。更に、モータドライバ1は、スピードセンサ9から
送出される車速に応じたセンサ出力(スピードパルス)
を受け、指針又はストッパ片5を車速に応じた量だけ移
動させるための励磁信号を生成して、コイルC1及びC
2に供給する。
【0027】更に、モータドライバ1は、車載バッテリ
から電源7が供給されている。モータドライバ1は、こ
の電源7がオンになったタイミングで、上記指針又はス
トッパ片5を零点に戻すための励磁信号を生成してコイ
ルC1及びC2に供給するようにしてもよい。
【0028】また更に、モータドライバ1は、E2PR
OM10が接続されている。このE2PROM10は、
書き換え可能な記憶手段であり、上記指針又はストッパ
片5が固定ストッパ6に当接するタイミングと後述する
励磁信号の安定ステップとの対応関係を示すデータ等を
格納する。このE2PROM10は、後述の初期設定装
置等の書込装置により、電気的に格納するデータを書き
換えることができる。
【0029】更にまた、モータドライバ1は、後述の初
期設定装置と接続される接続端子DRXを有している。
この接続端子DRXを介して、モータドライバ1は、初
期設定装置から初期設定用のデータステップからなる励
磁信号又は指令信号を受け、コイルC1及びC2に初期
設定用のデータステップからなる励磁信号を供給する。
【0030】なお、この例では、モータドライバ1は、
スピードメータに対応する1種類のモータ素子又は部品
(参照番号C1、C2、2、3、4、5及び6)のみ制
御するように記載しているが、時分割制御等によってス
ピードメータの他にタコメータ、燃料計、温度計等も制
御できるようにしてもよい。
【0031】上記モータドライバ1は、1次フィルタ1
1、2次フィルタ12、3次フィルタ13、SIN/C
OSテーブル14、出力回路15、スピードフィルタ1
6、レジスタ17及びROM18を含んで構成される。
このモータドライバ1は、基本的にCPUによって構成
され、ステッパモータを駆動する励磁信号を生成する。
【0032】上記1次フィルタ11は、モータの最大回
転速度を制御するもので、指針制御信号(又は角度デー
タ)の変化量に応じた所定値を加減算することによっ
て、指針制御信号にフィルタ処理をする。2次フィルタ
12は、1次フィルタ11のフィルタ処理結果に所定時
間毎に加重平均処理をしてデータ変化量を平滑化する。
3次フィルタ13は、2次フィルタ12のフィルタ処理
結果に更に所定時間毎にステッパモータが脱調しないよ
うに加重平均処理をして、SIN/COSテーブル14
に供給する。
【0033】なお、このテーブル14中に記載されてい
るS0、S4、S8、S12、S16、S20、S24
及びS28は、上記励磁信号を構成する32のステップ
のうちの4ステップ毎のステップ番号を示すものであ
る。4ステップ毎のステップ間には、更にステップが存
在するが、例えば、S0とS4の間には、S2及びS3
が存在するが、ここでは説明を簡単にするため省略して
いる。各ステップに対応するロータ2の回転パターン
は、図5を用いて後述する。
【0034】SIN/COSテーブル14は、上記3次
フィルタ13からのフィルタ処理結果を受け、マイクロ
ステップの励磁信号に相当するSIN/COSデータを
生成する。出力回路15は、SIN/COSテーブル1
4からのSIN/COSデータに基づき、ロータ2を回
転させるため、コイルC1及びC2に供給される励磁信
号を所定電圧値として出力する。
【0035】スピードフィルタ16は、上述したスピー
ドセンサ9から供給されるスピードパルスをそれに相当
する角度データに変換して、上記1次フィルタ11に出
力する。レジスタ17は、励磁信号生成の過程でE2P
ROM10から転送されるモータの安定ポジションデー
タを一時的に格納するものである。ROM18は、ゼロ
戻し処理時に生成する励磁信号の目標角度データ等、C
PUの処理に必要なデータを格納している。
【0036】次に図2を用いて、本発明の一実施形態に
ついて説明する。図2(A)及び(B)は共に、本発明
の一実施形態を示すブロック図である。特に、図2
(A)は初期設定装置20の概要を示すブロック図、図
2(B)は、図2(A)の表示部の一例を示すブロック
図である。
【0037】図2(A)に示すように、初期設定装置2
0は、制御部201、シフトステップ表示部202、デ
ータステップ出力部203、跳ね返りステップ入力部2
04、及び書き込みデータ出力205を含んで構成され
る。
