JP2001260235A - ゴムと金属との接着方法、および、これを用いた構造体 - Google Patents

ゴムと金属との接着方法、および、これを用いた構造体

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JP2001260235A
JP2001260235A JP2000080297A JP2000080297A JP2001260235A JP 2001260235 A JP2001260235 A JP 2001260235A JP 2000080297 A JP2000080297 A JP 2000080297A JP 2000080297 A JP2000080297 A JP 2000080297A JP 2001260235 A JP2001260235 A JP 2001260235A
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Kazuo Suga
和生 菅
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Abstract

(57)【要約】 【課題】防錆性、接着性、高荷重下での耐せん断歪性、
長期の耐老化性に優れる、ゴムと金属との接着方法;接
着性、耐食性とに優れる、金属材料表面処理構造体とゴ
ム/金属接着用構造体;および、ゴムと金属との接着方
法により得られる、耐久性、耐老化性に優れるゴム/金
属接着構造体;の提供。 【解決手段】金属材料の表面に、酸性表面処理剤を接触
させ、金属材料の表面上に被覆層を形成し、ついで、被
覆層の一部もしくは全部を剥離した後、シランカップリ
ング剤を含有する樹脂組成物を塗布、乾燥し、次に、ゴ
ム/金属用水性接着剤プライマー、ついで、ゴム/金属
用水性接着剤を、塗布、乾燥した後に、ゴム材料を加硫
接着するゴムと金属との接着方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゴムと金属との接
着方法、さらに、接着性、耐食性とに優れる金属材料表
面処理構造体、ゴム/金属接着用構造体、および、耐久
性、耐老化性に優れるゴム/金属接着構造体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、加硫条件下でゴムと金属とを
接着させる接着剤として、有機溶剤型接着剤が知られて
いる。しかし有機溶剤が、環境汚染の原因となり、有毒
性、可燃性を有することから、低VOC(揮発有機溶剤
量)対策として、有機溶剤型接着剤の水性接着剤への転
換が行われている。ゴムと金属の接着用の水性接着剤と
しては、特開平1−20281号公報に、クロロスルホ
ン化ポリエチレン等の有機高分子の皮膜形成物質、芳香
族ポリニトロソ化合物、補活性剤を含有する水性ディス
パージョンからなる接着剤が開示されている。また、特
開平2−1793号公報には、ラテックス、芳香族ニト
ロソ化合物、および、ポリマレイミド化合物の混合物か
らなる接着組成物が開示されている。
【0003】しかし、金属に水性接着剤を用いると、金
属が腐食しやすく、錆びやすいという問題がある。金属
材料の中で、鉄鋼板は、加工を行う場合に、鉄鋼板表面
を脱脂処理をしてから、表面の汚れ、錆び等を除去する
ために、通常、ブラスト処理を施す。ブラスト処理され
た鉄鋼板表面は活性化されているため、特に吸水しやす
く、錆びやすい。このため、鉄鋼板に水性接着剤を使用
するのは困難である。
【0004】一方、鉄鋼板等の金属材料は、使用前の前
処理として、金属表面を清浄化(除錆、脱脂)した後、
通常、表面処理皮膜生成工程が行われる。この処理で
は、対象とする金属により適性な皮膜が選択され、例え
ば鉄では、リン酸亜鉛、リン酸鉄などのリン酸塩皮膜が
用いられる。リン酸亜鉛による表面処理は、鉄板上に塗
装される塗膜との密着性と鉄板の防錆性の両機能を目的
として行われる。リン酸亜鉛による表面処理としては、
例えば、特開平8−302477号公報に、亜鉛イオ
ン、リン酸イオンを含む水溶液に有機過酸化物からなる
化成促進剤を含む金属材料用リン酸亜鉛系化成処理液お
よび該処理液を用いた処理方法が開示されている。
【0005】しかし、鉄鋼板表面にリン酸塩皮膜がある
と、鉄鋼板とリン酸塩皮膜との接着力や、リン酸塩皮膜
自体の強度が、高荷重下でのせん断力に耐え得ない場合
がある。そのため、例えば、鉄鋼板上にリン酸塩皮膜を
形成し、さらに接着剤を塗布してゴムを加硫接着したゴ
ムと金属との接着構造体(例えば、ゴムと金属板との積
層体からなる免震支承体)では、高荷重下でせん断歪を
かけた場合、ゴムの部分でのせん断破壊(ゴム材破)と
なる高接着性が得られず、リン酸塩皮膜が破壊されて、
接着剤とリン酸塩皮膜との間、鉄鋼板とリン酸塩皮膜と
の間で剥離が起こってしまう。従って、このようなゴム
と金属の接着構造体では、例えば、10MPa以上の高
荷重下でのせん断破壊に耐えられない。また、長期の耐
老化性が低い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、防錆
性、接着性、高荷重下での耐せん断歪性、長期の耐老化
性に優れる、ゴムと金属との接着方法;接着性、耐食性
とに優れる、金属材料表面処理構造体とゴム/金属接着
用構造体;および、ゴムと金属との接着方法により得ら
れる、耐久性、耐老化性に優れるゴム/金属接着構造
体;を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、金
属材料の表面に、酸性表面処理剤を接触させ、金属材料
の表面上に被覆層を形成し、ついで、被覆層の一部もし
くは全部を剥離した後、シランカップリング剤を含有す
る樹脂組成物を塗布、乾燥し、次に、ゴム/金属用水性
接着剤プライマー、ついで、ゴム/金属用水性接着剤
を、塗布、乾燥した後に、ゴム材料を加硫接着するゴム
と金属との接着方法を提供する。
【0008】また、本発明は、金属材料の表面に、該表
面と酸性表面処理剤とを接触させて形成される被覆層の
一部もしくは全部を剥離して得られる表面処理層と、そ
の上に形成されるシランカップリング剤を含有する樹脂
組成物よりなる樹脂コート層とを有する、金属材料表面
処理構造体を提供する。
【0009】さらに、本発明は、上記金属材料表面処理
構造体の樹脂コート層表面に、ゴム/金属用水性接着剤
プライマーよりなるプライマー層と、その上に形成され
るゴム/金属用水性接着剤よりなる接着剤層とを有す
る、ゴム/金属接着用構造体を提供する。
【0010】また、本発明は、上記ゴム/金属接着用構
造体の接着剤層表面に、ゴム材料よりなるゴム層を加硫
接着してなるゴム/金属接着構造体を提供する。
【0011】前記酸性表面処理剤が、金属イオンと酸と
を含有するのが好ましい。前記金属イオンが、マンガ
ン、コバルト、亜鉛、マグネシウム、ニッケル、鉄、チ
タン、アルミニウム、および、ジルコニウムよりなる群
から選ばれる少なくとも1種の金属のイオンであり、前
記酸が、リン酸および酢酸よりなる群から選ばれる少な
くとも1種の酸であるのが好ましい。
【0012】前記シランカップリング剤が、活性水素含
有アミノ基、エポキシ基、ビニル基、メルカプト基、お
よび、メタクリロキシ基よりなる群から選ばれる少なく
とも1個の反応性官能基を有する化合物の1種以上より
なり、前記樹脂組成物が、アクリル樹脂、エポキシ樹
脂、および、ポリウレタン樹脂よりなる群から選ばれる
少なくとも1種の樹脂を含有するのが好ましい。
【0013】前記ゴム/金属用水性接着剤プライマー
が、スチレン−ブタジエンゴム、加硫剤、および熱硬化
性樹脂を含有し、前記ゴム/金属用水性接着剤が、ハロ
ゲン化ポリオレフィン、加硫剤、および熱硬化性樹脂を
含有するのが好ましい。前記ハロゲン化ポリオレフィン
が、クロロスルホン化ポリエチレンであり、前記ゴム/
金属用水性接着剤に含有される加硫剤がキノンジオキシ
ム化合物であるのが好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明をさらに詳細に説明
する。本発明のゴムと金属との接着方法(以下、本発明
の接着方法という)は、次の工程からなる。 金属材料の表面に、酸性表面処理剤を接触させ、金属
材料の表面上に被覆層を形成する工程(以下、工程と
もいう) 上記の工程で形成した被覆層の一部もしくは全部を
剥離する工程(以下、工程ともいう) 上記の工程で得られた面に、シランカップリング剤
を含有する樹脂組成物を塗布し、乾燥する工程(以下、
工程ともいう) 上記の工程で得られた面に、ゴム/金属用水性接着
剤プライマーを塗布、乾燥させ、ゴム/金属用水性接着
剤プライマーが乾燥した後に、ゴム/金属用水性接着剤
を塗布し、乾燥させる工程(以下、工程ともいう) 上記の工程で得られた面とゴム材料とを加硫接着す
る工程(以下、工程ともいう)
【0015】また、本発明の金属材料表面処理構造体
は、金属材料の表面に、該表面と酸性表面処理剤とを接
触させて形成される被覆層の一部もしくは全部を剥離し
て得られる表面処理層を有し、表面処理層表面に、シラ
ンカップリング剤を含有する樹脂組成物よりなる樹脂コ
ート層を有する構造体である。この金属材料表面処理構
造体は、金属材料に、工程〜の処理を行うことによ
り得ることができる。
【0016】本発明のゴム/金属接着用構造体は、金属
材料表面処理構造体の樹脂コート層表面に、ゴム/金属
用水性接着剤プライマーよりなるプライマー層を有し、
プライマー層表面にゴム/金属用水性接着剤よりなる接
着剤層を有する構造体である。本発明のゴム/金属接着
用構造体は、金属材料に、工程〜の処理を行うこと
で得ることが出来る。
【0017】本発明のゴム/金属接着構造体は、ゴム/
金属接着用構造体の接着剤層表面に、ゴム材料よりなる
ゴム層を有し、ゴム材料を加硫接着してなる構造体であ
る。本発明のゴム/金属接着構造体は、金属材料に、工
程〜の処理を行うことにより得ることが出来る。
【0018】本発明の接着方法について、上記工程に従
って説明する。本発明の接着方法に用いられる金属材料
は、ゴムとの加硫接着するための金属材料であり、例え
ば、鉄、鋼(ステンレス鋼を含む)、鉛、アルミニウ
ム、銅、黄銅、青銅、モネル金属合金、ニッケル、亜鉛
等のような一般的な構造用に用いられる金属からなる金
属材料、特に金属板が挙げられる。金属板は、必要に応
じて乾性油を塗装してある油面金属板であってもよい。
これらの中でも、コスト、成形加工性および取り扱いに
ついての観点から、油面鋼板等の鋼板が好ましい。
【0019】金属材料の表面に、酸性表面処理剤を接触
させる前に、金属材料の表面を清浄化してもよい。清浄
化の方法としては、公知の方法を利用でき、例えば、水
酸化ナトリウム等のアルカリに浸漬して脱脂し水洗し、
硫酸、塩酸等に浸漬して酸洗脱錆し水洗する方法が挙げ
られる。また、金属材料の表面処理がスムースに行われ
るように、表面を整え、緻密な被覆層を容易に形成させ
る目的で、チタン化合物コロイド含有表面調整剤を接触
させて表面調整処理をしてもよい。このチタン化合物コ
ロイド含有表面調整剤による表面処理は、鋼板をリン酸
亜鉛系処理液で処理する前に行われる一般的なチタンコ
ロイド系処理液による表面調整処理に準じて行えばよ
い。
【0020】金属材料の表面に、酸性表面処理剤を接
触させ、金属材料の表面上に被覆層を形成する工程 工程では、好ましくは上述の方法により清浄化され、
表面調整された金属材料の表面に酸性表面処理剤を接触
させることにより、被覆層を形成する。この被覆層の形
成は、好ましくは、酸性表面処理剤に含有される、耐候
性、密着性に優れる金属種(以下、防錆金属という)を
金属表面に結合させて付与することが目的である。これ
らの防錆金属を金属表面に付与することで、後述の工程
により得られる、本発明の金属材料表面処理構造体、お
よび、ゴム/金属接着用構造体が、優れた接着性、耐食
性を得ることができ、また、本発明のゴム/金属接着構
造体が、優れた耐久性、耐老化性を得ることができる。
【0021】工程で用いられる酸性表面処理剤は、好
ましくは、金属イオンと酸とを含有する。酸性表面処理
剤を金属材料表面に塗布すると、金属イオンと酸とから
形成される金属塩が結晶となって金属材料表面に沈殿析
出し、皮膜、すなわち、被覆層を形成する。被覆層中の
防錆金属は、金属材料を構成する金属と金属結合するこ
とが可能で、これにより金属材料表面に、酸性表面処理
剤に含有される防錆金属が付与される。金属イオンとし
ては、マンガン、コバルト、亜鉛、マグネシウム、ニッ
ケル、鉄、チタン、アルミニウム、および、ジルコニウ
ムよりなる群から選ばれる少なくとも1種の金属のイオ
ンが好ましい。これらの金属イオンは、1種単独で用い
てもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの防錆
金属は、酸化されにくく錆を形成しにくいので、これら
の防錆金属を付与された金属材料表面は、耐食性に優れ
る。これらの防錆金属の中でも、高耐食性を付与するこ
とから、亜鉛、マンガンが好ましい。酸性表面処理剤に
含有される金属イオンの量は、0.05〜20g/lが
好ましく、0.2〜10g/lがより好ましい。この範
囲であれば、金属イオンにより接着性、耐食性が優れた
ものとなるからである。
【0022】酸成分は、リン酸および酢酸よりなる群か
ら選ばれる少なくとも1種が好ましい。酸性表面処理剤
に含有される酸成分の量は、0.1〜100g/lが好
ましく、0.4〜50g/lがより好ましい。この範囲
であれば、被覆層が十分量、形成されるからである。
【0023】防錆金属と酸の好ましい組み合わせとして
は、亜鉛とリン酸、マンガンとリン酸、亜鉛と酢酸、マ
ンガンと酢酸等が挙げられる。
【0024】酸性表面処理剤は、上記金属イオンと酸以
外に、必要に応じて有機過酸化物からなる化成促進剤、
界面活性剤等を含有してもよい。化成促進剤の役割は、
鉄系金属材料を表面処理する場合に、酸性表面処理液中
に溶出する鉄(II)を鉄(III) に酸化することである。鉄
(II)が酸性表面処理液中に蓄積されると、酸性表面処理
液による金属材料表面の化成処理が阻害されるので、鉄
(II)の酸性表面処理液中での蓄積を防止するためであ
る。有機過酸化物としては、例えば、エチルヒドロペル
オキシド、イソプロピルヒドロペルオキシド、アセチル
アセトンペルオキシド等のように単純なペルオキシ構造
を有するもの、過酢酸、モノ過フタル酸等の過カルボン
酸のようにペルカルボキシル構造を有するものが挙げら
れる。
【0025】界面活性剤の役割は、金属材料表面に付着
する汚染物性の除去である。界面活性剤により、グリー
ス、プレス油等の油脂物質、微細金属粒子等の汚染物質
を、金属材料表面より除去することが可能である。その
ため、酸性表面処理剤に界面活性剤を配合する場合は、
金属材料表面を予め清浄化しなくてもよい。界面活性剤
としては、ノニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性
剤、アニオン性界面活性剤、両性界面活性剤のいずれで
もよい。
【0026】酸性表面処理剤の調整方法としては、酸
に、上記金属イオンを含む金属酸化物、水酸化物、炭酸
塩、硫酸塩、リン酸塩等、さらに必要に応じて化成促進
剤、界面活性剤を溶解することによる。得られる酸性表
面処理剤は、pH2.0〜4.0が好ましく、pH2.
5〜3.5がより好ましい。
【0027】工程では、上記酸性表面処理剤を金属材
料の表面に接触させ、金属材料の表面上に被覆層を形成
するが、酸性表面処理剤を金属材料の表面に接触させる
方法としては、例えば、浸漬法(ハーフディップ、フル
ディップ)、スプレー法、塗布法、フラッド法又はこれ
らの組み合わせにより行う方法が挙げられる。酸性表面
処理剤の金属材料表面への接触は、常温〜60℃の温度
において0.5〜5分間施されることが好ましい。金属
材料表面上に形成する被覆層の形成量は、好ましくは、
0.01〜10g/m2 である。なお、亜鉛とリン酸か
らなる酸性表面処理剤による金属材料の表面処理方法に
ついては、特開平8−302477号公報記載のリン酸
亜鉛系化成処理液を用いた処理方法を用いてもよい。本
明細書はこれらの記載を引用して参照することができ
る。
【0028】上記の工程で形成した被覆層の一部も
しくは全部を剥離する工程 工程は、被覆層の一部もしくは全部を剥離して、活性
化された金属材料表面を含む表面処理層を形成し、水性
接着剤、さらにはゴム材料とのより強固な接着性をえる
こと、および、金属材料表面に金属結合している防錆金
属を残し、優れた防錆性と塗膜密着性を得ることを目的
としている。ここで、表面処理層とは、被覆層を一部剥
離した場合、全部剥離した場合を併せて、被覆層を剥離
して得られる層をいう。
【0029】被覆層の一部もしくは全部を剥離する方法
としては、例えば、サンドブラスト処理といった物理的
処理、あるいは、酸洗といった化学的処理が挙げられ
る。酸洗としては、硫酸(5〜20重量%)に、40〜
60℃で1〜5分浸漬する、あるいは、塩酸(10〜2
5重量%)に、常温で1〜5分浸漬する等の方法が挙げ
られる。
【0030】金属材料表面の被覆層が剥離されて、防錆
金属が金属結合で結合しているのみとなっている部分
は、金属材料表面に活性点が多く存在し、活性化されて
いる。これに対し、金属材料表面の被覆層が剥離されず
に残っている部分は、活性点が少ないので、後に塗布さ
れる水性接着剤やゴムとの接着力が弱い。従って、工程
の剥離工程は、一部剥離よりも、全部剥離の方が好ま
しい。被覆層の剥離された部分の全表面積に対する割合
は、好ましくは、80%以上、より好ましくは90%以
上、特に好ましくは100%である。
【0031】被覆層の剥離された程度は、簡便に目視に
て評価することもできる。その方法は、以下のとおりで
ある。被覆層の形成された金属材料を、空気中で500
℃程度に加熱して、金属材料表面が変色するか、黒く焦
げた物質が表面に残っているか、を見る。被覆層が加熱
により変色しないならば、酸化物(金属塩)はほとんど
残っていない(ほぼ100%剥離された)と考えてよ
い。従って、このような金属材料表面は、活性化されて
おり、接着性、密着性に優れており好ましいと評価する
ことができる。しかし、被覆層が加熱により変色する、
あるいは、表面に黒く焦げた物質が残っているようであ
れば、金属材料表面に酸化物が多く残っていたことを示
しており、このような金属材料表面を用いて、剥離工程
以降の処理を行うと、接着性、密着性が十分ではなく好
ましくないと評価することができる。
【0032】また、蛍光X線分析を利用すると、定量的
に、被覆層の剥離された程度を測定し評価することが可
能である。即ち、蛍光X線を金属材料表面に当て、金属
材料表面上の酸素原子および金属材料を構成する金属原
子から発生する蛍光X線の強度を測定し、酸素原子と鉄
等の金属材料を構成する金属原子との定量分析を行い、
酸素原子の金属原子に対する強度比を算出することで剥
離の程度を評価することができる。金属材料表面に酸素
原子がほとんど存在しなければ、被覆層がほとんど剥離
されたと考えることができる。一方、酸素原子からの蛍
光X線強度が高ければ、被覆層が表面に残っていると考
えられる。金属材料表面から検出される酸素原子の量
は、10重量%以下が好ましく、検出されないことがよ
り好ましい。
【0033】また、金属材料表面に結合する防錆金属の
定量分析も、蛍光X線分析により行うことができる。金
属材料表面に結合する防錆金属の量は、0.2〜10重
量%が好ましく、0.4〜5重量%がより好ましい。
【0034】工程で金属材料表面に形成される被覆層
中では、金属材料付近で防錆金属が金属材料表面と金属
結合しており、結合力が強い。一方、金属結合以外の部
分は、酸と金属イオンからなる金属塩(金属酸化物)や
その複合体が形成されていると考えられ、金属材料表面
との結合力が弱い。従って、被覆層にサンドブラスト処
理や酸洗処理を行うと、金属材料表面に金属結合してい
る防錆金属が結合したままで残り、さらに、酸としてリ
ン酸を使用した場合には金属結合したリン原子も残り、
その他の部分の一部もしくは全部が除去される。従っ
て、その他の部分が除去された、活性化された金属材料
表面(以下、活性化表面という)とは、金属材料表面
に、マンガン、コバルト、亜鉛、マグネシウム、ニッケ
ル、鉄、チタン、アルミニウム、または、ジルコニウム
等が金属結合している表面である。
【0035】工程で形成される被覆層の全部を剥離す
ると、金属材料表面全体にわたって上述の活性化表面が
得られる。被覆層の一部を剥離すると、活性化表面に、
金属塩(金属酸化物)やその複合体が残存する層が得ら
れる。このようにして、被覆層を一部剥離、もしくは、
全部剥離して、上述の表面処理層を得ることが出来る。
【0036】上記の工程で得られた面に、シランカ
ップリング剤を含有する樹脂組成物を塗布し、乾燥する
工程 この工程の目的は、工程で得られた面(活性化表面を
含む表面処理層)に、樹脂組成物を塗布し、皮膜を形成
することにより、活性化表面の防錆処理をすること、特
に工程で塗布するゴム/金属用水性接着剤プライマー
(以下、プライマーという)とゴム/金属用水性接着剤
(以下、水性接着剤と記す)により錆が発生しやすくな
るので、これを防止することと;シランカップリング剤
により、金属材料表面と、プライマー、水性接着剤との
接着性、工程で加硫接着されるゴム材料との接着性を
高めることである。以下、金属材料表面に形成した、樹
脂組成物の皮膜を、樹脂コートという。
【0037】工程で使用する樹脂組成物に含有される
シランカップリング剤としては、一般にシランカップリ
ング剤として用いられるものであればよく、特に制限は
しない。一般に、シランカップリング剤は、XSi(C
3 3-n (OR)n の化学構造式で表される物質で、
Xは有機高分子と結合する反応性官能基、Rはメチル
基、エチル基、nは2または3である。シランカップリ
ング剤は、活性水素含有アミノ基、エポキシ基、ビニル
基、メルカプト基、および、メタクリロキシ基よりなる
群から選ばれる少なくとも1個の反応性官能基(上記化
学構造式中、Xに相当する)を有する化合物の1種以上
よりなるのが好ましい。これらの反応性官能基は、ゴム
との結合性に優れる官能基である。これらの反応性官能
基は、1種単独でも、2種以上を併用して樹脂組成物に
含有されてもよい。
【0038】シランカップリング剤の含有量は、樹脂組
成物に対して、0.5〜20重量%が好ましく、1〜1
0重量%がより好ましい。この範囲であれば、乾燥後の
塗布状態が不均一とならず、また、優れた接着性が得ら
れる。
【0039】上記樹脂組成物に含有される樹脂として
は、例えば、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、
ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリカーボネート
樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹
脂、ポリウレタン樹脂等が挙げられる。これらの中で
も、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、および、ポリウレタ
ン樹脂よりなる群から選ばれる少なくとも1種の樹脂を
樹脂組成物中に含有するのが好ましい。これらの樹脂を
含有することで、樹脂組成物を塗布した金属材料表面の
防錆性、樹脂組成物自身の金属材料表面との密着性、工
程で加硫接着されるゴム材料との接着性が優れたもの
となるからである。樹脂の含有量は、樹脂組成物に対し
て、80〜99重量%が好ましく、90〜98重量%が
より好ましい。この範囲であれば、優れた防錆性、接着
性を得られる。
【0040】樹脂組成物は、シランカップリング剤、樹
脂以外に、必要に応じて、その他の添加剤、例えば、安
定剤、酸化防止剤、帯電防止剤、腐食防止剤等を含有す
ることができる。樹脂組成物の調整方法は特に限定され
ず、例えば、シランカップリング剤と樹脂とを上述の重
量比で混合し、必要に応じてその他の添加剤を添加し、
減圧下にて混合ミキサー等の攪拌装置を用いて十分に混
練し均一に分散させて組成物とする方法が挙げられる。
【0041】樹脂組成物を工程で得られた面(表面処
理層)に塗布する方法としては、樹脂組成物をはけ塗
り、ロールコーティング、スプレー塗布する、等の方法
が挙げられる。樹脂組成物を塗布する量は、加熱乾燥後
の樹脂組成物の膜厚として、5〜50μmが好ましい。
塗布した樹脂組成物を加熱乾燥する温度は、室温〜15
0℃が好ましく、100〜140℃で焼き付けるのがよ
り好ましい。
【0042】このようにして、金属材料表面に工程〜
の処理をすることで得られる本発明の金属材料表面処
理構造体は、防錆性、水性接着剤との加硫接着性、ゴム
材料との加硫接着性に優れる。
【0043】上記の工程で得られた上記面に、プラ
イマーを塗布、乾燥させ、その後、ゴム/金属用水性接
着剤を塗布、乾燥させる工程 工程の目的は、工程で得られた金属材料表面処理構
造体とゴム材料との接着性を高めることであり、そのた
めにプライマー、水性接着剤を塗布する。本発明の接着
方法では、溶剤型接着剤を用いず、水性接着剤を用いる
ので、環境汚染、有毒性等の問題を持たない。
【0044】プライマーは、金属表面との接着性に優れ
る水性のプライマーで、金属表面と、水性接着剤との層
間接着性を向上させ、さらに金属材料表面に防錆性を付
与する。一方、水性接着剤は、ゴム材料との接着性に優
れ、プライマーの塗膜とゴム材料との層間接着性を向上
させる。
【0045】プライマーは、ラテックスをバインダー成
分(皮膜形成物質)とし、さらに加硫剤、皮膜形成補助
成分として熱硬化性樹脂とを含有するのが好ましい。ラ
テックスとしては、具体的には、イソプレンゴムラテッ
クス、ブタジエンゴムラテックス、スチレン−ブタジエ
ンゴムラテックス、カルボキシ変性スチレン−ブタジエ
ンゴムラテックス、スチレン−ブタジエン−ビニルピリ
ジンラテックス、アクリロニトリル−ブタジエンゴムラ
テックス、カルボキシ変性アクリロニトリル−ブタジエ
ンゴムラテックス、クロロプレンラテックス等が挙げら
れる。これらの中でも、スチレン−ブタジエンゴム(S
BR)ラテックスが、接着性に優れる、乾燥してフィル
ム化する速度が大きい、引っ張り強度、弾性等の物性の
バランスが取れていることより好ましい。上記ラテック
スは、1種単独で用いても、2種以上を併用してもよ
い。ラテックスの含有量は、プライマー全重量中、25
〜60重量%が好ましく、30〜50重量%がより好ま
しい。
【0046】加硫剤としては、ゴムの加硫に用いられる
加硫剤を用いることができ、沈降硫黄、コロイド硫黄、
テトラメチルチウラムジスルフィド等の有機含硫黄化合
物、ジクミルペルオキシド等の有機過酸化物、p−キノ
ンジオキシム等のキノンジオキシム等が挙げられる。ま
た、ニトロソ化合物、マレイミド化合物を架橋剤として
含んでもよい。加硫剤の含有量は、2〜35重量%が好
ましく、5〜20量%がより好ましい。
【0047】熱硬化性樹脂としては、エポキシ樹脂、フ
ェノール樹脂、レゾルシノール樹脂、メラミン樹脂等が
挙げられる。熱硬化性樹脂の含有量は、5〜40重量%
が好ましく、10〜25重量%がより好ましい。
【0048】プライマーは、上記成分以外に、必要に応
じて、その他の添加剤、例えば、可塑剤、重点剤、顔
料、界面活性剤、分散剤、湿潤剤、補強剤等を含有して
もよい。プライマーは、既知の方法で製造できるが、ボ
ールミル、サンドミル、セラミックビードミル、鋼ビー
ドミル、高速メディアミル、等において配合成分を混合
し微粉砕又は振とうすることによって調製することが望
ましい。
【0049】プライマーは、吹付け、浸漬、はけ塗り、
ロールコーティング等によって、工程で得られた金属
処理組成物の樹脂コートが施されている面に塗布し、そ
の後乾燥させる。塗布量は、乾燥膜厚で、好ましくは約
0.0025〜0.025mm、より好ましくは約0.
005〜0.020mmの厚さを形成するのに十分な量
塗布する。
【0050】プライマーとしては、特開平2−1793
号公報に記載の接着剤組成物を用いることが出来る。本
明細書はこれらの記載を引用して参照することができ
る。プライマーは、市販品を利用することができ、例え
ば、ロード社製ケムロック8007(SBR系水性接着
剤プライマー)等が挙げられる。
【0051】水性接着剤は、ラテックスをバインダー成
分(皮膜形成物質)とし、さらに熱硬化性樹脂、加硫剤
を含有するのが好ましい。ラテックスとしては、具体的
には、極性を有するエチレン型不飽和化合物の重合体お
よび共重合体であって、例えば、ポリビニルブチラー
ル、ポリビニルホルマール、ポリビニルアセテート、塩
素化ポリ塩化ビニル、酢酸ビニルと塩化ビニルの共重合
体、酢酸ビニルと塩化ビニルの塩素化共重合体、ポリ
(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸と共役ジエ
ン、クロロスルホン化ポリエチレン(CSM)、臭素化
ポリ(2,3−ジクロロ−1,3−ブタジエン)、α−
クロロアクリロニトリルと2,3−ジクロロ−1,3−
ブタジエンの共重合体、ビニルピリジンと共役ジエンの
共重合体、ハロゲン含有ゴムまたはポリクロロプレン、
天然ゴム、ポリブタジエン、ポリエチレン、エチレン−
プロピレン共重合体等が挙げられる。これらの中でも、
クロロスルホン化ポリエチレン(CSM)が好ましく、
塩化ビニル/塩化ビニリデン/アクリル酸共重合体との
混合物が特に好ましい。ゴム/金属用水性接着剤B中の
ラテックスの含有量は、25〜60重量%が好ましく、
35〜50重量%がより好ましい。
【0052】熱硬化性樹脂としては、プライマーに含ま
れる熱硬化性樹脂と同様のものが例示される。熱硬化性
樹脂の含有量は、1〜30重量%が好ましく、4〜10
重量%がより好ましい。
【0053】水性接着剤は、さらに、ラテックスの架橋
を向上させる補活性剤、例えば、トリアリルイソシアヌ
レート、ジアリルアクリルアミド、テトラアリルテレフ
タルアミド、トリス(1−メチル−2−プロペニル)イ
ソシアヌレート、トリビニルイソシアヌレート、トリア
リルトリメリテート、ジアリルフタレート、フェニレン
ビスマレイン酸イミド、エチレングリコールジメタクリ
レート、および、1,3−ブチルグリコールジメタクリ
レートからなる群より選ばれる化合物を含有してもよ
い。これらの中でも、フェニレンビスマレイン酸イミド
が好ましい。このような補活性剤を含有することによ
り、接着させるべきゴム材料と金属材料との間の接着強
度が高くなる。補活性剤の含有量は、2〜30重量%が
好ましく、5〜20重量%がより好ましい。
【0054】加硫剤としては、ゴムの加硫に用いられる
加硫剤を用いることができ、沈降硫黄、コロイド硫黄、
テトラメチルチウラムジスルフィド等の有機含硫黄化合
物、ジクミルペルオキシド等の有機過酸化物、p−キノ
ンジオキシム等のキノンジオキシム等が挙げられるが、
好ましくは2〜4個のニトロソ基1個または2個の芳香
族環を有する芳香族ポリニトロソ化合物と芳香族ポリニ
トロソ化合物に対応するオキシム(キノンジオキシム化
合物)が挙げられる。具体的には、m−ジニトロソベン
ゼン、p−ジニトロソベンゼン、m−ジニトロソナフタ
レン、p−ジニトロソナフタレン、2,5−ジニトロソ
−p−シメン、2−メチル−1,4−ジニトロソベンゼ
ン、2−メチル−5−クロロ−1,4−ジニトロソベン
ゼン、2−フルオロ−1,4−ジニトロソベンゼン、2
−メトキシ−1,3−ジニトロソベンゼン、5−クロロ
−1,4−ジニトロソベンゼン、2−ベンジル−1,4
−ジニトロソベンゼン、2−シクロヘキシル−1,4−
ジニトロソベンゼン等が挙げられる。これらの中でも、
ジニトロソベンゼン、ジニトロソナフタレンが好まし
く、また、ニトロソ化合物の代わりに、対応するオキシ
ムを加硫促進剤、酸化剤と共に用いてもよく、好ましい
オキシムとして、p−ベンゾキノンジオキシム等のキノ
ンジオキシム化合物が挙げられる。加硫剤の含有量は、
5〜40重量%が好ましく、10〜30重量%がより好
ましい。
【0055】水性接着剤は、上記成分以外に、接着向上
添加剤として、例えば、カーボンブラック、シリカ、ア
ルミニウム、カルシウム、亜鉛、マグネシウム、鉛、ジ
ルコニウム等の各金属の酸化物、ジルコニウム塩、無機
酸あるいは有機酸の鉛塩、ペンタエリスリトール等の多
価アルコール、有機ペルオキシド、有機官能性シラン、
フェノールホルムアルデヒド樹脂等を含有することがで
きる。接着向上添加剤の含有量は、ラテックス100重
量部に対し、0〜200重量部が好ましく、20〜10
0重量部がより好ましい。水性接着剤は、さらに必要に
応じて、その他の添加剤、例えば、可塑剤、顔料、界面
活性剤、分散剤、湿潤剤、補強剤等を含有してもよい。
【0056】水性接着剤は、既知の方法で製造できる
が、ボールミル、サンドミル、セラミックビードミル、
鋼ビードミル、高速メディアミル、等において配合成分
および水を混合し微粉砕又は振とうすることによって調
製することが望ましい。
【0057】水性接着剤は、プライマーを完全に乾燥さ
せた上に、プライマーと同様の方法で塗布することがで
きる。水性接着剤の塗布量は、乾燥膜厚で、好ましくは
約0.0025〜0.025mm、より好ましくは約
0.005〜0.020mmの厚さを形成するのに十分
な量塗布する。
【0058】水性接着剤としては、特開平2−2028
1号公報に記載の接着剤を用いることが出来る。本明細
書は、これらの記載を引用して参照することができる。
水性接着剤は、市販品を利用することができ、例えば、
ロード社製ケムロック8560(CSM系水性接着剤カ
バーコート)等が挙げられる。
【0059】このようにして、金属材料表面に工程〜
の処理をすることで得られる本発明のゴム/金属接着
用構造体は、防錆性、水性接着剤との加硫接着性、ゴム
材料との加硫接着性に優れる。
【0060】上記の工程で得られた面にゴム材料を
加硫接着する工程 工程で得られた面(接着剤層)に、ゴム材料を合わ
せ、加圧加熱下で加硫接着する。ゴム材料に含有される
ゴムとしては、例えば、ポリクロロプレン、ポリブタジ
エン、ネオプレン(登録商標)、スチレン−ブタジエン
共重合体ゴム、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体
ゴム、エチレン−プロピレン共重合体ゴム、エチレン−
プロピレン−ジエンターポリマーゴム、ブチルゴム、臭
素化ブチルゴム、アルキル化クロロスルホン化ポリエチ
レン等を含むオレフイン合成ゴムや、天然ゴムが挙げら
れる。
【0061】ゴム材料は、ゴムの他に、硫黄、亜鉛華等
の加硫剤、N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアジルス
ルフェンアミド等の加硫促進剤、ステアリン酸等の加硫
助剤、N−フェニル- N’−( 1,3−ジメチル) −p
−フェニレンジアミン等の老化防止剤、カーボンブラッ
ク等の充填剤等の添加剤を含有することができる。ゴム
と上記添加剤とを、公知の方法、装置を用いて混練、適
宜成形し、ゴム材料を得る。
【0062】ゴム材料を、工程で得られた面(接着剤
層)に加硫接着する際の圧力、温度は、通常のゴムの加
硫接着時の圧力と温度でよく、例えば、圧力は、約2.
07〜17.24MPaが好ましく、約2〜5MPaが
より好ましい。加硫時の温度は、約140℃〜200℃
が好ましく、約150℃〜170℃がより好ましい。加
圧加熱する時間は、ゴム材料の厚さによって約3〜60
分間が好ましい。
【0063】このようにして、金属材料表面に工程〜
の処理をすることで得られる本発明のゴム/金属接着
構造体は、例えば10MPa以上といった高荷重下での
圧縮せん断歪に耐える。これは、本発明のゴム/金属接
着構造体を構成する金属材料の表面に活性化表面が形成
されており、この表面に接着性、密着性に優れる防錆金
属が結合しているため、表面に塗装されるゴム/金属用
水性接着剤、さらにゴム材料との接着性に優れるからで
ある。また、本発明のゴム/金属接着構造体は、活性化
表面に樹脂コートをしてあるので、水性接着剤を塗布し
ても、錆が発生しない。そのためゴム/金属接着構造体
層間の高い接着性が維持され、長期の老化に耐える。
【0064】本発明の接着方法は、橋梁の支承やビルの
基礎免震等に用いられる免震用のゴム支承の製造に好適
である。ここで免震用のゴム支承体とは、ゴムシートと
鋼板等の硬質板とを交互に積層した積層体である。
【0065】
【実施例】以下に、実施例を示して本発明を具体的に説
明するが、本発明はこれらに限られるものではない。 (実施例1)アルカリ脱脂、酸洗して水洗した一般構造
用圧延鋼板5枚(SS−400、130mm×130m
m×2.3mmのものを3枚、130mm×130mm
×20mmのものを2枚)を用意し、酸性表面処理剤
(リン酸イオンを1g/l、亜鉛イオンを1g/lの濃
度で含有)に浸漬し、処理温度43℃、処理時間120
秒の条件で、化成処理した。ついで、鋼板表面に形成さ
れた皮膜層を、塩酸(20重量%)浴に60℃下で2分
間浸漬して、剥離した。その後、速やかに、鋼板表面に
樹脂組成物(エポキシ基を有するシランカップリング剤
を5重量%、アクリル樹脂を90重量%の割合で含有)
を塗布、130℃で焼き付けた。
【0066】ついで、ゴムと接着させる面に、プライマ
ーとして、ロード社製SBR系水性接着剤プライマー、
ケムロック8007(SBRを40重量%、加硫剤を1
0重量%、フェノール樹脂を30重量%の割合で含有)
を塗布乾燥し、ゴム/金属用水性接着剤として、ロード
社製CSM系水性接着剤カバーコート、ケムロック85
60(CSMを40重量%、加硫剤を20重量%、フェ
ノール樹脂を10重量%の割合で含有)を塗布乾燥し
た。ついで、鋼板の中で厚さ20mmの鋼板2枚を上下
端板として、厚さ2.3mmの鋼板3枚と、下記第1表
に示す組成の天然ゴム系の未加硫ゴムシート(130m
m×130mm×3mmのもの)4枚とを交互に積層
し、2MPa、150℃で50分間加硫して、ゴム/金
属接着構造体を製造した。得られたゴム/金属接着構造
体について、破壊試験を実施し、初期せん断接着力[M
Pa]、老化せん断接着力[MPa]を測定し、破壊状
態を観察した。
【0067】なお、一般構造用圧延鋼板を、マンガンイ
オン、リン酸イオンを含有する酸性表面処理剤に浸漬
し、処理温度43℃、処理時間120秒の条件で、化成
処理し、ついで、鋼板表面に形成された皮膜層をサンド
ブラスト処理で剥離して得られた鋼板の表面を、蛍光X
線分析で分析し、酸素原子、マンガン、リンの量を測定
したところ、酸素原子は検出されず、鋼板表面にほとん
ど残っていないことがわかり、また、マンガンイオンの
量は 0.7重量%、リン原子の量は1.2重量%で、
鋼板表面に結合していることがわかった。また、得られ
た鋼板を、500℃で100分加熱したところ、鋼板は
変色せず、剥離物もなかった。
【0068】第1表 ────────────────────── 天然ゴム 100重量部 カーボン(SAF級) 60重量部 亜鉛華 5.0重量部 硫黄 2.0重量部 ステアリン酸 1.5重量部 ──────────────────────
【0069】<初期せん断接着力>加圧10MPa下
で、二軸せん断試験機にてせん断破壊し、破壊時の応力
[MPa]を測定し、初期せん断接着力とした。 <老化せん断接着力>10MPaの加圧下、80℃、9
5%RHで4週間放置後、加圧10MPa下で、二軸せ
ん断試験機にてせん断破壊し、破壊時の応力[MPa]
を測定し、老化せん断接着力とした。
【0070】(比較例1)プライマーとしてモートン社
製CSM系水性接着剤、AP−10(CSMを45重量
%、加硫剤を15重量%、フェノール樹脂を30重量%
の割合で含有)を塗布し、水性接着剤として、ロード社
製CSM系水性接着剤、5101(CSMを45重量
%、加硫剤を20重量%、フェノール樹脂を10重量%
の割合で含有)を塗布した以外は、実施例1と同様にし
てゴム/金属接着構造体を製造し、破壊試験を実施し、
初期せん断接着力[MPa]、老化せん断接着力[MP
a]を測定し、破壊状態を観察した。
【0071】(比較例2)鋼板表面に形成した皮膜を剥
離しなかった以外は、実施例1と同様にしてゴム/金属
接着構造体を製造し、破壊試験を実施し、初期せん断接
着力[MPa]、老化せん断接着力[MPa]を測定
し、破壊状態を観察した。比較例2で製造したゴム/金
属接着構造体は、酸性表面処理剤により鋼板表面に形成
した皮膜(被覆層)が全面に渡って残っており、老化
後、圧縮せん断歪をかけたところ、ゴム材破とならず、
鋼板表面に形成した皮膜の部分で破壊が起きた。
【0072】(参考例)鋼板表面に形成した皮膜を剥離
せず、プライマーの代わりに、ロード社製塩化ゴム系溶
剤型接着剤、205を塗布し、水性接着剤の代わりに、
ロード社製塩化ゴム系溶剤型接着剤、220を塗布した
以外は、実施例1と同様にしてゴム/金属接着構造体を
製造し、破壊試験を実施し、初期せん断接着力[MP
a]、老化せん断接着力[MPa]を測定し、破壊状態
を観察した。結果を第2表に示す。
【0073】
【0074】
【発明の効果】本発明のゴムと金属との接着方法により
接着した金属材料とゴム材料は、高荷重下における圧縮
せん断歪に耐え、優れた耐久性、耐老化性を示す。本発
明のゴムと金属との接着方法では、溶剤型接着剤を用い
ず、水性接着剤を用いるので、環境汚染、有毒性等の問
題を持たない。また、本発明の金属材料表面処理構造体
は、防錆性に優れ、水性接着剤、ゴム材料との加硫接着
性に優れる。本発明のゴム/金属接着用構造物は、防錆
性、ゴム材料との加硫接着性に優れる。本発明のゴム/
金属接着構造体は、高荷重下での耐圧縮せん断歪性に優
れる。また、防錆性に優れ、ゴム/金属接着構造体内の
高い接着性が維持され、長期の老化に耐える。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09J 123/34 C09J 123/34 201/00 201/00 // B29K 621:00 B29K 621:00 B29L 9:00 B29L 9:00 Fターム(参考) 4D075 AE03 BB20X CA13 CA47 DA06 DB01 DC05 DC15 EA06 EA35 EA41 EB22 EB33 EB38 EC45 4F211 AD03 AD05 AD33 AD34 AE07 TA03 TC01 TD11 TH02 TH22 TH23 TN44 TN51 TN84 TQ01 4J040 DA021 DA181 DA191 EB031 EB032 EB061 EB062 EB131 EB132 EC001 EC002 HA046 HB41 HC17 HD09 JA03 JB02 KA16 LA06 LA07 MA02 MA12 NA12 PA04 PA07 PA08 PA09 PA10 PA12 PA13

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属材料の表面に、酸性表面処理剤を接触
    させ、金属材料の表面上に被覆層を形成し、ついで、被
    覆層の一部もしくは全部を剥離した後、シランカップリ
    ング剤を含有する樹脂組成物を塗布、乾燥し、次に、ゴ
    ム/金属用水性接着剤プライマー、ついで、ゴム/金属
    用水性接着剤を、塗布、乾燥した後に、ゴム材料を加硫
    接着するゴムと金属との接着方法。
  2. 【請求項2】前記酸性表面処理剤が、金属イオンと酸と
    を含有する請求項1に記載のゴムと金属との接着方法。
  3. 【請求項3】前記金属イオンが、マンガン、コバルト、
    亜鉛、マグネシウム、ニッケル、鉄、チタン、アルミニ
    ウム、および、ジルコニウムよりなる群から選ばれる少
    なくとも1種の金属のイオンであり、前記酸が、リン酸
    および酢酸よりなる群から選ばれる少なくとも1種の酸
    である、請求項2に記載のゴムと金属との接着方法。
  4. 【請求項4】前記シランカップリング剤が、活性水素含
    有アミノ基、エポキシ基、ビニル基、メルカプト基、お
    よび、メタクリロキシ基よりなる群から選ばれる少なく
    とも1個の反応性官能基を有する化合物の1種以上より
    なり、前記樹脂組成物が、アクリル樹脂、エポキシ樹
    脂、および、ポリウレタン樹脂よりなる群から選ばれる
    少なくとも1種の樹脂を含有する、請求項1〜3のいず
    れかに記載のゴムと金属との接着方法。
  5. 【請求項5】前記ゴム/金属用水性接着剤プライマー
    が、スチレン−ブタジエンゴム、加硫剤、および熱硬化
    性樹脂を含有し、前記ゴム/金属用水性接着剤が、ハロ
    ゲン化ポリオレフィン、加硫剤、および熱硬化性樹脂を
    含有する、請求項1〜4のいずれかに記載のゴムと金属
    との接着方法。
  6. 【請求項6】前記ハロゲン化ポリオレフィンが、クロロ
    スルホン化ポリエチレンであり、前記ゴム/金属用水性
    接着剤に含有される加硫剤がキノンジオキシム化合物で
    ある請求項5に記載のゴムと金属との接着方法。
  7. 【請求項7】金属材料の表面に、該表面と酸性表面処理
    剤とを接触させて形成される被覆層の一部もしくは全部
    を剥離して得られる表面処理層と、その上に形成され
    る、シランカップリング剤を含有する樹脂組成物よりな
    る樹脂コート層とを有する、金属材料表面処理構造体。
  8. 【請求項8】前記酸性表面処理剤が、金属イオンと酸と
    を含有する請求項7に記載の金属材料表面処理構造体。
  9. 【請求項9】前記金属イオンが、マンガン、コバルト、
    亜鉛、マグネシウム、ニッケル、鉄、チタン、アルミニ
    ウム、および、ジルコニウムよりなる群から選ばれる少
    なくとも1種の金属のイオンであり、前記酸が、リン酸
    および酢酸よりなる群から選ばれる少なくとも1種の酸
    である、請求項7または8に記載の金属材料表面処理構
    造体。
  10. 【請求項10】前記シランカップリング剤が、活性水素
    含有アミノ基、エポキシ基、ビニル基、メルカプト基、
    および、メタクリロキシ基よりなる群から選ばれる少な
    くとも1個の反応性官能基を有する化合物の1種以上よ
    りなり、前記樹脂組成物が、アクリル樹脂、エポキシ樹
    脂、および、ポリウレタン樹脂よりなる群から選ばれる
    少なくとも1種の樹脂を含有する、請求項7〜9のいず
    れかに記載の金属材料表面処理構造体。
  11. 【請求項11】請求項7〜10のいずれかに記載の金属
    材料表面処理構造体の樹脂コート層表面に、ゴム/金属
    用水性接着剤プライマーよりなるプライマー層と、その
    上に形成されるゴム/金属用水性接着剤よりなる接着剤
    層とを有する、ゴム/金属接着用構造体。
  12. 【請求項12】前記ゴム/金属用水性接着剤プライマー
    が、スチレン−ブタジエンゴム、加硫剤、および熱硬化
    性樹脂を含有し、前記ゴム/金属用水性接着剤が、ハロ
    ゲン化ポリオレフィン、加硫剤、および熱硬化性樹脂を
    含有する、請求項11に記載のゴム/金属接着用構造
    体。
  13. 【請求項13】前記ハロゲン化ポリオレフィンが、クロ
    ロスルホン化ポリエチレンであり、前記ゴム/金属用水
    性接着剤に含有される加硫剤がキノンジオキシム化合物
    である請求項12に記載のゴム/金属接着用構造体。
  14. 【請求項14】請求項11〜13のいずれかに記載のゴ
    ム/金属接着用構造体の接着剤層表面に、ゴム材料より
    なるゴム層を加硫接着してなるゴム/金属接着構造体。
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