JP2002069389A - 加硫ゴムと硬質部材の接着方法 - Google Patents

加硫ゴムと硬質部材の接着方法

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JP2002069389A
JP2002069389A JP2000263803A JP2000263803A JP2002069389A JP 2002069389 A JP2002069389 A JP 2002069389A JP 2000263803 A JP2000263803 A JP 2000263803A JP 2000263803 A JP2000263803 A JP 2000263803A JP 2002069389 A JP2002069389 A JP 2002069389A
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JP
Japan
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vulcanized rubber
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rubber
epoxy resin
primer
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JP2000263803A
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English (en)
Inventor
Takushi Terauchi
拓史 寺内
Yukio Matsuo
行夫 松尾
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Yokohama Rubber Co Ltd
Original Assignee
Yokohama Rubber Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プライマーの焼付け処理をしなくても強固に
接着させることができる加硫ゴムと硬質部材の接着方法
を提供する。 【解決手段】 加硫ゴムの表面に塩素化イソシアヌル酸
を含むプライマーを塗布した後、加硫ゴムの表面および
/または硬質部材の表面にエポキシ樹脂系接着剤を塗布
し、前記加硫ゴムと前記硬質部材とを貼り合せて接着さ
せる加硫ゴムと硬質部材の接着方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加硫ゴムと硬質部
材の接着方法に関し、さらに詳しくは、プライマーの焼
付け処理をしなくても強固に接着させることができる加
硫ゴムと硬質部材の接着方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、鋼板に加硫ゴムを常温で接着させ
る場合、予め加硫ゴム表面にハロゲン化合物を含むプラ
イマーを塗布した後に、接着剤を塗布し、鋼板と加硫ゴ
ムとを貼り合せ、接着させることが一般に行われてい
た。
【0003】しかし、十分な接着強度を発揮させるため
には、プライマーを塗布した後に、予め150℃程度で
加熱する焼付け処理を行う必要があり、その処理に手間
と時間がかかってしまうという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の課題
は、プライマーの焼付け処理をしなくても強固に接着さ
せることができる加硫ゴムと硬質部材の接着方法を提供
することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、第1の
接着方法として、加硫ゴムの表面に塩素化イソシアヌル
酸を含むプライマーを塗布した後、加硫ゴムの表面およ
び/または硬質部材の表面にエポキシ樹脂系接着剤を塗
布し、前記加硫ゴムと前記硬質部材とを貼り合せて接着
させる加硫ゴムと硬質部材の接着方法が提供される。
【0006】このように、特定のプライマーと接着剤を
用いることによって、加硫ゴムと硬質部材との常温接着
によって十分な接着強度が得られ、従来のようにプライ
マーの焼付け処理のための加熱等の工程が不要となり、
手間と時間をかけずに容易に強固に接着させることが可
能となった。
【0007】また、本発明によれば、第2の接着方法と
して、加硫ゴムの表面に塩素化イソシアヌル酸を含むプ
ライマーを塗布した直後に、エポキシ樹脂系接着剤を塗
