JP3934879B2 - 駆動装置及び駆動制御装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、駆動装置及び駆動制御装置に係わり、特に、ステッピングモータにより被駆動部材を駆動する駆動装置及び当該駆動装置に用いられ、ステッピングモータの回転を制御する駆動制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、上述した駆動制御装置を組み込んだ駆動装置として、例えば、車両の速度やエンジンの回転数を指示する指針を被駆動部材とする指示装置が考えられる。上記指示装置は、図3に示すように、複数の励磁コイル(図示せず)及びNS極が着磁され、上記励磁コイルの励磁状態の変化に追従して回転する回転子(図示せず)を有する複数のステッピングモータ1a〜1zを備えている。指示装置はさらに、ステッピングモータ1a〜1zの回転駆動に連動する指針2a〜2zと、ステッピングモータ1a〜1zの回転制御を行う駆動制御装置3とを備えている。
【0003】
上記駆動制御装置3は、内部に備えた演算部3aにより、車両に搭載された各種センサが計測した計測値ta〜tzに基づき、指針2a〜2zの指示位置である目標位置θと、現位置θ′との差である移動量(θ−θ′)を算出する。演算部3aは、算出した移動量(θ−θ′)に相当する各ステッピングモータ1a〜1zの回転角度情報Da〜Dzを並列に回転駆動信号出力部3bに対して出力する。
【0004】
そして、回転駆動信号出力部3bは、上記回転角度情報Da〜Dzに応じた駆動信号S1a〜S1zを、各ステッピングモータ1a〜1z内の励磁コイルに対して並列出力する。この駆動信号S1a〜S1zに応じて各ステッピングモータ1a〜1z内の励磁コイルの励磁状態が変化し、これに追従して回転子が回転することにより、各指針2a〜2zは、各々目標位置を指示するようになる。
【0005】
ところで、上記指示装置は、車両の振動あるいは雑音が重畳している回転角度情報Da〜Dzの入力等の原因により、指針2a〜2zが本来移動すべき移動量(=差分θ−θ′)と、実際の移動量とが異なる脱調を起こしてしまうことがあった。そして、この脱調が繰り返されると、指針2a〜2zが指示する指示値と、各種センサが計測した計測値ta〜tzとの間で差異が生じ、指示装置は正確な指示を行うことができなくなってしまう。
【0006】
このような問題を解決するために、駆動制御装置3内に、初期化駆動信号出力部3c、駆動信号選択部3d及びゼロ位置検出部3eを、指針2a〜2zがゼロを示す位置に、ストッパ(図示せず)をさらに設けた。
【0007】
上記初期化駆動信号出力部3cは、初期化命令信号S2が入力される毎に、指針2a〜2zをストッパ側に移動するようにステッピングモータ2a〜2zを回転させるための初期化駆動信号S3a〜S3z及び、初期化動作中の旨を示す選択信号S4を、駆動信号選択部3dに対して各々並列に出力する。尚、上記初期化命令信号S2は、例えばイグニッションスイッチのオン・オフ又は車載バッテリの接続などをきっかけに出力される信号である。
【0008】
また、上記駆動信号選択部3dには、上述した駆動信号S1a〜S1zも入力されている。そして、駆動信号選択部3dは、上記選択信号S4が入力されているときは、駆動信号S3a〜S3zをステッピングモータ1a〜1zに対して出力し、選択信号S4が入力されていないときは、駆動信号S1a〜S1zをステッピングモータ1a〜1zに対して出力する。
【0009】
さらに、ゼロ位置検出部3eは、指針2a〜2zがストッパに当接してゼロ位置で停止したことを検出するものである。すなわち、指針2a〜2zがストッパに当接して停止しておらず、ステッピングモータ1a〜1z内の回転子が回転している間は、その回転子周辺に配置された図示しない無励磁の検出用コイル(ステッピングモータ1a〜1z内の励磁コイルを用いる場合も考えられる)には誘導電圧が生じる。
【0010】
一方、指針2がストッパに当接して、回転子の回転が停止したときは、検出用コイルに誘導電圧が生じないこと着目し、ゼロ位置検出部3eは、検出用コイルが発生する誘導電圧の有無に基づき、各指針2a〜2zがゼロ位置にあることを検出すると共に、その旨を示す検出信号S5a〜S5zを初期化駆動信号出力部3cに並列出力する。
【0011】
初期化駆動信号出力部3cはまた、上記検出信号S5a〜S5zを入力する毎に、その検出信号S5a〜S5zに対応したステッピングモータ1a〜1zに対する駆動信号S3a〜S3zの出力を停止すると共に、全駆動信号S3a〜S3zの出力が停止されたとき、選択信号S4の出力を停止する。
