JP2002057233A - 金属蓋及び金属蓋の製造方法 - Google Patents

金属蓋及び金属蓋の製造方法

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JP2002057233A
JP2002057233A JP2000244123A JP2000244123A JP2002057233A JP 2002057233 A JP2002057233 A JP 2002057233A JP 2000244123 A JP2000244123 A JP 2000244123A JP 2000244123 A JP2000244123 A JP 2000244123A JP 2002057233 A JP2002057233 A JP 2002057233A
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metal lid
plating
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Hiroyuki Fukuda
博之 福田
Kazuyuki Maruyama
和之 丸山
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NGK Spark Plug Co Ltd
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    • H01L2224/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/42Wire connectors; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/47Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process
    • H01L2224/48Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process of an individual wire connector
    • H01L2224/4805Shape
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 金属蓋の製造過程で生じた金属粉及びササク
レ状の金属突起が原因となるショート等の不具合を防止
することができる金属蓋及び金属蓋の製造方法を提供す
ること。 【解決手段】 基板に実装した電子部品を封止するため
の金属蓋1は、金属蓋本体15を備える。そして、金属
蓋本体15の表面には、金属蓋本体15を加工する際に
生じた金属粉17が付着し、また、ササクレ状の金属突
起16が生じている。しかし、これら金属粉17及び金
属突起16は、金属蓋本体15の表面に形成されたNi
メッキ層19で覆われ、固定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板に実装した電
子部品を封止するための金属蓋及び金属蓋の製造方法に
関し、特に、酸化防止のためNiメッキ層が形成された
金属蓋及び金属蓋の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、基板に実装した電子部品を封
止するため、基板にハンダ等で接合させる金属蓋が知ら
れている。このような金属蓋は、通常次のようにして製
造されている。即ち、まず、42アロイ等の金属板を用
意し、金属板の酸化防止のためNiメッキを施し、金属
板の表面全体にNiメッキ層を形成する。その後、Ni
メッキ層が形成された金属板を打ち抜き、図9に部分拡
大平面図を示す連結金属蓋105を形成する。この連結
金属蓋105は、複数の金属蓋101が枠部103と部
分的に繋がったものである。
【0003】次に、金属蓋101と基板を接合可能にす
るため、各金属蓋101の所定位置、例えば、金属蓋の
周縁付近の所定位置にハンダペーストを印刷し、これを
リフローして所定形状のハンダを形成する。その後、連
結金属蓋105のうち、金属蓋101と枠部103が繋
がった連結部107をそれぞれ切断すれば、個々の金属
蓋101ができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、金属板
