JP2002093427A - アルカリ電池 - Google Patents

アルカリ電池

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JP2002093427A JP2000273956A JP2000273956A JP2002093427A JP 2002093427 A JP2002093427 A JP 2002093427A JP 2000273956 A JP2000273956 A JP 2000273956A JP 2000273956 A JP2000273956 A JP 2000273956A JP 2002093427 A JP2002093427 A JP 2002093427A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水銀を含んでいないコイン型およびボタン型
アルカリ電池において、水素ガス発生による問題を解決
して信頼性の高いアルカリ電池を提供する。 【解決手段】 正極缶1の開口端が、ガスケット2を介
して負極カップ3によって封止され、負極カップ3は、
その開口端縁が断面U字状に外周面に沿って折り返さ
れ、この折り返し部がガスケット2を介して正極缶1の
開口端縁の内周面によって締めつけられて密封保持され
る。この負極カップ3には、その折り返し部13のU字
底部13aとこれよりの外周折り返し面13bとを除い
て限定的に、負極カップ内面に錫の被覆層が形成され、
正極缶1内に正極合剤が収容され、酸化銀もしくは二酸
化マンガンを正極活物質とし、銀・ニッケライト(Ag
NiO2 )が添加された正極合剤4が収容された構成と
し、負極カップ3内には、正極合剤とセパレータ5を介
して水銀を含まない亜鉛または亜鉛合金粉末を負極活物
質とする負極合剤6が配置され、アルカリ電解液が注入
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、偏平型構成による
コイン型アルカリ電池あるいはボタン型アルカリ電池に
適用して好適なアルカリ電池に関わる。
【0002】
【従来の技術】電子腕時計、携帯用電子計算機等の小型
電子機器に使用されるコイン型あるいはボタン型のアル
カリ電池は、図4にその概略断面図を示すように、正極
缶1の開口端が、ガスケット2を介して負極カップ3に
よって封止される。負極カップ3は、その開口端縁に断
面U字状に外周面に沿って折り返された折り返し部13
が形成され、この折り返し部13において、ガスケット
2を介して正極缶1の開口端縁の内周面によって締めつ
けられて密封保持される。
【0003】この負極カップ3は、ニッケルより成る外
表面層31と、ステンレス(SUS)よりなる金属層3
2と、銅よりなる集電体層33との3層クラッド材がカ
ップ状にプレス加工されて構成される。
【0004】正極缶1内には、酸化銀もしくは二酸化マ
ンガンを正極活物質とする正極合剤4が収容され、負極
カップ3内には、正極合剤4とセパレータ5を介して水
銀を含まない亜鉛または亜鉛合金粉末を負極活物質とす
る負極合剤6が配置され、アルカリ電解液が注入されて
成る。
【0005】負極合剤6は、亜鉛または亜鉛合金粉末に
水銀をアマルガム化した汞化亜鉛を使用することによ
り、亜鉛または亜鉛合金粉末から発生する水素ガス(H
2 )、更に亜鉛または亜鉛合金粉末が、負極カップの集
電体層33の銅とアルカリ電解液を介して接触すること
によってこの集電体から発生する水素ガス(H2 ) を
抑制するようにしている。この水素ガス発生の反応は、
亜鉛または亜鉛合金粉末がアルカリ電解液に溶解して起
こる反応であり、亜鉛は酸化されて酸化亜鉛に変化する
ものである。これに対し、上述したように、水銀により
アマルガム化された汞化亜鉛を使用することによって、
水素発生の抑制を行うことができ、これによってこの水
素発生に伴う容量保存性の低下、内圧の上昇による耐漏
液性の低下、電池の膨れをそれぞれ抑制する効果を得る
ことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、近年、環境
問題から、これらコイン型あるいはボタン型アルカリ電
池においても、水銀の使用をできるだけ回避する方向に
あって、水銀の使用を回避するための多くの研究がなさ
れている。
【0007】例えばアルカリ電解液中の亜鉛または亜鉛
合金粉末からの水素ガスの発生を抑える方法として、水
素過電圧の高い金属を亜鉛粉に合金として添加する方法
や、アルカリ電解液に水素発生を抑制するいわゆるイン
ヒビターを添加する方法が提案されている。しかしなが
