JP2002076347A - 半導体装置、半導体基板およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置、半導体基板およびその製造方法

Info

Publication number
JP2002076347A
JP2002076347A JP2000254958A JP2000254958A JP2002076347A JP 2002076347 A JP2002076347 A JP 2002076347A JP 2000254958 A JP2000254958 A JP 2000254958A JP 2000254958 A JP2000254958 A JP 2000254958A JP 2002076347 A JP2002076347 A JP 2002076347A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
semiconductor layer
sige
semiconductor
insulating film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000254958A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3712599B2 (ja
Inventor
Tsutomu Tezuka
勉 手塚
Naoharu Sugiyama
直治 杉山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2000254958A priority Critical patent/JP3712599B2/ja
Priority to US09/935,685 priority patent/US6607948B1/en
Publication of JP2002076347A publication Critical patent/JP2002076347A/ja
Priority to US10/611,157 priority patent/US6917096B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP3712599B2 publication Critical patent/JP3712599B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】従来のSi−MOSFETで構成された集積回
路に比べ、大幅に低消費電力・高速動作が可能な集積回
路を実現するための電界効果トランジスタの構造を提供
する。 【解決手段】支持基体1上に絶縁膜2が形成され、その
絶縁膜2上にGe組成が30atm%以上の高Ge組成
のSiGeバッファ層3(第1の半導体層)と、Ge層
もしくは第1の半導体層より多くのGeを含むSiGe
層からなるチャネル層4(第2の半導体層)が積層され
てなる基板5が用いられており、前記基板5にはソース
領域及びドレイン領域6が形成され、それぞれソース電
極(図示せず)、ドレイン電極(図示せず)に接続され
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高速、低消費電力
の電界効果トランジスタ、特にひずみGeもしくはひず
みSiGeをチャネル層として有する電界効果トランジ
スタを備える半導体装置、前記半導体装置を得るために
必要な半導体基板、及び前記半導体基板の製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】基板に平行な面内で圧縮ひずみを受けた
Geの正孔および電子移動度は、適切な面方位を選択す
ることにより、p、n両チャネルにおいてSiの正孔お
よび電子移動度を上回る事が知られている。
【0003】図13は、このひずみGeをチャネルとし
て用いた従来技術のp型トランジスタ構造の1つである
(第1の従来例)。本構造は特開平2−196436号
公報に開示されている。本構造は、n型Si基板61上
にp−Si0.5Ge0.5バッファ層62、i−Si
0.5Ge0.5Geスペーサ層63、i−Geチャネ
ル層64、i−Si0.5Ge0.5Geスペーサ層6
5、p−Si0.5Ge0.5層66、i−Si1−x
Ge層(x=0.5→0)(SiGeキャップ層)6
7、Tiショットキーゲート電極68が積層されてい
る。また、ソース・ドレイン領域69がゲート電極68
直下の両端に形成されている。
【0004】本構造は、いわゆる変調ドープFET(M
ODFET)であり、i−Geチャネル層64から離れ
たドーピング層であるp−Si0.5Ge0.5バッフ
ァ層62、i−Si0.5Ge0.5Geスペーサ層6
5からチャネル層64にキャリアが供給されるため、ド
ーピングされた不純物による散乱で正孔移動度が低下す
る事はない。したがって、ひずみGeの正孔の高移動度
を生かした高速動作が可能であるとされている。
【0005】この構造と類似の構造はE. Murak
ami et al., IEEETransacti
on on Electron Devices, V
ol.41, p.857 (1994)、およびY.
H. Xie et al., Applied P
hysics Letters Vol.63,p.2
263 (1994) においても開示されている。
【0006】また、別の従来技術として、面内に引張り
ひずみをうけたひずみSiをチャネルとして用いたトラ
ンジスタも公知となっている。ひずみSiのキャリア移
動度も、上記のひずみGeと同様に、p、n両チャネル
においてSiを上回る事が知られているので、これらの
トランジスタにおいてはSiチャネルのトランジスタに
比べ同じゲートサイズにおいてより大きな駆動力が得ら
れる。その中で、もっとも実用性が高いと考えられるト
ランジスタ構造を図14に示す(第2の従来例)。
【0007】本構造は、本発明者を含む研究グループに
よって提案および動作実証された構造である(T. M
izuno, S. Takagi, N. Sugi
yama, J. Koga, T. Tezuka,
K. Usuda, T.Hatakeyama,
A. Kurobe, and A. Torium
i, IEDM Technical Digests
p.934 (1999) )。
【0008】本構造ではSiまたはSiGe層71上に
埋め込み酸化膜72、SiGeバッファ層73、ひずみ
Siチャネル層74、ゲート酸化膜75、ゲート電極7
6が順次積層されてSiGeバッファ層73、ひずみS
iチャネル層74にソース・ドレイン領域77が形成さ
れている。
【0009】本構造では、ひずみSiチャネル74によ
る高キャリア移動度のほか、埋め込み酸化膜72の存在
により、寄生容量の低下や、不純物濃度を低く抑えたま
ま微細化が出来るので駆動力が上げられる、等のメリッ
トを併せ持つ。したがって、本構造でCMOS論理回路
を構成すれば、より高速かつ低消費電力の動作が可能と
なる。
【0010】また、図14に示したような酸化膜上のS
iGeバッファ層73のごとく酸化膜上に高Ge組成の
SiGe層を有する半導体基板の製造方法として、
(1)薄膜SOI(Silicon on Insul
ator )上にSiGeをエピタキシャル成長する方
法[ A. R. Powell et al., A
