JP2002108158A - 湿式電子写真装置 - Google Patents

湿式電子写真装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 筐体内部で発生するキャリア液蒸気の漏出を
抑えた、小型の湿式電子写真装置の提供。 【解決手段】 現像器4によって感光体ドラム2表面に
形成された可視像を、吹き付けノズル15から供給され
る乾燥ガスによって乾燥し、さらに可視像中に残存する
キャリア液を中間転写ローラ7表面で蒸発させる湿式電
子写真装置1において、吹き付けノズル15および中間
転写ローラ7間を可及的な密閉空間を形成させるカバー
16を設け、感光体ドラム2に沿って乾燥ガスを流通さ
せるとともに、中間転写ローラ7表面で発生したキャリ
ア液蒸気とともに、乾燥ガスを配管23から吸引し、キ
ャリア液回収装置25によってキャリア液成分を除去す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、湿式電子写真装置
に係り、特にキャリア液の回収機構を有する湿式電子写
真装置に関する。
【0002】
【従来の技術】液体現像剤を用いた湿式電子写真装置
は、乾式電子写真装置では実現できない利点を有してお
り、近年その価値が見直されている。
【0003】湿式電子写真装置は、サブミクロンサイズ
の極めて微細なトナー粒子を用いることが出来るため高
画質を実現できること、少量のトナーで十分な画像濃度
が得られるため経済的であるうえに印刷(例えばオフセ
ット印刷)並みの質感を実現できること、比較的低温で
トナーを用紙に定着出来るため省エネルギーならびに高
速出力を実現できること、などが乾式電子写真装置に対
して利点がある。
【0004】一方、従来の湿式電子写真技術にはいくつ
かの本質的な問題点が含まれており、そのために長い間
乾式装置の独壇場を許してきた。これらの問題の一つと
して、液体現像液のキャリア液の使用が挙げられる。こ
のキャリア液は、石油系の液体が通常使用されており、
石油系の液体特有な臭気があるためオフィスなどへの設
置に適さなかった。
【0005】このようなキャリア液に関する問題に対
し、例えば、特開平8−320619号公報や特開平9
−114254号公報に記載の湿式画像形成装置では、
感光体ドラム表面に形成されたトナー粒子からなる可視
像をキャリア液中で電気泳動させて用紙に転写する方式
を採用しており、用紙に転写された可視像の定着部およ
び排紙部をカバー部材で覆って形成したキャリア液蒸気
収集室内を設置し、このキャリア液収集室内において、
用紙に吸収されたキャリア液を気化し、キャリア液の蒸
気を含む空気をファンにより吸引・回収することでキャ
リア液が筐体外部へ漏出するのを防ぐ技術が開示されて
いる。また、特公昭58−17950号公報では、排紙
口を有する定着乾燥室を可及的気密構造とし、この定着
乾燥室の隙間から室外に溶剤が漏れないように排気口か
ら空気を機外に放出して定着乾燥室内部を負圧としてい
る。
【0006】すなわち、従来のキャリア液の漏洩を防ぐ
技術は、用紙に付着したキャリア液に関して行われてい
るものであった。
【0007】一方、感光体ドラムから転写媒体への可視
像の転写をトナー粒子の粘着力を利用して行うことで、
転写時の画像の乱れを低減し、より精度の高い画像を得
る技術が研究されている。
【0008】この方式においては、例えば、トナー粒子
中に浸透したキャリア液以外の成分乾燥用ガスを吹き付
けるなどして感光体ドラム表面から除去し、感光体ドラ
ムと接触して配置された中間転写ローラに転写し、さら
に、中間転写ローラから用紙などに可視像を接触させて
転写する。この時加熱ローラを加熱するなどして、可視
像を構成するトナー粒子に粘弾性を付与している。
【0009】この方式では、乾燥用ガスが吹き付けられ
る感光体ドラム表面、および加熱された中間転写ローラ
表面の2箇所においてキャリア液蒸気が発生する。
【0010】このようなトナーの粘着力を利用した転写
方式、すなわち、キャリア液の蒸気が複数箇所で発生す
る湿式電子写真の、キャリア液蒸気の回収方法はこれま
で十分に検討されてきておらず、例えば、蒸気の発生す
る個所毎にキャリア液蒸気の回収機構を配置すると、湿
式電子写真装置が大型化してしまうなどの問題が生じて
