JP2002097675A - 作業車の走行操作規制装置 - Google Patents

作業車の走行操作規制装置

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JP2002097675A
JP2002097675A JP2000289249A JP2000289249A JP2002097675A JP 2002097675 A JP2002097675 A JP 2002097675A JP 2000289249 A JP2000289249 A JP 2000289249A JP 2000289249 A JP2000289249 A JP 2000289249A JP 2002097675 A JP2002097675 A JP 2002097675A
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control
lock
valve
cylinder
lever
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Takuo Omura
卓穗 尾村
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Original Assignee
Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】組み付けの容易化、効率化を図ることができる
ようにした作業車の走行操作規制装置を提供すること。 【解決手段】操縦レバー71は枢支部から下方に突出し
たレバーアーム33を有し、このレバーアーム33に被
係合部41を設けかつメカ式制御弁Cと連動連結する連
動手段74を連結し、この連動手段74より下方に係合
部39をレバーアーム33の揺動を許容するロック解除
位置から前記被係合部41と係合してレバーアーム33
を中立位置でロックするロック位置まで移動可能なロッ
ク部材38を配置し、前記パイロット操作弁へ供給され
る圧油によって作動してロック部材38をロック解除側
に作動しかつアンロード弁の作動で前記圧油がアンロー
ドされたときにロック部材38をロック側に作動させる
ロック解除シリンダ43を設け、前記ロック部材38及
びロック解除シリンダ43を作業車に対して着脱自在な
操縦台28に組み付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バックホー等の作
業車を動作停止状態に維持する走行操作規制装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えば、バックホーにおいては、左右走
行モータ、旋回モータ、ブームシリンダ、アームシリン
ダ及びバケットシリンダ等の油圧アクチュエータを有し
ており、それぞれ制御弁を操作することにより制御して
いる。前記旋回モータ、ブームシリンダ、アームシリン
ダ及びバケットシリンダ等の油圧アクチュエータの制御
弁にはパイロット式制御弁が使用されており、このパイ
ロット式制御弁は操作レバーで操作するパイロット操作
弁で制御するようになっている。
【0003】前記パイロット操作弁へは油圧ポンプから
パイロット圧供給油路を介してパイロット圧油が供給さ
れており、このパイロット圧供給油路にはアンロードす
るためのアンロード弁が設けられ、バックホーから操縦
者が降りる時等に、不本意なアクチュエータ作動を生じ
ないように、制御弁をアンロードするようになってい
る。前記左右走行モータの制御弁にはメカ式(機械式)
制御弁が使用されており、このメカ式制御弁は左右走行
用操縦レバーでリンク及びロッド等の機械式連動手段を
介して操作するようになっている。
【0004】この走行用操縦レバーの不本意な操作を防
止するために、操縦レバー自体又は操縦レバーに連動連
結された部材の動きを規制する中立ロック手段が設けら
れている。この従来技術として、実用新案登録第569
397号公報に開示されたものがある。これは、「走行
部操作具(走行用操縦レバー)によって直接操作されて
油圧ポンプからの圧油供給がなされる走行部油圧切換弁
(メカ式制御弁)と、作業部操作具によって操作される
パイロット弁を介して間接的にパイロット操作されて油
圧ポンプからの圧油供給がなされる作業部油圧切換弁
(パイロット式制御弁)とを備え、セイフテイロックレ