ら、これらの方法によっても、亜鉛または亜鉛合金粉末
が集電体とアルカリ電解液を介して接触することにより
発生する水素ガスを完全に抑えることができない。
【0008】この水素ガスの発生を効果的に抑えるため
に、図5に示すように、この集電体の銅よりも水素過電
圧の高い金属である錫、インジウム、ビスマスの1種あ
るいは1種以上の合金より成る被覆層30を被着する方
法の提案がなされている。この被覆層30は、無電解メ
ッキやバレルメッキなどで、上述した錫、インジウム、
ビスマスやこれらの合金を被着することによって形成さ
れ、負極カップ3の内表面に全面的に形成される。図5
において図4と対応する部分には同一符号を附して重複
説明を省略する。
【0009】この被覆層30の形成によって水素ガスの
発生は効果的に回避されるものの、この種の被覆層34
は、銅による集電体層に比しアルカリ電解液の這い上が
り、すなわちクリープ現象が生じ易いことが判明した。
このため、例えば何らかの原因で水素ガスが発生して電
池内の内圧が上昇した場合、正極缶1の開口端と負極カ
ップ3との間の封止部から電解液が漏出するおそれが生
じる。このような不都合を回避するために、図6に、負
極カップ3の断面図を示すように、この被覆層30を、
負極カップ3の折り返し部13のU字底部13aとこれ
よりの外周折り返し面13bとを除いて限定的に負極カ
ップ内面に形成して、上述したクリープの問題の解決を
図った。
【0010】このようにしてクリープの問題の解決を図
ることができるが、このようにしてもなお、上述した被
覆層34において、仮にピンホール、亀裂、不純物の存
在等による欠陥が発生した場合、この欠陥を通じて亜鉛
または亜鉛合金が電解液を介して集電体の銅と接触する
ことによって水素ガスが発生することを考慮すると、水
銀を用いない構成による場合、この問題に対して充分対
処できているものでない。特に、負極カップを、被覆層
30がクラッドされたクラッド材によって構成する場
合、クラッド前の被覆層30において、傷や亀裂が存在
しているとか、不純物が付着する可能性が高く、上述し
た水素ガス発生の危険性を、必ずしも排除し得ないとい
うおそれがある。
【0011】このため、未だ、水銀を含んでいないコイ
ン型およびボタン型アルカリ電池は一般市場に出ていな
いという現状にある。
【0012】本発明は、このような問題をも効果的に解
決し、信頼性の高いアルカリ電池を提供するものであ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明によるアルカリ電
池においては、正極缶の開口端が、ガスケットを介して
負極カップによって封止された構成を有する。負極カッ
プは、その開口端縁が断面U字状に外周面に沿って折り
返され、この折り返し部がガスケットを介して正極缶の
開口端縁の内周面によって締めつけられて密封保持され
る。そして、この負極カップには、その折り返し部のU
字底部とこれよりの外周折り返し面とを除いて限定的
に、負極カップ内面に錫の被覆層が形成される。正極缶
内には、正極合剤が収容されるものであるが、特に本発
明においては、酸化銀もしくは二酸化マンガンを正極活
物質とし、銀・ニッケライト(AgNiO2 )が添加さ
れた正極合剤が収容された構成とする。また、負極カッ
プ内には、正極合剤とセパレータを介して水銀を含まな
い亜鉛または亜鉛合金粉末を負極活物質とする負極合剤
が配置され、アルカリ電解液が注入される。
【0014】上述したように、本発明構成においては、
負極カップの内面に、水素過電圧の高い錫(Sn)の被
覆層を形成して水素の発生を効果的に回避するものの、
この錫の被覆層をカップの周縁部、すなわちその断面U
字の折り返し部のU字底部とこれより外周の折り返し部
とに差し渡る部分には形成しない構造とすることによっ
て、電解液の這い上がりを防止する。
【0015】更に加えて本発明においては、上述したよ
うに、正極合剤として、銀・ニッケライト(AgNiO
2 )を添加した構成とする。これは、この銀・ニッケラ
イトの添加によって、亜鉛または亜鉛合金粉末から発生
する水素ガス(H2 ) 、および亜鉛または亜鉛合金粉
末が負極カップの集電体層の銅とアルカリ電解液を介し
て接触することにより発生する水素ガス(H2 ) を吸
収して内圧の上昇を抑制する効果が生じることを見出し
たことに基づく。
【0016】まず、銀・ニッケライトの水素ガス吸収能
力について説明する。この銀・ニッケライトの水素ガス
の吸収能力は、次の方法によって測定した。この場合、
図3Aに示すように、アルミニウム箔をラミネートした
アルミラミネート袋21に、0.1gの試料22を、2
