JP2002098229A - 走行車両の操作規制装置 - Google Patents

走行車両の操作規制装置

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JP2002098229A
JP2002098229A JP2000289247A JP2000289247A JP2002098229A JP 2002098229 A JP2002098229 A JP 2002098229A JP 2000289247 A JP2000289247 A JP 2000289247A JP 2000289247 A JP2000289247 A JP 2000289247A JP 2002098229 A JP2002098229 A JP 2002098229A
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valve
lock
pilot
neutral
traveling vehicle
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JP2000289247A
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Takuo Omura
卓穗 尾村
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Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 走行車両の動作を停止状態にするときに、制
御弁のスプールを中立位置にロックする。 【解決手段】 走行車両51の油圧式走行モータを制御
するメカ式制御弁Cと、走行車両51の走行停止を維持
するときに操作するロックレバー79と、このロックレ
バー79の操作によって前記制御弁CのスプールSPを
中立位置にロックする中立ロック手段42とを有する。
前記中立ロック手段42はスプールSPに形成した係合
部34Aと、前記ロックレバー79を操作しないときに
後退しかつ操作すると突出して前記係合部34Aと係合
するロック体38とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バックホー等の走
行車両を動作停止状態に維持する操作規制装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えば、バックホーにおいては、左右走
行モータ、旋回モータ、ブームシリンダ、アームシリン
ダ及びバケットシリンダ等の油圧アクチュエータを有し
ており、それぞれ制御弁を操作することにより制御して
いる。前記旋回モータ、ブームシリンダ、アームシリン
ダ及びバケットシリンダ等の油圧アクチュエータの制御
弁にはパイロット式制御弁が使用されており、このパイ
ロット式制御弁は操作レバーで操作するパイロット操作
弁で制御するようになっている。
【0003】前記パイロット操作弁へは油圧ポンプから
パイロット圧供給油路を介してパイロット圧油が供給さ
れており、このパイロット圧供給油路にはアンロードす
るためのアンロード弁が設けられ、バックホーから操縦
者が降りる時等に、不本意なアクチュエータ作動を生じ
ないように、制御弁をアンロードするようになってい
る。前記左右走行モータの制御弁にはメカ式(機械式)
制御弁が使用されており、このメカ式制御弁は左右走行
用操縦レバーでリンク及びロッド等の機械式連動手段を
介して操作するようになっている。
【0004】この走行用操縦レバーの不本意な操作を防
止するために、操縦レバー自体又は操縦レバーに連動連
結された部材の動きを規制するロック手段が設けられて
いる(実開平6−40064号参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術のよう
に、走行モータのメカ式制御弁のロックを操縦レバー側
にロック手段を設けて行うと、ロック手段の構成が複雑
でかつ占有面積をとり、安価にかつコンパクトに構成す
ることが困難になっている。本発明は、このような従来
技術の問題点を解決できるようにした走行車両の操作規
制装置を提供することを目的とする。本発明は、制御弁
のスプールを中立位置にロックする中立ロック手段を設
けることによって、走行車両の動作を停止状態に維持す
る構成を、簡単な構成で、安価にかつコンパクトにでき
