JP2002094242A - プリント多層基板の層間接続用材料およびこれを用いたプリント多層基板の製造方法 - Google Patents
プリント多層基板の層間接続用材料およびこれを用いたプリント多層基板の製造方法Info
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- JP2002094242A JP2002094242A JP2000280489A JP2000280489A JP2002094242A JP 2002094242 A JP2002094242 A JP 2002094242A JP 2000280489 A JP2000280489 A JP 2000280489A JP 2000280489 A JP2000280489 A JP 2000280489A JP 2002094242 A JP2002094242 A JP 2002094242A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 層間接続後の加熱工程で、層間接続の信頼性
が低下することを防止できる層間接続用材料およびこれ
を用いたプリント多層基板の製造方法を提供すること。 【解決手段】 ビアホール内に充填されたペースト50
は、(a)に示すように、Sn42重量%、Bi58重
量%の第1の金属粒子51と、銅粉である第2の金属粒
子52とを有している。そしてペースト50が180℃
に加熱されると、(b)に示すように、第1の金属粒子
51は融解して第2の金属粒子52の外周部に拡散し、
銅とともに固相温度が250℃以上の合金層53を形成
し、合金層53同士の接合により層間接続を行なう。従
って、層間接続後の230℃程度の加熱工程では合金層
53は融解しないため層間接続の信頼性が低下すること
が防止できる。
が低下することを防止できる層間接続用材料およびこれ
を用いたプリント多層基板の製造方法を提供すること。 【解決手段】 ビアホール内に充填されたペースト50
は、(a)に示すように、Sn42重量%、Bi58重
量%の第1の金属粒子51と、銅粉である第2の金属粒
子52とを有している。そしてペースト50が180℃
に加熱されると、(b)に示すように、第1の金属粒子
51は融解して第2の金属粒子52の外周部に拡散し、
銅とともに固相温度が250℃以上の合金層53を形成
し、合金層53同士の接合により層間接続を行なう。従
って、層間接続後の230℃程度の加熱工程では合金層
53は融解しないため層間接続の信頼性が低下すること
が防止できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリント多層基板
の層間接続に用いる接続材料およびこの接続材料を用い
たプリント多層基板の製造方法に関する。
の層間接続に用いる接続材料およびこの接続材料を用い
たプリント多層基板の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術として、例えば特開平1−18
1496号公報に開示された技術がある。この技術は、
プリント多層基板のビアホール内にはんだ材を充填した
後、加熱することによって、プリント多層基板の層間接
続を行なうものである。
1496号公報に開示された技術がある。この技術は、
プリント多層基板のビアホール内にはんだ材を充填した
後、加熱することによって、プリント多層基板の層間接
続を行なうものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来技術では、プリント多層基板上への部品実装をはん
だ付けで行なう際に、プリント基板が加熱されビアホー
ル内のはんだ材が再溶融する。すると、ビアホール内や
ビアホール近傍の絶縁層内に含まれるガス成分がビアホ
ール内の導体パターンとの接続部近傍に集まり、局部的
に導通不良を生じさせて、プリント多層基板の層間接続
の信頼性を低下させるという問題がある。
従来技術では、プリント多層基板上への部品実装をはん
だ付けで行なう際に、プリント基板が加熱されビアホー
ル内のはんだ材が再溶融する。すると、ビアホール内や
ビアホール近傍の絶縁層内に含まれるガス成分がビアホ
ール内の導体パターンとの接続部近傍に集まり、局部的
に導通不良を生じさせて、プリント多層基板の層間接続
の信頼性を低下させるという問題がある。
【0004】本発明は上記点に鑑みてなされたもので、
プリント多層基板の層間接続の信頼性が低下することを
防止できる層間接続用材料およびこれを用いたプリント
多層基板の製造方法を提供することを目的とする。
プリント多層基板の層間接続の信頼性が低下することを
防止できる層間接続用材料およびこれを用いたプリント
多層基板の製造方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明では、第1の金属粒子(5
1)と、この第1の金属粒子(51)と第1の金属粒子
(51)の固相温度以上で熱処理を行なうことで外周面
に合金層(53)を形成し、この合金層(53)の固相
温度が、合金層(53)形成以降にプリント多層基板
(100)に対して行なわれる加熱工程の最高温度より
高くなる第2の金属粒子(52)とを含有することを特
徴としている。
め、請求項1に記載の発明では、第1の金属粒子(5
1)と、この第1の金属粒子(51)と第1の金属粒子
(51)の固相温度以上で熱処理を行なうことで外周面
に合金層(53)を形成し、この合金層(53)の固相
温度が、合金層(53)形成以降にプリント多層基板
(100)に対して行なわれる加熱工程の最高温度より
高くなる第2の金属粒子(52)とを含有することを特
徴としている。
【0006】これによると、第1の金属粒子(51)を
構成する金属が熱処理により第2の金属粒子(52)の
外周面に第2の金属粒子(52)を構成する金属と合金
層(53)を形成し、第2の金属粒子(52)外周面の
合金層(53)同士が接合する。そしてこの合金層(5
3)は、その後の加熱工程で再溶融することはない。従
って、ビアホール(24、34、44)内でガス成分が
移動してビアホール(24、34、44)内の導体パタ
ーン近傍(22a、25a、32a、42a)に集まる
ことはない。このようにして、プリント多層基板(10
0)の層間接続の信頼性が低下することを防止できる。
構成する金属が熱処理により第2の金属粒子(52)の
外周面に第2の金属粒子(52)を構成する金属と合金
層(53)を形成し、第2の金属粒子(52)外周面の
合金層(53)同士が接合する。そしてこの合金層(5
3)は、その後の加熱工程で再溶融することはない。従
って、ビアホール(24、34、44)内でガス成分が
移動してビアホール(24、34、44)内の導体パタ
ーン近傍(22a、25a、32a、42a)に集まる
ことはない。このようにして、プリント多層基板(10
0)の層間接続の信頼性が低下することを防止できる。
【0007】また、部品実装のはんだ付け時には、加熱
されたプリント多層基板(100)はその自重等により
若干のたわみ等を発生することがある。このときに、層
間接続用材料(50)が溶融しているとガス成分の移動
が一層起こりやすいが、本発明では再溶融しないため、
これも防止できる。
されたプリント多層基板(100)はその自重等により
若干のたわみ等を発生することがある。このときに、層
間接続用材料(50)が溶融しているとガス成分の移動
が一層起こりやすいが、本発明では再溶融しないため、
これも防止できる。
【0008】さらに、部品実装のはんだ付け時に、加熱
されたプリント多層基板(100)はその自重等により
若干のたわみ等を発生し、実装部品(47)とプリント
多層基板(100)のはんだ接続が完了し、プリント多
層基板(100)が冷却されるときには、プリント多層
基板(100)のたわみ等の変形が部品実装のはんだ付
け前の状態まで復元しようとする。
されたプリント多層基板(100)はその自重等により
若干のたわみ等を発生し、実装部品(47)とプリント
多層基板(100)のはんだ接続が完了し、プリント多
層基板(100)が冷却されるときには、プリント多層
基板(100)のたわみ等の変形が部品実装のはんだ付
け前の状態まで復元しようとする。
【0009】このはんだ付け時に層間接続用材料(5
0)が溶融していると、プリント多層基板(100)の
変形に伴ってビアホール(24、34、44)形状も変
形する。このようにして変形したビアホール(24、3
4、44)内で、プリント多層基板(100)の復元が
完了する前にビアホール(24、34、44)内の層間
絶縁用材料(50)が再凝固すると、部品実装後もプリ
ント多層基板(100)の変形が残留するという問題が
あるが、本発明では層間接続用材料(50)が再溶融し
ないため、これも防止できる。
0)が溶融していると、プリント多層基板(100)の
変形に伴ってビアホール(24、34、44)形状も変
形する。このようにして変形したビアホール(24、3
4、44)内で、プリント多層基板(100)の復元が
完了する前にビアホール(24、34、44)内の層間
絶縁用材料(50)が再凝固すると、部品実装後もプリ
ント多層基板(100)の変形が残留するという問題が
あるが、本発明では層間接続用材料(50)が再溶融し
ないため、これも防止できる。
【0010】また、請求項2に記載の発明では、合金層
(53)の形成後には、第1の金属粒子(51)がすべ
て合金層(53)内に取り込まれることを特徴としてい
