JP3480716B2 - 個人情報管理方法及びシステム - Google Patents

個人情報管理方法及びシステム

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JP3480716B2
JP3480716B2 JP2000215453A JP2000215453A JP3480716B2 JP 3480716 B2 JP3480716 B2 JP 3480716B2 JP 2000215453 A JP2000215453 A JP 2000215453A JP 2000215453 A JP2000215453 A JP 2000215453A JP 3480716 B2 JP3480716 B2 JP 3480716B2
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康 油屋
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株式会社エグゼコミュニケーションズ
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば住所録や名
刺等に記載されているような、個人の名前、所属、役
職、連絡先その他の個人情報をネットワーク上で効率的
に管理するための個人情報管理技術に関する。
【0002】
【発明の背景】自分の個人情報を他人に伝えるアイテム
として、名刺が一般的に使用されている。この名刺の管
理は、従来、紙ベースあるいはコンピュータベースのい
ずれかにより行われている。紙ベースによる管理は、通
常は、名刺に記載された情報を住所録に転記することに
より行われる。
【0003】紙ベースでの管理は最も簡便な形態であ
る。しかし、名刺数が多くなると、事後的に必要な名刺
を探し出したり、住所録から該当情報を特定するのが困
難になる。また、名刺は、通常は、初対面の相手に1回
渡すだけなので、その後の個人情報の変化はわからな
い。そのため、時間の経過に伴って連絡が途切れてしま
い、個人情報の活用が図れない場合が多い。さらに、紙
ベースでの管理では、住所録に転記した者が他の者とど
のようなつながりをもっているかは、把握することがで
きない。
【0004】このような問題を解決する上でコンピュー
タベースでの管理形態は便利である。コンピュータを用
いたこの種の情報の管理手段として、特開平11−66
082号公報に記載された名刺情報検索装置がある。こ
の名刺情報検索装置では、いずれかのユーザから入力さ
れた名刺及びその更新情報をすべてのユーザ間で共有で
きるようにしておき、また、誰が誰から名刺をもらった
かという情報を併せて登録しておくことにより、第三者
が他人の人脈情報を得ることができるようにする。名刺
情報の一部については、第三者に秘匿できるようにする
ことで、情報のセキュリティ性を確保している。
【0005】しかしながら、上記の名刺情報検索装置
は、基本的には個々のユーザの名刺情報の殆どを複数の
ユーザで共有して公開しあうことである。ユーザによっ
ては、特定の者には情報を公開したいが、他の者につい
てはその殆どを秘匿したいと願う者もいるだろうし、相
手側から情報が得られた場合にその相手を信頼して自分
の情報を知らせたいという場面も考えられる。つまり、
公開可能な個人情報の範囲を当事者間の信頼関係によっ
て各当事者が自由に決めるようにできれば、より現実的
な個人情報の利用形態が実現される知見がある。上記の
名刺情報検索装置は、この点を解決することができな
い。さらに、上記の名刺情報検索装置は、個人情報の受
け渡しがコンピュータによって行われることを前提とし
ており、オフライン(名刺のような紙ベースでの情報交
換)との連携が考慮されていない。
【0006】最近は、インターネットのような広域ネッ
トワークを媒介として人と人とが知り合う機会も多くな
っている。このような状況下では、名刺に代わる個人情
報の伝達形態や従来にない個人情報の効率的な管理形態
の実現が望まれる。
【0007】本発明は、人と人とが知り合うたびに発生
する個人情報の公開範囲を自分の意思でコントロールで
きるようにする新規な個人情報管理方法を提供すること
を、主たる課題とする。本発明の他の課題は、自分の個
人情報を他人に安全且つ効率的に伝達することができ、
他人の個人情報もその他人の了解のもとで確実に知得す
ることができる、個人情報管理システムを提供すること
にある。本発明の他の課題は、効率的な個人情報の管理
をコンピュータ上で実現するうえで好適となる記録媒体
を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、不特定者がア
クセス可能なシステムに於いて、不特定者からの個人情
報の登録を受け付ける過程と、個人情報を登録した登録
者毎に定めた領域に、その者の個人情報の閲覧を許容す
る相手を識別するための所定の識別情報を記録する過程
と、前記相手から識別情報を伴う個人情報の閲覧要求が
あった場合に、当該相手による当該個人情報の閲覧を可
能にする過程とを少なくとも実行し、前記識別情報の記
録を個々の登録者の行為に起因して行う、個人情報管理
方法を提供する。上記の過程を経ることにより、登録者
は、自分の個人情報を閲覧することができる者を自分の
行為に起因して自由に決めることができるようになる。
【0009】閲覧を許容し得る個人情報の範囲を複数範
囲設定し、閲覧要求があった場合に、識別情報によって
定めたいずれかの範囲の個人情報の閲覧を可能にするこ
とができる。具体的には、複数の個人情報の範囲の各々
にそれぞれ異なる鍵情報を対応づけるとともに相手に渡
す識別情報にいずれかの鍵情報を含ませておき、相手か
らの閲覧要求があった場合に、識別情報に含まれる鍵情