【0038】制御部201は、ステッパモータのロータ
2に連動する指針又はストッパ片5を固定ストッパ6で
定められたゼロ点に向かう方向に移動させるための32
の励磁ステップで1電気サイクルが構成される励磁信号
を、モータドライバ1の接続端子DRX接続されるデー
タステップ出力部203を介して、モータドライバ1に
供給する。このデータステップ出力部203は、E2P
ROM10との接続端子、接続線、インターフェース等
を含んで構成される。上述の制御部201の機能及びデ
ータステップ出力部203は、請求項記載の励磁信号供
給手段及び第1工程に相当する。
【0039】なお、制御部201は、データステップ出
力部203を介して、上記モータドライバ1に指令信号
を送り、上記モータドライバ1に含まれる各フィルタ、
テーブル、出力回路を利用して、上述と同様、ステッパ
モータのロータ2に連動する指針又はストッパ片5を固
定ストッパ6で定められたゼロ点に向かう方向に移動さ
せるための励磁信号を生成させるようにしてもよい。ま
たなお、図示していないが上記励磁信号又は指令信号の
送出指令をするスイッチが制御部201に接続されてい
る。
【0040】跳ね返りステップ入力部204は、請求項
記載の跳ね返りステップ入力手段(及び第2工程)に相
当し、ロータの回転方向が、ゼロ点に向かう方向(請求
項記載の第1の回転方向)から、これとは逆方向に変化
した時のステップ番号(跳ね返りステップ番号)を入力
するものである。この跳ね返りステップ入力部204
は、例えば、プッシュスイッチを利用して、ロータに連
動する指針の跳ね上がりを目視で確認した時に、スイッ
チが押下されることによって、このときのステップ番号
が上記跳ね返りステップ番号として、上記励磁信号供給
手段から取得され、後述の制御部201のシフトステッ
プ算出手段に入力されるようにすればよい。
【0041】上記制御部201は、請求項記載のシフト
ステップ算出手段(及び第3工程)を有し、この算出手
段では、跳ね返りステップ入力手段からの上記跳ね返り
ステップ番号から1電気サイクルの半分のサイクル(1
電気サイクルを360度とした時の180度に相当する
励磁ステップ数)に対応する励磁ステップ数だけシフト
したシフトステップ番号を算出し、シフトステップ表示
部202に供給する。このシフト値の根拠は、図5を用
いて後述する。
【0042】上記制御部201のシフトステップ算出手
段により算出されたシフトステップ番号を受けて、シフ
トステップ表示部202は、シフトステップ番号を表示
する。表示部202は、例えば、LEDを用いて表示さ
れ、この表示部202の表示例は、図2(B)に示され
る。図2(B)に示す表示例では、モータドライバに、
上記データステップを送信させ、上記跳ね返りステップ
番号を入力した時、1電気サイクルで180度ずれた値
(シフトステップ番号)は、励磁ステップ16であるこ
とを示している。このシフトステップ表示部202は、
請求項記載のシフトステップ表示手段及び第5工程に相
当する。
【0043】上述のように、シフトステップ番号が表示
されるので、書き込みデータを確認しながら初期設定が
できるようになる。したがって、確実に初期設定ができ
るようになる。また、シフトステップ番号が表示される
ので、モータ組立工程における製品品質の確認にも利用
できる。例えば、正確な初期設定が終了したかどうかを
検査するのにも利用できるようになる。
【0044】書き込みデータ出力205は、上記シフト
ステップ算出手段で算出された上記シフトステップ番号
に基づくデータを、制御部201の制御により、モータ
ドライバ1に接続されたE2PROM10へのデータ書
込をするため、E2PROM10のデータ書込端子に接
続される接続端子、接続線、インターフェース等を含ん
で構成される。また、図示していないが、上記書き込み
開始を指令するスイッチが制御部201に接続されてい
る。このE2PROM10に格納されるデータに基づい
てモータドライバ1は、ストッパ片5が固定ストッパ6
に当接したタイミングに安定ステップを同期させて、励
磁信号をコイルC1及びC2に印加することになる。上
述の制御部201の機能及び書き込みデータ出力205
は、請求項記載の初期設定手段及び第4工程に相当す
る。
【0045】上述のようにモータドライバ1に接続され
たE2PROM10に、算出したデータを書き込むよう
にすることにより、更にモータ組立工程における、初期
設定時間が短縮されるようになる。
【0046】更に、図3を用いて、上記制御部201が
