JP4095744B2 - 板体の受け取り装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、合板製造工程において、ベニヤ単板等の板体を受け取って板体堆積装置上へ堆積させる板体の受け取り装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
合板の製造工程においては、ベニヤ単板の繊維方向を平行として複数枚重ね合わせて平行合板(単板積層材)、あるいはその繊維方向を上下に隣接するもの同士を互いに交差させて複数枚重ね合わせて合板としている。
【0003】
これら平行合板、あるいは合板(以下合板という)は、ベニヤドライヤによって乾燥されたベニヤ単板の上面及び/又は下面に接着剤を塗布して、この接着剤が塗布されたベニヤ単板の上下面にベニヤ単板を供給し、その後ホットプレスによって熱圧される。例えば、3層構造より成る合板であれば、表板、中板、裏板となる3種に分類されたベニヤ単板によって構成され、通常、接着剤塗布装置によってその上下面に接着剤が塗布された中板を、表板と裏板が1組に仕組まれた上に載置することになる。
【0004】
このため、その上下両面に接着剤が塗布された中板と1組の表板、裏板との重合作業は、接着剤塗布装置に中板を1枚宛供給する作業者と、接着剤塗布装置によて接着剤が塗布された中板を受け取るため、接着剤塗布装置に隣接して設置された板体堆積装置の近傍に位置する2名の作業者と、1組の表板、裏板とを板体堆積装置上に載置された中板上へ供給する2名の作業者によって行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この重合作業は人手によって行われているので、非能率的であるばかりか、コスト高の遠因ともなっている。この重合作業の自動化を図るため、例えば、接着剤塗布装置によって接着剤が塗布された中板を受け取る作業者2名に替えて、接着剤塗布装置の繰り出し方向に接着剤塗布後の中板を搬送する取り出しコンベヤを備える方式が提案されている。この方式によれば、中板の下面と接する取り出しコンベヤの搬送部分を幅狭の複数個のリングによって構成し、接着剤塗布後の中板を板体堆積装置上へ堆積することになる。
【0006】
確かに、取り出しコンベヤから中板を搬送するとき、接着剤の塗布された中板下面と取り出しコンベヤとの接触域は少なくなるが、搬送時、リングと中板との下面は依然として接触状態となるので、この接触部位において中板に塗布された接着剤が掻き取られる現象が発生する。このため、当該部位においてホットプレスによる熱圧処理後、接着不良が発生する原因となっていた。また、取り出しコンベヤから板体堆積装置上への中板堆積時に、必ずしも所定の位置に正確に載置することができず、1組の表板、裏板との重合位置がずれる結果ともなり、その都度作業者による正確な位置合わせが必要となっていた。
【0007】
そこで、本発明は、ベニヤ単板(以下、板体という)の下面に接触することなく、板体堆積装置上へ繰り出された板体を載置するための板体の受け取り装置を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
上記課題を解決するために、本発明の考え方の一例として
互いに逆方向に回転する上下一対のロールによって前方へ繰り出される板体の前端を、板体堆積装置で待機する板体受け取り部材によって受け止めるとともに、前記板体受け取り部材を板体が繰り出される方向へ、その繰り出される速度とほぼ同速度で移動させ、板体の後端が前記一対のロール外へ繰り出されるとき、前記板体受け取り部材の移動速度を減速させながら、停止体によって板体の前端を当接させて板体を板体堆積装置上へ載置させている
【0009】
前記一対のロールは、好適には、塗布ロールに対してドクターロールの進退動によって接着剤の塗布量が規制されるロール式の接着剤塗布装置であって、塗布ロール間に挿入された板体を前方へ繰り出しながらその上下両面に接着剤を塗布している。そして、繰り出される板体を受け止めるため、板体堆積装置上にて待機している前記板体受け取り部材は、好適には、その板体受け取り面が傾斜面又は湾曲面状に形成され、傾斜面又は湾曲面によって板体の前端部を支持している。このため、板体が接着剤塗布装置によって前方へ繰り出されるとき、前方への繰り出し量が多少相違しても繰り出し方向にある長さ形成された傾斜面又は湾曲面に、板体の前端部が一旦受け止められ、そのまま支持されることになる。
