JP2002093405A - 非水二次電池およびその充電方法 - Google Patents

非水二次電池およびその充電方法

Info

Publication number
JP2002093405A
JP2002093405A JP2000275769A JP2000275769A JP2002093405A JP 2002093405 A JP2002093405 A JP 2002093405A JP 2000275769 A JP2000275769 A JP 2000275769A JP 2000275769 A JP2000275769 A JP 2000275769A JP 2002093405 A JP2002093405 A JP 2002093405A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
positive electrode
peak
secondary battery
aqueous secondary
carbon
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000275769A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4553468B2 (ja
Inventor
Fusaji Kita
房次 喜多
Hideo Sakata
英郎 坂田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Maxell Holdings Ltd
Original Assignee
Hitachi Maxell Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Maxell Ltd filed Critical Hitachi Maxell Ltd
Priority to JP2000275769A priority Critical patent/JP4553468B2/ja
Publication of JP2002093405A publication Critical patent/JP2002093405A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4553468B2 publication Critical patent/JP4553468B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Landscapes

  • Secondary Cells (AREA)
  • Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高容量で、かつ貯蔵特性が優れた非水二次電
池を提供する。 【解決手段】 リチウム複合酸化物を正極活物質として
用いた正極、負極および非水電解質を有する非水二次電
池において、正極合剤中および/または負極合剤中に炭
素数8以上の炭化水素鎖を有するエステル化合物または
エーテル化合物を含有させ、かつ正極表面のXPS分析
で、168〜170eVの間にイオウに基づくピーク、
291〜295eVの間に炭素に基づくピーク、399
〜401eVの間に窒素に基づくピークのいずれかを有
し、かつそれぞれのピークより求められる正極表面での
各元素の原子比は、イオウが1%以上、炭素が3%以
上、窒素が0.3%以上のいずれかの値になるようにし
て非水二次電池を構成する。上記電池は、さらに135
〜138eVにリン、685〜689eVにフッ素に基
づくピークを有し、正極電位がリチウム基準で4.3V
以上で充電するのが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非水二次電池およ
びその充電方法に関するものであり、さらに詳しくは、
高容量で、かつ貯蔵特性が優れた非水二次電池およびそ
れを用いる際の充電方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】リチウムイオン二次電池に代表される非
水二次電池は、容量が大きく、かつ高電圧、高エネルギ
ー密度、高出力であることから、ますます需要が増える
傾向にある。しかし、この非水二次電池に対してもさら
なる高容量化や高電圧化が要望されており、それに応え
るためには電池を充電する際に充電電力量を増加させる
ことが必要になる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、高容量化およ
び高電圧化を進めるべく、電池の充電電力量を増加させ
ていくと、貯蔵特性が劣化してしまうことが判明した。
例えば、電極積層体の単位体積当たりの充電電力量が
0.59Wh/cm3 以上になる条件下では、貯蔵特性
の確保が非常に難しくなることが判明した。これは、電
極積層体の単位体積当たりの充電電力量が大きくなれば
なるほど正極の温度上昇が大きくなり、正極が高電位に
保持されることと相まって、電解液(液状電解質)の一
部が分解し、正極表面が劣化するからである。ここで電
極積層体の体積とは、電池内で正極、負極、セパレータ
を積層または巻回したものが占める嵩体積であって、後
者の巻回したものにあっては巻き軸に基づいて形成され
た孔などは体積として含まない。要するに、電池内で正
極、負極、セパレータが占める嵩体積を合計したもので
ある。
【0004】そのため、本発明者らは、正極の表面に着
目し、正極表面での電解液との反応を低減することによ
って上記のような貯蔵特性の劣化を解消させる方法を検
討した。つまり、正極に用いられる4V級の活物質すな
わちLiCoO2 、LiNiO2 などのリチウム複合酸
化物や、5V級の活物質すなわちLiMn2 4 、Li
Mn1.5 Ni0.5 4 など、おおよそ4.5〜5.5V
の電位を有し得るリチウム複合酸化物は一種の触媒でも
あり、電解液との反応を抑制するためには、その触媒能
を低減させる必要がある。そこで、本発明者らは、正極
表面に高耐電圧で安定性の高い保護被膜を形成し、その
保護被膜によって、正極と電解液との反応を抑制するこ
とが貯蔵特性の劣化を抑制するにあたって有効であると
考えた。
【0005】そこで、本発明者らは、上記方針に基づい
て種々検討を重ねた結果、上記保護被膜として有機イオ
ウ化物またはフルオロアルキル基を有する化合物または
有機窒化物のいずれかを含んだ被膜を形成することが貯
蔵特性の劣化を抑制するのに有効であることを見出し
た。
【0006】しかしながら、上記のような保護被膜は充
放電を阻害する要因になるため、高容量化と優れた貯蔵
特性を両立させるためには、上記保護被膜は厚みをでき
るだけ薄くし、かつイオン伝導度を有することが望まし
い。すなわち、上記保護被膜を薄くし、かつイオン伝導
度を有するようにすれば、充放電時にリチウムイオンの
出入りがスムーズになり、充放電反応が阻害されること
がなくなって、高容量化と優れた貯蔵特性とが両立でき
るものと考えられる。
【0007】本発明は、上記のような考えに基づき、例
えば、電極積層体の単位体積当たりの充電電力量が0.
59Wh/cm3 以上となる条件下で利用されるような
高容量の非水二次電池においても貯蔵特性を向上させ、
高容量で、かつ貯蔵特性が優れた非水二次電池を提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の第一は、リチウ
ム複合酸化物を正極活物質として用いた正極、負極およ
び非水電解質を有する非水二次電池において、正極合剤
中および/または負極合剤中に炭素数8以上の炭化水素
鎖を有するエステル化合物またはエーテル化合物を含有
し、かつ正極表面のXPS分析で、168〜170eV
の間にイオウに基づくピーク、291〜295eVの間
に炭素に基づくピーク、399〜401eVの間に窒素
に基づくピークのいずれかを有し、かつそれぞれのピー
クより求められる正極表面での各元素の原子比は、イオ
ウが1%以上、炭素が3%以上、窒素が0.3%以上の
いずれかの値になることを特徴とする非水二次電池であ
る。
【0009】また、本発明の第二は、上記構成からなる
非水二次電池に対し、正極電位がリチウム基準で4.3
V以上、好ましくは4.4V以上となる条件で充電を行
うことを特徴とする非水二次電池の充電方法である。
【0010】本発明において、上記XPS分析に基づく
イオウ、炭素、窒素の量を示す%は、原子比に基づくも
のであるから、原子%である。
【0011】そして、上記のような168〜170eV
の間のイオウ(硫黄)に基づくピークは有機イオウ化物
に対応するピークであり、291〜295eVの間の炭
素に基づきピークはフルオロアルキル基を有する化合物
に対応するピークであり、399〜401eVの間の窒