ppl. Phys. Lett. 64, 1856
(1994)]、(2)Si基板上に形成した酸化膜
と、Si基板上にエピタキシャル成長したSiGeの積
層構造を対向してはりあわせ、後にSiGe積層構造の
一部を除去する方法[登録特許第3037934号、2
908787号]、(3)前記第2の従来例を作成する
過程で用いられた酸素イオン打ち込みとアニールによる
(SIMOX法)酸化膜上のSiGe結晶の製造方法な
どが提案されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】まず、第1の従来例を
実用に供する際に生じる問題点は、ソース・ドレインの
接合リークが大きいという問題である。この第1の従来
例の構造においては、SiGeバッファ層62の厚さは
500nmというかなり大きい値になっているが、他の
類似の従来例においても数100nmから1μm程度以
上の厚さとなっている。これはSiGeバッファ層62
の転位密度を充分低減し、もってチャネル層64に及ぶ
転位密度を低減させるために必要な厚さである。このと
き、ソース・ドレイン拡散領69域下部とSiGeバッ
ファ層62との界面には、p−n接合面(pチャネル
の場合)またはn−p接合面(nチャネルの場合)が
形成される。
【0012】ここで、SiGeバッファ層62のGe組
成は50atm%程度以上と高いため、バンドギャップ
の値がSiのバンドギャップの値の75−60%程度に
なる。pn接合の逆バイアス飽和電流は、拡散電流と再
結合電流の和で表される。それぞれの成分は真性キャリ
ア密度の2乗、1乗にそれぞれ比例する。真性キャリア
密度は、バンドギャップエネルギーが小さいほど大きく
なり、例えばGeの真性キャリア密度はSiの千倍以上
大きな値である。したがって、第1の従来例におけるソ
ース・ドレイン領域69とSiGeバッファ層62の間
の接合リークあるいはオフ電流はSiに比べ2桁から4
桁も大きくなるという問題が生じる。SiGeバッファ
層62中の転位を介したリーク電流も考えると、さらに
オフ電流は大きくなる。これは、大規模な回路を形成し
たときの消費電力の大幅な増大という問題を引き起こ
す。もし仮に、このリークを低減するため、Ge組成の
低いSiGeバッファ層62を使うと、今度はGeチャ
ネル層64との間の格子定数差が大きくなり、チャネル
に転位が生じるか、あるいはひずみを開放するために表
面に凹凸が出来てしまう。したがって、第1の従来例に
おいては、Ge組成が50atm%以上の厚いSiGe
バッファ層62を使用せざるを得ないため、ソース−ド
レイン間、あるいはドレイン−基板間のリークはSiベ
ースのトランジスタに比べて数桁大きくなる事は避けら
れない。
【0013】次に、第2の従来例の問題点について述べ
る。図3(b)に、第2の従来例のチャネル近傍におけ
るバンド構造を示す。図3(b)から分かるように、ひ
ずみSiチャネル層74の価電子帯のエネルギーはSi
Geバッファ層73の価電子帯端のエネルギーよりも低
いため、正孔チャネルを形成するためにゲートに負のバ
イアスをかけると、表面チャネルが形成するより先にひ
ずみSiチャネル層74とSiGeバッファ層73界面
に埋め込みチャネルが形成されてしまう。
【0014】図15に第2の従来例のトランジスタとS
i−MOSFETの電流(log(Id)−電圧(V
g)曲線を示す。前述の埋め込みチャネルの存在によ
り、図15に示すように、閾値電圧付近の特性が悪化す
る(Sファクターが増加する)。この埋め込みチャネル
の影響はひずみSiチャネル層74の膜厚が薄くなるほ
ど顕著になる。即ち、微細化するほど影響が大きくな
る。したがって、微細MOSFETを作製した際に、閾
値電圧を低く設定する事は難しい。
【0015】また、図16に第2の従来例のトランジス
タとSi−MOSFETの(Vg(ゲート電圧)−Vt
h(閾値電圧))−電流特性を示す。この埋め込みチャ
ネルの移動度はSiGeバッファ層における合金散乱の
影響で移動度が低い。従って、図16に示すように、通
常の表面チャネルSi−MOSFETの駆動力に比べ、
第2の実施例においては、低ゲート電圧においては駆動
力が低くなってしまう。以上の理由により、第2の従来
例においては低消費電力化が困難である。
【0016】本発明は、ソース−ドレイン間、あるいは
ドレイン、基板間のリーク電流が小さく、また、低消費
電力化が可能な電界効果トランジスタを提供することを
目的とする。
【0017】また、本発明は上記電界効果トランジスタ
が容易に得られる半導体基板を提供することを目的とす
る。
【0018】また、酸化膜上のSiGe層の製造方法に
ついてみると、まず(1)の方法においては、下地のS
OIが必要なので、その分酸化膜上の半導体層の厚さが
増加し、FETを作製する際の短チャネル化の妨げとな
る。また、SOI上にSiGeをエピタキシャル成長
し、緩和させるためにアニール処理すると、SOI層中
に転位が生じる。
【0019】また、(2)の方法においては、Si基板
上に数μmの厚さのSiGeバッファ層を成長し、その
上に所望の組成のSiGe薄膜を形成している。この場
合、必然的にクロスハッチと呼ばれる1μm程度の周期
の表面のうねりが生じる。更に、バッファ層中に残留し
ている転位を完全に取り除く事は難しく、表面付近で1
cm−2程度の密度で転位が生じてしまうという問
題がある。Ge組成が高くなるほど、転位密度は増加す
る傾向がある。
【0020】(3)においてはGe組成を高くするとア
ニール時にGeが酸素と結合して蒸発し連続的な埋め込
み酸化膜が形成されなかったり表面が荒れてしまったり
する。
【0021】本発明は、酸化膜上にSiGe層を製造す
るにあたりGe組成を高く(30atm%以上)して
も、酸化膜上の積層構造膜厚の増加、転位の発生、ある
いは表面の荒れを抑制することができる半導体基板の製
造方法を提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明は、支持基体と、
前記支持基体上に形成された絶縁膜と、前記絶縁膜上に
形成され、かつソース領域及びドレイン領域が形成され
た半導体層と、前記半導体層上に形成されたゲート絶縁
膜と、前記ゲート絶縁膜上に形成されたゲート電極とを
備えた電界効果トランジスタを備える半導体装置におい
て、前記半導体層は、前記絶縁膜と接する側に設けられ
たGe組成が30atm%以上のSiGe領域と、前記
絶縁膜と反対側の表面に設けられた、前記SiGe領域
より多くGeを含むSiGeもしくはGeのチャネル領
域を備えていることを特徴とする半導体装置である。
【0023】本発明は、支持基体上に、絶縁膜、Ge組
成が30atm%以上のSiGe層からなる第1の半導
体層、及び前記第1の半導体層より多くGeを含むSi
Ge層もしくはGe層からなる第2の半導体層が順次積
層されてなる基板上に、ゲート絶縁膜、ゲート電極が順
次積層され、かつ前記第1及び第2の半導体層にはソー
ス領域及びドレイン領域が形成されてなる電界効果トラ
ンジスタを備えることを特徴とする半導体装置である。
【0024】また、本発明は、支持基体上に、絶縁膜、
Ge組成が30atm%以上のSiGe層である第1の
半導体層、前記第1の半導体層より多くGeを含むSi
Ge層もしくはGe層である第2の半導体層が順次積層
されてなる半導体基板である。
【0025】また、本発明の第1の半導体基板の製造方
