JP2002106190A - 傾斜地における建物のユニット間取り及び建築物 - Google Patents

傾斜地における建物のユニット間取り及び建築物

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JP2002106190A
JP2002106190A JP2000298690A JP2000298690A JP2002106190A JP 2002106190 A JP2002106190 A JP 2002106190A JP 2000298690 A JP2000298690 A JP 2000298690A JP 2000298690 A JP2000298690 A JP 2000298690A JP 2002106190 A JP2002106190 A JP 2002106190A
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Takaomi Okabe
孝臣 岡部
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】雛段式にした連続住戸において、敷地面積の有
効利用が図れ、自然光の採光とか自然排煙ができる間取
りを提供する。 【解決手段】上下の住戸を1スパンづつずらした間取り
とし、部屋1の上に部屋2が、部屋2の上に部屋3がく
るように配置し、最上階まで吹抜けた空間6を各スパン
毎に設ける。部屋1、2の窓をこの空間に面するように
設け採光を確保し、共用廊下9もこの空間に面する間取
り構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、傾斜ちにおける雛
壇式共同住宅建築物の間取りである。
【0002】
【従来の技術】従来傾斜地における雛壇式にした連続住
戸(図4)の建物は重ね会わせた奥の部屋1・部屋2の
採光が取れない。そこで(図5)2戸を一組として角部屋
を形成し窓4・窓5を設け側面より採光を取っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】従来雛壇式した連続住戸(図4)の場合、
共用廊下側の部屋(奥の部屋)の採光が取れない。
【0005】又、共用廊下が地下のトンネル状になり自
然排煙や自然光が取れない。その為、各階ごとに機械排
煙設備を設けなければならず、日中も照明が必要にな
る。
【0006】そこで、2戸を1組とした角部屋(図5)
を形成し空間を設け側面より採光を取る事になる。
【0007】しかし、戸数が多くなると2戸に1つの空
間や階段が敷地に占める割合を高くし、その事により指
定された建築面積や容積が使い切れない。
【0008】以上敷地の有効利用を優先した間取りにす
ると採光が取れず。採光を取ろうとすると敷地の有効利
用が出来ない。
【0009】又、取れたにしても、空間を挟み窓が対面
する為、プライバシーを守る意味で思わしくない。
【0010】其の他、(図5に限らず一般的にも同じ)
共用部に面する窓は防犯のため面格子を入れる、そのた
め開放感が損なわれる。
【0011】戸境の窓と窓が平面的に900mm以上離さ
ないとサッシ及びその廻りの部材が使用制限を受ける。
【0012】
【課題を解決するための手段】
【0013】以上の課題を解決するため、図1。傾斜地
における特定形状E型間取り(以下E型間取りと云う)
を提供する。E型間取りは、次ぎのように構成されてい
る。空間6(aは普通2mで有るが、窓4の採光斜線と階
高を考慮の上決定)を挟み、cの長さはbが決定後。c
≦各部屋の採光上有効な窓面積/(b×1/7)にする。寸
法e及びd(スパン毎にかえる事は可)はルーフバルコ
ニー及び1住戸全体面積の需要に応え調整する。又、空
