JPH06183185A - 認証識別に適したカード - Google Patents

認証識別に適したカード

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JPH06183185A
JPH06183185A JP4336360A JP33636092A JPH06183185A JP H06183185 A JPH06183185 A JP H06183185A JP 4336360 A JP4336360 A JP 4336360A JP 33636092 A JP33636092 A JP 33636092A JP H06183185 A JPH06183185 A JP H06183185A
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layer
card
information
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magnetic
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JP4336360A
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English (en)
Inventor
Kunihiro Koshizuka
国博 腰塚
Shigehiro Kitamura
繁寛 北村
Kazumasa Matsumoto
和正 松本
Toshiaki Shibue
俊明 渋江
Masataka Takimoto
正高 瀧本
Tomonori Kawamura
朋紀 河村
Osamu Yoshikawa
修 吉川
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は十分な機械的強度を有し、耐久性に
優れたカードを提供する。さらには携帯性に優れ、且つ
認証識別情報の記録,磁気記録及び読み出しに適したカ
ードを提供する。 【構成】 保護層,受像層,基材層および筆記層から成
るカードにおいて、受像層に書誌情報と確認情報が担持
され、いずれかの層に磁性層を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は認証識別性に優れたカー
ドに関し、さらに詳しくは、剛性が高く、耐久性に優れ
たカードに関する。
【0002】さらには、携帯性に優れ、且つ個人認証識
別情報の記録、磁気情報の記録および読みだしに適した
カードに関する。
【0003】
【従来の技術】近年では、自動車免許証等の免許証類、
身分証明証、写真つき会員証、写真つき名刺等の各種認
証識別カード所謂IDカードが普及するようになった。
【0004】現在普及している例えば自動車免許証等の
IDカードは、支持体の表面に、銀塩写真法により顔写
真等の、本人であることを確認するための確認情報を形
成すると共に、印刷法等により氏名、生年月日、資格、
有効期限といた必要な書誌情報を記載し、更にその表面
に保護層が設けられている。
【0005】この銀塩写真法等による顔写真の形成は、
露光、現像、定着、漂白等の複雑な多段階の工程を有す
るので、大量にしかも迅速にIDカードを生産しなけれ
ばならない現場においては、必ずしも適切な方法ではな
かった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような事情のもと
に、本発明者らは、美麗な画像および必要に際して磁気
情報を有するIDカードの大量かつ迅速な製造に関して
鋭意研究を行い、その結果、基材層の表面に受像層を有
し、この受像層に昇華型感熱転写記録方式等により、顔
写真のような階調情報を含有する確認情報の画像を形成
すると共に必要な情報を記述した文字情報を含有する書
誌情報の画像を例えば熱溶融型感熱転写記録方式により
形成し、更に前記階調情報含有画像の表面に熱転写箔や
紫外線硬化性樹脂を塗設するなどして保護膜を形成する
ことを主たる工程とするIDカードの製造方法を開発し
た。
【0007】しかしながら、我々のこの研究過程におい
て、IDカード、特に磁気記録層を有するカードにおい
ては一定の剛性を有することが必要であり、通常の樹脂
シートでは十分な機械的強度、機械読み取り精度を有す
るIDカードとすることができないことを突き止めた。
【0008】また、通常用いられているキャッシュカー
ドやクレジットカードにおいては、登録No.の外には書
誌情報も少なく、磁気記録部分もストライプ状に極一部
にあれば良いために、情報が干渉し合わない位置を選ぶ
ことができ、最も一般的な不透明磁性材料をそのまま用
いることが可能であった。
【0009】一方、IDカードの場合は、確認情報や書
誌情報等記載しなければならない情報が多く限られたサ
イズの中でこれらの情報でかなりの面積を占めてしま
い、さらに磁気記録情報量も多く要求されることから、
その両者を満足することは大変困難な問題であった。
【0010】本発明は前記事情に基づいてなされたもの
である。
【0011】すなわち、本発明の目的は、十分な機械的
強度を有し、耐久性に優れたカードを提供することにあ
る。さらには、携帯性に優れ、且つID情報の記録、磁
気情報の記録および読みだしに適したカードに関するも
のである。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記目的は下記に示す本