バーのロック操作により走行部操作具の操作をロックす
るように構成するにあたり、前記油圧ポンプとパイロッ
ト弁とのあいだに設けられ、セイフテイロックレバーが
ロック解除操作されたときにはパイロット弁への圧油供
給をし、ロック操作されたときにはパイロット弁への圧
油供給を断って作業部油圧切換弁のパイロット操作を無
効にすべく切換わるアンロード弁と、走行部操作具に係
脱自在に係合して操作ロックをする係合具と、該係合具
を係合側に向けて付勢する弾機と、両シリンダ室がオリ
フイスを介して連通された複動式で、かつパイロット弁
に対し並列に油路接続されるロック解除シリンダとを備
えると共に、該ロック解除シリンダと係合具とは、圧油
供給状態では弾機に抗して係合具を係合解除側に移動さ
せるシリンダ作動をし、圧油供給が断たれた状態では弾
機付勢力を受けて係合具を係合側に移動させるシリンダ
作動をするよう連繋されている」。
【0005】この従来技術では、「セイフテイロックレ
バーをロック操作したときだけでなく、圧油供給が断た
れるエンジン停止状態であれば、セイフテイロックレバ
ーがロック解除位置にあっても、走行操作具はロック状
態に維持されることになって、不用意に走行位置に操作
されてしまうことがない。」ようになっている。そし
て、前記走行操作を規制する機構は、「左右走行レバー
(走行用操縦レバー)の基端部に突設される突出ピンに
対して係脱可能な揺動プレート(ロック部材)、該揺動
プレートを常時係合側に付勢する戻し弾機、揺動プレー
トを係合解除側に強制揺動せしめるロック解除シリンダ
等で構成されている。そして、ロック解除シリンダが縮
小した状態では、揺動プレートが突出ピンから離間して
左右走行レバーの操作を許容する一方、ロック解除シリ
ンダが伸長した状態では、揺動プレートが突出ピンに係
合して左右走行レバーの操作を規制することになるが、
ロック解除シリンダは前記アンロード弁の作動に連動す
る」ようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術では、走
行用操縦レバー、ロック部材、ロック解除シリンダ、油
圧配管等の操縦レバーを中立ロックする手段が、それぞ
れ別個に作業車に取り付けられていて、組み付けが複雑
かつ煩雑になっており、また、前記枢支部から下方に突
出したアームに制御弁を近接配置して連結していて、中
立ロック手段の配置空間を圧迫している。本発明は、こ
のような従来技術の問題点を解決できるようにした作業
車の走行操作規制装置を提供することを目的とする。
【0007】本発明は、ロック部材及びロック解除シリ
ンダ、それに弾機又は油圧配管、それらに操縦レバーの
枢支部及びストッパ、またはそれらに連動手段の中継支
軸を追加して操縦台に予め組み付けておくことにより、
組み付けの容易化、効率化を図ることができるようにし
た作業車の走行操作規制装置を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明における課題解決
のための第1の具体的手段は、作業車51の油圧式走行
モータ3を制御するべく操縦レバー71によって操作さ
れるメカ式制御弁C1、C2と、作業車51上の油圧ア
クチュエータを制御するべくパイロット操作弁19から
のパイロット圧によって制御されるパイロット式制御弁
Cと、前記油圧アクチュエータの動作停止を維持すると
きにパイロット操作弁19へ供給される圧油をアンロー
ドするアンロード弁18とを有し、前記操縦レバー71
は枢支部から下方に突出したレバーアーム33を有し、
このレバーアーム33に被係合部41を設けかつメカ式
制御弁Cと連動連結する連動手段74を連結し、この連
動手段74より下方に係合部39をレバーアーム33の
揺動を許容するロック解除位置から前記被係合部41と
係合してレバーアーム33を中立位置でロックするロッ
ク位置まで移動可能なロック部材38を配置し、前記パ
イロット操作弁19へ供給される圧油によって作動して
ロック部材38をロック解除側に作動しかつアンロード
弁18の作動で前記圧油がアンロードされたときにロッ
ク部材38をロック側に作動させるロック解除シリンダ
43を設け、前記ロック部材38及びロック解除シリン
ダ43を作業車51に対して着脱自在な操縦台28に組
み付けていることである。
【0009】これによって、操縦台28に、ロック部材
