JP4779512B2 - 隠蔽カードおよびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、クレジットカード、銀行カードなどのカード状磁気記録媒体であって、カード用基材上の磁気記録層を隠蔽する隠蔽層を有した隠蔽カード及びその製造方法に関する。
クレジットカード、銀行カードなど高い意匠性を要求される磁気カードにおいては、磁気ストライプと呼ばれるストライプ状の磁気記録層部分を含む基材上全体に隠蔽層を設け、磁気記録層が元来持つ磁性粉由来の黒色、茶色を完全に隠蔽した隠蔽層を形成し、該隠蔽層の上に図柄を印刷し意匠性を付与した隠蔽カードが従来より知られている。
しかし、この様に製造された隠蔽カードは、カードの表層側に位置する絵柄印刷のため、絵柄部が磁気記録層を隠蔽した隠蔽層上に印刷されると絵柄部と非絵柄部で、記録再生時の磁気ヘッドと磁気記録層との間の距離が異なり、スペーシングロスの場所的な変化が磁気出力の変動を起こし、情報読み取り時のエラー発生の可能性を増大させる問題が有る。
この問題に対して、絵柄印刷による絵柄部、非絵柄部の段差を無くすために、非印刷部に絵柄のネガパターンを用いて、絵柄部の上部全体に形成される隠蔽層と同じ色相のインキを印刷し、非絵柄部の空間を埋める方法が開示されている(特許文献1)。
しかしながら、この方法は、出力変動を抑制する効果は有るものの完全でない。しかもネガパターンの位置合わせは簡単ではなく、正確に位置合わせが出来ない場合はかえって磁気再生出力の変動を増加させる。
特開2000−155937号公報
本発明の目的は、隠蔽層の表面側から識別可能な絵柄を有する隠蔽カードであって、該絵柄が磁気記録層上に形成されていても磁気記録層の磁気出力に変動を発生しない隠蔽カードおよびその製造方法を提供することである。
本発明は、カード用基材上の少なくとも一部に磁気記録層を有し、該磁気記録層を有する側のカード用基材全面を隠蔽して積層された隠蔽層を有し、かつ前記隠蔽層表面から識別可能な絵柄を有する隠蔽カードの製造方法であって、前記絵柄は隠蔽層を積層する前のカード用基材上及び/又は前記磁気記録層とカード用基材の間に予め形成され、該絵柄の着色剤を該隠蔽カード形成時の表面方向に拡散させることを特徴とする隠蔽カードの製造方法を提供する。
また本発明は、カード用基材上の少なくとも一部に磁気記録層を有し、該磁気記録層を有する側のカード用基材全面を隠蔽して積層された隠蔽層を有し、かつ前記隠蔽層表面から識別可能な絵柄を有する隠蔽カードであって、前記絵柄を形成する着色剤は前記絵柄に対応する位置の少なくとも前記隠蔽層の膜厚方向全幅にわたって分布していることを特徴とする隠蔽カードを提供する。
本発明の隠蔽カード製造方法によれば、絵柄は隠蔽層を積層する前のカード用基材上及び/又は前記磁気記録層とカード用基材の間に予め形成され、該絵柄の着色剤が該隠蔽カード形成時の表面方向に拡散され、絵柄を形成する着色剤は、前記絵柄に対応する位置の前記隠蔽層または前記隠蔽層及び前記磁気記録層等の膜厚方向全幅にわたって分布して絵柄を形成している。従来方法で形成された絵柄のように隠蔽層の表面に絵柄に対応した着色剤が局在化しているわけではない。したがって絵柄部と非絵柄部で、記録再生時の磁気ヘッドと磁気記録層との間の距離であるスペーシングが異なる事が無く一定に維持される。このため絵柄による磁気出力の変動が発生することがない。
以下、本発明による隠蔽カードおよびその製造方法を詳細に説明する。
本発明の隠蔽カード製造方法においては、前記絵柄は隠蔽層を積層する前のカード用基材上及び/又は前記磁気記録層とカード状基材の間に予め形成され、該絵柄の着色剤を前記隠蔽層または前記隠蔽層及び磁気記録層等を通って該隠蔽カード形成時の表面方向に拡散させる。
図1に本発明による隠蔽カードの一実施形態の断面図を示す。隠蔽カードは、センターコア2、3の、両端に各種機能層が塗布、転写されたオーバーシート1、4を熱圧着で一体化してなる。表側のオーバーシートには磁気記録層5が転写されており磁気記録層5とオーバーシート全面を隠蔽層6が被覆している。隠蔽層6または隠蔽層と磁気記録層の膜厚方向には着色剤領域9が分布しており、隠蔽層6の上には着色剤拡散防止層8があってもよく、該着色剤拡散防止層は保護層を兼ねていても良い。なお隠蔽層上であって磁気記録層の上部以外の箇所または裏面のセンターコア表面には、印刷によって通常の絵柄7を形成することができる。
本発明の隠蔽カードの製造方法においては、絵柄は隠蔽層を積層する前のカード用基材上及び/又は前記磁気記録層とカード用基材の間に予め形成され、該絵柄の着色剤が前記隠蔽層、または前記隠蔽層及び磁気記録層等を通って該隠蔽カードの表面方向に拡散されるが、絵柄を形成する位置と方法、絵柄を形成する着色剤を拡散させる方法、及び隠蔽層、着色拡散防止層等を形成する方法の点でいくつかの選択肢がある。
図2に転写基材からオーバーシートとセンターコアとを熱圧プレスで一体化するに際し絵柄を形成し、隠蔽層を形成する前の隠蔽カード用基材までを作製する工程図が記載されている。工程図には2通りの絵柄形成工程、(CI)と(CII)が記載されているが、これらは2つのうちから少なくとも一つを選ぶ選択肢であって、いずれか一つの工程による絵柄形成を選択した場合には、他の2つの絵柄形成工程を行う必要は無い。
また点線で囲った転写材加熱工程(エージング工程)(CI)−2は必ずしも必須ではない。
