JP2001121928A - 二輪自動車用タイヤ - Google Patents

二輪自動車用タイヤ

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JP2001121928A
JP2001121928A JP30242199A JP30242199A JP2001121928A JP 2001121928 A JP2001121928 A JP 2001121928A JP 30242199 A JP30242199 A JP 30242199A JP 30242199 A JP30242199 A JP 30242199A JP 2001121928 A JP2001121928 A JP 2001121928A
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Hiroaki Koga
宏明 古賀
Hiroyuki Matsumoto
浩幸 松本
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Bridgestone Corp
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    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C2200/00Tyres specially adapted for particular applications
    • B60C2200/10Tyres specially adapted for particular applications for motorcycles, scooters or the like

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 制動性能を向上させた二輪自動車用ラジアル
タイヤを提供する。 【解決手段】 1プライ以上のラジアルカーカスと2層
以上のコード層のベルトとビードフィラーゴムと、各ビ
ード部から各サイドウォール部のタイヤ半径方向外方端
までにわたる一対の領域内に円周方向に連なる1層以上
の補強コード層とを備え、補強コード層のコードはタイ
ヤ周方向に対し40〜50°の傾斜角度を有し、一対の領域
内の各補強コード層のコードはタイヤ赤道面に関し面対
称の配列に成る二輪自動車用タイヤ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、二輪自動車用タ
イヤ、より詳細には二輪自動車用空気入りラジアルタイ
ヤに関し、特に、制動性能を向上させた二輪自動車用タ
イヤに関する。
【0002】
【従来の技術】近年の二輪自動車の大型化、高出力・高
性能化の傾向に伴い、二輪自動車用タイヤにおいてもこ
れらの傾向に対応した性能が求められている。これらの
性能のうちでも、特に、高速走行時からの優れた制動性
能が強く求められている。
【0003】それというのも、二輪自動車の大型化、高
出力化により、タイヤへの制動負荷が従来より一層大き
くなり、とりわけ二輪自動車用ラジアルプライタイヤは
制動時のタイヤ剛性が不足し、これにより制動時の操縦
安定性能が損なわれるからである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】これに対し、従来から
タイヤ剛性向上のための手段が提案されているが、いず
れの提案も単なる操縦安定性能向上のための手段に過ぎ
ず、制動時に有効な操縦安定性能向上手段は提案もされ
ず、講じられてもいない。よって、早急な制動時性能改
善が強く望まれている。
【0005】従って、この発明の請求項1〜8に記載し
た発明は、制動時性能を向上させ、制動時に優れた操縦
安定性能を発揮する、高性能な二輪自動車用ラジアルタ
イヤを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明の請求項1に記載した発明は、一対のビー
ド部及び一対のサイドウォール部と、トレッド部とを有
し、これら各部をビード部内に埋設したビードコア相互
間にわたり補強する1プライ以上のゴム被覆ラジアル配
列コードのカーカスと、該カーカスの外周でトレッド部
を強化する2層以上のゴム被覆コード層のベルトとを備
え、カーカスは各ビードコア相互間に延びる本体部と、
各ビードコアの周りをタイヤ内方から外方に向け巻上げ
る折返し部とを有し、カーカスの本体部と折返し部とに