38、ロック解除シリンダ43を予め組み付けておい
て、それを作業車51に対して取り付けることが可能に
なり、組立の容易化、効率化が図れる。本発明における
課題解決のための第2の具体的手段は、第1の具体的手
段に加えて、前記操縦台28に内部フレーム94を設
け、この内部フレーム94に前記ロック部材38及びロ
ック解除シリンダ43を取り付け、ロック解除シリンダ
43を単動シリンダで形成し、ロック部材38をロック
側に付勢する弾機42を内部フレーム94に組み付けて
いることである。
【0010】これによって、操縦レバー71を中立位置
にロックする手段のほとんどを、内部フレーム94に組
み付けておいて、操縦台28に対して簡単に取り付ける
ことが可能になり、操縦台28の配置空間が狭くとも、
組立が確実かつ容易になる。本発明における課題解決の
ための第3の具体的手段は、第1又は2の具体的手段に
加えて、前記操縦台28に内部フレーム94を設け、こ
の内部フレーム94に前記ロック部材38及びロック解
除シリンダ43を取り付けロック解除シリンダ43に圧
油を供給する配管44を内部フレーム94に組み付けて
いることである。
【0011】これによって、内部フレーム94に、配管
44まで含めて操縦レバー71を中立位置にロックする
手段のほとんどを組み付けてユニット化することがで
き、組立が極めて簡単かつ容易になる。本発明における
課題解決のための第4の具体的手段は、第1〜3のいず
れかの具体的手段に加えて、前記操縦レバー71の枢支
部と、レバーアーム33の最大揺動範囲を設定するスト
ッパ46とを操縦台28に組み付けていることである。
これによって、操縦台28に、ロック部材38、ロック
解除シリンダ43、操縦レバー71、ストッパ46等を
予め組み付けておいて、それを作業車51に対して取り
付けることが可能になり、更に組立の効率化が図れ、操
縦レバー71、レバーアーム33のストローク調整も操
縦台28の組立時に完結でき、整備も容易になる。
【0012】本発明における課題解決のための第5の具
体的手段は、第1〜4のいずれかの具体的手段に加え
て、前記連動手段74は中継支軸31に支持された回動
体35と、この回動体35とレバーアーム33とを連動
連結するリンク34と、回動体35とメカ式制御弁Cと
を連動連結するリンク36とを有し、前記中継支軸31
を操縦台28に組み付けていることである。これによっ
て、操縦レバー71を中立位置にロックする手段だけで
なく、操縦レバー71の操作力伝達系もユニット化し
て、組立を容易にしかつ相互位置関係を良好に設定して
おくことができ、連動手段74の組立・設定も容易にな
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図10〜12において、51は作
業車両として例示するバックホーであり、該バックホー
51は上部の旋回体52と下部の走行装置53とから主
構成されている。走行装置53は、油圧式走行モータ3
で駆動されるゴムクローラ形式の走行体54を左右一対
備えており、また、前部にはドーザ55を備えている。
【0014】旋回体52は、走行装置53上に上下方向
の軸心S回りに左右旋回自在に支持された旋回台56
と、旋回台56の前部に設けられた作業装置(掘削装
置)57と、旋回台56上に設けられた運転席58等を
備えて構成されている。旋回台56の後部は、作業装置
57等との重量バランスを図るカウンタウエイト59を
有し、また、旋回台56の後部側にはエンジン13、ラ
ジエータ68、多連の油圧ポンプP、エアクリーナ等が
配置され、これらは前上部が枢支されたボンネット61
によって覆われている。
【0015】また、旋回台56の右側部には、油圧機器
の圧油を貯留する作動油タンク70、油圧機器を制御す
る多数の制御弁C等が配置され、これらはタンクカバー
62によって覆われている。旋回台6の前部には、支持
ブラケット63が設けられ、この支持ブラケット63に
は揺動ブラケット64が上下方向の軸心回りに左右揺動
自在に支持されている。作業装置57は、基部側が前記
揺動ブラケット64に揺動自在に支持されたブーム65
と、基部側がブーム65の先端側に揺動自在に支持され
たアーム66と、アーム66の先端側にスクイ・ダンプ
動作可能に支持されたバケット67とを備えて構成され
ており、それぞれ油圧シリンダからなるブームシリンダ