素に基づくピークは有機窒化物に対応するピークであ
る。これらは、いずれか一つが正極表面の保護被膜中に
含まれることにより貯蔵特性を向上させる作用を発揮す
るが、それらの2以上が保護被膜中に共存することによ
って、より優れた作用を発揮する。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明において、上記被膜を正極
表面に形成するための手段としては、例えば、化学式L
iN(Rf1 SO2 )(Rf2 SO2 )で表されるフル
オロアルキル基を含むイミド系リチウム塩や化学式Li
N(Rf3 OSO2 )(Rf4 OSO 2 )で表されるイ
ミドエステル系リチウム塩などを電解液に添加する方法
が挙げられる。ここでRf1 、Rf2 、Rf3 、Rf4
はフルオロアルキル基を含む置換基であり、それらの中
でも、特にイミドエステル系リチウム塩が好ましい。上
記のようなイミド系リチウム塩やイミドエステル系リチ
ウム塩を含む非水二次電池に対し、正極が高い電位を有
するように充電を行うと正極の表面に所望の保護被膜が
形成される。すなわち、リチウム基準で4.3V以上に
なるように充電を行うと貯蔵特性の向上にあたって良好
な作用を有する保護被膜が形成される。さらに電位が
4.4V以上、さらに4.5V以上と高くなるに従い貯
蔵特性の向上にあたってより良好な作用を有する保護被
膜が得られ、4.6V以上では貯蔵特性の向上にあたっ
てさらに良好な作用を有する保護被膜が得られるように
なる。一方、4.3V未満の充電では、正極表面の保護
被膜が形成されてはいるものの、薄すぎたり、不均一で
あったりして、貯蔵特性の向上効果が得られにくい。こ
こで、負極に黒鉛などの炭素材料を用いた電池に対して
は、リチウム基準で正極の電位が4.3V以上になる充
電とは、電池に印加される電圧に換算するとおおよそ
4.2V以上に相当し、リチウム基準で正極の電位が
4.4V以上になる充電とは、電池に印加される電圧に
換算するとおおよそ4.3V以上に相当する。
【0013】また、充電する電力量によっても形成され
る保護被膜の厚さや組成が変化する。電極積層体単位体
積当たり0.59Wh/cm3 以上の充電電力量で充電
される場合は良好な保護被膜が形成されやすい。さらに
電極積層体単位体積当たり0.6Wh/cm3 以上の充
電電力量で充電される場合はより良好な保護被膜が形成
されやすく、電極積層体単位体積当たり0.63Wh/
cm3 以上の充電電力量で充電される場合はさらに良好
な保護被膜が形成されやすい。なお、この電極積層体単
位体積当たりの充電電力量は3Vまで0.1Cで放電後
0.1Cで満充電まで充電した場合の電圧と電気量の積
分値から計算することによって求められる。
【0014】本発明では、XPS分析で得られたピーク
をピーク分割し、正極表面に存在する各元素の原子比を
算出したときに、イオウは1%以上、炭素は3%以上、
窒素は0.3%以上のいずれかの値になることが必要で
あり、それぞれ、イオウは2%以上、炭素は5%以上、
窒素は1%以上がより好ましい。ただし、それぞれの元
素の比率が高くなりすぎるとリチウムイオンの移動を抑
制する傾向があるので、イオウは10%以下が好まし
く、5%以下がより好ましく、炭素は20%以下が好ま
しく、10%以下がより好ましく、窒素は10%以下が
好ましく、2.5%以下がより好ましい。また、イオウ
に基づくピーク、炭素に基づくピーク、窒素に基づくピ
ークの2つ以上のピークを有することが好ましく、3つ
のピークのすべてを有することがより好ましい。なお、
XPS分析にあたっては、電池を0.1C相当で放電し
た後、不活性雰囲気中で電池を分解して正極を取り出
し、メチルエチルカーボネートで洗浄後、真空乾燥を2
4時間行い、XPS分析用試料とする。そして、XPS
分析は、VG社のEsca lab mark2(商品
名)で12kV−10mAでMg−kα線を用いて測定
し、ピーク分割を行って各ピークの原子比を算出する。
また、時代の変遷により、上記分析機器がなくなった場
合には、それに相当する分析機器および条件でもかまわ
ない。
【0015】また、正極表面に形成された保護被膜にフ
ルオロアルキル基を有する化合物が含まれている場合
は、ピーク分割した後の前記炭素に基づくピーク強度を
Iaとし、同じく他の炭素(フルオロアルキル基以外の
ものに基づく炭素)に基づくピーク強度の合計をIcと
したときに、Ia/Ic≧0.2であればより貯蔵特性
を向上させることができる。
【0016】さらに、この保護被膜の厚さは充放電を阻
害しない程度に薄い方が好ましく、また、正極表面のア
ルゴンスパッタエッチング(加速電圧3kV、イオン電
流30μA)を2分間行い、正極表面から少し内部に入
った部分でのXPS分析を行った場合、そのピーク強度
が上記アルゴンスパッタエッチング前の正極表面のピー
ク強度より小さくなることが好ましい。例えば、正極表
面でのピーク強度を100とした場合に、上記アルゴン
スパッタエッチング後のピーク強度が90以下になるこ
とが好ましく、より好ましくは80以下、さらに好まし
くは76以下である。ただし、被膜が薄すぎる場合は、
貯蔵特性の向上効果が得られにくくなるため、ピーク強
度は1以上であることが好ましく、10以上であること
がより好ましい。
【0017】また、前記したように、正極表面の保護被
膜がイオン伝導性を有するとさらに好ましい。そのため
には、電解質塩としてフルオロアルキル基を含むイミド
系リチウム塩やイミドエステル系リチウム塩とともに、
LiPF6 が共存していることが好ましい。従来、Li
PF6 系電解液はLiFを生成することが報告されてい
て、正極表面もLiFで覆われているという報告がある
が、そのようなLiFではイオン伝導性を向上させるこ
とができない。正極表面の保護被膜のイオン伝導性を向
上させるためには、正極表面の保護被膜内にLiPF6
またはリンを含むフッ素化物が存在することが好まし
い。すなわち、XPS分析で135〜138eVの間に
リンに基づくピークが存在し、かつ685〜689eV
の間にフッ素に基づくピークが存在することが好まし
い。そして、正極の表面に存在する135〜138eV
の間のリンに基づくピークは原子比換算で1.0%以上
が好ましく、2%以上がより好ましい。また、5%以下
が好ましく、3%以下がより好ましい。
【0018】本発明において、正極合剤中および/また
は負極合剤中に含有させる炭素数8以上の炭化水素鎖を
有するエステル化合物としては、例えば、CH3 (CH
2 7 CH=CH(CH2 7 COOC4 9 、CH3
(CH2 7 CH=CH(CH2 7 COOC2 5
CH3 (CH2 7 CH=CH(CH2 7 COOCH
3 などのC=C不飽和結合を有するオレイン酸エステ
ル、C1735COOC25 などのステアリン酸エステ
ル、CH3 (CH2 14COOC2 5 などのパルミチ
ン酸エステル、CH3 (CH2 12COOC2 5 ミリ
スチン酸エステル、C1123COOC2 5 などのラウ
リン酸エステル、C1123COO(CH2CH2 O)n
Hなどのエステル化合物が挙げられる。また、その炭素
系のエステルのCOO部分をSO2 やSO3 で置換した
イオウ系エステルでもよいし、さらに、(RO)(R′
O)(R′′O)P=O、(R、R′、R′′は炭素1
以上の炭化水素鎖で少なくとも1つ以上は炭素数8以上
のものを含む)でもよい。
【0019】また、正極合剤中および/または負極合剤
中に含有させる炭素数8以上の炭化水素鎖を有するエー
テル化合物としては、例えば、C1123O(CH2 CH
2 O)n などのエーテル、Cn 2n+1−C6 4 −O
(CH2 CH2 O)m Hなどの芳香族環を含むエーテル
などが挙げられる。
【0020】上記エステル化合物やエーテル化合物は、
それぞれにおいて単独で用いてもよいし、また、エステ
ル化合物中やエーテル化合物中のそれぞれにおいて2種
以上併用してもよいし、さらには、エステル化合物とエ
ーテル化合物を併用してもよい。そして、この炭素数8
以上の炭化水素鎖を有するエステル化合物またはエーテ
ル化合物は正極合剤または負極合剤のいずれかのみに含
有させてもよいし、また、正極合剤および負極合剤の両
方に含有させてもよい。
【0021】本発明において、この正極合剤中および/
または負極合剤中に含有させるエステル化合物またはエ
ーテル化合物について、炭素数8以上の炭化水素鎖を有
することを要件にしているのは、電極の濡れ性を高め、
電池反応を均一に進行させやすくするためにはある程度
の炭化水素鎖の長さが必要であり、炭素数8以上のもの
であれば必要な程度の濡れ性を確保できるからである。
そして、その炭化水素鎖としては、炭素数12以上のも
のが好ましく、炭素数15以上のものがより好ましく、