布した後、このエポキシ樹脂系接着剤層の表面および/
または硬質部材の表面にエポキシ樹脂系接着剤を塗布
し、前記加硫ゴムと前記硬質部材とを貼り合せて接着さ
せる加硫ゴムと硬質部材の接着方法が提供される。
【0008】このような方法で接着させることによっ
て、プライマーの上に塗布されたエポキシ樹脂系接着剤
によってプライマーが空気に触れることが防止され、空
気中の水分等によってプライマーの活性の低下が抑制さ
れる。従って、加硫ゴムと接着剤層が強固に固着され
る。さらに、加硫ゴム表面の接着剤層の上や硬質部材の
表面に、エポキシ樹脂系接着剤を塗布して接着させれ
ば、接着剤同士の接着性が良好であるために、加硫ゴム
にプライマーおよびエポキシ樹脂系接着剤を塗布して長
時間放置した後においても、接着力が大幅に低下するこ
とがなく十分な接着強度を得ることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の加硫ゴムは、従来から各
種ゴム製品に一般的に配合されている任意のゴム、例え
ば天然ゴム(NR)、ポリイソプレンゴム(IR)、各
種スチレン−ブタジエン共重合体ゴム(SBR)、ポリ
ブタジエンゴム(BR)、アクリロニトリル−ブタジエ
ン共重合体ゴム(NBR)、ブチルゴム(IIR)、ク
ロロプレンゴム、エチレン−プロピレン共重合体ゴム、
エチレン−プロピレン−ジエン共重合体ゴム等を挙げる
ことができる。これらのゴムは単独又は任意のブレンド
として使用することができる。
【0010】中でも、加硫ゴムがクロロプレンゴムを含
むのが好ましい。これは、ゴムポリマー中に塩素基を持
つクロロプレンゴムは、プライマーに含まれる塩素化イ
ソシアヌル酸との反応性が良好なため、接着強度を向上
させることができるからである。
【0011】本発明の硬質部材には、各種部材を用いる
ことができるが、例えば、鋼等の金属部材、繊維強化プ
ラスチック(FRP)、コンクリート等を挙げることが
できる。
【0012】本発明のプライマーに用いられる塩素化イ
ソシアヌル酸は、塩素化イソシアヌル酸およびその塩を
使用することができ、例えば、トリクロロイソシアヌル
酸、ジクロロイソシアヌル酸、ジクロロイソシアヌル酸
ナトリウム及びその水和物、ジクロロイソシアヌル酸カ
リウム、ジクロロイソシアヌル酸カルシウム、ジクロロ
イソシアヌル酸マグネシウム等を挙げることができる。
【0013】塩素化イソシアヌル酸は、溶媒に溶解させ
てプライマーに用いることができ、その濃度は、2〜5
重量%とするのが、塗布の作業性と、接着性の点で好ま
しい。
【0014】エポキシ樹脂系接着剤に用いられるエポキ
シ樹脂は、エポキシ基を1分子中に2個以上持つポリエ
ポキシ化合物であれば特に限定されず、一液型でも二液
型でもよい。例えば、ビスフェノールA型、ビスフェノ
ールF型等が挙げられる。硬化剤は、エポキシ樹脂を硬
化することができる硬化剤であれば特に制限されず、エ
ポキシ樹脂組成物の硬化剤として常用されるものを用い
ることができる。例えば、アミン系硬化剤、酸または酸
無水物系硬化剤、塩基性活性水素化合物、イミダゾール
類、ポリメルカプタン系硬化剤、フェノール樹脂、ユリ
ア樹脂、メラミン樹脂、イソシアネート系硬化剤等が挙
げられる。
【0015】加硫ゴム側にエポキシ樹脂系接着剤を塗布
する厚さは、小さいほど好ましく、厚さを小さくするこ
とによって、厚さが大きいものに比べ塗布した加硫ゴム
が柔軟になるために、加硫ゴムを硬質部材に貼り合せる
際に硬質部材の曲面に追従しやすくなり、作業性が向上
する。具体的には、例えば、0.7mm以下、さらには
0.3〜0.7mmとするのが好ましい。
【0016】また、前述の第2の接着方法においては、
加硫ゴムの表面に塩素化イソシアヌル酸を含むプライマ
ーを塗布した直後に、エポキシ樹脂系接着剤を塗布する
のであるが、具体的には、例えば、プライマーを塗布し
て2時間以内、好ましくは1時間以内にエポキシ樹脂系
接着剤を塗布すればよい。
【0017】本発明の接着方法は、加硫ゴムと硬質部材
とを接着させるものであれば、あらゆる用途に用いるこ
とができるが、例えば、船舶の船体に取り付けられる音
響ゴム、護岸構築物、建築物等に好適に使用することが
できる。
【0018】
【実施例】以下、実施例によって本発明をさらに説明す
るが、本発明の範囲をこれらの実施例に限定するもので
ないことは言うまでもない。JIS K 6854に準
拠して、以下のように鋼板と加硫ゴムからなる各種試験
片を作製し、180度はく離試験を行い、結果を下記表
