JP2002112440A - フラットワイヤハーネスの固定構造及び該フラットワイヤハーネスの固定方法 - Google Patents

フラットワイヤハーネスの固定構造及び該フラットワイヤハーネスの固定方法

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JP2002112440A
JP2002112440A JP2000301132A JP2000301132A JP2002112440A JP 2002112440 A JP2002112440 A JP 2002112440A JP 2000301132 A JP2000301132 A JP 2000301132A JP 2000301132 A JP2000301132 A JP 2000301132A JP 2002112440 A JP2002112440 A JP 2002112440A
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flat
flat wire
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JP2000301132A
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Masayuki Kondo
昌幸 近藤
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Yazaki Corp
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Yazaki Corp
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  • Insertion, Bundling And Securing Of Wires For Electric Apparatuses (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の電線を簡単にフラット化することがで
きると共に、被着体への接着強度を増すことができるフ
ラットワイヤハーネスの固定構造を提供する。 【解決手段】 フラットワイヤハーネス10を接着剤を
介して被着体19に接着固定するようにしたフラットワ
イヤハーネス10の固定構造において、フラットな基体
11の表,裏面11a,11bに特性の異なる接着剤を
それぞれ塗布して第1,第2の接着層12,13をそれ
ぞれ設け、このフラットな基体11の表,裏面11a,
11bの一方の面11aに第1の接着層12を介して複
数の電線16,17,18を並列にそれぞれ接着自在に
すると共に、フラットな基体11の表,裏面11a,1
1bの他方の面11bを第2の接着層13を介して被着
体19に接着自在にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、自動車の
ルーフ用の成形天井やドアトリム等の車両ボディに接着
固定されるフラットワイヤハーネスの固定構造及び該フ
ラットワイヤハーネスの固定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のフラットワイヤハーネスの固定
構造として、図6〜図8に示す実開昭56−97810
号公報に開示されたものがある。このフラットワイヤハ
ーネス1は、図6に示すように、複数の芯線3を絶縁物
4で被覆して成るフラットケーブル部2を備えている。
このフラットケーブル部2の表,裏面には接着剤5をそ
れぞれ塗布してあり、該各接着剤5の上には剥離用のテ
ープ6を装着してある。
【0003】そして、図7,図6に示すように、テープ
6を剥がすことにより、上下のフラットケーブル部2同
士が接着されて複数のフラットケーブル部2が積層され
るように束ねられ、また、これら積層された複数のフラ
ットケーブル部2の最下位置のフラットケーブル部2の
下面の剥離用のテープ6を剥がすことにより図示しない
被着体に接着できるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来のフラットワ
イヤハーネス1の固定構造では、フラットケーブル部2
を上下方向に複数積層して束ねることができるが、横方
向にフラットな状態で電線を収束することができなかっ
た。また、積層した複数のフラットケーブル部2を被着