報によって特定される範囲の個人情報の閲覧を可能にす
る。これにより、閲覧させても良い個人情報の範囲を自
分の意思で自由にコントロールできるようになる。
【0010】閲覧を許容し得る個人情報の範囲を階層的
に選択できるようにしておき、閲覧要求があった場合
に、選択された層の個人情報の閲覧を可能にしても良
い。このようにすれば、携帯電話や携帯性情報処理端末
のように表示スペースが小さい場合であっても、必要な
情報を効率的に閲覧させることができる。各々の登録者
に自己の前記領域の参照を許容するとともに、識別情報
の記録に代えて、あるいは識別情報と共に、当該識別情
報に対応する所定のアイコンを記録して、当該領域の記
録情報を視認可能にしても良い。この場合は、識別情報
の受け渡し状況を各登録者が容易に把握できるようにな
る。
【0011】それぞれ同一の者の識別情報が記録されて
いる複数の前記領域を相互に関連付けておき、これらの
領域から特定される個々の登録者のコネクション情報の
一部又は全部を当該領域によって関連付けられた登録者
間で共有するようにしても良い。このようにすれば、他
人のコネクション情報を用いて登録者同士のつながり
(人脈)を拡げることができる。この場合、自分のコネ
クション情報が他の登録者によって利用されることにつ
いての権限を定めるようにする。
【0012】本発明は、また、不特定の者がアクセス可
能なネットワーク上に、識別情報によって閲覧可能な範
囲が定まる登録者の個人情報を登録する過程と、登録者
が識別情報を自分の個人情報を閲覧させたい相手に渡し
た時点で最低限の範囲の個人情報を閲覧可能な状態にす
るとともにネットワークを通じて相手から識別情報を伴
う個人情報の閲覧要求があった場合に、閲覧可能な状態
にある個人情報の範囲を拡大させる過程とを含む、個人
情報管理方法を提供する。この方法では、相手から識別
情報を受け取る前でも最低限の個人情報をその相手用に
公開するので、相手の便宜が図られる。
【0013】上記の他の課題を解決する本発明の個人情
報管理システムは、不特定者がアクセス可能なネットワ
ークに接続されるシステムであって、ネットワークを通
じて不特定者から受け付けた個人情報を登録するととも
に、この個人情報を登録した登録者毎に、自分の個人情
報を閲覧させたい相手を識別するための所定の識別情報
が記録される領域を用意する登録管理手段と、ネットワ
ークを通じて相手から識別情報を伴う個人情報の閲覧要
求があった場合に、当該相手による当該個人情報の閲覧
を可能にする閲覧管理手段とを備えるものである。好ま
しくは、いずれかの登録者からの個人情報が修正された
場合に当該登録者の個人情報が関わるシステム内のすべ
ての記録情報を前記個人情報の修正内容に応じて修正す
る手段と、前記修正後の個人情報にアクセス可能なすべ
ての登録者宛に当該個人情報が修正された旨を電子的に
通知する手段とをさらに備えて個人情報管理システムを
構成する。これにより、常に最新の個人情報を閲覧可能
になる。個人情報を最新のものに修正する責任は、登録
者自身が負う。
【0014】本発明は、また、不特定者がアクセス可能
なネットワークに接続されるシステムであって、ネット
ワークを通じて不特定者から受け付けた個人情報を登録
するとともに、この個人情報を登録した登録者毎に用意
したコネクションリストへの情報記録を行う登録管理手
段と、ネットワークを通じて一の登録者の個人情報に対
する閲覧要求を受け付けたときに閲覧要求に応答するか
どうかを決定する閲覧管理手段とを備える個人情報管理
システムを提供する。登録者毎のコネクションリスト
は、それぞれ自己の個人情報を閲覧させたい相手を識別
するための識別情報が当該登録者の行為に起因して記録
されるものであり、識別情報は閲覧を許容する個人情報
の範囲を定める鍵情報を含むものである。閲覧管理手段
は、識別情報を伴う一の登録者の個人情報に対する閲覧
要求があった場合に当該一の登録者用のコネクションリ
ストに識別情報が記録されていることを条件として当該
一の登録者の個人情報の閲覧を鍵情報で特定される範囲
で可能にする。
【0015】本発明は、また、不特定の者がアクセス可
能なネットワークに接続されるコンピュータに、下記の
処理を実行させるためのプログラムコードが記録され
た、コンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供する。 (1)ネットワークを通じて不特定者から受け付けた個
人情報を登録するとともに、この個人情報を登録した登
録者毎に、自分の個人情報を閲覧させたい相手を識別す
るための所定の識別情報が記録される領域を用意する処
理、(2)ネットワークを通じて相手から識別情報を伴
う個人情報の閲覧要求があった場合に、当該相手による
当該個人情報の閲覧を可能にする処理。好ましくは、前
記プログラムコードが、さらに下記の処理を実行させる
ものとする。(3)いずれかの登録者の個人情報が修正
された場合に当該登録者の個人情報が関わるシステム内
のすべての記録情報を個人情報の修正内容に応じて修正
する処理、(4)修正後の個人情報にアクセス可能なす
べての登録者宛に当該個人情報が修正された旨を電子的
に通知する処理。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用した電子住所
録管理システムの実施形態を説明する。図1は、この電
子住所録管理システムの全体構成図である。電子住所録
管理システム1は、ネットワークの一例となるインター
ネットLに、個人情報管理システム10と、不特定者が
操作して個人情報管理システム10にアクセスする各種
操作端末とを接続して構成される。
【0017】操作端末は、ここでは、データ処理手段付
の携帯電話20k、携帯型情報処理端末の一例となる携