法は、支持基体上に、絶縁膜と、SiとGeとを含む半
導体層とが順次積層された積層構造を形成する工程と、
前記半導体層に酸化処理を施すことによりSi酸化膜
と、前記半導体層より多くGeを含むSiGe層を生成
せしめる工程とを行うことを特徴とする。
【0026】また、本発明の第2の半導体基板の製造方
法は、支持基体上に絶縁膜を介して形成されたSi層ま
たはSiGe層上にSiとGeを含む半導体層を形成す
る工程と、前記半導体層に酸化処理を施すことによりS
i酸化膜と、前記半導体層より多くGeを含むSiGe
層を生成せしめる工程を行うことを特徴とする。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明に係る電界効果トランジス
タは、支持基体と、前記支持基体上に形成された絶縁膜
と、前記絶縁膜上に形成され、かつソース領域及びドレ
イン領域が形成された半導体層と、前記半導体層上に形
成されたゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜上に形成さ
れたゲート電極とを備えた電界効果トランジスタであっ
て、前記半導体層は、前記絶縁膜と接する側に設けられ
たGe組成が30atm%以上のSiGe領域と、前記
絶縁膜と反対側の表面に設けられた、前記SiGe領域
より多くGeを含むSiGeもしくはGeのチャネル領
域を備えている。
【0028】Ge組成が30atm%以上のSiGeと
はSi1−xGe(1>x≧0.3)で表される化合
物である。
【0029】本発明に係る電界効果トランジスタの一例
を示す概略図を図1に示す。支持基体1上に絶縁膜2が
形成され、その絶縁膜2上に半導体層が形成されてい
る。絶縁膜2は支持基体1と前記半導体層とを電気的に
絶縁するものであり、例えばSi酸化膜などが挙げられ
る。前記半導体層は、Ge組成が30atm%以上の高
Ge組成のSiGeバッファ層3(第1の半導体層)
と、第1の半導体層より多くGeを含むSiGe層もし
くはGe層からなるチャネル層4(第2の半導体層)が
積層されてなるものが挙げられる。基板5は、前記支持
基体1、絶縁膜2、第1の半導体層、及び第2の半導体
層が積層してなるものである。前記基板5にはソース・
ドレイン領域6が形成され、それぞれソース電極(図示
せず)、ドレイン電極(図示せず)に接続されている。
さらにゲート絶縁膜7およびゲート電極8が積層されて
電界効果トランジスタを構成している。
【0030】すなわち本発明に係る電界効果トランジス
タは、絶縁膜2上に高Ge組成のSiGeバッファ層3
とGe層もしくはSiGe層からなるチャネル層4が積
層されている。それにより、従来問題であったソース、
ドレイン間のリーク電流を実用可能なレベルまで抑制す
る事が出来る。また、GeもしくはSiGeチャネルの
高移動度を生かした低消費電力・高速動作が可能な集積
回路を得ることができる。
【0031】以下さらに詳細に説明する。
【0032】SiGeバッファ層3上に形成されるチャ
ネル層4にはSiGeバッファ層3とチャネル層4との
格子定数の差に起因し結晶構造にひずみが導入される。
それによりチャネル層4におけるGeの正孔および電子
の移動度がSiの正孔および電子移動度を大幅に上回
り、素子を高速化できる。チャネル層4においてはひず
みが導入されない場合であっても良く、その場合でも電
子、正孔の移動度はSiに比べ十分大きくなる。しかし
ながらひずみが導入されていた方が電子、正孔の移動度
がより高くなる。
【0033】また、図2に、第1の従来技術と本発明に
係る電界効果トランジスタにおけるソース領域またはド
レイン領域部分のpn接合部分の拡大図を示す。図2
(a)は、図13に示す第1の従来例に係る電界効果ト
ランジスタのソース領域又はドレイン領域のpn接合部
分の拡大図である。図2(b)は図1に示す本発明に係
る電界効果トランジスタの基板におけるソース領域又は
ドレイン領域のpn接合部分の拡大図である。図2
(b)に示す本発明の電界効果トランジスタにおいて
は、絶縁膜2上に形成されたSiGeバッファ層3とチ
ャネル層4とにソース・ドレイン領域6が形成されてい
る。絶縁膜2の存在により、支持基体へのリーク電流は
完全に抑制される。また、pn接合面の面積が大幅に減
少すること、およびゲート電圧をかけることによりチャ
ネル層4、SiGeバッファ層3がいずれも空乏化され
ることにより、ソース−ドレイン間のリーク電流は第1
の従来例に比べ著しく減少する。
【0034】これに対し、図2(a)に示す第1の従来
例の電界効果トランジスタの基板においては、厚い(>
500nm)バッファ層62上にi−Geチャンネル層
64及びSiGeキャップ層67が積層されている。ま
た、ソースあるいはドレイン領域69が形成されてい
る。図2(a)では図2(b)の如くの絶縁膜2が存在
しないため、支持基体へのリークが生じる。また、pn
接合の面積が大きいこと、バッファ層62中に残存する
転移のためソース、ドレイン間のリーク電流は本発明に
比べ著しく大きくなる。
【0035】また、図3(a)に、本発明に係る電界効
果トランジスタのチャネル層近傍におけるバンド構造を
示す。本発明の如くの構成にすると図3(a)から分か
るように、チャネル層(Ge)4の価電子帯のエネルギ
ーはSiGeバッファ層(Si0.3Ge0.7)3の
価電子帯端のエネルギーよりも高くなるため、正孔チャ
ネルを形成するためにゲート電極に負のバイアスをかけ
ると、表面チャネルのみが形成される。したがって第2
の従来例の如く埋め込みチャネルの存在しないことによ
り、閾値電圧付近の特性が悪化せず、閾値電圧を低く設
定する事ができる。また、低ゲート電圧においての駆動
力を高くすることができる。以上の理由により、本発明
において低消費電力化が実現できる。
【0036】なお、従来のSi−MOSFETにおいて
も、同様な構造のSOI基板が使用されているが、これ
は主に基板−配線間の寄生容量や領域の接合容量を小さ
くする事による高速化を目的としている。本発明におけ
る絶縁膜2の役割は、SiGeもしくはGeチャネル層
に対してはオフ電流の抑制であり、実用上本質的である
のに対し、従来のSi−MOSFETに対しては、付加
的な機能を与えるに過ぎない。
【0037】本発明の電界効果トランジスタにおいて
は、SiGeバッファ層3(第1の半導体層)の転位密
度が10cm−2以下であることが望ましい。それに
より素子あるいはLSIの歩留まりを実用的なレベルに
することが出来る。転位密度はより好ましくは10
−2以下である。
【0038】また、SiGeバッファ層3(第1の半導
体層)のGe組成の深さ方向分布が実質的に均一である
とSiGeバッファ層3中に微済みが蓄積しないので転
移が発生しにくい。よって転位密度を低減するためには
SiGeバッファ層3(第1の半導体層)のGe組成の
深さ方向分布が実質的に均一であることが望ましい。
【0039】本発明の電界効果トランジスタにおいて、
チャネル層4(第1の半導体層)とゲート絶縁膜7間に
はSiキャップ層が設けられていることが望ましい。こ
れにより電界効果トランジスタの製造工程におけるGe
表面の酸化を防ぐ。さらに、ゲート絶縁膜7との界面が
Ge中に形成される事を防ぎ、もって界面準位の増大を
防ぐことができる。さらに、膜厚がSiGeバッファ層
3のSiGeに対する臨界膜厚(格子定数の不整合によ