行うデータ処理の過程で生成されるデータの一例につい
て説明する。図3(A)及び(B)は共に、本発明の一
実施形態のデータ処理の過程で生成されるデータの一例
を示す説明図である。
【0047】図3(A)において、モータドライバ1に
図中のデータステップで示すステップ番号を送った時
の、各データステップ番号にそれぞれ対応するシフトシ
フトステップ番号である表示データを示す。上述したよ
うに、1電気サイクルは均等に割りあてられた32の励
磁ステップから構成されるので、例えば、データステッ
プ0に対して表示データは1電気サイクルで180度ず
れた16となる。同様に、データステップ28、24、
20、16、12、8及び4には、表示データ12、
8、4、0、28、24及び20が対応する。例えば、
組立工程において、指針がデータステップ0で跳ね返っ
た場合、表示データは16になるので、そのモータの安
定ステップは16になることがわかる。なお、本例で
は、上記4ステップ毎にデータを生成するようにしてい
るが、これを2ステップ毎、或いは1ステップ毎等にし
てもよい。
【0048】上述したように、モータドライバ1はスピ
ードメータ(SPEED)の他にタコメータ(THCH
O)、燃料計(TANK)、温度計(TEMP)を制御
する場合、E2PROM10には、各メータに対応する
各安定ステップデータに関するデータが格納されてい
る。E2PROM10にはSPEED、THCHO、T
ANK及びTEMPの順でデータを格納しているものと
する。
【0049】そこで、上記制御部201は、上記各メー
タ用の複数のステッパモータに対応して算出された上記
シフトステップ番号を、E2PROM10における格納
順序に対応づけて、図3(B)に示すように、整列させ
る。このように各ステッパモータに対応したシフトステ
ップ番号を記憶手段に割り付けられたデータの保管場所
に対応づけて整列させるようにしたので、一度にデータ
書き込みができるようになり、複数個のステッパモータ
を使用する際の初期設定時間、特に書き込み工程に要す
る時間が大幅に短縮される。なお、ここで示す制御部2
01の機能は、請求項記載の整列手段に相当する。
【0050】最後に、図4及び図5を用いて、本実施形
態で用いられる励磁信号の波形例及び励磁ステップとロ
ータの回転パターンとの関係、及び上記シフト値の根拠
について説明する。
【0051】ここで示す例では、ロータは、N極及びS
極が交互に均等に着磁された5磁極対であり、励磁信号
は、均等に割りあてられた32の励磁ステップから構成
されるものと想定する。このようにすることにより、滑
らかにロータ制御ができるようになる。
【0052】図4(A)及び図4(B)は、図1に示す
コイルC1、C2に供給される励磁信号の波形の例を示
す。
【0053】コイルC1、C2に供給される2相の励磁
信号は、相互に90度の位相差を有する2相の正弦波に
基づいている。この図4(A)及び図4(B)に示すよ
うに、1電気サイクル(又は1サイクルと記載)が32
の励磁ステップで構成される2相の励磁信号が上記モー
タドライバ1から出力され、コイルC1、C2に供給さ
れる。コイルC1、C2に、図4(A)及び図4(B)
のうちのいずれの相の励磁信号が供給されるかは、ロー
タ2に対するコイルC1、C2の配置、ロータの回転方
向等を考慮して決められる。例えば、増速時には、図4
(A)及び図4(B)に示す波形の励磁信号を図中、左
から右に進む方向に各コイルに供給し、減速時又はゼロ
戻し時にはこれとは逆方向に供給する。
【0054】図5は、本発明の一実施形態で用いられる
励磁ステップとロータの回転パターンとの関係を示す図
である。この図に示す例は、正常なゼロ戻し時(上記ゼ
ロ点に指針又はストッパ片を戻す時)にロータが、図
中、矢印で示す方向に徐々に回転するものと想定してい
る。
【0055】説明を簡単にするために、上記励磁信号を
構成する32のステップのうちの4ステップ毎のステッ
プ番号に対応するロータの回転パターンのみを示してい
る。この図の四角形で囲まれた参照番号S0、S28、
S24、S20、S16、S12、S8、及びS4は、
4ステップ毎のステップ番号を示す。実際には、励磁信
号の1サイクルは、S0、S31、S30、S29、S
28、S27、S26、S25、S24、S23、S2
2、S21、S20、S19、S18、S17、S1
6、S15、S14、S13、S12、S11、S1
0、S9、S8、S7、S6、S5、S4、S3、S2
