JP2021082382A - 配線部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】両面粘着部材によって配線部材が被着体に良好に貼り付け固定されることが可能となる技術を提供することを目的とする。【解決手段】配線部材10は、線状伝送部材20と、一方主面上に前記線状伝送部材20が固定された固定シート30と、前記固定シート30に固定され、第1接触面CS1を有する介在シート40と、前記第1接触面CS1上に貼り付けられた両面粘着部材50と、を備え、前記固定シート30において前記介在シート40と接触する面を第2接触面CS2としたときに、前記第1接触面CS1と前記両面粘着部材50との粘着力は、前記第2接触面CS2と前記両面粘着部材50との粘着力よりも大きい。【選択図】図6

Description

本開示は、配線部材に関する。
特許文献1は、シート状に形成された機能性外装部材に電線が溶着されたワイヤーハーネスを開示している。
特開2018−137208号公報
特許文献1に記載のワイヤーハーネスが両面粘着部材によって被着体に貼り付け固定されることが望まれる場合がある。
そこで、両面粘着部材によって配線部材が被着体に良好に貼り付け固定されることが可能となる技術を提供することを目的とする。
本開示の配線部材は、線状伝送部材と、一方主面上に前記線状伝送部材が固定された固定シートと、前記固定シートに固定され、第1接触面を有する介在シートと、前記第1接触面上に貼り付けられた両面粘着部材と、を備え、前記固定シートにおいて前記介在シートと接触する面を第2接触面としたときに、前記第1接触面と前記両面粘着部材との粘着力は、前記第2接触面と前記両面粘着部材との粘着力よりも大きい、配線部材である。
本開示によれば、両面粘着部材によって配線部材が被着体に良好に貼り付け固定されることが可能となる。
図1は実施形態にかかる配線部材を示す概略平面図である。 図2は実施形態にかかる配線部材を示す概略背面図である。 図3は図2における領域A1の概略拡大図である。 図4は図2における領域A2の概略拡大図である。 図5は図2における領域A3の概略拡大図である。 図6は図4におけるVI−VI線に沿った概略断面図である。 図7は配線部材を被着体に貼り付ける様子を示す説明図である。 図8は配線部材の変形例を示す背面図である。 図9は配線部材の別の変形例を示す概略断面図である。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示の配線部材は、次の通りである。
(1)線状伝送部材と、一方主面上に前記線状伝送部材が固定された固定シートと、前記固定シートに固定され、第1接触面を有する介在シートと、前記第1接触面上に貼り付けられた両面粘着部材と、を備え、前記固定シートにおいて前記介在シートと接触する面を第2接触面としたときに、前記第1接触面と前記両面粘着部材との粘着力は、前記第2接触面と前記両面粘着部材との粘着力よりも大きい、配線部材である。これにより、配線部材が両面粘着部材によって被着体に貼り付けられて固定される際、介在シートに両面粘着部材が設けられているため、固定シートに両面粘着部材が設けられる場合と比べて、固定強度が高くなる。
(2)前記介在シートは、前記線状伝送部材が固定された前記固定シートの前記一方主面と反対の前記固定シートの他方主面に固定されてもよい。これにより、固定シートの他方主面が、両面粘着部材及び介在シートを介して被着体に強固に固定される。
(3)前記第1接触面は一様充実断面を有する樹脂層の表面であり、前記第2接触面は繊維材層の表面であってもよい。第1接触面における両面粘着部材との有効接触面積が、第2接触面における両面粘着部材との有効接触面積よりも大きくなる。これにより、第1接触面と両面粘着部材との粘着力が第2接触面と両面粘着部材との粘着力よりも大きい構成が簡易に得られる。
(4)前記固定シートは、積層された第1層及び第2層を含み、前記第1層は前記線状伝送部材を固定する固定層であり、前記第2層は前記繊維材層であり、前記介在シートは前記第2層に固定されていてもよい。固定シートにおいて線状伝送部材の固定以外に必要となる機能が第2層に追加されることができる。この場合でも、第2層に介在シートが固定されるため、固定シートのうち第2層の側を被着体に固定できる。
(5)前記介在シートと前記固定シートとが融着されていてもよい。これにより、介在シートと固定シートとが強固に固定される。
(6)前記介在シートは、前記固定シートの長手方向の一部に設けられていてもよい。これにより、介在シートが設けられることによる配線部材の重量増加が抑制される。
(7)前記介在シートが複数設けられ、複数の前記介在シートが、前記固定シートの長手方向に沿って間隔をあけて設けられている複数の部分シートを含んでもよい。これにより、介在シートが設けられることによる配線部材の重量増加が抑制されつつ、固定シートの長手方向に沿った複数箇所が被着体に固定されることが可能となる。
