JP2003034085A - 昇華転写可能な磁気記録カード - Google Patents

昇華転写可能な磁気記録カード

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JP2003034085A
JP2003034085A JP2001225010A JP2001225010A JP2003034085A JP 2003034085 A JP2003034085 A JP 2003034085A JP 2001225010 A JP2001225010 A JP 2001225010A JP 2001225010 A JP2001225010 A JP 2001225010A JP 2003034085 A JP2003034085 A JP 2003034085A
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Wakana Ishizaka
和香奈 石坂
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 隠蔽層が存在してもカード表面に形成された
受像層に、隠蔽層や着色印刷層の色相に影響されずに、
美麗な昇華転写画像が形成可能な磁気カードを提供する
こと。 【解決手段】 磁気層と、該磁気層を隠蔽するための隠
蔽層と、受像層とを備えた磁気カードにおいて、上記隠
蔽層と受像層との間に白色層を設けたことを特徴とする
昇華転写可能な磁気カード。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、昇華転写可能な磁
気記録カード(以下単に「磁気カード」という)に関
し、さらに詳しくは磁気カードにおいて磁気記録層(以
下単に「磁気層」という)を隠蔽する隠蔽層の色相に影
響されることなく、磁気カードの昇華転写受像層(以下
単に「受像層」という)に美麗な昇華転写画像を形成で
きる昇華転写可能な磁気カードに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、クレジットカード、キャッシュカ
ードなど、各種のカードにおいて、情報記録層として磁
気層が広く使用されている。これらの磁気カードは、図
6に示すように、カード基材1の一部にテープ状の磁気
層2が設けられ、その上に表面保護層(受像層)5が設
けられているのが一般的であるが、上記磁気層2は通常
黒色乃至黒褐色を呈しており、カードの美観上好ましく
ない。また、磁気層2の位置が容易に肉眼で確認できる
ことから、磁気層2の記録が改ざんされたりする畏れも
ある。
【0003】上記問題を解決するために、磁気層2を隠
蔽しかつ磁気層2の位置を肉眼で見えないようにするた
めに、磁気層2が存在する面を含むカード全面に磁気層
2の隠蔽層3(以下単に「隠蔽層」という)が設けられ
ている。このような隠蔽層3としては、カードの意匠性
を向上させる目的で、例えば、金色や銀色、あるいはそ
の他のインキ層が採用されている。また、カードの美観
を向上させる目的でさらに各種絵柄の着色印刷層8が設
けられる場合もある。
【0004】
【発明が解決しようする課題】さらに各種カードの意匠
性や偽造変造防止性を向上させる目的で、図6に示すよ
うに隠蔽層3または着色印刷層8の上に保護層5(受像
層)を昇華転写可能な樹脂で形成し、該保護層5(受像
層)に昇華転写技術を応用して各種の絵柄6を形成する
ことも提案されている。このようなカードの受像層5に
昇華転写絵柄6を形成すると、該絵柄6のバックグラウ
ンドが上記の隠蔽層3または着色印刷層8となり、絵柄
6と隠蔽層3または着色印刷層8との色相が混色し、美
麗な昇華転写絵柄6が形成されないという問題が発生し
ている。
【0005】このような問題を回避するために、昇華転
写画像が形成される領域のみ、隠蔽層を形成しないこと
も考えられるが、昇華転写画像がカード表面の大部分を
占める場合、特に磁気層上にも上記画像がかかる場合