帯型パソコン20m、スタンドアロン型パソコン20s
とする。以下、これらを区別する必要がある場合を除
き、この実施形態では、操作端末20と総称する。操作
端末20は、それぞれ、HTML言語で書かれたファイ
ルを読み取ることができるブラウザを表示するための表
示部を備えるものである。ブラウザとしては、各種パソ
コン20m、20cの場合には、良く知られているInte
rnetExplore、NetscapeNavigator等を使用することがで
きる。携帯電話20kの場合には、閲覧用ページ画面を
携帯電話用のサイズに縮小するとともに画面内容を編集
する機能を、後述するサーバ処理部11に設ける。
【0018】個人情報管理システム10は、Webサー
バとしての役割を果たすことができるコンピュータによ
って実現されるもので、このコンピュータが搭載してい
る基本制御プログラム(OS(オペレーティングシステ
ム)やBIOS(基本入出力制御システム)と本発明の
記録媒体に記録された各種プログラムコードとの協働に
よって、図2に示されるような機能ブロック、すなわ
ち、サーバ処理部11、表示制御部12、要求受付部1
3、登録処理部14、データベース管理システム(DB
MS)15を具備するものである。本実施形態で用いる
プログラムコードは、「Servlet」という、Ja
va言語でコーディングされた公知のプログラムコード
を含む。記録媒体は、CD−ROM、DVD−ROM、
半導体メモリのような可搬性記録媒体であっても良い
が、運用時に、上記コンピュータが読みとり可能なハー
ドディスク等の固定型記録媒体にOS等と共に記録され
るようにしておくことが好ましい。
【0019】サーバ処理部11は、操作端末20との間
の通信を制御するものであり、Webサーバソフトウエ
ア又は同等機能ソフトウエア(プログラムコード等)に
よって実現される。電子メールの発信及び仲介を行うこ
ともできる。操作端末20からのアクセスは、所定の専
用フォームのページ画面(HTML文で表現されたも
の)をその端末の表示部に表示させ、そのページ画面の
該当領域へのデータ入力を受け付けることによって行う
ことができる。ページ画面は、複数のものが階層的に用
意されており、操作端末20からの操作内容に応じてあ
るいは予め定めた所定の順序で上位階層から下位階層の
順にその表示部に表示させる。操作端末20が携帯電話
20kの場合には、図9に示されるように、ページ画面
のレイアウトを携帯電話20kの表示部に合わせて編集
したものを送出する。
【0020】表示制御部12は、サーバ処理部11を通
じて操作端末20の表示部に所要のページ画面が正常に
表示されるように制御する。そのために、表示制御部1
2は、操作端末20の種別毎のパラメータを保持してい
る。要求受付部13は、サーバ処理部11(ページ画
面)を通じて入力された操作端末20からの各種要求を
受け付ける。要求には、個人情報の登録の要求、項目や
登録事項の削除を含む修正の要求、閲覧の要求がある。
登録要求の場合には、登録すべき個人情報の入力を促す
ためのページ画面が操作端末20の表示部に表示される
ようにする。修正の要求、閲覧の要求についても同様で
ある。サーバ処理部11〜要求受付部13までは、「S
ervlet」という、Java言語でコーディングさ
れた公知のプログラムを読み込み、操作端末20の操作
者からの要求内容を判断して、その結果を返信する処理
を実行することで、実現が可能である。登録処理部14
は、認証処理を含む、個人情報の登録に関する処理を行
う。これについては、後述する。
【0021】DBMS15は、データベース(DB)1
52とその入出力制御部151とから成る。DB152
には、ユーザから個人情報の登録を受け付けるたびに更
新される登録者テーブルT1と、登録者毎に生成され
る、基本情報テーブルT2、会社情報テーブルT3、学
校情報テーブルT4、プライベート情報テーブルT5、
及びコネクションリストCNLが格納される。各テーブ
ルT1〜T5は相互にリンクしており、いずれかのテー
ブルの記録情報をもとに他のテーブルの記録情報を読み
出せるようになっている。
【0022】登録者テーブルT1には、システムがすべ
ての登録者を管理できるようにするための管理情報が記
録される。具体的には、登録受付時に登録者毎に付与さ
れる固有ID、登録者が定めたパスワード、登録者の名
前、ふりがな、登録者のメールアドレス等が一覧形式で
記録される。基本情報テーブルT2は、登録者の基本情
報が記録される。具体的には、登録者の名前又はハンド
ル名、生年月日、性別、職業、出身地、住所、携帯電話
番号、自宅電話番号、自宅FAX番号、メールアドレス
等が記録される。会社情報テーブルT3には、登録者の
会社に関する情報が記録される。具体的には、登録者の
名前、ふりがな、会社名、部署、役職、会社住所、会社
電話番号、会社FAX番号、会社メールアドレス、会社
ホームページ、勤務時間帯、コメント等が記録される。
学校情報テーブルT4には、登録者の出身校や専門分野
に関する情報が記録される。具体的には、学校名、学部
名、専攻、学年、クラス、部活、サークル、ゼミ、研究
室、入学年度、卒業年度、学校メールアドレス、学校ホ
ームページ、コメント等が記録される。プライベート情
報テーブルT5には、登録者のプライベートな情報が記
録される。具体的には、登録者の顔写真、個人のホーム
ページ、本人の特徴、遊びに行く場所、良く聴く音楽、
好きな食べ物、好きなスポーツ、その他のフリー情報等
が記録される。
【0023】コネクションリストCNLは登録者個人の
住所録として利用されるもので、自分とつながりをもつ
他の登録者の固有IDその他の情報が記録される。シス
テム的には、自己の個人情報を閲覧させたい相手(他の
登録者)が誰で、どの範囲の情報を閲覧させるかを識別
