JP2006352948A - ステッパモータの初期励磁相検出方法及びその装置 - Google Patents

ステッパモータの初期励磁相検出方法及びその装置 Download PDF

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Abstract

【課題】コストの増加要因となり、かつ、ロータに近接して配置する必要等から来る設置箇所の制約による機構の複雑化やその回避に伴う信頼性の低下を招く磁電変換素子のような別素子を用いることなく、フルステップ駆動よりも小さいマイクロステップ駆動のステップ角単位で、ストッパの位置に応じたロータの初期励磁相を検出すること。
【解決手段】ステッパモータ1の励磁相を適宜変化させながら、フルステップ駆動時の非励磁コイル1a1(1a2)における誘導起電力の発生パターンにより、指針2がストッパ5に接触して指針2乃至ロータ1bの逆方向への回転が停止しているか否かを判定して、指針2乃至ロータ1bがどの励磁相において反転したかを特定することで、ストッパ5の位置に応じたロータ1bの初期励磁相を検出する構成とした。
【選択図】図2

Description

本発明は、ステッパモータにより回転駆動される被駆動部材の逆方向への回転がストッパによって強制的に停止される停止位置において、ステッパモータのロータが安定状態となる初期励磁相を、検出する方法とその装置に関する。
車速を表示するスピードメータやエンジンの回転数を表示するタコメータ等の車載メータには、指示精度や価格的な理由で近年ステッパモータが多用されている。
しかしながら、このようなステッパモータを用いた車載メータを搭載する車両においては、車両の振動やノイズ等により発生した誤った駆動信号等により、ステッパモータの回転に連動する指針の本来移動すべき移動量と実際の移動量との間に差異が生じてしまう場合がある。
そこで、このようなステッパモータを用いた車載メータでは、たとえば、イグニッションスイッチのオンのタイミングで、指針やその回転駆動機構中の部材を指針の逆方向(指示する目盛り箇所の値が減る方向)に回転させているときにストッパに当接させて、指針をストッパで定められるゼロ位置に戻す初期化処理が行われている。
この初期化処理に際しては、指針やその回転駆動機構中の部材がストッパに当接した後にも引き続きこれらを指針の逆方向に回転させ続けるように励磁相を変化させると、やがて到来する励磁相がストッパの位置から見て指針の正方向(指示する目盛り箇所の値が増える方向)に180度未満となって、その励磁相からロータに及ぼされる磁力がロータの逆回転方向よりも正回転方向の方が上回るようになることに起因して、指針やその回転駆動機構中の部材が瞬時的に反転することが知られている。
そのため、指針やその回転駆動機構中の部材のストッパへの当接は、その後の励磁相の変化によってそれらが反転しないうちに見つけることが重要となる。
そこで従来は、ステッパモータの励磁相がステッパモータのロータ乃至指針の回転位置を間接的に表すことに注目し、指針やその回転駆動機構中の部材がストッパに当接した時点でロータが安定状態となる初期励磁相を予め把握しておくようにして、ステッパモータの励磁相がその初期励磁相に達したならば、指針やその回転駆動機構中の部材が反転しないうちに、これらを指針の逆方向に回転させ続けるための励磁相の変化を停止するようにしている。
ところで、ステッパモータの励磁相が初期励磁相に達したことは、従来、ロータの隣接する2つの磁極と等しい間隔をおいて配置した2つの磁電変換素子(ホール素子等)の出力パターンの変化から検出したり(例えば、特許文献1)、あるいは、フルステップ駆動やハーフステップ駆動のステッパモータの非励磁コイルに、ロータの回転を表す誘導起電力が発生しているかどうかによって検出している(例えば、特許文献2)。
特開平8−322293号公報 特開2001−298993号公報
しかしながら、磁電変換素子を用いるものでは、コストアップを招く要因となる他、ロータに近接して配置する必要等から来る設置箇所の制約による機構の複雑化やその回避に伴う信頼性の低下という不具合があり、また、非励磁コイルにおける誘導起電力の発生の有無による検出は、フルステップ駆動時のみに検出タイミングが限られることから、初期励磁相を1相励磁のピッチ角でしか特定できず、マイクロステップ駆動によるステッパモータの初期励磁相を検出する手法としては充分なものと言い難かった。
本発明は前記事情に鑑みなされたもので、本発明の目的は、磁電変換素子のようなコストアップや機構の複雑化を招く素子を用いることなく、1相励磁のピッチ角よりも細かいピッチ角でステッパモータの初期励磁相を検出することができる方法と、その方法を実施する際に用いて好適な装置とを提供することにある。
前記目的を達成する請求項1及び請求項2に記載した本発明は、ステッパモータの初期励磁相検出方法に関するものであり、請求項3及び請求項4に記載した本発明は、ステッパモータの初期励磁相検出装置に関するものである。
そして、請求項1に記載した本発明のステッパモータの初期励磁相検出方法は、フルステップ駆動の1ステップをm×n分割(mは1以上の整数、nは2以上の整数)したマイクロステップで駆動されるステッパモータにより回転駆動される被駆動部材の、逆方向への回転がストッパによって強制的に停止される停止位置において、前記ステッパモータのロータが安定状態となる初期励磁相を、前記フルステップ駆動時の前記ステッパモータの非励磁コイルにおける誘導起電力のパターンから判定される前記ロータの回転の有無に基づいて検出するステッパモータの初期励磁相検出方法において、前記被駆動部材を逆方向に回転させる逆回転方向に前記ロータを回転させる前記ステッパモータのフルステップ駆動を、前記ロータが回転していないと判定される第1の励磁相が到来するまで行う第1の工程と、180度から前記ステッパモータのフルステップ駆動のステップ角の2つ分を差し引いた角度分、前記第1の励磁相から前記ロータの逆回転方向にシフトした第2の励磁相から、さらに、前記ロータの逆回転方向に前記ステッパモータのマイクロステップ駆動のmステップ分シフトした、第3の励磁相に到達するまで、前記ロータの逆回転方向に前記ステッパモータをマイクロステップ駆動する第2の工程と、前記被駆動部材を正方向に回転させる前記ロータの正回転方向に、前記ステッパモータのフルステップ駆動の1ステップ分、前記第1の励磁相からシフトした第4の励磁相と、前記第3の励磁相との間の任意の励磁相間で、前記ロータの正回転方向又は逆回転方向に前記ステッパモータをフルステップ駆動させ、該フルステップ駆動中における前記ロータの回転の有無を判定する第3の工程と、前記第3の工程において前記ロータが回転していると判定された際には、前記第3の励磁相から180度シフトした第5の励磁相を、前記初期励磁相として決定し記憶手段に記憶させる第4の工程とを備え、前記第3の工程において前記ロータが回転していないと判定された際には、前記第3の工程において前記ロータが回転していると判定されるまで、前記第3の励磁相を前記ロータの逆回転方向に前記ステッパモータのマイクロステップ駆動のmステップ分シフトさせて、前記第2の工程と前記第3の工程とを繰り返し行うようにしたことを特徴とする。
また、請求項2に記載した本発明のステッパモータの初期励磁相検出方法は、請求項1に記載した本発明のステッパモータの初期励磁相検出方法において、前記第3の工程が、前記第3の励磁相から前記第1の励磁相まで、前記ステッパモータを前記ロータの正回転方向にマイクロステップ駆動させる第1の部分工程と、前記第1の励磁相と前記第4の励磁相との間で、前記ロータの正回転方向又は逆回転方向に前記ステッパモータをフルステップ駆動させ、該フルステップ駆動中における前記ロータの回転の有無を判定する第2の部分工程とを備えているようにした。