体に接着する場合には上下方向に厚みがあるため接着力
が弱かった。
【0005】そこで、本発明は、前記した課題を解決す
べくなされたものであり、複数の電線を簡単にフラット
化することができると共に、被着体への接着強度を増す
ことができるフラットワイヤハーネスの固定構造及び該
フラットワイヤハーネスの固定方法を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、フラ
ットワイヤハーネスを接着剤を介して被着体に接着固定
するようにしたフラットワイヤハーネスの固定構造にお
いて、フラットな基体の表,裏面に特性の異なる接着剤
をそれぞれ塗布して第1,第2の接着層をそれぞれ設
け、このフラットな基体の表,裏面の一方の面に前記第
1の接着層を介して複数の電線を並列にそれぞれ接着自
在にすると共に、該フラットな基体の表,裏面の他方の
面を前記第2の接着層を介して前記被着体に接着自在に
したことを特徴とする。
【0007】このフラットワイヤハーネスの固定構造で
は、複数の電線が簡単にフラット化され、また、フラッ
トな基体の表,裏面の他方の面を第2の接着層を介して
被着体に接着自在にしたので、被着体への接着強度が増
す。
【0008】請求項2の発明は、フラットワイヤハーネ
スを接着剤を介して被着体に接着固定するようにしたフ
ラットワイヤハーネスの固定構造において、フラットな
基体の表,裏面に互い違いに接着剤をそれぞれ塗布して
該表,裏面に接着層を部分的に設け、このフラットな基
体の表,裏面の一方の面に該一方の面に部分的に設けら
れた接着層を介して複数の電線を並列にそれぞれ接着自
在にすると共に、該フラットな基体の表,裏面の他方の
面を該他方の面に部分的に設けられた接着層を介して前
記被着体に接着自在にしたことを特徴とする。
【0009】このフラットワイヤハーネスの固定構造で
は、フラットな基体に複数の電線が簡単に接着固定され
て複数の電線が簡単にフラット化されると共に、該基体
が被着体に簡単に接着固定される。
【0010】請求項3の発明は、フラットワイヤハーネ
スを接着剤を介して被着体に接着固定するようにしたフ
ラットワイヤハーネスの固定方法において、フラットな
基体の表,裏面の一方の面に第1の接着剤を塗布すると
共に、該フラットな基体の他方の面に前記第1の接着剤
とは特性の異なる第2の接着剤を塗布し、次に、前記フ
ラットな基体の一方の面に前記第1の接着剤を介して複
数の電線を並列にそれぞれ接着固定し、次に、前記フラ
ットな基体の他方の面を前記第2の接着剤を介して前記
被着体に接着固定にしたことを特徴とする。
【0011】このフラットワイヤハーネスの固定方法で
は、フラットな基体への複数の電線の接着性能及び該基
体の被着体への接着性能がそれぞれ向上する。
【0012】請求項4の発明は、フラットワイヤハーネ
スを接着剤を介して被着体に接着固定するようにしたフ
ラットワイヤハーネスの固定方法において、フラットな
基体の表,裏面に互い違いに接着剤をそれぞれ部分的に
塗布し、次に、前記フラットな基体の表,裏面の一方の
面に該一方の面に部分的に塗布された接着剤を介して複
数の電線を並列にそれぞれ接着固定し、次に、前記フラ
ットな基体の表,裏面の他方の面を該他方の面に部分的
に塗布された接着剤を介して前記被着体に接着固定にし
たことを特徴とする。
【0013】このフラットワイヤハーネスの固定方法で
は、フラットな基体への複数の電線の接着作業性及び該
基体の被着体への接着作業性がそれぞれ向上する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0015】図1は本発明の実施形態のフラットワイヤ
ハーネスの固定構造を適用したフラットワイヤハーネス
を被着体に固定する前の状態を示す断面図、図2はフラ
ットワイヤハーネスを被着体に固定した状態を示す断面
図である。
【0016】図1及び図2に示すように、フラットワイ
ヤハーネス10は、特性の異なる第1及び第2の接着剤
を利用し、複数の電線16,17,18(16はフラッ
ト電線、17は特殊電線、18は一般電線を示す)をフ
ラットな状態に収束すると共に、被着体19に接着固定
するようにしている。即ち、このフラットワイヤハーネ
ス10は、長尺でフラットな樹脂シート(基体)11の
表,裏面11a,11bに特性の異なる第1,第2の接
着剤をそれぞれ塗布して第1,第2の接着層12,13
