JP3308631B2 - ナイロン/ゴム接着複合体の製造方法 - Google Patents
ナイロン/ゴム接着複合体の製造方法Info
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- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C66/00—General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts
- B29C66/70—General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material
- B29C66/71—General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material characterised by the composition of the plastics material of the parts to be joined
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- Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ナイロン11又は12
樹脂とゴムとの接着複合体の製造方法に関する。
樹脂とゴムとの接着複合体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ナイロン11又は12樹脂は、高強度、
高弾性で、靭性に富み、金属に比較して軽量なエンジニ
アリングプラスチックスであるため、機械部品等におい
て単独で広く使用されている。一方、ゴムは弾性、衝撃
吸収性、可撓性等に優れた特性を有しているが、一般樹
脂に比べて剛性が不足し、しかも軽量化を目指すには重
いという欠点がある。したがって、ナイロン11又は1
2樹脂とゴムとを接着した接着複合体にすることができ
れば、両材料の特性を兼備する高性能で軽量な材料を得
ることができる。例えば、タイヤ、免振ゴム支承、ゴム
ロール等に利用できる可能性があるため、その工業的メ
リットは極めて大きい。
高弾性で、靭性に富み、金属に比較して軽量なエンジニ
アリングプラスチックスであるため、機械部品等におい
て単独で広く使用されている。一方、ゴムは弾性、衝撃
吸収性、可撓性等に優れた特性を有しているが、一般樹
脂に比べて剛性が不足し、しかも軽量化を目指すには重
いという欠点がある。したがって、ナイロン11又は1
2樹脂とゴムとを接着した接着複合体にすることができ
れば、両材料の特性を兼備する高性能で軽量な材料を得
ることができる。例えば、タイヤ、免振ゴム支承、ゴム
ロール等に利用できる可能性があるため、その工業的メ
リットは極めて大きい。
【0003】しかしながら、ナイロン11又は12樹脂
は、ゴムに対する接着性が悪く、強固に接着させること
が難しい。従来、この両者を接着する試みとして、ナイ
ロン11又は12樹脂を予め化学的酸化処理等により表
面処理した後、その処理面にエポキシ系接着剤やイソシ
アナート系接着剤を塗布してゴム材料を接着する方法が
ある。
は、ゴムに対する接着性が悪く、強固に接着させること
が難しい。従来、この両者を接着する試みとして、ナイ
ロン11又は12樹脂を予め化学的酸化処理等により表
面処理した後、その処理面にエポキシ系接着剤やイソシ
アナート系接着剤を塗布してゴム材料を接着する方法が
ある。
【0004】しかし、この接着方法は、接着剤層が硬く
なって靭性のないものになるため、動的に強固に接着さ
せることができない。そのため、ナイロン11又は12
樹脂とゴムとの両材料の優れた靭性、可撓性及び弾性を
保持しながら良好な接着状態を得ようとしても、前記接
着剤層が屈曲により容易に割れを生じるため、耐久性の
ある接着性を得ることができなかった。
なって靭性のないものになるため、動的に強固に接着さ
せることができない。そのため、ナイロン11又は12