間6に面する窓と窓の境に壁面よリ≧500mmの壁10
を設ける。これらを互いに関係させながら一定の形状を
特定し、パターン化させる。
【0014】
【発明の実施の形態】
【0015】 この発明の実施形態を図2.図3に示
す。E型間取りを左右対称に配置(図2)し。
【0016】又E型間取りを上下に1スパンずらして部
屋1の上に部屋2が、部屋2の上に部屋3がくるように
配置(図3)すると、
【0017】空間6のピッチが同じため最上階迄吹き抜
ける。部屋1・部屋2の窓はこの空間に面する事にな
る。
【0018】又、共用廊下9もこの空間6が有る事によ
り吹き抜けに面する事になる。
【0019】一方、ルーフバルコニー8も図1の形態を
守り、1スパンずつ共にずれながら出来る。
【0020】その他、空間6に面する窓と窓の間に500
mm≦壁を造る。
【0021】
【実施例】
【0022】図1。本発明のE型形状のパターンの特定は
一種類で無くとも良い、dの寸法を変える事により面積
の要望に応じられる。但し、上下に関しては同じパター
ンの間取りを使用する。
【0023】図1。E型形状建物においてaの寸法は普通
2mで有るが建物の階高の要望と採光斜線等を考慮し変
えることが出来る。但し、aの寸法は一度決定したら全
階同一寸法にする。
【0024】図1。E型形状建物において、bの寸法は土
地の傾斜角度と階高により決定する。
【0025】図1。E型形状建物において、cの寸法は普
通2.8mにするが需要に応じ変更可能。但しその場合cの
長さはbが決定後。c≦各部屋の採光上有効な窓面積/
(b×1/7)にする。
【0026】
【発明の効果】
【0027】効果は(図1・図2・図3)従来の雛壇式
の建築物はセットバックした建物の下の階のルーフは全
て上の階のルーフバルコニーになるが。
【0028】E型間取りの特徴である部屋3がルーフバ
ルコニーの一部を利用し造られているのと、
【0029】連続式共同住宅なので住戸間の空地も要ら
ず、空間6の面積も必要最小限に押さえられ事に依り建
築面積も増え、双方合間って容積も飛躍的に上がる。
【0030】故に、土地に対し最大限の有効利用が出来
る。
【0031】しかも、部屋1.部屋2の採光は空間6に
面する窓4.窓5にて確保され、ルーフバルコニー側よ
りの直接採光と、面格子が要らない(窓4・窓5が共用
廊下から手の届かない高い位置にある)明るい部屋にな
る。
【0032】プライバシーに関しても、対向する窓が無
いと10の壁が有る事により隣の住戸に対して窓を空け
ていても問題なく、開放感がある。
【0033】又、共用廊下9は地下扱いになるが、空間
6が吹き抜けているので自然排煙やトップライトの役割
はたし、日中の照明は要らない。
【0034】空間6に面する戸境の窓と窓を平面的に9
00mm以上離さないとサッシ及びその廻りの部材が使用
制限を受けるが、壁10を≧500mmを作る事に依り防
火壁の役割を果たす爲、サッシ周りの仕様制限はなくな
る。
【0035】以上。課題を全て満足させしかも、採光も
土地の有効利用もただ取れば良いと言うことでは無く共
同住宅としては理想的間取りになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本平面図である。
【図2】基本平面図を左右対称に連続配置した平面図で
ある。
【図3】X-Xにおける断面透視図である。
【図4】従来のひな壇式にした場合(その1)の平面図
である。
【図5】従来のひな壇式にした場合(その2)の平面図
である。
【符点の説明】
1部屋1 2部屋2 3部屋3 4部屋1の窓 5部屋2の窓 6空間 7自由コアー 8ルーフバルコニー 9共用廊下 10壁 11採光斜線10:4
【手続補正書】
【提出日】平成12年11月7日(2000.11.
