JPH0544891Y2 - - Google Patents

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JPH0544891Y2
JPH0544891Y2 JP1987078608U JP7860887U JPH0544891Y2 JP H0544891 Y2 JPH0544891 Y2 JP H0544891Y2 JP 1987078608 U JP1987078608 U JP 1987078608U JP 7860887 U JP7860887 U JP 7860887U JP H0544891 Y2 JPH0544891 Y2 JP H0544891Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
産業上の利用分野 本考案は、磁気カード等に使用する磁気記録再
生のための磁性層の上に保護層を有した磁気記録
媒体に関するものである。 従来の技術 従来、磁気記録媒体、特に、磁気カード等にお
いては、バーコード等の情報の読み取りは、磁性
面(保護層を含む)における光の反射と、印刷面
での光の吸収との差を利用する事により行われて
いる。従来の技術においては、磁性面からの光の
反射を高くする為、アルミ箔片等の反射率の高い
材料をコーテイングする事が行われている。例え
ば、添付図面の第4図に部分拡大断面図に示すよ
うに、ポリエチレンテレフタレート等の基体1の
上に形成した磁性層2の上にアルミ箔片3を積層
し、さらにそのアルミ箔片3の上にラツカー保護
層4を施すことが考えられる。また、第5図に部
分拡大図にて示すように、同様の基体1の上に形
成した磁性層2の上にアルミ層3を形成しそのア
ルミ層3の上に顔料保護層5を施すことが考えら
れる。この第5図のような場合における、顔料保
護層5は、TiO2,SiO2、及びその混合系等の均
一分散系塗料にて形成される。 考案が解決しようとする問題点 前述したような従来技術においては、磁性面に
保護層を塗布すると、一般に反射率は低下してし
まう。また、磁性面の上にアルミ箔片を積層する
場合には、非磁性層が厚くなり、スペーシングロ
スを増大させ、記録密度特性(分解能)が低下さ
れる原因となつてしまう。磁性層中にアルミ箔片
を混入させる場合でも同じような問題がある。さ
らにまた、保護層中にアルミ箔片を混入させるこ
とも考えられるが、アルミ箔片は、耐薬品性、特
に、アルカリに溶出するという欠点があり問題で
ある。 本考案の目的は、前述したような従来技術の問
題点を解消した高反射性保護層を有する磁気記録
媒体を提供することである。 問題点を解消するための手段 本考案によれば、磁気記録再生のための磁性層
を有する磁気記録媒体において、前記磁性層の上
に直接的に施された保護層を備えており、該保護
層は、パール顔料粉末を含むことにより、前記磁
性層の保護を行うと共に、磁気記録媒体の表面に
高反射性を与えていることを特徴とする。 実施例 次に、添付図面の第1図か第3図に基づいて、
本考案の実施例について本考案をより詳細に説明
する。 第1図は、本考案の一実施例としての高反射性
保護層を有する磁気記録媒体の部分拡大断面図で
ある。この実施例の磁気記録媒体は、ポリエチレ
ンテレフタレート等の基体11の上に磁気記録再
生のための磁性層12を設け、この磁性層12の
上に直接に保護層14を形成してなるものであ
る。本考案によつて、この保護層14は、パール
顔料粉末を含むもので、均一分散系の塗膜であ
り、その膜厚は、5μm以下程度とされている。 ここで、パール顔料自体は、公知のものであ
り、例えば、マイカフレーク(雲母薄片)上にコ
ーテイングしたチタン酸化物の膜厚を調整するこ
とにより、任意の色に発色させることのできるも
のである。次に、パール顔料の光学的特性および
物性について説明する。 先ず、パール顔料は、次のような2つの光学的
特性をもつている。第1の光学的特性は、規則的
多重反射特性である。すなわち、パール顔料が展
色材中に平行に配列している場合、入射光は各顔
料粒子から一定方向に規則的に反射する。この反
射光がパール光沢で、高反射性を与えるものであ
り、実際には、パール顔料の屈折率や粒子の形
状、大きさ、厚さ、粒子表面の平滑性等により、
ソフトなパール光沢感から、金属的な強いパール
光沢感まで、いろいろな光沢感が発現し、高反射
性が与えられる。第2の光学的特性は、光の干渉
特性である。すなわち、一般に薄膜の光学的厚さ
(幾何学的厚さ×屈折率)が200nm以上になると
可視光線の波長のいずれかはこの薄膜によつて干
渉し、その結果発色する。これを通常干渉色と呼
んでいる(パール顔料では、虹彩色ともいう)。
パール顔料も、その粒子の光学的厚さを200nm以
上にすると、この干渉色が発現し、高反射性を与
える。干渉色は、反射色と透過色に分かれ、それ
ぞれ補色となつている。次に、パール顔料の物性
について説明するに、パール顔料は、耐熱性、耐
光性、耐硫化性、耐薬品性、耐溶剤性に特に優れ
ている。 本考案は、パール顔料を混入した保護層を磁性