【0012】
初期化駆動信号出力部3cは、さらに上記選択信号S4を演算部3aに対しても出力している。演算部3aは、選択信号S4の出力停止によって、指針2a〜2zの現位置がゼロ位置であることを認識して、現位置を記憶するメモリをリセットする。
【0013】
以上の指示装置によれば、初期化命令信号S2を出力する毎に、指針2a〜2zをストッパ側に強制的に移動して、ゼロ位置で停止させることによって、計測値ta〜tzと速度センサが計測した速度情報との差異をリセットするリセット動作を行うことができる。また、ゼロ位置検出部3eにより、指針2a〜2zがストッパに当接したと同時に、ステッピングモータ1a〜1zの回転を停止させることができ、迅速に初期化動作を終了させることができる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した指示装置において、製造不良や経時変化によりステッピングモータ1a〜1z内の構成部品が変形したり破損したりすることがある。この構成部品の変形や破損に起因して、ステッピングモータ1a〜1z内の回転子が、励磁コイルの励磁変化に追従した回転を行えずその場で振動したり、ストッパー当接と誘導電圧の検出タイミングがずれることで、当接判定できなくなってしまうことがある。
【0015】
特に、初期化駆動信号出力部3cが出力する駆動信号S3a〜S3zは検出用コイルに高い誘導電圧を発生させるために、1ステップの角度が大きくなるようにしていることが多い。従って、上記構成部品の変化や破損が生じたステッピングモータでは、初期化動作中は、励磁コイルの励磁状態の変化に追従できず、上述したような回転に異常が発生することが多い。
【0016】
このため、初期化動作中、ステッピングモータ1a〜1zに対して所定角度(例えば、指針2a〜2zの最大振れ角度に相当する角度)を超えて回転させる駆動信号S3a〜S3zを出力しても、指針2a〜2zがゼロ位置に戻らないという事態が発生する。
【0017】
このような場合、ステッピングモータ1a〜1z内の回転子は振動を続けるので、誘導電圧が発生し続け初期化動作をなかなか終了させることができない。そこで、所定角度を超えたら初期化動作を終了することも考えられるが、初期化動作を終了しても指針2a〜2zがゼロ位置に戻っていない場合があり、検出精度の保証ができないという問題があった。
【0018】
そこで、本発明は、上記のような問題点に着目し、ステッピングモータの回転異常が発生したことによる不都合を回避することができる駆動装置及び、当該駆動装置に用いられる駆動制御装置を提供することを課題とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するためになされた請求項1記載の発明は、指針を駆動するステッピングモータと、該ステッピングモータの回転駆動に連動する被駆動部材と、前記被駆動部材と当接して所定位置に停止させるストッパと、前記ステッピングモータの回転角度情報に応じて、前記ステッピングモータの回転制御を行う回転制御手段と、前記被駆動部材が前記所定位置に向かうように前記ステッピングモータの回転制御を行う初期化制御手段と、前記ステッピングモータの回転に応じて誘導電圧が生じる検出用コイルと、該検出用コイルに生じる誘導電圧の有無に基づいて前記被駆動部材が前記所定位置で停止したことを検出する位置検出手段と、予め定められたタイミングで出力される初期化命令信号に応じて、前記回転制御手段による制御を停止させると共に前記初期化制御手段による制御を開始させ、前記初期化制御手段による制御中、前記位置検出手段の前記停止の検出に応じて、前記初期化制御手段による制御を停止させると共に前記回転制御手段による制御を開始させる制御手段とを備えた駆動装置であって、前記初期化命令信号を入力したときから、所定時間経過しても前記位置検出手段による検出が行われなかったとき、異常を検出する異常検出手段と、前記異常を検出したとき、その旨を報知する報知手段とをさらに備えたことを特徴とする駆動装置に存する。
【0020】
請求項1記載の発明によれば、異常検出手段が、初期化命令信号を入力したときから、所定時間経過しても位置検出手段による検出が行われなかったとき、異常を検出する。報知手段が、異常検出手段により異常が検出されたとき、その旨を報知する。従って、異常検出手段が異常を検出したときに、報知手段がその旨を伝えることにより、ステッピングモータ内の構成部品の変形・破損等に起因してステッピングモータに回転異常が発生したことを、ドライバー等が認識することができる。