【0010】
一方、板体受け取り部材は板体の前端部を傾斜面又は湾曲面によって支持しながら、繰り出し方向へ繰り出し速度とほぼ同速度で移動するため、板体が接着剤塗布装置から完全に繰り出されるまで、板体はその前端部が板体受け取り部材に、また板体の中間域から後端部にかけては互いに逆回転して板体を繰り出している一対の塗布ロール間に支持されることになり、板体の下面に接着剤が塗布されてから他の部材に接触することはない。したがって、従来において発生していた接着剤の掻き取られによる部分的な接着剤の欠如、接着剤の欠如に伴うホットプレスによる熱圧処理後の接着不良等を防止することができる。
【0011】
そして、板体の後端が一対の塗布ロール外へ繰り出されるとき、前記板体受け取り部材の移動速度を減速させながら、停止体によって板体の前端を当接させて板体を板体堆積装置上へ載置させる。この停止体は、好適には、前記板体受け取り部材を、板体の繰り出し方向と交差する方向に複数個分割し、この分割した複数個の板体受け取り部材のいずれかの間隔内に位置している。この停止体が板体を停止させる位置は、板体堆積装置上において重合されるべき板体の縁部と合致する位置であり、板体受け取り部材が移動途上、この停止体位置を通過するときに板体の前端部が停止体によって停止され、板体堆積装置上において堆積され、重合されるべき板体の縁部とほぼ合致した位置に堆積される。
【0012】
そして、具体的な本発明の板体の受け取り装置の構成として
互いに逆方向に回転して板体を前方へ繰り出す上下一対のロールと、
前記上下一対のロールの板体繰り出し方向に位置し、上面位置が所定高さに維持されている板体堆積装置と、
前記板体堆積装置上へ進退装置によって進退自在とされ、前記板体の前端を受け止めて板体が繰り出される速度とほぼ同速度で移動可能な板体受け取り部材と、
板体の前端を当接させて板体を板体堆積装置上へ載置させる停止体と、
を少なくとも備え
前記停止体は、板体受け取り部材に設置された移動体によって板体受け取り部材の前端より突出した位置と、板体受け取り部材の前端より引っ込んだ位置との間を変位可能とされたことを特徴とする。
【0013】
前記一対のロールは、好適には、塗布ロールに対してドクターロールの進退動によって接着剤の塗布量が規制されるロール式の接着剤塗布装置であって、塗布ロール間に挿入された板体を前方へ繰り出しながらその上下両面に接着剤を塗布している。そして、繰り出される板体を受け止め、板体堆積装置上へ至らせる前記板体受け取り部材は、好適には、その板体受け取り面が傾斜面又は湾曲面状に形成され、傾斜面又は湾曲面によって板体の前端部を支持している。
【0014】
望ましくは、前記板体受け取り案内部材は、その移動方向と平行する断面形状を三角形状に形成され、また、板体の繰り出し方向と交差する方向に複数個分割されている。そして、この分割された複数個の板体受け取り部材のいずれかの間隔内に、板体の前端部を停止させる停止体が位置しており、板体受け取り部材に設置された移動体によって板体受け取り部材の前端より突出した位置と、板体受け取り部材の前端より引っ込んだ位置との間を変位可能とされている。
【0015】
前記移動体は、板体受け取り部材の移動方向と平行に設置された流体シリンダであって、そのピストンロッドの前端に取り付けられた停止体をピストンロッドの伸長時に板体受け取り部材の前端より突出させた位置へ、また、ピストンロッドの縮小時に板体受け取り部材の前端より引っ込ませた位置へ変位可能としている。例えば、板体が一対の塗布ロール間から完全に繰り出され、その後端が板体堆積装置の後縁部上にいたるときを、板体堆積装置の後縁部上に位置する非接触式の検知器によって検知するとき、あるいは板体受け取り部材の移動量が所定のパルス量にいたるとき、流体圧によってピストンロッドを伸長させて停止体を板体受け取り部材より突出させる。板体が一対の塗布ロール間から完全に繰り出された状態であっても、繰り出し時の慣性によって板体の前端は板体受け取り部材に支持されて移動しているが、停止体の突出によって板体はその前端が板体受け取り部材に支持された状態から解除されることによって、板体堆積装置上へ位置決めされて堆積される。
【0016】
また、この移動体は上記流体圧機構による形態の他、板体受け取り部材の移動方向と平行に設置された送り軸を、モータの正逆転動によって移動させることも可能である。そして、送り軸の前端に取り付けられた停止体を、上記のように板体堆積装置の後縁部上に位置する非接触式の検知器によって検知するとき、あるいは板体受け取り部材の移動量が所定のパルス量にいたるとき、板体受け取り部材の前端より突出させる。この停止体の突出時、板体は板体堆積装置上へ位置決めされて堆積される。
【0017】
停止体は上記のように板体受け取り部材に設置する形態の他、板体堆積装置側に設置することも可能である。板体受け取り部材は繰り出し方向と交差する方向に複数個分割されてはいるが、分割された板体受け取り部材は、同期的に移動制御する関係上、その下端部分において連結部材によって一体的に構成されている。したがって、板体堆積装置側に設置される停止体は板体繰り出し方向と交差する方向にまたがって門型状に形成されるとともに、分割された複数個の板体受け取り部材の間隔内に位置し得るように櫛歯状に切り欠かれている。すなわち、板体堆積装置側に設置されている停止体は、板体受け取り部材の板体堆積装置上の移動に干渉することなく、板体受け取り装置の前端に支持された板体の前端部のみに当接して停止させる。なお、板体の長さに応じて板体堆積装置側における停止体の設置位置を可変とすることは任意である。また、この櫛歯状の停止体を採用すれば、板体堆積装置を構成する前縁部と兼用することが可能となり、この場合、板体は櫛歯状の停止体によってその前端部が位置規制され、板体堆積装置に堆積されることになる。
【0018】
板体はその前端のみを板体受け取り部材によって支持され、その中間域から後端にかけて一対の塗布ロールによって支持されているが、板体が一対の塗布ロール間から完全に繰り出されるとき、その後端は自由端となる。このとき、繰り出し時の慣性によって、板体は板体受け取り部材の移動速度に追随しようとするが、板体の自重により板体受け取り部材の移動速度に追従しない場合も発生する。この場合、一対の塗布ロールと板体堆積装置の間隔内に、板体の繰り出し方向と交差する方向に任意間隔を置いて、板体の後端を支持する複数個の受け渡し案内部材を備え、板体を板体堆積装置上へ至らせることも可能である。
【0019】
具体的には、この受け渡し案内部材は、一対の塗布ロールのうち下方のロールに近接して設置され、チエン、ベルトあるいはワイヤ等が巻掛けされた無端帯を板体の繰り出し方向と交差する方向に任意間隔を置いて多列に構成している。そして、板体受け取り部材にその前端が支持されて移動する板体の後端をこれらの無端帯に支持させ、これらの無端帯を板体の繰り出し速度とほぼ同速度で回動させることにより、板体を板体堆積装置上へ至らせるものである。
【0020】
また、受け渡し案内部材は、上記の形態の他、繰り出される板体の幅分に相当する噴射体を板体の繰り出し方向と交差して設置し、この噴射体の上部にその長手方向に亘って任意間隔を置いて複数個のノズルを形成した形態とすることも可能である。そして、この噴射体の一端に導通されたエヤー源から圧縮空気を供給し、一対の塗布ロールから繰り出された板体の後端を複数個のノズルから噴出される圧縮空気によって支持することにより、板体を浮遊させながら板体堆積装置上へ至らせるものである。なお、繰り出される板体の性状に応じて、この噴射体と前記無端帯とを併設することも可能である。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて説明する。
図1及び図2において、板体1の上下両面に接着剤を塗布するロール式の接着剤塗布装置2は、互いに逆方向に回転する上下一対の塗布ロール3、4と、この上下一対の塗布ロール3、4に対して水平方向に進退してその塗布量を規制する上下一対のドクターロール5、6によって構成されている。板体1がその繊維方向を平行として前記塗布ロール3、4間に挿入されると、その上下両面に塗布ロール3、4とドクターロール5、6によって形成された貯留部からの接着剤が塗布される。
【0022】
前記接着剤塗布装置2に隣接して板体1を堆積する板体堆積装置7が設置されている。この板体堆積装置7は板体1の堆積高さに応じてその上面高さが所定の高さに維持される昇降装置8と、板体1の前後部の位置を規制するために板体1の繰り出し方向の前後の少なくともいずれかに、板体1の前端部または後端部を位置決め規制するために設置された前縁部9又は後縁部10とから構成されている。なお、本実施例においては説明の便宜上、後縁部10によつて板体1の後端部を位置決め規制として採用しており、この後縁部10の上部は繰り出された板体1の後端を円滑に受け入れるため、好ましくは湾曲状に形成されている。
【0023】
前記板体堆積装置7の下流位置に隣接して左右一対の機枠11が設置され、この機枠11の前後部に回転可能に支持されたプーリ12、13間に各々タイミングベルト14が掛け渡されている。図3に示すように、この一対のタイミングベルト14は連結軸15によって同調されており、減速機付きモータ16の正逆動に伴って前後回動されると共に、この回動量はモータ16に内蔵されるパルス発信器によって制御されている。
【0024】
一対のタイミングベルト14の上下の軌道間隔内に搬送方向と平行に敷設されたリニヤウエイ17上に、前記タイミングベルト14に取り付けられたリニヤブロック18を各々載置している。各リニヤブロック18間に搬送方向と直交する方向に亘って走行体19を取り付け、この走行体19に移動方向と交差する方向の両側に移動梁20を一対突出させた状態で設置している。各移動梁20はその突出端において連結体21によって連結され、この連結体21の前端部に、板体1の繰り出し方向と交差する方向に複数個の支持体22を取り付ける。
【0025】
この支持体22は、板体1を支受けするための受け取り面が傾斜面又は湾曲面状に形成され、望ましくは、その移動方向と平行する断面形状を三角形状に形成されている。特に、移動梁20は片持ち状に突出した状態で移動する構造のため、先端に取り付けられた支持体22を三角形状の折曲げ加工として軽量化を図ることもある。板体1が接着剤塗布装置2によって前方へ繰り出されるとき、前方への繰り出し量が多少相違しても繰り出し方向にある長さ形成された傾斜面又は湾曲面に、板体1の前端部が一旦受け止められ、そのまま支持されることになる。
【0026】
前記減速機付きモータ16を駆動させてタイミングベルト14を正転させると、リニヤブロック18はリニヤウエイ17上を摺動して前記板体堆積装置7方向へ移動を開始する。そして、リニヤブロック18に取り付けられている走行体19が前進限に至るとき、前記支持体22は板体堆積装置7の上方において待機位置に至る。この走行体19の移動量はモータ16に内蔵されるパルス発信器によってパルス量として捉えられている。
【0027】
なお、支持体22の移動は上記の形態の他、図4に示すように、前記機枠11の中間枠23に左右一対の流体シリンダ24を設置し、そのピストンロッド25の先端を前記連結体21に取り付けて流耐圧によって制御することも可能である。また、同様に、図5に示すように、前記機枠11の中間枠23に減速機付きモータ26を設置して、このモータ26に軸着したピニオン27を前記移動梁20の下面に刻設されたラックギヤ28に歯合させるとともに、補助ロール29と補助ピニオン30によって移動梁20を規制し、モータ26の正逆転動によって前記支持体22を移動制御することも可能である。
【0028】
また、各支持体22のいずれかの間隔内には、板体1の前端部を停止させる停止体31が設置されている。この停止体31によって、板体堆積装置7上に至った板体1の後端を前記後縁部10側へ当接させて、板体1の位置決め堆積を可能としている。図6に示すように、前記連結体21の両側近傍位置には、前記支持体22の移動方向と平行に流体シリンダ32を設置し、そのピストンロッド33の前端に取り付けられた停止体31を、図6(c)に示すように、ピストンロッド33の伸長時に支持体22の前端より突出させた位置へ、また、図6(b)に示すように、ピストンロッド33の縮小時に支持体22の前端より引っ込ませた位置へ変位可能としている。また、この停止体31は上記流体圧機構による形態の他、図7に示すように、前記連結体21の両側近傍位置に送り軸34を支持体22の移動方向と平行に設置して、送り軸34に軸着されたモータ35の正逆転動によって移動制御することも可能である。
【0029】
停止体31は上記のように支持体22側に設置する形態の他、板体堆積装置7側に設置することも可能である。支持体22は繰り出し方向と交差する方向に複数個分割されてはいるが、分割された支持体22は、同期的に移動制御する関係上、その下端部分において連結体21によって一体的に構成されている。したがって、板体堆積装置7側に設置される停止体31aは、図8に示すように、板体繰り出し方向と交差する方向にまたがって門型状に形成されるとともに、分割された複数個の支持体22の間隔内に位置し得るように櫛歯状36に切り欠かれている。すなわち、板体堆積装置7側に設置されている停止体31aは、支持体22が板体堆積装置7上を移動するに際して干渉することなく、支持体22の前端に支持された板体1の前端部のみに当接して停止させる。なお、板体1の長さに応じて板体堆積装置7側における停止体31aの設置位置を可変とすることは任意である。また、この櫛歯状の停止体31aを採用すれば、前記板体堆積装置7を構成する前縁部9と兼用することが可能となり、この場合、板体1は停止体31a(前縁部9)によってその前端部が位置規制され、板体堆積装置7に堆積されることになる。
【0030】
板体1はその前端のみを支持体22によって支持され、その中間域から後端にかけて一対の塗布ロール3、4によって支持されているが、板体1が一対の塗布ロール3、4間から完全に繰り出されるとき、その後端は自由端となる。このとき、繰り出し時の慣性によって、板体1は支持体22の移動速度に追随しようとするが、板体1の自重により支持体22の移動速度に追従しない場合も発生する。この場合、一対の塗布ロール3、4と板体堆積装置7の間隔内に、板体の繰り出し方向と交差する方向に任意間隔を置いて、板体の後端を支持して板体1を板体堆積装置7上へ至らせることも可能である。
【0031】
具体的には、図1及び図2に示すように、一対の塗布ロール3、4のうち下方のロール4に近接して設置され、チエン、ベルトあるいはワイヤ等が巻掛けされた無端帯37を板体の繰り出し方向と交差する方向に任意間隔を置いて多列に構成する。そして、支持体22にその前端が支持されて移動する板体1の後端をこれらの無端帯37に支持させ、これらの無端帯37を板体の繰り出し速度とほぼ同速度で回動させることにより、板体1を板体堆積装置7上へ至らせるものである。
【0032】
また、上記無端帯37に代替して、繰り出される板体1の幅分に相当する噴射体38を板体の繰り出し方向と交差して設置し、この噴射体38の上部にその長手方向に亘って任意間隔を置いて複数個のノズル39を形成した形態とすることも可能である。そして、この噴射体38の一端に導通されたエヤー源ACから圧縮空気を供給し、一対の塗布ロール3、4から繰り出された板体1の後端を複数個のノズル39から噴出される圧縮空気によって支持することにより、板体1を浮遊させながら板体堆積装置7上へ至らせるものである。
【0033】
板体堆積装置7上において、接着剤がその上下両面に塗布された板体1上に合板を構成すべき表板、裏板が1組となった板体1を供給することになる。本実施例においては、表板と裏板とを上下に重合した状態で板体堆積装置7上まで搬送する仕組み単板コンベヤ40を備えている。
【0034】
具体的には、図1及び図9に示すように、板体堆積装置7の左右の両外方に、適宜支持台を介してスライドレールあるいは図示例のようなリニヤウェイ等の移動部材41を各々傾斜状態で敷設し、各移動部材41上に前後に任意間隔を置いてリニヤブロック42を載架する。そして、各リニヤブロック42上には傾斜可動枠43をそれぞれ取り付け、また、一対の傾斜可動枠43の前部に前部可動プーリ44を突出して支承させる。一方この前部可動プーリ44の後方位置において、垂直方向へ移動可能とした後部可動プーリ45を回転自在に支承している。
【0035】
すなわち、垂直面内においても垂直線上にスライドレールあるいはリニヤウェイ等の移動部材46を垂直方向にそれぞれ敷設し、この移動部材46上に上下に任意間隔を置いてリニヤブロック47を載架する。そして、これらリニヤブロック47の上部と下部を、一対の補助固定プーリ48、49間隔内の垂直線上に位置するように、垂直可動枠50をそれぞれ取り付け、また、一対の垂直可動枠50の上部に後部可動プーリ45を突出して支承させる。
【0036】
これら前部可動プーリ44、固定プーリ51、一対の補助固定プーリ48、49、後部可動プーリ45間にはベルト52を無端状に、且つバランスウエイト、タイナープーリ等(図示せず)を介して緊張状態に掛け渡している。そして、無端状に掛け渡されたベルト52にモータ(図示せず)を接続して、ベルト52に駆動、減速、停止等の制御を付与し、傾斜可動枠43が図1の実線位置から二点鎖線位置まで傾斜上の距離L伸長するとき、垂直可動枠50を同図の実線位置から二点鎖線位置まで垂直上の距離L伸長させる。すなわち、この仕組み単板コンベヤ40の傾斜可動プーリ44伸長時に、ベルト52上に重合された表板と裏板とを板体堆積装置7上に供給し、また、傾斜可動プーリ43縮小時(垂直可動プーリ50縮小時)に、ベルト52上に表板と裏板とを載置させるものである。
【0037】
なお、表板と裏板との板体堆積装置7上への供給作業は、上記のような仕組み単板コンベヤ40による形態の他、板体堆積装置7を挟んで配置された2名の作業者が、堆積山から表板と裏板とを1組として取り出して板体堆積装置7上に供給する従来方式とすることも可能である。
【0038】
次に、一対の塗布ロール3、4から繰り出される板体1の堆積手順を図10を参照して時系列的に説明する。まず、S10において支持体22が板体堆積装置7上の所定の待機位置に待機しているか否かを判断し、肯定判断であればS20へ進んで板体1を一対の塗布ロール3、4間へ挿入し、否定判断であればS10へスキップする。S30において、一対の塗布ロール3、4間から繰り出され始めた板体1の先端が、待機する支持体22の近傍位置の上方に配置された第1検知器53(例えば、光電管等よりなる非接触式の検出器)によって検知されたか否かを判断する。肯定判断であれば、S40において、支持体22を待機位置から板体1の繰り出し方向へその繰り出し速度とほぼ同速度で移動(後退)させる。また、否定判断であれば、S30へスキップして第1検知器の出力の読み込みを継続する。
【0039】
続くS50において、一対の塗布ロール3、4間から完全に繰り出された板体1の後端が、一対の塗布ロール3、4の近傍位置の上方に配置された第2検知器54によって検知されたか否かを判断する。肯定判断であれば、S60に進んで支持体22の移動(後退)速度を減速させ、また、否定判断であれば、S50へスキップして第2検知器54の出力の読み込みを継続する。S70に進んで、繰り出された板体1の後端が、板体堆積装置7の後縁部10上に至ったか否かを、後縁部10の近傍位置の上方に配置された第3検知器55によって判断する。肯定判断であれば、S80に進んで、支持体22の移動方向と平行に設置された流体シリンダ32のピストンロッド33を伸長させ、前端に取り付けられた停止体31を支持体22より突出させ、板体1の前端に当接させて板体1を板体堆積装置7の前縁部9と後縁部10間に載置させる。
【0040】
なお、繰り出された板体1の後端が板体堆積装置7の後縁部10上に至ったか否かは、前記第3検知器によって検知する他、支持体22を移動制御している走行体19の移動量をパルス量として捉え、支持体22の移動量が所定のパルス量にいたるときとすることも可能である。
【0041】
本発明は、その根本的技術的思想を踏襲し、発明の効果を著しく損なわない限度において、前記の実施態様の一部を変更して実施でき、それらの変更態様も当然に本発明の技術的範囲に包含される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す一部切り欠き側面図。
