JP2002076156A - 金属蓋、金属蓋の製造方法及びプレス加工金型 - Google Patents

金属蓋、金属蓋の製造方法及びプレス加工金型

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JP2002076156A
JP2002076156A JP2000261120A JP2000261120A JP2002076156A JP 2002076156 A JP2002076156 A JP 2002076156A JP 2000261120 A JP2000261120 A JP 2000261120A JP 2000261120 A JP2000261120 A JP 2000261120A JP 2002076156 A JP2002076156 A JP 2002076156A
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inner peripheral
curvature
convex portion
sealing surface
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JP2000261120A
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Hiroyuki Fukuda
博之 福田
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NGK Spark Plug Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 金属蓋を基板に接合して電子部品を封止した
ときに、基板や電子部品にショート等の不具合が生じる
のを防止することができる金属蓋、金属蓋の製造方法及
び金属蓋の製造に用いるプレス加工金型を提供するこ
と。 【解決手段】 金属蓋1は、基板に実装した電子部品を
封止するための枠状の封止面7を有する。封止面7の内
周縁13近傍には、封止面7を越えて突出する凸部11
が形成されている。凸部11の径方向内側は、凸部11
の頂部よりも封止面7側に低位な低位面15となってい
る。そして、凸部11の内周面17と低位面15との間
の内周屈曲部19の曲率Riが、0.03mm以上0.
09mm以下である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板に実装した電
子部品を封止するための金属蓋、金属蓋の製造方法及び
金属蓋の製造に用いるプレス加工金型に関し、特に、基
板と接合する封止面側に突出する凸部を備える金属蓋、
金属蓋の製造方法及び金属蓋の製造に用いるプレス加工
金型に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、基板に実装した電子部品を封
止するための金属蓋が知られている。このような金属蓋
のうち、基板と接合する封止面側に突出する凸部を備え
るものとして、図7に主面102側から見た平面図を、
図8に断面図を、図9に凸部111付近の部分拡大断面
図を示す金属蓋101が挙げられる。この金属蓋101
は、主面102と、これに平行する裏面103と、これ
らの面を結ぶ側面104とを有する略矩形の略板形状を
なす。主面102のうち、金属蓋101の外周縁105
から幅約0.6mmの領域は、基板と接合する封止面1
07である。封止面107上には、所定形状のハンダ1
09が形成されている。そして、封止面107の径方向
のすぐ内側には、封止面107側に突出する凸部111
が、封止面107の内周縁113に沿って平面視略口字
状に形成されている。凸部111の径方向内側は、凸部
111の頂部よりも封止面107側に低位で平坦な低位
面115となっている。
【0003】このような凸部111が形成された金属蓋
101は、封止面107にハンダペーストを印刷してハ
ンダ109を形成する際に、ハンダ109の濡れ拡がり
が凸部111で止まり、自由に濡れ拡がらないので、所
定位置に所定形状のハンダ109を確実に形成すること
ができる。また、ハンダ109を形成した金属蓋101
を基板に接合する際にも、ハンダ109が自由に濡れ拡
がることがないので、金属蓋101と基板を確実に接合
することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、金属蓋
101を製造するにあたり、金属蓋101に凸部111
をプレスで形成すると、図9に示すように、金型が金属
蓋101と擦れて、金属蓋101の表面のうち、凸部1
11の径方向内側の内周面117と低位面115との間
の内周屈曲部119近傍や、凸部111の径方向外側の
外周面121と封止面107との間の外周屈曲部123
近傍が、ササクレ状に荒れて金属突起131ができた
り、金属粉133が生じ付着することがある。このよう
な金属突起131や金属粉133は、金属蓋101から
容易に脱落しやすいので、金属蓋101を電子部品を実
装した基板に接合した後に、電子部品や基板上に脱落し
て、これらにショートや特性の変化等の不具合が生じさ
せる危険性がある。