り転位の発生する最小の厚さ)以下であると、転位が発
生しない。これらの効果により、キャリアの移動度を高
く保つ事ができる。
【0040】また、本発明の半導体基板は、上記本発明
に係る電界効果トランジスタを製造するために用いら
れ、SiGeバッファ層3及びチャネル層4に相当する
高Ge組成の層を2層有する半導体基板であり、本発明
の半導体基板を用いて電界効果トランジスタを製造すれ
ば、ソース−ドレイン間、あるいはドレイン−基板間の
リーク電流が小さく、また、高速動作、低消費電力化が
可能な電界効果トランジスタを提供することができる。
【0041】本発明の半導体基板においては、SiGe
バッファ層3(第1の半導体層)の転位密度が10
−2以下であることが望ましい。それにより半導体装
置あるいはLSIの歩留まりを実用的なレベルにするこ
とが出来る。転位密度はより好ましくは10cm−2
以下である。
【0042】本発明の半導体基板においては、SiGe
バッファ層3(第1の半導体層)のGe組成の深さ方向
分布が実質的に均一であることがのぞましい。
【0043】また、例えば本発明に係る電界効果トラン
ジスタ用にはSiGeバッファ層として高Ge組成(3
0atm%以上)のSiGe層が形成された半導体基板
が必要である。その高Ge組成のSiGe層を有する半
導体基板を製造するために用いられる本発明に係る第1
及び第2の半導体基板の製造方法においては、支持基体
上に形成された絶縁膜上に直接、もしくは前記絶縁膜に
上形成されたSi層またはSiGe層上に、低Ge組成
のSiとGe層を含む半導体層を作成し酸化処理、具体
的には酸化性雰囲気で加熱処理することによりSi酸化
膜の生成と同時にGeが濃縮された高Ge組成のSiG
e層の生成を同時に行うものである。
【0044】すなわち低Ge組成のSiとGe層を含む
半導体層に酸化処理を施すことにより、低Ge組成のS
iとGe層を含む半導体層の表面からSi原子が選択的
に酸化されてSi酸化膜を形成し、さらにGe原子が形
成されたSi酸化膜から吐き出され、前記半導体層の内
部のSiとGeを含む半導体層中に蓄積される。これ
は、SiOのSi−O間の結合がGeOまたはGe
OのGe−O結合に比べて化学的に安定であるため、酸
素原子が優先的にSi原子と結合するためである。した
がってGeが濃縮されて高Ge組成のSiGe層とSi
酸化膜が生成する。
【0045】このとき生成したSi酸化膜を必要に応じ
て除去すればよい。さらに必要に応じてSiGeバッフ
ァ層の残部や及びチャネル層等を形成する工程を行う。
【0046】本発明の第1及び第2の製造方法によれ
ば、SiとGeを含む半導体層に対し酸化処理、具体的
には酸化性雰囲気で加熱処理することによりGe原子が
SiとGeを含む半導体層中で十分に拡散し、生成した
SiGe層中のGe濃度が均一になる。この層を例えば
本発明に係る電界効果トランジスタにおけるSiGeバ
ッファ層として用いれば、Ge組成の不均一によるSi
Geバッファ層内部のひずみは生じない。その結果、十
分格子緩和した上で、転位密度を10cm 以下に
抑制する事が出来る。
【0047】図4、図5を用いてこれを説明する。図4
は本発明にかかる半導体基板の製造方法において前記S
iとGeを含む半導体層の酸化中のGe組成分布を説明
する図である。Ge原子がSiとGeを含む半導体層
(Si1−xGe)中でGe原子が界面に蓄積するか
拡散するかは、大雑把に言えば、単位時間あたりのGe
の拡散長と、酸化によってSiGeが消費される厚さ
(消費率)の大小関係によってきまると考えてよい。拡
散長が消費率より大きければ、GeはSiGe層中に拡
散しGe組成は深さ方向に均一になり、逆であれば界面
に蓄積する(図4)。
【0048】図5はSi中のGe原子の拡散長と、酸化
により単位時間あたりにSiGeが消費される厚さとの
関係を示す図である。図5(a)を見ると、雰囲気ガス
が100%Oである場合950℃以上であれば、拡散
長が消費率を常に上回っていることがわかる。
【0049】ただし、酸化直後の消費率を見ると、95
0℃以上においても拡散長と同程度の値であり、酸化直
後においては界面にGeがある程度蓄積する。蓄積領域
の膜厚が臨界膜厚より十分薄ければ問題ないが、同程度
か厚くなった場合には転位が発生する。この様な酸化直
後における転位発生のリスクを低減するためには、温度
を変えずに(即ち拡散長を変えずに)消費率を小さくし
てやればよい。そのために、雰囲気ガスとして不活性ガ
スで希釈した酸素ガスを用いることが望ましい。消費率
はほぼ酸素分圧に比例するので、50%に希釈した酸素
ガスを用いると消費率はほぼ半分になり、拡散長に対し
て十分大きなマージンが得られる(図5(b))。その
ため50%以下に希釈した酸素ガスを用いることが望ま
しい。
【0050】また、本発明の第1及び第2の製造方法に
よれば、Si酸化膜が粘性流体的になり、SiGe層と
Si酸化膜との界面が滑りよくなり、SiGe層のGe
組成の増大に伴う格子定数の増大が妨げられない。これ
らの効果により、転位を発生することなくGe濃縮と薄
膜化と格子緩和を同時に達成できる。また、表面の荒れ
も少なくなる。
【0051】以上の結果、得られたSiGe層上にさら
にチャネル層を形成した際に従来の方法に比べて転位密
度の低いチャネル層を得ることが出来るので、キャリア
の移動度を高く保つ事ができ、かつリーク電流を抑制で
きる電界効果トランジスタを提供することができる。
【0052】
【実施例】(実施例1)図6に、第1の実施例の電界効
果トランジスタの概略図を示す。本実施例は、支持基体
11として(001)Si基板を用い前記支持基体上に
絶縁膜12である埋め込み酸化膜、第1の半導体層であ
るSiGeバッファ層13、第2の半導体層であるひず
みGeからなるチャネル層14、Siキャップ層15が
積層されてなる半導体基板16にゲート絶縁膜17、ゲ
ート電極18が順次積層されている。SiGeバッファ
層13とチャネル層14におけるゲート領域の両端には
ソース、ドレイン電極にオーミック接触を得るためのソ
ース領域及びドレイン領域19および金属との反応層2
0が形成されている。
【0053】本発明に係る電界効果トランジスタにおい
ては、支持基体11として用いるSi基板11の面方位
としては、(001)だけではなく、他の面方位、例え
ば(111)基板、(110)基板を用いても良い。
【0054】本発明に係る電界効果トランジスタにおい
ては、チャネル層14の厚さは3nm以上の厚さがある
ことが望ましい。3nm以上の厚さが必要である理由
は、キャリアの大部分をチャネル層14中に閉じ込める
ためである。すなわち、ゲート絶縁膜17直下に形成さ
れる反転層チャネルの深さ方向の幅が5nm程度であ
り、Siキャップ層15の厚さを考慮してもチャネル層
14の厚さは少なくとも3nmは必要となる。
【0055】また、チャネル層14の膜厚はSiGeバ
ッファ層13のGe組成に応じた臨界膜厚によって上限
が存在する。例えば、Ge組成が70atm%の時、チ
ャネル層14厚の上限は5nmとなる。
【0056】本発明に係る電界効果トランジスタにおい
ては、SiGeバッファ層13の厚さは原理的には任意
に設定しえる。しかしゲート長が100nm以下の電界
効果トランジスタを作製する場合、短チャネル効果を抑
制するためにチャネル層14とSiGeバッファ層13
を合わせた膜厚はチャネル領域において35nm以下で
あることが望ましい。