炭素数17のものがさらに好ましい。ただし、炭素数が
大きくなりすぎると電極の均一性が確保し難くなる傾向
にあるため炭素数50以下のものが好ましい。また、炭
化水素鎖中にC=C不飽和結合を有する場合には電極の
反応の均一性がさらに良くなるので好ましい。特に非共
鳴タイプのC=C不飽和結合を有する場合が好ましい。
このようなエステル化合物またはエーテル化合物のうち
好適なものを構造式で示すと、Cn m XRであり、そ
の式中のnは8以上、mは15以上、XはCOO、SO
3 またはSO4 であり、Rはフッ素を有するアルキル基
またはポリエチレンオキサイド基である。
【0022】この炭素数8以上の炭化水素鎖を有するエ
ステル化合物またはエーテル化合物の正極合剤中の含有
量としては、正極活物質に対して0.001重量%(正
極活物質100重量部に対して上記エステル化合物また
はエーテル化合物が0.001重量部)以上が好まし
く、0.05重量%以上がより好ましく、0.01重量
%以上がさらに好ましく、また、3重量%以下が好まし
く、0.5重量%以下がより好ましく、0.2重量%以
下がさらに好ましい。つまり、炭素数8以上の炭化水素
鎖を有するエステル化合物またはエーテル化合物の正極
合剤中の含有量を正極活物質に対して0.001重量%
以上にすることにより、正極が電解液に濡れやすくな
り、均一に反応が起こりやすくなる。また、炭素数8以
上の炭化水素鎖を有するエステル化合物またはエーテル
化合物の正極合剤中の含有量を正極活物質に対して2重
量%以下にすることによって、電池のインピーダンスの
増加を許容し得る範囲内に抑制することができる。
【0023】また、上記炭素数8以上の炭化水素鎖を有
するエステル化合物またはエーテル化合物を負極合剤中
に含有させる場合は、負極活物質に対して0.001重
量%(負極活物質100重量部に対して上記エステル化
合物またはエーテル化合物が0.001重量部)以上が
好ましく、0.1重量%以上がより好ましく、0.4重
量%以上がさらに好ましく、また、5重量%以下が好ま
しく、3重量%以下がより好ましく、1重量%以下がさ
らに好ましい。つまり、炭素数8以上の炭化水素鎖を有
するエステル化合物またはエーテル化合物の負極合剤中
の含有量を負極活物質に対して0.001重量%以上に
することにより、負極が電解液に濡れやすくなり、均一
に反応が起こりやすくなる。また、炭素数8以上の炭化
水素鎖を有するエステル化合物またはエーテル化合物の
負極合剤中の含有量を負極活物質に対して5重量%以下
にすることによって、電池のインピーダンスの増加を許
容し得る範囲内に抑制することができる。
【0024】また、正極合剤中または負極合剤中にあら
かじめ有機リチウム塩を存在させておくことがさらに好
ましい。これは上記エステル化合物またはエーテル化合
物が有機リチウム塩と併存することでイオン伝導性を有
するようになり、電極の反応の均一性がさらに向上し、
貯蔵特性がより高められる。この有機リチウム塩として
は、例えば、C4 9 SO3 Li、C8 17SO3
i、(C2 5 SO2 2 NLi、(CF3 SO2
(C4 9 SO2 )NLi、(CF3 SO2 3 CL
i、C6 5 SO3 Li、C1735COOLiなどが熱
安定性や安全性が高いことから好ましく、イオン解離性
を考慮した場合、含フッ素有機リチウム塩が特に好まし
い。
【0025】この有機リチウム塩を正極合剤中に含有さ
せる場合、有機リチウム塩の含有量としては、正極活物
質に対して0.01重量%(正極活物質100重量部に
対して有機リチウム塩が0.01重量部)以上が好まし
く、0.05重量%以上がより好ましく、0.1重量%
以上がさらに好ましく、また、5重量%以下が好まし
く、3重量%以下がより好ましく、1重量%以下がさら
に好ましい。また、この有機リチウム塩を負極合剤中に
含有させる場合、有機リチウム塩の含有量としては、負
極活物質に対して0.01重量%(負極活物質100重
量部に対して有機リチウム塩が0.01重量部)以上が
好ましく、0.05重量%以上がより好ましく、0.1
重量%以上がさらに好ましく、また、5重量%以下が好
ましく、3重量%以下がより好ましく、1重量%以下が
さらに好ましい。
【0026】そして、この有機リチウム塩の正極合剤中
または負極合剤中の含有量は、非水電解質中より高濃度
であることが好ましい。これは、電極内でのイオン移動
がしやすくなり、電池特性上から好ましいからである。
【0027】本発明では、上記の正極、負極および非水
電解質(この電解質の中には、液状電解質である電解液
も含む)を組み合わせて非水二次電池を構成する。
【0028】正極の活物質としては、例えば、充電時の
開路電圧がLi基準で4V以上を示すLiCoO2 、L
iMn2 4 、LiNiO2 などのリチウム複合酸化物
が用いられる。これらのリチウム複合酸化物からなる活
物質が充電時にLi基準で4.4V以上の電位を少なく
とも1回以上有することにより、前記被膜が形成されて
電池の貯蔵特性が向上する。また、前記活物質は、C
o、Mn、Niの一部あるいは大部分がそれぞれ別の元
素で置換されていてもよく、とりわけ、Al、Fe、G
e、Ti、Ta、Mg、Nb、Cr、Y、Zr、Ybお
よびMoよりなる群から選ばれる少なくとも一種の元素
を含有させることにより、貯蔵特性の向上に際してより
好ましい結果が得られ、それらの元素の中でも、特にG
e、Ti、Ta、Nb、Ybが好ましい。そのようなリ
チウム複合酸化物の例としては、例えば、LiCo0.97
Al0.032 、LiCo0.97Al0.025 Ge
0.005 2 、LiNi0.7 Co0.2 Al0.1 2 などが
挙げられる。また、X線回折でLiCoO2 構造を示す
LiCoO2 系化合物を用いる場合、通常、正極合剤層
の密度は3.2g/cm3 程度だが、本発明の炭素数8
以上の炭化水素鎖を有するエステル化合物またはエーテ
ル化合物を正極合剤中に含有させる場合には、正極合剤
層の密度が3.3〜3.5g/cm3 程度の高密度であ
っても、良好な電解液の濡れ性を確保でき、高容量化と
貯蔵特性の向上を達成できる。
【0029】そして、正極は、例えば、上記リチウム複
合酸化物などからなる正極活物質に、必要に応じて、例
えば黒鉛、アセチレンブラック、カーボンブラックなど
の導電助剤、例えばポリフッ化ビニリデン、ポリテトラ
フルオロエチレン、エチレンプロピレンゴムなどのバイ
ンダーや、炭素数8以上の炭化水素鎖を有するエステル
化合物またはエーテル化合物、有機リチウム塩などを適
宜添加し、溶剤でペースト状にし(バインダーはあらか
じめ溶剤に溶解させておいてから正極活物質などと混合
してもよい)、得られた正極合剤含有ペーストを金属箔
などからなる正極集電材に塗布し、乾燥して正極合剤層
を形成し、必要に応じてプレスして調厚することによっ
て作製される。ただし、正極の作製方法は、上記例示の
ものに限られることはなく、他の方法によってもよい。
【0030】上記正極集電材としては、例えばアルミニ
ウムを主成分とする箔が好適に用いられ、その純度は9
8重量%以上、99.9重量%以下が好ましい。従来の
リチウムイオン二次電池では純度が99.9重量%以上
のアルミニウム箔が通常用いられているが、本発明にお
いては正極集電材として15μm以下の金属箔を多用す
るので、ある程度の強度を確保するために純度が99.
9重量%未満のものであることが好ましい。特に含有元
素として好ましいのは、鉄とシリコンである。鉄の含有
量としては0.5重量%以上が好ましく、さらに好まし
くは0.7重量%以上であり、また、2重量%以下が好
ましく、より好ましくは1.3重量%以下である。シリ
コンの含有量としては0.1重量%以上が好ましく、よ
り好ましくは0.2重量%以上であり、また、1.0重
量%以下が好ましく、より好ましくは0.3重量%以下
である。正極集電材の引っ張り強度としては150N/
mm2 以上が好ましく、180N/mm2 以上がより好
ましい。また、正極集電材の破断伸びとしては2%以上
が好ましく、3%以上がより好ましい。
【0031】正極集電材の引っ張り強度や破断伸びが大
きい方が好ましいのは、電極積層体の単位体積当たりの
充電電力量が大きくなるにつれて正極の充電時の膨張が
大きくなり、それに伴って正極集電材が切れやすくなる
傾向があることに基づきものであり、その切断を抑制す
るためには正極集電材の引っ張り強度や破断伸びが大き
い方が適しているからである。
【0032】負極における負極合剤中の主要材料は、リ
チウムイオンをドープ、脱ドープできるものであればよ
く、本発明においては、これを負極活物質と呼ぶが、こ
の負極活物質としては、例えば、天然黒鉛、熱分解炭素
類、コークス類、ガラス状炭素類、有機高分子化合物の
焼成体、メソカーボンマイクロビーズ、炭素繊維、活性