沿いビードコアの外周からトレッド部に向け先細り状に
延びるビードフィラーゴムを備える二輪自動車用タイヤ
において、各ビード部から各サイドウォール部のタイヤ
半径方向外方端までにわたる一対の領域内にそれぞれタ
イヤ円周方向に連なる1層以上の補強コード層を備え、
該補強コード層のコードは、タイヤ周方向に対し40〜
50°の傾斜角度を有し、かつ、上記一対の領域内にお
ける各補強コード層のコードは、タイヤ赤道面に関し面
対称の配列に成ることを特徴とする二輪自動車用タイヤ
である。
【0007】請求項1に記載した発明に関し、請求項2
に記載した発明のように、補強コード層は、サイドウォ
ール部にてカーカス本体部のタイヤ外側に位置して成る
ものとする。
【0008】請求項1、2に記載した発明に関し、請求
項3に記載した発明のように、1層以上の補強コード層
は、カーカス折返し部の外側面に沿いビードコアの周り
を巻上げる配置に成る。
【0009】請求項3に記載した発明とは別に、請求項
1、2に記載した発明に関し、請求項4に記載した発明
のように、1層以上の補強コード層は、ビードコア近傍
からビードフィラーゴムのタイヤ外側面に沿って延び、
かつ、カーカス折返し部のタイヤ内側面に沿う配置に成
る。
【0010】また、請求項3、4に記載した発明とは別
に、請求項1、2に記載した発明に関し、請求項5に記
載した発明のように、1層以上の補強コード層は、ビー
ドコア近傍からビードフィラーゴムのタイヤ内側面に沿
って延び、かつ、カーカス本体部のタイヤ外側面に沿う
配置に成る。
【0011】請求項1〜5に記載した発明に関し、請求
項6に記載した発明のように、各補強コード層は、タイ
ヤのリム径ラインから測った高さが、同様に測ったトレ
ッド部端の高さShの0.5〜0.8倍の範囲内にあ
る。
【0012】請求項1〜6に記載した発明に関し、請求
項7に記載した発明のように、適用リムに組付けたタイ
ヤの断面にて、カーカス本体部の最大幅位置を通る直線
上で測った、タイヤ内面から補強コード層までの距離
は、同じ直線上でのカーカス本体部の外側表面からサイ
ドウォール部表面までの距離Swの0.6倍以上であ
る。
【0013】ここに適用リムとは、JATMA YEA
R BOOK(日本自動車タイヤ協会規格)(199
9)に掲載されている「一般情報」の5.適用リムに従
い、実際上は、同上規格の二輪自動車用タイヤの章に記
載したタイヤサイズと適用リムの表に従う。なお、請求
項6に記載したリム径ラインは、この適用リムの実際の
リム径を通るリムの中心軸線と平行な直線である。
【0014】また、請求項1〜7に記載した発明に関
し、請求項8に記載した発明のように、回転方向指定の
タイヤにおいて、上記一対の領域における各補強コード
層のコードは、タイヤ回転の先行コード端がタイヤ半径
方向上端となる配列に成る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
1〜図3に基づき説明する。図1は、この発明の二輪自
動車用タイヤの回転軸線を含む平面による線図的断面図
であり、図2は、図1に示すタイヤ要部の拡大線図的断
面図であり、図3は、二輪自動車に装着した走行中タイ
ヤの側面図である。
【0016】図1において、二輪自動車用タイヤ(以下
タイヤという)1は、一対のビード部2及び一対のサイ
ドウォール部3と、トレッド部4とを有する。これら各
部2〜4は、各ビード部2内に埋設したビードコア5相
互間にわたるカーカス6により補強する。カーカス6
は、1プライ以上、図示例は1プライのゴム被覆ラジア
ル配列コードから成る。ここにラジアル配列コードと
は、タイヤ赤道面Eに対し70〜90°の角度で交差す
るコードを指すものと定義する。カーカス6のプライコ
ードはナイロンコード、ポリエステルコード、レーヨン
コード、ケブラー(アラミド繊維)コードなどの有機繊
維コード及びスチールコードが適合する。
【0017】カーカス6は、ビードコア5相互間にわた
り延びる本体部6bと、ビードコア5の周りをタイヤ1
の半径方向内方から外方へ巻上げる折返し部6tとを有
する。タイヤ1は、カーカス本体部6bとカーカス折返
し部6tとに沿い、ビードコア5の外周からトレッド部
4に向け先細り状に延びるビードフィラーゴム7を備え
る。
【0018】また、タイヤ1は、カーカス6の外周にト
レッド部4を強化するベルト8を備える。ベルト8は、
2層以上、図示例は2層のゴム被覆コード層から成る。
