JP2004302141A - 液体現像剤の乾燥装置及び画像形成装置 - Google Patents

液体現像剤の乾燥装置及び画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】液体現像剤を用いて形成された現像画像に残留する余剰キャリア液を高速にて充分に乾燥除去し、余剰キャリア液を原因とする転写不良及び画質の低下を防止して高画質の転写画像を得ると共に、画像形成装置の高速化の実現を図る。
【解決手段】被覆壁52aの上流側(1/4)の領域にノズル52cを集中配置して、被覆壁52aの下流側(3/4)の長い領域内にて、乾燥風の高速化を保持する。これにより乾燥通路52b内を搬送する間、長い時間にわたって現像画像を高速の気流にさらして、余剰のキャリア液を高速にて充分乾燥除去する。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、トナー粒子及びキャリア液を含む液体現像剤を用いて形成される現像画像の余剰のキャリア液を乾燥する液体現像剤の乾燥装置及びこの液体現像剤の乾燥装置を用いて画像形成を行う画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
液体現像剤を用いて現像画像を得る湿式の画像形成装置は、サブミクロンサイズの極めて微細なトナー粒子を用いることが出来るため高画質を実現できること、少量のトナーで十分な画像濃度が得られるため経済的であるうえに印刷(例えばオフセット印刷)並みの質感を実現できること、比較的低温でトナーを用紙に定着出来るため省エネルギーを実現できること、などの利点を有している。
【0003】
このような湿式の画像形成装置における画像形成時、感光体上に形成される現像画像を転写材に転写する転写方法の1つとして、感光体と転写材とを加圧接触し、トナー粒子の粘着力を利用して感光体表面のトナー粒子を転写材に転写する圧力転写方法がある。この圧力転写方法にあっては、現像画像表面のキャリア液が十分に除去されていると、転写が極めて効率良く行われる事実が確認されている。一方圧力転写方法では、転写時に感光体表面がキャリア液で濡れていると転写効率が劣化することから、その転写効率を向上させるため、転写工程前に現像画像上の余剰のキャリア液を充分に除去する必要がある。
【0004】
そして近年、画像形成プロセスの高速化により、余剰キャリア除去に要する時間の短縮が要求されることから、現像画像上の余剰のキャリア液を高速除去するため、例えば、図10に示すように、感光体6表面に沿った被覆壁7aに乾燥風を吹き出すノズル7bを複数段有し、現像装置8から加圧転写装置9に達するまでの感光体6に対向配置されるノズルブロック7の開発が提案されている。このノズルブロック7は、被覆壁7aにより感光体6との間に乾燥風の乾燥通路7cを形成して、複数段のノズル7bから乾燥風を吹き出して、乾燥通路7cに高速の乾燥風を流して、現像画像上の余剰のキャリア液を高速除去している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら画像形成装置の更なる高速化及び高画質化の要望により、余剰キャリア除去に要する時間の更なる短縮が要求されることから、上記ノズルブロックを用いるにも関わらず、現像画像が加圧転写装置に到達する迄の間に余剰キャリア液を充分に除去するに至らず、圧力転写方式による転写効率の低下を招くおそれがあった。
【0006】
そこで本発明は上記課題を解決するものであり、転写前に現像画像上に残留する余剰のキャリア液を速く且つ確実に除去し、画像形成プロセスの高速化に関わらず、圧力転写方式による転写効率の向上を図り、転写不良の発生を防止して良質な転写画像を得ることにより、高速にて高画質の画像を得る液体現像剤の乾燥装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するための手段として、トナー粒子およびキャリア液を含む液体現像剤からなる現像画像を所定方向に搬送する像担持体の乾燥領域にて、前記像担持体表面に摺接する乾燥風の乾燥通路を隔てて、前記乾燥領域の少なくとも一部を被覆する被覆壁と、前記乾燥風の上流側であって前記被覆壁全長の少なくとも1/2以下の領域表面に前記所定方向に直交して形成され前記乾燥通路内に前記乾燥風を吹き付ける複数段のスリット状の開口と、前記開口に空気を送る空気発生部材とを設けるものである。
