JP3134663B2 - ステップモータ励磁コイルの断線診断装置 - Google Patents

ステップモータ励磁コイルの断線診断装置

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JP3134663B2 JP9471394A JP9471394A JP3134663B2 JP 3134663 B2 JP3134663 B2 JP 3134663B2 JP 9471394 A JP9471394 A JP 9471394A JP 9471394 A JP9471394 A JP 9471394A JP 3134663 B2 JP3134663 B2 JP 3134663B2
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  • Tests Of Circuit Breakers, Generators, And Electric Motors (AREA)
  • Control Of Stepping Motors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ステップモータ励磁コ
イルの断線診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、エンジンのアイドル回転数の
制御のために、吸気通路(スロットル弁)をバイパスす
る補助空気通路に設けられるアイドル回転数制御弁(I
SCバルブ)や、燃料タンクからの蒸発燃料を吸着した
キャニスタから蒸発燃料を吸気通路にパージするため
に、パージ通路に設けられるパージ制御弁において、こ
れをステップモータにより駆動するようにしたものがあ
る。
【0003】かかるステップモータは、複数の励磁コイ
ルを備え、これらの励磁コイルの通電状態を予め定めた
パターンに従って一定の通電周期で変化させ、通電状態
を変化させる毎に1ステップずつの回転を得ている(特
公平2−63098号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
ステップモータを用いる場合、その励磁コイルに断線を
生じたときには、所望の制御が困難となるため、これを
速やかに検知して対策する必要がある。このため、各励
磁コイル毎に、通電・非通電(駆動信号のON・OF
F)のいずれか一方の状態でかつ断線無しのときにのみ
特定レベルとなるチェック信号を導出するチェック回路
を設け、各チェック回路からのチェック信号により各励
磁コイルの断線の有無を診断することが考えられてい
る。
【0005】しかし、この診断のためには、各励磁コイ
ルの通電状態(駆動信号のON・OFF)に対してチェ
ック信号が適正か否かを判定する必要があり、励磁コイ
ルの駆動をメインCPUで行い、チェック回路からのチ
ェック信号を別のサブCPUに入力する場合は、サブC
PUでは駆動信号の状態を検知することが困難であるた
め、診断できないでいた。
【0006】本発明は、このような実状に鑑み、複数の
励磁コイルを備え、これらの励磁コイルの通電状態を予
め定めたパターンに従って一定の通電周期で変化させ、
通電状態を変化させる毎に1ステップずつの回転を得る
ステップモータにおいて、各励磁コイルの通電状態(駆
動信号の状態)を検知することなく、励磁コイルの断線
の有無を確実に診断可能としたステップモータ励磁コイ
ルの断線診断装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このため、本発明は、図
1に示すように、各励磁コイル毎に、通電・非通電のい
ずれか一方の状態でかつ断線無しのときにのみ特定レベ
ルとなるチェック信号を導出するチェック回路を設ける
一方、1ステップ変化する通電周期の整数倍とは異なる
周期で各チェック回路からのチェック信号をサンプリン
グするサンプリング手段と、このサンプリング手段によ
りサンプリングされた各チェック回路からのチェック信
号の履歴を各励磁コイル毎に記憶する履歴記憶手段と、
複数の励磁コイルが全て断線無しであれば全てのチェッ
ク回路からのチェック信号が各1回以上前記特定レベル
となるような所定ステップ数以上変化したときに、その
間の前記履歴記憶手段の記憶内容に基づいて断線の有無
を診断する診断手段とを設ける構成としたものである。
【0008】又は、各励磁コイル毎に、通電・非通電の
