JP2002092083A - 建設現場管理システム - Google Patents

建設現場管理システム

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JP2002092083A
JP2002092083A JP2000285154A JP2000285154A JP2002092083A JP 2002092083 A JP2002092083 A JP 2002092083A JP 2000285154 A JP2000285154 A JP 2000285154A JP 2000285154 A JP2000285154 A JP 2000285154A JP 2002092083 A JP2002092083 A JP 2002092083A
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construction site
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JP2000285154A
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English (en)
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Seiji Fujisaki
成二 藤崎
Shizuo Nakashiro
志津夫 中城
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AIRU NETWORK KK
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AIRU NETWORK KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 関係者が建設現場での進捗状況を現場に行く
ことなく確認でき、建設作業の各種管理事項を即座に知
り得る建設現場管理システムを提供する。 【解決手段】 建設現場管理システム13Aは工務店1
00が、施主の発注に基づき、設計者に建物を設計さ
せ、担当者に建設現場を管理させつつ、関係する複数の
業者に業務をさせて建物を建設する場合に用いられるシ
ステムである。建物建設に関する情報を建設現場ごとに
現場ホームページで作成・記録する管理データベース1
2と、建物建設に関係する外部の施主、設計者、業者等
からのインターネット14を経由した配信要求アクセス
に対して、管理データベースから現場ホームページを取
り出し、提供するウェブサーバ13とから構成されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は建設現場管理システ
ムに関し、特に、住宅等の建設に関わる複数の関係者が
個々のICカードを利用して当該建設の現場に関するホ
ームページにアクセスし建設現場の日々の進捗状況を即
座に得、建設作業の省力化に適した建設現場管理システ
ムに関する。
【0002】
【従来の技術】一例として個人の住宅建設における従来
の作業および仕事の進め方について述べると、かかる住
宅建設は、顧客による住宅建設の依頼、施主と工務店
(建築会社または建設会社等を含む)との契約書の作
成、建設すべき住宅の仕様の決定、住宅の外観および内
部等の設計、仕様書と設計図に基づく工務店およびこれ
に関連する各種業者による建設作業の実行、各段階での
建設作業の進捗状況の確認などの工程から成っている。
これらの一連の作業において建設作業実行の工程は、従
来では、工務店によって書類で管理される。そして建設
作業の進捗状況の確認は、定期的に、建設現場において
行われる。建設現場における進捗状況の確認は、施主、
設計者、工務店の現場担当者、関連する業者等が集まっ
て行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】住宅建設等の建設作業
における従来の建設現場の進捗状況の確認は、定期的に
すべての関係者が現場に集まって行わなければならず、
面倒なものであった。また建設現場での確認・打合せし
か進捗状況の確認をすることができないので、確認の回
数も制限され、確認の内容も不十分になるおそれが高か
った。
【0004】一方、近年のインターネット、ホームペー