ベルト8の各コード層は、ナイロンコード、ポリエステ
ルコード、ケブラーコードなどの有機繊維コード及びス
チールコードの螺旋巻回層又はコード交差層であるのが
適合する。ベルト8の外側はトレッドゴム9である。
【0019】図1及び図2において、タイヤ1は、各ビ
ード部2から各サイドウォール部3のタイヤ半径方向外
方端までにわたる一対の領域内に、それぞれタイヤ円周
方向に連なる1層以上、図示例は3層の補強コード層1
0、11、12を備える。
【0020】補強コード層10、11、12それぞれの
コードは、タイヤ円周方向に対し40〜50°の傾斜角
度を有するものとする。そして上記一対の領域内の各補
強コード層10〜12は、タイヤ赤道面Eに関し面対称
の配列とする。各補強コード層10〜12のコードは、
ポリエステルコード、ナイロンコード、ケブラーコード
などの有機繊維コード、スチールコードのいずれも可と
する。
【0021】さて、図3に示すように、走行中の二輪自
動車に制動力を加えると、タイヤ1には、その回転軸線
周りに制動トルクが作用し、タイヤ全体にタイヤ周方向
(以下周方向という)の回転捩が発生する。この回転軸
線周りの捩によりビード部2からサイドウォール部3に
至る領域に周方向変形が生じる。この変形量のうち、ビ
ード部2の変形量は、ビード部2がリム21のフランジ
に押圧さているのでそれ程大きくはなく、これに比しサ
イドウォール部3の変形量はより大きくなる。
【0022】このサイドウォール部3の変形量は、主と
してタイヤ回転軸線周りのサイドウォール部3の周方向
剛性と反比例し、サイドウォール部3の周方向剛性が小
さいほど周方向変形量は増大する。従来タイヤは、この
周方向剛性が小さいためサイドウォール部3の周方向変
形量が大きく、その結果、タイヤ回転軸に加えられる制
動トルクの路面への伝達に遅れが生じ、初期減速性能が
不十分となり、十分な制動性能を発揮することができな
い。
【0023】これに対し、補強コード層10、11、1
2の少なくとも1層以上を備えるタイヤ1は、前記一対
の領域内のビード部2とサイドウォール部3との周方向
剛性が基本的に高まる。その結果、特に、サイドウォー
ル部3の変形は抑制され、制動時の初期減速性能が向上
し、初期から終期に至る全体の制動性能が向上する。
【0024】また、制動時におけるサイドウォール部3
の変形形態は、せん断変形であるから、補強コード層1
0、11、12のコードを、周方向に対し40〜50°
の範囲内の傾斜角度、換言すれば45°±5°の傾斜角
度で配列することで、実際上周方向せん断剛性は有効に
高まる。しかも補強コード層10〜12のコードを一対
の領域内にタイヤ赤道面Eに関し面対称となる配列とす
ることにより、一対のサイドウォール部3の周方向せん
断剛性はバランス良く向上する。以上を総合して、タイ
ヤ1の制動性能は著しく向上する。
【0025】上記効果を発揮させるため、実際上、補強
コード層10、11、12は次に述べる配置その一〜そ
の三とする。この3種の配置の基本として、1層以上、
図示例は3層の補強コード層10、11、12はサイド
ウォール部3にてカーカス本体部6bのタイヤ外側に配
置するものとする。
【0026】配置その一は、1層以上、図示例では1層
の補強コード層10は、カーカス折返し部6tのタイヤ
外側面に沿い、ビードコア5の周りをタイヤ内方から外
方に向け巻上げる配置である。なお、折返し部6tは少
なくともサイドウォール部3に位置する。
【0027】配置その二は、1層以上、図示例では1層
の補強コード層11は、ビードコア5の近傍からビード
フィラーゴム7のタイヤ外側面に沿い、かつ、カーカス
折返し部6tのタイヤ内側面に沿って延びる配置とする
ものである。
【0028】配置その三は、1層以上、図示例では1層
の補強コード層12は、ビードコア5の近傍からビード
フィラーゴム7のタイヤ内側面に沿い、かつ、カーカス
本体部6bのタイヤ外側面に沿って延びる配置とする。
【0029】ここに、ホイール20(図3参照)のリム
21を介しタイヤ1に伝達される制動トルクはサイドウ
ォール部3(ビード部2を含む)の表面側に強く現れる
ので、上述した補強コード層10、11、12の配置位
置が制動性能向上に対して有効である。なかでも補強コ
ード層10はサイドウォール部3の最外側に位置するの
で、タイヤ1は、補強コード層10を必ず備えるものと
する。
【0030】このことに関連し、前述した適用リムに組
付けたタイヤ1の断面にて、カーカス本体部6bの最大
幅位置Pを通る直線L(図2参照)上で測った、タイヤ
