JP2005107224A - 液体トナー画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 液体トナーを用いて形成されたトナー像上のキャリア液を高速にて充分に乾燥除去し高い転写効率を得る、且つトナー像上から除去したキャリア液の2次的付着による画像の汚損を防止して画質向上を図る。
【解決手段】 多段ノズルブロック24及びフード26と感光体ドラム11との間のギャップ30にて、感光体ドラム11上のトナー像に多段ノズルブロック24から矢印s方向の高速気流を吹き付けてトナー像上のキャリア液を高速乾燥する。多段ノズルブロック24の下流にて、ポリウレタンスポンジからなる非接触吸収部材34を感光体ドラム11と対向配置し、多段ノズルブロック24やフード26あるいは感光体ドラム11の非画像形成領域F、F‘に付着堆積したキャリア液を吸収除去する。
【選択図】図2

Description

本発明は、トナー粒子及びキャリア液を含む液体トナーを用いてトナー像を形成する液体トナー画像形成装置に係り、特にトナー像上のキャリア液を除去して転写効率向上を図る液体トナー画像形成装置に関する。
液体トナーを用いてトナー像を得る液体トナー画像形成装置は、サブミクロンサイズの極めて微細なトナー粒子を用いることが出来るため高画質を実現できること、少量のトナーで十分な画像濃度が得られるため経済的であるうえに印刷(例えばオフセット印刷)並みの質感を実現できること、比較的低温でトナーを用紙に定着出来るため省エネルギーを実現できること、などの利点を有している。
このような液体トナー画像形成装置における画像形成時、像担持体上に形成されるトナー像を転写材に転写する転写方法の1つとして、像担持体と転写材とを加圧接触して、トナー粒子の粘着力を利用して像担持体上のトナー粒子を転写材に転写する圧力転写方法がある。圧力転写方法にあっては、転写時に像担持体表面から十分にキャリア液が除去されていると転写が極めて効率良く行われる事実が確認されている。逆に像担持体表面が濡れていると転写効率が劣化する。
転写前に像担持体表面のトナー像を乾燥する方式としては、例えば吹き付け装置を用いてトナー像に高速の気流を吹き付けるブロワユニット方式、加熱ユニットを用いてキャリア液を加熱蒸発させる加熱方式あるいは、吸収部材を接触させてトナー像表面のキャリア液を吸収する吸収方式等が用いられる。トナー像を乾燥する方式のうち、加熱方式は過度に行うと像担持体の過度の温度上昇やトナー像の溶融を引き起こし、現像プロセスや転写効率などに支障をきたす可能性がある。従ってエネルギーを抑え目にする必要があり短時間の乾燥は困難である。又吸収方式は瞬時にトナー像表面のキャリア液を除去でき乾燥の効率を上げることができるが、吸収部材がトナー像表面に微力で接触しているため微量のトナー粒子が吸収部材へ移動し、画質の劣化を生じたりあるいは、吸収部材上に移ったトナー粒子が像担持体上に逆転写し,トナー像上にゴーストや色被りを発生させる可能性がある。
このため従来はブロワユニット方式を用いて像担持体上のトナー像に気流を吹き付けキャリア液を乾燥する装置の実用化が図られている。(例えば非特許文献1参照。)
特願2003−95083([0021]〜[0022]、図4) 例えば(非特許文献1;未公開)では、多段ノズルブロックあるいは感光体を覆うフードを有する多段ノズルブロックから、形成画像の進行する方向に沿って高速気流を吹き付けて、キャリア液を風向に沿って移送しあるいは一部を霧状に蒸発して画像上から飛散除去した後に、転写を行う。
しかしながら(非特許文献1)では、転写前に画像上からキャリア液を除去するものの、飛散除去したキャリア液の一部は、例えば図6にαで示すように例えば矢印m方向に回転する感光体1に対向する多段ノズルブロック2やその先端のフード3の表面に液化して付着堆積する。また例えば図7に示すように感光体1の非画像形成領域A、A‘に移送されたキャリア液も,放置するとそのまま非画像形成領域A、A‘に付着堆積してゆき、風向B、Cの軌跡状にキャリア液が残留する。
このため多段ノズルブロック2やフード3に2次的に付着堆積したキャリア液、あるいは非画像形成領域A、A‘に2次的残留するキャリア液が成長してついには図6にβで示すように滴り落ちて、装置内部や画像を汚染し、ついには現像部に入り込み混色を招くというキャリア液による2次的な汚染現象を生じる可能性がある。この2次的な汚染現象は、画像形成プロセス終了後に乾燥装置の高速気流が停止した後に発生するという確率が高く、滴り落ちたキャリア液が次の画像に悪影響を与え画質低下を来たすという不具合を生ずる。