【0008】
又本発明は上記課題を解決するための手段として、静電潜像を保持する像担持体と、前記静電潜像にトナー粒子およびキャリア液を含む液体現像剤を供給して前記像担持体に現像画像を形成する現像装置と、前記像担持体上の前記現像画像を被転写材に転写する転写装置と、前記現像装置から前記被転写材に達するまでの間の前記像担持体の乾燥領域にて、前記像担持体表面に摺接する乾燥風の乾燥通路を隔てて、前記乾燥領域の少なくとも一部を被覆する被覆壁と、前記乾燥風の上流側であって前記被覆壁全長の少なくとも1/2以下の領域表面に前記所定方向に直交して形成され前記乾燥通路内に前記乾燥風を吹き付ける複数段のスリット状の開口と、前記開口に空気を送る空気発生部材とを設けるものである。
【0009】
上記構成により本発明は、転写前に現像画像の搬送経路に沿って高速の空気を吹き付けて、キャリア液を乾燥除去する事により、画像形成速度の高速化にかかわらず、余剰のキャリア液を確実に除去し、圧力転写方式による転写効率を向上し、ひいては高速にて高画質の画像を得るものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
先ず本発明の原理について述べる。例えば、図1に示すように感光体10表面に沿った被覆壁11に第1及び第2のノズル12a、12bを配置してなるノズルブロック13を用いて、感光体10との間の乾燥通路14に生じる乾燥風の風速を観察したところ、実線(α)に示す結果を得られた。即ち、乾燥通路14内にて、第1のノズル12aと第2のノズル12bに挟まれた領域(A)における風速は、その両側の領域(B)、(C)における風速に比し低下する。これは、図1の実線(β)に示すように乾燥通路14内の第1のノズル12aと第2のノズル12bに対向する位置では、両ノズル12a、12bから吹き付けられる乾燥風がぶつかって、高い圧力を生じることから、両ノズル12a、12bに挟まれた領域(A)では、相対的に風速が低下するためである。これに比し、領域(B)、(C)では、乾燥風の流出端がフリーであり、圧力も低いため風速はきわめて高く、従って高速の乾燥風が流れる領域(B)、(C)での乾燥効率はきわめて高くなる。
【0011】
次に例えば、図2に示すように感光体10表面に沿った被覆壁16に第1乃至第4のノズル17a〜17dを配置してなるノズルブロック18を用いて、感光体10との間の乾燥通路20に生じる乾燥風の風速を観察したところ、実線(γ)に示す結果を得られた。即ち、被覆壁16に設けるノズルの段数を増やして乾燥通路20に吹き付ける密度を増やすと、第1のノズル17a〜第4のノズル17dに挟まれた領域(D)における風速は、その両側の領域(E)、(F)における風速に比し更に低下する。これは、図2の実線(δ)に示すように乾燥通路20内の第1のノズル17a〜第4のノズル17dに対向する位置では、4段のノズル17a〜17dに吹き付けられる乾燥風により空気圧力が更に上昇することから、4段のノズル17a〜17dに挟まれた領域(D)では、相対的に風速が更に低下するためである。これに比し、乾燥風の流出端がフリーな領域(E)、(F)では、ノズルの段数を増やしたのに見合う分の風速の増加がみられ、きわめて高速の乾燥風が流れる領域(E)、(F)での乾燥効率は更に高くなる。
【0012】
このように複数段のノズルを有するノズルブロックの隣接するノズル間を通過する乾燥風は、隣接するノズルから吹き付けられる空気による圧力の干渉により、風速が比較的低く抑えられることになる。このため、例えば複数段のノズルが、被覆壁の全域に均等に配置された従来のノズルブロックにあっては、乾燥通路内のかなり広い領域に渡って乾燥風速が低く抑えられるという現象を生じ、結果としてノズルによる空気の吹き付け量に比し乾燥効率が低く抑えられてしまうことが判明した。