7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】傾斜地における建物のユニット間取り及
び建築物
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、傾斜地における建
築物のユニット間取り及びこれを使用した建築物に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】図4(その1)は、建築基準法より、
部屋1+部屋2は随時開放できる襖、又は障子で仕切ら
れている場合は二部屋を一室とみなすとされている間取
りで、部屋1の上に部屋2が重なるように1スパン
(b)ずつずらし積上げていく間取りである。
【0003】図5(その2)は、2戸を一組として角
部屋を形成し、窓4・窓5・を設け側面より採光を取る間
取りで、1スパン(b)ずつずらし部屋1の上に部屋2
を、部屋2の上に部屋3が重なるように積上げていく間
取りである。
【0004】、図1が参考図.第3の間取りとして、
請求項1の空間7を挟んで部屋1・部屋2を有する間取
りで、部屋1の上に部屋2が重なるように1スパン(a
+b)ずつずらし積上げていく間取りである。
【0005】、第4の間取りは、傾斜地をたいらに造
成して在来の中高層の建築物を建てる方法、現在殆どこ
の方法で行われているのが実状である。
【0006】図6(その3)は、AとBの住戸を一組
とし偶数階と奇数階に分け、AとBの組合せを2通り作
りそれを1スパン(L)ずつずらし積み上げていく建築
物。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】図4(その1)より、建築基準法の、窓6が
=採光に有効な窓面積≧部屋面積×1/7、且つ、部屋面
積の合計≧部屋1+部屋2で随時開放できる襖、又は、
障子で仕切られている場合は、二部屋を一室とみなす、
とされている通り請求項1の部屋と同一条件にして比べ
た場合、1部屋分面積が少なくなる。
【0009】図4(その1)は、部屋1の窓は無く、部
屋2の窓6からの間接採光になる。
【0010】図4(その1)は、部屋1と部屋2の間仕切
りは随時開放できる、襖又は障子となるので、部屋の独
立性と間取りに制約を受ける、
【0011】図4(その1)は、共用廊下が地下のトン
ネル状になり、自然排煙や自然光が取れない。その為、
各階ごとに機械排煙設備を設けなければならない。
【0012】図4(その1)の共用廊下は、日中も照明
が必要になる。
【0013】図5(その2)は、2戸を一組として角部
屋を形成し、窓4・窓5・を設け側面より採光を取るが、
採光の面では問題はないが、住戸間の空間が多すぎて建
築物全体の面積がのびない。
【0014】上記の第3の間取りとして、請求項1の
空間7を挟んで部屋1・部屋2を有する間取りで部屋1
の上に部屋2が重なるように積上げていく間取り、これ
も採光の面では問題ないが、部屋数が2部屋では面積が
伸びきれず採用採用しにくい。
【0015】以上敷地の有効利用を優先した間取りにす
ると採光が取れず。採光を取ろうとすると敷地の有効利
用が出来ない。
【0016】図5(その2)は、採光が取れたにして
も、空間を挟み窓が対面する為、プライバシーを守る意
味で思わしくない。
【0017】図5(その2)に限らず一般的な問題とし
て共用部に面する窓は防犯のため面格子を入れる、その
ため開放感が損なわれる。
【0018】前述の第4の方法では、傾斜地を平らに
して在来の中高層マンションを建てるという方法は、切
り取った部分と残す部分の境目に土留めの擁壁を必要と
し、又、大量の土を処分をしなければならずコスト高に
なる、だがこの方法が多いというのは、上記在来の、
、、、の方法依り建物全体の面積が上回り、コ
ストの面で勝ってたといえる、しかし、この方法は在来
工法の中高層建物となるので、ユニット間取りとはコス
トの比較は出来るが雛壇式建物でないので、間取りの比
較は出来ない。
【0019】図6(その3)の建物は空間(ライトコー
ト)部分が屈曲しているため共用廊下が明るいとは言え
ず、又、この空間部分(ライトコート)を下の階の部屋
のトップライトとして利用しているが、明かりは得られ
ても窓と違い開け閉めできず開放感や通気性が得られな
い、そしてこの空間(ライトコート)の占める面積が大
きすぎるため、建物全体の面積が下がる。