を打ち抜く工程(パンチング工程)では、金型で金属板
を切断するときに、金型が金属板と擦れて金属粉109
が生じ、その一部が金属板に付着する(図10参照)。
このような金属粉109は、容易に金属蓋101から脱
落しやすいので、図10に断面図を示すように、金属蓋
101を基板113に接合して電子部品111を封止し
たときに、金属粉109が電子部品111上や基板11
3上に脱落して、これらにショートや特性の変化等の不
具合が生じることが危惧される。
【0005】一方、厚さ方向に屈曲する屈曲部を有する
金属蓋を製造する場合には、金属板を厚さ方向に屈曲さ
せる屈曲加工を要する。この屈曲加工では、金型で金属
板を屈曲させるときに、金型が金属板と擦れて、金属板
の表面が荒れてササクレ状の金属突起を生じたり、金属
粉が生じてその一部が金属板表面に付着することがあ
る。ササクレ状の金属突起には、付着した金属粉と同
様、金属板から容易に剥がれて金属片となるものもある
ので、上述したように、このような金属片も、金属蓋を
基板に接合して電子部品を封止したときに、金属片が電
子部品上や基板上に剥がれ落ちて、これらにショートや
特性の変化等の不具合が生じさせることが危惧される。
このように、金属板から金属蓋を製造するにあたり、パ
ンチングや屈曲加工を行うと、金属板本体や表面のメッ
キ層の一部が剥がれたり、浮き上がったり、バリが生じ
たりすることにより、金属粉109やササクレ状の金属
突起が生じ、これらがショート等の不具合を引き起こす
危険性がある。
【0006】本発明はかかる現状に鑑みてなされたもの
であって、製造過程で生じた金属粉及びササクレ状の金
属突起が原因となるショート等の不具合を防止すること
ができる金属蓋及び金属蓋の製造方法を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】その解決
手段は、基板に実装した電子部品を封止するための金属
蓋であって、金属蓋本体と、この金属蓋本体の表面に付
着した金属粉、及び、上記表面に形成されたササクレ状
の金属突起の少なくともいずれかと、上記金属蓋本体の
表面に形成され、上記金属粉及び金属突起を覆って固定
するNiメッキ層と、を備える金属蓋である。
【0008】本発明の金属蓋は、その製造過程で生じた
金属粉が金属蓋本体の表面に付着している、あるいは、
金属蓋本体の表面に金属板本体と繋がったササクレ状の
金属突起が形成されている。しかし、これら金属粉や金
属突起は、金属蓋本体の表面に形成されたNiメッキ層
で覆われ、固定されている。つまり、金属蓋本体の表面
にある金属粉及び金属突起は、従来のように、金属蓋か
ら容易に脱落することはない。
【0009】従って、金属蓋を電子部品を搭載した基板
に接合して封止しても、製造過程で生じた金属粉や金属
突起の脱落が原因となるショートや特性の変化等の不具
合が生じにくい。なお、金属蓋本体としては、42合金
やコバール、Fe−Ni−Co合金など金属の単板から
なるものの他、複数の金属単板を重ねたクラッド材や、
金属単板やクラッド材の表面にメッキ層等が形成された
ものなどが挙げられる。
【0010】さらに、上記の金属蓋であって、厚さ方向
に屈曲する屈曲部を備える金属蓋とすると良い。
【0011】厚さ方向に屈曲する屈曲部、例えば、金属
蓋を基板にハンダや接着剤で接合する際にハンダ等が濡
れ拡がるのを防止するための凸部などを備える金属蓋が
ある。このような金属蓋は、金属蓋を打ち抜く際に金属
粉が生じ表面に付着するなどに加え、前述したように、
屈曲部を加工する際にも、金属粉が生じ表面に付着した
り、表面にササクレ状の金属突起が生じやすい。しか
し、本発明では、金属蓋に屈曲部が形成され、金属粉や
金属突起が製造過程で生じやすいが、これら金属粉及び
金属突起は、いずれもNiメッキ層で覆われ、固定され
ている。このため、本発明の金属蓋を基板に接合して電
子部品を封止しても、金属粉及び金属突起の脱落が原因
となるショート等の不具合が生じない。
【0012】また、他の解決手段は、基板に実装した電
子部品を封止するための金属蓋の製造方法であって、金
属板を所定形状に打ち抜くパンチング工程と、上記パン
チング工程後、上記金属板の表面に付着した金属粉、及
び、上記金属板の表面に形成されたササクレ状の金属突
起の少なくともいずれかを、Niメッキ層で覆って固定
するNiメッキ工程と、を備える金属蓋の製造方法であ
る。
【0013】本発明では、金属板を打ち抜いた後にNi