そこで本発明は上記課題を解決するものであり、転写工程前にブロワユニット方式により高速にてトナー像上からキャリア液を除去して、圧力転写方式によるトナー像の転写効率の向上を図り、且つ除去したキャリア液の堆積が原因で、装置更には画像が2次的に汚染されるのを防止して、汚染のない良質な画像を得る液体トナー画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明は上記課題を解決するための手段として、表面に静電潜像を保持する像担持体と、前記静電潜像にトナー粒子およびキャリア液を含む液体トナーを供給して前記像担持体にトナー像を形成する現像器と、前記像担持体上の前記トナー像を転写材に転写する転写体と、前記現像器から前記転写材に達するまでの間にて、前記トナー像に空気を吹き付けて前記キャリア液を前記トナー像上から移送する吹き付け装置と、前記吹き付け装置により前記トナー像上から移送される前記キャリア液を吸収する吸収機構とを設けるものである。
上記構成により本発明は、転写前にトナー像に空気を吹き付けてトナー像上からキャリア液を除去して、画像形成プロセスの高速化にかかわらず高い転写効率による良質な転写画像を得ると共に、除去したキャリア液を吸収機構で吸収して、2次的に堆積したキャリア液を原因とする装置及び画像の汚染を防止し、良質な画像を得るものである。
本発明によれば、画像形成プロセスの高速化にかかわらず、転写時にはトナー像上からキャリア液を十分に移動除去でき、トナー像の転写効率の向上を図れ、良質な転写画像を得られる。且つトナー像上から移動除去後のキャリア液を吸収除去する事により2次的に付着堆積するキャリア液による装置及び画像の汚染を防止出来、汚染の無い高画質を得られる。
以下、本発明の第1の実施形態について図1乃至図3を用いて説明する。図1は液体トナー画像形成装置である湿式のフルカラー電子写真装置の画像形成部10を示す。画像形成部10は、像担持体であり例えばアルミニウムなどの導電性基体上に、有機系もしくはアモルファスシリコン系の感光層を形成してなる感光体ドラム11を有している。感光体ドラム11周囲には、感光体ドラム11の矢印s方向の回転に沿って順次感光体ドラム11上にイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(BK)の各液体トナーを用いて画像形成を行う第1乃至第4の画像形成ユニット12Y、12M、12C、12BKが配列されている。
各画像形成ユニット12Y、12M、12C、12BKは、各液体トナーの色が異なるものの、それ以外は基本的に同様な構成をしていることから、上流に配置されるイエロー(Y)の画像形成ユニット12Yを参照して説明し、他の画像形成ユニット12M、12C、12BKについては、同じ部分に同じ符号とそれぞれの色を示す添字を付してその説明を省略する。
イエロー(Y)の画像形成ユニット12Yは、周知のコロナ帯電器もしくはスコロトロン帯電器などからなる帯電器14Y、図示しないレーザ照射装置からのイエロー(Y)の光信号に対応するレーザビーム16Yを選択的に照射する露光部17Yを有する。
更に各画像形成ユニット12Y、12M、12C、12BKは、各色の液体トナーを感光体ドラム11に供給してトナー像を形成する現像装置18Y、18M、18C、18BKを有している。
ここで液体トナーは、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(BK)のそれぞれ色の異なるトナー粒子と、このトナー粒子を分散させるキャリア液とを有する。
感光体ドラム11周囲の各画像形成ユニット12Y、12M、12C、12BKの下流には。現像終了後、トナー像状のキャリア液を空気の流れにより飛散し吸収除去する乾燥ユニット20が設けられる。乾燥ユニット20の下流には、加圧ローラ22aにより感光体ドラム11に圧接される中間転写ローラ22bを有する転写装置22、更には転写後感光体ドラム11上に残留するトナー粒子を除去するクリーナ23が設けられる。
次に現像後トナー像上のキャリア液を除去する乾燥ユニット20について詳述する。乾燥ユニット20は図2及び図3に示すように、吹き付け装置である多段ノズルブロック24及び多段ノズルブロック24先端に設けられるフード26と、多段ノズルブロック24より上流に設けられる吸収機構27とを有する。