本発明の隠蔽カード製造方法において当該絵柄を磁気記録層部分のみに設けるときは、オーバーシートに磁気記録層11を形成するための転写用積層体14(図3)を用いて磁気記録層11と同時に絵柄13をオーバーシート4上に形成することができる。絵柄13を前記転写用積層体14に形成する位置としては該転写用積層体14の磁気記録層11と感熱接着剤層12との間、感熱接着剤層12の表面が可能であるが、少なくとも絵柄決定から転写用積層体を迅速に製造できること、さらに絵柄変更に迅速に対応できることのためには、絵柄形成は転写用積層体作製の最終工程に近いことが好ましく、絵柄形成領域は感熱接着剤層12上に形成されることが好ましい。図2の(CI)においても絵柄形成領域が感熱接着剤層上に形成される場合を示してある。これらの位置に形成された絵柄13は、転写工程によって磁気記録層11とともにオーバーシート上へと転写され、その後センターコア2、3やセンターコア反対面のオーバーシート1とともに熱圧プレスで一体化される。このとき、転写用積層体中に形成された絵柄13の着色剤が転写材の表面方向へと拡散する。なお転写用積層体中の着色剤は前記熱圧プレスをする前に、前記転写用積層体をエージング((CI)−2)することにより、転写用基材側すなわち転写後の積層体の表面方向となる方向へと予め拡散させることができる。そのため、必要に応じて熱圧プレスに先立つ転写用積層体のエージングを採用する事も可能である。
このようにして形成された隠蔽カード用基材上に、隠蔽層と、必要に応じて着色剤拡散防止層を塗布工程(図4)または転写工程(図5)で形成する。これら新たに基材上に設けられた層は熱圧プレスされることによって隠蔽カード用基材と密着し、またこのときに着色剤が隠蔽層を通ってさらに表面方向へと拡散する。
図2、図4、図5においては隠蔽層と着色剤拡散防止層は、一体化された隠蔽カード用基材を熱圧プレスによって作製したのちに、その基材表面に再度熱圧プレスして形成しているが、隠蔽層と着色剤拡散防止層をあらかじめ、磁気記録層の形成されたオーバーシート基材上に作製転写しておき、センターコア、反対面のオーバーシート等、他の隠蔽カード用基材の構成成分とともに一度に熱圧プレスして一体化してもよい。
絵柄を磁気記録層部分に形成する別の方法として、磁気記録層の転写前に該磁気記録層を転写工程で形成する位置のオーバーシート側に予め形成してもよい(図3、図2(CII))。このように形成された絵柄形成領域はその上に感熱接着剤層12を介して磁気記録層11が転写され、絵柄13の着色剤は、センターコア等と一体化される熱圧プレス時に感熱接着剤層12と磁気記録層11を通って隠蔽カード形成時の表面方向へと拡散する。その後さらにその上に隠蔽層6、着色剤拡散防止層8が形成されてさらに熱圧プレスが行われ、着色剤は、隠蔽層6を通ってさらに隠蔽カードの表面方向へと拡散する。
このときの熱圧プレスは、隠蔽層と着色剤拡散防止層のない隠蔽カード用基材を熱圧プレスで形成し、さらに隠蔽層等を該隠蔽カード用基材上に2度目の熱圧プレスで積層するものであってもよいが、隠蔽層と着色剤拡散防止層を予め、磁気記録層が形成されたオーバーシート上に転写しておき、センターコア、他のオーバーシートとともに熱圧プレスで一度に一体化するものであっても良い。
オーバーシート基材上に予め絵柄を形成するときに基材全面に絵柄を形成してもよい。このようにするとその後の工程で、着色剤等の一部は磁気記録層と隠蔽層を通って拡散し他の部分は隠蔽層を通って隠蔽カード形成時の表面方向に拡散するため、カード全面にわたって識別可能な絵柄が形成される。
以下、本発明の隠蔽カードの製造方法において、隠蔽カードを構成する各層についてさらに詳細を述べる。
オーバーシート、センターコアシート等のカード用基材に用いる基材としては、目的とする使用に耐えうる機械特性、耐水性、耐薬品性等が必要でありポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリカーボネート(PC)、非結晶コポリエステル(PET−G)等の合成樹脂シートが使用される。厚みはオーバーシートが50〜100μm程度であり、センターコアシートは1枚使用する場合は540〜640μmであり、2枚使用する場合はそれぞれ270〜320μmである。
本発明の隠蔽カードの製造方法において、基材の少なくとも一部を被覆する磁気記録層は、転写工程または塗布工程によって形成することができる。塗布工程によって形成するときは下記の磁性粉末及び結着剤樹脂を含有する磁性塗料を基材上に塗布するが、転写工程によって形成するときは下記の磁気記録層用転写テープを用いる。
磁気記録層用転写テープは転写用基材上に磁気記録層と感熱接着剤層を積層してなり、該感熱接着剤層上に絵柄形成領域を形成することができる。
該磁気記録層を転写工程によって形成するときに用いる磁気記録層用の転写用積層体には、公知慣用のフィルムがいずれも転写用基材フィルムとして使用できる。例えば、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル類、ポリプロピレン等のポリオレフィン類、セルローストリアセテート等のセルロース誘導体、ポリアミド等のプラスチック等を挙げることができる。中でも抗張力や耐熱性を兼ね備えたポリエチレンテレフタレートが好ましい。また、転写基材フィルムの厚さには特に制限はないが、通常3〜100μm、好ましくは5〜50μmである。
転写用基材上の磁気記録層は、例えば磁性粉末、結着樹脂および結着樹脂を溶解する溶剤を含有した磁性塗料を転写用基材上に塗布、乾燥することによって形成することができる。
磁性粉末としては、γ−酸化鉄、マグネタイト、コバルト被着酸化鉄、2酸化クロム、鉄系メタル磁性粉、バリウムフェライト、ストロンチウムフェライト等の公知の磁性粉末を用いることができる。保磁力が20〜320kA/mの範囲のものが好ましい。
磁気記録層に用いる結着樹脂としては、公知慣用の結着樹脂が使用できる。例えば、セルロース系樹脂、ブチラール樹脂、アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、塩化ビニルと酢酸ビニルの共重合体、あるいは、さらにビニルアルコール、無水マレイン酸あるいはアクリル酸などを加えた共重合体等の塩化ビニル系樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、およびこれらの樹脂の混合物を挙げることができる。また、イソシアネート化合物を用いて熱硬化することもできる。