メッキを施し、打ち抜きで生じ金属板表面に付着した金
属粉及び打ち抜きで金属板表面にできたササクレ状の金
属突起を、Niメッキ層で覆って固定している。このよ
うに製造された金属蓋は、金属蓋から容易に脱落する金
属粉及び金属突起がないので、これを基板に接合して封
止しても、金属粉及び金属突起の脱落が原因となるショ
ートや特性の変化等の不具合が生じにくい。
【0014】なお、金属板としては、42合金やコバー
ル、Fe−Ni−Co合金など金属の単板からなるもの
の他、複数の金属単板を重ねたクラッド材や、金属単板
やクラッド材の表面にメッキ層等が形成されたものなど
が挙げられる。また、パンチング工程で所定形状に打ち
抜かれた金属板としては、複数の金属蓋本体が枠部と部
分的に繋がって連結した連結金属蓋の他、個々の金属蓋
本体にまで切断されたものも含まれる。
【0015】さらに、上記の金属蓋の製造方法であっ
て、前記Niメッキ工程は、前記金属板をラックに掛け
て、Niメッキを行うラック掛けNiメッキ工程である
金属蓋の製造方法とすると良い。
【0016】例えば、バレルメッキを行う場合には、メ
ッキの際に、打ち抜き加工で角部に生じたバリが脱落
し、あるいは、角部が削り取れて、これらが再び金属蓋
に付着することがある。このように再付着した金属粉等
は、金属蓋から容易に脱落するので、金属蓋を基板に接
合したときに、基板上や電子部品上に脱落して、ショー
ト等の不具合を生じることが考えられる。これに対し
て、金属板をラックに掛けて行うラック掛けメッキは、
バレルメッキのようにバリが脱落したり、角部が削り取
られることがないので、バリ等が脱落して再付着するこ
とが防止される。従って、金属蓋から容易に脱落する金
属粉等が原因となる不具合を防止する効果がさらに高
い。
【0017】さらに、上記のいずれかに記載の金属蓋の
製造方法であって、前記パンチング工程は、前記金属板
を所定形状に打ち抜き、上記金属板を所定形状に厚さ方
向に屈曲させるパンチング・屈曲加工工程である金属蓋
の製造方法とすると良い。
【0018】本発明では、金属板を打ち抜くとともに、
金属板を厚さ方向に屈曲させる屈曲加工も施している。
このため、金属板を打ち抜くだけの場合に比べ、金属粉
が生じやすく、金属板に付着しやすい。また、金型の擦
れにより金属板表面にササクレ状の金属突起も生じやす
い。しかし、パンチング・屈曲加工工程後にNiメッキ
を施しているので、金属板の表面に付着した金属粉や、
金属板の表面にできた金属突起は、すべてNiメッキ層
で覆われて固定される。このため、金属板の表面に金属
粉や金属突起が多くあったとしても、容易に脱落する金
属粉や金属突起はない。従って、このようにして製造し
た金属蓋を基板に接合して電子部品を封止しても、金属
粉及び金属突起の脱落が原因となるショート等の不具合
が生じにくい。ここで、パンチング・屈曲加工工程で
は、金属板の打ち抜きと、金属板の屈曲加工とを一度に
行っても良いし、例えば、打ち抜きの後に屈曲加工、あ
るいは、屈曲加工の後に打ち抜きをするなど、複数回に
分けて加工しても良い。
【0019】
【発明の実施の形態】(実施形態)以下、本発明の実施
の形態を、図面を参照しつつ説明する。本実施形態の金
属蓋1について、図1に主面2側から見た平面図を、図
2に図1のPP’断面図を、図3に図2の凸部9付近の
部分拡大断面図を示す。この金属蓋1は、主面2と、こ
れと平行する裏面3と、これらの面を結ぶ側面4とを有
する、約12.6mm×約6mm×約0.15mmの略
矩形板状をなす。金属蓋1の主面2のうち、金属蓋1の
外周縁5から幅約0.68mmの略口字状の領域は、図
示しない電子部品を搭載した基板と接合するための封止
面7である。封止面7上には、平面視略口字状に所定量
のハンダ13が形成されている。また、封止面7の径方
向のすぐ内側には、封止面7側に突出する凸部9(厚さ
方向に屈曲する屈曲部)が、封止面7の内周縁11に沿
って平面視略口字状に形成されている。なお、外周縁5
から凸部9までの距離(封止面7の幅)は、全周にわた
りほぼ同寸とするのが好ましい。リフロー後のハンダ1
3の厚みが全周にわたり均一になり、金属蓋1を基板に
接合したときに、キャビティ内をより確実に封止できる
からである。
【0020】金属蓋1は、図3に示すように、42アロ
イの金属蓋本体15からなる。そして、金属蓋本体15
の表面には、金属蓋本体15を加工する際に生じた金属