樹脂とゴムとの両材料の優れた靭性、可撓性及び弾性を
保持しながら良好な接着状態を得ようとしても、前記接
着剤層が屈曲により容易に割れを生じるため、耐久性の
ある接着性を得ることができなかった。
【0005】本発明者らは、上記欠点を解決する接着方
法としてポリノルボルネンゴムを使用したナイロン/ゴ
ム接着複合体の製造方法を提案した。しかし、この接着
複合体は常温下では優れた接着性を有しているが、高温
に晒されると、ポリノルボルネンが高温になるとゴム状
態になるためにゴム側との接着強度が低下してしまうと
いう問題があった。また、ポリノルボルネンは200℃
という高温になると、熱分解するという問題もあった。
法としてポリノルボルネンゴムを使用したナイロン/ゴ
ム接着複合体の製造方法を提案した。しかし、この接着
複合体は常温下では優れた接着性を有しているが、高温
に晒されると、ポリノルボルネンが高温になるとゴム状
態になるためにゴム側との接着強度が低下してしまうと
いう問題があった。また、ポリノルボルネンは200℃
という高温になると、熱分解するという問題もあった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ナイ
ロン11又は12樹脂とゴムとを動的に強固に接着させ
ることができ、かつ高温下にも接着強度が低下しないよ
うにすることができるナイロン/ゴム接着複合体の製造
方法を提供することにある。
ロン11又は12樹脂とゴムとを動的に強固に接着させ
ることができ、かつ高温下にも接着強度が低下しないよ
うにすることができるナイロン/ゴム接着複合体の製造
方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
る本発明は、ナイロン11又は12樹脂(以下、ナイロ
ン樹脂と称する)と、メタクリル酸と酸化亜鉛との混合
物又はメタクリル酸亜鉛、有機過酸化物を含有する未加
硫の水素添加アクリロニトリル−ブタジエン共重合体ゴ
ム組成物(以下、未加硫の水素添加NBR組成物と称す
る)とを積層し、前記ナイロン樹脂の融点以上の温度に
加熱し、未加硫の水素添加NBR組成物を硬化すると同
時に接着を行わせることを特徴とするものである。ま
た、さらにナイロン樹脂に対する接着ゴムを拡大して、
ブチルゴム(以下、IIRと略す)、クロロスルホン化
ポリエチレンゴム(以下、CSMと略す)、アクリルゴ
ム(以下、ACMと略す)、ヒドリンゴム(以下、CH
Cと略す)、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体ゴ
ム(以下、NBRと略す)からなる群から選ばれたゴム
を主成分とするゴム組成物とする場合は、その未加硫ゴ
ム組成物とナイロン樹脂との間に、未加硫の水素添加N
BR組成物を介在させ、ナイロン樹脂の融点以上に加熱
し、接着層の未加硫の水素添加NBR組成物と前記未加
硫ゴム組成物とを硬化又は加硫させると同時に接着させ
るようにする。この場合、ゴム組成物がNBRの場合
は、加硫済みの場合にも接着させることができる。
る本発明は、ナイロン11又は12樹脂(以下、ナイロ
ン樹脂と称する)と、メタクリル酸と酸化亜鉛との混合
物又はメタクリル酸亜鉛、有機過酸化物を含有する未加
硫の水素添加アクリロニトリル−ブタジエン共重合体ゴ
ム組成物(以下、未加硫の水素添加NBR組成物と称す
る)とを積層し、前記ナイロン樹脂の融点以上の温度に
加熱し、未加硫の水素添加NBR組成物を硬化すると同
時に接着を行わせることを特徴とするものである。ま
た、さらにナイロン樹脂に対する接着ゴムを拡大して、
ブチルゴム(以下、IIRと略す)、クロロスルホン化
ポリエチレンゴム(以下、CSMと略す)、アクリルゴ
ム(以下、ACMと略す)、ヒドリンゴム(以下、CH
Cと略す)、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体ゴ
ム(以下、NBRと略す)からなる群から選ばれたゴム
を主成分とするゴム組成物とする場合は、その未加硫ゴ
