JPH0741750A - 接着剤組成物 - Google Patents
接着剤組成物Info
- Publication number
- JPH0741750A JPH0741750A JP18638893A JP18638893A JPH0741750A JP H0741750 A JPH0741750 A JP H0741750A JP 18638893 A JP18638893 A JP 18638893A JP 18638893 A JP18638893 A JP 18638893A JP H0741750 A JPH0741750 A JP H0741750A
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- Japan
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- epoxy resin
- adhesive composition
- organic
- weight
- modified epoxy
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Abstract
(57)【要約】
【目的】構造用エポキシ樹脂系接着剤組成物において、
有機コート鋼板への接着性を向上させる。 【構成】ブロックイソシアネート変性エポキシ樹脂を全
エポキシ樹脂中に１０重量％以上含むことを特徴とす
る。加熱によりブロックが解除されると、活性なイソシ
アネート基が有機コート層と反応するものと推察され、
有機コート鋼板への接着性が格段に向上する。
有機コート鋼板への接着性を向上させる。 【構成】ブロックイソシアネート変性エポキシ樹脂を全
エポキシ樹脂中に１０重量％以上含むことを特徴とす
る。加熱によりブロックが解除されると、活性なイソシ
アネート基が有機コート層と反応するものと推察され、
有機コート鋼板への接着性が格段に向上する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車車体などに用い
られている有機コート鋼板用の接着剤組成物に関する。
られている有機コート鋼板用の接着剤組成物に関する。
【０００２】
【従来の技術】自動車の車体組付ラインにおいては、剛
性の向上と制振性を付与するために、スポット溶接と接
着剤接合を併用するウェルドボンディング工法が行われ
ている。そして接着剤としては、接合強度に優れたエポ
キシ樹脂系の構造用接着剤が一般に用いられている。
性の向上と制振性を付与するために、スポット溶接と接
着剤接合を併用するウェルドボンディング工法が行われ
ている。そして接着剤としては、接合強度に優れたエポ
キシ樹脂系の構造用接着剤が一般に用いられている。
【０００３】このエポキシ樹脂系接着剤に用いられるエ
ポキシ樹脂としては、ウレタン変性エポキシ樹脂やゴム
変性エポキシ樹脂が一般に用いられている。例えば特開
平４−１４５１８５号公報には、ウレタン変性エポキシ
樹脂とゴム変性エポキシ樹脂を併用することにより、−
１０〜−３０℃もしくはそれ以下の寒冷地においても高
い接合強度が維持できるエポキシ系接着剤が開示されて
いる。
ポキシ樹脂としては、ウレタン変性エポキシ樹脂やゴム
変性エポキシ樹脂が一般に用いられている。例えば特開
平４−１４５１８５号公報には、ウレタン変性エポキシ
樹脂とゴム変性エポキシ樹脂を併用することにより、−
１０〜−３０℃もしくはそれ以下の寒冷地においても高
い接合強度が維持できるエポキシ系接着剤が開示されて
いる。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】ところで、鋼板の防錆
性を向上させることを目的として、近年各種メッキ鋼板
や有機皮膜をもつ有機コート鋼板が開発され、自動車車
体への利用が検討されている。ところが上記したエポキ
シ樹脂系接着剤は、ある種の有機コート鋼板に対する接
着性が充分ではないことが明らかとなった。
性を向上させることを目的として、近年各種メッキ鋼板
や有機皮膜をもつ有機コート鋼板が開発され、自動車車
体への利用が検討されている。ところが上記したエポキ
シ樹脂系接着剤は、ある種の有機コート鋼板に対する接
着性が充分ではないことが明らかとなった。
【０００５】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、有機コート鋼板への接着性を向上させるこ
とを目的とする。
ものであり、有機コート鋼板への接着性を向上させるこ
