JPH027419B2 - - Google Patents

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JPH027419B2
JPH027419B2 JP56002890A JP289081A JPH027419B2 JP H027419 B2 JPH027419 B2 JP H027419B2 JP 56002890 A JP56002890 A JP 56002890A JP 289081 A JP289081 A JP 289081A JP H027419 B2 JPH027419 B2 JP H027419B2
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JP
Japan
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solenoid
sensor
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JP56002890A
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JPS57116236A (en
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Takafumi Inagaki
Kazumasa Nakamura
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
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Publication of JPS57116236A publication Critical patent/JPS57116236A/ja
Publication of JPH027419B2 publication Critical patent/JPH027419B2/ja
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01MTESTING STATIC OR DYNAMIC BALANCE OF MACHINES OR STRUCTURES; TESTING OF STRUCTURES OR APPARATUS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G01M13/00Testing of machine parts
    • G01M13/02Gearings; Transmission mechanisms

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Arrangement And Mounting Of Devices That Control Transmission Of Motive Force (AREA)
  • Control Of Transmission Device (AREA)
  • Testing Of Devices, Machine Parts, Or Other Structures Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
発明の目的 〔産業上の利用分野〕 本発明はEAT(電子制御式自動変速機:E−
lectronic control Automatic Transmission)
の診断装置に係り、特に、EATに用いられるシ
フトソレノイドの異常を検知するための診断装置
に関する。 〔従来の技術〕 近年、自動車には、変速操作時のクラツチペダ
ル、チエンジレバーおよびアクセルペダルの操作
の煩わしさを解消するものとして、自動変速機が
採用されつつある。かかる自動変速機は基本的に
継手と補助変速機との組合せで成り、最も進んだ
自動変速機としてはマイクロコンピユータを用い
たEATがある。このEATはスピードセンサによ
る車速信号および、スロツトル開度に応じたスロ
ツトル位置信号に基づいて変速切換点(第1速→