ム組成物とナイロン樹脂との間に、未加硫の水素添加N
BR組成物を介在させ、ナイロン樹脂の融点以上に加熱
し、接着層の未加硫の水素添加NBR組成物と前記未加
硫ゴム組成物とを硬化又は加硫させると同時に接着させ
るようにする。この場合、ゴム組成物がNBRの場合
は、加硫済みの場合にも接着させることができる。
【0008】このような接着方法によりナイロン樹脂と
ゴムとが強固に接着したナイロン/ゴム接着複合体を得
ることができる。しかも、得られたナイロン/ゴム接着
複合体は高温下にも、その接着強度を低下させることは
ない。本発明に使用するナイロン樹脂はナイロン11又
は12であれば、特に限定されず、市販のものを使用す
ることができる。これらナイロン樹脂には、ガラス繊
維、炭素繊維等の無機繊維、アラミド繊維等の有機繊維
で補強し、剛性を向上した繊維補強プラスチックスであ
ってもよい。また、柔軟性を向上するため、可塑剤を混
合したものであってもよい。
ゴムとが強固に接着したナイロン/ゴム接着複合体を得
ることができる。しかも、得られたナイロン/ゴム接着
複合体は高温下にも、その接着強度を低下させることは
ない。本発明に使用するナイロン樹脂はナイロン11又
は12であれば、特に限定されず、市販のものを使用す
ることができる。これらナイロン樹脂には、ガラス繊
維、炭素繊維等の無機繊維、アラミド繊維等の有機繊維
で補強し、剛性を向上した繊維補強プラスチックスであ
ってもよい。また、柔軟性を向上するため、可塑剤を混
合したものであってもよい。
【0009】本発明において、上記ナイロン樹脂と接着
させ得るゴム組成物としては、水素添加NBR組成物
と、IIR,CSM,ACM,CHC,NBRからなる
群から選ばれたゴムを主成分とする未加硫ゴム組成物が
ある。これらのゴム組成物の中で、水素添加NBR組成
物は、未加硫のときナイロン樹脂と積層して加熱すれば
硬化すると同時に直接接着させることができる。しか
し、IIR,CSM,ACM,CHC,NBRを主成分
とするゴム組成物は、いずれもナイロン樹脂に対し接着
性を有していないが、未加硫の状態下に未加硫の水素添
加NBR組成物を介して加熱すれば接着させることが可
能になる。
させ得るゴム組成物としては、水素添加NBR組成物
と、IIR,CSM,ACM,CHC,NBRからなる
群から選ばれたゴムを主成分とする未加硫ゴム組成物が
ある。これらのゴム組成物の中で、水素添加NBR組成
物は、未加硫のときナイロン樹脂と積層して加熱すれば
硬化すると同時に直接接着させることができる。しか
し、IIR,CSM,ACM,CHC,NBRを主成分
とするゴム組成物は、いずれもナイロン樹脂に対し接着
性を有していないが、未加硫の状態下に未加硫の水素添
加NBR組成物を介して加熱すれば接着させることが可
能になる。
【0010】本発明に使用する水素添加NBR組成物と
しては、エチレン性不飽和ニトリル単位を10〜60重
量部含有し、共役ジエン単位を30重量部以下を含有す
る水素添加NBR100重量部に対し、メタクリル酸2
0〜60重量部、酸化亜鉛10〜60重量部又はメタク
リル酸亜鉛をメタクリル酸と酸化亜鉛とのモル比が1/
0.5〜1/3の範囲になるように配合し、さらに有機
過酸化物を0.5〜20重量部配合したものが挙げられ
る。具体的には日本ゼオン社から製造販売されているZ
SC2295(商品名)がある。
しては、エチレン性不飽和ニトリル単位を10〜60重
量部含有し、共役ジエン単位を30重量部以下を含有す
る水素添加NBR100重量部に対し、メタクリル酸2
0〜60重量部、酸化亜鉛10〜60重量部又はメタク
リル酸亜鉛をメタクリル酸と酸化亜鉛とのモル比が1/
0.5〜1/3の範囲になるように配合し、さらに有機
過酸化物を0.5〜20重量部配合したものが挙げられ
る。具体的には日本ゼオン社から製造販売されているZ
SC2295(商品名)がある。
【0011】この水素添加NBR組成物を、未加硫の状
態下にIIR,CSM,ACM,CHC,NBR等を主
成分とする未加硫のゴム組成物又はNBRを主成分とす