炭などの炭素質材料が挙げられる。また、Si、Sn、
Inなどの合金またはLiに近い低電圧で充放電できる
酸化物や窒化物などの化合物も負極活物質として用いる
ことができる。
【0033】負極に炭素質材料を用いる場合、下記の特
性を持つものが好ましい。すなわち、その(002)面
の面間距離(d002 )に関しては、0.35nm以下が
好ましく、より好ましくは0.345nm以下、さらに
好ましくは0.34nm以下である。また、c軸方向の
結晶子の大きさ(Lc)に関しては、3nm以上が好ま
しく、より好ましくは8nm以上、さらに好ましくは2
5nm以上である。そして、平均粒径は8〜20μm、
特に10〜15μmが好ましく、純度は99.9重量%
以上が好ましい。また、前記炭素質材料を用いる場合
は、負極密度を1.45g/cm3 以上にするのが高容
量化のために好ましく、より好ましくは1.5g/cm
3 以上である。通常、負極合剤層を高密度にすると、高
容量は得られやすくなるが、負極が均一に反応し難くな
り、貯蔵特性が低下する傾向がある。しかし、本発明で
は、負極合剤中炭素数8以上の炭化水素鎖を有するエス
テル化合物またはエーテル化合物を含有させることによ
って、負極合剤層を1.5g/cm3 以上の高密度にす
る場合でも良好な貯蔵特性を得ることができ、高容量化
と貯蔵特性の向上を達成することができる。
【0034】負極は、例えば、上記負極活物質に、必要
に応じて、バインダー、炭素数8以上の炭化水素鎖を有
するエステル化合物またはエーテル化合物、リチウム塩
などを適宜添加し、溶剤を用いてペースト状にし(バイ
ンダーはあらかじめ溶剤に溶解させておいてから負極活
物質などと混合してもよい)、得られた負極合剤含有ペ
ーストを負極集電材に塗布し、乾燥して負極合剤層を形
成し、必要に応じプレスして調厚することによって作製
される。ただし、負極の作製方法は、上記例示のものに
限られることはなく、他の方法によってもよい。
【0035】上記バインダーとしては、例えば、ポリフ
ッ化ビニリデン、ポリテトラフルオロエチレン、エチレ
ンプロピレンジエンゴム、フッ素ゴム、スチレンブタジ
エンゴム、セルロース系樹脂、ポリアクリル酸などを単
独または2種以上の混合物として用いることができる。
また、負極集電材としては、一般に銅箔などの金属箔が
用いられ、特に表面を粗面化した電解銅箔が好適に用い
られる。
【0036】非水電解質としては、非水系の液状電解
質、ゲル状ポリマー電解質、固体電解質のいずれも用い
ることができるが、本発明においては、通常、電解液と
呼ばれる液状電解質が用いられる。電解液は、有機溶剤
を主材とする非水溶媒にリチウム塩などの電解質塩を溶
解させることによって調製されるが、その溶媒として
は、例えば、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネ
ート、メチルエチルカーボネート、プロピオン酸メチル
などの鎖状のCOO−結合を有する鎖状アルキルエステ
ル、リン酸トリメチルなどの鎖状リン酸トリエステル、
1,2−ジメトキシエタン、1,3−ジオキソラン、テ
トラヒドロフラン、2−メチル−テトラヒドロフラン、
ジエチルエーテルなどを用いることができる。そのほ
か、アミンイミド系有機溶媒やスルホランなどのイオウ
系有機溶媒なども用いることができる。
【0037】さらにその他の溶媒成分としては誘電率が
高いエステル(誘電率30以上)が好適に使用され、そ
のような誘電率が高いエステルの具体例としては、例え
ば、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、
ブチレンカーボネート、ガンマーブチロラクトンなどが
挙げられ、また、エチレングリコールサルファイトなど
のイオウ系エステルも用いることができる。さらに、環
状構造のエステルが好ましく、特にエチレンカーボネー
トのような環状カーボネートが好ましい。
【0038】上記誘電率が高いエステルは安全性の点か
ら電解液の全溶媒成分中の80体積%未満が好ましく、
より好ましくは50体積%以下、さらに好ましくは30
体積%以下で、放電特性の点からは1体積%以上が好ま
しい。
【0039】電解液の調製にあたっては上記溶媒に溶解
させる電解質塩としては、例えば、LiClO4 、Li
PF6 、LiBF4 、LiAsF6 、LiSbF6 、L
iCF3 SO3 、LiC4 9 SO3 、LiCF3 CO
2 、Li2 2 4 (SO32 、LiN(Rf1 SO
2 )(Rf2 SO2 )〔ここで、Rf1 、Rf2 はフル
オロアルキル基を含む置換基である〕、LiN(Rf3
OSO2 )(Rf4 OSO2 )〔ここで、Rf3 、Rf
4 はフルオロアルキル基である〕、LiCn 2n+1SO
3 (n≧2)、LiC(Rf5 SO2 3 、LiN(R
6 OSO2 2 〔ここで、Rf5 、Rf6 はフルオロ
アルキル基である〕、ポリマータイプイミドリチウム塩
などが単独でまたは2種以上混合して用いられる。これ
らが正極表面の保護被膜中に取り込まれると、保護被膜
にイオン伝導性を付与することができ、特にLiPF6
はその効果が大きいので好ましい。電解液中における電
解質塩の濃度は、特に限定されるものではないが、濃度
を0.3mol/l以上、特に0.4mol/l以上に
するのが好ましく、また、1.7mol/l以下、特に
1.5mol/l以下にするのが好ましい。
【0040】ゲル状ポリマー電解質は、電解液をゲル化
剤によってゲル化したものに相当するが、そのゲル化に
あたっては、例えば、ポリフッ化ビニリデン、ポリエチ
レンオキサイド、ポリアクリロニトリルなどの直鎖状ポ
リマーまたはそれらのコポリマー、紫外線や電子線など
の活性光線の照射によりポリマー化する多官能モノマー
(例えば、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、
ジトリメチロールプロパンテトラアクリレート、エトキ
シ化ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ジペン
タエリスリトールヒドロキシペンタアクリレート、ジペ
ンタエリスリトールヘキサアクリレートなどの四官能以
上のアクリレートおよび上記アクリレートと同様の四官
能以上のメタクリレートなど)などが用いられる。ただ
し、モノマーの場合、モノマーそのものが電解液をゲル
化させるのではなく、上記モノマーをポリマー化したポ
リマーがゲル化剤として作用する。
【0041】上記のように多官能モノマーを用いて電解
液をゲル化させる場合、必要であれば、重合開始剤とし
て、例えば、ベンゾイル類、ベンゾインアルキルエーテ
ル類、ベンゾフェノン類、ベンゾイルフェニルフォスフ
ィンオキサイド類、アセトフェノン類、チオキサントン
類、アントラキノン類などを使用することができ、さら
に重合開始剤の増感剤としてアルキルアミン類、アミノ
エステル類なども使用することもできる。
【0042】セパレータとしては、通常、ポリエチレン
製、ポリプロピレン製、またはエチレンとプロピレンと
のコポリマー製の微孔性フィルムが用いられる。このセ
パレータの厚みとしては、30μm以下が好ましく、特
に20μm以下が好ましい。薄いセパレータは、エネル
ギー密度向上に寄与するものの、高電圧では電解液の分
解に伴って劣化を起こしやすいという事情があるが、本
発明では、正極表面に保護被膜が形成されるので、電解
液の分解が生じにくく、薄いセパレータを用いても劣化
が起こりにくく、また、それに伴う電解液不足も生じに
くい。また、このセパレータは、透気度が100sec
以上800sec以下であることが好ましく、200s
ec以上700sec以下であることがより好ましい。
そして、突刺強度は直径1mmのピンが貫通するまでの
重量であるが、このセパレータの突刺強度としては20
0g以上が好ましく、300g以上がより好ましく、5
00g以上がさらに好ましい。また、セパレータの10
5℃での熱収縮は小さい方が好ましく、特に幅方向の熱
収縮率は5%以下が好ましく、3%以下がより好まし
く、1%以下がさらに好ましい。
【0043】電池は、例えば、上記のような正極と負極
との間にセパレータを介在させて渦巻状に巻回して作製
した渦巻状電極体などの巻回構造の電極積層体を、ニッ
ケルメッキを施した鉄やステンレス鋼製の電池ケース内
に挿入し、封口する工程を経て作製される。また、上記
電池には、通常、電池内部に発生したガスをある一定圧
力まで上昇した段階で電池外部に排出して、電池の高圧
下での破裂を防止するための防爆機構が設けられる。
【0044】
【実施例】つぎに、実施例を挙げて本発明をより具体的
に説明する。ただし、本発明はそれらの実施例のみに限
定されるものではない。本発明においてXPS分析にあ