第2速→第3速→第4速)を演算し、複数のシフ
トソレノイドを駆動し、所要のシフトを行なつて
いる。 上記EATに関する発明や提案としては、特開
昭54−159928号に示される「自動車用自動変速制
御方法および装置」等を挙げることができる。 ところで、車両走行中に変速動作に違和感を感
じる場合があるが、その原因のひとつとして、変
速機のシフトソレノイドの故障がある。 従来、一般的なソレノイドの断線を判定する故
障診断装置として、例えば実願昭53−106198号
(実開昭55−22684号)の技術が知られている。ま
た、短絡を判定するものとして、例えば特開昭55
−59348号公報に記載された技術が知られている。 前者は、断線の検出のために、微弱電流の検査
用パルス信号をコイルへ送り、この検査用信号が
断線検知回路で検出されたときに断線と判断して
警報するものである。また、後者は、変圧器に、
所定周波数の検査用電流を印可した場合の励磁電
流の値を測定して、基準値を越える場合は短絡と
判断するものである。即ち、これら従来のソレノ
イドの故障診断装置は、故障診断の検査時点にお
いて、ソレノイドが断線(オープン)または短絡
(シヨート)しているか否かを診断するものであ
つた。 〔発明が解決しようとする問題点〕 しかし、車両走行中に変速動作に違和感を感じ
たような場合に、その原因がシフトソレノイドの
故障によるものであつたのか否かを、前記従来の
ソレノイドの故障診断装置を用いて診断する場合
には以下の如き問題があつた。 従来の装置は、検査時点における故障を診断す
るものであるため、検査時に故障が回復し、或は
回復した如くなつている場合には、正しい判断が
できないという問題があつた。例えば、シフトソ
レノイドのコイルへの結線が接触不良となつてシ
フトソレノイドが動作せず、変速動作に違和感が
感じられたにも係わらず、修理工場まで運ぶ間
に、この接触不良が一時的に回復していれば、修
理工場では、このシフトソレノイドは故障してい
ないと診断されてしまうことになる。こうした状
況はしばしば経験されるところである。また、シ
フトソレノイドが断線して、変速動作に違和感を
感じた場合にも、修理工場での診断の際に、この
断線した端部同士が多少なりとも接触する状態に
なつていれば、このシフトソレノイドは断線して
いないと診断されてしまうことになる。 したがつて、これら従来の装置でこうした車両
走行中に発生した故障を診断しようとするとすれ
ば、運転者は、走行中のシフトソレノイドの異常
の検出を常時監視しなければならず、現実的な解
決手段とはならない。また、運転者が故障を見逃
すことも少なくない。 さらに、修理工場に車両を持ち込んでから、こ
れらのソレノイドの故障診断装置を、EATに用
いられた多数のシフトソレノイドの一つ一つに接
続して診断するのは極めて多くの労力を要すると
いう問題があつた。 一方、シミユレーシヨンプログラムにより、各
種機器やマイクロコンピユータの動作が正常に行
われるか否かを判断する装置等が近年提案されて
いる(例えば、特開昭54−158530号や特開昭55−
126841号)。しかし、これらの装置と従来のソレ
ノイドの故障診断装置とを組み合わせたとして
も、シミユレーシヨンを実行させた時点でのシフ
トソレノイドの故障を知ることができるに過ぎ
ず、何ら上記問題を解決することができない。 本発明は、車両走行中に発生した変速動作の違
和感が、シフトソレノイドの故障によるものであ
つたか否かを、後に修理工場等へ車両を持ち込ん
だ際に簡便・確実に診断することを目的としてい
る。また、その診断の際には、特別な機器や複雑
な装置等を用いることなく実行できることをも目
的としている。 発明の構成 〔問題点を解決するための手段〕 本願第1発明の電子制御式自動変速機の診断装
置は、第5図にその基本構成を例示する如く、 車速を検出するスピードセンサM1と、 内燃機関のスロツトル開度を検出するスロツト
ルセンサM2と、 前記スピードセンサM1より出力される車速信
号および前記スロツトルセンサM2より出力され
るスロツトル開度信号に応じて変速段の切り替え
を行なうための駆動指令を演算出力する制御手段