さらに、請求項3に記載した本発明のステッパモータの初期励磁相検出装置は、図1の基本構成図に示すように、フルステップ駆動の1ステップをm×n分割(mは1以上の整数、nは2以上の整数)したマイクロステップで駆動されるステッパモータ1により回転駆動される被駆動部材2の、逆方向への回転がストッパ5によって強制的に停止される停止位置において、前記ステッパモータ1のロータ1bが安定状態となる初期励磁相を、前記フルステップ駆動時の前記ステッパモータ1の非励磁コイル1a1(1a2)における誘導起電力のパターンから判定される前記ロータ1bの回転の有無に基づいて検出するステッパモータの初期励磁相検出装置において、前記ステッパモータ1のフルステップ駆動中に、前記ロータ1bの回転の有無を判定するロータ回転有無判定手段41Aと、前記被駆動部材2を逆方向に回転させる逆回転方向に前記ステッパモータ1のロータ1bを回転させる該ステッパモータ1のフルステップ駆動を、前記ロータ回転有無判定手段41Aにより前記ロータ1bが回転していないと判定される第1の励磁相が到来するまで行わせる第1の励磁手段41Bと、180度から前記ステッパモータ1のフルステップ駆動のステップ角の2つ分を差し引いた角度分、前記第1の励磁相から前記ロータ1bの逆回転方向にシフトした第2の励磁相から、さらに、前記ロータ1bの逆回転方向に前記ステッパモータ1のマイクロステップ駆動のmステップ分シフトした、第3の励磁相に到達するまで、前記ロータ1bの逆回転方向に前記ステッパモータ1をマイクロステップ駆動させる第2の励磁手段41Cと、前記被駆動部材2を正方向に回転させる前記ロータ1bの正回転方向に、前記ステッパモータ1のフルステップ駆動の1ステップ分、前記第1の励磁相からシフトした第4の励磁相と、前記第3の励磁相との間の任意の励磁相間で、前記ロータ1bの正回転方向又は逆回転方向に前記ステッパモータ1をフルステップ駆動させる第3の励磁手段41Dと、前記第3の励磁手段41Dによる前記ステッパモータ1のフルステップ駆動中に、前記ロータ1bが回転していると前記ロータ回転有無判定手段41Aが判定した時に、前記第3の励磁相から180度シフトした第5の励磁相を、前記初期励磁相として決定し記憶手段41Fに記憶させる初期励磁相決定手段41Eとを備え、前記第3の励磁手段41Dによる前記ステッパモータ1のフルステップ駆動中に、前記ロータ1bが回転していないと前記ロータ回転有無判定手段41Aが判定した時には、前記第3の励磁相を前記ロータ1bの逆回転方向に前記ステッパモータ1のマイクロステップ駆動のmステップ分シフトさせて、前記第2の励磁手段41Cと前記第3の励磁手段41Dとが前記ステッパモータ1を再駆動させ、前記ロータ回転有無判定手段41Aが前記ロータ1bの回転の有無を再判定することを特徴とする。
また、請求項4に記載した本発明のステッパモータの初期励磁相検出装置は、請求項3に記載した本発明のステッパモータの初期励磁相検出装置において、前記第3の励磁手段41Dが、前記第3の励磁相から前記第1の励磁相まで、前記ステッパモータ1を前記ロータ1bの正回転方向にマイクロステップ駆動させる第1の部分励磁手段41Daと、前記第1の励磁相と前記第4の励磁相との間で、前記ロータ1bの正回転方向又は逆回転方向に前記ステッパモータ1をフルステップ駆動させる第2の部分励磁手段41Dbとを備えている構成とした。
請求項1に記載した本発明のステッパモータの初期励磁相検出方法と、請求項3に記載した本発明のステッパモータの初期励磁相検出装置によれば、第1の励磁相が到来するとステッパモータのロータが回転しなくなるということは、第1の励磁相よりもステッパモータのフルステップ駆動の1ステップ分ロータの正回転方向にシフトした第4の励磁相と、この第4の励磁相よりもさらにステッパモータのフルステップ駆動の1ステップ分ロータの正回転方向にシフトした励磁相との間に、被駆動部材の逆方向への回転がストッパにより強制的に停止される強制停止ポイントが存在することになる。
そして、第4の励磁相よりもロータの正回転方向にステッパモータのマイクロステップ駆動のmステップ分シフトした励磁相と、さらにロータの正回転方向にステッパモータのマイクロステップ駆動のmステップ分シフトした隣の励磁相との間に、強制停止ポイントが存在する場合には、第2の励磁相からステッパモータのマイクロステップ駆動のmステップ分ロータの逆回転方向にシフトした第3の励磁相まで、ロータの逆回転方向にステッパモータのマイクロステップ駆動を行うと、それまでロータの正回転方向よりも逆回転方向の方が近かった励磁相が、反対に、ロータの逆回転方向よりも正回転方向の方が近くなり、励磁相からロータに及ぼされる磁力が逆回転方向よりも正回転方向の方が上回るようになって、ロータ乃至被駆動部材が反転する。
そこで、第1の励磁相が到来するまでロータの逆回転方向にステッパモータをフルステップ駆動した後、第3の励磁相の位置をロータの逆回転方向にステッパモータのマイクロステップ駆動のmステップ分ずつシフトさせながら、第3の励磁相に到達するまでロータの逆回転方向にステッパモータをマイクロステップ駆動し、その後、第3の励磁相と第4の励磁相との間でステッパモータのフルステップ駆動とロータの回転の有無の検出とを行って、ロータ乃至被駆動部材が反転後にしか回転できない励磁相領域でロータ乃至被駆動部材が実際に回転したかどうか繰り返し確認することによって、ロータ乃至被駆動部材がどの励磁相において反転したかが特定される。
このため、コストの増加要因となり、かつ、ロータに近接して配置する必要等から来る設置箇所の制約による機構の複雑化やその回避に伴う信頼性の低下を招く磁電変換素子のような別素子を用いることなく、ステッパモータのフルステップ駆動中にしか行えない非励磁コイルの誘導起電力のパターンに基づくロータの回転の有無判定機能のみによって、フルステップ駆動の1ステップ分よりもステップ角の小さいマイクロステップ駆動のmステップ単位で、被駆動部材の逆方向回転の強制停止ポイント、ひいては、その強制停止ポイントでロータが安定状態となる初期励磁相を検出することができる。
請求項2に記載した本発明のステッパモータの初期励磁相検出方法によれば、請求項1に記載した本発明のステッパモータの初期励磁相検出方法において、また、請求項4に記載した本発明のステッパモータの初期励磁相検出装置によれば、請求項3に記載した本発明のステッパモータの初期励磁相検出装置において、ステッパモータのフルステップ駆動中のロータの回転の有無を判定するために、第3の工程や第3の励磁手段によるステッパモータの励磁において、ロータの正回転方向又は逆回転方向にステッパモータをフルステップ駆動する際に、フルステップ駆動時の励磁相でない第3の励磁相からフルステップ駆動時の励磁相である第1の励磁相にステッパモータの励磁相を一旦変化させておくことで、その後のステッパモータのフルステップ駆動の励磁相がずれてしまわないようにすることができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図2は、本発明が適用される車載メータの構成図である。車載メータは、たとえばスピードメータであり、互いに直交する位置に配置された2つの固定子(図示しない)に各々巻回された2つの励磁コイル1a1および1a2と、N極およびS極が交互に2極づつ着磁され、励磁コイル1a1および1a2の励磁状態の変化に追従して回転するロータ1bを有するステッパモータ1と、ステッパモータ1を駆動制御するための駆動回路4とを備えている。
車載メータは、さらに、ロータ1bの回転駆動に連動する被駆動部材としての指針2と、ロータ1bの回転駆動を指針2に伝えるギア3と、指針2を機械的ゼロ位置で接触させて停止させるストッパ5とを備えている。なお、ストッパ5と指針2の接触によるゼロ位置設定に代えて、ギヤ3から突出する被駆動部材としてのストッパ片6と、ゼロ位置に相当する位置に別個に設けられたストッパ5′との接触によるゼロ位置設定とする構成にしても良い。
図3は、本発明のステッパモータの初期励磁相検出方法とその装置を適用した本発明の一実施形態に係る、図2の車載メータの駆動回路4の概略構成を示すブロック図である。