絵柄の形成領域の着色剤は磁気記録層を通って磁気記録層、感熱接着剤層等からなる転写材表面へと拡散させることができる。拡散の速度、難易度は樹脂の種類によって異なるが、転写材に加えられる温度と磁気記録層に用いる樹脂を適宜選択して調整することができる。着色剤の拡散を容易にするためには磁気記録層に用いる結着剤樹脂のTgが転写材に加えられる温度より低いことが好ましい。
また、磁気記録層用塗料に用いる溶剤としては、例えばアセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類、エタノール等のアルコール類、ヘキサン、トルエン、キシレン等の炭化水素類を挙げることができ、これらの溶剤は、2種類以上を混合して使用することもできる。
磁気記録層用塗料には、必要に応じて界面活性剤、シランカップリング剤、可塑剤、ワックス、シリコーンオイル等の助剤類、さらにはカーボンブラックその他のフィラー類を添加することもできる。
磁気記録層用塗料は、例えば上記磁性粉末、結着樹脂、溶剤を公知慣用の方法により、混練分散する事によって得られる。混練分散機としては、例えば二本ロールミル、三本ロールミル、ボールミル、ヘンシェルミキサー、コボルミル、サンドミル、ディスパー、ホモジナイザー、ニーダー、等が使用できる。
磁気記録層用塗料の塗布方法においては、特に制限はなく、公知慣用の塗布方式を使用して良く、磁気塗料を所定量塗布後、磁性粉末の磁化容易方向が磁気記録層の塗布長手方向になるように配向処理を行って乾燥を行う。塗布方式としては、例えばグラビア方式、リバース方式、トランスファロールコーター方式、キスコーター方式、ダイコーター方式等が使用でき、これら塗布方法によって転写用基材上に形成した乾燥前の磁気記録層塗膜中の磁性粉末を配向処理させ、該塗膜を乾燥させることにより磁気記録層を形成することができる。
また、磁場配向処理は上記塗布方式により塗布後、塗膜が乾燥しないうちに行うことが記録再生特性の点で好ましく。磁場配向方法は、公知の方式、例えば反発対向永久磁石、ソレノイド型電磁石等を用いることができる。磁場強度としては1000〜6000Gの範囲が好ましい。
磁気記録層の乾燥膜厚は、好ましくは2〜50μmの範囲であり、さらに好ましくは5〜20μmの範囲である。
また、転写基材フィルムと磁気記録層との間には必要に応じて、転写時において転写基材フィルムから磁気記録層の剥離を容易とする離型層を設けても良く、また、特開2002−293067号に示す中間層を形成しても良い。
本発明の絵柄形成方法及び転写用積層体には、感熱接着剤層を用いることが出来る。感熱接着剤層は、一般的には、感熱接着性を示す樹脂を含む。
感熱接着性を示す樹脂としては、例えば、塩化ビニルと酢酸ビニルとの共重合体、あるいは、さらにビニルアルコール、無水マレイン酸あるいはアクリル酸などを加えた共重合体等の塩化ビニル系樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、ポリイミド樹脂、ポリウレタン樹脂等を挙げることができる。
絵柄形成領域の着色剤は感熱接着剤層を通って転写材の表面方向に拡散させることができる。拡散の速度、難易度は感熱接着剤層に用いている樹脂の種類によって異なるが、転写材に加えられる温度と磁気記録層に用いる樹脂を適宜選択して調整することができる。着色剤の拡散を容易にするためには感熱接着剤層に用いる結着剤樹脂のTgが転写材に加えられる温度より低いことが好ましい。
また、感熱接着剤層に用いる溶剤としては、例えば磁気記録層のところで述べた溶剤を使用することができる。感熱接着性を示す樹脂を溶剤に溶解させ、混合攪拌して感熱接着剤層用塗料を調整し、この接着剤層用塗料を磁気記録層上にリバース方式、グラビア方式、ダイコート方式などの公知の方式により塗布、乾燥することによって得られる。
接着剤層の膜厚は0.5〜15μmが好ましく、特に0.5〜5μmが好ましい。
本発明の絵柄形成方法における絵柄形成領域の形成は以下の絵柄形成用インクの印刷によって行うことができる。
絵柄印刷用インクは、結着剤樹脂、着色剤及び溶剤を含んでいる。
絵柄印刷用インクの着色剤としては、熱により磁気記録層内、着色層内を拡散できる特性を有していれば良く、特に着色剤の種類によっては制限されない。例えば、従来各種の着色分野で使用されているモノアゾ系、ジスアゾ系、金属錯塩系、アントラキノン系、フタロシアニン系、トリアリルメタン系、ペリレン系等の油溶性染料、無機顔料としては、アルミナ、酸化チタン、酸化クロム、酸化鉄、酸化亜鉛、硫酸バリウムなど、有機顔料としては、アゾ系、フタロシアニン系、キナクリドン系、ペリレン系、アントラキノン系、チオインジゴ系、インダンスレン系等、多々あるが、熱拡散の容易な染料が好ましく、特に油溶性染料が好適に使用される。
絵柄印刷用組成物に使用する結着剤樹脂としては、公知慣用の結着剤樹脂が使用できる。例えば、磁気記録層、感熱接着剤層で用いる樹脂が挙げられるが、絵柄を、磁気記録層形成用の転写用積層体の感熱接着剤層上に形成するときは、絵柄印刷を施す感熱性接着剤、およびカード用オーバーシート基材への付着性が良好で、転写用積層体上の転写材をカード用オーバーシート基材へ転写するときの接着性を阻害しない結着剤樹脂が好ましく、前記感熱接着剤用の結着剤樹脂が好適に使用できる。
絵柄印刷用インクに使用する溶剤としては、公知慣用の溶剤が使用でき、例えば、既に磁気記録層、感熱接着剤層のところで述べた溶剤等が使用できる。