M3と、 前記制御手段M3より出力される駆動指令に基
づき複数のソレノイドM4への通電を調節して変
速段の切り替えを行なう駆動手段M5と、 を備える車両の自動変速機において、 前記ソレノイドM4の通電状態に応じた電気信
号を出力する通電状態検出手段M6と、 前記駆動指令と前記電気信号とを比較し、前記
ソレノイドM4に異常があるか否かを判定する判
定手段M7と、 前記判定手段M7により前記ソレノイドM4に
異常があると判定された場合には、異常検知情報
を記憶する記憶手段M8と、 を具備することを特徴とする。 また、本願第2発明の電子制御式自動変速機の
診断装置は、第6図にその基本構成を例示する如
く、 車速を検出するスピードセンサM11と、 内燃機関のスロツトル開度を検出するスロツト
ルセンサM12と、 前記スピードセンサM11より出力される車速
信号および前記スロツトルセンサM12より出力
されるスロツトル開度信号に応じて変速段の切り
替えを行なうための駆動指令を演算出力する制御
手段M13と、 前記制御手段M13より出力される駆動指令に
基づき複数のソレノイドM14への通電を調節し
て変速段の切り替えを行なう駆動手段M15と、 を備える車両の自動変速機において、 前記ソレノイドM14の通電状態に応じた電気
信号を出力する通電状態検出手段M16と、 前記駆動指令と前記電気信号とを比較し、前記
ソレノイドM14に異常があるか否かを判定する
判定手段M17と、 前記判定手段M17により前記ソレノイドM1
4に異常があると判定された場合には、異常検知
情報を記憶する記憶手段M18と、 前記記憶手段M18の記憶内容を診断する際に
は、前記スピードセンサM11及び前記スロツト
ルセンサM12の検出信号がともにゼロである場
合を異常検知情報の診断時期として判断する診断
時期判断手段M19と、 前記診断時期判断手段M19が診断時期である
と判断した場合には、前記記憶手段M18に記憶
された異常検知情報を読み出して出力端子M20
へ出力する異常検知情報出力制御手段M21と、 前記異常検知情報出力制御手段M21が異常検
知情報を前記出力端子M20へ出力していない場
合には、該出力端子M20へ前記スピードセンサ
M11または前記スロツトルセンサM12の検出
信号を出力するセンサ情報出力制御手段M22
と、 を具備することを特徴とする。 〔作用〕 上記構成を有する本願第1発明の電子制御式自
動変速機の診断装置は、 スピードセンサM1より出力される車速信号お
よびスロツトルセンサM2より出力されるスロツ
トル開度信号に応じて制御手段M3は駆動手段M
5へ駆動指令を与える。駆動手段M5は与えられ
た駆動指令に基づく組合せにて複数のソレノイド
M4を駆動し、変速段の切り替えを行なつてい
る。このとき、通電状態検出手段M6はソレノイ
ドM4の通電状態に応じて電気信号を出力する。
判定手段M7は制御手段M3により出力された駆
動指令と通電状態検出手段M6により出力された
電気信号とを比較し、ソレノイドM4の通電状態
が駆動指令に対応しているか否かにより、該ソレ
ノイドM4に異常があるか否かを判定する。ソレ
ノイドM4に異常があると判定された場合には、
記憶手段M8に異常検知情報が記憶される。 また、本願第2発明の電子制御式自動変速機の
診断装置は、上記第1発明と同様に、異常検知情
報を記憶手段M18に記憶する。この記憶手段M
18の記憶内容を診断する際には、診断時期判断
手段M19が、スピードセンサM11及びスロツ
トルセンサM12の検出信号がともにゼロである
場合を診断時期として判断する。すると、異常検
知情報出力制御手段M21が、記憶手段M18に
記憶されている異常検知情報を読み出し、この情
報を出力端子M20へ出力する。この出力端子M
20へは、異常検知情報出力制御手段M21によ
り異常検知情報が出力されていない場合には、セ
ンサ情報出力制御手段M22が、スピードセンサ
M11またはスロツトルセンサM12の検出信号
を出力する。また、逆に異常検知情報が出力端子
M20へ出力されている場合には、これら各セン
サM11,M12の検出信号は出力しない。この
結果、同一の出力端子M20に、異常検知情報と
各センサM11,M12の検出信号の内ひとつが