は、隠蔽層を形成しなければ磁気層が視認されてしまう
という問題がある。従って、本発明の目的は、隠蔽層が
存在してもカード表面に形成された受像層に、隠蔽層や
着色印刷層の色相に影響されずに、美麗な昇華転写画像
が形成可能な磁気カードを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的は以下の本発明
によって達成される。すなわち、本発明は、磁気層と、
該磁気層を隠蔽するための隠蔽層と、受像層とを備えた
磁気カードにおいて、上記隠蔽層と受像層との間に白色
層を設けたことを特徴とする昇華転写可能な磁気カード
を提供する。
【0007】本発明によれば、受像層と隠蔽層との間に
白色層を設けることにより、隠蔽層の機能を損なうこと
なく、受像層に高品質な昇華転写画像を再現性良好に形
成することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】次に好ましい実施の形態を挙げて
本発明をさらに詳しく説明する。図1〜5は本発明のカ
ードの断面図および平面図を図解的に説明する図であ
る。本発明のカードは、図1に示す実施形態では、カー
ド基材1に形成された磁気層2と、該磁気層2を隠蔽す
るための隠蔽層3と、受像層5とを備えた磁気カードに
おいて、上記隠蔽層3と受像層5との間に白色層4を設
けたことを特徴としている。なお、図1に示す保護層7
は、画像6の形成後に画像6に耐摩擦性などの耐久性を
与える目的で形成してもよいものである。
【0009】図2に示す実施形態は、図1に示す実施形
態において、白色層4と隠蔽層3との間に着色印刷層8
が設けられている例である。図1の場合と同様に、受像
層5に昇華転写画像6を形成しても、該画像6が着色印
刷層8の色相によって影響を受けることがない。図3に
示す例は、図1の例において受像層に白色顔料を加え
て、白色受像層とし、受像層5と白色層4とを兼用させ
た例である。
【0010】図4および図5に示す例は、白色層4がカ
ードの表面より小さく形成された例を示している。図4
に示すように、昇華転写画像6はカードの全面に形成す
ることもあるが、むしろカード表面の一部に形成する場
合が多い。この場合には、白色層4は昇華転写画像6を
形成する領域のみに形成すればよい。図5は、図4のA
−A’断面図であり、白色層4が部分的に設けられてい
ることを示している。この場合には受像層5は白色層4
を覆い、かつカード全面を覆っている。このようにすれ
ば、受像層5の一部がカードの保護層の作用をする。ま
た、この例において、図2に示すように着色印刷層およ
び保護層が設けられてもよい。
【0011】以上の通り、本発明により、白色層4を設
けることによって、受像層5に昇華転写画像6を形成し
ても、該画像6が隠蔽層3または着色印刷層8の色相に
よって影響を受けることがない。
【0012】次に本発明のカードを構成する材料および
各層の積層などについて説明する。 (カード基材)本発明のカードの基材シートとしては、
ポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポリカーボネート、ポ
リアミド、ポリイミド、セルロースジアセテート、セル
ローストリアセテート、ポリスチレン系樹脂、アクリル
樹脂、ポリプロピレン、ポリエチレンなどの樹脂のほ
か、アルミニウム、銅などの金属、紙、そして、樹脂ま
たはラテックスなどの含浸紙などの単独、あるいは複合
体シートなどを用いることができる。
【0013】このような基材シートの厚さは、材質によ
っても異なるが、通常、10μm〜5mm程度の範囲で
ある。特に磁気カードの場合、基材シートをISO規格
に準拠したものとする場合には、図6に示すように、そ
の厚さは0.76mmである。そして、基材シートをポ
リ塩化ビニル(以下、「PVC」という)で形成する場
合、通常、厚さ280μmの白色PVCシートをコアシ
ートとして、これを2枚重ね、その両側にそれぞれ厚さ
100μmの透明PVCシートをオーバーシートとして