0mlの水素ガス23と共に入れて密封した。この袋を
21を、試験容器24に収容し、流動パラフィン25を
充填し密閉蓋体26によって密閉する。この場合、その
密閉蓋体26から、目盛りが付された計測管27を導出
し、初期状態で、流動パラフィン25は、この計測管2
7内にも浮上する充填量とされる。
【0017】この状態で、60℃下で4時間放置した。
このときの図3Bで示す袋21内の水素の減少量すなわ
ち試料22による水素の吸収量を、計測管27における
流動パラフィン25の減少量に測定した。この測定方法
によって、それぞれ銀・ニッケライト(AgNi
2 )、酸化銀(Ag2 O)、二酸化マンガン(MnO
2 )を試料22として測定した水素ガスの吸収量は、A
gNiO2 が54.7〔ml/g〕であり、Ag2 Oが
6.2〔ml/g〕であり、MnO2 が0.1〔ml/
g〕であった。すなわち、二酸化マンガン(MnO2
は、水素ガスを吸収しないのに対し、酸化銀(Ag
2 O)には水素ガス吸収能力を有することが分かるが、
AgNiO 2 は、格段にすぐれた水素ガス吸収能力を有
することがわる。しかも、このAgNiO2 の水素ガス
吸収速度はきわめて速い。
【0018】そして、このように、酸化銀(Ag2 O)
や銀・ニッケライト(AgNiO2)に水素ガス吸入能
力があるのは、水素ガス(H2 ) との酸化還元反応、
すなわち、 Ag2 O+H2 →2Ag+H2 O AgNiO2 +2H2 →Ag+Ni+2H2 O によるものと考えられる。
【0019】このように、銀・ニッケライト(AgNi
2 )が、酸化銀(Ag2 O)に比較して水素ガス(H
2 )の吸収速度がきわめて大きい理由については、明確
ではないが、ニッケライトが水素ガス(H2 )との酸化
還元反応において反応性にすぐれているためと思われ
る。
【0020】因みに、銀・ニッケライトは、アルカリ電
池の正極活物質として作用し、良導電性を有していると
が知られている(特公昭62−11460号公報、特開
平8−171903号公報)。また、銀・ニッケライト
にはH2 ガスを吸収する作用があり、円筒形アルカリ電
池において用いられることの報告もなされているが、本
発明においては、上述した正極缶に負極カップが閉蓋さ
れたいわゆる偏平型構成によるコイン型ないしはボタン
型において、その負極カップの内面に限定的に錫による
被覆層を形成する構成として、この電解液のクリープの
生じ易い錫による被覆層の存在による電解液の這い上が
りによる耐漏液の低下を回避することと、正極合剤とし
て、銀・ニッケライト(AgNiO2 )を添加した構成
とすることによる水素の吸収効果による内圧上昇の抑制
効果とが相俟ってより確実に耐漏液を高めることができ
たものである。すなわち、本発明構成によれば、仮に、
錫の被覆層にピンホールや亀裂、不純物等が存在した場
合においても、銀・ニッケライトの存在によって素早
く、高い吸収能力をもって水素の吸収がなされることか
ら、内圧の上昇が抑えられ、また、上述した電解液の這
い上がりの改善によって耐漏液性が格段に改善される。
【0021】
【発明の実施の形態】図1は、本発明による偏平型のコ
イン型ないしはボタン型アルカリ電池の一実施形態の一
例の概略断面図である。この場合、前述したと同様に、
正極缶1の開口端が、ガスケット2を介して負極カップ
3によって封止される。
【0022】正極缶1は、ステンレススティール板に、
ニッケルメッキを施した構成とされ、正極端子を兼ねた
構成とされる。この正極缶1内には、酸化銀もしくは二
酸化マンガンを正極活物質とし、銀・ニッケライト(A
gNiO2 )が5重量%以上60重量%以下添加された
正極合剤4が、コイン状もしくはボタン状に成形された
ペレットが収容配置される。
【0023】このようにAgNiO2 の添加を、5〜6
0重量%とするのは、前述した水素吸収効果が充分得ら
れ、かつペレット状の成形が容易にできることを見出し
たことによる。すなわち、AgNiO2 が、5重量%未
満では、電池内に水素ガスが発生した場合において、こ
の水素を吸収して内圧の上昇を抑制する効果が不十分で
あり、また60重量%を越えると、加圧成形が困難にな
って量産性を低下させることに因る。活物質は、酸化銀
(Ag2 O)、あるいは二酸化マンガン(MnO2 )の
いずれか一種あるいはこれらの混合物を用いることがで
きる。
【0024】そして、この正極缶1内の正極合剤4上
に、セパレータ5を配置する。このセパレータ5は、例
えば不織布、セロファン、ポリエチレンをグラフト重合
した膜の3層構造とすることができる。そして、セパレ