いずれか一方の状態でかつ断線無しのときにのみ特定レ
ベルとなるチェック信号を導出するチェック回路を設け
る一方、1ステップ変化する通電周期より短い周期で各
チェック回路からのチェック信号をサンプリングするサ
ンプリング手段と、このサンプリング手段によりサンプ
リングされた各チェック回路からのチェック信号の履歴
を各励磁コイル毎に記憶する履歴記憶手段と、複数の励
磁コイルが全て断線無しであれば全てのチェック回路か
らのチェック信号が各1回以上前記特定レベルとなるよ
うな所定ステップ数以上変化する毎に、その間の前記履
歴記憶手段の記憶内容に基づいて断線の有無を診断する
診断手段とを設ける構成としたものである。
【0009】ここで、前記診断手段は、前記履歴記憶手
段に全てのチェック回路からのチェック信号が前記特定
レベルとなったことの履歴が記憶されているときに断線
無しと診断するものであるとよい。また、前記診断手段
は、断線無しと診断できない状態が所定の診断回数以上
連続したときに断線と診断するものであるとよい。
【0010】また、前記履歴記憶手段は、前記サンプリ
ング手段によりサンプリングされた各チェック回路から
のチェック信号が前記特定レベルとなったことの履歴の
有無を各励磁コイル毎に記憶するものであり、その記憶
内容を前記診断手段による診断直後にクリアするクリア
手段を有しているとよい。更に、前記サンプリング手
段、履歴記憶手段及び診断手段は、複数の励磁コイルの
通電状態を制御するメインCPUとは別のサブCPUに
備えられ、メインCPUからステップ位置情報をサブC
PUに転送して、サブCPU側の診断手段にてこのステ
ップ位置情報に基づいて所定ステップ数以上変化する毎
の診断時期を検出する構成とするとよい。
【0011】
【作用】上記の構成においては、1ステップ変化する通
電周期(すなわち通電状態のパターンが変化する通電周
期)の整数倍とは異なる周期で各チェック回路からのチ
ェック信号をサンプリングする。従って、複数の励磁コ
イルが全て断線無しであれば全てのチェック回路からの
チェック信号が各1回以上特定レベルとなるような所定
ステップ数以上変化したときには、各励磁コイルが断線
無しであれば、各励磁コイルについて、少なくとも1
回、特定レベルのチェック信号がサンプリングされてい
るはずである。
【0012】よって、サンプリングされた各チェック回
路からのチェック信号の履歴を各励磁コイル毎に記憶
し、所定ステップ数以上変化したときに、その間のチェ
ック信号の履歴に基づいて断線の有無を診断するのであ
る。又は、1ステップ変化する通電周期(すなわち通電
状態のパターンが変化する通電周期)より短い周期で各
チェック回路からのチェック信号をサンプリングするこ
とにより、通電状態のパターンが変化する毎に少なくと
も1回チェック信号をサンプリングすることができる。
【0013】従って、複数の励磁コイルが全て断線無し
であれば全てのチェック回路からのチェック信号が各1
回以上特定レベルとなるような所定ステップ数以上変化
する毎では、各励磁コイルが断線無しであれば、各励磁
コイルについて、少なくとも1回、特定レベルのチェッ
ク信号がサンプリングされているはずである。よって、
サンプリングされた各チェック回路からのチェック信号
の履歴を各励磁コイル毎に記憶し、所定ステップ数以上
変化する毎に、その間のチェック信号の履歴に基づいて
断線の有無を診断するのである。
【0014】具体的には、全てのチェック回路からのチ
ェック信号が特定レベルとなったことの履歴が記憶され
ているときに断線無しと診断するのである。また、それ
以外のときに即断線と診断してもよいが、断線無しと診
断できない状態が所定の診断回数以上連続したときに断
線と診断することにより、誤診断を防止できる。
【0015】また、チェック信号の履歴を記憶する際
は、時系列により記憶してもよいが、チェック信号が特
定レベルとなったことの履歴の有無のみを記憶し、その
記憶内容を診断直後にクリアするようにすれば、記憶容
量を低減できる。更に、複数の励磁コイルの通電状態を
制御するメインCPUからステップ位置情報をサブCP
Uに転送して、サブCPU側の診断手段にてこのステッ
プ位置情報に基づいて所定ステップ数以上変化する毎の
診断時期を検出することで、診断時期を正しく検出し得
る。
【0016】
【実施例】以下に本発明の一実施例を説明する。図2