【0005】本発明はかかる現状に鑑みてなされたもの
であって、金属蓋を基板に接合して電子部品を封止した
ときに、基板や電子部品にショート等の不具合が生じる
のを防止することができる金属蓋、金属蓋の製造方法及
び金属蓋の製造に用いるプレス加工金型を提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】その解決
手段は、基板に実装した電子部品を封止するための枠状
の封止面と、上記封止面の内周縁に沿って内周縁近傍に
位置し、上記封止面を越えて突出する凸部と、上記凸部
の径方向内側に位置し、上記凸部の頂部よりも上記封止
面側に低位な低位面と、を備える金属蓋であって、上記
凸部の内周面と上記低位面との間の内周屈曲部の曲率R
iが、0.03mm以上0.09mm以下である金属蓋
である。
【0007】凸部の径方向内側の内周面と低位面との間
の内周屈曲部の曲率Riが小さくなるように金属蓋を加
工すると、金型が金属蓋と擦れて、内周屈曲部近傍の金
属蓋の表面がササクレ状に荒れたり、金属粉が生じる傾
向にある。このような金属突起や金属粉は、前述したよ
うに、金属蓋を電子部品を実装した基板に接合したとき
に、電子部品や基板上に脱落して、これらにショートや
特性の変化等の不具合を生じさせる危険性がある。従っ
て、金蔵突起や金属粉が生じないように、内周屈曲部の
曲率Riが大きくなるように加工するのが好ましい。一
方、内周屈曲部の曲率Riが大きくなるようにすると、
加工後の金属蓋に反りやうねりが生じる傾向にあるの
で、この曲率Riがあまり大きくなるように加工するこ
ともできない。
【0008】本発明では、内周屈曲部の曲率Riの大き
さを、0.03mm以上0.09mm以下としている。
曲率Riを0.03mm以上とすることにより、内周屈
曲部近傍にササクレ状の金属突起や金属粉が生じにくく
なり、これらの脱落が原因となるショート等の不具合を
防止することができる。一方、曲率Riを0.09mm
以下に制限することにより、金属蓋の加工性が良好とな
り、金属蓋に反りやうねりも生じにくくなる。
【0009】ここで、曲率Riは、金属蓋を切断した切
断面について、内周屈曲部近傍を顕微鏡により約100
倍の倍率で観察し、内周屈曲部の任意の3点の位置を測
定して算出した値を言う。また、後述する曲率Roも、
曲率Riと同様にして測定・算出した値である。なお、
本発明の金属蓋は、上記封止面上に、所定形状のハンダ
またはロウ材を備えるものであっても良い。このような
金属蓋は、基板上に金属蓋を位置合わせをして重ね、加
熱することにより、金属板と基板とを容易に接合するこ
とができる。
【0010】さらに、上記の金属蓋であって、前記内周
屈曲部の曲率Riが、0.06mm以上0.09mm以
下である金属蓋とするのが好ましい。曲率Riの下限を
さらに大きく0.06mm以上とすることにより、内周
屈曲部近傍にササクレ状の金属突起や金属粉がさらに生
じにくくなるので、これらの脱落が原因となるショート
等の不具合をさらに確実に防止することができるからで
ある。
【0011】さらに、上記のいずれかに記載の金属蓋で
あって、前記凸部の外周面と前記封止面との間の外周屈
曲部の曲率Roが、0.03mm以上0.09mm以下
である金属蓋とすると良い。
【0012】凸部の径方向外側の外周面と封止面との間
の外周屈曲部の曲率Roが小さくなるように加工する
と、内周屈曲部の場合と同様に、外周屈曲部近傍の表面
がササクレ状に荒れたり、金属粉が生じる傾向にある。
一方、外周屈曲部の曲率Roが大きくなるようにして
も、加工後の金属蓋に反りやうねりが生じる傾向になる
ので、これがあまり大きくなるように加工することもで
きない。本発明では、外周屈曲部の曲率Roの大きさ
を、0.03mm以上0.09mm以下としている。曲
率Roを0.03mm以上とすることにより、外周屈曲
部近傍にササクレ状の金属突起や金属粉が生じにくくな
り、一方、曲率Roを0.09mm以下とすることによ
り、金属蓋の加工性が良好となり、金属蓋に反りやうね
りも生じにくくなる。
【0013】さらに、上記の金属蓋であって、前記外周
屈曲部の曲率Roが、0.03mm以上0.06mm以
下である金属蓋とするのが好ましい。曲率Roの上限を
さらに小さく0.06mm以下と制限することにより、
金属蓋の加工性がさらに良好となり、金属蓋に反りやう
ねりがさらに生じにくくなるからである。
【0014】また、他の解決手段は、基板に実装した電
子部品を封止するための枠状の封止面と、上記封止面の
内周縁に沿って内周縁近傍に位置し、上記封止面を越え
て突出する凸部と、上記凸部の径方向内側に位置し、上
記凸部の頂部よりも上記封止面側に低位な低位面と、を
備える金属蓋であって、上記凸部の内周面と上記低位面
との間の内周屈曲部の曲率Riは、上記凸部の外周面と
上記封止面との間の外周屈曲部の曲率Roよりも大きい
金属蓋である。
【0015】内周屈曲部の曲率Riや外周屈曲部の曲率
Roが小さくなるように加工すると、金属蓋の表面がサ
サクレ状に荒れたり、金属粉を生じやすい。内周屈曲部
に生じた金属突起や金属粉は、金属蓋を電子部品を実装
した基板に接合した後に、電子部品や基板上に脱落し