ータ5に、アルカリ電解液を含浸させる。アルカリ電解
液としては、例えば水酸化ナトリウム水溶液、あるいは
水酸化カリウム水溶液を用いることができる。
【0025】正極缶1の開口端縁の内周面に例えばナイ
ロン製のリング状ガスケット2を配置する。そして、こ
のガスケット2内のセパレータ5上に、負極合剤6を配
置する。この負極合剤6は、非含有水銀すなわち、水銀
を含まない亜鉛または亜鉛合金粉末とアルカリ電解液、
増粘剤等からなるジェル状をなす。
【0026】この負極合剤6を収容するように、正極缶
1の開口端縁内に、負極カップ3を挿入する。この負極
カップ3は、その開口端縁に断面U字状に外周面に沿っ
て折り返された折り返し部13が形成され、この折り返
し部13において、ガスケット2を介して正極缶1の開
口端縁の内周面によって締めつけられて密封保持され
る。この負極カップ3は、ニッケル外表面層31と、ス
テンレス金属層32と、銅よりなる集電体層33との3
層クラッド材に、その集電体層33上に、銅より水素過
電圧の高い錫を、メッキして錫被覆層34が被着された
板材を形成し、これを、錫被覆層34側を内側にしてカ
ップ状にプレス加工して構成することができる。この場
合の錫被覆層34は、メッキによるほか、蒸着、スパッ
タリングによって形成することもできる。あるいは、上
述した3層クラッド材を、集電体層33を内側にしてカ
ップ状にプレス加工して後に、カップ内に錫の無電解メ
ッキ液を滴下して流延被着することによって錫被覆層3
4を形成することによって負極カップ3を形成すること
もできる。また、同様にカップ状プレス加工の後に、錫
被覆層34を蒸着、スパッタリングによって形成するこ
ともできる。
【0027】この負極カップ3における錫被覆層34
は、負極カップ3の折り返し部13のU字底部13a
と、これよりの外周折り返し面13bとを除いて負極カ
ップ3の内面の限定された領域に形成する。この錫被覆
層34の形成は、その形成時点で、上述した限定された
領域に、限定的に形成することもできるし、全領域に形
成して後、不要部分をエッチング等によって排除あるい
は剥離するこによって限定された領域に形成することも
できる。
【0028】錫被覆層34の厚さは、0.15μm〜1
00μmに選定することが好ましい。これは、0.15
μm未満の厚さでは、この錫被覆層34に、ピンホール
が発生することが考えられなど、集電体層33を確実に
被覆することができない場合が生じ、信頼性に問題が生
じるおそれがあることにより、また、100μmを越え
るとこの錫被覆層34の効果の差がない上に、その形成
に長時間と、コスト高を来し、また、電池内の容積の低
下を来すなど、なんらその膜厚を大きくすることによる
特段の利益が生じないことによる。
【0029】次に、本発明の実施例を挙げて説明する。 〔実施例1〕この場合、図1で示した構造のSR626
SW電池を構成した。先ず、図2に示すように、上述し
たニッケル外表面層31と、ステンレス(SUS30
4)による金属層32と、銅による集電体層33との3
層による厚さ0.2mmの3層クラッド材40を用意し
た。このクラッド材40に、位置決め用孔41を穿設す
る。この位置決め用孔41は、後述するマスキングテー
プへの透孔の穿設に際しての位置決めと、負極カップの
プレス加工時の位置決めに用いられるものである。クラ
ッド材40の、銅による集電体層33側の面に、マスキ
ングテープ42を貼着した。次に、このマスキングテー
プ42に直径5.5mmの円形状の透孔43を9mmピ
ッチで穿設した。このマスキングテープ42を、メッキ
マスクとして、その透孔43を通じて外部に露呈した、
クラッド材40の集電体層33上に、限定的に、錫の電
解メッキを行って、厚さ0.15μmの円形状の錫被覆
層34を形成した。その後、純水での洗浄処理を行って
後、エアー乾燥を行い、マスキングテープ42を剥離排
除し、更に、仕上げ洗浄を行い、乾燥した。このように
してクラッド材40の銅よりなる集電体層上の選択的さ
れた位置に、錫被覆層34を点在して形成した。
【0030】このクラッド材40の、各錫被覆層34が
形成された部分を、打ち抜きプレス加工することによっ
て、図1で説明した周縁に折り返し部13が形成され、
そのU字底部13aと、外周折り返し面13bを除いて
内面に錫被覆層34が形成された負極カップ3を成形し
た。
【0031】一方、28重量%の水酸化ナトリウム水溶
液のアルカリ電解液を注入し、次に銀・ニッケライト
(AgNiO2 )が10重量%、酸化銀(Ag2 O)6
9.5重量%、二酸化マンガン(MnO2 )20重量
%、四フッ化ポリエチレン(PTFE)(結合剤)0.