発明の構成により達成することができる。
【0013】(1)書誌情報と確認情報とを有するカー
ドであって、可視光に対して実質的に透明な磁性層を有
するカード。
【0014】(2)可視光に対して実質的に透明な磁性
層を最外層として有する(1)に記載のカード。
【0015】(3)書誌情報と確認情報とを担持する
層、可視光に対して実質的に透明な磁性層、保護層をこ
の順に有する(1)に記載のカード。
【0016】(4)基材層上に書誌情報と確認情報とを
担持する層を有し、前記2者の間に可視光に対して実質
的に透明な磁性層を有する(1)に記載のカード。
【0017】(5)確認情報が熱拡散性染料を画像信号
に応じて熱転写させて形成された画像である(1)に記
載のカード。
【0018】(6)確認情報と書誌情報を担持する層と
筆記層とを有するカードであって構成層の少なくとも1
つが磁気記録可能な層であるカード。
【0019】(7)磁気記録可能な層が上記情報が担持
する層の側に、筆記層に隣接して形成されている(6)
に記載のカード。
【0020】(8)基材層を挟んで確認情報と書誌情報
を担持する層と筆記層とを有し、磁気記録可能な層が基
材層と筆記層との間に形成されている(6)に記載のカ
ード。
【0021】(9)磁気記録可能な層が基材層を構成す
る(6)に記載のカード。
【0022】(10)基材層がポリエステル層であり、そ
の上に確認情報と書誌情報とを担持する層および磁気記
録層を有するカード。
【0023】(11)基材層がポリエステル層であり、ポ
リエステル層の少なくとも片面に積層されたポリオレフ
ィン層を有する複合層である(10)に記載のカード。
【0024】(12)磁気記録層が最外層に構成された可
視光に対して実質的に透明な磁性層である(11)に記載
のカード。
【0025】(13)少なくとも片面に積層されたポリオ
レフィン層を有するポリエステル層からなる基材層、磁
気記録層、筆記層をこの順に、前記情報を担持する層の
反対側に有する(11)に記載のカード。
【0026】(14)前記情報を担持する層上に保護層を
有し該担持層と保護層との間に磁気記録層を有する(1
1)に記載のカード。
【0027】(15)基材層が磁気記録可能なポリエステ
ル層であり、その上に確認情報と書誌情報とを担持する
層を有するカード。
【0028】(16)保護層、確認情報および書誌情報が
熱拡散性色素を受容して画像情報を形成する受像層、基
材層、筆記層とをこの順に積層してなり、前記基材層の
ポリエステル層が2軸延伸ポリエステルフィルム層であ
り、少なくともその片面に積層されたポリオレフィン層
とからなる複合層であるIDカード。
【0029】(17)保護層、確認情報および書誌情報が
熱拡散性色素を受容して画像情報を形成する受像層、基
材層、筆記層とをこの順に積層してなり、これらの層間
もしくは層自身が磁気記録能を少なくとも一部もしくは
全面に有し、前記基材層のポリエステル支持体が2軸延
伸ポリエステルフィルム層であり、少なくともその片面
に積層されたポリオレフィン層がポリエチレン層または
ポリプロピレン層とからなる複合層であるIDカード。
【0030】(18)2軸延伸ポリエステルフィルム層と
ポリエチレン層またはポリプロピレン層との間に接着層
が設けられてなる(16)もしくは(17)記載のIDカー
ド。
【0031】(19)2軸延伸ポリエステルフィルム層の
両面に積層された二種のポリエチレン層またはポリプロ
ピレン層のうち受像層から遠い方のポリエチレン層また
はポリプロピレン層の2軸延伸ポリエステルフィルム層
とは反対側の面、前記受像層と前記基材層との層間、お
よび前記基材層を構成する各層の層間の少なくとも1
つ、もしくは面に、白色隠蔽層が設けられてなる(16)
もしくは(17)記載のIDカード。
【0032】(20)ポリエチレン層またはポリプロピレ
ン層が白色顔料を有してなる(16)もしくは(17)に記
載のIDカード。
【0033】(21)2軸延伸ポリエステルフィルム層
が、その厚みが300〜500μmである前記(16)〜(20)
に記載のIDカード。
【0034】(22)熱拡散性色素を受容して画像を形成
する受像層と基材層とを積層してなり、前記基材層が2
軸延伸ポリエステルフィルム層であるIDカード。
【0035】(23)前記2軸延伸ポリエステルフィルム
層が、白色顔料を含有してなるポリエチレンテレフタレ
ートで形成され、その厚みが300〜500μmである(16)
もしくは(17)記載のIDカード。
【0036】(24)受像層と基材層との層間に、接着層
が設けられてなる(16)〜(23)に記載のIDカード。
【0037】(25)受像層と基材層との層間または2軸
延伸ポリエステルフィルム層の受像層とは反対側の面
に、白色隠蔽層が設けられてなる(21)〜(23)に記載
のIDカード。
【0038】以下、本発明を詳細に説明する。
【0039】本発明におけるIDカードの好ましい態様
は図1〜図3の(c)〜(r)に示すが、図1(a)に
は基本構成として保護層1、熱拡散性色素を受容して画
像を形成する受像層2、基材層3、筆記層4を積層した
もの、更にこれらの中の好適な構成の一例を同図(b)
に示した。
【0040】本発明におけるIDカードは、これらの主
要構成層の層間もしくは層自身が磁気記録能を少なくと
も一部もしくは全面に有するものであって、その磁性層
7の最も好適な実施態様を図1〜図3(c)〜(r)に
示したが、これらに限定されるものではない。
【0041】磁気記録能を有する層はカード全面あるい
