JP2007265731A - リチウムイオン二次電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】 高容量で、作動電圧が高く、また、高温貯蔵特性が良好で、更に高電圧充電条件下での充放電サイクル特性に優れたリチウムイオン二次電池を提供する。
【解決手段】 一般式LiCoMa(1−q)(0.5≦p≦1.2、0.9<q<1)で表される化合物(A)と、一般式LiNiCoMb(1−y−z)(0.5≦x≦1.2、y+z<1、y>0、Z>0)で表される化合物(B)とを(なお、Ma、Mbは、夫々独立に、Al、Mn、Fe、Mg、Si、Ti、Zn、Mo、V、Sr、Sn、Sb、W、Ta、Nb、Ge、ZrおよびBaから選択される少なくとも1種の元素)、(B)/(A)=0.04〜0.8の質量比で含有し、密度が3.7g/cm以上であり、Na含有量が600ppm以下である正極合剤層を有する正極を備えていることを特徴とするリチウムイオン二次電池である。
【選択図】 なし

Description

本発明は、リチウムイオン二次電池に関するものであり、更に詳しくは、高容量、高電圧で且つ高温貯蔵特性に優れたリチウムイオン二次電池に関するものである。
リチウムイオン二次電池は、高電圧、高エネルギー密度であることから、携帯機器などの駆動電源などとして需要が増大傾向にある。現在、このリチウムイオン二次電池の正極活物質としては、容量が大きく、可逆性もよいコバルト酸リチウムが主に用いられている。
現在のリチウムイオン二次電池には、適用される機器の改良に伴って、より高容量であることが要求されている。しかし、コバルト酸リチウムを使用した電池においては、その電池容量は、ほぼ限界に近いところまできている。
また、携帯機器の高機能化に伴う消費電力アップを高電圧仕様の電池で対応するため、コバルト酸リチウムを正極活物質とする電池よりも高電圧での電池特性(特に充放電サイクル特性)が優れたリチウムイオン二次電池の要求がある。
リチウムイオン二次電池の容量向上に関しては、コバルト酸リチウムに変え、コバルト酸リチウムより理論放電容量の大きいニッケル酸リチウムや、ニッケルコバルト酸リチウムを用いる検討がなされている(例えば、特許文献1〜3)。また、コバルト酸リチウムのコバルトの一部や、ニッケル酸リチウムのニッケルの一部を他の元素で置換してなる化合物を活物質に用いた電池も提案されている(特許文献4、5)。
特許第2511667号公報 特許第2699176号公報 特許第3049727号公報 特許第3244314号公報 特許第3469836号公報
上記のような正極活物質を使用することによって、リチウムイオン二次電池の高容量化は達成できるが、上記の各化合物を用いた電池には、コバルト酸リチウムを用いた電池に劣る面もあり、その面において未だ改善の余地がある。
ニッケル酸リチウムを用いた電池は、コバルト酸リチウムを用いた電池に比べて充放電の繰り返しによる容量低下が大きく、また、高温で貯蔵したときの厚みの増大が大きく、容量低下も大きい。また、ニッケルコバルト酸リチウムを用いた電池においても、コバルト酸リチウムを用いた電池に比べると、作動電圧の低下が生じる点や、高温で貯蔵したときの厚みの増大や容量低下が大きい点で劣っている。更に、コバルト酸リチウムのコバルトの一部や、ニッケル酸リチウムのニッケルの一部を他の元素で置換してなる化合物を活物質に用いた電池においても、コバルト酸リチウムを用いた電池に比べると、作動電圧が低下したり、高温貯蔵時の厚みの増加が大きいといった面がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、高容量で、作動電圧が高く、また、高温貯蔵特性が良好であり、更に高電圧充電条件下での充放電サイクル特性に優れたリチウムイオン二次電池を提供することにある。
上記目的を達成し得た本発明のリチウムイオン二次電池は、下記(1)〜(3)の全てを満足する正極合剤層を有する正極を備えていることを特徴とするものである。
(1)活物質として、一般式LiCoMa(1−q)(ただし、0.5≦p≦1.2、0.9<q<1で、MaはAl、Mn、Fe、Mg、Si、Ti、Zn、Mo、V、Sr、Sn、Sb、W、Ta、Nb、Ge、ZrおよびBaから選択される少なくとも1種の元素)で表される化合物(A)と、一般式LiNiCoMb(1−y−z)(ただし、0.5≦x≦1.2、y+z<1、y>0、Z>0で、MbはAl、Mn、Fe、Mg、Si、Ti、Zn、Mo、V、Sr、Sn、Sb、W、Ta、Nb、Ge、ZrおよびBaから選択される少なくとも1種の元素)で表される化合物(B)とを、(B)/(A)=0.04〜0.8の質量比で含有している。
(2)密度が3.7g/cm以上である。
(3)原子吸光分析により測定されるNa含有量が600ppm以下である。
すなわち、本発明では、正極活物質として、上記一般式で表される特定構造のコバルト酸リチウム系化合物(A)と、上記一般式で表される特定構造のニッケルコバルト酸リチウム系化合物(B)とを、特定比率で併用すると共に、これらの活物質を含有する正極合剤層の密度を高めることにより、コバルト酸リチウム単独では困難であった高容量化を達成し、また、ニッケルコバルト酸リチウム系化合物単独の場合に生じていた作動電圧の低下を抑え、更に高電圧充電条件下での充放電サイクル特性の向上も達成し、加えて正極合剤層中のNa量を特定値以下とすることで、高温貯蔵時における電池の厚みの増大と容量低下を抑制して、高温貯蔵特性の向上も達成したのである。
本発明のリチウムイオン二次電池は、フッ素原子を含有する化合物を含む非水電解液を有するものであることが好ましい。この構成を採用することによって、リチウムイオン二次電池の高電圧充電条件下での充放電サイクル特性および高温貯蔵特性を更に高めることができる。
本発明のリチウムイオン二次電池は、例えば、4.3V以上の高電圧で充電を行っても、可逆性に優れ、良好な充放電サイクル特性が発揮できる電池である。
