JP2002087025A - 回転方向指定型の空気入りラジアルタイヤ - Google Patents

回転方向指定型の空気入りラジアルタイヤ

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転方向指定型の空気入りラジアルタイヤに
おいて、制動時と駆動時とで前後剛性を変えることで、
制動性能と駆動・加速性能とを両立させることができる
空気入りラジアルタイヤを提供する。 【解決手段】 一対の環状のビード部1と、そのビード
部1から各々外周側へ延びるサイドウォール部2と、そ
のサイドウォール部2の各々の外周側端同士をショルダ
部3を介して連ねるトレッド部とを備える回転方向指定
型の空気入りラジアルタイヤにおいて、前記サイドウォ
ール部2は短繊維7aで補強された補強帯7を有すると
共に、前記短繊維7aの主たる配向方向A2が、タイヤ
の左右両側で、タイヤ半径方向RDに対し回転先着側A
1に傾斜していることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サイドウォール部
が短繊維で補強された補強帯を有する回転方向指定型の
空気入りラジアルタイヤ(セミラジアルを含む)に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般的に、空気入りラジアルタイヤのサ
イドウォール部は、一対のビード部間を補強するカーカ
ス層とその外側のサイドウォールゴム層と内側のインナ
ーライナー層などで形成され、サイドウォールゴム層は
短繊維を含有しない場合が多い。そして、カーカス層を
構成する複数のコードは、タイヤ半径方向に配置されて
いるため、サイドウォール部を含むタイヤ全体につい
て、外力の方向によって前後剛性が変化しないのが通常
であった。
【0003】また、操縦安定性の向上などを目的とし
て、サイドウォール部のカーカス層に外接するように、
短繊維で補強された補強層を設ける技術が知られてい
る。例えば、特開平10−109506号公報には、回
転方向指定の無いタイヤが短繊維を含む補強ゴム層を備
えると共に、短繊維の90%以上が周方向に対して0〜
30°の角度で配向したものが開示されている。また、
特開平8−175119号公報には、上記と同様の補強
ゴム層を備え、短繊維の90%以上がタイヤ周方向に対
して±20°の範囲の角度で配向したものが開示されて
いる。
【0004】一方、過去の知見から、特にアイス路面に
おいて制動性能を向上させるには、制動力がかかったと
きのタイヤサイドの反力が大きいほうが有利になり、逆
に、駆動・加速性能を向上させるには、駆動力がかかっ
たときのタイヤサイドの反力が小さいほうが有利になる
ことが判っている。即ち、タイヤに加わる外力の方向の
変化に対して異なる前後剛性(異方向性)を有すること
が望ましい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ラジアルタイヤでは、補強層の短繊維を、タイヤの左右
両側で、各々の短繊維がタイヤ半径方向に対し、同じ方
向に傾斜させる旨の記載は無く、また、回転方向指定の
無いタイヤでは、タイヤ回転方向に対する等方向性を維
持する必要があるため、短繊維がタイヤの左右両側で同
じ方向に傾斜していることは考えにくい。従って、制動
時と駆動時に異なる前後剛性を発現して、制動性能と駆
動・加速性能の両者の性能を両立させることができなか
った。
【0006】そこで、本発明の目的は、回転方向指定型
の空気入りラジアルタイヤにおいて、制動時と駆動時と
で前後剛性を変えることで、制動性能と駆動・加速性能
とを両立させることができる空気入りラジアルタイヤを
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的は、下記の如き
本発明により達成できる。即ち、本発明の空気入りラジ
アルタイヤは、一対の環状のビード部と、そのビード部
から各々外周側へ延びるサイドウォール部と、そのサイ
ドウォール部の各々の外周側端同士をショルダ部を介し
て連ねるトレッド部とを備える回転方向指定型の空気入
りラジアルタイヤにおいて、前記サイドウォール部は短
繊維で補強された補強帯を有すると共に、前記短繊維の
主たる配向方向が、タイヤの左右両側で、タイヤ半径方
向に対し回転先着側に傾斜していることを特徴とする。
ここで、主たる配向方向とは、含有する短繊維全体のう
ち最も頻度の大きい配向方向を指す。
【0008】上記において、前記短繊維の主たる配向方
向が、タイヤ半径方向に対し45〜75°であり、タイ
ヤの左右両側で略同じ傾斜角度であることが好ましい。
【0009】[作用効果]本発明の空気入りラジアルタ
イヤによると、サイドウォール部の補強帯に含まれる短