4、アームシリンダ6、バケットシリンダ5で作動可能
とされている。
【0016】運転席58はボンネット61の前方側で且
つタンクカバー62の左側方に配置されており、シート
サポート73上に着脱自在に取り付けられている。この
シートサポート73は旋回台56に対して着脱自在であ
る。前記運転席58の前方には、左右の走行体54を別
々に操作すべく左右一対設けられた走行用操縦レバー7
1L、71Rが配置され、運転席58の左右両側には操
縦台(操縦装置)72L、72Rが配置されており、こ
れら左右の操縦台72L、72Rはシートサポート73
に着脱自在に取付固定されている。
【0017】また、左側の操縦台72Lは、後部側の回
動支点を中心として左右方向の軸心回りに上側に(上回
りに)回動可能とされている。これは、運転席58の左
側(運転席58の左斜め前側すなわち左側操縦台72L
の前方側)が乗降口82とされており、乗り降りの邪魔
にならないように、左側の操縦台72Lを前記回動支点
回りに上側に回動させることにより、乗降口82を広く
するように退避可能としたものである。なお、右側の操
縦台72Rも上方回動自在にしてもよい。右側の操縦台
72Rには、ブーム65及びバケット67を操作するブ
ーム・バケット用操作レバー76と、ドーザ55を操作
するドーザ用操作レバー77と、エンジンの回転を制御
するアクセルレバー78と、右ロックレバー79Rとが
備えられている。
【0018】この右ロックレバー79Rは、上方操作す
ることにより、切換スイッチ83Rを作動して後述する
アンロード弁18をオフに切換作動し、ブーム・バケッ
ト用操作レバー76によるブーム65及びバケット67
の操作を不能とする。また、右側の操縦台72Rには、
ブームシリンダ4及びバケットシリンダ5用の制御弁C
3、C4を制御するパイロット操作弁19Rが取付支持
され、このパイロット操作弁19Rを操作するように、
前記ブーム・バケット用操作レバー76が設けられてい
る。
【0019】左側の操縦台72Lには、旋回台56を旋
回中心S廻りに旋回させる旋回モータ7及びアーム66
を操作する旋回・アーム用操作レバー80と、左ロック
レバー79Lとが備えられている。この左ロックレバー
79Lは、上方操作することにより、切換スイッチ83
Lを作動して後述するアンロード弁18をオフに切換作
動し、左側の操縦台72Lを上側へ回動すると共に、旋
回・アーム用操作レバー80による旋回モータ7及びア
ーム66の操作を不能とする。
【0020】前記左右ロックレバー79L、79Rは、
切換スイッチ83L、83R(図5に図示)等と共に、
バックホー1の動作を停止状態にするときに操作する停
止操作手段26を構成している。なお、左ロックレバー
79Lを下方操作すると、左側の操縦台72Lが下降す
ると共に、旋回・アーム用操作レバー80による旋回モ
ータ7及びアーム66の操作を可能状態にする。旋回モ
ータ7及びアームシリンダ6用の制御弁C5、C7を制
御するパイロット操作弁19Lは、左側の操縦台72L
に取付支持され、このパイロット操作弁19Lを操作す
るように、前記旋回・アーム用操作レバー80が設けら
れている。
【0021】図8、9に示すバックホー51の油圧シス
テムにおいて、エンジン13で4台の油圧ポンプP1、
P2、P3、P4を駆動し、2連式可変容量型のメイン
油圧ポンプP1、P2の圧油を、制御弁C1、C2を介
してクローラ式の左右走行装置54の走行モータ3L、
3Rに供給すると共に、制御弁C3、C4、C5、C6
を介してブームシリンダ4、バケットシリンダ5、アー
ムシリンダ6、サービスアクチュエータ(アタッチメン
ト)10等の第1作業用アクチュエータへ供給してい
る。
【0022】前記サービスアクチュエータ10はブレー
カ、オーガ、カッタ等で、油圧容量は種々のものがあ
り、バックホーのサービスポート14に着脱自在に接続
されている。前記メイン油圧ポンプP1、制御弁C1、
走行モータ3R、制御弁C3、C4、ブームシリンダ
4、バケットシリンダ5等で第1油圧回路を形成してお
り、前記メイン油圧ポンプP2、制御弁C2、走行モー
タ3L、制御弁C5、C6、アームシリンダ6、サービ
スアクチュエータ10等で第2油圧回路を形成してお
り、ブームシリンダ4、バケットシリンダ5、アームシ
リンダ6、サービスアクチュエータ10等は第1種作業
用アクチュエータとなっている。
【0023】また、第3のサブ油圧ポンプP3からの圧