本発明によれば、高容量で、作動電圧が高く、高電圧充電条件下での充放電サイクル特性および高温貯蔵特性に優れたリチウムイオン二次電池を提供できる。すなわち、本発明のリチウムイオン二次電池は、4.3V以上の高電圧充電が実施される用途にも好適に用いることができる。
本発明のリチウムイオン二次電池は、例えば、集電体として機能する平板状の導電性基体の片面または両面に、正極活物質、電子伝導助剤およびバインダーなどを含有する正極合剤層を形成してなる正極を有している。上記正極合剤層は、活物質として、コバルト酸リチウムにおけるコバルトの一部を元素Maで置換した化合物、すなわち、一般式LiCoMa(1−q)(ただし、0.5≦p≦1.2、0.9<q<1)で表されるコバルト酸リチウム系化合物(A)と、ニッケルコバルト酸リチウムにおけるコバルトまたはニッケルの一部を元素Mで置換した化合物、すなわち、一般式LiNiCo(1−y−z)(ただし、0.5≦x≦1.2、y+z<1、y>0、Z>0)で表されるニッケルコバルト酸リチウム系化合物(B)を含有している。
上記コバルト酸リチウム系化合物(A)において、リチウムの仕込み量であるp値は、電池作製直後には0.95〜1.2である。充電時にはリチウムイオンが負極に移動し、p値は減少していく。しかし、p値が0.5より小さくなると正極活物質の結晶構造が崩れて放電時にリチウムイオンが結晶格子に戻りにくくなり、充放電サイクル特性が低下してしまうので、p値は、0.5以上であって、1.2以下、好ましくは1.05以下、より好ましくは1.02以下である。
また、上記コバルト酸リチウム系化合物(A)では、Coの含有量であるq値は、0.9<q<1であり、Coの一部が置換元素Maで置換されている。理由は明確ではないが、このようにCoの一部が置換元素Maにより置換されることにより、電池の充放電時にLiが出入りしたときのコバルト酸リチウム系化合物(A)の結晶構造(または層状構造)の乱れ抑制に効果がある。
上記コバルト酸リチウム系化合物(A)において、置換元素Maは、Al、Mn、Fe、Mg、Si、Ti、Zn、Mo、V、Sr、Sn、Sb、W、Ta、Nb、Ge、ZrおよびBaから選択される少なくとも1種の元素である。置換元素Maは、Al、Mn、Fe、Mg、Si、Ti、Zn、ZrまたはBaのうちの少なくとも1種の元素がより好ましい。
上記ニッケルコバルト酸リチウム系化合物(B)においても、コバルト酸リチウム系化合物(A)と同様に、リチウムの仕込み量であるx値は、電池作製直後には0.95〜1.2である。充電時にはリチウムイオンが負極に移動し、p値は減少していく。しかし、x値が0.5より小さくなると正極活物質の結晶構造が崩れて放電時にリチウムイオンが結晶格子に戻りにくくなり、充放電サイクル特性が低下してしまうので、x値は、0.5以上であって、1.2以下、好ましくは1.05以下、より好ましくは1.02以下である。
ニッケルコバルト酸リチウム系化合物(B)を表す上記一般式においては、Niの含有量yは、小さすぎると電池の容量向上効果が小さくなり、大きすぎると電池の負荷特性が低下する傾向にある。そのため、Niの含有量yは、0.7以上0.9未満であることが好ましい。また、Coの含有量zは、大きすぎると電池の容量向上効果が小さくなり、小さすぎると電池の負荷特性が低下する傾向にある。よって、Coの含有量zは0.1以上0.3未満であることが好ましい。更に、置換元素Mの含有量1−y−zは、0.01〜0.1であることが好ましい。
上記ニッケルコバルト酸リチウム系化合物(B)において、置換元素Mbは、Al、Mn、Fe、Mg、Si、Ti、Zn、Mo、V、Sr、Sn、Sb、W、Ta、Nb、Ge、ZrおよびBaから選択される少なくとも1種の元素である。置換元素Mbは、Al、Mn、Fe、Si、Ti、Mg、ZrまたはZnのうちの少なくとも1種の元素がより好ましい。
上記正極合剤層において、コバルト酸リチウム系化合物(A)とニッケルコバルト酸リチウム系化合物(B)との含有比としては、質量比で、(B)/(A)が、0.04以上、好ましくは0.06以上であって、0.8以下、好ましくは0.45以下である。正極合剤層に、(A)の活物質と(B)の活物質を上記の比で含有させることにより、容量を高めつつ、作動電圧の低下を抑えた電池とすることができる。
すなわち、上記(B)/(A)の比が小さすぎると、容量向上効果が殆ど得られない。また、上記(B)/(A)の比が大きすぎると、作動電圧低下の改善効果が小さくなってしまう。
また、コバルト酸リチウム系化合物(A)やニッケルコバルト酸リチウム系化合物(B)は、高電圧(例えば4.3〜4.5V)での充電時における損傷が、例えば、コバルト酸リチウムに比べると少ない。そのため、これらを正極活物質とする電池は、例えば、コバルト酸リチウム(LiCoO)を正極活物質に用いた電池に比べて、上記のような高電圧で充電する場合の充放電可逆性が良好で充放電サイクル特性に優れた電池となる。
上記のコバルト酸リチウム系化合物(A)や、ニッケルコバルト酸リチウム系化合物(B)は、所定の比率に調整された各元素を含有する塩(硫酸塩や硝酸塩など)、酸化物、水酸化物などの混合物を、300〜1000℃の温度で焼成することによって合成することができる。この焼成は2回に分けて行ってもよく、この場合、1回目の焼成後に、未反応物を洗浄して取り除き、その後に2回目の焼成を実施することが好ましい。
本発明のリチウムイオン二次電池における上記正極合剤層は、その密度が、3.7g/cm以上、好ましくは3.75g/cm以上である。このような密度の正極合剤層とすることにより、電池の高容量化が達成できる。ただし、正極合剤層の密度が大きすぎると、非水電解液に濡れにくくなり、負荷特性が低下することがあるため、その密度は、4.1g/cm以下であることが好ましい。なお、上記正極合剤層の密度は、以下の手法により測定した値である。所定の面積の導電性基体の片面または両面に正極合剤層を設けてなる正極を切り取り、その重量を、最小目盛が1mgの電子天秤を用いて測定し、該重量から導電性基体の重量を差し引いて、正極合剤層の重量を算出する。一方、上記正極の全厚を最小目盛が1μmのマイクロメーターで10点測定し、導電性基体の厚みを差し引いた値の平均値と面積から正極合剤層の体積を算出する。そして、正極合剤層の上記重量を正極合剤層の上記体積で割ることにより正極合剤層の密度を求める。