選択的に出力される。 〔実施例〕 第1図は第1発明、第2発明の実施例を併せ示
す回路図である。なお、図においては、説明の便
宜上ソレノイド1個のみについて図示ならびに説
明する。 スピードセンサ1は車速に応じたパルス数を発
生するもので、スロツトルセンサ2は複数のスイ
ツチ回路から成り、このスイツチで抵抗3a,3
b,3cを介して印加される直流電圧を断続する
ことにより、スロツトル開度に対応したBCD信
号を得る。これらの信号情報に基づいてマイクロ
コンピユータ4は、ソレノイド駆動信号Ssを抵
抗5を介してトランジスタ6(NPN型)のベー
スに印加する。これにより、トランジスタ6はオ
ン状態になり、抵抗7,8にトランジスタ6のコ
レクタ電流を流し、両抵抗の接続点nに所定の電
圧降下を付与する。このn点の電圧はパワートラ
ンジスタ9(PNP型)のベースバイアスとなり、
パワートランジスタ9をオンにする。パワートラ
ンジスタ9がオンすることにより、負荷であるソ
レノイド10が励磁され、第1速から第2速への
シフトが実行される。なお、パワートランジスタ
9に過電流が流れるのを防止するため保護回路が
設けられている。この保護回路は、抵抗8の両端
にコレクタとエミツタを接続したトランジスタ1
1(PNP型)と、該トランジスタ11のベース
とパワートランジスタ9のエミツタとの間に挿入
した抵抗12より成り、パワートランジスタ9に
流れる電流(エミツタ電流)が増大してパワート
ランジスタ9のエミツタ抵抗13の電圧降下が或
る電圧を越えるとき、トランジスタ11がオンと
なるようにしたものである。トランジスタ11の
オン動作は抵抗8を短絡するように機能し、パワ
ートランジスタ9のベースバイアスは消失する。
従つて、パワートランジスタ9はオフとなる。こ
れにより、パワートランジスタ9に過電流が流れ
ることを防ぐことができる。 また、ソレノイド10の通電状態を検知するた
めに、パワートランジスタ9のコレクタ端子側に
は第1図に示す如く、抵抗15,16及びトラン
ジスタ14が設けられている。尚、トランジスタ
14のコレクタ端子側には抵抗17を介して電圧
(+5V)が印加されている。従つて、トランジス
タ14がオフの状態ではマイクロコンピユータ4
へはVd=+5Vが入力され、逆にオンの状態では
Vd=OVが入力されることとなる。 次に、ソレノイド10の通電状態の検出につき
説明する。 まず、ソレノイド10が正常である場合につき
説明する。駆動指令Ssが発令されると、パワー
トランジスタ9がオンとなり、ソレノイド10が
励磁される。このとき、トランジスタ14側の経
路へも通電され、抵抗16の抵抗値Rcに対応す
るベースバイアス電圧によりトランジスタ14が
オンとなり、Vd=OVがマイクロコンピユータ4
へ入力される。一方、駆動指令Ssが発令されて
いない場合は、パワートランジスタ9はオフであ
り、ソレノイド10へは抵抗18を介して通電さ
れることとなるが、抵抗18の存在により通電電
流は小さく、ソレノイド10を励磁するには至ら
ない。このとき、ソレノイド10の抵抗値Rsと
抵抗16の抵抗値Rcとの関係は、(Rc≫Rs)と
されているため、トランジスタ14側へは通電さ
れない。従つて、トランジスタ14はオフであ
り、Vd=+5Vがマイクロコンピユータ4へ入力
される。 次に、ソレノイド10が異常な状態として、シ
ヨートしている場合につき説明する。駆動指令
Ssが発令されると、パワートランジスタ9はオ
ンとなるが、ソレノイド10がシヨートしている
ため、電流はすべてソレノイド10側の経路へ流
れることとなる。従つて、トランジスタ14はオ
フ状態であり、Vd=+5Vがマイクロコンピユー
タ4へ入力される。同様に、駆動指令Ssが発令
されていない場合にも、トランジスタ14側へは
通電されないため、Vd=+5Vがマイクロコンピ
ユータ4へ入力される。 さらに、ソレノイド10が異常な状態として、
オープン(開放)状態にある場合につき説明す
る。駆動指令Ssが発令されて、パワートランジ
スタ9がオンとなつても、ソレノイド10へは通
電されず、トランジスタ14側へのみ通電が行わ
れる。従つて、トランジスタ14はオンとなり、