は一部分に設けられ、図1(c)〜(f)はこれら主要
構成層間に設けたものであり、図2(g)〜図3(m)
は主要構成層自身が磁気記録能を有するものであるもの
を表し(図中、たとえば(1+7)は保護層が磁性層で
ある)、図3(n)は白色隠蔽層8を磁性層の上に設け
た例であり、図3(o)は筆記層と磁気記録層を同時に
流延塗布して、磁気記録層をストライプ状に形成させた
ものであり、図3(p)〜(r)は磁気層を塗布転写あ
るいは貼合してストライプ状に形成させたものである。
【0042】尚図中、受像層上に記録された熱転写画像
(確認情報および書誌情報)5および裏面印刷像6は図
1(a)のみに記載し(b)以後は省略した。
【0043】それら磁気記録層は透明もしくは通常の磁
性層を用いることができる。
【0044】前記基材層としては、カードに剛性および
柔軟性を付与する素材であり、たとえば、ポリエステル
樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリ塩化ビニール樹脂、
ナイロン樹脂、ポリスチレン樹脂、アクリル系樹脂等で
あり、好ましくはポリエステル樹脂、ポリカーボネート
樹脂、ポリ塩化ビニール樹脂であり、特に好ましくは2
軸延伸ポリエステルである。
【0045】最も好ましくは前記基材層としては2軸延
伸ポリエステルフィルム層に少なくともその片面に積層
されたポリオレフィン層との複合層であり、更にポリオ
レフィン層がポリエチレン層またはポリプロピレン層と
からなる複合層である。
【0046】基材層におけるポリエステル層としては、
好ましくは2軸延伸ポリエステルフィルム層であり、従
来から公知の方法で製造されるものを使用することがで
き、たとえば、ポリエチレンテレフタレート等である。
【0047】基材層におけるポリエステル層に積層され
るポリオレフィン層としては、たとえば、エチレン、プ
ロピレン、ブテン、スチレン、酢酸ビニル共重合体、塩
素化オレフィン(たとえば塩素化エチレン)、変性オレ
フィン(たとえば化学変性エチレン、化学変性プロピレ
ン)等のホモポリマーおよびこれらのコポリマーを挙げ
ることができる。
【0048】基材層におけるポリオレフィン層として好
ましくはポリエチレン層もしくはポリプロピレン層であ
る。
【0049】基材層におけるポリエチレン層に使用され
るポリエチレンとしては、エチレンのホモポリマーであ
ってもよく、また他のオレフィンを含有するエチレンの
コポリマーであってもよい。上記ポリエチレンとして
は、たとえば、ポリエチレン、エチレン−プロピレン共
重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、塩素化ポリエ
チレン、化学変性ポリエチレン等の変性ポリエチレン等
を挙げることができる。
【0050】基材層におけるポリプロピレン層に使用さ
れるポリプロピレンとしては、プロピレンのホモポリマ
ーであってもよく、また他のオレフィンを含有するプロ
ピレンのコポリマーであってもよい。 上記プロピレン
としては、たとえば、ポリプロピレン、プロピレン−エ
チレン共重合体、プロピレン−酢酸ビニル共重合体、塩
素化ポリプロピレン、化学変性ポリプロピレン等の変性
ポリプロピレン等を挙げることができる。
【0051】他のオレフィンとしては、たとえば、ブテ
ン、スチレン、酢酸ビニル共重合体、塩素化オレフィン
(たとえば塩素化エチレン)、変性オレフィン(たとえ
ば化学変性エチレン、化学変性プロピレン)等を挙げる
ことができる。
【0052】また、基材層におけるポリエチレン層もし
くはポリプロピレン層には他のポリオレフィンと混合し
て使用してもよい。
【0053】前記態様における接着層としては、通常、
一般に用いられる水溶液型、エマルジョン型、溶剤型、
無溶剤型接着剤や固体状接着剤、あるいはフィルム、テ
ープ、ウェブ状接着剤等を使用することができる。
【0054】たとえば、にかわ、デンプン等の天然高分
子系接着剤、酢酸セルロース等の半合成天然高分子系接
着剤、酢酸ビニル、塩化ビニル樹脂等の熱可塑性樹脂系
接着剤、エポキシ、ウレタン等の熱硬化性樹脂系接着
剤、クロロプレン、NBR等のゴム系接着剤、ケイ酸塩
系、アルミナセメント、低融点ガラス等の無機高分子系
接着剤、アクリル、エポキシ等の紫外線硬化型接着剤等
を挙げることができる。
【0055】受像層の基材表面がポリオレフィン系樹脂
(例えばポリビニルブチラールやポリビニルアセトアセ
タール、ポリ塩化ビニルなど)、ポリエステル系樹脂な
どのプラスチックシートである場合は、接着剤は化学反
応で硬化あるいは重合するタイプの化学反応型接着剤が
好ましい。
【0056】これら化学反応型接着剤の種類としては、
たとえば、エポキシ、レゾール等の熱硬化型、2-シアノ
アクリル酸エステル、シリコーン、アルキルチタネート
等の湿気硬化型、アクリル系オリゴマー等の嫌気硬化
型、紫外線硬化型、ないしはラジカル重合型、ユリア等
の縮合反応型、エポキシ、イソシアネート等の付加反応
型接着剤等が挙げられる。
【0057】接着層の厚みは、通常3.0〜50.0μm、好ま
しくは5.0〜30.0μmである。
【0058】前記態様における白色隠蔽層としては、樹
脂に白色顔料を含有させることにより形成することがで
きる。上記白色顔料としては、たとえば、チタンホワイ
ト、炭酸マグネシウム、酸化亜鉛、硫酸バリウム、シリ
カ、タルク、クレー、炭酸カルシウム等を挙げることが
できる。
【0059】なお、上記白色顔料は、上記(1)〜(1