【0021】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の駆動装置であって、前記報知手段は、前記異常を検出したとき以降、前記ステッピングモータの回転を停止させる回転停止手段を有することを特徴とする駆動装置に存する。
【0022】
請求項2記載の発明によれば、報知手段内の回転停止手段が、異常を検出したとき以降、ステッピングモータの回転を停止させることにより、異常の旨を報知する。従って、報知手段としてランプ等の別途の部品を用いることなく、ステッピングモータの回転を停止するだけで、異常の旨を報知することができる。
【0023】
請求項3記載の発明は、請求項2記載の駆動装置であって、前記ステッピングモータを複数備え、前記制御手段は、前記異常が検出されたとき、前記初期化制御手段による制御を停止させ、前記回転制御手段による制御を開始させ、前記異常検出手段は、前記ステッピングモータ毎に異常を検出し、前記回転停止手段は、前記異常が検出されたステッピングモータのみの回転を停止させることを特徴とする駆動装置に存する。
【0024】
請求項3記載の発明によれば、ステッピングモータが複数備えられている。制御手段が、異常が検出されたとき、初期化制御手段による制御を停止させ、回転制御手段による制御を開始させる。異常検出手段が、ステッピングモータ毎に異常を検出する。回転停止手段が、異常が検出されたステッピングモータのみの回転を停止させる。従って、回転異常が生じていないステッピングモータについては、回転制御手段の制御により回転制御することができる。
【0025】
請求項4記載の発明は、請求項3記載の駆動装置であって、前記回転制御手段は、前記回転制御を行うための駆動信号を前記ステッピングモータに対して出力し、前記回転停止手段は、前記異常が検出された前記ステッピングモータに対する前記駆動信号の出力を停止することを特徴とする駆動装置に存する。
【0026】
請求項4記載の発明によれば、異常が検出されたステッピングモータに対する駆動信号の出力を、回転停止手段が停止することにより、異常が検出されたステッピングモータの回転を停止する。従って、容易に異常が検出されたステッピングモータの回転を停止することができる。
【0027】
請求項5記載の発明は、請求項3記載の駆動装置であって、前記各ステッピングモータの回転角度情報を演算する演算手段をさらに有し前記回転停止手段は、前記演算手段に、前記異常を検出された前記ステッピングモータによる回転角度情報の演算を停止させることを特徴とする駆動装置に存する。
【0028】
請求項5記載の発明によれば、演算手段が、各ステッピングモータの回転角度情報を演算する。回転停止手段が、演算手段に、異常を検出されたステッピングモータによる回転角度情報の演算を停止させることにより、異常が検出されたステッピングモータの回転を停止する。従って、容易に異常が検出されたステッピングモータの回転を停止することができる。
【0029】
請求項6記載の発明は、指針を駆動するステッピングモータの回転角度情報に応じて、前記ステッピングモータの回転制御を行う回転制御手段と、前記ステッピングモータの回転動作に連動する被駆動部材が、当該被駆動部材と当接して所定位置に停止させるストッパに向かうように前記ステッピングモータの回転制御を行う初期化制御手段と、前記ステッピングモータの回転に応じて誘導電圧が生じる検出用コイルと、該検出用コイルに生じる誘導電圧の有無に基づいて前記被駆動部材が前記所定位置で停止したことを検出する位置検出手段と、予め定めたタイミングで出力される初期化命令信号に応じて、前記回転制御手段による制御を停止させると共に前記初期化制御手段による制御を開始させ、前記初期化制御手段による制御中、前記位置検出手段の前記停止の検出に応じて、前記初期化制御手段による制御を停止させると共に前記回転制御手段による制御を開始させる制御手段とを備えた駆動装置であって、前記初期化命令信号を入力したときから、所定時間経過しても前記位置検出手段による検出が行われなかったとき、異常を検出する異常検出手段と、前記異常を検出したとき、その旨を報知する報知手段とをさらに備えたことを特徴とする駆動制御装置に存する。
【0030】