る。
(53)の形成後には、第1の金属粒子(51)がすべ
て合金層(53)内に取り込まれることを特徴としてい
る。
【0011】これによると、熱処理により層間接続を完
了した後で、ビアホール(24、34、44)内に第1
の金属粒子(51)を構成する成分のみが単独で存在す
ることはない。従って、再溶融して流動することがない
ため、プリント多層基板(100)の層間接続の信頼性
が低下することを一層確実に防止できる。
了した後で、ビアホール(24、34、44)内に第1
の金属粒子(51)を構成する成分のみが単独で存在す
ることはない。従って、再溶融して流動することがない
ため、プリント多層基板(100)の層間接続の信頼性
が低下することを一層確実に防止できる。
【0012】また、請求項3に記載の発明では、第1の
金属粒子(51)は、SnおよびBiを含有することを
特徴としている。
金属粒子(51)は、SnおよびBiを含有することを
特徴としている。
【0013】また、請求項5に記載の発明では、第1の
金属粒子(51)は、SnおよびInを含有することを
特徴としている。
金属粒子(51)は、SnおよびInを含有することを
特徴としている。
【0014】これらのいずれかによると、第1の金属粒
子(51)の固相温度を低くできるため、層間接続のた
めの熱処理温度を低くすることができる。
子(51)の固相温度を低くできるため、層間接続のた
めの熱処理温度を低くすることができる。
【0015】また、請求項4に記載の発明では、第1の
金属粒子(51)は、Snに対し120〜180重量%
のBiを含有するとともに、SnおよびBiが第1の金
属粒子(51)の90重量%以上を占めることを特徴と
している。
金属粒子(51)は、Snに対し120〜180重量%
のBiを含有するとともに、SnおよびBiが第1の金
属粒子(51)の90重量%以上を占めることを特徴と
している。
【0016】また、請求項6に記載の発明では、第1の
金属粒子(51)は、Snに対し90〜120重量%の
Inを含有するとともに、SnおよびInが第1の金属
粒子(51)の80重量%以上を占めることを特徴とし
ている。
金属粒子(51)は、Snに対し90〜120重量%の
Inを含有するとともに、SnおよびInが第1の金属
粒子(51)の80重量%以上を占めることを特徴とし
ている。
【0017】これらのいずれかによると、第1の金属粒
子(51)の固相温度を約200℃以下に低くできるた
め、層間接続のための熱処理温度を極めて低くすること
ができるとともに、合金層(53)の脆性(もろさ)を
抑制することができる。
子(51)の固相温度を約200℃以下に低くできるた
め、層間接続のための熱処理温度を極めて低くすること
ができるとともに、合金層(53)の脆性(もろさ)を
抑制することができる。
【0018】また、請求項7に記載の発明では、第1の
金属粒子(51)は、Pbを含むことを特徴としてい
る。
金属粒子(51)は、Pbを含むことを特徴としてい
る。
【0019】これによると、合金層(53)の脆性を一
層抑制することができる。
層抑制することができる。
【0020】また、請求項8に記載の発明では、第1の
金属粒子(51)が第2の金属粒子(52)に対し重量
比で1/20〜1/3含まれることを特徴としている。
金属粒子(51)が第2の金属粒子(52)に対し重量
比で1/20〜1/3含まれることを特徴としている。
【0021】第1の金属粒子(51)が第2の金属粒子
(52)に対し1/20未満であると、第2の金属粒子
(52)外周面に均一な合金層(53)が形成されず、
合金層(53)同士の接合が安定して行なわれない。一
方第1の金属粒子(51)が第2の金属粒子(52)に
対し1/3を超えると、固相温度が低い第1の金属粒子
(51)を構成する成分のみが単独で存在する領域が多
くなり、部品実装のはんだ付け工程等の層間接続後の加
熱工程で層間接続用材料(50)が流動する可能性があ
る。従って、請求項8に記載の発明によれば、熱処理に
より良好な層間接続状態を形成することができる。
(52)に対し1/20未満であると、第2の金属粒子
(52)外周面に均一な合金層(53)が形成されず、
合金層(53)同士の接合が安定して行なわれない。一
方第1の金属粒子(51)が第2の金属粒子(52)に
対し1/3を超えると、固相温度が低い第1の金属粒子
(51)を構成する成分のみが単独で存在する領域が多
くなり、部品実装のはんだ付け工程等の層間接続後の加
熱工程で層間接続用材料(50)が流動する可能性があ
る。従って、請求項8に記載の発明によれば、熱処理に
より良好な層間接続状態を形成することができる。
【0022】また、請求項9に記載の発明では、少なく
とも有機溶剤を含有し、ペースト状であることを特徴と
している。
とも有機溶剤を含有し、ペースト状であることを特徴と
している。
【0023】これによると、ビアホール(24、34、
44)内への層間接続用材料(50)の充填が容易にな
る。
44)内への層間接続用材料(50)の充填が容易にな
る。
【0024】また、請求項10に記載の発明では、第1
の金属粒子(51)は、平均粒径が0.1〜10μmの
略球状であり、第2の金属粒子(52)は、平均粒径が
第1の金属粒子(51)の平均粒径の4倍以上の略球状
であることを特徴としている。
の金属粒子(51)は、平均粒径が0.1〜10μmの
略球状であり、第2の金属粒子(52)は、平均粒径が
第1の金属粒子(51)の平均粒径の4倍以上の略球状
であることを特徴としている。
【0025】これによると、層間接続用材料ペースト
(50)をビアホール(24,34,44)内への充填
に適した粘度に調整し易くなるとともに、第1の金属粒
子(51)が層間接続用材料(50)中に偏在すること
を防止し、熱処理により均一な合金層(53)を形成す
ることができる。
(50)をビアホール(24,34,44)内への充填
に適した粘度に調整し易くなるとともに、第1の金属粒
子(51)が層間接続用材料(50)中に偏在すること
を防止し、熱処理により均一な合金層(53)を形成す
ることができる。
【0026】また、請求項11に記載の発明では、外周
に第1の金属からなる金属層(61)を有し、第1の金
属の固相温度以上で熱処理を行なうことで外周面に第1
の金属との合金層(53)を形成し、この合金層(5
3)の固相温度が、合金層(53)形成以降にプリント
多層基板(100)に対して行なわれる加熱工程の最高
温度より高くなる第2の金属からなる金属粒子(62)
を含有することを特徴としている。
に第1の金属からなる金属層(61)を有し、第1の金
属の固相温度以上で熱処理を行なうことで外周面に第1
の金属との合金層(53)を形成し、この合金層(5
3)の固相温度が、合金層(53)形成以降にプリント
多層基板(100)に対して行なわれる加熱工程の最高
温度より高くなる第2の金属からなる金属粒子(62)
を含有することを特徴としている。
【0027】これによると、第1の金属が熱処理により
第2の金属からなる金属粒子(62)の外周面に第2の
金属と合金層(53)を形成し、金属粒子(62)外周
面の合金層(53)同士が接合する。そしてこの合金層
(53)は、その後の加熱工程で再溶融することはな
い。従って、請求項1に記載の発明と同様に、ビアホー
ル(24、34、44)内でガス成分が移動してビアホ
ール(24、34、44)内の導体パターン(22a、
25a、32a、42a)近傍に集まることはない。こ
のようにして、プリント多層基板(100)の層間接続
の信頼性が低下することを防止できる。
第2の金属からなる金属粒子(62)の外周面に第2の
金属と合金層(53)を形成し、金属粒子(62)外周
面の合金層(53)同士が接合する。そしてこの合金層
(53)は、その後の加熱工程で再溶融することはな
い。従って、請求項1に記載の発明と同様に、ビアホー
ル(24、34、44)内でガス成分が移動してビアホ
ール(24、34、44)内の導体パターン(22a、
25a、32a、42a)近傍に集まることはない。こ
のようにして、プリント多層基板(100)の層間接続
の信頼性が低下することを防止できる。
【0028】なお、請求項11に記載の発明は、請求項
1に記載の発明が有する他の効果も同様に有する。
1に記載の発明が有する他の効果も同様に有する。
【0029】また、請求項12に記載の発明では、合金
層(53)の形成後には、金属層(61)がすべて合金
層(53)内に取り込まれることを特徴としている。
層(53)の形成後には、金属層(61)がすべて合金
層(53)内に取り込まれることを特徴としている。
【0030】これによると、熱処理により層間接続を完
了した後で、ビアホール(24、34、44)内に第1
の金属が単独で存在することはない。従って、再溶融し
て流動することがないため、プリント多層基板(10
0)の層間接続の信頼性が低下することを一層確実に防
止できる。
了した後で、ビアホール(24、34、44)内に第1
の金属が単独で存在することはない。従って、再溶融し
て流動することがないため、プリント多層基板(10
0)の層間接続の信頼性が低下することを一層確実に防
止できる。
【0031】また、請求項13に記載の発明では、第1
の金属は、SnおよびBiを含有することを特徴として
いる。
の金属は、SnおよびBiを含有することを特徴として
いる。
【0032】また、請求項15に記載の発明では、第1
の金属は、SnおよびInを含有することを特徴として
いる。