多段ノズルブロック24は、感光体ドラム11の画像形成領域Eとほぼ同等幅であり、狭いギャップ30を介して感光体ドラム11に対向配置される。ギャップ30の間隔は、狭いほどギャップ30内を流動する空気流の速度が速くなるため、0.5〜5mm程度が好適である。多段ノズルブロック24は、感光体ドラム11との対向面に空気流を吹き付けるためのスリット状の開口であるノズル24aを複数段有している。ノズル24aは、ブロワ32から矢印u方向の気流を供給され、速度50m/s〜120m/sの高速気流を感光体ドラム11方向に吹き付ける。ノズル24aからの高速気流の風向きは、感光体ドラム11の回転方向と同方向の矢印s方向に流れるように調整されている。
フード26は、多段ノズルブロック24から連続するギャップ30を感光体ドラム11との間に形成するよう感光体ドラム11に対向配置される。フード26により、多段ノズルブロック24から発生される感光体ドラム11表面の高速気流は転写直前まで持続する。多段ノズルブロック24及びフード26の表面は、離型性の高いテフロン(登録商標)等で表面処理してあり、液化して2次的に付着したキャリア液を移動しやすくなっている。
吸引機構27は、狭いギャップ33を介して感光体ドラム11と対向配置される。吸引機構27は、感光体ドラム11の画像形成領域E及び非画像形成領域F、F‘をカバーする幅Wの非接触吸収部材34及び、非接触吸収部材34に吸収されたキャリア液を背面方向に強制的に吸引する吸引装置36を有する。非接触吸収部材34は、表面に付着したキャリア液が毛管力により高速で非接触吸収部材34内に吸収されるよう、ポリウレタンスポンジで形成する。非接触吸収部材の材料としては、ポリウレタンスポンジの他に、多孔質のゴム系材料、ゴアテックス(ゴアテックス株式会社)等に代表される微細多孔シート等の表面に微細な空隙が分散された弾性材料、或いはパンチング加工したりメッシュ状の表面を有する金属材料等が適している。
次に作用について述べる。画像形成プロセス開始による感光体ドラム11の矢印s方向の回転に従い感光体ドラム11は、先ずイエロー(Y)の画像形成ユニット12Yにて帯電器14Yにより帯電され、次いで画像情報に対応して図示しないレーザ発光装置から照射される黄色の画像情報に対応するレーザビーム16Yを選択的に照射されてイエロー(Y)画像に対応する静電潜像を形成される。更に感光体ドラム11上の静電潜像は、現像装置18Yにより現像され感光体ドラム11上にイエロー(Y)のトナー像が形成される。
同様にして感光体ドラム11上には、後続の画像形成ユニット12M、12C、12BKにより順次マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(BK)のトナー像が、重ね合わされフルカラーのトナー像が形成される。
フルカラートナー像形成後、感光体ドラム11は、乾燥ユニット20に到達する。画像形成プロセスを開始した当初は、トナー像から除去したキャリア液の多段ノズルブロック24あるいはフード26への2次的な付着堆積あるいは、感光体ドラム11の非画像形成領域F、F‘への2次的な残留による堆積は発生されていない。
トナー像が乾燥ユニット20に到達し、トナー像上のキャリア液が吸収機構27の吸引力に引かれて非接触吸収部材34に接触した場合、トナー像上のキャリア液の一部は非接触吸収部材34の毛管力により高速で非接触吸収部材34内に吸収除去される。次いで感光体ドラム11上のトナー像は多段ノズルブロック24から矢印s方向の高速気流を吹き付けられて、トナー像上に存在するキャリア液を図3の矢印B方向、C方向、s方向に沿った方向に移送除去され、一部は霧状に飛散除去される。
従って感光体ドラム11上のトナー像は、多段ノズルブロック24及びフード26との間のギャップ30を通過する間にキャリア液を高速気流(例えば30m/sec以上の気流)により充分に乾燥除去される。この後トナー像は転写装置22に到達して、加圧ローラ22aの荷重で感光体ドラム11に圧接さる中間転写ローラ22bに一次転写され、更に矢印t方向に搬送される転写材である用紙Pに二次転写される。用紙P上に転写されたフルカラー画像は定着プロセスをへて排紙される。転写終了後、感光体ドラム11はクリーナ23により残留トナー粒子を除去され、一連の画像形成プロセスを終了し次の画像形成プロセスに備える。