しまう。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の液体現像技術を用いた電子写真装置においては、複数
箇所でキャリア液蒸気が発生した時の、キャリア液蒸気
の回収方法は十分に検討されてきておらず、例えば、キ
ャリア液の回収個所毎に配置すると、装置の大型化を招
くという問題があった。
【0012】本発明はこのような問題に鑑みて為された
ものであり、筐体内部の複数箇所で発生するキャリア液
蒸気を筐体外部へ漏出させず、かつ小型の電子写真装置
を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の湿式電子写真装
置は、静電潜像を形成する潜像保持体と、前記静電潜像
が形成された前記潜像保持体表面に、トナー粒子とキャ
リア液とを含む液体現像剤を接触させ、前記潜像保持体
表面に前記トナー粒子からなる可視像を現像する現像器
と、前記現像器を経た前記潜像保持体表面に乾燥用ガス
を供給し前記キャリア液を気化する送風装置と、前記現
像器を経た潜像保持体表面に残存する前記キャリア液を
気化し除去する加熱乾燥装置と、前記キャリア液が除去
された前記可視像を前記潜像保持体表面から被転写媒体
へ転写する転写装置と、送風された前記乾燥用ガスを、
前記潜像保持体に沿って前記加熱乾燥装置による加熱領
域に導く気体流路用カバーと、前記加熱領域に導かれ、
前記気化されたキャリア液を含有した前記ガスを吸引す
るキャリア液回収路とを有することを特徴とする。
【0014】また、本発明の湿式電子写真装置は、静電
潜像を形成する潜像保持体と、前記静電潜像が形成され
た前記潜像保持体表面に、トナー粒子とキャリア液とを
含む液体現像剤を接触させ、前記潜像保持体表面に可視
像を現像する現像器と、前記現像器を経た前記潜像保持
体表面に乾燥用ガスを供給し前記キャリア液を気化する
送風装置と、前記可視像中に残存するキャリア液を気化
し除去する加熱乾燥装置を有し、可視像を前記潜像保持
体表面から被転写媒体へ転写する転写装置と、送風され
た前記乾燥用ガスを、前記潜像保持体に沿って前記加熱
乾燥装置による加熱領域に導く気体流路用カバーと、前
記加熱領域に導かれ、前記気化されたキャリア液を含有
した前記乾燥用ガスを吸引するキャリア液回収路とを有
することを特徴とする。
【0015】前記転写装置は、前記潜像保持体表面に圧
接され、前記潜像保持体表面の前記可視像が転写された
中間転写媒体と、この中間転写媒体に被記録媒体を介し
て圧接された加圧体とを具備し、前記前記中間転写媒体
は前記加熱乾燥装置を具備するものが使用できる。
【0016】前記キャリア液回収路から回収され気化さ
れた前記キャリア液を含有するガス中からキャリア液成
分を除去する手段を有し、キャリア液が除去された前記
ガスを前記乾燥用ガスとして再生し前記送風装置によっ
て供給することで、より装置の小型化を達成できる。
【0017】また、前記転写装置によって前記可視像が
転写された記録用紙を筐体外部へ排出する排紙口を有
し、この排紙口から排紙される前記記録用紙の両側に前
記乾燥用ガスを吸引する吸引口を設けることが好まし
い。
【0018】
【発明の実施の形態】まず、本発明の第1の実施形態を
図面を参照して説明する。
【0019】図1は、本発明の第1の実施形態を示す液
体現像剤を用いた湿式電子写真装置の構成概略図であ
る。
【0020】まず、画像形成プロセスについて説明す
る。
【0021】湿式電子写真装置1は、装置全体を覆う筐
体29内に、矢印10で示す方向に回転する感光体ドラ
ム2からなる潜像保持体が配置されている。
【0022】感光体ドラム2の周囲には帯電チャージャ
3が配置されており、この帯電チャージャ3により感光
体ドラム2表面を均一に帯電している。
【0023】帯電された感光体ドラム2は矢印10方向
に回転し、レーザ発振器19などの露光器により選択露
光される。露光された領域のみ感光体ドラム2表面の帯
電量が選択的に減衰し、その結果帯電領域(露光されな
かった領域)と非帯電領域(露光された領域)とからな
る静電潜像が形成される。
【0024】この静電潜像は、引続き現像器4によって
現像される。現像器4は液体現像剤を収納する容器4−
1と、感光体ドラム2と近接配置された例えばローラ状
の現像電極4−2を有している。なお、液体現像剤はト