る加硫ゴム組成物の接着剤として使用するときは、厚さ
が50μm〜2mmのフィルム状にして使用することが
望ましい。その厚さを50μm以上にすることにより接
着強度を高めることができる。厚さは2mmを越えても
よいが、接着強度は飽和するため経済上から好ましくな
い。
態下にIIR,CSM,ACM,CHC,NBR等を主
成分とする未加硫のゴム組成物又はNBRを主成分とす
る加硫ゴム組成物の接着剤として使用するときは、厚さ
が50μm〜2mmのフィルム状にして使用することが
望ましい。その厚さを50μm以上にすることにより接
着強度を高めることができる。厚さは2mmを越えても
よいが、接着強度は飽和するため経済上から好ましくな
い。
【0012】本発明のナイロン/ゴム接着複合体の製造
方法では、加熱条件として、ナイロン樹脂の融点(ナイ
ロン11=175℃,ナイロン12=178℃)以上の
温度に加熱する。このような加熱により、接着層の水素
添加NBRゴム組成物と未加硫のゴム組成物とは、硬化
又は加硫と同時にナイロン樹脂との間及びゴム組成物同
士の間で強固に接着する。特に未加硫の水素添加NBR
組成物は架橋反応を起こして、ナイロン樹脂と各ゴム組
成物に強固に接着するようになるのである。
方法では、加熱条件として、ナイロン樹脂の融点(ナイ
ロン11=175℃,ナイロン12=178℃)以上の
温度に加熱する。このような加熱により、接着層の水素
添加NBRゴム組成物と未加硫のゴム組成物とは、硬化
又は加硫と同時にナイロン樹脂との間及びゴム組成物同
士の間で強固に接着する。特に未加硫の水素添加NBR
組成物は架橋反応を起こして、ナイロン樹脂と各ゴム組
成物に強固に接着するようになるのである。
【0013】
実施例1 市販のナイロン11樹脂板を切断して150mm×50
mm×2. 5mmの樹脂板を製作した。水素添加NBR
とメタクリル酸と酸化亜鉛との混合物からなるゴム組成
物(日本ゼオン社製ZSC−2295)85重量%に、
水素添加NBR(日本ゼオン社製ZETPOL202
0)15重量%を添加混練した後、この混合物100重
量部に対して老化防止剤1.5重量部、1,3−ビスタ
ーシャリーブチルパーオキシ−イソプロピルベンゼン
(化薬アクゾ社製有機過酸化物“パーカドックス14/
40“)5重量部を、それぞれ添加配合して未加硫の水
素添加NBR組成物を調製し、このゴム組成物から15
0mm×50mm×2.5mm及び150mm×50m
m×0. 5mmの2種類のゴムシートを成形した。
mm×2. 5mmの樹脂板を製作した。水素添加NBR
とメタクリル酸と酸化亜鉛との混合物からなるゴム組成
物(日本ゼオン社製ZSC−2295)85重量%に、
水素添加NBR(日本ゼオン社製ZETPOL202
0)15重量%を添加混練した後、この混合物100重
量部に対して老化防止剤1.5重量部、1,3−ビスタ
ーシャリーブチルパーオキシ−イソプロピルベンゼン
(化薬アクゾ社製有機過酸化物“パーカドックス14/
40“)5重量部を、それぞれ添加配合して未加硫の水
素添加NBR組成物を調製し、このゴム組成物から15
0mm×50mm×2.5mm及び150mm×50m
m×0. 5mmの2種類のゴムシートを成形した。
【0014】また、表1に示す配合組成のACM,CH
C,IIR,CSM,NBRをそれぞれ含有する5種類
の未加硫ゴム組成物1〜5を調製し、これらゴム組成物
1〜5を用いて、それぞれ150mm×50mm×2.
5mmの未加硫ゴムシートに成形した。上記ナイロン1
1樹脂板と未加硫の水素添加NBR組成物からなる厚さ
2.5mmのゴムシートとを積層し、190℃,10分
間加熱して接着複合体を製造した。また、上記ナイロン
11樹脂板と上記5種類の未加硫ゴムシートとの間に、
それぞれ前記水素添加NBR組成物の厚さ0.5mmの
ゴムシートを介在させて、同様に190℃,10分間加
熱して5種類の接着複合体を製造した。
C,IIR,CSM,NBRをそれぞれ含有する5種類
の未加硫ゴム組成物1〜5を調製し、これらゴム組成物
1〜5を用いて、それぞれ150mm×50mm×2.