の金属は、SnおよびInを含有することを特徴として
いる。
【0033】これらのいずれかによると、第1の金属の
固相温度を低くできるため、層間接続のための熱処理温
度を低くすることができる。
固相温度を低くできるため、層間接続のための熱処理温
度を低くすることができる。
【0034】また、請求項14に記載の発明では、第1
の金属は、Snに対し120〜180重量%のBiを含
有するとともに、SnおよびBiが第1の金属の90重
量%以上を占めることを特徴としている。
の金属は、Snに対し120〜180重量%のBiを含
有するとともに、SnおよびBiが第1の金属の90重
量%以上を占めることを特徴としている。
【0035】また、請求項16に記載の発明では、第1
の金属は、Snに対し90〜120重量%のInを含有
するとともに、SnおよびInが第1の金属の80重量
%以上を占めることを特徴としている。
の金属は、Snに対し90〜120重量%のInを含有
するとともに、SnおよびInが第1の金属の80重量
%以上を占めることを特徴としている。
【0036】これらのいずれかによると、第1の金属の
固相温度を約200℃以下に低くできるため、層間接続
のための熱処理温度を極めて低くすることができるとと
もに、合金層(53)の脆性(もろさ)を抑制すること
ができる。
固相温度を約200℃以下に低くできるため、層間接続
のための熱処理温度を極めて低くすることができるとと
もに、合金層(53)の脆性(もろさ)を抑制すること
ができる。
【0037】また、請求項17に記載の発明では、第1
の金属は、Pbを含むことを特徴としている。
の金属は、Pbを含むことを特徴としている。
【0038】これによると、請求項7に記載の発明と同
様に、合金層(53)の脆性を一層抑制することができ
る。
様に、合金層(53)の脆性を一層抑制することができ
る。
【0039】また、請求項18に記載の発明では、第1
の金属からなる金属層(61)が第2の金属からなる金
属粒子(62)に対し重量比で1/20〜1/3である
ことを特徴としている。
の金属からなる金属層(61)が第2の金属からなる金
属粒子(62)に対し重量比で1/20〜1/3である
ことを特徴としている。
【0040】第1の金属が第2の金属に対し1/20以
下であると、第2の金属からなる金属粒子(62)外周
面に均一な合金層(53)が形成されず、合金層(5
3)同士の接合が安定して行なわれない。一方第1の金
属が第2の金属に対し1/3以上であると、固相温度が
低い第1の金属のみが単独で存在する領域が多くなり、
部品実装のはんだ付け工程等の層間接続後の加熱工程で
層間接続用材料(50)が流動する可能性がある。従っ
て、請求項18に記載の発明によれば、熱処理により良
好な層間接続状態を形成することができる。
下であると、第2の金属からなる金属粒子(62)外周
面に均一な合金層(53)が形成されず、合金層(5
3)同士の接合が安定して行なわれない。一方第1の金
属が第2の金属に対し1/3以上であると、固相温度が
低い第1の金属のみが単独で存在する領域が多くなり、
部品実装のはんだ付け工程等の層間接続後の加熱工程で
層間接続用材料(50)が流動する可能性がある。従っ
て、請求項18に記載の発明によれば、熱処理により良
好な層間接続状態を形成することができる。
【0041】また、請求項19に記載の発明では、少な
くとも有機溶剤を含有し、ペースト状であることを特徴
としている。
くとも有機溶剤を含有し、ペースト状であることを特徴
としている。
【0042】これによると、請求項9に記載の発明と同
様に、ビアホール(24、34、44)内への層間接続
用材料(50)の充填が容易になる。
様に、ビアホール(24、34、44)内への層間接続
用材料(50)の充填が容易になる。
【0043】また、請求項20に記載の発明では、第2
の金属からなる金属粒子(62)は、平均粒径が0.1
μm以上の略球状であることを特徴としている。
の金属からなる金属粒子(62)は、平均粒径が0.1
μm以上の略球状であることを特徴としている。
【0044】これによると、層間接続用材料ペースト
(50)をビアホール(24、34、44)内への充填
に適した粘度に調整し易い。
(50)をビアホール(24、34、44)内への充填
に適した粘度に調整し易い。
【0045】また、請求項21に記載の発明では、絶縁
基材(23、33、43)に複数の導体パターン層(2
2a、25a、32a、42a)を形成する導体パター
ン層形成工程と、絶縁基材(23、33、43)にビア
ホール(24、34、44)を穴あけする穴あけ工程
と、ビアホール(24、34、44)内に層間接続用材
料(50)を充填する充填工程と、層間接続用材料(5
0)を加熱して複数の導体パターン層(22a、25
a、32a、42a)間を接続する層間接続工程を有す
るプリント多層基板の製造方法において、充填工程で
は、第1の金属粒子(51)と、この第1の金属粒子
(51)の固相温度以上で熱処理を行なうことで外周面
に第1の金属粒子(51)との合金層(53)を形成
し、この合金層(53)の固相温度が、層間接続工程以
降にプリント多層基板(100)に対して行なわれる加
熱工程の最高温度より高くなる第2の金属粒子(52)
とを含有する層間接続用材料(50)を充填するととも
に、層間接続工程では、第1の金属粒子(51)の固相
温度以上に加熱することを特徴としている。
基材(23、33、43)に複数の導体パターン層(2
2a、25a、32a、42a)を形成する導体パター
ン層形成工程と、絶縁基材(23、33、43)にビア
ホール(24、34、44)を穴あけする穴あけ工程
と、ビアホール(24、34、44)内に層間接続用材
料(50)を充填する充填工程と、層間接続用材料(5
0)を加熱して複数の導体パターン層(22a、25
a、32a、42a)間を接続する層間接続工程を有す
るプリント多層基板の製造方法において、充填工程で
は、第1の金属粒子(51)と、この第1の金属粒子
(51)の固相温度以上で熱処理を行なうことで外周面
に第1の金属粒子(51)との合金層(53)を形成
し、この合金層(53)の固相温度が、層間接続工程以
降にプリント多層基板(100)に対して行なわれる加
熱工程の最高温度より高くなる第2の金属粒子(52)
とを含有する層間接続用材料(50)を充填するととも
に、層間接続工程では、第1の金属粒子(51)の固相
温度以上に加熱することを特徴としている。
【0046】これによると、充填工程でビアホール(2
4、34、44)内に充填された層間接続用材料(5
0)は、層間接続工程での加熱により第1の金属粒子
(51)を構成する金属が第2の金属粒子(52)の外
周面に第2の金属粒子(52)を構成する金属と合金層
(53)を形成し、第2の金属粒子(52)外周面の合
金層(53)同士が接合する。そしてこの合金層(5
3)は、その後の加熱工程で再溶融することはない。従
って、ビアホール(24、34、44)内でガス成分が
移動してビアホール(24、34、44)内の導体パタ
ーン(22a、25a、32a、42a)近傍に集まる
ことはない。このようにして、プリント多層基板(10
0)の層間接続の信頼性が低下することを防止できる。
4、34、44)内に充填された層間接続用材料(5
0)は、層間接続工程での加熱により第1の金属粒子
(51)を構成する金属が第2の金属粒子(52)の外
周面に第2の金属粒子(52)を構成する金属と合金層
(53)を形成し、第2の金属粒子(52)外周面の合
金層(53)同士が接合する。そしてこの合金層(5
3)は、その後の加熱工程で再溶融することはない。従
って、ビアホール(24、34、44)内でガス成分が
移動してビアホール(24、34、44)内の導体パタ
ーン(22a、25a、32a、42a)近傍に集まる
ことはない。このようにして、プリント多層基板(10
0)の層間接続の信頼性が低下することを防止できる。
【0047】また、請求項22に記載の発明では、充填
工程では、外周に第1の金属からなる金属層(61)を
有し、第1の金属の固相温度以上で熱処理を行なうこと
で外周面に第1の金属との合金層(53)を形成し、こ
の合金層(53)の固相温度が、層間接続工程以降にプ
リント多層基板(100)に対して行なわれる加熱工程
の最高温度より高くなる第2の金属からなる金属粒子
(62)を含有する層間接続用材料(50)を充填する
とともに、層間接続工程では、第1の金属の固相温度以
上に加熱することを特徴としている。
工程では、外周に第1の金属からなる金属層(61)を
有し、第1の金属の固相温度以上で熱処理を行なうこと
で外周面に第1の金属との合金層(53)を形成し、こ
の合金層(53)の固相温度が、層間接続工程以降にプ
リント多層基板(100)に対して行なわれる加熱工程
の最高温度より高くなる第2の金属からなる金属粒子
(62)を含有する層間接続用材料(50)を充填する
とともに、層間接続工程では、第1の金属の固相温度以
上に加熱することを特徴としている。
【0048】これによると、充填工程でビアホール(2
4、34、44)内に充填された層間接続用材料(5
0)は、層間接続工程での加熱により、第1の金属が第
2の金属からなる金属粒子(62)の外周面に第2の金
属粒子(62)を構成する金属と合金層(53)を形成
し、金属粒子(62)外周面の合金層(53)同士が接
合する。そしてこの合金層(53)は、その後の加熱工
程で再溶融することはない。従って、請求項21に記載