(8)前記線状伝送部材が複数設けられ、前記複数の線状伝送部材のうち一部の線状伝送部材が他の一部の線状伝送部材から分岐する分岐部分が前記固定シート上に位置し、前記介在シートは前記分岐部分を覆っている部分を含んでもよい。これにより、分岐部分が被着体に固定されることが可能となる。
(9)前記介在シートは前記固定シートよりも剛性が高くてもよい。これにより、介在シートによって配線部材の形状が保持される。
[本開示の実施形態の詳細]
本開示の配線部材の具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
[実施形態]
以下、実施形態にかかる配線部材について説明する。図1は実施形態にかかる配線部材10を示す概略平面図である。図2は実施形態にかかる配線部材10を示す概略背面図である。図3は図2における領域A1の概略拡大図である。図4は図2における領域A2の概略拡大図である。図5は図2における領域A3の概略拡大図である。図6は図4におけるVI−VI線に沿った概略断面図である。
配線部材10は、配線体12と介在シート40と両面粘着部材50とを備える。配線部材10は両面粘着部材50によって被着体80に貼り付けられる。配線部材10は例えば車両に搭載される。かかる被着体80は車両において配線部材10の固定対象となる部材である。かかる被着体80は例えば、車両におけるボディフレーム、ボディパネル、内装パネルなどである。
配線体12は、線状伝送部材20と固定シート30とを含む。線状伝送部材20は少なくとも1本含まれる。ここでは複数の線状伝送部材20が含まれる。各線状伝送部材20は、電気又は光等を伝送する線状の部材である。固定シート30は、全体として扁平な形状に形成されている。複数の線状伝送部材20が固定シート30に固定されることによって、配線体12が扁平な形態に保たれる。図6に示す例では、1つの固定シート30に同じ径、構造の線状伝送部材20が複数配設されている。もっとも、複数の線状伝送部材20の径、構造等は適宜設定されていればよく、径、構造等の異なる線状伝送部材20が同じ固定シート30に配設されていてもよい。
複数の線状伝送部材20は、車両における部品同士を接続する部材であることが想定される。線状伝送部材20の端部には、例えばコネクタCが設けられる。このコネクタCが相手側部品に設けられたコネクタと接続されることで、線状伝送部材20が相手側部品に接続される。つまり、本配線部材10は、車両等において各種部品同士を電気的に(或は光通信可能に)接続する配線部材10として用いられる。コネクタCは、固定シート30に固定されていてもよい。
複数の線状伝送部材20の経路は、接続先となる部品の位置等に応じて設定される。複数の線状伝送部材20が固定シート30に固定されることによって、複数の線状伝送部材20がそれぞれの接続先となる部品の位置等に応じた配線経路に沿った状態に保たれる。複数の線状伝送部材20は、幹線から枝線が分岐する態様で、固定シート30に固定されていてもよい。固定シート30も幹線が固定される部分から枝線が固定される部分が分岐する形状に形成されていてもよい。ここでは複数の線状伝送部材20は固定シート30上で分岐している。複数の線状伝送部材20のうち一部の線状伝送部材20が他の一部の線状伝送部材20から分岐する部分は分岐部分DPとされる。ここでは2つの分岐部分DP1、DP2が固定シート30上に位置している。
線状伝送部材20は、伝送線本体22と被覆層24とを含む。伝送線本体22は、電気又は光等を伝送する。被覆層24は伝送線本体22を覆う。例えば、線状伝送部材20は、芯線と芯線の周囲の被覆層とを有する一般電線であってもよいし、シールド線、ツイスト線、エナメル線、ニクロム線、光ファイバ等であってもよい。
電気を伝送する線状伝送部材20としては、各種信号線、各種電力線であってもよい。電気を伝送する線状伝送部材20の一部等は、信号又は電力を空間に対して送る又は空間から受けるアンテナ、コイル等として用いられてもよい。
また、線状伝送部材20は、単一の線状物であってもよいし、複数の線状物の複合物(ツイスト線、複数の線状物を集合させてこれをシースで覆ったケーブル等)であってもよい。
固定シート30の一方主面上に、線状伝送部材20が固定される。線状伝送部材20は、固定シート30に固定されればよく、固定シート30に対する線状伝送部材20の固定構造は特に限定されない。かかる固定態様としては、接触部位固定であってもよいし、非接触部位固定であってもよいし、両者が併用されていてもよい。ここで接触部位固定とは、線状伝送部材20と固定シート30とが接触する部分がくっついて固定されているものである。また、非接触部位固定とは、接触部位固定でない固定態様であり、例えば、縫糸、カバー、粘着テープなどが、線状伝送部材20を固定シート30に向けて押え込んだり、線状伝送部材20と固定シート30とを挟み込んだりして、その状態に維持するものである。以下では、線状伝送部材20と固定シート30とが、接触部位固定の状態にあるものとして説明する。