ジ、携帯電話、WWWブラウザ等の技術の発展によっ
て、情報の発信・伝送・受信を自在に行うことができる
ようになり、従って地理的に距離が離れていても必要な
情報の提供・交換を行うことが可能となった。かかる技
術を建設現場の進捗状況の情報を提供するホームページ
の製作に利用することができれば、前述のごとく建設現
場に関係者が集まらなくても進捗状況の確認を容易に行
うことができる。
【0005】しかしながら、通常、ホームページはイン
ターネット端末装置を有する者であれば、誰でもアクセ
スして見ることができるので、単なる情報発信ホームペ
ージであるというだけでは問題がある。すなわち建設現
場に関する情報は一般人に知られたくない個人的な情報
であるので、セキュリティーの上で問題がある。
【0006】加えて、例えば工務店の担当者や工務店の
下請けの業者は同時に複数の建設現場に関与しており、
従っていくつかの建設現場についての進捗状況を情報発
信ホームページに簡単な操作でアクセスできることが望
まれる。
【0007】本発明の目的は、上記の問題に鑑み、個人
住宅等の建設作業についてすべての関係者が建設現場で
の進捗状況を現場に行くことなく確認でき、建設現場の
状況をほぼ毎日確認することができ、さらに建設作業の
各種の管理事項を即座に知ることができる建設現場管理
システムを提供することにある。
【0008】さらに本発明の他の目的は、上記の要望に
鑑み、複数の関係者がそれぞれ複数の建設現場に関係す
るときに、個々の関係者が1組のIDとパスワードで複
数の建設現場のホームページにログインできる建設現場
管理システムを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段および作用】本発明に係る
建設現場管理システムは、上記目的を達成するために、
次のように構成される。
【0010】第1の建設現場管理システム(請求項1に
対応)は、工務店等の建設事業体が、発注者(施主)の
建物発注に基づき、設計者に建物を設計させ、担当者に
建設現場を管理させつつ、関係する複数の業者に業務を
させて建物を建設する場合に用いられるシステムであ
り、建物の建設に関する情報を建設現場ごとに現場ホー
ムページで作成・記録する管理データベースと、建物の
建設に関係する外部の情報提供要望者(施主、設計者、
業者等)からのインターネットを経由した配信要求アク
セスに対して、所定条件下(情報提供者が当該アクセス
を正当に行い得る権利を有する者であること等)で、管
理データベースから現場ホームページを取り出し、情報
提供要望者に提供するウェブサーバとから構成される。
上記の情報提供要望者は、情報端末装置とインターネッ
トを利用して上記現場ホームページを取り出し、関係す
る建設現場の進捗状況を知ることができ、このため建設
現場に行かなくても、建設現場の進捗状況を確認・承認
することができる。
【0011】第2の建設現場管理システム(請求項2に
対応)は、上記の第1の構成において、好ましくは、担
当者は、例えば毎日のごとく定期的に、デジタルカメラ
で建設現場を撮像し、携帯電話で画像データをウェブサ
ーバに伝送し、現場ホームページに表示される画像内容
を更新することを特徴とする。この構成によって、建設
現場の進捗状況の情報を定期的に更新することができ、
関係者は最新の情報を得ることができる。
【0012】第3の建設現場管理システム(請求項3に
対応)は、上記の構成において、好ましくは、インター
ネットを経由してウェブサーバに対して配信要求アクセ
スを行う情報提供要望者は、建設事業体より提供された
ICカードとICカードリーダを用いてアクセス操作を
行うように構成される。ICカードを利用するため、必
要な情報はこの中のメモリに格納することができ、アク
セス操作を容易に行うことが可能となる。
【0013】第4の建設現場管理システム(請求項4に
対応)は、上記の構成において、好ましくは、情報提供
要望者が2以上の建設現場に関係してこれらの建設現場
のいずれの現場ホームページにアクセスできるとき、1
つのIDおよびパスワードでアクセスを行うことを特徴
とする。複数の現場ホームページに対して個別にID等
を用意しなくてもよく、操作が簡便となる。
【0014】第5の建設現場管理システム(請求項5に
対応)は、上記の構成において、好ましくは、現場ホー
ムページに示される建物の建設に関する情報は、労務管
理、工程管理、文書管理、品質管理の情報であることを