ナー粒子と、このトナー粒子を分散保持するキャリア液
とを含有しており、この液体現像剤が液体現像剤タンク
14に所望の濃度に調整されて収納されている。液体現
像剤は、この液体現像剤タンク14と容器4−1との間
を循環する。液体現像剤タンク14から容器4−1に供
給されてくる液体現像剤は、ローラ状の現像電極4−2
を回転することで現像電極に付着して搬送され、感光体
ドラム2に接触する。感光体ドラム2に供給された液体
現像剤においては、感光体ドラム2と現像電極との間の
電界に応じて液体現像剤中のトナー粒子は電気泳動し感
光体ドラム2の帯電領域あるいは非帯電領域に選択的に
付着する。その結果静電潜像をトナー粒子で現像した可
視像の形成(現像)がなされる。
【0025】なお、キャリア液は、非極性でトナー粒子
の分散性の良好な液体が使用され、通常アイソパー(エ
クソン化学社製)などの石油系溶剤が使用される。
【0026】また、図1に示す湿式電子写真装置におい
ては、所定の電位が供給されたローラ状のかぶりとり電
極4−3が配置されており、現像電極4−2による現像
後、感光体ドラム2表面の非帯電領域に残存するトナー
粒子を感光体ドラム2表面から除去している。
【0027】このように液体現像剤によって形成された
可視像は、中間転写ローラ7に転写されるが、例えば感
光体ドラム2から中間転写ローラへの転写を、トナー粒
子の粘着力によって行う場合、可視像を形成するトナー
粒子周辺には、トナー粒子が固化しない程度の微量なキ
ャリア液が残存している状態にすることで、転写効率を
向上させることができる。
【0028】そのため、現像器4の下流側で、かつ中間
転写ローラ7の上流側でキャリア液の除去を行う。例え
ば、感光体ドラム2に接触した絞りローラ5を、接触位
置で感光体ドラム2と反対方向に移動するように回転さ
せ、物理的にキャリア液を書き落した後、感光体ドラム
2表面に残存するキャリア液に吹き付けノズル15など
の送風装置から供給される乾燥用ガスを供給することで
キャリア液を気化し、トナー粒子が固化しない程度の微
量な量が残存する程度にまでキャリア液を気化する。
【0029】ここで使用される乾燥用ガスは、少なくと
もキャリア液の蒸気を飽和量含んだものでなければ特に
限定されること無く使用でき、例えば空気などを使用す
ることができる。また、乾燥した室温よりも高温のガス
を使用することでキャリア液の乾燥をより促進させるこ
とが可能になる。
【0030】ここで、絞りローラ5と吹き付けノズル1
5などの送風手段との2種を用いてキャリア液の除去を
行ったのは、絞りローラ5のみの、物理的な処方のみで
は、キャリア液を十分に除去することが困難であり、ま
た送風手段のみでキャリア液を除去すると、キャリア液
の除去に長時間が必要になってしまうためである。
【0031】このようにしてほとんどのキャリア液が除
去された状態で、感光体ドラム2表面の可視像は中間転
写ローラ7に接触し、転写される。
【0032】さらに中間転写ローラ7に転写された可視
像は、用紙11などの最終的な被転写媒体へ転写され、
この用紙11は筐体29の外部へ排紙口32から排出さ
れる。用紙11への可視像の転写は、例えば中間転写ロ
ーラ7に用紙11を介してバックアップローラ8を圧接
配置することで行うことができる。
【0033】このように、中間転写ローラ7あるいはバ
ックアップローラ8などからなる転写装置によって感光
体ドラム2から可視像が最終的な被記録媒体に転写され
た後、感光体ドラム2表面の残留トナー粒子はクリーナ
ー(図示せず)によって感光体ドラム2表面から除去さ
れ、次の画像形成プロセスが行われる。
【0034】前記中間転写ローラ7はその表面が加熱さ
れている。中間転写ローラ7を加熱する目的は例えば2
つ挙げられる。その一つは可視像を形成するトナー粒子
に粘弾性を持たせ感光体ドラム2から中間転写ローラへ
の転写効率を向上させるためであり、もう一つは中間転
写ローラ7表面の可視像中に含有されるキャリア液を気
化することにある。中間転写ローラ7表面の可視像中に
キャリア液が含有されていると、用紙11に転写された
可視像中にもキャリア液が浸透してしまい、その結果キ
ャリア液が用紙11と共に筐体29外部へ排出されてし
まう。そのため中間転写ローラを加熱し、可視像中に含