5mmの未加硫ゴムシートに成形した。上記ナイロン1
1樹脂板と未加硫の水素添加NBR組成物からなる厚さ
2.5mmのゴムシートとを積層し、190℃,10分
間加熱して接着複合体を製造した。また、上記ナイロン
11樹脂板と上記5種類の未加硫ゴムシートとの間に、
それぞれ前記水素添加NBR組成物の厚さ0.5mmの
ゴムシートを介在させて、同様に190℃,10分間加
熱して5種類の接着複合体を製造した。
【0015】
【表1】 表1中の数値は、いずれも重量部である。
【0016】*1:日本ゼオン社製NIPOL AR
72LS *2:日本ゼオン社製GECHRON 3102 *3:ハイパロン−40 *4:Pb3O4 (レビタルマスター) *5:老化防止剤445 *6:老化防止剤NBC *7:老化防止剤3C(N−フェニル−N’−イソプロ
ピル−p−フェニレンジアミン) *8:ノンサールSN−1 *9:ノンサールTK−1 *10:エチレンチオウレアのマスター(レビタルマスタ
ー#22) *11:ベンゾチアジルジスルフィド *12:ジペンタメチレンチウラムテトラサルファイド *13:N−t−ブチル−2−ベンゾチアゾールスルフェ
ンアミド *14:テトラメチルチウラムモノスルフィド これら6種類の接着複合体の接着性を下記の方法により
評価した結果、いずれも接着性良好(○)であった。
72LS *2:日本ゼオン社製GECHRON 3102 *3:ハイパロン−40 *4:Pb3O4 (レビタルマスター) *5:老化防止剤445 *6:老化防止剤NBC *7:老化防止剤3C(N−フェニル−N’−イソプロ
ピル−p−フェニレンジアミン) *8:ノンサールSN−1 *9:ノンサールTK−1 *10:エチレンチオウレアのマスター(レビタルマスタ
ー#22) *11:ベンゾチアジルジスルフィド *12:ジペンタメチレンチウラムテトラサルファイド *13:N−t−ブチル−2−ベンゾチアゾールスルフェ
ンアミド *14:テトラメチルチウラムモノスルフィド これら6種類の接着複合体の接着性を下記の方法により
評価した結果、いずれも接着性良好(○)であった。
【0017】また、これら6種類の接着複合体を高温
(80℃)に30分間晒した後の接着性を同様に評価し
た。その結果はいずれも接着性良好(○)であった。接着性の評価方法 :ナイロン/ゴム接着複合体の接着性
は、接着力の大きさで評価するのは正確ではない。そこ
で、幅20mmのサンプルを作製して剥離テストを行
い、界面剥離が起こった場合にはたとえ接着力が高くて
も不良 (×) と評価した。他方、界面剥離を起さなかっ
た場合は、複合体の接着界面を中心にして約0. 5mm
の厚さのシートをカミソリにて切り出し、その接着界面
付近にカミソリで傷を入れて剥離テストを行い、ゴムシ
ートが内部で凝集破壊を起こすほどに強固に接着してい
る場合を接着性良好 (○) と評価した。
(80℃)に30分間晒した後の接着性を同様に評価し
た。その結果はいずれも接着性良好(○)であった。接着性の評価方法 :ナイロン/ゴム接着複合体の接着性
は、接着力の大きさで評価するのは正確ではない。そこ
で、幅20mmのサンプルを作製して剥離テストを行
い、界面剥離が起こった場合にはたとえ接着力が高くて
も不良 (×) と評価した。他方、界面剥離を起さなかっ
た場合は、複合体の接着界面を中心にして約0. 5mm
の厚さのシートをカミソリにて切り出し、その接着界面
付近にカミソリで傷を入れて剥離テストを行い、ゴムシ
ートが内部で凝集破壊を起こすほどに強固に接着してい
る場合を接着性良好 (○) と評価した。
【0018】実施例2 実施例1において、ナイロン11樹脂板と加硫済み水素
添加NBR組成物のゴムシートとを積層し、同様に加熱
し接着させた、また、ナイロン11樹脂板とゴム組成物
1〜5からなる加硫済みゴムシートとの間に、同様に未
加硫の水素添加NBR組成物のゴムシートを介在せせ
て、加熱接着させた。
添加NBR組成物のゴムシートとを積層し、同様に加熱
し接着させた、また、ナイロン11樹脂板とゴム組成物
1〜5からなる加硫済みゴムシートとの間に、同様に未
加硫の水素添加NBR組成物のゴムシートを介在せせ
て、加熱接着させた。
【0019】得られた6種類の接着複合体の接着性を上
記方法により評価した。その結果、加硫したNBR組成
物のゴムシートは良好な接着性(○)を示したものの、
他の5種類のゴム組成物のゴムシートは、いずれも接着
性不良(×)であった。 実施例3 実施例1において、ナイロン11樹脂に代えて、ナイロ
ン12樹脂からなる150mm×50mm×2. 5mm
の樹脂板を使用した以外は同様にして、6種類の接着複
合体を製造した。得られた接着複合体の接着性を上述の
方法により評価した結果、いずれも接着性良好(○)で
あった。
記方法により評価した。その結果、加硫したNBR組成