するための識別情報を記録するための、登録者毎に用意
された領域として利用される。コネクションリストCN
Lへの識別情報の記録は、登録者が自分の個人情報を閲
覧させたい相手に識別情報を配った事実を自ら入力した
場合、システムが他の登録者からその登録者(コネクシ
ョンリストが対応する登録者)への情報の送出を検知し
た場合等に行われる。他の登録者からの情報の送出が可
能になるのは、自分がインターネットLを通じて、ある
いはオフラインによって識別情報を他の登録者に渡した
ことに因る。つまり、コネクションリストCNLへの識
別情報の記録は、すべて当該登録者の行為に起因するこ
とになる。
【0024】電子住所録システム1では、登録者が自分
の個人情報の閲覧を許容する範囲を用途に応じて複数範
囲設定しておく。そして、閲覧させたい相手からの閲覧
要求があったときに、要求範囲の個人情報を、その相手
が操作する操作端末20の画面上に表示させる。「用途
に応じて」とは、大枠ではビジネス用途かプライベート
用途かを意味する。より詳細な用途を決めることができ
ることは勿論である。用途の切り分けは、基本的には、
登録者が、自分の意思によって、自分のコネクションリ
ストCNLに、用途を識別するためのデータを記録して
おけば良い。より簡便には、閲覧を許容し得るレベルを
定めた鍵情報を定め、それを固有IDと共に識別情報の
一例として発行する。鍵情報と閲覧を許容する範囲の設
定の仕方は、様々の態様が考えられる。レベルを定め
て、各レベルで対象となる情報毎に絞っても良いし、テ
ーブル毎に定めても良い。
【0025】前者の場合(情報毎に絞る場合)は、テー
ブルの種類に関わらず、例えば3段階のレベルを設定
し、レベル1では、名前、性別、職業、出身地、住んで
いる都道府県、会社情報テーブルT3に記録された情報
のすべてを閲覧許容範囲とし、レベル2では、レベル1
の情報に加えて、個人のメールアドレス、携帯電話の番
号、生年月日、学校情報テーブルT4に記録された情報
のすべてを閲覧許容範囲とする。レベル3は、登録され
ている個人情報のすべてを閲覧許容範囲とする。デフォ
ルトで、これらの3つのレベルによる個人情報の絞り込
みの範囲を上記のように定めておき、これを事後的に変
更できるようにしても良い。何を各レベルの個人情報と
するかは、登録時に登録者が任意に定める。
【0026】後者の場合(テーブル毎に定める場合)
は、例えば基本情報テーブルT2〜プライベート情報テ
ーブルT5の各々に、異なるレベルの閲覧権限を表す鍵
情報を割り当てる。または、テーブル内の情報項目毎
に、その内容を公開するかしないかを設定する。これら
も、登録者が任意に定める。「公開しない」を設定する
場合は、固有IDの他に相手の鍵情報を受け取らない限
り、その相手に同種の内容を公開しないようにする。つ
まり、「公開する」者同士は、どちらかが鍵情報を渡せ
ば両者共に情報を閲覧できるが、「公開しない」者に鍵
情報を渡した場合は、相手から鍵情報が渡されない限
り、相手の情報を閲覧できない。
【0027】後者の場合の鍵情報の割り当ての例を示し
たのが図3である。基本情報テーブルT2内の情報は、
より多くの登録者が本システムを利用できるようにする
ため、最低限のレベルの鍵情報とする。次の権限レベル
の鍵情報では、会社情報テーブルT3までを閲覧するこ
とができる。さらに次の権限レベルの鍵情報では、会社
情報テーブルT3のほか、学校情報テーブルT4の内容
をも閲覧することができる。但し、学校情報テーブルT
4については「公開しない」が設定されているので、相
手から同レベルの鍵情報を受け取らない限り、実質的に
相手は閲覧することができない。それ以上の権限レベル
鍵情報では、プライベート情報テーブルT5の内容をも
閲覧することができる。どの部分がどの権限レベルとす
るかは、親交の度合いによって決める。
【0028】図4(a)、(b)は、識別情報を固有I
Dと鍵情報とした場合の、ある登録者(登録者Aとす
る)用のコネクションリストCNLの具体的な内容例を
示す図である。コネクションリストCNLの項目として
は、自分とつながりをもつ他の登録者の名前Q1、メー
ルアドレスQ2、電話番号Q3、固有IDQ4、最新更
新日Q5、渡した鍵情報の種類Q6、受領した鍵情報の
種類Q7である。図4(a)は、登録者Aのある時点に
おける鍵情報の受け渡し状況、同(b)は、その後に鍵
情報の受け渡しがあった場合の状況を、それぞれ示して
いる。「鍵情報を渡した」、「鍵情報を受領した」と
は、それぞれ相手の固有IDを追加登録したことを意味
する。
【0029】他の登録者の情報を追加すると、フィール
ドが一つ増え、ID欄に相手の固有IDが記録される。
鍵情報を渡した場合は、「渡した鍵情報」の欄に、鍵情
報のレベルを表すアイコンが表示されるようにする。
「受領鍵情報」の欄は、その相手から鍵情報を受領する
までは、空欄となる。鍵情報を受領した場合は、そのフ
ィールドの「名前」に相手の名前や「メール」の欄にメ
ールアドレスが加わり、「受領鍵情報」の欄に受け取っ
た鍵情報のアイコンが加わる。なお、図4(b)の最下
段のフィールドは、相手からの鍵情報の受領が先行した
場合である。相手から鍵情報の受領があった場合は、自
動的にフィールドが作成され、鍵情報と相手の情報が記
録される。最終的に受け渡しが成立した場合は、両方の
鍵情報の欄にアイコンが記録される。これにより、各登
録者は、コネクションリストCNLを参照することによ
り、現在の鍵情報の受け渡し状況を把握し、閲覧可能な
者と閲覧可能な個人情報の範囲を確認することができ
る。
【0030】<運用形態>次に、電子住所録管理システ
ム1の運用形態の一例を説明する。電子住所録管理シス
テム1では、個人情報管理システム10を個人情報の登