係る接触部位固定の態様として、接触部位間接固定であってもよいし、接触部位直接固定であってもよいし、異なる領域で両者が併用されていてもよい。ここで接触部位間接固定とは、線状伝送部材20と固定シート30とが、その間に設けられた接着剤、粘着剤、両面粘着テープなどを介して間接的にくっついて固定されているものである。また接触部位直接固定とは、線状伝送部材20と固定シート30とが別に設けられた接着剤等を介さずに直接くっついて固定されているものである。接触部位直接固定では、例えば線状伝送部材20と固定シート30とのうち少なくとも一方に含まれる樹脂が溶かされることによってくっついて固定されることが考えられる。
係る接触部位直接固定の状態が形成されるに当たり、樹脂は、例えば、熱によって溶かされることも考えられるし、溶剤によって溶かされることも考えられる。つまり、接触部位直接固定の状態としては、熱による接触部位直接固定の状態であってもよいし、溶剤による接触部位直接固定の状態であってもよい。好ましくは、熱による接触部位直接固定の状態であるとよい。
このとき接触部位直接固定の状態を形成する手段は特に限定されるものではなく、溶着、融着、溶接等の公知の手段を用いることができる。例えば、溶着によって熱による接触部位直接固定の状態を形成する場合、超音波溶着、加熱加圧溶着、熱風溶着、高周波溶着など種々の溶着手段を採用することができる。またこれらの手段によって接触部位直接固定の状態が形成されると、線状伝送部材20と固定シート30とは、その手段による接触部位直接固定の状態とされる。具体的には、例えば、超音波溶着によって接触部位直接固定の状態が形成されると、線状伝送部材20と固定シート30とは、超音波溶着による接触部位直接固定の状態とされる。
以下では、線状伝送部材20と固定シート30とが、接触部位直接固定の状態にあるものとして説明する。
固定シート30は、1層構造を有していてもよい。固定シート30が1層構造を有する場合、かかる1層は線状伝送部材が固定される固定層であり、かつ介在シートが固定される層である。固定シート30は、樹脂シートであってもよい。例えば、固定シート30は、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)等の樹脂によって形成されていてもよい。固定シート30は一様充実断面を有するシートであってもよい。また、固定シート30は、編布、織布又は不織布等の繊維材であることも考えられる。また、固定シート30は、発泡シート等であることも考えられる。また、固定シート30は、金属シートであってもよい。
固定シート30は、複数層構造を有していてもよい。固定シートが複数層構造を有する場合、固定層をなすシートは上記1層構造で説明された各種シートが採用される。また固定層をなさないシートは、上記1層構造で説明された各種シートのほか、線状伝送部材の固定に向かないシートが採用されてもよい。
ここでは固定シート30は積層された第1層31及び第2層32を含む。固定シート30は2層構造である。固定シート30は第1層31及び第2層32以外の層は含まない。固定シート30は3層構造以上であってもよい。固定シート30は第1及び第2層32以外の層を含んでもよい。
第1層31は固定層である。第1層31は、線状伝送部材を固定シートに固定できるものであれば特に限定されずに使用することができるが、例えば第1層31は樹脂が一様に詰まった一様充実断面を有する樹脂層でもよい。第1層31により線状伝送部材20が固定されている。第1層31の材料となる樹脂は例えば被覆層24と同じ樹脂である。第1層31の一方の表面が固定シート30の一方主面とされる。
第2層32は繊維材層である。介在シート40は第2層32に固定されている。第2層32の一方の表面が固定シート30の他方主面とされる。
第1層31の他方の表面と第2層32の他方の表面とが接触しつつ、第1層31と第2層32とが固定されている。第1層31と第2層32との固定態様は特に限定されるものではないが、融着又は接着により固定されているとよい。特に、樹脂層である第1層31と繊維材層である第2層32とは、樹脂層の樹脂又は接着剤が繊維材層における繊維の間に入り込んで固定されるとよい。これによりいわゆるアンカー効果が発揮されて、第1層31及び第2層32が強固に固定される。ここでは第1層31と第2層32とが融着されている。つまり、樹脂層である第1層31の樹脂が流動性を有する状態で繊維材層である第2層32の繊維の間に入り込んだ後に硬化される。これにより、樹脂層の樹脂が繊維材層の繊維の間に入り込んだ状態が維持され、第1層31と第2層32とが固定される。第1層31及び第2層32は同じ大きさに形成されている。第1層31及び第2層32は一方が他方よりも大きく形成されていてもよい。第1層31及び第2層32は接触する領域が全体的に固定されている。第1層31及び第2層32は接触する領域の一部のみが固定されていてもよい。
