JP3236829B2 - バイアホール部の接続構造及び配線基板 - Google Patents

バイアホール部の接続構造及び配線基板

Info

Publication number
JP3236829B2
JP3236829B2 JP3573499A JP3573499A JP3236829B2 JP 3236829 B2 JP3236829 B2 JP 3236829B2 JP 3573499 A JP3573499 A JP 3573499A JP 3573499 A JP3573499 A JP 3573499A JP 3236829 B2 JP3236829 B2 JP 3236829B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
via hole
bump
connection structure
conductor
conductive paste
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP3573499A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000236166A (ja
Inventor
禎志 中村
俊夫 須川
秀樹 東谷
修司 近藤
大蔵 安藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP3573499A priority Critical patent/JP3236829B2/ja
Publication of JP2000236166A publication Critical patent/JP2000236166A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3236829B2 publication Critical patent/JP3236829B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Printing Elements For Providing Electric Connections Between Printed Circuits (AREA)
  • Production Of Multi-Layered Print Wiring Board (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種の電子部品を
その表面に搭載して電気的に接続することにより電子回
路を形成することができる配線基板の層間接続などを行
うバイアホール部の接続構造並びにこれらの接続構造を
有する配線基板に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器の小型高密度化に伴い、
産業用にとどまらず広く民生用機器の分野においても多
層配線回路基板が安価に供給されることが強く要望され
てきている。このような多層配線回路基板では微細な配
線ピッチで形成された複数層の配線パターン間を高い接
続信頼性で電気的に接続できることが重要である。
【0003】このような高精度化、多機能化された電子
機器の要求に対し、ドリル加工と銅貼積層板のエッチン
グやめっき加工による従来のプリント配線基板ではもは
やこれらの要求を満足させることは極めて困難となり、
このような問題を解決するために新しい構造を備えたプ
リント配線基板や高密度配線を目的とする製造方法が開
発されつつある。
【0004】例えば、穴に充填した導電性ペーストを有
する基板のプリプレグに銅箔を積層していくスタック配
線基板がある(岡野裕幸“全層IVH構造を有する樹脂多
層基板”’95マイクロエレクトロニクスシンポジウ
ム、p163(1995))(一般的にはビルドアップ
多層配線基板として分類されることが多い)。基板材料
としてプリプレグの代わりに接着剤付きのフィルムを使
ったものも研究されている(竹ノ内啓一他“ポリイミド
多層基板の開発”第10回回路実装学術講演大会、講演
論文集、p81−82(1996)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような導
電性ペーストを用いたバイアホールの接続は、工程中で
のペーストの充填不足、基材圧縮量の不足等の理由によ
り、導電性ペーストの圧縮が不十分となり、アニール処
理等の熱ストレス他、各種信頼性試験のストレス下にお
いてバイアホールの接続抵抗値が増大するという問題を
有している。
【0006】本発明は、バイアホールの接続抵抗値が増