1に示した。
【0019】実施例1 クロロプレンゴム組成物を加硫し、その表面をメチルエ
チルケトン(MEK)を含浸したウェスで拭いて脱脂処
理した後、バフ処理して、再度MEKにて脱脂処理し、
塩素化イソシアヌル酸(トリクロロイソシアヌル酸)を
酢酸エチル溶媒中に3重量%の濃度で溶解させたプライ
マーの刷毛による塗布を二度行った。これを表1の経過
時間の欄に示す時間静置した後に、エポキシ樹脂系接着
剤(エヌシーロード509S、ナガセケムテックス社)
を刷毛あるいはヘラによって0.5mmの厚さで塗布し
た。さらに鋼板側にもエポキシ樹脂系接着剤を0.5m
mの厚さで塗布して加硫ゴムと鋼板とを貼り合せて接着
させ、180度はく離試験を行った。
【0020】実施例2 実施例1と同様に加硫したクロロプレンゴム組成物の表
面を脱脂処理、バフ処理、脱脂処理した後に、実施例1
と同一のプライマーの刷毛による塗布を二度行った。さ
らに、この直後に、実施例1と同一のエポキシ樹脂系接
着剤を刷毛によって0.5mmの厚さで塗布した。これ
を表1の経過時間の欄に示す時間静置した後に、鋼板側
にエポキシ樹脂系接着剤を0.5mmの厚さで塗布して
加硫ゴムと鋼板とを貼り合せて接着させ、180度はく
離試験を行った。
【0021】従来例 実施例1と同様に加硫したクロロプレンゴム組成物の表
面を脱脂処理、バフ処理、脱脂処理した後に、プライマ
ー(ゴムプラF、アルプス化学社)を刷毛によって塗布
した。さらに、150℃、120分の条件で焼付け処理
を行い、その直後に、実施例1と同一のエポキシ樹脂系
接着剤を刷毛によって0.5mmの厚さで塗布した。さ
らに鋼板側にもエポキシ樹脂系接着剤を0.5mmの厚
さで塗布して加硫ゴムと鋼板とを貼り合せて接着させ、
180度はく離試験を行った。
【0022】
【表1】
【0023】上記表1に示すように、従来例では、15
0℃×120分の焼付け処理が必要なため、時間と手間
がかかり作業性が大幅に悪化してしまった。これに対し
て、本発明の第1の接着方法を用いた実施例1は、プラ
イマー塗布後に長時間放置せずに接着剤を塗布すれば、
焼付け処理を行わなくても強固な接着強度を発現させる
ことができた。さらには、本発明の第2の接着方法を用
いた実施例2においては、プライマーおよび接着剤を予
め塗布した後に長時間放置しても、焼付け処理を行わず
に、強固な接着強度を発現させることができ、さらに良
好な結果を得た。
【0024】
【発明の効果】本発明の接着方法に従って、加硫ゴムと
硬質部材とを接着することによって、プライマーの焼付
け処理をしなくても強固に接着させることができる加硫
ゴムと硬質部材の接着方法を得ることができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加硫ゴムの表面に塩素化イソシアヌル酸
    を含むプライマーを塗布した後、加硫ゴムの表面および
    /または硬質部材の表面にエポキシ樹脂系接着剤を塗布
    し、前記加硫ゴムと前記硬質部材とを貼り合せて接着さ
    せる加硫ゴムと硬質部材の接着方法。
  2. 【請求項2】 加硫ゴムの表面に塩素化イソシアヌル酸
    を含むプライマーを塗布した直後に、エポキシ樹脂系接
    着剤を塗布した後、このエポキシ樹脂系接着剤層の表面
    および/または硬質部材の表面にエポキシ樹脂系接着剤
    を塗布し、前記加硫ゴムと前記硬質部材とを貼り合せて
    接着させる加硫ゴムと硬質部材の接着方法。
  3. 【請求項3】 前記加硫ゴムがクロロプレンゴムを含む
    請求項1または2に記載の加硫ゴムと硬質部材の接着方
    法。
JP2000263803A 2000-08-31 2000-08-31 加硫ゴムと硬質部材の接着方法 Pending JP2002069389A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2012077710A1 (ja) * 2010-12-07 2012-06-14 日本発條株式会社 ブッシュ・ブラケット一体スタビライザーバー

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KR101423015B1 (ko) 2010-12-07 2014-07-23 닛폰 하츠죠 가부시키가이샤 부시·브래킷 일체 스태빌라이저 바
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