JP2002082362A - 磁気可視記録媒体及びこの製造方法 - Google Patents

磁気可視記録媒体及びこの製造方法

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JP2002082362A
JP2002082362A JP2000269982A JP2000269982A JP2002082362A JP 2002082362 A JP2002082362 A JP 2002082362A JP 2000269982 A JP2000269982 A JP 2000269982A JP 2000269982 A JP2000269982 A JP 2000269982A JP 2002082362 A JP2002082362 A JP 2002082362A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】磁気マクロカプセル内容物の漏出が無く、基材
表面と磁気可視表示部表面が面一され且つ外観を損なわ
れることがない磁気可視記録媒体を提供する。 【解決手段】磁性粒子と分散媒とを包含する磁気マイク
ロカプセルと、それを分散したバインダーにより構成さ
れた情報記録媒体であり、磁気可視表示部12は少なく
とも透明支持体上に磁気マイクロカプセル層、磁気マイ
クロカプセル層のバック色となる着色層を形成してか
ら、高分子樹脂からなる情報記録媒体の基材表面上に積
層され、加熱加圧プレスにより、前記基材中に埋め込ま
れ、情報記録媒体の基材表面と面一される磁気可視記録
媒体において、磁気可視表示部12縁部周辺の情報記録
媒体の基材表面に幅0.5mm〜5.0mmの隠蔽枠層
11を形成した磁気情報記録媒体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加熱と共に磁場の
印加により文字、画像等の可視情報を記録消去可能に表
示でき、かつ解像度及び画像の安定性に優れた磁気マイ
クロカプセル部を有する磁気可視記録媒体及び磁気可視
記録媒体の製造方法に係り、とくに磁気可視記録媒体の
製造時及び使用時における磁気マイクロカプセル部の破
損防止と一体化による製造工程の簡略化及び高表面平滑
性、且つ外観に損なうことが無く、低製造コストが可能
な磁気可視記録媒体及び製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、磁気カード等の磁気記録方式、光
カード等の光記録方式、ICカード等のIC記録方式な
どの各情報記録手段を記録媒体に設け、それぞれの情報
記録手段は記録情報の機械的な読み取り・書き込みが可
能で、信頼性が高いことから、広く携帯型情報記録媒体
として用いられている。これらの情報記録媒体の目視可
能な表示手段としては、特公昭40−19226号公報
に、支持体上に疎水性液体と平均直径15μm程度の板
状磁性微粒子を含む約50μmのマイクロカプセル層、
保護層を設けてなる磁気可視記録媒体が開示され、また
特開昭64−19384号公報に、基材上に薄片状磁性
粉体を外部磁場に感応し可動自在に包含してなるマイク
ロカプセルを塗設した表示体と、これに水平磁場及び垂
直磁場を作用してなる磁気表示システムが開示され、と
くに特開平5−16578号公報、特開平5−1657
9号公報、特開平7−112592号公報、特開平7−
172084号公報、特開平7−228082号公報等
には、液体と液体中に浮遊し磁場に感応する磁性粉とを
含有するマイクロカプセルが形成された磁気記録層から
なる磁気表示部と、ICメモリ・磁気テープ・光記録体
等の情報記録手段を併設した磁気表示媒体が開示されて
いる。
【0003】さらには、本出願人による特開平7−29
145号公報、特開平7−29146号公報などや特願
平6−325789号、特願平7−122330号など
には、フレーク状などの磁性粒子とそれを分散する常温
では固相状態を示す分散媒を内包するマイクロカプセル
を含む磁気可視表示部を有し、これに水平磁場及び垂直
磁場の印加により磁性粒子を配向可能としてなる磁気記
録体などがあり、いずれも情報の記録及び表示はマイク
ロカプセル中に印加磁界の方向に回転配向可能な板状磁
性微粒子を記録情報に応じて回転配向させ、背景(周
囲)とのコントラストにより可視画像を形成するもので
ある。一般的には水平方向又は垂直方向に磁気表示部全
体の板状磁性微粒子を配列させ、記録情報に応じて異な
る方向に板状磁性微粒子を回転配向させることにより、
可視画像を形成している。
【0004】このような磁気表示媒体は、情報記録媒体
の基材上に磁気可視表示部を積層する構造、または情報
記録媒体の基材に設けられた凹部に磁気表示部を配置す
る構造であり、その製造方法としては、(a)基材の全
面に、着色層、マイクロカプセルとバインダーからなる
マイクロカプセル層、保護層等を積層した積層体を、例