請求項6記載の発明によれば、異常検出手段が、初期化命令信号を入力したときから、所定時間経過しても位置検出手段による検出が行われなかったとき、異常を検出する。報知手段が、異常検出手段により異常が検出されたとき、その旨を報知する。従って、異常検出手段が異常を検出したときに、報知手段がその旨を伝えることにより、ステッピングモータ内の構成部品の変形・破損等に起因してステッピングモータに回転異常が発生したことを、ドライバー等が認識することができる。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の一実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の駆動制御装置を組み込んだ駆動装置の一実施の形態を示すブロック図である。同図において、図3について上述した従来の装置と同等の部分には同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0032】
駆動装置は、上述した従来の装置と同様に複数のステッピングモータ1a〜1z、被駆動部材としての指針2a〜2z及び駆動制御装置3を有する。上記駆動制御装置3は、従来の装置と同様に、演算手段としての演算部3a、回転駆動制御手段としての回転駆動信号出力部3b、初期化制御手段及び制御手段として初期化駆動信号出力部3c、駆動信号選択部3d及び位置検出手段としてのゼロ位置検出部3eを有している。
【0033】
上記初期化駆動信号出力部3cは、従来同様の動作に加え、さらに請求項中の異常検出手段として働き、初期化命令信号S2を入力してから、所定時間以上経過しても、全指針2a〜2zがゼロ位置にあることを検出できないとき、ステッピングモータ1a〜1zの回転異常が生じていると判断する。尚、上記所定時間は、例えば、ステッピングモータ1a〜1zが、指針2a〜2zの最大振れ角に相当する回転角度回転するのに要する時間に相当する。
【0034】
そして、初期化駆動信号出力部3cは、請求項中の制御手段として働き、全ステッピングモータ1a〜1zに対する駆動信号S3a〜S3zの出力を停止すると共に、選択信号S4の出力も停止する。初期化駆動信号出力部3cはまた、検出信号S5a〜S5zの有無を記憶したレジスタの内容を異常信号S6として並列又は直列に出力する。
【0035】
駆動制御装置3は、さらに回転停止手段として働くレジスタ3f及び回転停止部3gを備える。レジスタ3fは、上記異常信号S6を一旦入力すると、以降その内容を記憶し続けると共に、後述する回転停止部3gに対して出力し続ける。回転停止部3gは、レジスタ3fから出力された異常信号S6に基づき、異常が生じているステッピングモータ1a〜1zに対して、駆動信号選択部3dから出力される駆動信号の出力を停止する回路から構成される。
【0036】
上述した構成の駆動制御装置を組み込んだ駆動装置の動作を以下説明する。まず、イグニッションスイッチのオン・オフや、車載バッテリの接続等に応じて、初期化命令信号S2が初期化駆動信号出力部3cに入力される。初期化駆動信号出力部3cは、この初期化命令信号S2に応じて駆動信号S3a〜S3z及び選択信号S4を駆動信号選択部3dに対して出力する。
【0037】
駆動信号選択部3dは、選択信号S4の出力に応じて、駆動信号S1a〜S1z及び駆動信号S3a〜S3zの内、駆動信号S3a〜S3zを選択して、回転停止部3gを介して、ステッピングモータ1a〜1zに対して出力する。ステッピングモータ1a〜1zは、この駆動信号S3a〜S3zに応じて回転し、この回転に連動して指針2a〜2zがストッパに向かう方向に回転する。
【0038】
このとき、ゼロ位置検出部3eは、誘導電圧の有無により指針2a〜2z毎にゼロ位置で停止したか否かを判断し、ゼロ位置で停止したと判断する毎に、その旨を伝える検出信号S5a〜S5zを各々出力する。
【0039】
一方、初期化駆動信号出力部3cは、この検出信号S5a〜S5zに応じた、ステッピングモータ1a〜1zに対する駆動信号S3a〜S3zの出力を停止する。従って、ステッピングモータ1a〜1zは、指針2a〜2zがゼロ位置で停止したと同時に回転を停止する。
【0040】
また、初期化駆動信号出力部3cは、上記初期化命令信号S2の入力から所定時間以上経過しても、全指針2a〜2zがゼロ位置で停止したことを検出できないとき、全ステッピングモータ1a〜1zに対する駆動信号S3a〜S3z及び選択信号S4の出力を停止する。これにより、駆動信号選択部3dが、駆動信号S1a〜S1zを選択し、回転停止部3gを介してステッピングモータ1a〜1zに出力する。
【0041】