この画像形成プロセスを繰り返す間、多段ノズルブロック24からの高速気流により霧状に飛散されたキャリア液は、液化して多段ノズルブロック24やフード26の表面に2次的に付着堆積する。また感光体ドラム11の非画像形成領域F、F‘に移送されたキャリア液も非画像形成領域F、F‘に残留し、風向B、Cの軌跡状に堆積する。多段ノズルブロック24やフード26の表面及び感光体ドラム11の非画像形成領域F、F‘に付着堆積したキャリア液は、次第に表面を伝って下方に滴下される。多段ノズルブロック24及びフード26の表面が、テフロン(登録商標)等で表面処理されているので、付着堆積したキャリア液は、下方に滴下され易くなっている。
多段ノズルブロック24やフード26の表面を伝って下方に滴下されたキャリア液は、多段ノズルブロック24の上流側に設けられる吸収機構27に達して非接触吸収部材34に接触すると、毛管力により高速で非接触吸収部材34内に吸収される。非接触吸収部材34内に吸収されたキャリア液は、更に吸引装置36により矢印w方向に示す背面方向に吸引されフィルタ(図示せず)等に回収される。
又、感光体ドラム11の非画像形成領域F、F‘にて、風向B、Cの軌跡状に残留されるキャリア液は、次第に厚みを増すことにより、非画像形成領域F、F‘にて非接触吸収部材34に接触する。非接触吸収部材34表面にキャリア液が触れると、非画像形成領域F、F‘に残留されるキャリア液は、非接触吸収部材34の毛管力により高速で非接触吸収部材34内に吸収され、更に吸引装置36により背面方向に吸引される。従って、多段ノズルブロック24やフード26の表面及び感光体ドラム11の非画像形成領域F、F‘に付着堆積したキャリア液は、周辺装置や感光体ドラム11に形成されるトナー像上等に滴下する前に、吸収機構27により吸収除去される。
このように構成すれば、画像形成プロセスの高速化にかかわらず、転写前に多段ノズルブロック24からの高速気流によりトナー像上のキャリア液を十分除去して良好な転写による良質な転写画像を得ることが出来る。しかも多段ノズルブロック24やフード26あるいは感光体ドラム11の非画像形成領域F、F‘に付着堆積したキャリア液を、画像形成プロセスを行う間に非接触吸収部材34で吸収除去出来る。従ってトナー像上から移動除去した後に多段ノズルブロック24やフード26に2次的に付着堆積したキャリア液が、画像や周辺装置に滴り落ちて汚染し、更には下方の現像装置18BKに入り込み混色を招くという、汚染現象を防止出来、ひいては画像汚れのない高画質を得られる。
次に本発明の第2の実施形態について図4及び図5を参照して説明する。この第2の実施形態は上述した第1の実施形態において、吸収機構が異なるものの、その他は前述の第1の実施形態と同様であることから、第1の実施形態で説明した構成と同一構成部分については同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
本実施形態の乾燥ユニット37は、第1の実施形態と同様の多段ノズルブロック24及びフード26を有する。更に乾燥ユニット37は、吸引機構38を有する。吸引機構38は、感光体ドラム11の画像形成領域Eに感光体ドラム11とギャップを介して対向して設けられる非接触吸収部材でありろ過精度20μmのフィルタ用ステンレス製金属メッシュ40を有する。
吸引機構38は、感光体ドラム11両側の非画像形成領域F、F‘に感光体ドラム11表面と接触する接触吸収部材である回収ローラ42を有する。金属メッシュ40は、多段ノズルブロック24表面のノズル24aの前後及びフード26部分に分散して設けられる。金属メッシュ40は吸引装置41に接続され、金属メッシュ40表面で吸収したキャリア液を背面方向に強制的に吸引される。
回収ローラ42は弾性を有するポリウレタンスポンジからなり、感光体ドラム11の両側に夫々3個ずつ配置してなる。回収ローラ42は、表面に付着したキャリア液を毛管力により高速で回収ローラ42内に吸収する。回収ローラ42は、回収ローラ42内に吸収したキャリア液を回転中心方向に強制的に吸引する吸引装置43に接続される。
そして画像形成プロセス時、感光体ドラム11上のトナー像が乾燥ユニット37に到達すると、感光体ドラム11上のトナー像上のキャリア液は、多段ノズルブロック24からの矢印s方向の高速気流により図4の矢印B方向、C方向、s方向に沿った方向に移送され、トナー像上から除去される。多段ノズルブロック24からの高速気流により移送される間にトナー像のキャリア液が金属メッシュ40に触れた場合、トナー像のキャリア液の一部は、金属メッシュ40表面に捕らえられ、更に吸引装置41により背面方向に吸引除去される。
多段ノズルブロック24からの高速気流あるいは金属メッシュ40による吸引によりキャリア液を除去された後、トナー像は転写装置22にて中間転写ローラ22bを経て用紙P上に転写される。