えばカードなどの携帯可能な形状に断裁する方式、
(b)透明基材にマイクロカプセルとバインダー(又は
オイル)からなるマイクロカプセル層、着色層等を積層
し磁気可視表示部を、可視表示に必要な形状の小切れに
断裁し、これを基材上に貼り込むか、或いは支基材上に
設けられ、寸法が表示部より一回り大きな凹部に埋め込
む方式が用いられている。
【0005】これらの方式では、所望の大きさに調整す
る際の断裁によりマイクロカプセル層が切断されるた
め、(a)の場合はカードエッジ部の磁気可視表示部の
マイクロカプセル層の断面から、(b)の場合は、基材
凹部の縁部と表示部縁部の間に隙間があるので、凹部に
埋め込まれた磁気可視表示部の端部からマイクロカプセ
ルやバインダー(又はオイル)等の内容物が漏れ出す問
題を生じていた。
【0006】また上記の磁気可視記録媒体のように基材
上に磁気可視表示部を積層する構造では、磁気可視表示
部の層厚が厚いため、厚さに上限のあるカードの形成す
る場合には支持体を薄くする必要があるなどの条件が加
わるため、磁気表示媒体の強度の低下を生じる問題があ
り、さらに磁気表示媒体の支持体に設けた凹部に磁気表
示部を埋め込む構造では、支持体に凹部の加工が必要と
なること、その切削加工による凹部底面の強度の低下を
生じる問題がある。
【0007】さらに上記の磁気可視表示部の大きさが情
報記録媒体の基材より小さく、可視表示部材を基材上に
貼り込む方式では、磁気表示媒体の表面に段差が生じる
ため、その外観が不良であり、使用時の磁気可視表示部
への情報の記録消去操作における磁気可視表示部の耐
性、さらには印字に支障が生じる問題がある。また基材
に凹部を設け、磁気可視表示部を埋め込む方式であって
も、その磁気可視表示部の表面が磁気表示媒体の表面と
面一するには難しく、磁気表示媒体の表面に段差が発生
する問題を有する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
磁性体と分散媒を含有する磁気マイクロカプセルと、バ
インダーとを分散配置してなる磁気マイクロカプセル層
からなる磁気可視表示部を用いる磁気表示媒体は、磁気
マイクロカプセル層の構造上、磁気可視表示部の端面か
ら内容物のマイクロカプセルやバインダー及びマイクロ
カプセルの内容物が漏出する問題を有する。そのため、
磁気可視表示部をカードなどの磁気表示媒体に組み込む
方式は限られており、例えば樹脂射出方法や接着剤充填
方法による製造方法を開発し、それにより磁気表示部の
端面から内容物のマイクロカプセルやバインダーが漏出
する問題を解決し、その表面を面一に形成できる磁気可
視記録媒体を提供することができた。しかしながら、樹
脂射出方法及び接着剤充填方法について、何れも特別の
設備装置が必要であり、小ロッドの製造においては製造
コストが高いという問題がある。
【0009】そこで、透明支持体上に磁気マイクロカプ
セル層、着色層を順次に形成してから、磁気可視表示部
の形状に断裁してから、情報記録媒体の基材表面に積層
し、加熱加圧プレスにより、磁気可視表示部を基材中に
埋め込み、表面を面一する磁気可視記録媒体の製造方法
を考案された。この方法では使用時の磁気可視表示部の
内容物の漏出を防止することができ、低製造コストで表
面を面一とすることが可能な磁気可視記録媒体を製造す
ることができる。しかし、磁気可視表示部の形状に磁気
マイクロカプセル層を断裁する際、断裁されたカプセル
の内容物、または磁気可視表示部を加熱加圧プレスする
際、生じた磁気可視表示部縁部のカプセル破壊によるカ
ス等で、磁気可視表示部周辺の情報記録媒体の表面を汚
し、情報記録媒体の外観を損なうことがある。
【0010】そのため、本発明は磁気可視記録媒体を使
用する際の磁気マクロカプセル内容物の漏出が無く、基
材表面と磁気可視表示部表面が面一され、且つ外観を損
なわれることがない磁気可視記録媒体及び製造方法を提
供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するためになされたものであり、請求項1に記載のの
発明は、少なくとも磁性粒子とこれを分散してなる分散
媒とを包含する磁気マイクロカプセルと、それを分散し
たバインダーにより構成され、前記磁性粒子の異なる配
向により生じるコントラストを可視表示とする磁気マイ
クロカプセルからなる磁気可視表示部を有する情報記録
媒体であり、前記磁気可視表示部は少なくとも透明支持
体上に磁気マイクロカプセル層、磁気マイクロカプセル
層のバック色となる着色層を形成してから、高分子樹脂
からなる情報記録媒体の基材表面上に積層され、加熱加
圧プレスにより、前記基材中に埋め込まれ、情報記録媒
体の基材表面と面一される磁気可視記録媒体において、
少なくとも磁気可視表示部縁部周辺の情報記録媒体の基
材表面に幅0.5mm〜5.0mmの隠蔽枠層を形成す
ることを特徴とする磁気情報記録媒体である。