の発明と同様に、ビアホール(24、34、44)内で
ガス成分が移動してビアホール(24、34、44)内
の導体パターン(22a、25a、32a、42a)近
傍に集まることはない。このようにして、プリント多層
基板(100)の層間接続の信頼性が低下することを防
止できる。
4、34、44)内に充填された層間接続用材料(5
0)は、層間接続工程での加熱により、第1の金属が第
2の金属からなる金属粒子(62)の外周面に第2の金
属粒子(62)を構成する金属と合金層(53)を形成
し、金属粒子(62)外周面の合金層(53)同士が接
合する。そしてこの合金層(53)は、その後の加熱工
程で再溶融することはない。従って、請求項21に記載
の発明と同様に、ビアホール(24、34、44)内で
ガス成分が移動してビアホール(24、34、44)内
の導体パターン(22a、25a、32a、42a)近
傍に集まることはない。このようにして、プリント多層
基板(100)の層間接続の信頼性が低下することを防
止できる。
【0049】なお、上記各手段に付した括弧内の符号
は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を
示す。
は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を
示す。
【0050】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
基づいて説明する。
基づいて説明する。
【0051】(第1の実施形態)図1は、プリント多層
基板の製造工程を示す工程別断面図である。
基板の製造工程を示す工程別断面図である。
【0052】図1(a)において、21は銅箔22に絶
縁基材である絶縁層23をコーティングした樹脂付銅箔
材であり、絶縁層23側から炭酸ガスレーザを照射して
ビアホール24を形成したものである。ビアホール24
の形成には、炭酸ガスレーザ以外にエキシマレーザやY
AGレーザ等が使用可能である。レーザ以外のドリル加
工等のビアホール形成方法も可能であるが、レーザビー
ムで穴あけ加工すると、微細な径で穴あけできるため好
ましい。
縁基材である絶縁層23をコーティングした樹脂付銅箔
材であり、絶縁層23側から炭酸ガスレーザを照射して
ビアホール24を形成したものである。ビアホール24
の形成には、炭酸ガスレーザ以外にエキシマレーザやY
AGレーザ等が使用可能である。レーザ以外のドリル加
工等のビアホール形成方法も可能であるが、レーザビー
ムで穴あけ加工すると、微細な径で穴あけできるため好
ましい。
【0053】ビアホールの形成は、炭酸ガスレーザの出
力と照射時間等を調整することで、銅箔22に穴を開け
ないようにしている。また本例では、厚さ9μmの銅箔
にBステージ状態のエポキシ樹脂層をコーティングした
樹脂付銅箔材を用いている。ここで、樹脂付銅箔材を用
いることは、樹脂のみのプリプレグ等に穴あけしてから
後述するペースト充填を行ない、その後プリプレグ等の
両面に銅箔を配置して一体化する場合より、すでに片面
に銅箔が一体化しているため、ペースト充填を容易に行
なうことができる。
力と照射時間等を調整することで、銅箔22に穴を開け
ないようにしている。また本例では、厚さ9μmの銅箔
にBステージ状態のエポキシ樹脂層をコーティングした
樹脂付銅箔材を用いている。ここで、樹脂付銅箔材を用
いることは、樹脂のみのプリプレグ等に穴あけしてから
後述するペースト充填を行ない、その後プリプレグ等の
両面に銅箔を配置して一体化する場合より、すでに片面
に銅箔が一体化しているため、ペースト充填を容易に行
なうことができる。
【0054】図1(a)に示すように、ビアホール24
の形成が完了すると、次に、図1(b)に示すように、
ビアホール24内に層間接続用材料であるペースト50
を充填する。ペースト50は、Snを42重量%、Bi
を58重量%の組成を持つ略球状の平均粒径1.2μm
の金属粒子(本実施形態の第1の金属粒子)100g
と、略球状の平均粒径5.1μmの銅粉(本実施形態の
第2の金属粒子)500gとに、有機溶剤であるセロソ
ルブアセテート100gを加え、プラネタリーミキサに
よって混合しペースト化したものである。
の形成が完了すると、次に、図1(b)に示すように、
ビアホール24内に層間接続用材料であるペースト50
を充填する。ペースト50は、Snを42重量%、Bi
を58重量%の組成を持つ略球状の平均粒径1.2μm
の金属粒子(本実施形態の第1の金属粒子)100g
と、略球状の平均粒径5.1μmの銅粉(本実施形態の
第2の金属粒子)500gとに、有機溶剤であるセロソ
ルブアセテート100gを加え、プラネタリーミキサに
よって混合しペースト化したものである。
【0055】ペースト50は、メタルマスクを用いたス
クリーン印刷機により、ビアホール24内に印刷充填さ
れる。ビアホール24内へのペースト50の充填は、本
例ではスクリーン印刷機を用いたが、確実に充填ができ
るのであれば、他の方法を用いることも可能である。
クリーン印刷機により、ビアホール24内に印刷充填さ
れる。ビアホール24内へのペースト50の充填は、本
例ではスクリーン印刷機を用いたが、確実に充填ができ
るのであれば、他の方法を用いることも可能である。
【0056】ビアホール24内へのペースト50の充填
が完了すると、図1(c)に示すように、樹脂付銅箔材
21の銅箔22が設けられた側と反対側(図1(c)中
上方側)に銅箔25を配置し、樹脂付銅箔材21と銅箔
25とを真空加熱プレス機によりプレスする。これによ
り、絶縁層23の硬化の進行に伴い銅箔25は樹脂付銅
箔材21の絶縁層23に密着するとともに、ビアホール
24内のペースト50により、銅箔22と銅箔25とが
層間接続される。
が完了すると、図1(c)に示すように、樹脂付銅箔材
21の銅箔22が設けられた側と反対側(図1(c)中
上方側)に銅箔25を配置し、樹脂付銅箔材21と銅箔
25とを真空加熱プレス機によりプレスする。これによ
り、絶縁層23の硬化の進行に伴い銅箔25は樹脂付銅
箔材21の絶縁層23に密着するとともに、ビアホール
24内のペースト50により、銅箔22と銅箔25とが
層間接続される。
【0057】ここで、層間接続のメカニズムを図2に基
づいて説明する。図2はペースト50内の金属粒子の状
態を示す部分拡大図である。ビアホール24内に充填さ
れたペースト50は、真空加熱プレス機により加熱され
る前には、図2(a)に示す状態にある。すなわち、第
1の金属粒子51と第2の金属粒子52とが混合された
状態にある。
づいて説明する。図2はペースト50内の金属粒子の状
態を示す部分拡大図である。ビアホール24内に充填さ
れたペースト50は、真空加熱プレス機により加熱され
る前には、図2(a)に示す状態にある。すなわち、第
1の金属粒子51と第2の金属粒子52とが混合された
状態にある。
【0058】そして、このペースト50が180℃に加
熱されると、第1の金属粒子51の固相温度(本例では
融点)は139℃であるため、第1の金属粒子51は融
解し、第2の金属粒子52の外周を覆うように付着す
る。この状態で加熱が継続すると、第1の金属粒子51
を構成する成分は、第2の金属粒子52である銅粉の表
面から拡散を始め、図2(b)に示すように、第2の金
属粒子52の外周部に合金層53が形成される。加熱が
継続している間は、この合金層53に第1の金属粒子5
1を構成する成分と銅とがともに拡散をつづけ、合金層
53は厚さを増していく。
熱されると、第1の金属粒子51の固相温度(本例では
融点)は139℃であるため、第1の金属粒子51は融
解し、第2の金属粒子52の外周を覆うように付着す
る。この状態で加熱が継続すると、第1の金属粒子51
を構成する成分は、第2の金属粒子52である銅粉の表
面から拡散を始め、図2(b)に示すように、第2の金
属粒子52の外周部に合金層53が形成される。加熱が
継続している間は、この合金層53に第1の金属粒子5
1を構成する成分と銅とがともに拡散をつづけ、合金層
53は厚さを増していく。
【0059】本例では、90分間加熱を継続したとこ
ろ、第1の金属粒子51はほぼすべて合金層53内に取
り込まれ平均膜厚約0.7μmの合金層53が得られ
た。この合金層形成が進行していくときに、図2(b)
に示すように、隣接する第2の金属粒子52外周の合金
層53同士が接合される。また、これと同様の合金層は
銅箔22、25のペースト50に接触している部分でも
形成されるため、銅箔22、25に接触している第2の
金属粒子52外周の合金層53は、銅箔22、25と接
合される。このようにして、銅箔22と銅箔25との層
間接続が行なわれる。なお、形成された合金層53の固
相温度は250℃以上となる。
ろ、第1の金属粒子51はほぼすべて合金層53内に取
り込まれ平均膜厚約0.7μmの合金層53が得られ
た。この合金層形成が進行していくときに、図2(b)
に示すように、隣接する第2の金属粒子52外周の合金
層53同士が接合される。また、これと同様の合金層は
銅箔22、25のペースト50に接触している部分でも
形成されるため、銅箔22、25に接触している第2の
金属粒子52外周の合金層53は、銅箔22、25と接
合される。このようにして、銅箔22と銅箔25との層
間接続が行なわれる。なお、形成された合金層53の固
相温度は250℃以上となる。
【0060】なお本例では、第1の金属粒子51は、S
nを42重量%、Biを58重量%の組成を持つもので
あったが、Snに対し120〜180重量%のBiを含
有するとともに、SnおよびBiが第1の金属粒子の9
0重量%以上を占めるものであればよい。また、Snに
対し90〜120重量%のInを含有するとともに、S
nおよびInが前記第1の金属粒子の80重量%以上を
占めるものであってもよい。
nを42重量%、Biを58重量%の組成を持つもので
あったが、Snに対し120〜180重量%のBiを含
有するとともに、SnおよびBiが第1の金属粒子の9
0重量%以上を占めるものであればよい。また、Snに
対し90〜120重量%のInを含有するとともに、S
nおよびInが前記第1の金属粒子の80重量%以上を
占めるものであってもよい。
【0061】BiがSnに対し120重量%未満となっ
たり、InがSnに対し90重量%未満となった場合に
は、第1の金属粒子51の固相温度が約200℃を超え
るため、層間接続時の加熱温度を高温にすることが必要
となってしまう。また、BiがSnに対し180重量%
を超えたり、InがSnに対し90重量%超えたりした
場合には、第1の金属粒子51や合金層53が脆くなる
という問題が発生する。特に合金層53が脆くなると、
層間接続の信頼性が大きく低下する。
たり、InがSnに対し90重量%未満となった場合に
は、第1の金属粒子51の固相温度が約200℃を超え
るため、層間接続時の加熱温度を高温にすることが必要
となってしまう。また、BiがSnに対し180重量%
を超えたり、InがSnに対し90重量%超えたりした
場合には、第1の金属粒子51や合金層53が脆くなる
という問題が発生する。特に合金層53が脆くなると、
層間接続の信頼性が大きく低下する。
【0062】SnおよびBiが第1の金属粒子の90重
量%未満の場合や、SnおよびInが第1の金属粒子の
80重量%未満の場合にも、第1の金属粒子51や合金
層53が脆くなる。また、第1の金属粒子51にPbを
含有させてもよい。これによると、第1の金属粒子51
や合金層53が脆くなることを一層抑制することができ
る。
量%未満の場合や、SnおよびInが第1の金属粒子の
80重量%未満の場合にも、第1の金属粒子51や合金
層53が脆くなる。また、第1の金属粒子51にPbを
含有させてもよい。これによると、第1の金属粒子51
や合金層53が脆くなることを一層抑制することができ
る。
【0063】また本例では、第2の金属粒子52を50
0gに対し第1の金属粒子51を100gの割合で混合
したが、第1の金属粒子51が第2の金属粒子52に対
し重量比で1/20〜1/3含まれていればよい。第1
の金属粒子51が第2の金属粒子52に対し1/20未
満であると、第2の金属粒子52外周面に均一な合金層
53が形成されず、合金層53同士の接合が安定して行
なわれないという不具合が発生し易い。
0gに対し第1の金属粒子51を100gの割合で混合
したが、第1の金属粒子51が第2の金属粒子52に対
し重量比で1/20〜1/3含まれていればよい。第1
の金属粒子51が第2の金属粒子52に対し1/20未
満であると、第2の金属粒子52外周面に均一な合金層
53が形成されず、合金層53同士の接合が安定して行
なわれないという不具合が発生し易い。
【0064】また、第1の金属粒子51の加熱溶融時
に、第2の金属粒子52の位置移動が起き難いため、加
熱前に金属粒子間に含まれていた空気や有機溶剤が気化
し、ガスがビアホール24の外部に排出され難くなると
いう不具合も発生し易い。これらの不具合は、層間接続
信頼性の低下をもたらす。
に、第2の金属粒子52の位置移動が起き難いため、加
熱前に金属粒子間に含まれていた空気や有機溶剤が気化
し、ガスがビアホール24の外部に排出され難くなると
いう不具合も発生し易い。これらの不具合は、層間接続
信頼性の低下をもたらす。
【0065】一方、第1の金属粒子51が第2の金属粒
子52に対し1/3を超えると、固相温度が低い第1の
金属粒子51を構成する成分のみが単独で存在する領域
が多くなり、後述する部品実装のはんだ付け工程等の層
間接続後の加熱工程で層間接続用材料が流動する可能性
がある。また、ビアホール24内の層間接続用材料のク
リープ特性が大きくなり、プリント多層基板の使用環境
下での温度変化や機械的変形の繰り返しによる層間接続
信頼性の低下を招きやすい。
子52に対し1/3を超えると、固相温度が低い第1の
金属粒子51を構成する成分のみが単独で存在する領域
が多くなり、後述する部品実装のはんだ付け工程等の層
間接続後の加熱工程で層間接続用材料が流動する可能性
がある。また、ビアホール24内の層間接続用材料のク
リープ特性が大きくなり、プリント多層基板の使用環境
下での温度変化や機械的変形の繰り返しによる層間接続
信頼性の低下を招きやすい。
【0066】また本例では、第1の金属粒子51の平均
粒径は1.2μmであり、第2の金属粒子52の平均粒
径は5.1μmであったが、第1の金属粒子51は、平
均粒径が0.1〜10μmの略球状であり、第2の金属
粒子52は、平均粒径が第1の金属粒子51の平均粒径
の4倍以上の略球状であればよい。
粒径は1.2μmであり、第2の金属粒子52の平均粒
径は5.1μmであったが、第1の金属粒子51は、平
均粒径が0.1〜10μmの略球状であり、第2の金属
粒子52は、平均粒径が第1の金属粒子51の平均粒径
の4倍以上の略球状であればよい。
【0067】第1の金属粒子51の平均粒径が0.1μ
m未満であったり、略球状ではなく表面に凹凸を多数有
すると、第1の金属粒子51の比表面積が大きくなり、
ビアホール充填に適した粘度にペースト化するためには
多量の有機溶剤を必要とする。多量の有機溶剤を含んだ
ペーストは、加熱されると多量のガスを発生するため、
ビアホール24内にボイドが発生し易く、層間接続信頼
性を低下させる。
m未満であったり、略球状ではなく表面に凹凸を多数有
すると、第1の金属粒子51の比表面積が大きくなり、
ビアホール充填に適した粘度にペースト化するためには
多量の有機溶剤を必要とする。多量の有機溶剤を含んだ
ペーストは、加熱されると多量のガスを発生するため、
ビアホール24内にボイドが発生し易く、層間接続信頼
性を低下させる。
【0068】一方、第1の金属粒子51の平均粒径が1
0μmを超えたり、、第2の金属粒子52の平均粒径が
第1の金属粒子51の平均粒径の4倍未満の場合には、
第2の金属粒子52に対し、第1の金属粒子51が偏在
しやすくなり、加熱しても均一な合金層53を形成し難
く、層間接続信頼性を確保し難いという問題があり好ま
しくない。
0μmを超えたり、、第2の金属粒子52の平均粒径が
第1の金属粒子51の平均粒径の4倍未満の場合には、
第2の金属粒子52に対し、第1の金属粒子51が偏在
しやすくなり、加熱しても均一な合金層53を形成し難
く、層間接続信頼性を確保し難いという問題があり好ま
しくない。
【0069】銅箔22と銅箔25の層間接続が完了する
と、次に、銅箔22、25のパターンエッチングを行な
い、図1(d)に示すように、絶縁層23の両面に導体
パターン22a、25aを形成する。そして次に、図1
(e)に示すように、導体パターン22a、25a形成
面に樹脂付銅箔材31を絶縁層33が内側になるように
配置し、真空加熱プレスして一体化する。本例では、こ
こでも厚さ9μmの銅箔にエポキシ樹脂層をコーティン
グした樹脂付銅箔材を用い、180℃で加熱している。
と、次に、銅箔22、25のパターンエッチングを行な
い、図1(d)に示すように、絶縁層23の両面に導体
パターン22a、25aを形成する。そして次に、図1
(e)に示すように、導体パターン22a、25a形成
面に樹脂付銅箔材31を絶縁層33が内側になるように
配置し、真空加熱プレスして一体化する。本例では、こ
こでも厚さ9μmの銅箔にエポキシ樹脂層をコーティン
グした樹脂付銅箔材を用い、180℃で加熱している。
【0070】樹脂付銅箔材31のプレス接合が完了する
と、次に、炭酸ガスレーザを用いて、図1(f)に示す
ように、ビアホール34を形成する。このとき、炭酸ガ
スレーザ以外を用いてもビアホール34が形成可能であ
ることは、図1(a)に示す工程と同様である。本例で
は樹脂付銅箔材31の銅箔32の厚さは9μmであった
ので炭酸ガスレーザの照射のみでビアホール34を形成
したが、例えば銅箔が18μmと厚い樹脂付銅箔材を用
いた場合には、ビアホール形成部の銅箔をエッチングし
た後、樹脂付銅箔材の絶縁層のみをレーザ照射等により
穴あけし、ビアホールを形成することもできる。
と、次に、炭酸ガスレーザを用いて、図1(f)に示す
ように、ビアホール34を形成する。このとき、炭酸ガ
スレーザ以外を用いてもビアホール34が形成可能であ
ることは、図1(a)に示す工程と同様である。本例で
は樹脂付銅箔材31の銅箔32の厚さは9μmであった
ので炭酸ガスレーザの照射のみでビアホール34を形成
したが、例えば銅箔が18μmと厚い樹脂付銅箔材を用
いた場合には、ビアホール形成部の銅箔をエッチングし
た後、樹脂付銅箔材の絶縁層のみをレーザ照射等により
穴あけし、ビアホールを形成することもできる。
【0071】図1(f)に示す工程でビアホール34を
形成したら、次に、図1(g)に示すように、ビアホー
ル34内に、図1(b)に示す工程で充填したものと同
じペースト50を充填し、180℃で加熱プレスして、
導体パターン22a、25aと銅箔32とを層間接続す
る。このとき図1(c)に示した工程時と同様のメカニ
ズムで層間接続が行なわれる。なおこのとき、プレスに