大するといった問題がなく、バイアホールの接続抵抗値
が安定し、信頼性の高いバイアホールの接続を行うこと
が出来る配線基板のバイアホールの接続構造並びにこの
接続構造を有する配線基板を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明のバイアホールの接続構造並びにこの接続構造
を有する配線基板の発明は次のものである。
【0008】(1)導電体が充填されたバイアホールを
有する配線基板において、その両面に配置される配線パ
ターンのランド部のうち、少なくともどちらか一方のラ
ンド部の内側面に導電性材料からなる突起状のバンプを
形成し、前記バンプを介してバイアホール内部に充填さ
れた前記導電体と配線パターンとの接続をおこない、前
記バンプと前記導電体との界面において拡散層が形成さ
れていることを特徴とするバイアホール部の接続構造。
【0009】(2)導電体が導電性ペーストであり、前
記導電性ペースト中の金属粉体とバンプとの界面におい
て拡散層が形成されていることを特徴とする前記(1)
項に記載のバイアホール部の接続構造。
【0010】()バイアホールに充填された導電体
が、Au、Ag、Cuから選ばれた単独材料あるいはこ
れらの混合材料、もしくはこれらの合金材料からなる金
属粉体を含有する導電性ペーストである前記()項に
記載のバイアホール部の接続構造。
【0011】()バンプが、Au、Ag、Cuから選
ばれた単独材料あるいはこれらの混合材料、もしくはこ
れらの合金材料からなる金属粉体を含有する導電性ペー
ストを硬化した材料で形成されている前記(1)
(3)項のいずれかに記載のバイアホール部の接続構
造。
【0012】()バンプが、Au、Ag、Cu、N
i、Sn、Pbから選ばれた単独材料あるいはこれらの
混合材料、もしくはこれらの合金材料をもちいた導電材
料のめっき膜または蒸着膜で形成されている前記(1)
〜(3)項のいずれかに記載のバイアホール部の接続構
造。
【0013】()バンプの最表面が、非酸化性金属導
電材料のめっき膜または蒸着膜でコーティングされてい
る前記(1)〜()項のいずれかに記載のバイアホー
ル部の接続構造。
【0014】(7)バンプの硬度が、バイアホールに充
填されている導電体の硬度より大きい状態において、バ
ンプとバイアホールに充填されている導電体とが接続さ
れてなる前記(1)〜(6)項のいずれかに記載のバイ
アホール部の接続構造。
【0015】(8)前記(1)〜(7)項のいずれかに
記載のバイアホール部の接続構造を有する配線基板。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1ないし請求項2
に記載の発明は、絶縁性基材に設けられた貫通穴に導電
性ペーストが充填されたバイアホールにおいて、前記バ
イアホールの両面に配置される配線パターンのランド部
のうち、少なくともどちらか一方のランド部の内側面に
導電性材料からなる突起状のバンプを形成し、前記バン
プを介して前記バイアホール中の導電性ペーストと配線
パターンとの接続をおこなうバイアホール部の接続構造
であり、前記バンプの突起によって前記バイアホール中
の導電性ペーストに充分な圧縮がかかり、その結果、導
電体の導体成分が緻密化されるとともに、導電体が充填
されたバイアホールと突起状のバンプとの接続界面に金
属拡散層が形成されているので、初期抵抗値が低く、高
信頼性を有するバイアホール接続が可能になるものであ
る。
【0017】また、本発明の請求項に記載の好ましい
態様においては、バイアホールに充填されている前記導
電性ペーストがAu、Ag、Cuのいずれか1種あるい
はこれらの混合材料、あるいはこれらの合金材料からな
る金属粉体を含有する導電性ペーストであり、これらの
金属粉体は導電性が良好であり、より信頼性の高いバイ
アホール接続が可能になり好ましい。また、前記バンプ
を形成している金属の種類選定されることによって、
バンプとの界面において、例えばAg−Cu拡散あるい
はAu−Cu拡散のような拡散層形成されているの
、更に高信頼性を有するバイアホール接続可能にな
る。
【0018】本発明の請求項に記載の好ましい態様に
おいては、前記バンプがAu、Ag、Cuの1種あるい
はこれらの混合材料、あるいはこれらの合金材料からな
る金属粉体を含有する導電性ペーストを硬化して形成さ
れたバンプであり、これらの金属粉体は導電性が良好で
あり、より信頼性の高いバイアホール接続が可能になり
好ましい。更に前記バイアホールに充填されている前記
導電性ペーストが未硬化の状態で、硬化したバンプの突