とを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の接着剤組成物は、有機皮膜で被覆された有機コート
鋼板の接着に用いられるエポキシ樹脂系の接着剤組成物
であって、ブロックイソシアネート変性エポキシ樹脂を
全エポキシ樹脂中に１０重量％以上含むことを特徴とす
る。
明の接着剤組成物は、有機皮膜で被覆された有機コート
鋼板の接着に用いられるエポキシ樹脂系の接着剤組成物
であって、ブロックイソシアネート変性エポキシ樹脂を
全エポキシ樹脂中に１０重量％以上含むことを特徴とす
る。
【０００７】エポキシ樹脂としては、ビスフェノール
Ａ．ビスフェノールＦ，臭素化ビスフェノールＡ，ビス
フェノールＡＤなどのジグリシジルエーテルであるビス
フェノール型エポキシ樹脂、ビスフェノール型エポキシ
樹脂とＮＢＲなどのゴムとの反応により得られるゴム変
性エポキシ樹脂、ビスフェノール型エポキシ樹脂とイソ
シアネート化合物との反応により得られるウレタン変性
エポキシ樹脂などを用いることができる。
Ａ．ビスフェノールＦ，臭素化ビスフェノールＡ，ビス
フェノールＡＤなどのジグリシジルエーテルであるビス
フェノール型エポキシ樹脂、ビスフェノール型エポキシ
樹脂とＮＢＲなどのゴムとの反応により得られるゴム変
性エポキシ樹脂、ビスフェノール型エポキシ樹脂とイソ
シアネート化合物との反応により得られるウレタン変性
エポキシ樹脂などを用いることができる。
【０００８】本発明では、ブロックイソシアネート変性
エポキシ樹脂が全エポキシ樹脂中に１０重量％以上含ま
れている。このブロックイソシアネート変性エポキシ樹
脂が１０重量％未満であると添加した効果が見られず有
機コート鋼板に対する接着性の向上がみられない。ま
た、多過ぎると剪断強度が低下する傾向にあるので、全
エポキシ樹脂中に７０重量％以下とするのが望ましい。
エポキシ樹脂が全エポキシ樹脂中に１０重量％以上含ま
れている。このブロックイソシアネート変性エポキシ樹
脂が１０重量％未満であると添加した効果が見られず有
機コート鋼板に対する接着性の向上がみられない。ま
た、多過ぎると剪断強度が低下する傾向にあるので、全
エポキシ樹脂中に７０重量％以下とするのが望ましい。
【０００９】本発明の接着剤組成物には、エポキシ樹脂
を硬化させるための硬化剤が用いられる。この硬化剤と
しては、ジシアンジアミド，4,4'−ジアミノジフェニル
スルホン，イミダゾール類，ヒドラジド類などの従来用
いられている潜在性硬化剤が用いられる。その添加量は
エポキシ樹脂のエポキシ当量に応じて適宜決められる。
を硬化させるための硬化剤が用いられる。この硬化剤と
しては、ジシアンジアミド，4,4'−ジアミノジフェニル
スルホン，イミダゾール類，ヒドラジド類などの従来用
いられている潜在性硬化剤が用いられる。その添加量は
エポキシ樹脂のエポキシ当量に応じて適宜決められる。
【００１０】また本発明の接着剤組成物には、炭酸カル
シウム，シリカ，クレー，タルクなどの充填材、防錆
剤，垂れ止め剤，溶剤などの各種添加剤を従来と同様に
用いることができる。
シウム，シリカ，クレー，タルクなどの充填材、防錆
剤，垂れ止め剤，溶剤などの各種添加剤を従来と同様に
用いることができる。
【００１１】
【作用】本発明の接着剤組成物では、ブロックイソシア
ネート変性エポキシ樹脂が全エポキシ樹脂中に１０重量
％以上含まれている。そのため加熱によりブロックが解
除されると、活性なイソシアネート基が有機コート層と
反応するものと推察され、有機コート鋼板への接着性が
格段に向上する。
ネート変性エポキシ樹脂が全エポキシ樹脂中に１０重量
％以上含まれている。そのため加熱によりブロックが解
除されると、活性なイソシアネート基が有機コート層と
反応するものと推察され、有機コート鋼板への接着性が
格段に向上する。
【００１２】
【実施例】以下、実施例により具体的に説明する。 （実施例１） 汎用エポキシ樹脂（「EP828 」旭電化工業（株）製） ７０重量部 低粘度エポキシ樹脂（「ED503 」旭電化工業（株）製） ２５重量部 ブロックイソシアネート変性エポキシ樹脂 （「R-1541」ＡＣＲ（株）製） ３０重量部 ジシアンジアミド（「H363S 」ＡＣＲ（株）製） ８重量部 尿素系硬化促進剤 （「DPハードナー99」丸和バイオケミカル（株）製） ４重量部 炭酸カルシウム（「NS#100」日東粉化工業（株）製） ８０重量部 垂れ止め剤（「アエロジル#380」日本アエロジル（株）製） ６重量部 以上をダブルプラネタリーミキサーにてよく混合し、実
施例１の接着剤組成物とした。