多段ノズルブロック24からの高速気流によりトナー像上から除去されたキャリア液は、画像形成プロセスを繰り返す間に、多段ノズルブロック24やフード26の表面、更に感光体ドラム11の非画像形成領域F、F‘に2次的に付着される。多段ノズルブロック24やフード26の表面に付着堆積したキャリア液は、金属メッシュ40に接触すると、金属メッシュ40表面に捕らえられ、更に吸引装置41により背面方向に吸引される。また感光体ドラム11の非画像形成領域F、F‘にて風向B、Cの軌跡状に残留するキャリア液は、転接される回収ローラ42表面から、毛管力により高速で回収ローラ42内に吸収され、更に吸引装置43により回収ローラ42の中心方向に吸引される。
尚、本実施形態の乾燥ユニット37を、A4サイズのフルカラー画像のプロセス速度が22ppmのフルカラー電子写真装置に搭載して出画実験を行った。吸収機構38としては、7kW、周波数を60Hzのブロワ32を用いて、ノズルブロック24のノズル24aによる高速気流の風速をフード26の出口において約120m/sとなる様に設定した。金属メッシュ40の吸引装置41及び回収ローラ42の吸引装置43は、到達真空度をマイナス80kPaとした。
この結果、多段ノズルブロック24やフード26の表面更に、感光体ドラム11の非画像形成領域F、F‘に2次的に付着されるキャリア液を、吸収機構38で吸収しながら300枚の出画試験を行ったところ、2次的に付着されるキャリア液を原因とする画像汚れが全く見られず、良質の画像を得られた。
これに対して、(比較例)として、吸引機構38を設けずに出画実験を行ったところ、先ず連続100枚の出画開始時には、始めの30枚程度までは画像の汚れは見られなかったものの、その後は2次的に付着堆積したキャリア液の滴下により画像の一部に汚れが発生した。連続100枚の出画を行った後、画像形成プロセスを一旦停止し、その後連続出画実験再開したところ、1枚目から前の画像形成プロセスで生じたキャリア液の2次的な付着堆積の影響とみられる画像の汚染が発生した。この(比較例)の出画実験後、感光体ドラム11表面、多段ノズルブロック24及びフード24a表面を観察したところ,随所にキャリア液が付着堆積していた。
即ち、本実施形態の吸引機構38は、多段ノズルブロック24やフード26の表面更に、感光体ドラム11の非画像形成領域F、F‘に2次的に付着されるキャリア液を、滴下を生じる前に吸収除去していて、画像の汚れを防止出来ることが判明した。
このように構成すれば、第1の実施形態と同様画像形成プロセスの高速化にかかわらず、トナー像上のキャリア液を十分除去することにより良好な転写による良質な転写画像を得られ、且つ多段ノズルブロック24及びフード26に付着するキャリア液は金属メッシュ40で吸収除去し、感光体ドラム11の非画像形成領域F、F‘に残留するキャリア液は回収ローラ42により吸収除去出来る。従って第1の実施形態と同様、トナー像上から移動除去した後に2次的に付着堆積したキャリア液による汚染現象を防止出来、汚染のない良質の画像を得られる。
尚本発明は上記実施形態に限定されず、その趣旨を変えない範囲での変更は可能であって、画像形成装置の構造等限定されず、例えば転写装置は、中間転写ローラを用いる事無く、一次転写により像担持体から転写材上に直接トナー像を転写するものであっても良いし、使用する液体トナーの種類や数等限定されない。更に画像形成強度を強くするために、現像装置から乾燥ユニットに達するまでの間にトナー像を像担持体側に付着させるためのチャージャを設ける等しても良い。又現像後乾燥ユニットに達する前に、スクイズ装置によりトナー像上のキャリア液を予め減量する等しても良い。
更に乾燥ユニットの構造や材質等も任意であり、吹き付け装置はノズルを複数段設けなくても良いし、多段ノズルブロックにおいても、その幅等限定されない。又吸収機構の構造や材質等も限定サレズ、非接触吸収部材を単にスリット形状とし、吸引装置によりスリットからキャリア液を吸引するものであっても良い。又接触吸収部材の形状も任意であるが、第2の実施形態のように回転体状とすれば、像担持体に対する摩擦力を低減出来、像担持体の駆動源等に余計な負荷が掛かるのを防止出来る。更に吸収機構は、非接触吸収部材あるいは接触吸収部材の少なくともいずれか一方を有するのみであっても良い。又例えば第1の実施形態において、非接触吸収部材の長さは、非画像形成領域まで達することなく、画像形成領域をカバーするのみのサイズであっても良い。