正極合剤層の密度を上記値とするには、例えば、高荷重プレス機を用い、その圧力や加圧回数、ロール温度を変更しつつ、正極合剤層をプレス処理する方法が採用できる。
また、正極合剤層は、原子吸光分析により測定されるNa含有量が600ppm以下(質量基準、正極合剤層中の含有量および後記の正極活物質中の含有量について、以下同じ)、好ましくは500ppm以下、より好ましくは400ppm以下、更に好ましくは300ppm以下である。このような正極合剤層を有する正極を備えた電池では、高温で貯蔵した際の厚みの増大および容量低下が抑制できるため、高温貯蔵特性が良好なものとなる。正極合剤層中のNa含有量が多い場合に、電池の高温貯蔵特性が低下する理由は明らかではないが、正極合剤層中のNaを含む不純物が、電池の高温貯蔵時に電池内でのガス発生を促進していることが一因であると考えられる。すなわち、このガス発生によって、電池の膨れが生じ、また、発生したガスが正負極間に入り込むことで電極の反応面積が縮小し、その結果、電池が本来有している容量を良好に引き出せなくなるためではないかと推測される。
なお、正極合剤層中のNa含有量は、0ppmであることが最も好ましいが、工業的にはこのように制御することが困難であり、通常の下限は、例えば10ppm程度である。
原子吸光分析による正極合剤層中のNa含有量の測定は、以下のようにして行う。電池を分解して取り出した正極をジメチルカーボネートで洗浄し、その後導電性基体より正極合剤層をはがし取り、0.5g分を精秤して200mlのビーカーに入れ、ここに2Nの塩酸を加えて煮沸し、更に濃硝酸を加えて煮沸した後冷却し、これを純水で1000倍に希釈して測定試料とする。なお、上記塩酸と上記濃硫酸の比率は、1:1(体積比)とする。得られた測定試料について、そのNaに由来する波長589.0nmにおける吸光度を原子吸光分光光度計(日立製作所製「Z−08100」)により測定し(各試料3回ずつ)、検量線法によって測定試料中のNa量を求め、3回測定分のNa量を平均して、正極合剤層中のNa含有量を算出する。なお、検量線は、上記測定試料と同じ溶媒中のNa濃度を0ppm、0.2ppm、0.5ppm、および1.0ppmに調製した試料を用意し、波長589.0nmにおけるこれら試料の吸光度を上記装置で測定して、作成したものを用いる。
正極合剤層中のNaを含む不純物は、主に正極活物質であるコバルト酸リチウム系化合物(A)やニッケルコバルト酸リチウム系化合物(B)に由来する。よって、正極合剤層中のNa含有量を上記特定値以下に制御するに当たっては、例えば、正極合剤層に用いるコバルト酸リチウム系化合物(A)およびニッケルコバルト酸リチウム系化合物(B)として、そのNa含有量が、例えば、10ppm以上であって、500ppm以下、より好ましくは400ppm以下、更に好ましくは300ppm以下のものを使用することが望ましい。市場に通常流通しているニッケルコバルト酸リチウム系化合物中のNa含有量は、上記特定範囲を上回っているが、例えば、コバルト酸リチウム系化合物(A)およびニッケルコバルト酸リチウム系化合物(B)の製造方法について上述したように、1回目の焼成後に洗浄を行い、その後に2回目の焼成を行う製造方法によって、これら正極活物質中のNa含有量を上記特定範囲に制御することができる。
上記の正極合剤層は、上記の活物質の他に、電子伝導助剤を含有していることが好ましい。コバルト酸リチウム系化合物(A)やニッケルコバルト酸リチウム系化合物(B)といった遷移金属複合酸化物を活物質として正極を作製する場合、これら遷移金属複合酸化物の電子伝導性は必ずしも大きいとはいえないため、正極合剤層に電子伝導助剤を含有させて正極活物質間の電子伝導性を高めることが好ましい。
正極合剤層に含有させる電子伝導助剤としては、例えば、カーボンブラック、アセチレンブラック、ケッチェンブラック、グラファイト、カーボンファイバーなどの炭素材料が好ましい。上記の炭素材料の中でも、添加量と導電性の効果、および正極合剤層含有組成物(後述する)の製造性の点から、アセチレンブラックまたはケッチェンブラックが特に好ましい。
また、正極合剤層中における電子伝導助剤である炭素材料の含有量は、例えば、0.5質量%以上、より好ましくは0.8質量%以上であって、3質量%以下、より好ましくは1.5質量%以下であることが望ましい。正極合剤層中の電子伝導助剤量が少なすぎると、導電性付与効果が小さくなることがあり、多すぎると、正極合剤層における活物質の充填量を減少させることになるため、高容量化の効果が小さくなることがある。
上記正極合剤層は、上記の活物質および電子伝導助剤を結着するためのバインダーも含有していることが好ましい。バインダーとしては、例えば、ポリビニリデンフルオライド系ポリマー(主成分モノマーであるビニリデンフルオライドを80質量%以上含有する含フッ素モノマー群の重合体)、ゴム系ポリマーなどが好適に用いられる。上記ポリマーは、2種以上を併用してもよい。また、バインダーは、例えば、粉末状のものの他、分散媒に分散した分散体や溶媒に溶解した溶液の形態で供されるものであってもよい。
上記ポリビニリデンフルオライド系ポリマーを合成するための含フッ素モノマー群としては、ビニリデンフルオライド;ビニリデンフルオライドと他のモノマーとの混合物で、ビニリデンフルオライドを80質量%以上含有するモノマー混合物;などが挙げられる。上記他のモノマーとしては、例えば、ビニルフルオライド、トリフルオロエチレン、トリフルオロクロロエチレン、テトラフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロピレン、フルオロアルキルビニルエーテルなどが挙げられる。
上記のゴム系ポリマーとしては、例えば、スチレンブタジエンゴム(SBR)、エチレンプロピレンジエンゴム、フッ素ゴムなどが挙げられる。