層の上に施すことにより、非常に薄い層にもかか
わらず、パール顔料が前述したような特性を有し
ているために、高反射性を有し且つ耐薬品性や耐
候性等に優れた磁気記録媒体とすることができる
のである。 第1図の実施例では、保護層14を均一分散系
の塗膜にて形成したのであるが、本考案は、これ
に限らず、第2図の部分拡大断面図に示すよう
に、基体11の上に磁性層12の上に、パール顔
料を混入した不均一分散系の塗膜にて保護層15
を施して磁気記録媒体とすることもできる。すな
わち、この第2図の実施例では、保護層15は、
海島構造を有する塗膜にて形成されている。この
ような海島構造の保護層は、微妙な凹凸表面を与
えて反射特性をより高めることができる。 第3図は、磁性層12の上に形成された保護層
14内におけるパール顔料14′の配列状態を模
式的に示している。この第3図の例では、パール
顔料14′は、展色材中において平行に配列され
ており、矢印で示すように、入射光は、前述した
ような規則的多重反射特性のため、各顔料粒子1
4′より一定方向に規則的に反射され、その反射
光がパール光沢を発現し、高反射性を与える。 前述したようなパール顔料粉末を混入した保護
層によつて得られる高反射性の干渉色は、その混
入したパール顔料粉末のマイカフレークにコーテ
イングされた酸化チタン薄膜の膜厚によつて決ま
るものであり、薄膜の屈折率を2.33とすると、次
の表のような関係にある。
【表】 パール顔料の構造としては、マイカフレークの
周囲面に酸化チタン、もしくは酸化鉄、酸化錫、
ニツケル層を形成したようなものや、マイカフレ
ークの周囲面に黒色酸化物層を形成しさらにその
周囲面に酸化チタン、もしくは酸化鉄層を施した
ようなものが適応される。 次に、本考案による磁気記録媒体の具体的な製
造例について説明する。 基体としてポリエチレンテレフタレートを使用
し、磁気記録再生のための磁性層を形成する磁性
体としては、マグネタイト、γFe2O3、バリウム
フエライト、金属Feを使用する。例えば、ポリ
エチレンテレフタレート等の基体の場合は、8μm
か250μm迄公称値として、8μm、12μm、15μm、
22μm、25μm、38μm、50μm、75μm、125μm、
180μm、250μmのものが使用され、磁性体は、保
磁力(Hc)が300Oe、650Oe、1800Oe、2800Oe
ものが使用される。このような基体の上に磁性体
を10μm程度の厚さに塗布して、磁性層を形成し
た後、パール顔料の混入された塗料をその磁性層
の上に直接的に塗布して、2〜3μm程度の厚さの
保護層を形成する。 本考案によつて保護層の形成に使用するのに適
した均一分散系のパール顔料塗料の具体的組成例
を次の表に示す。
【表】 溶剤〓は、塗料の粘度が500〜1000cpsになる迄希
釈 バインダー樹脂としては、ポリウレタン、ポリ
塩化ビニル、塩ビ−塩酢ビ共重合体、アクリル樹
脂、フエノキシ/ウレタン混合系、ポリエステ
ル/ウレタン変性ウレタン、エポキシ/ウレタン
が用いられる。 溶剤としては、MEK、MIBK、アノン、トル
エン、THF単独又はその混合系が用いられる。 また、パール顔料に添加剤としてシリカ、タル
ク、酸化チタン、アルミナ、水酸化アルミニウム
を混合することにより塗膜を補強することが可能
である。 また、パール顔料塗料としては、硬化剤を含ま
ない熱可塑系のもでもよい。 本考案によつて海島構造を有する保護層の形成
に使用するのに適した不均一分散系のパール顔料
塗料の具体的組成例を次の表に示す。 顔料 パール顔料単独もしくは混合物 100部 樹脂 アクリル樹脂 20〜35部 樹脂 ポリエステル樹脂 20〜35部 硬化剤 イソシアネート 15〜35部 溶剤 THF、MEK、混合系 300部 粘度 500から1000cps 上記パール顔料分散系は、攪拌機により容易に
分散される。分散した塗料は、グラビアコータ
ー、バーコーター、リバースコーター、スクリー
ン印刷等により、3μm以下程度の厚さに塗布する
ことが可能であつた。 次に、本考案の着色磁気記録媒体の保護層を形
成するのに使用するパール顔料塗料の組成のより
具体的な例を列挙しておく。 不均一分散系(塗膜が海島構造を有する) 具体例 1 パール顔料(粒径10μ〜60μ) 93部 シリカ(粒径2.5μm) 7部 樹脂 アクリル樹脂 19部 樹脂 ポリエステル樹脂 19部 硬化剤 イソシアネート 19部 溶剤 MEK/THF=1/1 200部 具体例 2 パール顔料(粒径10μ〜60μ) 91部 シリカ(粒径2.5μm) 9部 樹脂 アクリル樹脂 22部 樹脂 ポリエステル樹脂 22部 硬化剤 イソシアネート) 22部 溶剤 MEK/THF=1/1 200部 具体例 3 パール顔料(粒径10μ〜60μ) 87部 シリカ(粒径2.5μm) 13部 樹脂 アクリル樹脂 33部 樹脂 ポリエステル樹脂 33部 硬化剤 イソシアネート 33部 溶剤 MEK/THF=1/1 300部 具体例 4 パール顔料(粒径10μ〜60μ) 83部 シリカ(粒径2.5μm) 17部 樹脂 