特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の好適な実施形態
を添付図面に基づいて説明する。
【0016】図1は本発明に係る建設現場管理システム
およびその利用状態を含めた全体的なシステムの構成を
示す。100は建設現場の管理システムが設けられる工
務店を表すブロックを示している。ここで「工務店」
は、個人住宅等の建設の発注を受け、建設作業を行う事
業体であり、建築会社や建設会社等を含む概念であると
する。工務店は、個人住宅等の建設の発注を受けると、
当該住宅の建設作業の全体工程を計画し、発注者と契約
を行い、現場で建設作業を実行する。工務店では、住宅
建設の発注を受けると、コンピュータから成る端末装置
11によって発注に係る建設作業ごとの単位でデータを
作り、LAN10を経由して管理データベース12に保
存する。発注に係る建設作業ごとのデータとしては、発
注内容、予算、建設物(建築物)の仕様、各種の契約内
容、顧客の個人的情報および管理情報、その他の文章情
報等である。さらにその後、建設現場で建設作業が行わ
れるが、建設現場ごとを単位としてその建設作業の進捗
状況に関するデータを作成し、管理する。建設作業の進
捗状況に関するデータとしては、建設現場の状態(建物
状態等)をデジタルカメラで撮影した画像データ、各段
階での施主や業者等との打合せに関する文章、途中の設
計変更や工程変更等である。上記の建設作業の進捗状況
に関するデータも、管理データベース12に保存され
る。
【0017】また管理データベース12に保存されるデ
ータは、建設現場ごとを単位として、現場ホームページ
の形式にて構築されている。
【0018】建設現場管理システムは、好ましくは、工
務店100に設置されたコンピュータシステムに設けら
れる。建設現場管理システムはウェブサーバ13という
形で設定される。ウェブサーバ13は、工務店100内
のLAN10およびインターネット14に接続されてい
る。ウェブサーバ13は、外部からインターネット14
を経由して建設現場の情報を提供してくる者(現場担当
者)に対して当該情報を受け入れ、対応する現場ホーム
ページに取り入れ、さらに外部からインターネット14
を経由して建設現場の情報を求めてくる者(関係者)に
対して所定条件下で管理データベース12に対して当該
情報の検索・取出しを行い、要求された建設現場の現場
ホームページを提供する。
【0019】101は施主Aによる建設現場を示し、1
02は施主Bによる建設現場を示している。101aは
建設現場101での建設中の建物であり、102aは建
設現場102での建設中の建物である。工務店100で
請け負った住宅建設等は、これらに限られず、その他に
いくつかの建設作業が行われている。しかし、本実施形
態に係る建設現場管理システムの説明では、便宜上、一
例として2つの建設現場の場合について説明する。建設
現場101,102の各々では、各建設の各段階で業者
が入り、建物101a,102aの建設が行われる。建
物の建設は基本的に最初の作業工程に従って行われる。
実際の建物の建設作業の進捗状況については、建設現場
101,102のそれぞれを受け持つ工務店の現場担当
者によって報告が行われる。現場担当者による建設現場
の報告事項は、工程写真、出面報告、検査報告等であ
る。工程写真の報告は、デジタルカメラ15で建物10
1a,102aを撮像し、画像データをiモード等の携
帯電話(PHS)16を利用して携帯電話用通信網およ
びインターネット14を経由して工務店100のウェブ
サーバ13へ送られる。出面報告と検査報告の文書デー
タも、同様に、携帯電話16を利用してウェブサーバ1
3へ送られる。なお検査報告の場合にも写真が必要とな
る。この写真を得るときには、前述した通り、上記デジ
タルカメラ15を用いた写真撮像、携帯電話16による
写真のウェブサーバ13への伝送が利用される。
【0020】現場担当者による上記の建設現場の進捗状
況の報告は、定期的に行われ、好ましくはほぼ毎日行わ
れる。現場担当者によって行われた建設現場の報告事項
は、ウェブサーバ13を経由して管理データベース12
に保存される。管理データベース12において、建設現
場の報告事項は、建設現場101,102ごとの現場ホ
ームページの所定箇所に格納される。
【0021】図2にウェブサーバ13に関連する構成を