正極合剤層中におけるバインダーの含有量は、0.1質量%以上、より好ましくは0.3質量%以上であって、5質量%以下、より好ましくは2質量%以下であることが望ましい。バインダーの含有量が少なすぎると、正極合剤層の機械的強度が不足し、正極合剤層が導電性基体から剥離する虞がある。また、バインダーの含有量が多すぎると、正極合剤層中の活物質量が減少して、電池容量が低くなる虞がある。
また、正極合剤層における正極活物質の含有量は、例えば、コバルト酸リチウム系化合物(A)とニッケルコバルト酸リチウム系化合物(B)との合計量で、92質量%以上、より好ましくは97質量%以上であって、99.4質量%以下、より好ましくは98.7質量%以下であることが望ましい。
上記正極合剤層を有する正極は、例えば、上記活物質、上記電子伝導助剤、および溶剤に分散または溶解させた上記バインダーを用いて調製した正極合剤含有組成物(ペーストなど)を、導電性基体の片面または両面に塗布し、乾燥することにより作製できる。なお、本発明に係る正極の作製方法はこれに限定される訳ではなく、他の方法を採用しても構わない。正極合剤含有組成物に使用できる溶剤としては、例えば、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)、水、トルエン、キシレンなどが挙げられる。
正極合剤含有組成物を導電性基体表面に塗布する方法としては、例えば、押出しコーター、リバースローラー、ドクターブレード、アプリケーターなどをはじめ、公知の各種塗布方法を採用することができる。
正極の導電性基体としては、例えば、アルミニウム、ステンレス鋼、チタンなどの金属性導電材料を、網、パンチドメタル、フォームメタルや、板状に加工した箔などが用いられる。導電性基体の厚みとしては、例えば、8〜16μmが好ましい。
また、導電性基体表面に形成される正極合剤層の厚みは、乾燥後の厚みで、例えば、30〜150μmであることが好ましい。
本発明のリチウムイオン電池において、上記正極の対極となる負極に用いる負極活物質としては、リチウムを吸蔵・放出可能な材料が挙げられる。例えば、乱層構造を有する炭素質材料、天然黒鉛、人造黒鉛、ガラス状炭素、などの炭素材料が挙げられる。これらは負極製造時にはリチウムを含んでいないものもあるが、負極活物質として作用するときには、化学的手段、電気化学的手段などによりリチウムを含有した状態になる。また、上記炭素材料以外で、負極活物質として用い得るリチウムを吸蔵・放出可能な材料としては、例えば、リチウム金属またはリチウム含有化合物が挙げられる。上記リチウム含有化合物としては例えばリチウム合金が挙げられる。リチウム合金としては、例えば、リチウム−アルミニウム、リチウム−鉛、リチウム−ビスマス、リチウム−インジウム、リチウム−ガリウム、リチウム−インジウム−ガリウムなどの、リチウムと他の金属との合金が挙げられる。
負極は、例えば、上記負極活物質にバインダーを加え、さらに必要であれば、電子伝導助剤を加え、さらに溶剤を加えて負極合剤含有組成物(ペーストなど)を調製し、これを導電性基体の片面または両面に塗布し、乾燥して、負極合剤層を形成する工程を経て作製される。上記負極合剤含有組成物に用いる溶剤としては、例えば、水、NMP、トルエン、キシレンなどが挙げられる。また、上記負極合剤含有組成物の調製に当たっては、バインダーは予め有機溶剤や水に溶解させた溶液または分散させた懸濁液を用い、上記負極活物質などの固体粒子と混合することが好ましい。なお、負極活物質に上記のリチウム金属やリチウム合金を用いる場合には、これら負極活物質のみで負極を構成してもよく、これら負極活物質のみで構成される負極剤層を導電性基体の片面または両面に圧着するなどして負極を構成してもよい。
負極の作製に使用する上記バインダーとしては、例えば、ポリビニリデンフルオライド系ポリマー、ゴム系ポリマー、セルロース系ポリマーなどが好適に用いられる。上記ポリマーは、2種以上を併用してもよい。
上記ポリビニリデンフルオライド系ポリマーおよび上記ゴム系ポリマーとしては、例えば、正極合剤層用のバインダーとして上で例示したものと同じものが使用できる。また、上記セルロース系ポリマーとしては、例えば、カルボキシメチルセルロース(CMC)、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースなどが挙げられる。
また、負極合剤層に含有させる電子伝導助剤としては、例えば、鱗片状黒鉛、カーボンブラック、ケッチェンブラック、アセチレンブラック、カーボンファイバーなどが好適に用いられる。
負極合剤含有組成物を導電性基体に塗布する方法としては、例えば、正極合剤含有組成物を導電性基体に塗布する方法として上で例示した公知の各種塗布方法が挙げられる。
負極の導電性基体としては、例えば、アルミニウム、ステンレス鋼、チタン、銅などの金属性導電材料を、網、パンチドメタル、フォームメタルや、板状に加工した箔などが用いられる。導電性基体の厚みとしては、例えば、5〜12μmが好ましい。
導電性基体表面に形成される負極合剤層(負極活物質のみで構成される負極剤層を含む)の厚みは、乾燥後の厚みで、例えば、40〜170μmであることが好ましい。また、負極合剤層を、例えば、上記負極活物質およびバインダーを含有するものとする場合には、負極活物質の含有量を、例えば90〜99.8質量%とすることが好ましい。
また、負極合剤層を、例えば、上記負極活物質およびバインダーを含有するものとする場合には、バインダーの含有量を、例えば、0.2〜10質量%とすることが好ましく、0.5〜2質量%とすることがより好ましい。バインダーの含有量が少なすぎると、負極合剤層の機械的強度が不足し、負極合剤層が導電性基体から剥離する虞がある。また、バインダーの含有量が多すぎると、負極合剤層中の活物質量が減少して、電池容量が低くなる虞がある。
更に電子伝導助剤も負極合剤層に含有させる場合には、負極合剤層中の電子伝導助剤の含有量を、例えば、0.1〜1.0質量%とすることが好ましい。