【0013】
そこで本発明は上記原理に基づき為されたものである。以下に本発明を図3乃至図5に示す第1の実施の形態を参照して詳細に説明する。図3は、本発明の画像形成装置である湿式のフルカラー電子写真装置の画像形成部30を示す。画像形成部30は、像担持体であり例えばアルミニウムなどの導電性基体上に、有機系もしくはアモルファスシリコン系の感光層を形成してなる感光体ドラム31を有している。感光体ドラム31周囲には、感光体ドラム31の矢印h方向の回転に沿って順次感光体ドラム31上にイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(BK)の各液体現像剤を用いて画像形成を行う第1乃至第4の画像形成ユニット32Y〜32BKが配列されている。
【0014】
各画像形成ユニット32Y〜32BKは、各液体現像剤の色が異なるものの、それ以外は基本的に同様な構成をしていることから、上流に配置されるイエロー(Y)の画像形成ユニット32Yを参照して説明し、他の画像形成ユニット32M〜32BKについては、同じ部分に同じ符号とそれぞれの色を示す添字を付してその説明を省略する。
【0015】
イエロー(Y)の画像形成ユニット32Yは、周知のコロナ帯電器もしくはスコロトロン帯電器などからなる帯電器34Y、図示しないレーザ照射装置からのイエロー(Y)の光信号に対応するレーザビーム36Yを選択的に照射する露光部37Yを有する。
【0016】
更に画像形成ユニット32Y〜32BKは、各色の液体現像剤38Y〜38BKを収容し、液体現像剤38Y〜38BKを感光体ドラム31に供給して現像画像を形成する現像ローラ40Y〜40BK及び、感光体ドラム31と20〜50μmのわずかな隙間を隔てて設けられ現像後の現像画像のかぶり取り及びキャリア液除去を同時に行うスクイーズローラ41Y〜41BKを備える現像装置42Y〜42BKを有している。
【0017】
ここで液体現像剤38Y〜38BKは、粒径0.1μm〜2μm程度のそれぞれ色の異なるトナー粒子と、このトナー粒子を分散させるキャリア液とを有する。キャリア液としてはアイソパーL(エクソン社製)などの石油系の非極性溶媒が用いられる。
【0018】
感光体ドラム31周囲の各画像形成ユニット32Y〜32BKの下流には。現像終了後に感光体ドラム31上に残留する余剰のキャリア液を除去する液体除去部材である多孔質弾性ローラ46が設けられ、次いで、多孔質弾性ローラ46から現像画像を圧力転写する転写装置48に達するまでの乾燥領域には、感光体ドラム31上に残留する余剰のキャリア液を乾燥風により乾燥除去する乾燥装置47が設けられる。
【0019】
多孔質弾性ローラ46は、トナー粒子の付着を防止するよう導電性を有する、微細な多孔質弾性体表面からなり、毛管現象によりキャリア液の吸収速度を速めている。実際には、多孔質弾性体材料としては、弾性を有するポリウレタンスポンジなどのゴム系材料等を用いる。尚液体除去部材は、多孔質弾性ローラに限らず、シリコーンゴム等の親油性材料で形成されるローラを感光体と接触配置して用いる等しても良い。
【0020】
転写装置48は、加圧ローラ48a及びこの加圧ローラ48aにより感光体ドラム31に約0.5〜50kgf/cm2の加圧力で圧接される中間転写ローラ48bからなり、感光体ドラム31上に形成されるトナー粒子からなるトナー像を、トナー粒子の粘着力を利用して中間転写ローラ48bに一次転写した後、被転写材である用紙Pに二次転写するものである。更に感光体ドラム31周囲の転写装置48の下流には、転写後感光体ドラム31上に残留するトナー粒子を除去するクリーナ50、感光体ドラム31上の残留電荷を消去する消去ランプ51が設けられている。
【0021】