1の内面1sから補強コード層10までの距離は、同様
に測ったカーカス本体部6bのタイヤ外側表面からサイ
ドウォール部3表面までの距離Swの0.6倍以上とす
る。
【0031】また、補強コード層10、11、12は、
タイヤのリム径ラインRLから測ったトレッド部端TE
の高さShの0.5〜0.8倍の範囲内の高さH(図2
参照)を有する。この範囲内の高さHであれば、サイド
ウォール部3は、十分なせん断剛性を備え、ビード部2
の一部も含めて優れた初期減速性能を発揮し、制動性能
を高める。高さHが0.5倍未満ではこれらの効果が十
分ではなく、0.8倍を超えても効果は頭打ちとなるの
で、いずれも不可である。なお、タイヤ1の最大幅は、
両トレッド部端TEを結ぶトレッド部4の幅TWであ
る。
【0032】最後に、図3を参照し、回転方向指定のタ
イヤにおいては、前記の一対の領域内における各補強コ
ード層10、11、12のコードCは、タイヤ回転の先
行コード端Cfeがタイヤ半径方向上端となる配列とす
る。このようなコードCの配列により、回転するタイヤ
1にホイール20とリム21とを介しタイヤ1に矢印方
向の制動トルクを加えたとき、コードCにはタイヤ進行
方向とは逆方向の張力が路面からもらされ、張力が作用
する分、コードCの剛性が高まり、サイドウォール部3
のせん断剛性向上に寄与する。なお、図3では、補強コ
ード層10、11、12のコードCは透視図として一部
を表した。
【0033】以上述べた補強コード層10、11、12
のうち少なくとも1層の補強コード層10を備えること
により、タイヤ1の制動時周方向剛性は著しく向上す
る。これにより、タイヤ回転軸線周りの捩トルク作用に
基づくサイドウォール部3の変形が大幅に抑制され、そ
の結果、制動トルクの路面伝達に対する応答性が高ま
り、タイヤ1の制動性能が向上する。このタイヤ1は、
高出力・高性能二輪自動車用タイヤに最適であり、特
に、レース用二輪自動車に有利に適合する。
【0034】
【実施例】二輪自動車用ラジアルプライタイヤ55シリ
ーズ路上用ZRタイプで、サイズが180/55ZR1
7である。実施例1〜3のタイヤ構成は、補強コード層
10〜12のうち少なくとも最外側補強コード層10を
適用するものとして図1に示すところに従う。補強コー
ド層10〜12のコードはタイヤ赤道面Eに関し面対称
で配列した。
【0035】各タイヤのカーカス6のプライコードはナ
イロンコードであり、これらコードはタイヤ赤道面Eに
対し90°の角度配列になる。また、ベルト8のコード
層のコードはケブラーコードであり、コード交差層にな
る。
【0036】これに対し、補強コード層を不適用とする
比較例1のタイヤ及び補強コード層10の高さが不適合
な比較例2のタイヤも準備した。比較例1、2のタイヤ
は、補強コード層以外を全て実施例タイヤに合わせた。
【0037】各タイヤについて、適用補強コード層の層
数、適用した補強コード層10〜12の高さH(トレッ
ド部端TE高さShの倍数)、補強コード層10のタイ
ヤ1の内面1sから距離(距離Swの倍数)及び補強コ
ード層の高さ方向中央におけるコードの周方向に対する
傾斜角度をそれぞれ表1に示す。なお、表1にて、高さ
H不記載の補強コード層は不適用をあらわす。
【0038】
【表1】
【0039】実施例1〜3のタイヤ及び比較例1、2の
タイヤを供試タイヤとし、これらタイヤを適用リムのう
ちの標準リムMT5.50に組付け、これに200kPa
の内圧を充てんし、下記の2種類のテストを実施した。
【0040】(1)タイヤ周方向剛性の測定テスト。 各供試タイヤ及びホイール組立体を平面に押圧し、該組
立体の回転軸に捩トルクを加え、各タイヤの周方向剛性
を測定する。なお、テストに際し、実施例1〜3のタイ
ヤ及び比較例2のタイヤの補強コード層コードCは、図
3に示すように、タイヤ回転方向に対し先行コード端C
feがタイヤ半径方向上端となる配列とした。測定結果
は、比較例1のタイヤの値を100とする指数にてあら
わし、これらの指数値を周方向剛性として表1に記載し
た。
【0041】(2)制動性能テスト。 各供試タイヤを排気量750ccの二輪自動車に装着
し、1名のテストライダにより、テストコースにて速度
150km/hでの直進走行からの急制動を実施し、制動性
能をフィーリングにより評価した。性能評価は、急制動
の応答性に重点をおき、比較例1のタイヤを基準の5点
とする10点満点の評点付けを行った。評点は高いほど
良い。制動性能の評点を表1に記載した。