繊維の主たる配向方向が、タイヤの左右両側で、タイヤ
半径方向に対し回転先着側に傾斜しているため、配向方
向と外力との関係から、制動時に生じる剪断力に対して
は短繊維の補強作用が大きくなり、逆に駆動時の剪断力
に対しては補強作用が小さくなる。つまり、両者の状態
で前後剛性を変えることができ、制動時の反力を大き
く、駆動時の反力を小さくすることで、制動性能と駆動
・加速性能とを両立させられるようになる。
【0010】前記短繊維の主たる配向方向が、タイヤ半
径方向に対し45〜75°であり、タイヤの左右両側で
略同じ傾斜角度である場合、タイヤの左右両側の剛性バ
ランスを好適に維持しつつ、前後剛性の異方向性を適度
に発現することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら説明する。図1は、一般的な空
気入りラジアルタイヤの構造の一例を示す図であり、
(a)は断面図、(b)は部分破断した斜視図である。
【0012】本発明の空気入りラジアルタイヤは、図1
(a)に示すように、一対の環状のビード部1と、ビー
ド部1から各々外周側へ延びるサイドウォール部2と、
サイドウォール部2の各々の外周側端同士をショルダ部
3を介して連ねるトレッド部4とを備える。そして、ビ
ード部1にはカーカス層5に囲まれたビードワイヤーの
集束体であるビード1aとビードフィラー1bが配設さ
れ、このビード1aによりカーカス層5の端部を巻き返
して係止することで、ビード部1間がカーカス層5で補
強された状態で、タイヤがリムR上に強固に嵌着され
る。カーカス層5の両側にはゴム層が形成され、チュー
ブレスタイヤでは、最内層にインナーライナー層が形成
される。また、図1(b)の部分破断図に示すように、
カーカス層5の外周部には、たが効果による補強を行う
ベルト層6が配置され、その外周表面にトレッドゴムに
よりトレッドパターン4aが形成される。
【0013】上記のゴム層等の原料ゴムとしては、天然
ゴム、スチレンブタジエンゴム(SBR)、ブタジエン
ゴム(BR)、イソプレンゴム(IR)、ブチルゴム
(IIR)等が挙げられる。これらのゴムはカーボンブ
ラックやシリカ等の充填材で補強されると共に、加硫
剤、加硫促進剤、可塑剤、老化防止剤等が適宜配合され
る。
【0014】また、ビードワイヤーとしては鋼線等が使
用され、カーカス層5やベルト層6の構成材料として
は、スチールや、ポリエステル、レーヨン、ナイロン、
アラミド等の有機系繊維等が使用される。これらの材料
は、いずれもゴムとの接着性を高めるべく、通常、表面
処理や接着処理等がなされている。
【0015】本発明の空気入りラジアルタイヤは、上記
のような空気入りラジアルタイヤにおいて、回転方向指
定を有すると共に、図2に示すように、サイドウォール
部2が短繊維7aで補強された補強帯7を有する。本実
施形態では、補強帯7は、サイドウォールゴムに短繊維
7aを配合することで、サイドウォール部2のカーカス
層5の外側全体に成形されている。
【0016】そして、補強帯7に含まれる短繊維7a
は、その主たる配向方向A2が、タイヤの左右両側で、
タイヤ半径方向RDに対し回転先着側A1(従って、A
1は指定される回転方向と一致する)に傾斜している。
図2は短繊維7aの配向方向を示す概念図であり、
(a)はタイヤの右側面図、(b)はタイヤの左側面図
である。
【0017】この短繊維7aの傾斜角度θaは、タイヤ
半径方向RDに対し45〜75°が好ましく、50〜5
9°がより好ましい。傾斜角度θaが45°未満では短
繊維7aの傾斜により異方向性を発現させる効果が小さ
くなり、75°を超えると、同様に短繊維7aの傾斜に
よる改善効果が得にくくなる傾向がある。なお、短繊維
7aの引張弾性率や複合体としての引張弾性率が高いも
の程、傾斜角度θaが小さくても異方向性を発現する効
果が大きくなる。また、傾斜角度θaは、タイヤの左右
両側で異なっていてもよいが、左右両側で略同じ傾斜角
度であることが前述の理由より好ましい。
【0018】短繊維7aとしては、例えば、ポリエステ
ル、ナイロン、アラミド、レーヨン、ビニロン、コット
ン、セルロース樹脂、結晶性ポリブタジエンなどの有機
繊維の他、金属繊維、ウイスカ、ボロン、ガラス繊維等
の無機材質が使用でき、これらは2種以上を使用するこ
ともできる。また、短繊維7aはゴム成分との接着性を
向上させるために表面処理を施してもよい。
【0019】短繊維7aの平均長さは10〜2000μ
mが好ましく、50〜1000μmがより好ましい。ま
た、短繊維7aの平均径は0.05〜5μmが好まし
い。そして、短繊維の配向性による異方向性の発現効果
を高める上で、短繊維7aのアスペクト比は100〜2
000が好ましく、200〜2000がより好ましい。