【0057】本発明の電界効果トランジスタは、SiG
eバッファ層13のGe組成は30atm%以上であ
る。SiGeバッファ層13に含まれるGe組成が30
atm%未満であるとチャネル層14のひずみが大きく
なり3nm以上の厚さで平坦な膜が得られなくなるから
である。
【0058】さらに望ましくは60atm%以上が望ま
しい。SiGeバッファ層13のGe組成が60atm
%未満の場合、チャネル層14を3nm以上積層する
と、チャネル層4に転位が生じる可能性があるからであ
る。これは、SiGeバッファ層13のGe組成60a
tm%に対するGeの熱力学的臨界膜厚が3nmだから
である。
【0059】更に望ましいGe組成の範囲は、60at
m%以上80atm%以下である。この上限値80at
m%は、ひずみによる正孔移動度の増大の効果を享受す
るための設定値である。すなわち、Ge組成が80at
m%以下であると、チャネル層14に加えられるひずみ
の影響で、正孔のフォノン散乱移動度が、無ひずみのG
eに対する移動度の2倍以上になる。
【0060】本発明の電界効果トランジスタにおいては
チャネル層14はSiGeバッファ層13より多くGe
を含むSiGe層もしくはGe層である。チャネル層1
4のGe組成が高いほどキャリア移動度が高くなるので
Ge層からなるチャネル層が最も望ましい。
【0061】本発明に係る電界効果トランジスタにおい
ては、チャネル層14の表面を保護するためにチャネル
層14とゲート絶縁膜17との間に極薄のSiキャップ
層15が積層されていることが望ましい。チャネル層1
4上のSiキャップ層15は、トランジスタの製造工程
におけるGe表面の酸化を防ぐ。さらに、ゲート絶縁膜
17との界面がチャネル層14中に形成される事を防
ぎ、もって界面準位の増大を防ぐ。またSiキャップ層
15の膜厚は、転位を生じさせないため、2nm以下で
あることが望ましい。これはSiGeバッファ層13の
Ge組成が80atm%の場合のSiキャップ層の熱力
学的臨界膜厚は2nmであるからである。
【0062】さらに、このSiキャップ層15厚は薄い
ほど好ましいが、膜厚の揺らぎ等を考慮すると0.5n
m以上の膜厚であることが望ましい。
【0063】Siキャップ層15のない構造も可能であ
る。この場合、ゲート絶縁膜17として、後述する材料
のほか、Ge窒化膜を用いる事も出来る。このGe窒化
膜は、CVDによる堆積の他、Ge表面を直接アンモニ
アガスや窒素ガスを用いて窒化することでも得られる。
【0064】本発明に係る電界効果トランジスタにおい
てゲート絶縁膜17としては、図7のようなZrシリケ
ート/ZrOの積層膜を用いることができる。図7に
おいてZrシリケート層21上にZrO層22が積層
されている。ここでシリケートとはSiO中にZr,
Hf,Laなどの金属が固溶した物質である。
【0065】また、ゲート絶縁膜17の材料としてはS
i酸化膜(SiO)はもちろん、Si窒化膜(Si
)、Si酸窒化膜(SiO)、Al
Ta、TiO、Ya等の高誘電体ゲート
絶縁膜も用いる事が出来る。
【0066】ソース領域及びドレイン領域19の膜厚は
ゲート長100nm以下の場合35nm以下に抑えなけ
ればならない。このときそのままではソース・ドレイン
領域が薄いことに起因する寄生抵抗が増加する。これを
抑えるため、ソース・ドレイン領域はゲート側壁下部近
傍までSiおよびGeと金属(Co,Ti,Ni)との
化合物20(シリサイド、ジャーマナイド)とすること
により抵抗を低く抑えることができる。
【0067】ゲート電極18としては、p型またはn型
にドーピングされたポリSiまたはポリSiGeを用い
る事ができる。Wなどの金属を用いる事も可能である。
【0068】次に、本実施例の電界効果トランジスタの
製造方法を図8を用いて説明する。
【0069】まず、支持基体であるSi層31上に埋め
込み酸化膜32およびSOI膜33が形成されたSOI
基板34(SOI膜33の厚さ20nm)上に、UHV
−CVD法またはMBE法またはLP−CVD法にてS
0.9Ge0.1膜35を56nm、Si層36を5
nmエピタキシャル成長する。この時、各膜厚は成長温
度における臨界膜厚を未満とすることにより、転位は生
じない[図8(1)]。このときSOI基板34の代わ
りにSi基板上に酸化膜を形成した基板、Si基板上に
酸化膜及びSiGe層を順次形成した基板を用いても良
い。
【0070】つぎに、このウェハーを酸化炉に投入して
加熱し、酸化処理を行う。それによりSi0.9Ge
0.1膜35よりも多くGeを含有するSiGe層(S
0. Ge0.7層)37とSi酸化膜38が形成さ
れる。加熱は窒素で50%に希釈した酸素ガスを用いて
1000℃にて16時間、生成したSiGe層37が8
nmになるまで酸化を行う。あるいは、1000℃、5
0%酸素で3時間酸化後、100%酸素に切り替えてあ
と8時間20分酸化する。あるいは、1050℃、50
%酸素で1時間23分酸化後、温度を1000℃に下
げ、100%酸素で8時間20分酸化する。酸化の結
果、SiGe層37のGe組成は70atm%に濃縮さ
れる[図8(2)]。
【0071】ここで、酸化温度はSiGe層37の融点
を超えないように注意しなければならない。本実施例の
ように、Ge組成70atm%の多くGeを含有するS
iGe層37を得るためには、最終的な酸化温度は10
25℃以下でなければならない。酸化時間を短縮するた
めには、SiGe層37中のGe組成に応じた融点を超
えない範囲で、始めは温度を高く設定し、徐々に、ある
いは段階的に温度を下げていくのが有効である。
【0072】次に、Si酸化膜38を剥離、表面洗浄の
後、再びUHV−CVD法またはMBE法またはLP−
CVD法にて厚さ5nmのSi0.3Ge0.7の組成
を有するSiGeバッファ層37´、厚さ5nmのGe
からなるGeチャネル層39を順次形成する。
【0073】引き続き、Geチャネル層39上にSiキ
ャップ層としてアモルファスSi層40を2nm堆積す
る。アモルファスSiを堆積するためには、基板温度を
300℃以下に下げてからSi原料(Si原子またはシ
ランガスまたはジシランガス)を供給すればよい[図8
(3)]。Geチャネル層39上にSi層40をアモル
ファス状態で堆積することにより、格子不整合に起因す
る表面の凹凸やアイランドの形成を防ぎ、平坦な表面を
得ることが出来る。このアモルファスSi層は後工程で
結晶化するが、その際Si層表面は酸化膜で覆われてい
るため、Siが結晶化する際にも表面の平坦性は保たれ
る。したがって、電界効果トランジスタを形成した際、
キャリアの移動度を高く保つ事ができる。
【0074】一方、Geチャネル層39上にSiを直接
エピタキシャル成長すると、格子不整合に起因する表面
の凹凸やアイランドが形成されてしまうため望ましくな
い。
【0075】次に、塩酸・過酸化水素混合液でアモルフ
ァスSi層40表面に0.5nm程度のSi酸化膜(図
示せず)を形成後、ゲート絶縁膜としてZrO膜41
をレーザーアブレーション、またはスパッタ法にて堆積
し、引き続きポリSiGeゲート電極42を堆積する
[図8(4)]。この時、基板温度が500℃以上にな
るので、アモルファスSi層40は固相成長して結晶化
する。
【0076】このようにして得られたウェハーにソース
・ドレイン領域43などを形成し、通常のMOSFET
プロセスと同様にしてトランジスタに加工する[図8