て、これらにショート等の不具合が生じる危険性があ
る。従って、内周屈曲部の曲率Riがある程度大きくな
るように加工するのが好ましいことになる。
【0016】これに対し、外周屈曲部に金属突起や金属
粉が生じても、金属蓋を基板に接合するためのハンダや
ロウ材を、予め金属蓋の封止面上に形成する場合には、
外周屈曲部の金属突起や金属粉がこのハンダ等で覆わ
れ、固定される。あるいは、金属蓋を基板に接合するハ
ンダ等を予め基板に形成したり、または、接合の際に別
途ハンダプリフォーム等を用意する場合においても、金
属蓋を基板にハンダ接合したときに、外周屈曲部の金属
突起や金属粉がハンダ等で覆われ、固定される。また、
金属蓋と基板を接着剤で接合する場合にも、同様に、外
周屈曲部の金属突起や金属粉が接着剤で覆われ、固定さ
れる。いずれにしても、外周屈曲部に生じた金属突起や
金属粉が、基板上や電子部品上に脱落することは少な
い。従って、外周屈曲部の曲率Roについては、ある程
度小さくすることができ、しかも、小さくすることによ
り、金属蓋に反りやうねりも生じにくくなる。
【0017】本発明では、内周屈曲部の曲率Riを外周
屈曲部の曲率Roよりも大きくしている。内周屈曲部の
曲率Riを大きくすることにより、内周屈曲部にはササ
クレ状の金属突起や金属粉が生じにくく、これらの脱落
による不具合が防止される。一方、外周屈曲部の曲率R
oを小さくすることにより、金属蓋の加工性が良く、反
りやうねりが生じにくい。
【0018】さらに、上記の金属蓋であって、前記内周
屈曲部の曲率Ri及び外周屈曲部の曲率Roが、いずれ
も0.03mm以上0.09mm以下である金属蓋とす
るのが好ましい。内周屈曲部の曲率Ri及び外周屈曲部
の曲率Roをそれぞれ0.03mm以上とすることによ
り、内周屈曲部にも外周屈曲部にも、ササクレ状の金属
突起や金属粉が生じにくくなる。一方、曲率Ri及び曲
率Roをそれぞれ0.09mm以下とすることにより、
金属蓋の加工性が良好となり、金属蓋に反りやうねりが
生じにくくなる。
【0019】さらに、上記のいずれかに記載の金属蓋で
あって、金属蓋の表面に付着した金属粉、及び、上記表
面に形成されたササクレ状の金属突起の少なくともいず
れかと、上記表面に形成され、上記金属粉及び金属突起
を覆って固定するNiメッキ層と、を備える金属蓋とす
ると良い。
【0020】上述のように、内周屈曲部の曲率Riや外
周屈曲部の曲率Roの下限を限定することにより、内周
屈曲部や外周屈曲部に生じる金属突起や金属粉を抑制す
ることができる。しかし、それでも金属突起や金属粉が
生じる場合もある。本発明では、金属蓋の表面に金属突
起や金属粉が生じているが、これらは金属蓋の表面に形
成されたNiメッキ層で覆われ、固定されている。従っ
て、金属蓋の表面に金属粉や金属突起があるにも拘わら
ず、これらは金属蓋から容易には脱落しないので、金属
蓋を基板に接合したときに生じるショート等の不具合を
より確実に防止することができる。
【0021】また、他の解決手段は、基板に実装した電
子部品を封止するための枠状の封止面と、上記封止面の
内周縁に沿って内周縁近傍に位置し、上記封止面を越え
て突出する凸部と、上記凸部の径方向内側に位置し、上
記凸部の頂部よりも上記封止面側に低位な低位面と、を
備える金属蓋の製造方法であって、上記凸部の内周面と
上記低位面との間の内周屈曲部の曲率Riが0.03m
m以上0.09mm以下である上記凸部を、プレスで形
成する凸部加工工程を備える金属蓋の製造方法である。
【0022】本発明では、内周屈曲部の曲率Riが0.
03mm以上0.09mm以下となるように凸部をプレ
スで形成している。内周屈曲部の曲率Riを0.03m
m以上とすることにより、内周屈曲部にササクレ状の金
属突起や金属粉が生じにくくなり、これらの脱落が原因
となるショート等の不具合を防止することができる。一
方、内周屈曲部の曲率Riを0.09mm以下とするこ
とにより、金属蓋の加工性が良好となり、金属蓋に反り
やうねりも生じにくくなる。
【0023】さらに、上記の金属蓋の製造方法であっ
て、前記内周屈曲部の曲率Riは、0.06mm以上
0.09mm以下である金属蓋の製造方法とするのが好
ましい。内周屈曲部の曲率Riの下限を0.06mm以
上と大きくすることにより、金属突起や金属粉がさらに
生じにくくなり、これらが原因となるショート等の不具
合をさらに確実に防止することができるからである。
【0024】さらに、上記のいずれかに記載の金属蓋の
製造方法であって、前記凸部加工工程は、前記凸部の外
周面と前記封止面との間の外周屈曲部の曲率Roが0.
03mm以上0.09mm以下である上記凸部を形成す
る金属蓋の製造方法とするのが好ましい。本発明では、
外周屈曲部の曲率Roが0.03mm以上0.09mm
以下となるように凸部をプレスで形成している。外周屈
曲部の曲率Roを0.03mm以上とすることにより、
外周屈曲部にササクレ状の金属突起や金属粉が生じにく
くなり、一方、外周屈曲部の曲率Roを0.09mm以
下とすることにより、金属蓋の加工性が良好となり、金
属蓋に反り等も生じにくくなる。
【0025】さらに、上記の金属蓋の製造方法であっ
て、前記外周屈曲部の曲率Roは0.03mm以上0.