【0042】表1に示す結果から、補強コード層を適用
した実施例1〜3のタイヤ及び比較例2のタイヤは、比
較例1のタイヤ対比、いずれもタイヤの周方向剛性及び
制動応答性や制動時の操縦安定性能などの制動性能の双
方が向上していることが分かる。しかし比較例2の向上
レベルでは不十分であり、やはり補強コード層の高さH
は0.5Sh以上が必要であることが分かる。
【0043】
【発明の効果】この発明の請求項1〜8に記載した発明
によれば、補強コード層を配置することにより、制動性
能、特に急制動の応答性を向上させ、制動時に優れた操
縦安定性能を発揮する高性能な二輪自動車用タイヤを提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の二輪自動車用タイヤの線図的す断
面図である。
【図2】 図1に示すタイヤ要部の拡大線図的断面図で
ある。
【図3】 この発明の走行中タイヤの一部透視を含む側
面図である。
【符号の説明】
1 タイヤ 2 ビード部 3 サイドウォール部 4 トレッド部 5 ビードコア 6 カーカス 6b 本体部 6t 折返し部 7 ビードフィラーゴム 8 ベルト 9 トレッドゴム 10、11、12 補強コード層 20 ホイール 21 リム

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対のビード部及び一対のサイドウォー
    ル部と、トレッド部とを有し、これら各部をビード部内
    に埋設したビードコア相互間にわたり補強する1プライ
    以上のゴム被覆ラジアル配列コードのカーカスと、該カ
    ーカスの外周でトレッド部を強化する2層以上のゴム被
    覆コード層のベルトとを備え、カーカスは各ビードコア
    相互間に延びる本体部と、各ビードコアの周りをタイヤ
    内方から外方に向け巻上げる折返し部とを有し、カーカ
    スの本体部と折返し部とに沿いビードコアの外周からト
    レッド部に向け先細り状に延びるビードフィラーゴムを
    備える二輪自動車用タイヤにおいて、 各ビード部から各サイドウォール部のタイヤ半径方向外
    方端までにわたる一対の領域内にそれぞれタイヤ円周方
    向に連なる1層以上の補強コード層を備え、 該補強コード層のコードは、タイヤ周方向に対し40〜
    50°の傾斜角度を有し、かつ、上記一対の領域内にお
    ける各補強コード層のコードは、タイヤ赤道面に関し面
    対称の配列に成ることを特徴とする二輪自動車用タイ
    ヤ。
  2. 【請求項2】 補強コード層は、サイドウォール部にて
    カーカス本体部のタイヤ外側に位置して成る請求項1に
    記載したタイヤ。
  3. 【請求項3】 1層以上の補強コード層は、カーカス折
    返し部の外側面に沿いビードコアの周りを巻上げる配置
    に成る請求項1又は2に記載したタイヤ。
  4. 【請求項4】 1層以上の補強コード層は、ビードコア
    近傍からビードフィラーゴムのタイヤ外側面に沿って延
    び、かつ、カーカス折返し部のタイヤ内側面に沿う配置
    に成る請求項1又は2に記載したタイヤ。
  5. 【請求項5】 1層以上の補強コード層は、ビードコア
    近傍からビードフィラーゴムのタイヤ内側面に沿って延
    び、かつ、カーカス本体部のタイヤ外側面に沿う配置に
    成る請求項1又は2に記載したタイヤ。
  6. 【請求項6】 各補強コード層は、タイヤのリム径ライ
    ンから測った高さが、同様に測ったトレッド部端の高さ
    (Sh)の0.5〜0.8倍の範囲内にある請求項1〜
    5のいずれか一項に記載したタイヤ。
  7. 【請求項7】 適用リムに組付けたタイヤの断面にて、
    カーカス本体部の最大幅位置を通る直線上で測った、タ
    イヤ内面から補強コード層までの距離は、同じ直線上で
    のカーカス本体部の外側表面からサイドウォール部表面
    までの距離(Sw)の0.6倍以上である請求項1〜6
    のいずれか一項に記載したタイヤ。
  8. 【請求項8】 回転方向指定のタイヤにおいて、上記一
    対の領域における各補強コード層のコードは、タイヤ回
    転の先行コード端がタイヤ半径方向上端となる配列に成
    る請求項1〜7のいずれか一項に記載したタイヤ。
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