5重量%から成る正極合剤4をディスク状に成形したペ
レットを、前述した正極缶1内に挿入して、正極合剤4
にアルカリ電解液を吸収させる。
【0032】この正極合剤1によるペレット上に、不織
布、セロファン、ポリエチレンをグラフト重合した膜の
3層構造の円形状に打ち抜いたセパレータ5を装填し、
このセパレータ5に、28重量%の水酸化ナトリウム水
溶液のアルカリ電解液を滴下して含浸させた。
【0033】このセパレータ5上に、水銀を含まないア
ルミニウム、インジウム、ビスマスを含む亜鉛合金粉、
増粘剤、水酸化ナトリウム水溶液から成るジェル状の負
極合剤6を載置し、この負極合剤6を覆って負極カップ
3を、正極缶1の開口端縁内に、66ナイロンに610
ナイロンを塗布して成るナイロン製リング状ガスケット
2を介して挿入し、スエージ(横締め)してかしめつけ
て密封してアルカリ電池を作製した。
【0034】〔実施例2〕実施例1と同様の構成による
ものの、この実施例2においては、錫被覆層34の電解
メッキの厚さを0.86μmとした。
【0035】〔実施例3〕実施例1と同様の構成による
ものの、この実施例3においては、錫被覆層34の電解
メッキの厚さを1.55μmとした。 〔実施例4〕実施例1と同様の構成によるものの、この
実施例4においては、錫被覆層34の電解メッキの厚さ
を4.25μmとした。
【0036】〔実施例5〕実施例1と同様の構成による
ものの、この実施例5においては、錫被覆層34を無電
解メッキによって形成し、その厚さを0.15μmとし
た。この無電解錫メッキは、25℃で10分間行い、そ
の後流水で5分間洗浄し、エタノール中に2分間浸漬し
た後、60℃乾燥機中で15分間乾燥を行った。
【0037】〔実施例6〕実施例1と同様の構成による
ものの、この実施例6においては、錫被覆層34を真空
中スパッタリングによって形成し、その厚さを0.15
μmとした。
【0038】〔実施例7〕実施例1と同様の構成による
ものの、この実施例7においては、錫被覆層34を真空
中スパッタリングによって形成し、その厚さを0.30
μmとした。
【0039】〔比較例1〕この比較例1においては、負
極カップとして、内面に銅に比して水素過電圧の高い被
覆層を全く設けない構造とした場合で、他の構造は、実
施例1と同様とした。
【0040】〔比較例2〕この比較例2においては、負
極カップ3の銅による集電体層33の全表面に、すなわ
ち折り返し部13のU字底部13aおよび外周折り返し
面13bを含めて実施例5と同様に無電解メッキによっ
て錫被覆層34を形成し、他の構造は、実施例1と同様
とした。
【0041】上述した各実施例1〜7、比較例1および
2による電池をそれぞれ20個づつ用意した。これら電
池を、オーブン内で、45℃、相対湿度93%の過酷環
境下で保存し、100日後、120日後、140日後、
および160日後の漏洩発生率について測定した結果を
表1に示す。
【0042】
【表1】
【0043】表1から明らかなように、水銀を含まない
電池としたにも拘わらず、負極カップに錫被覆層34を
形成し、しかもその折り返し部13のU字底部13aお
よび外周折り返し面13bにこの錫被覆層34の形成を
回避した構造による本発明の実施例1〜7の電池におい
ては、140日を経過しても漏液の発生は全く認められ
ず、160日に及んで5%の漏液がみられた。これに対
し、錫被覆層の形成がなされなかった比較例1の電池で
は、120日ですでに漏液の発生が生じ、160日では
その殆ど(85%)に漏液の発生が見られた。また、錫
被覆層の形成を行ったものの、負極カップ3の折り返し
部13においても錫被覆層34を形成した比較例2の電
池においては、比較例1の電池に比しては優れた耐漏液
が図られたが、140日の経過で、漏液の発生が多くみ
られ始め、160日において、過半数の電池で漏液が発
生した。これは、錫被覆層34については、アルカリ電
解液のクリープが大きいが、この負極カップ3における
折り返し部13、すなわちそのU字底面13aとその外
周折り返し面13bとに、この錫被覆層34が欠落した
部分を設けることによってこの錫被覆層34に沿って、
負極カップの周面に沿って電解液の這い上がりが発生し
易くなることが回避され、これによって、耐漏液性が向
上したと考えられるものである
【0044】また、上述した各実施例1〜7、比較例1
および2による電池をそれぞれ5個づつ用意した。これ
らについて、30kΩの負荷で、終止電圧1.4Vまで