たって用いた測定機器はVG社製のESCA lab
mark2(商品名)であり、X線出力は12kV−1
0mAで、Mg−Kα線を用いて測定を行った。
【0045】実施例1 エチレンカーボネートとメチルエチルカーボネートとを
体積比33:67で混合し、この混合溶媒にLiPF6
を1.2mol/lと〔(CF3 2 CHOSO2 2
NLiを0.1mol/l溶解させて、組成が1.2m
ol/l LiPF6 +0.1mol/l〔(CF3
2 CHOSO2 2 NLi/EC:MEC(33:67
体積比)で示される電解液を調製した。上記電解液にお
けるECはエチレンカーボネートの略称であり、MEC
はメチルエチルカーボネートの略称である。
【0046】これとは別に、正極活物質としてのLiC
0.97Al0.025 Ge0.005 2 に導電助剤としてのカ
ーボン、有機リチウム塩としての(C2 5 SO2 2
NLiを重量比100:3:0.1で加えて混合し、こ
の混合物とポリフッ化ビニリデンをあらかじめN−メチ
ル−2−ピロリドンに溶解させておいた溶液とを混合
し、さらにCH3 (CH2 7 CH=CH(CH2 7
COOC2 5 をLiCo0.97Al0.025 Ge0.005
2 に対して0.1重量%加え混合して正極合剤含有ペー
ストを調製した。得られた正極合剤含有ペーストを70
メッシュの網を通過させて大きなものを取り除いた後、
厚さ15μmのアルミニウム箔からなる正極集電材の両
面に塗布量が24.6mg/cm2 (乾燥後の正極合剤
重量)となるように一部を除いて均一に塗布し乾燥して
正極合剤層を形成後、ローラープレス機によりプレスし
た後、切断し、リード体を正極集電材の露出部分に溶接
して、帯状の正極を作製した。この正極の正極合剤層の
密度は3.3g/cm3 であった。ここで用いたアルミ
ニウム箔からなる正極集電材は鉄を1%、シリコンが
0.15%含んでおり、純度は98%以上であり、この
正極集電材の引っ張り強度は185N/mm2 で、ぬれ
性は38dyne/cm、破断伸びは3%であった。
【0047】つぎに、コークス系黒鉛をピッチでコート
し3000℃で焼成した黒鉛系炭素質材料〔ただし、
(002)面の面間距離d002 =0.336nm、c軸
方向の結晶子の大きさLc=100nm以上、平均粒径
16μm、純度99.5重量%以上という特性を持つ炭
素質材料〕と(C2 5 SO2 2 NLiとCH3 (C
2 7 CH=CH(CH2 7 COOC2 5 を、ポ
リフッ化ビニリデンをあらかじめN−メチル−2−ピロ
リドンに溶解させておいた溶液と混合して負極合剤含有
ペーストを調製した。上記(C2 5 SO2 2 NLi
の負極合剤中の含有量は負極活物質の黒鉛系炭素質材料
に対して0.1重量%であり、また、CH 3 (CH2
7 CH=CH(CH2 7 COOC2 5 の負極合剤中
の含有量は負極活物質の黒鉛系炭素質材料に対して1重
量%であった。上記負極合剤含有ペーストを70メッシ
ュの網を通過させて大きなものを取り除いた後、厚さ1
0μmの帯状の銅箔からなる負極集電材の両面に塗布量
が12.0mg/cm2 (乾燥後の負極合剤重量)とな
るように一部を除いて均一に塗布し、乾燥して負極合剤
層を形成した後、ローラープレス機によりプレスし、切
断後、リード体を負極集電材の露出部分に溶接して、帯
状の負極を作製した。なお、この負極の負極合剤部分の
密度は1.5g/cm3 であった。
【0048】前記帯状正極を厚さ20μmの微孔性ポリ
エチレンフィルムからなるセパレータを介して上記帯状
負極に重ね、渦巻状に巻回して渦巻状巻回構造の電極積
層体とした。このセパレータの透気度は600sec
で、突刺強度は570g、空孔率は38%で、105℃
で測定した長さ方向の熱収縮率は3%、幅方向の熱収縮
率は1%であった。この電極積層体の体積は11.4c
3 であった。その後、この電極積層体を外径18mm
の有底円筒状の電池ケース内に充填し、正極および負極
のリード体の溶接を行った。
【0049】つぎに電解液を電池ケース内に注入し、電
解液がセパレータなどに充分に浸透した後、封口し、予
備充電、エイジングを行い、図1の模式図に示すような
構造の筒形の非水二次電池を作製した。
【0050】ここで、図1に示す電池について説明する
と、1は前記の正極で、2は前記の負極である。ただ
し、図1では、繁雑化を避けるため、正極1や負極2の
作製にあたって使用した集電材などは図示していない。
そして、これらの正極1と負極2はセパレータ3を介し
て渦巻状に巻回され、渦巻状巻回構造の電極積層体とし
て上記特定の非水系電解液から非水電解質4と共に電池
ケース5内に収容されている。
【0051】電池ケース5はステンレス鋼製で、その底
部には上記電極積層体の挿入に先立って、ポリプロピレ
ンからなる絶縁体6が配置されている。封口板7は、ア
ルミニウム製で円板状をしていて、その中央部に薄肉部
7aを設け、かつ上記薄肉部7aの周囲に電池内圧を防
爆弁9に作用させるための圧力導入口7bとしての孔が
設けられている。そして、この薄肉部7aの上面に防爆
弁9の突出部9aが溶接され、溶接部分11を構成して
いる。なお、上記の封口板7に設けた薄肉部7aや防爆
弁9の突出部9aなどは、図面上での理解がしやすいよ
うに、切断面のみを図示しており、切断面後方の輪郭は
図示を省略している。また、封口板7の薄肉部7aと防
爆弁9の突出部9aの溶接部分11も、図面上での理解
が容易なように、実際よりは誇張した状態に図示してい
る。
【0052】端子板8は、圧延鋼製で表面にニッケルメ
ッキが施され、周縁部が鍔状になった帽子状をしてお
り、この端子板8にはガス排出口8aが設けられてい
る。防爆弁9は、アルミニウム製で円板状をしており、
その中央部には発電要素側(図1では、下側)に先端部
を有する突出部9aが設けられ、かつ薄肉部9bが設け
られ、上記突出部9aの下面が、前記したように、封口
板7の薄肉部7aの上面に溶接され、溶接部分11を構
成している。絶縁パッキング10は、ポリプロピレン製
で環状をしており、封口板7の周縁部の上部に配置さ
れ、その上部に防爆弁9が配置していて、封口板7と防
爆弁9とを絶縁するとともに、両者の間から液状の電解
質が漏れないように両者の間隙を封止している。環状ガ
スケット12はポリプロピレン製で、リード体13はア
ルミニウム製で、前記封口板7と正極1とを接続し、電
極積層体の上部には絶縁体14が配置され、負極2と電
池ケース5の底部とはニッケル製のリード体15で接続
されている。
【0053】この電池においては、封口板7の薄肉部7
aと防爆弁9の突出部9aとが溶接部分11で接触し、
防爆弁9の周縁部と端子板8の周縁部とが接触し、正極
1と封口板7とは正極側のリード体13で接続されてい
るので、通常の状態では、正極1と端子板8とはリード
体13、封口板7、防爆弁9およびそれらの溶接部分1
1によって電気的接続が得られ、電路として正常に機能
する。
【0054】そして、電池が高温にさらされるなど、電
池に異常事態が起こり、電池内部にガスが発生して電池
の内圧が上昇した場合には、その内圧上昇により、防爆
弁9の中央部が内圧方向(図1では、上側の方向)に変
形し、それに伴って溶接部分11で一体化されている封
口板の薄肉部7aに剪断力が働いて該薄肉部7aが破断
するか、または防爆弁9の突出部9aと封口板7の薄肉
部7aとの溶接部分11が剥離した後、この防爆弁9に
設けられている薄肉部9bが開裂してガスを端子板8の
ガス排出口8aから電池外部に排出させて電池の破裂を
防止することができるように設計されている。
【0055】この電池を0.2Aの電流値で電池電圧が
4.4Vに達するまで定電流充電し、さらに4.4Vの
定電圧充電を行って充電開始から12時間経過した時点
で充電を終了した。ついで0.2Aで3Vまで放電し、
放電後の電池の正極の表面状態について、前記の条件で
XPS分析を行ったところ、168〜170eVの間に
イオウに基づくピーク、291〜295eVの間に炭素
に基づくピークおよび399〜401eVの間に窒素に
基づくピークが検出され、ピーク分割によって求められ
たイオウの原子比は2.1%、炭素の原子比は5.0%
で、窒素の原子比は1.0%であった。さらに、前記の
アルゴンスパッタエッチングを行ったところ、イオウの
ピーク強度はアルゴンスパッタエッチング前の69%に
低下し、炭素のピーク強度はアルゴンスパッタエッチン
グ前の71%に低下し、窒素のピーク強度はアルゴンス
パッタエッチング前の69%に低下していた。また、X
PS分析でリンに基づく137eVのピークおよびフッ
素に基づく688eVのピークも検出され、ピーク分割
によって求められたリンの原子比は2.0%で、フッ素
の原子比は33%であった。また、充電時の正極電位は
リチウム基準でおおよそ4.5Vであった。さらに、ピ