次に感光体ドラム31上に残留する余剰のキャリア液を乾燥除去する乾燥装置47について詳述する。乾燥装置47は、ノズルブロック52とこのノズルブロック52に空気を送る空気発生部材であるブロワ53とを有する。ノズルブロック52の感光体ドラム31と対向する面には、多孔質弾性ローラ46から中間転写ローラ48bに達するまでの間の感光体ドラム31表面を被覆する被覆壁52aを有し、感光体ドラム31との間に、約2mm幅の乾燥通路52bを形成している。この乾燥通路52b内で、乾燥風は感光体ドラム31の回転方向と同方向の矢印h方向に流れ、感光体ドラム31表面に摺接するよう通過する。被覆壁52a表面は、乾燥通路52a内を通過する乾燥風に乱気流を生じるのを防止するため、凹凸の無い滑らかな形状に形成されている。即ち被覆壁52aは、アルミニウム(Al)やステンレス鋼等を600番程度のヤスリで表面研磨してなり、且つ、感光体ドラム31表面と略同軸状の曲線形状に形成されている。
【0022】
被覆壁52aには、感光体ドラム31表面に乾燥風を吹き付けるための開口であるノズル52cが4段形成されている。ノズル52cは、感光体ドラム31の回転方向と直交して形成されるスリット状であり、配管53aを介してブロワ53から気流を供給される。更に4段のノズル52cは、被覆壁52aの全長(L)に対して矢印h方向に流れる乾燥風の上流側であって、約(L/4)の領域に集中して形成されている。
【0023】
次に作用について述べる。画像形成工程開始による感光体ドラム31の矢印h方向の回転に従い感光体ドラム31は、画像形成ユニット32Yにて帯電器34Yにより帯電され、次いで画像情報に対応して図示しないレーザ発光装置から照射される黄色の画像情報に対応するレーザビーム36Yを選択的に照射されてイエロー(Y)画像に対応する静電潜像を形成される。更に感光体ドラム31上の静電潜像には、非接触で配置される現像ローラ40Yとの間隙に供給されたイエロー(Y)の液体現像剤38Yのトナー粒子が電気泳動により吸着され、感光体ドラム31上にイエロー(Y)のトナー像を形成され、スクイーズローラ41Yによりかぶりトナー粒子を除去される。尚このスクイーズローラ41Yにより現像時に感光体ドラム31上に残留する液体現像剤中のキャリア液をかきとり、余剰キャリア液の量を予め減量しておいても良い。
【0024】
同様にして感光体ドラム31上には、後続の画像形成ユニット32M〜32BKにより順次マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(BK)のトナー像が、重ね合わされフルカラーの現像画像が形成される。
【0025】
この現像終了後、感光体ドラム31上のフルカラー現像画像は、先ず多孔質弾性ローラ46の毛管現象により、余剰のキャリア液を多孔質弾性ローラ46表面に吸収される。このとき多孔質弾性ローラ46を感光体ドラム31と同一の周速度で矢印i方向に回転して、周速度を感光体ドラム31の周速度と一致させることにより、感光体ドラム31上の現像画像の乱れを防止する。又、多孔質弾性ローラ46にトナー粒子と逆極性のバイアス電圧を印加することにより、余剰キャリア液の吸収除去時に、感光体ドラム31表面からトナー粒子が剥離されるのを防止して画像の劣化を防ぐと共に、トナー粒子吸引により多孔質弾性ローラ46表面が目詰まりするのを防止する。
【0026】
多孔質弾性ローラ46により、余剰のキャリア液を吸収除去された後、感光体ドラム31上の現像画像は、ノズルブロック52の被覆壁52aにより形成される乾燥風の乾燥通路52bを通過する。ノズルブロック52にあっては、ブロワ53により供給された気流を4段のノズル52cから乾燥風として感光体ドラム31表面に吹き付ける。この後乾燥通路52b内にて乾燥風はノズル52cが形成されない領域を通過するので、ノズル52cからの風圧の影響を受け無いので、極めて高速を保持出来る。更に乾燥通路52b内にて乾燥風は、被覆壁52a表面の凹凸を原因とする乱気流の影響を受け無いことからも高速を保持出来る。
【0027】
従って感光体ドラム31上の現像画像は、乾燥通路52b内を搬送される間、ノズル53c形成領域を通過した後は、極めて高速の乾燥風の吹き付けを持続されることから、残留されていた余剰のキャリア液を高速にて充分に乾燥除去される。