重ねて、熱プレスなどにより積層する4層構成の基材シ
ート(合計厚さ0.76mm)が用いられている。この
場合、磁気層2は、前記透明PVCシート(オーバーシ
ート)の表面にテープ状または全面状に予め設けておく
ことにより、熱プレスなどによる積層時に、テープ状で
あっても基材シート1に押し込まれ、表面平滑に一体化
され積層される。
【0014】(磁気層)磁気層は、磁性体を樹脂バイン
ダー溶液中に分散させた磁性塗料の塗布および乾燥、あ
るいは転写方法によって形成される。本発明では、上記
磁性体として従来公知の何れの磁性体も使用できるが、
以下の磁性体が好ましい。すなわち、抗磁力580〜7
20エルステッド、角形比0.85以上および板状比
1.5以上のバリウムフェライトを用いる。上記バリウ
ムフェライトの抗磁力が580〜720エルステッドの
範囲から外れると、形成される磁気層が、クレジットカ
ードやキャッシュカードなどで一般的に使用されている
磁気層の特性から外れ、汎用のシステム(発行機やAT
Mなど)で使用できなくなり、角形比が0.85未満で
あると、磁気出力や磁気情報の分解能の低下を生じ、磁
気情報の記録・読み取りが困難となり、また、板状比が
1.5未満であると角形比が0.85未満となり、やは
り磁気情報の記録・読み取りが困難となる。
【0015】(隠蔽層および着色印刷層)また、上記の
ように基材シートを積層体で構成した場合には、カバー
シートおよび磁気層の上にスクリーン印刷などの方法で
隠蔽層を設ける、あるいはカード基材1とは別の被塗布
体に塗布し形成したものを接着剤を介するなどして、磁
気層を有する基材1上に貼るか、剥離性の被塗布体に塗
布し形成したものを接着剤を介するなどして磁気層を有
する基材1上に転写することによって、最終製品である
カードに仕上げたとき、外側からは目視により磁気層の
存在を確認することができず、カードのセキュリティー
性を高めることができる。該隠蔽層の厚みは通常0.5
〜5μm程度である。また、隠蔽層上に絵柄や情報表示
などの着色印刷層(模様層)を設けることによって、得
られるカードの意匠性を著しく向上させることができ
る。該着色印刷層の厚みは薄いほど好ましいが、通常は
0.5〜10μm程度の厚みである。
【0016】(白色層)上記隠蔽層または着色印刷層上
に設ける白色層は、各種の樹脂溶液に酸化チタンなどの
白色顔料を分散させたインキまたは塗料を作製し、これ
らの塗布および乾燥することによって形成される。この
ような白色層は隠蔽層または着色印刷層を十分に隠蔽す
る白色顔料の濃度で形成され、通常0.5〜2μmの厚
さである。
【0017】(受像層)上記白色層の表面には、昇華型
熱転写方式で画像形成が可能な熱可塑性樹脂からなる受
像層を設ける。熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリ塩
化ビニル、ポリ塩化ビニリデンなどのハロゲン化ポリマ
ー、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリルエステルなどのビニ
ルポリマー、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレ
ンテレフタレートなどのポリエステル系樹脂、ポリスチ
レン系樹脂、ポリアミド系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニ
ル共重合体樹脂、エチレンやプロピレンなどのオレフィ
ンと他のビニルモノマーとの共重合体系樹脂、アイオノ
マー、セルロースジアセテートなどのセルロース系樹
脂、ポリカーボネートなどが挙げられ、特に好ましいも
のは、ビニル系樹脂およびポリエステル系樹脂である。
あるいはポリウレタン樹脂もしくはエポキシ樹脂などの
熱硬化性樹脂も使用でき、熱可塑性樹脂と併用してもよ
い。これらの樹脂の他にシリコーンなどの離型性物質を
配合して昇華転写シートとの融着を防ぐことが好まし
い。このような受像層は通常2〜3μmの厚みに設け