【0012】また、請求項2に記載の発明は、前記磁気
可視表示部の縁部周辺の隠蔽枠層は線間が10μm〜5
00μmで、線幅が10μm〜500μmの斜線からな
ることを特徴とする請求項1記載の磁気可視記録媒体で
ある。
【0013】また、請求項3に記載の発明は、隠蔽枠層
の色は少なくとも可視光領域内で前記磁性粒子より、濃
い色であることを特徴とする請求項1、請求項2に記載
の磁気可視記録媒体である。
【0014】更に、請求項4に記載の発明は、少なくと
も磁性粒子とこれを分散してなる分散媒とを包含する磁
気マイクロカプセルと、それを分散したバインダーによ
り構成され、前記磁性粒子の異なる配向により生じるコ
ントラストを可視表示とする磁気マイクロカプセルから
なる磁気可視表示部を有する情報記録媒体の製造方法に
おいて、 (1)前記磁気可視表示部は少なくとも透明支持体上に
磁気マイクロカプセル層、磁気マイクロカプセル層のバ
ック色となる着色層を形成してから、高分子樹脂からな
る情報記録媒体の基材表面上に積層され、加熱加圧プレ
スにより、前記基材中に埋め込まれ、情報記録媒体の基
材表面と面一にする工程。 (2)前記加熱加圧プレス工程の前又は後工程で基材表
面上に、磁気可視表示部を囲み込むように隠蔽枠層を形
成する工程。 少なくとも、以上の工程を有することを特徴とする磁気
可視記録媒体の製造方法である。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面を用いて詳細
に説明する。図1は本発明の磁気可視記録媒体の一実施
例の平面図であり、図2は本発明の磁気可視記録媒体の
一実施例の断面図である。図3は本発明の磁気可視記録
媒体の他の一実施例を示す平面図であり、図4は本発明
の磁気可視記録媒体の他の一実施例を示す断面図であ
る。
【0016】図2及び図4は、本発明の磁気可視記録媒
体の構成断面図を示す。磁気可視記録媒体(1)、
(2)は基材の所定位置に、フレーク(鱗片)状磁性粒
子等を含む磁気マイクロカプセル(22)をバインダー
(23)中に分散してなる磁気マイクロカプセル層(2
1)を有する磁気可視表示部(12)を積層して、加熱
加圧プレスにより埋め込み、一体化して形成し、加熱加
圧プレスにより基材に埋設する際、磁気マイクロカプセ
ルの内容物等による外観汚染を隠蔽する隠蔽枠層(1
1)が磁気可視表示部(12)を囲み込むようにしたも
のである。
【0017】ここでの加熱加圧プレスは加熱温度及び圧
力が適合値で行われなければ、表面が面一されずまたは
磁気可視表示部が壊れてしまうことがある。磁気可視表
示部(12)は、透明支持体(20)上に、フレーク
(鱗片)状磁性粒子等を含むマイクロカプセル(22)
をバインダー(23)に分散してなる塗布剤を塗布・乾
燥し、着色層を塗布してから、所定なサイズに断裁して
形成する。更に磁気可視記録部の耐久性を持たせるた
め、磁気マイクロカプセル層(21)と透明支持体(2
0)の間にプライマー層を設けたり、また磁気マイクロ
カプセル層上に着色層を設けてから、感熱接着層を設け
ることも可能である。
【0018】磁気可視表示部の耐熱性及び耐圧性を向上
するため、磁気マイクロカプセルを分散するバインダー
に水系及びエマルジョン系硬化型の高分子樹脂を用いる
ことが重要である。例えば、ポリビニルアルコール、ア
クリルポリオール、ポリエステルポリオール等の高分子
樹脂中に磁気マイクロカプセルを分散させ、更に適量の
イソシアネート、アミン等の活性化水素の官能基を持つ
化合物を添加し、磁気マイクロカプセル層を形成してか
ら、樹脂を硬化させる。
【0019】磁気可視表示部の縁部のカプセル等のカス
を隠蔽するため、隠蔽枠層(11)は、予め情報記録媒
体の表面に磁気可視表示部が積層される所定位置の周辺
に印刷等で形成するか、磁気可視表示部を加熱加圧プレ
スし、埋め込んでから形成することもできる。
【0020】次に本発明の磁気可視記録媒体の各層の構
成について説明する。まず、情報記録媒体の基材(1
3)は強度を有し、且つ耐熱性を持つ熱可塑性樹脂の単
体また複合による混合体、共重合体を用いることができ
る。例えば、飽和ポリエステル樹脂、アクリロニトリル
スチレン樹脂、アクリル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリ
プロピレン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアセタール樹
脂、ポリカーボネート樹脂、ABS樹脂、PBT樹脂、
塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、ポリビニルアルコー
ル樹脂、ポリウレタン樹脂、変性PPO樹脂、ポリブチ
レンテレフタレート樹脂、ポリエチレンテレフタレート
ポリフェニレンサルファルド樹脂等がある。またポリ乳
酸、ポリカプロラクトン、ポリ(3ヒドロキシブチレー