(5)]。
【0077】ここで、図8(2)に示す高Ge組成のS
iGe層37を有する構造を得るための別の方法を示
す。まず、Si基板上に厚さ1μmの傾斜組成Si
1−xGe層(x=0→0.1)、厚さ1.5μmの
Si0.9Ge0.1層、厚さ20nmのSi層をUH
V−CVD法またはMBE法またはLP−CVD法にて
積層する。
【0078】つぎに、酸素イオンを加速電圧160 k
eV、ドーズ量4x1017atoms/cm注入
し、900℃で表面に熱酸化膜を10nm以上形成す
る。酸素イオンを打ち込むSiGe層のGe組成が10
atm%と低いのは、連続的で均一な埋め込み酸化膜を
得るためである。Ge組成が30atm%以上では、こ
の方法で連続的な埋め込み酸化膜を得ることは出来ない
[Y.Ishikawaet al., Appl.
Phys. Lett., 75, 983(199
9)]。
【0079】つぎに酸素をわずか(0.5%)に含むア
ルゴンガス雰囲気中で1300℃、4時間アニールする
と、酸化膜−SiGe界面から300nm基板側に埋め
込み酸化膜が形成される。この埋め込み酸化膜からはG
eが排除され、ほぼ純粋なSiOとなる。次に、該ウ
ェハーを弗酸・硝酸混合液にてSiGe層が56nmに
なるまでエッチングする。
【0080】次に、酸素雰囲気中でSiGe層が8nm
になるまで酸化するとGe組成が70atm%にまで増
大し、図8(2)の構造ができる。 (実施例2)図9に、第2の実施例の電界効果トランジ
スタの概略図を示す。本実施例においては、ソース・ド
レイン領域の膜厚が薄いことに起因する寄生抵抗の増加
を抑えるため、実施例1の図6に示すトランジスタにお
いて、ソース・ドレイン領域19の表面を選択CVD法
によりAlまたはWの薄膜50で覆っている。 (実施例3)図10に、第三の実施例の電界効果トラン
ジスタの概略図を示す。本実施例においては、寄生抵抗
を抑えるため、実施例1の図6に示すトランジスタにお
いて、ソース・ドレイン領域19の上に選択的にSi
0.3Ge0.7層51を堆積し、ソース・ドレイン領
域厚を100nmまで厚くしている。この構造を作製す
るためには、一旦全面にSiOマスクを堆積した後、
ソース・ドレイン領域上部表面のみを露出させ、選択C
VD法によりSiGe層を堆積すればよい。 (実施例4)図11に、第四の実施例の電界効果トラン
ジスタの概略図を示す。本実施例は、実施例1の図6に
示すトランジスタにおいて、SiGeバッファ層13が
2層構造となっている。酸化によって形成されたGe組
成55atm%、厚さ5nmの第1のバッファ層52上
にGe組成75atm%、厚さ10nmの第2のバッフ
ァ層53が積層されている。本実施例によれば、Geチ
ャネルに加えられるひずみが、第2のバッファ層の存在
により第1のバッファ層だけの場合に比べ増大する。し
たがって、第1の実施例に比べ、第1のバッファ層のG
e組成を低く抑える事が出来るので、酸化時の膜厚制御
のマージンが増大し、歩留まりが向上する。
【0081】なお、この実施例の変形例として、第2の
バッファ層のGe組成が表面に近づくにつれて連続的、
または段階的に増大する構造も可能である。 (実施例5)図12に、図6に示す第1の実施例に示す
電界効果トランジスタをCMOSインバータに適用した
例を示す。pチャネルとnチャネルのMOSFETは埋
め込み酸化膜に達するトレンチ(溝)によって絶縁され
ている。また、基板11は閾値を調整するためのバック
ゲートとして機能するようにバイアスされている。
【0082】
【発明の効果】以上述べた如く本発明の半導体装置及び
半導体基板によればSi−MOSFETよりも低消費電
力で高速動作が可能なMISFETを得ることが出来
る。また、これらのMISFETを用いて、従来よりも
低消費電力で高速動作が可能な集積回路が得られる。
【0083】本発明の半導体基板の製造方法によれば、
転位密度の低い、かつ格子緩和した高Ge組成のSiG
e層が形成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る電界効果トランジスタの一例を
示す概略図。
【図2】 第1の従来技術と本発明に係る電界効果トラ
ンジスタにおけるソース領域またはドレイン領域部分の
pn接合部分の拡大図。
【図3】 本発明と第2の従来技術に係る電界効果トラ
ンジスタのチャネル層近傍におけるバンド構造を示す
図。
【図4】 本発明にかかる半導体基板の製造方法におけ
るSiとGeを含む半導体層を酸化中のGe組成分布を
説明する図。
【図5】 Si中のGe原子の拡散長と、酸化により単
位時間あたりにSiGeが消費される厚さとの関係を示
す図。
【図6】 第1の実施例の電界効果トランジスタの概略
図。
【図7】 ゲート絶縁膜の一例を示す概略図。
【図8】 本実施例の電界効果トランジスタの製造方法
を示す工程図。
【図9】 第2の実施例の電界効果トランジスタの概略
図。
【図10】 第三の実施例の電界効果トランジスタの概
略図。
【図11】 第四の実施例の電界効果トランジスタの概
略図。
【図12】 第1の実施例に示す電界効果トランジスタ
をCMOSインバータに適用した例を示す概略図。
【図13】 第1の従来例の電界効果トランジスタ構造
を示す概略図。
【図14】 第2の従来例の電界効果トランジスタ構造
を示す概略図。
【図15】 第2の従来例のトランジスタとSi−MO
SFETの電流(log(Id)−電圧(Vg)の関係
を示す特性図。
【図16】 第2の従来例のトランジスタとSi−MO
SFETの(Vg(ゲート電圧)−Vth(閾値電
圧))−電流の関係を示す特性図。
【符号の説明】
1・・・支持基体 2・・・絶縁膜 3・・・SiGeバッファ層3(第1の半導体層) 4・・・チャネル層(第2の半導体層) 5・・・基板 6・・・ソース領域、ドレイン領域 7・・・ゲート絶縁膜 8・・・ゲート電極 11・・・支持基体 12・・・絶縁膜 13・・・第1の半導体層(SiGeバッファ層) 14・・・第2の半導体層(ひずみGeからなるチャネ
ル層) 15・・・Siキャップ層 16・・・半導体基板 17・・・ゲート絶縁膜 18・・・ゲート電極 19・・・ソース領域及びドレイン領域 20・・・金属との反応層20が形成されている。 31・・・Si層 32・・・埋め込み酸化膜 33・・・SOI膜 34・・・SOI基板 35・・・Si0.9Ge0.1膜 36・・・Si層 37・・・高G組成のSiGe層(Si0.3Ge
0.7層) 37´ ・・・SiGeバッファ層 38・・・Si酸化膜 39・・・Geチャネル層 40・・・アモルファスSi層 41・・・ゲート絶縁膜 42・・・ゲート電極
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 29/78 618E Fターム(参考) 5F048 AA08 AB03 AC04 BA14 BA16 BB06 BB09 BD05 5F110 AA01 AA06 AA09 BB04 CC02 DD05 DD13 EE04 EE08 EE09 EE30 FF01 FF02 FF03 FF04 FF07 FF09 FF26 FF27 FF28 FF29 GG01 GG02 GG03 GG06 GG07 GG13 GG19 GG24 GG28 GG42 GG44 GG47 GG57 HK03 HK04 HK05 HK34 HM19 NN62 NN65 PP01