【0020】
【課題を解決するための手段】
【0021】部屋1と部屋2と部屋3に空間7-1と空間
7-2を挟んで交互に配置してなるユニット間取りであっ
て、X方向の長さをbとし、Y方向の長さをcとしたと
きの各部屋の大きさは、b×cとし、X方向の長さをa
とし、Y方向の長さをfとしたときの各空間の大きさ
は、a×fとして、又、部屋1、部屋2の、空間7-1、
空間7-2に面する壁に、窓4、窓5設け、窓の巾をw1と
し採光に有効な窓の高さをh1としたときの窓4の大きさ
は、窓4=w1×h1とし、窓の巾をw2とし採光に有効な窓
の高さをh2にしたときの窓5の大きさは、窓5=w2×h
2とし、bの長さを一定にしたとき、部屋1のcの長さ
は、c1≦(w1×h1×7)/bとし、部屋2のcの長さ
は、c2≦(w2×h2×7)/bとするユニット間取り。
【0022】上記ユニット間取りを、X方向に、上に1
スパン(a+b)ずつずらしながら、部屋1の上に部屋2
を部屋2の上に部屋3が重なるように積上げる。
【0023】
【発明の実施の形態】
【0024】発明の実施の形態を実施例にて図面に基ず
き説明。
【0025】
【実施例】
【0026】図1、傾斜地におけるユニット間取りを提
供する。
【0027】図1、ユニット間取りは、次ぎのように構
成されている。a=2.0mにした場合の各長さの目安は、b
≒2a≒4.0m、c≒1.5a≒3.0m、f≒c/1.7≒1.8mとな
り、部屋1=b×c、空間7-1=a×f、部屋2=b×c、空間7
-2=a×f、部屋3=b×cの順に並べ、部屋1及び部屋2
の空間7-1と空間7-2に面する壁にそれぞれ、窓4、窓5
を設ける、これらの面積を有する二つの空間7と、それ
を挟む、b×cの面積を有する三つの部屋と二つの窓から
成る形状を一つのユニット間取りとして特定し、コアー
8と共に1住戸を構成しパターン化させる。
【0028】図3、パターン化したユニット間取りを、
上に1スパン(a+b)ずつずらし、部屋1の上に部屋2
が、部屋2の上に部屋3がくるように積み上げていく。
【0029】 図1。ユニット間取りの部屋とは、建築
基準法の居室部分と同じで物入れ等は含まないで良い。
【0030】図1。又、ユニット間取り+自由コアー8
(居間、キッチン、バスルーム、トイレ、玄関、その他
等)で1住戸を形成する。
【0031】図1。自由コアー8の大きさを変える事に
よりパターンが増やせる。
【0032】図1。ユニット間取りの窓は2箇所指定し
ただけで有るが、これは必要最小限の指定で実際には指
定以外の開口部も必要で有る。
【0033】建物の最上階、最下階及び両妻側は必ずし
も、ユニット間取りが良いとは限らない、その場合、ユ
ニット間取り側とうまく取合うよう工夫する必要があ
る。
【0034】又、ユニット間取りを有した建物と在来の
中高層を組合せた建物も考えられる。
【0035】図2。其の他、空間7に面し、X0の線上
に、袖壁を≧0.5m付けると、隣住戸とのプライバシー
も守られ、同時に防火壁の役割を果たし、窓廻りの材質
仕様制限も受けなくなる。
【0036】積み上げてなるユニット間取りは3m以内
ごとの地盤面の設定のし方で何階層(例えば15層)積
み上げても、建物の高さは7m以下で地上2階・地下1
階扱いになり、建築基準法の日影図は必要なくお知らせ
板も近隣の同意も必要がない。
【0037】前述の地下扱いになる部分は建築基準法に
より延べ面積の1/3迄を限度とし指定された容積に床
面積の上乗せが出来るため、延べ面積が飛躍的にあが
る。
【0038】
【発明の効果】
【0039】請求1の各部屋の配置と空間7が関係し有
ってなる効果は下記の通りである。
【0040】効果は、図4(その1)の間取りと第3
の間取り(図1.参考)の、請求項1の空間を挟み部屋1
と部屋2の配列の間取りでは、上述の如く採光を確保出
来る部屋数は、部屋の大きさを請求項1の部屋と同一条
件として2部屋であるが、ユニット間取り(図1)の特
徴である部屋数は3部屋ありその分面積が余分に取れ
る。
【0041】効果は、図5(その2)の採光を取るた
めの住戸間の空間はいらず 、図6(その3)の空間7
ような大きな空間もいらず、図1のユニット間取りは、
空間7の面積が必要最小限に押さえられる事に依り、建
築面積も増え、前記と合間って建物全体の面積も飛躍的
に上がる。
【0042】効果、(図3)ユニット間取の部屋1.