録、修正(個人情報の内容変更のほか、ID追加登録、
鍵情報登録、脱会を含む)、閲覧の窓口としておき、新
規登録を行う者、既に登録した者、脱会しようとする者
からの各種要求を受け付ける。これらの要求は、通常は
インターネットLを通じて行うが、個人情報管理システ
ム10の前で直接それを行う場合もある。個人情報管理
システム10の管理者による代理受付も可能である。以
下、インターネットLを通じて不特定者からアクセスが
行われることを前提として、個人情報管理システム10
における登録、閲覧、修正の処理手順を説明する。
【0031】(1)情報登録 新規に自分の個人情報を登録しようとする者は、操作端
末20を操作して個人情報管理システム10に登録要求
を行う。図5は、個人情報管理システム10における新
規登録時の処理手順図である。図5において、個人情報
管理システム10は、登録要求を受けて登録用フォーム
を生成し、これを操作端末20のブラウザ画面上に提示
する(R101:Yes,R102)。登録用フォームに
は、次回以降のアクセスの認証を受けるためのパスワー
ドのほか、必要最低限の個人情報の記入フィールドが形
成される。必要最低限の個人情報は、閲覧権限を要しな
い情報、例えば名前、ふりがな、メールアドレスであ
る。登録フォームの記入フィールドにデータが入力され
た場合は、これを受け付け(R103)、固有IDを発
行する(R104)。受け付けた個人情報は、固有ID
と対応付けてDBMS15に登録しておく(R10
5)。
【0032】登録者が、詳細な個人情報の登録をも行う
場合は、詳細情報登録用フォームを生成し、これをブラ
ウザ画面上に提示する(R106:Yes、R107)。
上記と同様に、詳細情報が入力されたときは、その登録
を受け付ける(R108)。詳細情報は、図3に示した
ように、会社情報、学校情報、プライベート情報に分け
られている。この運用形態では、テーブルT2〜T5の
種類に関わらず、情報の範囲毎に、それぞれ、異なるレ
ベルの鍵情報を割り当てる(R109)。前述のよう
に、デフォルトで、レベル1〜レベル3のいずれかを表
す鍵情報を割り当て、詳細は事後的に変更するようにし
ても良い。情報を公開する/しないも、ここで設定す
る。なお、相手に鍵情報を渡し、鍵情報を渡される前
に、デフォルトで、情報の公開をする、という設定もで
きる。
【0033】鍵情報を相手に渡した場合は、鍵情報のレ
ベルと、渡した相手の固有IDとをDBMSにまとめて
登録しておく(R110)。鍵情報を渡した者には、そ
の旨がシステムから通知される。Web上に公開される
場合もある。他の詳細情報がある場合は、R107以降
の処理を繰り返し(R111:Yes)、登録処理を終え
た後は、トップページ画面をブラウザ画面に表示させ
る。
【0034】DB152内には、図4に示したようなコ
ネクションリストCNLが、その登録者用に自動生成さ
れる。このコネクションリストCNLは、随時、登録者
が参照できるようになっている。
【0035】(2)情報検索(閲覧) 図6は、閲覧時の処理手順図である。閲覧要求を受けた
場合、個人情報管理システム10は、登録処理部14で
登録者認証を行う。登録者認証は、アクセスしてきた者
の固有IDとパスワードがそれぞれ予め登録されている
ものと一致するかどうかにより行う。認証がOKの場合
は、閲覧要求を行った登録者用のコネクションリストC
NL内のすべての手持ちID(他の者の固有ID)を探
索し(S101:Yes,S102)、各手持ちIDに対
応する個人情報を特定する(S103)。
【0036】特定した個人情報のうち検査項目にヒット
する情報を見つけた場合、例えば該当する名前を見つけ
た場合は(S104:Yes)、それが検索の初回処理で
あればHTMLヘッダを作成した後、HTML文を追加
作成する(ステップS105:Yes、S106、S10
7)。初回処理でない場合はHTMLヘッダの作成をパ
スしてHTML文を追加作成する(ステップS105:
No、S107)。名前等のリンクは、HTML文の<A
>タグ(登録者Aの場合)内に随時追加する。他の検索
項目がある場合はステップS104以降の処理を繰り返
す(ステップS108:Yes)。検索項目がなくなった
場合は、HTMLフッダを作成して検索処理を終える
(S108:No、S109)。検索結果は、随時、ブラ
ウザ画面に表示させる。これにより、閲覧要求を行った
者が検索結果を閲覧できるようになる。
【0037】他人から固有IDや鍵情報を受け取った場
合のように、閲覧したい個人情報が予め決まっている場
合は、操作端末20から個人情報管理システム10に、
その情報にアクセスするためのブラウザ画面の表示要求
を行う。このとき、相手の固有IDや鍵情報を添付す
る。ブラウザ画面には、その相手のどの情報を得たいの
かを選択するための専用フォームが形成されている。個
人情報管理システム10は、DB152内の該当者のテ
ーブルT2〜T5にアクセスし、個人情報を引き出して
良いかどうかという項目のチェックを行う。チェック
は、例えば上述の「Servlet」を起動することに
より行う。チェックがOKであれば、その相手の個人情
報を引き出し、要求した登録者のブラウザ画面に表示さ
せる。
【0038】(3)情報修正 既に登録してある個人情報は、随時修正することができ
る。例えば登録者の名前、住所、会社等が替わった場
合、登録者が特定者への情報の公開を中止したい場合、
脱会したい場合は、登録者が自分の固有IDを添えて個
人情報管理システム10に修正要求を行う。図7は、個
人情報管理システム10における個人情報修正時の処理
手順図であり、個人情報の部分修正の場合の例を示して
いる。
【0039】修正要求を受けた場合は、個人情報管理シ
ステム10は、閲覧要求時と同様の登録者認証を行い、