【0020】補強帯7は、サイドウォールゴムに短繊維
7aを配合する場合、ゴム成分100重量部に対して2
〜60重量部の短繊維7aを含有することが好ましく、
10〜30重量部がより好ましい。2重量部より含有量
が少ないと補強効果により異方向性を発現する効果が不
十分になり、60重量部より多いと耐久性が低下する傾
向がある。なお、上記のゴム成分としては、NR−SB
R、NR−BR、NR−EPDMなどのサイドウォール
に使用されるゴム材料が何れも使用できる。
【0021】本発明の空気入りラジアルタイヤの製造
は、補強帯7に含まれる短繊維7aを傾斜して配向させ
ること以外は、従来技術のタイヤの製法と同じであり、
当該製法に準じて製造することができる。短繊維7aを
傾斜させる方法としては、例えば、短繊維7aが傾斜し
て配向したサイドウォールゴム用シートや補強層用シー
ト用いて一次成型を行うか、また、二次成型時に短繊維
7aが傾斜して配向した細帯状ゴム(ストリップ)を渦
巻き状にサイドウォール部に複数回巻いて配置する方法
等が挙げられる。
【0022】上記の際、シートやストリップに配合する
短繊維7aをその長手方向に対して傾斜して配向させる
には、例えば押出機にて短繊維7aをストリップの長手
方向に配向させつつ押出しながら、順次傾斜した角度で
切断した後、切断した断片を切断方向に並べて接合した
シートを得る方法や、押出機にて短繊維7aを含むゴム
組成物を円筒状に押し出す際に、らせん方向(母線から
傾斜した方向)にねじりながら押出してらせん方向に短
繊維7aを配向させた後、その円筒状押出物を軸心に平
行な方向に切断する方法などが挙げられる。
【0023】本発明の空気入りラジアルタイヤは、前述
の如き作用効果によって高い制動性能を得る上で、AB
S装着車用タイヤが好ましく、また、アイス性能に特に
優れるため、スタッドレスタイヤとして有用である。
【0024】〔他の実施形態〕以下、本発明の他の実施
形態について説明する。
【0025】(1)前述の実施形態では、補強帯がサイ
ドウォール部のカーカス層の外側全体に成形されている
例を示したが、サイドウォール部の一部分にだけ補強帯
が設けられていてもよく、また、サイドウォール部から
ビード部又はショルダ部にかけて補強帯が設けられてい
てもよい。補強帯の幅が広いほど、異方向性の発現効果
が高くなるが、同一幅の場合、ベルト端に近い部分に配
置する方が効果的である。サイドウォール部の一部分に
補強帯が設ける場合、短繊維を含有しないゴムとの複合
シートを用いて形成することができる。
【0026】(2)前述の実施形態では、補強帯がサイ
ドウォール部のカーカス層の外側全体に成形されている
例を示したが、図3に示すように、カーカス層5とサイ
ドウォールゴム層2aとの間に、補強層2bを設けて補
強帯を形成してもよい。
【0027】その場合、補強層2bは、ゴム成分100
重量部に対して2〜60重量部の短繊維7aを含有する
ことが好ましく、10〜30重量部がより好ましい。2
重量部より含有量が少ないと補強効果により異方向性を
発現する効果が不十分になり、60重量部より多いと耐
久性が低下する傾向がある。上記ゴム成分としては、隣
接層との接着性を有するゴム材料が何れも使用できる。
なお、補強層2bには、カーボンブラック、オイル、老
化防止剤、ワックス、加硫促進剤等の添加剤を配合して
もよい。
【0028】補強層2bの厚みは、異方向性の発現効果
を高めながら、サイドウォール部2を複層化する上で、
0.5〜2.5mmが好ましい。補強層2bの幅は、タ
イヤ高さHの25〜70%が好ましく、タイヤ最大幅W
の位置を中心に配置するのが好ましい。図3に示す例で
は、補強層2bの外周側端部を最大幅を有するベルト層
6に接する位置まで延在させており、補強効果による異
方向性の発現効果をより高めている。
【0029】サイドウォールゴム層2aは、補強層2b
を覆うように配置され、短繊維7aを含まないため、前
述の実施形態と比較して、サイドウォール部2の耐候性
を保持する上で有利になる。
【0030】図3に示す実施形態では、カーカス層5に
接触して補強層2bが配置されるが、両層の間に、短繊
維7aを含まないゴム層を介在させてもよい。
【0031】(3)図4に示す実施形態は、更にカーカ
ス層5とインナーライナー層8との間に、補強層2dを
設けて補強帯を複数層で形成した例である。また、補強
層2cの内周側端部は、ビードフィラー1bの上端より
内側に配置してある。このよう複数の補強層2c,2d
を設ける場合、短繊維7aの傾斜角度θaは両層でほぼ
等しくなるようにするのが、異方向性の発現効果を高め
る上で好ましい。なお、補強層2c,2dの幅や配置
は、上記(2)の実施形態と同様であり、カーカス層5
の内側に配置される補強層2dの厚みは、0.5〜1.