0)の態様における基材層を構成するいずれかの層に含
有されていてもよい。たとえば、上記(5)の態様に記
載されているように、ポリエチレン層およびポリプロピ
レン層に白色顔料の配合することができる。また、上記
(10)の態様に記載されているように、2軸延伸ポリエス
テルフィルム層に白色顔料の配合することができる。白
色顔料の配合により、後の工程で形成される画像の鮮明
性を一層向上させることができる。
【0060】これら白色顔料の各層における含有量は、
通常0.5〜50.0重量%、好ましくは5.0〜40.0重量%であ
る。
【0061】前記白色隠蔽層は、通常3.0〜1000μm、好
ましくは5.0〜60.0μmである。
【0062】上記(1)〜(13)の態様のいずれの基材
層においても、それを構成する各層中には必要に応じ
て、また種々の性能を向上させるために各種の添加剤を
含有させてもよい。
【0063】上記(1)〜(10)の態様のいずれの基材
層も、塗工法、ラミネート法、共押出法、ホットメルト
エクストルージョン法等の従来から公知の方法で形成す
ることができる。ラミネート法により基材層を形成する
場合には、基材層を構成する各層間に接着層を介在させ
るのが好ましい。
【0064】さらにまた、この基材層と受像層とは、接
着層を介して積層されていてもよく、また接着層を介さ
ずに積層されていてもよい。この場合の接着層は基材層
を構成するときの接着層と同じ構成でもよい。
【0065】IDカード用2軸延伸ポリエステルフィル
ム層の厚みは、特に好ましくは300〜500μmである。そ
して、IDカード用素材の厚みは、全体として200〜1,0
00μm、好ましくは250〜850μm、特に好ましくは350〜6
00μmである。ポリオレフィン層の厚さは通常5〜200好
ましくは10〜100μmである。
【0066】各層およびIDカード用素材全体の厚みが
前記範囲にあることにより、剛性に優れたIDカードと
することができる。
【0067】本発明のIDカード用素材は、その表面に
は熱拡散性色素を受容して画像を形成する受像層が形成
され、その受像層は前記各態様の基材層により支持さ
れ、更に必要に応じて、前記基材層における、前記受像
層とは反対側の層に筆記層が設けられている。
【0068】受像層は、昇華型感熱転写記録用インクシ
ートを用いて昇華型感熱転写記録方式により熱拡散性色
素の拡散移動により階調性のある画像が形成される層で
ある。したがって、前記受像層は、昇華型感熱転写記録
用インクシートにおけるインク層から、加熱により拡散
してくる熱拡散性色素を受容することができる限り、ど
のような材質によっても形成することができる。受像層
の厚みは、通常3.0〜50.0μm、好ましくは5.0〜30.0μm
である。
【0069】本発明における受像層を形成するための樹
脂としては、塩化ビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂、
ポリビニルブチラール、ポリビニルアセトアセタール、
ポリカーボネート系樹脂、アクリル系樹脂、各種の耐熱
性樹脂など様々なバインダーを用いることができる。
【0070】ただし、形成される画像につき実際的要求
(たとえば発行されるIDカードに要求される所定の耐
熱性)が存在するのであれば、そのような要求項目を満
たすように樹脂の種類あるいは組み合わせをすることが
できる。
【0071】画像の耐熱性を例にすると、60℃以上の耐
熱性が要求されるのであれば、熱拡散性色素の滲みを考
慮して、Tgが60℃以上である樹脂を用いるのが好まし
い。
【0072】受像層を形成するための樹脂の種類の選択
は任意であるが、画像の保存性などの点において塩化ビ
ニル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリビニルブチラー
ル、ポリビニルアセトアセタールが好ましい。
【0073】前記塩化ビニル系樹脂としては、ポリ塩化
ビニル樹脂と塩化ビニル共重合体とを挙げることができ
る。この塩化ビニル共重合体としては、塩化ビニルをモ
ノマーユニットとして50モル%以上の割合で含有する塩
化ビニルと他のモノマーとの共重合体を挙げることがで
きる。
【0074】ポリエステル系樹脂も受像層を形成するた
めの樹脂として好適に用いることができる。そのポリエ
ステル系樹脂としては、特開昭58-188695号公報、特開
昭62-244696号公報に記載されている化合物を挙げるこ
とができる。
【0075】また、ポリカーボネート系樹脂も受像層を
形成するための樹脂として用いることができ、たとえば
特開昭62-169694号公報に記載の化合物を用いることが
できる。
【0076】次に、前記耐熱性樹脂としては、耐熱性が
よく、極度に軟化点あるいはガラス転移点(Tg)の低
い樹脂でなく、前記塩化ビニル系樹脂と適度に溶解し、
実質的に無色である限り公知の各種の耐熱性樹脂を用い
ることができる。
【0077】ここに言う「耐熱性」とは、耐熱保存した
場合に樹脂そのものが黄変などの着色を起こさず、物理
的強度が極端に劣化しないことを指す。前記耐熱性樹脂
は軟化点が50〜200℃、特にTgが80〜150℃であるのが
好ましい。軟化点が50℃未満であると、熱拡散性色素の
転写を行なう際に、インクシートと受像層とが融着を起
こすことがあるので好ましくない。また、軟化点が200
℃を超えると、受像層の感度が低下するので好ましくな
い。
【0078】上記条件を満たす耐熱性樹脂としては、フ
ェノール樹脂、メラミン樹脂、ユリア樹脂、ケトン樹脂