06mm以下である金属蓋の製造方法とするのが好まし
い。外周屈曲部の曲率Roの上限をさらに小さく0.0
6mm以下とすることにより、金属蓋の加工性がさらに
良好となり、金属蓋に反りやうねりがさらに生じにくく
なるからである。
【0026】また、他の解決手段は、基板に実装した電
子部品を封止するための枠状の封止面と、上記封止面の
内周縁に沿って内周縁近傍に位置し、上記封止面を越え
て突出する凸部と、上記凸部の径方向内側に位置し、上
記凸部の頂部よりも上記封止面側に低位な低位面と、を
備える金属蓋の製造方法であって、上記凸部の内周面と
上記低位面との間の内周屈曲部の曲率Riが上記凸部の
外周面と上記封止面との間の外周屈曲部の曲率Roより
も大きい上記凸部を、プレスで形成する凸部加工工程を
備える金属蓋の製造方法である。
【0027】本発明では、内周屈曲部の曲率Riが外周
屈曲部の曲率Roよりも大きくなるように凸部を形成し
ている。内周屈曲部の曲率Riを大きくすることによ
り、内周屈曲部にはササクレ状の金属突起や金属粉が生
じにくく、これらの脱落による不具合が防止される。一
方、外周屈曲部の曲率Roを小さくすることにより、金
属蓋の加工性が良く、反りやうねりも生じにくい。
【0028】さらに、上記の金属蓋の製造方法であっ
て、前記内周屈曲部の曲率Ri及び外周屈曲部の曲率R
oは、いずれも0.03mm以上0.09mm以下であ
る金属蓋の製造方法とするのが好ましい。内周屈曲部の
曲率Ri及び外周屈曲部の曲率Roをそれぞれ0.03
mm以上とすることにより、内周屈曲部にも外周屈曲部
にも、ササクレ状の金属突起や金属粉が生じにくくな
る。一方、曲率Ri及び曲率Roをそれぞれ0.09m
m以下とすることにより、金属蓋の加工性が良好とな
り、金属蓋に反りやうねりも生じにくくなる。
【0029】さらに、上記のいずれかに記載の金属蓋の
製造方法であって、前記凸部加工工程よりも後に、金属
蓋の表面にNiメッキを施すNiメッキ工程を備える金
属蓋の製造方法とすると良い。
【0030】本発明では、金属蓋の凸部を凸部加工工程
で形成した後に、Niメッキを施している。このため、
凸部加工工程で、内周屈曲部近傍や外周屈曲部近傍にサ
サクレ状の金属突起や金属粉が生じたとしても、これら
は金属蓋の表面に形成されるNiメッキ層で覆われ、固
定される。このようにして製造された金属蓋は、金属突
起や金属粉があっても、金属蓋から容易に脱落すること
がないので、金属蓋を基板に接合した後にこれらが脱落
してショート等の不具合を生じることはない。
【0031】また、他の解決手段は、基板に実装した電
子部品を封止するための枠状の封止面と、上記封止面の
内周縁に沿って内周縁近傍に位置し、上記封止面を越え
て突出する凸部と、上記凸部の径方向内側に位置し、上
記凸部の頂部よりも上記封止面側に低位な低位面と、を
有する金属蓋の製造に用いるプレス加工金型であって、
上記凸部に対応した凹部を有する第1金型と、この第1
金型と対向し、上記凸部に対応した突出部を有する第2
金型と、を備え、上記第1金型の凹部周縁の角部は、上
記凸部の内周面と上記低位面との間の内周屈曲部の曲率
Riが0.03mm以上0.09mm以下となるように
R面取りされてなるプレス加工金型である。
【0032】第1金型の凹部周縁の角部は、金属蓋の内
周屈曲部及び外周屈曲部を形成する。従って、この角部
が尖っていると、内周屈曲部や外周屈曲部の表面がササ
クレ状に荒れやすく、金属粉も生じやすい。特に、内周
屈曲部に生じた金属突起や金属粉は、金属蓋を基板に接
合して電子部品を封止したときに、電子部品等の上に脱
落してショート等の不良を生じさせることがある。しか
し、本発明では、凹部周縁の角部が、内周屈曲部の曲率
Riが0.03mm以上0.09mm以下となるように
R面取りされている。従って、第1金型と第2金型のプ
レス加工により金属蓋に凸部を形成しても、内周屈曲部
に金属突起や金属粉が生じにくい。よって、これらの脱
落が原因となるショート等の不具合が生じにくい。ま
た、金属蓋に反りやうねり等の変形も生じにくい。
【0033】さらに、上記のプレス加工金型であって、
前記第1金型の凹部周縁の角部は、前記凸部の外周面と
前記封止面との間の外周屈曲部の曲率Roが0.03m
m以上0.09mm以下となるようにR面取りされてな
るプレス加工金型とするのが好ましい。このように凹部
周縁の角部が、外周屈曲部の曲率Riが0.03mm以