るようにした走行車両の操作規制装置を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明における課題解決
のための第1の具体的手段は、スプールSPを中立位置
から切換位置に切り換えて走行車両51の動作を制御す
る制御弁Cと、走行車両51の動作を停止状態にすると
きに操作する停止操作手段43と、この停止操作手段4
3の操作によって前記制御弁CのスプールSPを中立位
置にロックする中立ロック手段42とを有することであ
る。これによって、走行車両51の動作を停止状態にす
るときに停止操作手段43を操作すると、中立ロック手
段42が作動して制御弁CのスプールSPを中立位置で
ロックするし、不本意に制御弁Cが作動して走行車両5
1が動作するのを規制する。
【0007】本発明における課題解決のための第2の具
体的手段は、走行車両51の油圧式走行モータ3を制御
するメカ式制御弁Cと、走行車両51の走行停止を維持
するときに操作するロックレバー79と、このロックレ
バー79の操作によって前記制御弁CのスプールSPを
中立位置にロックする中立ロック手段42とを有し、中
立ロック手段42はスプールSPに形成した係合部34
Aと、前記ロックレバー79を操作しないときに後退し
かつ操作すると突出して前記係合部34Aと係合するロ
ック体38とを有することである。
【0008】これによって、メカ式制御弁Cのスプール
SPに形成した係合部34Aに、ロックレバー79の操
作によってロック体38を出退させると、スプールSP
のロック及び解除ができ、走行車両51の走行停止を維
持したり、それを解除することが可能になる。本発明に
おける課題解決のための第3の具体的手段は、第2の具
体的手段に加えて、前記中立ロック手段42は、スプー
ルSPに形成した係合部34Aに広溝34aとこの広溝
34a内でより深く形成された細溝34bとを形成し、
前記ロック体38に広溝34a内に入る端部に細溝34
bと係合する小突起38aを形成していることである。
【0009】これによって、溝34a、34b、小突起
38a等にカエリができても、スプールSP及びロック
体38は共にその納めている内径側と干渉しなくなり、
噛み込みブロックが起こらないようになる。本発明にお
ける課題解決のための第4の具体的手段は、第2又は3
の具体的手段に加えて、前記中立ロック手段42は、前
記ロック体38を突出方向に付勢するスプリング39を
有することである。これによって、ロック体38の突出
方向の付勢が簡単かつ安価にでき、スプールSPに予期
しない力はかからないので、スプールSPの変形等の悪
影響が少ない。
【0010】本発明における課題解決のための第5の具
体的手段は、第2〜4のいずれかの具体的手段に加え
て、前記走行車両51は、走行車両51上の油圧アクチ
ュエータ4、5、6、7を制御するパイロット式制御弁
C3、C4、C5、C7と、このパイロット式制御弁C
3、C4、C5、C7を操作するパイロット操作弁19
L、19Rと、前記油圧アクチュエータ4、5、6、7
の動作停止を維持するときにパイロット操作弁19L、
19Rへのパイロット圧をアンロードするアンロード弁
18とを有し、前記中立ロック手段42は、パイロット
操作弁19へ圧油を供給するパイロット圧供給油路22
と連通していてロック体38を後退させるパイロット圧
を付与するパイロット油路41を有することである。
【0011】これによって、アンロード弁18をアンロ
ードしてパイロット式制御弁C3、C4、C5、C7の
動作停止を維持するときに、同時にロック体38を後退
させるパイロット圧をアンロードすることができ、ロッ
ク体38はパイロット圧がアンロードされることによっ
てスプールSPをロックすることになり、ロックする構
成が簡単になる。本発明における課題解決のための第6
の具体的手段は、第5の具体的手段に加えて、前記ロッ
クレバー79は、アンロード弁18をアンロードすると
同時に中立ロック手段42を作動することである。
【0012】これによって、ロックレバー79の操作だ
けで、パイロット式制御弁C3、C4、C5、C7もメ
カ式制御弁Cも、簡単かつ迅速に動作停止維持状態にす
ることが可能になる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図6〜8において、51は作業車
両として例示するバックホーであり、該バックホー51
は上部の旋回体52と下部の走行装置53とから主構成
されている。走行装置53は、油圧式走行モータ3で駆
