JP2002096001A - 粉体静電塗装用搬送装置 - Google Patents
粉体静電塗装用搬送装置Info
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Landscapes
- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 搬送装置も冶具も磨耗が少なく、装置全体が
コンパクトで全長が短く、狭い面積に据え付けることが
でき、イニシャルコストの安い紛体静電塗装用搬送装置
を得る。 【解決手段】 ワーク10を回転させながら搬送すると
ともに、ワーク10の表面に紛体塗料を静電付着させ
る。ワーク10に取り付けられるワーク支持部材14
と、ワーク支持部材に係合する複数の移動側係合部18
を備えワークを搬送する搬送部材16と、搬送部材によ
るワーク搬送領域内に固定して設けられワーク支持部材
に係合する複数の固定側係合部46を備えたワーク回転
部材44とを有する。ワーク回転部材44設置領域は、
搬送部材16により搬送されてくるワーク10のワーク
支持部材14を固定側係合部46に係合させてワーク1
0を回転させ、ワークの表面に粉体塗料を静電付着させ
る塗装領域40となっている。
コンパクトで全長が短く、狭い面積に据え付けることが
でき、イニシャルコストの安い紛体静電塗装用搬送装置
を得る。 【解決手段】 ワーク10を回転させながら搬送すると
ともに、ワーク10の表面に紛体塗料を静電付着させ
る。ワーク10に取り付けられるワーク支持部材14
と、ワーク支持部材に係合する複数の移動側係合部18
を備えワークを搬送する搬送部材16と、搬送部材によ
るワーク搬送領域内に固定して設けられワーク支持部材
に係合する複数の固定側係合部46を備えたワーク回転
部材44とを有する。ワーク回転部材44設置領域は、
搬送部材16により搬送されてくるワーク10のワーク
支持部材14を固定側係合部46に係合させてワーク1
0を回転させ、ワークの表面に粉体塗料を静電付着させ
る塗装領域40となっている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、モータの
積層コア、その他各種ワークの表面に粉体塗料を静電的
に付着させた後加熱溶着させて塗装するための搬送装置
に関する。
積層コア、その他各種ワークの表面に粉体塗料を静電的
に付着させた後加熱溶着させて塗装するための搬送装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、小型モータ用コアの絶縁塗装と
して、粉体塗料を静電気によりワークとしてのコアに吸
着させ、これを加熱溶着させる粉体静電塗装方法が採用
されている。この塗装方法では、均一な塗料膜厚を得る
ために、ワークを回転させながら各工程を連続移動させ
る必要がある。この搬送方法として互いにリードピッチ
の等しい2本のリードスクリューを平行に配置し、それ
らのリード溝部に、ワークを取り付けた塗装治具の軸部
を乗せ、2本のリードスクリューを同期して回転駆動す
ることで、治具自体に回転を与えつつリード溝部に沿っ
て移動させる方法が採られている。
して、粉体塗料を静電気によりワークとしてのコアに吸
着させ、これを加熱溶着させる粉体静電塗装方法が採用
されている。この塗装方法では、均一な塗料膜厚を得る
ために、ワークを回転させながら各工程を連続移動させ
る必要がある。この搬送方法として互いにリードピッチ
の等しい2本のリードスクリューを平行に配置し、それ
らのリード溝部に、ワークを取り付けた塗装治具の軸部
を乗せ、2本のリードスクリューを同期して回転駆動す
ることで、治具自体に回転を与えつつリード溝部に沿っ
て移動させる方法が採られている。
【0003】図3に、上記従来の搬送装置の概略を示
す。図3において、比較的大きなピッチのスクリュー5
8を有する2本のリードスクリュー56、56が同じ高
さ位置に水平方向に平行に配置されている。小型モータ
用コアなどのワーク50には、ワーク50を軸方向に貫
通し、かつ、ワーク50と一体に軸状の塗装冶具52が
取り付けられていて、ワーク50を挟んで塗装冶具52
の両側が2本のリードスクリュー56、56の上に載せ
られている。2本のリードスクリュー56、56は互い
に同期して回転駆動され、それぞれのスクリュー58、
58の溝部60、60が同じ位置にある。各リードスク
リュー56、56のスクリュー58、58のピッチは大
きいため、塗装冶具52はスクリュー58の溝部60に
落ち込み、各リードスクリュー56、56の本体である
軸部に載っている。
す。図3において、比較的大きなピッチのスクリュー5
8を有する2本のリードスクリュー56、56が同じ高
さ位置に水平方向に平行に配置されている。小型モータ
用コアなどのワーク50には、ワーク50を軸方向に貫
通し、かつ、ワーク50と一体に軸状の塗装冶具52が
取り付けられていて、ワーク50を挟んで塗装冶具52
の両側が2本のリードスクリュー56、56の上に載せ
られている。2本のリードスクリュー56、56は互い
に同期して回転駆動され、それぞれのスクリュー58、
58の溝部60、60が同じ位置にある。各リードスク
リュー56、56のスクリュー58、58のピッチは大
きいため、塗装冶具52はスクリュー58の溝部60に
落ち込み、各リードスクリュー56、56の本体である
軸部に載っている。
【0004】リードスクリュー56、56上の塗装治具
52は、リードスクリュー56、56の回転に伴い移動
すると同時に、溝部60での摩擦で治具52自体が回転