などがあるが、中でも尿素アルデヒド樹脂、ケトン樹脂
が好ましい。
【0079】尿素アルデヒド樹脂は尿素とアルデヒド類
(主としてホルムアルデヒド)との縮合反応により得ら
れるものであり、ケトン樹脂はケトンとホルムアルデヒ
ドとの縮合反応によって得られる。原料ケトンにより種
々のケトン樹脂が知られているが、本発明ではいずれの
ケトン樹脂も用いることができる。前記原料ケトンとし
ては、たとえばメチルエチルケトン、メチルイソブチル
ケトン、アセトフェノン、シクロヘキサノン、メチルシ
クロヘキサノンなどがある。
【0080】容易に入手することのできる尿素アルデヒ
ド樹脂を挙げると、たとえばラロパールA81、ラロパー
ルA101(BASF社製)などがあり、ケトン樹脂とし
てはラロパールK80(BASF社製)などがある。
【0081】さらに、受像層は、上記各種の基材層の表
面に、ポリエステル系、ポリウレタン系等の接着層を介
して、積層することが好ましい。
【0082】ここで、昇華型感熱転写記録用インクシー
トについては、特に制限がなく従来から公知のものを使
用することができる。
【0083】筆記層は、IDカードの裏面に筆記をする
ことができるようにした層である。このような筆記層と
しては、公知の手法を使用できるが、例えば特開平1-20
5155号公報に記載の「書き込み層」をもって形成するこ
とができる。
【0084】本発明のIDカード用素材は、次ぎのよう
にしてIDカードに作成される。
【0085】IDカード作成方法 すなわち、IDカード用素材における受像層と昇華型感
熱転写記録用インクシートのインク層とを重ね合わせ、
熱源例えばサーマルヘッド等により像様に加熱すること
により受像層に熱拡散性色素を拡散移動させることによ
り階調情報含有画像を形成する。次いで、階調情報含有
画像を形成していない受像層表面に、昇華型感熱転写記
録用インクシートを用いる昇華型感熱転写記録方式ある
いは熱溶融性インクシートを用いる熱溶融型感熱転写記
録方式により、種々の文字を熱転写する。前述のように
して形成した階調情報含有画像を形成した受像層表面に
透明な保護層を設ける。
【0086】保護層は画像情報、カード表面、および場
合によって磁気情報の保護を目的とするものであって、
公知の形成方法、例えば塗布、印刷、熱転写箔、フィル
ムラミネートなどを単独であるいは組み合わせて使用す
ることがてきる。IDカードに要求される耐久性による
が、この中で特に好ましくは、紫外線硬化樹脂を塗布す
る方法とホットスタンプ法が好ましい。ホットスタンプ
方法は簡易な装置で塗設することが可能な利点をもつ。
また、紫外線硬化樹脂を塗布する方法は高耐久性で且つ
溶媒による改竄が困難な事等の利点を持つ。受像層に直
接あるいはホットスタンプを施した後、受像層全体に渡
って紫外線硬化性樹脂を塗工し、紫外線を照射すること
により紫外線硬化層を形成する。保護層は通常3〜200
μm、好ましくは5〜50μmである。
【0087】紫外線硬化樹脂としては、代表的にはエポ
キシ系あるいはアクリル系硬化樹脂が挙げられるが、こ
れらに限らず硬化により高い硬度(鉛筆硬度H以上)を
得られるものが好ましい。特に好ましくはエポキシ系紫
外線硬化樹脂である。
【0088】ホットスタンプ法とは熱転写箔をプレス
板、刻印、ヒートローラ等で加熱して、転写箔の支持体
を剥離して転写層のみをカード上に転写するものであ
り、加熱温度は通常100〜250℃である。転写箔は通常ク
リアーであるが、透明磁性層であってもよい。
【0089】かくして得られたIDカードは、本発明の
IDカード用素材を使用しているので、剛性のある強靭
なカードとなり、またIDカード用基材層と受像層とが
剥離しないものになる。
【0090】磁気記録層は公知の磁気記録素材を公知の
形成方法で設けることができる。
【0091】磁気記録素材のうち、磁性体としてはγ-F
e2O3、Co被着あるいは固溶γ-Fe2O3、BaO・6γ-Fe2O3
等の種々のフェライト類などを、単独あるいは組み合わ
せて用いることができる。磁性粉としては針状タイプの
ものでも粒状タイプのものであってもよく、このような
結晶は1μmもしくはそれ以下であってもよい。
【0092】磁性層用のバインダーとしては、セルロー
スエステル、酢酸ビニル、塩化ビニル、塩化ビニリデ
ン、アクリロニトリル、ブタジエン、スチレン等のポリ
マーおよびそれらのコポリマーおよびゼラチンが挙げら
れる。
【0093】上記バインダー中で、有機溶剤あるいは水
のようなバインダーの溶剤を用いて細分化された受磁性
粒子の分散液を調製すれば良い。
【0094】粒子の分散、混練、塗布の際に利用する有
機溶媒としては、アセトン、メチルエチルケトン、シク
ロヘキサノン等のケトン類、メタノール、エタノール、
ブタノール等のアルコール類、酢酸メチル、酢酸エチ
ル、酢酸ブチル等のエステル類、ジエチルエーテルテト
ラヒドロフラン、グリコールヂメシルエーテル、ジオキ
サン等のエーテル類、ベンゼン、トルエン、キシレン等
の芳香族類、メチレンクロライド、エチレンクロライ
ド、ジクロルベンゼン等の塩素化炭化水素類、N,N-ジメ
チルホルムアミド、ヘキサン等が挙げられる。
【0095】各成分の混練には、通常の混練機、たおえ
ば二本ロールミル、三本ロールミル、ボールミル、サン
ドグラインダー、高速インペラー分散機、ディスパー、
コニーダー、ホモジナイザー、単軸スクリュー機および
超音波分散機などを用いることができる。
【0096】磁性層を形成する方法については特に制限