固定シート30は柔らかい部材であってもよい。例えば、第1層31が軟質PVCなど軟質な樹脂を材料とする一様充実断面を有する樹脂層であり、第2層32がPETを材料とする不織布であるなどして、固定シート30が柔らかい部材とされる。例えば、固定シート30は線状伝送部材20の曲げに追従可能な可撓性を有してもよい。つまり配線体12は厚み方向への曲げ(折目が固定シート30の主面に沿うような曲げ)が可能とされてもよい。
複数の線状伝送部材20それぞれは、長手方向に沿って間隔をあけた複数箇所で固定シート30に固定されていてもよい。複数の線状伝送部材20それぞれは、長手方向に沿って全体に一連に固定シート30に固定されていてもよい。
介在シート40は配線体12を覆う。介在シート40は固定シート30の他方主面を覆う。介在シート40は、固定シート30に固定されている。介在シート40は固定シート30のうち線状伝送部材20が固定された部分を避けた部分に固定されている。ここでは介在シート40は固定シート30の他方主面に固定されている。
介在シート40は、固定シート30に対して全体的に重ねられてもよいし、一部に重ねられてもよい。介在シート40は、固定シート30と同じ材料によって形成されていてもよいし、異なる材料によって形成されていてもよい。介在シート40は、樹脂シートであってもよい。例えば、介在シート40は、固定シート30と同様に、PVC、PE、PP、PET等の樹脂によって形成されていてもよい。
固定シート30及び介在シート40の一方は、他方よりも剛性が高くてもよい。ここでは介在シート40は固定シート30よりも高剛性に形成される。例えば、介在シート40は、硬質PVC、ナイロン、PET、PPなどの硬質な樹脂材料によって一様充実断面を有するように形成される。介在シート40は、配線体12の曲げを規制可能であってもよい。ここでは介在シート40は1つの樹脂層からなる一層構造であるものとして説明される。かかる樹脂層が固定シート30よりも高剛性とされる。介在シート40は、複数層構造であってもよい。
介在シート40における樹脂層の表面と固定シート30における繊維材層の表面とが接触しつつ、介在シート40と固定シート30とが固定されている。介在シート40と固定シート30との固定態様は特に限定されるものではないが、例えば融着又は接着により固定されているとよい。ここでは介在シート40と固定シート30とが融着されている。介在シート40と固定シート30とを融着により固定する場合には例えば次の3つの形態が挙げられる。なお、介在シート40と固定シート30とは、次の3つの形態のうちいずれの形態にかかる融着状態を呈していてもよく、介在シート40と固定シート30との少なくとも一方が溶けて相互に固定できていれば良い。
第1の形態は以下のようなものである。すなわち介在シート40における樹脂層と固定シート30における繊維材層とは、介在シート40における樹脂層の樹脂が超音波溶着などによって加熱されて溶けて固定シート30に接触し固着することによって、介在シート40と固定シート30とが融着される。このとき、介在シート40における樹脂層の樹脂は繊維材層の表面にのみ接触するものであってもよいし、繊維材層の内部に浸透するものであってもよい。介在シート40における樹脂層の樹脂が繊維材層における繊維の間に入り込んで固定されると、いわゆるアンカー効果が発揮されて、介在シート40と固定シート30とが強固に固定される。つまり、介在シート40における樹脂層の樹脂が流動性を有する状態で固定シート30における繊維材層の繊維の間に入り込んだ後に硬化される。これにより、介在シート40における樹脂層の樹脂が固定シート30における繊維材層の繊維の間に入り込んだ状態が維持され、介在シート40と固定シート30とが固定される。
第2の形態は以下のようなものである。すなわち固定シート30における固定層の樹脂が溶けて繊維材層に浸透する。そして繊維材層に浸透した固定層の樹脂が、介在シート40の表面に接触し、固着することによって、介在シート40と固定シート30とが融着される。
第3の形態は以下のようなものである。すなわち介在シート40を構成する樹脂が溶けて固定シート30における繊維材層に浸透する。また、固定シート30における固定層の樹脂も溶けて繊維材層に浸透する。そして、繊維材層内において介在シート40の樹脂と固定シート30の樹脂とが接触し、固着することによって、介在シート40と固定シート30とが融着される。なお第3の形態において、介在シート40を構成する樹脂が固定シート30における繊維材層に浸透することによって、いわゆるアンカー効果が発揮されて、介在シート40と固定シート30とが強固に固定される。