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持基体と、前記支持基体上に形成され
    た絶縁膜と、前記絶縁膜上に形成され、かつソース領域
    及びドレイン領域が形成された半導体層と、前記半導体
    層上に形成されたゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜上
    に形成されたゲート電極とを備えた電界効果トランジス
    タを備える半導体装置において、前記半導体層は、前記
    絶縁膜と接する側に設けられたGe組成が30atm%
    以上のSiGe領域と、前記絶縁膜と反対側の表面に設
    けられた、前記SiGe領域より多くGeを含むSiG
    eもしくはGeのチャネル領域を備えていることを特徴
    とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 支持基体上に、絶縁膜、Ge組成が30
    atm%以上のSiGe層からなる第1の半導体層、及
    び前記第1の半導体層より多くGeを含むSiGe層も
    しくはGe層からなる第2の半導体層が順次積層されて
    なる基板上に、ゲート絶縁膜、ゲート電極が順次積層さ
    れ、かつ前記第1及び第2の半導体層にはソース領域及
    びドレイン領域が形成されてなる電界効果トランジスタ
    を備えることを特徴とする半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の半導体層の転位密度が10
    cm−2以下であることを特徴とする請求項2記載の半
    導体装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の半導体層のGe組成の深さ方
    向分布が実質的に均一である事を特徴とする請求項2記
    載の半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記第2の半導体層とゲート絶縁膜との
    間に、Si層が存在することを特徴とする請求項2記載
    の半導体装置。
  6. 【請求項6】 前記Si層の厚さが2nm以下であるこ
    とを特徴とする請求項2記載の半導体装置。
  7. 【請求項7】 支持基体上に、絶縁膜、Ge組成が30
    atm%以上のSiGe層である第1の半導体層、前記
    第1の半導体層より多くGeを含むSiGe層もしくは
    Ge層である第2の半導体層が順次積層されてなる半導
    体基板。
  8. 【請求項8】 支持基体上に、絶縁膜と、SiとGeと
    を含む半導体層とが順次積層された積層構造を形成する
    工程と、前記半導体層に酸化処理を施すことによりSi
    酸化膜と、前記半導体層より多くGeを含むSiGe層
    を生成せしめる工程とを行うことを特徴とする半導体基
    板の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記SiとGeを含む半導体層はエピタ
    キシャル成長により形成されることを特徴とする請求項
    8記載の半導体基板の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記酸化処理は、不活性ガスにより5
    0%以下の濃度に希釈された酸素ガスを用いて熱酸化を
    行うことを特徴とする請求項8記載の半導体装置の製造
    方法。
  11. 【請求項11】 支持基体上に絶縁膜を介して形成され
    たSi層またはSiGe層上にSiとGeを含む半導体
    層を形成する工程と、前記半導体層に酸化処理を施すこ
    とによりSi酸化膜と、前記半導体層より多くGeを含
    むSiGe層を生成せしめる工程を行うことを特徴とす
    る半導体基板の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記SiとGeを含む半導体層はエピ
    タキシャル成長により形成されることを特徴とする請求
    項11記載の半導体基板の製造方法。
  13. 【請求項13】 前記酸化処理は、不活性ガスにより5
    0%以下の濃度に希釈された酸素ガスを用いて熱酸化を
    行うことを特徴とする請求項11記載の半導体基板の製
    造方法。
JP2000254958A 1998-12-24 2000-08-25 半導体装置及び半導体基板 Expired - Fee Related JP3712599B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000254958A JP3712599B2 (ja) 2000-08-25 2000-08-25 半導体装置及び半導体基板
US09/935,685 US6607948B1 (en) 1998-12-24 2001-08-24 Method of manufacturing a substrate using an SiGe layer
US10/611,157 US6917096B2 (en) 1998-12-24 2003-07-02 Semiconductor device and method of manufacturing substrate