従って、ステッピングモータ1a〜1zは、以降駆動信号S1a〜S1zに応じて回転し、指針2a〜2zは各々計測値ta〜tzを示すようになる。一方、初期化駆動信号出力部3cは、駆動信号S3a〜S3z及び選択信号S4の停止と同時に、上記検出信号S5a〜S5zの入力の有無を記憶した内部レジスタの内容を異常信号S6として、レジスタ3fに対して出力する。レジスタ3fは、以降異常信号S6の内容を記憶し続けると共に、この異常信号S6を回転停止部3gに対して出力し続ける。
【0042】
回転停止部3gは、この異常信号S6に応じて、異常が生じているステッピングモータ1a〜1zに対する駆動信号S3a〜S3zの出力を停止する。これにより、以降異常が生じたステッピングモータ1a〜1zのみの回転が停止され続ける。すなわち、停止されたステッピングモータ1a〜1zと連動する指針2a〜2zも停止し、計測値ta〜tzを示さなくなる。
【0043】
この停止により、ドライバーは、ステッピングモータ1a〜1z内の構成部品の変化・破損等に起因してステッピングモータ1a〜1zに回転異常が生じたことを認識することができ、指示計器が正常に動作しているという誤認を回避することができる。
【0044】
また、上述したように、回転異常が生じたステッピングモータ1a〜1zのみ駆動信号S1a〜S1zの出力を停止して、ステッピングモータ1a〜1zの回転を停止することにより、正常なステッピングモータ1a〜1zまで回転が停止されるという不合理を回避することができる。
【0045】
さらに、異常が検出されたステッピングモータ1a〜1zに対する駆動信号S1a〜S1zの出力を、回転停止部3gが停止することにより、容易に異常が検出されたステッピングモータ1a〜1zの回転を停止することができる。
【0046】
なお、上述した実施形態では、異常が生じたステッピングモータ1a〜1zに対して、駆動信号S1a〜S1zの出力を停止することにより、ステッピングモータ1a〜1zの回転を停止させていた。しかしながら、回転停止部3gを設けなくとも、例えば、図2に示すように、異常信号S6を演算部3aに対して出力し、演算部3aが異常が生じたステッピングモータ1a〜1zに対する回転角度情報Da〜Dzの演算を停止するようにしてもよい。
【0047】
さらに、上述した実施形態では、ステッピングモータ1a〜1zの回転を停止させるレジスタ3f及び回転停止部3gによって、回転異常が生じた旨をドライバーに報知する報知手段を構成していたが、例えば、回転異常を伝える報知手段として、警報ランプ等を用いても良い。しかしながら、この場合、別途に警報ランプ等を設ける必要があるため、コスト的には上記実施形態のように、ステッピングモータ1a〜1zの停止により異常の旨を伝える方がよい。
【0048】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1又は2記載の発明によれば、異常検出手段が異常を検出したときに、報知手段がその旨を伝えることにより、ステッピングモータ内の構成部品の変形・破損等に起因してステッピングモータに回転異常が発生したことを、ドライバー等が認識することができるので、ステッピングモータの回転異常が発生したことによる不都合を回避することができる駆動装置又は駆動制御装置を得ることができる。
【0049】
請求項2記載の発明によれば、報知手段としてランプ等の別途の部品を用いることなく、ステッピングモータの回転を停止するだけで、異常の旨を報知することができるので、コストダウンを図った駆動装置を得ることができる。
【0050】
請求項3記載の発明によれば、回転異常が生じていないステッピングモータについては、回転制御手段の制御により回転制御することができるので、正常なステッピングモータまで回転が停止されるという不合理を回避することができる駆動装置を得ることができる。
【0051】
請求項4記載の発明によれば、容易に異常が検出されたステッピングモータの回転を停止することができる駆動装置を得ることができる。
【0052】
請求項5記載の発明によれば、容易に異常が検出されたステッピングモータの回転を停止することができる駆動装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の駆動制御装置を組み込んだ駆動装置の第1実施の形態を示すブロック図である。
【図2】本発明の駆動制御装置を組み込んだ駆動装置の第2実施の形態を示すブロック図である。
【図3】従来の駆動制御装置を組み込んだ駆動装置の一例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1a〜1z ステッピングモータ