動されるゴムクローラ形式の走行体54を左右一対備え
ており、また、前部にはドーザ55を備えている。旋回
体52は、走行装置53上に上下方向の軸心S回りに左
右旋回自在に支持された旋回台56と、旋回台56の前
部に設けられた作業装置(掘削装置)57と、旋回台5
6上に設けられた運転席58等を備えて構成されてい
る。
【0014】旋回台56の後部は、作業装置57等との
重量バランスを図るカウンタウエイト59を有し、ま
た、旋回台56の後部側にはエンジン13、ラジエータ
68、多連の油圧ポンプP、エアクリーナ等が配置さ
れ、これらは前上部が枢支されたボンネット61によっ
て覆われている。また、旋回台56の右側部には、油圧
機器の圧油を貯留する作動油タンク70、油圧機器を制
御する多数の制御弁C等が配置され、これらはタンクカ
バー62によって覆われている。
【0015】旋回台6の前部には、支持ブラケット63
が設けられ、この支持ブラケット63には揺動ブラケッ
ト64が上下方向の軸心回りに左右揺動自在に支持され
ている。作業装置57は、基部側が前記揺動ブラケット
64に揺動自在に支持されたブーム65と、基部側がブ
ーム65の先端側に揺動自在に支持されたアーム66
と、アーム66の先端側にスクイ・ダンプ動作可能に支
持されたバケット67とを備えて構成されており、それ
ぞれ油圧シリンダからなるブームシリンダ4、アームシ
リンダ6、バケットシリンダ5で作動可能とされてい
る。
【0016】運転席58はボンネット61の前方側で且
つタンクカバー62の左側方に配置されており、シート
サポート73上に着脱自在に取り付けられている。この
シートサポート73は旋回台56に対して着脱自在であ
る。前記運転席58の前方には、左右の走行体54を別
々に操作すべく左右一対設けられた走行用操縦レバー7
1L、71Rが配置され、運転席58の左右両側には操
縦台(操縦装置)72L、72Rが配置されており、こ
れら左右の操縦台72L、72Rはシートサポート73
に着脱自在に取付固定されている。
【0017】また、左側の操縦台72Lは、後部側の回
動支点を中心として左右方向の軸心回りに上側に(上回
りに)回動可能とされている。これは、運転席58の左
側(運転席58の左斜め前側すなわち左側操縦台72L
の前方側)が乗降口82とされており、乗り降りの邪魔
にならないように、左側の操縦台72Lを前記回動支点
回りに上側に回動させることにより、乗降口82を広く
するように退避可能としたものである。なお、右側の操
縦台72Rも上方回動自在にしてもよい。右側の操縦台
72Rには、ブーム65及びバケット67を操作するブ
ーム・バケット用操作レバー76と、ドーザ55を操作
するドーザ用操作レバー77と、エンジンの回転を制御
するアクセルレバー78と、右ロックレバー79Rとが
備えられている。
【0018】この右ロックレバー79Rは、上方操作す
ることにより、切換スイッチ83Rを作動して後述する
アンロード弁18をオフに切換作動し、ブーム・バケッ
ト用操作レバー76によるブーム65及びバケット67
の操作を不能とする。また、右側の操縦台72Rには、
ブームシリンダ4及びバケットシリンダ5用の制御弁C
を制御するパイロット操作弁19Rが取付支持され、こ
のパイロット操作弁19Rを操作するように、前記ブー
ム・バケット用操作レバー76が設けられている。
【0019】左側の操縦台72Lには、旋回台56を旋
回中心S廻りに旋回させる旋回モータ7及びアーム66
を操作する旋回・アーム用操作レバー80と、左ロック
レバー79Lとが備えられている。この左ロックレバー
79Lは、上方操作することにより、切換スイッチ83
Lを作動して後述するアンロード弁18をオフに切換作
動し、左側の操縦台72Lを上側へ回動すると共に、旋
回・アーム用操作レバー80による旋回モータ7及びア
ーム66の操作を不能とする。
【0020】前記左右ロックレバー79L、79Rは、
切換スイッチ83L、83R(図2に図示)等と共に、
バックホー1の動作を停止状態にするときに操作する停
止操作手段43を構成している。なお、左ロックレバー
79Lを下方操作すると、左側の操縦台72Lが下降す
ると共に、旋回・アーム用操作レバー80による旋回モ
ータ7及びアーム66の操作を可能状態にする。旋回モ
ータ7及びアームシリンダ6用の制御弁Cを制御するパ
イロット操作弁19Lは、左側の操縦台72Lに取付支
持され、このパイロット操作弁19Lを操作するよう
に、前記旋回・アーム用操作レバー80が設けられてい
