JPH0811448A - 感熱昇華転写用の転写シートおよび感熱昇華転写印字可能なカード - Google Patents

感熱昇華転写用の転写シートおよび感熱昇華転写印字可能なカード

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JPH0811448A
JPH0811448A JP6170174A JP17017494A JPH0811448A JP H0811448 A JPH0811448 A JP H0811448A JP 6170174 A JP6170174 A JP 6170174A JP 17017494 A JP17017494 A JP 17017494A JP H0811448 A JPH0811448 A JP H0811448A
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JP
Japan
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layer
resin
transfer
sublimation transfer
protective layer
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Pending
Application number
JP6170174A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Iharada
健 居原田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyodo Printing Co Ltd
Original Assignee
Kyodo Printing Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Kyodo Printing Co Ltd filed Critical Kyodo Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 感熱昇華転写の昇華性染料の染着性を損なう
こと無く転写画像の耐久性を改善することができるカー
ドを提供する。 【構成】 カード基体10に磁気テープ20を貼合し、
このカード基体10の磁気テープ20貼合面に隠蔽層1
6、印刷層17、受容層18を積層し、受容層18を、
昇華性染料透過性を有する樹脂の保護層19で被覆す
る。そして、感熱昇華転写に際してはサーマルヘッドの
発熱で昇華性染料が保護層19を透過して受容層18に
染着され、また、常温では受容層18に受容された熱昇
華性染料の他の部材との接触等による他への移行を保護
層19で防止するように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は感熱昇華転写用の転写
シートおよび感熱昇華転写印字可能なカードに係り、特
に、定期券、クレジットカードおよびIDカード等の磁
気記録層を有するカード、特に、共通の印刷絵柄を印刷
した後に個々のカードに写真、氏名、記号、番号などの
個別情報を昇華性染料を用いた感熱昇華転写で画像形成
されるカード等に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のカードとしては、実開昭
63−119076号公報等に記載されたものが知られ
る。この実開昭63−119076号公報には、予め印
刷が施されたカード基体の表面に昇華性染料を受容可能
な受容層を最上面に位置するように設け、この受容層に
昇華性染料を用いた感熱昇華転写で個々のカードに個別
情報を付与するものが記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のカードにあっては、受容層がカード基体の最上
面に位置するため、感熱昇華転写により受容層に受容さ
れた昇華性染料が樹脂や布地などと接触することにより
昇華性染料が移行したり、経時的に画像ににじみを発生
したりすることがあり、転写画像の耐久性に欠けるとい
う問題があった。一方、上述した問題は、昇華性染料が
透過不能な保護層で受容層を被覆することで解決できる
が、感熱昇華転写前に被覆することは昇華性染料が受容
層に到達しなくなるため、受容層を染着することができ
なくなるので採用できない。また、感熱昇華転写後に保
護層で被覆するには、プリンターの他にコーティング機
やラミネータを必要とし、工程が複雑となり、多大の費
用、時間を要するという新たな問題が生じる。この発明
は、上記問題に鑑みてなされたもので、印字性能の低下
をもたらすこと無く印刷絵柄に高い耐久性が得られる感
熱昇華転写用の転写シートと感熱昇華転写印字可能なカ
ードとを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明に係る感熱昇華転写用の転写シートは、シ
ート基材上に、隠蔽層、印刷層、昇華転写受容層および
染料透過性を有する樹脂の保護層を順次設けた。また、
この発明に係る感熱昇華転写印字可能なカードは、磁気
カード基材の上に、隠蔽層、印刷層、昇華転写受容層、
染料透過性を有する樹脂の保護層を順次設けた。
【0005】
【作用】この発明によれば、昇華転写受容層に染料透過
性を有する保護層を形成したので、感熱昇華転写時の2
00〜500°Cという高温状態では昇華性染料が透過
しやすくなることにより、昇華性染料が保護層樹脂の気
孔を透過して受容層を染着する。したがって、保護層が
上層にあるにもかかわらず、受容層に昇華性染料による
画像形成を確実に行うことができる。また、受容層上に
保護層を形成したことにより画像を形成する昇華性染料
は、直接他の物質、例えば、カードケース、定期入れ等
の樹脂、着衣などの布地等に直接接触することがないの
で、昇華性染料が移行しない。しかも、保護層は常温状
態では気体透過率が低くなるので、昇華性染料が気孔か
ら透過することは極めて少なくなり、転写画像は経時的
に高い耐久性が得られる。
【0006】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面を参照して説
明する。図1および図2はこの発明の一実施例にかかる
カードを表し、図1がその模式断面図、図2a,bがそ
の製造過程を示すための模式断面図である。
【0007】図1において、10はカード基体であり、
カード基体10は2枚のコアシート11,12と2枚の
オーバーフィルム13,14とを有し、これらをオーバ
ーフィルム13,14が表裏に位置するように積層して