る。また、このような受像層を形成する際に下地を隠蔽
する程度の濃度の白色顔料を加えて形成することによっ
て、前記の白色層の形成を省略することができる。
【0018】(転写方法)以上の如き各種材料から本発
明のカードを形成するが、その形成方法は特に限定され
ない。好ましい方法は転写方法である。転写方法は、適
当な基材フィルムの表面に受像層、白色層、必要に応じ
て着色印刷層およびアンカーコート層、さらに隠蔽層を
形成し、さらにその表面に必要に応じて接着層を形成し
て転写フィルムを形成しておき、一方、磁気層を設けた
カード基材を用意しておき、上記転写フィルムの隠蔽層
または接着層面をカード基材に重ね合せ、熱プレスなど
によって両者を一体化させた後、転写フィルムの基材フ
ィルムを剥離して本発明のカードが得られる。
【0019】(画像形成方法)前記受像層に画像を形成
する方法は、基材フィルムの表面に1色または多色の昇
華性染料を含む染料層を形成した昇華型熱転写シートを
用いて形成する。これらの昇華型熱転写シートは周知で
あり、市販の何れの熱転写シートも使用できる。また、
プリンターも周知であり、市販の何れのプリンターも使
用でき、1例としては、例えば、サーマルプリンター
(例えば、日立製作所製、ビデオプリンターVY−10
0)などの記録装置によって、記録時間をコントロール
することにより、5〜100mJ/mm2程度の熱エネ
ルギーを付与することによって所望のモノカラーもしく
はフルカラー画像が形成される。
【0020】(保護層)上記受像層の表面には、該受像
層に形成された画像を保護するために保護層を形成する
ことができる。該保護層は、カードの実質的な最外層と
なって下側の層を保護するものであり、保護層形成材料
としては、透明性、耐擦傷性、耐摩耗性、耐熱性、耐薬
品性、耐汚染性などを兼ね備えた樹脂が適している。こ
のような樹脂としては、電離放射線硬化型樹脂が挙げら
れる。保護層の厚みは約0.5〜4.0μm程度であ
る。保護層の厚さが0.5μm未満の場合は、充分な耐
擦傷性、耐摩耗性が得られず、また、4.0μmを超え
る厚さは、既に耐摩耗性は充分にあるため必要性がな
い。
【0021】電離放射線硬化型樹脂としては、具体的に
は、ポリウレタンアクリレート、ポリエステルアクリレ
ート、エポキシアクリレート、ポリエーテルアクリレー
トなどが挙げられ、これらはそれぞれのプレポリマーに
粘度、あるいは架橋密度を調整するために多官能または
単官能のモノマーを添加して用いてもよく、また、必要
に応じて公知の光反応開始剤や増感剤を添加して用いて
もよい。このほか、ポリエン/チオール系の電離放射線
硬化型樹脂なども耐摩耗性に優れており、好ましく使用
できる。これらの樹脂の硬化には従来公知の紫外線硬化
方法や電子線硬化方法が用いられる。
【0022】
【実施例】次に実施例および比較例を挙げて本発明をさ
らに具体的に説明する。なお、文中「部」または「%」
とあるのは特に断りの無い限り重量基準である。 <隠蔽層用転写シートの作製> (実施例1)厚さ150μmのポリエチレンテレフタレ
ートフィルムに、下記組成を有する受像層用塗工液をグ
ラビアコート法により厚さ2μmで塗布した。 [受像層用塗工液] 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 60部 トルエン 20部 メチルエチルケトン 20部シ
リコン 2部
【0023】塗布層を十分に乾燥させた後、その表面に
オフセット印刷法により白色層用塗工液を大きさ5cm
×5cm、厚さ2μmで印刷した。 [白色層用塗工液] アクリル系樹脂 60部 酸化チタン 20部 光重合開始剤(ベンゾインエーテル系) 10部
【0024】さらに白色層上に下記組成のアンカー層用
塗工液をオフセット印刷法により厚さ0.6μmで印刷
した後、下記組成の隠蔽層用塗工液をシルクスクリーン
法によりフィルム全面に厚さ5μmで塗布し、転写シー