本発明のリチウムイオン二次電池は、例えば、上記のようにして作製される正極と負極との間にセパレータを介在させて渦巻状に巻回して作製した渦巻状電極体を、アルミニウム、アルミニウム合金、ニッケルメッキを施した鉄やステンレス鋼製などの電池ケース内に挿入し、非水電解液を注入し、封口する工程を経て作製される。また、本発明の電池には、通常、電池内部に発生したガスをある一定圧力まで上昇した段階で電池外部に排出して、電池の高圧下での破裂を防止するための従来公知の防爆機構が取り入れられる。
正極と負極の間に介在させるセパレータとしては、特に限定されず、従来公知のものが適用できる。例えば、厚みが10〜50μmで、開孔率が30〜70%の微多孔性ポリエチレンフィルムまたは微多孔性ポリプロピレンフィルム、ポリエチレンポリプロピレン複合フィルムなどが好適に用いられる。
非水電解液(以下、単に「電解液」という)としては、有機溶媒にリチウム塩などの電解質を溶解させたものが用いられる。その電解質としては、例えば、一般式LiXF (式中、XはP、As、SbまたはBであり、nはXがP、AsまたはSbのときは6で、XがBのときは4である)で表される無機リチウム塩や含フッ素有機リチウムイミド塩などが挙げられる。これらの電解質は、それぞれ単独で用いることができるし、また、2種以上を併用してもよい。
上記電解質を溶解させるため使用する有機溶媒としては、特に限定されるものではないが、例えば、1,2−ジメトキシエタン、1.2−ジエトキシエタン、ジメトキシプロパン、1,3−ジオキソラン、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフランなどのエーテル類;プロピレンカーボネート、エチレンカーボネート、γ−ブチロラクトン、ジエチルカーボネート、ジメチルカーボネート、エチルメチルカーボネートなどのエステル類;スルフォランなどの含イオウ化合物;フッ化鎖状カーボネート(トリフルオロメチルエチルカーボネートなど)、フッ化環状カーボネート(パーフルオロエチレンカーボネートなど)、フッ化鎖状エーテル(パーフルオロブチルメチルエーテルなど)などの含フッ素溶媒;が挙げられる。これらの有機溶媒は、それぞれ単独で用いてもよく、2種以上を含む混合溶媒として用いてもよい。上記有機溶媒の中でも、エステル類は、高電圧下においても正極活物質との反応性が少なく貯蔵特性を向上させる効果が大きいことから好ましい。充電時の電解液の安定性向上の観点から、このエステル類は、全電解液溶媒中20体積%以上であることが好ましい。
電解液中における上記電解質の濃度としては、異なる2種類以上の電解質を含んでいても、全体として0.4〜1.6mol/lであることが好ましく、0.6〜1.4mol/lであることが特に好ましい。
電解液には、フッ素原子を含有する化合物を添加することが好ましい。これにより、リチウムイオン二次電池の負荷特性を更に高めることができる。フッ素原子を含有する化合物としては、フルオロベンゼンなどのフッ素原子を含有する芳香族化合物、フッ化鎖状カーボネート、フッ化環状カーボネートなどが挙げられる。フッ素原子を含有する化合物の電解液中の濃度としては、例えば、0.5〜7質量%であることが好ましい。
本発明のリチウムイオン二次電池は、高容量で、作動電圧が高く、高電圧充電条件下における充放電サイクル特性にも優れており、更に高温貯蔵特性も良好であることから、こうした特性を活かして、高機能化に伴って消費電力が大きく、また、電池が高温に曝される可能性のある携帯機器、自動車、自転車、オートバイなどの電源などの用途に好適に用いることができる。
以下、実施例に基づいて本発明を詳細に述べる。ただし、下記実施例は本発明を制限するものではなく、前・後記の趣旨を逸脱しない範囲で変更実施をすることは、全て本発明の技術的範囲に包含される。
実施例1
<正極の作製>
活物質には、コバルト酸リチウム系化合物(A)として、平均粒径が13μmのLiCo0.97Al0.02Mg0.01を、ニッケルコバルト酸リチウム系化合物(B)として、平均粒径が12μmのLiNi0.81Co0.16Al0.03を、質量比で(B)/(A)が0.25となるように混合したものを用いた。なお、上記コバルト酸リチウム系化合物(A)中のNa含有量は90ppmであり、上記ニッケルコバルト酸リチウム系化合物(B)中のNa含有量は100ppmであった。
上記の活物質混合物98質量部、電子伝導助剤としてアセチレンブラック1質量部、およびバインダーとしてアクリル系ゴムを1質量部含有し、更に溶剤としてNMPを含有する正極合剤含有組成物を調製した。正極合剤含有組成物の調製は、アクリル系ゴムの固形分濃度が1質量%のNMP分散液に上記活物質混合物とアセチレンブラックを加え、攪拌しながら更にNMPを加え、十分に分散させつつ粘度を調整することによって行った。この正極合剤含有組成物を、厚みが12μmのアルミニウム箔の両面に、アプリケーターを用いて均一に塗布し、その後、ロールプレスで圧延処理して、導電性基体の両面に正極合剤層を有し、全厚が130μmのシート状正極を得た。このようにして作製した正極の正極合剤層密度は、3.85g/cmであった。
<負極の作製>
活物質には、比表面積が3.6m/gの黒鉛を用いた。また、バインダーには、SBRの懸濁液と、1.5質量%濃度のCMC水溶液を用いた。SBR懸濁液およびCMC水溶液を、夫々固形分が1質量部(すなわち、バインダー固形分全体として2質量部)となるように用意し、上記活物質98質量部と混合して負極合剤含有組成物を調製した。この負極合剤含有組成物を、厚みが6μmの銅箔の両面に、アプリケーターを用いて均一に塗布し、その後、ロールプレスで圧延処理して、導電性基体の両面に負極合剤層を有し、全厚が125μmのシート状負極を作製した。このようにして作製した負極の負極合剤層密度は、1.75g/cmであった。
<電池の組み立て>