部屋2の採光は空間7に面する窓4.窓5にて確保され
る。
【0043】効果、(図3)ユニット間取の部屋1、
部屋2、の採光は、直接採光で、共用廊下から手の届か
ない高い位置にある爲、面格子が要らない窓となり、明
るい部屋になる。
【0044】効果、(図3)プライバシーに関して
も、ユニット間取は対向する窓が無く、窓を空けていて
も覗かれる心配が無いので、開放感が生まれる。
【0045】効果、(図3)ユニット間取りの空間7
の最下階は共用廊下10となる。
【0046】効果、(図3)ユニット間取りの共用廊
下10は、地下扱いになるが、空間7が吹き抜けている
ので自然排煙が出来る。
【0047】効果、(図3)共用廊下はユニット間取
りの空間7がトップライトの役割をはたすため、日中の
照明は要らない。
【0048】効果、(図1)ユニット間取りをコアー
8と共にパターン化する事に依り、設計・積算・施工の
簡略化も計れる。
【0049】その他、課題中の傾斜地を平らにして在来
の中高層マンションを建てるという方法は、傾斜地の切
り取った部分と残す部分の境目に土留めの為、擁壁を必
要とし、又、大量の残土処分をしなければならないが、
積み上げてなるユニット間取りの建築物は傾斜に沿って
建てるので土留め擁壁もいらず、土の処分も少なくてす
み、コストダウンになる。
【005】在来の中高層マンションとパターン化したユ
ニット間取の建築物の大きな違いは、バルコニーの大き
さで、中高層マンションのハネ出しバルコニーは、2m
以下とされるがユニット間取りの場合ずれて出来る下の
住戸の屋根部分が上の階の住戸のルーフバルコニーとな
るため大きくなる。
【0051】積み上げてなるユニット間取りは3m以内
ごとの地盤面の設定のし方で何階層(例えば15層)積
み上げても、建物の高さは7m以下で地上2階・地下1
階扱いになり、建築基準法の日影図は必要なくお知らせ
板も近隣の同意も必要がない。
【0052】前述の地下扱いになる部分は建築基準法に
より延べ面積の1/3迄を限度とし指定された容積に床
面積の上乗せが出来るため、延べ面積が飛躍的にあが
る。
【0051】以上13項目にわたり、課題を全て満足さ
せ、しかも、土地の有効利用も図れ、ただ取れば良いと
言うことでは無く、集合住宅として理想的な間取りにな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本平面図である。
【図2】基本平面図を左右対称に連続配置した平面図で
ある。
【図3】A-Aにおける断面透視図である。
【図4】従来のひな壇式にした場合(その1)の平面図
である。
【図5】従来のひな壇式にした場合(その2)の平面図
である。
【図6】従来のひな壇式にした場合(その3)の平面図
である。
【符点の説明】 1部屋1 2部屋2 3部屋3 4部屋1の窓 5部屋2の窓 6部屋3の窓 7空間(7-1、7-2) 8自由コアー(居間、キッチン、バスルーム、トイレ、
玄関、その他等) 9ルーフバルコニー 10共用廊下 11袖壁 12採光斜線10:4
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年2月23日(2001.2.2
3)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 傾斜地における建物のユニット間取
り及び建築物
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、傾斜地における建
築物のユニット間取り及びこれを使用した建築物に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】、図4(その1)は、建築基準法よ
り、部屋1+部屋2は随時開放できる襖、又は障子で仕
切られている場合は二部屋を一室とみなすとされている
間取りで、部屋1の上に部屋2が重なるように1スパン
(b)ずつずらし積上げていく間取りである。