又吸収機構の非接触吸収部材あるいは接触吸収部材の材料として毛管力を有する多孔質弾性体を用いるものであれば、2次的に付着堆積したキャリア液をその毛管力により吸収出来ることから、吸引装置を備えなくても良い。但し、吸引装置で非接触吸収部材あるいは接触吸収部材内のキャリア液を更に強制的に吸引する事により、非接触吸収部材あるいは接触吸収部材の長寿命化を得られる。
本発明の第1の実施形態の湿式のフルカラー電子写真装置の画像形成部を示す概略構成図である。 本発明の第1の実施形態の乾燥ユニットを示す概略構成図である。 本発明の第1の実施形態の多段ノズルブロック及びフードによるトナー像上のキャリア液の除去方向を示す概略説明図である。 本発明の第2の実施形態の乾燥ユニットを示す概略説明図である。 本発明の第2の実施形態の乾燥ユニットを示す概略構成図である。 従来の装置の多段ノズルブロック及びフードからのキャリア液の滴下を示す概略説明図である。 従来の装置の多段ノズルブロック及びフードによるトナー像上のキャリア液の除去方向を示す概略説明図である。
符号の説明
10…画像形成部
11…感光体ドラム
12Y、12M、12C、12BK…画像形成ユニット
14Y、14M、14C、14BK…帯電器
17Y、17M、17C、17BK…露光部
18Y、18M、18C、18BK…現像装置
20…乾燥ユニット
22…転写装置
23…クリーナ
24…多段ノズルブロック
24a…ノズル
26…フード
27…吸収機構
32…ブロワ
34…非接触吸収部材
36…吸引装置

Claims (11)

  1. 表面に静電潜像を保持する像担持体と、
    前記静電潜像にトナー粒子およびキャリア液を含む液体トナーを供給して前記像担持体にトナー像を形成する現像器と、
    前記像担持体上の前記トナー像を転写材に転写する転写体と、
    前記現像器から前記転写材に達するまでの間にて、前記トナー像に空気を吹き付けて前記キャリア液を前記トナー像上から移送する吹き付け装置と、
    前記吹き付け装置により前記トナー像上から移送される前記キャリア液を吸収する吸収機構とを具備する事を特徴とする液体トナー画像形成装置。
  2. 前記吹き付け装置は、前記キャリア液を前記空気により飛散させて前記トナー像上から移送する事を特徴とする請求項1記載の液体トナー画像形成装置。
  3. 前記吸収機構は、前記像担持体とギャップを介して対向配置してなる非接触吸収部材を有することを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれか記載の液体トナー画像形成装置。
  4. 前記吸収機構は、前記非接触吸収部材が吸収した前記キャリア液を所定方向に吸引する吸引装置を有することを特徴とする請求項3記載の液体トナー画像形成装置。
  5. 前記非接触吸収部材は、前記吹き付け装置より上流にて前記像担持体とギャップを介して対向配置してなることを特徴とする請求項3又は請求項4のいずれか記載の液体トナー画像形成装置。
  6. 前記非接触吸収部材は、前記吹き付け装置設置領域にて前記像担持体とギャップを介して複数に分散して対向配置してなることを特徴とする請求項3又は請求項4のいずれか記載の液体トナー画像形成装置。
  7. 前記吸収機構は、前記像担持体の非画像形成領域にて前記像担持体表面に接触する接触吸収部材を有することを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれか記載の液体トナー画像形成装置。
  8. 前記吸収機構は、前記接触吸収部材が吸収した前記キャリア液を所定方向に吸引する吸引装置を有することを特徴とする請求項7記載の液体トナー画像形成装置。
  9. 前記接触吸収部材は、多孔質弾性表面を有する回転体であることを特徴とする請求項7又は請求項8のいずれか記載の液体トナー画像形成装置。
  10. 前記吹き付け装置は、複数段のスリット状の開口から前記トナー像に前記空気を吹き付ける多段ノズルブロックを有することを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれか記載の液体トナー画像形成装置。
  11. 前記吹き付け装置は、複数段のスリット状の開口から前記トナー像に前記空気を吹き付ける多段ノズルブロック及び前記多段ノズルブロック先端から延在されるフードを有することを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれか記載の液体トナー画像形成装置。
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