Vd=OVがマイクロコンピユータ4へ入力され
る。一方、駆動指令Ssが発令されていない場合
にも、ソレノイド10側へは通電されず、抵抗1
8,15,16へと電流が流れる。従つて、トラ
ンジスタ14はオンとなり、Vd=OVがマイクロ
コンピユータへ入力される。 以上の関係からソレノイド10の正常・異常を
判断する基準を第1表に示す。
【表】 上記の如く、駆動指令Ssとソレノイド10の
通電状態を表わす電気信号Vdとの関係から、ソ
レノイド10が異常か否か、即ち、シヨート若し
くはオープン状態であるか否かが判定される。 本実施例においては、第1表の判定結果のう
ち、シヨート若しくはオープンと判定された
場合は、ソレノイド10に異常があるものと判定
される。その結果、異常検知情報がメモリ40へ
記憶される。本実施例においては、異常検知情報
はデユーテイ比を表わす情報として数値化されて
メモリ40へ記憶され、ソレノイド10に異常有
りとされた場合、即ち故障時にはデユーテイ比
100とするように数値化されている。 こうして記憶された異常検知情報は、ハード割
り込み等の所定の指示により、メモリ40から読
み出され、マイクロコンピユータ4の端子VVに
デユーテイ比に比例するパルス巾のパルス信号と
して出力される。 従つて、端子DTにテスター等の電圧計Vを接
続し、検出される電圧を読み取ることにより、容
易にソレノイド10の異常を診断できる。尚、本
実施例では、電圧計Vにより電圧VDT=+5Vが
検出された場合にソレノイド10に異常有りと診
断される。 ここで、マイクロコンピユータ4により実行さ
れる異常判定処理につき第2図のフローチヤート
に基づき説明する。 異常判定処理は所定条件、例えばシフト切り替
え時にあるいは所定時間毎に割り込み実行され、
まず、ステツプ100にて駆動指令Ssが出力された
か否かが判定される。肯定判定された場合は、ス
テツプ110へ、否定判定された場合はステツプ120
へと進む。ステツプ110では、マイクロコンピユ
ータ4へ入力される電気信号Vdが+5Vか否かが
判定される。即ち、第1表に示すシヨートに該
当するか否かが判定される。肯定判定、即ち、ソ
レノイド10がシヨートしていると判定された場
合には、ステツプ130へ進み、異常検知情報とし
て、デユーテイ比100がメモリ40へ記憶される。
同様に、ステツプ120では、Vd=OVか否か、即
ち第1表に示すオープンに該当するか否かが判
定される。肯定判定、即ち、ソレノイド10がオ
ープン状態であると判定された場合には、ステツ
プ130へ進み、シヨートの場合と同様にメモリ4
0へは異常検知情報としてデユーテイ比100が記
憶される。一方、ステツプ110、120において否定
判定された場合には、ソレノイド10は異常があ
るとは判定できないため、ステツプ130を経ずに
処理を終了する。 その後、判定結果の出力条件、例えば、修理工
場において故障診断を行なう場合に所定の端子を
シヨートさせる等ハード割り込みにより、第3図
の判定結果出力処理が実行される。 まず、ハード割り込みがなされると、スロツト
ルセンサ2により検出されるスロツトル開度が全
閉で、かつスピードセンサ1により検出される車
速が零であるか否かが判定される(ステツプ200
および210)。ここで共に肯定判断されたときのみ
ステツプ220以降に進む。 ステツプ220ではメモリから異常検知情報とし
て記憶されたデユーテイ比のデータが読み出され
る。続いて、上記デユーテイ比に応じた電圧出力
がマイクロコンピユータ4の端子VVへと出力さ
れ処理を終了する。ここで、本実施例において
は、ソレノイド10に異常有りと判定されている
場合は、端子DTにて+5Vの電圧で検出される様
に構成されている。 また、本実施例においては、スロツトルセンサ
2により検出されるスロツトル開度に比例した電
圧またはスピードセンサ1により検出される車速
に比例した電圧もメモリ40に記憶される。記憶
に際しては、スロツトル開度にあつては全開時を
デユーテイ100とするように数値化して行なわれ
る。これらの数値化されたデータは、後述する診
断作業において、その記憶されたデユーテイ比に
応じた電圧として端子DTに出力され故障診断が