する。このとき、リード角により治具52は一方向に横
移動しようとする。この推力を、横に待機している電極
板(図示されず)に押し付けることで姿勢を保つと共
に、電極板から給電を受け、ワーク50に静電塗装を行
うようになっている。なお、静電塗装部のみでなく、前
工程としての加熱脱脂部、後工程としての加熱焼付け
部、冷却部など、各種の工程があり、2本のリードスク
リュー56、56によるワークの搬送範囲において全て
の工程が実行されるようになっている。
52は、リードスクリュー56、56の回転に伴い移動
すると同時に、溝部60での摩擦で治具52自体が回転
する。このとき、リード角により治具52は一方向に横
移動しようとする。この推力を、横に待機している電極
板(図示されず)に押し付けることで姿勢を保つと共
に、電極板から給電を受け、ワーク50に静電塗装を行
うようになっている。なお、静電塗装部のみでなく、前
工程としての加熱脱脂部、後工程としての加熱焼付け
部、冷却部など、各種の工程があり、2本のリードスク
リュー56、56によるワークの搬送範囲において全て
の工程が実行されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の静電粉体塗装装置によれば、次のような問題があ
る。 1.搬送用リードスクリュー56、56が高価な上、治
具52と絶えず擦れ合っていることから、リードスクリ
ュー56、56が摩耗しやすく、定期的な交換が必要と
なり、ランニングコストが高くつく。また、リードスク
リュー56、56の交換作業に膨大な労力を要する。 2.リードスクリュー56、56と同様に、塗装用治具
52も回転摩擦部での摩耗が激しく、寿命が短いため補
充が必要になる。 3.装置全体が大きく、長くなり、その分搬送用リード
スクリュー56、56も長くする必要があり、さらに据
え付け面積も広く、イニシャルコストも高くなる。 4.機械の構造物が電極の一方を負担するため、構造物
まで塗料の粉体が付着し、機械全体が汚れると共に、粉
体塗料の活用比率も低下する。
来の静電粉体塗装装置によれば、次のような問題があ
る。 1.搬送用リードスクリュー56、56が高価な上、治
具52と絶えず擦れ合っていることから、リードスクリ
ュー56、56が摩耗しやすく、定期的な交換が必要と
なり、ランニングコストが高くつく。また、リードスク
リュー56、56の交換作業に膨大な労力を要する。 2.リードスクリュー56、56と同様に、塗装用治具
52も回転摩擦部での摩耗が激しく、寿命が短いため補
充が必要になる。 3.装置全体が大きく、長くなり、その分搬送用リード
スクリュー56、56も長くする必要があり、さらに据
え付け面積も広く、イニシャルコストも高くなる。 4.機械の構造物が電極の一方を負担するため、構造物
まで塗料の粉体が付着し、機械全体が汚れると共に、粉
体塗料の活用比率も低下する。
【0006】本発明は以上のような従来技術の問題点を
解消するためになされたもので、搬送装置も冶具も磨耗
が少なく、装置全体がコンパクトで全長が短く、狭い面
積に据え付けることができ、イニシャルコストの安い粉
体静電塗装用搬送装置を提供することを目的とする。本
発明はまた、塗装しようとするワークの部分にできるだ
け集中的に塗料が付着するようにして、機械の汚れを少
なくするとともに、粉体塗料の活用比率を高めることが
できる粉体静電塗装用搬送装置を提供することを目的と
する。
解消するためになされたもので、搬送装置も冶具も磨耗
が少なく、装置全体がコンパクトで全長が短く、狭い面
積に据え付けることができ、イニシャルコストの安い粉
体静電塗装用搬送装置を提供することを目的とする。本
発明はまた、塗装しようとするワークの部分にできるだ
け集中的に塗料が付着するようにして、機械の汚れを少
なくするとともに、粉体塗料の活用比率を高めることが
できる粉体静電塗装用搬送装置を提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
ワークに取り付けられるワーク支持部材と、ワーク支持
部材に係合する複数の移動側係合部を備えワークを搬送
する搬送部材と、搬送部材によるワーク搬送領域内に固
定して設けられワーク支持部材に係合する複数の固定側
係合部を備えたワーク回転部材とを有してなり、上記ワ
ーク回転部材の設置領域は、上記搬送部材により搬送さ
れてくるワークのワーク支持部材を固定側係合部に係合
させてワークを回転させ、ワークの表面に粉体塗料を静
電付着させる塗装領域となっていることを特徴とする。
ワークに取り付けられるワーク支持部材と、ワーク支持
部材に係合する複数の移動側係合部を備えワークを搬送
する搬送部材と、搬送部材によるワーク搬送領域内に固
定して設けられワーク支持部材に係合する複数の固定側
係合部を備えたワーク回転部材とを有してなり、上記ワ
ーク回転部材の設置領域は、上記搬送部材により搬送さ
れてくるワークのワーク支持部材を固定側係合部に係合
させてワークを回転させ、ワークの表面に粉体塗料を静
電付着させる塗装領域となっていることを特徴とする。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、搬送部材はタイミングベルトからなり、複
数の移動側係合部はタイミングベルトに設けられた多数
の歯部であり、ワーク支持部材は複数の移動側係合部に
噛み合うギヤからなり、ワーク回転部材は上記ギヤが噛
み合うことができる固定されたタイミングベルトからな
ることを特徴とする。
明において、搬送部材はタイミングベルトからなり、複
数の移動側係合部はタイミングベルトに設けられた多数