【0028】
このようにして余剰キャリア液を除去された現像画像が転写装置48に到達すると、感光体ドラム31上の現像画像は、トナー粒子の粘着力により、加圧ローラ48aの荷重で感光体ドラム31に圧接さる中間転写ローラ48bに一次転写され、更に中間転写ローラ48bから矢印j方向に搬送される用紙Pに二次転写されて用紙P上にフルカラー画像を形成する。この転写装置48による圧力転写時、感光体ドラム31上の現像画像は余剰のキャリア液を充分乾燥除去されているので、トナー粒子の粘着力が損なわれる事無く現像画像は高い転写効率で中間転写ローラ48b次いで用紙Pに転写される。そして転写終了後、感光体ドラム31はクリーナ50により残留トナー粒子を除去され、消去ランプ51により残留電荷を消去され一連の画像形成プロセスを終了し次の画像形成プロセスに備える。
【0029】
尚、本実施の形態のノズルブロック52を実験用の電子写真装置に搭載して、感光体ドラム31及びノズルブロック52により形成される乾燥通路52c内の第1の側定点(S1)及び第2測定点(S2)の乾燥風の風速及び、この乾燥通路52cを通過後の現像画像の乾燥率を測定したところ図7に示す結果を得られた。
【0030】
これに対して(比較例)として、図6に示すように、被覆壁60aに4段のノズル60cを均等間隔に配置した従来のノズルブロック60を、前記実験用の電子写真装置に搭載して、感光体ドラム31及びノズルブロック60により形成される乾燥通路60b内の第3の側定点(S3)及び第4測定点(S4)の乾燥風の風速及び、この乾燥通路60bを通過後の現像画像の乾燥率を測定したところ図7に示す結果を得られた。この時の各ノズル52cからと各ノズル60cからの乾燥風の吹き出し速度はとした。
【0031】
即ち、本実施の形態のノズルブロック52では、ノズルブロック52全長(L)の上流側の約(L/4)に位置するノズル52c形成領域を通過直後の第1の測定点(S1)で乾燥風は高速化され、その後ノズルブロック52下流側の(3L/4)の領域では、途中ノズルからの吹き付けによる風圧の影響を受けることなく、乾燥風は高速を維持出来る。一方、(比較例)ノズルブロック60では、乾燥風は、第3の測定点(S3)では、下流のノズル60cからの吹き付けによる風圧の影響を受け、高速を得られず、ノズルブロック60の下流端の乾燥通路60bの出口付近の第4の測定点(S4)に達して高速を得ている。
【0032】
従ってノズル60cが均等に配置される比較例のノズルブロック60に比し、本実施の形態のノズルブロック52の方が、乾燥通路52bを通過する現像画像をより高速な乾燥風に長時間晒した状態で転写部に到達する。この結果本実施の形態のノズルブロック52の方が、(比較例)に比べて現像画像の乾燥効率は向上し、より短時間で画像を乾燥できるため、装置の高速化、ブロワの小型化を得られた。
【0033】
このように構成すれば、ノズルブロック52全長(L)の上流側の約(L/4)の領域に4段のノズル52cを集中して設けて、乾燥風を高速化するのに十分な風量を得ると共に、ノズルブロック52下流の(3L/4)の領域は乾燥風を通過させるのみとし、乾燥風の吹き込み部分と乾燥風が流れる領域を分けることにより、乾燥通路52b内の乾燥風を長時間高速維持可能となる。これにより、乾燥効率を効果的に増大出来、画像形成プロセスの高速化に関わらず、現像画像の十分な乾燥を得られ、圧力転写を行う際に余剰のキャリア液の除去不良を原因とする転写不良を防止出来、高い転写効率による高品位の転写画像を得られ、ひいては高速の画像形成装置の実現を図れる。
【0034】
次にこの発明の第2の実施の形態について図8を参照して説明する。この第2の実施の形態は上述した第1の実施の形態において、ノズルブロック下流端に乾燥風の回収機構を設けるものであり、その他は前述の第1の実施の形態と同様であることから、第1の実施の形態で説明した構成と同一構成部分については同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0035】