なされる。 スロツトル開度等のデータは、本実施例におい
ては、シフトに対応したステツプ電圧(1速1V、
2速2V、……等)として端子DTに出力し、スロ
ツトルセンサ2、スピードセンサ1の故障診断に
利用することができる。 その後、修理工場等において第4図に示す如き
作業者による作業手順にて診断作業が行なわれ、
故障部品の交換が行なわれる。 即ち、まず、電圧計Vにより端子DTへの出力
電圧VDTを測定し(ステツプ300)、VDT=5V
の場合(ステツプ310、YES)にはソレノイド1
0が故障しているため、交換すべきことがわかる
(ステツプ320)。ソレノイド10が故障していな
い場合(ステツプ310、NO)には、作業者はス
ロツトル操作(ステツプ330)を行ない、スロツ
トルセンサ2により検出されるスロツトル開度が
BCD化されメモリ40へ記憶される(ステツプ
340)。上記記憶されたスロツトル開度データは、
端子DTより電圧値として検出でき、VDTが作業
者の操作したスロツトル開度変化と対応するか否
かによりスロツトルセンサ2に故障がないか否か
を判定することができる(ステツプ350、360)。
スロツトルセンサ2に異常がない場合には、同様
にして車速センサの故障判定作業(ステツプ370
〜390)を行なうことができる。 以上、詳細に説明した本実施例の電子制御式自
動変速機の診断装置によると、車両走行中にシフ
トソレノイド10に異常があつた場合には、メモ
リ40へデユーテイ比100の異常検知情報が記憶
されるから、この情報を修理工場等において読み
出せば、変速動作に違和感を感じた原因がシフト
ソレノイド10の故障によるものであつたのか否
かを、簡便確実に診断することができる。また、
第3図、第4図のフローチヤートに示す如く第2
発明に対応する異常検知情報の診断時の処理によ
り、端子DTへ所定の電圧(実施例では異常あり
の場合に5V)として異常検知情報を出力するこ
とから、シフトソレノイド10については、この
端子DTの電圧をテスタにて測定するだけで故障
診断をすることができる。 また、判定結果出力処理において、スロツトル
全閉かつ車速ゼロの場合を、異常検知情報の読
出・出力時期としているから(ステツプ200〜
230)、車両停止状態においてのみ異常検知情報が
出力されることになる。通常、修理工場等におい
ては、車両停止状態にて故障診断を実行するか
ら、上記出力時期と対応しており、作業者は端子
DTにテスタを接続するという単純な作業により
確実に診断を実行できる。従つて、診断作業を簡
便・確実に行うことができる。 さらに、ステツプ310にて否定判定された後は、
端子DTへは、順次スロツトルセンサ2の操作に
応じた検出信号に応じた電圧を出力し(ステツプ
340)、この結果に基づいてスロツトルセンサに異
常がないか否かを判定できる。(ステツプ350、
360)。さらに、例えば周知の如く、自動変速機を
ドライブレンジにして駆動輪を回転ドラム上にて
回転させて車速上昇操作をすることにより、スピ
ードセンサ1の検出信号に応じた電圧を端子DT
に出力し、このスピードセンサ1の故障診断を実
行することもできる(ステツプ380)。この様に、
端子DTを異常検知情報及び各センサ1,2の検
出信号の出力用に併用しても、異常検知情報を出
力すべき時期には、他の信号はゼロであるから
(ステツプ200〜230)、同一の端子DTにて正確な
異常検知情報を得ることができる。この結果、装
置全体の部品点数を節減することができる。そし
て、ステツプ200〜230の処理は、逆に、スロツト
ルセンサ2の検査をしようとしている場合には、
この異常検知情報は端子DTに出力されないか
ら、スロツトルセンサ2の故障診断において、端
子DTを併用しても何ら問題はなく、確実な検出
値に基づいた診断ができる。 これにより、EATの故障診断を迅速・簡便に
行なつて、いち早く故障等に対処することができ
るといつた効果を奏する。 尚、本実施例においては、マイクロコンピユー
タ4が端子VVに出力するパルス信号は、通常の
可動コイル型電圧計の指針がふらつかないよう充
分高い周波数(例えば、10Hz以上)が選定されて