【0003】、図5(その2)は、2戸を一組として
角部屋を形成し、窓4・窓5を設け側面より採光を取る
間取りで、1スパン(b)ずつずらし部屋1の上に部屋
2を、部屋2の上に部屋3が重なるように積上げていく
間取りである。
【0004】、図1が参考図.第3の間取りとして、
請求項1の空間7を挟んで部屋1・部屋2を有する間取
りで、部屋1の上に部屋2が重なるように1スパン(a
+b)ずつずらし積上げていく間取りである。
【0005】、第4の間取りは、傾斜地をたいらに造
成して在来の中高層の建築物を建てる方法、現在殆どこ
の方法で行われているのが実状である。
【0006】、図6(その3)は、AとBの住戸を一
組とし偶数階と奇数階に分け、AとBの組合せを2通り
作りそれを1スパン(L)ずつずらし積み上げていく建
築物。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】図4(その1)より、建築基準法の、窓6
が=採光に有効な窓面積≧部屋面積×1/7、且つ、部
屋面積の合計≧部屋1+部屋2で随時開放できる襖、又
は、障子で仕切られている場合は、二部屋を一室とみな
す、とされている通り請求項1の部屋と同一条件にして
比べた場合、本申請より1部屋分面積が少なくなる。
【0009】図4(その1)は、部屋1の窓は無く、部
屋2の窓6からの間接採光になる。
【0010】図4(その1)は、部屋1と部屋2の間仕切
りは随時開放できる、襖又は障子となるので、部屋の独
立性と間取りに制約を受ける、
【0011】図4(その1)は、共用廊下が地下のトン
ネル状になり、自然排煙や自然光が取れない、その為、
各階ごとに機械排煙設備を設けなければならない。
【0012】図4(その1)の共用廊下は、日中も照明
が必要になる。
【0013】図5(その2)は、2戸を一組として角部
屋を形成し、窓4・窓5・を設け側面より採光を取る
が、採光の面では問題はないが、住戸間の空間が多すぎ
て建築物全体の面積がのびない。
【0014】上記の第3の間取りとして、請求項1の
空間を挟んで部屋1・部屋2を有する間取りで部屋1
の上に部屋2が重なるように積上げていく間取り、これ
も採光の面では問題ないが、部屋数が2部屋では面積が
伸びきれず採用しにくい。
【0015】以上敷地の有効利用を優先した間取りにす
ると採光が取れず、採光を取ろうとすると敷地の有効利
用が出来ない。
【0016】図5(その2)は、採光が取れたにして
も、空間を挟み窓が対面する為、プライバシーを守る意
味で思わしくない。
【0017】図5(その2)に限らず一般的な問題とし
て共用部に面する窓は防犯のため面格子を入れる、その
ため開放感が損なわれる。
【0018】前述の第4の方法では、傾斜地を平らに
して在来の中高層マンションを建てるという方法は、切
り取った部分と残す部分の境目に土留めの擁壁を必要と
し、又、大量の土を処分をしなければならずコスト高に
なる、だがこの方法が多いというのは、上記在来の、
、、、の方法依り建物全体の面積が上回り、コ
ストの面で勝ってたといえる、しかし、この方法は在来
工法の中高層建物となるので、ユニット間取りとはコス
トの比較は出来るが雛壇式建物でないので、間取りの比
較は出来ない。
【0019】図6(その3)の建物は空間(ライトコー
ト)部分が屈曲しているため共用廊下が明るいとは言え
ず、又、この空間部分(ライトコート)を下の階の部屋
のトップライトとして利用しているが、明かりは得られ
ても窓と違い開け閉めできず開放感や通気性が得られな
い、そしてこの空間(ライトコート)の占める面積が大
きすぎるため、建物全体の面積が下がる。
【0020】
【課題を解決するための手段】
【0021】部屋1と部屋2と部屋3に空間7−1と空
間7−2を挟んで交互に配置してなるユニット間取りで
あって、X方向の長さをbとし、Y方向の長さをcとし
たときの各部屋の大きさは、b×cとし、X方向の長さ
をaとし、Y方向の長さをfとしたときの各空間の大
きさは、a×fとして、又、部屋1、部屋2の、空間7