施例１の接着剤組成物とした。
【００１３】次に、アクリル系の有機皮膜をもつ有機コ
ート鋼板（新日鉄（株）製、25mm×100mm ×0.8mm ）を
用意し、この接着剤組成物の厚さが０．１５ｍｍとなる
ように貼り合わせ、１６０℃×２３分と２００℃×１３
分の２水準で加熱して接着した。そして室温に放冷後、
オートグラフ（島津製作所製）により剪断強度と剥離強
度をそれぞれ測定した。結果を表１に示す。 （他の実施例、比較例１〜２）汎用エポキシ樹脂とブロ
ックイソシアネート変性エポキシ樹脂の比率を表１に示
すように変更したこと以外は実施例１と同様である。そ
して同様に有機コート鋼板を接着後、剪断強度と剥離強
度を測定した結果を表１に示す。 （比較例３）ブロックイソシアネート変性エポキシ樹脂
を用いず、代わりにウレタン変性エポキシ樹脂（「Epu-
7 」旭電化工業（株）製）を５０重量部用い、汎用エポ
キシ樹脂を５０重量部用いたこと以外は実施例１と同様
である。そして同様に有機コート鋼板を接着後、剪断強
度と剥離強度を測定した結果を表１に示す。 （比較例４）ブロックイソシアネート変性エポキシ樹脂
を用いず、代わりにＮＢＲ変性エポキシ樹脂（「R-137
4」ＡＣＲ（株）製）を５０重量部用い、汎用エポキシ
樹脂を５０重量部用いたこと以外は実施例１と同様であ
る。そして同様に有機コート鋼板を接着後、剪断強度と
剥離強度を測定した結果を表１に示す。
ート鋼板（新日鉄（株）製、25mm×100mm ×0.8mm ）を
用意し、この接着剤組成物の厚さが０．１５ｍｍとなる
ように貼り合わせ、１６０℃×２３分と２００℃×１３
分の２水準で加熱して接着した。そして室温に放冷後、
オートグラフ（島津製作所製）により剪断強度と剥離強
度をそれぞれ測定した。結果を表１に示す。 （他の実施例、比較例１〜２）汎用エポキシ樹脂とブロ
ックイソシアネート変性エポキシ樹脂の比率を表１に示
すように変更したこと以外は実施例１と同様である。そ
して同様に有機コート鋼板を接着後、剪断強度と剥離強
度を測定した結果を表１に示す。 （比較例３）ブロックイソシアネート変性エポキシ樹脂
を用いず、代わりにウレタン変性エポキシ樹脂（「Epu-
7 」旭電化工業（株）製）を５０重量部用い、汎用エポ
キシ樹脂を５０重量部用いたこと以外は実施例１と同様
である。そして同様に有機コート鋼板を接着後、剪断強
度と剥離強度を測定した結果を表１に示す。 （比較例４）ブロックイソシアネート変性エポキシ樹脂
を用いず、代わりにＮＢＲ変性エポキシ樹脂（「R-137
4」ＡＣＲ（株）製）を５０重量部用い、汎用エポキシ
樹脂を５０重量部用いたこと以外は実施例１と同様であ
る。そして同様に有機コート鋼板を接着後、剪断強度と
剥離強度を測定した結果を表１に示す。
【００１４】
【表１】
【００１５】（評価）表１より、比較例１，３，４に示
す従来の接着剤組成物では、剪断強度・剥離強度ともに
小さく、しかも界面破壊で剥離している。しかし比較例
１，２と実施例１〜４をみると、ブロックイソシアネー
ト変性エポキシ樹脂を添加することにより凝集破壊とな
り、その添加量を全エポキシ樹脂中に１０重量％以上と
すれば、剪断強度及び剥離強度に極めて優れていること
が明らかである。
す従来の接着剤組成物では、剪断強度・剥離強度ともに
小さく、しかも界面破壊で剥離している。しかし比較例
１，２と実施例１〜４をみると、ブロックイソシアネー
ト変性エポキシ樹脂を添加することにより凝集破壊とな
り、その添加量を全エポキシ樹脂中に１０重量％以上と
すれば、剪断強度及び剥離強度に極めて優れていること
が明らかである。
【００１６】また実施例をみると、ブロックイソシアネ
ート変性エポキシ樹脂の添加量が７０重量部にもなると
剪断強度は低下する傾向を示し、また剥離強度も飽和し
ているので、ブロックイソシアネート変性エポキシ樹脂
の添加量は５０重量部以下が適当であることもわかる。
ート変性エポキシ樹脂の添加量が７０重量部にもなると
剪断強度は低下する傾向を示し、また剥離強度も飽和し
ているので、ブロックイソシアネート変性エポキシ樹脂
の添加量は５０重量部以下が適当であることもわかる。
【００１７】
【発明の効果】すなわち本発明の接着剤組成物によれ
ば、有機コート鋼板に対する接着性が格段に向上するの
で、車両のウェルドボンディング工法などに最適であ
る。
ば、有機コート鋼板に対する接着性が格段に向上するの
で、車両のウェルドボンディング工法などに最適であ
る。
Claims (1)
- 【請求項１】 有機皮膜で被覆された有機コート鋼板の
接着に用いられるエポキシ樹脂系の接着剤組成物であっ