る。
【0021】図1〜3に示すバックホー51の油圧シス
テムにおいて、エンジン13で4台の油圧ポンプP1、
P2、P3、P4を駆動し、2連式可変容量型のメイン
油圧ポンプP1、P2の圧油を、制御弁C1、C2を介
してクローラ式の左右走行装置54の走行モータ3L、
3Rに供給すると共に、制御弁C3、C4、C5、C6
を介してブームシリンダ4、バケットシリンダ5、アー
ムシリンダ6、サービスアクチュエータ(アタッチメン
ト)10等の第1作業用アクチュエータへ供給してい
る。
【0022】前記サービスアクチュエータ10はブレー
カ、オーガ、カッタ等で、油圧容量は種々のものがあ
り、バックホーのサービスポート14に着脱自在に接続
されている。前記メイン油圧ポンプP1、制御弁C1、
走行モータ3R、制御弁C3、C4、ブームシリンダ
4、バケットシリンダ5等で第1油圧回路を形成してお
り、前記メイン油圧ポンプP2、制御弁C2、走行モー
タ3L、制御弁C5、C6、アームシリンダ6、サービ
スアクチュエータ10等で第2油圧回路を形成してお
り、ブームシリンダ4、バケットシリンダ5、アームシ
リンダ6、サービスアクチュエータ10等は第1種作業
用アクチュエータとなっている。
【0023】また、第3のサブ油圧ポンプP3からの圧
油を、制御弁C7、C8、C9を介して旋回モータ7、
スイングシリンダ8及びドーザシリンダ9等の第2種作
業用アクチュエータに供給すると共に、切り換え分流弁
11にも供給可能になっていて、これらによって第3油
圧回路が形成されている。切り換え分流弁11は流通位
置と分流供給位置とに2位置切り換え式であり、分流供
給位置に作動すると2本の油路24、25と連通し、サ
ブ油圧ポンプP3の圧油を等分して油路24、25に供
給可能になる。
【0024】そして、サブ油圧ポンプP3の圧油の分流
した一流は、油路24を通って制御弁C3、C4を介し
てブームシリンダ4、バケットシリンダ5に供給可能に
なると共に、メイン油圧ポンプP1の圧油が供給される
制御弁C1の吸入側に加給されて走行モータ3Rを駆動
可能になり、分流した他流は、油路25を通って制御弁
C5、C6を介してアームシリンダ6、サービスアクチ
ュエータ10に供給可能になると共に、メイン油圧ポン
プP2の圧油が供給される制御弁C2の吸入側に加給さ
れて走行モータ3Lを駆動可能になる。
【0025】前記制御弁C3、C4、C5、C7及び切
り換え分流弁11は油圧パイロット切り換え式であり、
パイロット圧用油圧ポンプP4からの圧油が、斜板角変
更用走行速度切り換え弁17、アンロード弁18を経
て、パイロット操作弁19L、19Rを介して制御弁C
3、C4、C5、C7に供給され、また油路20を介し
て切り換え分流弁11に供給される。切り換え分流弁1
1の油路20にはパイロット圧制御油路21が接続され
ている。このパイロット圧制御油路21は、油路20か
ら左右走行モータ3L、3Rの制御弁C1、C2を通っ
て排油する第1制御油路21Aと、油路20から制御弁
C1〜C6を通って排油する第2制御油路21Bとを有
する。
【0026】前記油圧システムは、制御弁C1、C2を
操作しない左右走行モータ3L、3Rの非駆動状態で
は、メイン油圧ポンプP1の油はブームシリンダ4及び
バケットシリンダ5に供給可能になり、メイン油圧ポン
プP2の油はアームシリンダ6及びサービスアクチュエ
ータ10に供給可能になり、サブ油圧ポンプP3の油は
旋回モータ7、スイングシリンダ8及びドーザシリンダ
9に供給可能になっている。直進走行のために制御弁C
1、C2を操作すると、メイン油圧ポンプP1、P2の
油は左右走行モータ3L、3Rに供給されてこれを駆動
し、制御弁C1、C2の切り換えによってパイロット圧
制御油路21が堰き止められてパイロット圧が立ち、切
り換え分流弁11を作動して流通位置から分流供給位置
に変更し、サブ油圧ポンプP3の油を右走行モータ3
R、左走行モータ3L、ブームシリンダ4、バケットシ
リンダ5、アームシリンダ6及びサービスアクチュエー
タ10に供給可能になる。
【0027】従って、このとき旋回モータ7、スイング
シリンダ8及びドーザシリンダ9の第2種作業用アクチ
ュエータは作動可能状態であり、ブームシリンダ4、バ
ケットシリンダ5、アームシリンダ6及びサービスアク
チュエータ10の第1種アクチュエータも作動可能状態
になっており、これらを作動しなければ、サブ油圧ポン
プP3の油は総て左右走行モータ3L、3Rに加給さ