より加圧を行なわず、加熱のみでも層間接続は可能であ
る。
形成したら、次に、図1(g)に示すように、ビアホー
ル34内に、図1(b)に示す工程で充填したものと同
じペースト50を充填し、180℃で加熱プレスして、
導体パターン22a、25aと銅箔32とを層間接続す
る。このとき図1(c)に示した工程時と同様のメカニ
ズムで層間接続が行なわれる。なおこのとき、プレスに
より加圧を行なわず、加熱のみでも層間接続は可能であ
る。
【0072】導体パターン22a、25aと複数の銅箔
32との層間接続が完了すると、次に、銅箔32のパタ
ーンエッチングを行ない、図1(h)に示すように、絶
縁層33の外側両面に導体パターン32aを形成する。
その後、図1(e)から図1(h)に示す工程と同様の
工程を繰り返すことで、図1(i)に示すように、6層
のプリント多層基板100が得られる。
32との層間接続が完了すると、次に、銅箔32のパタ
ーンエッチングを行ない、図1(h)に示すように、絶
縁層33の外側両面に導体パターン32aを形成する。
その後、図1(e)から図1(h)に示す工程と同様の
工程を繰り返すことで、図1(i)に示すように、6層
のプリント多層基板100が得られる。
【0073】その後、図1(j)に示すように、プリン
ト多層基板100の最外層にある導体パターン42aの
外側両面の部品実装時はんだ付けを必要としない部分
に、ソルダーレジスト層45をパターン形成する。そし
て、図1(k)に示すように、導体パターン42a上の
ソルダーレジスト層45を形成していない部分に、はん
だペースト46を印刷後、例えばチップサイズパッケー
ジのような実装部品47をマウントし、リフロー炉で2
30℃に加熱してはんだを溶融し、実装部品47をプリ
ント多層基板100上に実装する。なお、図1(k)で
は、プリント多層基板100の下面側の部品実装の図示
は省略している。
ト多層基板100の最外層にある導体パターン42aの
外側両面の部品実装時はんだ付けを必要としない部分
に、ソルダーレジスト層45をパターン形成する。そし
て、図1(k)に示すように、導体パターン42a上の
ソルダーレジスト層45を形成していない部分に、はん
だペースト46を印刷後、例えばチップサイズパッケー
ジのような実装部品47をマウントし、リフロー炉で2
30℃に加熱してはんだを溶融し、実装部品47をプリ
ント多層基板100上に実装する。なお、図1(k)で
は、プリント多層基板100の下面側の部品実装の図示
は省略している。
【0074】層間接続工程以降の加熱工程の最高温度
は、リフロー炉での加熱温度である230℃であるが、
層間接続材料中に形成された合金層53の固相温度は2
50℃以上であるので、合金層53が再溶融することは
ない。
は、リフロー炉での加熱温度である230℃であるが、
層間接続材料中に形成された合金層53の固相温度は2
50℃以上であるので、合金層53が再溶融することは
ない。
【0075】なお、上述の製造工程において、図1
(d)、(h)等に示す工程が、本実施形態における導
体パターン層形成工程であり、図1(a)、(f)等に
示す工程が穴あけ工程、図1(b)に示す工程および図
1(g)に示す工程のペースト50充填工程等が充填工
程、図1(c)に示す工程および図1(g)に示す工程
の加熱プレス工程等が層間接続工程である。
(d)、(h)等に示す工程が、本実施形態における導
体パターン層形成工程であり、図1(a)、(f)等に
示す工程が穴あけ工程、図1(b)に示す工程および図
1(g)に示す工程のペースト50充填工程等が充填工
程、図1(c)に示す工程および図1(g)に示す工程
の加熱プレス工程等が層間接続工程である。
【0076】上述の層間接続用材料およびこれを用いた
プリント多層基板の製造方法によれば、充填工程でビア
ホール内に充填された層間接続用材料であるペースト5
0は、層間接続工程での加熱により第1の金属粒子51
を構成する金属が第2の金属粒子52の外周面に第2の
金属粒子52を構成する金属と合金層53を形成し、第
2の金属粒子52外周面の合金層53同士が接合する。
そしてこの合金層53は、その後の加熱工程で再溶融す
ることはない。従って、ビアホール24、34、44内
でガス成分が移動してビアホール24、34、44内の
導体パターン22a、25a、32a、42a近傍に集
まることはない。このようにして、プリント多層基板1
00の層間接続の信頼性が低下することを防止できる。
プリント多層基板の製造方法によれば、充填工程でビア
ホール内に充填された層間接続用材料であるペースト5
0は、層間接続工程での加熱により第1の金属粒子51
を構成する金属が第2の金属粒子52の外周面に第2の
金属粒子52を構成する金属と合金層53を形成し、第
2の金属粒子52外周面の合金層53同士が接合する。
そしてこの合金層53は、その後の加熱工程で再溶融す
ることはない。従って、ビアホール24、34、44内
でガス成分が移動してビアホール24、34、44内の
導体パターン22a、25a、32a、42a近傍に集
まることはない。このようにして、プリント多層基板1
00の層間接続の信頼性が低下することを防止できる。
【0077】また、図1(j)に示すように、ビアホー
ル34にビアホール44を重ねて配置する所謂ビア・オ
ン・ビア接続等も可能であり、プリント多層基板の高密
度化に対応することができる。
ル34にビアホール44を重ねて配置する所謂ビア・オ
ン・ビア接続等も可能であり、プリント多層基板の高密
度化に対応することができる。
【0078】また、層間接続信頼性低下の防止対策とし
て、部品実装はんだ付け温度を超える温度でしか溶融し
ない高融点の金属成分をビアホール内に充填し、層間接
続に使用する方法もあるが、この場合には、層間接続時
には非常に高温に加熱する必要がある。そして、プリン
ト基板の絶縁層形成温度(例えば熱硬化性樹脂の硬化温
度)が層間接続温度より低いと、層間接続の熱処理ごと
に、絶縁層が収縮等を発生し、プリント基板が反りやね
じれ等の変形を生じるという問題がある。
て、部品実装はんだ付け温度を超える温度でしか溶融し
ない高融点の金属成分をビアホール内に充填し、層間接
続に使用する方法もあるが、この場合には、層間接続時
には非常に高温に加熱する必要がある。そして、プリン
ト基板の絶縁層形成温度(例えば熱硬化性樹脂の硬化温
度)が層間接続温度より低いと、層間接続の熱処理ごと
に、絶縁層が収縮等を発生し、プリント基板が反りやね
じれ等の変形を生じるという問題がある。
【0079】ところが、本実施形態によれば、層間接続
温度は第1の金属粒子51の固相温度以上であればよい
ので、絶縁層形成温度以下に設定することができ、この
問題点も克服できる。
温度は第1の金属粒子51の固相温度以上であればよい
ので、絶縁層形成温度以下に設定することができ、この
問題点も克服できる。
【0080】(第2の実施形態)次に、第2の実施形態
について図に基づいて説明する。
について図に基づいて説明する。
【0081】第2の実施形態では、第1の実施形態に対
し層間接続用材料であるペースト50の構成が異なる。
プリント多層基板100の製造方法は第1の実施形態と
同様である。なお、第1の実施形態と同様の部分につい
ては、同一の符号をつけ、その説明を省略する。
し層間接続用材料であるペースト50の構成が異なる。
プリント多層基板100の製造方法は第1の実施形態と
同様である。なお、第1の実施形態と同様の部分につい
ては、同一の符号をつけ、その説明を省略する。
【0082】本実施形態におけるペースト50は、図3
(a)に示すように、略球状の平均粒径3.2μmの第
2の金属である銅の粉末からなる金属粒子62の外周面
に、Snを42重量%、Biを58重量%の組成を持つ
第1の金属からなる被覆金属層61(本実施形態の金属
層)をめっきにより平均膜厚約0.2μmコーティング
した粉末60を500gに対し、有機溶剤であるセロソ
ルブアセテート120gを加え、プラネタリーミキサに
よって混合しペースト化したものである。
(a)に示すように、略球状の平均粒径3.2μmの第
2の金属である銅の粉末からなる金属粒子62の外周面
に、Snを42重量%、Biを58重量%の組成を持つ
第1の金属からなる被覆金属層61(本実施形態の金属
層)をめっきにより平均膜厚約0.2μmコーティング
した粉末60を500gに対し、有機溶剤であるセロソ
ルブアセテート120gを加え、プラネタリーミキサに
よって混合しペースト化したものである。
【0083】ここで、図1(c)の工程における層間接
続のメカニズムを説明する。図3はペースト50内の粉
末60の状態を示す部分拡大図である。図1に示すビア
ホール24内に充填されたペースト50は、真空加熱プ
レス機により加熱される前には、図3(a)に示すよう
な状態である。
続のメカニズムを説明する。図3はペースト50内の粉
末60の状態を示す部分拡大図である。図1に示すビア
ホール24内に充填されたペースト50は、真空加熱プ
レス機により加熱される前には、図3(a)に示すよう
な状態である。
【0084】そして、このペースト50が180℃に加
熱されると、被覆金属層61の固相温度(本例では融
点)は139℃であるため、被覆金属層61は融解した
状態で、金属粒子62の外周を覆っている。この状態で
加熱が継続すると、被覆金属層61を構成する成分は、
金属粒子62である銅粉の表面から拡散を始め、図3
(b)に示すように、合金層53が形成される。加熱が
継続している間は、この合金層53に被覆金属層61を