ト−3ヒドロキシヴァリレート)、ポリビニルアルコー
ル樹脂などの生分解性樹脂を用いることができ、さらに
それら樹脂単体また樹脂混合体、共重合体を用いること
ができる。それらの樹脂に顔料または染料等を添加して
着色してもよい。また上記の条件を満たす樹脂であれ
ば、上記以外の樹脂であっても良い。更に上記の材料か
らなる複層基材あるいは多層基材を用いることができ
る。多層基材の場合は磁気記録媒体の仕様及び製造方法
に応じて、いろいろな基材を組み合わせればよい。
【0021】また、情報記録媒体の構成により、表面に
接触型ICモジュール、ホログラム転写箔、磁気データ
記録用の磁気ストライプなどを形成することができる。
必要によって、基材中に非接触型ICモジュールを設け
ることも可能であって、ICカードとして用いることも
できる。
【0022】記録媒体表面の磁気可視表示部(12)縁
部の汚れを隠蔽する隠蔽枠層(11)は、情報記録媒体
の基材表面の磁気可視表示部縁部の周囲に形成する。隠
蔽枠層の形成方法としては公知の印刷・転写などの方式
を用いればよい。
【0023】隠蔽枠層がベタであっても、または網点で
あっても構わないが、隠蔽枠層の幅を0.5〜5mmと
設定することが好ましい。隠蔽枠層の幅はあまり広すぎ
ると情報記録媒体の表面において隠蔽枠層が非常に目立
ち、記録媒体の外観を損なうことがあり、狭すぎると汚
れを隠蔽する効果が果たせなくなる。隠蔽枠層の影響を
低減するため、隠蔽枠層を斜線などで形成した方が好ま
しい。斜線の線間幅は広すぎると磁気可視表示部縁部の
汚れを隠蔽する効果が薄れる。線間幅が細すぎると、隠
蔽枠層が情報記録媒体の表面において目立ちやすくな
り、線幅と線間を適切に設定するのが重要である。これ
に適合する隠蔽枠層は請求項2に記載したように、線間
が10μm〜500μmで、線幅が10μm〜500μ
mの斜線からなることが好ましい。
【0024】隠蔽枠層の色は磁気可視表示部縁部の目視
できる汚れを隠蔽することができれば良く、隠蔽枠層の
層厚に対応して可視光領域で磁性粒子より濃い色を用い
た方が好ましい。隠蔽枠層の組成としては一般的な有色
インキ、金属光沢を有するインキ等の隠蔽性機能を持つ
インキまたは同じ機能を持つ転写箔を用いることができ
る。
【0025】透明支持体(20)は、磁気マイクロカプ
セル層(21)を保護するものであり、機械的強度を有
し、かつ光透過性を有する透明な有機また無機物質であ
ればよく、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリ
エステル、ポリカーボネート、ポリウレタン、ポリビニ
ルアルコール、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリオレ
フィン、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、塩化ビニル樹
脂、酢酸ビニル樹脂、エチレン酢酸ビニル共重合体、A
BS樹脂、アルキド樹脂、ポリアミド樹脂, フェノール
樹脂、テトラフルオロエチレン樹脂等の合成樹脂、を単
独又は2つ以上の樹脂の混合、或いは共重合体またはガ
ラス薄板、セラミックス薄板等を用いてもよい。
【0026】なお、透明支持体(20)と磁気マイクロ
カプセル層(21)の間に図4に示すように必要に応じ
て、プライマー層(26)、絵柄印刷層(14)等を全
面或いは一部に設けることができ、その構成として、磁
気マイクロカプセル層(21)を形成する前にシート状
の透明支持体(20)上にプライマー層(26)、絵柄
印刷層等の中間層を設ければよい。例えばプライマー層
(26)としてはポリウレタン樹脂、酢酸ビニル樹脂、
塩化ビニル樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、エ
チレン酢酸ビニル共重合体、フェノール樹脂等を用いる
ことができる。また絵柄印刷層(14)としては市販さ
れている各種インキを用い、公知の印刷方法または塗布
方法により形成することができる。
【0027】磁気可視記録媒体に用いる磁気マイクロカ
プセル(22)は、図5に示すように少なくともフレー
ク状磁性粒子(22a)と分散媒(22b)を主成分と
するサスペンジョンの芯物質を、ポリマー等よりなる殻
物質でカプセル化した構成である。分散媒としては有機
溶媒等を用いる。可視記録を安定させるため、分散媒を
常温において固相状態を示す分散媒(例えばワックスな
ど有機化合物)を用いた方が好ましい。更に常温におい
て液体状態の有機溶媒と常温において固相状態の分散媒
の混合サスペンジョンを用いてもよい。
【0028】この磁気マイクロカプセル(22)の構成
は、フレーク状磁性粒子(22a)として、例えばγ−
フェライト、マグネタイト、Mnフェライト、Mn−Z
nフェライト、Co被着γ−フェライト、等の各種酸化
鉄、鉄、ニッケル、鉄・ニッケル、鉄・ニッケル・クロ
