JP3166010B2 - コーティング装置における塗布機構 - Google Patents

コーティング装置における塗布機構

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JP3166010B2 JP32941998A JP32941998A JP3166010B2 JP 3166010 B2 JP3166010 B2 JP 3166010B2 JP 32941998 A JP32941998 A JP 32941998A JP 32941998 A JP32941998 A JP 32941998A JP 3166010 B2 JP3166010 B2 JP 3166010B2
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康史 望月
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は木質系建材、窯業系
建材、金属系建材、プラスチック系建材等の板材に対す
る塗装に関するものであり、特に一工程で複数色の塗料
を用いた平行筋状塗装、筋状部分塗装等を行うことので
きるコーティング装置における塗布機構に係るものであ
る。
【0002】
【発明の背景】従来より、木質系建材、窯業系建材、金
属系建材、プラスチック系建材等の板材に対して塗装を
行った化粧板を得るにあたっては、ロールコーター、カ
ーテンフローコーター、スプレースクリーン印刷、オフ
セット印刷、フレキソ印刷等の装置並びに方法が用いら
れている。
【0003】ところで板材に対して平行筋状塗装、筋状
部分塗装を行おうとした場合、上述のような機器を用い
て行うのは困難であった。すなわちロールコーターを用
いた場合には、塗布ロールに筋形模様の凹凸加工を施す
必要があるものであり、塗膜を厚くする塗装は行うこと
ができない。またカーテンフローコーターを用いた場合
には、平行筋状塗装の境界部分が不正確になってしまう
ためマスキングを行う必要がある。またスプレー塗装の
場合には前記カーテンフローコーターと同様にマスキン
グを行う必要がある他、塗料が飛散してしまうため歩留
りが悪い。また特にロールコーターについては、塗布ロ
ールの部品交換の際には鉄芯を含むため重量が重く、交
換作業が非常に困難なものであった。
【0004】そこで塗布手段としてコーターベルトを用
い、板材に対する平行筋状塗装、筋状部分塗装を可能と
した製造方法及び装置の発明がなされている(特願昭6
0−190565号:特公平5−74425号:「乱貼
り調の窯業系化粧板の製造方法及び装置」)。しかしこ
の発明については以下に示す点において問題があった。
つまり上記発明におけるコーティング装置1′は図9に
示すように、塗料Pの板材Bへの塗布作用を担うコータ
ーベルト21′が、プーリ20a′の外側部分において
ドクターロール5′と接触しているという構成である。
つまり、前記コーターベルト21′とドクターロール
5′は、これらの接触部分に形成された貯留部7′から
の塗料Pの排出(流出)量規制と、コーターベルト2
1′への塗料Pの転着とを同時に行う構成となってい
る。このため前記コーターベルト21′とドクターロー
ル5′との位置関係の設定には精度が要求され、非常に
手間がかかるばかりでなく、運転に伴って位置ズレを起
こしがちであり、塗料Pのコーターベルト21′への転
着の際に厚さが不均一となってしまい、その結果必ずし
も満足できる塗装品質は得られていなかった。
【0005】
【開発を試みた技術課題】本発明はこのような背景を認
識してなされたものであって、特に板材に対して平行筋
状塗装、筋状部分塗装等を行うにあたって、一工程で複
数色の塗装が行え、更に高品質の塗装を行うことのでき
るコーティング装置における塗布機構の開発を技術課題
としたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち請求項1記載の