はなく、既知のロールコーター、カーテンコーター、押
し出しコーター等の塗布方法、磁気塗料として印刷する
方法あるいは既に層状となったものを貼合せあるいは転
写する方法、蒸着する方法等種々の方法を用いることが
できる。
【0097】こうした磁気記録層の素材や形成方法につ
いては、当業界の特許群や『磁気記録媒体総合資料集
(総合電子リサーチ発行』にその例を見ることができ
る。 これらの磁気記録層の膜厚は好ましくは0.5〜80
μm,さらに好ましくは、1〜50μmである。
【0098】磁気記録層はバインダー樹脂中に、必要に
応じて他の添加剤と共に分散される。
【0099】通常、磁気記録層は前記磁性材である酸化
鉄、二酸化クロム、バリュウムフェライトなど分散し
て、あるいは金属を蒸着してなる為に、着色層である事
が多い。
【0100】こうした磁気記録層(着色層)をIDカー
ドに設ける場合、しばしばデザインを損ね、あるいは、
記入スペースを減じるという欠点をもつ。このことは、
携帯性のあるカード(例えばクレジットカードサイズの
ごとき小型カード)とする時のデメリットとなる。銀行
カードやクレジットカードのように、簡単な(例えば、
氏名や署名のみをカタカナで入れる程度)個人情報を記
載するだけであれば、比較的に記載スペースを取れる
が、住所、本籍、生年月日、登録ナンバー、顔写真とい
った個人情報をIDカードに盛り込もうとする場合、記
載スペースの問題は深刻な問題となる。
【0101】当研究者らはこの問題を解決する為に、実
質的に透明な磁気記録層をIDカードに登載するとこが
特にこのましいことを突き止めた。画面サイズをコンパ
クトにして携帯性を具備しようとする場合、文字や画像
情報の上に、あるいは下に重ねて磁気記録層を存在させ
る事ができる為である。 また、磁気記録層を他の着色
層で隠蔽してその上に情報を記載する場合にも、実質的
に透明な磁気記録層を用いた場合、完全に隠蔽しやす
い、換言すれば通常の磁気記録層では、かなりの着色層
に隠蔽力を必要とし、その製造に困難を伴い、あるいは
製造出来たとしても、結果として厚くなってしまい、携
帯性をかえって落としたり、不必要に高価になってしま
ったりする。
【0102】また、IDカードの偽造を防止する目的
で、カードの何れかの層間に、透かし印刷を施す場合に
は、通常の磁気記録層の光透過性が低い為にこの透かし
印刷が著しく認識しずらくなってしまう。この問題に対
しても、実質的に透明な磁気記録層をIDカードに施す
ことがこのましい。
【0103】磁気記録層は、表裏表面、保護層中、保護
層と受像層の間、受像層と支持体の間、支持体と筆記層
の間、支持体自身、筆記層自身として、カード全面或い
は一部分(例えばストライプ状)に設ける事ができる。
【0104】記載スペースを稼ぐ方法として、磁気スト
ライプをデザインに取り込も方法がある。即ちこの場合
には、カード上の磁気ストライプを背景として、その上
に印刷し、あるいは印刷せずに情報を記載する方法であ
る。この場合にも、磁気層は透明(淡色)であることに
より情報の判読性を増すメリットがある。
【0105】ここでいう実質的に透明な磁気記録層と
は、磁性層の下に記載れた情報を判読できるものであれ
ばよいが、好ましくは光学濃度として0.35以下、特に好
ましくは0.25以下である。この光学濃度を達成するため
には、磁性粉の塗布量は、100cm2当たり鉄の量として10
mg以下、好ましくは5mg以下、特に好ましくは0.1〜3m
gである。
【0106】磁性粉の大きさは長径方向で0.3μm以下が
好ましく、更には0.2μm以下が光透過性の上でも好まし
い。
【0107】
【実施例】次に、実施例に基づいて本発明をさらに具体
的に説明する。なお、以下において「部」は「重量部」
を表わす。
【0108】〔実施例1〕一方の面に下記組成1のポリ
エステルの溶液を塗布して厚み5μmの受像層を形成し
たポリエチレンシート[タツノ化学(株)製、タフパー
70μm]、白色の2軸延伸ポリエチレンテレフタレート
シート[厚み350μm、ICI社製]及び、一方の面に下
記組成2の筆記層と下記組成3の磁気記録層とをストラ
イプ状に塗布形成したポリエチレンシート[タツノ化学
(株)製、タフパー70μm]とを積層してIDカード用
素材を作製した。
【0109】このIDカードの層構成は、ポリエステル
層(受像層)/ポリオレフィンシート/白色の2軸延伸
ポリエチレンテレフタレートシート層/ポリオレフィン
シート層/筆記層になっている。
【0110】 組成1: ポリエステル系樹脂[バイロン200 東洋紡社製] 9.5部 変性シリコン樹脂[信越化学(株)製、X24-8300] 0.5部 メチルエチルケトン 60.0部 シクロヘキサンノン 30.0部 組成2: コロイダルシリカ 2.5部 10%ゼラチン溶液 75.0部 界面活性剤 0.2部 組成3: γ-Fe20 100部 (保磁力:330Oe BET表面積28m2/g,長軸長0.2μm,針状比5) セルローストリアセテート 210部 メチレンクロライド 2100部 メチルエチルケトン 1000部 (ディソルバーで混和後サンドグラインダーで分散) 次に、前記IDカード用素材をJIS規格に準じたカー
ドサイズに裁断し、得られたIDカード用素材に溶融型
熱転写プリンターで文字画像を記録した後、昇華型熱転
写プリンターで画像を記録した。さらに、画像面全体に
ホットスタンプによりポリマー保護層を形成した後、U
V硬化性樹脂を10μmの厚さに塗布し、高圧水銀UVラ