介在シート40と固定シート30とが、接着により固定されている場合、接着剤が介在シート40と固定シート30とに接触し固着する。この際、接着剤は繊維材層の表面のみにくっついていてもよいし、繊維材層の内部に浸透していてもよい。接着剤が繊維材層の内部に浸透している場合、いわゆるアンカー効果が発揮される。これにより、接着剤を介して、介在シート40と固定シート30とが強固に固定される。
介在シート40は、固定シート30の長手方向に沿って部分的に設けられている。介在シート40は、複数の部分シート41、42、43、44を含む。各部分シート41、42、43、44は、固定シート30の長手方向に沿った一部のみを覆う。各部分シート41、42、43、44は固定シート30の長手方向に沿って間隔をあけて設けられている。介在シート40は分岐部分DP1、DP2を覆っている部分を含む。ここでは部分シート42、43が分岐部分DP1、DP2を覆っている。
各部分シート41、42、43、44は、方形状に形成されているが、その他、凹多角形状、円形状、楕円形状等であってもよい。各部分シート41、42、43、44は固定シート30を覆う領域が異なる。部分シート41は固定シート30の端部に設けられている。部分シート42、43は固定シート30の中間部であって、分岐部分DP1、DP2に設けられている。部分シート44は固定シート30の中間部であって、分岐部分DP1、DP2ではない部分に設けられている。
部分シート41は、ここでは固定シート30における複数(ここでは5つ)の端部すべてに設けられている。もっとも、固定シート30における複数の端部すべてに部分シート41が設けられる必要はない。固定シート30における複数の端部のうち一部の端部にのみ部分シート41が設けられていてもよい。ここで部分シート41が固定シート30の端部に設けられているとは、例えば部分シート41の端縁及び固定シート30の端縁の一方が他方から長手方向に沿って20mm以内に位置することを言う。
部分シート41は、例えば線状伝送部材20の側方において固定シート30に融着される。部分シート41と固定シート30とは2箇所で融着されている。部分シート41と固定シート30との2つの融着箇所WP1は線状伝送部材20の両側方に位置する。部分シート41と固定シート30との2つの融着箇所WP1は固定シート30の両側縁部に位置する。
部分シート42は、分岐部分DP1に設けられている。分岐部分DP1は複数の線状伝送部材20が3分岐している部分である。分岐部分DP1では分岐点から3つの分岐線が延びている。3つの分岐線のうち2つの分岐線が相互に逆向きに延び、残りの1つの分岐線が2つの分岐線の延びる方向と交差する方向に延びている。分岐部分DP1において1つの方向に沿って延びる幹線から枝線が分岐しているととらえることもできる。幹線と枝線とは直交している。幹線と枝線とのなす角は、直角以外であってもよい。
部分シート42は、例えば線状伝送部材20の側方において固定シート30に融着される。部分シート42と固定シート30とは3箇所で融着されている。部分シート42と固定シート30との3つの融着箇所WP2、WP3は分岐部分DP1を囲う位置に位置する。図4に示すように、枝線の両側方の2つの融着箇所WP2よりも幹線の一方側方(枝線が延びない側)の1つの融着箇所WP3が大きくなってもよい。
部分シート43は、分岐部分DP2に設けられている。分岐部分DP2は複数の線状伝送部材20が4分岐している部分である。分岐部分DP2では分岐点から4つの分岐線が延びている。4つの分岐線のうち分岐点周りに連続する2つの分岐線は直交している。分岐点周りに連続する2つの分岐線のなす角は直角以外であってもよい。
部分シート43は分岐点周りに連続する2つの分岐線に挟まれる位置、つまり分岐点周りに連続する2つの分岐線の股部に相当する位置において固定シート30に融着されている。部分シート43は4つの股部それぞれの位置において固定シート30に融着されている。部分シート43と固定シート30との4つの融着箇所WP4は分岐部分DP2を囲う位置に位置する。
部分シート44は、固定シート30の中間部であって、1つの方向に沿って延びる部分に設けられている。部分シート44は、部分シート41と同様に線状伝送部材20の側方において固定シート30に融着される。
両面粘着部材50は、介在シート40上に貼り付けられている。両面粘着部材50は、両面が粘着性を示すシート状に形成されている。両面粘着部材50は、介在シート40に接する部分で粘着性を示すと共に、その反対側の部分でも粘着性を示す部材である。両面粘着部材50は、介在シート40の外面(配線体12に固定される面とは反対側の面)に粘着して面状に広がっている。両面粘着部材50の外面が被着体80に粘着している。両面粘着部材50は、基材シートの両面に粘着部材が設けられたものであってもよい。両面粘着部材50は、基材シートのないものであってもよい。