は、ユニポーラ・2相同時励磁方式のステップモータ駆
動回路を示している。ステップモータ1は、回転軸につ
ながるロータ2と、このロータ2の回りに固定配置され
る一対のステータ3,4とを備え、これらのステータ
3,4のステータコイルは図において同一方向に巻設さ
れている。また、図において各ステータコイルの巻始め
端子がS1 ,S2 で示され、巻終り端子がE1 ,E2
示されている。更に、図において各ステータコイルの中
間タップがM1 ,M2 で示されている。
【0017】ステータ3において、巻始め端子S1 と中
間タップM1 との間のステータコイルは1相励磁コイル
#1を形成し、巻終り端子E1 と中間タップM1 との間
のステータコイルは3相励磁コイル#3を形成する。ま
た、ステータ4において、巻始め端子S2 と中間タップ
2 との間のステータコイルは2相励磁コイル#2を形
成し、巻終り端子E2 と中間タップM2 との間のステー
タコイルは4相励磁コイル#4を形成する。
【0018】各励磁コイル#1〜#4は、中間タップM
1 ,M2 側で電源VBに接続され、巻始め端子S1 ,S
2 又は巻終り端子E1 ,E2 側でそれぞれ駆動用のトラ
ンジスタTr1 〜Tr4 を介して接地されている。各ト
ランジスタTr1 〜Tr4 のベース端子は、図3に示す
ように、メインCPU10の各駆動端子と接続され、これ
らの駆動端子からの各駆動信号D#1〜D#4がHレベ
ルのときに各トランジスタTr1 〜Tr4 がON(導通
状態)となって、各励磁コイル#1〜#4に通電される
ようになっている。
【0019】ここで、各駆動信号D#1〜D#4は、図
4に示すように変化させる。すなわち、10ms毎に、2相
ずつ励磁し、(1)1相励磁コイル#1と4相励磁コイ
ル#4、(2)1相励磁コイル#1と2相励磁コイル#
2、(3)2相励磁コイル#2と3相励磁コイル#3、
(4)3相励磁コイル#3と4相励磁コイル#4、とい
う4種類の通電状態のパターンを順次繰り返すように、
駆動信号D#1〜D#4を変化させる。
【0020】このように励磁コイル#1〜#4の通電状
態を予め定めたパターンに従って一定の通電周期(10m
s)で変化させ、通電状態を変化させる毎に1ステップ
ずつの回転を得るのである。一方、各励磁コイル#1〜
#4と各トランジスタTr1 〜Tr4 との間の各接続点
から、チェック回路CK1 〜CK4 として、信号線が引
き出され、これによりチェック信号C#1〜C#4が導
出されて、図3に示すように、サブCPU20に入力され
ている。
【0021】ここで、図5に示すように、各励磁コイル
#1〜#4(トランジスタTr1 〜Tr4 )に対する各
駆動信号D#1〜D#4がHレベルのときは、各励磁コ
イル#1〜#4の断線の有無にかかわらず、チェック信
号C#1〜C#4はLレベルとなるが、各励磁コイル#
1〜#4(トランジスタTr1 〜Tr4 )に対する各駆
動信号D#1〜D#4がLレベルのときは、各励磁コイ
ル#1〜#4が正常(断線無し)であれば、各チェック
信号C#1〜C#4はHレベルとなり、断線していれ
ば、各チェック信号C#1〜C#4は図示破線のごとく
Lレベルとなる。
【0022】従って、各チェック回路CK1 〜CK
4 は、各励磁コイル#1〜#4毎に、非通電状態(駆動
信号がLレベル)でかつ断線無しのときにのみHレベル
となるチェック信号C#1〜C#4を導出しており、チ
ェック信号C#1〜C#4が全てHレベルを履歴してい
ることを検出すれば、断線無しと診断可能である。よっ
て、図6に示すように、1ステップ変化する通電周期
(10ms)の整数倍とは異なる周期、より好ましくは1ス
テップ変化する通電周期(10ms)より短い周期(例えば
2ms)で、チェック信号C#1〜C#4をサンプリング
することにより、通電状態のパターンが変化する毎に少
なくとも1回チェック信号C#1〜C#4をサンプリン
グすることができ、4ステップ(2相同時励磁方式の場
合は3ステップ以上)変化する間では、各励磁コイル#
1〜#4が断線無しであれば、各励磁コイル#1〜#4
に対応するチェック信号C#1〜C#4がHレベルとな
ったときに、少なくとも各1回、Hレベルのチェック信
号がサンプリングされているはずである。
【0023】よって、サンプリングされたチェック信号
C#1〜C#4の履歴を各励磁コイル#1〜#4毎に記
憶し、4ステップ変化する毎に、その間の履歴に基づい