上0.09mm以下となるようにR面取りされている
と、第1金型と第2金型のプレス加工により金属蓋に凸
部を形成しても、外周屈曲部に金属突起や金属粉が生じ
にくく、また、金属蓋に反りやうねりも生じにくい。
【0034】また、他の解決手段として、基板に実装し
た電子部品を封止するための枠状の封止面と、上記封止
面の内周縁に沿って内周縁近傍に位置し、上記封止面を
越えて突出する凸部と、上記凸部の径方向内側に位置
し、上記凸部の頂部よりも上記封止面側に低位な低位面
と、を有する金属蓋の製造に用いるプレス加工金型であ
って、上記凸部に対応した凹部を有する第1金型と、こ
の第1金型と対向し、上記凸部に対応した突出部を有す
る第2金型と、を備え、上記第1金型の凹部周縁の角部
は、上記凸部の内周面と上記低位面との間の内周屈曲部
の曲率Riが上記凸部の外周面と上記封止面との間の外
周屈曲部の曲率Roよりも大きくなるようにR面取りさ
れてなるプレス加工金型とすることもできる。
【0035】本発明では、凹部周縁の角部が、内周屈曲
部の曲率Riが外周屈曲部の曲率Roよりも大きくなる
ようにR面取りされている。このように角部がR面取り
されていれば、金属蓋を加工したときに、内周屈曲部に
ササクレ状の金属突起や金属粉が生じにくく、これらの
脱落による不具合が防止される。一方、金属蓋の加工性
が良く、金属蓋に反りやうねりも生じにくい。
【0036】
【発明の実施の形態】(実施形態)以下、本発明の実施
の形態を、図面を参照しつつ説明する。本実施形態の金
属蓋1について、図1に主面2側からみた平面図を、図
2に図1のPP’断面図を、図3に図2の凸部11付近
の部分拡大断面図を示す。
【0037】この金属蓋1は、主面2と、これと平行す
る裏面3と、これらの面を結ぶ側面4とを有する、約1
2.6mm×約6mm×約0.15mmの略矩形板状を
なす。金属蓋1の主面2のうち、金属蓋1の外周縁5か
ら幅約0.68mmの略口字状の領域は、図示しない電
子部品を搭載した基板と接合するための封止面7であ
る。封止面7上には、平面視略口字状に所定量のハンダ
9が形成されている。また、封止面7の径方向のすぐ内
側には、封止面7側に突出する凸部11が、封止面7の
内周縁13に沿って内周縁13近傍に平面視略口字状に
形成されている。凸部11の径方向内側は、略矩形状
で、凸部11の頂部よりも封止面7側に低位な低位面1
5となっている。
【0038】この金属蓋1は、42アロイからなり、そ
の表面には、金属蓋1の酸化防止のため、厚さ約1.5
〜6mmのNiメッキ層25が形成されている。なお、
外周縁5から凸部11までの距離(封止面7の幅)は、
本実施形態のように、全周にわたりほぼ同寸とするのが
好ましい。リフロー後のハンダ9の厚みが全周にわたり
均一となるからであり、金属蓋1を基板に接合したとき
に、キャビティ内をより確実に封止できるからである。
【0039】凸部11の径方向内側の内周面17と低位
面15との間の内周屈曲部19の曲率Riは、約0.0
7mmとなっている。この内周屈曲部19近傍には、図
3に示すように、従来の金属蓋(図9参照)と異なり、
ササクレ状の金属突起がなく、また、金属粉も付着して
いない。一方、凸部11の径方向外側の外周面21と封
止面7との間の外周屈曲部23の曲率Roは、約0.0
4mmとなっている。この外周屈曲部23近傍にも、内
周屈曲部19と同様に、ササクレ状の金属突起や金属粉
がない。
【0040】このように、本実施形態では、内周屈曲部
19の曲率Riが0.03mm以上であるので、内周屈
曲部19近傍にササクレ状の金属突起や金属粉が生じて
いない。特に、内周屈曲部19の曲率Riが0.06m
m以上であるので、金属突起や金属粉がさらに生じにく
くなっている。従って、金属蓋1を基板に接合して電子
部品を封止しても、金属突起や金属粉の脱落が原因とな
るショートや特性の変化等の不具合は生じない。一方、
曲率Riが0.09mm以下であるので、金属蓋1に反
りやうねりも生じていない。
【0041】また、外周屈曲部23の曲率Roも0.0
3mm以上であるので、外周屈曲部23近傍にササクレ
状の金属突起や金属粉がない。一方、この曲率Roが
0.09mm以下であるので、金属蓋1に反りやうねり
も生じていない。特に、外周屈曲部23の曲率Roが
0.06mm以下であるので、金属蓋1に反りやうねり
がさらに生じにくくなっている。
【0042】さらに、内周屈曲部19の曲率Riは、外