絵柄印刷用インクは、着色剤を結着剤樹脂、および結着剤樹脂を溶解する溶剤中に単独、もしくは2種類以上混合し、二本ロールミル、三本ロールミル、ボールミル、サンドミル、ディスパー等の公知慣用の方法で分散させて、絵柄印刷用組成物を形成し、該組成物より作成する。
絵柄の印刷には、グラビア印刷、フレキソ印刷、オフセット印刷、スクリーン印刷、インクジェット等の公知の印刷方法を用いることが出来るが、特に印刷品質、生産性の点から、グラビア印刷が適している。
絵柄印刷領域の膜厚は、特に制限はないが転写用積層体中に形成するときは膜厚が厚すぎると、一般的に磁気記録層形成用の転写用積層体はリール状に巻き上げているため、非印刷領域と印刷領域との膜厚差による段差が大きいと転写用積層体上の転写材を変形させ、該転写材とカード用基材との接着性を悪化させる可能性があり、その膜厚は0.5〜5μmが好ましく、特に0.5〜2.0μmが望ましい。
こうして絵柄印刷用インクを使用して例えば磁気記録層形成用の転写用積層体の感熱接着剤面、またはカード用オーバーシート基材の磁気記録層が転写される部分等に絵柄を形成する。
隠蔽カード用カード基材形成前に形成された絵柄の着色剤を、感熱接着剤層、磁気記録層等の転写材を通って表面方向に拡散させるには、転写材をカード基材のオーバーシートに転写した後、センターコアと反対面のオーバーシートと共にプレス用鏡面板に挟み込み100〜160℃の温度をかけ数十分から数時間の熱プレス加工を行って、着色剤を転写後の転写材表面側に拡散させる。さらに転写用積層体中形成された絵柄を転写前に転写材内に拡散させる方法としては、転写工程前に該転写用積層体を40〜80℃の高温環境下に数時間〜数日間放置させ、この熱により転写用積層体の基体側へと予め着色剤を拡散させ、積層体の転写後には転写材の表面側に既に着色剤が拡散しているようにすることもできる。
図4に前記隠蔽カード基材を使用した第一の隠蔽カード製造方法のフローチャートを示す。前述の隠蔽カード用カード基材上に隠蔽層、絵柄形成領域、着色剤拡散防止層を順に塗布し形成した後に、熱圧プレスを行うことで絵柄の着色剤が隠蔽層中を表面方向へと拡散し、識別可能な絵柄が形成され、カード形状に打ち抜き本発明の隠蔽カードが得られる。
本発明の隠蔽層は、結着樹脂、着色剤、顔料を成分として含有する。
着色剤に用いる顔料は、無機顔料としては、アルミナ、酸化チタン、酸化クロム、酸化鉄、酸化亜鉛、硫酸バリウムなど、有機顔料としては、アゾ系、フタロシアニン系、キナクリドン系、ペリレン系、アントラキノン系、チオインジゴ系、インダンスレン系など多々あるが特に限定されるものではない。また、上記顔料に代え、あるいは併用してフタロシアニン染料、アゾ染料、ニトロ染料、キノリン染料、メチン染料、アジン染料、ファタレイン染料等の染料を用いることもできる。
磁気層色を効果的に隠蔽可能な顔料として、リン片状金属粉も使用でき、金属としては、アルミニウム、金、銀、銅、真鍮、チタン、クロム、ニッケル、ニッケルクロム、ステンレス等を使用することができる。リン片状金属粉は板状形状にボールミル等で調整されるが、これらの形状は、面方向の大きさは、5〜25μmが好ましく、さらに好ましくは10〜15μmである。厚みは0.1〜1μm程度である。
隠蔽層用塗料に使用する結着樹脂としては、公知慣用の結着樹脂が使用できる。例えば、磁気記録層のところで述べた結着樹脂に加え、ポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂、ロジン変性マレイン酸樹脂、ポリスチレン樹脂、セラック、アルキッド樹脂等が挙げられる。また、イソシアネート化合物を用いて熱硬化することもできる。
絵柄形成領域の着色剤は隠蔽層を通って隠蔽カード表面へと拡散させることができる。拡散の速度、難易度は樹脂の種類によって異なるが、隠蔽層に加えられる温度と隠蔽層に用いる樹脂を適宜選択して調整することができる。着色剤の拡散を容易にするためには隠蔽層に用いる結着剤樹脂のTgが隠蔽層に加えられる温度より低いことが好ましい。
隠蔽層用塗料に使用する溶剤としては、公知慣用の溶剤が使用でき、例えば、既に磁気記録層のところで述べた溶剤等が使用できる。
着色剤、顔料を結着樹脂、および結着樹脂を溶解する溶剤中に単独、もしくは2種類以上混合し、二本ロールミル、三本ロールミル、ボールミル、サンドミル、ディスパー等の公知慣用の方法で分散させて、隠蔽層用塗料を作成し、これをリバース方式、グラビア塗布方式、ダイコート方式等の公知慣用の方式で塗布、乾燥することにより、隠蔽層を得る。
また、隠蔽層は前記リン片状金属粉を隠蔽カード用基材に塗布し、その後に着色剤を含有させた塗料を塗布することにより、効果的に磁気記録層の色相を隠蔽しリン片状金属粉が元来持つ色相以外の色相をもつ隠蔽カードを作成でき、このように複数の層を塗り重ねることもできる。
隠蔽層の膜厚は、磁気記録層の茶色または黒色を隠蔽するには厚いことが好ましい。しかしながら、カード化した際に磁気記録層よりもカードの表層側に位置することになるため、隠蔽層の膜厚を大きくしすぎると、スペーシングが大きくなり、再生出力特性が低下し、情報読み取り時のエラー発生の可能性が増大する。また本発明の絵柄形成方法は、絵柄形成領域の着色剤を転写材の表面方向に拡散させて識別可能な絵柄を形成するため、絵柄形成領域上に、着色剤が拡散して識別可能に保持される領域が必要である。該領域の膜厚は薄すぎると絵柄形成が十分に行われず、また着色剤が横方向に拡散して図柄が不鮮明になりやすい。これに対して該領域の膜厚が厚すぎるとやはり拡散領域が広がり過ぎて絵柄が不鮮明となる可能性がある。
そのため、隠蔽層の膜厚は磁気記録層の色相を十分に隠蔽する隠蔽層の材質に応じた厚さが必要であるが、上記観点から2μmを超えていることが好ましく3μm以上であることがさらに好ましい。また上限としては、磁気記録層の再生出力を低減させすぎないように、15μm以下であることが好ましく10μm以下であることが一層好ましい。隠蔽層、感熱接着剤層、磁気記録層等絵柄形成領域の上に位置しうる拡散領域の層厚としては、絵柄が不鮮明にならないためには50μm以下が好ましく、20μm以下がさらに好ましい。