油を、制御弁C7、C8、C9を介して旋回モータ7、
スイングシリンダ8及びドーザシリンダ9等の第2種作
業用アクチュエータに供給すると共に、切り換え分流弁
11にも供給可能になっていて、これらによって第3油
圧回路が形成されている。切り換え分流弁11は流通位
置と分流供給位置とに2位置切り換え式であり、分流供
給位置に作動すると2本の油路24、25と連通し、サ
ブ油圧ポンプP3の圧油を等分して油路24、25に供
給可能になる。
【0024】そして、サブ油圧ポンプP3の圧油の分流
した一流は、油路24を通って制御弁C3、C4を介し
てブームシリンダ4、バケットシリンダ5に供給可能に
なると共に、メイン油圧ポンプP1の圧油が供給される
制御弁C1の吸入側に加給されて走行モータ3Rを駆動
可能になり、分流した他流は、油路25を通って制御弁
C5、C6を介してアームシリンダ6、サービスアクチ
ュエータ10に供給可能になると共に、メイン油圧ポン
プP2の圧油が供給される制御弁C2の吸入側に加給さ
れて走行モータ3Lを駆動可能になる。
【0025】前記制御弁C3、C4、C5、C7及び切
り換え分流弁11は油圧パイロット切り換え式であり、
パイロット圧用油圧ポンプP4からの圧油が、パイロッ
ト圧供給油路22を介して、斜板角変更用走行速度切り
換え弁17、アンロード弁18を経て、パイロット操作
弁19L、19Rを介して制御弁C3、C4、C5、C
7に供給され、また油路20を介して切り換え分流弁1
1に供給される。切り換え分流弁11の油路20にはパ
イロット圧制御油路21が接続されている。このパイロ
ット圧制御油路21は、油路20から左右走行モータ3
L、3Rの制御弁C1、C2を通って排油する第1制御
油路21Aと、油路20から制御弁C1〜C6を通って
排油する第2制御油路21Bとを有する。
【0026】前記油圧システムは、制御弁C1、C2を
操作しない左右走行モータ3L、3Rの非駆動状態で
は、メイン油圧ポンプP1の油はブームシリンダ4及び
バケットシリンダ5に供給可能になり、メイン油圧ポン
プP2の油はアームシリンダ6及びサービスアクチュエ
ータ10に供給可能になり、サブ油圧ポンプP3の油は
旋回モータ7、スイングシリンダ8及びドーザシリンダ
9に供給可能になっている。直進走行のために制御弁C
1、C2を操作すると、メイン油圧ポンプP1、P2の
油は左右走行モータ3L、3Rに供給されてこれを駆動
し、制御弁C1、C2の切り換えによってパイロット圧
制御油路21が堰き止められてパイロット圧が立ち、切
り換え分流弁11を作動して流通位置から分流供給位置
に変更し、サブ油圧ポンプP3の油を右走行モータ3
R、左走行モータ3L、ブームシリンダ4、バケットシ
リンダ5、アームシリンダ6及びサービスアクチュエー
タ10に供給可能になる。
【0027】従って、このとき旋回モータ7、スイング
シリンダ8及びドーザシリンダ9の第2種作業用アクチ
ュエータは作動可能状態であり、ブームシリンダ4、バ
ケットシリンダ5、アームシリンダ6及びサービスアク
チュエータ10の第1種アクチュエータも作動可能状態
になっており、これらを作動しなければ、サブ油圧ポン
プP3の油は総て左右走行モータ3L、3Rに加給さ
れ、メイン油圧ポンプP1、P2のみのときより増速さ
れる。前記切り換え分流弁11、切り換え分流弁11か
ら各制御弁Cまでの油路24、25、油路20及びパイ
ロット圧制御油路21等は、左右走行モータ3L、3R
が駆動に切り換えられたときに切り換え分流弁11を作
動して、サブ油圧ポンプP3からの圧油を、左右走行モ
ータ3L、3R、ブームシリンダ4、バケットシリンダ
5、アームシリンダ6及びサービスアクチュエータ10
に供給する切り換え手段を構成している。
【0028】前記切り換え手段は、切り換え分流弁11
で供給する油を、ブームシリンダ4、バケットシリンダ
5、アームシリンダ6及びサービスアクチュエータ10
にも供給可能になっているが、左右走行モータ3L、3
Rのみに加給するようにしたり、サブ油圧ポンプP3と
制御弁8との間に切り換え分流弁11を設けて、直進走
行時にはサブ油圧ポンプP3の油を、第2種作業用アク
チュエータに供給せず、左右走行モータ3L、3Rのみ
に供給するようにしたりしてもよい。また、前記切り換
え手段は、左右走行モータ3L、3Rに同時に等量の油