まれるキャリア液を筐体内部で蒸発させることで、筐体
29外部へ用紙11を介してのキャリア液の排出を防止
できる。
【0035】中間転者ローラ7を加熱する加熱乾燥装置
12は、中間転写ローラに配設しても良いし、感光体内
部に設置しても良い。
【0036】次に、筐体29中に供給される乾燥用ガス
の流れについて説明する。
【0037】図1に示す電子写真装置1においては、用
紙11の排出口32近傍からポンプ(もしくはファン)
21により乾燥用ガス(空気)を吸引し、この吸引した
空気を感光体ドラム2に吹き付けている。
【0038】また、乾燥用ガスが供給される感光体ドラ
ム2および中間転写ローラ7間は、感光体ドラム2に沿
って形成されたカバー16で覆われており、感光体ドラ
ム2とカバー16で可及的な密閉空間を形成している。
吹き付けノズル15から吹き付けられた乾燥用ガスは、
このカバー16内を通って、中間転写ローラ7へ流通す
る。
【0039】前記可及的な密閉空間は、カバー16と感
光体ドラム2とで完全な密閉空間とすることが本来好ま
しいが、中間転写ローラ7と用紙11とが接触する領域
近傍および、感光体ドラム2表面近傍において、カバー
16との間に間隙が設けられることは許容される。可動
な感光体ドラム2と固定されたカバー16間を完全な密
閉状態にすることは困難であり、また筐体29外部に搬
送される用紙11に中間転写ローラ7を接触させる必要
があるため、中間転写ローラと用紙11とを接触させる
領域近傍には間隙が必要であるからである。
【0040】すなわち、カバー16は、感光体ドラム2
表面、および用紙11への転写領域において近接して配
置され、その他の領域ではカバー16外部との気体の移
動のない構造をしている。
【0041】このような構造にすることで、吹き付けノ
ズルから吹き付けられた領域から中間転写ローラ2が配
置された領域まで、乾燥用ガスとキャリア液とを接触で
きるため、キャリア液に効率よく乾燥用ガスを接触させ
ることが可能になり、ひいては可視像の乾燥を効率的に
行うことが可能になる。
【0042】カバー16の中間転写ローラ7近傍には、
キャリア液回収路23が設けられており、例えば吸引ポ
ンプ(もしくはファン)27により可及的に覆われたカ
バー内部の気体を回収している。すなわち、乾燥用ガス
と、乾燥させることで気化したキャリア液と、中間転写
ローラ7などの転写装置での加熱により気化したキャリ
ア液とを含むガスをキャリア液回収路23からキャリア
液回収装置25へ回収する(ただし、キャリア液回収路
23は、ポンプ21に接続される配管とは連結されてい
ない)。
【0043】キャリア液回収装置25においては、例え
ばピエゾ素子などの冷却手段が配置されており、キャリ
ア液回収装置25内に回収されたガスを冷却し、ガス中
のキャリア液の水蒸気を液化し、ガスと分離すること
で、ガス中のキャリア液を除去・回収する。さらにこの
キャリア液成分を除去したガスは、さらにポンプ27
(あるいはファン)などによって筐体29外部へ排出さ
れている。
【0044】なお、ポンプ21、27のガス流通量をそ
れぞれF1、F2とした時、F1<F2とすることが望
ましい。
【0045】F1がF2以上であると、カバー16と感
光体ドラム2とで形成される可及的な密閉空間の、例え
ば中間転写ローラ7と用紙11とが接触する領域近傍に
おけるカバー16の間隙からガスが筐体29内、さらに
は筐体29外部へ漏出する恐れがある。
【0046】このような構成の湿式電子写真によれば、
例えば乾燥用ガスによって発生したキャリア液蒸気の回
収と中間転者ローラ7を加熱することによって発生した
キャリア液蒸気の回収とを別途行った場合には2つのポ
ンプ(あるいはファン)が必要になるのに対し、単一の
ポンプ27(あるいはファン)で2箇所から発生したキ
ャリア液蒸気を回収することが可能になり、ひいては湿
式電子写真装置の小型化が可能になる。
【0047】図2は、図1に示す湿式電子写真装置の排
紙口部の部分拡大図である。
【0048】筐体29には凹部32が形成されており、
さらにこの凹部32に排紙口31から、搬送ローラー3
0a,30b,30c,30dによって用紙11が排紙
される。、排紙チャンバー32の出口の寸法33(面
積)は排紙口31の寸法34(面積)に対して大きく構
成されている。