着色剤拡散防止層は、熱により感熱接着剤層、磁気記録層、隠蔽層等を通して拡散した絵柄の着色剤が、着色剤拡散防止層を超えて更に外部に拡散することを防止する特性を有し、さらにカード製造工程において、絵柄形成領域の着色剤が熱プレス用金属板に付着するのを防止する。また、これら着色剤拡散防止層は、磁気ストライプ用転写材の磁気ストライプ用転写材の保護層としての機能を果たす。またこれら着色剤拡散防止層の直下まで拡散してきた着色剤の絵柄を識別できるように実質的に透明であることが好ましい。
また併せて照射紫外線を良く透過するものであることがさらに好ましい。
着色剤拡散防止層を構成する結着樹脂としては、結着剤樹脂、例えば、セルロース系樹脂、ブチラール樹脂、アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、塩化ビニルと酢酸ビニルの共重合体、あるいは、さらにビニルアルコール、無水マレイン酸あるいはアクリル酸などを加えた共重合体等の塩化ビニル系樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、およびこれらの樹脂の混合物を挙げることができる。
着色剤を効果的に防止するためには前記樹脂のうちでTgが、着色剤が拡散するときの熱圧プレス温度より高いものを使用することが好ましい。
着色剤拡散防止層用塗料に使用する溶剤としては、例えばアセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類、エタノール等のアルコール類、ヘキサン、トルエン、キシレン等の炭化水素類を挙げることができ、これらの溶剤は、2種類以上を混合して使用することもできる。
さらに、これら着色剤拡散防止層中には、必要に応じて、皮膜改質剤として大豆レシチン、マイクロシリカ、あるいはワックス等を添加することができる。また、ポリイソシアネート化合物などの硬化剤を添加して、樹脂バインダー分子間を架橋することは、着色剤拡散防止層の耐久性を向上させるために好ましい。
着色剤拡散防止層は、上記のように調整した着色剤拡散防止層用塗料をリバース方式、グラビア方式、ダイコート方式等の公知慣用の方式で仮支持体フィルム上に塗布することにより得られる。
これら着色剤拡散防止層の乾燥塗膜厚は、記録再生特性からいえば薄いほど良いが、強度、耐久性等とのバランスを考慮すると0.1〜5μmが好ましく、0.3〜2μmがさらに好ましい。
また、隠蔽層と着色剤拡散防止層の間に必要に応じて通常用いられる着色インキを使用して通常の印刷方法により、絵柄を形成することもできる。
このようにして、隠蔽カード用基材上に隠蔽層、着色剤拡散防止層を設けた後に
例えば温度100〜130℃、圧力10〜20kg/cm、時間5〜30分の条件により熱圧プレスすることにより、着色剤が、隠蔽層中を表面方向へと拡散し、さらにカード表面も平滑化される。このように隠蔽層を積層された隠蔽カード用基材はその後にカード形状に打ち抜かれ本発明の隠蔽カードが得られる。
次に図5に第二の隠蔽カード製造方法のフローチャートを示す。第二の方法は、隠蔽層と着色剤の着色剤拡散防止層を転写工程によって形成するものであって、転写用基材上に着色剤拡散防止層(兼保護層)8、隠蔽層6、必要に応じて感熱接着剤層を塗布形成して転写用積層体とし、これにすでに磁気記録層と絵柄形成領域が形成されている前記隠蔽カード用基材の磁気記録層側に、転写用積層体の加熱接着剤層側を重ね、熱圧プレスして転写材を隠蔽カード基材上に転写させるとともに、絵柄形成領域の着色剤が、絵柄形成領域が当初形成されていた位置に応じて感熱接着剤や隠蔽層、あるいは磁気記録層を通って隠蔽カード表面方向へと拡散することで、識別可能な絵柄が形成される。隠蔽層の形成された隠蔽カード用基材は、その後に、カード形状に打ち抜かれ隠蔽カードが得られる。
隠蔽カード用転写シートに用いる転写用基材としては、磁気記録層用の転写テープに用いた転写用基材と同じ材質のものを用いることができる。また、用いる転写用基材の厚さには特に制限はないが、通常3〜300μm、好ましくは50〜200μmである。
本発明の転写シートを使用する隠蔽カード製造方法に使用する着色剤拡散防止層は、基本的には第一の隠蔽カード製造方法の説明で示した着色剤拡散防止層と同じ機能が要求されるため、同様な塗料を使用できるが、本製造方法では転写基材からの離型性が必要なため、着色剤拡散防止層に離型性が無い場合は、転写基材フィルム上にシリコーン樹脂などの離型層を塗布後に着色剤拡散防止層を塗布形成する。また、着色剤拡散防止層塗布方法も同様であり、着色剤拡散防止層用塗料をリバース方式、グラビア方式、ダイコート方式等の公知慣用の方式で転写基材フィルム上に塗布することにより得られる。着色剤拡散防止層の乾燥塗膜厚は、記録再生特性からいえば薄いほど良いが、強度、耐久性等とのバランスを考慮すると0.1〜5μmが好ましく、0.3〜2μmがさらに好ましい。
隠蔽層は、第一の隠蔽カード製造方法の説明で示した隠蔽層用塗料、塗布方法が同様に使用でき、隠蔽層の膜厚も同様に、2〜15μm、特に3〜10μmであることが好ましい。また、着色剤拡散防止層と隠蔽層の間に必要に応じて通常用いられる着色インキを使用して通常の印刷方法により、絵柄を形成することもできる。
感熱接着剤は、前記隠蔽カード用基材と転写シートを熱プレスにより接着させる機能が要求され、磁気記録層を転写形成する工程の説明で示した感熱接着剤用塗料、塗布方法が同様に使用でき、感熱接着剤層の膜厚は、転写シートの感熱接着剤層が隠蔽カードにおいて磁気記録層よりもカードの表層側に位置することになり出力特性に影響を与えるため、 膜厚は接着性を満足する範囲で出来るだけ薄い必要があり0.5〜5μmが好ましく、特に0.5〜2μmが好ましい。