トを得た。 「アンカー層用塗工液」 アクリル系樹脂 60部 光重合開始剤 10部 「隠蔽層用塗工液」 アクリル系樹脂 10部 酢酸ビニル系樹脂 10部 アルミニウム粉末 20部 染料(赤色) 3部 染料(黄色) 3部 シクロヘキサノン 30部
【0025】<磁気層およびカード基材作製>厚さ50
μmのポリエチレンテレフタレートフィルムに、下記組
成を有する磁気層形成用の塗工液をグラビアコート法に
より塗布して、残留磁束密度が1.7maxell/cmとな
るように磁気層を形成した。
【0026】「磁気層形成用の塗工液」 Baフェライト 36部 (抗磁力620エルステッド、板状比2.2) ウレタン樹脂 12部 トルエン 18部 メチルエチルケトン 15部 メチルイソブチルケトン 15部 イソシアネート系硬化剤 4部
【0027】この磁気層を厚さ100μmの透明な塩化
ビニルオーバーシートの所定の位置にテープ状に熱転写
し、ポリエチレンテレフタレートフィルムを剥離するこ
とにより磁気層を施したオーバーシートを得た。
【0028】次に図5に示すように、厚さ280μmの
白色塩化ビニルコアシート2枚、コアシートと接するよ
うに厚さ100μmの透明な塩化ビニルオーバーシート
を片側に、予め磁気テープを熱転写した塩化ビニルオー
バーシートおよび前記方法で得られた転写シートを片側
に積層し、温度150℃、圧力25kg/cm2、時間
15分の条件で熱プレスを行い、転写シートのポリエチ
レンテレフタレートフィルムを剥離することにより樹脂
積層体を得た。最後にJISサイズ(86mm×54m
m)に打ち抜き磁気カードが得られる。
【0029】(実施例2)実施例1と同様に受像層、白
色層およびアンカー層を塗工した後、下記組成の隠蔽層
用塗工液を用いて隠蔽層を塗工し、実施例1と同じ方法
で磁気カードを得た。 「隠蔽層用塗工液」 アクリル系樹脂 10部 酢酸ビニル系樹脂 10部 アルミニウム粉末 20部 染料(青) 8部 シクロヘキサノン 30部
【0030】(実施例3)実施例1と同様に受像層、白
色層およびアンカー層を塗工した後、下記組成の隠蔽層
用塗工液を用いて隠蔽層を塗工し、実施例1と同じ方法
で磁気カードを得た。 [隠蔽層用塗工液] アクリル系樹脂 10部 酢酸ビニル系樹脂 10部 アルミニウム粉末 20部 染料(緑) 8部 シクロヘキサノン 30部
【0031】(実施例4)実施例1と同様に受像層、白
色層およびアンカー層を塗工した後、下記組成の隠蔽層
用塗工液を用いて隠蔽層を塗工し、実施例1と同じ方法
で磁気カードを得た。 [隠蔽層用塗工液] アクリル系樹脂 10部 酢酸ビニル系樹脂 10部 アルミニウム粉末 20部 染料(赤) 8部 シクロヘキサノン 30部
【0032】(実施例5)実施例1と同様に受像層、白
色層、アンカー層を塗工した後、下記組成の隠蔽層用塗
工液を用いて隠蔽層を塗工し、実施例1と同じ方法で磁
気カードを得た。 [隠蔽層用塗工液] アクリル系樹脂 10部 酢酸ビニル系樹脂 10部 アルミニウム粉末 20部 シクロヘキサノン 30部
【0033】(実施例6)実施例1と同じ方法で受像
層、白色層を印刷した後、下記層構成のオフセット印刷
用塗工液を厚さ1μmで印刷、その後実施例5と同様に
アンカー層、隠蔽層を順次塗工し磁気カードを得た。 [オフセット印刷用塗工液] アクリレートレジン 40部 2官能アクリレート 15部 顔料(青) 20部 光重合開始剤 10部
【0034】(実施例7)実施例1と同じ方法で受像層
および白色層を印刷した後、下記層構成のオフセット印
刷用塗工液を厚さ1μmで印刷し、その後実施例5と同
様にアンカー層および隠蔽層を順次塗工し磁気カードを
得た。 [オフセット印刷用塗工液] アクリレートレジン 40部 2官能アクリレート 15部 顔料(緑) 20部 光重合開始剤 10部
【0035】(実施例8)実施例1と同じ方法で受像層
および白色層を印刷した後、下記層構成の着色層塗工液
をオフセット印刷法にて厚さ1μmで印刷、その後実施
例5と同様にアンカー層および隠蔽層を順次塗工し磁気