ブロック図で示す。ウェブサーバ13での現場管理シス
テム13Aは、ID・パスワード認証部21と現場ホー
ムページ読出し・提示部22と管理データベース12を
含んで構成される。ID・パスワード認証部21は、当
該ウェブサーバ13に対してログインを行ってアクセス
し現場管理システム13Aから所望の現場ホームページ
を読み出して情報内容を確認しようとする者が、正当な
権利を有しているか否かをチェックする機能を有する手
段である。現場ホームページ読出し・提示部22は、イ
ンターネット14を介して外部からアクセスしてきた者
の要望する建設現場に関する現場ホームページを管理デ
ータベース12から取り出して、アクセス者の端末装置
に対して当該現場ホームページを送る機能を有する手段
である。
【0022】図3に管理データベース12の内部構成を
示し、その内部に記憶されている情報内容の例が示され
ている。管理データベース12の内部には、例えば、画
像データベース31、文章暗号化データベース32、顧
客管理33、文献情報管理34、積算管理35、発注管
理36が格納されている。画像データベース31は建設
現場の各建物の画像データを格納している。文章暗号化
データベース32は建設作業に関する文書情報を格納し
ている。顧客管理33は発注元である施主に関する管理
情報を格納している。物件情報管理34は建設作業に係
る建物の物件情報を格納している。積算管理35および
発注管理36は建設の予算に関する管理情報を格納して
いる。前述のごとく、建設現場101,102における
建物101a,102aの建設作業の日々の進捗状況に
関する画像データが送られてくる場合には、画像データ
ベース31に保存されることになる。
【0023】上記の管理データベース12に格納される
データを建設現場の観点から見ると、図4に示されるよ
うになる。一点鎖線で示されたブロック12は前述の通
り管理データベースを意味する。この管理データベース
12においては、建設現場ごとに現場ホームページ4
1,42,43が用意されるように、データが再構成さ
れている。現場ホームページ41は上記建設現場101
に対応する現場ホームページであり、現場ホームページ
42は上記建設現場102に対応する現場ホームページ
である。43は、その他の複数の建設現場のそれぞれに
対応する各現場ホームページを簡略して集合的にまとめ
て示したものである。現場ホームページ41,42等は
それぞれホームページアドレスを有しており、そのホー
ムページアドレスを指定することにより、対応する現場
ホームページをインターネット14を介して取り出すこ
とができる。現場ホームページ41,42等の内容は、
図3で説明した画像データベース31や文章暗号化デー
タベース32等のデータから建設現場ごとに必要なもの
を取り出して構成される。
【0024】図5に、上記の現場ホームページ41,4
2の内容を示す。43に示されるその他の現場ホームペ
ージでも同様な内容を有している。現場ホームページ4
1,42の内容としては労務管理、工程管理、文書管
理、品質管理が示される。
【0025】上記労務管理は、当日の出面(業種ごと)
の情報である。この労務管理の情報は、前述のごとく、
建設現場から、現場担当者が携帯電話16によって、建
設現場に対応する現場ホームページに送られる。この労
務管理の情報は、毎日、リアルタイムで把握される。
【0026】上記工程管理は、建設作業の進捗状況に関
する情報である。建設作業の進捗状況に関する情報は、
第1に工程表であり、第2に、前述のごとく建設現場か
ら現場担当者によって送られてくる建設現場の日々の画
像データ(写真)である。端末装置の表示画面に表示さ
れた現場ホームページの上には、当該工程管理に基づい
て、工程表と、建設現場の最新の建物の写真が表示され
ることになる。
【0027】上記文書管理は、着工時および竣工時の書
類等であってデータベース化されたものであり、必要な
書類が一元管理されている。これらの書類等を現場ホー
ムページで見ることが可能となる。上記の書類のデータ
ベース化は、例えば、図1における工務店のブロック1
00に示された端末装置11でブラウザ画面を表示さ
せ、その画面に入力することにより行うことができる。
実際の本実施形態に係る建設現場管理システムのプログ
ラムによれば、入力画面はフォーマットが形成されてお
り、画面の上で指定された欄に必要な事項を書込み入力
するだけで、住宅建設等で必要とされる書類の作成を行