の歯部であり、ワーク支持部材は複数の移動側係合部に
噛み合うギヤからなり、ワーク回転部材は上記ギヤが噛
み合うことができる固定されたタイミングベルトからな
ることを特徴とする。
【0009】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明において、搬送部材はチェーンからなり、ワーク支持
部材は上記チェーンに噛み合うスプロケットからなり、
ワーク回転部材は上記スプロケットが噛み合うことがで
きる固定されたチェーンからなることを特徴とする。
明において、搬送部材はチェーンからなり、ワーク支持
部材は上記チェーンに噛み合うスプロケットからなり、
ワーク回転部材は上記スプロケットが噛み合うことがで
きる固定されたチェーンからなることを特徴とする。
【0010】請求項4記載の発明は、請求項1記載の発
明において、ワーク回転部材は、搬送部材によるワーク
搬送領域内において静電付着させる工程に必要な長さ形
成されていることを特徴とする。
明において、ワーク回転部材は、搬送部材によるワーク
搬送領域内において静電付着させる工程に必要な長さ形
成されていることを特徴とする。
【0011】請求項5記載の発明は、請求項1記載の発
明において、搬送部材とワーク回転部材は、それぞれ2
個を一対として一定間隔で平行に配置され、ワークの両
側にあるワーク支持部材が上記搬送部材の移動側係合部
と上記ワーク回転部材の固定側係合部に係合することが
できることを特徴とする。
明において、搬送部材とワーク回転部材は、それぞれ2
個を一対として一定間隔で平行に配置され、ワークの両
側にあるワーク支持部材が上記搬送部材の移動側係合部
と上記ワーク回転部材の固定側係合部に係合することが
できることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
にかかる粉体静電塗装用搬送装置の実施の形態について
説明する。図1において、符号16は、搬送部材として
のタイミングベルトを示している。タイミングベルト1
6は2本を一組として互いに平行に配置されている。各
タイミングベルト16、16は、周知のとおり、長さ方
向に一定間隔で多数の歯部18を有している。各タイミ
ングベルト16、16はそれぞれ4個のプーリ30、3
2、34、36に掛けられることによって、正面側(図
1において右斜め下側)から見て横長の長方形を描くよ
うに、かつ、歯部18が上記長方形の外側を向くように
して配置されている。
にかかる粉体静電塗装用搬送装置の実施の形態について
説明する。図1において、符号16は、搬送部材として
のタイミングベルトを示している。タイミングベルト1
6は2本を一組として互いに平行に配置されている。各
タイミングベルト16、16は、周知のとおり、長さ方
向に一定間隔で多数の歯部18を有している。各タイミ
ングベルト16、16はそれぞれ4個のプーリ30、3
2、34、36に掛けられることによって、正面側(図
1において右斜め下側)から見て横長の長方形を描くよ
うに、かつ、歯部18が上記長方形の外側を向くように
して配置されている。
【0013】上記各長方形の一端部において上下に位置
するプーリ30、32間には、上記各長方形の外側から
内側に進入するようにして歯付きプーリ(タイミングプ
ーリ)28、28が配置されている。歯付きプーリ2
8、28は、それぞれタイミングベルト16、16を上
記プーリ30、32間で内側に向かって押し、各タイミ
ングベルト16、16に適宜の張力を与えるとともに、
各歯付きプーリ28、28の外周に形成されている歯部
がタイミングベルト16、16の歯部18、18に噛み
合っている。各歯付きプーリ28、28は、歯車26、
26を一体に有していて、歯車26、26は歯車24、
24と噛み合っている。歯車24、24は、減速歯車付
モータ20の出力軸22に一体に結合されている。各タ
イミングベルト16、16の歯部18、18は同一線上
に位置するように、歯付きプーリ28、28の角度位置
が合わせられている。
するプーリ30、32間には、上記各長方形の外側から
内側に進入するようにして歯付きプーリ(タイミングプ
ーリ)28、28が配置されている。歯付きプーリ2
8、28は、それぞれタイミングベルト16、16を上
記プーリ30、32間で内側に向かって押し、各タイミ
ングベルト16、16に適宜の張力を与えるとともに、
各歯付きプーリ28、28の外周に形成されている歯部
がタイミングベルト16、16の歯部18、18に噛み
合っている。各歯付きプーリ28、28は、歯車26、
26を一体に有していて、歯車26、26は歯車24、
24と噛み合っている。歯車24、24は、減速歯車付
モータ20の出力軸22に一体に結合されている。各タ
イミングベルト16、16の歯部18、18は同一線上
に位置するように、歯付きプーリ28、28の角度位置
が合わせられている。
【0014】このように構成されているため、モータ2
0に給電されてその出力軸22とともに歯車24、24
が回転駆動されると、この回転力が歯車26、26、歯
付きプーリ28、28、タイミングベルト16、16の
順に伝達され、タイミングベルト16、16が駆動され
る。このときのタイミングベルト16、16の移動方向
は、タイミングベルト16、16の上記長方形の上側
が、図1において左側から右斜め上方に向かって移動す
る方向である。また、これら2組の動力伝達機構は同一
条件で構成され、歯車26、26はモータ20の出力軸
22に一体に結合されているため、2本のタイミングベ
ルト16、16は互いに同期して移動する。