ンプで硬化させた。(図3(o)に相当)磁気特性を測
定すると保磁力は460Oeであった。
【0111】磁性層の反射光学濃度は0.2であり、実質
的に透明で筆記性への影響は無かった。
【0112】こうして得られたカードの形状、剛性につ
いて評価した。結果を表1に示す。
【0113】〔実施例2〕実施例1における磁性層の位
置を裏面筆記層に変えて、裏面側ポリエチレン層と筆記
層との間にストライプ状に塗布した以外実施例1と同様
の方法によりIDカードを作成した(図3(q)に相
当)。こうして得られたIDカードの形状、剛性につい
て実施例1と同様に評価し、結果を表1に示す。
【0114】〔実施例3〕実施例1における磁性層の位
置を、裏面筆記性層の上に、ストライプ状に塗布した以
外実施例1と同様の方法によりIDカードを作成した
(図3(r)に相当)。こうして得られたIDカードの
形状、剛性について実施例1と同様に評価した。結果を
表1に示す。
【0115】〔実施例4〕2軸延伸ポリエチレンテレフ
タレートフィルム[厚み350μm、乳白色ヘイズPET,
ICI社製]の両面にポリウレタン系アンカー層を塗布
後、両面に厚み40μmの白色ポリプロピレン層をエクス
トルージョンコートし、さらにその一方の面に実施例1
における組成1のポリエステル溶液を塗布して受像層を
形成し、他方の面には、下記組成4に示す磁性記録層を
全面に塗布し、その上に実施例1における組成2から成
る筆記層を形成してIDカードを作製した以外は、実施
例1と同様に行なった。このIDカードの層構成は、ポ
リエステル樹脂層(受像層)/白色ポリプロピレン層/
2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム層/白色
ポリプロピレン層/磁性層/筆記層である(図1(f)
に相当)。結果を表1に示す。
【0116】 組成4: BaO・6γ-Fe203 100部 (保磁力:2700Oe、BET表面積28m2/g、長軸長0.2μm、針状比5) ポリウレタン樹脂 15部 塩ビ酢ビ樹脂 20部 メチルエチルケトン 100部 トルエン 100部 (ボールミルで24時間分散) 実施例1〜4の試料を以下の方法により評価を行った。
【0117】成形後カール :成形後の熱変形等の有無
を目視で評価した 剛 性 :カードサイズの基材における長手方向
の両端を親指と人差し指とで挟み、カード中央方向に強
く圧力をかけることによりカードに生じる湾曲(カー
ル)の出やすさを目視で判断した 強制変形カール:外径80mmφのロールの外周にカード基
材を巻き付け、40℃で24時間保存後、室温下で取り出
し、カードの湾曲度合いを目視で評価した。
【0118】いずれも評価結果は○×で表示した ◎:湾曲が非常に発生しにくい ○:湾曲が発生しにくい ×:湾曲が容易に発生する。
【0119】磁気読み取り性:いずれのカードもコニカ
製カードリーダ評価機にて評価した結果、安定した磁気
情報読み取りができた。
【0120】
【表1】
【0121】表1に記載の結果から明らかな様に、本発
明のIDカードにおいては成形後のカールが無く、更に
強制的に熱を加えて変形させても、残留する変形も殆ど
見られなかった。
【0122】また、表面の画像情報および文字情報の記
録及び磁性記録層の記録読み出しについても全く問題が
無いものであった。
【0123】
【発明の効果】本発明のカードは剛性に優れ、適度な厚
みを有するため耐久性に優れる。また、本発明のIDカ
ードは、画像情報および磁気情報の記録ができ認証識別
性の優れたカードを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)はIDカードの基本構成を示し、(b)
はその中の好適な層構成の一例を示す断面図である。
(c)〜(f)は本発明の磁性層を有するIDカードの
好適な層構成の例を示す断面図である。
【図2】(g)〜(l)は本発明の磁性層を有するID
カードの好適な層構成の例を示す断面図である。
【図3】(m)〜(r)は本発明の磁性層を有するID
カードの好適な層構成の例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 保護層 11 紫外線硬化樹脂層 12 ホットスタンプ層 2 受像層 3 基材層 31 ポリオレフィン層 32 2軸延伸ポリエステルフィルム層 33 ポリオレフィン層 4 筆記層 5 熱転写画像 6 裏面印刷像 7 磁性層 8 白色隠蔽層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G11B 5/80 7303−5D (72)発明者 渋江 俊明 東京都日野市さくら町1番地コニカ株式会 社内 (72)発明者 瀧本 正高 東京都日野市さくら町1番地コニカ株式会 社内 (72)発明者 河村 朋紀 東京都日野市さくら町1番地コニカ株式会 社内 (72)発明者 吉川 修 東京都新宿区西新宿1丁目26番2号コニカ 株式会社内

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 書誌情報と確認情報とを有するカードで
    あって、可視光に対して実質的に透明な磁性層を有する
    ことを特徴とするカード。
  2. 【請求項2】 可視光に対して実質的に透明な磁性層を
    最外層として有する事を特徴とする請求項1記載のカー
    ド。
  3. 【請求項3】 書誌情報と確認情報とを担持する層、可
    視光に対して実質的に透明な磁性層、保護層をこの順に