駆動回路4は、制御手段としてのマイクロコンピュータ41(以下、マイコン41という)を備えている。マイコン41は、プログラムに従って各種の処理を行う中央演算ユニット(CPU)41aと、メモリ41b(請求項中の記憶手段41Fに相当)と、モータ駆動回路41cと、ゼロ位置検出回路41dとを備えている。
CPU41aは、車速センサ(図示しない)からの速度情報に基づき算出された角度データ信号D1と、イグニッションスイッチ(図示しない)のイグニッションオン操作に基づくHレベルの初期化指令信号Sonが入力され、モータ駆動回路41cから励磁コイル1a1,1a2の両端a,bに励磁信号S1、S2、S3およびS4を出力する。
ゼロ位置検出回路41dは、励磁コイル1a1および1a2の一端aまたはbにそれぞれ接続された、I/F(インターフェース)回路42a、42b、42cおよび42dを介して誘導電圧V1,V2,V3およびV4が入力され、ゼロ位置判定信号をCPU41aに供給する。
CPU41aは、車速センサからの角度データ信号D1に応じた指示位置に指針2を回転させる通常動作時には、角度データ信号D1に応じて、マイクロステップ駆動方式で励磁コイル1a1、1a2の励磁状態を制御することにより、角度データ信号D1に対応してロータ1bを正方向(Y2)または逆方向(Y1)に正逆回転させるようにステッパモータ1を駆動制御する。
また、CPU41aは、逆方向(指針2の指示する目盛りの値が減る方向)に回転した指針2がストッパ5と接触して停止する停止位置において、ロータ1bが安定状態となる初期励磁相を検出する初期化処理動作時にも、初期化指令信号Sonに応じて、必要に応じてマイクロステップ駆動方式とフルステップ駆動方式とを併用して励磁コイル1a1、1a2の励磁状態を制御することにより、ロータ1bを、指針2がストッパ5に向かう方向(すなわち、指針2の逆回転方向=ロータ1bのY1方向)に移動するように逆回転させるべくステッパモータ1を駆動制御する。
ゼロ位置検出回路41dは、初期化処理動作時、フルステップ駆動中に検出タイミング信号に合わせて一端が開放された非励磁状態の励磁コイル1a1,1a2の両端に発生する誘導電圧が各I/F回路を介して入力され、入力された誘導電圧が閾値以下になったときに、指針2がストッパ5に接触してゼロ位置にあることを判定するゼロ位置判定信号をCPU41aに出力する。すなわち、上述の励磁コイル1a1,1a2は、一端が開放された時、誘導電圧の検出素子として働くことになる。
ちなみに、通常動作時や初期化処理動作時のマイクロステップ駆動方式は、1/n(n≧3)マイクロステップを使用することができ、この実施の形態ではたとえば、電気的1サイクルを64分割するマイクロステップを使用している。尚、図4にステッパモータ1の励磁相を示す。
次に、上述した車載メータがたとえばイグニッションスイッチのオン等に伴う初期化指令信号Sonの入力にトリガされて実行する初期化処理動作について、図5に示すCPU41aの初期励磁相検出手順を示すフローチャートにより、図6乃至図15のロータ1b及び指針2の回転位置と励磁相との関係を示す説明図を参照しつつ、以下説明する。
まず、ロータ1bが図4に示すA相、B相、/A相(A相の反転相)、/B相(B相の反転相)のうち何れかの励磁相、つまり、フルステップ駆動時の励磁相のどこかに存在するものとして、最初のステップS1では、フルステップ駆動による1ステップ分ずつの逆転方向への駆動と、非励磁コイル1a1(1a2)における誘導起電力の測定とが行われ、続くステップS2では、測定された誘導起電力のパターンから割り出されるロータ1bの回転状態が停止状態であるか否か、つまり、測定された誘導起電力が閾値以下になってロータ1bの停止が認められるのか、それとも、測定された誘導起電力が閾値を上回ってロータ1bの停止が認められないのか、の確認が行われ、ロータ1bの停止が認められない場合は(ステップS2でN)、ロータ1bの停止が認められるまで、ステップS1をリピートする。
ここで、ステップS2でロータ1bの停止が認められた場合は、ロータ1bの励磁相を90度分逆回転方向に変化させる間、実際には指針2がストッパ5と接触して指針2及びロータ1bが停止したままの状態にあることになるが、その場合、図4に示す/A相と/B相との間で非励磁コイル1a1(1a2)に発生した誘導起電力が閾値以下であったとすると、ストッパ5の位置としては、図6(c)に示すようなB相と/A−B相との間、図6(b)に示すような/A−B相と/A相との間、図6(a)に示すような/A相と全く同じ位置、の3通りが考えられる。
しかし、非励磁コイル1a1(1a2)の誘導起電力の有無は、ステップS1のようにフルステップ駆動時、つまり、ロータ1b及び指針2が90度ずつ回転する状況の下でしか測定できない。そこで、以下、ストッパ5の位置がB相と/A−B相との間、/A−B相と/A相との間、/A相と全く同じ位置、のいずれにあるのかを確認するための処理が行われる。
即ち、ステップS2でロータ1bの停止が認められた場合は、マイクロステップ駆動によって、現在/B相に設定されているロータ1bの励磁相をさらに逆回転方向に45度分進めて、励磁相をA−/B相とする(ステップS3)。
ここで、ストッパ5の位置がB相と/A−B相との間であると、現在の励磁相であるA−/B相がストッパ5の位置から見て正回転方向に180度未満となって、A−/B相からロータ1bに及ぼされる磁力が逆回転方向よりも正回転方向の方が上回るようになり、これにより、図7(c)に示すように、ロータ1b乃至指針2が反転し、励磁相であるA−/B相に位置するようになる。
一方、ストッパ5の位置が/A−B相と/A相との間や/A相と全く同じ位置であると、現在の励磁相であるA−/B相がストッパ5の位置から見て正回転方向に180度以上あるので、A−/B相からロータ1bに及ぼされる逆回転方向の磁力が引き続き正回転方向の磁力を上回り、よって、図7(b),(a)に示すように、ロータ1b乃至指針2は反転せず、図6(b),(a)に示す元の位置のままとなる。
そこで、ロータ1b乃至指針2が反転したかどうかを確認するために、現在の励磁相であるA−/B相から、ステップS2においてロータ1bの停止が認められた励磁相区間である/A相と/B相との間のうち、最も正回転方向における上流側である/A相までの励磁相区間において、ロータ1b乃至指針2が回転するかどうかを確認する。
具体的には、現在の励磁相であるA−/B相から、正回転方向に135度分、ロータ1bの励磁相を戻して、励磁相を最寄りのフルステップ駆動の励磁相である/A相とし(ステップS4)、続いて、逆回転方向に90度、つまり、フルステップ駆動の1ステップ分、フルステップ駆動によりロータ1bの励磁相を進めて、励磁相を/B相とし、この、/A相から/B相までのフルステップ駆動による励磁相の変化の間、非励磁コイル1a1(1a2)における誘導起電力の測定を行い(ステップS5)、続くステップS6では、測定された誘導起電力が閾値を上回っているか否か、つまり、ロータ1bが回転しているか否かの確認が行われる。
すると、ストッパ5の位置がB相と/A−B相との間の場合は、ステップS3の処理の際にロータ1b乃至指針2が反転してA−/B相に位置していることから、ステップS4の処理の際に、図8(c)に示すように、ロータ1b乃至指針2がA−/B相から135度分、正回転方向に回転して/A相に達し、続いて、ステップS5の処理の際に、図9(c)に示すように、フルステップ駆動の1ステップ分逆回転方向に回転して/B相に位置するようになる。
一方、ストッパ5の位置が/A−B相と/A相との間や/A相と全く同じ位置であると、ステップS4の処理の際に、励磁相が135度分、正回転方向にシフトして/A相に変化しても、さらに、ステップS5の処理の際に、励磁相がフルステップ駆動の1ステップ分逆回転方向にシフトして/B相に変化しても、/A相、/B相共にストッパ5の位置から見て正回転方向に180度以上あるので、/A相、/B相の各励磁相からロータ1bに及ぼされる逆回転方向の磁力が引き続き正回転方向の磁力を上回り、よって、図8(b),(a)や図9(b),(a)に示すように、ロータ1b乃至指針2は反転せず、図6(b),(a)に示す元の位置のままとなる。