起がバイアホールにプレスされて接続される場合には、
バイアホールに充填されている導電性ペーストが圧縮さ
れて接続されるので、より信頼性の高い接続が可能とな
り好ましい。また、前記バイアホールに充填されている
前記導電性ペーストに含有されている金属の種類選定
されることによって、バンプとの界面において、例えば
Ag−Cu拡散あるいはAu−Cu拡散のような拡散層
形成されているので、更に高信頼性を有するバイアホ
ール接続可能になる。
【0019】本発明の請求項に記載の好ましい態様に
おいては、前記バンプをAu、Ag、Cu、Ni、S
n、Pbから選ばれた単独材料あるいはこれらの混合材
料、もしくはこれらの合金材料からなる導電材料をめっ
き法あるいは蒸着法で形成することにより、より小径の
バンプの形成も可能となり、バイアホールの孔の径がよ
り小さい場合でも適合できるバンプが形成可能となり、
より集積度の高い微細配線基板も信頼性良く製造し得
る。特にバンプの導電材料がAu、Ag、Cuのいずれ
かを含み、更にバイアホールの導電体が、Au、Ag、
Cuのいずれかを含む組み合わせの場合で両者の金属の
種類の組み合わせ選定されることによって、バンプと
の界面において、例えばAg−Cu拡散あるいはAu−
Cu拡散のような拡散層形成されているので、更に高
信頼性を有するバイアホール接続可能になる。
【0020】本発明の請求項に記載の好ましい態様に
おいては、前記バンプの最表面が例えばAu、Ag、P
t、Pd等の貴金属導電材料のように非酸化性金属の導
電材料になるようにめっき法や蒸着法で表面をコーティ
ングすることにより、前記バンプ表面の酸化を防止する
作用があるため高信頼性を有するバイアホール接続が可
能になる。また、前記バンプを形成している金属並びに
バイアホールに充填されている導電性ペーストの金属の
種類選定されることにより、バンプとの界面におい
て、例えばAg−Cu拡散あるいはAu−Cu拡散のよ
うな拡散層形成されているので、更に高信頼性を有す
るバイアホール接続可能になる。に高信頼性を有する
バイアホール接続構造を実現することが出来る。
【0021】本発明の請求項7に記載の好ましい態様に
おいては、バンプの硬度が、バイアホールに充填されて
いる導電体の硬度より大きい状態において、バンプとバ
イアホールに充填されている導電体とが接続されるの
で、前記バンプの突起形状が崩れることなく前記バイア
ホール中の導電性ペーストに充分な圧縮をかけることが
でき、その結果、導電体の導体成分が緻密化され、初期
抵抗値が低く、高信頼性を有するバイアホール接続を可
能とすることが出来る。尚、ここで、「バンプの硬度
が、バイアホールに充填されている導電体の硬度より大
きい状態において」の両者の硬度は、両者の接続作業時
における硬度で比較するものであり、その際のバンプの
硬度がバイアホールに充填されている導電体の硬度より
大きければよく、例えば、バンプが導電性ペーストを硬
化した材料で形成されている場合とか前述した金属のめ
つきまたは蒸着等によって形成されている場合に、バイ
アホール中の導電性ペーストが未硬化かないしは半硬化
状態で、その硬度がバンプの硬度よりも小さい状態で両
者を接続すれば、その後仮にバイアホール中の導電性ペ
ーストが硬化処理されてバンプの硬度と同等かそれより
大きくなっていても差し支えない。すなわち両者の接続
処理時にバンプの硬度が、バイアホールに充填されてい
る導電体の硬度より大きいければよいことを意味してい
る。
【0022】また、請求項8に記載の本発明の配線基板
は、前述した請求項1〜7のいずれかに記載のバイアホ
ール部の接続構造を有するので、バイアホールの接続抵
抗値が安定し、信頼性の高いバイアホールの接続構造を
有する配線基板が提供される。
【0023】以上説明した本発明に係るバイアホールの
接続構造並びに当該接続構造を有する配線基板に関して
は、特に限定するものではないが、配線パターンを形成
する配線部素材としては銅がコストと導電性、信頼性の
バランスが取れている点から好ましく用いられるが、必
要に応じてその他この種の配線基板の製造の際に用いら
れている金属、例えばAu、Agなどを用いてもよい。
【0024】バイアホールに充填される導電性ペースト
は、特に限定するものではないが通常、前述した導電性
金属の粉体と、エポキシ樹脂やフェノール樹脂その他の
熱硬化性樹脂、または熱可塑性樹脂などの樹脂成分とそ
の溶剤で構成されているものなど適宜用いることが出来
る。通常かかる導電性ペーストは市販されているものも
種々あるので、そのうち本発明に適用可能なものも勿論
用いることができる。好ましくは前記導電性ペーストの