【図2】図1の一部切り欠き平面図。
【図3】板体受け取り部材を示す一部切り欠き斜視図。
【図4】板体受け取り部材の他の形態を示す側面図。
【図5】板体受け取り部材の他の形態を示す側面図。
【図6】板体受け取り部材の一部切り欠き正面図(a)と、この正面図(a)のA−A矢視図(b)と、停止体の作動説明図(c)を示した図。
【図7】停止体の他の形態の作動説明図。
【図8】停止体の他の形態を示す一部切り欠き正面図。
【図9】仕組み単板コンベヤの平面図。
【図10】板体堆積手順の一実施例を示すフローチャート。
【符号の説明】
1 板体
3、4 塗布ロール
7 板体堆積装置
22 支持体
31 停止体

Claims (10)

  1. 互いに逆方向に回転して板体を前方へ繰り出す上下一対のロールと、
    前記上下一対のロールの板体繰り出し方向に位置し、上面位置が所定高さに維持されている板体堆積装置と、
    前記板体堆積装置上へ進退装置によって進退自在とされ、前記板体の前端を受け止めて板体が繰り出される速度とほぼ同速度で移動可能な板体受け取り部材と、
    板体の前端を当接させて板体を板体堆積装置上へ載置させる停止体と、
    を少なくとも備え
    前記停止体は、板体受け取り部材に設置された移動体によって板体受け取り部材の前端より突出した位置と、板体受け取り部材の前端より引っ込んだ位置との間を変位可能とされたことを特徴とする板体の受け取り装置。
  2. 前記板体受け取り部材は、その板体受け取り面が傾斜面又は湾曲面状に形成され、傾斜面又は湾曲面によって板体の前端部を支持する請求項記載の板体の受け取り装置。
  3. 前記板体受け取り部材は、板体の繰り出し方向と交差する方向に複数個分割され、この分割された複数個の板体受け取り部材のいずれかの間隔内に前記停止体が位置する請求項又は記載の板体の受け取り装置。
  4. 前記移動体は、板体受け取り部材の移動方向と平行に設置された流体シリンダであって、そのピストンロッドの前端に取り付けられた停止体をピストンロッドの伸長時に板体受け取り部材の前端より突出させ、ピストンロッドの縮小時に板体受け取り部材の前端より引っ込ませた請求項記載の板体の受け取り装置。
  5. 前記移動体は、板体受け取り部材の移動方向と平行に設置された送り軸であって、この送り軸の前端に取り付けられた停止体を、モータの正逆転動によって板体受け取り部材の前端より突出させた位置と、板体受け取り部材の前端より引っ込ませた位置との間を変位可能とした請求項記載の板体の受け取り装置。
  6. 前記停止体は、前記板体堆積装置上の板体繰り出し方向と交差する方向にまたがって門型状に形成された請求項ないしのいずれかに記載の板体の受け取り装置。
  7. 前記一対のロールは、ドクターロールの進退動によって接着剤の塗布量が規制され、板体を前方へ繰り出しながらその上下両面に接着剤を塗布するロール式の接着剤塗布装置である請求項記載の板体の受け取り装置。
  8. 前記一対のロールと前記板体堆積装置の間隔内に、板体の繰り出し方向と交差する方向に任意間隔を置いて、板体の後端を支持する複数個の受け渡し案内部材を備えた請求項又は記載の板体の受け取り装置。
  9. 前記受け渡し案内部材は、前記一対のロールのうち下方のロールに近接して設置され、チエン、ベルトあるいはワイヤ等が巻掛けされた無端帯によって構成され、板体の繰り出し速度とほぼ同速度で回動される請求項記載の板体の受け取り装置。
  10. 前記受け渡し案内部材は、板体の繰り出し方向と交差して設置され、エヤー源に導通された噴射体の上部に形成された複数個のノズルからなり、前記一対のロールから繰り出された板体の後端を圧縮空気によって支持する請求項記載の板体の受け取り装置。
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JPH079141U (ja) * 1993-07-23 1995-02-10 株式会社田窪工業所 棚の架設装置

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