放電し、放電容量をそれぞれ測定し、これを各電池の初
度の放電容量とした。次に、ドライオーブンによって、
60℃で100日間の保存による加速試験(常温で5年
分に相当)を行った。これら各実施例1〜7および比較
例1および2による上述した各5個の電池に関する初度
の放電容量と、上述した保存後の容量(mAh)をそれ
ぞれ測定した値の各5個の平均値を表2に示す。
【0045】
【表2】
【0046】この表2によれば、負極カップ内に錫被覆
層34を、0.15μm以上の厚さに形成すれば、比較
例1による錫被覆層を設けない場合に比し、放電容量の
改善が見られる。これは、集電層のCuに比し、水素過
電圧が高い錫Snが形成されていることによって水銀の
使用を回避したにも拘わらず、この錫被覆層によって亜
鉛の劣化、すなわち水素発生が抑制される効果を有する
ことによると考えられる。しかしながら、比較例2にお
けるように、負極カップ3の折り返し部13にも錫被覆
層が形成された場合、放電容量の保存性が改善される
が、表1で説明したように、この場合、耐漏液性は低下
する。
【0047】また、このように、錫被覆層34の存在に
よって水素発生が抑制されることは、電池の総高H(す
なわち電池の正極缶1の底面から、負極カップの上面迄
の間隔)の変化の測定によっても確認される。すなわ
ち、上述した実施例1〜7、比較例1および2による各
5個の電池について、同様にドライオーブン内で60℃
で10日間の保存し、その後において、各電池の上述し
た60℃10日間の保存前の総高Hに対する変化量ΔH
を測定し、各5個の電池の総高変化量ΔHの各平均値を
表3に示した。因みに、これら電池の、60℃で10日
間の保存前においての、総高は2.6mm程度であっ
た。
【0048】
【表3】
【0049】この表3に示す結果から明らかなように、
錫被覆層34を全く設けなかった比較例1は、格段に総
高が大きく変化している。これは、水素発生が顕著に生
じたことを示すものである。
【0050】次に、正極合剤4の組成を変化させた。 〔実施例8〕実施例1と同様の構成とするものの、この
実施例8においては、その正極合剤4の組成を、銀・ニ
ッケライト(AgNiO2 )が5重量%、酸化銀(Ag
2 O)が94.5重量%、二酸化マンガン(MnO2
が0重量%、四フッ化ポリエチレン(PTFE)が0.
5重量%とした。
【0051】〔実施例9〕実施例1と同様の構成とする
ものの、この実施例9においては、その正極合剤4の組
成を、AgNiO2 が10重量%、Ag2 Oが89.5
重量%、MnO2が0重量%、PTFEが0.5重量%
とした。
【0052】〔実施例10〕実施例1と同様の構成とす
るものの、この実施例10においては、その正極合剤4
の組成を、AgNiO2 が20重量%、Ag2 Oが7
9.5重量%、MnO 2 が0重量%、PTFEが0.5
重量%とした。
【0053】〔実施例11〕実施例1と同様の構成とす
るものの、この実施例11においては、その正極合剤4
の組成を、AgNiO2 が40重量%、Ag2 Oが5
9.5重量%、MnO 2 が0重量%、PTFEが0.5
重量%とした。
【0054】〔実施例12〕実施例1と同様の構成とす
るものの、この実施例12においては、その正極合剤4
の組成を、AgNiO2 が60重量%、Ag2 Oが3
9.5重量%、MnO 2 が0重量%、PTFEが0.5
重量%とした。
【0055】〔実施例13〕実施例1と同様の構成とす
るものの、この実施例13においては、その正極合剤4
の組成を、AgNiO2 が5重量%、Ag2 Oが74.
5重量%、MnO220重量%、PTFE0.5重量%
とした。
【0056】〔実施例14〕実施例1と同様の構成とす
るものの、この実施例14においては、その正極合剤4
の組成を、AgNiO2 が20重量%、Ag2 Oが5
9.5重量%、MnO 2 が20重量%、PTFEが0.
5重量%とした。
【0057】〔実施例15〕実施例1と同様の構成とす
るものの、この実施例15においては、その正極合剤4
の組成を、AgNiO2 が40重量%、Ag2 Oが3
9.5重量%、MnO 2 が20重量%、PTFEが0.
5重量%とした。
【0058】〔実施例16〕実施例1と同様の構成とす
るものの、この実施例16においては、その正極合剤4
の組成を、AgNiO2 が60重量%、Ag2 Oが1
9.5重量%、MnO 2 が20重量%、PTFEが0.