よって、ステップS5において非励磁コイル1a1(1a2)における誘導起電力の測定が行われると、ストッパ5の位置がB相と/A−B相との間の場合は、閾値を上回る誘導起電力が測定されて、ロータ1bが回転しているものと確認されるので(ステップS6でY)、ストッパ5の位置がB相と/A−B相との間であり、その最も正回転方向における下流側の/A−B相がロータ1bの初期励磁相であるものと判定されてメモリ41bに記憶され(ステップS7)、処理が終了される。
また、ストッパ5の位置が/A−B相と/A相との間や/A相と全く同じ位置であると、ステップS6において、非励磁コイル1a1(1a2)に発生した誘導起電力が閾値以下である、つまり、ロータ1bが停止しているものと確認されるので(ステップS6でN)、引き続き、ストッパ5の位置が/A−B相と/A相との間であるのか、それとも、/A相と全く同じ位置であるのか、ひいては、ロータ1bの初期励磁相がどこであるのかを判定するために、以下の処理が行われる。
即ち、ステップS6でロータ1bの停止が認められた場合は、マイクロステップ駆動によって、現在/B相に設定されているロータ1bの励磁相を逆回転方向に90度進める(ステップS8)。このステップS8は、言い換えると、ステップS3において/B相から逆方向に進めた45度分に、さらに45度を加えた90度分、励磁相を/B相から逆回転方向に進めてA相とする処理ということになる。
ここで、ストッパ5の位置が/A−B相と/A相との間であると、現在の励磁相であるA相がストッパ5の位置から見て正回転方向に180度未満となって、A相からロータ1bに及ぼされる磁力が逆回転方向よりも正回転方向の方が上回るようになり、これにより、図10(b)に示すように、ロータ1b乃至指針2が反転し、励磁相であるA相に位置するようになる。
一方、ストッパ5の位置が/A相と全く同じ位置であると、現在の励磁相であるA相がストッパ5の位置から見て正回転方向に180度以上あるので、A相からロータ1bに及ぼされる逆回転方向の磁力が引き続き正回転方向の磁力を上回り、よって、図10(a)に示すように、ロータ1b乃至指針2は反転せず、図6(a)に示す元の位置のままとなる。
そこで、ロータ1b乃至指針2が反転したかどうかを確認するために、現在の励磁相であるA相から、ステップS2においてロータ1bの停止が認められた励磁相区間である/A相と/B相との間のうち、最も正回転方向における上流側である/A相までの、/B相を経た励磁相区間において、ロータ1b乃至指針2が回転するかどうかを確認する。
具体的には、現在の励磁相であるA相から、正回転方向に180度分、マイクロステップ駆動によりロータ1bの励磁相を戻して、励磁相をステップS4と同じ、最寄りのフルステップ駆動の励磁相である/A相とし(ステップS9)、続いて、逆回転方向に90度、つまり、フルステップ駆動の1ステップ分、フルステップ駆動によりロータ1bの励磁相を進めて、励磁相を/B相とし、この、/A相から/B相までのフルステップ駆動による励磁相の変化の間、非励磁コイル1a1(1a2)における誘導起電力の測定を行い(ステップS10)、続くステップS11では、測定された誘導起電力が閾値を上回っているか否か、つまり、ロータ1bが回転しているか否かの確認が行われる。
すると、ストッパ5の位置が/A−B相と/A相との間の場合は、ステップS8の処理の際にロータ1b乃至指針2が反転してA相に位置していることから、ステップS9の処理の際に、図11(b)に示すように、ロータ1b乃至指針2がA相から180度分、正回転方向に回転して/A相に達し、続いて、ステップS10の処理の際に、図12(b)に示すように、フルステップ駆動の1ステップ分逆回転方向に回転して/B相に位置するようになる。
一方、ストッパ5の位置が/A相と全く同じ位置であると、ステップS9の処理の際に、励磁相が180度分正回転方向にシフトして/A相に変化しても、続いて、ステップS10の処理の際に、励磁相がフルステップ駆動の1ステップ分逆回転方向にシフトして/B相に変化しても、/A相、/B相共にストッパ5の位置から見て正回転方向に180度以上あるので、/A相、/B相の各励磁相からロータ1bに及ぼされる逆回転方向の磁力が、引き続き正回転方向の磁力を上回り、よって、図11(a)や図12(a)に示すように、ロータ1b乃至指針2は反転せず、図6(a)に示す元の位置のままとなる。
よって、ステップS10において非励磁コイル1a1(1a2)における誘導起電力の測定が行われると、ストッパ5の位置が/A−B相と/A相との間の場合は、閾値を上回る誘導起電力が測定されて、ロータ1bが回転しているものと確認されるので(ステップS11でY)、ストッパ5の位置が/A−B相と/A相との間であり、その最も正回転方向における下流側の/A相がロータ1bの初期励磁相であるものと判定されてメモリ41bに記憶され(ステップS12)、処理が終了される。
また、ストッパ5の位置が/A相と全く同じ位置であると、ステップS11において、非励磁コイル1a1(1a2)に発生した誘導起電力が閾値以下である、つまり、ロータ1bが停止しているものと確認されるので(ステップS11でN)、引き続き、ストッパ5の位置が/A相と全く同じ位置であるのか、ひいては、ロータ1bの初期励磁相がどこであるかを判定するために、以下の処理が行われる。
即ち、ステップS11でロータ1bの停止が認められた場合は、マイクロステップ駆動によって、現在/B相に設定されているロータ1bの励磁相を逆回転方向に135度進める(ステップS13)。このステップS13は、言い換えると、ステップS3において/B相から逆方向に進めた45度分に、さらに90度を加えた135度分、励磁相を/B相から逆回転方向に進めてA−B相とする処理ということになる。
ここで、ストッパ5の位置が/A相と全く同じ位置であると、現在の励磁相であるA−B相がストッパ5の位置から見て正回転方向に180度未満となって、A−B相からロータ1bに及ぼされる磁力が逆回転方向よりも正回転方向の方が上回るようになり、これにより、図13に示すように、ロータ1b乃至指針2が反転し、励磁相であるA−B相に位置するようになる。
そこで、ロータ1b乃至指針2が反転したかどうかを確認するために、現在の励磁相であるA−B相から、ステップS2においてロータ1bの停止が認められた励磁相区間である/A相と/B相との間の、最も正回転方向における上流側である/A相までの、/B相を経た励磁相区間において、ロータ1b乃至指針2が回転するかどうかを確認する。
具体的には、現在の励磁相であるA−B相から、正回転方向に225度分、マイクロステップ駆動によりロータ1bの励磁相を戻して、励磁相をステップS4やステップS9と同じ、最寄りのフルステップ駆動の励磁相である/A相とし(ステップS14)、続いて、逆回転方向に90度、つまり、フルステップ駆動の1ステップ分、フルステップ駆動によりロータ1bの励磁相を進めて、励磁相を/B相とし、この、/A相から/B相までのフルステップ駆動による励磁相の変化の間、非励磁コイル1a1(1a2)における誘導起電力の測定を行い(ステップS15)、続くステップS16では、測定された誘導起電力が閾値を上回っているか否か、つまり、ロータ1bが回転しているか否かの確認が行われる。
すると、ステップS13の処理の際にロータ1b乃至指針2が反転してA−B相に位置していることから、ステップS14の処理の際に、図14に示すように、ロータ1b乃至指針2がA−B相から、225度分正回転方向に回転して/A相に達し、続いて、ステップS15の処理の際に、図15に示すように、フルステップ駆動の1ステップ分逆回転方向に回転して/B相に位置するようになる。
よって、ステップS15において非励磁コイル1a1(1a2)における誘導起電力の測定が行われると、ストッパ5の位置が/A相と全く同じ位置の場合は、閾値を上回る誘導起電力が測定されて、ロータ1bが回転しているものと確認されるので(ステップS16でY)、ストッパ5の位置が/A相と全く同じ位置であり、その逆回転方向における下流側の最も近い/A−/B相がロータ1bの初期励磁相であるものと判定されてメモリ41bに記憶され(ステップS17)、処理が終了される。