−1、空間7−2に面する壁に、窓4、窓5設け、窓
の巾をw1とし採光に有効な窓の高さをh1としたとき
の窓4の大きさは、窓4=w1×h1とし、窓の巾をw
2とし採光に有効な窓の高さをh2にしたときの窓5の
大きさは、窓5=w2×h2とし、bの長さを一定にし
たとき、部屋1のcの長さは、c1≦(窓4×7)/b
とし、部屋2のcの長さは、c2≦(窓5×7)/bと
するユニット間取り。
【0022】上記ユニット間取りを、X方向に、上に1
スパン(a+b)ずつずらしながら、部屋1の上に部屋
2を部屋2の上に部屋3が重なるように積上げる。
【0023】
【発明の実施の形態】
【0024】発明の実施の形態を実施例にて図面に基ず
き説明。
【0025】
【実施例】
【0026】図1、傾斜地におけるユニット間取りを提
供する。
【0027】図1、ユニット間取りは、次ぎのように構
成されている。a=2.0mにした場合の各長さの目安
は、b≒2a≒4.0m、c≒1.5a≒3.0m、f
≒c/1.7≒1.8mとなり、部屋1=b×c、空間
7−1=a×f、部屋2=b×c、空間7−2=a×
f、部屋3=b×cの順に並べ、部屋1及び部屋2の空
間7−1と空間7−2に面する壁にそれぞれ、窓4、窓
設ける、これらの面積を有する二つの空間7と、そ
れを挟む、b×cの面積を有する三つの部屋と二つの窓
から成る形状を一つのユニット間取りとして特定し、コ
アー8と共に1住戸を構成しパターン化させる。
【0028】図3、パターン化したユニット間取りを、
上に1スパン(a+b)ずつずらし、部屋1の上に部屋
2が、部屋2の上に部屋3がくるように積み上げてい
く。
【0029】図1、ユニット間取りの部屋とは、建築基
準法の居室部分と同じで物入れ等は含まないで良い。
【0030】図1、又、ユニット間取り+自由コアー8
(居間、キッチン、バスルーム、トイレ、玄関、その他
等)で1住戸を形成する。
【0031】図1、自由コアー8の大きさを変える事に
よりパターンが増やせる。
【0032】図1、ユニット間取りの窓は2箇所指定し
ただけで有るが、これは必要最小限の指定で実際には指
定以外の開口部も必要で有る。
【0033】建物の最上階、最下階及び両妻側は必ずし
も、ユニット間取りが良いとは限らない、その場合、ユ
ニット間取り側とうまく取合うよう工夫する必要があ
る。
【0034】又、ユニット間取りを有した建物と在来の
中高層を組合せた建物も考えられる。
【0035】図2、其の他、空間7に面し、X0の線上
に、袖壁を≧0.5m付けると、隣住戸とのプライバシ
ーも守られ、同時に防火壁の役割を果たし、窓廻りの材
質仕様制限も受けなくなる。
【0036】積み上げてなるユニット間取りは3m以内
ごとの地盤面の設定のし方で何階層(例えば15層)積
み上げても、建物の高さは7m以下で地上2階・地下1
階扱いになり、建築基準法の日影図は必要なくお知らせ
板も近隣の同意も必要がない。
【0037】前述の地下扱いになる部分は建築基準法に
より延べ面積の1/3迄を限度とし指定された容積に床
面積の上乗せが出来るため、延べ面積が飛躍的にあが
る。
【0038】
【発明の効果】
【0039】請求1の各部屋の配置と空間7が関係し有
ってなる効果は下記の通りである。
【0040】効果は、図4(その1)の間取りと第3
の間取り(図1.参考)の、請求項1の空間を挟み部屋1
と部屋2の配列の間取りでは、上述の如く採光を確保出
来る部屋数は、部屋の大きさを請求項1の部屋と同一条
件として2部屋であるが、ユニット間取り(図1)の特
徴である部屋数は3部屋ありその分面積が余分に取れ
る。
【0041】効果は、図5(その2)の採光を取るた
めの住戸間の空間はいらず、図6(その3)の空間7よ
うな大きな空間もいらず、図1のユニット間取りは、空
間7の面積が必要最小限に押さえられる事に依り、建築
面積も増え、前記と合間って建物全体の面積も飛躍的に
上がる。
【0042】効果、(図3)ユニット間取の部屋1.