樹脂成分は熱硬化性樹脂が好ましく、一般にエポキシ樹
脂が耐熱性もよく好ましく用いられる。
【0025】導電性ペーストを構成する導電性金属の粉
体の粒径についても、目的に応じて適宜のものを選定す
れば良く特に限定するものではないが、通常、2〜20
μm程度のものが用いられる。金属粉体の含有率も金属
粉体の種類によって異なるので特に限定するものではな
いが、導電性ペーストの重量で88〜98重量%のもの
が好ましく用いられている。
【0026】バンプの突起の高さも、目的に応じて適宜
の高さとすれば良く、特に制限するものではないが、通
常、5〜10μm程度である。また、バンプ形成材料と
して導電性ペーストを用いる場合の金属粉体の粒径、含
有率、樹脂成分なども、バイアホール充填用の導電性ペ
ーストの場合とほぼ同様である。
【0027】配線基板の基材についても特に限定するも
のではないが、アラミド繊維あるいはガラス繊維等の繊
維の不織布などの布帛類にエポキシ樹脂を含浸させたプ
リプレグのような被圧縮性基材(半硬化状態で完全に硬
化されておらず、プレスした場合に圧縮可能な材料であ
り、配線形成や、バンプとバイアホールの導電体との接
続後に硬化させるもの)や、例えばフィルムの両面に接
着剤を塗布したフィルム基材で、具体的には、フィルム
としては例えばポリイミドフィルム、アラミドフィルム
などの耐熱性のよいものなど、また、接着剤としては配
線用の銅箔などの金属箔を接着するための接着剤で、具
体的には例えばポリイミド系の接着剤やエポキシ系の接
着剤など耐熱性のよいものが当該接着剤が完全硬化され
る前の状態で形成されているものを用いる。接着剤部分
が完全硬化されていないので、バンプとバイアホールの
導電体との接続の際のプレスにより、接着剤部分が圧縮
され、その後接着剤を硬化処理させるようにして用いら
れる。
【0028】
【実施例】以下、本発明の実施の形態について、配線基
板の具体例を参照しながら図面を用いて説明する。
【0029】実施例1 図1は本発明の第1の実施例におけるバイアホール部接
続構造の断面図である。基材1にバイアホール2が設け
てあり、前記バイアホール2の内部には導電体3が充填
されているバイアホール部において、前記基材1の両面
に配置される銅箔からなる配線パターン4のうち前記バ
イアホール内部に充填された導電体3と電気的に接続さ
れるランド部5の内側面に、導電性材料からなる突起状
のバンプ6を形成し、前記バンプ6を介して前記バイア
ホール2の内部に充填された前記導電体3と前記配線パ
ターン4との電気的接続を行う構造となっている。この
とき前記バンプ6は、導電体3が充填されたバイアホー
ル2の上下両面を覆っているランド部5の少なくともど
ちらか一方のランド部5の内側面に設けられていればよ
い。片方のランド部5の内側面にバンプ6が設けられて
いる形態は図2に示した。
【0030】基材1は、アラミド繊維を用いた不織布に
エポキシ樹脂を含浸させたプリプレグである被圧縮性基
材や、あるいはポリイミドフィルムの両面にポリイミド
系接着剤を塗布したフィルム基材を用いた。このような
基材1にレーザー加工法を用いて貫通穴加工を施し、所
定の位置にバイアホール2を形成する。このときレーザ
ーは炭酸ガスレーザー、エキシマレーザー、YAGレー
ザー等を用い、加工する基材やバイアホールの直径の大
きさによって最適なレーザー加工法を選択する。次に、
先ほど形成したバイアホール2の内部に導電体3を充填
する。導電体3は、本実施例1ではCuペーストを用い
た場合と、もう一つの例としてAgとCuの傾斜合金ペ
ースト(いずれもペーストの樹脂成分はエポキシ樹脂、
溶剤はブチルカルビトールアセテート)を用いた場合と
2通り作製した。導電性ペーストの充填方法は、スクリ
ーン印刷のようにスキージでペーストをバイアホール内
に押し込む方法を用いた。
【0031】一方で、配線パターン4になるべき銅箔
の、バイアホールと接続されランド部5が形成される部
分に突起状のバンプ6を形成する。このバンプ6は本実
施例では、Agペースト(ペーストの樹脂成分はエポキ
シ樹脂、溶剤はブチルカルビトールアセテート)を用い
た。バンプの形成は、スクリーン印刷法を用いて所定の
位置に印刷した。バンプの直径は、印刷時、プレス時、
パターニング時それぞれのアライメント精度を考慮し
て、ランド部5の直径よりも小さく設計する必要があ
る。印刷後、ペーストを150℃程度の温度で熱硬化
し、前記導電体3よりも硬くした。これは次工程のプレ
ス工程でバンプの形状が崩れることなく前記導電体3を
圧縮するためである。
【0032】基材1に形成したバイアホール2とランド