【0049】吹き付けノズルに接続される導入配管20
の一端を、図示するように筐体29の凹部32に設ける
ことで、排紙口31から漏出されるキャリア液蒸気がオ
フィスなどに漏出し、環境を汚染するのを防止すること
ができる。すなわち、配管20から吸引することで矢印
35で示す向きの空気の流れができる。そのため、仮
に、排紙口31から筐体内部のキャリア液蒸気が漏出し
たとしても、矢印35で示す流れの空気によって、キャ
リア液の蒸気は配管20に吸引され、筐体内部に回収す
ることが可能になる。
【0050】図3は、排紙口部の第1の変形例を示す拡
大図である。
【0051】図3においては、排紙口31に回転軸40
を有する排紙口蓋41を配置している。排紙口蓋41は
湿式電子写真装置の電源がONの時には、図示するよう
に排紙口31を開いた状態であり、電源をOFFにした
時には、排紙口蓋41は回転軸40を軸にして図中の矢
印42の方向に移動し、排紙口31を塞ぐことで、電源
がOFFになっている間の筐体29内の機密性を保つこ
とができる。したがって、本発明により電子写真装置の
電源OFF時にも有機溶媒が機外に漏れない、環境汚染
がなく安全でクリーンな電子写真装置が実現する。
【0052】さらに図1の排気配管26の筐体29外側
にも排紙口蓋41と同様な蓋を装着することで電源OF
F時に一層の効果を発揮することができる。
【0053】図4は、排紙口部の第2の変形例を示す拡
大図であり、(a)は上面から、(b)は側面を示す図
である。
【0054】この変形例では、吹き付けノズルに接続さ
れた導入配管20の一端が二又に分かれており、図示す
るように筐体29の凹部32の両側に二又に分かれた導
入配管20a,20bが構成されている。このような構
成の電子写真装置では、印刷媒体28が排紙される際に
吸引による作用力が左右均等となり、余計な力が働かな
い構成となる。したがって、排紙時のジャミングが防止
でき、信頼性の高い電子写真装置が提供できる。図では
吸引口を円形としたが、本発明は吸引口の形状にはよら
ず効果を発揮できるものである。また、排紙チャンバー
の左右に吸引口を設けているが、排紙口の上下に吸引口
を設けても同様の効果が得られる。
【0055】図5は、吹き付けノズル15に接続される
導入配管20の一端を筐体29の底部に設けた変形例を
示す湿式電子写真装置の概略図である。本図においては
図1と同じものは同一の符号をつけて詳しい説明は省略
する。
【0056】湿式電子写真装置50は、前記導入配管2
0の空気取り入れ口を排紙口近傍ではなく、機体底部と
したものである。本構成の湿式電子写真装置50は、空
気取り入れ口が機体底部であるため吸い込みによる騒音
を低減することが可能である。
【0057】図6は、本発明の湿式電子写真装置の乾燥
用ガスの流れの変形例を示す図である(同一符号につい
ては、図1と同様であり、説明を省く)。
【0058】図6に示す湿式電子写真装置60において
は、乾燥用ガスとキャリア液蒸気を含有するガスと循環
させて使用している点で、図1に示す湿式電子写真装置
と異なっている。すなわち、吹き付けノズルとキャリア
液回収装置とを配管24で接続し、キャリア液成分を除
去した残留ガスを乾燥用ガスとして使用している。
【0059】溶媒回収装置でより確実にキャリア液成分
を除去するには、装置の大型化や、処理時間が長くなっ
たり、除去するためのエネルギー量が増えるなど問題が
生じる。そのため、図1に示す湿式電子写真装置におい
てはキャリア液回収装置から筐体外部に排出されるガス
中から完全にキャリア液成分を除去することは極めて困
難である。
【0060】図6に示す湿式電子写真装置では、キャリ
ア液回収装置を経たガスも筐体29の外部へ放出しない
ために、完全にキャリア液回収装置内で除去する必要が
なくなる。そのために、キャリア液回収装置への負荷を
低減でき、キャリア液回収装置の簡略化、小型化などを
達成することが可能になる。
【0061】また、キャリア液回収装置を経たガスも筐
体29の外部へ放出しないために、筐体外部へのキャリ
ア液成分の漏出をより低減することが可能になるという
利点もある。
【0062】さらに、乾燥用ガスを吹き付けノズルに供
給するためのポンプと、カバー16内のキャリア液の蒸
気を含有するガスをキャリア液回収装置に吸引するため
のポンプとを共用することができるために、図1に示す