いる。 また、本実施例においては、スピードセンサ1
はスピードセンサM1,M11に、スロツトルセ
ンサ2はスロツトルセンサM2,M12に、マイ
クロコンピユータ4は制御手段M3,M13と判
定手段M7,M17とに、トランジスタ6,9,
11及び抵抗5,7,8,12,13,18等は
駆動手段M5,M15に、ソレノイド10はソレ
ノイドM4,M14に、トランジスタ14及び抵
抗15〜17は通電状態検出手段M6,M16
に、マイクロコンピユータ4及びメモリ40が記
憶手段M8,M18に、各々対応している。尚、
ステツプ100〜120が判定手段M7,M17として
の処理に、ステツプ130が記憶手段M8,M18
の処理に対応する。さらに、端子DTが出力端子
M20に対応し、マイクロコンピユータ4は、診
断時期判断手段M19、異常検知情報出力制御手
段M21及びセンサ情報出力制御手段M22をも
兼ねており、ステツプ200、210が診断時期判断手
段M19としての処理に対応し、ステツプ220、
230が異常検知情報出力制御手段M21としての
処理に対応し、ステツプ310、340、350及び380が
センサ情報出力制御手段M22としての処理に対
応する。 発明の効果 本願第1、第2発明の電子制御式自動変速機の
診断装置によると、判定手段によりシフトソレノ
イドに故障があると判定された場合には、この結
果を異常検知情報として記憶手段に記憶しておく
ことにより、車両走行中にシフトソレノイドに不
具合があつたことを、後に確認することができ
る。したがつて、車両走行中には確かに異常があ
つたという場合には、その後異常が回復した場合
にも、修理工場等において、走行中には確かに異
常があつたという事実を確実に診断することがで
きるという優れた効果を奏する。従つて、再び異
常が発生する前にそのシフトソレノイドを交換す
ることができるという効果がある。同様に、車両
走行中に発生した異常が、その時だけの特殊な条
件が重なつた場合に初めて起こるような、即ち修
理工場等では再現が困難な場合にも、記憶手段に
異常検知情報を記憶しているから、この情報によ
り容易にかつ確実にシフトソレノイドの故障を診
断することができる。 さらに、本願第2発明においては、診断時に
は、異常検知情報出力制御手段が異常検知情報を
記憶手段から読みだして出力端子へ出力する訳で
あるが、この出力時期として、診断時期判断手段
によりスピードセンサ及びスロツトルセンサの検
出信号がゼロの場合を診断時期と判断することと
したから、スピードセンサ等の検出信号の出力端
子と併用しているにも係わらず、出力端子からの
読取情報は異常検知情報としての正確な情報を提
供することができる。また、センサ情報出力制御
手段を有し、異常検知情報出力制御手段が異常検
知情報を出力端子へ出力していない場合に各セン
サの情報をこの出力端子へ出力する構成、即ち異
常検知情報が出力されている場合には各センサの
検出信号を出力しない構成としたから、前記異常
検知情報出力制御手段の出力と重なることを確実
に防止し、同一の出力端子にて異常検知情報と各
センサの検出信号とを択一的に出力することがで
きる。この結果、出力端子を併用しているにも係
わらず、車両走行中に自動変速機のシフトソレノ
イドに故障があつたか否かを容易かつ確実に診断
することができる。 従つて、本発明によれば、修理工場等での診断
において、特別に診断装置を取り付けたり再現装
置を取り付ける必要がなく、記憶手段の異常検知
情報を読み出すことにより、容易かつ確実にシフ
トソレノイドの故障診断をすることができる。そ
の上、第2発明においては、各センサの検出信号
の出力端子と併用しているにも係わらず、これら
センサの検出信号と異常検知情報とを選択的に読
み出すことが可能となり、読み出しのための特殊
な装置や複雑な手順を用いることを必要とせず、
診断のための部品点数の節減及び診断作業の簡素
化を図ると共に、さらには出力される情報の確実
性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例である電子制御式自
動変速機の診断装置を示す回路図であり、第2図
は異常判定処理の、第3図は判定結果出力処理