本実施の形態の乾燥装置70は、ノズルブロック71により吹き付けられる乾燥風を回収する回収機構72を有している。ノズルブロック71の感光体ドラム31と乾燥通路71bを隔てて対向する被覆壁71aの、上流側約(1/4)の領域には4段のノズル71cが集中して形成される。被覆壁71aの下流端には乾燥風を回収するための回収部材である吸入口72aが形成される。吸入口72aは、配管73aを介してコンプレッサ73に接続され、乾燥通路71bを通過する間に気化したキャリア液を含む乾燥風を矢印k方向に吸入する。吸入口72aから吸入された乾燥風は、図示しないフィルタを介してキャリア液を回収した後ブロワ53に送られ、再度ノズル70cに供給される。これにより乾燥風は周辺に排出されることなく乾燥装置70内で循環される。
【0036】
このように構成すれば、第1の実施の形態と同様画像形成プロセスの高速化に関わらず、現像画像の十分な乾燥を得られ、高い転写効率による高品位の転写画像を得られ、高速の画像形成装置の実現を図れる。更に乾燥装置70内で乾燥風を循環する事により気化したキャリア液が周辺に拡散するのを防止出来、環境の保全を図れる。
【0037】
尚本発明は上記実施の形態に限定されず、その趣旨を変えない範囲での変更は可能であって、例えば像担持体は、回転可能な環状の弾性体ベルト表面に感光体層を形成した感光体ベルトであっても良いし、転写装置は中間転写ローラを介する事無く直接感光体ドラムから用紙に転写する等任意であるし、加圧力も限定されない。又、像担持体に乾燥風を吹き付ける開口の段数は限定されないし、その配置領域も被覆壁の上流側に偏寄して設ければ限定されないが、乾燥風の高速領域をより長く取るには、被覆壁の上流側1/2の領域内に開口を偏寄して設けるのがより好ましい。
【0038】
また乾燥通路の幅も乾燥風の高速化を保持出来れば任意であるが、乾燥風の高速化を図るためには、乾燥通路の間隔は0.5〜5mm程度に狭くすることがより好ましい。更に乾燥風をより高速で吹き付けるためスリット状の開口の開口幅も狭くされるが、乾燥通路内での乾燥風の高速化を図るには、開口面積に比し更に乾燥通路の断面積を狭くする必要が在ることから、乾燥通路複数段の開口の合計面積に比べて乾燥通路の断面積をより小さく設定する事がより好ましい。
【0039】
更に乾燥装置による乾燥風の吹き付け方向も限定されず、例えば、図9に示す変形例のように、第2の実施の形態のノズルブロック71の上流側及び下流側を逆にして、現像画像の搬送方向下流側である転写装置48側にノズル71c領域を設け、現像画像の搬送方向上流側である多孔質弾性ローラ46側に乾燥風を吸入する吸入口72aを設けても良い。このように配置することにより、ノズル71cから吹き付けられた乾燥風は矢印m方向に流れ、吸入口72a側に吸入される。従って、例えば転写装置48を加熱して転写効率を上げるような場合に、乾燥風が転写装置48に直接当たることにより、転写装置48の温度低下を起こすことを防止出来る。
【0040】
更に第2の実施の形態にて、フィルタ等で回収したキャリア液をリサイクルして再利用する等しても良い。
【0041】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、画像形成プロセスの高速化にかかわらず、乾燥効率の向上により、転写位置に到達する前に現像画像上に残留する余剰キャリア液を高速にて充分に乾燥除去出来ることから現像画像の転写効率を向上出来、高画質の転写画像を得られ、ひいては高速の画像形成装置の実用化を図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を、2段のノズルブロックを用いて説明する概略説明図である。
【図2】本発明の原理を、4段のノズルブロックを用いて説明する概略説明図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態のフルカラー電子写真装置の画像形成部を示す概略構成図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態のノズルブロックにおけるノズルの配置領域を示す概略説明図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態の乾燥風の測定点を示す概略説明図である。