湿式電子写真装置に比べて小型化が可能になる。
【0063】
【発明の効果】上述したように、本発明によれば、筐体
内部で発生したキャリア液蒸気の漏出を抑え、かつ小型
の電子写真装置を提供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の湿式電子写真装置の第1の実施形態
を示す概略構成図。
【図2】 本発明の湿式電子写真装置の排紙口近傍の部
分拡大図。
【図3】 本発明の湿式電子写真装置の排紙口近傍の変
形例を示す部分拡大図。
【図4】 本発明の湿式電子写真装置の排紙口近傍の別
の変形例を示す部分拡大図。
【図5】 本発明の湿式電子写真装置の第2の実施形態
を示す概略構成図。
【図6】 本発明の湿式電子写真装置の第3の実施形態
を示す概略構成図
【符号の説明】
1、50,60…電子写真装置 2…感光体ドラム 3…帯電チャージャー 4…現像器 4−1…容器 4−2…現像電極 4−3…かぶりとりローラ 5…接触絞りローラー 7…中間転写ローラー 8…バックアップローラ 11…用紙 15…乾燥用吹き付けノズル 16…カバー 21、27…ポンプ 25…キャリア液回収装置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】静電潜像を形成する潜像保持体と、 前記静電潜像が形成された前記潜像保持体表面に、トナ
    ー粒子とキャリア液とを含む液体現像剤を接触させ、前
    記潜像保持体表面に可視像を現像する現像器と、 前記現像器を経た前記潜像保持体表面に乾燥用ガスを供
    給し前記キャリア液を気化する送風装置と、 前記現像器を経た潜像保持体表面に前記キャリア液を気
    化し除去する加熱乾燥装置と、 前記キャリア液が除去された前記可視像を前記潜像保持
    体表面から被転写媒体へ転写する転写装置と、 送風された前記乾燥用ガスを、前記潜像保持体に沿って
    前記加熱乾燥装置による加熱領域に導く気体流路用カバ
    ーと、 前記加熱領域に導かれ、前記気化されたキャリア液を含
    有した前記乾燥用ガスを吸引するキャリア液回収路とを
    有することを特徴とする湿式電子写真装置。
  2. 【請求項2】静電潜像を形成する潜像保持体と、 前記静電潜像が形成された前記潜像保持体表面に、トナ
    ー粒子とキャリア液とを含む液体現像剤を接触させ、前
    記潜像保持体表面に可視像を現像する現像器と、 前記現像器を経た前記潜像保持体表面に乾燥用ガスを供
    給し前記キャリア液を気化する送風装置と、 前記可視像中に残存する前記キャリア液を気化し除去す
    る加熱乾燥装置を有し、可視像を前記潜像保持体表面か
    ら被転写媒体へ転写する転写装置と、 送風された前記乾燥用ガスを、前記潜像保持体に沿って
    前記加熱乾燥装置による加熱領域に導く気体流路用カバ
    ーと、 前記加熱領域に導かれ、前記気化されたキャリア液を含
    有した前記乾燥用ガスを吸引するキャリア液回収路とを
    有することを特徴とする湿式電子写真装置。
  3. 【請求項3】前記転写装置は、前記潜像保持体表面に圧
    接され、前記潜像保持体表面の前記可視像が転写された
    中間転写媒体と、この中間転写媒体に被記録媒体を介し
    て圧接される加圧体とを具備し、前記中間転写媒体は前
    記加熱乾燥装置を具備することを特徴とする請求項1あ
    るいは2記載の湿式電子写真装置。
  4. 【請求項4】前記キャリア液回収路から回収され気化さ
    れた前記キャリア液を含有するガス中からキャリア液成
    分を除去する手段を有し、キャリア液が除去された前記
    ガスを前記乾燥用ガスとして再生し前記送風装置によっ
    て供給することを特徴とする請求項1あるいは2記載の
    湿式電子写真装置。
  5. 【請求項5】前記転写装置によって前記可視像が転写さ
    れた記録用紙を筐体外部へ排出する排紙口を有し、この
    排紙口から排紙される前記記録用紙の両側に前記乾燥用
    ガスを吸引する吸引口を設けたことを特徴とする請求項
    1あるいは2記載の湿式電子写真装置。
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