上記の正極および負極にリード体を取り付け、これらを厚みが14μmの微孔性ポリエチレン−ポリプロピレン複合フィルムからなるセパレータを介して重ね、渦巻状に巻回した後加圧して、扁平状巻回構造の電極積層体を得た。この電極積層体に絶縁テープを取り付けた後、外寸が、高さ50mm×幅34mm×厚み4mmの角形(角筒形)の電池ケース内に挿入し、リード体の溶接と、電池ケースの開口端部への封口用蓋板のレーザー溶接を行った。その後、封口用蓋板に設けた電解液注入口から、電池ケース内に電解液を注入し、電解液がセパレータなどに十分に浸透した後、電解液注入口を封止して密閉状態とした。なお、電解液には、エチレンカーボネートとメチルエチルカーボネートの1:2(体積比)混合溶媒に、LiPFを1.0mol/lの濃度で溶解し、更に3質量%のフルオロベンゼンを添加したものを用いた。その後、予備充電およびエージングを行い、図1に示す構造で図2に示す外観を有する角形のリチウムイオン二次電池を得た。
ここで図1および図2に示す電池について説明すると、正極1と負極2は上記のようにセパレータ3を介して渦巻状に巻回した後、扁平状になるように加圧して扁平状巻回構造の電極積層体6として、角形の電池ケース4に上記電解液とともに収容されている。ただし、図1では、煩雑化を避けるため、正極1や負極2の作製にあたって使用した導電性基体としての金属箔や電解液などは図示していない。
電池ケース4はアルミニウム合金製で電池の外装材を構成するものであり、この電池ケース4は正極端子を兼ねている。そして、電池ケース4の底部にはポリエチレンシートからなる絶縁体5が配置され、上記正極1、負極2およびセパレータ3からなる扁平状巻回構造の電極積層体6からは、正極1および負極2のそれぞれ一端に接続された正極リード体7と負極リード体8が引き出されている。また、電池ケース4の開口部を封口するアルミニウム合金製の封口用蓋板9にはポリプロピレン製の絶縁パッキング10を介してステンレス鋼製の端子11が取り付けられ、この端子11には絶縁体12を介してステンレス鋼製のリード板13が取り付けられている。
そして、この蓋板9は上記電池ケース4の開口部に挿入され、両者の接合部を溶接することによって、電池ケース4の開口部が封口され、電池内部が密閉されている。
なお、蓋板9には、電解液注入口14が設けられており、電池組み立ての際には、この電解液注入口14から電池外装体内に電解液が注入され、その後、電解液注入口14は封止される。よって、図1では、電解液注入口14と表現しているが、完成した電池においては、14は封止された電解液注入口の跡である。また、蓋板9には、防爆用の安全弁15が設けられている。
この実施例1の電池では、正極リード体7を蓋板9に直接溶接することによって電池ケース4と蓋板9とが正極端子として機能し、負極リード体8をリード板13に溶接し、そのリード板13を介して負極リード体8と端子11とを導通させることによって端子11が負極端子として機能するようになっているが、電池ケース4の材質などによっては、その正負が逆になる場合もある。
図2は上記図1に示す電池の外観を模式的に示す斜視図であり、この図2は上記電池が角形電池であることを示すことを目的として図示されたものであって、この図2では電池を概略的に示しており、電池の構成部材のうち特定のものしか図示していない。また、図1においても、電極体の内周側の部分は断面にしていない。
実施例2
活物質に、コバルト酸リチウム系化合物(A)として、平均粒径が13μmのLiCo0.97Al0.02Mg0.01を、ニッケルコバルト酸リチウム系化合物(B)として、平均粒径が12μmのLiNi0.81Co0.16Mg0.03を、質量比で(B)/(A)が0.25となるように混合したものを用いた。なお、上記コバルト酸リチウム系化合物(A)中のNa含有量は90ppmであり、上記ニッケルコバルト酸リチウム系化合物(B)中のNa含有量は280ppmであった。
上記の活物質混合物を用い、実施例1と同様にして、正極合剤層密度が3.88g/cmの正極を作製した。この正極を用いた以外は、実施例1と同様にしてリチウムイオン二次電池を作製した。
実施例3
活物質に、コバルト酸リチウム系化合物(A)として、平均粒径が13μmのLiCo0.97Al0.015Mg0.01Ti0.005を、ニッケルコバルト酸リチウム系化合物(B)として、平均粒径が10μmのLiNi0.82Co0.15Mg0.03を、質量比で(B)/(A)が0.25となるように混合したものを用いた。なお、上記コバルト酸リチウム系化合物(A)中のNa含有量は430ppmであり、上記ニッケルコバルト酸リチウム系化合物(B)中のNa含有量は480ppmであった。
上記の活物質混合物を用い、実施例1と同様にして、正極合剤層密度が3.82g/cmの正極を作製した。この正極を用いた以外は、実施例1と同様にしてリチウムイオン二次電池を作製した。
実施例4
正極合剤含有組成物の調製において、コバルト酸リチウム系化合物(A)とニッケルコバルト酸リチウム系化合物(B)の含有比(B)/(A)(質量比)を、0.05に変更した他は、実施例1と同様にしてリチウムイオン二次電池を作製した。なお、このリチウムイオン二次電池に用いた正極における正極合剤層の密度は、3.95g/cmであった。
実施例5
正極合剤含有組成物の調製において、コバルト酸リチウム系化合物(A)とニッケルコバルト酸リチウム系化合物(B)の含有比(B)/(A)(質量比)を、0.67に変更した他は、実施例1と同様にしてリチウムイオン二次電池を作製した。なお、このリチウムイオン二次電池に用いた正極における正極合剤層の密度は、3.79g/cmであった。
実施例6
正極合剤含有組成物をアルミニウム箔の両面に塗布する際の塗布量と、ロールプレスでの圧延処理の条件を調整して、正極合剤層の密度を3.76g/cmに変更した他は、実施例1と同様にしてリチウムイオン二次電池を作製した。
実施例7
正極合剤含有組成物をアルミニウム箔の両面に塗布する際の塗布量と、ロールプレスでの圧延処理の条件を調整して、正極合剤層の密度を3.71g/cmに変更した他は、実施例1と同様にしてリチウムイオン二次電池を作製した。
実施例8