ーク分割した後の炭素に基づくピーク強度をIaとし、
同じく他の炭素(フルオロアルキル基以外のものに基づ
く炭素)に基づくピーク強度の合計をIcとしたとき
に、Ia/Ic=0.23であった。
【0056】実施例2 実施例1において電解液の調製にあたって使用した
〔(CF3 2 CHOSO 2 2 NLiを(CF3 CF
2 SO2 2 NLiに変更した以外は、実施例1と同様
にして非水二次電池を作製した。
【0057】この電池を0.2Aの電流値で電池電圧が
4.4Vに達するまで定電流充電し、さらに4.4Vの
定電圧充電を行って充電開始後12時間経過時点で充電
を終了した。ついで0.2Aで3Vまで放電し、放電後
の電池の正極の表面状態について、前述の条件でXPS
分析を行ったところ、168〜170eVの位置に基づ
くピーク、291〜295eVの間に炭素に基づくピー
クおよび399〜401eVの位置に窒素に基づくピー
クが検出され、ピーク分割によって求められたイオウの
原子比は1.3%、炭素の原子比は3.1%、窒素の原
子比は0.7%であった。さらに、前記のアルゴンスパ
ッタエッチングを行ったところ、イオウのピーク強度は
アルゴンスパッタエッチング前の70%に低下し、炭素
のピーク強度はアルゴンスパッタエッチング前の75%
に低下し、窒素のピーク強度はアルゴンスパッタエッチ
ング前の72%に低下した。また、XPS分析でリンに
基づく137eVのピークおよびフッ素に基づく688
eVのピークも検出され、ピーク分割によって求められ
たリンの原子比は2.0%で、フッ素の原子比は32%
であった。また、充電時の正極電位はリチウム基準でお
よそ4.5Vであった。
【0058】実施例3 実施例2において正極合剤中および負極合剤中に含有さ
せるために使用したCH3 (CH2 7 CH=CH(C
2 7 COOC2 5 をC1735COOC25 に変
更した以外は、実施例2と同様に非水二次電池を作製し
た。
【0059】この電池を0.2Aの電流値で電池電圧が
4.4Vに達するまで定電流充電し、さらに4.4Vの
定電圧充電を行って充電開始から12時間経過した時点
で充電を終了した。ついで0.2Aで3Vまで放電し、
放電後の電池の正極の表面状態について、前記の条件で
XPS分析を行ったところ、168〜170eVの間に
イオウに基づくピーク、291〜295eVの間に炭素
に基づくピークおよび399〜401eVの間に窒素に
基づくピークが検出され、ピーク分割によって求められ
たイオウの原子比は1.4%、炭素の原子比は3.0%
で、窒素の原子比は0.8%であった。さらに、前記の
アルゴンスパッタエッチングを行ったところ、イオウの
ピーク強度はアルゴンスパッタエッチング前の72%に
低下し、炭素のピーク強度はアルゴンスパッタエッチン
グ前の77%に低下し、窒素のピーク強度はアルゴンス
パッタエッチング前の74%に低下した。また、XPS
分析でリンに基づく137eVのピークおよびフッ素に
基づく688eVのピークも検出され、ピーク分割によ
って求められたリンの原子比は2.0%で、フッ素の原
子比は33%であった。また、充電時の正極電位はリチ
ウム基準でおおよそ4.5Vであった。
【0060】実施例4 実施例2において正極合剤中および負極合剤中に含有さ
せるために使用したCH3 (CH2 7 CH=CH(C
2 7 COOC2 5 をC1123COOC25 に変
更した以外は、実施例2と同様に非水二次電池を作製し
た。
【0061】この電池を0.2Aの電流値で電池電圧が
4.4Vに達するまで定電流充電し、さらに4.4Vの
定電圧充電を行って充電開始から12時間経過した時点
で充電を終了した。ついで0.2Aで3Vまで放電し、
放電後の電池の正極の表面状態について、前記の条件で
XPS分析を行ったところ、168〜170eVの間に
イオウに基づくピーク、291〜295eVの間に炭素
に基づくピークおよび399〜401eVの間に窒素に
基づくピークが検出され、ピーク分割によって求められ
たイオウの原子比は1.1%、炭素の原子比は3.0%
で、窒素の原子比は0.8%であった。さらに、前記の
アルゴンスパッタエッチングを行ったところ、イオウの
ピーク強度はアルゴンスパッタエッチング前の71%に
低下し、炭素のピーク強度はアルゴンスパッタエッチン
グ前の76%に低下し、窒素のピーク強度はアルゴンス
パッタエッチング前の71%に低下した。また、XPS
分析でリンに基づく137eVのピークおよびフッ素に
基づく688eVのピークも検出され、ピーク分割によ
って求められたリンの原子比は2.0%で、フッ素の原
子比は33%であった。また、充電時の正極電位はリチ
ウム基準でおおよそ4.5Vであった。
【0062】比較例1 正極合剤および負極合剤中にCH3 (CH2 7 CH=
CH(CH2 7 COOC2 5 と(C2 5 SO2
2 NLiを添加せず、電解液中に〔(CF3 2 CHO
SO2 2 NLiを添加しなかった以外は、実施例1と
同様に非水二次電池を作製した。
【0063】この電池を0.2Aの電流値で電池電圧が
4.4Vに達するまで定電流充電し、さらに4.4Vの
定電圧充電を行って充電開始から12時間経過した時点
で充電を終了した。ついで0.2Aで3Vまで放電し、
放電後の電池の正極の表面状態について、前記の条件で
XPS分析を行ったところ、168〜170eVの間の
イオウのピークや399〜401eVの間の窒素に基づ
くピークは検出されなかった。また、291〜295e
Vの間の炭素に基づくピークは1.6%しか検出されな
かった。さらに、前記のアルゴンスパッタエッチングを
行ったところ、ピーク強度は減少しなかった。XPSで
リンに基づく137eVのピークおよび688eVのフ
ッ素に基づくピークも検出され、ピーク分割によって求
められたリンの原子比は2.0%で、フッ素の原子比は
31%であった。また、充電時の正極電位はリチウム基
準でおおよそ4.5Vであった。さらに、ピーク分割し
た後の炭素に基づくピーク強度をIaとし、同じく他の
炭素(フルオロアルキル基以外のものに基づく炭素)に
基づくピーク強度の合計をIcとしたときのIa/Ic
は0.05にすぎなかった。
【0064】上記実施例1〜4および比較例1の電池
を、室温で0.2Aで3.0Vまで放電させ、0.2A
で4.4VCCCV(0.2Aの定電流で4.4Vまで
充電し、その後、4.4Vで定電圧充電を行う定電流定
電圧充電)で12時間充電後、0.2Aで3.0Vまで
放電させて放電容量を測定した。このときの放電容量を
貯蔵前放電容量とする。その後、60℃で20日間貯蔵
し、貯蔵後、0.2Aで4.4VCCCVで12時間充
電を行い、続いて0.2Aで3.0Vまで放電させて放
電容量を測定した。このときの放電容量を貯蔵後放電容
量とする。
【0065】上記のようにして得られた貯蔵前放電容量
と貯蔵後放電容量とから下記の式により劣化率を求め
た。その結果を電極積層体の単位体積当りの充電電力量
と共に表1に示す。なお、充電電力量は、上記0.2A
で4.4VCCCVしたときの充電カーブの面積から求
めている。劣化率(%)=〔1−(貯蔵後放電容量)/
(貯蔵前放電容量〕)×100
【0066】
【表1】
【0067】表1に示すように、実施例1〜4の電池
は、比較例1の電池に比べて、貯蔵による劣化率が小さ
かった。すなわち、60℃という高温で20日間貯蔵し
た場合、比較例1の電池は上記貯蔵による劣化率が42
%であったのに対し、実施例1〜4の電池は貯蔵による
劣化率が19〜27%と抑制されていた。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、高容
量の非水二次電池において、貯蔵特性が向上させること
ができ、高容量で、かつ貯蔵特性が優れた非水二次電池
を提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る非水二次電池の一例を模式的に示
す断面図である。
【符号の説明】
1 正極 2 負極 3 セパレータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H029 AJ03 AJ04 AK03 AL01 AL02 AL06 AL07 AL08 AL12 AM02 AM03 AM04 AM05 AM07 BJ02 BJ14 CJ16 DJ08 EJ00 EJ04 EJ11 EJ12 HJ00 HJ08 HJ11 HJ13 HJ18 5H030 AA06 AA10 BB02 5H050 AA08 AA09 BA17 CA07 CA08 CA09 CB01 CB02 CB07 CB08 CB09 CB12 DA02 DA03 DA09 EA23 EA26 EA29 GA18 HA00 HA08 HA11 HA13 HA18