以下に実施例および比較例を用いて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明は実施例に限定されるものではない、尚、以下「部」は質量部を表すものとする。
実施例、比較例には以下に示す、磁気記録層用転写テープおよび各塗料を使用する。
〈1.磁気記録層用転写テープの作製〉
転写基材フィルムに厚み24μmのポリエチレンテレフタレートフィルム上に中間層、磁気記録層、及び着色剤層を形成するために以下の各塗料を作製した。
(中間層用塗料)
α酸化鉄 100部
(戸田工業社製『DNS−235 』)
塩化ビニル共重合体 11.0部
(日信化学社製『ソルバインTA2』)
セルロース系樹脂 11.0部
(イーストマンケミカル社製、『CAP−482−0.5』)
ポリイソシアネート 8.8部
(大日本インキ化学工業社製『ハードナーNo.50』(有効成分:50%)
ソルビタンモノステアレート 5部
(花王社製『SP−S10』)
MEK 400部
トルエン 400部
シクロヘキサノン 200部
上記の材料を、ボールミルにて分散混合し、中間層用塗料を作製した。
(磁気記録層用塗料)
六方晶フェライト磁性粒子 100部
{戸田工業社製『MC−906』保磁力 51.7(kA/m)} 塩化ビニル系樹脂 10部
(日本ゼオン社製『MR−110』)
ポリウレタン樹脂 5部
(大日本インキ化学工業社製『T−5206』)
ソルビタンモノステアレート 5部
(花王社製『SP−S10』)
ポリイソシアネート 6部
(大日本インキ化学工業社製『ハードナーNo.50』(有効成分:50%)
MEK 50部
トルエン 50部
シクロヘキサノン 15部
上記材料を用い、特開平09−059541に示す方法により磁気記録層用塗料を作製した。
(感熱接着剤層用塗料)
ポリウレタン樹脂 1部
(大日本インキ化学工業社製『TS−03』)
塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂 4部
(日信化学社製『ソルバインC5』)
MEK 45部
トルエン 50部
上記の材料を、ディスパーにて攪拌し充分に溶解させ均一化を行い、感熱接着剤塗料を作製した。
転写用支持体フィルムとして、厚み24μmのポリエチレンテレフタレートフィルムを用い、このフィルムの片面上に中間層用塗料を塗布し、乾燥膜厚0.5μmの中間層を形成した。該中間層の上に磁気記録層用塗料を塗布し、乾燥膜厚12μmの磁気記録層を形成した。さらに該磁気記録層の上に感熱接着層用塗料を塗布し、乾燥膜厚1.5μmの感熱接着層を形成し、磁気記録層用転写テープを作成した。
〈2.絵柄印刷用インク作成〉
(絵柄印刷用インク〔A〕)
クロム錯塩染料のアミン塩 4部
〈C.I.ソルベントブラック43〉
(保土谷化学工業社製『アイゼンスピロンブラックGMHスペシャル』)
ポリウレタン樹脂 2部
(大日本インキ化学工業社製『TS−03』)
塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂 8部
(日信化学社製『ソルバインC5』)
MEK 43部
トルエン 43部
上記の材料を、ディスパーにて攪拌し充分に溶解させ均一化を行い、絵柄用インク〔A〕を作製した。
(絵柄印刷用インク〔B〕)
銅フタロシアニン染料〈C.I.ソルベントブルー70〉 4部
(BASF社製『Neozapon Blue 807』)
ポリウレタン樹脂 2部
(大日本インキ化学工業社製『TS−03』)
塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂 8部
(日信化学社製『ソルバインC5』)
MEK 43部
トルエン 43部
上記の材料を、ディスパーにて攪拌し充分に溶解させ均一化を行い、絵柄用インク〔B〕を作製した。
(絵柄印刷用インク〔C〕)
カーボンブラック 10部
(CABOT CORPORATION社製 『REGAL99R』)
塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂 8部
(ユニオンカーバイド社製『VAGH』)
ポリウレタン樹脂 2部
(大日本インキ化学工業社製『TS−03』)
MEK 40部
トルエン 40部
ポリイソシアネート 4部
(大日本インキ化学工業社製『ハードナーNo.50(有効成分:50%)』)
カーボンブラック、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂と共に2本ロールにて前練肉を行い、その後に他の材料と共にサンドミルを通し、絵柄用インク〔C〕を作製した。
(絵柄印刷用インク〔D〕)
銅フタロシアニン顔料 10部
塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂 8部
(ユニオンカーバイド社製『VAGH』)
ポリウレタン樹脂 2部
(大日本インキ化学工業社製『TS−03』)
MEK 40部
トルエン 40部
ポリイソシアネート 4部
(大日本インキ化学工業社製『ハードナーNo.50(有効成分:50%)』)
銅フタロシアニン顔料、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂と共に2本ロールにて前練肉を行い、その後に他の材料と共にサンドミルを通し、絵柄用インク〔D〕を作製した。
〈3.着色剤拡散防止層用塗料の作製〉
(着色剤拡散防止層用塗料(転写基材からの離型性有り))
セルロースアセテート樹脂 8部
(ダイセル化学社製『L−20』)
セルロースアセテートプロピオネート樹脂 2部
(イーストマンケミカル社製『CAP−504−0.2』
アセトン 25部
酢酸エチル 25部
トルエン 20部