ム等のステンレススチール、コバルト、コバルト・アル
ミニウムやサマリウム・コバルト合金等の微粒子等をア
トマイザーやハンマーミル等でフレーク状(鱗片状)ま
たは板状としたものを用いることができる。磁性粒子の
保磁力について、特に限定はされないが、保磁力が60
Oe以下の場合では、比較的弱い磁場でも磁性粒子を配
向させることができる。また磁性粒子を有機溶媒等との
親和性を高めるために、高級エステル処理、シランカッ
プリング処理、チタネート系カップリング処理等を施し
ておくとよい。本発明におけるフレーク状磁性粒子(2
2a)の大きさは、磁気印加によるマイクロカプセル内
での回転のしやすさ、磁気可視表示部(12)の画像コ
ントラスト等を考慮すると粒径が5μmから30μm、
厚さが0.1μmから3μmの間であることが好まし
い。
【0029】分散媒(22b)については、常温(約1
0〜35℃の範囲)で固体の分散媒(固相状態を示す)
として、常温以上の温度(約40〜100℃の範囲)に
加熱されると流動状態になるものであればよく、例えば
有機化合物で、パラフィンワックス、カルナバワックス
などの天然或いは合成ワックス、天然或いは合成樹脂、
またはカルボン酸エステルなど上記条件を満たす一般に
公知であるものを単独、或いは混合して適宜使用するこ
とができる。常温で(約10〜35℃の範囲)液体の分
散媒として、不活性溶媒、例えばオリーブ油、塩素化ジ
フェニル、軽油、ドデシルベンゼン等の無極性油ビヒク
ルを用いることができる。
【0030】上記したフレーク状磁性粒子(22a)、
分散媒(22b)などを主成分とする芯物質をポリマー
等の殻物質で覆い、マイクロカプセル化する。この殻物
質として用いられる樹脂には、一般に用いられている樹
脂、例えばアクリル系樹脂、メタクリル系樹脂、ポリス
チレン、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリウ
レア樹脂、ポリアミド樹脂、エポキシ樹脂、天然樹脂等
が挙げられ、これらを単独、あるいは2種以上混合して
使用することも可能である。
【0031】上述の殻物質を有する磁気マイクロカプセ
ル(22)の製造法としては、ポリマー溶液に分散させ
た芯物質のまわりにポリマーの濃厚相を分離させる相分
離法、ポリマー溶液中の芯物質のまわりにポリマーの硬
化試験薬等によりポリマーを硬化させる液中硬化被覆
法、芯物質を分散させたエマルジョンの内、あるいは外
相のいずれか一方からモノマーや重合触媒を供給し芯物
質の表面をポリマーで覆うインシチュー重合法、芯物質
を分散させたエマルジョンの内相と外相の両方からモノ
マーを供給する界面重合法等のマイクロカプセル化技法
が好適であるが、これらの方法に限定されるものではな
い。
【0032】とくに芯物質を分散媒に均一に分散させた
サスペンジョンの外相からモノマーを供給するインシチ
ュー重合法、あるいは相分離法を用いて製造することに
より、粒径の揃った、かつフレーク状磁性粒子の移動が
容易なマイクロカプセルを製造することができる。ここ
で用いる重合性モノマーは、アクリル酸エステル、メタ
クリル酸エステル、スチレンおよびその誘導体、イソシ
アネート、各種アミン、エポキシ基を有する化合物等が
好適である。
【0033】また、磁気マイクロカプセル(22)を分
散するバインダー(23)としては、非溶剤系の水系バ
インダー、水系硬化型バインダー、エマルション系バイ
ンダー等が適宜用いられるが、加熱加圧プレス時の温度
及び加圧に耐えられるため、バインダー樹脂を硬化させ
ることが重要である。例えば、ポリビニルアルコール、
アクリルポリオール、ポリエステルポリオール等の高分
子樹脂中に磁気マイクロカプセルを分散させ、更に適量
の例えばイソシアネート、アミン等の活性化水素の官能
基を持つ化合物を添加し、磁気マイクロカプセル層を形
成してから、樹脂を硬化させる。
【0034】これらの磁気マイクロカプセル層(21)
の形成方法は、オフセット印刷法、グラビア印刷法、シ
ルクスクリーン印刷法等の周知の印刷方式や、ロール塗
布法、ナイフエッジ法などの塗布方式、磁気マイクロカ
プセル(22)を混入した転写層に有する転写シートに
よる転写方式、また磁気マイクロカプセル(22)を混
入したインキを基材に吹き付けるインキジェット方式な
どの各種形成方法により作製することができる。磁気可
視記録媒体の用途、数量などの状況に応じて適宜選択す
ることができる。
【0035】このように形成された磁気マイクロカプセ
ル層(21)上に着色層(24)等の機能層を形成す
る。また必要に応じてプライマー層(26)、感熱接着
層(25)等を設けることができる。形成された磁気マ
イクロカプセルの積層体を所定の形状に断裁して、本発
明の磁気可視表示部(12)となる。磁気可視記録部
(12)を透明支持体(20)が外向きとなるように、
情報記録媒体の基材(13)表面の所定位置に積層し