構成する成分と銅とがともに拡散をつづけ、合金層53
は厚さを増していく。
熱されると、被覆金属層61の固相温度(本例では融
点)は139℃であるため、被覆金属層61は融解した
状態で、金属粒子62の外周を覆っている。この状態で
加熱が継続すると、被覆金属層61を構成する成分は、
金属粒子62である銅粉の表面から拡散を始め、図3
(b)に示すように、合金層53が形成される。加熱が
継続している間は、この合金層53に被覆金属層61を
構成する成分と銅とがともに拡散をつづけ、合金層53
は厚さを増していく。
【0085】本例では、90分間加熱を継続したとこ
ろ、被覆金属層61はほぼすべて合金層53内に取り込
まれ平均膜厚約0.4μmの合金層53が得られた。こ
の合金層形成が進行していくときに、図3(b)に示す
ように、隣接する金属粒子62外周の合金層53同士が
接合される。また、これと同様の合金層は図1に示す銅
箔22、25のペースト50に接触している部分でも形
成されるため、銅箔22、25に接触している金属粒子
62外周の合金層53は、銅箔22、25と接合され
る。このようにして、銅箔22と銅箔25との層間接続
が行なわれる。なお、形成された合金層53の固相温度
は250℃以上となる。
ろ、被覆金属層61はほぼすべて合金層53内に取り込
まれ平均膜厚約0.4μmの合金層53が得られた。こ
の合金層形成が進行していくときに、図3(b)に示す
ように、隣接する金属粒子62外周の合金層53同士が
接合される。また、これと同様の合金層は図1に示す銅
箔22、25のペースト50に接触している部分でも形
成されるため、銅箔22、25に接触している金属粒子
62外周の合金層53は、銅箔22、25と接合され
る。このようにして、銅箔22と銅箔25との層間接続
が行なわれる。なお、形成された合金層53の固相温度
は250℃以上となる。
【0086】なお本例では、被覆金属層61は、Snを
42重量%、Biを58重量%の組成を持つものであっ
たが、Snに対し120〜180重量%のBiを含有す
るとともに、SnおよびBiが金属粒子62の90重量
%以上を占めるものであればよい。また、Snに対し9
0〜120重量%のInを含有するとともに、Snおよ
びInが金属粒子62の80重量%以上を占めるもので
あってもよい。また、被覆金属層61にPbを含有させ
てもよい。それらの効果は、第1の実施形態における第
1の金属粒子51の場合と同様である。
42重量%、Biを58重量%の組成を持つものであっ
たが、Snに対し120〜180重量%のBiを含有す
るとともに、SnおよびBiが金属粒子62の90重量
%以上を占めるものであればよい。また、Snに対し9
0〜120重量%のInを含有するとともに、Snおよ
びInが金属粒子62の80重量%以上を占めるもので
あってもよい。また、被覆金属層61にPbを含有させ
てもよい。それらの効果は、第1の実施形態における第
1の金属粒子51の場合と同様である。
【0087】また本例では、平均粒径3.2μmの金属
粒子62に平均膜厚約0.2μmの被覆金属層61をコ
ーティングした粉末60を用いたが、被覆金属層61が
金属粒子62に対し重量比で1/20〜1/3であれば
よい。その効果は、第1の実施形態における第1の金属
粒子51と第2の金属粒子52との関係と同様である。
粒子62に平均膜厚約0.2μmの被覆金属層61をコ
ーティングした粉末60を用いたが、被覆金属層61が
金属粒子62に対し重量比で1/20〜1/3であれば
よい。その効果は、第1の実施形態における第1の金属
粒子51と第2の金属粒子52との関係と同様である。
【0088】また本例では、金属粒子62の平均粒径は
3.2μmであったが、金属粒子62は、平均粒径が
0.1以上の略球状であればよい。金属粒子62の平均
粒径が0.1μm未満であったり、略球状ではなく表面
に凹凸を多数有すると、金属粒子62の比表面積が大き
くなり、ビアホール充填に適した粘度にペースト化する
ためには多量の有機溶剤を必要とする。多量の有機溶剤
を含んだペーストは、加熱されると多量のガスを発生す
るため、ビアホール24内にボイドが発生し易く、層間
接続信頼性を低下させる。
3.2μmであったが、金属粒子62は、平均粒径が
0.1以上の略球状であればよい。金属粒子62の平均
粒径が0.1μm未満であったり、略球状ではなく表面
に凹凸を多数有すると、金属粒子62の比表面積が大き
くなり、ビアホール充填に適した粘度にペースト化する
ためには多量の有機溶剤を必要とする。多量の有機溶剤
を含んだペーストは、加熱されると多量のガスを発生す
るため、ビアホール24内にボイドが発生し易く、層間
接続信頼性を低下させる。
【0089】層間接続のメカニズムは、ビアホール24
以外のビアホール内においても同様である。
以外のビアホール内においても同様である。
【0090】上述の層間接続用材料およびこれを用いた
プリント多層基板の製造方法によれば、充填工程でビア
ホール内に充填された層間接続用材料であるペースト5
0は、層間接続工程での加熱により被覆金属層61を構
成する金属が金属粒子62の外周面に金属粒子62を構
成する金属と合金層53を形成し、金属粒子62外周面
の合金層53同士が接合する。そしてこの合金層53
は、その後の加熱工程で再溶融することはない。従っ
て、ビアホール24、34、44内でガス成分が移動し
てビアホール24、34、44内の導体パターン22
a、25a、32a、42a近傍に集まることはない。
このようにして、プリント多層基板100の層間接続の
信頼性が低下することを防止できる。
プリント多層基板の製造方法によれば、充填工程でビア
ホール内に充填された層間接続用材料であるペースト5
0は、層間接続工程での加熱により被覆金属層61を構
成する金属が金属粒子62の外周面に金属粒子62を構
成する金属と合金層53を形成し、金属粒子62外周面
の合金層53同士が接合する。そしてこの合金層53
は、その後の加熱工程で再溶融することはない。従っ
て、ビアホール24、34、44内でガス成分が移動し
てビアホール24、34、44内の導体パターン22
a、25a、32a、42a近傍に集まることはない。
このようにして、プリント多層基板100の層間接続の
信頼性が低下することを防止できる。
【0091】また、図1(j)に示すように、ビアホー
ル34にビアホール44を重ねて配置する所謂ビア・オ
ン・ビア接続等も可能であり、プリント多層基板を高密
度化することができる。
ル34にビアホール44を重ねて配置する所謂ビア・オ
ン・ビア接続等も可能であり、プリント多層基板を高密
度化することができる。
【0092】また、層間接続信頼性低下の防止対策とし
て、部品実装はんだ付け温度を超える温度でしか溶融し
ない高融点の金属成分をビアホール内に充填し、層間接
続に使用する方法もあるが、この場合には、層間接続時
には非常に高温に加熱する必要がある。そして、プリン
ト基板の絶縁層形成温度(例えば熱硬化性樹脂の硬化温
度)が層間接続温度より低いと、層間接続の熱処理ごと
に、絶縁層が収縮等を発生し、プリント基板が反りやね
じれ等の変形を生じるという問題がある。
て、部品実装はんだ付け温度を超える温度でしか溶融し
ない高融点の金属成分をビアホール内に充填し、層間接
続に使用する方法もあるが、この場合には、層間接続時
には非常に高温に加熱する必要がある。そして、プリン
ト基板の絶縁層形成温度(例えば熱硬化性樹脂の硬化温
度)が層間接続温度より低いと、層間接続の熱処理ごと
に、絶縁層が収縮等を発生し、プリント基板が反りやね
じれ等の変形を生じるという問題がある。
【0093】ところが、本実施形態によれば、層間接続
温度は被覆金属層61の固相温度以上であればよいの
で、絶縁層形成温度以下に設定することができ、この問
題点も克服できる。
温度は被覆金属層61の固相温度以上であればよいの
で、絶縁層形成温度以下に設定することができ、この問
題点も克服できる。
【0094】(他の実施形態)上記第1の実施形態にお
いて、第2の金属粒子52を構成する金属は銅であり、
上記第2の実施形態において、第2の金属は銅であった
が、いずれも銅に限らず、第1の金属粒子51もしくは
第1の金属と合金を形成し、この合金の固相温度がプリ
ント多層基板製造工程の層間接続工程以降の加熱工程の
最高温度より高くなる金属であればよい。例えば、Ag
であってもよいし、AgまたはCuを10重量%以上含
有するとともに、AgまたはCu以外にはSnのみを含
有するものであってもよい。
いて、第2の金属粒子52を構成する金属は銅であり、
上記第2の実施形態において、第2の金属は銅であった
が、いずれも銅に限らず、第1の金属粒子51もしくは
第1の金属と合金を形成し、この合金の固相温度がプリ
ント多層基板製造工程の層間接続工程以降の加熱工程の
最高温度より高くなる金属であればよい。例えば、Ag
であってもよいし、AgまたはCuを10重量%以上含
有するとともに、AgまたはCu以外にはSnのみを含
有するものであってもよい。
【0095】また、上記各実施形態において、層間接続
用材料はペースト50であったが、ビアホール内に充填
が可能であれば、ペースト状ではなく粒状等であっても
よい。
用材料はペースト50であったが、ビアホール内に充填
が可能であれば、ペースト状ではなく粒状等であっても
よい。
【0096】また、上記各実施形態において、プリント
多層基板100は6層基板であったが、複数の導体パタ
ーン層を有するものであれば、層数が限定されるもので