シクロヘキサノン 20部
ポリイソシアネート 4部
(大日本インキ化学工業社製『ハードナーNo.50(有効成分:50%)
上記の材料の内、ポリイソシアネートを除く全てを、ディスパーにて攪拌し充分
に溶解させた後に上記のポリイソシアネートを添加し、更にディスパーにて攪拌均一化を行い、着色剤拡散防止層用塗料を作製した。
〈4.隠蔽層用塗料の作製〉
(隠蔽層用塗料)
リン片状金属粉:アルミニウム粉末 20部
(昭和アルミパウダー社製『210EA』)
塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂 16部
(ユニオンカーバイド社製『VAGH』)
ポリウレタン樹脂 4部
(大日本インキ化学工業社製『TS−03』)
メチルエチルケトン 75部
トルエン 75部
シクロヘキサノン 17部
ポリイソシアネート 5部
(大日本インキ化学工業社製『ハードナーNo.50(有効成分:50%)』)
上記の材料の内、ポリイソシアネートを除く全てを、ディスパーにて攪拌し充分に溶解
させ た後に上記のポリイソシアネートを添加し、更にディスパーにて攪拌均一化を行い、隠蔽層用塗料を作製した。
J.非絵柄部充填層用塗料

塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂 16部
(ユニオンカーバイド社製『VAGH』)
ポリウレタン樹脂 4部
(大日本インキ化学工業社製『TS−03』)
メチルエチルケトン 75部
トルエン 75部
シクロヘキサノン 17部
ポリイソシアネート 5部
(大日本インキ化学工業社製『ハードナーNo.50(有効成分:50%)』)
上記の材料の内、ポリイソシアネートを除く全てを、ディスパーにて攪拌し充分に溶解
させた後に上記のポリイソシアネートを添加し、更にディスパーにて攪拌均一化を行い、非絵柄充填層用塗料を作製した。
(実施例1)
絵柄印刷として、上記作成した磁気記録層用転写テープの感熱接着剤層面上に絵柄印刷用インク〔A〕をグラビア印刷方式により絵柄部分の乾燥膜厚が1μmとなるように図6に示すよう絵柄印刷を行った。
次に、上記で作製した磁気記録層用転写テープの感熱接着剤層をポリ塩化ビニル製のカード基体用オーバーシート(太平化学社製)に重ね、ヒートシーラー(テスター産業社製)により温度120℃、圧力1kg/cm、時間5秒加熱加圧条件下で接着させ、転写基材フィルムを除去した。その後に卓上型テストプレス機(テスター産業社製)によりカード基体用センターコアと反対面のオーバーシートと共に温度130〜140℃、圧力20kg/cm、時間20分加熱加圧しての条件下で熱プレス加工し、十分冷却を行い、隠蔽カード用基材を作製した。
次に、上記で作製した隠蔽カード用基材上に隠蔽層用塗料を塗布し乾燥膜厚5μmの隠蔽層を形成し、その上に着色剤拡散防止層用塗料を塗布し乾燥膜厚1μmの着色剤拡散防止層を形成し、その後に卓上型テストプレス機(テスター産業社製)により、温度120℃、圧力17kg/cm、時間20分加熱加圧しての条件下で熱圧プレス加工し、十分冷却を行い、隠蔽カードを作製した。
(実施例2)
実施例1の絵柄印刷において、絵柄印刷用インクを絵柄印刷用インク〔B〕とした以外は実施例1と同様にして隠蔽カードを作成した。
(実施例3)
実施例1において、絵柄印刷を磁気記録層転写テープに行わず、カード用基材オーバーシートの磁気ストライプが転写される部分に絵柄用インク〔A〕を用いてグラビア印刷方式により絵柄部分の乾燥膜厚が1μmとなるよう図7に示すように、絵柄印刷を行った。それ以降は、実施例1の隠蔽カード作成方法と同様にして隠蔽カードを作成した。
(実施例4)
実施例3の絵柄印刷において、絵柄印刷用インクを絵柄印刷用インク〔B〕とした以外は実施例3と同様にして隠蔽カードを作成した。
(実施例5)
転写基材フィルムに厚み188μmのポリエチレンテレフタレートフィルムを用いその上に、着色剤拡散防止層用塗料を塗布し乾燥膜厚1μmの着色剤拡散防止層を形成し、その上に隠蔽層用塗料を塗布し乾燥膜厚5μmの隠蔽層を形成し、さらにその上に感熱接着剤用塗料を塗布し乾燥膜厚1μmの感熱接着剤層を形成し、隠蔽カード用転写シートを作製した。
次に実施例1と同様に、絵柄印刷を上記作成した磁気記録層用転写テープの感熱接着剤層面上に行い、オーバーシートへの磁気記録層の転写、センターコア、反対面のオーバーシートとともに熱プレスにより隠蔽カード用基材を作製した。
その後に、前記隠蔽カード用基材の磁気テープ側に、前記転写シートの加熱接着剤層側を重ね、温度120℃、圧力17kg/cm、時間20分の条件下で熱圧プレス加工し、十分冷却を行い、隠蔽カードを作製した。
(実施例6)
実施例5の絵柄印刷において、絵柄印刷用インクを絵柄印刷用インク〔B〕とした以外は実施例5と同様にして隠蔽カードを作成した。
(実施例7)
実施例5において、絵柄印刷を磁気記録層転写テープに行わず、カード用基材オーバーシートの磁気ストライプが転写される部分に絵柄用インク〔A〕を用いてグラビア印刷方式により図7に示すように、絵柄印刷を行った。それ以降は、実施例5の隠蔽カード作成方法と同様にして隠蔽カードを作成した。
(実施例8)
実施例7の絵柄印刷において、絵柄印刷用インクを絵柄印刷用インク〔B〕とした以外は実施例7と同様にして隠蔽カードを作成した。
(比較例1)