れ、メイン油圧ポンプP1、P2のみのときより増速さ
れる。前記切り換え分流弁11、切り換え分流弁11か
ら各制御弁Cまでの油路24、25、油路20及びパイ
ロット圧制御油路21等は、左右走行モータ3L、3R
が駆動に切り換えられたときに切り換え分流弁11を作
動して、サブ油圧ポンプP3からの圧油を、左右走行モ
ータ3L、3R、ブームシリンダ4、バケットシリンダ
5、アームシリンダ6及びサービスアクチュエータ10
に供給する切り換え手段を構成している。
【0028】前記切り換え手段は、切り換え分流弁11
で供給する油を、ブームシリンダ4、バケットシリンダ
5、アームシリンダ6及びサービスアクチュエータ10
にも供給可能になっているが、左右走行モータ3L、3
Rのみに加給するようにしたり、サブ油圧ポンプP3と
制御弁8との間に切り換え分流弁11を設けて、直進走
行時にはサブ油圧ポンプP3の油を、第2種作業用アク
チュエータに供給せず、左右走行モータ3L、3Rのみ
に供給するようにしたりしてもよい。また、前記切り換
え手段は、左右走行モータ3L、3Rに同時に等量の油
を供給する機能だけを行わせ、サブ油圧ポンプP3の油
を加給しない構成にしてもよい。
【0029】前記アンロード弁18は、パイロット油圧
操作系に接続されており、左右ロックレバー79L、7
9Rによって切換スイッチ83L、83Rがオフになる
ことによりパイロット油圧操作系をアンロードし、走行
装置53、旋回台56の旋回モータ7、掘削装置57の
油圧シリンダ等への圧油の供給を停止するようになって
いる。制御弁C1、C2、C6、C8、C9は手動操作
切換式であり、走行用の制御弁C1、C2は走行用操縦
レバー71L、71Rによって操作され、制御弁C6は
サービスポート切換レバーによって操作され、制御弁C
8はスイングペダル(図示せず)によって操作され、制
御弁C9はドーザ用操作レバー77によって操作され
る。
【0030】前記走行用操縦レバー71L、71Rは、
図6に示すように、アーム、リンク、回動体等からなる
連動手段74又はプッシュプルケーブル等の連動手段を
介して、走行用の制御弁C1、C2の各スプールSPと
メカ的に連動連結されている。前記走行用の制御弁C
1、C2は、図1に示すように、弁体28内に主スプー
ル27が摺動自在に挿通されていて、中立位置から左右
の切換位置に移動することにより、メイン流路29を正
転流路30と逆転流路31とに切換連通可能にしてい
る。
【0031】図1は主スプール27が中立位置にあり、
正転流路30と逆転流路31とは排出路32に連通して
いる。33は弁体28の略中央に設けられたプラグ(逆
止弁)である。前記主スプール27は連動手段74と連
結されている端部と反対側に延長スプール34が一体的
移動可能に連結されており、これらは中立復帰スプリン
グ35によて、常に中立位置方向へ付勢されている。前
記主スプール27及び延長スプール34でスプールSP
を構成しており、一体物に形成することもできる。
【0032】36はスプリングケースを示し、このスプ
リングケース36にロックケース37が装着されてい
る。このロックケース37に前記延長スプール34が摺
動自在に支持されていると共に、延長スプール34と直
交する方向にロック体38が移動自在に配置されてい
る。前記延長スプール34はロック体38に対向する外
周位置に係合部(凹部)34Aが形成され、内部に軸芯
方向にスプリングケース36とロックケース37とを連
通する空気穴34Bが穿設されている。前記係合部34
Aは周溝で形成されているが、スプールSPを回動しな
いように構成すると、周方向に一部分のみの凹みであっ
てもよく、ロック体38が突出することにより係合すれ
ばよい。
【0033】ロック体38はピストン部38Aがロック
ケース37のシリンダ部37Aに配置されており、スプ
リング39によって常に突出方向に付勢されている。前
記シリンダ部37A内の油室40にはパイロット油路4
1が接続されており、このパイロット油路41はパイロ
ット圧供給油路22に接続されており、このパイロット
圧供給油路22にパイロット圧が立っているときには、
油室40に圧油が供給されていて、スプリング39に抗
してロック体38を後退させ、延長スプール34との係
合を解除させておける。
【0034】前記延長スプール34、ロックケース3
7、ロック体38、パイロット油路41等は、制御弁C
(C1、C2)のスプールSPを中立位置にロックする
ための中立ロック手段42を構成しており、制御弁C