粉17の一部が付着している。また、金属蓋本体15の
表面のうち、凸部9の外周縁近傍及び内周縁近傍には、
ササクレ状の金属突起16が生じている。しかし、これ
ら金属粉17及び金属突起16は、金属蓋本体15の表
面に形成された厚さ約1.5〜6μmのNiメッキ層1
9に覆われ、固定されている。このため、金属粉17及
び金属突起16が金属蓋1から容易に脱落することはな
い。
【0021】特に、本実施形態の金属蓋1は、厚さ方向
に屈曲する凸部9が形成されているため、製造過程で金
属粉17が生じやすく、また、凸部9にササクレ状の金
属突起16が生じやすいが、これら金属粉17及び金属
突起16は、いずれも上記のようにNiメッキ層19で
覆われ、固定されている。従って、金属蓋1を電子部品
を搭載した基板に接合して封止しても、金属粉17及び
金属突起16の脱落が原因となるショートや特性の変化
等の不具合は生じない。
【0022】次いで、上記金属蓋1の製造方法について
説明する。金属蓋1を製造するにあたり、図4に示すよ
うに、まず、厚さ約0.15mmの42アロイからなる
金属板21を用意する。そして、この金属板21をパン
チング・屈曲加工工程において加工する。即ち、ロール
状に巻かれた金属板21を切断し、さらに、これに所定
形状の穴を打ち抜いて、図5に示すように、153mm
×64.5mmの略矩形のシート状に連結金属蓋25を
形成する。この連結金属蓋25は、複数個(51個)の
金属蓋本体15が、枠部23とそれぞれ図中上下にある
2ヶ所の連結部27で部分的に繋がって連結している。
このとき、打ち抜きで金型と金属板21とが擦れること
により、金属板21から金属粉17が生じ、その一部が
連結金属蓋25の表面に付着する(図3参照)。
【0023】また、この工程では、パンチング加工と共
に、金属蓋本体15の所定部分をプレスで厚さ方向に屈
曲させて、封止面7側に突出する凸部9を形成する。こ
の屈曲加工においても、金型と金属板21が擦れること
により、金属粉17が生じ、一部が連結金属蓋25に付
着する。また、金型の擦れで連結金属蓋25の表面が荒
れて、凸部9の外周縁近傍及び内周縁近傍にササクレ状
の金属突起16が生じる(図3参照)。この金属突起1
6は、連結金属蓋25と繋がっているが、一部の金属突
起16は、連結金属蓋25から容易に脱落しやすい状態
にある。このように、パンチング・屈曲加工工程では、
連結金属蓋25の表面に金属粉17が付着し、また、サ
サクレ状の金属突起16が生じる。
【0024】次に、有機溶剤洗浄工程のおいて、連結金
属蓋25を有機溶剤で洗浄し、パンチング・屈曲加工工
程で連結金属蓋25に付いたオイル等の汚れを洗浄す
る。このとき、連結金属蓋25の表面に付着した金属粉
17及び連結金属蓋の表面に生じた金属突起16の一部
は洗い流されるが、洗浄だけではすべての金属粉17及
び金属突起16を除去することはできず、連結金属蓋2
5には金属粉16及び金属突起17が残ったままとなる
(図3参照)。
【0025】次に、ラック掛けNiメッキ工程におい
て、図6に示すように、連結金属蓋25をラック31に
掛けてNiメッキ槽33に浸漬し、連結金属蓋25の表
面に、厚さ約1.5〜6μmのNiメッキ層19を形成
する(図3参照)。これにより、連結金属蓋25の表面
の金属粉17及び金属突起16は、いずれもNiメッキ
層19で覆われ、固定される。従って、この工程後は、
金属粉17及び金属突起16が連結金属蓋25から容易
に脱落することはない。なお、連結金属蓋25をラック
31に掛けてメッキするラック掛けメッキでは、バレル
メッキのように、パンチング等で角部に形成されたバリ
が脱落して連結金属蓋25に再付着したり、あるいは、
角部が削り取られて削り取られた金属粉等が連結金属蓋
25に再付着することがない。また、本実施形態のよう
に、連結金属蓋25の状態でラック掛けNiメッキを行
えば、各金属蓋1に分割した後でラック掛けメッキする
場合と比べて、多数の金属蓋1を一度にラックに掛けて
メッキできるので、ラック掛けの手間が省ける。
【0026】次に、ハンダ印刷工程において、金属蓋1
と基板を接合可能とするハンダ13を形成するために、
連結金属蓋25の所定の位置、即ち、各封止面7に所定
量のハンダペーストを印刷する。このとき、本実施形態
では、複数の金属蓋本体15が連結した連結金属蓋25
の状態でハンダペーストを印刷しているので、個々の金
属蓋本体15に小分けした後にハンダペーストを印刷す