配線体12に対して両面粘着部材50が設けられる領域は適宜設定される。ここでは両面粘着部材50は、各部分シート41、42、43、44の外面に全体的に設けられている。従って両面粘着部材50は、各部分シート41、42、43、44の外面形状に合わせて方形状に形成されている。両面粘着部材50は、凹多角形状、円形状、楕円形状等であってもよい。両面粘着部材50は、各部分シート41、42、43、44の外面形状とは異なる形状に形成されていてもよい。例えば、両面粘着部材50は、部分シート41、42、43、44の外縁に沿う枠状に設けられていてもよい。また介在シート40が固定シート30のように大きいシートである場合、介在シート40の一部に両面粘着部材50が設けられるとよい。
介在シート40において両面粘着部材50に接触する面は第1接触面CS1とされる。固定シート30において介在シート40と接触する面は第2接触面CS2とされる。第1接触面CS1と両面粘着部材50との粘着力は、第2接触面CS2に両面粘着部材50が設けられた場合の第2接触面CS2と両面粘着部材50との粘着力よりも大きい。かかる粘着力は、例えば同じ種類の剥離試験(例えばJIS K6854の各試験)で別々に試験した結果を用いて評価することができる。
なお本例のように介在シート40のうち固定シート30を覆う部分の一部分のみが固定シート30に固定される場合、固定シート30のうち介在シート40に覆われつつ介在シート40と固定されない部分に両面粘着部材50が設けられて、第2接触面CS2と両面粘着部材50との粘着力が測定されることができる。また介在シート40のうち固定シート30を覆う部分の全部が固定シート30に固定される場合、固定シート30のうち介在シート40に覆われない部分が第2接触面CS2とみなされてもよい。つまり、介在シート40のうち固定シート30を覆う部分の全部が固定シート30に固定される場合、固定シート30のうち介在シート40に覆われない部分に両面粘着部材50が設けられて、第2接触面CS2と両面粘着部材50との粘着力が測定されることができる。
上述のように介在シート40は一様充実断面を有する樹脂層からなる1層構造を有している。また第1層31と第2層32との2層構造を有する固定シート30のうち繊維材層である第2層32に介在シート40が固定されている。このため、第1接触面CS1は一様充実断面を有する樹脂層の表面である。また第2接触面CS2は繊維材層の表面である。これにより、第1接触面CS1及び第2接触面CS2に同じ大きさの両面粘着部材50が設けられた場合に、第1接触面CS1における両面粘着部材50との有効接触面積が、第2接触面CS2における両面粘着部材50との有効接触面積よりも大きくなる。これにより、第1接触面CS1と両面粘着部材50との粘着力が第2接触面CS2と両面粘着部材50との粘着力よりも大きい構成が簡易に得られる。
より詳細には、繊維材層の表面では、複数の繊維それぞれの流れ(例えば繊維間の空隙又は繊維の曲げなど)に起因する微小な凹凸が生じている。繊維材層の表面に両面粘着部材50が貼り付けられた場合、両面粘着部材50は当該微小な凹凸のうち凸部に接触して、凹部に接触しない。このため、両面粘着部材50と繊維材層とが実際に接触している有効接触面積は両面粘着部材50の大きさよりも小さくなる。一方、一様充実断面を有する樹脂層の表面では、繊維材層ほどの凹凸が生じていない。このため、両面粘着部材50と一様充実断面を有する樹脂層とが実際に接触している有効接触面積は両面粘着部材50の大きさと同じかそれよりもわずかに小さい程度となる。このため、第1接触面CS1における両面粘着部材50との有効接触面積が、第2接触面CS2における両面粘着部材50との有効接触面積よりも大きくなる。
図7は配線部材10を被着体80に貼り付ける様子を示す説明図である。
ここでは介在シート40は固定シート30よりも高剛性である。このため、配線部材10は介在シート40が設けられた部分において自重などによって撓むことが抑制される。これにより、配線部材10は介在シート40が設けられた部分において、図7に示すように平坦状に保たれやすくなる。この結果、両面粘着部材50が被着体80に貼り付けられやすくなる。
以上のように構成された配線部材10によると、介在シート40に両面粘着部材50が設けられている。このため、配線部材10が両面粘着部材50によって被着体80に貼り付けられて固定される際、固定シート30に両面粘着部材50が設けられる場合と比べて、固定強度が高くなる。
また第1接触面CS1は一様充実断面を有する樹脂層の表面であり、第2接触面CS2は繊維材層の表面である。これにより、第1接触面CS1における両面粘着部材50との有効接触面積が、第2接触面CS2における両面粘着部材50との有効接触面積よりも大きくなる。これにより、第1接触面CS1と両面粘着部材50との粘着力が第2接触面CS2と両面粘着部材50との粘着力よりも大きい構成が簡易に得られる。