尚、ステップS16において、非励磁コイル1a1(1a2)に発生した誘導起電力が閾値以下である、つまり、ロータ1bが停止しているものと確認された場合は(ステップS16でN)、ステップS13の処理の際にロータ1b乃至指針2が反転していないことになるので、ステッパモータ1に異常があるものとしてエラー処理を行い(ステップS18)、処理が終了される。
以上の説明からも明らかなように、本実施形態では、図5のフローチャートにおけるステップS1及びステップS2、ステップS5及びステップS6、ステップS10及びステップS11、ステップS15及びステップS16が、請求項中のロータ回転有無判定手段41Aに対応する処理となっている。
また、本実施形態では、図5中のステップS1及びステップS2が、請求項中の第1の励磁手段41Bに対応する処理となっており、図5中のステップS3、ステップS8、及び、ステップS13が、請求項中の第2の励磁手段41Cに対応する処理となっている。
さらに、本実施形態では、図5中のステップS4、ステップS9、及び、ステップS14における、励磁相が/B相に達するまでの部分が、請求項中の第1の部分励磁手段41Daに対応する処理となっており、図5中のステップS5、ステップS10、及び、ステップS15が、請求項中の第2の部分励磁手段41Dbに対応する処理となっており、これらを含む、図5中のステップS4乃至ステップS6、ステップS9乃至ステップS11、及び、ステップS14乃至ステップS16が、請求項中の第3の励磁手段41Dに対応する処理となっている。
また、本実施形態では、図5中のステップS7、ステップS12、及び、ステップS17が、請求項中の初期励磁相決定手段41Eに対応する処理となっている。
さらに、本実施形態では、図5中のステップS1及びステップS2が、請求項中の第1の工程に対応する処理となっており、図5中のステップS3、ステップS8、及び、ステップS13が、請求項中の第2の工程に対応する処理となっている。
また、本実施形態では、図5中のステップS4、ステップS9、及び、ステップS14における、励磁相が/B相に達するまでの部分が、請求項中の第1の部分工程に対応する処理となっており、図5中のステップS5、ステップS10、及び、ステップS15が、請求項中の第2の部分工程に対応する処理となっており、これらを含む、図5中のステップS4乃至ステップS6、ステップS9乃至ステップS11、及び、ステップS14乃至ステップS16が、請求項中の第3の工程に対応する処理となっている。
さらに、本実施形態では、図5中のステップS7、ステップS12、及び、ステップS17が、請求項中の第4の工程に対応する処理となっている。
このように本実施形態の車載メータによれば、ステッパモータ1の励磁相を適宜変化させながら、フルステップ駆動時の非励磁コイル1a1(1a2)に発生した誘導起電力が閾値以下であるか否かにより、指針2がストッパ5に接触して指針2乃至ロータ1bの逆方向への回転が停止しているか否かを判定して、指針2乃至ロータ1bがどの励磁相において反転したかを特定することで、ストッパ5の位置に応じたロータ1bの初期励磁相を検出する構成とした。
このため、コストの増加要因となり、かつ、ロータ1bに近接して配置する必要等から来る設置箇所の制約による機構の複雑化やその回避に伴う信頼性の低下を招く磁電変換素子のような別素子を用いることなく、フルステップ駆動よりも小さいマイクロステップ駆動のステップ角単位で、ストッパ5の位置に応じたロータ1bの初期励磁相を検出することができる。
尚、指針2が反転したかどうかを確認するためにCPU41aが行う処理は、上述した図5のフローチャートに示す内容に限らず別の内容であってもよく、例えば、フルステップ駆動の1ステップ分励磁相を変化させて非励磁コイル1a1(1a2)に発生した誘導起電力が閾値を上回っているか否か(又は閾値以下であるか否か)を確認する際のフルステップ駆動の範囲やロータ1bの回転方向は、上述した図5のフローチャートに示す内容とは異なる内容であってもよい。
そこで、指針2が反転したかどうかを確認するためにCPU41aが行い得る処理の別パターンを、図16のフローチャートにより、図17乃至図25のロータ1b及び指針2の回転位置と励磁相との関係を示す説明図を参照しつつ、以下説明する。
まず、ロータ1bが図4に示すA相、B相、/A相(A相の反転相)、/B相(B相の反転相)のうち何れかの励磁相、つまり、フルステップ駆動時の励磁相のどこかに存在するものとして、最初のステップS21乃至ステップS23までは、図5のフローチャートにおけるステップS1乃至ステップS3と同様の処理を行う。
すると、ストッパ5の位置がB相と/A−B相との間である場合には、現在の励磁相であるA−/B相がストッパ5の位置から見て正回転方向に180度未満となって、A−/B相からロータ1bに及ぼされる磁力が逆回転方向よりも正回転方向の方が上回るようになり、これにより、図18(c)に示すように、ロータ1b乃至指針2が反転し、励磁相であるA−/B相に位置するようになる。
一方、ストッパ5の位置が/A−B相と/A相との間や/A相と全く同じ位置である場合には、現在の励磁相であるA−/B相がストッパ5の位置から見て正回転方向に180度以上あるので、A−/B相からロータ1bに及ぼされる逆回転方向の磁力が引き続き正回転方向の磁力を上回り、よって、図18(b),(a)に示すように、ロータ1b乃至指針2は反転せず、図17(b),(a)に示す元の位置のままとなる。
そこで、ロータ1b乃至指針2が反転したかどうかを確認するために、現在の励磁相であるA−/B相から、ステップS22においてロータ1bの停止が認められた励磁相区間である/A相と/B相との間のうち、最も正回転方向における上流側である/A相までの励磁相区間において、ロータ1b乃至指針2が回転するかどうかを確認する。
具体的には、現在の励磁相であるA−/B相から、正回転方向に45度分、マイクロステップ駆動によりロータ1bの励磁相を戻して、励磁相を最寄りのフルステップ駆動の励磁相である/B相とし(ステップS24)、さらに、正回転方向に90度、つまり、フルステップ駆動の1ステップ分、フルステップ駆動によりロータ1bの励磁相を戻して、励磁相を/A相とし、この、/B相から/A相までのフルステップ駆動による励磁相の変化の間、非励磁コイル1a1(1a2)における誘導起電力の測定を行い(ステップS25)、続くステップS26では、測定された誘導起電力が閾値を上回っているか否か、つまり、ロータ1bが回転しているか否かの確認が行われる。
すると、ストッパ5の位置がB相と/A−B相との間の場合は、ステップS23の処理の際にロータ1b乃至指針2が反転してA−/B相に位置していることから、ステップS24の処理の際に、図19(c)に示すように、ロータ1b乃至指針2がA−/B相から45度分、正回転方向に回転して/B相に達し、さらに、ステップS25の処理の際に、図20(c)に示すように、フルステップ駆動の1ステップ分正回転方向に回転して/A相に位置するようになる。
一方、ストッパ5の位置が/A−B相と/A相との間や/A相と全く同じ位置であると、ステップS24の処理の際に、励磁相が45度分、正回転方向にシフトして/B相に変化しても、さらに、ステップS25の処理の際に、励磁相がフルステップ駆動の1ステップ分正回転方向にシフトして/A相に変化しても、/B相、/A相共にストッパ5の位置から見て正回転方向に180度以上あるので、/B相、/A相の各励磁相からロータ1bに及ぼされる逆回転方向の磁力が引き続き正回転方向の磁力を上回り、よって、図19(b),(a)や図20(b),(a)に示すように、ロータ1b乃至指針2は反転せず、図17(b),(a)に示す元の位置のままとなる。
よって、ステップS25において非励磁コイル1a1(1a2)における誘導起電力の測定が行われると、ストッパ5の位置がB相と/A−B相との間の場合は、閾値を上回る誘導起電力が測定されて、ロータ1bが回転しているものと確認されるので(ステップS26でY)、ストッパ5の位置がB相と/A−B相との間であり、その最も正回転方向における下流側の/A−B相がロータ1bの初期励磁相であるものと判定されてメモリ41bに記憶され(ステップS27)、処理が終了される。