5重量%とした。
【0059】〔実施例17〕実施例1と同様の構成とす
るものの、この実施例17においては、その正極合剤4
の組成を、AgNiO2 が5重量%、Ag2 Oが0重量
%、MnO2 が94.5重量%、PTFEが0.5重量
%とした。
【0060】〔実施例18〕実施例1と同様の構成とす
るものの、この実施例18においては、その正極合剤4
の組成を、AgNiO2 が10重量%、Ag2 Oが0重
量%、MnO2 が89.5重量%、PTFEが0.5重
量%とした。
【0061】〔実施例19〕実施例1と同様の構成とす
るものの、この実施例19においては、その正極合剤4
の組成を、AgNiO2 が20重量%、Ag2 Oが0重
量%、MnO2 が79.5重量%、PTFEが0.5重
量%とした。
【0062】〔実施例20〕実施例1と同様の構成とす
るものの、この実施例20においては、その正極合剤4
の組成を、AgNiO2 が40重量%、Ag2 Oが0重
量%、MnO2 が59.5重量%、PTFEが0.5重
量%とした。
【0063】〔実施例21〕実施例1と同様の構成とす
るものの、この実施例21においては、その正極合剤4
の組成を、AgNiO2 が60重量%、Ag2 Oが0重
量%、MnO2 が39.5重量%、PTFEが0.5重
量%とした。
【0064】〔比較例3〕実施例1と同様の構成とする
ものの、この比較例3においては、その正極合剤4の組
成を、AgNiO2 が0重量%、Ag2 Oが99.5重
量%、MnO2 が0重量%、PTFEが0.5重量%と
した。
【0065】〔比較例4〕実施例1と同様の構成とする
ものの、この比較例4においては、その正極合剤4の組
成を、AgNiO2 が3重量%、Ag2 Oが96.5重
量%、MnO2 が0重量%、PTFEが0.5重量%と
した。
【0066】〔比較例5〕実施例1と同様の構成とする
ものの、この比較例5においては、その正極合剤4の組
成を、AgNiO2 が0重量%、Ag2 Oが79.5重
量%、MnO2 が20重量%、PTFEが0.5重量%
とした。
【0067】〔比較例6〕実施例1と同様の構成とする
ものの、この比較例6においては、その正極合剤4の組
成を、AgNiO2 が3重量%、Ag2 Oが76.5重
量%、MnO2 が20重量%、PTFEが0.5重量%
とした。
【0068】〔比較例7〕実施例1と同様の構成とする
ものの、この比較例7においては、その正極合剤4の組
成を、AgNiO2 を0重量%、Ag2 Oが0重量%、
MnO2 が99.5重量%、PTFEが0.5重量%と
した。
【0069】〔比較例8〕実施例1と同様の構成とする
もの、この比較例8においては、その正極合剤4の組成
を、銀・ニッケライトAgNiO2 を3重量%、酸化銀
が0重量%、二酸化マンガンが96.5重量%、四フッ
化ポリエチレン0.5重量%とした。
【0070】上述した実施例8〜21、比較例3〜8の
各5個の電池を用意し、これらについて、45℃で相対
湿度93%でそれぞれ100日、120日、140日、
160日経過後の漏液発生率を表4に列記した。また、
60℃10日保存後の、総高の、この60℃10日保存
前の総高Hに対する総高の変化量ΔHの測定結果の、各
5個に関する平均値を表4に示した。
【0071】
【表4】
【0072】表4から分かるように、正極合剤4中に、
銀・ニッケライトが5重量%以上含まれる場合、漏液発
生率は減少し、総高変化量ΔHも減少する。これは、正
極合剤4に、水素ガス吸収速度がきわめて大きい銀・ニ
ッケライトを添加したことで、電池内で亜鉛まつは亜鉛
合金粉末から発生する水素ガスH2および亜鉛または亜
鉛合金粉末が、銅の集電体層33とアルカリ電解液を介
して接触することにより集電体層から発生する水素ガス
2 を吸収するので、このアルカリ電池の内圧が上昇せ
ず漏液が抑制され、電池の膨れが抑制されるためと考え
られる。
【0073】上述したように、本発明によれば、負極カ
ップ3の内面に、集電体層33の銅より水素過電圧の高
い錫被覆層34を設けたので、水素ガスの抑制効果と共
に、この負極カップ3の折り返し部13のU字底部13
aおよび外周折り返し面13bにおいては、この錫被覆
層34を欠除させたことによって、この錫によるクリー
プ減少を、負極カップ3の周縁に発生させることを回避
できて、耐漏液性の向上が図られる。
【0074】更に、正極合剤4に、銀・ニッケライトA
gNiO2 が5重量%以上添加したので、負極カップ3
の錫被覆層34になんらかの原因で、ピンホールや、
傷、亀裂、不純物等が存在する場合において、亜鉛また
は亜鉛合金粉末が集電体層33とアルカリ電解液を介し
て接触したり、錫被覆層34に不純物が付着していた場
合等において、水素ガスが発生することがあっても、こ
の水素ガスを吸収する効果を有することによって内圧が
上昇することが効果的に回避される。したがって、漏液
を発生したり、電池の膨れの発生を回避でき、信頼性の
高いボタン型、コイン型アルカリ電池を構成することが
できる。
【0075】尚、本発明による電池は、上述した例に限
定されるものではなく、電池構成において、種々の変形