て、ブロックイソシアネート変性エポキシ樹脂を全エポ
キシ樹脂中に１０重量％以上含むことを特徴とする接着
剤組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18638893A JPH0741750A (ja) | 1993-07-28 | 1993-07-28 | 接着剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18638893A JPH0741750A (ja) | 1993-07-28 | 1993-07-28 | 接着剤組成物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0741750A true JPH0741750A (ja) | 1995-02-10 |
Family
ID=16187524
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18638893A Pending JPH0741750A (ja) | 1993-07-28 | 1993-07-28 | 接着剤組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0741750A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2006132093A1 (ja) | 2005-06-09 | 2006-12-14 | Adeka Corporation | 硬化性樹脂組成物 |
| JP2013510225A (ja) * | 2009-11-05 | 2013-03-21 | ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー | ケトオキシムでキャップされたエラストマー強化剤を含む構造用エポキシ樹脂系接着剤 |
| WO2018020875A1 (ja) * | 2016-07-29 | 2018-02-01 | 株式会社Adeka | 硬化性樹脂組成物、及び該組成物を用いた構造材料接合用接着剤 |
-
1993
- 1993-07-28 JP JP18638893A patent/JPH0741750A/ja active Pending
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2006132093A1 (ja) | 2005-06-09 | 2006-12-14 | Adeka Corporation | 硬化性樹脂組成物 |
| JP2013510225A (ja) * | 2009-11-05 | 2013-03-21 | ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー | ケトオキシムでキャップされたエラストマー強化剤を含む構造用エポキシ樹脂系接着剤 |
| WO2018020875A1 (ja) * | 2016-07-29 | 2018-02-01 | 株式会社Adeka | 硬化性樹脂組成物、及び該組成物を用いた構造材料接合用接着剤 |
| JP2018016767A (ja) * | 2016-07-29 | 2018-02-01 | 株式会社Adeka | 硬化性樹脂組成物、及び該組成物を用いた構造材料接合用接着剤 |
| CN109563236A (zh) * | 2016-07-29 | 2019-04-02 | 株式会社Adeka | 固化性树脂组合物及使用了该组合物的结构材料接合用粘结剂 |
| KR20190035688A (ko) * | 2016-07-29 | 2019-04-03 | 가부시키가이샤 아데카 | 경화성 수지 조성물, 및 그 조성물을 이용한 구조 재료 접합용 접착제 |
| US11208579B2 (en) | 2016-07-29 | 2021-12-28 | Adeka Corporation | Curable resin composition and adhesive for bonding structural material using composition |
| CN109563236B (zh) * | 2016-07-29 | 2022-02-11 | 株式会社Adeka | 固化性树脂组合物及使用了该组合物的结构材料接合用粘结剂 |
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