また、ストッパ5の位置が/A−B相と/A相との間や/A相と全く同じ位置であると、ステップS26において、非励磁コイル1a1(1a2)に発生した誘導起電力が閾値以下である、つまり、ロータ1bが停止しているものと確認されるので(ステップS26でN)、引き続き、ストッパ5の位置が/A−B相と/A相との間であるのか、それとも、/A相と全く同じ位置であるのか、ひいては、ロータ1bの初期励磁相がどこであるのかを判定するために、以下の処理が行われる。
即ち、ステップS26でロータ1bの停止が認められた場合は、マイクロステップ駆動によって、現在/A相に設定されているロータ1bの励磁相を逆回転方向に180度進める(ステップS28)。このステップS28は、言い換えると、ステップS23において/B相から逆方向に進めた45度分に、さらに45度を加えた90度分、励磁相を/B相から逆回転方向に進めてA相とする処理ということになる。
ここで、ストッパ5の位置が/A−B相と/A相との間であると、現在の励磁相であるA相がストッパ5の位置から見て正回転方向に180度未満となって、A相からロータ1bに及ぼされる磁力が逆回転方向よりも正回転方向の方が上回るようになり、これにより、図21(b)に示すように、ロータ1b乃至指針2が反転し、励磁相であるA相に位置するようになる。
一方、ストッパ5の位置が/A相と全く同じ位置であると、現在の励磁相であるA相がストッパ5の位置から見て正回転方向に180度以上あるので、A相からロータ1bに及ぼされる逆回転方向の磁力が引き続き正回転方向の磁力を上回り、よって、図21(a)に示すように、ロータ1b乃至指針2は反転せず、図17(a)に示す元の位置のままとなる。
そこで、ロータ1b乃至指針2が反転したかどうかを確認するために、現在の励磁相であるA相から、ステップS22においてロータ1bの停止が認められた励磁相区間である/A相と/B相との間のうち、最も正回転方向における上流側である/A相までの、/B相を経た励磁相区間において、ロータ1b乃至指針2が回転するかどうかを確認する。
具体的には、現在の励磁相であるA相から、正回転方向に90度、つまり、フルステップ駆動の1ステップ分、フルステップ駆動によりロータ1bの励磁相を戻して、励磁相をステップS24と同じ、最寄りのフルステップ駆動の励磁相である/B相とし、この、A相から/B相までのフルステップ駆動による励磁相の変化の間、非励磁コイル1a1(1a2)における誘導起電力の測定を行い(ステップS29)、続くステップS30では、測定された誘導起電力が閾値を上回っているか否か、つまり、ロータ1bが回転しているか否かの確認が行われる。
すると、ストッパ5の位置が/A−B相と/A相との間の場合は、ステップS28の処理の際にロータ1b乃至指針2が反転してA相に位置していることから、ステップS29の処理の際に、図22(b)に示すように、ロータ1b乃至指針2が、A相からフルステップ駆動の1ステップ分正回転方向に回転して/B相に位置するようになる。
一方、ストッパ5の位置が/A相と全く同じ位置であると、ステップS29の処理の際に、励磁相がフルステップ駆動の1ステップ分正回転方向にシフトして/B相に変化しても、/B相がストッパ5の位置から見て正回転方向に180度以上あるので、/B相からロータ1bに及ぼされる逆回転方向の磁力が引き続き正回転方向の磁力を上回り、よって、図22(a)に示すように、ロータ1b乃至指針2は反転せず、図17(a)に示す元の位置のままとなる。
よって、ステップS29において非励磁コイル1a1(1a2)における誘導起電力の測定が行われると、ストッパ5の位置が/A−B相と/A相との間の場合は、閾値を上回る誘導起電力が測定されて、ロータ1bが回転しているものと確認されるので(ステップS30でY)、ストッパ5の位置が/A−B相と/A相との間であり、その最も正回転方向における下流側の/A相がロータ1bの初期励磁相であるものと判定されてメモリ41bに記憶され(ステップS31)、処理が終了される。
また、ストッパ5の位置が/A相と全く同じ位置であると、ステップS30において、非励磁コイル1a1(1a2)に発生した誘導起電力が閾値以下である、つまり、ロータ1bが停止しているものと確認されるので(ステップS30でN)、引き続き、ストッパ5の位置が/A相と全く同じ位置であるのか、ひいては、ロータ1bの初期励磁相がどこであるのかを判定するために、以下の処理が行われる。
即ち、ステップS30でロータ1bの停止が認められた場合は、マイクロステップ駆動によって、現在/B相に設定されているロータ1bの励磁相を逆回転方向に135度進める(ステップS32)。このステップS32は、言い換えると、ステップS23において/B相から逆方向に進めた45度分に、さらに90度を加えた135度分、励磁相を/B相から逆回転方向に進めてA−B相とする処理ということになる。
ここで、ストッパ5の位置が/A相と全く同じ位置であると、現在の励磁相であるA−B相がストッパ5の位置から見て正回転方向に180度未満となって、A−B相からロータ1bに及ぼされる磁力が逆回転方向よりも正回転方向の方が上回るようになり、これにより、図23に示すように、ロータ1b乃至指針2が反転し、励磁相であるA−B相に位置するようになる。
そこで、ロータ1b乃至指針2が反転したかどうかを確認するために、現在の励磁相であるA−B相から、ステップS22においてロータ1bの停止が認められた励磁相区間である/A相と/B相との間の、最も正回転方向における上流側である/A相までの、/B相を経た励磁相区間において、ロータ1b乃至指針2が回転するかどうかを確認する。
具体的には、現在の励磁相であるA−B相から、正回転方向に45度分、マイクロステップ駆動によりロータ1bの励磁相を戻して、励磁相を最寄りのフルステップ駆動の励磁相であるA相とし(ステップS33)、さらに、正回転方向に90度、つまり、フルステップ駆動の1ステップ分、フルステップ駆動によりロータ1bの励磁相を戻して、励磁相を/B相とし、この、A相から/B相までのフルステップ駆動による励磁相の変化の間、非励磁コイル1a1(1a2)における誘導起電力の測定を行い(ステップS34)、続くステップS35では、測定された誘導起電力が閾値を上回っているか否か、つまり、ロータ1bが回転しているか否かの確認が行われる。
すると、ステップS32の処理の際にロータ1b乃至指針2が反転してA−B相に位置していることから、ステップS33の処理の際に、図24に示すように、ロータ1b乃至指針2がA−B相から、45度分正回転方向に回転してA相に達し、さらに、ステップS34の処理の際に、図25に示すように、フルステップ駆動の1ステップ分正回転方向に回転して/B相に位置するようになる。
よって、ステップS34において非励磁コイル1a1(1a2)における誘導起電力の測定が行われると、ストッパ5の位置が/A相と全く同じ位置の場合は、閾値を上回る誘導起電力が測定されて、ロータ1bが回転しているものと確認されるので(ステップS35でY)、ストッパ5の位置が/A相と全く同じ位置であり、その逆回転方向における下流側の最も近い/A−/B相がロータ1bの初期励磁相であるものと判定されてメモリ41bに記憶され(ステップS36)、処理が終了される。
尚、ステップS35において、非励磁コイル1a1(1a2)に発生した誘導起電力が閾値以下である、つまり、ロータ1bが停止しているものと確認された場合は(ステップS35でN)、ステップS32の処理の際にロータ1b乃至指針2が反転していないことになるので、ステッパモータ1に異常があるものとしてエラー処理を行い(ステップS37)、処理が終了される。
以上の説明からも明らかなように、本実施形態では、図16のフローチャートにおけるステップS21及びステップS22、ステップS25及びステップS26、ステップS29及びステップS30、ステップS34及びステップS35が、請求項中のロータ回転有無判定手段41Aに対応する処理となっている。