さらに両面粘着部材50は、配線部材10のメンテナンス時又は被着体80への貼り付け直し時などに剥がされることがあり得る。繊維材層に両面粘着部材50が設けられた場合、両面粘着部材50が繊維材層からはがされる際、繊維材層の一部が損傷する恐れがある。これに対して、ここでは一様充実断面を有する樹脂層に両面粘着部材50が設けられるため、一様充実断面を有する樹脂層から両面粘着部材50が剥がされる際、両面粘着部材50がきれいに剥がされやすく、樹脂層に損傷が生じにくい。これにより、配線部材10において両面粘着部材50が剥がされても固定シート30及び介在シート40がそのまま再利用可能とされる。
また固定シート30は繊維材層である第2層32を含むため、固定シート30において線状伝送部材20の固定以外に必要となる機能が第2層32に追加されることができる。この場合でも、第2層32に介在シート40が固定されるため、固定シート30のうち第2層32の側を被着体80に固定できる。
また介在シート40と固定シート30とが融着されているため、介在シート40と固定シート30とが強固に固定される。
また介在シート40は、固定シート30の長手方向に沿って部分的に設けられているため、介在シート40が設けられることによる配線部材10の重量増加が抑制される。また介在シート40は、固定シート30の長手方向に沿って間隔をあけて設けられている複数の部分シート41、42、43、44を含む。このため、介在シート40が設けられることによる配線部材10の重量増加が抑制されつつ、固定シート30の長手方向に沿った複数箇所が被着体80に固定されることが可能となる。また介在シート40は分岐部分DPを覆っている部分を含むため、分岐部分DPが被着体80に固定されることが可能となる。
また介在シート40は固定シート30よりも剛性が高いため、介在シート40によって配線部材10の形状が保持される。これにより、配線部材10のうち介在シート40が固定された部分が平面状に保たれやすくなる。これにより、両面粘着部材50も平面状に保たれやすくなり、両面粘着部材50が被着体80に貼り付けられやすくなる。
[変形例]
図8は配線部材10の変形例を示す背面図である。
図8に示す配線部材110では分岐部分DP2における固定シート130及び部分シート143の形状が異なっている。
分岐部分DP2における固定シート130の分岐の数は複数の線状伝送部材20の分岐の数よりも少ない。複数の線状伝送部材20は4分岐しているのに対して、固定シート130は3分岐している。固定シート130は1つの分岐線の方向に延長されていない。当該1つの分岐線は固定シート130の側縁から固定シート130の外方に延出している。なお分岐部分DP1、DP2において固定シート130が分岐していない場合もあり得る。
部分シート143は固定シート130の分岐する方向に分岐している。ここでは部分シート143は3分岐している。部分シート143は2つの角が凹角となる凹八角形状に形成されている。なお分岐部分DP1において部分シート42が部分シート143のように3分岐する形状に形成されていてもよい。また分岐部分DP2において固定シート30のように4分岐している場合、部分シート43が4分岐する形状に形成されていてもよい。
部分シート143と固定シート130とは、4箇所で融着されている。4箇所の融着箇所WP5、WP6のうち2つの融着箇所WP5は、部分シート143の凹角となる部分に設けられている。各融着箇所WP5は、凹角をなす2辺に沿って延びるように設けられている。各融着箇所WP5はL字状となっている。また4箇所の融着箇所WP5、WP6のうち残りの2つの融着箇所WP6は、一方に長尺とされている。融着箇所WP5、WP6は、融着箇所WP4よりも大きい領域に設けられる。これにより部分シート143と固定シート130との固定強度が高まる。
なお両面粘着部材50は部分シート143に対して全面的に設けられていてもよい。両面粘着部材50は分岐点を含む部分に図5と同様の方形状に設けられていてもよい。
図9は配線部材10の別の変形例を示す概略断面図である。
図9に示す配線部材210では介在シート240が固定シート230の一方主面側に設けられている。そして配線部材210は固定シート230のうち線状伝送部材20が固定される一方主面を被着体80に向けた状態で被着体80に貼り付けられている。この場合、固定シート230の一方主面が不織布などの繊維材層の表面であることが考えられる。
このほか実施形態において、第1接触面CS1が一様充実断面を有する樹脂層の表面であり、第2接触面CS2が繊維材層の表面であることによって、第1接触面CS1と両面粘着部材50との粘着力が、第2接触面CS2と両面粘着部材50との粘着力よりも大きいものとして説明されたが、このことは必須の構成ではない。第1接触面CS1及び第2接触面CS2はこれ以外の組み合わせであってもよい。例えば、第1接触面CS1及び第2接触面CS2は共に一様充実断面を有する樹脂層の表面でありつつ、第1接触面CS1は第2接触面CS2よりも平滑に形成されていてもよい。つまり第1接触面CS1は第2接触面CS2よりも表面の凹凸形状が少なく(表面粗さが小さく)形成されていてもよい。また例えば、第1接触面CS1を構成する材料が第2接触面CS2を構成する材料よりも両面粘着部材50との相性が良い部材であってもよい。