OKであれば、DBMS15からその登録者の個人情報
を引き出してブラウザ画面に提示する(K101:Ye
s,K102)。そのブラウザ画面を通じて修正内容が
入力された場合は、それを受け付け(K103)、その
登録者の個人情報を更新する(K104)。その後、修
正要求を行った登録者の個人情報を登録(使用)してい
る他の登録者がいるかどうかを調べる(K105)。他
の登録者がいる場合は、その登録者の固有IDを特定し
(K105:Yes、K106)、特定したすべての登録
者に情報更新通知を行う(K107)。すべての登録者
が見る掲示板やページ画面に、一括通知するような形態
も可能である。その後、修正要求を行った登録者に更新
完了通知を行って修正処理を終える(K108)。
【0040】脱会の場合には、上記の各通知の後、脱会
した登録者に関するすべてのテーブル、リストを削除す
る。また、脱会した登録者が渡したすべての鍵情報を削
除し、一連の処理が完了した場合は、その旨を脱会要求
者に伝える。
【0041】個人情報管理システム10では、すべての
登録者の個人情報を集中的に記録しているため、上記の
ような内容変更があった場合は、その個人情報に関わる
システム内のすべての記録情報を修正する。この場合
は、他の登録者にとっては、自分の意思によらない変更
が生じたことになるので、それらの者に変更があった旨
をトップページ画面等を通じて電子的に通知する。
【0042】このように、個人情報管理システム10で
は、一の登録者が他の登録者に識別情報を渡したときに
当該他の登録者用のコネクションリストCNLに一の登
録者の固有IDと当該鍵情報とを記録しておき、いずれ
かの登録者からの閲覧要求に対して、当該登録者用のコ
ネクションリストCNLに記録されている情報に基づく
閲覧を許容する処理を行うようにしたので、不特定者が
アクセスし得る環境下に自分の個人情報をおいた場合で
あっても、セキュリティ性を維持することができる。
【0043】また、このような環境下に自分の個人情報
をおくことで、インターネットを通じて自己紹介した
り、相手の個人情報を知ることがきわめて容易になり、
コミュニティの場を拡げることができるようになる。各
登録者のコネクションリストCNLの内容に変更があっ
た場合は、随時それが修正され、関係者に通知されるの
で、個人情報が替わった場合であっても、名刺による個
人情報管理のように、連絡が途絶えることがなくなる。
【0044】また、コネクションリストCNLに相手の
固有IDと鍵情報のアイコンを記録してそれぞれの登録
者に提示するようにしたので、登録者は、現在の自分の
鍵情報の受け渡し状況や相手からの受け取り状況を視覚
的に任意の時点で知ることができるようになる。
【0045】さらに、各登録者の個人情報の閲覧可能範
囲が複数範囲設定され、閲覧可能範囲毎について異なる
レベルの鍵情報が割り当てられるので、相手に伝えたい
情報の範囲とある相手には秘密にしたい情報範囲とを自
分の意思でコントロールすることができるようになる。
【0046】次に、本実施形態の電子住所録管理システ
ム1の使用例を説明する。 <使用例1>まず、図8を参照して、携帯型パソコン2
0mを用いて登録者Aが登録者Bの個人情報を閲覧する
場合の使用例を説明する。前提として、図8最上段に示
されるように、登録者A,Bが、それぞれ自分の固有I
Dをオフライン又はオンラインで交換しあい、相手側の
固有IDを知っているものとする。この状況では、登録
者A,Bは、それぞれ相手の固有IDを用いて個人情報
管理システム10にアクセス(検索要求)することで、
相手の最低限の個人情報を閲覧することができる。
【0047】登録者Aが自分のコネクションリストCN
Lに登録者Bの固有IDを追加すると、登録者Bに関す
る情報、例えば登録者Bの名前等が、自分のコネクショ
ンリストCNLに自動的に転記される。登録者Aは、登
録者Bの個人情報をより詳細に閲覧したい場合は、登録
者Bに自分の鍵情報を渡す。鍵情報の受け渡しは、We
b又は電子メールにより行うことができる。また、鍵情
報を渡した旨を、自分のコネクションリストCNLに追
加する。この段階では、登録者Aは、登録者Bの詳細情
報を見ることはできない。
【0048】登録者BのコネクションリストCNLに
は、図4(b)の最下段のように、登録者Aから鍵情報
が渡されたことを知らせるアイコンが自動的に記録され
る。登録者Bは、アクセス時に自分のコネクションリス
トCNLを見て、あるいは電子メールやWebを通じて
通知されたことをもって、登録者Aから鍵情報が届いた
ことを知る。
【0049】登録者Bは、登録者Aに自分の詳細情報を
閲覧させて良いと判断した場合は、登録者Aに鍵情報を
渡す。そして、鍵情報を渡した旨を自分(B)のコネク
ションリストCNLに記録する。すると、登録者Aのコ
ネクションリストCNLのうち、先に追加形成されてい
る登録者Bの「受領欄」に、登録者Bから鍵情報を受領
したことを示すアイコンが自動的に記録される。これに
より、登録者A,B共に鍵情報で特定される分だけの相
手の個人情報を閲覧できるようになる。
【0050】なお、上記の使用例では、固有IDと鍵情
報とを別々に受け渡すことによって、各々の個人情報を
閲覧できるようにしたが、固有IDと鍵情報とを同時に
相手側に渡すようにしても良い。すなわち、登録者Aが
自分の個人情報を閲覧させたい登録者Bに、自分の固有
IDと鍵情報とを同時に渡す。登録者Bから鍵情報を受
け取るまでは、最低限の範囲の個人情報のみの閲覧を許
容する。これは、一々鍵情報を受け渡すまでもなく、公
開しても良いと判断した項目については、公開しておい
た方が相手の便宜にもなるし、以後の処理も軽減される
ことによる。
【0051】<使用例2>次に、登録者Aが、登録者C
の個人情報を携帯電話20kを用いて閲覧する場合の例