て、加熱加圧プレスにより、埋め込み及び表面面一を行
う。基材(13)上に積層される磁気可視表示部(1
2)を仮固定するため、磁気マイクロカプセル層(2
1)バック色の着色層(24)と基材表面に感熱接着剤
(25)を設け、熱を加えることにより、仮固定するこ
とができる。また瞬間接着剤を介して仮固定することも
できる。
【0036】図1及び図2に示す磁気可視記録媒体の製
造工程の際に、磁気可視表示部(12)は、磁気マイク
ロカプセル層(21)を透明支持体(20)上に形成
し、更に着色層(24)、感熱接着層を順次に形成し
て、所定の形状に断裁した。次に磁気可視表示部(1
2)の積層される予定の情報記録媒体基材の所定位置の
周囲に隠蔽枠層(11)を形成してから、磁気可視表示
部(12)を配置し、図6に示す加熱加圧プレスにより
磁気可視表示部(12)の表面と基材(13)の表面と
を面一化し、情報記録媒体の形状に断裁して表面が面一
される磁気可視記録媒体(1)が得られる。
【0037】図3及び図4に示す情報記録媒体の製造際
に、記録媒体の基材(13)は印刷等の機能性層が形成
された上表層基材(17)、中間層基材(16)、表面
に磁気ストライプが転写された下表層基材(17′)の
3層基材からなる。上表層基材(17)の磁気可視表示
部(12)が積層する位置に予め磁気可視表示部(1
2)と同等な形状の穴を形成して瞬間接着剤を用い、磁
気可視表示部(12)を穴の位置に配置仮固定し、加熱
加圧プレスにより一体化することによって、表面が面一
された非接触型ICモジュール(27)内蔵の磁気可視
記録媒体の積層体が得られる。この積層体を記録媒体形
状に断裁して、磁気可視表示部縁部周囲の情報記録媒体
の基材上に斜線からなる隠蔽枠層を形成して本発明の磁
気可視記録媒体(2)が得られる。
【0038】
【実施例】以下、本発明の具体的な実施例を挙げて、詳
細に説明する。
【0039】<実施例1>
【0040】○マイクロカプセルの作製 シランカップリング処理を施したフレーク状のニッケル
粒子(保磁力45Oe)60重量部を、60℃に加熱し
融解した融点60℃のパラフィンワックス80重量部に
均一に分散し、この分散液を60℃に加熱した10%ゼ
ラチン水溶液200重量部中に、ホモジナイザーを用い
て、回転数2500rpmで平均粒径70μmとなるよ
うに約10分間分散させた。得られた分散液に10%ア
ラビアゴム水溶液200重量部を混合し、さらに水10
00重量部を添加し、40℃に保ち、10%酢酸水溶液
を滴下し、pHを4に調節した。その後、液温を5℃に
冷却し、30%ホルマリン水溶液10重量部を加え、1
0%水酸化ナトリウム水溶液を滴下しpHを9に調節
し、ゼラチン−アラビアゴム壁の磁気マイクロカプセル
(22)を作製した。
【0041】○磁気可視表示部の形成 厚さ50μmのポリエチレンテレフタレートの透明支持
体(20)上に厚さ1μmのポリエステルプライマー層
(26)を形成し、上記組成の磁気マイクロカプセル2
0重量部と、バインダー(23)としてポリエステルポ
リオールのエマルジョン10重量部と更にイソシアネー
ト1重量部を混合した塗液を膜厚約75μmとなるよう
にスクリーン印刷法により全面印刷形成して、更に墨イ
ンキを用いて膜厚が5μmとなるように黒色の着色層
(24)を印刷形成してから、サイズ15×15mmの
正方形に断裁して磁気可視表示部を形成した。
【0042】○情報記録媒体基材の準備 厚さ760μmの白色塩化ビニル樹脂シートを磁気可視
記録媒体の基材(13)とした。アルミペーストからな
る熱硬化型の金属スクリーンインキを基材表面の磁気可
視表示部が積層される所定位置に内径14×14mm、
外形17×17mmの隠蔽枠層を層厚が1μm、網点濃
度が60%以上となるようにスクリーン印刷にて印刷形
成した。
【0043】○基材への磁気可視記録部の積層 上記の隠蔽枠層が形成された基材(13)上の所定位置
の枠中心に、シアノアクリレート瞬間接着剤を介し、透
明支持体(20)が外向きとなるように磁気可視表示部
(12)を積層仮固定する。それを磁気可視記録部(1
2)が積層された磁気可視記録媒体の基体(13)とし
た。
【0044】○加熱加圧プレス 図6に示すように磁気可視記録部(12)が積層された
基体(13)を平台熱プレスに設置し、圧力:4×10
5 Paで、温度が155℃になるまで、20min加熱
し、温度が155℃なって圧力が13×105 Paで加
熱加圧プレスを行い、そして冷却すると、磁気可視表示
部(12)が基材(13)中に埋設され、磁気可視表示
部縁部の表面外観がよく、面一された磁気可視情報記録
媒体(1)が得られた。
【0045】○可視情報の記録 可視情報の記録を図5を参照して記述する。図5(a)
のようにランダムにフレーク状磁性粒子(22a)が配
向している状態の磁気可視記録媒体(1)の全面を60
℃に加熱し、外部から磁気可視表示部である磁気マイク