0に給電されてその出力軸22とともに歯車24、24
が回転駆動されると、この回転力が歯車26、26、歯
付きプーリ28、28、タイミングベルト16、16の
順に伝達され、タイミングベルト16、16が駆動され
る。このときのタイミングベルト16、16の移動方向
は、タイミングベルト16、16の上記長方形の上側
が、図1において左側から右斜め上方に向かって移動す
る方向である。また、これら2組の動力伝達機構は同一
条件で構成され、歯車26、26はモータ20の出力軸
22に一体に結合されているため、2本のタイミングベ
ルト16、16は互いに同期して移動する。
【0015】タイミングベルト16、16の上記長方形
の上側には、軸12の介在のもとに、さらに、軸12の
両端部に取り付けられたワーク支持部材としてのギヤ1
4、14の介在のもとに、ワーク10が載せられてい
る。ワーク10は、例えばモータの電機子を構成する積
層コアなどである。ワーク10には、その中心軸孔を貫
通してワーク10とともに回転することができる上記軸
12が嵌められ、軸12の両端部に取り付けられた上記
ギヤ14、14がタイミングベルト16、16の上に載
せられている。ギヤ14、14の歯は、タイミングベル
ト16、16の歯部18と噛み合い、タイミングベルト
16、16が同期して移動するのに伴い、ワーク10も
タイミングベルト16、16の移動速度と同じ速度で移
動するようになっている。上記各ギヤ14、14の歯は
互いに平行に一致するように、軸12へのギヤ14、1
4の取り付け角度が調整されている。
の上側には、軸12の介在のもとに、さらに、軸12の
両端部に取り付けられたワーク支持部材としてのギヤ1
4、14の介在のもとに、ワーク10が載せられてい
る。ワーク10は、例えばモータの電機子を構成する積
層コアなどである。ワーク10には、その中心軸孔を貫
通してワーク10とともに回転することができる上記軸
12が嵌められ、軸12の両端部に取り付けられた上記
ギヤ14、14がタイミングベルト16、16の上に載
せられている。ギヤ14、14の歯は、タイミングベル
ト16、16の歯部18と噛み合い、タイミングベルト
16、16が同期して移動するのに伴い、ワーク10も
タイミングベルト16、16の移動速度と同じ速度で移
動するようになっている。上記各ギヤ14、14の歯は
互いに平行に一致するように、軸12へのギヤ14、1
4の取り付け角度が調整されている。
【0016】搬送部材としての上記タイミングベルト1
6、16によるワーク10の搬送領域内には、図2にも
示すように、ワーク10の表面に粉体塗料を静電付着さ
せる塗装領域40が設けられている。塗装領域40は、
各タイミングベルト16、16に対応して固定された逆
L字状のアングル板42、42と、各アングル板42、
42の庇状の部分に固定して設けられたワーク回転部材
としてのタイミングベルト44、44とを有してなる。
各タイミングベルト44、44は、可動の上記各タイミ
ングベルト16、16の上方において、各タイミングベ
ルト16、16と適宜の間隔をおいて対向させて配置さ
れている。各タイミングベルト44、44の仕様は、タ
イミングベルト16、16の仕様と同じで、タイミング
ベルト16が有している歯部18のピッチと同じピッチ
で、固定側係合部としての歯部46を有している。
6、16によるワーク10の搬送領域内には、図2にも
示すように、ワーク10の表面に粉体塗料を静電付着さ
せる塗装領域40が設けられている。塗装領域40は、
各タイミングベルト16、16に対応して固定された逆
L字状のアングル板42、42と、各アングル板42、
42の庇状の部分に固定して設けられたワーク回転部材
としてのタイミングベルト44、44とを有してなる。
各タイミングベルト44、44は、可動の上記各タイミ
ングベルト16、16の上方において、各タイミングベ
ルト16、16と適宜の間隔をおいて対向させて配置さ
れている。各タイミングベルト44、44の仕様は、タ
イミングベルト16、16の仕様と同じで、タイミング
ベルト16が有している歯部18のピッチと同じピッチ
で、固定側係合部としての歯部46を有している。
【0017】各タイミングベルト16、16と各タイミ
ングベルト44、44との間隔は、各タイミングベルト
16、16に載せられて搬送されてくるギヤ14、14
が各タイミングベルト16、16の歯部46、46に噛
み合うことができる間隔になっている。ワーク支持部材
としてのギヤ14、14が各タイミングベルト16、1
6に載っているときは、ギヤ14、14と実質一体のワ
ーク10の移動速度は各タイミングベルト16、16の
移動速度と同じである。しかし、ワーク10が塗装領域
40に至ると、ギヤ14、14がタイミングベルト4
4、44の歯部46、46に噛み合う。そのため、図2
に示すように、ギヤ14、14はタイミングベルト1
6、16上をその歯部18、18に噛み合いながら転が
る。この転がりは、固定のタイミングベルト44、44
から見るとタイミングベルト44、44に対する転がり
となり、ギヤ14、14およびワーク10は、タイミン
グベルト16、16の搬送速度の1/2の速度で、タイ
ミングベルト16、16の移動方向と同じ方向に搬送さ
れる。このタイミングベルト16、16、ギヤ14、1
4、タイミングベルト44、44の関係は、差動歯車の
関係と同じである。
ングベルト44、44との間隔は、各タイミングベルト
16、16に載せられて搬送されてくるギヤ14、14
が各タイミングベルト16、16の歯部46、46に噛
み合うことができる間隔になっている。ワーク支持部材