うことができる。かかる文書管理によって、複数の関係
者の間において必要な書類を現場ホームページ41,4
2上で共有し、閲覧することが可能となる。
【0028】上記品質管理は、建設現場で建設中の建物
101a,102aの定期的な検査のための情報であ
る。建設現場では検査部分の写真を、前述の通り、デジ
タルカメラ15により撮像し、携帯電話16でインター
ネット14を経由して管理データベース12の現場ホー
ムページに送り、現場ホームページ上に表示する。これ
により、リアルタイムの表示を行うことができ、遠隔で
の管理を行うことができる。なお、VFZフォーマット
で写真を表示するため、8倍まで拡大することができ、
拡大しても精度の高い画像が保持される。
【0029】図1において、51〜55はインターネッ
ト14に接続された端末装置である。これらの端末装置
51〜55は、入力装置、コンピュータ本体、表示装置
等を備えた通常のパーソナルコンピュータであり、さら
にICカードリーダ61を備えている。上記端末装置を
利用することにより、インターネット14を介して工務
店100のウェブサーバ13に設定された建設現場管理
システム13Aにアクセスすることができる。端末装置
51〜55を利用する者は、後述するように、施主
(A,B)、設計者(A,B)、関係下請けの各種の業
者(A〜D、その担当者および責任者)、工務店の担当
者(A,B)および責任者、建設現場の検査官(A,
B)等の関係者である。なお端末装置55の後にも、符
号56で示される通り、同様な構成を有する複数の端末
装置が設けられている。
【0030】図1において、ブロック62内の端末装置
51は施主Aが使用する端末装置であり、ブロック63
内の端末装置52は施主Bが使用する端末装置である。
端末装置51,52は、通常、工務店によって用意さ
れ、工務店から各施主に貸与される。この場合に、施主
A,Bの各々には個別のICカードが与えられ、かつ個
々にIDとパスワードが与えられる。このICカード、
IDおよびパスワードも工務店によって用意される。I
CカードはICカードリーダ61にセットされて使用さ
れる。
【0031】施主A,Bの各々は、ウェブサーバ13に
アクセスするときには、端末装置51,52のICカー
ドリーダ61に入れる。このようにICカードリーダ6
1にICカードを入れると、端末装置51,52の表示
装置にはログイン画面が表示される。ICカードのメモ
リの中には、施主A,Bの各々が関係する建設現場に対
応する現場ホームページ41,42の1つのアドレス、
暗号キー、スクリーンセーバーキー等が記録されてい
る。施主Aが上記ログイン画面に自身のIDとパスワー
ドを記入してログインを実行すると、建設現場101に
対応する現場ホームページ41にアクセスし、端末装置
51の表示画面に現場ホームページ41が表示される。
この際に、ログイン画面に記入されたIDとパスワード
は前述のID・パスワード認証部21で認証される。ま
た施主Bが同様にログイン画面に自身のIDとパスワー
ドを記入してログインを実行すると、建設現場102に
対応する現場ホームページ42にアクセスし、IDとパ
スワードが認証されることを条件に、端末装置52の表
示画面に現場ホームページ42が表示される。
【0032】上記において、ログインを行った場合にお
いてIDとパスワードが認証されないときには、現場ホ
ームページを見ることはできない。またログインを行う
際には、入力される情報は暗号キーによって暗号化され
る。以上の点で、虚偽情報で現場ホームページにアクセ
スすることを防止でき、さらに情報漏洩の点でセキュリ
ティーが高いという利点を有している。
【0033】端末装置53〜56を使用して建設現場管
理システム13Aにアクセスする者は、設計者(A,
B)、関係下請けの各種の業者(A〜D、その担当者お
よび責任者)、工務店の担当者(A,B)および責任
者、建設現場の検査官(A,B)等の建設現場の関係者
である。端末装置の構成および機能は前述の端末装置と
同じである。従って上記の者もそれぞれ固有の1枚のI
Cカードと1つのIDおよびパスワードを有する。上記
の者達のうちで1つの建設現場に関係する者は、前述し
た施主の場合と同じである。
【0034】さらに上記の者のうち例えば建設現場10
1,102の両方に関係する者に関しては、貸与された
ICカードのメモリには2つの現場ホームページアドレ