をそれぞれ形成してある。
【0017】この樹脂シート11の表面(一方の面)1
1aには第1の接着層12を介して複数の電線16,1
7,18を並列にそれぞれ接着自在にしてあると共に、
該樹脂シート11の裏面(他方の面)11bは第2の接
着層13を介して自動車のルーフ用の成形天井やドアト
リム等の被着体19に接着自在にしてある。
【0018】このような構成のフラットワイヤハーネス
10を第1の接着層12を介して構成し、その後で第2
の接着層13を介して被着体19に接着固定する場合
に、まず、図1に示すように、樹脂シート11の表面1
1aに第1の接着剤を塗布して第1の接着層12を形成
すると共に、該樹脂シート11の裏面11bに第1の接
着剤とは特性の異なる第2の接着剤を塗布して第2の接
着層13を形成する。
【0019】次に、図2に示すように、樹脂シート11
の表面11aに第1の接着層12を介して複数の電線1
6,17,18を所定距離隔てて並列にそれぞれ接着固
定して薄肉のフラットワイヤハーネス10を構成する。
この際、第1の接着層12を形成する第1の接着剤が熱
可塑性のホットメルト接着剤の場合には第1の接着層1
2を加熱(加温)することにより複数の電線16〜18
を樹脂シート11に接着固定し、第1の接着剤が感圧接
着剤の場合には第1の接着層12を加圧することにより
複数の電線16〜18を樹脂シート11に接着固定す
る。
【0020】次に、図2に示すように、樹脂シート11
の裏面11bを第2の接着層13を介して被着体19に
接着固定する。この際、第2の接着層13を形成する第
2の接着剤が熱可塑性のホットメルト接着剤の場合には
第2の接着層13を加熱(加温)することにより樹脂シ
ート11を被着体19に接着固定し、第2の接着剤が感
圧接着剤の場合には第2の接着層12を加圧することに
より樹脂シート11を被着体19に接着固定する。
【0021】これら第1の接着層12を形成する第1の
接着剤と第2の接着層13を形成する第2の接着剤の具
体的な組み合わせ例(4パターン)を以下に述べる。
【0022】第1の組み合わせは、第1の接着層12を
融点の高い熱可塑性のホットメルト接着剤で形成し、第
2の接着層13を融点の低い熱可塑性のホットメルト接
着剤で形成する。この場合、フラットワイヤハーネス1
0を被着体19としての自動車のルーフ用の成形天井の
成形時等にインサート成形させる。この成形天井のイン
サート成形温度で第2の接着層13が溶ける。
【0023】また、第2の組み合わせは、第1の接着層
12を融点の低い熱可塑性のホットメルト接着剤で形成
し、第2の接着層13を融点の高い熱可塑性のホットメ
ルト接着剤で形成する。この場合、フラットワイヤハー
ネス10の製造時に第1の接着層12のみ溶けて複数の
電線16〜18を接着固定させる。フラットワイヤハー
ネス10の被着体19への接着時は第2の接着層13も
溶ける。
【0024】さらに、第3の組み合わせは、第1の接着
層12を熱可塑性のホットメルト接着剤で形成し、第2
の接着層13を熱硬化性樹脂接着剤で形成する。この場
合、フラットワイヤハーネス10は熱可塑性のホットメ
ルトを加熱することにより固定する。被着体19へのフ
ラットワイヤハーネス10の固定は第2の接着層13を
予め被覆しておいた図示しない剥離紙を剥がして該第2
の接着層13を露出させることにより簡単に固定でき
る。
【0025】さらに、第4の組み合わせは、第1の接着
層12を熱硬化性樹脂接着剤で形成し、第2の接着層1
3を熱可塑性のホットメルト接着剤で形成する。この場
合、フラットワイヤハーネス10への固定は第1の接着
層12を予め被覆しておいた図示しない剥離紙を剥がし
て該第1の接着層12を露出させることにより簡単に固
定できる。また、フラットワイヤハーネス10の天井イ
ンサート成形では、該成形天井のインサート成形温度で
第2の接着層13が溶ける。
【0026】これらのパターンのように、第1の接着層
12と第2の接着層13をそれぞれ形成する特性の異な
る接着剤の組み合わせを変えることで、用途に合わせた
特性が持てる。また、複数の電線16〜18の収束と被
着体19への接着を兼ねることができる。
【0027】以上実施形態のフラットワイヤハーネス1
0の固定構造によれば、樹脂シート11の表面11aに
特性の異なる接着剤をそれぞれ塗布して第1,第2の接
着層12,13をそれぞれ設け、この樹脂シート11の
表面11aに第1の接着層12を介して複数の電線16