アクリル樹脂 42部 樹脂 ポリエステル樹脂 42部 硬化剤 イソシアネート 42部 溶剤 MEK/THF=1/1 400部 具体例 5 パール顔料(粒径10μから60μ) 73部 シリカ(粒径2.5μm) 27部 樹脂 アクリル樹脂 67部 樹脂 ポリエステル樹脂 67部 硬化剤 イソシアネート 67部 溶剤 MEK/THF=1/1 500部 具体例 6 パール顔料(粒径10μ〜60μ) 67部 シリカ(粒径2.5μm) 33部 樹脂 アクリル樹脂 83部 樹脂 ポリエステル樹脂 83部 硬化剤 イソシアネート 83部 溶剤 MEK/THF=1/1 800部 具体例 7 パール顔料(粒径10μから60μ) 100部 樹脂 アクリル樹脂 25部 樹脂 ポリエステル樹脂 25部 硬化剤 イソシアネート 25部 溶剤 MEK/THF=1/1 300部 また、本考案の高反射性保護膜を有する磁気記
録媒体の効果を確認するために、従来の保護層を
有する磁気記録媒体と種々な特性について比較し
てみた結果を次の表に示す。
【表】
【表】 考案の効果 本考案の磁気記録媒体は、前述したように、パ
ール顔料塗料にて保護層を形成することにより、
次のような効果を得ることができる。 (1) 保護層は、パール顔料を含んでいるため非常
に高い反射特性を与えることができる。 (2) 従来の磁気記録媒体の製造においては、反射
特性を与えるためにアルミ箔片を積層しさらに
その上に保護層を形成する複数の工程が必要で
あつたのが、本考案では、パール顔料塗料を磁
性層の上に塗布するだけで高反射性の保護層が
与えられるので、その製造工程が簡単となり、
それだけコストを低減できる。 (3) パール顔料塗料による保護層は、耐湿特性、
耐温特性等の耐候特性に優れている。 (4) パール顔料塗料による保護層は、耐酸性、耐
アルカリ性等の耐薬品性に優れている。 (5) 使用するパール顔料粒子のマイカのコーテイ
ング層の厚さ、コーテイング材料を変えること
により、単膜で種々の干渉色を有する磁気記録
媒体とすることができる。 (6) 磁性層の上に設けなければならない非磁性層
部分が保護層のみでよいので、その非磁性層部
分を非常に薄くすることができるので、スペー
シングロスの少ない記録密度特性(分解能)の
良い磁気記録媒体とすることができる。 (7) 導伝性を付与する事ができる為帯電防止効果
がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の一実施例としての高反射性
保護層を有する磁気記録媒体の部分拡大断面図、
第2図は、本考案の別の実施例としての磁気記録
媒体の部分拡大断面図、第3図は、第1図の磁気
記録媒体の磁性層の上に形成された着色層内にお
けるパール顔料の配列状態を模式的に示している
図、第4図は、従来の反射性を与えうる磁気記録
媒体の構造例を示す概略断面図、第5図は、従来
の反射性を与えうる磁気記録媒体の別の構造例を
示す概略断面図である。 11……基体、12……磁性層、14……保護
層、14′……パール顔料、15……海島構造を
有する保護層。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 磁気記録再生のための磁性層を有する磁気記
    録媒体において、前記磁性層の上に直接的に施
    された保護層を備えており、該保護層は、パー
    ル顔料粉末を含むことにより、前記磁性層の保
    護を行うと共に、磁気記録媒体の表面に高反射
    性を与えていることを特徴とする磁気記録媒
    体。 (2) 前記保護層の厚さは、5μm以下である実用新
    案登録請求の範囲第(1)項記載の磁気記録媒体。 (3) 前記保護層は、均一分散系の塗膜である実用
    新案登録請求の範囲第(1)項または第(2)項記載の
    磁気記録媒体。 (4) 前記保護層は、不均一分散系の塗膜である実
    用新案登録請求の範囲第(1)項または第(2)項記載
    の磁気記録媒体。
JP1987078608U 1987-05-25 1987-05-25 Expired - Lifetime JPH0544891Y2 (ja)

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JPS63191415U JPS63191415U (ja) 1988-12-09
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58105428A (ja) * 1981-12-17 1983-06-23 Kyodo Printing Co Ltd 着色磁気記録媒体

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS58105428A (ja) * 1981-12-17 1983-06-23 Kyodo Printing Co Ltd 着色磁気記録媒体

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