部5の銅箔に形成したバンプ6が一対一で重なり合うよ
うにアライメントしプレスする。このとき、バンプ6は
バイアホール2の上下両面を覆っているランド部5の両
方に設けられていることは必ずしも必要ではなく、図2
のようにどちらか片方だけでもよい。プレス終了後、銅
箔をフォトリソグラフィ法でパターニングして、本発明
のバイアホール部接続構造を得ることができた。
【0033】上記実施例より明らかなように本発明は、
配線パターンのランド部に導電性材料からなる突起状の
バンプを形成し、前記バンプを介してバイアホール中の
導電性ペーストを圧縮するような接続をおこなうバイア
ホール部の接続構造が提供される。上記本発明の接続構
造を用いることにより、従来の構造よりも導電性ペース
トの導体成分を緻密化することができた。また、導電体
3とバンプ6の接続部にAgとCuを介在させることに
より、プレス時にAgとCuが拡散することによって、
アニール処理等の熱ストレス他、各種信頼性試験のスト
レス下においてバイアホールの接続抵抗値を安定させる
ことができた。
【0034】実施例2 実施例1に記載のバンプ6をめっき法や蒸着法を用いて
形成しても、実施例1と同様なバイアホール部の接続構
造を得ることができる。本発明の実施例2では、フォト
リソグラフィ法を用いてバンプ6のパターニングを行
い、めっき法や蒸着法を用いてバンプ6の形成をするた
め、小径のバンプを形成することができる。従って実施
例1の方法よりも小径のバイアホールに対応した本発明
のバイアホール部の接続構造を得ることが可能である。
尚、フォトリソグラフィ法でランド部5の表面にバンプ
6を形成するには、例えば、フォトレジストなどでラン
ド部5(実際には配線用の銅箔全面)の表面を被覆し、
フォトレジストを露光した後、現像してバンプを形成す
る部分のみのフォトレジストを除去してランド部5の表
面を露出させ、露出した部分にめっき又は蒸着をした
後、残存しているフォトレジストを除去すればよい。
【0035】本実施例2では上記の方法でCuめっきで
バンプ6を形成し、その表面をさらにAgめっきでコー
ティングした。本実施例では、バンプ6の形成方法が実
施例1と異なるのみで、他は実施例1と同様の方法並び
に素材を用いた。
【0036】上記実施例より明らかなように本発明は、
配線パターンのランド部に導電性材料からなる突起状の
バンプを形成し、前記バンプを介してバイアホール中の
導電性ペーストを圧縮するような接続をおこなうバイア
ホール部の接続構造が提供される。本発明方法の構造を
用いることにより、従来の構造よりも導電性ペーストの
導体成分が緻密化することができた。また、導電体3と
バンプ6の接続部にAgとCuを介在させることによ
り、プレス時にAgとCuが拡散することによって、ア
ニール処理等の熱ストレス他、各種信頼性試験のストレ
ス下においてバイアホールの接続抵抗値を安定させるこ
とができた。
【0037】また、前記バンプの最表面が貴金属導電材
料Agのように非酸化性金属の導電材料になるようにめ
っき法や蒸着法で表面がコーティングされていることに
より、前記バンプ表面の酸化を防止する作用があるため
より高信頼性を有するバイアホール接続が可能になっ
た。
【0038】実施例3 本発明の第3の実施例について図3を用いて説明する。
図3の基材1、バイアホール2、導電体3は実施例1と
同様で、基材1は、本実施例ではアラミド繊維を用いた
不織布にエポキシ樹脂を含浸させたプリプレグからなる
被圧縮性基材を用いたが、前述したフィルムの両面に接
着剤を塗布したフィルム基材を用いてもよい。このよう
な基材1にレーザー加工法を用いて貫通穴加工を施し、
所定の位置にバイアホール2を形成する。このときレー
ザーは炭酸ガスレーザー、エキシマレーザー、YAGレ
ーザー等を用い、加工する基材やバイアホールの直径の
大きさによって最適なレーザー加工法を選択する。次
に、先ほど形成したバイアホール2の内部に導電体3を
充填する。導電体3は導電性ペーストで、本実施例3で
もCuペーストを用いた場合と、もう一つの例としてA
gとCuの傾斜合金ペースト(いずれもペーストの樹脂
成分はエポキシ樹脂、溶剤はブチルカルビトールアセテ
ート)を用いた場合と2通り作製した。導電性ペースト
の充填方法は、スクリーン印刷のようにスキージでペー
ストをバイアホール内に押し込む方法を用いた。
【0039】本発明の実施例3では、配線パターン7と
バンプ6をあらかじめAl基板9上に形成しておく方法
を用いた。すなわち配線パターン7をまずAl基板9上
に形成し(図3(a)参照)、次いで配線パターン7の
ランド部8に実施例1と同様のスクリーン印刷法を用い