周屈曲部23の曲率Roよりも大きくなっている。内周
屈曲部19の曲率Riが大きくしてあることにより、内
周屈曲部19にはササクレ状の金属突起や金属粉が生じ
にくく、これらの脱落による不具合が防止される。一
方、外周屈曲部23の曲率Roが小さくしてあることに
より、金属蓋1の加工性が良く、反りやうねりが生じに
くい。
【0043】ところで、本実施形態の金属蓋1は、上述
のように、内周屈曲部19の曲率Riや外周屈曲部23
の曲率Roを適当な値とすることにより、ササクレ状の
金属突起がなく、また、金属粉も付着していない。しか
し、曲率Ri及び曲率Roを調整しても、図4に示す金
属蓋1のように、ササクレ状の金属突起27が形成され
たり、金属粉29が生じ付着する場合もある。このよう
な金属突起27や金属粉29は、従来は金属蓋1を基板
に接合したときにショート等の不具合を引き起こす危険
性があったが、本実施形態では、金属蓋1の表面にNi
メッキ層25が形成されているので、金属突起27や金
属粉29もこれに覆われて固定されている。従って、金
属突起27や金属粉29が金属蓋1から容易に脱落する
ことはなく、この脱落が原因となる不具合も確実に防止
される。
【0044】次いで、上記金属蓋1の製造方法について
説明する。金属蓋1を製造するにあたり、まず、厚さ約
0.15mmの42アロイからなる金属板を用意し、1
53mm×64.5mmの略矩形のシートに切断する。
その後、パンチング・凸部加工工程において、プレス加
工によりシート状金属板を加工する。即ち、シート状金
属板に所定の穴を打ち抜くとともに、凸部11を形成し
て、図5に示す連結金属蓋31とする。この連結金属蓋
31は、複数個(51個)の金属蓋1が、枠部33とそ
れぞれ図中上下にある2ヶ所の連結部35で部分的に繋
がって連結したものである。
【0045】本実施形態では、内周屈曲部19の曲率R
iが0.03mm以上0.09mm以下である凸部11
を形成している。このように、内周屈曲部19の曲率R
iを0.03mm以上とすることにより、内周屈曲部1
9にササクレ状の金属突起や金属粉が生じにくくなり、
これらの脱落が原因となるショート等の不具合を防止す
ることができる。特に、内周屈曲部の曲率Riを0.0
6mm以上と大きくすることにより、金属突起や金属粉
がさらに生じにくく、これらが原因となる不具合をさら
に確実に防止することができる。また、曲率Riを0.
09mm以下とすることにより、金属蓋1の加工性が良
好となり、金属蓋1に反り等も生じにくい。
【0046】また、外周屈曲部23の曲率Roが0.0
3mm以上0.09mm以下である凸部11を形成して
いる。このように、外周屈曲部23の曲率Roを0.0
3mm以上とすることにより、外周屈曲部23にもササ
クレ状の金属突起や金属粉が生じにくくなり、一方、外
周屈曲部23の曲率Roを0.09mm以下とすること
により、金属蓋1に反りやうねりも生じにくい。特に、
外周屈曲部23の曲率Roの上限をさらに小さく0.0
6mm以下とすることにより、金属蓋1に反り等がさら
に生じにくい。
【0047】また、内周屈曲部19の曲率Riが外周屈
曲部23の曲率Roよりも大きい凸部を形成している。
このように、内周屈曲部19の曲率Riを大きくするこ
とにより、内周屈曲部19にはササクレ状の金属突起や
金属粉が生じにくく、これらの脱落による不具合が防止
される。一方、外周屈曲部23の曲率Roを小さくする
ことにより、金属蓋1の加工性が良く、反りやうねりも
生じにくい。
【0048】このパンチング・凸部加工工程で用いるプ
レス加工金型51は、図6に示すように、第1金型53
と第2金型55を備える。なお、図6は、金属蓋1の凸
部11付近に対応した金属板30、第1金型53及び第
2金型55を示す部分拡大断面図である。第1金型53
は、金属蓋1の凸部11に対応した凹部57を有し、第
2金型55は、金属蓋1の凸部11に対応した突出部5
9を有する。第1金型53の凹部周縁61のうち、内周
屈曲部19に対応した内周角部63は、内周屈曲部19
の曲率Riが約0.07mmとなるようにR面取りされ
ている。また、第1金型53の凹部周縁61のうち、外
周屈曲部23に対応した外周角部65は、外周屈曲部2
3の曲率Roが約0.04mmとなるようにR面取りさ
れている。
【0049】このように、凹部周縁61の内周角部63
が、内周屈曲部19の曲率Riが0.03mm以上0.