1、C2を中立位置に維持することにより、誤って走行
用操縦レバー71L、71Rを操作しても、走行できな
いようにしている。前記中立ロック手段42は、アンロ
ード弁18がオン(励磁状態、非アンロード状態)のと
きは、パイロット圧供給油路22からパイロット油路4
1を介して油室40に圧油が供給されるので、ロック体
38が後退していて、スプールSPは非ロック状態にな
り、走行用操縦レバー71L、71Rによる制御弁C
1、C2の操作は行われる。
【0035】それに対して、アンロード弁18がオフ
(消磁状態、アンロード状態)のときは、スプリング3
9の付勢力によりロック体38が突出して係合部34A
と係合し、スプールSPはロック状態になり、走行用操
縦レバー71L、71Rによる制御弁C1、C2の操作
はできなくなる。前記中立ロック手段42を有する制御
弁C1、C2は、従来技術の制御弁を使用し、主スプー
ル27の端部にネジ孔を穿設しかつスプリングケース3
6に貫通孔を形成して延長スプール34を連結し、スプ
リングケース36にロック体38を有するロックケース
37を装着することによって構成でき、従来技術の制御
弁の主要部分を変更することなく安価に製作できる。
【0036】図4は中立ロック手段42の第2実施形態
を示しており、係合部34Aは広溝内により深い細溝を
形成した2段階の周溝34a、34bとなっており、ロ
ック体38には細溝34bと係合する小突起38aが形
成されている。前記広溝34aはロック体38の径より
も広くなっている。ロック体38は小突起38aが細溝
34bに係合することにより、実質的に延長スプール3
4をロックするが、2段階周溝34a、34bを形成す
ることにより、周溝34a、34b、小突起38a等に
カエリができても、延長スプール34及びロック体38
は共にその納めている内径側と干渉しなくなり、噛み込
みブロックが起こらないようになる。
【0037】また、この第2実施形態では、ロック体3
8の後退にソレノイド45を使用しており、このソレノ
イド45の給電線46はアンロード弁18と並列に接続
され、切換スイッチ83L、83Rによって断接が行わ
れ、アンロード弁18がアンロード状態になったときは
ソレノイド45もオフになり、ロック体38はスプリン
グ39によって突出してロック状態になる。図5は中立
ロック手段42の第3実施形態を示しており、係合部3
4Aは2段階の周溝34a、34bとなっており、ロッ
ク体38には細溝34bと係合する小突起38aが形成
されており、ロック体38の後退にケーブル47(又は
リンク等の連動手段)を使用しており、このケーブル4
7はロックレバー79L(又は79R)に接続され、ロ
ックレバー79Lの回動によって断接が行われれるよう
になっている。
【0038】即ち、ロックレバー79Lの上向き回動で
ケーブル47の引っ張りが解除され、左右走行用制御弁
C1、C2のロック体38が、それぞれスプリング39
によって突出してスプールSPをロック状態にする。こ
の第3実施形態の場合、アンロード弁18は手動切換式
のものを採用して、ロックレバー79に設けた作動部材
の接離をプッシュプルケーブルで伝動して、オン・オフ
切換動作をさせるようにしてもよい。前記第2、3実施
形態においても、第1実施形態と同様に、ロックレバー
79を上向き回動してバックホー51の走行状態を維持
させるという停止操作手段の操作で、左右走行用制御弁
C1、C2を中立位置にロックし、走行用操縦レバー7
1L、71Rの操作を不能にして、不本意な走行用操縦
レバー71L、71Rの操作を防止し、バックホー51
の動作を停止状態にすることができる。
【0039】なお、本発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、種々変形することができる。例えば、
第1、2実施形態において、左右走行用制御弁C1、C
2はロックレバー79L、79Rのどちらか一方のみの
上向き回動動作でロックするように構成したり、延長ス
プール34に突起を形成して係合部34Aとし、ロック
体38にその突起と係合する凹部を形成したりしてもよ
い。停止操作手段43としては、ロックレバー79L、
79Rの代わりに又は併設して、レバー、スイッチ等を
設けてもよい。付勢力を付与するスプリング39を設け
る代わりに、ロック体38を復動させるように構成する
こともできる。
【0040】中立ロック手段42を適用する制御弁は、
機械操作式だけでなく、パイロット操作式、電磁操作式