構成される。このカード基体10には、オーバーフィル
ム13面の一部に磁気テープ(磁気記録層)20が貼着
される。周知のように、磁気テープ20には所定の情報
が磁気記録される。
【0008】また、カード基体10には、オーバーフィ
ルム13面に接着剤(接着剤層)15を介して隠蔽層1
6が設けられ、この隠蔽層16上に印刷層17、受容層
18および保護層19が積層され、保護層19が最上層
(表面)に位置する。隠蔽層16は、金属性顔料や濃色
で磁性層を隠蔽する顔料を主体とした、例えば、シルバ
ー、ゴールド、ブラック、茶、紺などの顔料を含有した
樹脂層を有する。
【0009】印刷層17は、カードに共通の絵柄を形成
し、オフセット印刷等の種々の形式の印刷により構成さ
れる。受容層18は、ポリエステル系樹脂、エポキシ系
樹脂、ポリブチラール系樹脂等を適当な溶剤に溶解させ
たものを、ロールコータ、グラビアコーター、リバース
コーターなどで塗工して形成する。特に、部分的に形成
する場合には、スクリーン印刷やグラビア印刷、オフセ
ット印刷などの各種の印刷方式で所定の箇所に印刷して
受容層18を形成する。なお、3〜10μmの膜厚に形
成できる場合は、ラミネートやフィルム貼合でもよい。
この受容層18は、昇華性染料を受容する。
【0010】保護層19は、ポリウレタン系樹脂、ポリ
ブタジエン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリ塩化ビニ
ル系樹脂、塩化ビニル酢酸ビニル共重合体、ポリビニル
ブチラール系樹脂、ポリスチレン系樹脂またはセルロー
スアセテート系樹脂等の樹脂を塗工して1〜5μmの厚
さに形成して構成される。この乾燥皮膜となった保護層
19は、昇華性染料の表裏の透過性が熱に感応して変化
し、高温状態で透過抵抗が小さく(透過を許容し)、低
温状態で透過抵抗が大きくなる(透過を阻止する)。な
お、保護層19は上述した樹脂にシリカ等の体質顔料を
所定の比率で含ませたものから構成することも可能であ
る。
【0011】前記保護層19に用いる樹脂は、塗工する
ことができ、かつ、上述した染料透過性の高い樹脂から
保護層19の仕様等に応じて1つあるいは複数が適宜選
択される。そして、この保護層19を転写シートに形成
する場合には、支持体上に剥離層を介して塗工し、乾燥
させて保護層皮膜としてフィルム化される。このフィル
ム状態における各樹脂の酸素透過率(単位cc/m2
mil/24hr/atm)は次の通りである。 ポリブタジエン 19000 低密度ポリエチレン 8500 中密度ポリエチレン 3900 ポリ塩化ビニル 3800 塩化ビニル酢酸ビニル共重合体 2400 ポリビニルブチラール 2500 ポリスチレン 5200 セルロースアセテート 2500 ポリウレタン 2000
【0012】上述したカードは、以下に述べるようにし
て製造する。先ず、図2aに示すように、支持シート3
1上に剥離層32を介して保護層19と受容層18とを
積層し、この受容層18上に印刷を施して印刷層17を
形成する。この後、印刷層17上に隠蔽層16を設け、
接着層15で転写シート30を構成する。なお、保護層
から隠蔽層に至る各工程において各層は十分に乾燥させ
た上で、次の工程に入ることが望ましい。
【0013】また、一方、図2bに示すように、カード
基体10のオーバーフィルム13又は14側の一方の面
に磁気テープ20を貼合する。次に、プレス機を用いて
加熱・加圧して磁気テープ20をオーバーフィルム1
3,14の表面と面一に仕上げておく。
【0014】次いで、図2bに示すカード基体10の磁
気テープ20の貼合面に、図2aの転写シート30を隠
蔽層16を接着面として接着剤15により貼着する。そ
して、所定の大きさに裁断することにより本件発明の感
熱昇華転写印字可能なカードが完成する。このカードに
対し、カードの保護層19側の面の上から個々のカード
に個別情報を感熱昇華転写プリンタなどを用いて昇華性
染料を熱転写リボンから感熱昇華転写して印字又は画像
又はその両方を受容層上に形成する。
【0015】ここで、感熱昇華転写に際しては、保護層
19は染料透過性を有する樹脂であるため感熱昇華転写
時の高温状態で熱により保護層樹脂がサーマルヘッドで
加熱されて樹脂の気孔が大きくなるので、昇華性染料の
透過抵抗が小さくなるため、昇華性染料は保護層19を
透過して受容層18に受容され、確実に転写される。ま
た、感熱昇華転写により画像を形成した後、例えば、ユ
ーザーの使用時において、保護層19が最上層にあっ
て、直接受容層18が他の部材と触れることがないの
で、受容層18に受容された昇華性染料の他への移行を
阻止するため、経時的に転写画像に高い耐久性が得られ
る。
【0016】上述したように、この実施例によれば、感
熱昇華転写に際しての昇華性染料の受容層への染着に悪
影響を及ぼすこと無く、受容層に受容された昇華性染料
の他への移行を防止でき、転写画像の耐久性を改善する
ことができる。
【0017】なお、上述した実施例では、カードを例示
するが、感熱昇華転写可能な他の物品、例えば、プリベ
イドカードやグリーティングカード、証明用紙などで、
通常は感熱昇華転写による印字や画像形成ができない材
料(紙、昇華染料受容性のない樹脂)にも適用すること
が可能である。そして、このような転写シートに適用す
る場合は、樹脂や紙等のシート基材上に、上述した実施
例と同様に、印刷層、昇華転写受容層および染料透過性
を有する樹脂の保護層を順次設けて構成する。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、カード基体に設けた昇華性染料の受容層を、昇華性
染料透過性を有する樹脂の保護層で被覆したため、感熱
昇華転写の際の昇華性染料の受容層への染着性を損なう
こと無く感熱昇華転写させることができ、また、感熱昇
華転写後は受容染料の他への移行が防止でき、転写画像
の耐久性を改善できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例にかかるカードの模式断面
図である。
【図2】同カードの製造過程を説明するための図であ
り、aが印刷までに使用されるシートの模式断面図、b
が該シートの貼着前のカード基体の模式断面図である。
【符号の説明】 10 カード基体 16 隠蔽層 17 印刷層 18 受容層 19 保護層 20 磁気テープ(磁気記録層) 30 貼合シート 31 支持シート(基材) 32 剥離層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B42D 15/10 501 D 541 B