るよりも、金属蓋本体15を位置合わせをして並べる手
間が省け、さらに、各封止面7に精度よく印刷すること
ができる。
【0027】次に、リフロー工程において、ハンダペー
ストを印刷した連結金属蓋25をリフロー炉に入れ、所
定形状のハンダ13を形成する。その際、本実施形態で
は、封止面7の内周縁11に沿って凸部9が形成されて
いるので、リフロー炉で溶解したハンダが、自由に濡れ
拡がることはなく、所定の幅と厚さの所定形状のハンダ
13が確実に形成される。従って、金属蓋1を基板にハ
ンダ接合して電子部品を封止する際にも、金属蓋1と基
板とを確実に接合することができる。
【0028】次に、フラックス洗浄工程において、連結
金属蓋25に付いたフラックス等の汚れを洗浄する。次
に、タイバー切断工程のおいて、個々の金属蓋1と枠部
23とを連結する連結部27をそれぞれ切断すれば、個
々の金属蓋1が完成する。本実施形態では、上述のよう
に、金属板21を打ち抜いた後に、連結金属蓋25に付
着した金属粉17をNiメッキ層19で覆って固定して
いる。従って、金属粉17が容易に脱落することがない
ので、金属蓋1を基板に接合して電子部品を封止して
も、付着した金属粉17が原因となるショート等の不良
が生じにくい。
【0029】また、金属板21に屈曲加工をした後に、
連結金属蓋25に付着した金属粉17及び連結金属蓋2
5に生じた金属突起16をNiメッキ層19で覆って固
定している。従って、容易に脱落する金属粉17及び金
属突起16はなく、これらの脱落によるショート等の不
良も生じない。また、Niメッキは、ラック掛けメッキ
を行っているので、メッキの際に浮遊した金属粉等を生
じることないので、表面から容易に脱落する金属粉等が
原因となる不具合を防止する効果がさらに高い。
【0030】ところで、このタイバー切断工程において
も、切断により金属粉17が生じる。しかし、この工程
で切断する部分は、図5からも明らかように、パンチン
グ・屈曲工程で打ち抜きあるいは屈曲させる部分に比し
て極端に小さいので、金属粉17の発生量もごく僅かで
あり、金属蓋1の表面に付着する金属粉17はほとんど
ない。
【0031】以上において、本発明を実施形態に即して
説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるもので
はなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適
用できることはいうまでもない。例えば、上記実施形態
では、金属板21をパンチング・屈曲加工した後にだ
け、Niメッキを行っているが、パンチング・屈曲加工
工程前に、さらにNiメッキ工程を加えることもでき
る。
【0032】このようにNiメッキ工程を追加すれば、
パンチング・屈曲加工工程前に金属板21の表面に形成
されたNiメッキの一部も、パンチング・屈曲加工工程
で金属粉17となり、連結金属蓋25の表面に付着し、
また、パンチング・屈曲加工工程でササクレ状の金属突
起16となる。しかし、その後、ラック掛けNiメッキ
工程でメッキ由来の金属粉17及び金属突起16もNi
メッキ層19で覆われ、固定されるので、これらの脱落
による不具合を確実に防止することができる。また、パ
ンチング・屈曲加工工程の前と後で2度Niメッキを施
すので、Niメッキ層を確実に厚く形成することがで
き、金属板21の酸化防止をさらに確実に防止すること
ができるようになる。
【0033】また、上記実施形態では、パンチングに先
立ちロール状の金属板21を略矩形のシートに切断して
いるが、この切断をしないで、Niメッキ工程を行うこ
ともできる。このような場合、Niメッキ工程よりも後
の工程で、ロール状金属板21を切断して連結金属蓋2
5を形成したり、あるいは、ロール状金属板21を切断
して直接個々の金属蓋1を形成すれば良い。また、ロー
ル状金属板21の状態で保管し、必要に応じて個々の金
属蓋1を切り出すようにすることもできる。
【0034】また、上記実施形態では、金属蓋1と基板
との接合を可能とするため、金属蓋1にハンダ13を形
成している。しかし、金属蓋1にハンダ13を形成する
代わりに、基板に予めハンダを形成したり、金属蓋1と
基板を接合する際に、ハンダが枠状となったハンダプリ
フォームを用いたり、あるいは、金属蓋1と基板を接着
剤で接合するなどしても良い。
【0035】また、上記実施形態では、屈曲部として封
止面7の内周縁11に沿って形成された平面視略口字状