物のゴムシートは良好な接着性(○)を示したものの、
他の5種類のゴム組成物のゴムシートは、いずれも接着
性不良(×)であった。 実施例3 実施例1において、ナイロン11樹脂に代えて、ナイロ
ン12樹脂からなる150mm×50mm×2. 5mm
の樹脂板を使用した以外は同様にして、6種類の接着複
合体を製造した。得られた接着複合体の接着性を上述の
方法により評価した結果、いずれも接着性良好(○)で
あった。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、ナイロン樹脂とゴムと
を、上述した組み合わせで接着処理することにより、高
温下でも実質的に接着強度の低下がない強固な接着を可
能にする。したがって、ゴムの特性を保有しながらナイ
ロン樹脂の優れた機械的特性を発揮する接着複合体を製
造することができる。
を、上述した組み合わせで接着処理することにより、高
温下でも実質的に接着強度の低下がない強固な接着を可
能にする。したがって、ゴムの特性を保有しながらナイ
ロン樹脂の優れた機械的特性を発揮する接着複合体を製
造することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B32B 1/00 - 35/00 C08J 5/12
Claims (3)
- 【請求項1】 ナイロン11又は12樹脂と、メタクリ
ル酸と酸化亜鉛との混合物又はメタクリル酸亜鉛、有機
過酸化物を含有する未加硫の水素添加アクリロニトリル
−ブタジエン共重合体ゴム組成物とを積層し、前記ナイ
ロン11又は12樹脂の融点以上の温度に加熱するナイ
ロン/ゴム接着複合体の製造方法。 - 【請求項2】 ナイロン11又は12樹脂と、ブチルゴ
ム、クロロスルホン化ポリエチレンゴム、アクリルゴ
ム、ヒドリンゴム、アクリロニトリル−ブタジエン共重
合体ゴムからなる群から選ばれたゴムを主成分とする未
加硫ゴム組成物との間に、メタクリル酸と酸化亜鉛との
混合物又はメタクリル酸亜鉛、有機過酸化物を含有する
未加硫の水素添加アクリロニトリル−ブタジエン共重合
体ゴム組成物を介在させて、前記ナイロン11又は12
樹脂の融点以上に加熱するナイロン/ゴム接着複合体の
製造方法。 - 【請求項3】 ナイロン11又は12樹脂と、アクリロ
ニトリル−ブタジエン共重合体ゴムを主成分とする加硫
ゴム組成物との間に、メタクリル酸と酸化亜鉛との混合
物又はメタクリル酸亜鉛、有機過酸化物を含有する未加
硫の水素添加アクリロニトリル−ブタジエン共重合体ゴ
ム組成物を介在させて、前記ナイロン11又は12樹脂
の融点以上に加熱するナイロン/ゴム接着複合体の製造
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05583193A JP3308631B2 (ja) | 1993-03-16 | 1993-03-16 | ナイロン/ゴム接着複合体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05583193A JP3308631B2 (ja) | 1993-03-16 | 1993-03-16 | ナイロン/ゴム接着複合体の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06263888A JPH06263888A (ja) | 1994-09-20 |
JP3308631B2 true JP3308631B2 (ja) | 2002-07-29 |
Family
ID=13009927
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP05583193A Expired - Fee Related JP3308631B2 (ja) | 1993-03-16 | 1993-03-16 | ナイロン/ゴム接着複合体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3308631B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109233166A (zh) * | 2017-07-10 | 2019-01-18 | 合肥杰事杰新材料股份有限公司 | 一种氧化锌量子点原位聚合聚甲基丙烯酸甲酯纳米复合材料及其制备方法 |
-
1993
- 1993-03-16 JP JP05583193A patent/JP3308631B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06263888A (ja) | 1994-09-20 |
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