としてのギヤ14、14が各タイミングベルト16、1
6に載っているときは、ギヤ14、14と実質一体のワ
ーク10の移動速度は各タイミングベルト16、16の
移動速度と同じである。しかし、ワーク10が塗装領域
40に至ると、ギヤ14、14がタイミングベルト4
4、44の歯部46、46に噛み合う。そのため、図2
に示すように、ギヤ14、14はタイミングベルト1
6、16上をその歯部18、18に噛み合いながら転が
る。この転がりは、固定のタイミングベルト44、44
から見るとタイミングベルト44、44に対する転がり
となり、ギヤ14、14およびワーク10は、タイミン
グベルト16、16の搬送速度の1/2の速度で、タイ
ミングベルト16、16の移動方向と同じ方向に搬送さ
れる。このタイミングベルト16、16、ギヤ14、1
4、タイミングベルト44、44の関係は、差動歯車の
関係と同じである。
【0018】このように、塗装領域40では、ワーク1
0が回転しながら、タイミングベルト16、16の搬送
速度の1/2の速度で搬送される。塗装領域40には、
粉体静電塗装によってワーク10に絶縁塗膜を形成する
ための図示されない給電部材が設けられている。この給
電部材は、塗装治具としてのギヤ14、14がタイミン
グベルト44、44に噛み合って強制的に回転をはじめ
た位置から、タイミングベルト44、44を通り抜ける
までの間に、塗装治具としての軸12に弾力性をもって
押し付ける給電線からなる。塗装領域40では、粉体塗
料をプラスイオン化してノズルから放出する。上記給電
線およびこれと電気的に通じるワーク10はマイナス極
になっていて、プラスイオン化された粉体塗料がワーク
10に吸着される。
0が回転しながら、タイミングベルト16、16の搬送
速度の1/2の速度で搬送される。塗装領域40には、
粉体静電塗装によってワーク10に絶縁塗膜を形成する
ための図示されない給電部材が設けられている。この給
電部材は、塗装治具としてのギヤ14、14がタイミン
グベルト44、44に噛み合って強制的に回転をはじめ
た位置から、タイミングベルト44、44を通り抜ける
までの間に、塗装治具としての軸12に弾力性をもって
押し付ける給電線からなる。塗装領域40では、粉体塗
料をプラスイオン化してノズルから放出する。上記給電
線およびこれと電気的に通じるワーク10はマイナス極
になっていて、プラスイオン化された粉体塗料がワーク
10に吸着される。
【0019】上記塗装領域40およびこの塗装領域40
にワーク10を搬送するためのタイミングベルト16、
16などは、一連の塗装工程中の一部であり、その前後
に各種の工程を実行するための領域およびこの領域にワ
ークを搬送するための上記タイミングベルト16、16
と同じ構成の搬送装置が配置されている。各工程に存在
するタイミングベルト16、16相互間には、このタイ
ミングベルト16、16相互間でワークを移送するため
の適宜の手段が設けられている。
にワーク10を搬送するためのタイミングベルト16、
16などは、一連の塗装工程中の一部であり、その前後
に各種の工程を実行するための領域およびこの領域にワ
ークを搬送するための上記タイミングベルト16、16
と同じ構成の搬送装置が配置されている。各工程に存在
するタイミングベルト16、16相互間には、このタイ
ミングベルト16、16相互間でワークを移送するため
の適宜の手段が設けられている。
【0020】次に、上記塗装領域40での塗装工程を含
む一連の塗装工程全体を概略的に説明する。まず、作業
者が塗装治具としてのギヤ14、14を有する軸12に
ワークを装着してタイミングベルト16、16に乗せ
る。予備加熱のため、過熱されたトンネル内を、ワーク
10を回転させながら通過させる。予備加熱領域でも図
1に示す塗装領域40と同じ構成にすることにより、ワ
ーク10の回転とゆっくりした搬送とを行うことができ
る。次に、ワーク10を図1に示す塗装領域40に搬送
し、前述のようにしてワーク10に粉体塗料を付着させ
る。
む一連の塗装工程全体を概略的に説明する。まず、作業
者が塗装治具としてのギヤ14、14を有する軸12に
ワークを装着してタイミングベルト16、16に乗せ
る。予備加熱のため、過熱されたトンネル内を、ワーク
10を回転させながら通過させる。予備加熱領域でも図
1に示す塗装領域40と同じ構成にすることにより、ワ
ーク10の回転とゆっくりした搬送とを行うことができ
る。次に、ワーク10を図1に示す塗装領域40に搬送
し、前述のようにしてワーク10に粉体塗料を付着させ
る。
【0021】粉体塗料は塗装治具としての軸12にも付
着するため、次の工程でワーク10以外に付着した余分
な塗料をブラシ又はエアーで掃き落とす。そのあと、高
周波コイルの中を、ワーク10を回転させながら通過さ
せ、ワーク10に発生する渦電流によって自己発熱さ
せ、塗料を溶かす。次に、ワーク10を冷却用エアーブ
ローの下を通過させ、ワーク10を冷却することによっ
て、粉体塗料をワーク10に定着させる。最後に、軸1
2からワーク10を取り外し、軸12およびギヤ14、
14からなる治具のみを返送用コンベアーで初めの工程
へ返却する。
着するため、次の工程でワーク10以外に付着した余分
な塗料をブラシ又はエアーで掃き落とす。そのあと、高
周波コイルの中を、ワーク10を回転させながら通過さ
せ、ワーク10に発生する渦電流によって自己発熱さ
せ、塗料を溶かす。次に、ワーク10を冷却用エアーブ
ローの下を通過させ、ワーク10を冷却することによっ
て、粉体塗料をワーク10に定着させる。最後に、軸1