及びS1からなる均等に割り当てられた32のステップ
で構成されているので、例えば、S0とS28との間に
は、S31、S30及びS29が存在する。図に示す他
のステップ間も同様である。なお、この例では、ゼロ戻
し時を想定しているので、ステップ番号は降べきの順に
記載している。
【0056】ロータも同様に、この図に示す8つの回転
パターンの間に徐々に角度変移する回転パターンが存在
し、上記S0〜S1の32のステップにそれぞれ対応す
る回転パターンを有する。括弧内に示す数字は、上記各
ステップに対応したロータの回転角を示す。この例で
は、ロータの時計回りを正転方向とし、ゼロ戻し時に
は、図中、矢印で示す半時計回りにロータが回転すると
想定しているので、括弧内に示す数字にはマイナス
(−)を付す。
【0057】正常時には、図に示すS0に示すロータの
回転パターンに、図1で示したロータに連動する指針又
はストッパ片5が固定ストッパ6に当接するように設定
されている。このようなS0が、上述してきた安定ステ
ップに相当する。
【0058】ロータを駆動するコイルに印加される励磁
信号がS0、S28、S24、…、と移行するに応じ
て、正常時には、ロータはこの図に示すように4ステッ
プで9度ずつ矢印方向に回転していく。上述したよう
に、実際には、励磁信号の1サイクルは、32のステッ
プで構成されているので、例えば、S0とS28との間
には、S31、S30及びS29が存在する。図に示す
他のステップ間も同様である。したがって、ロータもこ
の図に示す回転パターンの間に存在する回転パターンを
徐々に取りながら、図に示すような4ステップ毎の回転
パターンになる。
【0059】ロータが上記のように10極で、ギアレシ
オが36:1の場合、1サイクルで出力ギアが2度回転
することになる。1サイクルは、32の均等なステップ
で構成されているので、1ステップで出力ギアは、0.
0625度回転することになる。
【0060】ところで、S0でコイルに印加される励磁
信号を構成する2相の波形のCOS値をそれぞれ1及び
0とし、その時の図に示すロータの回転パターンに連動
して指針又はストッパ片5が固定ストッパ6に当接して
いるとして、この当接後も励磁信号をS0、…、S2
8、…、S24、…、と印加し続けていくと、ロータ
は、指針又はストッパ片5の固定ストッパ当接によって
矢印方向に回転できないが、安定ステップS0から半電
気サイクルだけシフトしたS16に到達すると矢印方向
とは逆方向に回転し始める。
【0061】すなわち、本実施形態は、ロータの回転方
向が逆転するステップから半電気サイクル(180度)
だけシフトしたステップは安定ステップである、逆に言
えば、安定ステップから半電気サイクルだけシフトした
ステップでロータの回転方向は逆転するという現象を利
用して、指針又はストッパ片5が固定ストッパ6に当接
した際のロータの回転パターンと、この時に印加する励
磁信号の安定ステップとの同期を取って、初期設定して
いる。
【0062】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、跳ね返りステップから1電気サイクルの半分のサイ
クルだけ、シフトしたステップをストッパ片が固定スト
ッパに当接したタイミングに同期させて、励磁信号をコ
イルに印加するように初期設定する。跳ね返りステップ
では、ステッパモータのロータの回転方向が逆転するの
で、このステップは検知しやすく、この跳ね返りステッ
プさえ検知すれば、初期設定位置は上記のようにシフト
させるだけでよい。したがって、初期設定のガイドライ
ンとなる指標が明確になり、容易且つ確実に初期設定が
行えるようになる。この結果、モータ組立工程におい
て、初期設定時間が大幅に短縮され、高精度の初期設定
が可能になる。
【0063】なお、ゼロ戻し時のロータの回転方向は本
実施形態に示した方向に限定するものではない。コイル
C1及びC2の配極変更、ストッパの位置変更等も可能
である。例えば、ゼロ位置検出時のみに出現するストッ
パにより定められる位置を上記ゼロ位置としてもよい。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、跳ね返りステップから1電気サイクルの半
分のサイクル(1電気サイクルを360度とした時の1
80度に相当する励磁ステップ数)だけ、シフトしたス
テップをストッパ片が固定ストッパに当接したタイミン
グに同期させて、励磁信号をコイルに印加するように初