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート基材上に、隠蔽層、印刷層、昇華
    転写受容層および染料透過性を有する樹脂の保護層を順
    次設けたことを特徴とする感熱昇華転写用の転写シー
    ト。
  2. 【請求項2】 磁気カード基材の上に、隠蔽層、印刷
    層、昇華転写受容層、染料透過性を有する樹脂の保護層
    を順次設けたことを特徴とする感熱昇華転写印字可能な
    カード。
  3. 【請求項3】 前記染料透過性を有する樹脂の保護層
    は、ポリブタジエン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、塩化
    ビニル系樹脂、塩化ビニル酢酸ビニル共重合体、ポリビ
    ニルブチラール系樹脂、ポリスチレン系樹脂、セルロー
    ルアセテート系樹脂またはポリウレタン系樹脂のうち1
    種または複数種を混合または積層してなる請求項1記載
    の感熱昇華転写用の転写シートまたは請求項2記載の感
    熱昇華転写印字可能なカード。
JP6170174A 1994-06-29 1994-06-29 感熱昇華転写用の転写シートおよび感熱昇華転写印字可能なカード Pending JPH0811448A (ja)

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JP6170174A JPH0811448A (ja) 1994-06-29 1994-06-29 感熱昇華転写用の転写シートおよび感熱昇華転写印字可能なカード

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JPH0811448A true JPH0811448A (ja) 1996-01-16

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ID=15900071

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JP6170174A Pending JPH0811448A (ja) 1994-06-29 1994-06-29 感熱昇華転写用の転写シートおよび感熱昇華転写印字可能なカード

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006205489A (ja) * 2005-01-27 2006-08-10 Dainippon Printing Co Ltd カード及びその製造方法
US7709060B2 (en) 2006-03-20 2010-05-04 Kabushiki Kaisha Toshiba Droplet spraying and applying head module, droplet spraying and applying apparatus, and method of manufacturing coated body
JP2011020351A (ja) * 2009-07-16 2011-02-03 Unitika Ltd 転写シート
JP2011088285A (ja) * 2009-10-20 2011-05-06 Toppan Printing Co Ltd 印刷シートおよびこの印刷シートを用いた転写物
JP2013510741A (ja) * 2009-11-12 2013-03-28 ソーグラス・テクノロジーズ,インコーポレイテッド 透明アクリル物品上に画像を形成する方法

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