であってもよい。
【0041】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、走行車両
51の動作を停止状態にするときに停止操作手段(ロッ
クレバー)79を操作すると、中立ロック手段42が作
動して制御弁CのスプールSPを中立位置でロックする
ことができ、不本意に制御弁Cが作動して走行車両51
が動作するのを規制することができ、その構成をコンパ
クトに、しかも簡単かつ安価に構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す走行用制御弁及び中
立ロック手段の断面図である。
【図2】中立ロック手段を設けた要部の油圧回路図であ
る。
【図3】作業車両の全体油圧回路図である。
【図4】第2実施形態を示す断面図である。
【図5】第3実施形態を示す断面図である。
【図6】バックホーの平面図である。
【図7】バックホーの側面図である。
【図8】バックホーの斜視図である。
【符号の説明】
3 走行モータ 18 アンロード弁 19 パイロット操作弁 22 パイロット圧供給油路 27 主スプール 34 延長スプール 34A 係合部 38 ロック体 41 パイロット油路 42 中立ロック手段 C 制御弁 SP スプール 51 バックホー(作業車両) 52 旋回台 53 走行装置 71 走行用操縦レバー 72 操縦台 79 ロックレバー

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スプールを中立位置から切換位置に切り
    換えて走行車両の動作を制御する制御弁と、走行車両の
    動作を停止状態にするときに操作する停止操作手段と、
    この停止操作手段の操作によって前記制御弁のスプール
    を中立位置にロックする中立ロック手段とを有すること
    を特徴とする走行車両の操作規制装置。
  2. 【請求項2】 走行車両の油圧式走行モータを制御する
    メカ式制御弁と、走行車両の走行停止を維持するときに
    操作するロックレバーと、このロックレバーの操作によ
    って前記制御弁のスプールを中立位置にロックする中立
    ロック手段とを有し、中立ロック手段はスプールに形成
    した係合部と、前記ロックレバーを操作しないときに後
    退しかつ操作すると突出して前記係合部と係合するロッ
    ク体とを有することを特徴とする走行車両の操作規制装
    置。
  3. 【請求項3】 前記中立ロック手段は、スプールに形成
    した係合部に広溝とこの広溝内でより深く形成された細
    溝とを形成し、前記ロック体に広溝内に入る端部に細溝
    と係合する小突起を形成していることを特徴とする請求
    項2に記載の走行車両の操作規制装置。
  4. 【請求項4】 前記中立ロック手段は、前記ロック体を
    突出方向に付勢するスプリングを有することを特徴とす
    る請求項2又は3に記載の走行車両の操作規制装置。
  5. 【請求項5】 前記走行車両は、走行車両上の油圧アク
    チュエータを制御するパイロット式制御弁と、このパイ
    ロット式制御弁を操作するパイロット操作弁と、前記油
    圧アクチュエータの動作停止を維持するときにパイロッ
    ト操作弁へのパイロット圧をアンロードするアンロード
    弁とを有し、前記中立ロック手段は、パイロット操作弁
    へ圧油を供給するパイロット圧供給油路と連通していて
    ロック体を後退させるパイロット圧を付与するパイロッ
    ト油路を有することを特徴とする請求項2〜4のいずれ
    かに記載の走行車両の操作規制装置。
  6. 【請求項6】 前記ロックレバーは、アンロード弁をア
    ンロードすると同時に中立ロック手段を作動することを
    特徴とする請求項5に記載の走行車両の操作規制装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107830231A (zh) * 2017-12-07 2018-03-23 欧好光电控制技术(上海)股份有限公司 一种半自动电磁阀用的可靠锁定重负载且低功耗解锁的电磁锁装置
JP2021107648A (ja) * 2019-12-27 2021-07-29 株式会社クボタ 操作規制装置及びそれを備えた作業機

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