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リチウム複合酸化物を正極活物質として
    用いた正極、負極および非水電解質を有する非水二次電
    池において、正極合剤中および/または負極合剤中に炭
    素数8以上の炭化水素鎖を有するエステル化合物または
    エーテル化合物を含有し、かつ正極表面のXPS分析
    で、168〜170eVの間にイオウに基づくピーク、
    291〜295eVの間に炭素に基づくピーク、399
    〜401eVの間に窒素に基づくピークのいずれかを有
    し、かつそれぞれのピークより求められる正極表面での
    各元素の原子比は、イオウが1%以上、炭素が3%以
    上、窒素が0.3%以上のいずれかの値になることを特
    徴とする非水二次電池。
  2. 【請求項2】 正極合剤中および/または負極合剤中
    に、有機リチウム塩を非水電解質中よりも高濃度に含有
    していることを特徴とする請求項1記載の非水二次電
    池。
  3. 【請求項3】 ピーク分割した後の前記炭素に基づくピ
    ーク強度をIaとし、同じく他の炭素に基づくピーク強
    度の合計をIcとしたときに、Ia/Ic≧0.2にな
    ることを特徴とする請求項1または2記載の非水二次電
    池。
  4. 【請求項4】 前記イオウまたは炭素または窒素に基づ
    くピークは、正極内部での強度が正極表面での強度より
    小さくなることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに
    記載の非水二次電池。
  5. 【請求項5】 正極表面のXPS分析で、135〜13
    8eVの間にリンに基づくピークを有し、かつ685〜
    689eVの間にフッ素に基づくピークを有することを
    特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の非水二次電
    池。
  6. 【請求項6】 正極合剤層の密度が3.3g/cm3
    上であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記
    載の非水二次電池。
  7. 【請求項7】 負極合剤層の密度が1.5g/cm3
    上であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記
    載の非水二次電池。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれかに記載の非水二
    次電池に対し、正極電位がリチウム基準で4.3V以上
    になる条件で充電を行うことを特徴とする非水二次電池
    の製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項1〜7のいずれかに記載の非水二
    次電池に対し、正極電位がリチウム基準で4.4V以上
    になる条件で充電を行うことを特徴とする非水二次電池
    の充電方法。
JP2000275769A 2000-09-12 2000-09-12 非水二次電池およびその充電方法 Expired - Lifetime JP4553468B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000275769A JP4553468B2 (ja) 2000-09-12 2000-09-12 非水二次電池およびその充電方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000275769A JP4553468B2 (ja) 2000-09-12 2000-09-12 非水二次電池およびその充電方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002093405A true JP2002093405A (ja) 2002-03-29
JP4553468B2 JP4553468B2 (ja) 2010-09-29