て所定の位置に突起状のバンプ6を形成した(図3
(b)参照)。次いでバイアホール2中に前記導電性ペ
ーストが充填されている基材1で基材1の樹脂成分がま
だ完全硬化していないプリプレグの状態の基材1の上下
面に、配線パターン7及びバンプ6が形成されている側
が基材1に接するように、且つAl基板9をバンプ6の
部分がバイアホール2の位置に適合するように位置合わ
せして基材1と重ね合わせてプレスし、それとともに基
材1のプリプレグを硬化させ(図3(c)参照)、次い
でAl基板9をエッチング除去することで図3(d)に
示したように、基材1に配線パターン7が埋設されるよ
うに形成された。
【0040】このように本実施例では基材1に配線パタ
ーン7が埋設されるとともに更に埋設されたランド部8
に突起状のバンプ6が形成されているため、本発明の実
施例1の構造よりも導電性ペーストの導体成分をより緻
密化することができる。
【0041】ここで、Al基板上に配線パターン7を形
成する方法について説明する。第1の方法は、Al基板
上に均一にCuめっきを施し、フォトレジストなどを用
いて、目的の配線パターン部分が残存し、それ以外の部
分のCuめっき部分が除去されるようにエッチング法で
配線パターン7を形成する方法である。第2の方法は、
Al基板上にフォトリソグラフィ法でフォトレジストを
パターニングし、配線パターンを施す部分のみのAl基
板表面を露出させ、Al基板表面が露出した部分にアデ
ィティブめっき法を用いて、配線パターン7をCuのめ
っきで形成する方法である。バンプ6は実施例1と同様
にスクリーン印刷法で形成したが、実施例2のようにめ
っき法や蒸着法を用いて形成してもよい。
【0042】上記実施例より明らかなように本発明は、
配線パターンのランド部に導電性材料からなる突起状の
バンプを形成し、前記バンプを介してバイアホール中の
導電性ペーストを圧縮するような接続をおこなうバイア
ホール部の接続構造が提供される。本発明方法の構造を
用いることにより、従来の構造よりも導電性ペーストの
導体成分が緻密化することができた。上述したように特
に本実施例では実施例1の場合よりも導電性ペーストの
導体成分を更に緻密化できた。また、導電体3とバンプ
6の接続部にAgとCuを介在させることにより、プレ
ス時にAgとCuが拡散することによって、アニール処
理等の熱ストレス他、各種信頼性試験のストレス下にお
いてバイアホールの接続抵抗値を安定させることができ
た。
【0043】
【発明の効果】本発明は、配線パターンのランド部に導
電性材料からなる突起状のバンプを形成し、前記バンプ
を介してバイアホール中の導電性ペーストを圧縮するよ
うな接続をおこなうバイアホール部の接続構造が提供さ
れる。従って本発明のバイアホール部の接続構造を用い
ることにより、従来の構造よりも導電性ペーストの導体
成分が緻密化することができる。また、本発明において
は、導電体とバンプの接続部に例えばAgとCuを介在
させることにより、プレス時にAgとCuが拡散するこ
とによって、拡散層形成されているので、アニール処
理等の熱ストレス他、各種信頼性試験のストレス下にお
いてバイアホールの接続抵抗値を安定させることができ
る。
【0044】また、本発明の配線基板の発明において
は、バイアホールの接続抵抗値が安定した信頼性の高い
バイアホール部の接続構造を有する配線基板を提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1におけるバイアホール部接続
構造を有する配線基板の断面図。
【図2】本発明の実施例1における別の態様の一方側の
みにバンプを具備したバイアホール部接続構造を有する
配線基板の断面図。
【図3】本発明の実施例3におけるバイアホール部接続
構造を有する配線基板の製造工程を示す断面図。
【符号の説明】
1 基材 2 バイアホール 3 導電体 4 配線パターン 5 ランド部 6 バンプ 7 埋設された配線パターン 8 埋設されたランド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 近藤 修司 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 安藤 大蔵 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平11−8472(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05K 3/46 H05K 1/11 H05K 3/40 H01L 23/12