変更を行うことができる。
【0076】
【発明の効果】上述したように、本発明構成において
は、負極カップの内面に、水素過電圧の高い錫(Sn)
の被覆層を形成して水素の発生を効果的に回避するもの
の、この錫の被覆層をカップの周縁部、すなわちその断
面U字の折り返し部のU字底部とこれより外周の折り返
し面とに差し渡る部分には形成しない構造とすることに
よって、電解液の這い上がりを防止でき耐漏液性を向上
することができ、信頼性の高いアルカリ電池を構成する
ことができる。
【0077】更に加えて本発明においては、上述したよ
うに、正極合剤として、銀・ニッケライト(AgNiO
2 )を添加した構成としたことにより、この銀・ニッケ
ライトの添加によって、亜鉛または亜鉛合金粉末から発
生する水素ガスH2 、および亜鉛または亜鉛合金粉末が
負極カップの集電体層の銅とアルカリ電解液を介して接
触することにより発生する水素ガスH2 を効果的に吸収
し、更に錫被覆層による水素の吸収効果とによって、よ
り内圧の上昇を抑制することができることによって、上
述した電解液の這い上がりの防止との相乗効果によっ
て、より耐漏液性を向上することができ、信頼性の高い
アルカリ電池を構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるアルカリ電池の一例の概略断面図
である。
【図2】本発明によるアルカリ電池の一例の製造方法の
一工程の平面図である。
【図3】AおよびBは、水素ガス吸収試験方法の説明図
である。
【図4】従来のアルカリ電池の概略断面図である。
【図5】従来のアルカリ電池の概略断面図である。
【図6】本発明の説明に供するアルカリ電池の負極カッ
プの概略断面図である。
【符号の説明】
1・・・正極缶、2・・・ガスケット、3・・・負極カ
ップ、4・・・正極合剤、5・・・セパレータ、6・・
・負極合剤、13・・・折り返し部、13a・・・U字
底部、13b・・・外周折り返し面、30・・・被覆
層、31・・・外表面層、32・・・金属層、33・・
・集電体層、34・・・錫被覆層、40・・・クラッド
材、41・・・位置決め用透孔、42・・・マスキング
テープ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01M 4/62 H01M 4/62 C 4/64 4/64 A (72)発明者 佐藤 賢二 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5H011 AA13 CC06 CC10 KK01 KK02 5H017 AA02 AS06 BB06 BB08 CC01 DD05 EE01 HH01 HH03 5H024 AA02 AA03 AA14 CC03 DD01 DD09 DD14 EE01 FF08 HH01 HH13 5H050 AA17 BA04 CA02 CA05 CB13 DA03 DA04 EA12 HA01 HA04

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正極缶の開口端が、ガスケットを介して
    負極カップによって封止され、 該負極カップは、その開口端縁が断面U字状に外周面に
    沿って折り返され、該折り返し部が上記ガスケットを介
    して上記正極缶の開口端縁の内周面によって締めつけら
    れて密封保持され、 上記負極カップは、上記折り返し部の上記U字底部とこ
    れよりの外周折り返し面とを除いて限定的に負極カップ
    内面に錫の被覆層が形成されて成り、 上記正極缶内には、酸化銀もしくは二酸化マンガンを正
    極活物質とし、銀・ニッケライト(AgNiO2 )が添
    加された正極合剤が収容され、 上記負極カップ内には、上記正極合剤とセパレータを介
    して水銀を含まない亜鉛または亜鉛合金粉末を負極活物
    質とする負極合剤が配置され、アルカリ電解液が注入さ
    れて成ることを特徴とするアルカリ電池。
  2. 【請求項2】 上記請求項1に記載のアルカリ電池にお
    いて、上記銀・ニッケライトの正極合剤に対する添加量
    が5重量%以上60重量%以下とされたことを特徴とす
    るアルカリ電池。
  3. 【請求項3】 上記請求項1に記載のアルカリ電池にお
    いて、上記錫の被覆層の膜厚を、0.15μm以上とし
    たことを特徴とするアルカリ電池。
  4. 【請求項4】 上記請求項1に記載のアルカリ電池にお
    いて、上記負極カップが、上記錫の被覆層を形成する錫
    メッキ層を有する金属板のプレス加工体より成ることを
    特徴とするアルカリ電池。
  5. 【請求項5】 上記請求項1に記載のアルカリ電池にお
    いて、上記負極カップが、金属板のプレス加工体より成
    り、該カップ内面に無電解錫メッキ液の被着による錫の
    被覆層が形成されて成る構成としたことを特徴とするア
    ルカリ電池。
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