の、第4図は診断作業手順の各フローチヤートで
あり、第5図は本願第1発明の基本的構成を示す
ブロツク図、第6図は本願第2発明の基本的構成
を示すブロツク図である。 M1,M11……スピードセンサ、M2,M1
2……スロツトルセンサ、M3,M13……制御
手段、M4,M14……ソレノイド、M5,M1
5……駆動手段、M6,M16……通電状態検出
手段、M7,M17……判定手段、M8,M18
……記憶手段、M19……診断時期判断手段、M
20……出力端子、M21……異常検知情報出力
制御手段、M22……センサ情報出力制御手段、
1……スピードセンサ、2……スロツトルセン
サ、3a,3b,3c,5,7,8,12,1
3,15,16,17,18,19,20……抵
抗、4……マイクロコンピユータ、6,11,1
4……トランジスタ、9……パワートランジス
タ、10……シフトソレノイド、40……メモ
リ、V……電圧計、DT……端子。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 車速を検出するスピードセンサと、 内燃機関のスロツトル開度を検出するスロツト
    ルセンサと、 前記スピードセンサより出力される車速信号お
    よび前記スロツトルセンサより出力されるスロツ
    トル開度信号に応じて変速段の切り替えを行なう
    ための駆動指令を演算出力する制御手段と、 前記制御手段より出力される駆動指令に基づき
    複数のソレノイドへの通電を調節して変速段の切
    り替えを行なう駆動手段と、 を備える車両の自動変速機において、 前記ソレノイドの通電状態に応じた電気信号を
    出力する通電状態検出手段と、 前記駆動指令と前記電気信号とを比較し、前記
    ソレノイドに異常があるか否かを判定する判定手
    段と、 前記判定手段により前記ソレノイドに異常があ
    ると判定された場合には、異常検知情報を記憶す
    る記憶手段と、 を具備することを特徴とする電子制御式自動変速
    機の診断装置。 2 車速を検出するスピードセンサと、 内燃機関のスロツトル開度を検出するスロツト
    ルセンサと、 前記スピードセンサより出力される車速信号お
    よび前記スロツトルセンサより出力されるスロツ
    トル開度信号に応じて変速段の切り替えを行なう
    ための駆動指令を演算出力する制御手段と、 前記制御手段より出力される駆動指令に基づき
    複数のソレノイドへの通電を調節して変速段の切
    り替えを行なう駆動手段と、 を備える車両の自動変速機において、 前記ソレノイドの通電状態に応じた電気信号を
    出力する通電状態検出手段と、 前記駆動指令と前記電気信号とを比較し、前記
    ソレノイドに異常があるか否かを判定する判定手
    段と、 前記判定手段により前記ソレノイドに異常があ
    ると判定された場合には、異常検知情報を記憶す
    る記憶手段と、 前記記憶手段の記憶内容を診断する際には、前
    記スピードセンサ及び前記スロツトルセンサの検
    出信号がともにゼロである場合を異常検知情報の
    診断時期として判断する診断時期判断手段と、 前記診断時期判断手段が診断時期であると判断
    した場合には、前記記憶手段に記憶された異常検
    知情報を読み出して出力端子へ出力する異常検知
    情報出力制御手段と、 前記異常検知情報出力制御手段が異常検知情報
    を前記出力端子へ出力していない場合には、該出
    力端子へ前記スピードセンサまたは前記スロツト
    ルセンサの検出信号を出力するセンサ情報出力制
    御手段と、 を具備することを特徴とする電子制御式自動変速
    機の診断装置。
JP56002890A 1981-01-12 1981-01-12 Diagonizing device for electronic control type automatic transmission gear box Granted JPS57116236A (en)

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