また、本実施形態では、図16中のステップS21及びステップS22が、請求項中の第1の励磁手段41Bに対応する処理となっており、図16中のステップS23、ステップS28、及び、ステップS32が、請求項中の第2の励磁手段41Cに対応する処理となっている。
さらに、本実施形態では、図16中のステップS24及びステップS33が、請求項中の第1の部分励磁手段41Daに対応する処理となっており、図16中のステップS25及びステップS34が、請求項中の第2の部分励磁手段41Dbに対応する処理となっており、これらを含む、図16中のステップS24乃至ステップS26、及び、ステップS33乃至ステップS35と、ステップS29及びステップS30とが、請求項中の第3の励磁手段41Dに対応する処理となっている。
また、本実施形態では、図16中のステップS27、ステップS31、及び、ステップS36が、請求項中の初期励磁相決定手段41Eに対応する処理となっている。
さらに、本実施形態では、図16中のステップS21及びステップS22が、請求項中の第1の工程に対応する処理となっており、図16中のステップS23、ステップS28、及び、ステップS32が、請求項中の第2の工程に対応する処理となっている。
また、本実施形態では、図16中のステップS24及びステップS33が、請求項中の第1の部分工程に対応する処理となっており、図16中のステップS25及びステップS34が、請求項中の第2の部分工程に対応する処理となっており、これらを含む、図16中のステップS24乃至ステップS26、及び、ステップS33乃至ステップS35と、ステップS29及びステップS30とが、請求項中の第3の工程に対応する処理となっている。
さらに、本実施形態では、図16中のステップS27、ステップS31、及び、ステップS36が、請求項中の第4の工程に対応する処理となっている。
このような本実施形態の車載メータによっても、先に説明した実施形態の車載メータと同様の効果を得ることができる。
尚、以上の実施形態では、フルステップ駆動のステップ角が90度であるステッパモータ1を用いる場合について説明したが、本発明の適用対象となるステッパモータは、フルステップ駆動のステップ角が90度であるものに限定されない。
また、マイクロステップ駆動の分割数についても、以上の実施形態で説明した64分割に限らず、64以外の分割数でマイクロステップ駆動を行うステッパモータを用いる場合についても、本発明は適用可能である。
さらに、2分割のマイクロステップ駆動と等価なものとしてハーフステップ駆動を行うステッパモータを用いる場合にも、本発明は適用可能である。
そして、フルステップ駆動のステップ角が90度でないステッパモータや、マイクロステップ駆動の分割数が64でないステッパモータに本発明を適用する場合は、ハーフステップ駆動の場合を2分割のマイクロステップ駆動に置き換えて説明すると、各処理における励磁相の変化パターンを次のように設定すればよい。
即ち、フルステップ駆動の1ステップをm×n分割(mは1以上の整数、nは2以上の整数)したマイクロステップで駆動されるステッパモータの初期励磁相を検出する場合は、ロータの逆回転方向にステッパモータをフルステップ駆動により、非励磁コイルに発生した誘導起電力が閾値以下となってロータの回転が停止したものと判定される第1の励磁相が到来するまで行う。
次に、180度からステッパモータのフルステップ駆動のステップ角の2つ分を差し引いた角度分、第1の励磁相からロータの逆回転方向にシフトした第2の励磁相から、さらに、ロータの逆回転方向にステッパモータのマイクロステップ駆動のmステップ分シフトした、第3の励磁相に到達するまで、ロータの逆回転方向にステッパモータをマイクロステップ駆動する。
続いて、ロータの正回転方向に、ステッパモータのフルステップ駆動の1ステップ分、第1の励磁相からシフトした第4の励磁相と、第3の励磁相との間の任意の励磁相間で、ロータの正回転方向又は逆回転方向にステッパモータをフルステップ駆動させ、このフルステップ駆動中におけるロータの回転の有無を判定する。
そして、非励磁コイルに発生した誘導起電力が閾値を上回ってロータが回転していると判定された際には、第3の励磁相から180度シフトした第5の励磁相を、初期励磁相として決定してメモリ41bに記憶させる。
反対に、非励磁コイルに発生した誘導起電力が閾値以下となってロータの回転が停止したものと判定された際には、非励磁コイルに発生した誘導起電力が閾値を上回ってロータが回転していると判定されるまで、前記第3の励磁相を前記ロータの逆回転方向にステッパモータのマイクロステップ駆動のmステップ分シフトさせながら、第3の励磁相に到達するまでの、ロータの逆回転方向へのステッパモータのマイクロステップ駆動と、第3の励磁相と第4の励磁相との間の任意の励磁相間における、ロータの正回転方向又は逆回転方向へのステッパモータのフルステップ駆動と、そのフルステップ駆動中における非励磁コイルでの誘導起電力のパターンに基づくロータの回転の有無判定とを、繰り返し行えばよい。
また、以上の説明では、フルステップ駆動中の非励磁コイルに発生した誘導起電力が閾値以下であるときにロータが停止しているものと判定し、閾値を上回っているときにロータが回転しているものと判定する場合について説明したが、フルステップ駆動中における非励磁コイルでの誘導起電力のパターンに基づくロータの回転の有無判定の具体的な手法は、以上の説明で用いた手法に限定されない。
例えば、フルステップ駆動中の非励磁コイルに発生した誘導起電力がゼロであるときにロータが停止しているものと判定し、ゼロでないときにロータが回転しているものと判定したり、この手法や以上の説明で用いた手法とOR条件で併用して、或は、単独で、フルステップ駆動中の非励磁コイルに発生した誘導起電力が一定時間以上閾値以下となったときにロータが停止しているものと判定し、一定時間以上閾値を上回ったときにロータが回転しているものと判定する等、要は、フルステップ駆動中の非励磁コイルに発生した誘導起電力のパターンに基づいてロータの回転の有無を判定するものであれば、その具体的手法は任意である。
本発明に係るステッパモータの初期励磁相検出装置の基本構成図である。 本発明が適用される車載メータの構成図である。 本発明のステッパモータの初期励磁相検出方法とその装置を適用した本発明の一実施形態に係る、図2の車載メータの駆動回路4の概略構成を示すブロック図である。 図2のステッパモータによるマイクロステップ駆動方式の具体例を示す図である。 図3のCPUが行う初期励磁相検出手順を示すフローチャートである。 (a)〜(c)は、図5の手順による初期励磁相検出動作における図2のロータ及び指針の回転位置とステッパモータの励磁相との関係を示す説明図である。 (a)〜(c)は、図5の手順による初期励磁相検出動作における図2のロータ及び指針の回転位置とステッパモータの励磁相との関係を示す説明図である。 (a)〜(c)は、図5の手順による初期励磁相検出動作における図2のロータ及び指針の回転位置とステッパモータの励磁相との関係を示す説明図である。 (a)〜(c)は、図5の手順による初期励磁相検出動作における図2のロータ及び指針の回転位置とステッパモータの励磁相との関係を示す説明図である。 (a),(b)は、図5の手順による初期励磁相検出動作における図2のロータ及び指針の回転位置とステッパモータの励磁相との関係を示す説明図である。 (a),(b)は、図5の手順による初期励磁相検出動作における図2のロータ及び指針の回転位置とステッパモータの励磁相との関係を示す説明図である。 (a),(b)は、図5の手順による初期励磁相検出動作における図2のロータ及び指針の回転位置とステッパモータの励磁相との関係を示す説明図である。 図5の手順による初期励磁相検出動作における図2のロータ及び指針の回転位置とステッパモータの励磁相との関係を示す説明図である。 図5の手順による初期励磁相検出動作における図2のロータ及び指針の回転位置とステッパモータの励磁相との関係を示す説明図である。 