期設定する。跳ね返りステップでは、ステッパモータの
ロータの回転方向が逆転するので、このステップは検知
しやすく、この跳ね返りステップさえ検知すれば、初期
設定位置は上記のようにシフトさせるだけでよい。した
がって、初期設定のガイドラインとなる指標が明確にな
り、容易且つ確実に初期設定が行えるようになる。この
結果、モータ組立工程において、初期設定時間が大幅に
短縮され、高精度の初期設定が可能になる。
【0065】請求項2記載の発明によれば、初期設定手
段に含まれるデータ書込手段により、モータドライバ回
路に接続された記憶手段に算出したデータを書き込むよ
うにすることにより、更にモータ組立工程における、初
期設定時間が短縮されるようになる。
【0066】請求項3記載の発明によれば、シフトステ
ップ番号を表示するシフトステップ表示部を更に有する
ので、書き込みデータを確認しながら初期設定ができる
ようになる。したがって、確実に初期設定ができるよう
になる。また、シフトステップ番号が表示されるので、
モータ組立工程における製品品質の確認にも利用でき
る。例えば、正確な初期設定が終了したかどうかを検査
するのにも利用できるようになる。
【0067】請求項4記載の発明によれば、複数個のス
テッパモータを使用する際、きわめて有効になる。すな
わち、整列手段により、各ステッパモータに対応したシ
フトステップ番号を記憶手段に割り付けられたデータの
保管場所に対応づけて整列させるようにしたので、一度
にデータ書き込みができるようになり、複数個のステッ
パモータを使用する際の初期設定時間、特に書き込み工
程に要する時間が大幅に短縮される。
【0068】請求項5記載の発明によれば、ロータはN
極及びS極が交互に均等に着磁された5磁極対であり、
励磁信号は、均等に割りあてられた32の励磁ステップ
から構成される。このようにすることにより、滑らかに
ロータ制御ができるようになる。
【0069】請求項6記載の発明によれば、跳ね返りス
テップから1電気サイクルの半分のサイクルだけ、シフ
トしたステップをストッパ片が固定ストッパに当接した
タイミングに同期させて、励磁信号をコイルに印加する
ように初期設定する。跳ね返りステップでは、ステッパ
モータのロータの回転方向が逆転するので、このステッ
プは検知しやすく、この跳ね返りステップさえ検知すれ
ば、初期設定位置は上記のようにシフトさせるだけでよ
い。したがって、初期設定のガイドラインとなる指標が
明確になり、容易且つ確実に初期設定が行えるようにな
る。この結果、モータ組立工程において、初期設定時間
が大幅に短縮され、高精度の初期設定が可能になる。
【0070】請求項7記載の発明によれば、第4工程に
含まれるデータ書き込み工程により、モータドライバ回
路に接続された記憶手段に、算出したデータを書き込む
ようにすることにより、更にモータ組立工程における、
初期設定時間が短縮されるようになる。
【0071】請求項8記載の発明によれば、シフトステ
ップ番号を表示する第5工程を更に有するので、書き込
みデータを確認しながら初期設定ができるようになる。
したがって、確実に初期設定ができるようになる。ま
た、シフトステップ番号が表示されるので、モータ組立
工程における製品品質の確認にも利用できる。例えば、
正確な初期設定が終了したかどうかを検査するのにも利
用できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される装置全体を示す概要図であ
る。
【図2】図2(A)及び(B)は共に、本発明の一実施
形態を示すブロック図である。
【図3】図3(A)及び(B)は共に、本発明の一実施
形態のデータ処理の過程で生成されるデータの一例を示
す説明図である。
【図4】図4(A)及び(B)は共に、本発明の一実施
形態で用いられる励磁信号の波形の一例を示す波形図で
ある。
【図5】本発明の一実施形態で用いられる励磁ステップ
とロータの回転パターンとの関係を示す図である。
【符号の説明】
1 モータドライバ 2 ロータ 3 中間ギア 4 出力ギア 5 指針又はストッパ片 6 固定ストッパ 7 電源 8 イグニッションスイッチ 9 スピードセンサ 10 E2PROM 11 1次フィルタ 12 2次フィルタ 13 3次フィルタ 14 SIN/COSテーブル 15 出力回路 16 スピードフィルタ 17 レジスタ 20 初期設定装置 81、91 I/F 201 制御部 202 シフトステップ表示部 203 データステップ出力部 204 跳ね返りステップ入力 205 書込データ出力部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステッパモータのロータに連動するスト