電解液を、エチレンカーボネートとメチルエチルカーボネートの1:2(体積比)混合溶媒に、LiPFを1.0mol/lの濃度で溶解したもの(すなわち、フルオロベンゼンを添加していないもの)に変更した他は、実施例1と同様にしてリチウムイオン二次電池を作製した。
実施例9
電解液を、エチレンカーボネートとメチルエチルカーボネートの1:2(体積比)混合溶媒に、LiPFを1.0mol/lの濃度で溶解し、更に1.5質量%のモノフルオロエチレンカーボネートを添加したものに変更した他は、実施例1と同様にしてリチウムイオン二次電池を作製した。
実施例10
コバルト酸リチウム系化合物(A)を、平均粒径が14μmのLiCo0.98Ti0.02に変更した他は、実施例1と同様にしてリチウムイオン二次電池を作製した。なお、このリチウムイオン二次電池に用いた正極における正極合剤層の密度は、3.84g/cmであった。なお、上記コバルト酸リチウム系化合物(A)中のNa含有量は120ppmであった。
実施例11
コバルト酸リチウム系化合物(A)を、平均粒径が13μmのLiCo0.97Sn0.03に変更した他は、実施例1と同様にしてリチウムイオン二次電池を作製した。なお、このリチウムイオン二次電池に用いた正極における正極合剤層の密度は、3.79g/cmであった。なお、上記コバルト酸リチウム系化合物(A)中のNa含有量は50ppmであった。
実施例12
コバルト酸リチウム系化合物(A)を、平均粒径が10μmのLiCo0.97Si0.03に変更した他は、実施例1と同様にしてリチウムイオン二次電池を作製した。なお、このリチウムイオン二次電池に用いた正極における正極合剤層の密度は、3.80g/cmであった。なお、上記コバルト酸リチウム系化合物(A)中のNa含有量は155ppmであった。
実施例13
コバルト酸リチウム系化合物(A)を、平均粒径が9μmのLiCo0.98Zr0.02に変更した他は、実施例1と同様にしてリチウムイオン二次電池を作製した。なお、このリチウムイオン二次電池に用いた正極における正極合剤層の密度は、3.87g/cmであった。なお、上記コバルト酸リチウム系化合物(A)中のNa含有量は40ppmであった。
実施例14
ニッケルコバルト酸リチウム系化合物(B)を、平均粒径が12μmのLiNi0.81Co0.16Mn0.03に変更した他は、実施例1と同様にしてリチウムイオン二次電池を作製した。なお、このリチウムイオン二次電池に用いた正極における正極合剤層の密度は、3.79g/cmであった。なお、上記ニッケルコバルト酸リチウム系化合物(B)中のNa含有量は300ppmであった。
実施例15
ニッケルコバルト酸リチウム系化合物(B)を、平均粒径が12μmのLiNi0.81Co0.16Si0.03に変更した他は、実施例1と同様にしてリチウムイオン二次電池を作製した。なお、このリチウムイオン二次電池に用いた正極における正極合剤層の密度は、3.83g/cmであった。なお、上記ニッケルコバルト酸リチウム系化合物(B)中のNa含有量は115ppmであった。
実施例16
ニッケルコバルト酸リチウム系化合物(B)を、平均粒径が9μmのLiNi0.81Co0.16Ti0.03に変更した他は、実施例1と同様にしてリチウムイオン二次電池を作製した。なお、このリチウムイオン二次電池に用いた正極における正極合剤層の密度は、3.84g/cmであった。なお、上記ニッケルコバルト酸リチウム系化合物(B)中のNa含有量は150ppmであった。
実施例17
ニッケルコバルト酸リチウム系化合物(B)を、平均粒径が8μmのLiNi0.81Co0.16Zn0.03に変更した他は、実施例1と同様にしてリチウムイオン二次電池を作製した。なお、このリチウムイオン二次電池に用いた正極における正極合剤層の密度は、3.79g/cmであった。なお、上記ニッケルコバルト酸リチウム系化合物(B)中のNa含有量は210ppmであった。
実施例18
ニッケルコバルト酸リチウム系化合物(B)を、平均粒径が10μmのLiNi0.81Co0.16Sn0.03に変更した他は、実施例1と同様にしてリチウムイオン二次電池を作製した。なお、このリチウムイオン二次電池に用いた正極における正極合剤層の密度は、3.85g/cmであった。なお、上記ニッケルコバルト酸リチウム系化合物(B)中のNa含有量は180ppmであった。
実施例19
ニッケルコバルト酸リチウム系化合物(B)を、平均粒径が8μmのLiNi0.81Co0.16Ba0.03に変更した他は、実施例1と同様にしてリチウムイオン二次電池を作製した。なお、このリチウムイオン二次電池に用いた正極における正極合剤層の密度は、3.83g/cmであった。なお、上記ニッケルコバルト酸リチウム系化合物(B)中のNa含有量は450ppmであった。
比較例1
活物質に、コバルト酸リチウム系化合物(A)として、平均粒径が12μmのLiCo0.97Al0.02Mg0.01を、ニッケルコバルト酸リチウム系化合物(B)として、平均粒径が10μmのLiNi0.80Co0.17Mg0.03を、質量比で(B)/(A)が0.25となるように混合したものを用いた。なお、上記コバルト酸リチウム系化合物(A)中のNa含有量は740ppmであり、上記ニッケルコバルト酸リチウム系化合物(B)中のNa含有量は810ppmであった。
上記の活物質混合物を用い、実施例1と同様にして、正極合剤層密度が3.84g/cmの正極を作製した。この正極を用いた以外は、実施例1と同様にしてリチウムイオン二次電池を作製した。
比較例2
正極合剤含有組成物の調製において、コバルト酸リチウム系化合物(A)とニッケルコバルト酸リチウム系化合物(B)の含有比(B)/(A)(質量比)を、0.9に変更した他は、実施例1と同様にしてリチウムイオン二次電池を作製した。なお、このリチウムイオン二次電池に用いた正極における正極合剤層の密度は、3.73g/cmであった。
比較例3
正極合剤含有組成物の調製において、コバルト酸リチウム系化合物(A)とニッケルコバルト酸リチウム系化合物(B)の含有比(B)/(A)(質量比)を、0.03に変更した他は、実施例1と同様にしてリチウムイオン二次電池を作製した。なお、このリチウムイオン二次電池に用いた正極における正極合剤層の密度は、3.98g/cmであった。