〜18を並列にそれぞれ接着自在にしたので、複数の電
線16〜18を簡単にフラット化して薄肉のフラットワ
イヤハーネス10を簡単に製造することができる。ま
た、薄肉の樹脂シート11の裏面11bの全体を第2の
接着層13を介して被着体19に接着自在にしたので、
被着体19への接着強度を増すことができる。このフラ
ットワイヤハーネス10の製造工程にて、図3に示すよ
うに、フラット電線16や一般電線18の中途を屈曲さ
せ、この各屈曲部分A,Bを第1の接着層12に接着固
定することにより、各屈曲部分A,Bの形状を保持させ
ることができる。これにより、クリップ等の保持手段が
不用となり、部品削減によるコスト削減を図ることがで
きる。
【0028】また、このフラットワイヤハーネス10の
固定方法によれば、樹脂シート11の表面11aに第1
の接着剤を塗布して第1の接着層12を形成すると共
に、該樹脂シート11の裏面11bに第1の接着剤とは
特性の異なる第2の接着剤を塗布して第2の接着層13
を形成し、次に、樹脂シート11の表面11aに第1の
接着層12を介して複数の電線16〜18を並列にそれ
ぞれ接着固定し、次に、樹脂シート11の裏面11bを
第2の接着層13を介して被着体19に接着固定にした
ので、樹脂シート11への複数の電線16〜18の接着
性能及び該樹脂シート11の被着体19への接着性能を
向上させることができる。
【0029】図4は本発明の他の実施形態のフラットワ
イヤハーネスの固定構造を適用したフラットワイヤハー
ネスを被着体に固定する前の状態を示す断面図、図5は
フラットワイヤハーネスを被着体に固定した状態を示す
断面図である。
【0030】図4及び図5に示すように、フラットワイ
ヤハーネス10′は、長尺でフラットな樹脂シート(基
体)11の表,裏面11a,11bに互い違いに接着剤
をそれぞれ塗布して該表,裏面11a,11bに接着層
14,15を部分的に設けて、複数の電線16,17,
18(16はフラット電線、17は特殊電線、18は一
般電線を示す)をフラットな状態に収束すると共に、被
着体19に接着固定するようにしている。
【0031】即ち、このフラットワイヤハーネス10′
は、樹脂シート11の表面(一方の面)11aの中央に
接着剤を塗布して接着層14を部分的に形成し、この中
央の接着層14を介して複数の電線16,17,18を
所定距離隔てて並列にそれぞれ接着自在にしてある。ま
た、樹脂シート11の裏面(他方の面)11bの両側に
接着剤を塗布して接着層15を部分的に形成し、この両
側の各接着層15,15を介して自動車のルーフ用の成
形天井やドアトリム等の被着体19に接着自在にしてあ
る。
【0032】このような構成のフラットワイヤハーネス
10′を表側中央の接着層14を介して構成し、その後
で裏両側の接着層15を介して被着体19に接着固定す
る場合に、まず、図4に示すように、樹脂シート11の
表面11aの中央と裏面11bの両側の互い違いの位置
に接着剤をそれぞれ部分的に塗布して各接着層14,1
5を形成し、次に、樹脂シート11の表面11aの中央
に部分的に形成された接着層14を介して該表面11a
の中央部分に複数の電線16〜18を所定距離隔てて並
列にそれぞれ接着固定して薄肉のフラットワイヤハーネ
ス10′を構成する。この際、中央の接着層14を形成
する接着剤が熱可塑性のホットメルト接着剤の場合には
接着層14を加熱することにより複数の電線16〜18
を樹脂シート11に接着固定し、接着剤が感圧接着剤の
場合には接着層14を加圧することにより複数の電線1
6〜18を樹脂シート11に接着固定する。
【0033】次に、図5に示すように、樹脂シート11
の裏面11bを該裏面11bの両側に部分的に塗布され
た接着層15を介して被着体19に接着固定する。この
際、両側の接着層15を形成する接着剤が熱可塑性のホ
ットメルト接着剤の場合には接着層15を加熱(加温)
することにより樹脂シート11を被着体19に接着固定
し、接着剤が感圧接着剤の場合には接着層15を加圧す
ることにより樹脂シート11を被着体19に接着固定す
る。
【0034】以上他の実施形態のフラットワイヤハーネ
ス10′の固定構造によれば、樹脂シート11の表,裏
面11a,11bに互い違いに接着剤をそれぞれ塗布し
て該表,裏面11a,11bに接着層14,15を部分
的に設け、この樹脂シート11の表面11aの中央に部
分的に設けられた接着層14を介して複数の電線16〜
18を並列にそれぞれ接着自在にすると共に、該樹脂シ
ート11の裏面11bの両側に部分的に設けられた接着
層15を介して被着体19に接着自在にしたので、樹脂
シート11に複数の電線16〜18を簡単に接着固定す
ることができて複数の電線16〜18を簡単にフラット
化することができる共に、該樹脂シート11を被着体1
9に簡単に接着固定することができる。
【0035】このように、複数の電線16〜18または
被着体19への固定時に、接着層14,15ではなく、
図4及び図5中矢印で示すように、樹脂シート11の中
央及び両側を加熱または加圧することができるため、そ
れぞれの接着強度を向上させることができる。また、接
着層14,15を小さくすることで、全体の軽量化及び
低コスト化を図ることができる。
【0036】また、このフラットワイヤハーネス10′
の固定方法によれば、樹脂シート11の表,裏面11
a,11bに互い違いに接着剤をそれぞれ部分的に塗布
して接着層14,15を形成し、次に、樹脂シート11
の表面11aの中央に該表面11aの中央に部分的に形
成された接着層14を介して複数の電線16〜18を並
列にそれぞれ接着固定し、次に、樹脂シート11の裏面
11bを該裏面11bの両側に部分的に形成された接着
層15を介して被着体19に接着固定にしたので、樹脂
シート11への複数の電線16〜18の接着作業性及び
該樹脂シート11の被着体19への接着作業性を向上さ
せることができる。
【0037】このように、複数の電線16〜18または
被着体19への固定時に、接着層14,15ではなく、
図4及び図5中矢印で示すように、樹脂シート11の中
央及び両側を加熱または加圧するため、その治具(熱プ
レスやローラ等)に接着剤が付着することもなく、作業
性をより一段と向上させることができる。
【0038】尚、前記各実施形態によれば、特性の異な
る接着剤として熱可塑性のホットメルト接着剤と熱硬化
性樹脂接着剤等を用いたが、ホットメルト接着剤以外の
熱可塑性樹脂接着剤等を用いても良く、加熱せずに固定
するために、粘着材を用いても良い。また、前記各実施
形態は円形の電線を用いたが、FFC(フレキシブルフ
ラットケーブル)等の扁平な電線を用いても良い。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明の
フラットワイヤハーネスの固定構造によれば、フラット
な基体の表,裏面に特性の異なる接着剤をそれぞれ塗布
して第1,第2の接着層をそれぞれ設け、このフラット
な基体の表,裏面の一方の面に第1の接着層を介して複
数の電線を並列にそれぞれ接着自在にしたので、複数の
電線を簡単にフラット化することができ、また、フラッ
トな基体の表,裏面の他方の面を第2の接着層を介して
被着体に接着自在にしたので、被着体への接着強度を増
すことができる。
【0040】請求項2の発明のフラットワイヤハーネス
の固定構造によれば、フラットな基体の表,裏面に互い
違いに接着剤をそれぞれ塗布して該表,裏面に接着層を
部分的に設け、このフラットな基体の表,裏面の一方の
面に該一方の面に部分的に設けられた接着層を介して複
数の電線を並列にそれぞれ接着自在にすると共に、該フ
ラットな基体の表,裏面の他方の面を該他方の面に部分
的に設けられた接着層を介して被着体に接着自在にした
ので、フラットな基体に複数の電線を簡単に接着固定す
ることができて複数の電線を簡単にフラット化すること
ができる共に、該基体を被着体に簡単に接着固定するこ
とができる。
【0041】請求項3の発明のフラットワイヤハーネス
の固定方法によれば、フラットな基体の表,裏面の一方
の面に第1の接着剤を塗布すると共に、該フラットな基
体の他方の面に第1の接着剤とは特性の異なる第2の接
着剤を塗布し、次に、フラットな基体の一方の面に第1
の接着剤を介して複数の電線を並列にそれぞれ接着固定
し、次に、フラットな基体の他方の面を第2の接着剤を
介して被着体に接着固定にしたので、フラットな基体へ
の複数の電線の接着性能及び該基体の被着体への接着性
能を向上させることができる。
【0042】請求項4の発明のフラットワイヤハーネス
の固定方法によれば、フラットな基体の表,裏面に互い
違いに接着剤をそれぞれ部分的に塗布し、次に、フラッ
トな基体の表,裏面の一方の面に該一方の面に部分的に
塗布された接着剤を介して複数の電線を並列にそれぞれ
接着固定し、次に、フラットな基体の表,裏面の他方の