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電体が充填されたバイアホールを有す
    る配線基板において、その両面に配置される配線パター
    ンのランド部のうち、少なくともどちらか一方のランド
    部の内側面に導電性材料からなる突起状のバンプを形成
    し、前記バンプを介してバイアホール内部に充填された
    前記導電体と配線パターンとの接続をおこない、前記バ
    ンプと前記導電体との界面において拡散層が形成されて
    いることを特徴とするバイアホール部の接続構造。
  2. 【請求項2】 導電体が導電性ペーストであり、前記導
    電性ペースト中の金属粉体とバンプとの界面において拡
    散層が形成されていることを特徴とする請求項1に記載
    のバイアホール部の接続構造。
  3. 【請求項3】 バイアホールに充填された導電体が、A
    u、Ag、Cuから選ばれた単独材料あるいはこれらの
    混合材料、もしくはこれらの合金材料からなる金属粉体
    を含有する導電性ペーストである請求項に記載のバイ
    アホール部の接続構造。
  4. 【請求項4】 バンプが、Au、Ag、Cuから選ばれ
    た単独材料あるいはこれらの混合材料、もしくはこれら
    の合金材料からなる金属粉体を含有する導電性ペースト
    を硬化した材料で形成されている請求項1〜3のいずれ
    かに記載のバイアホール部の接続構造。
  5. 【請求項5】 バンプが、Au、Ag、Cu、Ni、S
    n、Pbから選ばれた単独材料あるいはこれらの混合材
    料、もしくはこれらの合金材料をもちいた導電材料のめ
    っき膜または蒸着膜で形成されている請求項1〜3のい
    ずれかに記載のバイアホール部の接続構造。
  6. 【請求項6】 バンプの最表面が、非酸化性金属導電材
    料のめっき膜または蒸着膜でコーティングされている請
    求項1〜のいずれかに記載のバイアホール部の接続構
    造。
  7. 【請求項7】 バンプの硬度が、バイアホールに充填さ
    れている導電体の硬度より大きい状態において、バンプ
    とバイアホールに充填されている導電体とが接続されて
    なる請求項1〜6のいずれかに記載のバイアホール部の
    接続構造。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれかに記載のバイア
    ホール部の接続構造を有する配線基板。
JP3573499A 1999-02-15 1999-02-15 バイアホール部の接続構造及び配線基板 Expired - Lifetime JP3236829B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3573499A JP3236829B2 (ja) 1999-02-15 1999-02-15 バイアホール部の接続構造及び配線基板