はないことは言うまでもない。
多層基板100は6層基板であったが、複数の導体パタ
ーン層を有するものであれば、層数が限定されるもので
はないことは言うまでもない。
【図1】本発明におけるプリント多層基板の製造工程を
示す工程別断面図である。
示す工程別断面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態におけるビアホール内
に充填されたペースト50内の金属粒子の状態を示す部
分拡大図であり、(a)は熱処理前の状態、(b)は熱
処理後の状態を示す。
に充填されたペースト50内の金属粒子の状態を示す部
分拡大図であり、(a)は熱処理前の状態、(b)は熱
処理後の状態を示す。
【図3】本発明の第2の実施形態におけるビアホール内
に充填されたペースト50内の金属粒子の状態を示す部
分拡大図であり、(a)は熱処理前の状態、(b)は熱
処理後の状態を示す。
に充填されたペースト50内の金属粒子の状態を示す部
分拡大図であり、(a)は熱処理前の状態、(b)は熱
処理後の状態を示す。
21、31 樹脂付銅箔材 22、25、32 銅箔 22a、25a、32a、42a 導体パターン 23、33、43 絶縁層(絶縁基材) 24、34、44 ビアホール 50 ペースト(層間接続用材料) 51 第1の金属粒子 52 第2の金属粒子 53 合金層 61 被覆金属層(金属層) 62 金属粒子 100 プリント多層基板
フロントページの続き (72)発明者 三倉 英弘 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 秋田 直幸 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 Fターム(参考) 4E351 AA01 BB01 BB26 BB31 CC11 DD10 DD12 DD13 DD21 DD24 DD52 DD56 EE01 GG06 5E346 CC09 CC32 CC33 DD03 DD13 EE13 EE14 EE18 EE20 FF01 FF18 FF27 GG15 GG19 HH07
Claims (22)
- 【請求項1】 第1の金属粒子(51)と、 この第1の金属粒子(51)と前記第1の金属粒子(5
1)の固相温度以上で熱処理を行なうことで外周面に合
金層(53)を形成し、この合金層(53)の固相温度
が、前記合金層(53)形成以降にプリント多層基板
(100)に対して行なわれる加熱工程の最高温度より
高くなる第2の金属粒子(52)とを含有することを特
徴とするプリント多層基板の層間接続用材料。 - 【請求項2】 前記合金層(53)の形成後には、前記
第1の金属粒子(51)がすべて前記合金層(53)内
に取り込まれることを特徴とする請求項1に記載のプリ
ント多層基板の層間接続用材料。 - 【請求項3】 前記第1の金属粒子(51)は、Snお
よびBiを含有することを特徴とする請求項1または請
求項2に記載のプリント多層基板の層間接続用材料。 - 【請求項4】 前記第1の金属粒子(51)は、Snに
対し120〜180重量%のBiを含有するとともに、
SnおよびBiが前記第1の金属粒子(51)の90重
量%以上を占めることを特徴とする請求項3に記載のプ
リント多層基板の層間接続用材料。 - 【請求項5】 前記第1の金属粒子(51)は、Snお
よびInを含有することを特徴とする請求項1または請
求項2に記載のプリント多層基板の層間接続用材料。 - 【請求項6】 前記第1の金属粒子(51)は、Snに
対し90〜120重量%のInを含有するとともに、S
nおよびInが前記第1の金属粒子(51)の80重量
%以上を占めることを特徴とする請求項5に記載のプリ
ント多層基板の層間接続用材料。 - 【請求項7】 前記第1の金属粒子(51)は、Pbを
含むことを特徴とする請求項3ないし請求項6のいずれ
か1つに記載のプリント多層基板の層間接続用材料。 - 【請求項8】 前記第1の金属粒子(51)が前記第2
の金属粒子(52)に対し重量比で1/20〜1/3含
まれることを特徴とする請求項4、請求項6および請求
項7のいずれか1つに記載のプリント多層基板の層間接
続用材料。 - 【請求項9】 少なくとも有機溶剤を含有し、ペースト
状であることを特徴とする請求項1ないし請求項8のい
ずれか1つに記載のプリント多層基板の層間接続用材
料。 - 【請求項10】 前記第1の金属粒子(51)は、平均
粒径が0.1〜10μmの略球状であり、前記第2の金
属粒子(52)は、平均粒径が前記第1の金属粒子(5
1)の平均粒径の4倍以上の略球状であることを特徴と
する請求項9に記載のプリント多層基板の層間接続用材
料。 - 【請求項11】 外周に第1の金属からなる金属層(6
1)を有し、前記第1の金属の固相温度以上で熱処理を
行なうことで外周面に前記第1の金属との合金層(5
3)を形成し、この合金層(53)の固相温度が、前記
合金層(53)形成以降にプリント多層基板(100)
に対して行なわれる加熱工程の最高温度より高くなる第
2の金属からなる金属粒子(62)を含有することを特
徴とするプリント多層基板の層間接続用材料。 - 【請求項12】 前記合金層(53)の形成後には、前
記金属層(61)がすべて前記合金層(53)内に取り
込まれることを特徴とする請求項11に記載のプリント
多層基板の層間接続用材料。 - 【請求項13】 前記第1の金属は、SnおよびBiを
含有することを特徴とする請求項11または請求項12
に記載のプリント多層基板の層間接続用材料。 - 【請求項14】 前記第1の金属は、Snに対し120
〜180重量%のBiを含有するとともに、Snおよび
Biが前記第1の金属の90重量%以上を占めることを
特徴とする請求項13に記載のプリント多層基板の層間
接続用材料。 - 【請求項15】 前記第1の金属は、SnおよびInを
含有することを特徴とする請求項11または請求項12
に記載のプリント多層基板の層間接続用材料。 - 【請求項16】 前記第1の金属は、Snに対し90〜
120重量%のInを含有するとともに、SnおよびI
nが前記第1の金属の80重量%以上を占めることを特
徴とする請求項15に記載のプリント多層基板の層間接
続用材料。 - 【請求項17】 前記第1の金属は、Pbを含むことを
特徴とする請求項13ないし請求項16のいずれか1つ
に記載のプリント多層基板の層間接続用材料。 - 【請求項18】 前記第1の金属からなる前記金属層
(61)が前記第2の金属からなる前記金属粒子(6
2)に対し重量比で1/20〜1/3であることを特徴
とする請求項14、請求項16および請求項17のいず
れか1つに記載のプリント多層基板の層間接続用材料。 - 【請求項19】 少なくとも有機溶剤を含有し、ペース
ト状であることを特徴とする請求項11ないし請求項1
8のいずれか1つに記載のプリント多層基板の層間接続
用材料。 - 【請求項20】 前記第2の金属からなる前記金属粒子
(62)は、平均粒径が0.1μm以上の略球状である
ことを特徴とする請求項19に記載のプリント多層基板
の層間接続用材料。 - 【請求項21】 絶縁基材(23、33、43)に複数
の導体パターン層(22a、25a、32a、42a)
を形成する導体パターン層形成工程と、 前記絶縁基材(23、33、43)にビアホール(2
4、34、44)を穴あけする穴あけ工程と、 前記ビアホール(24、34、44)内に層間接続用材
料(50)を充填する充填工程と、 前記層間接続用材料(50)を加熱して前記複数の導体
パターン層(22a、25a、32a、42a)間を接
続する層間接続工程を有するプリント多層基板の製造方
法において、 前記充填工程では、第1の金属粒子(51)と、この第
1の金属粒子(51)の固相温度以上で熱処理を行なう
ことで外周面に前記第1の金属粒子(51)との合金層
(53)を形成し、この合金層(53)の固相温度が、
前記層間接続工程以降に前記プリント多層基板(10
0)に対して行なわれる加熱工程の最高温度より高くな
る第2の金属粒子(52)とを含有する層間接続用材料
(50)を充填するとともに、 前記層間接続工程では、前記第1の金属粒子(51)の
固相温度以上に加熱することを特徴とするプリント多層
基板の製造方法。 - 【請求項22】 絶縁基材(23、33、43)に複数
の導体パターン層(22a、25a、32a、42a)
を形成する導体パターン層形成工程と、 前記絶縁基材(23、33、43)にビアホール(2
4、34、44)を穴あけする穴あけ工程と、 前記ビアホール(24、34、44)内に層間接続用材
料(50)を充填する充填工程と、 前記層間接続用材料(50)を加熱して前記複数の導体
パターン層(22a、25a、32a、42a)間を接
続する層間接続工程を有するプリント多層基板の製造方
法において、 前記充填工程では、外周に第1の金属からなる金属層
(61)を有し、前記第1の金属の固相温度以上で熱処
理を行なうことで外周面に前記第1の金属との合金層
(53)を形成し、この合金層(53)の固相温度が、
前記層間接続工程以降に前記プリント多層基板(10
0)に対して行なわれる加熱工程の最高温度より高くな
る第2の金属からなる金属粒子(62)を含有する層間
接続用材料(50)を充填するとともに、 前記層間接続工程では、前記第1の金属の固相温度以上
に加熱することを特徴とするプリント多層基板の製造方
法。
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