    ッパ片を固定ストッパで定められたゼロ点に向かう方向
    に移動させるための複数の励磁ステップで1電気サイク
    ルが構成される励磁信号を前記ロータを回転させるため
    のコイルに供給する励磁信号供給手段と、 前記ロータの回転方向が、前記第1の回転方向から、こ
    の第1の回転方向とは逆方向である第2の回転方向に変
    化した時の前記励磁ステップである跳ね返りステップ番
    号を入力する跳ね返りステップ入力手段と、 前記跳ね返りステップ番号から前記1電気サイクルの半
    分のサイクルに対応する励磁ステップ数だけシフトした
    シフトステップ番号を算出するシフトステップ算出手段
    と、 前記シフトステップ番号を前記ストッパ片が前記固定ス
    トッパに当接したタイミングに同期させて、励磁信号を
    前記コイルに印加するように初期設定する初期設定手段
    と、 を有することを特徴とするステッパモータの初期設定装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のステッパモータの初期設
    定装置において、 前記初期設定手段は、前記ステッパモータを駆動させる
    モータドライバ回路に接続された記憶手段へのデータ書
    込手段を含むことを特徴とするステッパモータの初期設
    定装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のステッパモータの初期設
    定装置において、 前記シフトステップ番号を表示するシフトステップ表示
    部を更に有することを特徴とする初期設定装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のステッパモータの初期設
    定装置において、 前記ステッパモータは、複数個であり、 複数のステッパモータに対応して算出された前記シフト
    ステップ番号を、前記記憶手段に割り付けられたデータ
    の保管場所に対応づけて整列させる整列手段を更に有す
    ることを特徴とするステッパモータの初期設定装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4いずれか記載のステッパモ
    ータの初期設定装置において、 前記ロータは、N極及びS極が交互に均等に着磁された
    5磁極対であり、 前記励磁信号は、正弦波形に基づいて生成され、均等に
    割りあてられた32の励磁ステップから構成されること
    を特徴とするステッパモータの初期設定装置。
  6. 【請求項6】 ステッパモータのロータに連動するスト
    ッパ片を固定ストッパで定められたゼロ点に向かう方向
    に移動させるための複数の励磁ステップで1電気サイク
    ルが構成される励磁信号を前記ロータを回転させるため
    のコイルに供給する第1工程と、 前記ロータの回転方向が、前記第1の回転方向から、こ
    の第1の回転方向とは逆方向である第2の回転方向に変
    化した時の前記励磁ステップである跳ね返りステップ番
    号を取得する第2工程と、 前記跳ね返りステップ番号から前記1電気サイクルの半
    分のサイクルに対応する励磁ステップ数だけシフトした
    シフトステップ番号を算出する第3工程と、 前記シフトステップ番号を前記ストッパ片が前記固定ス
    トッパに当接したタイミングに同期させて、励磁信号を
    前記コイルに印加するように初期設定する第4工程と、 を有することを特徴とするステッパモータの初期設定方
    法。
  7. 【請求項7】 請求項6記載のステッパモータの初期設
    定方法において、 前記第4工程は、前記ステッパモータを駆動させるモー
    タドライバ回路に接続された記憶手段へのデータ書き込
    み工程を含むことを特徴とするステッパモータの初期設
    定方法。
  8. 【請求項8】 請求項6記載のステッパモータの初期設
    定方法において、 前記シフトステップ番号を表示する第5工程を更に有す
    ることを特徴とするステッパモータの初期設定方法。
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