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3573499A JP3236829B2 (ja) 1999-02-15 1999-02-15 バイアホール部の接続構造及び配線基板

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000236166A JP2000236166A (ja) 2000-08-29
JP3236829B2 true JP3236829B2 (ja) 2001-12-10

Family

ID=12450070

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3573499A Expired - Lifetime JP3236829B2 (ja) 1999-02-15 1999-02-15 バイアホール部の接続構造及び配線基板

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3236829B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3473601B2 (ja) 2000-12-26 2003-12-08 株式会社デンソー プリント基板およびその製造方法
JP2005159074A (ja) * 2003-11-27 2005-06-16 Matsushita Electric Works Ltd 内層側に凸出部のあるビアホール接続用の電極
JP4634735B2 (ja) * 2004-04-20 2011-02-16 大日本印刷株式会社 多層配線基板の製造方法
JP5195821B2 (ja) * 2010-06-03 2013-05-15 株式会社村田製作所 電子デバイスの製造方法
JP5429646B2 (ja) * 2011-02-17 2014-02-26 住友電気工業株式会社 両面プリント配線板の製造方法
KR102483613B1 (ko) * 2017-10-20 2023-01-02 삼성전기주식회사 인쇄회로기판

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000236166A (ja) 2000-08-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6710261B2 (en) Conductive bond, multilayer printed circuit board, and method for making the multilayer printed circuit board
KR100811034B1 (ko) 전자소자 내장 인쇄회로기판의 제조방법
EP1250033B1 (en) Printed circuit board and electronic component
US6889433B1 (en) Method of manufacturing printed-circuit board
KR940009175B1 (ko) 다층 프린트기판의 제조방법
KR20060126832A (ko) 다층 적층 배선판
JPH1145955A (ja) 素子内蔵多層配線基板およびその製造方法
JP2006196785A (ja) 電子部品内蔵プリント配線板及びその製造方法
US8541687B2 (en) Coreless layer buildup structure
JP2001332866A (ja) 回路基板及びその製造方法
JP2002368043A (ja) 導電性ペーストとそれを用いた導電性バンプおよびその形成方法、導電性バンプの接続方法、並びに回路基板とその製造方法
JP3236829B2 (ja) バイアホール部の接続構造及び配線基板
JP2005026573A (ja) 部品内蔵モジュールの製造方法
US9351408B2 (en) Coreless layer buildup structure with LGA and joining layer
US20120160544A1 (en) Coreless layer buildup structure with lga
JPH1070363A (ja) 印刷配線板の製造方法
JP4899409B2 (ja) 多層プリント配線基板及びその製造方法
JP5533596B2 (ja) プリント配線板の製造方法、プリント配線板及び電子機器
JP3107535B2 (ja) 配線基板、回路部品実装体、および配線基板の製造方法
JP4892924B2 (ja) 多層プリント配線基板及びその製造方法
JP3576297B2 (ja) 電気検査治具及びその製造方法
JP2004072125A (ja) 印刷配線板の製造方法および印刷配線板
JPH11145605A (ja) プリント配線板
JP3922350B2 (ja) 多層プリント配線板および多層プリント配線板の製造方法
JP2004297053A (ja) 層間接合部及びそれを有する多層配線板

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080928

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 7

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080928

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090928

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 8

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090928

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100928

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110928

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120928

Year of fee payment: 11