また実施形態において部分シート41、42、43、44が複数設けられているものとして説明されたが、このことは必須の構成ではない。部分シート41、42、43、44の数は、適宜、省略、追加が可能である。部分シート41、42、43、44は少なくとも1つ設けられていればよい。
また実施形態において介在シート40が固定シート30よりも高剛性を有しているものとして説明されたが、このことは必須の構成ではない。介在シート40は、固定シート30と同じかそれよりも低い剛性を有していてもよい。例えば、介在シート40はフィルムなどであってもよい。
また配線部材10は両面粘着部材50が被着体80に粘着されていない状態で搬送されることも考えられる。この場合、両面粘着部材50が被着体80に粘着される前の状態で、配線部材10は両面粘着部材50の外面に設けられた剥離部材をさらに備えているとよい。
なお、一様充実断面とは、例えば第1接触面の少なくとも表面において隙間が少ない形状であると把握することもできる。隙間が少ないとは第1接触面で構成される表面に形成される隙間が第2接触面よりも少ないことを指す。
なお、上記実施形態及び各変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わせることができる。
10、110、210 配線部材
12 配線体
20 線状伝送部材
22 伝送線本体
24 被覆層
30、130、230 固定シート
31 第1層
32 第2層
40、240 介在シート
41、42、43、44、143 部分シート
50 両面粘着部材
80 被着体
C コネクタ
CS1 第1接触面
CS2 第2接触面
WP1、WP2、WP3、WP4、WP5、WP6 融着箇所
DP、DP1、DP2 分岐部分

Claims (9)

  1. 線状伝送部材と、
    一方主面上に前記線状伝送部材が固定された固定シートと、
    前記固定シートに固定され、第1接触面を有する介在シートと、
    前記第1接触面上に貼り付けられた両面粘着部材と、
    を備え、
    前記固定シートにおいて前記介在シートと接触する面を第2接触面としたときに、
    前記第1接触面と前記両面粘着部材との粘着力は、
    前記第2接触面と前記両面粘着部材との粘着力よりも大きい、配線部材。
  2. 請求項1に記載の配線部材であって、
    前記介在シートは、前記線状伝送部材が固定された前記固定シートの前記一方主面と反対の前記固定シートの他方主面に固定される、配線部材。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の配線部材であって、
    前記第1接触面は一様充実断面を有する樹脂層の表面であり、
    前記第2接触面は繊維材層の表面である、配線部材。
  4. 請求項3に記載の配線部材であって、
    前記固定シートは、積層された第1層及び第2層を含み、
    前記第1層は前記線状伝送部材を固定する固定層であり、
    前記第2層は前記繊維材層であり、
    前記介在シートは前記第2層に固定されている、配線部材。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の配線部材であって、
    前記介在シートと前記固定シートとが融着されている、配線部材。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の配線部材であって、
    前記介在シートは、前記固定シートの長手方向の一部に設けられている、配線部材。
  7. 請求項6に記載の配線部材であって、
    前記介在シートが複数設けられ、複数の前記介在シートが、前記固定シートの長手方向に沿って間隔をあけて設けられている複数の部分シートを含む、配線部材。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の配線部材であって、
    前記線状伝送部材が複数設けられ、
    前記複数の線状伝送部材のうち一部の線状伝送部材が他の一部の線状伝送部材から分岐する分岐部分が前記固定シート上に位置し、
    前記介在シートは前記分岐部分を覆っている部分を含む、配線部材。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の配線部材であって、
    前記介在シートは前記固定シートよりも剛性が高い、配線部材。
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