の凸部9を有するものについて説明したが、屈曲部の形
状は、厚さ方向に屈曲するものであればこれに限られな
い。例えば、図7に断面図を示す変形形態1の金属蓋5
1や、図8に断面図を示す変形形態2の金属蓋61など
が挙げられる。
【0036】図7に示す金属蓋51は、封止面53の径
方向内側の全体に、封止面53側に突出する凸部(屈曲
部)55を有するものである。この凸部55は、頂部が
略矩形状の平坦な頂面からなる。一方、図8に示す金属
蓋61は、封止面63の内周縁近傍にのみ封止面63側
に突出する平面視略口字状の凸部65が形成され、凸部
65の径方向内側全体には、凸部65の頂部よりも封止
面63側に封止面63よりも低位な低位部67が形成さ
れている。低位部67の底面は略矩形状で平坦となって
いる。従って、この金属蓋61は、屈曲部として、凸部
65と低位部67を有するものである。
【0037】これらの金属蓋51,61も、上記実施形
態の金属蓋1と同様に、屈曲部を形成するのに屈曲加工
を必要とするので、その際に金属板が金型に擦れて金属
粉が生じ付着したり、ササクレ状の金属突起が生じる。
しかし、これら金属粉及び金属突起は、その後、Niメ
ッキ工程を行うことにより、Niメッキ層で覆われ固定
されるので、容易には脱落しなくなる。従って、これら
の金属蓋51,61を電子部品を実装した基板に接合し
ても、金属粉及び金属突起の脱落が原因となる不具合は
生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る金属蓋の主面側から見た平面図
である。
【図2】実施形態に係る金属蓋の断面図である。
【図3】実施形態に係る金属蓋の部分拡大断面図であ
る。
【図4】実施形態に係る金属蓋の製造方法に関し、金属
蓋の材料である金属板を示す説明図である。
【図5】実施形態に係る金属蓋の製造方法に関し、パン
チング・屈曲加工工程後の連結金属蓋を示す説明図であ
る。
【図6】実施形態に係る金属蓋の製造方法に関し、ラッ
ク掛けNiメッキ工程の様子を示す説明図である。
【図7】変形形態1に係る金属蓋の断面図である。
【図8】変形形態2に係る金属蓋の断面図である。
【図9】従来技術に係る金属蓋が連結した連結金属蓋の
部分拡大平面図である。
【図10】従来技術に係る金属蓋を基板に接合し電子部
品を封止した状態を示す断面図である。
【符号の説明】 1 金属蓋 7 封止面 9 凸部(屈曲部) 13 ハンダ 15 金属蓋本体 16 金属突起 17 金属粉 19 Niメッキ層 21 金属板 25 連結金属蓋 51 金属蓋 55 凸部(屈曲部) 61 金属蓋 65 凸部(屈曲部) 67 低位部(屈曲部)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板に実装した電子部品を封止するための
    金属蓋であって、 金属蓋本体と、 この金属蓋本体の表面に付着した金属粉、及び、上記表
    面に形成されたササクレ状の金属突起の少なくともいず
    れかと、 上記金属蓋本体の表面に形成され、上記金属粉及び金属
    突起を覆って固定するNiメッキ層と、を備える金属
    蓋。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の金属蓋であって、 厚さ方向に屈曲する屈曲部を備える金属蓋。
  3. 【請求項3】基板に実装した電子部品を封止するための
    金属蓋の製造方法であって、 金属板を所定形状に打ち抜くパンチング工程と、 上記パンチング工程後、上記金属板の表面に付着した金
    属粉、及び、上記表面に形成されたササクレ状の金属突
    起の少なくともいずれかを、Niメッキ層で覆って固定
    するNiメッキ工程と、を備える金属蓋の製造方法。
  4. 【請求項4】請求項3に記載の金属蓋の製造方法であっ
    て、 前記Niメッキ工程は、前記金属板をラックに掛けて、
    Niメッキを行うラック掛けNiメッキ工程である金属
    蓋の製造方法。
  5. 【請求項5】請求項3または請求項4に記載の金属蓋の
    製造方法であって、 前記パンチング工程は、前記金属板を所定形状に打ち抜
    き、上記金属板を所定形状に厚さ方向に屈曲させるパン
    チング・屈曲加工工程である金属蓋の製造方法。
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