面を該他方の面に部分的に塗布された接着剤を介して被
着体に接着固定にしたので、フラットな基体への複数の
電線の接着作業性及び該基体の被着体への接着作業性を
向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態のフラットワイヤハーネスの
固定構造の該フラットワイヤハーネスを被着体に固定す
る前の状態を示す断面図である。
【図2】本発明の実施形態のフラットワイヤハーネスの
固定構造の該フラットワイヤハーネスを被着体に固定し
た状態を示す断面図である。
【図3】本発明の実施形態のフラットワイヤハーネスの
固定構造の変形例を示す概略平面図である。
【図4】本発明の他の実施形態のフラットワイヤハーネ
スの固定構造の該フラットワイヤハーネスを被着体に固
定する前の状態を示す断面図である。
【図5】本発明の他の実施形態のフラットワイヤハーネ
スの固定構造の該フラットワイヤハーネスを被着体に固
定した状態を示す断面図である。
【図6】従来例のフラットワイヤハーネスの部分斜視図
である。
【図7】従来例のフラットワイヤハーネスを束線化した
状態を示す斜視図である。
【図8】従来例のフラットワイヤハーネスを束線化した
状態を示す拡大斜視図である。
【符号の説明】
10,10′ フラットワイヤハーネス 11 樹脂シート(基体) 11a 表面(一方の面) 11b 裏面(他方の面) 12 第1の接着層 13 第2の接着層 14,15 接着層(部分的) 16,17,18 複数の電線 19 被着体

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フラットワイヤハーネスを接着剤を介し
    て被着体に接着固定するようにしたフラットワイヤハー
    ネスの固定構造において、 フラットな基体の表,裏面に特性の異なる接着剤をそれ
    ぞれ塗布して第1,第2の接着層をそれぞれ設け、この
    フラットな基体の表,裏面の一方の面に前記第1の接着
    層を介して複数の電線を並列にそれぞれ接着自在にする
    と共に、該フラットな基体の表,裏面の他方の面を前記
    第2の接着層を介して前記被着体に接着自在にしたこと
    を特徴とするフラットワイヤハーネスの固定構造。
  2. 【請求項2】 フラットワイヤハーネスを接着剤を介し
    て被着体に接着固定するようにしたフラットワイヤハー
    ネスの固定構造において、 フラットな基体の表,裏面に互い違いに接着剤をそれぞ
    れ塗布して該表,裏面に接着層を部分的に設け、このフ
    ラットな基体の表,裏面の一方の面に該一方の面に部分
    的に設けられた接着層を介して複数の電線を並列にそれ
    ぞれ接着自在にすると共に、該フラットな基体の表,裏
    面の他方の面を該他方の面に部分的に設けられた接着層
    を介して前記被着体に接着自在にしたことを特徴とする
    フラットワイヤハーネスの固定構造。
  3. 【請求項3】 フラットワイヤハーネスを接着剤を介し
    て被着体に接着固定するようにしたフラットワイヤハー
    ネスの固定方法において、 フラットな基体の表,裏面の一方の面に第1の接着剤を
    塗布すると共に、該フラットな基体の他方の面に前記第
    1の接着剤とは特性の異なる第2の接着剤を塗布し、次
    に、前記フラットな基体の一方の面に前記第1の接着剤
    を介して複数の電線を並列にそれぞれ接着固定し、次
    に、前記フラットな基体の他方の面を前記第2の接着剤
    を介して前記被着体に接着固定にしたことを特徴とする
    フラットワイヤハーネスの固定方法。
  4. 【請求項4】 フラットワイヤハーネスを接着剤を介し
    て被着体に接着固定するようにしたフラットワイヤハー
    ネスの固定方法において、 フラットな基体の表,裏面に互い違いに接着剤をそれぞ
    れ部分的に塗布し、次に、前記フラットな基体の表,裏
    面の一方の面に該一方の面に部分的に塗布された接着剤
    を介して複数の電線を並列にそれぞれ接着固定し、次
    に、前記フラットな基体の表,裏面の他方の面を該他方
    の面に部分的に塗布された接着剤を介して前記被着体に
    接着固定にしたことを特徴とするフラットワイヤハーネ
    スの固定方法。
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