5mmが好ましい。
【0032】(4)前述の実施形態では、図1に示すよ
うな空気入りラジアルタイヤに、本発明を適用する例を
示したが、従来公知の空気入りラジアルタイヤの何れに
も本発明は適用できる。例えば、カーカス層5が複数層
で形成されたタイヤや、カーカス層5がビード1aで内
側に巻き返されているタイヤでもよい。
【0033】
【実施例】以下、本発明の構成と効果を具体的に示す実
施例等について説明する。なお、タイヤの各性能評価
は、次のようにして行った。
【0034】(1)凍結路面での制動性能 タイヤを実車(国産2000ccのABS装着FF車)
に装着し、1名乗車の荷重条件にて、凍結した路面を走
行させ、速度40km/hからのABS制動距離を測定
し、指数で評価した。なお、評価は従来品を100とし
たときの指数表示で示し、数値が大きいほど良好な結果
を示す。
【0035】(2)凍結路面での加速性能 タイヤを実車(国産2000ccのABS装着FF車)
に装着し、1名乗車の荷重条件にて、凍結した路面を走
行させ、停止から30mまでの走破タイムを測定し、指
数で評価した。なお、評価は従来品を100としたとき
の指数表示で示し、数値が大きいほど良好な結果を示
す。
【0036】実施例1〜3 図1〜2に示す空気入りラジアルタイヤにおいて、表1
に示す短繊維の傾斜角度(θa)を採用して、通常のタ
イヤの製法に準じて195/65R15の空気入りラジ
アルタイヤを作製した。その際、短繊維としてポリエス
テル繊維(平均長さ300μm、平均径0.5μm)を
サイドウォール用シートのゴム成分(NR−BR系ゴ
ム)100重量部に対して、20重量部使用した。
【0037】各試作タイヤについて上記の各性能評価を
行った結果を表1に示す。なお、従来品は、サイドウォ
ール部に短繊維を含まないものである。
【0038】比較例1 短繊維の傾斜角度を±70°(タイヤの左右両側で逆方
向に傾斜)とする以外は、実施例と同様にして195/
65R15の空気入りラジアルタイヤを作製した。各試
作タイヤについて上記の各性能評価を行った結果を表1
に示す。
【0039】参考例1 短繊維の傾斜角度を80°とする以外は、実施例と同様
にして195/65R15の空気入りラジアルタイヤを
作製した。各試作タイヤについて上記の各性能評価を行
った結果を表1に示す。
【0040】
【表1】 表1の結果が示すように、本発明品では、凍結路面での
制動性能と駆動・加速性能とを両立させることができ
た。これに対して、タイヤの左右両側で逆方向に短繊維
が傾斜する比較例1では、異方向性が生じないため、加
速性能が従来品より劣っていた。また、短繊維の傾斜角
度が大き過ぎる参考例1では、異方向性を持たせたこと
による効果が小さかった。
【図面の簡単な説明】
【図1】一般的な空気入りラジアルタイヤの構造の一例
を示す図
【図2】本発明の空気入りラジアルタイヤの一例の要部
を示す側面図であり、(a)はタイヤの右側面図、
(b)はタイヤの左側面図
【図3】本発明の空気入りラジアルタイヤの他の例を示
す断面図
【図4】本発明の空気入りラジアルタイヤの他の例を示
す断面図
【符号の説明】
1 ビード部 2 サイドウォール部 2b〜2d 補強層(補強帯) 3 ショルダ部 7 補強帯 7a 短繊維 θa 傾斜角度 RD タイヤ半径方向 A1 回転先着側(回転方向) A2 主たる配向方向

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の環状のビード部と、そのビード部
    から各々外周側へ延びるサイドウォール部と、そのサイ
    ドウォール部の各々の外周側端同士をショルダ部を介し
    て連ねるトレッド部とを備える回転方向指定型の空気入
    りラジアルタイヤにおいて、 前記サイドウォール部は短繊維で補強された補強帯を有
    すると共に、前記短繊維の主たる配向方向が、タイヤの
    左右両側で、タイヤ半径方向に対し回転先着側に傾斜し
    ていることを特徴とする空気入りラジアルタイヤ。
  2. 【請求項2】 前記短繊維の主たる配向方向が、タイヤ
    半径方向に対し45〜75°であり、タイヤの左右両側
    で略同じ傾斜角度である請求項1記載の空気入りラジア
    ルタイヤ。
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