スが記録されている。2よりも大きい複数の建設現場に
関係する者の場合には、その貸与されたICカードのメ
モリには複数の現場ホームページアドレスが記録されて
いる。従って、例えば2つ以上の建設現場に関係する業
者や責任者や担当者等の場合、端末装置53〜55のI
Cカードリーダ61にICカードをセットし、ログイン
画面で所定情報を記入してログインを行うと、担当する
複数の現場ホームページアドレスが画面に表示される。
そこで、見たい現場ホームページアドレスをクリックす
ると、選択した現場ホームページが表示されることにな
る。前述のIDとパスワードは、ID・パスワード認証
部21で認証されるので、例えば複数の現場ホームペー
ジに関係していても基本的に1つのID・パスワードで
アクセスすることができ、現場ホームページの数に応じ
たID・パスワードを持つ必要はない。
【0035】図6は、本実施形態に係る建設現場管理シ
ステムの概念的な構成と、建設現場管理システムを利用
する関係者の関係とを示す。建設現場管理システム13
Aは、前述の通り、基本的にウェブサーバ13内に設け
られる。
【0036】建設現場101の担当者Aは、前述の通
り、デジタルカメラ15と携帯電話16を用いて建設現
場101の進捗状況に関する情報を例えば毎日伝送し、
現場ホームページ41の工程管理等に記録させ、表示さ
せる。同様に、建設現場102の担当者Bは、デジタル
カメラ15と携帯電話16を用いて建設現場102の進
捗状況に関する情報を毎日伝送し、現場ホームページ4
2の工程管理等に記録させ、表示させる。さらに同様に
検査のための情報が画像データ等として送られ、現場ホ
ームページ41,42において品質管理として記録され
る。
【0037】また前述した通り施主等の関係者は、端末
装置51〜55を利用しインターネット14を経由して
ウェブサーバ13にアクセスして、所望の現場ホームペ
ージ41,42を取り出し、閲覧することができる。図
6の建設現場管理システム13Aでは、一例として2つ
の現場ホームページ41,42が、インターネット14
を経由してウェブサーバ13から取り出され、複数の関
係者に提示され、閲覧されている状態が示されている。
施主Aは現場ホームページ41のみを閲覧でき、建設現
場101に直接に行かなくても遠隔の地から建設現場1
01の進捗状況を確認・承認することができる。施主B
は現場ホームページ42のみを閲覧でき、建設現場10
2に直接に行かなくても遠隔の地から建設現場102の
進捗状況を確認・承認することができる。このことは、
設計者Aと設計者Bについても同じである。また業者
A,B,Dあるいは検査官A,Bも、各々の端末装置を
利用して、同様に、遠隔の地から関係のある1つの建設
現場の進捗状況を確認・承認することが可能となる。
【0038】他方、図6において、業者Cや工務店の責
任者に関しては、建設現場101,102の両方に関係
するので、現場ホームページ41,42の両方にアクセ
スすることができる関係が示されている。すなわち、2
つの現場101,102に関係する関係者は、前述のご
とく1つのID・パスワードを用いて2つの現場ホーム
ページ41,42のいずれかに選択的にアクセスして、
その内容を確認することができる。
【0039】図6に示されるごとく、建設現場管理シス
テム13Aによれば、現場の担当者(A,B)によって
建設現場101,102の進捗状況に関する情報が日々
提供され、かつ対応する現場ホームページに内容を更新
して表示することができるので、施主・設計者・業者等
の関係者は、建設現場に行かなくとも、必要なときにい
つでもその進捗状況を確認し承認することができる。
【0040】上記の実施形態では、関係者による現場ホ
ームページの確認は、端末装置51〜56で行われた
が、携帯型情報端末である携帯電話等で行えるように構
成することもできる。
【0041】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように本発明によ
れば、次の効果を奏する
【0042】工務店等にウェブサーバおよび管理データ
ベースを設け、そこに建設現場ごとの進捗状況に関する
情報を格納し、かつ定期的に表示内容が更新される現場
ホームページを用意し、関係者が、遠隔の地から端末装
置およびインターネット等を利用して現場ホームページ
を取り出して進捗状況に関する情報を確認し、承認でき
るようにしたため、個人住宅等の建設作業についてすべ