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000254958A JP3712599B2 (ja) 2000-08-25 2000-08-25 半導体装置及び半導体基板

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004282774A Division JP4282579B2 (ja) 2004-09-28 2004-09-28 半導体基板の製造方法及び半導体装置の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002076347A true JP2002076347A (ja) 2002-03-15
JP3712599B2 JP3712599B2 (ja) 2005-11-02

Family

ID=18743824

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000254958A Expired - Fee Related JP3712599B2 (ja) 1998-12-24 2000-08-25 半導体装置及び半導体基板

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3712599B2 (ja)

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004363199A (ja) * 2003-06-02 2004-12-24 Sumitomo Mitsubishi Silicon Corp 半導体基板の製造方法
JP2005079601A (ja) * 2003-09-03 2005-03-24 Internatl Business Mach Corp <Ibm> 実質的に準安定なSiGe層とその形成方法
JP2005197405A (ja) * 2004-01-06 2005-07-21 Toshiba Corp 半導体装置とその製造方法
JP2005210071A (ja) * 2003-12-25 2005-08-04 Siltronic Japan Corp 半導体基板ならびにその製造方法
US7009200B2 (en) 2002-07-01 2006-03-07 Kabushiki Kaisha Toshiba Field effect transistor
US7030465B2 (en) 2003-11-12 2006-04-18 Fujitsu Limited Semiconductor device that can increase the carrier mobility and method for fabricating the same
JP2007180285A (ja) * 2005-12-28 2007-07-12 Siltronic Ag Sgoi基板の製造方法
JP2008515188A (ja) * 2004-09-29 2008-05-08 フリースケール セミコンダクター インコーポレイテッド 歪みチャネル、及びヘテロ接合ソース/ドレインを有する半導体素子を形成する方法
JP2008112909A (ja) * 2006-10-31 2008-05-15 Kochi Prefecture Sangyo Shinko Center 薄膜半導体装置及びその製造方法
US7557018B2 (en) 2003-11-04 2009-07-07 Kabushiki Kaisha Toshiba Element fabrication substrate
JP2009218562A (ja) * 2008-03-07 2009-09-24 Samsung Electronics Co Ltd トランジスタ及びその製造方法
US7759228B2 (en) 2005-06-13 2010-07-20 Kabushiki Kaisha Toshiba Semiconductor device and method of manufacturing the same
JP2010199609A (ja) * 2010-04-28 2010-09-09 Sumco Corp 歪シリコンsoi基板の製造方法
JP2013506289A (ja) * 2009-09-28 2013-02-21 フリースケール セミコンダクター インコーポレイテッド 酸素拡散バリア層を有する半導体デバイスおよびそれを製造するための方法
JP2015103814A (ja) * 2013-11-26 2015-06-04 三星電子株式会社Samsung Electronics Co.,Ltd. finFET半導体素子及びその製造方法
WO2015194782A1 (ko) * 2014-06-16 2015-12-23 고려대학교 산학협력단 간접 밴드갭 반도체 전기발광소자 및 이의 제조방법

Cited By (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7659537B2 (en) 2002-07-01 2010-02-09 Kabushiki Kaisha Toshiba Field effect transistor
US7009200B2 (en) 2002-07-01 2006-03-07 Kabushiki Kaisha Toshiba Field effect transistor
JP2004363199A (ja) * 2003-06-02 2004-12-24 Sumitomo Mitsubishi Silicon Corp 半導体基板の製造方法
JP2005079601A (ja) * 2003-09-03 2005-03-24 Internatl Business Mach Corp <Ibm> 実質的に準安定なSiGe層とその形成方法
JP4732725B2 (ja) * 2003-09-03 2011-07-27 インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション 実質的に準安定なSiGe層とその形成方法
US7557018B2 (en) 2003-11-04 2009-07-07 Kabushiki Kaisha Toshiba Element fabrication substrate
US7030465B2 (en) 2003-11-12 2006-04-18 Fujitsu Limited Semiconductor device that can increase the carrier mobility and method for fabricating the same
JP2005210071A (ja) * 2003-12-25 2005-08-04 Siltronic Japan Corp 半導体基板ならびにその製造方法
JP4700324B2 (ja) * 2003-12-25 2011-06-15 シルトロニック・ジャパン株式会社 半導体基板の製造方法
JP2005197405A (ja) * 2004-01-06 2005-07-21 Toshiba Corp 半導体装置とその製造方法
US7737466B1 (en) 2004-01-06 2010-06-15 Kabushiki Kaisha Toshiba Semiconductor device and manufacturing method thereof
JP2008515188A (ja) * 2004-09-29 2008-05-08 フリースケール セミコンダクター インコーポレイテッド 歪みチャネル、及びヘテロ接合ソース/ドレインを有する半導体素子を形成する方法
US7759228B2 (en) 2005-06-13 2010-07-20 Kabushiki Kaisha Toshiba Semiconductor device and method of manufacturing the same
JP2007180285A (ja) * 2005-12-28 2007-07-12 Siltronic Ag Sgoi基板の製造方法
JP2008112909A (ja) * 2006-10-31 2008-05-15 Kochi Prefecture Sangyo Shinko Center 薄膜半導体装置及びその製造方法
JP2009218562A (ja) * 2008-03-07 2009-09-24 Samsung Electronics Co Ltd トランジスタ及びその製造方法
US8669551B2 (en) 2008-03-07 2014-03-11 Samsung Electronics Co., Ltd. Transistor including insertion layer and channel layer with different work functions and method of manufacturing the same
JP2013506289A (ja) * 2009-09-28 2013-02-21 フリースケール セミコンダクター インコーポレイテッド 酸素拡散バリア層を有する半導体デバイスおよびそれを製造するための方法
US8853792B2 (en) 2009-09-28 2014-10-07 Freescale Semiconductor, Inc. Transistors and semiconductor devices with oxygen-diffusion barrier layers
JP2010199609A (ja) * 2010-04-28 2010-09-09 Sumco Corp 歪シリコンsoi基板の製造方法
JP2015103814A (ja) * 2013-11-26 2015-06-04 三星電子株式会社Samsung Electronics Co.,Ltd. finFET半導体素子及びその製造方法
CN104835844A (zh) * 2013-11-26 2015-08-12 三星电子株式会社 鳍式场效应晶体管半导体装置及其制造方法
CN104835844B (zh) * 2013-11-26 2019-10-18 三星电子株式会社 鳍式场效应晶体管半导体装置及其制造方法
WO2015194782A1 (ko) * 2014-06-16 2015-12-23 고려대학교 산학협력단 간접 밴드갭 반도체 전기발광소자 및 이의 제조방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP3712599B2 (ja) 2005-11-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6607948B1 (en) Method of manufacturing a substrate using an SiGe layer
JP3376211B2 (ja) 半導体装置、半導体基板の製造方法及び半導体装置の製造方法
US6709909B2 (en) Semiconductor device and method of manufacturing the same
US7659537B2 (en) Field effect transistor
JP3712599B2 (ja) 半導体装置及び半導体基板
JP2002237590A (ja) Mos型電界効果トランジスタ
WO2000060671A1 (fr) Dispositif a semi-conducteur et substrat de semi-conducteur
JP2000243946A (ja) 半導体装置及び半導体装置の製造方法
WO2008054967A2 (en) Method for providing a nanoscale, high electron mobility transistor (hemt) on insulator
JP3873012B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP2006524426A (ja) 基板上に歪層を製造する方法と層構造
US20050214997A1 (en) Method to form local &#34;silicon-on-nothing&#34; or &#34;silicon-on-insulator&#34; wafers with tensile-strained silicon
JP2000031491A (ja) 半導体装置,半導体装置の製造方法,半導体基板および半導体基板の製造方法
JP3648466B2 (ja) 電界効果トランジスタ、半導体基板、電界効果トランジスタの製造方法及び半導体基板の製造方法
JP2003264290A (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP2003078116A (ja) 半導体部材の製造方法及び半導体装置の製造方法
JP2004055943A (ja) 半導体装置とその製造方法
US7470573B2 (en) Method of making CMOS devices on strained silicon on glass
JP4282579B2 (ja) 半導体基板の製造方法及び半導体装置の製造方法
JP2002299590A (ja) 半導体基板の製造方法及び半導体装置の製造方法
JP3600174B2 (ja) 半導体装置の製造方法及び半導体装置
JP4037803B2 (ja) Sgoi基板の製造方法
JP3598271B2 (ja) 半導体装置
JP2004363636A5 (ja)
JP2002184962A (ja) 半導体基板及びその製造方法、並びに半導体装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040726

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040730

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040928

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050107

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050307

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20050414

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20050606

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050816

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050817

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090826

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090826

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100826

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100826

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110826

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110826

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120826

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120826

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130826

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees