JPH06298950A - ゴム積層体の製造法 - Google Patents

ゴム積層体の製造法

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JPH06298950A
JPH06298950A JP10777393A JP10777393A JPH06298950A JP H06298950 A JPH06298950 A JP H06298950A JP 10777393 A JP10777393 A JP 10777393A JP 10777393 A JP10777393 A JP 10777393A JP H06298950 A JPH06298950 A JP H06298950A
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JP
Japan
Prior art keywords
rubber
vulcanized
fluororubber
primer
laminate
Prior art date
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Pending
Application number
JP10777393A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeo Kaneko
武夫 金子
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AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】フッ素ゴムの加硫成形体と他のゴムとの積層体
を得る。 【構成】フッ素ゴムの加硫成形体に、アルケニル基を有
するシランカップリング剤または不飽和多官能生化合物
を含有するプライマーを塗布した後、有機過酸化物加硫
可能な未加硫ゴムを重ね合わせて加硫させるゴム積層体
の製造法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ゴム積層体の製造法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】加硫したフッ素ゴム層に他のゴムを積層
させようとする場合、フッ素ゴムの特徴である低表面エ
ネルギーと低反応性のため、両者を強固に接着すること
は困難だった。また、たがいに未加硫のフッ素ゴムと他
のゴムとを積層させる方法として、フッ素ゴムに積層さ
せようとするゴムにシランカップリング剤等を添加する
ことにより加硫接着させる方法(特開昭63−3173
39号公報、特開平1−152060号公報)が提案さ
れている。これらは未加硫ゴムどうしを加硫接着するこ
とによって比較的良好な接着力を得ているが、加硫した
フッ素ゴム成形体に積層させることは困難だった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、フッ
素ゴムの加硫成形体と他のゴムとが強固に接着したゴム
積層体を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の目的
は、フッ素ゴムの加硫成形体に、アルケニル基を有する
シランカップリング剤または不飽和多官能性化合物を含
有するプライマーを塗布した後、有機過酸化物加硫可能
な未加硫ゴムを重ね合わせて加硫させるゴム積層体を提
供することである。
【0005】以下に、本発明をさらに詳しく説明する。
本発明に用いられるフッ素ゴムの加硫成形体は、有機過
酸化物加硫やポリオール加硫等の従来公知の加硫方法に
より得られたフッ素ゴムの成形体であり、好ましくは積
層させる他のゴムと同じ加硫方法である有機過酸化物に
より加硫した成形体である。フッ素ゴムに積層させるゴ
ムは有機過酸化物により加硫されるものであればすべて
使用可能である。
【0006】上記の両者のゴムを加硫接着させる際に
は、フッ素ゴムの加硫成形体をプライマーで処理するこ
とが必要である。このプライマー中にアルケニル基を有
するシランカップリング剤または不飽和多官能性化合物
が含有されていることによりこれらの成分がフッ素ゴム
成形体中に浸透し、積層させるゴムを有機過酸化物で加
硫する際に同時に共加硫し、両者が強固に接着する。
【0007】アルケニル基を有するシランカップリング
剤としてはビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエト
キシシラン、メチルビニルジメトキシシラン、アリルト
リメトキシシラン等が例示される。また、不飽和多官能
性化合物としてはトリアリルイソシアヌレート、トリメ
チロールプロパントリメタクリレート、ジアリルフタレ
ート等が例示される。また、プライマー中に有機過酸化
物が含有されることにより共加硫性が高められる。
【0008】有機過酸化物としては、ジクミルパーオキ
サイド、2,5−ジメチル−2,5−ジターシャリーブ
チルヘキサン、α,α’−ビス(ターシャリーブチルパ
ーオキシイソプロピル)ベンゼン等が例示される。上記
のプライマーには、必要に応じて他のシランカップリン
グ剤やシリケート類、チタネート類等、その他各種添加
剤が混合されていてもよい。
【0009】フッ素ゴム成形体をプライマーで処理する
方法としては、スプレーや刷毛により塗布する方法や、
ディップする等いずれの方法を用いてもよい。こうして
プライマー処理されたフッ素ゴムの加硫成形体に未加硫
の有機過酸化物加硫可能なゴムを重ね合わせて加硫させ
ることにより本発明のゴム積層体が得られる。
【0010】また、上記のプライマーで処理することに
より、フッ素ゴム以外のゴムの加硫成形体と他の有機過
酸化物加硫可能なゴムとの積層体を得ることも可能であ
る。有機過酸化物加硫可能なゴムを重ね合わせて加硫す
る方法としては、ラミネートまたは押し出しにより被覆
した後、加熱炉で加硫する方法や、プレス等により加圧
しながら加硫する方法、その他従来公知の一般的なゴム
の成形方法がとられる。
【0011】
【作用】本発明において、フッ素ゴムの加硫成形体をア
ルケニル基を有するシランカップリング剤または不飽和
多官能生化合物を含有するプライマーで処理することに
より、他のゴムを有機過酸化物で加硫する際にプライマ
ーも共加硫され、他のゴムと強固に接着した積層体が得
られるものである。
【0012】
【実施例】次に、本発明を実施例により説明する。な
お、実施例中、部とあるものは重量部を示す。
【0013】実施例1 アフラス150P(フッ素ゴム、旭硝子社製)/MTカ
ーボン/トリアリルイソシアヌレート/パーヘキサ2,
5B(有機過酸化物、日本油脂社製)=100/30/
5/1(部)の割合で2ロールで均一に混合した後、こ
れを170℃で20分プレス加硫してフッ素ゴムのシー
トを得た。
【0014】次に、ビニルトリメトキシシラン/エチル
オルソシリケート/テトラブチルチタネート/トリアリ
ルイソシアヌレート/パーヘキサ2,5B/トルエン=
15/5/5/3/1/100(部)の割合で混合して
プライマーを調製した。先に得られたフッ素ゴムのシー
トをプライマーに浸した後、加硫剤を混合した未加硫の
シリコーンゴムKE951U(信越化学工業社製)に重
ね合わせ、170℃で10分プレス加硫し、積層体を得
た。この積層体を剥そうとしたが、シリコーンゴムのと
ころで凝集破壊した。
【0015】比較例1 実施例1のプライマーを用いずに同様な試験を行った
が、接着しなかった。
【0016】比較例2 実施例1のビニルトリメトキシシランおよびトリアリル
イソシアヌレートを含有しないプライマーを用いて、実
施例1と同様な試験を行ったが、接着しなかった。
【0017】比較例3 実施例1で用いた未加硫のシリコーンゴム100部に実
施例1で用いたプライマーでトルエンを含有しないもの
を1部混合して、フッ素ゴムのシートと重ね合わせた
後、加硫したが、凝集破壊には至らなかった。
【0018】
【発明の効果】本発明によりフッ素ゴムの加硫成形体と
他のゴムとを接着させた積層体が容易に製造可能とな
り、チューブ、ホース、シート、フィルム等の押し出し
成形品、シール剤、ダイヤフラム等の金型を用いたイン
サート成形品、ディップ、スプレー等によるコーティン
グ成形品等に幅広く採用され得る。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フッ素ゴムの加硫成形体に、アルケニル基
    を有するシランカップリング剤または不飽和多官能性化
    合物を含有するプライマーを塗布した後、有機過酸化物
    加硫可能な未加硫ゴムを重ね合わせて加硫させるゴム積
    層体の製造方法。
  2. 【請求項2】プライマーが有機過酸化物を含有する請求
    項1のゴム積層体の製造法。
JP10777393A 1993-04-09 1993-04-09 ゴム積層体の製造法 Pending JPH06298950A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999021710A1 (fr) * 1997-10-27 1999-05-06 Daikin Industries, Ltd. Stratifie de caoutchouc perfluore et procede de production dudit stratifie
JP2008119894A (ja) * 2006-11-09 2008-05-29 Mitsubishi Cable Ind Ltd パーフロロエラストマー成形物を有する複合体

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