を説明する。図9は、この場合の携帯電話20kの画面
の遷移例を示した図である。登録者Aは、自己の固有I
Dとパスワードとを個人情報管理システム10に送出
し、認証を受けることで、本システムの利用画面を表示
させることができる。図9左上の例では、自己が要求し
得る内容が階層的に表現され、選択された層の個人情報
が画面上に表示されるようになっている。図示の例で
は、[4]住所録が登録者Aによって選択されている。
「住所録」では、図4に示したコネクションリストCN
Lの項目(Q1〜Q7)と、住所録検索のための項目と
が選択できるようになっている。「住所録」の下位の階
層の「名前一覧」を選択すると、コネクションリストC
NLの「名前」の項目Q1が選択され、特定の名前を選
択すると、その名前の登録者の詳細情報の閲覧要求とそ
の表示ができるようになっている。このような画面の表
示の仕方を採用することにより、表示部の画面サイズが
小さい携帯電話20kであっても、必要な情報を効率的
に閲覧できるようになる。
【0052】<他の実施形態>上記の実施形態では、固
有ID及び鍵情報を受け渡すことによって、各々の個人
情報を閲覧できるようにしたが、セキュリティ性が特に
要求されない用途では、鍵情報を用いず、固有IDの受
け渡しのみで、個人情報の閲覧を可能にすることも可能
である。この場合は、個人情報管理システム10で、一
の登録者が他の登録者に自己の固有IDを渡したときに
当該他の登録者用のコネクションリストCNLに一の登
録者の固有IDを記録する。また、一の登録者が他の登
録者から固有IDを受け取ったときに当該一の登録者用
のコネクションリストCNLに他の登録者の固有IDを
記録する。そして、いずれかの登録者からの閲覧要求に
対して、当該登録者用のコネクションリストCNLに記
録されている固有IDによって特定される個人情報の閲
覧を許容する。このようにすれば、より簡易にコミュニ
ティの場を構築できるようになる。
【0053】<他の実施形態>また、個々の登録者のコ
ネクションリストCNLをより有効に活用して、ネット
ワークにおけるコミュニティの場を拡大したり、複数の
個人情報を統合して、それを戦略面に利用したりする形
態も可能である。すなわち、同一の登録者との間で鍵情
報の受け渡しを行ったすべての者用のコネクションリス
トCNLを相互に関連付けておき、ある登録者のコネク
ション情報(人脈の情報)の一部又は全部を他の複数の
登録者との間で共有できるようにする。コネクションリ
ストCNLの関連付けは、例えば、同一の固有ID同士
をリンクさせることで実現することができる。コネクシ
ョン情報の共有は、具体的には、リンクがはられたすべ
ての登録者が他の登録者用のコネクションリストCNL
の内容を参照できるようにすることを意味する。このよ
うにすれば、例えば100人の登録者が、それぞれ10
人の他の登録者とつながりがある場合に、1000人分
(100人×10人)の個人情報にアクセスできるよう
になる。
【0054】このような形態による利点としては、例え
ば、以下のようなものが挙げられる。登録者Aが現在進
めている商談が難航している。しかし、先方の担当者
は、同社社員(この者も登録者)である登録者D(登録
者AのコネクションリストCNLに記録されている登録
者)の学生時代の後輩であることが、その登録者Dのコ
ネクションリストCNLと、そのコネクションリストC
NLに登録されている担当者の学校情報を参照すること
によって判明した。そこで、登録者Dを通じて先方の担
当者とコネクションをとってもらい、商談を成立させ
る。
【0055】<他の実施形態>コネクションリストCN
Lを操作端末20とDBMS15との双方で管理し、い
ずれかに変更が生じた場合に他方を修正するような形態
も可能である。すなわち、通常は、操作端末20側のコ
ネクションリストCNLを住所録として使用し、誰にど
の鍵情報を渡したか等は、操作端末20の側で管理し、
オンラインで個人情報管理システム10と接続した場合
に、両者の一致性をみる。不一致の項目がある場合は、
最新の情報をそれ以前の情報に反映させるようにする。
電子メールやWeb上に、その旨(不一致の旨)を公開
するようにしても良い。
【0056】なお、以上の実施形態は、例示であって、
上記の機能ブロック、その実現手段及び処理手順に限定
する趣旨ではない。上記の説明では、中心的な処理動作
を行うのは一つの個人情報管理システム10であった
が、個人情報管理システム10と同等の機能を実現する
複数の情報処理システムも本発明の範囲である。
【0057】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、自分の個人情報が公開される範囲を自分の意
思でコントロールするための効率的な管理が可能になる
という特有の効果が得られる。また、自分の個人情報
を、安全且つ効率的に他人に伝達することができ、他人
の個人情報も、その他人の了解のもとで用意に知得する
ことができるという、効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した電子住所録管理システムの全
体構成図。
【図2】本発明の一実施形態による個人情報管理システ
ムの機能ブロック図。
【図3】個人情報の開示可能範囲と、各範囲毎に定めた
鍵情報との関係を示した説明図。
【図4】コネクションリストの内容例を示した図で、
(a)はある時点での内容、(b)は、他の登録者との
間で鍵情報の受け渡しがあった時点での内容を示してい
る。
【図5】個人情報管理システムにおける、個人情報の新
規登録時の処理手順説明図。
【図6】個人情報管理システムにおける、個人情報検索
時の処理手順説明図。
【図7】個人情報管理システムにおける、個人情報修正