2からワーク10を取り外し、軸12およびギヤ14、
14からなる治具のみを返送用コンベアーで初めの工程
へ返却する。
【0022】以上説明したそれぞれの工程ごとに、図1
に示すような搬送装置を設け、それぞれの工程を実行す
べき位置に、複数の固定側係合部としての歯部46、4
6を有するワーク回転部材としてのタイミングベルト4
4、44を配置するとよい。各工程において、ワーク1
0全体を均一に加工するためには、ワーク10が回転す
る必要があり、各工程を確実に実行するためには、各工
程にワーク10がとどまる時間を十分に取ることが望ま
しい。その点、図示の実施形態によれば、それぞれの工
程を実行する領域において、ワークが回転させられ、か
つ、ワークの搬送速度が、タイミングベルト16、16
の搬送速度の半分になることと、固定側係合部の歯部4
6、46の長さを適宜必要な長さに設定することで、そ
れぞれの工程に必要かつ十分な時間を確保することがで
きる。
に示すような搬送装置を設け、それぞれの工程を実行す
べき位置に、複数の固定側係合部としての歯部46、4
6を有するワーク回転部材としてのタイミングベルト4
4、44を配置するとよい。各工程において、ワーク1
0全体を均一に加工するためには、ワーク10が回転す
る必要があり、各工程を確実に実行するためには、各工
程にワーク10がとどまる時間を十分に取ることが望ま
しい。その点、図示の実施形態によれば、それぞれの工
程を実行する領域において、ワークが回転させられ、か
つ、ワークの搬送速度が、タイミングベルト16、16
の搬送速度の半分になることと、固定側係合部の歯部4
6、46の長さを適宜必要な長さに設定することで、そ
れぞれの工程に必要かつ十分な時間を確保することがで
きる。
【0023】そのほか、以上説明した実施の形態によれ
ば、次のような効果を得ることができる。 1.市販のタイミングベルトを使用することができ、取
り扱いが容易で安価である。必要に応じたタイミングベ
ルトの交換作業も容易である。ワーク支持部材としての
ギヤ14、14はタイミングベルトに対して転がるもの
であり、互いに擦れ合うものではないから、タイミング
ベルトも治具も磨耗が少ない。 2.作業領域のみでワークを回転させるとともに、作業
領域での搬送速度を半減させるので、塗装装置全体をコ
ンパクト化することができる。一方、工程間は早送りと
なるため、工程間のワーク搬送は迅速に行うことができ
る。 3.塗装治具は両側のタイミングベルトと噛み合ってい
るので、回転しても横方向へのずれは起こらない。 4.搬送装置自体をコンパクト化でき、連結ベルトで結
んでライン化することも可能である。 5.加工領域は、ワーク回転部材としてのタイミングベ
ルト44の長さおよび設置位置を自由に変えることで対
応することができ、機種変更時等での編成替えも容易に
対応できる。 6.給電された治具の電位を周辺の構造物より高い電位
にすることで、マイナスイオン化された粉体塗料を集中
的にワーク吸着させ、粉体塗料が周辺構造物に付着する
ことを防止することができ、粉体塗料のロスを削減する
こともできる。
ば、次のような効果を得ることができる。 1.市販のタイミングベルトを使用することができ、取
り扱いが容易で安価である。必要に応じたタイミングベ
ルトの交換作業も容易である。ワーク支持部材としての
ギヤ14、14はタイミングベルトに対して転がるもの
であり、互いに擦れ合うものではないから、タイミング
ベルトも治具も磨耗が少ない。 2.作業領域のみでワークを回転させるとともに、作業
領域での搬送速度を半減させるので、塗装装置全体をコ
ンパクト化することができる。一方、工程間は早送りと
なるため、工程間のワーク搬送は迅速に行うことができ
る。 3.塗装治具は両側のタイミングベルトと噛み合ってい
るので、回転しても横方向へのずれは起こらない。 4.搬送装置自体をコンパクト化でき、連結ベルトで結
んでライン化することも可能である。 5.加工領域は、ワーク回転部材としてのタイミングベ
ルト44の長さおよび設置位置を自由に変えることで対
応することができ、機種変更時等での編成替えも容易に
対応できる。 6.給電された治具の電位を周辺の構造物より高い電位
にすることで、マイナスイオン化された粉体塗料を集中
的にワーク吸着させ、粉体塗料が周辺構造物に付着する
ことを防止することができ、粉体塗料のロスを削減する
こともできる。
【0024】次に、本願発明の変形例について説明す
る。搬送部材としては、タイミングベルトに代えてチェ
ーンを使用してもよい。この場合、ワーク支持部材は上
記チェーンに噛み合うスプロケットとし、塗装領域等に
おけるワーク回転部材は上記スプロケットが噛み合うこ
とができる固定されたチェーンとしてもよい。タイミン
グベルトを用いる場合、タイミングベルトは駆動用タイ
ミングプーリと両端部にあるアイドルプーリで支持し、
アイドルプーリの支持軸を前後させることでタイミング
ベルトのテンションを調整するようにするとよい。ま
た、このタイミングベルトを個々に容易に交換すること
ができるように、各プーリの支持軸を片持ち構造にして
おくとよい。
る。搬送部材としては、タイミングベルトに代えてチェ
ーンを使用してもよい。この場合、ワーク支持部材は上
記チェーンに噛み合うスプロケットとし、塗装領域等に
おけるワーク回転部材は上記スプロケットが噛み合うこ
とができる固定されたチェーンとしてもよい。タイミン
グベルトを用いる場合、タイミングベルトは駆動用タイ
ミングプーリと両端部にあるアイドルプーリで支持し、
アイドルプーリの支持軸を前後させることでタイミング
ベルトのテンションを調整するようにするとよい。ま
た、このタイミングベルトを個々に容易に交換すること
ができるように、各プーリの支持軸を片持ち構造にして
おくとよい。
【0025】塗装治具である軸12の両端のギヤ(タイ
ミングプーリ)は別付けでもよいし、棒状タイミングプ
ーリを軸芯に使用する形で治具を構成してもよい。搬送
部材としてのタイミングベルト又はチェーンの長さは、
工程数に応じて長くすることもできるし、単位長さの搬
送ユニットを工程分だけ連結してラインを構成すること
も可能である。
ミングプーリ)は別付けでもよいし、棒状タイミングプ
ーリを軸芯に使用する形で治具を構成してもよい。搬送
部材としてのタイミングベルト又はチェーンの長さは、
工程数に応じて長くすることもできるし、単位長さの搬
送ユニットを工程分だけ連結してラインを構成すること
も可能である。
【0026】塗装領域40においては、ワーク回転部材
としての固定タイミングベルト44を金属製とし、これ
を使って給電するようにしてもよい。タイミングベルト
は表裏両面に歯が形成されているものを使ってもよい。
タイミングベルトを平ベルトとし、タイミングプーリを
それに応じたプーリに代えてタイミングベルトを水平に
保持し、ワーク回転部材としてのベルトを摩擦板(例え
ばゴム板)に置き換えても同じ効果を得ることができ
る。
としての固定タイミングベルト44を金属製とし、これ
を使って給電するようにしてもよい。タイミングベルト
は表裏両面に歯が形成されているものを使ってもよい。
タイミングベルトを平ベルトとし、タイミングプーリを
それに応じたプーリに代えてタイミングベルトを水平に
保持し、ワーク回転部材としてのベルトを摩擦板(例え
ばゴム板)に置き換えても同じ効果を得ることができ
る。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、複数の移動側係合部を
備えワークを搬送する搬送部材と、複数の固定側係合部
を備えたワーク回転部材とを有し、搬送部材によって搬
送されてくるワーク支持部材を上記固定側係合部に係合
させてワークを回転させ、ワークの表面に粉体塗料を静
電付着させる塗装領域を設けたため、塗装領域では、ワ
ークが回転させられて均一な塗装が行われる。また、塗
装領域では、ワークの搬送速度が、搬送部材の移動速度
の1/2に減速されるため、搬送領域の空間的広がりが
制限されても、必要にして十分な塗装を行うことが可能
になり、粉体静電塗装用搬送装置を狭い空間にコンパク
トに設置することができる。
備えワークを搬送する搬送部材と、複数の固定側係合部
を備えたワーク回転部材とを有し、搬送部材によって搬
送されてくるワーク支持部材を上記固定側係合部に係合
させてワークを回転させ、ワークの表面に粉体塗料を静
電付着させる塗装領域を設けたため、塗装領域では、ワ
ークが回転させられて均一な塗装が行われる。また、塗
装領域では、ワークの搬送速度が、搬送部材の移動速度
の1/2に減速されるため、搬送領域の空間的広がりが
制限されても、必要にして十分な塗装を行うことが可能
になり、粉体静電塗装用搬送装置を狭い空間にコンパク
トに設置することができる。
【0028】搬送部材とワーク支持部材との関係および
ワーク回転部材とワーク支持部材との関係は、互いに擦
れ合う関係ではなく、転がりの関係であるため、それぞ
れの磨耗が少なく、長寿命でコストの安い粉体静電塗装
用搬送装置を得ることができる。
ワーク回転部材とワーク支持部材との関係は、互いに擦
れ合う関係ではなく、転がりの関係であるため、それぞ
れの磨耗が少なく、長寿命でコストの安い粉体静電塗装
用搬送装置を得ることができる。
【0029】搬送部材、ワーク回転部材、搬送部材の駆
動手段などは塗装領域のみならず、その他の工程を実行
するための領域ごとに設けて、相互間でワーク支持部材
を受け渡す手段を設ければよいので、搬送部材は短いも
のでよく、保守や部品交換などが容易であるという利点
がある。
動手段などは塗装領域のみならず、その他の工程を実行
するための領域ごとに設けて、相互間でワーク支持部材
を受け渡す手段を設ければよいので、搬送部材は短いも
のでよく、保守や部品交換などが容易であるという利点
がある。
【0030】塗装しようとするワークの部分に集中的に
塗料を付着させることができるため、装置の汚れを少な
くするとともに、粉体塗料の活用比率を高めることがで
きる。
塗料を付着させることができるため、装置の汚れを少な
くするとともに、粉体塗料の活用比率を高めることがで
きる。
【図1】本発明にかかる粉体静電塗装用搬送装置の実施
の形態を示す斜視図である。
の形態を示す斜視図である。
【図2】上記実施の形態の要部を示す斜視図である。
【図3】従来の粉体静電塗装用搬送装置を概略的に示す
平面図である。
平面図である。
10 ワーク 14 ワーク支持部材としてのギヤ 16 搬送部材としてのタイミングベルト 18 移動側係合部としての歯部 40 塗装領域 44 ワーク回転部材としてのタイミングベルト 46 固定側係合部としての歯部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4D075 AA09 AA55 AA62 AA65 AA68 DA23 DC19 EA02 4F034 AA01 CA14 DA13
Claims (5)
- 【請求項1】 ワークを回転させながら搬送するととも
に、上記ワークの表面に粉体塗料を静電付着させた後加
熱溶着させる粉体静電塗装用搬送装置において、 上記ワークに取り付けられるワーク支持部材と、 上記ワーク支持部材に係合する複数の移動側係合部を備
え上記ワークを搬送する搬送部材と、 上記搬送部材によるワーク搬送領域内に固定して設けら
れ上記ワーク支持部材に係合する複数の固定側係合部を
備えたワーク回転部材とを有してなり、 上記ワーク回転部材の設置領域は、上記搬送部材により
搬送されてくるワークの上記ワーク支持部材を上記固定
側係合部に係合させて上記ワークを回転させ、上記ワー
クの表面に粉体塗料を静電付着させる塗装領域となって
いることを特徴とする粉体静電塗装用搬送装置。 - 【請求項2】 上記搬送部材はタイミングベルトからな
り、上記複数の移動側係合部は上記タイミングベルトに
設けられた多数の歯部であり、上記ワーク支持部材は上
記複数の移動側係合部に噛み合うギヤからなり、上記ワ
ーク回転部材は上記ギヤが噛み合うことができる固定さ
れたタイミングベルトからなる請求項1記載の粉体静電
塗装用搬送装置。 - 【請求項3】 上記搬送部材はチェーンからなり、上記
ワーク支持部材は上記チェーンに噛み合うスプロケット
からなり、上記ワーク回転部材は上記スプロケットが噛
み合うことができる固定されたチェーンからなる請求項
1記載の粉体静電塗装用搬送装置。 - 【請求項4】 上記ワーク回転部材は、上記搬送部材に
よるワーク搬送領域内において上記静電付着させる工程
に必要な長さ形成されている請求項1記載の粉体静電塗
装用搬送装置。 - 【請求項5】 搬送部材とワーク回転部材は、それぞれ
2個を一対として一定間隔で平行に配置され、ワークの
両側にあるワーク支持部材が上記搬送部材の移動側係合
部と上記ワーク回転部材の固定側係合部に係合すること
ができる請求項1記載の粉体静電塗装用搬送装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000291776A JP2002096001A (ja) | 2000-09-26 | 2000-09-26 | 粉体静電塗装用搬送装置 |
CN 01135439 CN1345635A (zh) | 2000-09-26 | 2001-09-26 | 工件搬送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000291776A JP2002096001A (ja) | 2000-09-26 | 2000-09-26 | 粉体静電塗装用搬送装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002096001A true JP2002096001A (ja) | 2002-04-02 |
Family
ID=18774803
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000291776A Pending JP2002096001A (ja) | 2000-09-26 | 2000-09-26 | 粉体静電塗装用搬送装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002096001A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008049293A (ja) * | 2006-08-25 | 2008-03-06 | Asahi Sunac Corp | 紛体静電塗装装置 |
CN105600332A (zh) * | 2016-01-29 | 2016-05-25 | 苏州盖特龙自动化设备有限公司 | 一种电机后盖输料回路及基于其的自动化生产设备 |
CN108745720A (zh) * | 2018-05-30 | 2018-11-06 | 芜湖思科生产力促进中心有限公司 | 一种圆棒件自动化喷涂装置 |
CN111002023A (zh) * | 2019-11-27 | 2020-04-14 | 珠海格力智能装备有限公司 | 生产线 |
CN112760586A (zh) * | 2020-12-30 | 2021-05-07 | 湖南利钢金属制品有限公司 | 一种热度锌酸洗用精确涂油工艺 |
-
2000
- 2000-09-26 JP JP2000291776A patent/JP2002096001A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008049293A (ja) * | 2006-08-25 | 2008-03-06 | Asahi Sunac Corp | 紛体静電塗装装置 |
CN105600332A (zh) * | 2016-01-29 | 2016-05-25 | 苏州盖特龙自动化设备有限公司 | 一种电机后盖输料回路及基于其的自动化生产设备 |
CN105600332B (zh) * | 2016-01-29 | 2018-04-06 | 苏州盖特龙自动化设备有限公司 | 一种基于电机后盖输料回路的自动化生产设备 |
CN108745720A (zh) * | 2018-05-30 | 2018-11-06 | 芜湖思科生产力促进中心有限公司 | 一种圆棒件自动化喷涂装置 |
CN111002023A (zh) * | 2019-11-27 | 2020-04-14 | 珠海格力智能装备有限公司 | 生产线 |
CN112760586A (zh) * | 2020-12-30 | 2021-05-07 | 湖南利钢金属制品有限公司 | 一种热度锌酸洗用精确涂油工艺 |
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