て断線の有無を診断するのである。上記の原理に基づ
き、サブCPU20では、図7に示すサンプリングルーチ
ン(2msジョブ)と、図8に示す診断ルーチン(バック
グラウンドジョブ)とを実行することで、断線診断を行
う。
【0024】図7のサンプリングルーチンについて説明
する。本ルーチンは2msジョブとして、2ms毎に実行さ
れる。但し、2ms毎である必要はなく、1ステップ変化
する通電周期(10ms)より短い周期で実行すればよい。
ステップ1(図にはS1と記してある。以下同様)で
は、各チェック回路CK 1 〜CK4 からのチェック信号
C#1〜C#4をサンプリングし、4ビットのサンプリ
ングデータSOLを得る。
【0025】このサンプリングデータSOLの各ビット
は、図9に示すように、各駆動コイル#1〜#4に対応
する各チェック信号C#1〜C#4の信号レベルH(=
1),L(=0)に対応しており、例えばC#1=1、
C#2=0、C#3=0、C#4=1の場合は、SOL
=1001となる。この部分がサンプリング手段に相当
する。
【0026】次のステップ2では、履歴記憶用RAMに
記憶されている4ビットの履歴データCHKDGN(最
初はCHKDGN=0000)と、4ビットのサンプリ
ングデータSOL(例えばSOL=1001)とを、各
ビット毎に論理和(OR)をとって、履歴データCHK
DGNを更新する。例えば、CHKDGN=0000
で、SOL=1001の場合、新たにCHKDGN=1
001となる。
【0027】また、CHKDGN=1001で、SOL
=1100の場合、新たにCHKDGN=1101とな
る。また、CHKDGN=1101で、SOL=011
0の場合、新たにCHKDGN=1111となる。この
ようにして更新される履歴データCHKDGNの各ビッ
トは、図10に示すように、各励磁コイル#1〜#4に対
応しており、例えばCHKDGN=1001の場合は、
励磁コイル#1,#4に対応するチェック信号C#1,
C#4がHレベルを履歴していることを示し、また、C
HKDGN=1111の場合は、全ての励磁コイル#1
〜#4に対応するチェック信号C#1〜C#4がHレベ
ルを履歴していることを示している。
【0028】従って、この部分が履歴記憶手段に相当す
る。図8の診断ルーチンについて説明する。尚、本ルー
チンはバックグラウンドジョブとして実行される。ま
た、電源投入時の初期化ルーチンで、STPMMK=
0、CNG=0、FNG=0に初期化されているものとす
る。ステップ11では、診断基準ステップ位置STPMM
K=0か否かを判定し、最初はSTPMMK=0である
ので、ステップ20へ進んで、履歴データCHKDGN=
0000にし、また、ステップ21で、現在のステップ位
置STPM(例えば1〜128 のいずれか)を読込んで、
これを診断基準ステップ位置STPMMK=STPMと
して記憶し、本ルーチンを終了する。
【0029】尚、ステップ位置STPMの情報は、図3
に示すように、メインCPU10からサブCPU20へ転送
している。診断基準ステップ位置STPMMK≠0の場
合は、ステップ11からステップ12へ進む。ステップ12で
は、現在のステップ位置STPM(例えば1〜128 のい
ずれか)を読込んで、診断基準ステップ位置STPMM
Kとの差の絶対値(ステップ変化数)STEP=|ST
PM−STPMMK|を算出し、ステップ13へ進む。
【0030】ステップ13では、ステップ変化数STEP
が4(又は3)以上であるか否かを判定する。STEP
<4のときは、診断時期ではないため、そのまま本ルー
チンを終了する。STEP≧4のときは、診断時期であ
るため、ステップ14へ進む。
【0031】ステップ14では、履歴記憶用RAMに記憶
されている4ビットの履歴データCHKDGNを読込ん
で、CHKDGN=1111か否かを判定する。CHK
DGN=1111の場合は、正常であり、ステップ15へ
進んで、NGカウンタCNGを0リセットし、更にステッ
プ16へ進んで、断線検出フラグFNGを0リセットする。
そして、ステップ20へ進んで、次の診断のため、履歴デ
ータCHKDGN=0000にし、また、ステップ21
で、現在のステップ位置STPMを読込んで、これを診
断基準ステップ位置STPMMK=STPMとして記憶
し、本ルーチンを終了する。
【0032】CHKDGN≠1111の場合は、異常で