を供給する機能だけを行わせ、サブ油圧ポンプP3の油
を加給しない構成にしてもよい。
【0029】前記アンロード弁18は、パイロット油圧
操作系に接続されており、左右ロックレバー79L、7
9Rによって切換スイッチ83L、83Rがオフになる
ことによりパイロット油圧操作系(パイロット圧供給油
路22)をアンロードし、走行装置53、旋回台56の
旋回モータ7、掘削装置57の油圧シリンダ等への圧油
の供給を停止するようになっている。制御弁C1、C
2、C6、C8、C9は手動操作切換式であり、走行用
の制御弁C1、C2は走行用操縦レバー71L、71R
によって操作され、制御弁C6はサービスポート切換レ
バーによって操作され、制御弁C8はスイングペダル
(図示せず)によって操作され、制御弁C9はドーザ用
操作レバー77によって操作される。
【0030】前記走行用操縦レバー71L、71Rは、
図10に示すように、アーム、リンク、回動体等からな
る連動手段74又はプッシュプルケーブル等の連動手段
を介して、走行用の制御弁C1、C2の各スプールとメ
カ的に連動連結されている。図1〜7において、28は
旋回台56の基板56A上に着脱自在にボルト固定され
た操縦台であり、操縦台28は台板29上に左右支持板
30A、30B及び前支持板30C、2本の中継支軸3
1等が立設されており、左右支持板30A、30Bの上
部に固定の横軸32に操縦レバー71L、71Rの各ボ
ス部71a、71bが回動自在に支持されている。
【0031】なお、右支持板30Bと前支持板30Cと
は板材を屈曲して一体成形されており、左右支持板30
A、30B及び前支持板30Cを1枚板を屈曲して一体
成形しても、総てを別板で形成してもよい。前記操縦レ
バー71L、71Rの各ボス部71a、71bには下方
に突出したレバーアーム33L、33Rが一体回動自在
に固着されており、その上下方向中途部に連動手段74
のリンク34が連結されている。前記横軸32が操縦レ
バー71L、71Rの枢支部となっている。
【0032】連動手段74は、2本の中継支軸31に、
ボス部から2本のアームを別方向に突出した形状(ベル
クランク状)の回動体35が縦軸廻り回動自在に支持さ
れており、各回動体35のそれぞれの一方のアーム35
aにリンク34が連結され、他方のアーム35bに制御
弁C1、C2の各スプールと連結するリンク36が連結
されている。左右支持板30の下部には、正面視略コ字
形状の内部フレーム94が着脱自在にボルト締結されて
おり、この内部フレーム94の上部に軸37を介してロ
ック部材38が枢支されている。
【0033】このロック部材38は側面視略L字状でそ
のコーナ部が軸37に嵌合し、略水平に位置する一端部
38Aに突起ピン(係合部)39を設けており、他端部
38Bに当接部40を有している。この他端部38Bの
下端は内部フレーム94の下部より下方へ突出してい
る。前記突起ピン39はレバーアーム33の下部に設け
た係合溝(被係合部)41と係合しており、突起ピン3
9が係合溝41の凹部と係合していないロック解除位置
にあるとき、レバーアーム33及び操縦レバー71L、
71Rの揺動が許容され(ロック解除状態)、レバーア
ーム33、従って操縦レバー71L、71Rを中立位置
にした状態で、ロック部材38がロック解除位置から図
1時計方向に揺動して突起ピン39が係合溝41の凹所
と係合するロック位置に移動したとき、レバーアーム3
3及び操縦レバー71L、71Rの揺動が規制される
(ロック状態)ようになる。
【0034】前記ロック部材38は、他端部38Bの下
端と内部フレーム94との間に設けた引っ張りスプリン
グ(弾機)42によって、図1時計方向に付勢されてお
り、当接部40はパイロット操作式のロック解除シリン
ダ43のピストンロッド43Aの先端に当接している。
前記ロック解除シリンダ43は単動式であって、パイロ
ット油路(配管)44を介してパイロット圧供給油路2
2と連通しており、パイロット圧供給油路22に圧が立
つことにより、ロック解除シリンダ43はピストンロッ
ド43Aを突出して、引っ張りスプリング(弾機)42
に抗してロック部材38を図1反時計方向に揺動し、突
起ピン39を係合溝41から離脱させる(図1の状
態)。
【0035】従って、ロックレバー79を持ち上げてア
ンロード弁18をアンロード状態にしたとき、又はエン
ジン13を停止してアンロード弁18がオフになったと