比較例4
正極合剤含有組成物をアルミニウム箔の両面に塗布する際の塗布量と、ロールプレスでの圧延処理の条件を調整して、正極合剤層の密度を3.67g/cmに変更した他は、実施例1と同様にしてリチウムイオン二次電池を作製した。
上記のようにして作製した実施例1〜19および比較例1〜4の電池について、以下の特性評価を行った。
<容量および作動電圧測定>
実施例1〜19および比較例1〜4の電池について、充放電電流をCで表示した場合、1000mAを1Cとして、1Cの電流制限回路を設けて4.2Vの定電圧で初回充電を行い、その後、1Cで3.0Vまで放電した。この充放電を1サイクル目として、同じく1Cの充放電電流で2サイクル目の充放電を行い、この時の放電容量と、その容量の50%放電時の電圧を求めた。
<充放電サイクル特性評価>
実施例1〜19および比較例1〜4の電池について、上記と同じ条件での充放電を500サイクル実施し、500サイクル目の放電容量を、1サイクル目の放電容量で割ったものに100をかけたものを充放電サイクル特性(%)として評価した。
<高電圧充電条件下での充放電サイクル特性>
実施例1〜19および比較例1〜4の電池について、充放電電流をCで表示した場合、1000mAを1Cとして、1Cの電流制限回路を設けて4.4Vの定電圧で初回充電を行い、その後、1Cで3.0Vまで放電した。この条件での充放電を1サイクルとして、100サイクル目の放電容量を求め、これを1サイクル目の放電容量で割ったものに100をかけたものを、高電圧充電条件下での充放電サイクル特性(%)(以下、「高電圧充放電サイクル特性」と称する)として評価した。
<高温貯蔵特性評価>
実施例1〜19および比較例1〜4の電池について、「容量および作動電圧測定」の場合と同じ条件で充放電を繰り返し、3サイクル目の充電後、各電池の厚みを測定した。厚み測定後の各電池を、60℃の恒温槽中で20日間貯蔵し、続いて2時間室温で冷却した後に厚みを測定した。上記貯蔵後の電池の厚みから、貯蔵前の電池の厚みを引いた値を、貯蔵時の電池厚み増加(mm)とした。また、貯蔵後の厚みの測定を終えた各電池を1Cで3.0Vまで放電後、更に「容量および作動電圧測定」の場合と同じ条件で充電し、その後放電した時の容量を貯蔵後回復容量とした。この貯蔵後回復容量を2サイクル目の放電容量(「容量および作動電圧測定」における2サイクル目の放電容量)で割ったものに100をかけた値を、貯蔵後容量保持率(%)とした。
<正極合剤層中のNa含有量測定>
「容量および作動電圧測定」による放電後の各電池を分解して正極を取り出し、上述の原子吸光分析(検量線法)により正極合剤層中のNa含有量を測定した。
実施例1〜19および比較例1〜4の各電池における正極合剤層に係るコバルト酸リチウム系化合物(A)とニッケルコバルト酸リチウム系化合物(B)との含有比(質量比)「(B)/(A)」、正極合剤層密度、および正極合剤層中のNa含有量を表1に示す。また、実施例1〜19および比較例1〜4の各電池の電池特性評価結果を表2および表3に示す。
Figure 2007265731
Figure 2007265731
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表1〜表3から、以下のことが分かる。実施例1〜19のリチウムイオン二次電池は、高容量であり、50%放電時の電圧が高く作動電圧が良好で、また、高温貯蔵特性、充放電サイクル特性および高電圧充放電サイクル特性に優れている。
これに対し、比較例1〜4のリチウムイオン二次電池は、以下の点で実施例の電池よりも劣っている。
正極合剤層中のNa含有量が多い比較例1および比較例2のリチウムイオン二次電池は、高温貯蔵特性および充放電サイクル特性が劣っている。正極合剤層に係るコバルト酸リチウム系化合物(A)とニッケルコバルト酸リチウム系化合物(B)との含有比「(B)/(A)」が大きな比較例3のリチウムイオン二次電池は、容量が劣っている。正極合剤層の密度が小さい比較例4のリチウムイオン二次電池は、容量50%放電時の電圧が低く、また、充放電サイクル特性および高電圧充放電サイクル特性が劣っている。
本発明に係るリチウムイオン二次電池の一例を模式的に示す図で、(a)はその平面図、(b)はその部分縦断面図である。 図1に示すリチウムイオン二次電池の斜視図である。
符号の説明
1 正極
2 負極
3 セパレータ
4 電池ケース
5 絶縁体
6 電極積層体
7 正極リード体
8 負極リード体
9 封口用蓋板
10 絶縁パッキング
11 端子
12 絶縁体
13 リード板
14 電解液注入口
15 安全弁

Claims (3)

  1. 活物質として、一般式LiCoMa(1−q)(ただし、0.5≦p≦1.2、0.9<q<1で、MaはAl、Mn、Fe、Mg、Si、Ti、Zn、Mo、V、Sr、Sn、Sb、W、Ta、Nb、Ge、ZrおよびBaから選択される少なくとも1種の元素)で表される化合物(A)と、一般式LiNiCoMb(1−y−z)(ただし、0.5≦x≦1.2、y+z<1、y>0、Z>0で、MbはAl、Mn、Fe、Mg、Si、Ti、Zn、Mo、V、Sr、Sn、Sb、W、Ta、Nb、Ge、ZrおよびBaから選択される少なくとも1種の元素)で表される化合物(B)とを、(B)/(A)=0.04〜0.8の質量比で含有し、
    密度が3.7g/cm以上であり、且つ
    原子吸光分析により測定されるNa含有量が600ppm以下である正極合剤層を有する正極を備えていることを特徴とするリチウムイオン二次電池。
  2. 4.3V以上の電圧で充電されることのある請求項1に記載のリチウムイオン二次電池。
  3. フッ素原子を含有する化合物を含む非水電解液を有する請求項1または2に記載のリチウムイオン二次電池。
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