ロカプセル層(21)に水平方向に磁界を印加し、全て
の磁気マイクロカプセル(22)中のフレーク状磁性粒
子(22a)を磁気可視表示部(12)の表面に対して
図5(b)のように水平方向となるように配向させ、磁
気可視表示部(12)を未記録状態とした。次に磁気サ
ーマルヘッド(30)で記録する表示情報に合わせて磁
気可視表示部(12)を部分的に60℃に加熱するとと
もに磁気可視表示部(12)の垂直方向に磁界を印加し
フレーク状磁性粒子(22a)を磁気可視表示部(1
2)に対して図5(c)のように垂直方向となるように
配向させ、磁気マイクロカプセル(22)の可視情報の
記録を行った。これにより、フレーク状磁性粒子が垂直
になった部分は、下の着色層(24)の色が現れて記録
情報が確認できる。以上の操作により、可視情報の画像
を形成することができる。
【0046】<実施例2> ○磁気マイクロカプセルの作製 オレフィン酸処理を行ったフレーク状のニッケル・鉄合
金(パーマロイ)粒子50重量部を、50℃に加熱し溶
解したパラフィンワックスとフタル酸ジブチルの混合溶
媒80重量部に均一に分散し、この分散液を50℃に加
熱した5%ポリビニルアルコール200重量部中に分散
し、ホモジナイザーを用いて、回転数2500rpmで
平均粒径60μmとなるように約15分間分散させた。
得られた分散液にメラミン−ホルマリンプレポリマー水
溶液100重量部を混合し、20%酢酸水溶液を滴下
し、pHを6に調節した。その後、液温を65℃に昇温
させ、30分間重合反応を行ない、メラミン−ホルマリ
ン壁の磁気マイクロカプセル(22)を作製した。
【0047】○磁気可視表示部の形成 透明支持体(20)として厚さ75μmの透明PET樹
脂シートを用い、シート上にポリ塩化ビニールのプライ
マー層(26)をグラビアコータによって全面塗布し
て、ノズルコーティング法により、上記組成の磁気マイ
クロカプセル(22)重量部と、バインダー(23)と
してポリビニルアルコールエマルジョン5重量部とポリ
イソシアネート1重量部を混合した塗布液を膜厚約75
μmとなるように全面塗布し、更に磁気マイクロカプセ
ル層(21)上に黒色の着色層(24)を印刷形成し、
ポリウレタンの接着剤を用い、厚さ5μmの感熱接着層
(25)をロールコーターにて塗布した。これを15m
m×15mmの長方形に断裁して磁気可視記録部(1
2)とした。
【0048】○情報記録媒体基材の準備 基材(13)としては厚さ150μmの白色PETG/
PC(混合比1:2)シート2枚を上下表層基材(1
7、17′)として用い、420μmの白色PETGシ
ート1枚を中間層基材(16)として用い、3層基材構
成からなる。上表層基材(16)に磁気可視表示部(1
2)領域以外の部分にオフセット印刷により、絵柄印刷
層(14)(1μm)を印刷し、磁気可視表示部が積層
される所定位置に25.20mm×20.20mmの長
方形の穴を形成した。また同じく下表層基材(17′)
の表面にオフセット印刷により、絵柄印刷層(14)
(厚さ1μm)を全面に印刷した。中間層基材(16)
の上下にそれぞれ上記の表層基材(17、17′)を積
層して、情報記録媒体の基材とした。
【0049】○基材への磁気可視表示部の積層 上記の基材の上表層基材(17)に形成された穴のとこ
ろ磁気可視表示部(12)の透明支持体(20)が外向
きなるように磁気可視記録部を積層する。そして、磁気
可視表示部に温度130℃、圧力4×104 Paの熱ス
タンプで仮固定して、磁気可視記録部が積層された磁気
可視記録媒体の基材とした。
【0050】○加熱加圧プレス 上記の磁気可視表示部(12)が積層された磁気可視記
録媒体の基材を予め145℃まで加熱された平台熱プレ
ス間に入れ、圧力が6×104 Pa/Min、25mi
nをかけて、12.5×105 Paまで昇圧してから
(基材温度が145℃になった)、冷却して磁気可視表
示部が埋め込まれ、且つ表面が面一された積層媒体が得
られた。そして得られた媒体をカード形状に断裁して、
黒色墨の転写リボンにより、(線幅100μm、線間幅
200μm)、外型枠16.5×16.5mm、内型枠
15×15mm斜線模様の隠蔽枠層を形成して、磁気可
視部縁部の外観のよい本発明の磁気可視記録媒体(2)
を作製した。
【0051】○可視情報の記録 実施例1と同様に、この磁気可視記録媒体(2)の全面
を50℃に加熱し、外部から磁気可視表示部(12)に
水平方向に磁界を印加し、全ての磁気マイクロカプセル
(22)中のフレーク状磁性粒子(22a)を磁気可視
表示部(12)の表面に対して水平方向となるように配
向させ、磁気可視表示部(12)を未記録状態とした。
(図5(a),(b))次に磁気サーマルヘッド(3
0)で記録する表示情報に合わせて磁気可視表示部(1
2)を部分的に60℃に加熱するとともに磁気可視表示
部(12)の垂直方向に磁界を印加しフレーク状磁性粒
子(22a)を磁気可視表示部(12)に対して図5