2a〜2z 指針(被駆動部材)
3a 演算部(演算手段)
3b 回転駆動信号出力部(回転制御手段)
3c 初期化駆動信号出力部(初期化制御手段、制御手段、異常検出手段)
3e ゼロ位置検出部(位置検出手段)
3f レジスタ(報知手段、回転停止手段)
3g 回転停止部(報知手段、回転停止手段)
Da〜Dz 回転角度情報
S2 初期化命令信号

Claims (6)

  1. 指針を駆動するステッピングモータと、該ステッピングモータの回転駆動に連動する被駆動部材と、前記被駆動部材と当接して所定位置に停止させるストッパと、前記ステッピングモータの回転角度情報に応じて、前記ステッピングモータの回転制御を行う回転制御手段と、前記被駆動部材が前記所定位置に向かうように前記ステッピングモータの回転制御を行う初期化制御手段と、前記ステッピングモータの回転に応じて誘導電圧が生じる検出用コイルと、該検出用コイルに生じる誘導電圧の有無に基づいて前記被駆動部材が前記所定位置で停止したことを検出する位置検出手段と、予め定められたタイミングで出力される初期化命令信号に応じて、前記回転制御手段による制御を停止させると共に前記初期化制御手段による制御を開始させ、前記初期化制御手段による制御中、前記位置検出手段の前記停止の検出に応じて、前記初期化制御手段による制御を停止させると共に前記回転制御手段による制御を開始させる制御手段とを備えた駆動装置であって、
    前記初期化命令信号を入力したときから、所定時間経過しても前記位置検出手段による検出が行われなかったとき、異常を検出する異常検出手段と、
    前記異常を検出したとき、その旨を報知する報知手段とをさらに備えた
    ことを特徴とする駆動装置。
  2. 請求項1記載の駆動装置であって、
    前記報知手段は、前記異常を検出したとき以降、前記ステッピングモータの回転を停止させる回転停止手段を有する
    ことを特徴とする駆動装置。
  3. 請求項2記載の駆動装置であって、
    前記ステッピングモータを複数備え、
    前記制御手段は、前記異常が検出されたとき、前記初期化制御手段による制御を停止させ、前記回転制御手段による制御を開始させ、
    前記異常検出手段は、前記ステッピングモータ毎に異常を検出し、
    前記回転停止手段は、前記異常が検出されたステッピングモータのみの回転を停止させる
    ことを特徴とする駆動装置。
  4. 請求項3記載の駆動装置であって、
    前記回転制御手段は、前記回転制御を行うための駆動信号を前記ステッピングモータに対して出力し、
    前記回転停止手段は、前記異常が検出された前記ステッピングモータに対する前記駆動信号の出力を停止する
    ことを特徴とする駆動装置。
  5. 請求項3記載の駆動装置であって、
    前記各ステッピングモータの回転角度情報を演算する演算手段をさらに有し
    前記回転停止手段は、前記演算手段に、前記異常を検出された前記ステッピングモータによる回転角度情報の演算を停止させる
    ことを特徴とする駆動装置。
  6. 指針を駆動するステッピングモータの回転角度情報に応じて、前記ステッピングモータの回転制御を行う回転制御手段と、前記ステッピングモータの回転動作に連動する被駆動部材が、当該被駆動部材と当接して所定位置に停止させるストッパに向かうように前記ステッピングモータの回転制御を行う初期化制御手段と、前記ステッピングモータの回転に応じて誘導電圧が生じる検出用コイルと、該検出用コイルに生じる誘導電圧の有無に基づいて前記被駆動部材が前記所定位置で停止したことを検出する位置検出手段と、予め定めたタイミングで出力される初期化命令信号に応じて、前記回転制御手段による制御を停止させると共に前記初期化制御手段による制御を開始させ、前記初期化制御手段による制御中、前記位置検出手段の前記停止の検出に応じて、前記初期化制御手段による制御を停止させると共に前記回転制御手段による制御を開始させる制御手段とを備えた駆動装置であって、
    前記初期化命令信号を入力したときから、所定時間経過しても前記位置検出手段による検出が行われなかったとき、異常を検出する異常検出手段と、
    前記異常を検出したとき、その旨を報知する報知手段とをさらに備えた
    ことを特徴とする駆動制御装置。
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