部屋2の採光は空間7に面する窓4.窓5にて確保され
る。
【0043】効果、(図3)ユニット間取の部屋1、
部屋2、の採光は、直接採光で、共用廊下から手の届か
ない高い位置にある爲、面格子が要らない窓となり、明
るい部屋になる。
【0044】効果、(図3)プライバシーに関して
も、ユニット間取は対向する窓が無く、窓を空けていて
も覗かれる心配が無いので、開放感が生まれる。
【0045】効果、(図3)ユニット間取りの空間7
の最下階は共用廊下10となる。
【0046】効果、(図3)ユニット間取りの共用廊
下10は、地下扱いになるが、空間7が吹き抜けている
ので自然排煙が出来る。
【0047】効果、(図3)共用廊下はユニット間取
りの空間7がトップライトの役割をはたすため、日中の
照明は要らない。
【0048】効果、(図1)ユニット間取りをコアー
8と共にパターン化する事に依り、設計・積算・施工の
簡略化も計れる。
【0049】その他、課題中の傾斜地を平らにして在来
の中高層マンションを建てるという方法は、傾斜地の切
り取った部分と残す部分の境目に土留めの為、擁壁を必
要とし、又、大量の残土処分をしなければならないが、
積み上げてなるユニット間取りの建築物は傾斜に沿って
建てるので土留め擁壁もいらず、土の処分も少なくてす
み、コストダウンになる。
【0050】在来の中高層マンションとパターン化した
ユニット間取の建築物の大きな違いは、バルコニーの大
きさで、中高層マンションのハネ出しバルコニーは、2
m以下とされるがユニット間取りの場合ずれて出来る下
の住戸の屋根部分が上の階の住戸のルーフバルコニーと
なるため大きくなる。
【0051】積み上げてなるユニット間取りは3m以内
ごとの地盤面の設定のし方で何階層(例えば10層)積
み上げても、建物の高さは7m以下で地上2階・地下1
階扱いになり、建築基準法の日影図は必要なくお知らせ
板も近隣の同意も必要がない。
【0052】前述の地下扱いになる部分は建築基準法に
より延べ面積の1/3迄を限度とし指定された容積に床
面積の上乗せが出来るため、延べ面積が飛躍的にあが
る。
【0053】以上13項目にわたり、課題を全て満足さ
せ、しかも、土地の有効利用も図れ、ただ取れば良いと
言うことでは無く、集合住宅として理想的な間取りにな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本平面図である。
【図2】基本平面図を左右対称に連続配置した平面図で
ある。
【図3】A-Aにおける断面透視図である。
【図4】従来のひな壇式にした場合(その1)の平面図
である。
【図5】従来のひな壇式にした場合(その2)の平面図
である。
【図6】従来のひな壇式にした場合(その3)の平面図
である。
【符点の説明】 1部屋1 2部屋2 3部屋3 4部屋1の窓 5部屋2の窓 6部屋3の窓 7空間(7-1、7-2) 8自由コアー(居間、キッチン、バスルーム、トイレ、
玄関、その他等) 9ルーフバルコニー 10共用廊下 11袖壁 12採光斜線10:4

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】図1より。空間6(aは普通2mで有る
    が、窓4の採光斜線と階高を考慮の上決定)を挟み、
    (bの長さは敷地の勾配を考慮の上決定)部屋1・部屋
    2・部屋3を同じ間隔に配置し。c(cの長さは普通
    2.8m)の長さはbが決定後。c≦各部屋の採光上有
    効な窓面積/(b×1/7)にする。寸法e及びd(スパン
    毎に変える事は可)はルーフバルコニー及び1住戸全体
    面積の需要に応え調整し。これらを互いに関係させなが
    ら一定の形状を特定し、パターン化する事を特徴とする
    間取り。
  2. 【請求項2】(図2・図3)パターン化した間取りを左
    右対称に配置し、上に1スパンずつずらしながら、部屋
    1の上に部屋2を部屋2の上に部屋3が重なるように積
    上げていく事を特徴とする。
  3. 【請求項3】空間6に面する窓と窓の境に、壁面よリ≧
    500mmの壁10を設ける事を特徴とする。
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