カードを得た。 [オフセット印刷用塗工液] アクリレートレジン 40部 2官能アクリレート 15部 顔料(赤) 20部 光重合開始剤 10部 なお、以上の例において光重合開始剤を用いたものは紫
外線照射により塗膜を硬化させた。
【0036】(比較例1)白色層を塗工せず、実施例1
と同じ方法で磁気カードを得た。 (比較例2)白色層を塗工せず、実施例2と同じ方法で
磁気カードを得た。 (比較例3)白色層を塗工せず、実施例3と同じ方法で
磁気カードを得た。 (比較例4)白色層を塗工せず、実施例4と同じ方法で
磁気カードを得た。
【0037】(比較例5)白色層を塗工せず、実施例6
と同じ方法で磁気カードを得た。 (比較例6)白色層を塗工せず、実施例7と同じ方法で
磁気カードを得た。 (比較例7)白色層を塗工せず、実施例8と同じ方法で
磁気カードを得た。
【0038】作製された磁気カードの色について、JI
S Z8722に準拠した色彩色差計(ミノルタ(株)
製 CR−321)で明度・色度CIE1976(L*
* *)を測定した。その後白色層を印刷した部分に昇
華転写型プリンター(大日本印刷(株)製)によりカラ
ーチャート画像、および保護層を印刷し、画像品質につ
いて目視により評価した。 ◎:画像品質非常に良好 ○:画像品質良好 △:画像品質不良 ×:画像品質非常に不良
【0039】
【0040】上表の結果から実施例1〜8のように白色
層を設けると着色隠蔽層などの下層の色の影響を受けづ
らくなるため、昇華転写画像の品質は良好になる傾向が
見られた。昇華転写画像の下地の色はCIE1976
(L***)において明度L*が50以上かつ色度
*、b*が±20以内であると昇華転写画像の色再現性
は良好であり、さらに明度L*が60以上かつ色度a*
*が±15以内であることがより好ましい。
【0041】一方、比較例1〜7のように白色層を設け
ないと、昇華転写画像を印刷しても印刷部分の下地の色
が透けてしまい、画像の色再現性が悪くなり画像品質が
低下することが分かる。比較例1〜4を見ると、明度L
*が50以上、色度a*、b*が±20以内のどちらかの
条件を満たしているだけでは、画像品質は良好ではな
く、両方の条件を満たしていることが必要であることが
わかる。
【0042】
【発明の効果】以上の如き本発明によれば、隠蔽層や着
色印刷層が存在しても、カード表面に形成された受像層
に、隠蔽層や着色印刷層の色相に影響されずに美麗な昇
華転写画像が形成可能な磁気カードを提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のカードの1例の断面を説明する図。
【図2】 本発明のカードの他の例の断面を説明する
図。
【図3】 本発明のカードの他の例の断面を説明する
図。
【図4】 本発明のカードの他の例の平面を説明する
図。
【図5】 図4のA−A’線断面図。
【図6】 従来のカードの1例の断面を説明する図。
【符号の説明】
1:カード基材 2:磁気層 3:隠蔽層 4:白色層 5:受像層 6:昇華転写絵柄 7:保護層 8:着色印刷層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11B 5/80 G06K 19/00 B

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気記録層と、該磁気記録層を隠蔽する
    ための隠蔽層と、昇華転写受像層とを備えた磁気記録カ
    ードにおいて、上記隠蔽層と昇華転写受像層との間に白
    色層を設けたことを特徴とする昇華転写可能な磁気記録
    カード。
  2. 【請求項2】 昇華転写受像層が白色であって、白色層
    を兼ねている請求項1に記載の磁気記録カード。
JP2001225010A 2001-07-25 2001-07-25 昇華転写可能な磁気記録カード Pending JP2003034085A (ja)

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