09mm以下となるようにR面取りされていれば、プレ
ス加工金型51により金属蓋1に凸部11を形成して
も、内周屈曲部19に金属突起や金属粉が生じにくい。
よって、金属突起や金属粉の脱落が原因となるショート
等の不具合が生じにくい。また、凹部周縁61の外周角
部65が、外周屈曲部23の曲率Roが0.03mm以
上0.09mm以下となるようにR面取りされているの
で、金属蓋1に凸部11を形成しても、外周屈曲部23
に金属突起や金属粉が生じにくい。また、凹部周縁の内
周角部63及び外周角部65が、内周屈曲部Riの曲率
が外周屈曲部Roの曲率よりも大きくなるようにR面取
りされているので、内周屈曲部19にはササクレ状の金
属突起や金属粉が生じにくく、これらの脱落による不具
合が防止される。一方、金属蓋1の加工性が良く、反り
やうねりが生じにくい。
【0050】次に、有機溶剤洗浄工程のおいて、連結金
属蓋31を有機溶剤で洗浄し、パンチング・凸部加工工
程で連結金属蓋31に付いたオイル等の汚れを洗浄す
る。次に、Niメッキ工程において、連結金属蓋31を
ラックに掛けてNiメッキ槽に浸漬し、連結金属蓋31
の表面に、厚さ約1.5〜6μmのNiメッキ層25を
形成する。このとき、図4に示すように、金属蓋1の表
面にササクレ状の金属突起27や金属粉29が生じてい
たとしても、これらは、Niメッキ層25で覆われ、固
定される。従って、金属突起27や金属粉29が金属蓋
1から容易に脱落することはない。
【0051】なお、連結金属蓋31をラックに掛けてメ
ッキするラック掛けメッキでは、バレルメッキのよう
に、パンチング等で角部に形成されたバリが脱落して連
結金属蓋31に再付着したり、あるいは、角部が削り取
られてできた金属粉等が連結金属蓋31に再付着するこ
とがない。従って、ラック掛けメッキによりメッキを行
うのが好ましい。また、連結金属蓋31の状態でラック
掛けメッキを行えば、各金属蓋1に分割した後でラック
掛けメッキする場合と比べて、多数の金属蓋1を一度に
メッキすることができるので、ラック掛けの手間が省け
る。
【0052】次に、ハンダ印刷工程において、金属蓋1
と基板を接合可能とするハンダ9を形成するために、連
結金属蓋31の所定の位置、即ち、各封止面7に所定量
のハンダペーストを印刷する。このとき、本実施形態で
は、複数の金属蓋1が連結した連結金属蓋31の状態で
ハンダペーストを印刷しているので、個々の金属蓋1に
小分けした後にハンダペーストを印刷するよりも、金属
蓋1を位置合わせをして並べる手間が省け、さらに、各
封止面7に精度よく印刷することができる。
【0053】次に、リフロー工程において、ハンダペー
ストを印刷した連結金属蓋25をリフロー炉に入れ、所
定形状のハンダ9を形成する。その際、本実施形態で
は、封止面7の内周縁13に沿って凸部11が形成され
ているので、リフロー炉で溶解したハンダが、自由に濡
れ拡がることはなく、所定の幅と厚さの所定形状のハン
ダ9が確実に形成される。従って、金属蓋1を基板にハ
ンダ接合して電子部品を封止する際にも、金属蓋1と基
板とを確実に接合することができる。
【0054】次に、フラックス洗浄工程において、連結
金属板31に付いたフラックス等の汚れを洗浄する。そ
の後、タイバー切断工程において、個々の金属蓋1と枠
部33とを連結する連結部35をそれぞれ切断すれば、
個々の金属蓋1が完成する。
【0055】以上において、本発明を実施形態に即して
説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるもので
はなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適
用できることはいうまでもない。例えば、上記実施形態
では、金属蓋1の封止面7上にハンダ9を形成してい
る。しかし、金属蓋1にハンダ9を形成する代わりに、
基板にハンダを形成したり、金属蓋1と基板とをハンダ
プリフォームを利用して接合したり、あるいは、接着剤
を用いて接合することもできる。
【0056】また、上記実施形態では、パンチング・凸
部加工工程よりも後にNiメッキ工程を行っているが、
先にNiメッキ工程を行ってからパンチング・凸部加工
工程を行うこともできる。このような順序で製造して
も、パンチング・凸部加工工程で、前述したように、内
周屈曲部19の曲率Ri及び外周屈曲部23の曲率Ro
を適当な値に調整すれば、内周屈曲部19や外周屈曲部
23にササクレ状の金属突起や金属粉が生じにくくな
り、また、金属蓋1に反りやうねりも生じにくい。しか
し、内周屈曲部19の曲率Ri及び外周屈曲部23の曲
率Roを調整しても、パンチング・凸部加工工程におい
て、Niメッキ層25の表面にササクレ状の金属突起や
金属粉が生じる恐れもある。このため、上記実施形態の
ように、パンチング・凸部加工工程よりも後にNiメッ
キ工程を行って、加工した金属蓋1の表面をNiメッキ
層25で覆って固定するのが好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る金属蓋の主面側から見た平面図
である。
【図2】実施形態に係る金属蓋の断面図である。
【図3】実施形態に係る金属蓋の凸部付近の部分拡大断
面図である。
【図4】実施形態に係る金属蓋のうち金属突起及び金属
粉が生じた凸部付近の部分拡大断面図である。
【図5】実施形態に係る連結金属蓋の平面図である。