き、パイロット圧供給油路22の圧油が抜けるとパイロ
ット油路44の圧油も抜け、ロック部材38は引っ張り
スプリング42によって図1時計方向に揺動されて、突
起ピン39が係合溝41の凹所と係合し、操縦レバー7
1L、71Rが中立位置から揺動するのを規制し、走行
操縦動作を不可能な状態にロックする。このロック状態
で、不本意に操縦レバー71L、71Rに揺動する力が
加わった場合、ロック部材38の一端部38Aにその力
が伝達され、軸37で支持されるが、係合溝41はレバ
ーアーム33の最下端にあるので、その他の位置にある
ときよりも前記力は小さくなり、また軸37に向いてい
るので負荷も小さくなり、ロック部材38等が損傷する
ことがなく、安価に製作することができる。
【0036】前記リンク34はレバーアーム33の中途
部に連結され、レバーアーム33はその下方にロック解
除シリンダ43等があって比較的上方に配置されている
ので、リンク34、36は台板29の上の構造物に妨害
されることなく配置でき、制御弁C1、C2が操縦レバ
ー71L、71R等の近傍位置に拘束されることなく、
種々の位置に配置できることになる。前記レバーアーム
33、ロック部材38、引っ張りスプリング42及びロ
ック解除シリンダ43等によって、操縦レバー71L、
71Rを中立位置でロックし、またそれを解除する中立
ロック手段45が構成されている。
【0037】この中立ロック手段45は、ロック部材3
8、引っ張りスプリング42及びロック解除シリンダ4
3等が内部フレーム94に取り付けられており、内部フ
レーム94の後上部にはブラケット95を介してパイロ
ット油路44の配管も支持されており、これらは内部フ
レーム94に予め組み付けて小ユニット(図5、6に示
す)として、左右支持板30A、30Bに取り付けられ
る。また、レバーアーム33L、33Rを含む操縦レバ
ー71L、71R及び中継支軸31等は、台板29に配
置しているので、前記小ユニットの中立ロック手段45
を組み付けた上でこれらを組み付けることにより、操縦
台28を大ユニット(図1、2に示す)として構成で
き、この大ユニットを予め組んでおいて、旋回台56の
基板56A上に組み付けることができ、組立の容易化、
効率化が可能となる。
【0038】46はレバーアーム33の最大揺動を規制
するストッパであり、各レバーアーム33L、33Rに
対向して支持板30に取り付けられており、レバーアー
ム最大揺動量の調整もすることができる。図1におい
て、47は旋回台56の前部の前カバー、48は旋回台
56の上部のフロアシートをそれぞれ示している。49
は操縦台28の台板29上に固着の取付け板で、中継支
軸31の中途部を支持補強をすると共に、パイロット油
路44を形成する配管の支持もしている。
【0039】また、図2において、50は支持板30に
枢支された増速ペダルであり、踏み込むことによりスイ
ッチを介して斜板角変更用走行速度切り換え弁17を作
動し、走行モータ3を低速から高速に切り換えることが
できる。図7は第2の実施の形態を示しており、ロック
部材38に係合溝41を設け、レバーアーム33の下部
に突起ピン39を設けて、係合部・被係合部の関係を逆
に構成している。なお、本発明は前記実施の形態に限定
されるものではなく、種々変形することができる。例え
ば、左右走行用制御弁C1、C2はロックレバー79
L、79Rのどちらか一方のみの上向き回動動作でロッ
クするように構成してもよい。
【0040】停止操作手段26としては、ロックレバー
79L、79Rの代わりに又は併設して、レバー、スイ
ッチ等を設けてもよい。付勢力を付与する引っ張りスプ
リング42を設ける代わりに、ロック解除シリンダ43
を復動させるように構成することもできる。
【0041】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、操縦台2
8に、ロック部材38、ロック解除シリンダ43等を予
め組み付けておいて、又はそれに操縦レバー71の枢支
部及びストッパ46、油圧配管44、連動手段74の中
継支軸31等を追加したりしてて、それを作業車51に
対して取り付けることができ、組立の容易化、効率化が
図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す要部の一部断面側面
図である。
【図2】同正面図である。
【図3】操縦レバーロック状態の断面側面図である。
【図4】同平面図である。
【図5】中立ロック手段の小ユニットの断面側面図であ
る。
【図6】同正面図である。
【図7】第2の実施の形態を示す要部の断面側面図であ
る。
【図8】作業車両の全体油圧回路である。
【図9】中立ロック手段を設けた要部の油圧回路図であ
る。
【図10】バックホーの平面図である。
【図11】バックホーの側面図である。
【図12】バックホーの斜視図である。
【符号の説明】
3 走行モータ 18 アンロード弁 19 パイロット操作弁 22 パイロット圧供給油路 28 操縦台 31 中継支軸 32 横軸(枢支部) 33 レバーアーム 37 軸 38 ロック体 39 突起ピン(係合部) 41 係合溝(被係合部) 42 引っ張りスプリング(弾機) 43 ロック解除シリンダ 44 パイロット油路(配管) 45 中立ロック手段 51 バックホー(作業車) 52 旋回台 53 走行装置 71 走行用操縦レバー 74 連動手段 79 ロックレバー 94 内部フレーム C 制御弁

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作業車の油圧式走行モータを制御するべ
    く操縦レバーによって操作されるメカ式制御弁と、作業
    車上の油圧アクチュエータを制御するべくパイロット操
    作弁からのパイロット圧によって制御されるパイロット
    式制御弁と、前記油圧アクチュエータの動作停止を維持
    するときにパイロット操作弁へ供給される圧油をアンロ
    ードするアンロード弁とを有し、 前記操縦レバーは枢支部から下方に突出したレバーアー
    ムを有し、このレバーアームに被係合部を設けかつメカ
    式制御弁と連動連結する連動手段を連結し、この連動手
    段より下方に係合部をレバーアームの揺動を許容するロ
    ック解除位置から前記被係合部と係合してレバーアーム
    を中立位置でロックするロック位置まで移動可能なロッ
    ク部材を配置し、前記パイロット操作弁へ供給される圧
    油によって作動してロック部材をロック解除側に作動し
    かつアンロード弁の作動で前記圧油がアンロードされた
    ときにロック部材をロック側に作動させるロック解除シ
    リンダを設け、前記ロック部材及びロック解除シリンダ
    を作業車に対して着脱自在な操縦台に組み付けているこ
    とを特徴とする作業車の走行操作規制装置。
  2. 【請求項2】 前記操縦台に内部フレームを設け、この
    内部フレームに前記ロック部材及びロック解除シリンダ
    を取り付け、ロック解除シリンダを単動シリンダで形成
    し、ロック部材をロック側に付勢する弾機を内部フレー
    ムに組み付けていることを特徴とする請求項1に記載の
    作業車の走行操作規制装置。
  3. 【請求項3】 前記操縦台に内部フレームを設け、この
    内部フレームに前記ロック部材及びロック解除シリンダ
    を取り付け、ロック解除シリンダに圧油を供給する配管
    を内部フレームに組み付けていることを特徴とする請求
    項1又は2に記載の作業車の走行操作規制装置。
  4. 【請求項4】 前記操縦レバーの枢支部と、レバーアー
    ムの最大揺動範囲を設定するストッパとを操縦台に組み
    付けていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに
    記載の作業車の走行操作規制装置。
  5. 【請求項5】 前記連動手段は中継支軸に支持された回
    動体と、この回動体とレバーアームとを連動連結するリ
    ンクと、回動体とメカ式制御弁とを連動連結するリンク
    とを有し、前記中継支軸を操縦台に組み付けていること
    を特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の作業車の
    走行操作規制装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007126898A (ja) * 2005-11-04 2007-05-24 Hitachi Constr Mach Co Ltd 建設機械

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