あり、ステップ17へ進んで、NGカウンタCNGをカウン
トアップし、ステップ18へ進んで、NGカウンタCNG
値が所定値(例えば20)以上か否かを判定する。NGカ
ウンタCNG<20の場合は、ステップ20へ進んで、次の診
断のため、履歴データCHKDGN=0000にし、ま
た、ステップ21で、現在のステップ位置STPMを読込
んで、これを診断基準ステップ位置STPMMK=ST
PMとして記憶し、本ルーチンを終了する。
【0033】NGカウンタCNG≧20の場合は、断線とみ
なし、ステップ19へ進んで、断線検出フラグFNGを1に
セットする。そして、ステップ20へ進んで、次の診断の
ため、履歴データCHKDGN=0000にし、また、
ステップ21で、現在のステップ位置STPMを読込ん
で、これを診断基準ステップ位置STPMMK=STP
Mとして記憶し、本ルーチンを終了する。
【0034】断線検出フラグFNG=1のセットにより、
断線と診断され、対応する出力により、断線状態が報知
されて、必要な処置がとられる。ここで、ステップ12〜
ステップ19の部分が診断手段に相当し、ステップ20の部
分がクリア手段に相当する。本発明では、所定ステップ
以上変化する毎に診断するため、ステップ位置が変化し
ない場合には、診断ができないので、次のような問題が
考えられる。
【0035】例えば、アイドル回転数制御弁のステップ
モータの場合、断線後は、励磁コイルの状態が固定とな
るため、空気量が不足あるいは過剰となり、エンジン回
転数が目標回転数を下回って、あるいは上回ってしま
い、すると、目標回転数に補正すべく、ステップ位置を
変化させようと制御するが、断線直後のステップ位置が
制御上のステップ位置付近にある場合(但し頻度小)
は、4ステップ変化しないことがあり、この場合には即
診断できない。
【0036】しかし、このような場合は頻度小であると
共に、4ステップ毎の変化が連続して得られなくても、
オープンループ制御中のダッシュポット分等でステップ
位置を変化させる機会はいくらでもあるから、このよう
な場合でもしばらくすれば診断が可能である。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、各
励磁コイルの通電状態(駆動信号の状態)を検知するこ
となく、チェック回路からのチェック信号のみに基づ
き、その履歴、特に特定レベルとなったことの履歴か
ら、励磁コイルの断線の有無を確実に診断することがで
きるという効果が得られる。
【0038】また、断線無しと診断できない状態が所定
の診断回数以上連続したときに断線と診断することによ
り、誤診断を防止して、診断精度をより向上させること
ができる。また、チェック信号の履歴を記憶する際は、
チェック信号が特定レベルとなったことの履歴の有無の
みを記憶し、その記憶内容を診断直後にクリアするよう
にすることで、記憶容量を低減することができる。
【0039】更に、メインCPUからステップ位置情報
をサブCPUに転送して、サブCPU側の診断手段にて
このステップ位置情報に基づいて診断時期を検出するこ
とで、診断時期を正しく検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の構成を示す機能ブロック図
【図2】 本発明の一実施例のステップモータ駆動回路
を示す図
【図3】 駆動信号及びチェック信号とCPUとの関係
を示す図
【図4】 駆動信号のタイミングチャート
【図5】 駆動信号及びチェック信号のタイミングチャ
ート
【図6】 サンプリング周期について示すタイミングチ
ャート
【図7】 サンプリングルーチンのフローチャート
【図8】 診断ルーチンのフローチャート
【図9】 サンプリングデータの説明図
【図10】 履歴データの説明図
【符号の説明】
1 ステップモータ 2 ロータ 3,4 ステータ 10 メインCPU 20 サブCPU #1〜#4 励磁コイル Tr1 〜Tr4 駆動用のトランジスタ D#1〜D#4 駆動信号 CK1 〜CK4 チェック回路(信号線) C#1〜C#4 チェック信号
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02P 8/36 G01R 31/34

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の励磁コイルを備え、これらの励磁コ
    イルの通電状態を予め定めたパターンに従って一定の通
    電周期で変化させ、通電状態を変化させる毎に1ステッ
    プずつの回転を得るステップモータにおいて、その励磁
    コイルの断線の有無を診断する装置であって、 各励磁コイル毎に、通電・非通電のいずれか一方の状態
    でかつ断線無しのときにのみ特定レベルとなるチェック
    信号を導出するチェック回路を設ける一方、 1ステップ変化する通電周期の整数倍とは異なる周期で
    各チェック回路からのチェック信号をサンプリングする
    サンプリング手段と、 このサンプリング手段によりサンプリングされた各チェ
    ック回路からのチェック信号の履歴を各励磁コイル毎に
    記憶する履歴記憶手段と、 複数の励磁コイルが全て断線無しであれば全てのチェッ
    ク回路からのチェック信号が各1回以上前記特定レベル
    となるような所定ステップ数以上変化したときに、その
    間の前記履歴記憶手段の記憶内容に基づいて断線の有無
    を診断する診断手段と、 を設けたことを特徴とするステップモータ励磁コイルの
    断線診断装置。
  2. 【請求項2】複数の励磁コイルを備え、これらの励磁コ
    イルの通電状態を予め定めたパターンに従って一定の通
    電周期で変化させ、通電状態を変化させる毎に1ステッ
    プずつの回転を得るステップモータにおいて、その励磁
    コイルの断線の有無を診断する装置であって、 各励磁コイル毎に、通電・非通電のいずれか一方の状態
    でかつ断線無しのときにのみ特定レベルとなるチェック
    信号を導出するチェック回路を設ける一方、 1ステップ変化する通電周期より短い周期で各チェック
    回路からのチェック信号をサンプリングするサンプリン
    グ手段と、 このサンプリング手段によりサンプリングされた各チェ
    ック回路からのチェック信号の履歴を各励磁コイル毎に
    記憶する履歴記憶手段と、 複数の励磁コイルが全て断線無しであれば全てのチェッ
    ク回路からのチェック信号が各1回以上前記特定レベル
    となるような所定ステップ数以上変化する毎に、その間
    の前記履歴記憶手段の記憶内容に基づいて断線の有無を
    診断する診断手段と、 を設けたことを特徴とするステップモータ励磁コイルの
    断線診断装置。
  3. 【請求項3】前記診断手段は、前記履歴記憶手段に全て
    のチェック回路からのチェック信号が前記特定レベルと
    なったことの履歴が記憶されているときに断線無しと診
    断するものであることを特徴とする請求項1又は請求項
    2記載のステップモータ励磁コイルの断線診断装置。
  4. 【請求項4】前記診断手段は、断線無しと診断できない
    状態が所定の診断回数以上連続したときに断線と診断す
    るものであることを特徴とする請求項3記載のステップ
    モータ励磁コイルの断線診断装置。
  5. 【請求項5】前記履歴記憶手段は、前記サンプリング手
    段によりサンプリングされた各チェック回路からのチェ
    ック信号が前記特定レベルとなったことの履歴の有無を
    各励磁コイル毎に記憶するものであり、その記憶内容を
    前記診断手段による診断直後にクリアするクリア手段を
    有していることを特徴とする請求項1〜請求項4のいず
    れか1つに記載のステップモータ励磁コイルの断線診断
    装置。
  6. 【請求項6】前記サンプリング手段、履歴記憶手段及び
    診断手段は、複数の励磁コイルの通電状態を制御するメ
    インCPUとは別のサブCPUに備えられ、メインCP
    Uからステップ位置情報をサブCPUに転送して、サブ
    CPU側の診断手段にてこのステップ位置情報に基づい
    て所定ステップ数以上変化する毎の診断時期を検出する
    構成としたことを特徴とする請求項1〜請求項5のいず
    れか1つに記載のステップモータ励磁コイルの断線診断
    装置。
JP9471394A 1994-05-06 1994-05-09 ステップモータ励磁コイルの断線診断装置 Expired - Fee Related JP3134663B2 (ja)

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