【図6】実施形態に係るプレス加工金型の部分拡大断面
図である。
【図7】従来技術に係る金属蓋の主面側から見た平面図
である。
【図8】従来技術に係る金属蓋の断面図である。
【図9】従来技術に係る金属蓋の凸部付近の部分拡大断
面図である。
【符号の説明】
1 金属蓋 7 封止面 9 ハンダ 11 凸部 13 (封止面の)内周縁 15 低位面 17 (凸部の)内周面 19 内周屈曲部 21 (凸部の)外周面 23 外周屈曲部 25 Niメッキ層 27 金属突起 29 金属粉 51 プレス加工金型 53 第1金型 55 第2金型 57 (第1金型の)凹部 59 (第2金型の)突出部 61 凹部周縁 63 内周角部 65 外周角部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板に実装した電子部品を封止するための
    枠状の封止面と、 上記封止面の内周縁に沿って内周縁近傍に位置し、上記
    封止面を越えて突出する凸部と、 上記凸部の径方向内側に位置し、上記凸部の頂部よりも
    上記封止面側に低位な低位面と、を備える金属蓋であっ
    て、 上記凸部の内周面と上記低位面との間の内周屈曲部の曲
    率Riが、0.03mm以上0.09mm以下である金
    属蓋。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の金属蓋であって、 前記凸部の外周面と前記封止面との間の外周屈曲部の曲
    率Roが、0.03mm以上0.09mm以下である金
    属蓋。
  3. 【請求項3】基板に実装した電子部品を封止するための
    枠状の封止面と、 上記封止面の内周縁に沿って内周縁近傍に位置し、上記
    封止面を越えて突出する凸部と、 上記凸部の径方向内側に位置し、上記凸部の頂部よりも
    上記封止面側に低位な低位面と、 を備える金属蓋であって、 上記凸部の内周面と上記低位面との間の内周屈曲部の曲
    率Riは、上記凸部の外周面と上記封止面との間の外周
    屈曲部の曲率Roよりも大きい金属蓋。
  4. 【請求項4】請求項1〜請求項3のいずれかに記載の金
    属蓋であって、 金属蓋の表面に付着した金属粉、及び、上記表面に形成
    されたササクレ状の金属突起の少なくともいずれかと、 上記表面に形成され、上記金属粉及び金属突起を覆って
    固定するNiメッキ層と、を備える金属蓋。
  5. 【請求項5】基板に実装した電子部品を封止するための
    枠状の封止面と、 上記封止面の内周縁に沿って内周縁近傍に位置し、上記
    封止面を越えて突出する凸部と、 上記凸部の径方向内側に位置し、上記凸部の頂部よりも
    上記封止面側に低位な低位面と、を備える金属蓋の製造
    方法であって、 上記凸部の内周面と上記低位面との間の内周屈曲部の曲
    率Riが0.03mm以上0.09mm以下である上記
    凸部を、プレスで形成する凸部加工工程を備える金属蓋
    の製造方法。
  6. 【請求項6】基板に実装した電子部品を封止するための
    枠状の封止面と、 上記封止面の内周縁に沿って内周縁近傍に位置し、上記
    封止面を越えて突出する凸部と、 上記凸部の径方向内側に位置し、上記凸部の頂部よりも
    上記封止面側に低位な低位面と、を備える金属蓋の製造
    方法であって、 上記凸部の内周面と上記低位面との間の内周屈曲部の曲
    率Riが上記凸部の外周面と上記封止面との間の外周屈
    曲部の曲率Roよりも大きい上記凸部を、プレスで形成
    する凸部加工工程を備える金属蓋の製造方法。
  7. 【請求項7】請求項5または請求項6に記載の金属蓋の
    製造方法であって、 前記凸部加工工程よりも後に、金属蓋の表面にNiメッ
    キを施すNiメッキ工程を備える金属蓋の製造方法。
  8. 【請求項8】基板に実装した電子部品を封止するための
    枠状の封止面と、 上記封止面の内周縁に沿って内周縁近傍に位置し、上記
    封止面を越えて突出する凸部と、 上記凸部の径方向内側に位置し、上記凸部の頂部よりも
    上記封止面側に低位な低位面と、を有する金属蓋の製造
    に用いるプレス加工金型であって、上記凸部に対応した
    凹部を有する第1金型と、 この第1金型と対向し、上記凸部に対応した突出部を有
    する第2金型と、を備え、 上記第1金型の凹部周縁の角部は、上記凸部の内周面と
    上記低位面との間の内周屈曲部の曲率Riが0.03m
    m以上0.09mm以下となるようにR面取りされてな
    るプレス加工金型。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008244173A (ja) * 2007-03-27 2008-10-09 Matsushita Electric Works Ltd 個片基板の製造方法、個片基板、赤外線検出器
WO2018001071A1 (zh) * 2016-06-27 2018-01-04 广东欧珀移动通信有限公司 五金件通孔的成型方式、电子设备壳体及电子设备
JPWO2016199634A1 (ja) * 2015-06-10 2018-02-22 三菱電機株式会社 半導体装置およびその製造方法

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