コーティング装置における塗布機構は、機枠に対して、
長手方向に板材を送るための搬送手段と、この搬送手段
の上方に位置するコーターユニットとを具えて成り、且
つ前記コーターユニットは、前記搬送手段の幅方向全域
に臨んで回転可能に軸支された供給ロールと、この供給
ロールの側周に接触して回転可能に軸支されたドクター
ロールと、前記供給ロール及び前記搬送手段上に位置し
た板材の表面に接触する塗布手段とを具えて成り、前記
供給ロールとドクターロールとの間に貯留した塗料を、
一旦供給ロール表面に塗布し、この供給ロール表面の塗
料を塗布手段に転着し、続いてここから板材に対して塗
布するコーティング装置において、前記塗布手段は上下
に配設したプーリに巻回したコーターベルトであり、こ
のコーターベルトは前記供給ロールに対してプーリ間の
範囲で接触し、なお且つこのコーターベルトは、前記供
給ロールと接触状態を保ったまま、プーリの配列方向に
ほぼ沿うように移動可能に設けられたことを特徴として
成る。この発明によれば、貯留部からの塗料排出(流
出)量の規制はドクターロールと供給ロールとで行い、
一方、塗布手段であるコーターベルトへの塗料の転着は
供給ロールが行うため、コーターベルトへの塗料の密着
性がよく、品質の高い塗装を行うことができる。また供
給ロールとコーターベルトとの位置関係に過度に厳密な
寸法設定を要しない。また、適宜コーターベルトを板材
に向けて進退させることで、いわゆる乱貼調塗装を行う
ことができる。
【0007】また請求項2記載のコーティング装置にお
ける塗布機構は、前記要件に加え、前記コーターベルト
は、供給ロールとドクターロールとによって形成される
塗料の貯留部を区画した個別貯留部の数に対応して具え
られ、且つこのものは供給ロールの前後に互い違いに具
えたことを特徴として成る。この発明によれば、供給ロ
ールの長手方向全域に渡ってコーターベルトを密に配す
ることができ、塗料を平行筋状にベルトの幅寸法どおり
に正確に塗装し、塗料の境界部分がオーバーコートする
ことなくきれいな直線状に仕切ることができる。また板
材に対して平行筋状塗装を行うにあたって、一度の作業
(一工程)で容易に複数色の塗料を塗布することができ
る。
【0008】更にまた請求項3記載のコーティング装置
における塗布機構は、前記要件に加え、前記コーターベ
ルトは、強制駆動されることを特徴として成る。この発
明によれば、粘度の高い塗料や、離けい剤の混入された
塗料を扱う場合であっても、供給ロールと、コーターベ
ルトとの間でスリップを起こさないため、板材に対して
塗料を安定して供給することができる。
【0009】更にまた請求項4記載のコーティング装置
における塗布機構は、前記請求項3記載の要件に加え、
前記コーターベルトの強制駆動は、このコーターベルト
が巻回される上下のプーリ間に設けた内接プーリを駆動
することで行うことを特徴として成る。この発明によれ
ば、内接プーリがコーターベルトを供給ロールに対して
圧接させるとともに駆動するため、コーターベルトの弛
みを防止しつつ、供給ロールと、コーターベルトとの間
でのスリップを防止することができる。
【0010】更にまた請求項5記載のコーティング装置
における塗布機構は、前記請求項3記載の要件に加え、
前記コーターベルトの強制駆動は、このコーターベルト
が巻回される上下のプーリのいずれか一方または双方を
駆動することで行うことを特徴として成る。この発明に
よれば、コーターベルトが巻回されるプーリを直接駆動
するため、コーターベルトの走行駆動を確実に行うこと
ができる。
【0011】更にまた請求項6記載のコーティング装置
における塗布機構は、前記要件に加え、前記コーターベ
ルトの下端には、塗布ロールを配したことを特徴として
成る。この発明によれば、塗料が供給ロール、コーター
ベルト、塗布ロールへと転着を繰り返すことで展延、均
一化されるため、特に金属材、窯業材、ガラス材、樹脂
材、木材及び紙材等、塗装する面が緻密且つ平滑なもの
であっても、塗膜厚の不均一に起因する流れ等を防止す
ることができる。そしてこれら各請求項記載の発明の構
成を手段として、前記課題の解決が図られる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下本発明を、基本となるコータ
ーベルトを強制駆動しない実施の形態と、これを発展さ
せたコーターベルトを強制駆動する実施の形態及び塗布
ロールを設ける実施の形態とに分けて、それぞれ図面に
基づいて具体的に説明する。
【0013】
【コーターベルトを強制駆動しない実施の形態】まずコ
ーターベルトを強制駆動しない基本となる実施の形態に
ついて具体的に説明する。図1に示すのが本発明のコー
ティング装置1であって、このものは鋼材を適宜組み合
わせて成る機枠F1に対して、板材Bに対して直接塗装
する作用を担うコーターユニット2と、前記板材Bを塗
装するため、これを長手方向に送るための搬送手段たる
コンベヤ装置3とを具えて成る。
【0014】まず前記コーターユニット2について説明
する。このものは前記コンベヤ装置3のほぼ中央上方に
組んだ機枠F2に対して、前記コンベヤ装置3の幅方向
全域に側周を臨ませて回転可能に軸支された供給ロール
4と、この供給ロール4の上部側周に接触して回転可能
に軸支された二本のドクターロール5と、前記供給ロー
ル4の側周及び前記コンベヤ装置3上に位置する板材B
の表面に接触するようにして回転可能に具えた複数の塗
布ベルト6とを具えて成る。そして前記供給ロール4と
二本のドクターロール5との接点(接線)よりも上方の
部分を塗料Pの貯留部7とするものである。
【0015】前記供給ロール4は、適宜の鉄心10にエ
ボ11(エボナイトシート)を複数周巻き、このエボ1
1の上にスポンジ、ゴム等から成るロール本体12が巻
かれて成る。そして前記鉄心10に軸を挿通して固定す
ることで供給ロール4を構成するものであり、この供給
ロール4は機枠F2に設けた軸受けに軸支され、適宜の
モータを動力源として回転する。
【0016】また前記ドクターロール5は、前記供給ロ
ール4の上方に二本が備えられ、金属パイプ、またはム
クの金属柱等の表面に高質のクロームメッキを施しバフ
仕上げする等して成るものである。このドクターロール
5の駆動軸5aは機枠F2に設けた軸受けに軸支され、
適宜の減速機50を介在させたモータM5を動力源とし
て回転する。そして供給ロール4及びドクターロール5
の側周に沿って、複数の溝13、14を等間隔で設ける
ものであって、適宜幅(最小4mm)で、複数個所(本
実施の形態では九カ所)に形成する。
【0017】また前記塗布ベルト6は、プーリ20a
と、プーリ20bとに、一例として1〜1.5mm厚の
布入ベルトに対して14mm厚のスポンジまたはゴムを
積層して成る環状のコーターベルト21を巻回して成
る。このコーターベルト21は、プーリ20a、20b
間の自由走行範囲が前記供給ロール4と接触する。
【0018】また前記塗布ベルト6に対しては、この塗
布ベルト6全体を前記プーリ20a、20bの配列方向
にほぼ沿うように(本実施の形態では上下方向)移動さ
せるための進退機構22が具えられるものであり、図2
に示すように、ステッピングモータ、サーボモータ等を
適用したモータM22によって駆動されるリニアガイド
22aにおける送りステージ22bに対して塗布ベルト
6を保持して成るものである。
【0019】そしてこのようにして構成される塗布ベル
ト6は、供給ロール4の前後にそれぞれ、コンベヤ装置
3の幅方向に沿って複数基が配列されるものであり、こ
れらは等間隔で互い違いに配置される。本実施の形態で
は前記塗布ベルト6を、供給ロール4の始端側(図1中
右側)に四基を具え、後端側(図1中左側)に四基を具
えるものとする。因みに本実施の形態では前記塗布ベル
ト6には駆動機構を具えないが、前記供給ロール4の側
周面にコーターベルト21が接することで動力が伝達さ
れ、回転駆動されるものである。
【0020】次に貯留部7について説明する。この貯留
部7は前記供給ロール4とドクターロール5との接点
(接線)よりも上方の空間であって、図3に示すよう
に、仕切板8を、前記供給ロール4及びドクターロール
5にそれぞれ形成され対向して位置する個々の溝13及
び溝14に嵌め込むとともに、機枠F2に横臥状態で具
えた治具によって固定することで、それぞれが独立した
状態で区切られた個別貯留部(本実施の形態では一例と
して前記塗布ベルト6の数と同数の個別貯留部71、7
2、73、74、75、76、77、78)を形成して
成るものである。また前記仕切板8は一例として合成樹
脂、砲金等から成る矩形状の板材を、前記溝13及び溝
14の外形になじんだ円弧状に切除して成るものであ
る。更に前記貯留部7に対しては、適宜のポンプ等に接
続された塗料供給管9を、この塗料供給管9の吐出口を
貯留空間に臨ませて具えるものとする。
【0021】次に前記コンベヤ装置3について説明する
と、このものは機枠F1の上部前方(図1中左側)に駆
動プーリ31を軸支し、また機枠F1の上部後方に従動
プーリ32を軸支し、これら駆動プーリ31と従動プー
リ32とに搬送ベルト33を巻回して成る。そして前記
駆動プーリ31と、モータM3の軸に設けた動力プーリ
34との間にはベルト35を巻回することで動力を伝達
し、前記搬送ベルト33を走行駆動する。また前記搬送
ベルト33については、その搬送面に吸引孔36を多数
穿設し、搬送ベルト33の下方に配した適宜の吸引機構
によってこの吸引孔36から吸気することで、ワークを
搬送ベルト33に対して確実に保持するような構成とす
る。更に前記コンベヤ装置3における始端側(図1中右
側)の適宜の位置には、赤外線センサ等のセンサ37
を、搬送ベルト33に臨ませて具える。
【0022】本発明の適用されるコーティング装置1は
一例として上述のような構成を採るものであり、以下こ
のもの作動態様について説明する。 〔塗料の充填〕まず貯留部7における個々の個別貯留部
71〜78に対して、それぞれ適宜選択した色の塗料P
を供給する。次いでコーターユニット2を起動すると、
塗料Pは供給ロール4とドクターロール5とに挟まれる
ようにして厚さが決定され、この供給ロール4の表面に
付着する。そして塗布ベルト6のコーターベルト21に
おけるプーリ20a、20b間の自由走行範囲が、供給
ロール4の側周面に接することでコーターベルト21が
走行し、供給ロール4の表面に付着した塗料Pはコータ
ーベルト21に転着される。
【0023】〔板材の供給〕次いでコンベヤ装置3を起
動した後、板材Bを供給すると、センサ37が板材Bの
存在を検知して、進退機構22を起動し、コーターベル
ト21のプーリ20bの下部外側に位置する部分を板材
Bに接触させ、コーターベルト21の表面に付着した塗
料Pを板材Bの表面に塗布する。このとき、個々の塗布
ベルト6に対しては、個別貯留部71〜78より、適宜
選択した色の塗料Pが供給されるため、図4に示すよう
に板材Bには幅方向毎に異なった色の塗料Pが平行に塗
布されるものであって、塗料Pを平行筋状にコーターベ
ルト21の幅寸法どおりに正確に塗装し、塗料Pの境界
部分がオーバーコートすることなく直線に仕切ることが
できる。
【0024】〔塗料の乾燥〕その後、コンベヤ装置3か
ら排出された板材Bを適宜の乾燥機を用いて乾燥させる
ことで、平行多色塗りの施された化粧板が完成する。
【0025】
【コーターベルトを強制駆動する実施の形態】次にコー
ターベルト21を強制駆動する実施の形態について説明
する。なおこの実施の形態におけるコーティング装置1
は、先の基本となる実施の形態で説明したものと基本構
成を同一とするものであるため、以下の説明においては
構造上の相違点及びこの構造上の相違点に起因する作動
態様の相違点についてのみ摘記して説明する。
【0026】まず前記コーターベルト21を強制駆動す
るための機構は以下のように構成される。すなわち前記
供給ロール4の上方に具えた二本のドクターロール5の
一方の駆動軸5aに具えたスプロケット23aと、塗布
ベルト6に対応した位置にベルト車26aを具えた中継
軸25に具えたスプロケット23bとの間にチェーン2
4を巻回して成る。もちろんこれらスプロケット23
a、スプロケット23b及びチェーン24については、
動力を確実に伝達できるものであれば、ベルト車と、こ
れに巻回されるタイミングベルトと称される歯付ベル
ト、コッグドベルト等とすることもできる。
【0027】そして前記中継軸25からの動力伝達経路
は、請求項4で定義し図5、6に示すように、前記コー
ターベルト21が巻回されるプーリ20aとプーリ20
bとの間に具えた内接プーリ20cの軸に具えたベルト
車26cとし、このベルト車26cと、前記ベルト車2
6aとの間にタイミングベルト27(歯付ベルト、コッ
グドベルト等)を巻回して成るものである。
【0028】本実施の形態のコーティング装置1は上述
のような構成を採るものであり、以下このものの作動態
様について説明する。まず貯留部7における個々の個別
貯留部71〜78に対して、それぞれ適宜選択した色の
塗料Pを供給し、次いでコーターユニット2を起動する
と、塗料Pは供給ロール4とドクターロール5とに挟ま
れるようにして厚さが決定され、この供給ロール4の表
面に付着する。
【0029】次いで、塗料Pは、供給ロール4と接する
塗布ベルト6におけるコーターベルト21に転着される
ものであるが、このとき本実施の形態ではコーターベル
ト21は、ドクターロール5の一方の駆動軸5aから動
力が伝達されて強制駆動されるものであり、内接プーリ
20cがコーターベルト21を供給ロール4に対して圧
接させるとともに駆動するため、コーターベルト21の
弛みを防止しつつ、供給ロール4と、コーターベルト2
1との間でのスリップを防止する。つまり、外壁材用の
塗料Pの場合には、耐候性を考慮してスリップ剤(離け
い剤)が混入されるものであり、このような塗料Pや、
粘度の高い塗料Pを扱う場合であっても、前記供給ロー
ル4と、コーターベルト21との間でスリップを起こさ
ないため、板材Bに対して塗料Pを安定して供給、塗布
することができる。
【0030】以降、先の基本の実施の形態と同様に板材
Bの供給、板材Bの表面への塗料Pの塗布が行われ、そ
の後、コンベヤ装置3から排出された板材Bを適宜の乾
燥機を用いて乾燥させることで、平行多色塗りの施され
た化粧板が完成する。
【0031】
【塗布ロールを設ける実施の形態】次に塗布ロール28
を設ける実施の形態について説明する。なおこの実施の
形態におけるコーティング装置1は、上述したコーター
ベルト21を強制駆動する実施の形態で説明したものと
基本構成を同一とするものであるため、以下の説明にお
いては構造上の相違点及びこの構造上の相違点に起因す
る作動態様の相違点についてのみ摘記して説明する。
【0032】まず前記中継軸25からの動力伝達経路が
相違するものであって、本実施の形態では、請求項5で
定義し図7、8に示すように、プーリ20aの軸に具え
たベルト車26bとし、このベルト車26bと、前記中
継軸25に具えたベルト車26aとの間にタイミングベ
ルト27を巻回して成るものである。もちろん前記ベル
ト車26bをプーリ20bに具える構成としてもよい。
【0033】更に前記コーターベルト21の下方には塗
布ロール28を具えるものであり、前記進退機構22に
おける送りステージ22bに対して、この塗布ロール2
8と、プーリ20bとによってコーターベルト21を挟
持するように配設される。この塗布ロール28は、前記
供給ロール4と同様に、適宜の鉄心にスポンジ、ゴム等
を巻いて成るものである。
【0034】本実施の形態のコーティング装置1は上述
のような構成を採るものであり、以下このもの作動態様
について説明すると、まず貯留部7における個々の個別
貯留部71〜78に対して、それぞれ適宜選択した色の
塗料Pを供給し、次いでコーターユニット2を起動する
と、塗料Pは供給ロール4とドクターロール5とに挟ま
れるようにして厚さが決定され、この供給ロール4の表
面に付着する。
【0035】次いで、塗料Pは、供給ロール4と接する
塗布ベルト6におけるコーターベルト21に転着される
ものであるが、このとき本実施の形態ではコーターベル
ト21は、ドクターロール5の一方の駆動軸5aから動
力が伝達されて強制駆動されるものであり、プーリ20
aがコーターベルト21を供給ロール4に対して圧接さ
せるとともに駆動するためコーターベルト21の走行駆
動を確実に行い、コーターベルト21の弛みを防止しつ
つ、供給ロール4と、コーターベルト21との間でのス
リップを防止する。
【0036】次いで塗料Pはコーターベルト21から塗
布ロール28へ転着されるものであり、このように塗料
Pは供給ロール4、コーターベルト21、塗布ロール2
8へと転着が繰り返えされることで展延、均一化される
ため、塗膜厚の不均一に起因する流れ等を防止すること
ができる。
【0037】以降、先の二種の実施の形態と同様に板材
Bの供給、板材Bの表面への塗料Pの塗布が行われ、そ
の後、コンベヤ装置3から排出された板材Bを適宜の乾
燥機を用いて乾燥させることで、平行多色塗りの施され
た化粧板が完成する。
【0038】
【他の実施の形態】まず先の三種の実施の形態において
は、板材Bに対して平行多色塗りを行う場合について説
明したが、進退機構22を適宜作動させてコーターベル
ト21のプーリ20bの下部外側に位置する部分または
塗布ロール28と、進行状態にある板材Bとの接触を断
続的に行うことでいわゆる乱貼調塗装を行うこともでき
る。
【0039】また先の三種の実施の形態では塗布ベルト
6を個別貯留部71〜78に対応した数の八基を具えた
構成としたが、要はコーターベルト21が供給ロール4
に対してプーリ20a、20b間の範囲で接触し、なお
且つ供給ロール4と接触状態を保ったままプーリ20
a、20bの配列方向にほぼ沿うように移動可能に設け
られていればよいものであって、以下に示すような構成
とすることもできる。具体的な図示は省略するが、例え
ば単色の塗料Pの塗装を行うような場合に、貯留部7を
供給ロール4及びドクターロール5の長手方向ほぼ全域
に渡るようにして個別貯留部を形成しない構成とし、一
方、塗布ベルト6または塗布ロール28については供給
ロール4及びドクターロール5の長手方向ほぼ全域に渡
るように幅広に構成した一基を具えるものとする。
【0040】更にまた、前記塗布ロール28をコーター
ベルト21を強制駆動しない実施の形態におけるコータ
ーベルト21の下端に設けたり、コーターベルト21を
強制駆動する実施の形態におけるコーターベルト21の
下端に設けることもでき、この場合、塗料Pが供給ロー
ル4、コーターベルト21、塗布ロール28へと転着が
繰り返えされることで展延、均一化されるため、塗膜厚
の不均一に起因する流れ等を防止することができる。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、特に板材Bに対して平
行筋状塗装を行うにあたって、一度の作業(一工程)で
容易に複数色の塗料Pを塗布することができ、高品質の
塗装を行うことのできるコーティング装置1における塗
布機構を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の適用されるコーティング装置を示す側
面図及び平面図である。
【図2】塗布ベルトを拡大して示す側面図である。
【図3】コーターユニットを拡大して示す斜視図であ
る。
【図4】平行多色塗りの様子を示す平面図である。
【図5】コーターベルトを強制駆動する実施の形態にお
けるコーティング装置の塗布ベルトを拡大して示す側面
図である。
【図6】同上コーターユニットを拡大して示す斜視図で
ある。
【図7】塗布ロールを設ける実施の形態におけるコーテ
ィング装置の塗布ベルトを拡大して示す側面図である。
【図8】同上コーターユニットを拡大して示す斜視図で
ある。
【図9】従来のコーティング装置を示す骨格的側面図で
ある。
【符号の説明】
1 コーティング装置 2 コーターユニット 3 コンベヤ装置 4 供給ロール 5 ドクターロール 5a 駆動軸 6 塗布ベルト 7 貯留部 8 仕切板 9 塗料供給管 10 鉄心 11 エボ 12 ロール本体 13 溝 14 溝 20a プーリ 20b プーリ 20c 内接プーリ 21 コーターベルト 22 進退機構 22a リニアガイド 22b 送りステージ 23a スプロケット 23b スプロケット 24 チェーン 25 中継軸 26a ベルト車 26b ベルト車 26c ベルト車 27 タイミングベルト 28 塗布ロール 31 駆動プーリ 32 従動プーリ 33 搬送ベルト 34 動力プーリ 35 ベルト 36 吸引孔 37 センサ 50 減速機 71 個別貯留部 72 個別貯留部 73 個別貯留部 74 個別貯留部 75 個別貯留部 76 個別貯留部 77 個別貯留部 78 個別貯留部 B 板材 F1 機枠 F2 機枠 M3 モータ M5 モータ M22 モータ P 塗料
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B05C 1/02 - 1/16 B05C 11/10

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機枠に対して、長手方向に板材を送るた
    めの搬送手段と、この搬送手段の上方に位置するコータ
    ーユニットとを具えて成り、且つ前記コーターユニット
    は、前記搬送手段の幅方向全域に臨んで回転可能に軸支
    された供給ロールと、この供給ロールの側周に接触して
    回転可能に軸支されたドクターロールと、前記供給ロー
    ル及び前記搬送手段上に位置した板材の表面に接触する
    塗布手段とを具えて成り、前記供給ロールとドクターロ
    ールとの間に貯留した塗料を、一旦供給ロール表面に塗
    布し、この供給ロール表面の塗料を塗布手段に転着し、
    続いてここから板材に対して塗布するコーティング装置
    において、前記塗布手段は上下に配設したプーリに巻回
    したコーターベルトであり、このコーターベルトは前記
    供給ロールに対してプーリ間の範囲で接触し、なお且つ
    このコーターベルトは、前記供給ロールと接触状態を保
    ったまま、プーリの配列方向にほぼ沿うように移動可能
    に設けられたことを特徴とするコーティング装置におけ
    る塗布機構。
  2. 【請求項2】 前記コーターベルトは、供給ロールとド
    クターロールとによって形成される塗料の貯留部を区画
    した個別貯留部の数に対応して具えられ、且つこのもの
    は供給ロールの前後に互い違いに具えたことを特徴とす
    る請求項1記載のコーティング装置における塗布機構。
  3. 【請求項3】 前記コーターベルトは、強制駆動される
    ことを特徴とする請求項1または2記載のコーティング
    装置における塗布機構。
  4. 【請求項4】 前記コーターベルトの強制駆動は、この
    コーターベルトが巻回される上下のプーリ間に設けた内
    接プーリを駆動することで行うことを特徴とする請求項
    3記載のコーティング装置における塗布機構。
  5. 【請求項5】 前記コーターベルトの強制駆動は、この
    コーターベルトが巻回される上下のプーリのいずれか一
    方または双方を駆動することで行うことを特徴とする請
    求項3記載のコーティング装置における塗布機構。
  6. 【請求項6】 前記コーターベルトの下端には、塗布ロ
    ールを配したことを特徴とする請求項1、2、3、4ま
    たは5記載のコーティング装置における塗布機構。
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