時の処理手順説明図。
【図8】電子住所録管理システムの使用例を示した説明
図。
【図9】本発明を携帯電話を用いて実施する場合の携帯
電話の表示画面の遷移例を示した図。
【符号の説明】
1 電子住所録管理システム 10 個人情報管理システム 11 サーバ処理部 12 表示制御部 13 要求受付部 14 登録処理部 15 DBMS 151 入出力制御部 152 DB 20、20k、20m、20s 操作端末(携帯電話、
携帯型パソコン、据え置き型パソコン) L インターネット T1、T2〜T5 個人情報に関わる情報が記録された
テーブル CNL コネクションリスト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 17/30 G06F 12/00 G06F 12/14 G06F 15/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 不特定者がアクセス可能なシステムに於
    いて実行される方法であって、前記システムに備えられた登録管理手段が、 前記不特定
    者からの個人情報の登録を受け付ける過程と、前記登録管理手段が、 個人情報を登録した登録者毎に定
    めた領域に、その者の個人情報の閲覧を許容する相手を
    識別するための所定の識別情報を記録する過程と、前記システムに設けられた閲覧管理手段が、 前記相手か
    ら前記識別情報を伴う個人情報の閲覧要求があった場合
    に、当該相手による当該個人情報の閲覧を可能にする過
    程とを含み、前記識別情報の記録が個々の登録者の行為に起因して行
    われ、 閲覧を許容し得る個人情報の範囲が複数範囲設定されて
    おり、前記閲覧管理手段は、 前記閲覧要求があった場合
    に、前記識別情報によって定めたいずれかの範囲の個人
    情報の閲覧を可能にし、 前記複数の範囲の各々にそれぞれ異なる鍵情報が対応づ
    けられているとともに、前記識別情報にいずれかの鍵情
    報が含まれており、前記閲覧管理手段は、 前記閲覧要求
    があった場合に、前記識別情報に含まれる鍵情報によっ
    て特定される範囲の個人情報の閲覧を可能にし、更に、前記個人情報の範囲毎に「公開する」「公開しな
    い」のいずれかの属性が設定されており、前記閲覧管理
    手段は、前記識別情報に含まれる鍵情報によって特定さ
    れる範囲の個人情報の閲覧を可能にする際に、「公開し
    ない」の属性が設定された範囲の個人情報に対しては、
    閲覧者の鍵情報を受け取らない限り、当該個人情報の閲
    覧を可能とせず、「公開する」の属性が設定された範囲
    の個人情報に対しては、閲覧者、公開者のどちらかが鍵
    情報を渡していれば閲覧を可能とすることを特徴とす
    る、 個人情報管理方法。
  2. 【請求項2】 各々の登録者に自己の前記領域の参照を
    許容するとともに、前記識別情報の記録に代えて、ある
    いは該識別情報と共に、当該識別情報に対応する所定の
    アイコンを記録して、当該領域の記録情報を視認可能に
    することを特徴とする、 請求項1記載の個人情報管理方法。
  3. 【請求項3】 それぞれ同一の者の識別情報が記録され
    ている複数の前記領域が相互に関連付けられており、こ
    れらの領域から特定される個々の登録者のコネクション
    情報の一部又は全部が、当該領域によって関連付けられ
    た登録者間で共有されることを特徴とする、 請求項1または2のいずれかの項記載の個人情報管理方
    法。
  4. 【請求項4】 不特定者がアクセス可能なネットワーク
    に接続されるシステムであって、 前記ネットワークを通じて不特定者から受け付けた個人
    情報を登録するとともに、この個人情報を登録した登録
    者毎に用意したコネクションリストへの情報記録を行う
    登録管理手段と、 前記ネットワークを通じて一の登録者の個人情報に対す
    る閲覧要求を受け付けたときに閲覧要求に応答するかど
    うかを決定する閲覧管理手段とを備え、 登録者毎のコネクションリストは、それぞれ自己の個人
    情報を閲覧させたい相手を識別するための識別情報が当
    該登録者の行為に起因して記録されるものであり、前記
    識別情報は閲覧を許容する個人情報の範囲を定める鍵情
    報を含むものであり、 前記閲覧管理手段は、前記識別情報を伴う一の登録者の
    個人情報に対する閲覧要求があった場合に当該一の登録
    者用のコネクションリストに前記識別情報が記録されて
    いることを条件として当該一の登録者の個人情報の閲覧
    を前記鍵情報で特定される範囲で可能にし、更に、前記個人情報の範囲毎に「公開する」「公開しな
    い」のいずれかの属性が設定されており、前記閲覧管理
    手段は前記鍵情報によって特定される範囲の個人情報の
    閲覧を可能にする際に、「公開しない」の属性が設定さ
    れた範囲の個人情報に対しては、閲覧者の鍵情報を受け
    取らない限り、当該個人情報の閲覧を可能とせず、「公
    開する」の属性が設定された範囲の個人情報に対して
    は、閲覧者、公開者のどちらかが鍵情報を渡していれば
    閲覧を可能とすることを特徴とする 個人情報管理システム。
  5. 【請求項5】 携帯電話、携帯性情報処理端末等の携帯
    性操作端末との間で通信を行う手段を備え、前記閲覧要
    求を前記携帯性操作端末から受け付けるように構成され
    ていることを特徴とする、 請求項記載の個人情報管理システム。
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