(c)のように垂直方向となるように配向させ、磁気マ
イクロカプセル(22)の可視情報の記録を行った。以
上の操作により、例えば磁気可視記録媒体の所有者のI
Dデータを可視画像として形成記録することができる。
【0052】
【発明の効果】本発明の磁気可視記録媒体の製造方法及
び磁気可視記録媒体によれば、フレーク状磁性粒子を分
散し常温において固相状態を示す分散媒とを包含するマ
イクロカプセルをバインダー中に分散した磁気マイクロ
カプセルからなる磁気可視表示部を加熱加圧プレスによ
り基材に埋設する際、磁気マイクロカプセルの内容物等
による磁気可視表示部の縁部周囲の基材表面への外観汚
染を隠蔽することができ、よって、表面外観が良く、且
つ表面が面一される磁気可視記録媒体を得ることができ
る。漏出する問題を無くすことができる。また磁気マイ
クロカプセル層の形成方法として、全面塗布・印刷で形
成することができるため、磁気可視記録媒体の製造工程
を簡略化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気可視記録媒体の一実施例を示す平
面図である。
【図2】本発明の磁気可視記録媒体の一実施例を示す断
面図である。
【図3】本発明の磁気可視記録媒体の他の実施例を示す
平面図である。
【図4】本発明の磁気可視記録媒体の他の実施例を示す
断面図である。
【図5】磁気マイクロカプセル層による可視情報を記録
する状態を説明するものであり、(a)はフレーク状磁
性粒子がランダムに配向した状態を、(b)は熱と磁界
を印可してフレーク状磁性粒子の配向を揃えた状態を、
(c)は磁気サーマルヘッドで情報を記録した状態を、
それぞれ示す模式断面図である。
【図6】本発明の磁気可視記録媒体の製造方法を説明す
る概略説明図である。
【符号の説明】
1、2…磁気可視記録媒体 11…隠蔽枠層 12…磁気可視記録部 13…記録媒体基材 14…絵柄印刷部 15…ホログラム部 16…中間基材 17、17’…表層基材 20…透明支持体 21…磁気マイクロカプセル層 22…磁気マイクロカプセル 22a…フレーク状磁性粒子 22b…分散媒 23…バインダー 24…着色層 25…接着層 26…プライマー層 27…非接触ICモジュール 30…磁気サーマルヘッド 41…定盤 42…熱板

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも磁性粒子とこれを分散してなる
    分散媒とを包含する磁気マイクロカプセルと、それを分
    散したバインダーにより構成され、前記磁性粒子の異な
    る配向により生じるコントラストを可視表示とする磁気
    マイクロカプセルからなる磁気可視表示部を有する情報
    記録媒体であり、前記磁気可視表示部は少なくとも透明
    支持体上に磁気マイクロカプセル層、磁気マイクロカプ
    セル層のバック色となる着色層を形成してから、高分子
    樹脂からなる情報記録媒体の基材表面上に積層され、加
    熱加圧プレスにより、前記基材中に埋め込まれ、情報記
    録媒体の基材表面と面一される磁気可視記録媒体におい
    て、少なくとも磁気可視表示部縁部周辺の情報記録媒体
    の基材表面に幅0.5mm〜5.0mmの隠蔽枠層を形
    成することを特徴とする磁気情報記録媒体。
  2. 【請求項2】前記磁気可視表示部の縁部周辺の隠蔽枠層
    は線間が10μm〜500μmで、線幅が10μm〜5
    00μmの斜線からなることを特徴とする請求項1記載
    の磁気可視記録媒体。
  3. 【請求項3】隠蔽枠層の色は少なくとも可視光領域内で
    前記磁性粒子より、濃い色であることを特徴とする請求
    項1、請求項2に記載の磁気可視記録媒体。
  4. 【請求項4】少なくとも磁性粒子とこれを分散してなる
    分散媒とを包含する磁気マイクロカプセルと、それを分
    散したバインダーにより構成され、前記磁性粒子の異な
    る配向により生じるコントラストを可視表示とする磁気
    マイクロカプセルからなる磁気可視表示部を有する情報
    記録媒体の製造方法において、 (1)前記磁気可視表示部は少なくとも透明支持体上に
    磁気マイクロカプセル層、磁気マイクロカプセル層のバ
    ック色となる着色層を形成してから、高分子樹脂からな
    る情報記録媒体の基材表面上に積層され、加熱加圧プレ
    スにより、前記基材中に埋め込まれ、情報記録媒体の基
    材表面と面一にする工程。 (2)前記加熱加圧プレス工程の前又は後工程で基材表
    面上に、磁気可視表示部を囲み込むように隠蔽枠層を形
    成する工程。 少なくとも、以上の工程を有することを特徴とする磁気
    可視記録媒体の製造方法。
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