    有する請求項1記載のカード。
  4. 【請求項4】 基材層上に書誌情報と確認情報とを担持
    する層を有し、前記2者の間に可視光に対して実質的に
    透明な磁性層を有することを特徴とする請求項1記載の
    カード。
  5. 【請求項5】 確認情報が熱拡散性染料を画像信号に応
    じて熱転写させて形成された画像であることを特徴とす
    る請求項1記載のカード。
  6. 【請求項6】 確認情報と書誌情報を担持する層と筆記
    層とを有するカードであって構成層の少なくとも1つが
    磁気記録可能な層であることを特徴とするカード。
  7. 【請求項7】 磁気記録可能な層が上記情報が担持する
    層の側に、筆記層に隣接して形成されている請求項6記
    載のカード。
  8. 【請求項8】 基材層を挟んで確認情報と書誌情報を担
    持する層と筆記層とを有し、磁気記録可能な層が基材層
    と筆記層との間に形成されている請求項6記載のカー
    ド。
  9. 【請求項9】 磁気記録可能な層が基材層を構成する請
    求項6記載のカード。
  10. 【請求項10】 基材層がポリエステル層であり、その
    上に確認情報と書誌情報とを担持する層および磁気記録
    層を有する事を特徴とするカード。
  11. 【請求項11】 基材層がポリエステル層であり、ポリ
    エステル層の少なくとも片面に積層されたポリオレフィ
    ン層を有する複合層である請求項10記載のカード。
  12. 【請求項12】 磁気記録層が最外層に構成された可視
    光に対して実質的に透明な磁性層である請求項11記載の
    カード。
  13. 【請求項13】 少なくとも片面に積層されたポリオレ
    フィン層を有するポリエステル層からなる基材層、磁気
    記録層、筆記層をこの順に、前記情報を担持する層の反
    対側に有する請求項11記載のカード。
  14. 【請求項14】 前記情報を担持する層上に保護層を有
    し該担持層と保護層との間に磁気記録層を有する請求項
    11記載のカード。
  15. 【請求項15】 基材層が磁気記録可能なポリエステル
    層であり、その上に確認情報と書誌情報とを担持する層
    を有するカード。
  16. 【請求項16】 保護層、確認情報および書誌情報が熱
    拡散性色素を受容して画像情報を形成する受像層、基材
    層、筆記層とをこの順に積層してなり、前記基材層のポ
    リエステル層が2軸延伸ポリエステルフィルム層であ
    り、少なくともその片面に積層されたポリオレフィン層
    とからなる複合層であることを特徴とするIDカード。
  17. 【請求項17】 保護層、確認情報および書誌情報が熱
    拡散性色素を受容して画像情報を形成する受像層、基材
    層、筆記層とをこの順に積層してなり、これらの層間も
    しくは層自身が磁気記録能を少なくとも一部もしくは全
    面に有し、前記基材層のポリエステル支持体が2軸延伸
    ポリエステルフィルム層であり、少なくともその片面に
    積層されたポリオレフィン層がポリエチレン層またはポ
    リプロピレン層とからなる複合層であることを特徴とす
    るIDカード。
  18. 【請求項18】 2軸延伸ポリエステルフィルム層とポ
    リエチレン層またはポリプロピレン層との間に接着層が
    設けられてなる請求項16もしくは請求項17記載のIDカ
    ード。
  19. 【請求項19】 2軸延伸ポリエステルフィルム層の両
    面に積層された二種のポリエチレン層またはポリプロピ
    レン層のうち受像層から遠い方のポリエチレン層または
    ポリプロピレン層の2軸延伸ポリエステルフィルム層と
    は反対側の面、前記受像層と前記基材層との層間、およ
    び前記基材層を構成する各層の層間の少なくとも1つ、
    もしくは面に、白色隠蔽層が設けられてなる請求項16も
    しくは請求項17記載のIDカード。
  20. 【請求項20】 ポリエチレン層またはポリプロピレン
    層が白色顔料を有してなる請求項16もしくは請求項17記
    載のIDカード。
  21. 【請求項21】 2軸延伸ポリエステルフィルム層が、
    その厚みが300〜500μmである前記請求項16〜20のいず
    れか1項に記載のIDカード。
  22. 【請求項22】 熱拡散性色素を受容して画像を形成す
    る受像層と基材層とを積層してなり、前記基材層が2軸
    延伸ポリエステルフィルム層であることを特徴とするI
    Dカード。
  23. 【請求項23】 前記2軸延伸ポリエステルフィルム層
    が、白色顔料を含有してなるポリエチレンテレフタレー
    トで形成され、その厚みが300〜500μmである請求項16
    もしくは請求項17記載のIDカード。
  24. 【請求項24】 受像層と基材層との層間に、接着層が
    設けられてなる請求項16〜23のいずれか1項に記載のI
    Dカード。
  25. 【請求項25】 受像層と基材層との層間または2軸延
    伸ポリエステルフィルム層の受像層とは反対側の面に、
    白色隠蔽層が設けられてなる請求項21〜23のいずれか1
    項に記載のIDカード。
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