ての関係者が建設現場での進捗状況を現場に行くことな
く確認でき、建設現場の状況をほぼ毎日確認することが
でき、さらに建設作業の各種の管理事項を即座に知るこ
とができる。また、施主、設計者、各種業者等のごとき
建設現場の関係者だけがログインしてアクセスすること
ができるため、情報がクローズされた中で共有でき、セ
キュリティーを高く保持することができる。
【0043】さらに特定の関係者について複数の建設現
場に関係する場合であっても、関係者に1組のIDとパ
スワードを供与するだけで、複数の建設現場の現場ホー
ムページにログインできるので、建設現場ごとにID・
パスワードを持つ必要がなく、操作性が向上し、システ
ムが利用しやすいものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る建設現場管理システムおよびその
利用状態を含めた全体的なシステムの構成を示す構成図
である。
【図2】本発明に係るウェブサーバの内部を示す構成図
である。
【図3】本発明に係る管理データベースの内部を示すブ
ロック構成図である。
【図4】本発明に係る管理データベースの内部を現場ホ
ームページの観点で示した構成図である。
【図5】本発明に係る現場ホームページに記載される内
容を示す図である。
【図6】本発明に係る建設現場管理システムに関係する
関係者のアクセス関係を示す図である。
【符号の説明】
12 管理データベース 13 ウェブサーバ 13A 建設現場管理システム 14 インターネット 15 デジタルカメラ 16 携帯電話 41,42,43 現場ホームページ 51〜56 端末装置 61 ICカードリーダ 101,102 建設現場
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) E04G 21/00 E04G 21/00 Fターム(参考) 5B049 AA05 BB05 CC02 CC21 DD01 DD04 EE01 EE07 EE23 FF04 FF08 GG03 GG04 GG06 GG07

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建設事業体が、発注者の建物発注に基づ
    き、設計者に建物を設計させ、担当者に建設現場を管理
    させつつ、関係する複数の業者に業務をさせて前記建物
    を建設する場合に、 前記建物の建設に関する情報を、建設現場ごとに現場ホ
    ームページで作成・記録する管理データベースと、 前記建物の建設に関係する外部の情報提供要望者からの
    インターネットを経由した配信要求アクセスに対して、
    所定条件下で、前記管理データベースから前記現場ホー
    ムページを取り出し、前記情報提供要望者に提供するウ
    ェブサーバとから成り、 前記情報提供要望者は、前記建設現場に行かなくても、
    前記建設現場の進捗状況を確認し得ることを特徴とする
    建設現場管理システム。
  2. 【請求項2】 前記担当者は、定期的に、デジタルカメ
    ラで前記建設現場を撮像し、携帯電話で画像データを前
    記ウェブサーバに伝送し、前記現場ホームページに表示
    される画像内容を更新することを特徴とする請求項1記
    載の建設現場管理システム。
  3. 【請求項3】 前記インターネットを経由して前記ウェ
    ブサーバに対して配信要求アクセスを行う前記情報提供
    要望者は、前記建設事業体より提供されたICカードと
    ICカードリーダを用いてアクセス操作を行うことを特
    徴とする請求項1または2記載の建設現場管理システ
    ム。
  4. 【請求項4】 前記情報提供要望者が2以上の前記建設
    現場に関係してこれらの建設現場のいずれの前記現場ホ
    ームページにアクセスできるとき、1つのIDおよびパ
    スワードでアクセスを行うことを特徴とする請求項3記
    載の建設現場管理システム。
  5. 【請求項5】 前記現場ホームページに示される前記建
    物の建設に関する前記情報は、労務管理、工程管理、文
    書管理、品質管理の情報であることを特徴とする請求項
    1〜4のいずれか1項に記載の建設現場管理システム。
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