絵柄形成領域を有しない磁気記録層用転写テープの感熱接着剤層をポリ塩化ビニル製のカード基体用オーバーシート(太平化学社製)に重ね、ヒートシーラー(テスター産業社製)により温度120℃、圧力1kg/cm、時間5秒加熱加圧条件下で接着させ、転写基材フィルムを除去した。その後に卓上型テストプレス機(テスター産業社製)によりカード基体用センターコアと反対面のオーバーシートと共に温度130〜140℃、圧力20kg/cm、時間20分加熱加圧しての条件下で熱プレス加工し、十分冷却を行い、隠蔽カード用基材を作製した。次に、厚さ188μmのポリエチレンテレフタレートフィルムを用いこのフィルムの片面上に上記の着色剤拡散防止層用(保護層用)塗料を乾燥後の膜厚が1μmになるようリバースコーターを使用して塗布、乾燥を行った。その上に絵柄用インク〔C〕を用い、グラビア印刷により乾燥後の絵柄の膜厚が1μmとなるように絵柄を形成した、その上に隠蔽層用塗料を塗布し乾燥膜厚5μmの隠蔽層を形成し、さらにその上に感熱接着剤層用塗料を塗布し乾燥膜厚1μmの感熱接着剤層を形成し、隠蔽カード用転写シートを作製した。その後に、前記隠蔽カード用基材の磁気テープ側に、前記転写シートの加熱接着剤層側を重ね、温度120℃、圧力17kg/cm、時間20分の条件下で熱圧プレス加工し、十分冷却を行い、隠蔽カードを作製した。
(比較例2)
比較例1において絵柄用インク〔C〕にかえて絵柄印刷用インク〔D〕を用いてグラビア印刷により絵柄を印刷し、その後に、上記絵柄のネガパターンとなるグラビア版を用いて、非絵柄部充填用塗料を乾燥後の膜厚が1μmになるように前記絵柄用インク〔D〕で形成した絵柄部以外の部分に合うように印刷を行った。以後は比較例1と同様にして隠蔽カードを作製した。
以下の評価方法で実施例1〜実施例8、比較例1、比較例2の隠蔽カードの評価を行った。
(意匠性)
磁気カードの磁気ストライプ部分について目視で評価した。
○...コントラスト、発色共に良好である。
△ ..コントラストが不鮮明、あるいは発色が不十分。
×...コントラストが不鮮明でかつ、発色が不十分。
結果を表1に示す。
(出力変動)
得られた磁気カードについて、ミナトエレクトロニクス社製model6900磁気カード・アナライザーを使用し、JIS−2フォーマットにより210ftpiの信号を記録(記録電流100mA)し、その出力(最大値、最小値、平均値)を測定した。その結果から、下記式により出力変動を求めた。なお、この磁気カードサンプルを作成するために使用した転写型磁気テープに関しては、磁気記録層の膜厚は単一ではなく、それぞれのスペーシングにあわせて磁気記録層の膜厚を調整し、出力平均値が基準カード出力に等しくなるよう調整を行った。
出力変動(%)=(出力最大値−出力最小値)/出力平均値
○...7%未満。 △...7%以上、15%未満。 ×...15%以上。
(隠蔽カード製造工程の生産性)
○...従来の製造方法より生産性に優れる。
△...従来並みの生産性
×...従来の製造方法より生産性劣る。
Figure 0004779512
表1の結果から明らかのように、本発明の製造方法である実施例1〜8は少なくとも従来方法と同様の意匠性と生産性を維持しつつ、磁気再生出力に与える影響が非常に少ない。従って、基材上であるか磁気記録層上であるかを問わず、カード基材全面にわたる絵柄を一度に形成することも可能である。これに対して、比較例1の従来方法は磁気再生出力の変動が大きい、また従来方法の改良法の一つである比較例2の方法は磁気再生出力の変動は改良されるが、作製した絵柄のネガパターンを形成せねばならず、製造方法の簡便性に劣り生産性が低下する。
本発明の隠蔽カードの断面構成図。 本発明の製造方法の内、隠蔽カード基材の製造方法を示したフローチャートである。 本発明の隠蔽カード用基材の構成を示した断面構成図である。 本発明の製造方法の内、隠蔽カード用基材を使用し塗布により隠蔽カードを製造する場合の製造方法を示したフローチャートである。 本発明の製造方法の内、隠蔽カード用基材と転写シートを使用し隠蔽カードを製造する場合の製造方法を示したフローチャートである。 本発明の磁気記録層用転写テープに絵柄印刷を施した正面図。 本発明のカード基材用オーバーシートの磁気ストライプが転写される部分に絵柄印刷を施した正面図。
符号の説明
1 オーバーシート
2 センターコア
3 センターコア
4 オーバーシート
5 磁気記録層
6 隠蔽層
7 通常印刷絵柄
8 着色剤拡散防止層(兼保護層)
9 着色剤拡散部位
10 転写用基材
11 磁気記録層
12 感熱接着剤層
13 絵柄


Claims (7)

  1. カード用基材上の少なくとも一部に磁気記録層を有し、該磁気記録層を有する側のカード用基材全面を隠蔽して積層された隠蔽層を有し、かつ前記隠蔽層表面から識別可能な絵柄を有する隠蔽カードの製造方法であって、前記絵柄は隠蔽層を積層する前のカード用基材上及び/又は前記磁気記録層とカード用基材の間に予め形成され、該絵柄の着色剤を該隠蔽カード形成時の表面方向に拡散させることを特徴とする隠蔽カードの製造方法。
  2. 前記絵柄は、前記磁気記録層形成前の前記カード用基材上に形成されたものである請求項1に記載の隠蔽カードの製造方法。
  3. 前記絵柄は前記磁気記録層を形成するための転写用積層体側に形成されたものである請求項1に記載の隠蔽カードの製造方法。
  4. 前記着色剤が染料であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の隠蔽カード製造方法。
  5. 前記隠蔽層の上に着色剤の拡散を防止する実質的に透明な拡散防止層を設けてなる請求項1〜4のいずれか1項に記載の隠蔽カードの製造方法。
  6. カード用基材上の少なくとも一部に磁気記録層を有し、該磁気記録層を有する側のカード用基材全面を隠蔽して積層された隠蔽層を有し、かつ前記隠蔽層表面から識別可能な絵柄を有する隠蔽カードであって、前記絵柄を形成する着色剤は前記絵柄に対応する位置の少なくとも前記隠蔽層の膜厚方向全幅にわたって分布していることを特徴とする隠蔽カード。
  7. 前記着色剤は前記隠蔽層及び前記磁気記録層の膜厚方向全幅にわたって分布している請求項6に記載の隠蔽カード。




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