【図6】(比較例)の乾燥風の測定点を示す概略説明図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態のノズルブロックと(比較例)のノズルブロックによる乾燥風の風速及び乾燥効率を示す表である。
【図8】本発明の第2の実施の形態の乾燥装置を示す概略構成図である。
【図9】本発明の他の変形例のノズルブロックを示す概略構成図である。
【図10】従来のノズルブロックを示す概略構成図である。
【符号の説明】
30…画像形成部
31…感光体ドラム
32Y〜32BK…画像形成ユニット
34Y〜34BK…帯電器
37Y〜37BK…露光部
38Y〜38BK…液体現像剤
42Y〜42BK…現像装置
46…多孔質弾性ローラ
47…乾燥装置
48…転写装置
48a…加圧ローラ
48b…中間転写ローラ
52…ノズルブロック
52a…被覆壁
52b…乾燥通路
52c…乾燥装置
53…ブロワ

Claims (11)

  1. トナー粒子およびキャリア液を含む液体現像剤からなる現像画像を所定方向に搬送する像担持体の乾燥領域にて、前記像担持体表面に摺接する乾燥風の乾燥通路を隔てて、前記乾燥領域の少なくとも一部を被覆する被覆壁と、
    前記乾燥風の上流側であって前記被覆壁全長の少なくとも1/2以下の領域表面に前記所定方向に直交して形成され前記乾燥通路内に前記乾燥風を吹き付ける複数段のスリット状の開口と、
    前記開口に空気を送る空気発生部材とを具備する事を特徴とする液体現像剤の乾燥装置。
  2. 前記被覆壁は、前記像担持体の表面形状に沿った形状を有することを特徴とする請求項1記載の液体現像剤の乾燥装置。
  3. 前記開口による前記乾燥風の吹き付け方向が前記所定方向と順方向であることを特徴とする請求項1記載の液体現像剤の乾燥装置。
  4. 前記乾燥通路の断面積が、前記複数段の開口の合計断面積より小さいことを特徴とする請求項1記載の液体現像剤の乾燥装置。
  5. 前記被覆壁は、前記乾燥風の下流側端部に、前記乾燥風を回収する回収部材を有することを特徴とする請求項1記載の液体現像剤の乾燥装置。
  6. 静電潜像を保持する像担持体と、
    前記静電潜像にトナー粒子およびキャリア液を含む液体現像剤を供給して前記像担持体に現像画像を形成する現像装置と、
    前記像担持体上の前記現像画像を被転写材に転写する転写装置と、
    前記現像装置から前記被転写材に達するまでの間の前記像担持体の乾燥領域にて、前記像担持体表面に摺接する乾燥風の乾燥通路を隔てて、前記乾燥領域の少なくとも一部を被覆する被覆壁と、
    前記乾燥風の上流側であって前記被覆壁全長の少なくとも1/2以下の領域表面に前記所定方向に直交して形成され前記乾燥通路内に前記乾燥風を吹き付ける複数段のスリット状の開口と、
    前記開口に空気を送る空気発生部材とを具備する事を特徴とする画像形成装置。
  7. 前記被覆壁は、前記像担持体の表面形状に沿った形状を有することを特徴とする請求項6記載の画像形成装置。
  8. 前記開口による前記乾燥風の吹き付け方向が前記所定方向と順方向であることを特徴とする請求項6記載の画像形成装置。
  9. 前記乾燥通路の断面積が、前記複数段の開口の合計断面積より小さいことを特徴とする請求項6記載の画像形成装置。
  10. 前記被覆壁は、前記乾燥風の下流側端部に、前記乾燥風を回収する回収部材を有することを特徴とする請求項6記載の画像形成装置。
  11. 前記現像装置から前記被覆壁に達するまでの間に、前記現像画像に接して前記キャリア液を除去する液体除去部材を更に有することを特徴とする請求項6記載の画像形成装置。
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