図5の手順による初期励磁相検出動作における図2のロータ及び指針の回転位置とステッパモータの励磁相との関係を示す説明図である。 図3のCPUが行う初期励磁相検出手順の別例を示すフローチャートである。 (a)〜(c)は、図16の手順による初期励磁相検出動作における図2のロータ及び指針の回転位置とステッパモータの励磁相との関係を示す説明図である。 (a)〜(c)は、図16の手順による初期励磁相検出動作における図2のロータ及び指針の回転位置とステッパモータの励磁相との関係を示す説明図である。 (a)〜(c)は、図16の手順による初期励磁相検出動作における図2のロータ及び指針の回転位置とステッパモータの励磁相との関係を示す説明図である。 (a)〜(c)は、図16の手順による初期励磁相検出動作における図2のロータ及び指針の回転位置とステッパモータの励磁相との関係を示す説明図である。 (a),(b)は、図16の手順による初期励磁相検出動作における図2のロータ及び指針の回転位置とステッパモータの励磁相との関係を示す説明図である。 (a),(b)は、図16の手順による初期励磁相検出動作における図2のロータ及び指針の回転位置とステッパモータの励磁相との関係を示す説明図である。 図16の手順による初期励磁相検出動作における図2のロータ及び指針の回転位置とステッパモータの励磁相との関係を示す説明図である。 図16の手順による初期励磁相検出動作における図2のロータ及び指針の回転位置とステッパモータの励磁相との関係を示す説明図である。 図16の手順による初期励磁相検出動作における図2のロータ及び指針の回転位置とステッパモータの励磁相との関係を示す説明図である。
符号の説明
1 ステッパモータ
1a1(1a2) 非励磁コイル
1b ロータ
2 被駆動部材
5 ストッパ
41A ロータ回転有無判定手段
41B 第1の励磁手段
41C 第2の励磁手段
41D 第3の励磁手段
41Da 第1の部分励磁手段
41Db 第2の部分励磁手段
41E 初期励磁相決定手段
41F 記憶手段

Claims (4)

  1. フルステップ駆動の1ステップをm×n分割(mは1以上の整数、nは2以上の整数)したマイクロステップで駆動されるステッパモータにより回転駆動される被駆動部材の、逆方向への回転がストッパによって強制的に停止される停止位置において、前記ステッパモータのロータが安定状態となる初期励磁相を、前記フルステップ駆動時の前記ステッパモータの非励磁コイルにおける誘導起電力のパターンから判定される前記ロータの回転の有無に基づいて検出するステッパモータの初期励磁相検出方法において、
    前記被駆動部材を逆方向に回転させる逆回転方向に前記ロータを回転させる前記ステッパモータのフルステップ駆動を、前記ロータが回転していないと判定される第1の励磁相が到来するまで行う第1の工程と、
    180度から前記ステッパモータのフルステップ駆動のステップ角の2つ分を差し引いた角度分、前記第1の励磁相から前記ロータの逆回転方向にシフトした第2の励磁相から、さらに、前記ロータの逆回転方向に前記ステッパモータのマイクロステップ駆動のmステップ分シフトした、第3の励磁相に到達するまで、前記ロータの逆回転方向に前記ステッパモータをマイクロステップ駆動する第2の工程と、
    前記被駆動部材を正方向に回転させる前記ロータの正回転方向に、前記ステッパモータのフルステップ駆動の1ステップ分、前記第1の励磁相からシフトした第4の励磁相と、前記第3の励磁相との間の任意の励磁相間で、前記ロータの正回転方向又は逆回転方向に前記ステッパモータをフルステップ駆動させ、該フルステップ駆動中における前記ロータの回転の有無を判定する第3の工程と、
    前記第3の工程において前記ロータが回転していると判定された際には、前記第3の励磁相から180度シフトした第5の励磁相を、前記初期励磁相として決定し記憶手段に記憶させる第4の工程とを備え、
    前記第3の工程において前記ロータが回転していないと判定された際には、前記第3の工程において前記ロータが回転していると判定されるまで、前記第3の励磁相を前記ロータの逆回転方向に前記ステッパモータのマイクロステップ駆動のmステップ分シフトさせて、前記第2の工程と前記第3の工程とを繰り返し行うようにした、
    ことを特徴とするステッパモータの初期励磁相検出方法。
  2. 前記第3の工程は、
    前記第3の励磁相から前記第1の励磁相まで、前記ステッパモータを前記ロータの正回転方向にマイクロステップ駆動させる第1の部分工程と、
    前記第1の励磁相と前記第4の励磁相との間で、前記ロータの正回転方向又は逆回転方向に前記ステッパモータをフルステップ駆動させ、該フルステップ駆動中における前記ロータの回転の有無を判定する第2の部分工程とを備えている、
    ことを特徴とする請求項1記載のステッパモータの初期励磁相検出方法。
  3. フルステップ駆動の1ステップをm×n分割(mは1以上の整数、nは2以上の整数)したマイクロステップで駆動されるステッパモータにより回転駆動される被駆動部材の、逆方向への回転がストッパによって強制的に停止される停止位置において、前記ステッパモータのロータが安定状態となる初期励磁相を、前記フルステップ駆動時の前記ステッパモータの非励磁コイルにおける誘導起電力のパターンから判定される前記ロータの回転の有無に基づいて検出するステッパモータの初期励磁相検出装置において、
    前記ステッパモータのフルステップ駆動中に、前記ロータの回転の有無を判定するロータ回転有無判定手段と、
    前記被駆動部材を逆方向に回転させる逆回転方向に前記ステッパモータのロータを回転させる該ステッパモータのフルステップ駆動を、前記ロータ回転有無判定手段により前記ロータが回転していないと判定される第1の励磁相が到来するまで行わせる第1の励磁手段と、
    180度から前記ステッパモータのフルステップ駆動のステップ角の2つ分を差し引いた角度分、前記第1の励磁相から前記ロータの逆回転方向にシフトした第2の励磁相から、さらに、前記ロータの逆回転方向に前記ステッパモータのマイクロステップ駆動のmステップ分シフトした、第3の励磁相に到達するまで、前記ロータの逆回転方向に前記ステッパモータをマイクロステップ駆動させる第2の励磁手段と、
    前記被駆動部材を正方向に回転させる前記ロータの正回転方向に、前記ステッパモータのフルステップ駆動の1ステップ分、前記第1の励磁相からシフトした第4の励磁相と、前記第3の励磁相との間の任意の励磁相間で、前記ロータの正回転方向又は逆回転方向に前記ステッパモータをフルステップ駆動させる第3の励磁手段と、
    前記第3の励磁手段による前記ステッパモータのフルステップ駆動中に、前記ロータが回転していると前記ロータ回転有無判定手段が判定した時に、前記第3の励磁相から180度シフトした第5の励磁相を、前記初期励磁相として決定し記憶手段に記憶させる初期励磁相決定手段とを備え、
    前記第3の励磁手段による前記ステッパモータのフルステップ駆動中に、前記ロータが回転していないと前記ロータ回転有無判定手段が判定した時には、前記第3の励磁相を前記ロータの逆回転方向に前記ステッパモータのマイクロステップ駆動のmステップ分シフトさせて、前記第2の励磁手段と前記第3の励磁手段とが前記ステッパモータを再駆動させ、前記ロータ回転有無判定手段が前記ロータの回転の有無を再判定する、
    ことを特徴とするステッパモータの初期励磁相検出装置。
  4. 前記第3の励磁手段は、
    前記第3の励磁相から前記第1の励磁相まで、前記ステッパモータを前記ロータの正回転方向にマイクロステップ駆動させる第1の部分励磁手段と、
    前記第1の励磁相と前記第4の励磁相との間で、前記ロータの正回転方向又は逆回転方向に前記ステッパモータをフルステップ駆動させる第2の部分励磁手段とを備えている、
    ことを特徴とする請求項3記載のステッパモータの初期励磁相検出装置。
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