Family

ID=18761335

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000275769A Expired - Lifetime JP4553468B2 (ja) 2000-09-12 2000-09-12 非水二次電池およびその充電方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4553468B2 (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004021502A1 (ja) * 2002-08-30 2004-03-11 Kabushiki Kaisha Toshiba 非水電解質二次電池
JP2005149750A (ja) * 2003-11-11 2005-06-09 Nec Corp 非水電解質二次電池
JP2005190874A (ja) * 2003-12-26 2005-07-14 Yuasa Corp リチウム二次電池及びその初期活性化方法
WO2005098996A1 (ja) * 2004-03-30 2005-10-20 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. リチウムイオン二次電池およびその充放電制御システム
WO2006025601A1 (ja) * 2004-09-03 2006-03-09 Nippon Shokubai Co., Ltd. リチウム2次電池用正極材料組成物
JP2006114285A (ja) * 2004-10-13 2006-04-27 Samsung Sdi Co Ltd リチウム二次電池用の非水電解液およびリチウム二次電池および二次電池システム
JP2006302756A (ja) * 2005-04-22 2006-11-02 Sony Corp 電池
US7662519B2 (en) 2003-09-16 2010-02-16 Nec Corporation Non-aqueous electrolyte secondary battery
JP2011070773A (ja) * 2009-03-19 2011-04-07 Equos Research Co Ltd リチウムイオン電池用電極

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3379620B1 (en) * 2017-03-22 2021-04-14 Kabushiki Kaisha Toshiba Electrode, nonaqueous electrolyte battery, battery pack and vehicle

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05174810A (ja) * 1991-12-18 1993-07-13 Sanyo Electric Co Ltd 電池用電極及び電池
JPH097635A (ja) * 1995-06-23 1997-01-10 Asahi Glass Co Ltd 非水系電解液二次電池
JPH10189045A (ja) * 1996-11-01 1998-07-21 Sanyo Electric Co Ltd リチウム二次電池
JPH1197024A (ja) * 1997-09-24 1999-04-09 Denso Corp 非水電解液系二次電池用電極

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05174810A (ja) * 1991-12-18 1993-07-13 Sanyo Electric Co Ltd 電池用電極及び電池
JPH097635A (ja) * 1995-06-23 1997-01-10 Asahi Glass Co Ltd 非水系電解液二次電池
JPH10189045A (ja) * 1996-11-01 1998-07-21 Sanyo Electric Co Ltd リチウム二次電池
JPH1197024A (ja) * 1997-09-24 1999-04-09 Denso Corp 非水電解液系二次電池用電極

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7128998B2 (en) 2002-08-30 2006-10-31 Kabushiki Kaisha Toshiba Nonaqueous electrolyte secondary battery
WO2004021502A1 (ja) * 2002-08-30 2004-03-11 Kabushiki Kaisha Toshiba 非水電解質二次電池
US7662519B2 (en) 2003-09-16 2010-02-16 Nec Corporation Non-aqueous electrolyte secondary battery
JP2005149750A (ja) * 2003-11-11 2005-06-09 Nec Corp 非水電解質二次電池
JP4697382B2 (ja) * 2003-11-11 2011-06-08 日本電気株式会社 非水電解質二次電池
JP2005190874A (ja) * 2003-12-26 2005-07-14 Yuasa Corp リチウム二次電池及びその初期活性化方法
WO2005098996A1 (ja) * 2004-03-30 2005-10-20 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. リチウムイオン二次電池およびその充放電制御システム
JPWO2005098996A1 (ja) * 2004-03-30 2007-08-16 松下電器産業株式会社 リチウムイオン二次電池およびその充放電制御システム
US7682751B2 (en) 2004-03-30 2010-03-23 Panasonic Corporation Lithium ion secondary battery and charging method therefor, and charge or charge/discharge control system for lithium ion secondary battery
JP4667373B2 (ja) * 2004-03-30 2011-04-13 パナソニック株式会社 リチウムイオン二次電池およびその充放電制御システム
US8227115B2 (en) 2004-03-30 2012-07-24 Panasonic Corporation Lithium ion secondary battery and charging method therefor, and charge or charge/discharge control system for lithium ion secondary battery
WO2006025601A1 (ja) * 2004-09-03 2006-03-09 Nippon Shokubai Co., Ltd. リチウム2次電池用正極材料組成物
JP2006114285A (ja) * 2004-10-13 2006-04-27 Samsung Sdi Co Ltd リチウム二次電池用の非水電解液およびリチウム二次電池および二次電池システム
JP2006302756A (ja) * 2005-04-22 2006-11-02 Sony Corp 電池
JP2011070773A (ja) * 2009-03-19 2011-04-07 Equos Research Co Ltd リチウムイオン電池用電極

Also Published As

Publication number Publication date
JP4553468B2 (ja) 2010-09-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100331209B1 (ko) 비수전해액2차전지
KR20160110380A (ko) 비수전해질 이차 전지용 부극재 및 부극 활물질 입자의 제조 방법
JP5671770B2 (ja) リチウム二次電池
JP2000294281A (ja) 非水電解液二次電池
JP5402974B2 (ja) 二次電池用非水系電解液及びそれを用いた二次電池
JP2007265731A (ja) リチウムイオン二次電池
JP2006294482A (ja) リチウムイオン二次電池
JP2007165292A (ja) 二次電池用非水系電解液及びそれを用いた二次電池
JP2012084426A (ja) 非水電解質二次電池
JP2002087807A (ja) 複層黒鉛、その製造方法およびそれを用いた非水電解質二次電池
JP4553468B2 (ja) 非水二次電池およびその充電方法
JP5636623B2 (ja) 二次電池用非水系電解液及びそれを用いた非水系電解液二次電池
JP2014179248A (ja) 非水電解質二次電池
JP2004095354A (ja) ゲル電解質二次電池及びその製造方法
JP4439070B2 (ja) 非水二次電池およびその充電方法
JP2004296420A (ja) 有機電解液電池
JP2007123156A (ja) リチウムイオン電池
JP5447176B2 (ja) 非水電解質二次電池の充電方法及び製造方法
JP2002237330A (ja) 非水二次電池
JP2010135115A (ja) 非水電解質二次電池
JP2004247187A (ja) 有機電解液電池
JP4240422B2 (ja) 有機電解液二次電池
JP2000123869A (ja) 非水二次電池
JP2003007303A (ja) 非水電解質電池
JP2003077478A (ja) リチウムイオン2次電池

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070419

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100421

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100427

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100621

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100712

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100713

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130723

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4553468

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130723

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130723

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130723

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130723

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130723

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130723

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term